JP2023167309A - 再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルム - Google Patents

再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】積層ポリエステルフィルムの機能層を十分に除去して得られる再生ポリエステル原料を提供することにある。【解決手段】固有粘度(IV)が0.66dL/g以上であり、パルスNMR法にて得られる緩和時間が0.0109ms以上である、再生ポリエステル原料である。【選択図】なし

Description

本発明は、再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルムに関する。
従来、廃プラスチックは、埋め立て、海洋投棄、焼却等の処理がなされていたが、埋め立て場所の確保が困難になりつつあり、海洋投棄はプラスチックが分解しないために環境面で問題になっている。
また、焼却によって熱として利用することはできるが、炭酸ガスの排出により、地球温暖化につながるという問題がある。
そこで、昨今の環境問題の高まりから、廃プラスチックの再利用、再生等のリサイクルが必要とされており、そのための研究開発が盛んに行われている。
また、プラスチックはその多くが化石燃料により生産されており、資源の有効利用の点からも、リサイクル方法の構築が求められている。
とりわけ、我が国においては、1990年代より、ペットボトルリサイクルへの取り組みが始まり、現在、ペットボトルについては、高いリサイクル率を示すに至っている。
ペットボトル再生原料は、ボトル(ボトル トゥ ボトル)やフィルム(ボトル トゥ フィルム)に再利用されており、このようなペットボトル再生原料の使用に関する技術として、例えば特許文献1には、ペットボトル再生原料を使用して得られる二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムが開示されている。
プラスチックフィルムの一種であるポリエステルフィルムは、基材フィルムとして有用であり、片面又は両面に種々の機能層が積層された、積層フィルムとして使用されることが多い。
機能層としては、ハードコート層、粘接着層、離型層、加飾層、遮光層、偏光層、紫外線遮蔽層など、様々な機能層があり、機能層に応じた材料をポリエステルフィルムに積層した積層フィルムが使用されている。
このようなポリエステルフィルムのリサイクルも行われており、例えば特許文献2には、基材フィルムと、前記基材フィルム上に形成された剥離層と、を有する剥離フィルムの洗浄方法であって、前記剥離層に異物を有する前記剥離フィルムを、アルカリ性物質とアルコールとを含む溶液に接触させた後、有機溶剤と接触させて、前記剥離層を前記基材フィルムから除去する除去工程を有する剥離フィルムの洗浄方法について開示されている。
しかしながら、これまでこのような積層フィルムについてのリサイクルは普及しておらず、このような積層フィルムは、使用後にほとんど再利用されず、廃棄、焼却等がなされている。
一方、機能層が積層された積層フィルムをそのまま再溶融してリサイクルすることも考えられるが、機能層を構成する材料が溶融ポリマー中に混入するため、押し出し時に異臭を発生したり、ポリマーの溶融粘度が低下したりしてフィルム製膜時の破断の原因となる。
また、仮に製膜できたとしても得られたフィルムの着色による品質の劣化が避けられない。
そこで、例えば、特許文献3には、廃棄フィルムのリサイクル方法、より詳細には、廃棄フィルムをフレークに粉砕し、ペレット化した後、フィルムにする方法、及びフィルムの黄変を隠すために、着色剤を添加する技術が開示されている。
また、特許文献4には、再生原料として塗布層を設けたフィルムを用いても黄変着色が少ないポリエステルフィルムが開示されている。
特開2014-065282号公報 特開2009-291690号公報 特表2013-517157号公報 特開2009-220311号公報
ところで、ポリエステルフィルムは、工業材料、光学材料、電子部品材料、電池用包装材など様々な分野に使用されており、近年、品質の要求が極めて高い。
したがって、上記特許文献3及び4のように機能層を除去しないリサイクル方法では、再生原料の汚染の問題が生じる。
また、上記特許文献2に開示のリサイクル方法でも、基材フィルムへのダメージを恐れ、剥離層成分が僅かに残ってしまい、再生原料への汚染の問題が残る。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、積層ポリエステルフィルムの機能層を十分に除去して得られる再生ポリエステル原料を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討の結果、機能層を除去した後の再生ポリエステル原料のパルスNMR法にて得られる緩和時間により、例えば、剥離洗浄によるポリエステルフィルムのダメージ程度を把握することができ、該緩和時間を特定の値以上とすることで、機能層を十分に除去した再生ポリエステル原料が得られることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づき完成したものであり、以下の態様を有する。
[1]固有粘度(IV)が0.66dL/g以上であり、パルスNMR法にて得られる緩和時間が0.0109ms以上である、再生ポリエステル原料。
[2]前記緩和時間が0.0150ms以下である、上記[1]に記載の再生ポリエステル原料。
[3]前記固有粘度(IV)が1.00dL/g以下である、上記[1]又は[2]に記載の再生ポリエステル原料。
[4]チタン含有量及びアンチモン含有量の合計量が50~450ppmである、上記[1]~[3]のいずれかに記載の再生ポリエステル原料。
[5]前記アンチモン含有量が450ppm以下である、上記[4]に記載の再生ポリエステル原料。
[6]ポリエチレンフラノエートである、上記[1]~[5]のいずれかに記載の再生ポリエステル原料。
[7]上記[1]~[6]のいずれかに記載の再生ポリエステル原料を含むポリエステル層を備えた、再生ポリエステルフィルム。
[8]少なくとも2層以上の積層構成からなる、上記[7]に記載の再生ポリエステルフィルム。
[9]前記再生ポリエステル原料を含むポリエステル層の厚みが、再生ポリエステルフィルムの総厚みの50%以上である、上記[7]又は[8]に記載の再生ポリエステルフィルム。
本発明によれば、積層ポリエステルフィルムの機能層を十分に除去して得られる再生ポリエステル原料を提供することができる。
本発明の再生ポリエステル原料は、機能層が十分に除去されているため、フィルムとした場合には、異物の少ない再生ポリエステルフィルムを得ることができる。
したがって、本発明の再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルムは、ポリエステルフィルムのリサイクル性を向上させ得るだけでなく、新たな異物形成を抑制し、異物管理が極めて厳しいディスプレイ用途等にも適用可能である。
パルスNMR法にて得られた緩和時間を示したグラフである。 パルスNMR法にて得られた緩和時間のブランク比を示したグラフである。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。ただし、本発明は次に説明する実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。
[再生ポリエステル原料]
本発明の再生ポリエステル原料(以下、「本原料」とも称する。)は、固有粘度(IV)が0.66dL/g以上であり、パルスNMR法にて得られる緩和時間が0.0109ms以上であること特徴とする。
なお、本原料は、フィルムの形態でもよく、ポリエステルフィルムを粉砕したフレーク及び/又はフレークをチップ化した形態でもよい。
NMR(核磁気共鳴吸収法)は、一般的に化学シフトから分子の構造解析を行う手法として有名であるが、パルスNMR法は、緩和時間から分子運動性を評価する手法である。
サンプルに磁場をパルスとして与えると、サンプル中のプロトンの核スピンは、向きの揃った励起状態となる。これが元のランダムな基底状態に戻るまでの過程を緩和と呼び、この過程に要する時間を緩和時間と呼ぶ。このように緩和時間は磁場中に置かれたサンプル内のプロトン-プロトン間の相互作用の大きさにより決まる。分子運動性が高い場合、近接するプロトンの影響が小さくなるため、相互作用は小さくなり、緩和に時間がかかる。つまり、分子運動性が高いサンプルの緩和時間は長くなる。
本発明においては、例えば、ポリエステルフィルム表面に機能層を備える積層ポリエステルフィルムから、洗浄剤を用いて機能層を除去した際に、剥離洗浄によって基材であるポリエステルフィルム表面の分子鎖切断が起き、分子鎖が小さくなり軟化することで、運動性が高くなり、緩和時間が長くなるといった事象が生じると推定している。
すなわち、パルスNMR法にて得られる緩和時間から剥離洗浄履歴によるポリエステルフィルムのダメージの程度を把握できると考えている。
従来の方法では、上述のように、基材フィルム(ポリエステルフィルム)へのダメージを恐れ、十分な洗浄が行えず、剥離層(機能層)成分が残ることで、再生原料への汚染を避けられなかった。これに対し、本願発明では、前記緩和時間によって、ポリエステルフィルムのダメージの程度が把握できるので、機能層が十分に除去された再生ポリエステル原料を得ることができる。したがって、本願発明は、機能層が十分に除去された再生ポリエステル原料を得るための指標となる。
かかる観点から、パルスNMR法にて得られる、本原料の緩和時間は、0.0109ms以上であることを必須とする。緩和時間が0.0109ms以上であることで、機能層が十分に除去できた、すなわち、機能層由来の不純物の少ない再生ポリエステル原料とすることができる。機能層が十分に除去できていない場合に、再生ポリエステル原料を用いて再生ポリエステルフィルムを製膜しようとすると、残存した機能層が異物化し、着色、異臭化等の問題が発生することがある。
なお、同様の観点から、本発明の再生ポリエステル原料の緩和時間は、好ましくは0.0110ms以上、より好ましくは0.0111ms以上、さらに好ましくは0.0112ms以上である。
一方、剥離洗浄履歴によるポリエステルフィルムのダメージが過度とならないようにする観点から、前記緩和時間は0.0150ms以下が好ましく、0.0140ms以下がより好ましく、0.0130ms以下がさらに好ましく、0.0120ms以下が特に好ましい。
また、本原料の緩和時間(T)と前処理(例えば、洗浄処理)していない積層ポリエステルフィルムの緩和時間(T)の比(T/T、以下、「ブランク比」とも称する。)が1.01以上、1.30以下であることが好ましい。ブランク比が1.01以上であると、機能層が十分に除去でき、機能層由来の不純物の少ない再生ポリエステル原料とすることができる。また、該ブランク比が1.30以下であると、剥離洗浄によるポリエステルフィルムのダメージが過度とならない。
以上の観点から、ブランク比は1.02~1.20の範囲であることがより好ましく、1.03~1.10の範囲であることがさらに好ましい。
<本原料の固有粘度>
また、本原料の固有粘度(IV)は、0.66dL/g以上である。下限値は、好ましくは0.68dL/g以上、より好ましくは0.70dL/g以上である。上限値は、好ましくは1.00dL/g以下、より好ましくは0.95dL/g以下、さらに好ましくは0.90dL/g以下である。
かかる範囲であれば、押出成形性及び延伸加工性に優れるため、フィルム製膜が可能となる。特に、洗浄剤を用いて機能層を除去した際に、剥離洗浄によるフィルムへのダメージが強すぎることが原因で、固有粘度(IV)が下がりすぎて、フィルム製膜が困難になるということがなく、好ましい。
したがって、当該固有粘度(IV)がかかる範囲であれば、機能層が十分に除去されていながら、再生ポリエステルフィルム製膜時の製膜性も担保された原料を提供することができる。
<本原料のTi及びSb含有量>
本原料に含まれるチタン含有量及びアンチモン含有量の合計量は、50~450ppmであることが好ましい。下限値は、より好ましくは60ppm以上、さらに好ましくは70ppm以上である。上限値は、より好ましくは300ppm以下、さらに好ましくは150ppm以下である。
なかでも、前記アンチモン含有量は、450ppm以下であることが好ましく、250ppm以下であることがより好ましく、50ppm以下であることがさらに好ましい。なお、下限値は特に制限されず、0ppmである。
チタン含有量及びアンチモン含有量の合計量、アンチモン含有量が上限値以下であれば、フィルムとした際に、フィルム表面へ再結晶することによって形成される重合触媒由来の異物を低減させることができる。一方、チタン含有量及びアンチモン含有量の合計量が、下限値以上であれば、フィルム製膜が可能となる。
なお、チタン化合物、アンチモン化合物は、ポリエステルの重合触媒として汎用的に用いられているものである。
<本原料の機能層除去率>
前記機能層がシロキサン骨格(Si-O-Si)を有する場合(例えば、シリコーン離型層)、本原料の機能層除去率は、実施例に記載の方法で評価することができ、該除去率は70%以上であることが好ましい。本原料の機能層除去率が70%以上であれば、機能層由来の不純物が少ない再生ポリエステル原料とすることができる。
したがって、かかる観点から、機能層除去率はより好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上である。なお、上限値は100%である。
<本原料の製造方法;工程(1)>
本発明の実施形態の一例に係る本原料の製造方法は、(1)積層ポリエステルフィルムから、洗浄剤を用いて機能層を除去したポリエステルフィルムを準備する工程(工程(1))を有することが好ましい。
<積層ポリエステルフィルム>
前記積層ポリエステルフィルムとは、例えば廃材である積層ポリエステルフィルム、より具体的には、基材フィルムであるポリエステルフィルムの表面に樹脂層などの機能層が積層されたものをいう。
前記ポリエステルフィルム(基材フィルム)は、単層構造であっても多層構造であってもよい。多層構造の場合、2層構造、3層構造などでもよいし、4層又はそれ以上の多層であってもよく、層数は特に限定されない。
また、ポリエステルフィルムは、二軸延伸フィルム等の延伸フィルムであっても未延伸フィルムであってもよい。
ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、特に限定されるものではなく、市場に流通しているものを適宜使用できる。
具体的には、ジカルボン酸とジオールを重縮合してなるポリエステルが挙げられ、ジカルボン酸としては芳香族ジカルボン酸が好ましく、ジオールとしては脂肪族グリコールが好ましい。
上記芳香族ジカルボン酸としては、例えば2,5-フランジカルボン酸、テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸などが挙げられる。
上記脂肪族グリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール等を挙げることができる。
ポリエステルはホモポリエステルであっても、共重合ポリエステルであってもよい。
また、ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸、脂肪族グリコール以外の第3成分を共重合体成分として含んでもよい。
ポリエステルの具体例としては、ポリエチレンフラノエート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン-2,6-ナフタレートなどが挙げられ、これらの中ではポリエチレンフラノエートが好ましい。
また、これらは、上述のとおり、共重合体ポリエステルであってもよく、例えば、ポリエチレンフラノエートは、ジカルボン酸単位の30モル%以下程度で2,5-フランジカルボン酸以外のジカルボン酸単位を有し、また、ジオール単位の30モル%以下程度でエチレングリコール以外のジオール単位を有してもよい。
機能層は、その構成成分は特に限定されるものではないが、洗浄剤によって除去する観点からは、樹脂により構成されていることが好ましい。
機能層としては、例えばハードコート層、粘接着層、離型層、加飾層、遮光層、紫外線遮蔽層、易接着層(プライマー層)、帯電防止層、屈折率調整層、オリゴマー封止層などが挙げられる。
ハードコート層は、ポリエステルフィルムに耐擦傷性などを付与するために設けられる層であり、ハードコート層を形成する材料としては、特に限定されないが、例えば単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、テトラエトキシシラン等の反応性ケイ素化合物の硬化物などが挙げられる。
粘接着層は、他の機器等に粘接着させるために設けられる層であり、粘接着層を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば公知のアクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着樹脂を使用することができる。
離型層は、ポリエステルフィルムに離型性を付与するために設けられる層であり、例えばセラミック電子部品の製造時に使用するグリーンシート成形用工程紙、偏光板、光学フィルター等のフラットパネルディスプレイ製造時に使用する光学部材の粘着セパレータなどに使用される離型フィルムに設けられる層である。離型層を構成する材料としては、特に制限はなく、例えば硬化型シリコーン樹脂を主成分とするもの、あるいはウレタン樹脂、エポキシ樹脂等とのグラフト重合等による変性シリコーン樹脂等、長鎖アルキル基含有化合物、フッ素化合物、炭化水素系ワックス等が挙げられる。
加飾層は、意匠性を付与するために設けられる層であり、加飾層を構成する材料としては、特に限定されないが、例えばポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂に顔料、染料等が加えられ装飾がなされる。
遮光層又は紫外線遮蔽層は、内容物を紫外線、可視光等から保護するために設けられる層であり、遮光層又は紫外線遮蔽層を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば加飾層で記載した各種樹脂や、炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、硫酸バリウム等の無機充填剤、木粉、パルプ粉等、セルロース粉末等の有機充填剤が挙げられる。
易接着層(プライマー層)は、他の層やフィルムをポリエステルフィルム上に接着させるために設けられる層であり、特に限定されないが、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂等や、各種架橋剤、粒子等が挙げられる。
帯電防止層は、他の材質との接触や剥離などにより発生する帯電を防ぐために設けられる層である。帯電防止層に使用される帯電防止剤としては、特に限定されないが、ノニオン系、カチオン系、アニオン系、両性界面活性剤、ポリピロール、ポリアニリン、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)、ポリ(4-スチレンサルフォネート)等の導電性高分子、SnO(Sbドープ)、In(Snドープ)、ZnO(Alドープ)等の金属酸化物フィラー、グラフェン、カーボンブラック、カーボンナノチューブ(CNT)などのカーボン化合物等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、二種以上を併用して使用してもよい。
また、帯電防止層は、帯電防止剤を含む樹脂組成物から形成されてもよい。樹脂組成物に含有される樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、及びウレタン樹脂などが挙げられる。
屈折率調整層は、屈折率を調整するために設けられる層であり、屈折率調整層を構成する材料としては、特に限定されないが、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、尿素樹脂、フッ素樹脂、酸化ジルコニウムや酸化チタン等の金属酸化物等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、二種以上を併用して使用してもよい。
オリゴマー封止層は、加熱工程後のフィルム白化・異物防止のために設けられる層であり、特に限定されないが、例えば、オリゴマー封止層を構成する材料としてはアミン系化合物、イオン性樹脂などが挙げられる。また、オリゴマー封止層は、高架橋塗膜等などであってもよい。
これら機能層は単層でもよいし、2種類以上の層が積層されていてもよい。
2種類以上の層が積層されている場合、少なくとも1層が樹脂により構成されている層であることが好ましい。
<洗浄剤>
洗浄剤は、本原料の緩和時間を0.0109ms以上とし、機能層由来の不純物を少なくする観点から、(a)アルカリ性化剤、(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物及び(c)相溶化剤の組み合わせが好ましい。
(アルカリ性化剤)
洗浄剤は、(a)アルカリ性化剤を含有していることが好ましい。アルカリ性化剤は、洗浄剤をアルカリ性とするものであり、アルカリ剤とも呼べる。
アルカリ性化剤としては、無機アルカリ性化剤であっても、有機アルカリ性化剤であってもよいが、後述する点から、無機アルカリ性化剤であることが好ましい。
無機アルカリ性化剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、リン酸三カリウム、ピロリン酸カリウム、トリポリリン酸カリウム等のアルカリ金属のリン酸塩;オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等のアルカリ金属のケイ酸塩;アンモニアなどが挙げられる。
洗浄剤における無機アルカリ性化剤のうち、アルカリ金属の水酸化物が好ましく、入手容易性から水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがより好ましく、洗浄性から水酸化カリウムが特に好ましい。
洗浄剤における無機アルカリ性化剤としては、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
特に、水酸化カリウムと水酸化ナトリウムを組み合わせて使用することが、効果及び取り扱い性の点から好ましい。
有機アルカリ性化剤としては、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-N-シクロヘキシルアミン、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、2-(ジメチルアミノ)エタノール、2-(ジエチルアミノ)エタノール、1-アミノ-2-プロパノール、トリイソプロパノールアミン等の有機アミン化合物等が挙げられる。
なお、有機アルカリ性化剤(本願発明における(a)成分)として、少なくとも一つの水酸基を有する化合物(本願発明における(b)成分)が含まれる場合があるが、該化合物の酸性度定数(pKa)が30以上であれば、アルカリ性化剤((a)成分)として取り扱う。
洗浄剤における有機アルカリ性化剤のうち、汎用性からモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンが好ましく、入手容易性からモノエタノールアミン、ジエタノールアミンがより好ましく、洗浄性からモノエタノールアミンが特に好ましい。
また、洗浄剤全体における(a)アルカリ性化剤の含有量は1~20質量%であることが好ましく、2~15質量%であることがより好ましく、3~10質量%であることがさらに好ましい。上記範囲内であると、洗浄剤として充分な効果が得られる。
(少なくとも一つの水酸基を有する化合物)
前記洗浄剤は、機能層を効果的に除去する観点から、(a)アルカリ性化剤に加えて、(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物を含有していることが好ましい。(a)成分と(b)成分を併用することで、機能層を効果的に除去することができる機構については、定かではないが、以下のように推定している。
(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物の水酸基から生成するアルコキシドによって機能層及び/又は基材のエステル結合部でエステル交換反応が起こり、低分子量化合物を得る。次いで、上記低分子量化合物のエステル結合に対し、アルカリ性化剤から電離したヒドロキシル基が求核攻撃することで鹸化反応が進行してカルボキシラートを得る。これにより、機能層が溶出(膨潤剥離)すると推定している。
前記(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物としては、アルコール類、フェノール類などが挙げられる。
アルコール類としては、ヘキサフルオロ-2-プロパノール、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の単価アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等の2価アルコール;グリセリン等の多価アルコール等を挙げることができる。
フェノール類としては、フェノール、キシレノール、サリチル酸、ピクリン酸、ナフトール、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシノール、ジブチルヒドロキシトルエン、ビスフェノールA、クレゾール、エストラジール、オイゲノール、没食子酸、グアイアコール、フェノールフタレイン、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、チモール、チロシン、ヘキサヒドロキシベンゼン等を挙げることができる。
これらは1種を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
また、これらの中でも、洗浄剤のアルカリ性を損なわず、洗浄性を維持する観点からアルコール類が好ましい。
なお、上記の好適なアルコール類に、2価アルコールや多価アルコールを併用してもよい。
洗浄剤において、(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物の含有量は、好ましくは10~90質量%、より好ましくは20~75質量%、さらに好ましくは30~65質量%、特に好ましくは35~50質量%である。
上記範囲内であれば、(a)アルカリ性化剤に加えて相溶化剤の量も適当にできるため、再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルムの品質を維持できる。
また、水系とする場合には、一定量以上の水を含有させることもできる。
(相溶化剤)
前記洗浄剤は、さらに、(c)相溶化剤を含有していることが好ましい。(c)相溶化剤は、積層ポリエステルフィルムからの機能層の溶出を助ける働きを有するとともに、上記(a)成分と(b)成分、及びその他任意に添加される添加剤等を可溶化する機能を有する。これにより、機能層由来の不純物を極限まで少なくすることができる。
また、(c)相溶化剤を含有することで、洗浄剤が一成分として水を含む場合でも、(a)成分と(b)成分の相溶性が良好となる。
(c)相溶化剤としては、特に制限はなく、アニオン系相溶化剤、カチオン系相溶化剤、ノニオン系相溶化剤、両性相溶化剤のいずれも使用することができる。
なお、相溶化剤には、上記アルカリ性化剤にも相当する化合物が含まれることから、(c)相溶化剤は、上記(a)及び(b)成分と併用するに際し、(a)及び(b)成分とは異なるものを用いる。
アニオン系相溶化剤としては、アルキルスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルカルボン酸、芳香族カルボン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、α-オレフィンスルホン酸、ジアルキルスルホコハク酸、α-スルホン化脂肪酸、N-メチル-N-オレイルタウリン、石油スルホン酸、アルキル硫酸、硫酸化油脂、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸、アルキルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、これらの塩等が挙げられる。
カチオン系相溶化剤としては、四級アンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、アルキルピリジニウム、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム、N,N-ジアルキルモルホリニウム、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の第四級アンモニウム及びこれらの塩等が挙げられる。
ノニオン系相溶化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレンエーテル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレングリコール、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、脂肪酸ジエタノールアミド、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、2-(ジメチルアミノ)エタノール、2-(ジエチルアミノ)エタノール、1-アミノ-2-プロパノール、トリイソプロパノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、トリアルキルアミンオキサイド等の有機アミン化合物が挙げられる。
両性相溶化剤としては、N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニウムベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-スルホアルキレンアンモニウムベタイン、N,N-ジアルキル-N,N-ビスポリオキシエチレンアンモニウム硫酸エステルベタイン、2-アルキル-1-カルボキシメチル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のベタイン類、N,N-ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸塩等のアミノカルボン酸類が挙げられる。
なお、相溶化剤としては、前記(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物が含まれる場合があるが、アルカノールアミン化合物、アルカノールアミド化合物、及び下記に該当する炭素数12以上のヒドロキシ化合物については、(c)相溶化剤として取り扱う。
アルカノールアミン化合物としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等が挙げられ、アルカノールアミド化合物としては、モノエタノールアミド、ジエタノールアミド及びトリエタノールアミド等が挙げられる。
また、炭素数12以上のヒドロキシ化合物としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、チオエーテル系、ポリオキシアルキレングリコール系、アセチレングリコール系、エステル系及びグリコシド系の炭素数12以上のヒドロキシ化合物が挙げられる。
洗浄剤における(c)相溶化剤のうち、相溶性及び取り扱い性の観点から、芳香族スルホン酸塩及び水酸基含有のアミン化合物の使用が好ましい。
具体的な化合物としては、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、2,4-ジメチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、2-ナフタレンスルホン酸ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンが挙げられる。これらの中でも、洗浄剤の加温上限を上げる観点から、沸点が高い上記芳香族スルホン酸塩の使用がより好ましい。
なお、ここでは上述のように、(a)アルカリ性化剤とは異なる化合物を用いることが前提である。
また、洗浄剤においては、(a)アルカリ性化剤として無機アルカリ性化剤を使用し、(b)少なくとも一つの水酸基を有する化合物としてアルコール類及び/又はフェノール類を使用し、かつ、(c)相溶化剤として芳香族スルホン酸塩及び水酸基含有のアミン化合物から選択される少なくとも1種を使用することが好ましい。
なかでも、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムの少なくとも1種の無機アルカリ性化剤と、アルコール類及び/又はフェノール類と、2,4-ジメチルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の芳香族スルホン酸塩との組み合わせが好ましい。
また、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムの少なくとも1種の無機アルカリ性化剤と、アルコール類及び/又はフェノール類と、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、2-(ジメチルアミノ)エタノール、2-(ジエチルアミノ)エタノール、1-アミノ-2-プロパノール、トリイソプロパノールアミンから選択される少なくとも1種の水酸基含有アミン化合物の組み合わせが好ましく、これらの中でも、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選択される少なくとも1種の無機アルカリ性化剤と、アルコール類及び/又はフェノール類と、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンから選択される少なくとも1種の水酸基含有アミン化合物を併用した組み合わせが特に好ましい。
また、洗浄剤中の様々な添加剤を包括的に相溶させる観点から、前記相溶化剤を2種類以上併用してもよい。
また、洗浄剤中の相溶化剤の含有量としては、1~30質量%の範囲であることが好ましい。上記範囲内であると十分な洗浄性が得られる。以上の観点から、洗浄剤中の相溶化剤の含有量は、5~25質量%の範囲であることがより好ましく、8~20質量%の範囲であることがさらに好ましい。
前記洗浄剤は、水系洗浄剤であることが好ましい。
水系洗浄剤は、上記(a)~(c)成分等を水に溶解させ、また、希釈させたものである。水系洗浄剤は引火点を上げることができるため比較的安全性が高い点で有利である。
なお、前記洗浄剤は、上記(a)~(c)成分以外にも種々の添加剤を配合することができ、例えば、酸化防止剤、防錆剤、pH調整剤、防腐剤、粘度調整剤、消泡剤などを添加することができる。
前記洗浄剤を用いて機能層を除去する方法としては、例えば洗浄剤の入った洗浄槽に浸漬する浸漬法、溶液状態の洗浄剤を塗布する塗布法、溶液状態の洗浄剤又は気化した洗浄剤を吹き付ける吹き付け法などを用いることができる。これらのうち、機能層への洗浄剤の浸透性の点から、浸漬法が好ましい。
浸漬法における洗浄剤の温度としては、室温(20℃)以上であることが好ましい。室温(20℃)以上であると、洗浄剤の粘度が低く、機能層へ浸透しやすいため良好な洗浄性が得られる。以上の観点から、浸漬法における洗浄剤の温度としては40℃以上であることがより好ましく、50℃以上であることがさらに好ましく、60℃以上であることが特に好ましい。
また、洗浄剤の温度の上限値としては、洗浄剤を溶液状態で用いる場合には、沸点以下の温度が好ましい。本願の好適な態様である水系洗浄剤の場合は、100℃以下が好ましく、90℃以下がより好ましい。
なお、浸漬法以外においても洗浄時の洗浄剤の温度は、上記と同様である。また、浸漬法における剥離洗浄では、加水分解反応を進める目的として、マイクロ波照射を行ってもよい。
洗浄剤のpHは、洗浄性の観点から12以上が好ましく、13以上がより好ましい。
浸漬時間については、洗浄対象物の種類によって、以下のように適宜調整することが好ましい。
機能層としてアクリル系粘着層を設けた積層ポリエステルフィルムが洗浄対象の場合、1秒以上、30分以下が好ましい。1秒以上であると、洗浄剤が機能層へ充分に浸透し、洗浄性が発揮できる。一方、30分以内であると、基材であるポリエステルフィルムが過度に溶解することがない。以上の観点から、5秒以上、20分以下であることがより好ましく、10秒以上、10分以下であることがさらに好ましく、15秒以上、5分以下であることが特に好ましい。
機能層としてアクリル系ハードコート層を設けた積層ポリエステルフィルムが洗浄対象の場合、1秒以上、30分以下が好ましい。1秒以上であると、洗浄剤が機能層へ充分に浸透し、洗浄性が発揮できる。一方、30分以内であると、基材であるポリエステルフィルムが過度に溶解することがない。以上の観点から、5秒以上、20分以下であることがより好ましく、10秒以上、10分以下であることがさらに好ましく、15秒以上、5分以下であることが特に好ましい。
機能層としてシリコーン離型層を設けた積層ポリエステルフィルムが洗浄対象の場合1秒以上、30分以下が好ましい。1秒以上であると、洗浄剤が機能層へ充分に浸透し、洗浄性が発揮できる。一方、30分以内であると、基材であるポリエステルフィルムが過度に溶解することがない。以上の観点から、5秒以上、20分以下であることがより好ましく、10秒以上、10分以下であることがさらに好ましく、15秒以上、5分以下であることが特に好ましい。
<本原料の製造方法;工程(2)>
また、前記工程(1)の後に、(2)前記ポリエステルフィルムを粉砕してフレーク及び/又はフレークをチップ化した原料を得る工程(工程(2))を有することが好ましい。
前記工程(2)において、フレークを得る方法としては、従来公知の方法を用いることができ、ポリエステルフィルムを粉砕機により粉砕してフレークを得る方法が挙げられる。
また、フレークをチップ化する方法としても、従来公知の方法を用いることができ、例えばフレークを溶融押出した後、ストランド状の溶融押出物を裁断することでチップ化した原料を得る方法が挙げられる。
<他の原料>
本原料は、以下の(A)~(C)等から得られる再生原料を含んでいてもよい。
(A)ポリエステルフィルムを製造する際に製品とならないフィルム(例えば、製品から切断除去したフィルム端部等)
(B)製膜中に破断してしまったフィルム
(C)品質不良などで製品に達しなかったフィルム
前記(A)~(C)等から得られる再生原料の製造方法については、特に制限されるものではないが、フィルムを粉砕してフレーク及び/又はフレークをチップ化した原料とすることが好ましい。
また、本原料は、ボトル由来の再生原料を含んでいてもよい。
[再生ポリエステルフィルム]
本発明の再生ポリエステルフィルム(以下、「本フィルム」とも称する。)は、本原料を含むポリエステル層を備えていることが好ましい。
なお、本フィルムは、バージン原料を含んでいてもよい。
本フィルムは、単層構造であっても多層構造であってもよいが、フィルム表面の粒子設計やフィルム強度保持の観点から、多層構造が好ましい。多層構造の場合、少なくとも2層以上の積層構成であればよく、層数は特に制限されない。
また、本フィルムは、二軸延伸フィルム等の延伸フィルムであっても未延伸フィルムであってもよいが、力学特性のバランス、平面性及び薄膜化の観点から、二軸延伸フィルムであることが好ましい。
本原料を含むポリエステル層中の本原料の含有割合は、5質量%以上であることが好ましく、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上である。
上限値は、100質量%である。かかる範囲であれば、ポリエステルフィルムのリサイクル性に優れる。
なお、本フィルムが、本原料の含有割合が異なる層を複数有する場合には、本原料を含むポリエステル層中の本原料の含有割合とは、本原料を含むポリエステル層全体の含有割合とする。
また、本原料を含むポリエステル層の厚みは、本フィルムの総厚みの50%以上であることが好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。上限値は、100%(単層又は全層に本原料を含む積層構成)である。
ただし、本フィルムが、本原料を含むポリエステル層及び本原料を含まないポリエステル層を有する少なくとも2層以上の積層構成からなる多層構造である場合には、前記厚みの上限値は、95%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましく、85%以下であることがさらに好ましい。
<再生ポリエステルフィルムの製造方法>
本フィルムの製造方法に関しては、特に制限されず、通常のポリエステルフィルムと同様の方法で製膜することができる。
本フィルムの製造方法の一例について具体的に説明するが、以下の説明に何ら限定されるものではない。
例えば、二軸延伸フィルムを製造する場合、ポリエステル原料(本原料を含む)を、押出機に投入して、ダイから溶融シートとして押し出し、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度になるように急冷固化して、まず未延伸シートを得る。
この場合、未延伸シートの平面性を向上させるため、溶融シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが好ましく、静電印加密着法及び/又は液体塗布密着法が好ましく採用される。
次に、得られた未延伸シートを一方向にロール又はテンター方式の延伸機により延伸する。延伸温度は、通常70~120℃、好ましくは80~110℃であり、延伸倍率は通常2.5~7倍、好ましくは3.0~6倍である。
次いで、一段目の延伸方向と直交する方向に通常70~170℃、延伸倍率は通常3.0~7倍、好ましくは3.5~6倍で延伸する。
そして、引き続き180~270℃の温度で緊張下又は30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸延伸フィルムを得る。
上記の延伸においては、一方向の延伸を2段階以上で行う方法を採用することもできる。その場合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるように行うのが好ましい。
また、二軸延伸フィルムを製造するに際して、同時二軸延伸法を採用することもできる。同時二軸延伸法は、前記の未延伸シートを通常70~120℃、好ましくは80~110℃に温度コントロールされた状態で機械方向及び幅方向に同時に延伸する方法であり、延伸倍率としては、面積倍率で4~50倍、好ましくは7~35倍、さらに好ましくは10~25倍である。
そして、引き続き、170~270℃の温度で緊張下又は30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸延伸フィルムを得る。同時二軸延伸装置に関しては、スクリュー方式、パンタグラフ方式、リニアー駆動方式等、従来公知の延伸方式を採用することができる。
また、再生ポリエステル原料の投入方法としては、2通りの方法があり、一つは、フレーク状の再生ポリエステル原料を直接投入する方法であり、もう一つは、フレーク状の再生ポリエステル原料を溶融押出し、チップ(ペレット)化したものを投入する方法である。
これらの中でも、熱劣化抑制の観点からは、フレーク状の再生ポリエステル原料を直接投入する方法が好ましい。
<<語句の説明>>
本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
本発明において、「X~Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」あるいは「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
また、「X以上」(Xは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<評価方法>
(1)機能層除去(洗浄)実験
以下の洗浄剤1~3を30mlの容器に入れ、3×10cmサイズの積層ポリエステルフィルムを浸漬させた。
なお、洗浄剤1及び2の浸漬条件は、80℃、15秒間及び30秒間とし、洗浄剤3の浸漬条件は、室温(25℃)で15秒間とした。
また、洗浄剤3を用いた場合には、前記浸漬後、さらに、キシレン中に室温(25℃)で60秒間浸漬させた。
(洗浄剤1)
(a)成分:水酸化カリウム5質量部
(b)成分:ベンジルアルコール41質量部
(c)成分:2,4-ジメチルベンゼンスルホン酸ナトリウム18質量部
その他成分:水36質量部
(洗浄剤2)
水100質量部
(洗浄剤3)
(a)成分:水酸化カリウム10質量部
(b)成分:エタノール45質量部
その他成分:水45質量部
(2)ポリエステルの固有粘度(dL/g)の測定
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分及び顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(質量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
(3)パルスNMR法‐緩和時間の測定
以下に示す装置及び条件にて測定した。
装置:Bruker Biospin社製mq20
温度:40℃
観測周波数:20MHz
90°パルス幅:2.74μs
パルス繰り返し時間:2.0s
パルスモード:Solido Echo法
測定は、実施例、比較例及び参考例のフィルム(3×10cm)を外径10mmのガラス管に丸めて詰め、H核のスピン-スピン緩和時間を求めた。なお、測定は、フィルムを装置に投入して15分間保温した後に開始した。
また、得られたデータに対して、下記式(1)の指数型単緩和モデルによって緩和時間を評価した。なお、式(1)において、Mは磁化強度(%)、yは磁化強度(%)の初期値、Aは定数、xは測定時間、Tは緩和時間をあらわす。
(4)チタン含有量及びアンチモン含有量の測定
実施例、比較例及び参考例のフィルムを、蛍光X線分析装置(XRF、株式会社島津製作所製「XRF-1800」)を用いてTi元素及びSb元素の定量分析を行った。なお、機能層が塗布されていた面を測定面とした。
(5)機能層除去率評価
実施例、比較例及び参考例のフィルムの表面を、蛍光X線分析装置(XRF、株式会社島津製作所製「XRF-1800」)を用いてSi元素の定量分析を行った。なお、機能層が塗布されていた面を測定面とした。
本評価では、前処理していない積層ポリエステルフィルム(参考例1)の機能層表面のSi元素量を100%、積層ポリエステルフィルムの機能層が塗工されていないプレーンフィルムのSi元素量を0%とすることで、機能層の除去率(%)を算出した。
<使用した材料>
[積層ポリエステルフィルム]
以下の方法により、積層ポリエステルフィルムを製造した。
<積層ポリエステルフィルムの製造>
<<溶融重合>>
攪拌装置、窒素導入口、加熱装置、温度計、精留塔を備えた反応容器に、原料として、2,5-フランジカルボン酸(V&V PHARMA INDUSTRIES製)42.85kg、1,2-エタンジオール(三菱ケミカル株式会社製)30.6L、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド35質量%水溶液を14.3g仕込み、反応容器内を窒素雰囲気にした。
次に、撹拌しながら2時間かけて200℃まで昇温し、200℃で2時間30分間保持して留出液を回収し、エステル化反応を進行させた(加熱時間は合計4時間30分)。
続いて、この反応液を、減圧口と撹拌装置を備えた反応器に移送し、テトラブチルチタネートを2.0質量%溶解させた1,2-エタンジオール溶液888.5gを添加して撹拌を開始した(Tiの2,5-フランジカルボン酸に対するモル比は0.00019モル、生成したポリエステルに対するTi濃度は50ppm)。2時間かけて260℃まで昇温すると共に、圧力を常圧から1.5時間かけて130Pa程度になるように徐々に減圧し、その後130Paを保持した。減圧開始から3時間50分経過したところで撹拌を停止し、復圧して重縮合反応を終了し、反応槽下部より製造されたポリエステルをストランド状に抜き出し、冷却水槽を通して冷却した後、ペレタイザーによって切断し、2~3mm角程度のペレット状のポリエチレンフラノエートを得た。ポリエチレンフラノエートの固有粘度は0.74dL/gであった。
<<固相重合>>
ポリエチレンフラノエートに対して、窒素ガスを30L/minの流量で導入しながら加熱することにより、予備結晶化を行った。具体的には、ポリエチレンフラノエート10kgをイナートオーブン(ヤマト科学株式会社製「DN411I」)に入れ、120℃で3時間加熱後、常温(25℃)に冷却してから融着したペレット同士をほぐした。更にもう1回、このペレットを150℃で3時間加熱した後に常温(25℃)に冷却してから融着したペレット同士をほぐした。
次に、この予備結晶化させたポリエステル(A)10kgを前述のイナートオーブンに入れ、窒素ガスを30L/minの流量で導入させた状態で、120℃で1時間、150℃で1時間、180℃で3時間、200℃で6時間の順に加熱することにより固相重合を行い、ポリエチレンフラノエートを得た。ポリエチレンフラノエートの固有粘度は0.85dL/gであった。
<<フィルム製膜>>
得られたポリエチレンフラノエートを原料として押出機に供給し、280℃に加熱溶融した後、45℃に設定した冷却ロール上に押出し、冷却固化させて未延伸シートを得た。
次いで、ロール周速差を利用して、フィルム温度100℃で縦方向に4.5倍延伸した後、テンターに導き、横方向に120℃で4.7倍延伸し、200℃で10秒熱処理を行った後、横方向に3%弛緩し、厚さ50μmのポリエチレンフラノエートフィルムを得た。
<<シリコーン離型層の積層>>
ポリエチレンフラノエートフィルム上に、硬化型シリコーン樹脂(信越化学工業社製「KS-847H」の15%希釈品)1.6質量%、メチルエチルケトン19.7質量%、トルエン39.4質量%及びヘプタン39.3質量%からなる混合物100質量部に対して、付加型白金触媒(信越化学工業社製「PL-50T」)0.001質量部を混合したシリコーン離型剤を、乾燥後の離型層の塗工量が0.1g/mになるように塗布し、オーブンを用いて150℃で30秒間加熱することで、シリコーン離型層を有する積層ポリエステルフィルムを得た。
(実施例1)
積層ポリエステルフィルムを洗浄剤1で洗浄処理し、上記方法にて評価した。
(比較例1)
積層ポリエステルフィルムを洗浄剤2で洗浄処理し、上記方法にて評価した。
(比較例2)
積層ポリエステルフィルムを洗浄剤3とキシレンで洗浄処理し、上記方法にて評価した。
(比較例3)
熱風循環式オーブンを用いて、積層ポリエステルフィルムを加熱処理し、上記方法にて評価した。なお、オーブンの温度は80℃として処理した。
(参考例1)
前処理していない積層ポリエステルフィルムを用いて、上記方法にて評価した。
(参考例2)
前処理していないポリエチレンフラノエートフィルムを用いて、上記方法にて評価した。
なお、実施例及び比較例においては、表1に記載の温度及び時間で処理を行った。ただし、比較例2は、前述のとおり、洗浄剤3中に室温(25℃)で15秒間浸漬させた後、さらにキシレン中に室温(25℃)で60秒間浸漬させたが、便宜上、表2の処理方法は洗浄(洗浄剤3)、処理時間は15秒としている。
実施例、比較例及び参考例の評価結果を表1に示す。また、緩和時間及びブランク比を示したグラフを図1及び図2に示す。
表1中及び図2のブランク比とは、参考例1の緩和時間に対する各実施例、比較例及び参考例の緩和時間のことであり、下記式によって算出した。
(ブランク比)=(各実施例、比較例及び参考例の緩和時間)/(参考例1の緩和時間)
実施例1の結果から、本発明の再生ポリエステル原料は、機能層が十分に除去されたものであることが分かる。
また、表1、図1及び図2より、機能層を除去する(剥離洗浄)というダメージ履歴によって、緩和時間が長くなったことが分かる。これは、熱伝導効率が関係していると考えられる。剥離洗浄を行ったフィルムでは、分子鎖切断が起きていると考えられることから、単にフィルムを温水につけたり、フィルムに熱をかけたりするだけでは達成できないような高い熱伝導効率となっており(比較例1及び比較例3を参照)、熱によって分子運動が活発化して、緩和時間が長くなったと考えている。
さらに、ポリエステルフィルムへのダメージを恐れ、十分な機能層除去が行えなかった洗浄条件では、緩和時間は長くならなかったことが分かる(比較例2を参照)。
また、実施例1では、ダメージ履歴に伴って、緩和時間が増加したことも分かる。このことから、本願発明は、機能層が十分に除去された再生ポリエステル原料を得るための指標になると考えられる。
すなわち、緩和時間が0.0109ms以上であれば、機能層が十分に除去された再生ポリエステル原料が得られるといえる。
本発明の再生ポリエステル原料は、機能層が十分に除去されたものであり、フィルムとした場合には、異物の少ない再生ポリエステルフィルムとすることができる。
したがって、本発明の再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルムは、異物管理が極めて厳しいディスプレイ用途にも適用可能である。
また、本発明の再生ポリエステル原料及び再生ポリエステルフィルムは、機能層が十分に除去されており、高品質であることから、複数回の再生サイクルに耐え得ると期待でき、ポリエステルフィルムのリサイクル性向上にもつながる。

Claims (9)

  1. 固有粘度(IV)が0.66dL/g以上であり、パルスNMR法にて得られる緩和時間が0.0109ms以上である、再生ポリエステル原料。
  2. 前記緩和時間が0.0150ms以下である、請求項1に記載の再生ポリエステル原料。
  3. 前記固有粘度(IV)が1.00dL/g以下である、請求項1又は2に記載の再生ポリエステル原料。
  4. チタン含有量及びアンチモン含有量の合計量が50~450ppmである、請求項1又は2に記載の再生ポリエステル原料。
  5. 前記アンチモン含有量が450ppm以下である、請求項4に記載の再生ポリエステル原料。
  6. ポリエチレンフラノエートである、請求項1又は2に記載の再生ポリエステル原料。
  7. 請求項1又は2に記載の再生ポリエステル原料を含むポリエステル層を備えた、再生ポリエステルフィルム。
  8. 少なくとも2層以上の積層構成からなる、請求項7に記載の再生ポリエステルフィルム。
  9. 前記再生ポリエステル原料を含むポリエステル層の厚みが、再生ポリエステルフィルムの総厚みの50%以上である、請求項7に記載の再生ポリエステルフィルム。
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