JP2023166782A - 電池管理装置 - Google Patents

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亨 河野
Toru Kono
穣 植田
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博也 藤本
Hiroya Fujimoto
絵里 磯崎
Eri Isozaki
博充 今野
Hiromitsu Konno
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Abstract

【課題】製造ばらつきに起因する電池特性の個体差が大きい場合においても、2次電池の性能を正確に診断することができる技術を提供する。【解決手段】本発明に係る電池管理装置は、電池を第1充電電流によって充電した後、前記第1充電電流よりも小さい第2充電電流によって充電した以後における休止期間を特定し、前記休止期間における電池電圧の変化分を用いて、前記電池の性能を評価する。【選択図】図4

Description

本発明は、電池の状態を管理する技術に関する。
電力蓄積システム、電気自動車、その他の2次電池を用いるシステムにおいて、2次電池の性能を短時間で正確に診断する技術は、2次電池を長期間にわたって運用するために重要である。さらに、診断によって得た電池性能とその劣化状態にしたがって2次電池をグレード付けすることにより、システムの高効率な運用や故障前の速やかなメンテナンスに資することができる。
下記特許文献1は、電池の内部抵抗の上昇率と容量維持率から劣化度を把握し、交換対象とする2次電池を選択する技術を記載している。下記特許文献2は、本願と関連する技術として、電池セルの休止期間における出力電圧の時間微分と電池温度との間の対応関係を用いて電池セルのSOH(State Of Health)を推定する技術を記載している。
特開2021-044145号公報 特開2021-060198号公報
2次電池の性能を診断する際に用いるパラメータとしては、特許文献1が記載しているような電池容量や内部抵抗の他に、充電後の休止期間における電池電圧、などが用いられる場合がある。しかし2次電池の種類によっては、初期の製造ばらつきに起因して、これらの値が電池個体ごとに異なり、電池性能を区別することができる程度の差分を取得できない場合がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、製造ばらつきに起因する電池特性の個体差が大きい場合においても、2次電池の電池性能を正確に診断することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る電池管理装置は、電池を第1充電電流によって充電した後、前記第1充電電流よりも小さい第2充電電流によって充電した以後における休止期間を特定し、前記休止期間における電池電圧の変化分を用いて、前記電池の性能を評価する。
本発明に係る電池管理装置によれば、製造ばらつきに起因する電池特性の個体差が大きい場合においても、2次電池の電池性能を正確に診断することができる。本発明のその他の課題、構成、利点などについては、以下の実施形態の説明により明らかとなる。
実施形態1に係る電池システムの構成図である。 電池個体ごとの放電電流量のばらつきを例示する図である。 電池個体ごとの性能と放電電流量のばらつきを例示する図である。 電池管理装置1が2次電池の性能を診断する手法を説明する図である。 ΔVchaが電池性能ごとに異なる様子を示す図である。 ΔVchaに基づき電池性能を診断する基準を説明する図である。 図3と図6を重ね合わせた図である。 電池管理装置1の動作を説明するフローチャートである。 電池管理装置1が提供するユーザインターフェースの例である。 電池管理装置1が提供するユーザインターフェースの例である。 ΔVchaの起算点について例示する図である。 第1充電期間と第2充電期間による充電状態について例示する図である。 充電期間の長さを例示する図である。 充電期間の個数を例示する図である。 電池が放電動作を実施した後の休止期間における電池電圧の経時変動を示す図である。 電池が充電動作を実施した後の休止期間における電池電圧の経時変動を示す図である。 電池電圧の時間微分と電池健全度との間の関係を記述したデータの例を示す模式図である。 演算部12が図15~図17で説明した動作を実施する手順を説明するフローチャートである。 演算部12が電池個体をクラスタリングした結果を例示する図である。 電池システムの全体構成図である。 実施形態4に係る電池システムの構成図である。 実施形態4に係る電池システムの別構成図である。 演算部12が提供するGUIの例である。 演算部12が提供するGUIの例である。 実施形態4に係る電池システムの別構成図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る電池システムの構成図である。電池システムは1つ以上の2次電池モジュールからなる電池群を有し、電池群はバッテリ管理ユニット(BMU)によって制御される。BMUはさらに上位のコントローラ(Power Control System:PCS)によって制御される。2次電池モジュールは1つ以上のサブモジュールを備え、サブモジュールは1つ以上の2次電池セルを有する。サブモジュールは、2次電池セルの電池電流、電池温度、電池電圧をそれぞれ測定するセンサを備える。電池管理装置1はBMUを介してこれらセンサの測定値を取得し、その測定値を用いて、電池セル/電池モジュール/電池群それぞれの電池性能を診断する。
検知部は、各センサから検出値を取得する。検知部は、サブモジュール内に配置することができる。電池管理装置1も、BMUから各センサの検出値を取得する検知部11を備えることができる。電池管理装置1はさらに、後述する診断手順を実施する演算部12を備えることができる。
図2~図3は、電池個体ごとの放電電流量のばらつきを例示する図である。2次電池の種類によっては、製造直後であっても満充電からの放電電流量が図2に示すように電池個体ごとにばらつく場合がある。このばらつきは、電池の健全度または電池の性能との相関が低く、放電電流量を用いて電池性能を診断することは困難である。同様のばらつきは、電池の内部抵抗、電池電圧、においても生じるので、これらの値がばらつく場合、これらの値を用いて電池の性能を診断することは同様に困難である。
図4は、電池管理装置1が2次電池の電池性能を診断する手法を説明する図である。図2~図3で説明したようなばらつきが生じる電池は、充電動作後の休止期間において、電池電圧の経時変動が緩やかになった後も、電池電圧が継続して下がり続ける場合がある。すなわち、図4の変曲点以後も電池電圧の減少が長時間にわたって続く場合がある。本発明者は、このような充電動作後の休止期間における電池電圧の継続的な減少を緩やかにすることができる手法を見出した。
具体的には、本実施形態1において図4に示すように、2段階の充電電流値をセットする。第1充電期間においては高い充電電流値を用い、これに続く第2充電期間においては低い充電電流値を用いる。本発明者は、このような2段階の充電動作により、充電動作後の休止期間における電池電圧の経時変動を緩やかな継続的減少にすることができることを見出した。さらに後述するように、第2充電期間における電池電圧と変曲点における電池電圧との間の差分ΔVchaは、電池の劣化状態ごとに有意な差が生じることが分かった。
第1充電期間における充電電流は例えば400Aであり、第2充電期間における充電電流は例えば18A(または第1充電期間の充電電流の1/5~1/10程度)とする。第1充電期間と第2充電期間はともに定電流によって充電動作を実施し、さらに第2充電期間は定電圧によって充電動作を実施する。したがってΔVchaを計算する起算時点は、必ずしも第2充電期間の終了時点でなくともよく、第2充電期間におけるいずれかの時点でもよい。
図4の手法によって休止期間における電池電圧の継続的な低下を抑制できるのは、電池の逆反応による急激な変化を捉えないことにより、電池の内部抵抗やその他電池特有の外的抵抗要因を除去でき、電池の製造ばらつきに起因するヒステリシス応答特性に近い波形が得られるためであると考えられる。
図5は、ΔVchaが電池性能ごとに異なる様子を示す図である。電池管理装置1は、第2充電期間に続く休止期間における電池の電圧変化が取得可能な時点におけるΔVchaを取得する。この時点においては図5に示すように、(a)劣化傾向にある電池の割合が高い性能Bの区分については、正常な電池の割合が高い性能Aの区分よりもΔVchaが小さく、(b)著しく劣化した電池の割合が高い性能Cの区分については、正常な電池の割合が高い性能Aの区分よりもΔVchaが大きい。したがって電池管理装置1は、ΔVchaに基づき、電池の性能を、性能A/性能B/性能Cの3つへ分類することができる。電池の電圧変化は図5に示すように、第2充電期間が終了してから数秒程度、例えば2~3秒後の変曲点もしくはその近傍(変曲点の前後の所定範囲内、例えば変曲点の前後それぞれ10ms~500ms以内の範囲)で検知できる。すなわち、性能A/性能B/性能Cの3つへ分類することができる程度の差異が変曲点もしくはその近傍で明確に表れるため、電池の性能を速やかに診断することができる。なお、休止期間は所定時間経過し、電圧変化が飽和状態になる前で定めることとする。
図6は、ΔVchaに基づき電池性能を診断する基準を説明する図である。(a)ΔVchaが閾値Border_aよりも大きければ、その電池は著しく劣化した電池の割合が高い性能Cと分類し、(b)ΔVchaが閾値Border_bよりも小さければ、その電池は劣化傾向にある電池の割合が高い性能Bと分類し、(c)ΔVchaが両閾値の間であれば正常な電池の割合が高い性能Aである、と診断することができる。ただし正常な電池であっても、ΔVchaが小さくなるほど相対的な劣化は進んでいると考えられる。各閾値はΔVchaに基づき電池性能を評価する際の評価指標として用いることができる。
図7は、図3と図6を重ね合わせた図である。一般に正常な電池は放電電流が大きいので、図7に示す電池ID1、3、6は放電電流の観点からは正常であるように見える。他方でΔVchaによれば、電池ID1、4は劣化が進んでいる。したがって、電池ID1は放電電流の観点からは正常であるかのように見えるが、実際には劣化が進んでいることが、ΔVchaによる診断を介して分かる。
図8は、電池管理装置1の動作を説明するフローチャートである。本フローチャートは、演算部12によって実施される。演算部12は、検知部11を介して電池電圧を取得するとともに、図5で説明した時点においてΔVchaを取得する。演算部12は以下の基準によって電池の性能(A~C)を診断する:(a)ΔVchaが閾値Border_aよりも大きければ、性能Cであるとみなす;(b)ΔVchaがBorder_a以下かつBorder_bよりも大きければ、性能Aであるとみなす;(c)ΔVchaがBorder_b以下であれば、性能Bであるとみなす。
図9~図10は、電池管理装置1が提供するユーザインターフェースの例である。演算部12は図9に例示するようなGUI(Graphical User Interface)を生成して提供する。GUIは、例えば電池セルごとに、電池電圧の経時変化、電池性能を診断した結果、後述する健全性を診断した結果、などを提示する。図5~図8で説明した手順による診断は、電池を性能A/性能B/性能Cのいずれかへ区分するものであり、これを性能診断と呼ぶことにする。演算部12はさらに、各区分のなかで健全性の程度を詳細区分する。これを健全性診断と呼ぶことにする。GUIはさらに、電池セルごとの詳細情報(図10)を提示する。
<実施の形態2>
本発明の実施形態2では、実施形態1における充電期間などの変形例について説明する。電池管理装置1の構成および電池性能を診断する手順は実施形態1と同様であるので、以下では実施形態1との違いについて主に説明する。
図11は、ΔVchaの起算点について例示する図である。ΔVchaの起算点は、例えば第2充電期間が終了する時点であってもよいし、第2充電期間における電池電圧が十分安定しているのであれば第2充電期間における任意時点を起算点としてもよい。
図12は、第1充電期間と第2充電期間による充電状態について例示する図である。電池管理装置1が実施形態1で説明した手順によって電池性能を診断する際には、第1~第2充電期間において電池を満充電状態にすることが望ましいが(図12下段の実線)、これに限るものではない。電池個体ごとの性能の違い(性能A/性能B/性能C)がΔVchaにおいて十分表れていれば、満充電よりも低い充電状態(SOC:State Of Charge)で休止期間へ移行してもよい。図12下段の点線と1点鎖線はその例を示している。例えば、性能Bに区分された電池におけるΔVchaと性能Aに区分された電池におけるΔVchaとの間の差分が閾値以上となる程度まで、第1~第2充電期間においてそれぞれの電池を充電すればよい。
図13は、充電期間の長さを例示する図である。各充電期間においては、充電電流を変化させることによって、充電電流が経時変動する場合がある。この経時変動は、充電動作をある程度の時間長にわたって連続して実施することにより、次第に安定する。したがって各充電期間の時間長は、充電装置が指示した充電電流値と実際の充電電流値との間の差分が閾値未満となる程度の長さがあればよい。
図14は、充電期間の個数を例示する図である。充電動作における充電期間は3つ以上であってもよい。ただし、充電電流値は次第に小さくすることが望ましい。図14においては第2充電期間の後に第3充電期間を設け、第3充電期間における充電電流値は第2充電期間におけるものよりもさらに小さい。充電電圧は、少なくとも休止期間の直前の充電期間において定電圧であればよい。図14においては第3充電期間のみ定電圧とした。
<実施の形態3>
本発明の実施形態3では、実施形態1で説明した手法によって電池性能(A~C)を区分した後、さらに各区分において電池健全度を詳細区分する手法について説明する。電池管理装置1の構成は実施形態1~2と同様である。
図15は、電池が放電動作を実施した後の休止期間における電池電圧の経時変動を示す図である。放電動作後の休止期間における電池電圧の時間微分(図15におけるΔVdis/Δt2)は、電池の健全度との間で相関関係を有している(特許文献2参照)。そこで演算部12は、この時間微分を取得し、後述する関係データを参照することにより、電池の健全度を推定する。
図16は、電池が充電動作を実施した後の休止期間における電池電圧の経時変動を示す図である。充電動作後の休止期間における電池電圧の時間微分(図16におけるΔVcha/Δt3)は、電池の健全度との間で相関関係を有している(特許文献2参照)。そこで演算部12は、この時間微分を取得し、後述する関係データを参照することにより、電池の健全度を推定する。放電動作後の休止期間と充電動作後の休止期間いずれを用いるかについては、電池の特性などに応じて適宜選択すればよい。
図15~図16における時間微分を取得するのは、充放電動作後の休止期間における電池電圧の時間変化率が閾値以下となるまで安定した時点とすることが望ましい。図15~図16におけるΔt2またはΔt3は、一般的には、実施形態1におけるΔVchaを取得するΔt1よりも短くてよい。
図17は、電池電圧の時間微分と電池健全度との間の関係を記述したデータの例を示す模式図である。電池管理装置1は記憶部13を備え、記憶部13は図17に示すデータを格納している。このデータは、図15~図16で説明した時間微分ΔVdis/Δt2(またはΔVcha/Δt3)とSOHとの間の関係を記述している。このデータは例えば実験によってあらかじめ取得した実測値プロットを近似する関数として記述することができる。演算部12は、図15~図16で説明した時間微分を用いてこのデータを参照することにより、その電池のSOHを推定することができる。
時間微分と電池内部抵抗との間の関係を記述したデータを同様に記憶部13へあらかじめ格納しておき、演算部12が時間微分を用いてこのデータを参照することにより、内部抵抗を推定してもよい。SOHまたは内部抵抗は、電池の健全度を表す指標として用いることができる。すなわち、後述する健全度クラスタリングにおいて、SOHまたは内部抵抗を電池健全度として用いることができる。
図18は、演算部12が図15~図17で説明した動作を実施する手順を説明するフローチャートである。演算部12は、図15~図16で説明した時間微分ΔVdis/Δt2(またはΔVcha/Δt3)を取得し、これを用いて図17のデータを参照することにより、電池の健全度指標(例えばSOH、内部抵抗など)を推定する。推定した健全度にしたがって、電池健全度を例えば3段階に区分する。例えば実施形態1において正常な電池が多く含まれる性能Aと診断した電池について、図18の手順を実施することにより、性能Aの電池をさらに3段階の健全度(A1/A2/A3)で区分することができる。
図19は、演算部12が電池個体をクラスタリングした結果を例示する図である。演算部12は、実施形態1で説明した第2充電期間後の電圧変化ΔVchaを用いて、電池性能を診断することができる。これにより電池個体を、性能A/性能B/性能Cのいずれかを区分することができる。その結果を図19の横軸とした。演算部12はさらに、本実施形態3で説明した充放電後の休止期間における電池電圧の時間微分を用いる手法により、電池性能ごとに電池健全度を詳細区分(正常範囲/劣化状態/著しく劣化した状態)することができる。性能A/性能B/性能Cそれぞれの区分において、例えば図18で説明したように3つの詳細区分を設けてもよい。
演算部12は、クラスタリングの結果に基づき電池システムを運用してもよい。例えば後述するように、電池セルまたは電池群ごとに優先度を付与して運用してもよい。あるいは推定した健全度にしたがって、電池の交換時期などの運用手順を決定してもよい。その他任意の運用工程において、健全度の推定結果を用いてもよい。
図20は、電池システムの全体構成図である。電池管理装置1は先に説明したように、検知部11、演算部12、記憶部13を備える。検知部11は、例えば電池コントローラ(BMU)を介して、各電池の電池電圧、電池電流、電池温度などを取得する。演算部12はそれらの値を用いて、実施形態1~3で説明した手法により、電池性能や電池健全度を診断し、その結果に基づき各電池をクラスタリングする。診断やクラスタリングなどの結果は、実施形態1で説明したGUI上で提示することができる。
<実施の形態4>
図21は、本発明の実施形態4に係る電池システムの構成図である。演算部12は、実施形態3で説明した手法によって電池セルの性能および健全度を評価し、その結果に基づき、電池セルまたは複数の電池セルによって構成された電池群に対して優先度を付与してもよい。図21においては、電池セルの性能を性能A~性能Cの3段階で評価し、さらに性能ごとに電池健全度を3段階で詳細区分した。性能がよい電池セルが多い電池群ほど高い優先度を付与した。演算部12は、例えば優先度が高い電池群から順に優先的に稼働させることにより、電池システムを効率的に運用することができる。
図22は、本実施形態4に係る電池システムの別構成図である。演算部12は、それぞれ異なる電池システムに対して、図21と同様に電池性能および電池健全度の評価を実施し、電池セル(または電池群)の優先度を付与する。演算部12は、各電池システムから優先度が高い電池セル(または電池群)を選択し、その選択した電池セル(または電池群)からの電力出力を組み合わせて、供給先に対して提供してもよい。これにより、複数の電池システムにわたって、効率的な運用を実現できる。
図23~図24は、演算部12が提供するGUIの例である。演算部12は、電池群ごとに、図9~図10と同様のGUIを提供してもよい。これにより、電池群ごとに性能や健全度を管理することができる。
図25は、本実施形態4に係る電池システムの別構成図である。電池管理装置1は、電動化機器(例:電気自動車)が搭載している2次電池に対して、以上の実施形態により説明した手法を実施してもよい。例えば検知部11は、電動化機器または電動化機器に対して接続される計測器(例:オンボード診断装置)から、電池電圧などの計測値を取得し、演算部12はその計測値を用いて、各実施形態の手法により電池を診断する。
<本発明の変形例について>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
以上の実施形態において、直列または並列に接続された電池セル(2次電池)によって構成された電池システムを例として説明した。電池としては例えば、LiB(リチウムイオン電池)、鉛蓄電池その他の固体電池、ナトリウム電池、などを用いることができる。いずれの電池の場合においても、ΔVdisとΔVchaを用い本発明の手法を適用することができる。
以上の実施形態において、演算部12は、その機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアによって構成することもできるし、その機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することによって構成することもできる。
1:電池管理装置
11:検知部
12:演算部
13:記憶部

Claims (14)

  1. 電池の状態を管理する電池管理装置であって、
    前記電池が出力する電圧の検出値と前記電池が出力する電流の検出値を取得する検知部、
    前記電池の状態を推定する演算部、
    を備え、
    前記演算部は、前記電池を第1充電電流により充電する第1充電期間に続く、前記電池を前記第1充電電流よりも小さい第2充電電流により充電する第2充電期間が開始した以後における第1休止期間を特定し、
    前記第1休止期間は、前記第2充電期間が開始してから所定時間が経過した時点を起算時点とする期間であり、
    前記演算部は、前記第1休止期間における前記電圧の変化分を取得し、
    前記演算部は、 前記変化分に基づき前記電池の性能を評価するための評価指標を取得し、
    前記演算部は、前記変化分と前記評価指標を比較することにより、前記電池の性能を評価してその結果を出力する
    ことを特徴とする電池管理装置。
  2. 前記演算部は、前記第1充電期間において前記電池を定電流で充電し、前記第2充電期間において前記電池を定電流かつ定電圧で充電した場合の、前記第1休止期間における前記電圧の変化分を、前記変化分として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  3. 前記演算部は、前記電圧の変化分を、前記第2充電期間後の変曲点もしくは前記変曲点の前後の所定時間範囲内において取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  4. 前記起算時点は、前記第2充電期間が終了した時点である
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  5. 前記起算時点は、
    前記電池が満充電状態となった時点、
    または、
    前記電池における前記変化分と、前記電池とは異なる別電池における前記変化分との間の差分が閾値以上となる程度に前記電池が充電された時点、
    である
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  6. 前記電池に対する充電電流は、前記第1充電期間と前記第2充電期間それぞれにおいて経時変動し、
    前記第1充電期間は、前記充電電流と前記第1充電電流の指示値との間の差分が閾値未満となるに足る程度の時間長を有し、
    前記第2充電期間は、前記充電電流と前記第2充電電流の指示値との間の差分が閾値未満となるに足る程度の時間長を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  7. 前記演算部は、前記第2充電期間に続く、前記電池を前記第2充電電流よりも小さい第3充電電流により充電する第3充電期間が開始した以後の時点を、前記起算時点として特定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  8. 前記検知部は、複数の前記電池によって構成された電池群の出力電圧と出力電流それぞれの検出値を取得し、
    前記演算部は、前記電池群における前記出力電圧の変化分を取得し、
    前記演算部は、前記取得した出力電圧の変化分を閾値と比較することにより、前記電池群の性能を評価してその結果を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  9. 前記演算部は、前記電池が前記第1充電期間および前記第2充電期間および前記第1休止期間いずれとも異なる時点において実施した充電動作後または放電動作後の第2休止期間における前記電圧の時間微分を取得し、
    前記演算部は、前記時間微分と前記電池の健全度との間の対応関係を記述したデータを参照することにより、前記健全度を推定し、
    前記演算部は、前記時間微分と前記健全度に基づいて、前記電池をクラスタリングしてその結果を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  10. 前記データは、前記対応関係として、
    前記電池のSOHと前記時間微分との間の関係を記述した関数、
    または、
    前記電池の内部抵抗と前記時間微分との間の関係を記述した関数、
    のうち少なくともいずれかを記述しており、
    前記演算部は、前記時間微分を用いて前記データを参照することにより、前記健全度として、前記SOHまたは前記内部抵抗のうち少なくともいずれかを取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の電池管理装置。
  11. 前記演算部は、前記検知部による検出結果を用いて、前記電池の健全度を推定し、
    前記演算部は、前記推定した健全度に基づき、前記電池の交換時期を管理する
    ことを特徴とする請求項1記載の電池管理装置。
  12. 前記演算部は、前記検知部による検出結果を用いて、前記電池または前記電池群の健全度を推定し、
    前記演算部は、前記推定した健全度に基づいて、前記電池または前記電池群をクラスタリングし、
    前記演算部は、前記クラスタリングした前記電池または前記電池群に対して、前記健全度に基づいて優先度を付与し、
    前記演算部は、前記優先度にしたがって、前記電池または前記電池群を運用する
    ことを特徴とする請求項8記載の電池管理装置。
  13. 前記演算部は、前記優先度が高い順に前記電池または前記電池群を選択し、
    前記演算部は、前記選択した前記電池または前記電池群からの出力を、別系統の電池または電池群からの出力と組み合わせて、供給先に対して出力するように、前記電池または前記電池群を制御する
    ことを特徴とする請求項12記載の電池管理装置。
  14. 前記電池は、前記電池からの出力を動力として動作する電動化機器に搭載されており、
    前記演算部は、前記電動化機器または前記電動化機器に対して接続される計測器から前記変化分を取得する
    ことを特徴とする請求項9記載の電池管理装置。
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