JP2023169247A - セキュリティ装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することが可能なセキュリティ装置を提供する。【解決手段】セキュリティ装置1において、制御部19は、振動センサ12からの振動検出信号S1に基づき異常を検出し、異常が検出された場合には所定のセキュリティ動作を実行する。着脱センサ13は、予め関連付けられた電子機器である携帯端末がセキュリティ装置1に装着されていることを検出する。制御部19は、車室内の異常を検出するセキュリティモードでは、異常検出から所定時間以内に携帯端末が装着されたことを検出した場合に、セキュリティ動作を実行しない。【選択図】図2
Description
本発明は、異常を判定する技術に関する。
従来から、異常を判定して所定のセキュリティ動作を行う技術が提案されている。例えば、特許文献1には、複数のセンサを備え、複数のセンサからの検知信号について警報前に信号処理を行い、2以上のセンサからの異常に関する検知信号を受けたときに初めて警報を発する防犯警報装置が開示されている。
車両の駐車時の防犯用にセキュリティ装置を設置する場合、セキュリティの精度を上げようとすると、車両の使用者が乗車するときに発生する振動等に敏感に反応し、不要なセキュリティ動作が発動してしまうといった問題が発生する。そこで、本発明は、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することが可能なセキュリティ装置を提供することを主な目的とする。
請求項に記載の発明は、セキュリティ装置であって、異常を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行手段と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出手段と、を備え、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、前記所定のセキュリティ動作を実行しないことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、セキュリティ装置が実行する制御方法であって、異常を検出する第1検出工程と、前記第1検出工程により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行工程と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出工程と、を有し、前記実行工程は、前記第1検出工程により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出工程により検出された場合、少なくとも前記所定時間経過後は、前記所定のセキュリティ動作を実行しないことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、コンピュータが実行するプログラムであって、異常を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行手段と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出手段
として前記コンピュータを機能させ、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、少なくとも前記所定時間経過後は、前記所定のセキュリティ動作を実行しないことを特徴とする。
として前記コンピュータを機能させ、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、少なくとも前記所定時間経過後は、前記所定のセキュリティ動作を実行しないことを特徴とする。
本発明の1つの好適な実施形態では、セキュリティ装置は、異常を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行手段と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出手段と、を備え、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、前記所定のセキュリティ動作を実行しない。この態様によれば、セキュリティ装置は、異常が検出されてから所定時間内に予め関連付けられた電子機器が検出された場合には、セキュリティ動作を実行しないため、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
上記セキュリティ装置の一態様では、前記第2検出手段は、前記電子機器との通信を確立した場合に、前記電子機器を検出したと判定する。この態様により、セキュリティ装置は、予め関連付けられた電子機器を的確に検出し、セキュリティ動作の要否を好適に判定することができる。
上記セキュリティ装置の他の一態様では、セキュリティ装置は、挟持手段と、前記挟持手段が前記電子機器を挟持したときの幅情報を記憶する記憶手段と、をさらに備え、前記第2検出手段は、前記挟持手段が挟持する対象物の幅が、前記幅情報が示す幅に等しい場合、前記電子機器を検出したと判定する。この態様によっても、セキュリティ装置は、挟持手段により挟持する幅を示す幅情報に基づいて電子機器を的確に検出し、セキュリティ動作の要否を好適に判定することができる。
上記セキュリティ装置の好適な例では、前記実行手段は、前記所定のセキュリティ動作として、撮像手段により撮像された画像の録画、異常を示す情報の前記電子機器への送信、又は、警告音の出力の少なくとも一つを実行するとよい。
上記セキュリティ装置の他の一態様では、前記第2検出手段は、前記電子機器として、予め関連付けられた携帯端末又は車両の電子キーを検出する。このように、セキュリティ装置は、正当なユーザが携帯する電子機器を第2検出手段により検出することで、第2検出手段の検出結果に基づきセキュリティ動作の要否を的確に判定することができる。
上記セキュリティ装置の他の一態様では、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから前記所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出されない場合に、前記所定のセキュリティ動作を開始する。この態様では、セキュリティ装置は、第1検出手段により異常が検出された場合であっても直ちにセキュリティ動作を開始せず、第1検出手段による異常検出から所定時間内に電子機器が第2検出手段により検出されない場合に、セキュリティ動作を開始する。これにより、セキュリティ装置は、不要なセキュリティ動作の開始を好適に抑制することができる。
上記セキュリティ装置の他の一態様では、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから前記所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、前記第2検出手段により前記電子機器を検出した時点において前記所定のセキュリティ動作を中止する。この態様では、セキュリティ装置は、第1検出手段による異常検出によりセキュリティ動作を開始した場合であっても、電子機器が第2検出手段により検出された時点でセキュリティ動作を中止するため、不要なセキュリティ動作の継続を好適に抑制することができる。
上記セキュリティ装置の他の一態様では、前記第1検出手段は、振動の大きさに基づき前記異常を検出する。この態様により、セキュリティ装置は、第1検出手段による異常検出を好適に実行することができる。
本発明に係る他の実施形態では、セキュリティ装置が実行する制御方法であって、異常を検出する第1検出工程と、前記第1検出工程により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行工程と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出工程と、を有し、前記実行工程は、前記第1検出工程により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出工程により検出された場合、少なくとも前記所定時間経過後は、前記所定のセキュリティ動作を実行しない。セキュリティ装置は、この制御方法を実行することで、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
本発明に係る他の実施形態では、コンピュータが実行するプログラムであって、異常を検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行手段と、予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出手段として前記コンピュータを機能させ、前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、少なくとも前記所定時間経過後は、前記所定のセキュリティ動作を実行しない。コンピュータは、このプログラムを実行することで、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。好適には、上記プログラムは、記憶媒体に記憶される。
以下、図面を参照して本発明の好適な第1及び第2実施例について説明する。
<第1実施例>
[セキュリティ装置の構成]
図1(A)、(B)、(C)は、本発明に係るセキュリティ装置が適用されたセキュリティ装置1が携帯端末2を保持した状態を示す。図1(A)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を正面(即ち携帯端末2のディスプレイ側)から観察した図であり、図1(B)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を背面から観察した図である。また、図1(C)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を側面から観察した図である。後述するように、セキュリティ装置1は、車両のダッシュボード等に設置され、携帯端末2の装着時には通常のドライブレコーダとして機能し、携帯端末2が装着されていない時には車内の異常を検出するセキュリティカメラとして機能する。
[セキュリティ装置の構成]
図1(A)、(B)、(C)は、本発明に係るセキュリティ装置が適用されたセキュリティ装置1が携帯端末2を保持した状態を示す。図1(A)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を正面(即ち携帯端末2のディスプレイ側)から観察した図であり、図1(B)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を背面から観察した図である。また、図1(C)は、セキュリティ装置1及び携帯端末2を側面から観察した図である。後述するように、セキュリティ装置1は、車両のダッシュボード等に設置され、携帯端末2の装着時には通常のドライブレコーダとして機能し、携帯端末2が装着されていない時には車内の異常を検出するセキュリティカメラとして機能する。
図1(A)~(C)に示すように、セキュリティ装置1は、主に、取り付け部3と、アーム4と、筺体部5とを備える。取り付け部3は、略円盤状の形状を有し、セキュリティ装置1を取り付ける車両のダッシュボードなどの設置面に対して底面が面接触した状態で固定される。アーム4は、一端が取り付け部3と接続し、他端が筺体部5と接続している。
筺体部5は、略円筒形状を有し、アーム4により支持されている。筺体部5は、後述するように、セキュリティ装置1の設置面に対して略平行な方向に回転自在な態様によりアーム4に接続する。筺体部5の一端には撮影用のカメラ6が設けられ、カメラ6が設けられた端と反対側の筺体部5の端には、磁場を発生させるマグネット部8が設けられる。マグネット部8は、携帯端末2の背面に取り付けられた磁性体10の溝に嵌め込まれる。ここで、磁性体10は、鉄などの強磁性体である。よって、マグネット部8は、磁性体10に嵌め込まれた状態で磁力により磁性体10及び磁性体10が取り付けられた携帯端末2を支持する。
携帯端末2は、例えばスマートフォンなどのディスプレイを有する表示端末であり、背面には、磁性体10が貼り付けられている。なお、携帯端末2に貼り付けられる磁性体10の面は、例えば粘着性又は吸着性を有し、携帯端末2の背面の任意の位置に貼り付けられる。そして、図1の例では、携帯端末2は、マグネット部8が磁性体10を引き寄せる磁力により、セキュリティ装置1の筺体部5に対して固定されている。携帯端末2には、セキュリティ装置1と連動した処理を実行可能なナビゲーション用のアプリケーションがインストールされている。例えば、携帯端末2は、セキュリティ装置1の筺体部5に対して固定された装着状態において、上述のアプリケーションに基づき、セキュリティ装置1のカメラ6が撮影した画像をセキュリティ装置1から受信し、ディスプレイに表示させる。図1(A)の例では、携帯端末2は、カメラ6が撮影した車両の前方風景の画像をディスプレイに表示させている。
図2は、セキュリティ装置1の機能ブロック図である。図2に示すように、セキュリティ装置1は、カメラ6と、GPS受信機11と、振動センサ12と、着脱センサ13と、アクチュエータ14と、近距離通信部15と、ネットワーク通信部16と、RAM17と、不揮発性メモリ18とを備える。
GPS受信機11は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波を受信することで、現在位置を示す現在位置情報を生成する。振動センサ12は、例えば加速度センサであり、振動の大きさに応じた検出信号(「振動検出信号S1」とも呼ぶ。)を制御部19へ供給する。振動センサ12が検出する振動の大きさの尺度は、変位、速度、加速度のいずれであってもよい。
着脱センサ13は、携帯端末2のセキュリティ装置1への装着又は取り外しを検出し、携帯端末2が装着又は取り外されたことを示す検出信号(「着脱検出信号S2」とも呼ぶ。)を制御部19へ供給する。着脱センサ13は、例えば、マグネット部8が嵌めこまれる磁性体10の溝に形成され、マグネット部8が磁性体10に嵌めこまれた状態でマグネット部8により押下されるスイッチ等が生成する電気信号であってもよい。
アクチュエータ14は、制御部19の制御に基づき、携帯端末2がセキュリティ装置1から着脱された場合に、筺体部5をセキュリティ装置1の設置面と水平に所定角度だけ回転させる。具体的には、携帯端末2がセキュリティ装置1から外された場合、アクチュエータ14は、制御部19の制御に基づき、筺体部5をアーム4との接続部分を軸として約180度回転させる。これにより、アクチュエータ14は、カメラ6を、携帯端末2の装着状態において携帯端末2のディスプレイが向けられていた方向(即ち車室内を撮影範囲とする方向)に向ける。そして、この場合、セキュリティ装置1は、カメラ6により車室内を撮影し、振動検出信号S1が示す振動の大きさに基づき、車室内の異常を検出する処理モード(「セキュリティモード」とも呼ぶ。)へ移行する。
一方、携帯端末2がセキュリティ装置1に装着された場合、アクチュエータ14は、制御部19の制御に基づき、筺体部5をアーム4との接続部分を軸として約180度回転させる。これにより、アクチュエータ14は、カメラ6を、車室外である車両前方を撮影範囲とする方向に向ける。この場合、セキュリティ装置1は、カメラ6により車両前方を撮影し、振動検出信号S1が示す振動の大きさに基づき、走行時での異常を検出するドライブレコーダとして機能する。以後では、携帯端末2がセキュリティ装置1に装着された状態でのセキュリティ装置1の処理モードを、「ドライブレコーダモード」とも呼ぶ。
近距離通信部15は、制御部19の制御に基づき、セキュリティ装置1に装着された携帯端末2と近距離のデータ通信を行う。近距離通信部15による通信は、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離用の無線通信である。本実施例では、まず、セキュリティ装置1は、ユーザによる初期設定での操作に基づき、近距離通信部15を介して携帯端末2とのペアリングを行うことで、携帯端末2のデバイスアドレス等を登録する。その後、セキュリティ装置1は、ペアリングされた携帯端末2を、接続が許可された機器として認識し、携帯端末2が近距離通信部15の通信圏内に存在する場合に、携帯端末2と通信を確立する。
ネットワーク通信部16は、制御部19の制御に基づき、セキュリティ装置1から外された携帯端末2とネットワークを介したデータ通信を行う。本実施例では、後述するように、ネットワーク通信部16は、携帯端末2がセキュリティ装置1に外された状態で制御部19が異常を検出した場合に、異常を通知する情報(「異常通知情報」とも呼ぶ。)を携帯端末2に対して送信する。
RAM17は、制御部19の制御に基づき、カメラ6が生成した画像を一時的に記憶する画像バッファ等として機能する記憶領域である。不揮発性メモリ18は、例えば内蔵フラッシュメモリやSDカードなどの記憶媒体である。不揮発性メモリ18には、例えば、制御部19が危険運転等の異常を検出した場合に、制御部19により、RAM17に記憶された異常検出前の所定時間分の画像が書き込まれる。また、不揮発性メモリ18には、携帯端末2とのペアリングにより生成した情報、携帯端末2とネットワーク通信部16が通信するための携帯端末2の通信アドレスの情報、後述する振動に基づく異常判定に用いる閾値の情報、及び、カメラ6の設定に関する情報などが記憶されている。
制御部19は、CPUなどであり、セキュリティ装置1の全体を制御する。例えば、制御部19は、着脱センサ13が出力する着脱検出信号S2に基づき携帯端末2のセキュリティ装置1への着脱を検出した場合に、アクチュエータ14を制御する。また、制御部19は、振動センサ12から供給された振動検出信号S1が示す振動の大きさが所定の閾値(「判定用閾値」とも呼ぶ。)を超えた場合に、異常が発生したと判断し、後述する録画等の所定のセキュリティ動作を行う。この場合、後述するように、制御部19は、セキュリティモードの場合には、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えたときであっても、車両へのユーザの乗り込み動作等に起因した振動であると判定した場合には、セキュリティ動作を実行しない。制御部19は、本発明における「第1検出手段」、「第2検出手段」、「実行手段」及びプログラムを実行するコンピュータの一例である。
ここで、セキュリティ動作について補足説明する。例えば、制御部19は、異常を検出した場合に、RAM17に記憶された異常検出前の所定時間分の画像を不揮発性メモリ18に書き込む(即ち録画を行う)。他の例では、制御部19は、セキュリティモードにおいて異常を検出した場合に、異常を通知するための異常通知情報を生成し、ネットワーク通信部16により生成した異常通知情報を携帯端末2に対して送信する。このとき、制御部19は不揮発性メモリ18に書き込んだ画像の一部又は全部を、異常通知情報に含めて携帯端末2に送信してもよい。さらに別の例では、制御部19は、図示しない音出力部により所定の警告音を出力させる。
[セキュリティ動作の実行判定]
次に、制御部19が実行するセキュリティ動作の実行判定処理について説明する。概略的には、制御部19は、セキュリティモードでの判定用閾値をドライブレコーダモードでの判定用閾値よりも小さく設定し、かつ、セキュリティモードで判定用閾値を超える振動を検出した時には、所定時間以内でのペアリングされた機器との通信確立の有無に基づきセキュリティ動作の要否を判定する。これにより、制御部19は、セキュリティモード及びドライブレコーダモードでのそれぞれに適した判定用閾値を設定すると共に、セキュリティモードにおいて、車両へのユーザの乗り込み動作等の異常でない振動に基づくセキュリティ動作の実行を好適に抑制する。
次に、制御部19が実行するセキュリティ動作の実行判定処理について説明する。概略的には、制御部19は、セキュリティモードでの判定用閾値をドライブレコーダモードでの判定用閾値よりも小さく設定し、かつ、セキュリティモードで判定用閾値を超える振動を検出した時には、所定時間以内でのペアリングされた機器との通信確立の有無に基づきセキュリティ動作の要否を判定する。これにより、制御部19は、セキュリティモード及びドライブレコーダモードでのそれぞれに適した判定用閾値を設定すると共に、セキュリティモードにおいて、車両へのユーザの乗り込み動作等の異常でない振動に基づくセキュリティ動作の実行を好適に抑制する。
(1)ドライブレコーダモードでの処理
図3(A)は、ドライブレコーダモードにおける車室内の概略図である。図3(A)の例では、セキュリティ装置1は、ダッシュボード29上に設置されており、運転手は、携帯端末2をセキュリティ装置1に装着させている。この場合、カメラ6は、フロントウィンドウ25に向けられており、カメラ6と反対側に装着された携帯端末2のディスプレイは、車室内の運転手に向けられている。図3(A)に示すドライブレコーダモードでは、制御部19は、カメラ6が生成する画像を近距離通信部15により携帯端末2に送信する。この場合、携帯端末2は、第1の例では、セキュリティ装置1から受信した画像をディスプレイに表示させる。このとき、携帯端末2は、表示した画像に運転を補助するための画像を重畳して表示させてもよい。また、第2の例では、携帯端末2は、セキュリティ装置1から受信した画像を記憶媒体に記憶させる。このように、制御部19は、カメラ6が生成する画像を近距離通信部15により携帯端末2に送信させることで、カメラ6が生成する画像を携帯端末2に好適に表示又は記憶させる。
図3(A)は、ドライブレコーダモードにおける車室内の概略図である。図3(A)の例では、セキュリティ装置1は、ダッシュボード29上に設置されており、運転手は、携帯端末2をセキュリティ装置1に装着させている。この場合、カメラ6は、フロントウィンドウ25に向けられており、カメラ6と反対側に装着された携帯端末2のディスプレイは、車室内の運転手に向けられている。図3(A)に示すドライブレコーダモードでは、制御部19は、カメラ6が生成する画像を近距離通信部15により携帯端末2に送信する。この場合、携帯端末2は、第1の例では、セキュリティ装置1から受信した画像をディスプレイに表示させる。このとき、携帯端末2は、表示した画像に運転を補助するための画像を重畳して表示させてもよい。また、第2の例では、携帯端末2は、セキュリティ装置1から受信した画像を記憶媒体に記憶させる。このように、制御部19は、カメラ6が生成する画像を近距離通信部15により携帯端末2に送信させることで、カメラ6が生成する画像を携帯端末2に好適に表示又は記憶させる。
また、ドライブレコーダモードでは、制御部19は、振動センサ12から供給される振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えた場合に、異常が発生したと判断する。このとき、制御部19は、判定用閾値を、危険運転(衝突等も含む)を判定するための閾値(「第1閾値」とも呼ぶ。)に設定する。第1閾値は、例えば危険運転ではない通常の走行時において発生し得る振動の大きさ以上の値となるように、予め実験等に基づき設定される。このように、携帯端末2の装着状態では、制御部19は、判定用閾値を、車両が走行中であることを前提とした第1閾値に設定する。これにより、制御部19は、危険運転が発生していないときにカメラ6が生成した画像を、不揮発性メモリ18に不要に書き込むのを好適に抑制する。
また、携帯端末2の装着状態において、好適には、制御部19は、カメラ6の各種設定を、車外風景を撮影するのに適した設定にするとよい。例えば、制御部19は、カメラ6の撮像感度、F値、又は/及び焦点距離などを、車外風景を撮影するのに好適な値に設定する。これにより、制御部19は、危険運転の発生時には、危険運転の発生時の状況を鮮明に撮影した画像を、不揮発性メモリ18に保存することができる。なお、携帯端末2の装着状態において用いる第1閾値及びカメラ6の設定情報は、例えば不揮発性メモリ18等に予め記憶されている。
(2)セキュリティモードでの処理
図3(B)は、セキュリティモードにおける車室内の概略図である。図3(B)の例では、運転手が携帯端末2をセキュリティ装置1から取り外して車両から退出している。この場合、制御部19は、携帯端末2が取り外されたことを着脱検出信号S2に基づき検出し、アクチュエータ14により筺体部5を図3(A)の状態から約180度回転させることにより、カメラ6を車室内に向けさせている。
図3(B)は、セキュリティモードにおける車室内の概略図である。図3(B)の例では、運転手が携帯端末2をセキュリティ装置1から取り外して車両から退出している。この場合、制御部19は、携帯端末2が取り外されたことを着脱検出信号S2に基づき検出し、アクチュエータ14により筺体部5を図3(A)の状態から約180度回転させることにより、カメラ6を車室内に向けさせている。
図3(B)に示す携帯端末2の非装着状態では、制御部19は、判定用閾値を、第1閾値よりも小さい所定の閾値(「第2閾値」とも呼ぶ。)に設定する。第2閾値は、例えば、車両の停車時において発生し得る微小な振動の大きさより大きい値であって、車両への人や物の接触等に起因した振動の大きさより小さい値に、予め実験等に基づき設定される。このように、携帯端末2の非装着状態では、制御部19は、判定用閾値を、車両が停車中であることを前提とした第2閾値を設定する。これにより、制御部19は、車上荒らしなどの不審者が車両に接触した場合に発生する振動に基づき、好適に異常を検出することができる。
そして、制御部19は、振動センサ12から供給される振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値(即ち第2閾値)を超えた場合、所定時間以内でのペアリングされた機器との通信確立の有無を判定する。上述の所定時間は、例えば、ユーザが車両に接触してから乗り込みが完了するまでの所要時間に基づき設定される。なお、制御部19は、ペアリングされた機器との通信確立の有無を判定のため、セキュリティモードでは、ペアリングされた機器との通信確立を試みるための無線信号を、近距離通信部15により常時発信していてもよい。
そして、制御部19は、所定時間以内にペアリングされた機器との通信が確立できた場合、判定用閾値を超えた振動は、携帯端末2を有するユーザの車両の乗り込み動作等に起因した異常でない振動であると判定し、セキュリティ動作を行わない。
この場合、第1の例では、制御部19は、判定用閾値を超えた振動を検出した場合であっても、上述の所定時間が経過するまではセキュリティ動作を開始せず、上述の所定時間が経過してもペアリングされた機器との通信が確立できない場合に、セキュリティ動作を開始する。この例によれば、制御部19は、ペアリングされた機器との通信が確立できた時点ではセキュリティ動作を開始していないため、ユーザの乗り込み動作等に基づくセキュリティ動作の不要な開始を好適に抑制することができる。なお、この場合には、セキュリティ動作として録画を行う際に、判定用閾値を超えた振動の検出時点より前に撮影された画像についても不揮発性メモリ18に書き込まれるように、例えば、上述の所定時間より長い時間の画像を記憶可能なRAM17が用いられるとよい。
第2の例では、制御部19は、判定用閾値を超えた振動の検出直後にセキュリティ動作を開始し、ペアリングされた機器との通信が確立できた時点で実行中のセキュリティ動作を停止する。この場合、制御部19は、セキュリティ動作として録画を行う場合には、判定用閾値を超えた振動の検出後に不揮発性メモリ18に書き込んだ画像を、ペアリングされた機器との通信確立ができた時点で不揮発性メモリ18から消去してもよい。この例によっても、制御部19は、ユーザの乗り込み動作等に起因した異常でない振動による影響を最小限に抑えることができる。
ここで、ペアリングされた機器との通信確立の有無に基づくセキュリティ動作の要否判定の効果について補足説明する。
本実施例では、セキュリティモードで用いられる判定用閾値である第2閾値は、ドライブレコーダモードで用いられる判定用閾値である第1閾値よりも低いため、セキュリティモードでは比較的に小さな振動でも異常判定がなされる可能性がある。一方、ユーザが車両に乗り込む時などでは、携帯端末2がセキュリティ装置1に装着されていないため、判定用閾値が第2閾値に設定されており、乗り込み時に生じる振動の大きさが第2閾値を超えてセキュリティ動作が開始されてしまう可能性がある。この対処方法の1つとして、判定用閾値を超えた振動の検出から所定時間以内での携帯端末2のセキュリティ装置1への装着の有無を着脱検出信号S2に基づき判定することで、ユーザの乗り込み時に生じる振動を識別する方法も考えられる。しかし、この方法では、不審者が携帯端末2とは別の携帯端末等をセキュリティ装置1に装着することでセキュリティ動作の実行を回避することができてしまう。
以上を勘案し、第1実施例では、制御部19は、ペアリングされた機器との通信確立の有無を判定することで、携帯端末2を有するユーザの乗り込み時に生じる振動を的確に検出する。これにより、制御部19は、セキュリティの脆弱性を生じさせることなく、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
また、携帯端末2の非装着状態において、好適には、制御部19は、カメラ6の各種設定を、車室内を撮影するのに適した設定にするとよい。例えば、制御部19は、カメラ6の撮像感度、F値、又は/及び焦点距離などを、車室内を撮影するのに好適な値に設定する。これにより、制御部19は、異常を検出したときの車室内の様子を鮮明に撮影した画像を好適に生成することができる。なお、携帯端末2の非装着状態において用いる第2閾値及びカメラ6の設定情報は、例えば不揮発性メモリ18等に予め記憶されている。
(3)処理フロー
図4は、制御部19が実行する処理の概要を示すフローチャートの一例である。制御部19は、図4のフローチャートを繰り返し実行する。
図4は、制御部19が実行する処理の概要を示すフローチャートの一例である。制御部19は、図4のフローチャートを繰り返し実行する。
まず、制御部19は、携帯端末2が着脱されたか否か判定する(ステップS101)。例えば、制御部19は、振動センサ12から送信される着脱検出信号S2に基づき、携帯端末2の着脱の有無を判定する。
そして、制御部19は、携帯端末2が着脱されたと判断した場合(ステップS101;Yes)、アクチュエータ14により筺体部5を回転させる(ステップS102)。具体的には、制御部19は、携帯端末2がセキュリティ装置1から取り外された場合には、カメラ6が車室内に向けられるように筺体部5を取り付け部3及びアーム4に対して回転させる。一方、制御部19は、携帯端末2がセキュリティ装置1に装着された場合には、カメラ6が車室外(即ちフロントウィンドウ)に向けられるように筺体部5を取り付け部3及びアーム4に対して回転させる。
次に、制御部19は、携帯端末2が装着状態であるか否か判定する(ステップS103)。そして、制御部19は、携帯端末2が装着状態である場合(ステップS103;Yes)、ドライブレコーダモードを実行すべきと判断し、判定用閾値を第2閾値より大きい第1閾値に設定すると共に、カメラ6の各種設定を、車外撮影用の設定にする(ステップS104)。これにより、制御部19は、危険運転に基づく異常のみを的確に検出し、異常の検出時には車外の風景を鮮明に撮影した画像を好適に生成して不揮発性メモリ18に記憶することができる。
一方、制御部19は、携帯端末2が非装着状態である場合(ステップS103;No)、セキュリティモードを実行すべきと判断し、判定用閾値を第1閾値より小さい第2閾値に設定すると共に、カメラ6の各種設定を、車内撮影用の設定にする(ステップS105)。これにより、制御部19は、車両の駐車時での車両の異常を的確に検出し、異常時には車室内の様子を鮮明に撮影した画像を好適に生成することができる。
その後、制御部19は、ステップS104又はステップS105で設定した判定用閾値と、振動センサ12が出力する振動検出信号S1とに基づく異常判定を行う(ステップS106)。
図5は、図4のステップS106で実行する異常判定処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御部19は、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えたか否か判定する(ステップS201)。そして、制御部19は、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えている場合(ステップS201;Yes)、ステップS202へ処理を進める。一方、制御部19は、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えていない場合(ステップS201;No)、異常なしと判定する(ステップS204)。
制御部19は、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えた場合に、セキュリティモードを実行中であって、かつ、判定用閾値を超えた振動の検出から所定時間以内に携帯端末2を検出したか否か判定する(ステップS202)。具体的には、この場合、制御部19は、判定用閾値を超えた振動の検出から所定時間が経過するまでに、ペアリングされた機器との通信が確立できるか否か判定する。そして、制御部19は、判定用閾値を超えた振動の検出から所定時間以内に携帯端末2を検出した場合(ステップS202;Yes)、判定用閾値を超えた振動は携帯端末2の所有者等による乗り込み動作に起因して発生したとみなし、異常が発生していないと判定する(ステップS204)。これにより、制御部19は、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
一方、制御部19は、セキュリティモードではない場合、又は、判定用閾値を超えた振動の検出から所定時間以内に携帯端末2を検出できない場合(ステップS202;No)、異常が発生したと判定し、所定のセキュリティ動作を実行する(ステップS203)。これにより、セキュリティ装置1は、異常発生時において、カメラ5が撮影した画像の録画、携帯端末2への異常通知情報の送信、警告音の出力などを好適に実行することができる。
<第2実施例>
図6は、第2実施例においてセキュリティ装置1Aが携帯端末2を保持した状態を示す。図6(A)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を正面から観察した図であり、図6(B)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を背面から観察した図である。また、図6(C)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を側面から観察した図である。第2実施例では、セキュリティ装置1Aは、携帯端末2を挟持する構成を有し、挟持する幅に基づき、携帯端末2を検出する点において、第1実施例に係るセキュリティ装置1と異なる。以後では、第1実施例のセキュリティ装置1と同様の構成要素については適宜同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6は、第2実施例においてセキュリティ装置1Aが携帯端末2を保持した状態を示す。図6(A)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を正面から観察した図であり、図6(B)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を背面から観察した図である。また、図6(C)は、セキュリティ装置1A及び携帯端末2を側面から観察した図である。第2実施例では、セキュリティ装置1Aは、携帯端末2を挟持する構成を有し、挟持する幅に基づき、携帯端末2を検出する点において、第1実施例に係るセキュリティ装置1と異なる。以後では、第1実施例のセキュリティ装置1と同様の構成要素については適宜同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6(A)~(C)に示すように、セキュリティ装置1Aは、取り付け部3と、アーム4と、筺体部5と、端末ホルダ30とを備える。端末ホルダ30は、携帯端末2を保持するホルダであって、一対のアーム36を有する。アーム36は、携帯端末2を左右から挟持する。アーム36は開閉可能に構成されている。図6(A)では、アーム36を閉じた状態を実線で示し、アーム36を開いた状態を破線36xで示す。アーム36は閉じた状態で携帯端末2を保持する。アーム36は、図示しないボタンなどに連動して自動で開閉するように構成してもよく、手動で開閉するように構成してもよい。一対のアーム36の各々は、その先端に、内側、即ち他方のアーム36側へ向かって延びる爪部36aを有する。アーム36は、爪部36aにより、携帯端末2の左右の側部を抱えるように保持する。
図7は、セキュリティ装置1Aの機能ブロック図である。図7に示すように、セキュリティ装置1Aは、ポジションセンサ39を有する。ポジションセンサ39は、アーム36の位置を検出するセンサであり、検出した信号(「位置検出信号S3」とも呼ぶ。)を制御部19へ供給する。制御部19は、ポジションセンサ39から供給される位置検出信号S3に基づき、アーム36が携帯端末2を挟持するときの挟持幅(単に「挟持幅」とも呼ぶ。)を検出する。なお、挟持幅は、図6の例では携帯端末2の短手方向の幅に相当する。そして、制御部19は、例えば、着脱検出信号S2に基づき携帯端末2が外されたことを検出した場合に、携帯端末2が外される直前にポジションセンサ39から供給された位置検出信号S3に基づき検出した挟持幅の情報(「挟持幅情報」とも呼ぶ。)を、RAM17又は不揮発性メモリ18等に記憶する。なお、制御部19は、初期設定時などの所定のタイミングにおいて、位置検出信号S3に基づき検出した挟持幅を、挟持幅情報として記憶してもよい。または、制御部19は、位置検出信号S3に基づき、同等幅の挟持幅が所定回数以上検出された場合に、検出した挟持幅を示す挟持幅情報を記憶してもよい。
次に、第2実施例におけるセキュリティ装置1Aの制御部19が実行する処理手順について、図4及び図5を参照して補足説明する。制御部19は、ステップS101において携帯端末2が外されたと判断した場合、ステップS102の実行に加えて、携帯端末2が外される直前の位置検出信号S3に基づき検出した挟持幅を示す挟持幅情報を記憶しておく。また、図5に示す異常判定処理では、制御部19は、振動検出信号S1が示す振動の大きさが判定用閾値を超えたとステップS201で判定した後、ステップS202において、セキュリティモードであって、かつ、所定時間以内に携帯端末2を検出したか否か判定する。この場合、制御部19は、所定時間以内に着脱検出信号S2に基づき機器の装着を検出し、かつ、装着を検出した機器のポジションセンサ39の出力に基づく挟持幅(「センサ検出挟持幅」とも呼ぶ。)が挟持幅情報の挟持幅と等しいときに、携帯端末2を検出したと判定する。なお、制御部19は、センサ検出挟持幅と挟持幅情報の挟持幅とが厳密に等しい場合に限られず、想定される誤差の範囲でこれらに差異が生じていても、携帯端末2を検出したと判定してもよい。例えば、制御部19は、挟持幅が10cmである携帯端末2の挟持幅情報を記憶している場合、センサ検出挟持幅が9.5cmから10.5cmの間であるときには、挟持幅情報と等しいとみなし、携帯端末2を検出したと判定する。このように、挟持幅の一致判定には、幅を持たせてもよい。
一般に、携帯端末の機種やケースの装着の有無等によって携帯端末がアーム36により挟持される幅はそれぞれ異なる。よって、セキュリティ装置1Aは、仮に不審者が自己の携帯端末を端末ホルダ30に保持させた場合であっても、セキュリティ動作がキャンセルされるのを好適に抑制する。このように、第2実施例によっても、セキュリティ装置1Aは、携帯端末2を好適に識別してセキュリティ動作の要否を的確に判定することができる。
以上説明したように、セキュリティ装置1、1Aの制御部19は、振動検出信号S1に基づき異常を検出し、異常が検出された場合には所定のセキュリティ動作を実行する。ここで、制御部19は、セキュリティモードでは、予め関連付けられた電子機器である携帯端末2を異常検出から所定時間以内に検出した場合には、セキュリティ動作を実行しない。このようにすることで、制御部19は、ユーザの乗り込み動作等による振動に起因してセキュリティ動作が不要に実行されるのを好適に抑制することができる。
[変形例]
以下、上述の実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
以下、上述の実施例に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施例に適用してもよい。
(変形例1)
制御部19は、図5のステップS202において、判定用閾値を超える振動の検出後、所定時間以内に車両のシガーチャージャーから電源供給(言い換えると電池以外による電源供給)を受けたと判定した場合、携帯端末2の検出の有無に関わらず、異常なしと判定してもよい。これにより、セキュリティ装置1は、車両の起動に伴う衝撃等に起因して判定用閾値を超えた振動を検出した場合であっても、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
制御部19は、図5のステップS202において、判定用閾値を超える振動の検出後、所定時間以内に車両のシガーチャージャーから電源供給(言い換えると電池以外による電源供給)を受けたと判定した場合、携帯端末2の検出の有無に関わらず、異常なしと判定してもよい。これにより、セキュリティ装置1は、車両の起動に伴う衝撃等に起因して判定用閾値を超えた振動を検出した場合であっても、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
(変形例2)
制御部19は、ステップS202において携帯端末2を検出する代わりに、予めペアリング等によりセキュリティ装置1と関連付けられていた車両の電子キーを検出した場合に、異常なしと判定してもよい。
制御部19は、ステップS202において携帯端末2を検出する代わりに、予めペアリング等によりセキュリティ装置1と関連付けられていた車両の電子キーを検出した場合に、異常なしと判定してもよい。
この場合、電子キーは、近距離用の無線通信が可能であって、ペアリング操作によりセキュリティ装置1との間で関連付けが予め行われる。そして、制御部19は、判定用閾値を超える振動の検出後、所定時間以内に電子キーとの通信が確立できた場合に、検出した振動は乗り込み時又は車両の起動時等に生じた異常でない振動であると判定し、セキュリティ動作を行わない。この場合であっても、セキュリティ装置1は、第1及び第2実施例と同様に、不要なセキュリティ動作の実行を好適に抑制することができる。
(変形例3)
セキュリティ装置1は、携帯端末2の着脱に応じて筺体部5が自動的に回転する構成を備える代わりに、手動操作に基づき筺体部5が回転自在な構成を備えてもよい。
セキュリティ装置1は、携帯端末2の着脱に応じて筺体部5が自動的に回転する構成を備える代わりに、手動操作に基づき筺体部5が回転自在な構成を備えてもよい。
この場合、例えば、アーム4と筺体部5とはボールリンクなどにより接続し、アーム4に対して筺体部5が少なくとも設置面に沿って回転自在となっている。そして、携帯端末2のユーザは、携帯端末2をセキュリティ装置1に装着した時には、図3(A)に示すように携帯端末2のディスプレイを車室内に向け、携帯端末2をセキュリティ装置1から取り外した時には、図3(B)に示すようにカメラ6を車室内に向けるように筺体部5を手動操作する。この態様によっても、セキュリティ装置1は、好適に、車両の走行時にはドライブレコーダモードを実行し、車両の駐車時にはセキュリティモードを実行する。
また、セキュリティ装置1は、携帯端末2が取り外されたときに限り、カメラ6が車室内を向くように筺体部5が自動で回転する態様であってもよい。この場合、携帯端末2は、セキュリティ装置1に携帯端末2を取り付けるときには、携帯端末2の装着の前又は後に、筺体部5の向きを180度回転させる。
(変形例4)
図1、図6等の構成では、携帯端末2の装着状態において、カメラ6の向きと、セキュリティ装置1に装着された携帯端末2のディスプレイの向きとが約180度異なっていたが、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、セキュリティ装置1に装着された携帯端末2のディスプレイを運転席に向けた際に、カメラ6が車両前方を撮影するのに好適な向きとなるように、カメラ6の設置角度が設定されていてもよい。
図1、図6等の構成では、携帯端末2の装着状態において、カメラ6の向きと、セキュリティ装置1に装着された携帯端末2のディスプレイの向きとが約180度異なっていたが、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。例えば、セキュリティ装置1に装着された携帯端末2のディスプレイを運転席に向けた際に、カメラ6が車両前方を撮影するのに好適な向きとなるように、カメラ6の設置角度が設定されていてもよい。
(変形例5)
図1、図6等の構成では、筺体部5は、アーム4に対して回転自在に構成されていたが、これに代えて、アーム4が取り付け部3に対して回転自在に構成されていてもよい。この場合、アーム4及び筺体部5が取り付け部3に対して設置面と略平行に回転する。
図1、図6等の構成では、筺体部5は、アーム4に対して回転自在に構成されていたが、これに代えて、アーム4が取り付け部3に対して回転自在に構成されていてもよい。この場合、アーム4及び筺体部5が取り付け部3に対して設置面と略平行に回転する。
(変形例6)
セキュリティ装置1は、ドライブレコーダモードを有さず、セキュリティモードのみを実行するものであってもよい。この場合、セキュリティ装置1は、図4のフローチャートを実行することなく、図5の異常判定処理を繰り返し実行する。また、この場合、セキュリティ装置1は、携帯端末2を保持する構成を有しなくともよい。この場合であっても、セキュリティ装置1は、第1実施例に基づき、所定時間以内でのペアリングされた機器との通信確立の有無に基づき、セキュリティ動作の要否を判定することが可能である。
セキュリティ装置1は、ドライブレコーダモードを有さず、セキュリティモードのみを実行するものであってもよい。この場合、セキュリティ装置1は、図4のフローチャートを実行することなく、図5の異常判定処理を繰り返し実行する。また、この場合、セキュリティ装置1は、携帯端末2を保持する構成を有しなくともよい。この場合であっても、セキュリティ装置1は、第1実施例に基づき、所定時間以内でのペアリングされた機器との通信確立の有無に基づき、セキュリティ動作の要否を判定することが可能である。
1、1A セキュリティ装置
2 携帯端末
6 カメラ
10 ディスプレイ
11 GPS受信機
12 振動センサ
13 着脱検出センサ
15 近距離通信部
16 ネットワーク通信部
17 RAM
18 不揮発性メモリ
19 制御部
2 携帯端末
6 カメラ
10 ディスプレイ
11 GPS受信機
12 振動センサ
13 着脱検出センサ
15 近距離通信部
16 ネットワーク通信部
17 RAM
18 不揮発性メモリ
19 制御部
Claims (1)
- 異常を検出する第1検出手段と、
前記第1検出手段により異常が検出された場合に、所定のセキュリティ動作を実行する実行手段と、
予め関連付けられた電子機器を検出する第2検出手段と、を備え、
前記実行手段は、前記第1検出手段により異常が検出されてから所定時間内に前記電子機器が前記第2検出手段により検出された場合、前記所定のセキュリティ動作を実行しないことを特徴とするセキュリティ装置。
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