JP2023161742A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化することなくロータの有効磁束を増大でき、効率よく高トルク化を図ることができる電動モータを提供する。【解決手段】ステータコア本体21及びティース22からなるステータコア20を有するステータ8と、ティース22に巻回されるコイル24と、シャフト31と、シャフト31に固定され、シャフト31の回転軸線Cを径方向中心とするロータコア本体37を有するロータコアと、ロータコア本体37の外周面37aで、かつ周方向で隣り合うロータ突極35の間のそれぞれに配置された複数の主磁石33と、ロータコア本体37に回転軸線C方向に貫通して形成され、かつ径方向でロータ突極35と対向する位置を避けて形成された複数の副磁石収納孔71と、各副磁石収納孔71にそれぞれ収納された複数の副磁石72と、を備え、主磁石33及び副磁石72の磁極の向きは、同じ向きである。【選択図】図3
Description
本発明は、電動モータに関する。
電動モータの中には、コイルが巻回されたティースを有するステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられたロータと、を備えるものがある。周方向で隣り合うティース間には、スロットが形成される。このスロットを通して各ティースにコイルが巻回される。ステータやロータは、電磁鋼板をシャフトの回転軸線方向(以下、単に軸方向という)に積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりすることにより形成される。
ステータには、コイルに給電を行うことにより鎖交磁束が形成される。ロータは、シャフトと、このシャフトに嵌合固定される円柱状のロータコアと、ロータコアに設けられた永久磁石と、を有する。そして、ステータに形成された鎖交磁束とロータコアに設けられた永久磁石との間に磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータが継続的に回転される。
ここで、電動モータの高トルク化を図るために、ロータの有効磁束量を増大させることが考えられる。永久磁石の有効磁束を増大させるための1つの手段として希土類磁石を用いたり焼結磁石を用いたりすることが考えられる。このような場合、製造コストが増大したり永久磁石の成形時に割れやすくなったりしてしまう。
このため、ステータ及びロータコアにおける軸方向の長さよりも永久磁石における軸方向の長さを長くする場合がある。ステータの軸方向一端よりも永久磁石の軸方向一端を軸方向外側に突出させることにより、ロータの有効磁束量を増大できる。よって、ステータに形成された鎖交磁束を、ロータの回転力に効率的に寄与させることができ、電動モータを高トルク化できる。
しかしながら上述の従来技術では、永久磁石の軸方向の長さが長くなる分、電動モータが大型化してしまうという課題があった。
また、ロータコアの軸方向一端よりも軸方向外側に突出した永久磁石のうちの径方向内側面には、ロータコアが存在していない。このため、永久磁石の軸方向一端部のうちの径方向内側面の磁束は、単なる漏れ磁束となってしまう。結果的に、永久磁石の有効磁束が減少してしまい、電動モータを効率よく高トルク化しにくいという課題があった。
また、ロータコアの軸方向一端よりも軸方向外側に突出した永久磁石のうちの径方向内側面には、ロータコアが存在していない。このため、永久磁石の軸方向一端部のうちの径方向内側面の磁束は、単なる漏れ磁束となってしまう。結果的に、永久磁石の有効磁束が減少してしまい、電動モータを効率よく高トルク化しにくいという課題があった。
そこで、本発明は、大型化することなくロータの有効磁束を増大でき、効率よく高トルク化を図ることができる電動モータを提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様では、環状のステータコア本体、及び前記ステータコア本体の内周面から径方向内側に向かって突出する複数のティースからなるステータコアを有するステータと、前記ティースに巻回されるコイルと、前記ステータコアの径方向内側で回転軸線回りに回転するシャフトと、径方向中心に前記シャフトを嵌合可能なシャフト挿通孔が形成されたロータコア本体、及び前記ロータコア本体の外周面から径方向外側に向かって突出形成された複数のロータ突極を有するロータコアと、前記ロータコア本体の外周面で、かつ周方向で隣り合う前記ロータ突極の間のそれぞれに配置された複数の主磁石と、前記ロータコア本体に前記回転軸線方向に貫通して形成され、かつ径方向で前記ロータ突極と対向する位置を避けて形成された複数の副磁石収納孔と、各前記副磁石収納孔にそれぞれ収納された複数の副磁石と、を備え、前記主磁石及び前記副磁石の磁極の向きは、同じ向きである。
このように構成することで、主磁石の軸方向を長くすることなく、副磁石によってロータの有効磁束を増大できる。このため、電動モータを大型化することなく、電動モータを効率よく高トルク化できる。
また、ロータ突極によりリラクタンストルクを利用できるので、電動モータをさらに効率よく高トルク化できる。
また、ロータ突極によりリラクタンストルクを利用できるので、電動モータをさらに効率よく高トルク化できる。
本発明の第2態様では、第1態様の電動モータにおいて、前記回転軸線と前記ロータ突極の径方向外側端部との間の距離をL1とし、前記回転軸線と前記主磁石の周方向側面で、かつ外周面側の角部との間の距離をL2としたとき、各前記距離L1,L2は、L1≧L2を満たす。
このように構成することで、リラクタンスを最大限利用することができる。ロータ突極に流れる磁束によって、主磁石の周方向両側面が減磁されてしまうことも抑制できる。このため、電動モータをさらに効率よく高トルク化できる。
本発明の第3態様では、第1態様又は第2態様の電動モータにおいて、前記ロータコア本体の外周面と前記副磁石収納孔との間の最小隙間をG1とし、前記シャフト挿通孔と前記副磁石収納孔との間の最小隙間をG2とし、前記ロータ突極の周方向の最小幅をWpとしたとき、最小隙間G1,G2及び最小幅Wpは、G1+G2≧W1/2を満たす。
このように構成することで、副磁石によってリラクタンストルクを得るための磁束の流れを阻害してしまうことを抑制できる。このため、確実にリラクタンストルクを利用でき、電動モータを効率よく高トルク化できる。
本発明の第4態様では、第1態様から第3態様のいずれか1項の電動モータにおいて、前記副磁石収納孔及び前記副磁石は、周方向で隣り合う前記ロータ突極の間に複数設けられているとともに、前記副磁石収納孔及び前記副磁石は、前記副磁石による前記ロータコア本体の表面磁束密度が径方向で対向する前記主磁石の周方向中央で高くなるように設けられている。
このように、主磁石の周方向中央で表面磁束密度を高くすることにより、周方向で隣り合う主磁石間の磁束の変化を抑制できる。この結果、コギングトルクを低減できる。さらに、ロータコア本体の表面磁束密度のピーク値もできる限り大きくできる。このため、電動モータを効率よく高トルク化できる。
本発明の第5態様では、第1態様から第3態様のいずれか1項の電動モータにおいて、前記副磁石は、前記回転軸線方向からみて径方向に向かって凸となるように弧状に形成されている。
このように構成することで、ロータコア本体の副磁石を配置可能なスペースをできる限り有効活用して副磁石を大型化できる。このため、ロータの有効磁束をさらに増大できる。
本発明の第6態様では、第1態様から第5態様のいずれか1項の電動モータにおいて、前記主磁石は、前記ロータコア本体における前記回転軸線方向の両端面のうちの少なくとも一方の端面よりも前記回転軸線方向の外側に突出したオーバーハング部を有する。
このように構成することで、主磁石を大型化でき、ロータの有効磁束をさらに増大できる。また、副磁石によって、オーバーハング部の径方向内側面から流れる磁束を保持できる。このため、主磁石の磁束を最大限有効活用でき、電動モータを効率よく高トルク化できる。
本発明の第7態様では、第1態様から第6態様のいずれか1項の電動モータにおいて、前記ロータコア本体における前記回転軸線方向の両端面と前記副磁石における前記回転軸線方向の両端面とは、同一平面上に位置している。
例えば、ロータコア本体の軸方向端面から副磁石が突出されてしまうと、この突出した箇所が邪魔になってロータの組み付け性が悪化してしまう。一方、ロータコア本体における軸方向の長さよりも副磁石における軸方向の長さが短いと、ロータの有効磁束が減少してしまう。このため、ロータコア本体における回転軸線方向の両端面と副磁石における回転軸線方向の両端面とを同一平面上にすることにより、ロータの組み付け性を悪化させることなく、ロータの有効磁束を最大限増大させることができる。
本発明によれば、大型化することなくロータの有効磁束を増大でき、効率よく電動モータを高トルク化できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<減速機付きモータ>
図1は、減速機付きモータ1の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる。
図1、図2に示すように、減速機付きモータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備える。
図1は、減速機付きモータ1の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
減速機付きモータ1は、例えば、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる。
図1、図2に示すように、減速機付きモータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備える。
以下の説明において、単に「軸方向」という場合は、電動モータ2のシャフト31における中心軸(電動モータ2の回転軸線C)と平行な方向を意味するものとする。単に「周方向」という場合は、シャフト31の周方向(回転方向)を意味するものとする。単に「径方向」という場合は、軸方向及び周方向に直交するシャフト31の径方向を意味するものとする。
<電動モータ>
電動モータ2は、モータケース5と、モータケース5内に収納されている円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に設けられ、ステータ8に対して回転自在に設けられたロータ9と、を備える。電動モータ2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
電動モータ2は、モータケース5と、モータケース5内に収納されている円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に設けられ、ステータ8に対して回転自在に設けられたロータ9と、を備える。電動モータ2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
<モータケース>
モータケース5は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料に形成されている。モータケース5は、軸方向に分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6及び第2モータケース7は、それぞれ有底筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギアケース40と接合されるように、このギアケース40と一体成形されている。底部10の径方向中央には、ロータ9のシャフト31が挿通される貫通孔10aが形成されている。
モータケース5は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料に形成されている。モータケース5は、軸方向に分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6及び第2モータケース7は、それぞれ有底筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギアケース40と接合されるように、このギアケース40と一体成形されている。底部10の径方向中央には、ロータ9のシャフト31が挿通される貫通孔10aが形成されている。
第1モータケース6の開口部6aに、径方向外側に向かって張り出す外フランジ部16が形成されているとともに、第2モータケース7の開口部7aに、径方向外側に向かって張り出す外フランジ部17が形成されている。これら外フランジ部16,17同士を突き合わせて内部空間を有するモータケース5を形成している。モータケース5の内部空間に、第1モータケース6及び第2モータケース7に嵌合されるようにステータ8が配置される。
<ステータ>
図3は、ステータ8及びロータ9の構成を示し、軸方向からみた図に相当する。
図2、図3に示すように、ステータ8は、径方向に沿う断面形状が円形となる筒状のステータコア本体21と、ステータコア本体21から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、本実施形態では6つ)のティース22と、が一体成形されたステータコア20を有している。ステータコア20は、複数の電磁鋼板20pを軸方向に積層することにより形成されている。ステータコア20は、複数の電磁鋼板20pを軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
図3は、ステータ8及びロータ9の構成を示し、軸方向からみた図に相当する。
図2、図3に示すように、ステータ8は、径方向に沿う断面形状が円形となる筒状のステータコア本体21と、ステータコア本体21から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、本実施形態では6つ)のティース22と、が一体成形されたステータコア20を有している。ステータコア20は、複数の電磁鋼板20pを軸方向に積層することにより形成されている。ステータコア20は、複数の電磁鋼板20pを軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
ティース22は、ステータコア本体21の内周面から径方向に沿って突出するティース本体101と、ティース本体101の径方向内側端から周方向に沿って延びる鍔部102と、が一体成形されたものである。鍔部102は、ティース本体101から周方向両側に延びるように形成されている。周方向で隣り合う鍔部102の間に、スロット19が形成される。
ステータコア本体21の内周面及びティース22は、絶縁性を有する樹脂製のインシュレータ23によって覆われている。このインシュレータ23の上から各ティース22にコイル24が巻回されている。各コイル24は、コントローラ部4からの給電により、ロータ9を回転させるための鎖交磁束を生成する。
[第1実施形態]
<ロータ>
図4は、第1実施形態におけるロータ9の斜視図である。図5は、図3のV部拡大図である。
図2から図5に示すように、ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に設けられている。ロータ9は、減速部3を構成するウォーム軸44と一体成形されたシャフト31と、シャフト31に嵌合固定されたロータコア32と、ロータコア32の外周面32aに設けられた4つの主磁石33と、ロータコア32に埋設された4つの副磁石72と、ロータコア32における軸方向の両端面(ロータコア本体37における軸方向の両端面)32b,32cに設けられたマグネットホルダ38と、主磁石33やマグネットホルダ38を覆うマグネットカバー39と、を備える。このように、電動モータ2において、主磁石33の磁極数とスロット19(ティース22)の数との比は、2:3である。
<ロータ>
図4は、第1実施形態におけるロータ9の斜視図である。図5は、図3のV部拡大図である。
図2から図5に示すように、ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に設けられている。ロータ9は、減速部3を構成するウォーム軸44と一体成形されたシャフト31と、シャフト31に嵌合固定されたロータコア32と、ロータコア32の外周面32aに設けられた4つの主磁石33と、ロータコア32に埋設された4つの副磁石72と、ロータコア32における軸方向の両端面(ロータコア本体37における軸方向の両端面)32b,32cに設けられたマグネットホルダ38と、主磁石33やマグネットホルダ38を覆うマグネットカバー39と、を備える。このように、電動モータ2において、主磁石33の磁極数とスロット19(ティース22)の数との比は、2:3である。
ロータコア32は、複数の電磁鋼板32pを軸方向に積層することにより形成されている。ロータコア32は、複数の電磁鋼板32pを軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
ロータコア32は、シャフト31の軸心(回転軸線C)を径方向中心とする円柱状のロータコア本体37と、ロータコア本体37の外周面37aから径方向外側に向かって突出形成された4つのロータ突極35と、が一体成形されたものである。ロータコア本体37の外周面37aが、ロータコア32の外周面32aである。
ロータコア32は、シャフト31の軸心(回転軸線C)を径方向中心とする円柱状のロータコア本体37と、ロータコア本体37の外周面37aから径方向外側に向かって突出形成された4つのロータ突極35と、が一体成形されたものである。ロータコア本体37の外周面37aが、ロータコア32の外周面32aである。
ロータコア本体37の径方向中央には、軸方向に貫通するシャフト挿通孔37bが形成されている。シャフト挿通孔37bに、シャフト31が圧入されている。シャフト挿通孔37bに対してシャフト31を挿入とし、接着剤等を用いてシャフト31にロータコア32を固定してもよい。シャフト挿通孔37bには、径方向外側に向かって延びる4つの逃げ溝37cが形成されている。
各逃げ溝37cは、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されており、シャフト挿通孔37bに連通されている。各逃げ溝37cは、周方向に等間隔で配置されている。逃げ溝37cにおける径方向の外側端37dは、半円状に形成されている。逃げ溝37cの周方向で対向する両側面37eは、平行となるように平坦に形成されている。つまり、逃げ溝37cは、周方向の幅寸法が径方向で均一になるように形成されている。各逃げ溝37cは、シャフト挿通孔37bへのシャフト31の圧入強度を調整する役割を有するとともに、マグネットホルダ38の位置決めを行う役割を有する。
ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間に、それぞれ副磁石収納孔71が形成されている。換言すれば、ロータコア本体37には、逃げ溝37cを避けて副磁石収納孔71が4つ形成されている。
副磁石収納孔71は、軸方向からみて周方向に長い長方形状に形成されている。副磁石収納孔71は、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されている。副磁石収納孔71の四隅には、丸面取り部71aが形成されている。
副磁石収納孔71は、軸方向からみて周方向に長い長方形状に形成されている。副磁石収納孔71は、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されている。副磁石収納孔71の四隅には、丸面取り部71aが形成されている。
副磁石収納孔71は、ロータコア本体37の外周面37aとシャフト挿通孔37bとの間のほぼ中央に配置されている。また、副磁石収納孔71は、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間のほぼ中央に配置されている。副磁石収納孔71の詳細な大きさについては後述する。
このような副磁石収納孔71に副磁石72が収納されている。副磁石72は、副磁石収納孔71を埋めるように、副磁石収納孔71に対応して形成されている。副磁石72における軸方向の長さは、ロータコア本体37における軸方向の長さと同一である。すなわち、ロータコア本体37の軸方向両端面(ロータコア32における軸方向の両端面32b,32c)と副磁石72の軸方向両端面とは同一平面上である。
副磁石72は、着磁(磁界)の配向が軸方向からみて厚さ方向(おおよそ径方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている。
副磁石72としては、例えば、フェライトボンド磁石が用いられる。しかしながら、これに限られるものではなく、副磁石72として、フェライトボンド磁石に代わってフェライト焼結磁石、ネオジムボンド磁石、ネオジム焼結磁石等を適用することも可能である。
副磁石72としては、例えば、フェライトボンド磁石が用いられる。しかしながら、これに限られるものではなく、副磁石72として、フェライトボンド磁石に代わってフェライト焼結磁石、ネオジムボンド磁石、ネオジム焼結磁石等を適用することも可能である。
4つのロータ突極35は、周方向に等間隔で配置されている。各ロータ突極35は、径方向で各逃げ溝37cと同一直線上に配置されている。換言すれば、各ロータ突極35は、対応する逃げ溝37cと径方向で対向している。ロータコア本体37に形成された副磁石収納孔71は、逃げ溝37cを避けて形成されているので、径方向でロータ突極35と対向する位置を避けて形成されたといえる。
ロータ突極35は、ロータコア32の軸方向全体に延びるように形成されている。ロータ突極35は、周方向で対向する両側面35aが平行となるように形成されている。つまり、ロータ突極35は、周方向の幅寸法が径方向で均一になるように形成されている。ロータ突極35の周方向の幅Wpは、逃げ溝37cの周方向の幅Wgとほぼ同一である。
ロータ突極35における径方向の外側端部35bには、周方向中央に、1つの溝部91が軸方向全体に渡って形成されている。溝部91は、径方向内側に向かうに従って周方向の溝幅が徐々に狭くなるように、V溝状に形成されている。この溝部91の周方向両側の角部には、丸面取り部35cが形成されている。丸面取り部35cの径方向最外側端部が、ロータ突極35における径方向の外側端部35bとなる。
このように形成されたロータコア32の外周面32a(ロータコア本体37の外周面37a)で、かつ周方向で隣り合う2つのロータ突極35の間は、それぞれ磁石収納部36として構成される。
このように形成されたロータコア32の外周面32a(ロータコア本体37の外周面37a)で、かつ周方向で隣り合う2つのロータ突極35の間は、それぞれ磁石収納部36として構成される。
ここで、ロータコア本体37の外周面37aと副磁石収納孔71との間の最小隙間をG11(請求項における最小隙間G1の一例)とし、シャフト挿通孔37bと副磁石収納孔71との間の最小隙間をG12(請求項における最小隙間G2の一例)とし、ロータ突極35の周方向の最小幅をWpとしたとき、最小隙間G11,G12及び最小幅Wpは、
G11+G12≧Wp/2 ・・・(1)
を満たす。すなわち、副磁石収納孔71は、上記式(1)を満たす大きさで形成され、かつ上記式(1)を満たす位置に配置されている。
G11+G12≧Wp/2 ・・・(1)
を満たす。すなわち、副磁石収納孔71は、上記式(1)を満たす大きさで形成され、かつ上記式(1)を満たす位置に配置されている。
各磁石収納部36の全体にそれぞれ主磁石33が配置され、例えば接着剤等によりロータコア32に固定される。すなわち、各主磁石33の径方向内側に、それぞれ副磁石72が1つずつ配置されている。
主磁石33は、瓦状に形成されている。より具体的には、主磁石33において、径方向外側の外周面33aの円弧中心Coの位置、及び径方向内側の内周面33bの円弧中心Ciの位置は一致している。これら円弧中心Co,Ciは、回転軸線Cよりも径方向で対応する主磁石33寄りにずれている。主磁石33の外周面33aのうち径方向最外側を通る円の直径と、ロータ突極35における径方向の外側端部35bを通る円の直径とは同一である。
主磁石33の内周面33bは、ロータコア本体37の外周面37a(ロータコア32の外周面32a)に当接されている。主磁石33における周方向の両側面は、径方向内側に位置する主磁石側面33cと、主磁石側面33cよりも径方向外側に位置する傾斜面33dと、を有する。主磁石側面33cは、ロータ突極35の側面35aに沿うように形成されている。換言すれば、主磁石側面33cとロータ突極35の側面35aとは、ほぼ平行である。主磁石側面33cと内周面33bとは、円弧面33eを介して滑らかに連結されている。
傾斜面33dは、主磁石側面33cとの内接続部33fから径方向外側に向かうに従ってロータ突極35の側面35aから漸次周方向に離間するように斜めで、かつ平坦に形成されている。内接続部33fは、ロータ突極35の径方向中央よりもやや外側よりに配置されている。1つの主磁石33において、周方向両側の傾斜面33dは、主磁石33の周方向中央部と回転軸線Cとを結ぶ直線S1と平行である。このため、2つの傾斜面33d同士も平行である。
主磁石33における軸方向の長さLmは、ロータコア32における軸方向の長さLrよりも長い。すなわち、主磁石33は、ロータコア32における軸方向の両端面32b,32cから軸方向の外側に突出した2つのオーバーハング部33g,33hを有する。各オーバーハング部33g,33hにおいて、対応するロータコア32における軸方向の両端面32b,32cからの突出長さは、同一である。
このような主磁石33は、着磁(磁界)の配向が径方向(厚み方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている。主磁石33の磁極の向きと副磁石72の磁極の向きとは同一である。各主磁石33は、周方向に磁極が互い違いになるように配置されている。このため、ロータコア32のロータ突極35は、周方向で隣り合う主磁石33の間、つまり、磁極の境界(極境界)に位置している。
主磁石33としては、例えば、フェライトボンド磁石が用いられる。しかしながら、これに限られるものではなく、主磁石33として、フェライトボンド磁石に代わってフェライト焼結磁石、ネオジムボンド磁石、ネオジム焼結磁石等を適用することも可能である。
主磁石33としては、例えば、フェライトボンド磁石が用いられる。しかしながら、これに限られるものではなく、主磁石33として、フェライトボンド磁石に代わってフェライト焼結磁石、ネオジムボンド磁石、ネオジム焼結磁石等を適用することも可能である。
ここで、回転軸線Cと、ロータ突極35における径方向の外側端部35bと、の間の距離をL1とし、回転軸線Cと、主磁石33の外周面33aと傾斜面33dとの外接続部33kと、の間の距離をL2としたとき、各距離L1,L2は、
L1≧L2 ・・・(2)
を満たす。外接続部33kとは、換言すれば主磁石33の周方向側面で、かつ外周面33a側の角部である。
L1≧L2 ・・・(2)
を満たす。外接続部33kとは、換言すれば主磁石33の周方向側面で、かつ外周面33a側の角部である。
本第1実施形態では、主磁石33の外周面33aの円弧中心Coの位置が回転軸線Cよりも径方向で対応する主磁石33寄りにずれている。また、主磁石33の外周面33aのうち径方向最外側を通る円の直径と、ロータ突極35における径方向の外側端部35bを通る円の直径とが同一である。このことから、各距離L1,L2は、上記式(2)を満たす。
<減速部>
図1、図2に戻り、減速部3は、モータケース5が取り付けられているギアケース40と、ギアケース40内に収納されるウォーム減速機構41と、を備える。ギアケース40は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料により形成されている。ギアケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されている。ギアケース40は、ウォーム減速機構41を収容するギア収容部42を有する。ギアケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体成形されている箇所に、この第1モータケース6の貫通孔10aとギア収容部42とを連通する開口部43が形成されている。
図1、図2に戻り、減速部3は、モータケース5が取り付けられているギアケース40と、ギアケース40内に収納されるウォーム減速機構41と、を備える。ギアケース40は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料により形成されている。ギアケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されている。ギアケース40は、ウォーム減速機構41を収容するギア収容部42を有する。ギアケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体成形されている箇所に、この第1モータケース6の貫通孔10aとギア収容部42とを連通する開口部43が形成されている。
ギアケース40の底壁40cには、円筒状の軸受ボス49が突設されている。軸受ボス49は、ウォーム減速機構41の出力軸48を回転自在に支持するためのものである。軸受ボス49には、内周面に図示しない滑り軸受が設けられている。軸受ボス49の先端内周縁には、図示しないOリングが装着されている。これにより、軸受ボス49を介して外部から内部に塵埃や水が侵入してしまうことが防止される。軸受ボス49の外周面には、複数のリブ52が設けられている。これにより、軸受ボス49の剛性が確保されている。
ギア収容部42に収容されたウォーム減速機構41は、ウォーム軸44と、ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45と、により構成されている。ウォーム軸44は、電動モータ2のシャフト31と同軸上に配置されている。ウォーム軸44は、両端がギアケース40に設けられた軸受46,47によって回転自在に支持されている。ウォーム軸44の電動モータ2側の端部は、軸受46を介してギアケース40の開口部43に至るまで突出している。この突出したウォーム軸44の端部と電動モータ2のシャフト31との端部が接合され、ウォーム軸44とシャフト31とが一体化されている。ウォーム軸44とシャフト31は、1つの母材からウォーム軸部分とシャフト部分とを成形することにより一体として形成してもよい。
ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45には、このウォームホイール45の径方向中央に出力軸48が設けられている。出力軸48は、ウォームホイール45の回転軸線方向と同軸上に配置されている。出力軸48は、ギアケース40の軸受ボス49を介してギアケース40の外部に突出している。出力軸48の突出した先端には、図示しない電装品と接続されるスプライン48aが形成されている。
ウォームホイール45の径方向中央には、出力軸48が突出されている側とは反対側に、図示しないセンサマグネットが設けられている。センサマグネットは、ウォームホイール45の回転位置を検出する回転位置検出部60の一方を構成している。回転位置検出部60の他方を構成する磁気検出素子61は、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギアケース40の開口部40a側)でウォームホイール45と対向配置されているコントローラ部4に設けられている。
<コントローラ部>
電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62と、ギアケース40の開口部40aを閉塞するように設けられたカバー63と、を有している。コントローラ基板62が、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギアケース40の開口部40a側)に対向配置されている。
電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4は、磁気検出素子61が実装されたコントローラ基板62と、ギアケース40の開口部40aを閉塞するように設けられたカバー63と、を有している。コントローラ基板62が、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギアケース40の開口部40a側)に対向配置されている。
コントローラ基板62は、いわゆるエポキシ基板に複数の導電性のパターン(不図示)が形成されたものである。コントローラ基板62には、電動モータ2のステータコア20から引き出されたコイル24の端末部が接続されているとともに、カバー63に設けられたコネクタ11の端子(不図示)が電気的に接続されている。
コントローラ基板62には、磁気検出素子61の他に、コイル24に供給する電流を制御するFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子からなるパワーモジュール(不図示)が実装されている。コントローラ基板62には、このコントローラ基板62に印加される電圧の平滑化を行うコンデンサ(不図示)等が実装されている。
このように構成されたコントローラ基板62を覆うカバー63は、樹脂により形成されている。カバー63は、若干外側に膨出するように形成されている。カバー63の内面側は、コントローラ基板62等を収容するコントローラ収容部56として構成される。
カバー63の外周部に、コネクタ11が一体成形されている。コネクタ11は、図示しない外部電源から延びるコネクタが嵌着される。コネクタ11の端子に、コントローラ基板62が電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力がコントローラ基板62に供給される。
カバー63の外周部に、コネクタ11が一体成形されている。コネクタ11は、図示しない外部電源から延びるコネクタが嵌着される。コネクタ11の端子に、コントローラ基板62が電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力がコントローラ基板62に供給される。
カバー63の開口縁には、ギアケース40の側壁40bの端部と嵌め合わされる嵌合部81が突出形成されている。嵌合部81は、カバー63の開口縁に沿う2つの壁81a,81bにより構成されている。これら2つの壁81a,81bの間に、ギアケース40の側壁40bの端部が挿入(嵌め合い)される。これにより、ギアケース40とカバー63との間にラビリンス部83が形成される。ラビリンス部83によって、ギアケース40とカバー63との間から塵埃や水が浸入してしまうことが防止される。ギアケース40とカバー63との固定は、図示しないボルトを締結することにより行われる。
<減速機付きモータの動作>
次に、減速機付きモータ1の動作について説明する。
減速機付きモータ1は、コネクタ11を介してコントローラ基板62に供給された電力が、図示しないパワーモジュールを介して電動モータ2の各コイル24に選択的に供給される。すると、ステータ8(ティース22)に所定の鎖交磁束が形成され、この鎖交磁束とロータ9の主磁石33により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータ9が継続的に回転する。
次に、減速機付きモータ1の動作について説明する。
減速機付きモータ1は、コネクタ11を介してコントローラ基板62に供給された電力が、図示しないパワーモジュールを介して電動モータ2の各コイル24に選択的に供給される。すると、ステータ8(ティース22)に所定の鎖交磁束が形成され、この鎖交磁束とロータ9の主磁石33により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータ9が継続的に回転する。
ロータ9が回転すると、シャフト31と一体化されているウォーム軸44が回転し、さらにウォーム軸44に噛合されているウォームホイール45が回転する。そして、ウォームホイール45に連結されている出力軸48が回転し、所望の電装品(例えば、車両に搭載されるワイパ駆動装置)が駆動する。
コントローラ基板62に実装されている磁気検出素子61によって検出されたウォームホイール45の回転位置検出結果は、信号として図示しない外部機器に出力される。図示しない外部機器は、ウォームホイール45の回転位置検出信号に基づいて、図示しないパワーモジュールのスイッチング素子等の切替えタイミングが制御され、電動モータ2の駆動制御が行われる。パワーモジュールの駆動信号の出力や電動モータ2の駆動制御は、コントローラ部4で行われていてもよい。
<ロータの作用>
次に、図3、図6に基づいて、ロータ9の作用について説明する。
図6は、ロータ9へのステータ8における鎖交磁束J1の流れを示す説明図である。
図3、図6に示すように、ロータ9は、ロータコア32の外周面32aに、主磁石33を配置した、いわゆるSPM(Surface Permanent Magnet)方式のロータである。このため、d軸方向のインダクタンス値が小さくなる。
次に、図3、図6に基づいて、ロータ9の作用について説明する。
図6は、ロータ9へのステータ8における鎖交磁束J1の流れを示す説明図である。
図3、図6に示すように、ロータ9は、ロータコア32の外周面32aに、主磁石33を配置した、いわゆるSPM(Surface Permanent Magnet)方式のロータである。このため、d軸方向のインダクタンス値が小さくなる。
これに加え、ロータ9は、周方向で隣り合う主磁石33間にロータ突極35が設けられている。このため、1つのロータ突極35からロータコア本体37を介して周方向で隣のロータ突極35へとステータ8の鎖交磁束J1が流れる。この結果、ステータ8の鎖交磁束J1によるq軸方向のインダクタンス値は、ロータ突極35が無い場合と比較して大きくなる。このように、d軸方向とq軸方向とのリラクタンストルクの差も利用してロータ9が回転される。
ここで、ロータコア本体37には、径方向でロータ突極35と対向する位置を避けて4つの副磁石収納孔71が形成されている。これら副磁石収納孔71に、副磁石72が収納されている。各副磁石収納孔71(副磁石72)は、ロータコア本体37への鎖交磁束J1の流れを阻害してしまう可能性がある。しかしながら、副磁石収納孔71は、上記式(1)を満たす大きさで形成され、かつ上記式(1)を満たす位置に配置されている。このため、各副磁石収納孔71(副磁石72)によって、ロータコア本体37でのステータ8による鎖交磁束J1の流れが阻害されてしまうことがなく、ロータコア本体37に、ステータ8の鎖交磁束J1がスムーズに流れる。このため、確実にリラクタンストルクが得られる。
より具体的には、ロータ突極35からロータコア本体37へ流れる鎖交磁束J1の磁束量(以下、単に磁束量という)は、ロータ突極35に流れる磁束量の約1/2となる。よって、ロータコア本体37の最小隙間G11,G12を合計した幅寸法を、ロータ突極35の周方向の最小幅Wpの1/2以上とすることで、ロータコア本体37における磁気飽和を防止し、鎖交磁束J1をスムーズに流すことができる。
なお、最小隙間G11,G12及び最小幅Wpを、
Wp≧G11+G12≧Wp/2 ・・・(3)
を満たすようにしてもよい。これにより、ロータコア本体37における鎖交磁束J1の流れをスムーズにしつつ、ロータコア本体37が過剰に大きくなることを防止できる。
なお、最小隙間G11,G12及び最小幅Wpを、
Wp≧G11+G12≧Wp/2 ・・・(3)
を満たすようにしてもよい。これにより、ロータコア本体37における鎖交磁束J1の流れをスムーズにしつつ、ロータコア本体37が過剰に大きくなることを防止できる。
ところで、ロータ突極35にステータ8の鎖交磁束J1が流れ込む際、ロータ突極35における径方向の外側端部35bの周囲に鎖交磁石J1が集まるように導かれる。このため、ロータ突極35の外側端部35bの周囲では、この外側端部35bに鎖交磁束J1が径方向と交差する向きで流れ込む。これが、主磁石33の減磁の原因となる場合がある。
しかしながら、本実施形態では、ロータ突極35の外側端部35bと、の間の距離L1、及び回転軸線Cと、主磁石33の外周面33aと傾斜面33dとの外接続部33kと、の間の距離L2は、上記式(2)を満たす。すなわち、主磁石33の周方向側面で、かつ外周面33a側の角部よりもロータ突極35の外側端部35bが径方向外側に突出されている。このため、ロータ突極35の外側端部35bに近接する主磁石33の外接続部33k付近を流れる鎖交磁束J1を減少でき、主磁石33の減磁が減少される。
また、主磁石33の外周面33aの円弧中心Coの位置が回転軸線Cよりも径方向で対応する主磁石33寄りにずれている。このため、主磁石33とステータコア20(ティース22)との間の距離は、主磁石33の周方向中から周方向両側面に向かうに従って漸次長くなる。これにより、ステータ8に対してロータ9の磁極の切り替わりが滑らかになり、コギングトルクが減少される。
また、主磁石33は、ロータコア32における軸方向の両端面32b,32cから軸方向の外側に突出した2つのオーバーハング部33g,33hを有する。このため、ロータ9の有効磁束量が増大される。
ここで、ロータコア本体37には、各主磁石33の径方向内側に、それぞれ副磁石収納孔71が1つずつ形成されている。これら副磁石収納孔71に、それぞれ副磁石72が収納されている。すなわち、各主磁石33の径方向内側に、それぞれ副磁石72が1つずつ配置されている。主磁石33の磁極の向きと副磁石72の磁極の向きとは同一である。このため、副磁石72によってロータ9の有効磁束が増大される。
ところで、主磁石33のオーバーハング部33g,33hのうち、外周面33a側の磁束は、ロータ9の有効磁束となりロータ9の回転に寄与される。これに対し、オーバーハング部33g,33hのうちの内周面33b側には、ロータコア32が存在しておらず、主磁石33の内周面33b側の磁束が単なる漏れ磁束となる可能性がある。しかしながら、主磁石33の内周面33b側に副磁石72が配置されている。このため、副磁石72によって主磁石33の内周面33bから流れる磁束が保持され、主磁石33の内周面33b側での漏れ磁束の発生が抑制される。
このように、上述の電動モータ2では、主磁石33にオーバーハング部33g,33hを設けない場合でも副磁石72によってロータ9の有効磁束を増大できる。このため、電動モータ2を大型化することなく、電動モータ2を効率よく高トルク化できる。
また、ロータ突極35によりリラクタンストルクを利用できるので、電動モータ2をさらに効率よく高トルク化できる。
また、ロータ突極35によりリラクタンストルクを利用できるので、電動モータ2をさらに効率よく高トルク化できる。
ロータ突極35の外側端部35bと、の間の距離L1、及び回転軸線Cと、主磁石33の外周面33aと傾斜面33dとの外接続部33kと、の間の距離L2は、上記式(2)を満たす。このため、ロータ突極35の外側端部35bに近接する主磁石33の外接続部33k付近を流れる鎖交磁束J1を減少でき、この鎖交磁束J1によって主磁石33が減磁されてしまうことを抑制できる。よって、ロータ突極35によりリラクタンストルクを最大限利用しつつ、電動モータ2をさらに効率よく高トルク化できる。
ロータコア本体37の外周面37aと副磁石収納孔71との間の最小隙間G11、シャフト挿通孔37bと副磁石収納孔71との間の最小隙間G12、及びロータ突極35の周方向の最小幅Wpは、上記式(1)を満たす。このため、各副磁石収納孔71(副磁石72)によって、ロータコア本体37でのステータ8による鎖交磁束J1の流れが阻害されてしまうことを防止できる。ロータコア本体37に、ステータ8の鎖交磁束J1をスムーズに流すことができ、確実にリラクタンストルクを得ることができる。このため、電動モータ2をさらに効率よく高トルク化できる。
主磁石33にオーバーハング部33g,33hを設けることにより主磁石33を大型化でき、ロータ9の有効磁束をさらに増大できる。また、副磁石72によって、オーバーハング部33g,33hの内周面33bから流れる磁束を保持できる。このため、主磁石33の磁束を最大限有効活用でき、電動モータ2を効率よく高トルク化できる。
ロータコア本体37の軸方向両端面(ロータコア32における軸方向の両端面32b,32c)と副磁石72の軸方向両端面とは同一平面上である。
ここで、例えば、ロータコア32の両端面32b,32cから副磁石72が突出されてしまうと、この突出した箇所が邪魔になってロータ9の組み付け性が悪化してしまう。一方、ロータコア32における軸方向の長さLrよりも副磁石72における軸方向の長さが短いと、ロータ9の有効磁束が減少してしまう。このため、ロータコア本体37の軸方向両端面と副磁石72の軸方向両端面とを同一平面上にすることにより、ロータ9の組み付け性を悪化させることなく、ロータ9の有効磁束を最大限増大させることができる。
ここで、例えば、ロータコア32の両端面32b,32cから副磁石72が突出されてしまうと、この突出した箇所が邪魔になってロータ9の組み付け性が悪化してしまう。一方、ロータコア32における軸方向の長さLrよりも副磁石72における軸方向の長さが短いと、ロータ9の有効磁束が減少してしまう。このため、ロータコア本体37の軸方向両端面と副磁石72の軸方向両端面とを同一平面上にすることにより、ロータ9の組み付け性を悪化させることなく、ロータ9の有効磁束を最大限増大させることができる。
ところで、ロータ突極35を有する分、このロータ突極35に流れる磁束の影響でステータ8に鉄損が生じてしまう。このような構成で、ステータコア20における軸方向の長さよりも例えばロータコア32における軸方向の長さLrを長くしてしまうと、ステータコア20への鉄損の影響が大きくなってしまう。このため、ステータコア20における軸方向の長さに対してロータコア32における軸方向の長さLrを長くすることなく、主磁石33にオーバーハング部33g,33hを設けた。これにより、ロータコア32によるステータコア20への鉄損の影響も小さくできる。
ステータ8のステータコア20は、複数の電磁鋼板20pを軸方向に積層することにより形成されている。ロータ9のロータコア32は、複数の電磁鋼板32pを軸方向に積層することにより形成されている。このため、ステータコア20やロータコア32に生じる渦電流損を低減でき、鉄損を低減できる。よって、電動モータ2を効率よく高トルク化できる。
主磁石33は、着磁(磁界)の配向が径方向(厚み方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている。このため、主磁石33における着磁(磁界)の配向がラジアル配向である場合と比較して、電動モータ2のコギングを抑制するとともに、ロータ9の有効磁束を高めることができる。
電動モータ2を効率よく高トルク化できるので、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」、及び目標9「強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの促進を図る」に貢献することが可能となる。
上述の第1実施形態では、ロータコア32は、4つのロータ突極35を有する場合について説明した。ロータ9は4つの主磁石33を有し、磁極数が4極である場合について説明した。副磁石72の個数は、主磁石33の個数に対応して4つである場合について説明した。ステータコア20は、6つのティース22を有する場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、ロータ突極35、主磁石33の数、副磁石72及びティース22の数は任意に設定可能である。
[第2実施形態]
次に、図2を援用し、図7に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態についても同様)。また、以下で説明する第2実施形態の最小隙間G21,G22は、第1実施形態の最小隙間G11,G12に相当している。
次に、図2を援用し、図7に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態についても同様)。また、以下で説明する第2実施形態の最小隙間G21,G22は、第1実施形態の最小隙間G11,G12に相当している。
図7は、第2実施形態のロータ209を軸方向からみた平面図である。
図2、図7に示すように、第2実施形態において、減速機付きモータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備える点等の基本的構成は、前述の第1実施形態と同様である。
図2、図7に示すように、第2実施形態において、減速機付きモータ1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速して出力する減速部3と、電動モータ2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備える点等の基本的構成は、前述の第1実施形態と同様である。
第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態のロータ9における副磁石72(副磁石収納孔71)の形状と、第2実施形態のロータ209における副磁石272a,272b(副磁石収納孔271a,271b)の形状と、が異なる点にある。
より具体的には、ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間(周方向で隣り合うロータ突極35の間)に、それぞれ2つの副磁石収納孔271a,271bが形成されている。すなわち、ロータコア本体37には、逃げ溝37cを避けて各副磁石収納孔271a,271bがそれぞれ4つずつ形成されている。
より具体的には、ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間(周方向で隣り合うロータ突極35の間)に、それぞれ2つの副磁石収納孔271a,271bが形成されている。すなわち、ロータコア本体37には、逃げ溝37cを避けて各副磁石収納孔271a,271bがそれぞれ4つずつ形成されている。
副磁石収納孔271a,271bは、軸方向からみて周方向に長い長方形状に形成されている。副磁石収納孔271a,271bは、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されている。副磁石収納孔271a,271bの四隅には、丸面取り部271c,271dが形成されている。
このような2つの副磁石収納孔271a,271bは、周方向に並んで配置されている。2つの副磁石収納孔271a,271bは、径方向外側に向かって末広がりとなるように、径方向でかつ周方向で隣り合う逃げ溝37cの間の中央の直線S2に対して線対称に配置されている。換言すれば、2つの副磁石収納孔271a,271bは、直線S2から離間するに従って径方向外側に向かうように延びている。なお、主磁石33は磁石収納部36の全体に配置されているので、主磁石33の周方向中央部と回転軸線Cとを結ぶ直線S1と直線S2とは、ほぼ一致する。
また、ロータコア本体37の外周面37aと各副磁石収納孔271a,271bとの間の最小隙間G21(請求項における最小隙間G1の一例)、シャフト挿通孔37bと各副磁石収納孔271a,271bとの間の最小隙間G22(請求項における最小隙間G2の一例)は、上記式(1)を満たす。
各副磁石収納孔271a,271bには、それぞれ副磁石272a,272bが収納されている。副磁石272a,272bは、対応する副磁石収納孔271a,271bを埋めるように、副磁石収納孔271a,271bに対応して形成されている。副磁石272a,272bにおける軸方向の長さは、ロータコア本体37における軸方向の長さと同一である。すなわち、ロータコア本体37の軸方向両端面(ロータコア32における軸方向の両端面32b,32c)と副磁石収納孔271a,271bの軸方向両端面とは同一平面上である。
副磁石272a,272bは、着磁(磁界)の配向が軸方向からみて厚さ方向(おおよそ径方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている(図7における矢印J2参照)。副磁石272a,272bは副磁石収納孔271a,271bに対応して形成されているので、直線S2に向かって磁束密度が高くなる。すなわち、副磁石収納孔271a,271b及び副磁石272a,272bは、副磁石272a,272bによるロータコア本体37の表面磁束密度が径方向で対向する主磁石33の周方向中央で高くなるように設けられている。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏する。これに加え、ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間(周方向で隣り合うロータ突極35の間)に、それぞれ2つの副磁石収納孔271a,271bが形成されている。各副磁石収納孔271a,271b、及び各副磁石収納孔271a,271bに収納された副磁石272a,272bは、副磁石272a,272bによるロータコア本体37の表面磁束密度が径方向で対向する主磁石33の周方向中央で高くなるように設けられている。
このように、主磁石33の周方向中央で表面磁束密度を高くすることにより、周方向で隣り合う主磁石33間の磁束の変化を抑制できる。この結果、コギングトルクを低減できる。さらに、ロータコア本体37の表面磁束密度のピーク値もできる限り大きくできる。このため、電動モータ2を効率よく高トルク化できる。
上述の第2実施形態では、ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間(周方向で隣り合うロータ突極35の間)に、それぞれ2つの副磁石収納孔271a,271bが形成されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、ロータコア本体37における周方向で隣り合う逃げ溝37cの間に、3つ以上の副磁石収納孔が形成されていてもよい。各副磁石収納孔にそれぞれ副磁石が収納されていてよい。各副磁石収納孔及び副磁石は、これら副磁石によるロータコア本体37の表面磁束密度が径方向で対向する主磁石33の周方向中央で高くなるように設けられていればよい。
[第3実施形態]
次に、図8に基づいて、本発明の第3実施形態について説明する。なお、以下で説明する第3実施形態の最小隙間G31,G32は、第1実施形態の最小隙間G11,G12に相当している。
図8は、第3実施形態のロータ309を軸方向からみた平面図である。
図8に示すように、第1実施形態と第3実施形態との相違点は、第1実施形態のロータ9における副磁石72(副磁石収納孔71)の形状と、第3実施形態のロータ309における副磁石372(副磁石収納孔371)の形状と、が異なる点にある。
次に、図8に基づいて、本発明の第3実施形態について説明する。なお、以下で説明する第3実施形態の最小隙間G31,G32は、第1実施形態の最小隙間G11,G12に相当している。
図8は、第3実施形態のロータ309を軸方向からみた平面図である。
図8に示すように、第1実施形態と第3実施形態との相違点は、第1実施形態のロータ9における副磁石72(副磁石収納孔71)の形状と、第3実施形態のロータ309における副磁石372(副磁石収納孔371)の形状と、が異なる点にある。
より具体的には、ロータコア本体37には、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間に、それぞれ副磁石収納孔371が形成されている。換言すれば、ロータコア本体37には、逃げ溝37cを避けて副磁石収納孔371が4つ形成されている。
副磁石収納孔371は、軸方向からみて径方向外側に向かって凸となるように円弧状に形成されている。副磁石収納孔371は、ロータコア本体37の外周面37aに沿っている。副磁石収納孔371の円弧中心は、回転軸線Cとほぼ一致している。副磁石収納孔371は、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されている。
副磁石収納孔371は、軸方向からみて径方向外側に向かって凸となるように円弧状に形成されている。副磁石収納孔371は、ロータコア本体37の外周面37aに沿っている。副磁石収納孔371の円弧中心は、回転軸線Cとほぼ一致している。副磁石収納孔371は、ロータコア本体37を軸方向に貫通するように形成されている。
副磁石収納孔371の四隅には、丸面取り部371aが形成されている。副磁石収納孔371は、ロータコア本体37の外周面37aとシャフト挿通孔37bとの間のほぼ中央に配置されている。また、副磁石収納孔371は、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間のほぼ中央に配置されている。
ロータコア本体37の外周面37aと副磁石収納孔371との間の最小隙間G31(請求項における最小隙間G1の一例)、シャフト挿通孔37bと各副磁石収納孔271a,271bとの間の最小隙間G32(請求項における最小隙間G2の一例)は、上記式(1)を満たす。
ロータコア本体37の外周面37aと副磁石収納孔371との間の最小隙間G31(請求項における最小隙間G1の一例)、シャフト挿通孔37bと各副磁石収納孔271a,271bとの間の最小隙間G32(請求項における最小隙間G2の一例)は、上記式(1)を満たす。
このような副磁石収納孔371に、副磁石372が収納されている。副磁石372は、副磁石収納孔371を埋めるように、副磁石収納孔371に対応して形成されている。副磁石372における軸方向の長さは、ロータコア本体37における軸方向の長さと同一である。すなわち、ロータコア本体37の軸方向両端面(ロータコア32における軸方向の両端面32b,32c)と副磁石372の軸方向両端面とは同一平面上である。副磁石372は、着磁(磁界)の配向が軸方向からみて厚さ方向(おおよそ径方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている。
したがって、上述の第3実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏する。これに加え、ロータコア本体37の副磁石372を配置可能なスペースをできる限り有効活用して副磁石372を大型化できる。このため、ロータ309の有効磁束をさらに増大できる。
[第3実施形態の変形例]
次に、図9に基づいて、本発明の第3実施形態における変形例について説明する。
図9は、第3実施形態における変形例のロータ309を軸方向からみた平面図である。図9は、前述の図8に対応している。
上述の第3実施形態では、副磁石収納孔371及び副磁石372は、軸方向からみて径方向外側に向かって凸となるように円弧状に形成されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、図9に示すように、副磁石収納孔371及び副磁石372は、軸方向からみて径方向内側に向かって凸となるように円弧状に形成されてもよい。このように構成した場合であっても、前述の第3実施形態と同様の効果を奏する。
次に、図9に基づいて、本発明の第3実施形態における変形例について説明する。
図9は、第3実施形態における変形例のロータ309を軸方向からみた平面図である。図9は、前述の図8に対応している。
上述の第3実施形態では、副磁石収納孔371及び副磁石372は、軸方向からみて径方向外側に向かって凸となるように円弧状に形成されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、図9に示すように、副磁石収納孔371及び副磁石372は、軸方向からみて径方向内側に向かって凸となるように円弧状に形成されてもよい。このように構成した場合であっても、前述の第3実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、副磁石372は、着磁(磁界)の配向が、軸方向からみて厚さ方向(副磁石372の径方向)に沿ってパラレル配向となるように着磁されている(図9における矢印J3参照)。よって、ロータコア本体37の表面磁束密度を、径方向で対向する主磁石33の周方向中央で高くすることができる。また、周方向で隣り合う主磁石33間の磁束の変化を抑制できる。
なお、上述の第3実施形態及び第3実施形態の変形例では、副磁石収納孔371及び副磁石372は、軸方向からみて円弧状に形成されている場合について説明した。しかしながら完全な円弧状である必要はなく、軸方向からみて弧状であればよい。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、減速機付きモータ1は、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、減速機付きモータ1は、ワイパー装置以外にも、車両に搭載される電装品(例えば、パワーウインドウ、サンルーフ、電動シート等)の駆動源となるものや、その他のさまざまな用途に使用することができる。
例えば、上述の実施形態では、減速機付きモータ1は、車両のワイパー装置の駆動源として用いられる場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、減速機付きモータ1は、ワイパー装置以外にも、車両に搭載される電装品(例えば、パワーウインドウ、サンルーフ、電動シート等)の駆動源となるものや、その他のさまざまな用途に使用することができる。
上述の実施形態では、主磁石33は、ロータコア32における軸方向の両端面32b,32cから軸方向の外側に突出した2つのオーバーハング部33g,33hを有する場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、主磁石33は、オーバーハング部33g,33hを有さなくてもよい。このような場合でも、副磁石72~372によって、ロータ9~309の有効磁束を増大できる。
上述の実施形態では、主磁石33における周方向の両側面は、径方向内側に位置する主磁石側面33cと、主磁石側面33cよりも径方向外側に位置する傾斜面33dと、を有する場合について説明した。主磁石側面33cと傾斜面33dとの内接続部33fは、ロータ突極35の径方向中央よりもやや外側よりに配置されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、主磁石33における内接続部33fの位置は、任意に設定することができる。また、主磁石33における周方向の両側面全体を、主磁石側面33cとすることも可能である。
上述の実施形態では、ロータ突極35は、周方向の幅寸法が径方向で均一になるように形成されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、例えばロータ突極35を径方向外側に向かうに従って先細りに形成してもよい。この場合、ロータ突極35の周方向の幅Wpは、ロータ突極35の径方向のうち、最も幅Wpが小さくなる箇所の幅とする。最も幅Wpが小さくなる箇所を通る磁束量が重要だからである。すなわち、ロータ突極35の周方向の幅Wpとは、ロータ突極35の周方向の最小幅をいう。
上述の実施形態では、副磁石収納孔71は、ロータコア本体37の外周面37aとシャフト挿通孔37bとの間のほぼ中央に配置されている場合について説明した。また、副磁石収納孔71は、周方向で隣り合う逃げ溝37cの間のほぼ中央に配置されている場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、副磁石収納孔71は、ロータコア本体37のうち径方向でロータ突極35と対向する位置を避けて形成されていればよい。
例えば、ロータ9(209,309)の回転方向が一方向である場合、副磁石収納孔71を周方向中央から進角方向にずらして形成するとよい。このように構成することで、副磁石72~372の磁束に起因するモータトルクを増大させることが可能になる。また、副磁石収納孔71~371は、上記式(1)を満たす大きさで形成されていることが望ましい。
上述の実施形態では、ロータコア本体37の外周面37aと副磁石収納孔71~371との間の最小隙間G11,G21,G31、シャフト挿通孔37bと副磁石収納孔71~371との間の最小隙間G12,G22,G32は、上記式(1)を満たす場合について説明した。すなわち、最小隙間G11~G32自体の隙間の下限は設けていない。しかしながら、最小隙間G11~G32自体の隙間の下限は、磁気飽和しない大きさとすることが望ましい。このように構成することで、ロータ9~309は、リラクタンストルクをできる限り得ることができる。
上述の実施形態では、各副磁石収納孔71~371を埋めるように、各副磁石収納孔71~371に対応して副磁石72~372が形成されている場合について説明した。しかしながら、副磁石72~372の形状は、必ずしも各副磁石収納孔71~371の形状に対応している必要はない。各副磁石収納孔71~371の内側面と対応する副磁石72~372との間に隙間が形成されてもよい。例えば各副磁石収納孔71~371の内側面と各副磁石72~372の周方向両端との間に隙間が形成される場合、この隙間を、各副磁石72~372の周方向両端から磁束が漏れ出てしまうことを抑制するいわゆるフラックスバリアとして機能させることができる。
1…減速機付きモータ、2…電動モータ、3…減速部、4…コントローラ部、5…モータケース、6…第1モータケース、6a…開口部、7…第2モータケース、7a…開口部、8…ステータ、9…ロータ、10…底部、10a…貫通孔、11…コネクタ、16…外フランジ部、17…外フランジ部、19…スロット、20…ステータコア、20p…電磁鋼板、21…ステータコア本体、22…ティース、23…インシュレータ、24…コイル、31…シャフト、32…ロータコア、32a…外周面、32b…端面、32c…端面、32p…電磁鋼板、33…主磁石、33a…外周面、33b…内周面、33c…主磁石側面、33d…傾斜面、33e…円弧面、33f…内接続部、33g…オーバーハング部、33h…オーバーハング部、33k…外接続部、35…ロータ突極、35a…側面、35b…外側端部、35c…丸面取り部、36…磁石収納部、37…ロータコア本体、37a…外周面、37b…シャフト挿通孔、37c…溝、37d…外側端、37e…側面、38…マグネットホルダ、39…マグネットカバー、40…ギアケース、40a…開口部、40b…側壁、40c…底壁、41…ウォーム減速機構、42…ギア収容部、43…開口部、44…ウォーム軸、45…ウォームホイール、46…軸受、47…軸受、48…出力軸、48a…スプライン、49…軸受ボス、52…リブ、56…コントローラ収容部、60…回転位置検出部、61…磁気検出素子、62…コントローラ基板、63…カバー、71…副磁石収納孔、71a…丸面取り部、72…副磁石、81…嵌合部、81a…壁、81b…壁、83…ラビリンス部、91…溝部、101…ティース本体、102…鍔部、209…ロータ、271a…副磁石収納孔、271b…副磁石収納孔、271c…丸面取り部、271d…丸面取り部、272a…副磁石、272b…副磁石、309…ロータ、371…副磁石収納孔、371a…丸面取り部、372…副磁石
Claims (7)
- 環状のステータコア本体、及び前記ステータコア本体の内周面から径方向内側に向かって突出する複数のティースからなるステータコアを有するステータと、
前記ティースに巻回されるコイルと、
前記ステータコアの径方向内側で回転軸線回りに回転するシャフトと、
径方向中心に前記シャフトを嵌合可能なシャフト挿通孔が形成されたロータコア本体、及び前記ロータコア本体の外周面から径方向外側に向かって突出形成された複数のロータ突極を有するロータコアと、
前記ロータコア本体の外周面で、かつ周方向で隣り合う前記ロータ突極の間のそれぞれに配置された複数の主磁石と、
前記ロータコア本体に前記回転軸線方向に貫通して形成され、かつ径方向で前記ロータ突極と対向する位置を避けて形成された複数の副磁石収納孔と、
各前記副磁石収納孔にそれぞれ収納された複数の副磁石と、
を備え、
前記主磁石及び前記副磁石の磁極の向きは、同じ向きである
ことを特徴とする電動モータ。 - 前記回転軸線と前記ロータ突極の径方向外側端部との間の距離をL1とし、前記回転軸線と前記主磁石の周方向側面で、かつ外周面側の角部との間の距離をL2としたとき、
各前記距離L1,L2は、
L1≧L2
を満たす
ことを特徴する請求項1に記載の電動モータ。 - 前記ロータコア本体の外周面と前記副磁石収納孔との間の最小隙間をG1とし、前記シャフト挿通孔と前記副磁石収納孔との間の最小隙間をG2とし、前記ロータ突極の周方向の最小幅をWpとしたとき、最小隙間G1,G2及び最小幅Wpは、
G1+G2≧Wp/2
を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。 - 前記副磁石収納孔及び前記副磁石は、周方向で隣り合う前記ロータ突極の間に複数設けられているとともに、
前記副磁石収納孔及び前記副磁石は、前記副磁石による前記ロータコア本体の表面磁束密度が径方向で対向する前記主磁石の周方向中央で高くなるように設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動モータ。 - 前記副磁石は、前記回転軸線方向からみて径方向に向かって凸となるように弧状に形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動モータ。 - 前記主磁石は、前記ロータコア本体における前記回転軸線方向の両端面のうちの少なくとも一方の端面よりも前記回転軸線方向の外側に突出したオーバーハング部を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動モータ。 - 前記ロータコア本体における前記回転軸線方向の両端面と前記副磁石における前記回転軸線方向の両端面とは、同一平面上に位置している
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電動モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022072266A JP2023161742A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2022072266A JP2023161742A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 電動モータ |
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|---|---|
| JP2023161742A true JP2023161742A (ja) | 2023-11-08 |
Family
ID=88650494
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| JP2022072266A Pending JP2023161742A (ja) | 2022-04-26 | 2022-04-26 | 電動モータ |
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|---|---|
| JP (1) | JP2023161742A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025105130A1 (ja) * | 2023-11-14 | 2025-05-22 | 株式会社エフ・シー・シー | モータの回転子 |
-
2022
- 2022-04-26 JP JP2022072266A patent/JP2023161742A/ja active Pending
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