JP2023165560A - マットレス - Google Patents

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Takashi Kajiwara
和也 澤
Kazuya Sawa
尚俊 折田
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

【課題】汚れやクッション性等のマットレス性能の低下した部分を適宜、取り替え可能なマットレスを提供する。【解決手段】 上部層部4、中間層部5、基台部2を有するマットレスであって、前記基台部2は、長手方向に延びる下部層部6と前記下部層部6を左右横側から支持する一対の横側支持部10とを有し、前記基台部2は、前記中間層部5が着脱自在に取付けられる取付部3を有し、前記取付部3は、前記横側支持部10の内側面と、前記横側支持部10の内側面に対向する前記中間層部5の側面との嵌合構造を有する、ことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、上下方向に複数の層からなるマットレスに関する。また、他には背上げ、足上げ機能を備えたベッドに好適に使用できるマットレスに関する。
従来、マットレスの体圧分散機能を向上させるための構成が各種提案されている。例えば、特許文献1には、合成樹脂製発泡体から構成されるマットレスにおいて、マットレスの長手方向中央部における基部の横断面積がマットレスの長手方向端部における突起の横断面積よりも多く形成されたマットレスが開示されている。
このような構成であれば、マットレスの中央部における相対的な硬さを高くでき、胸部、臀部などの身体長手方向の中央部を支持できるので、これらの部位が深く沈み込むことなく、背骨に負担がかからず、安眠できると記載されている。
また、従来のマットレスには中央部、背側部、足部の3つの部位に区分され、必要により、折り畳むことができる構成が採用されているものがある。
特開2000-93263号公報
しかしながら、上記従来のマットレスは一体物であったので、部分的に合成樹脂製発泡体の弾性低下(硬度の変化)、「ヘタリ」による凹みなどが生じた場合は、マットレス全体を取り替えることが必要であった。部分的な「ヘタリ」などの劣化箇所は使用者のマットレスの使用態様によって、程度の差はあるが、ある程度の期間使用すれば、必ず生じるものであり、他の部分が新品のように良好でも全体を交換しなければならないことが生じていた。
汗や尿、コーヒー、お茶などの液体によってマットレスの一部分が大きく汚れた場合でも、液体の臭い等の原因によって使用者の気分として、新しいマットレスを購入する場合があった。
また、従来のマットレスにおいては、構造上、背上げ、足上げ機能のあるベッドに載置することができない構成のものもある。中央部、背側部、足部の3つの部位に区分されたマットレスであっても、背上げ、足上げ時に、使用者に違和感、不快感を生じさせる腹の圧迫、突っ張り等の不都合が生じる課題もあった。
本発明は、上記各課題を解決するためになされたものである。
本発明の第1の目的は、汚れやクッション性等のマットレス性能の低下した部分を適宜、取り替え可能なマットレスを提供することにある。
本発明の他の目的は、耐久性を備え、背上げ、足上げ機能を備えたベッドに好適なマットレスを提供することにある。
本発明者は、上記各課題に対して、汚れ、ヘタリ等の劣化しやすい部分である上部層部及び中間層部と、それらの上部層部及び中間層部を着脱自在で支持する基台部を設け、基台部から上部層部及び中間層部をそれぞれ着脱自在に構成することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成したものである。
本発明の第1態様に係るマットレスは、
上部層部、中間層部、基台部を有するマットレスであって、
前記基台部は、長手方向に延びる下部層部と前記下部層部を左右横側から支持する一対の横側支持部とを有し、
前記基台部は、前記中間層部が着脱自在に取付けられる取付部を有し、
前記取付部は、前記横側支持部の内側面と、前記横側支持部の内側面に対向する前記中間層部の側面との嵌合構造を有する、ことを特徴とする。
本発明の第2態様は、前記第1態様に記載のマットレスであって、前記横側支持部の内側面に長手方向に延びる凹条溝部を設け、前記中間層部の側面に長手方向に延びる凸条部を設け、前記凹条溝部と前記凸条部によって前記嵌合構造を構成したことを特徴とする。
本発明の第3態様は、前記第1態様又は前記第2態様に記載のマットレスであって、前記中間層部が長手方向に複数のマット部に分割されており、前記マット部が背側マット部、中間マット部、足側マット部を有している、ことを特徴とする。
本発明の第4態様は、前記第3態様に記載のマットレスであって、前記背側マット部の上面に設けられる背側凸部の大きさを前記足側マット部の上面に設けられる足側凸部の大きさよりも大きく形成した、ことを特徴とする。
本発明の第5態様は、前記第3態様に記載のマットレスであって、前記下部層部の上面と下面に、左右方向に延びる複数のスリットを、前記背側マット部、前記中間マット部、及び前記足側マット部が取付けられる長手方向範囲に亘って設けた、ことを特徴とする。
本発明の第6態様は、前記第3態様に記載のマットレスであって、前記上部層部の上面と下面に、左右方向に延びる複数のスリットを、前記背側マット部、前記中間マット部、及び前記足側マット部が取付けられる長手方向範囲に亘って設けた、ことを特徴とする。
本発明の第7態様は、前記第6態様に記載のマットレスであって、前記上部層部を筒形シート内に収容し、前記筒形シートと前記中間層部及び前記横側支持部との摩擦抵抗は、前記上部層部と前記中間層部及び前記横側支持部との摩擦抵抗よりも低くなるような素材で前記筒形シートが形成してある、ことを特徴とする。
本発明の第8態様は、前記第7態様に記載のマットレスであって、前記横側支持部の上面の高さ位置と、前記中間マット部の上面の高さ位置と、前記背側マット部の背側凸部の高さ位置と、前記足側マット部の足側凸部の高さ位置とを面一になるように設定した、ことを特徴とする。
本発明であれば、汚れやクッション性等のマットレス性能の低下した部分を適宜、取り替え可能なマットレスを提供できる。
また、耐久性を備え、背上げ、足上げ機能を備えたベッドに好適なマットレスを提供できる。
本実施形態に係るマットレスをアウターカバーで覆った状態において、足側右上方から見た斜視図である。 本実施形態に係るマットレスにおいて、アウターカバーを外して、筒形シートで包まれた上部層部を右上方から見た斜視図である。 本実施形態に係るマットレスにおいて、上部層部を外した状態で、背側マット部、中間マット部、足側マット部からなる中間層部と、横側支持部とを右上方から見た斜視図である。 本実施形態に係るマットレスの概略的な分解斜視図である。 本実施形態に係るマットレスにおいて、マットレスにおける基台部と中間層部とを左上方から見た斜視図である。 本実施形態に係るマットレスにおいて、中間層部を外して、足側マット部だけを基台部上に置いた状態を左上方から見た斜視図である。 背側マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。 中間マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。 足側マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。 (a)は本実施例に係るマットレスを足側から見た図、(b)はそのマットレスの側面図、(c)は横側支持部の部分だけを抜き出して描いた底面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る一実施形態であるマットレスについて説明する。
本実施形態に係るマットレスは、背上げ、足上げ機能を備えたベッド20(図1参照)上に載置され、背上げ、足上げ操作を行った場合でも腹部の圧迫感、足のつっぱりなどの不快な動きを抑制して良好な寝心地を実現できるマットレスである。
本明細書において、図1に示すように、マットレス1の長手方向、即ち、頭から足に向かう方向を前後方向(図1においてX方向で示す)と称し、その長手方向と直交する幅方向を横方向、左右方向(図1においてY方向で示す)と称し、前後方向と横方向の両方に直交する方向を高さ方向又は縦方向(図1においてZ方向で示す)と称する。
図1はマットレスを足側右上方から見た斜視図、図2はマットレスのアウターカバーを一部分外して筒形シートに包まれた上部層部を右上方から見た斜視図、図3はマットレスの上部層部を外した状態で、背側マット部、中間マット部、足側マット部からなる中間層部と一対の横側支持部とを示す斜視図、図4はマットレスの概略的な分解斜視図である。
本実施形態に係るマットレス1は、図4に示すように、基台部2上に下から順に中間層部5、上部層部4を載置し、基台部2、中間層部5及び上部層部4などから構成される構成要素全体をアウターカバー8(図1参照)で覆った構成になっている。なお、基台部2、中間層部5及び上部層部4は全てウレタンフォームなどの合成樹脂製発泡体等で弾性力を持った部材で構成してある。
<基台部>
図3、図4及び図10(a)に示すように、基台部2は、長手方向に延びる下部層部6を同じく長手方向に延びる一対の横側支持部10,10によって横側から挟み込むように固定した、受体構造となっている。図4及び図10(a)に示すように、基台部2を足側方向から見ると、左右方向の中央部の高さ位置が低く、両側部において横側支持部10,10の上面10J,10Jの高さ位置が高いような凹形になっており、前記凹んだ中央部が中間層部5の取付部3(図4参照)となっている。中間層部5はマットレス左右方向の中間位置のマット部を構成する部材である。
中間層部5がある四角形領域では、下から順に下部層部6,中間層部5、上部層部4の3層構造になっている。
本実施形態では中間層部5は、図3に示すように頭側から足側に向けて順に、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14を配設して、合計3個のマット部で構成されている。なお、中間層部5については後述する。
(横側支持部)
図5はマットレスにおける基台部と中間層部の嵌合構造を説明するための斜視図、図6は中間層部を外して、足側マット部だけを基台部上に置いた状態を示す斜視図である。
横側支持部10は、中間層部5及び上部層部4に比べて相対的に硬度の高いウレタンフォームなどによって構成されている。横側支持部10の素材として、下部層部6と同じぐらいの硬度の素材又は同一の素材を用いることもできる。横側支持部10の硬度は、上部層部4、中間層部5及び下部層部6の各硬度よりも大きく設定される場合が多い。なお、横側支持部10は、マットレスを構成する場合に使用されるウレタンフォームなどの各弾性素材部材において一番硬度が高い部位になることが多い。
横側支持部10は、図5に示されるように、足側から見た場合に縦断面においてほぼ正方形状の柱形部を左右方向に一対設けることで構成され、下部層部6の左右両側の外側面6Bと、横側支持部10における左右方向の下内側面10Wとは、両者の面において突き合わされ、接着剤などの手段によってしっかりと固定されている。
横側支持部10の底面10Dは下部層部6の下面6Dと面一に構成され、マットレス1の底面を形成する。横側支持部10の左右方向の外側に向く外側面10Pはマットレス1の横方向の外縁面を構成する。横側支持部10の上面10Jは、図7から図9に示す背側マット部12の上面12E、中間マット部13の上面13E、足側マット部14の上面14Eと共同して、図4及び図10(b)に示す上部層部4の下面4Dを支える支持面として機能する。横側支持部10の上面10J、背側マット部12の上面12E、中間マット部13の上面13E、足側マット部14の上面14Eは同じ高さ(面一)に形成されている。なお、明細書において「面一」とは実質的に高さが大きく違わず、一般的に段差になっていないと認識できる程度のものを言う。
図5に示すように、横側支持部10の内側面には、下部層部6の上面6Jと横側支持部10の上面10Jとの間において、上下方向から見て中間部域に、挿入開口10Kを有し、左右方向の内側から外側に深さが延びるような凹条溝部16が形成してある。凹条溝部16は、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の3個のマット部において、同じ高さ位置で横側支持部10の長手方向の全域に亘って形成してある。
また、横側支持部10の内側面は、凹条溝部16の上側に設けられた上内側面10Vと、凹条溝部16の下側に設けられた下内側面10Wとを有している。凹条溝部16の下面16Aは、下部層部6の上面6Jよりも高さtだけ高い位置に設定してある。
図10(a)はアウターカバーと後述する筒形シートを省略した状態で、本実施例に係るマットレスを足側から見た図、図10(b)は本実施例に係るマットレスの側面図、図10(c)は横側支持部だけの底面図である。
図10(b)(c)に示すように、横側支持部10の底面10Dには左右方向に延びるスリット10Sが設けられている。スリット10Sは背上げ、足上げ操作に伴って生じる底面10Dの圧縮、伸びを可能とするように、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14を含む長手方向範囲に亘って設けられている。これらのスリット10Sによって横側支持部10の自然な変形を促進して背上げ、足上げ操作時のマットレス1の動きを滑らかにすることができる。
(下部層部)
図4に示すように、下部層部6は、中間層部5及び上部層部4に比べて相対的に硬度の高いウレタンフォームなどの合成樹脂製発泡体等によって構成され、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の各マット部を支える、前後方向に長い四角形状の底板部となっている。なお、下部層部6の横幅は各マット部の横幅とほぼ等しく形成してある。下部層部6は、硬度の高いウレタンフォームで構成されていることから、横臥する使用者の過度な身体の沈み込みを抑制し、マットレス1において、寝返りのし易いしっかりした横臥面を提供することができる。
また、図4に示すように、下部層部6の上面と下面(図示せず)には、左右方向に延びる複数のスリット6Cを、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の有する長手方向範囲において設けている。なお、スリット6Cは長手方向の全域に亘って一定間隔で設けられるものではなく、背上げ、足上げ操作が行われるときに、下部層部6の変形を円滑にするためにスリット6Cが設けられていない平坦部6Hを有している。本実施形態に係る平坦部6Hは、下部層部6の上面においては、前側端面と後側端面の間に2個設けた構成を示している。
下部層部6の上面において設けられる平坦部6Hの長手方向の長さは、後側(足側)の平坦部6Hの方が前側(背側)の平坦部6Hよりも大きく形成してある。
背上げ動作、足上げ動作のとき、スリット6Cを設けることで、スリット6Cの部分で下部層部6が折れ曲がることが容易にでき、円滑な背上げ動作、足上げ動作を実現できる。
<上部層部>
上部層部4は、中間層部5、下部層部6、横側支持部10よりも相対的に硬度の低いウレタンフォームなどの合成樹脂製発泡体等によって構成されている。上部層部4は、図2及び図4に示すように背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14が取付けられる横幅範囲のみならず、横側支持部10,10の上面範囲も覆うことができるように、中間層部5よりも横幅が広い、平面視で長細い四角形状に形成してある。
上部層部4は、図10(b)に示すように、上面4Aと下面4Dの両方に左右方向に延びる複数のスリット4Cを、長手方向Xのほぼ全範囲に亘って設けている。
上部層部4にスリット4Cを設けることで、背上げ動作、足上げ動作のとき、スリット4Cの部分で下部層部6が折れ曲がることが容易にでき、円滑な背上げ動作、足上げ動作を実現できる。また、身体を受け止める最も上側の層部なので、スリット4Cを設けることで身体の動きにあった接触面の変形を可能にして、良好な寝心地を達成できる。
本実施形態では、さらに、図2に示すように、上部層部4は、合成樹脂製等の筒形シート9内に収容された状態で、横側支持部10の上面10J(図10(a)参照)及び中間層部5上に載置される。筒形シート9は袋形としてもよい。筒形シート9の摩擦抵抗(例えば、摩擦係数)の小さい素材のものを採用し、上部層部4を筒形シート9内に収容することで、上部層部4の下面4Dのウレタンフォームと、横側支持部10の上面10J及び中間層部5の上面のウレタンフォームとが直接に接する場合に比べて、摩擦抵抗を大幅に小さくでき、横側支持部10の上面10J及び中間層部5の上面に対して上部層部4を比較的、自由に動ける構成にすることができる。また、この構成であると、背上げ動作、足上げ動作時においても、使用者の重量がかかった上部層部4の動きをよくでき、その結果として、マットレス1の耐久性を向上できるとともに、背上げ動作、足上げ動作を円滑に行うことのできるマットレス1を提供できる。
上部層部4を防水機能を有する筒形シート9内に収容することで、使用者の汗などの臭いが上部層部4に付着することを防止できるとともに、使用者の汗、尿、お茶、コーヒー等の液体がマットレス1上にこぼれた場合でも、アウターカバー8から、上部層部4、中間層部5、横側支持部10がそれらの液体で汚れることを防止でき、マットレス1の耐久性を向上できる。なお、上部層部4を筒形シート9内に収容することで上部層部4の摩耗、変形も抑制できる効果もある。
<中間層部>
マットレス1に設けられる中間層部5は、少なくとも1個の着脱自在のマット部を有している。前記したように、本実施形態では、中間層部5は、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の3個のマット部で構成されている。
(背側マット部の構成)
まず、図3から図6に示す背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の形状は、図7から図9に示す背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の形状とは異なっている。これは、所定目的を持って製造される各マットレス1の構成や利用者等の要望などによって、適宜、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の細部構成や表面に形成される形状は変化又は選択できるということを示している。
なお、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の素材自体の硬度(弾性度)は同じに設定し、凹凸形状の違い、凸部の大きさ等によって、各マット部の体感的構成を調整するように構成することもできる。
逆に、硬いマットレスに寝ることが好きな使用者、沈み込み、体が包み込まれるような感触のマットレスに寝ることが好きな使用者、床ずれの痛みを低減することができるマットレスを探している使用者など、各種の使用者の要望に対応して、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の3つ(複数)のマットレスにおいて、それらの硬度を適宜、変えた構成も採用できる。
そのような構成の一例として、図3に示す構成で、背側マット部12及び足側マット部14を同じ素材で構成し、中間マット部13のみに、その硬度スペックなどを変更した素材を採用する構成がある。また、硬度の高い方から、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の順で各硬度を設定する構成がある。さらに、硬度の高い方から、中間マット部13、背側マット部12、足側マット部14の順で各硬度を設定する構成がある。
図7は背側マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。
図7に示すように、背側マット部12は平面視において、略正方形又は長方形であり、背側マット部12の上面及び下面に左右方向に延びる凹条12Cを一定間隔で設けることによって、背側凸部12Aが形成されている。図7に示す構成では、左右方向に延びる凹条12Cだけの場合が例示してあるが、図3及び図4に示すように、長手方向に延びる凹条12Bを設けて、図7に示す構成よりも面積の小さい背側凸部12Aを設けることも可能である。
図5及び図7に示すように、背側マット部12の左右方向の両側面には、上下方向の中間部において、凸条部17,17が長手方向に延びるように外側に突出して設けられている。凸条部17よりも上側には上切出面12Fが設けられ、凸条部17よりも下側には下切出面12Gが設けられている。下切出面12Gの高さ(上下幅)は図5における高さtとほぼ同じ高さに設定してあり、下切出面12Gの下面を下部層部6の上面6Jに当接させ、左右外側方向に移動させたときに、凸条部17が凹条溝部16に入り込みやすいように形成している。
(中間マット部の構成)
図8は中間マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。
図8に示すように、中間マット部13は平面視において、略正方形又は長方形であり、上面及び下面が共に平面に構成されている。また、背側マット部12の左右方向の両側面には、上下方向の中間部において、凸条部17,17が長手方向に延びるように外側に突出して設けられている。凸条部17よりも上側には上切出面13Fが設けられ、凸条部17よりも下側には下切出面13Gが設けられている。
(足側マット部の構成)
図9は足側マット部の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は足側から見た図、(c)は側面図である。
図9に示すように、足側マット部14は平面視において、横方向が長く、前後方向(マットレス1の長手方向)が短い長方形に構成してあり、足側マット部14の左右方向の両側面には、凸条部17,17が長手方向に延びるように外側に突出して設けられている。また、凸条部17よりも上側には上切出面14Fが設けられ、凸条部17よりも下側には下切出面14Gが設けられている。
この足側マット部14の凹条14Cのピッチと、凹条14Bのピッチは、図3又は図4に示す背側マット部12のそれぞれのピッチに比べて小さい長さに設定されているので、足側マット部14の上面に形成される足側凸部14Aの大きさは、背側マット部12の背側凸部12Aよりも小さいものとなっている。
具体的には、足側凸部14Aの面積と、足側凸部14Aの出っ張りの基準となる凹条14C,14Bを底面とした足側凸部14Aの突出高さは、背側凸部12Aの面積と、その突出高さに比べて、それぞれ小さく設定されている。
この構成によって、人体の背中のように大面積で、重量のある部位に対しては、表面積、突出高さの大きい背側凸部12Aで受け止めることにより、背側マット部12の表面からの過度の落ち込みを抑制して、頭部や背中などにおいて、違和感、不快感のない安定した支持のできるマットレスを構成できる。
一方、足側マット部14においては、表面積、突出高さの小さい足側凸部14Aで左右の足を受け止めることにより、頭部又は背中などに比べて、単位面積当たりの重量が小さく、曲率の大きな部位である足においても、良好に足面を支持することができ、マットレスの使用者の足における使用感を向上できるマットレスを構成できる。
また、前後方向(長手方向)おける背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の比率は、載置が想定される背上げ、足上げ式のベッドの背上げ変化領域、足上げ変化領域に対応して、設定される。つまり、マット部を長手方向において、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の3つのマット部に分割する位置を、背上げ変化領域、足上げ変化領域に対応させて好ましくなるように設ける。
下部層部6に離隔して設けられたスリット6Cも同様の考え方に基づいて設けられている。
なお、各図に示す足側マット部14と背側マット部12における、凹条と凸部の個数は一例に過ぎず、適宜、凹条と凸部の個数、凹条の深さを変えることで、所望の硬度と人体を支えたときの沈み込み程度を得られるように設定することができる。
(マット部の取付部への取付け)
中間層部5(各マット部)を基台部2の取付部3に係合させて取り付ける場合は、例えば、中間層部5の左右一方の一端側(例えば、左側)の端部を取付部3内に入れて、左側の凸条部17を左側の凹条溝部16に対向させて、凹条溝部16内に凸条部17を押し込むように付勢しつつ、他端側(例えば、右側)の凸条部17を右側の凹条溝部16に押し込むように付勢することによって行われる。ここで、中間層部5(各マット部)及び基台部2は変形可能な弾性部材で構成されているので、例えば、中間層部5を曲げるように変形させたり、横側支持部10の凹条溝部16を上下方向に広げるように変形させることで、簡単に各マット部を取付部3に装着することができる。
なお、上記のような装着操作だけでなく、例えば、基台部2の前側端部又は後側端部に各マット部の前側端部又は後側端部を当てて、凹条溝部16内に各マット部の挿入先端側の凸条部17を入れて、凹条溝部16内をスライドさせるようにして各マット部を挿入してもよい。但し、この装着方法を採用するためには、凹条溝部16の大きさが凸条部17に比べて大きく形成され、凸条部17を凹条溝部16内で大きな抵抗がなく、スライドできる余裕分があることが必要になる。
(アウターカバー)
アウターカバー8は、マットレス1の外形を覆うカバーであり、マットレス1の全体を使用者に好ましい肌触り感を与え、耐久性がある構成であれば、材質や形状は特に限定されない。アウターカバー8の一例としては、長手方向の側面部の中央部と、短手方向(前側端部又は後側端部)の中央部が開口されて、上部層部4、中間層部5及び基台部2からなる構成要素をそれらの開口から出し入れするように構成することもできる。開口については、各種の封止具を設けて閉鎖可能に形成されており、その封止具は、ファスナー、紐、ホック、安全ピンなどで構成できる。
図示はしていないが、アウターカバー8の側面部に持ち運び用の取っ手を2個設けている。
(中間層部を基台部の嵌合構造で着脱自在に支持する利点)
中間層部5(マット部)を基台部2の取付部3に係合させて取り付ける構成を採用することで、「ヘタレ」た部分だけ、液体等で汚れたマット部の部分、上部層部4、又は基台部2だけを新品に取り替えることによって、他の部分はそのままで利用できて、費用をかけず、良好なマットレス1として使用を継続できる利点がある。各マット部はそれぞれ基台部2から取り外すことができるので、清掃、消毒などのメンテナンスも行いやすい。
また、例えば、最初に一つのマットレスユニット仕様に係る、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14のを有したマットレス1を使用者に納入した場合に、納入後に、使用者の寝方、使用者の好みによって背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14の個々のマット部の硬度、凹凸の程度などを変更した各マット部に交換することも可能になり、千差万別の使用者の好みに最適なマットレス構成を使用者の要望に応じて、提供できる利点がある。
また、本実施形態であれば、上部層部4が合成樹脂シートなどで構成される防水型の筒形シート9によって、包まれる構成も採用できるので、液体の汚れ、汗、臭い等が下側の中間層部5や基台部2に達することは少ないことから、利用できる部分はそのまま利用し、交換が必要な部分だけを取り替える利点を高めることができる。したがって、一つのマットレス1のユニットを長い期間において、費用を押えて利用できる可能性を高めることができる。
中間層部5は凸条部17で基台部2側の凹条溝部16によって支持される。この構造は、下側から順に下部層部6、中間層部5、上部層部4と積層固定して一体化した構成のマットレスと比較して、中間層部5である、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14が背上げ、足上げ動作に伴う利用者の重量のかかり程度に応じて、基台部2に対して、背側マット部12、中間マット部13、足側マット部14がそれぞれ凹条溝部16に沿って、長手方向に少しスライド動作することを許容する構成となっている。したがって、背上げ動作に伴う腹部の圧迫感、足などの突っ張り感などを低減することができる。なお、この効果は、上部層部4が摩擦抵抗の小さい素材の筒形シート9で包まれることによって、相乗的に高めることができる。
<変形例>
本実施形態に係るマットレス1の変形例について説明する。
本実施形態では、横側支持部10に凹条溝部16を設け、各マット部に凸条部17を設けた構成を示したが、マットレスの種類によっては、横側支持部10に凸条部17を設け、各マット部に凹条溝部16を設けた構成も採用できる。
凸条部17を離隔させて複数設け、その離隔させた間隔に対応する凹条溝部16を設けることも可能である。
また、必要に応じて、嵌合構造も凸条部、凹条溝部の構成に限定せずに、各種の凹凸嵌合形状を採用することも可能である。
前記した中間層部5は1個だけ又は2個の構成も採用できる。さらに、背上げ動作、足上げ動作の複雑なベッドや、出荷数は多くないが、特殊構造のベッド上に載置されるマットレス仕様においては、4個以上のマット部から構成される場合も本発明は、同様に適用できる。
以上、実施形態を例示して本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の構成には限定されない。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきであり、その範囲内であれば、多様な変形や構成の追加、又は改良が行えることは言うまでもない。
1:マットレス
2:基台部
3:取付部
4:上部層部
4A:上部層部の上面
4D:上部層部の下面
4C:スリット
5:中間層部
6:下部層部
6J:下部層部の上面
6D:下部層部の下面
9:筒形シート
10:横側支持部
10J:横側支持部の上面
12:背側マット部(中間層部)
12A:背側凸部
12E:背側マット部の上面
13:中間マット部(中間層部)
13E:中間マット部の上面
14:足側マット部(中間層部)
14A:足側凸部
14E:足側マット部の上面
16:凹条溝部
17:凸条部
X:前後方向(長手方向)
Y:横方向(左右方向)
Z:高さ方向(縦方向)

Claims (8)

  1. 上部層部、中間層部、基台部を有するマットレスであって、
    前記基台部は、長手方向に延びる下部層部と前記下部層部を左右横側から支持する一対の横側支持部とを有し、
    前記基台部は、前記中間層部が着脱自在に取付けられる取付部を有し、
    前記取付部は、前記横側支持部の内側面と、前記横側支持部の内側面に対向する前記中間層部の側面との嵌合構造を有する、ことを特徴とするマットレス。
  2. 前記横側支持部の内側面に長手方向に延びる凹条溝部を設け、前記中間層部の側面に長手方向に延びる凸条部を設け、前記凹条溝部と前記凸条部によって前記嵌合構造を構成した、ことを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記中間層部が長手方向に複数のマット部に分割されており、前記マット部が背側マット部、中間マット部、足側マット部を有している、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマットレス。
  4. 前記背側マット部の上面に設けられる背側凸部の大きさを前記足側マット部の上面に設けられる足側凸部の大きさよりも大きく形成した、ことを特徴とする請求項3に記載のマットレス。
  5. 前記下部層部の上面と下面に、左右方向に延びる複数のスリットを、前記背側マット部、前記中間マット部、及び前記足側マット部が取付けられる長手方向範囲に亘って設けた、ことを特徴とする請求項3に記載のマットレス。
  6. 前記上部層部の上面と下面に、左右方向に延びる複数のスリットを、前記背側マット部、前記中間マット部、及び前記足側マット部が取付けられる長手方向範囲に亘って設けた、ことを特徴とする請求項3に記載のマットレス。
  7. 前記上部層部を筒形シート内に収容し、前記筒形シートと前記中間層部及び前記横側支持部との摩擦抵抗は、前記上部層部と前記中間層部及び前記横側支持部との摩擦抵抗よりも低くなるような素材で前記筒形シートが形成してある、ことを特徴とする請求項6に記載のマットレス。
  8. 前記横側支持部の上面の高さ位置と、前記中間マット部の上面の高さ位置と、前記背側マット部の背側凸部の高さ位置と、前記足側マット部の足側凸部の高さ位置とを面一になるように設定した、ことを特徴とする請求項7に記載のマットレス。
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