JP2023156176A - 管継手、管継手と波付管との接続方法 - Google Patents

管継手、管継手と波付管との接続方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023156176000001
【課題】 波付管と接続した際に目立ちにくく、高い強度を確保することが可能な管継手等を提供する。
【解決手段】 固定部材5の、本体部の軸方向に対応する方向には、応力伝達部13が突出する。また、切り欠き部9に対して、本体部3の軸方向の奥側には、嵌合部11が形成される。応力伝達部13は、本体部3の嵌合部11と嵌合可能である。波付管31は、固定部材5のリブ29によって保持されるため、波付管31に引張力が加わると、引張応力は、まずリブ29を介して固定部材5が受ける。固定部材5が受けた引張応力は、切り欠き部9よりも本体部3の軸方向の奥側において、応力伝達部13から嵌合部11に伝達可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、波付管と接続可能な管継手及び、管継手と波付管との接続方法に関する。
電線保護管として、独立波形状を有する波付管が用いられている。このような波付管同士を接続する際や、波付管と他の配管とを接続する際などには、管継手が使用される。このような管継手としては、スリーブの一部に周方向の約半周を切り欠いて挿入口を形成し、当該挿入口にロック部材を挿入することで、波付管を固定する管継手が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の管継手は、ロック部材を取り外した状態のスリーブに対して、端部から波付管を挿入し、その状態でロック部材を取り付けることで、ロック部材の内面に形成された係止部を波付管の外面の凹部に嵌合させることができる。このため、波付管がスリーブに固定される。
しかし、特許文献1の管継手は、スリーブに対して約半周の切れ込み部が形成される。このため、波付管に引張力が付与された際に、スリーブは、残りの半周の部位で応力を受け持つ必要がある。このため、強度が低く、波付管の引張力に対して、十分な強度を確保することが困難である。
これに対して筒状本体にソケット窓を形成し、嵌合固定部をソケット窓に挿入することで波付管を固定な管継手として、ソケット窓の一部に壁部を形成し、ソケット窓の前後の部位を連結することで、筒状本体を補強した管継手が提案されている(特許文献2)。
特許文献2の管継手によれば、特許文献1と同様の手順で波付管との接続が可能である。また、波付管からの引張力は、筒状本体のソケット窓以外の約半周の部位に加え、ソケット窓の途中に形成された壁部によって受け持つことができるため、特許文献1の管継手に対してより高い強度を確保することができる。
実開昭61-104713号公報 実開昭63-172214号公報
しかし、特許文献2の管継手は、ソケット窓に壁部を設けることで強度を上げているため、嵌合固定部の内面に、壁部を避けるための薄肉部を形成する必要がある。このため、嵌合固定部が波付管から引張力を受けた際に、嵌合固定部の強度不足となる恐れがある。
これに対して、嵌合固定部の厚みを厚くして強度を上げる方法がある。しかし、嵌合固定部の肉厚を厚くすると、筒状本体に対して嵌合固定部が外面に突出するため、波付管の外径に対して、管継手の外径が大きくなる。このため、複数の波付管を併設するような場合に、波付管同士を近づけることができず、敷設効率が低下する。また、近年は、波付管が露出配管されることも増え、人目に触れることから、波付管の施工には意匠性(外観)が求められるようになっている。しかし、管継手の外径が大きくなると、波付管の管路において、管継手部分の膨らみが目立つという問題がある。
また、特許文献2も、特許文献1と同様に、嵌合固定部の内面に形成されるリブが波付管の外周部の凹部に嵌合することで、波付管と管継手が接続される。このため、波付管にかかる引張力は、まずリブが受け持つことになる。しかし、特許文献2の管継手は、ソケット窓の途中に壁部が形成されるため、嵌合固定部の内面に形成されるリブを、壁部を避けるために分割する必要がある。このため、リブの長さ(波付管との嵌合長)を十分に確保することが困難であり、壁部によって、却って強度低下の要因ともなる。
また、嵌合固定部の両端部には、嵌合固定部と固定するための係合部が設けられる。嵌合固定部を嵌合固定部のソケット窓に挿入すると、嵌合固定部の係合部が、嵌合固定部に形成された孔に挿入されて、両者が係合される。このため、筒状本体には、嵌合固定部を配置するためのソケット窓に加えて、嵌合固定部を固定するための孔を設ける必要があり、嵌合固定部の強度の低下の要因となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、波付管と接続した際に目立ちにくく、高い強度を確保することが可能な管継手等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、波付管と接続可能な管継手であって、略筒状であり、周方向の一部に切り欠き部が形成された本体部と、前記切り欠き部に取り付け可能な固定部材と、を具備し、前記固定部材は、内面側に形成されたリブと、前記本体部の軸方向に対応する方向に突出する応力伝達部と、を有し、前記切り欠き部に対して、前記本体部の軸方向の奥側には、前記応力伝達部と嵌合可能な嵌合部が形成され、前記本体部に波付管が挿入され、前記固定部材が前記本体部に押し込まれた状態では、前記リブが波付管の外面凹部に嵌合し、波付管の軸方向の移動を規制可能であり、波付管からの引張応力は、前記リブを介して前記固定部材が受け、前記切り欠き部よりも前記本体部の軸方向の奥側において、前記応力伝達部から前記嵌合部に伝達可能であることを特徴とする管継手である。
前記固定部材が前記本体部へ完全に押し込まれた状態を保持することが可能な、前記固定部材と前記本体部との係合構造を有してもよい。
前記固定部材を前記本体部から引き上げた際に、前記固定部材が前記本体部から完全に抜けることを規制する抜け防止機構を有し、前記固定部材を前記本体部から引き揚げた状態では、前記リブが波付管の外面凹部から外れて、波付管の軸方向の移動を許容可能であってもよい。
前記固定部材の両端部にはそれぞれ脚部が設けられ、前記固定部材が前記本体部から引き上げられた状態において、前記脚部が前記本体部に挿入された状態が維持されてもよい。
前記固定部材が前記本体部へ完全に押し込まれた状態において、管継手の軸方向の先端側における、前記固定部材の側端面と前記切り欠き部の側端面との隙間が、前記応力伝達部と前記嵌合部との隙間よりも大きいことが望ましい。
第1の発明によれば、切り欠き部に対して、本体部の軸方向の奥側に応力伝達部と嵌合可能な嵌合部が形成されるため、波付管からリブを介して固定部材が受けた引張応力は、応力伝達部から、切り欠き部よりも本体部の軸方向の奥側の本体部に伝達可能である。このため、切り欠き部の端部近傍へ力が加わることを抑制することができ、切り欠き部による強度低下の影響を最小限にすることができる。
また、切り欠き部に壁部等の連結部を設ける必要がないため、固定部材を過剰に厚くする必要がない。このため、管継手の外径を小さくすることができ、波付管と接続した際に、目立ちにくくすることができる。
また、固定部材と本体部とが互いに係合構造を有すれば、固定部材を本体部へ完全に押し込んだ状態で保持することが可能である。このため、波付管の抜けをより確実に抑制することができる。
また、固定部材を本体部から引き上げた際に、固定部材が本体部から完全に抜けることを規制する抜け防止機構を設けることで、固定部材と本体部とが完全に分離することを抑制することができる。このため、固定部材を単体で取り扱う必要がなく、固定部材の破損や紛失等を抑制することができる。
また、固定部材の両端部にそれぞれ脚部を設け、固定部材が本体部から引き上げられた状態において、脚部が本体部に挿入された状態が維持されるようにすることで、固定部材の変形を抑制することができる。
また、固定部材を本体部へ完全に押し込んだ状態において、管継手の軸方向の先端側における、固定部材の側端面と切り欠き部の側端面との隙間を、応力伝達部と嵌合部との隙間よりも大きくすることで、固定部材が受けた力を確実に嵌合部で受けることができる。このため、本体部の切り欠き部よりも先端側に力がかかることを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる管継手と波付管との接続方法であって、前記固定部材を前記本体部から引き上げた状態で、前記本体部に波付管を挿入し、前記固定部材を押し込み、前記リブを前記波付管の外面凹部に嵌合させることで、前記波付管を前記管継手に接続可能であることを特徴とする管継手と波付管との接続方法である。
第2の発明によれば、固定部材を本体部から引き上げた状態で、管継手の本体部に波付管を挿入し、固定部材を本体部に押し込むだけで、容易に管継手と波付管とを接続することができる。
本発明によれば、波付管と接続した際に目立ちにくく、高い強度を確保することが可能な管継手等を提供することができる。
管継手1の部分分解斜視図。 (a)は、本体部3の側面図、(b)は、本体部3の軸方向断面図であって、(c)のD-D線断面図、(c)は、本体部3の周方向断面図であって、(b)のC-C線断面図。 (a)は、固定部材5の正面図、(b)は、固定部材5の底面図、(c)は、固定部材5の側面図。 管継手1の非固定状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は軸方向断面図。 (a)は、図4(b)のE-E線断面図、(b)は、図4(b)のF-F線断面図。 管継手1の固定状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は軸方向断面図。 (a)は、図6(b)のG-G線断面図、(b)は、図6(b)のH-H線断面図。 (a)は、波付管31を管継手1に挿入した非固定状態を示す軸方向断面図、(b)は、波付管31を管継手1に挿入した固定状態を示す軸方向断面図。 波付管31を管継手1に挿入した固定状態を示す平面図 (a)は、図9のL部拡大図、(b)は、図9のP部拡大図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態にかかる管継手1について説明する。図1は、管継手1の一部を分解した分解斜視図である。管継手1は、主に本体部3と固定部材5からなる。管継手1は、後述する波付管と接続可能である。
図2(a)は、本体部3の側面図、図2(b)は、本体部3の軸方向断面図であって、図2(c)のD-D線断面図、図2(c)は、本体部3の周方向断面図であって、図2(b)のC-C線断面図である。本体部3(継手構造部7)は、両側に開口部25が設けられた略筒状の部材である。本体部3の軸方向の所定の位置には、切り欠き部9が形成される。切り欠き部9は、本体部3の周方向の約半周に形成される。
ここで、それぞれの継手構造部7の、管継手1の軸方向(図2(a)の左右方向)に対して、波付管の挿入側である開口部25側を先端側(図中A)とし、その逆側を奥側(図中B)とする。すなわち、管継手1の軸方向の両端は、管継手1の先端側であり、管継手1の軸方向の中央部が管継手1の奥側となる。
図1に示すように、切り欠き部9には、固定部材5を取り付けることができる。本体部3に固定部材5を取り付けることで、全体として、略円筒形状となる。すなわち、固定部材5は、本体部3の切り欠き部9に対応した、円弧形状を有する。なお、固定部材5と本体部3の取付け構造等については、詳細を後述する。
図3(a)は、固定部材5の正面図、図3(b)は、固定部材5の底面図、図3(c)は、固定部材5の側面図である。前述したように、固定部材5は、本体部3の略半周に対応する円弧状部6を有し、円弧状部6の内面側には、周方向に伸びるリブ29が形成される。リブ29は、固定部材5(円弧状部6)の内面側に所定の幅で突出する。すなわち、リブ29は、リブ29以外の円弧状部6に対して縮径部となる。
なお、図2(b)に示した例では、リブ29が2列配置されるが、リブ29の配置数は特に限定されず、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、リブ29が複数配置される場合には、リブ29の軸方向ピッチは、後述する接続対象の波付管の外面凹部の軸方向ピッチと略同一とする。
固定部材5の、本体部の軸方向に対応する方向(図3(b)の上下方向であって、円弧状部6の周方向に対して垂直な方向)の一方には、応力伝達部13が突出する。また、図1に示すように、切り欠き部9に対して、本体部3の軸方向の奥側には、嵌合部11が形成される。応力伝達部13は、本体部3の嵌合部11と嵌合可能である。すなわち、嵌合部11の形状は、応力伝達部13の外形に対応した形状である。
なお、応力伝達部13は、基部側(図3(b)の下方であって円弧状部6との接続部側)の幅に対して、端部側(図3(b)の上方であって、円弧状部6から離れた側)の幅の方が広い略T字状である。このため、応力伝達部13と嵌合部11とが嵌合した状態において、応力伝達部13に本体部3の先端側(図3(b)の下方)に向けて力が加わると、応力伝達部13の幅広部が嵌合部11に噛み合うようにして引っかかる。なお、応力伝達部13と嵌合部11との応力伝達については後述する。
図3(a)に示すように、固定部材5の、円弧状部6の周方向の両端部に、脚部19が設けられる。脚部19は、他の部位(円弧状部6)と比較して、外面側が除肉されて薄肉部であり、下方(本体部3への挿入方向)に向けて略直線状に形成される。固定部材5を本体部3に取り付けると、脚部19は、本体部3の内面に形成された内面凹部(図2(b)、図2(c)参照)に収容される。
図3(c)に示すように、脚部19の上方には、爪部21が形成される。爪部21は、円弧状部6に対して、先後端側(図中左右方向)に突出する。また、図2(a)に示すように、本体部3の爪部21に対応する位置にはストッパ23が設けられる。詳細は後述するが、固定部材5を本体部3に取り付けると、爪部21は、ストッパ23と引っ掛かり、固定部材5の上方への移動が規制される。
図3(c)に示すように、円弧状部6の周方向に対して略垂直な方向であって、応力伝達部13とは逆方向には、係合部15が設けられる。また、図2(b)に示すように、本体部3の係合部15に対応する位置には、係合部17が設けられる。係合部15と係合部17は互いに係合可能である。すなわち、係合部15と係合部17は、固定部材5が本体部3へ完全に押し込まれた状態を保持することが可能な、固定部材5と本体部3との係合構造として機能する。
図4~図5は、固定部材5を本体部3に取り付けた管継手1を示す図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は軸方向断面図、図5(a)は、図4(b)のE-E線断面図、図5(b)は、図4(b)のF-F線断面図である。前述したように、本体部3の切り欠き部9には、固定部材5が挿入される。なお、図4~図5に示す状態は、固定部材5が本体部3から引き上げられた状態を示し、この状態を「非固定状態」とする。なお、本実施形態では、本体部3の外径方向に固定部材5を引き抜く方向に移動させた状態を、「固定部材5が本体部3から引き上げられた状態」とする。
非固定状態においては、図4(b)に示すように、係合部15と係合部17とは係合していない。また、図5(a)、図5(b)に示すように、固定部材5の内面側のリブ29は、本体部3の内面側に突出せず、本体部3の上面(切り欠き部9以外の部位における内面)よりも上方に引き上げられた状態となる。
また、図4(a)に示すように、固定部材5を本体部3に対して引き上げると、爪部21がストッパ23と当接する。このため、前述したように、固定部材5は、それ以上、上方に引き上げられることがない。すなわち、爪部21とストッパ23は、固定部材5を本体部3から引き上げた際に、固定部材5が本体部3から完全に抜けることを規制する抜け防止機構として機能する。
また、前述したように、固定部材5の周方向の両端部にはそれぞれ脚部19が設けられる。図5(a)に示すように、固定部材5の脚部19は、本体部3の内面凹部27に嵌り込む。この際、非固定状態においても、脚部19は、本体部3の内部に位置する。すなわち、固定部材5が本体部3から引き上げられた状態においても、脚部19が本体部3に挿入された状態が維持される。
図6~図7は、固定部材5を本体部3に押し込んだ状態の管継手1を示す図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は軸方向断面図、図7(a)は、図6(b)のG-G線断面図、図7(b)は、図6(b)のH-H線断面図である。なお、図6~図7に示す状態は、固定部材5が本体部3かへ完全に押し込まれた状態を示し、この状態を「固定状態」とする。
固定状態においては、図6(b)に示すように、係合部15と係合部17とが係合する。このため、固定部材5が本体部3に押し込まれた状態で固定部材5が本体部3に固定される。また、図7(a)、図7(b)に示すように、固定部材5の内面側のリブ29は、本体部3の内面側に突出する。すなわち、本体部3の上面(切り欠き部9以外の部位における内面)よりも、リブ29の先端が本体部3の中心方向に突出した状態となる。
また、図6(b)、図7(b)に示すように、固定状態では、応力伝達部13が嵌合部11に嵌り込む。なお、この状態においては、固定部材5の外面と、本体部3の外面とが略同一の面を構成する。このため、固定部材5と本体部3とで、略円筒状となり、固定部材5の外面が本体部3の外面側に突出して目立つことがない。
次に、管継手1と波付管との接続方法について説明する。図8(a)は、波付管31を非固定状態の管継手1に挿入した状態を示す軸方向断面図である。波付管31は、外径の大きな大径部と、外径の小さな小径部とが軸方向に交互に繰り返される。すなわち、波付管31の外面には、小径部に相当する外面凹部33が所定のピッチで形成される。
前述したように、非固定状態の管継手1では、固定部材5が本体部3から引き上げられた状態である(図中矢印I)。このため、固定部材5のリブ29は、本体部3の内面に突出せず、リブ29が波付管31の挿入の妨げとなることがない。すなわち、本体部3の両側の開口部25から、波付管31を挿入可能である(図中矢印J)。
図8(b)は、波付管31を管継手1に挿入した固定状態を示す軸方向断面図である。波付管31を管継手1に挿入した後、固定部材5を本体部3へ押し込むと(図中矢印K)、リブ29が波付管31の外面凹部33に嵌合する。すなわち、本体部3に波付管31が挿入され、固定部材5が本体部3に押し込まれた状態では、リブ29が波付管31の外面凹部33に嵌合し、波付管31の軸方向の移動が規制される。これにより、波付管31が管継手1から抜けることがなく、波付管31と管継手1とを接続することが可能である。
なお、この状態から、再度固定部材5を本体部3から引き上げると、波付管31の固定が解除される。すなわち、固定部材5を本体部3から引き上げた状態では、リブ29が波付管31の外面凹部33から外れて、波付管31の軸方向の移動を許容可能である。
図9は、波付管31が管継手1に接続された状態を示す平面図である。前述したように、切り欠き部9に対して、軸方向の先端側(図中A方向)に係合部17(係合部15)が設けられる。ここで、前述したように、切り欠き部9は、本体部3の周方向に形成されるため、他の部位(筒状部)と比較して強度が低い部位となる。また、切り欠き部9の先端側に係合部17などの切り欠き構造を形成すると、さらに強度低下の要因となる。このため、係合部17を、切り欠き部9の周方向とは異なる部位に形成することで、切り欠き部9の部位における強度低下を最小限とすることができる。
また、前述したように、応力伝達部13及び嵌合部11は、切り欠き部9よりも軸方向の奥側(図中B方向)に配置される。波付管31は、固定部材5のリブ29によって保持されるため、波付管31に引張力が加わると(図中M)、引張応力は、まずリブ29を介して固定部材5が受けることとなる。また、固定部材5が受けた引張応力は、応力伝達部13から嵌合部11に伝達される。応力伝達部13と嵌合部11は、切り欠き部9よりも本体部3の軸方向の奥側(図中B側)に配置されるため、波付管31からの引張応力は、切り欠き部9よりも本体部3の軸方向の奥側(図中B側)において本体部3に伝達される。
前述したように、切り欠き部9は本体部3の強度低下部となるが、波付管31からの引張応力を、本体部3が、切り欠き部9よりも奥側で受けることで、切り欠き部9(切り欠き部9よりも先端側)に大きな応力が付与されることがない。このため、切り欠き部9に壁部等を設けることなく、高い接続強度を得ることができる。
なお、応力伝達部13から嵌合部11(本体部3)へ確実に応力を伝達するためには、各部の寸法を適切に設定することが望ましい。図10(a)は、図9のL部拡大図であり、図10(b)は、図9のP部拡大図である。
図10(a)に示すように、波付管31に引張力が付与されると、固定部材5(応力伝達部13)が、本体部3の先端方向(図中矢印N)に力を受ける。この際、応力伝達部13は、基部側(円弧状部6側)に対して、先端側に拡幅部を有するため、拡幅部が嵌合部11に当接することで、軸方向の引張応力が固定部材5から本体部3へ伝達される。
ここで、固定部材5が本体部3へ完全に押し込まれた状態において、管継手1の軸方向の先端側(図中矢印A方向)の、応力伝達部13の側端面34これに対向する嵌合部11の側端面36との隙間をOとする。この際、固定部材5が管継手1の先端方向(図中矢印N)に力を受け(図中矢印N)、隙間Oの分だけ固定部材5が先端側に移動し(又は多少の変形を伴い)固定部材5と本体部3とが当該部位で接触することで、応力伝達部13から嵌合部11へ応力が伝達される。
また、図10(b)に示すように、固定部材5が本体部3へ完全に押し込まれた状態において、管継手1の軸方向の先端側(図中矢印A方向)の、固定部材5(円弧状部6)の側端面35と、これに対向する切り欠き部9の側端面37との隙間をRとする。この際、固定部材5が管継手1の先端方向(図中矢印N)に力を受け、隙間Rの分だけ固定部材5が移動し、固定部材5と本体部3とが当該部位で接触すると、この接触部においても応力が伝達されることとなる。
前述したように、本体部3は切り欠き部9の部位の強度が低いため、切り欠き部9の先端側(図中A側)に引張力が付与されると、切り欠き部9の端部に大きな応力が付与されることとなり、本体部3の破損の要因となる。このため、切り欠き部9よりも奥側に位置する応力伝達部13から本体部3へ応力が確実に伝達されるためには、隙間Oよりも隙間Rを大きくしておくことが望ましい。すなわち、固定部材5が本体部3へ完全に押し込まれた状態において、管継手1の軸方向に対して管継手1の先端側における、固定部材5の側端面と切り欠き部9の側端面との隙間が、応力伝達部13と嵌合部11との隙間よりも大きいことが望ましい。
このようにすることで、波付管31に引張力が付与されても、この引張力を受けた固定部材5は、切り欠き部9よりも奥側で、応力伝達部13から本体部3へ引張応力を伝達することができる。このため、切り欠き部9よりも先端側における本体部3に引張力が付与されることを抑制することができる。
以上、本実施の形態によれば、略筒状の本体部3の切り欠き部9に、本体部3の外面形状に対応した円弧状部6を有する固定部材5を挿入することで、固定状態において固定部材5が本体部3から大きく突出することがなく、見た目にも優れる。
また、波付管31の軸方向の引張力に対して、固定部材5から本体部3へ引張応力が主に伝達される部位を、切り欠き部9よりも奥側とすることで、切り欠き部9の端部等に大きな応力が付与されることを抑制することができる。このため、高い接続強度を確保することができる。
また、固定部材5と本体部3とが分離しないように、抜け防止機構を有するため、固定部材5が本体部3から脱落することを抑制することができる。また、固定部材5を本体部3に押し込んだ際に、固定部材5と本体部3とが係合部15、17によって固定されるため、固定部材5が意図せずに本体部3から外れてしまい、波付管31が抜けることを抑制することができる。
また、波付管31を本体部3に挿入して、固定部材5を押し込むだけで波付管31と管継手1とを接続可能であるため、作業が容易である。また、固定部材5を本体部3から引き上げることで、波付管31との接続を容易に解除することができる。
また、固定部材5の脚部19が、常に本体部3の内部に挿入された状態であるため、固定部材5が変形して開いてしまうことを抑制することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、応力伝達部13の形状は図示した例には限られず、固定部材5が管継手1の先端側に力を受けた際に、本体部3へ応力を伝達できれば、その形状は特に限定されない。すなわち、応力伝達部13には、本体部3へ軸方向の力成分を伝達できれば、端部が拡幅するT字形状に限られず、屈曲部やテーパ形状を有してもよく、また、複数個所に配置されてもよい。
また、上述した管継手1は、一対の継手構造部7が対称に配置され、波付管同士を接続可能である例について説明したが、例えば、一方が前述した継手構造部7を有し、他方には他の形態の管体と接続可能な継手構造部を有してもよい。
1………管継手
3………本体部
5………固定部材
6………円弧状部
7………継手構造部
9………切り欠き部
11………嵌合部
13………応力伝達部
15、17………係合部
19………脚部
21………爪部
23………ストッパ
25………開口部
27………内面凹部
29………リブ
31………波付管
33………外面凹部
34、35、36、37………側端面

Claims (6)

  1. 波付管と接続可能な管継手であって、
    略筒状であり、周方向の一部に切り欠き部が形成された本体部と、
    前記切り欠き部に取り付け可能な固定部材と、
    を具備し、
    前記固定部材は、内面側に形成されたリブと、前記本体部の軸方向に対応する方向に突出する応力伝達部と、を有し、
    前記切り欠き部に対して、前記本体部の軸方向の奥側には、前記応力伝達部と嵌合可能な嵌合部が形成され、
    前記本体部に波付管が挿入され、前記固定部材が前記本体部に押し込まれた状態では、前記リブが波付管の外面凹部に嵌合し、波付管の軸方向の移動を規制可能であり、
    波付管からの引張応力は、前記リブを介して前記固定部材が受け、前記切り欠き部よりも前記本体部の軸方向の奥側において、前記応力伝達部から前記嵌合部に伝達可能であることを特徴とする管継手。
  2. 前記固定部材が前記本体部へ完全に押し込まれた状態を保持することが可能な、前記固定部材と前記本体部との係合構造を有することを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 前記固定部材を前記本体部から引き上げた際に、前記固定部材が前記本体部から完全に抜けることを規制する抜け防止機構を有し、
    前記固定部材を前記本体部から引き上げた状態では、前記リブが波付管の外面凹部から外れて、波付管の軸方向の移動を許容可能であることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  4. 前記固定部材の両端部にはそれぞれ脚部が設けられ、前記固定部材が前記本体部から引き上げられた状態において、前記脚部が前記本体部に挿入された状態が維持されることを特徴とする請求項3記載の管継手。
  5. 前記固定部材が前記本体部へ完全に押し込まれた状態において、管継手の軸方向の先端側における、前記固定部材の側端面と前記切り欠き部の側端面との隙間が、前記応力伝達部と前記嵌合部との隙間よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  6. 請求項1記載の管継手と波付管との接続方法であって、
    前記固定部材を前記本体部から引き上げた状態で、前記本体部に波付管を挿入し、
    前記固定部材を押し込み、前記リブを前記波付管の外面凹部に嵌合させることで、前記波付管を前記管継手に接続可能であることを特徴とする管継手と波付管との接続方法。
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