JP2023148570A - 車両用シート構造およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流路内の空気の流れを妨げることなく、流路形成部材に被覆部材を安定して接着固定できる車両用シート構造およびその製造方法を提供する。【解決手段】車両用シート1は、座面および送風ファン34の間で空気を流通させる流路521を形成する流路形成部材52と、流路形成部材52に接着して流路521の開口部を被覆する被覆部材53と、を備える。流路形成部材52は、接着剤からなる接着層54を介して被覆部材53が接着される接着面522と、流路521および接着面522の間に位置し、かつ、接着面522に隣接して配置される第1凹部523と、を有する。接着面522および第1凹部523は、流路521の開口部を囲むように延びており、接着層54の横断面における幅方向の中心P1が、接着面522の幅方向両端の間に位置している。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用シート構造およびその製造方法に関する。
従来、自動車等の車両に用いられるシートには、座部やシートバックの座面周辺の空気を調整可能な空調機能を備えたものが知られている。空調機能付きの車両用シートは、座面に通気の良い表皮材を用いるとともに、表皮材に覆われるクッション材の内部に送風装置(ファン)との間で空気を流通させるための流路(流通空間)が形成されている。該流路が複雑な形状を有している場合、発泡材料を発泡させてクッション材を製造する際に、流路を形成するための壁面の一部をクッション材に形成しつつ、残りの壁面をクッション材とは別部材として用意しておき、車両用シートの製造時に、クッション材に残りの壁面を固定して、クッション材に流路を形成することがある。
例えば、特許文献1では、クッション材の裏面に後方に開口する流路部とその周囲を囲むように凹部を形成し、凹部内に接着剤を山盛り状態とした後、クッション材の裏面に蓋部材を重ね合わせつつ接着固定することにより、流路部を被覆している。これにより、凹部内で接着剤をボルト状に固化させてクッション材に対する蓋部材の面方向の相対移動を規制している。
特開2013-100000号公報
しかし、上記特許文献1のようにクッション材に形成した凹部に接着剤を注入する場合、クッション材の製造時の条件(例えば、クッション材料の状態、発泡条件、製造環境)などにより、凹部の深さや凹部の幅にばらつきが発生すると、凹部の断面形状が変化してしまう可能性がある。凹部の断面形状にばらつきが生じると、凹部に盛られる接着剤の量が部分的に過剰になる、または部分的に不足してしまうことがある。接着剤の過剰部分では、余剰の接着剤が流路内に流れ込んで空気の流れを妨げてしまうおそれがあり、接着剤の不足部分では、クッション材に対する蓋部材の接着が安定しないという課題があった。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、流路内の空気の流れを妨げることなく、流路形成部材に被覆部材を安定して接着固定できる車両用シート構造およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明の一態様は、車両用シートの座面の周辺空気を調整する送風装置と、前記座面および前記送風装置の間で空気を流通させる流路を形成する流路形成部材と、前記流路形成部材に接着して前記流路の開口部を被覆する被覆部材と、を備え、前記流路形成部材は、接着剤からなる接着層を介して前記被覆部材が接着される接着面と、前記流路および前記接着面の間に位置し、かつ、前記接着面に隣接して配置される第1凹部と、を有する車両用シート構造を提供する。この車両用シート構造において、前記接着面および前記第1凹部は、前記流路の前記開口部を囲むように延びており、前記接着層の横断面における幅方向の中心が、前記接着面の幅方向両端部の間に位置している。
本発明に係る車両用シート構造によれば、接着面上に十分な量の接着剤を塗布しても余剰の接着剤を第1凹部に逃がすことが可能になるので、流路内の空気の流れを妨げることなく、流路形成部材に被覆部材を安定して接着固定することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シート構造の外観を示す斜視図である。 上記実施形態におけるシートバッククッションの分解斜視図である。 上記実施形態における流路形成部材を斜め後方側から見た斜視図である。 図3の流路形成部材の後面図である。 図4の流路形成部材に被覆部材を接着固定した状態を示す後面図である。 図5のA-A線矢視断面図である。 図5のB-B線矢視断面図である。 図5のC-C線矢視断面図である。 上記実施形態における被覆部材の接着工程に用いられる製造装置の構成例を示すブロック図である。 上記実施形態における被覆部材の接着工程を説明する概念図である。 上記実施形態に関連した変形例を示す断面図である。 上記実施形態に関連した他の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用シート構造およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態による構造が適用された車両用シート1の外観を示す斜視図である。なお、以下で説明する各図において、矢印Fr方向は車両用シートの前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)および後部(後端)」は、シート前後方向における前部および後部に対応する。また、本実施形態におけるシート前後方向の前方は、車両前後方向の前方に対応する。矢印R方向および矢印L方向は、乗員が車両用シートに着座したときの右側および左側を示している。矢印U方向は、上方を示している。
図1において、車両用シート1は、座部10と、シートバック30と、を備えている。
座部10は、乗員が着座する部分である。座部10は、座部フレーム11と、着座面を形成する座部クッション12と、該座部クッション12を覆う座部カバー13と、を有している。
座部フレーム11は、座部10の骨格を構成している。座部フレーム11の下部は、シート幅方向の両側部分が左右のシートレール2に走行部(図示せず)を介して移動可能に取り付けられている。シートレール2は、車両室内のフロア部(図示せず)に設けられ、車両前後方向に延びている。
座部クッション12は、弾性特性を有し、座部フレーム11の上部に設置されている。座部クッション12の上部は、乗員が着座する着座面を形成している。
座部カバー13は、座部クッション12に上方から被さるトリムである。座部カバー13は、座部クッション12の上部(着座面)、前部、後部および左右両側部を覆っている。
シートバック30は、座部10の後部から上方に延びている部分であり、座部10に着座した乗員の特に上半身を支持するように構成されている。シートバック30は、該シートバック30の骨格を構成するシートバックフレーム(図示せず)と、座面を形成するシートバッククッション32と、該シートバッククッション32を覆うシートバックカバー33と、座面の周辺空気を調整する送風ファン34と、車両用シート1の座部10に着座した乗員の頭部を支持するヘッドレスト35と、側突時に乗員を保護するエアバッグ装置(サイドエアバッグ)36と、を有している。なお、本実施形態では、送風ファン34が本発明の「送風装置」に相当する。
シートバックフレームは、パイプ状の部材を湾曲させて略長方形状に形成されている。シートバックフレームの上部には、図示しないファン固定用ブラケットが取り付けられており、該ファン固定用ブラケットを介して送風ファン34が固定されている。また、シートバックフレームの右側部には、図示しないエアバッグ固定用ブラケットが取り付けられており、該エアバッグ固定用ブラケットを介してエアバッグ装置36が固定されている。エアバッグ装置36は、車両室内における車幅方向外側に配置されている。シートバックフレームの前部には、シートバッククッション32が設置されている。
図2は、シートバッククッション32の分解斜視図である。
シートバッククッション32は、図2に示すように、弾性特性を有するクッション本体部51と、座面および送風ファン34の間で空気を流通させる流路を形成する流路形成部材52と、流路形成部材52に接着して流路の開口部を被覆する被覆部材53と、を有している。本実施形態によるシートバッククッション32では、クッション本体部51の後面側に凹み部分(図示せず)が設けられており、該凹み部分にクッション本体部51とは別体の流路形成部材52がシート後方側から装着されている。流路形成部材52により形成される流路はシート後方に開口しており、該流路の開口部をシート後方側から覆うように、被覆部材53が流路形成部材52に接着固定されている。
具体的に、クッション本体部51の前面は、乗員の背中を支持する座面(支持面)となっている。クッション本体部51の前面側には、複数のフロント送風口51Aが形成されている(図1および図2)。各フロント送風口51Aは、クッション本体部51の後面側に設けられる空気の流路に連通しており、座面の周辺空気が各フロント送風口51Aおよび流路を通って送風ファン34に導かれる、或いは、送風ファン34からの空気が流路および各フロント送風口51Aを通って座面に送風される。本実施形態では、クッション本体部51の後面側に設けられる空気の流路のうちの少なくとも一部が、流路形成部材52および被覆部材53によって形成されている。以下、流路形成部材52および被覆部材53の具体的な構造について、図3~図7も参照しながら詳しく説明する。
図3は、流路形成部材52を斜め後方側から見た斜視図であり、図4は、図3の流路形成部材52の後面図である。また、図5は、図4の流路形成部材52に被覆部材53を接着固定した状態を示す後面図である。さらに、図6は、図5のA-A線矢視断面図であり、図7は、図5のB-B線矢視断面図であり、図8は、図5のC-C線矢視断面図である。
流路形成部材52は、図2~図4に示すように、クッション本体部51よりも硬質な材料を用いて形成され、クッション本体部51の後面側の凹み部分に対応した外形を有している。流路形成部材52は、概ねシート上下方向およびシート幅方向に広がる層状で、かつ、シート前後方向に複数の凹凸形状が形成されている。このような流路形成部材52をクッション本体部51と組み合わせることにより、シートバッククッション32の内部に設けられる流路等の凹凸形状を高い精度で実現することが可能になる。
すなわち、発泡材料等を用いたクッション本体部51の成形時に流路等の凹凸形状を直接形成しようとすると、クッション本体部51の発泡工程等における製造条件と、高精度に凹凸形状を形成するための製造条件とが異なることなどに起因して、凹凸形状を精度良く実現することが困難な場合がある。そこで、流路形成部材52をクッション本体部51とは別体とすることにより、クッション本体部51とは別の工程で流路形成部材52を製造する、つまり、クッション本体部51の製造条件に依存することなく流路形成部材52に凹凸形状を形成することができるので、精度の高い凹凸形状を実現しやすくなる。しかも、クッション本体部51よりも硬い材質の流路形成部材52を設けて、該流路形成部材52により凹凸形状を形成するようにすることで、高精度な凹凸形状を比較的容易に実現することが可能になる。
本実施形態における流路形成部材52には、シート幅方向の中央部付近にシート上下方向に延びる流路521が形成されている。流路521は、シート前方側(クッション本体部51の側)に凹み、シート後方側に開口した横断面略U字状の形状を有している。流路521の前壁(底部)には、クッション本体部51の各フロント送風口51Aに対応する位置に、シート前後方向に貫通するリア送風口521Aがそれぞれ形成されている。
また、流路形成部材52は、流路521の開口部を囲むように延びる接着面522と、該接着面522を挟んで配置され、接着面522の長手方向に沿って延びる第1凹部523および第2凹部524と、を有している。
接着面522は、流路形成部材52のシート後方側を臨む面に設けられている。接着面522は、流路521の開口部の外側に間隔を空けて配置されており、流路521の開口部を取り囲むように周回している。接着面522には、被覆部材53がシート後方側から接着される。接着面522と被覆部材53との間には、接着剤からなる接着層54が形成されている(図6~図8)。流路形成部材52における流路521の上端部と接着面522の上部との間には、ファン用開口部525が設けられている。ファン用開口部525は、接着面522に対して交差する交差方向から見て(後面視で)、略半円形に形成されており、その内側に送風ファン34が挿通される。
第1凹部523は、流路521および接着面522の間に位置し、かつ、接着面522に隣接して配置されている。本実施形態において、第1凹部523は、接着面522の流路521側の縁に沿って延びており、流路521の開口部およびファン用開口部525を取り囲むように周回している。第1凹部523は、シート前方側(クッション本体部51の側)に凹み、シート後方側に開口した溝状の形状を有している。つまり、第1凹部523の接着面522側に位置する外側壁は、接着面522の流路521側に位置する内側縁に隣接するように配置されている。また、第1凹部523の接着面522とは反対側に位置する内側壁は、流路521の開口部およびファン用開口部525それぞれの外側に間隔を空けて配置されている。ここでは、第1凹部523の内側壁は、第1凹部523の外側壁に対して一定の間隔を保って配置されている。
第2凹部524は、接着面522を挟んで第1凹部523とは反対側に位置し、かつ、接着面522に隣接して配置されている。本実施形態において、第2凹部524は、接着面522の流路521とは反対側の外側縁に沿って延びており、流路521の開口部およびファン用開口部525を取り囲むように周回している。第2凹部524は、第1凹部523と同様な形状、すなわち、シート前方側(クッション本体部51の側)に凹み、シート後方側に開口した溝状の形状を有している。つまり、第2凹部524の接着面522側に位置する内側壁は、接着面522の外側縁に隣接するように配置されている。また、第2凹部524の接着面522とは反対側に位置する外側壁は、第2凹部524の内側壁に対して一定の間隔を保って配置されている。
本実施形態では、第1凹部523と第2凹部524との間隔、すなわち、接着面522の横幅が略一定となるように形成されている。このように接着面522が略一定の横幅を有していることで、接着剤を接着面522に塗布しやすくなるとともに、該接着剤の塗布量も一定に維持しやすくなるので、接着面522と被覆部材53の接着固定が安定するようになる。
被覆部材53は、図2および図5に示すように、流路形成部材52の接着面522に接着固定され、流路521の開口部をシート後方側から覆っている。被覆部材53は、通気性が殆ど無い布状の材料(例えば、フェルト等)を用いて形成されている。被覆部材53の上部には、送風ファン34に連結する連結部53Aが設けられている。連結部53Aは、後面視で、略円形状の外形を有し、被覆部材53をシート前後方向に貫通している。連結部53Aには、流路形成部材52のファン用開口部525に挿通された送風ファン34の後部が連結される。
被覆部材53が流路形成部材52の接着面522に接着された状態において、流路形成部材52の第1凹部523の外側壁は、被覆部材53の連結部53Aを囲むように湾曲する第1湾曲部分523Aを有している(図3および図4)。また、第2凹部524の内側壁は、第1湾曲部分523Aと対応する位置に、被覆部材53の連結部53Aを囲むように湾曲する第2湾曲部分524Aを有している。したがって、流路形成部材52の接着面522のうちで第1湾曲部分523Aおよび第2湾曲部分524Aに隣接する部分は、被覆部材53の連結部53Aを囲むように湾曲する形状になっている。
さらに、流路形成部材52には、第2湾曲部分524Aに対応させて隆起部526が形成されている(図3~図5および図8)。隆起部526は、第2凹部524を挟んで接着面522とは反対側に位置し、かつ、第2湾曲部分524Aに沿ってシート後方側に隆起している。つまり、隆起部526の先端面(後面)は、第1湾曲部分523Aおよび第2湾曲部分524Aの間に位置する接着面522よりもシート後方側に位置し、該接着面522と隆起部526の先端面と間に段差が形成されている(図8)。この段差は、流路形成部材52の接着面522に被覆部材53を貼り付ける際の位置合わせに利用可能である。なお、第2凹部524の内側壁のうちの第2湾曲部分524A以外の部分に対応させて、隆起部526が形成されていてもよい。
また、流路形成部材52の第1凹部523の外側壁は、接着面522に対して交差する交差方向から見て(後面視で)、真っ直ぐに延びる左右の第1直状部分523B,523Cを有している。本実施形態では、左側の第1直状部分523Bが流路521の左方側でシート上下方向に延びており、右側の第1直状部分523Cが流路521の右方側でシート上下方向に延びている。また、第1凹部523の内側壁のうちで第1直状部分523B,523Cに対向する部分もシート上下方向に真っ直ぐ延びている。
さらに、流路形成部材52の第2凹部524の内側壁は、左右の第1直状部分523B,523Cにそれぞれ対応する位置にあり、かつ、接着面522に対して交差する交差方向から見て(後面視で)、真っ直ぐに延びる左右の第2直状部分524B,524Cを有している。本実施形態では、第1直状部分523B,523Cと同様に、第2直状部分524B,524Cがシート上下方向に延びている。また、第2凹部524の外側壁のうちで第2直状部分524B,524Cに対向する部分もシート上下方向に真っ直ぐ延びている。
右側の第1直状部分523Cおよび第2直状部分524Cの各長さは、左側の第1直状部分523Bおよび第2直状部分524Cの各長さよりも短くなるように形成されている。言い換えると、第1直状部分523B,523Cおよび第2直状部分524B,524Cは、左右非対称に形成されている。本実施形態では、第1凹部523の外側壁が、右側の第1直状部分523Cの下方において、流路521側(左側)に膨出する第1膨出部分523Dを有している。また、第2凹部524の内側壁が、右側の第2直状部分524Cの下方において、流路521側(左側)に膨出する第2膨出部分524Dを有している。このような第1膨出部分523Dおよび第2膨出部分524Dを設けることによって、流路形成部材52の接着面522の面積を増やしつつ、接着面522に被覆部材53を貼り付ける際に、被覆部材53の裏表を判別しやすくしている。
また、流路形成部材52の接着面522は、左側の第1直状部分523Bおよび第2直状部分524Bの間に位置する部分に左側の面方向変化部522Bを有するとともに、右側の第1直状部分523Cおよび第2直状部分524Cの間に位置する部分に右側の面方向変化部522Cを有している。左右の面方向変化部522B,522Cは、接着面522に沿う方向が、接着面522に対して交差する交差方向に変化するように構成されている。接着面522に対して交差する交差方向は、被覆部材53を接着面522に接着する工程における被覆部材53の接着方向に対応しており、例えば、接着面522に対して直交する方向などが該当する。以下では、左側の面方向変化部522Bの具体的な構造について図6(図5のA-A線矢視断面図)を参照しながら詳しく説明する。なお、図5のA-A線は、左側の面方向変化部522Bにおける左右方向の中心を通り長手方向に沿って延びる直線になっている。また、右側の面方向変化部522Cについては、左側の面方向変化部522Bと同様であるため、ここでの説明を省略する。
流路形成部材52の接着面522における左側の面方向変化部522Bには、図6に示すように、傾斜部分C1、前凸部分C3(第1面方向変化部分)、後凸部分C5(第2面方向変化部分)および段差部分C7がシート上下方向に連続して形成されている。なお、図6中の一点鎖線は、接着面522の仮想的な基準面Rを表している。
傾斜部分C1は、基準面Rに対してシート前方側に傾斜している。傾斜部分C1の下端には前凸部分C3の上端が接続されている。
前凸部分C3は、シート前方側に凸となっており、上端側に後方傾斜部分C2、下端側に前方傾斜部分C4の上部を含んでいる。後方傾斜部分C2は、基準面Rに対してシート後方側に傾斜している。前方傾斜部分C4は、基準面Rに対してシート前方側に傾斜している。前凸部分C3の下端には、後凸部分C5の上端が接続されている。
後凸部分C5は、シート後方側に凸となっており、上端側に前方傾斜部分C4の下部、下端側に後方傾斜部分C6の上部を含んでいる。後方傾斜部分C6は、後方傾斜部分C2と同様に、基準面Rに対してシート後方側に傾斜している。後凸部分C5の下端には、段差部分C7の上端が接続されている。
段差部分C7は、後凸部分C5の底面に対してシート前方側に位置しており、上端側に後方傾斜部分C6の下部、下端側に後方傾斜部分C8を含んでいる。つまり、後凸部分C5の底面と、段差部分C7におけるシート上下方向の中間に位置する面との間には段差が形成されている。後方傾斜部分C8は、後方傾斜部分C2と同様に、基準面Rに対してシート後方側に傾斜している。
上記のような左側の面方向変化部522B(および右側の面方向変化部522C)には、前述した接着剤からなる接着層54を介して被覆部材53が接着固定される。このため、被覆部材53の面方向変化部522B,522Cに対応する部分にも、面方向変化部522B,522Cと同様な凹凸が形成されることになる。なお、本実施形態では、接着面522における第1直状部分523B,523Cおよび第2直状部分524B,524Cの間に位置する部分に、面方向変化部522B,522Cが形成されている一例を示したが、接着面522の上記以外の他の部分に面方向変化部が形成されていてもよい。
流路形成部材52の接着面522と被覆部材53との間に形成される接着層54は、図7および図8に示すように、横断面の幅方向の中心P1が、接着面の幅方向両端部の間に位置している。本実施形態における接着層54の横断面の幅方向の中心P1は、第1凹部523および第2凹部524の間にある接着面522の幅方向の中心P2に位置している。言い換えると、流路形成部材52の接着面522に被覆部材53を接着する際に、接着剤が接着面522の幅方向の中心P2の部分を含むように塗布されている。なお、図5のB-B線は、接着面522における左側の面方向変化部522Bを左右方向(シート幅後方)に横切る直線に該当している。このように接着剤が接着面522に塗布されることで、接着剤の塗布量が過剰であった場合でも、余剰の接着剤は第1凹部523および/または第2凹部524に流れ込むようになる(図7の点線部分)。このため、第1凹部523から離れた位置にある流路521に余剰の接着剤が流れ込んで空気の流れを妨げてしまうようなことは回避される。
また、上記のような接着層54が接着面522および被覆部材53の間に介在することによって、流路521内の空間と第1凹部523内の空間とに連通する連通空間Gが形成されるようになる(図7)。このような連通空間Gにより、空気の流通空間を拡張することができるので、送風ファン34による送風量を増加させることが可能になる。加えて、接着面に相当する部位に連通空間Gが形成されることにより、当該部位を第1、2凹部523,524の並び方向(接着面522の幅方向)に変形させることができるようになる。これにより、接着面522と被覆部材53との間に過度の圧力(負圧または正圧)が作用して接着状態が不安定になることを抑制できる。
ここで、本実施形態による車両用シート1の製造において、流路形成部材52の接着面522に被覆部材53を接着する工程の具体的な一例について、図9および図10を参照しながら詳しく説明する。図9は、被覆部材53の接着工程に用いられる製造装置の構成例を示すブロック図である。また、図10は、被覆部材53の接着工程を説明する概念図である。
被覆部材53の接着工程で使用される製造装置は、例えば図9に示すように、接着剤の塗布装置71と、被覆部材53の貼付装置72と、塗布装置71および貼付装置72の動作を制御する制御装置73と、を備えている。
接着剤の塗布装置71は、流路形成部材52の接着面522の位置を検出する接着面検出部711と、該接着面検出部711で検出された接着面522に接着剤を塗布する接着剤塗布部712と、を有している。塗布装置71では、予め設定されたプログラムが実行されることにより次に述べるような製造工程の各処理が行われる。
接着面検出部711は、接着面522を検出するための検出波を流路形成部材52に向けて送信する送信器711Aと、流路形成部材52で反射された検出波を受信する受信器711Bとを含んでいる。送信器711Aから出力される検出波としては、例えば、音、光(可視光線または不可視光線)、電磁波などを用いることが可能である。接着面検出部711では、受信器711Bで受信された検出波の波形変化を基に、流路形成部材52の第1凹部523および第2凹部524の各位置が検出され、その検出結果に応じて接着面522の位置および形状を含む接着面情報が生成される。接着面情報は、接着面検出部711から接着剤塗布部712に伝えられる(図10の上段に示す状態)。
上記接着面検出部711による接着面522の検出処理においては、第1凹部523と第2凹部524との間に接着面522が形成されているので、第1凹部523および第2凹部524と接着面522とで検出波の反射度合を変化させることができる。このため、受信器711Bで受信された検出波の波形変化を基に、接着面522の位置や形状を容易かつ高精度に検出することができる。
接着剤塗布部712は、接着面検出部711からの接着面情報に基づいて、流路形成部材52の接着面522に接着剤を塗布する。このとき、接着剤が接着面522の幅方向の中心P2を含むように塗布される(図10の中段に示す状態)。接着面522への接着剤の塗布量などは、制御装置73からの出力信号に従って制御される。なお、接着剤の塗布範囲には、接着面522を越えて第2凹部524が含まれていてもよい。ただし、第1凹部523には接着剤が塗布されないようにするのが好ましい。
貼付装置72は、塗布装置71により接着剤が塗布された流路形成部材52の接着面522に対して、被覆部材53を所定の位置に貼り付ける。被覆部材53の貼り付け位置などは制御装置73からの出力信号に従って制御される。貼付装置72により流路形成部材52の所定位置に貼り付けられた被覆部材53は、接着面522の側に押圧される。このとき、余剰の接着剤は第1凹部523および/または第2凹部524に流れ込む。そして、接着剤が固化すると、被覆部材53が接着層54を介して流路形成部材52の接着面522に接着固定される。このとき、接着層54の横断面幅方向の中心P1は、接着面522の幅方向の中心P2に重なっている(図10の下段に示す状態)。
以上説明したように本実施形態による車両用シート1では、流路形成部材52について、流路521および接着面522の間に位置し、かつ、接着面522に隣接して配置される第1凹部523が設けられ、接着面522および第1凹部523が流路521の開口部を囲むように延びており、接着層54の横断面における幅方向の中心P1が、接着面522の幅方向両端部の間に位置している。このような構造によって、接着面522に被覆部材53を貼り付ける際、接着面522上の接着剤の塗布量が過剰になった場合でも、余剰の接着剤を第1凹部523に逃がすことが可能になる。これにより、流路521内に接着剤が流れ込んで空気の流れを妨げるのを防止しつつ、十分な塗布量の接着剤によって接着面522に対する被覆部材53の接着固定を安定させることが可能になる。
また、本実施形態による車両用シート1の流路形成部材52には、接着面522を挟んで第1凹部523とは反対側に位置し、接着面522に隣接して配置され、かつ、流路521の開口部を囲むように延びている第2凹部524が設けられている。このような構造では、上記余剰の接着剤を第1凹部523および/または第2凹部524に逃がすことができるので、接着面522に対する被覆部材53の接着固定をより安定させることが可能になる。これに加えて、第1凹部523および第2凹部524を目安にして流路形成部材52の所望の位置に被覆部材53を貼り付けることができるので、被覆部材53の貼り付け作業を容易に行うことが可能になる。
また、本実施形態による車両用シート1では、接着層54の横断面における幅方向の中心P1が、接着面522の幅方向の中心P2に位置している。これにより、上記余剰の接着剤を第1凹部523および/または第2凹部524に逃がしやすくなるので、接着面522に対する被覆部材53の接着を更に安定させることができる。
また、本実施形態による車両用シート1では、被覆部材53が、送風ファン34に連結する連結部53Aを有し、第1凹部523の接着面522側に位置する外側壁が、被覆部材53の連結部を囲むように湾曲する第1湾曲部分523Aを有している。このような構造においては、送風ファン34を駆動した際に流路形成部材52の接着面522に作用する圧力(負圧または正圧)が、接着面522のうちで第1湾曲部分523Aに隣接する部分全体で受け止められるようになり、該圧力の接着面522への局所的な集中を抑制することができる。これにより、送風ファン34を長期間使用した場合でも、流路形成部材52の接着面522と被覆部材53との接着固定状態を維持しやすくなる。
また、本実施形態による車両用シート1では、第2凹部524の接着面522側に位置する内側壁が、第1凹部523の第1湾曲部分523Aと対応する位置に、被覆部材53の連結部53Aを囲むように湾曲する第2湾曲部分524Aを有しているとともに、流路形成部材52が、第2凹部524を挟んで接着面522とは反対側に位置し、かつ、第2湾曲部分524Aに沿って隆起する隆起部526を有している。このように接着面522の長手方向に沿って隆起する隆起部526が設けられていることによって、流路形成部材52の接着面522に被覆部材53を貼り付ける際に、隆起部526に沿って被覆部材53の移動量が制限されるので、被覆部材53の位置合わせを容易に精度良く行うことができる。このため、接着面522に対する被覆部材53の接着を一層安定させることができる。しかも、送風ファン34の駆動時に被覆部材53の連結部53A近傍で発生する圧力(負圧または正圧)が、接着面522のうちで第1湾曲部分523Aおよび第2湾曲部分524Aの双方に隣接する部分全体で受け止められるようになるので、該圧力の接着面522への局所的な集中を効果的に抑制することもできる。これにより、送風ファン34を長期間使用した場合でも、流路形成部材52の接着面522と被覆部材53との接着固定状態を更に維持しやすくなる。
また、本実施形態による車両用シート1では、流路形成部材52の接着面522が、第1凹部523の外側壁の第1直状部分523B,523Cと第2凹部524の内側壁の第2直状部分524B,524Cとの間に、面方向変化部522B,522Cを有している。面方向変化部522B,522Cは、接着面522に沿う方向が接着面522に対して交差する交差方向に変化するように構成されている。このような面方向変化部522B,522Cが接着面522に形成されていることにより、接着面積を増加させることができるので、接着面522への被覆部材53の接着固定をより安定なものにすることが可能である。また、被覆部材53が面方向変化部522B,522Cの長手方向(シート上下方向)に荷重を受けたときに、該荷重を面方向変化部522B,522Cで受け止めることができるので、接着後の被覆部材53の変位を抑えることができ、接着層54の破壊等を抑制することが可能である。特に、面方向変化部522B,522Cが交差方向に凸または凹となる前凸部分C3および後凸部分C5を有し、更に、それらを隣接して配置するようにすれば、接着固定の安定性を一層高めることができるとともに、接着後の被覆部材53の変位を確実に抑えることができる。
また、本実施形態による車両用シート1では、第2凹部524の内側壁と外側壁との間に被覆部材53の外形が位置するように、被覆部材53が接着面522に接着されている。このような構造においては、接着面522に被覆部材53を貼り付けた後でも、第2凹部524が被覆部材53に被覆されない。このため、接着面522に被覆部材53を貼り付ける際に、第2凹部524を目安にして被覆部材53を接着面522に近づけることができる。したがって、流路形成部材52の所望の位置に被覆部材53を確実に貼り付けることができ、被覆部材53の貼り付け作業を容易に行うことが可能になる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、流路形成部材52について、接着面522を挟んで第1凹部523および第2凹部524が設けられれている場合を説明した。しかし、図11の断面図に示す変形例のように、第1凹部523だけが設けられている構造とすることも可能である。この変形例では、接着面522を挟んで第1凹部523とは反対側に隆起部526が形成されている。また、図12の断面図に示す他の変形例のように、流路形成部材52における流路521の側壁上端に繋がる面527に対して接着面522がシート後方側に隆起するような構造にすることも可能である。この変形例では、流路形成部材52の面527が上述した実施形態における第1凹部523の底面に相当することになる。
また、上述した実施形態では、流路形成部材52がクッション本体部51とは別体で設けられている一例を説明したが、クッション材に流路等の凹凸形状を高い精度で形成することが可能であれば、クッション材自体を流路形成部材とすることも可能である。さらに、上述した実施形態では、流路形成部材52の材質としてクッション本体部51よりも硬い材質が用いられる場合を説明したが、クッション本体部51と同一の材料を用いてもよい。その場合、流路形成部材52がクッション本体部51の表面よりも低弾性または高剛性な特性を持つように、流路形成部材52を形成することが可能である。
また、上述した実施形態では、送風ファン34がシートバック30の上部に配置されている一例を示したが、シートバック30または座部10の任意の位置に送風ファン34が配置されている場合に本発明のシート構造は有効である。さらに、貼付装置72を用いて被覆部材53が流路形成部材52の接着面522に貼り付けられる一例を説明したが、被覆部材53の貼り付け作業が人の手によって行われるようにしてもよい。
1…車両用シート
10…座部
30…シートバック
32…シートバッククッション
33…シートバックカバー
34…送風ファン(送風装置)
51…クッション本体部
51A…フロント送風口
52…流路形成部材
521…流路
522…接着面
522B,522C…面方向変化部
523…第1凹部
523A…第1湾曲部分
523B,523C…第1直状部分
523D…第1膨出部分
524…第2凹部
524A…第2湾曲部分
524B,523C…第2直状部分
524D…第2膨出部分
525…ファン用開口部
526…隆起部
53…被覆部材
53A…連結部
54…接着層
71…塗布装置
711…接着面検出部
711A…送信器
711B…受信器
712…接着剤塗布部
72…貼付装置
73…制御装置
C3…前凸部分(第1面方向変化部分)
C5…後凸部分(第2面方向変化部分)
G…連通空間
P1…接着層の中心
P2…接着面の中心

Claims (13)

  1. 車両用シートの座面の周辺空気を調整する送風装置と、
    前記座面および前記送風装置の間で空気を流通させる流路を形成する流路形成部材と、
    前記流路形成部材に接着して前記流路の開口部を被覆する被覆部材と、を備え、
    前記流路形成部材は、
    接着剤からなる接着層を介して前記被覆部材が接着される接着面と、
    前記流路および前記接着面の間に位置し、かつ、前記接着面に隣接して配置される第1凹部と、を有する車両用シート構造において、
    前記接着面および前記第1凹部は、前記流路の前記開口部を囲むように延びており、
    前記接着層の横断面における幅方向の中心が、前記接着面の幅方向両端部の間に位置していることを特徴とする車両用シート構造。
  2. 前記流路形成部材は、前記接着面を挟んで前記第1凹部とは反対側に位置し、前記接着面に隣接して配置され、かつ、前記流路の前記開口部を囲むように延びている第2凹部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート構造。
  3. 前記接着層の前記中心は、前記第1凹部および前記第2凹部の間にある前記接着面の幅方向の中心に位置していることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート構造。
  4. 前記被覆部材は、前記送風装置に連結する連結部を有し、
    前記第1凹部の前記接着面側に位置する外側壁は、前記被覆部材の前記連結部を囲むように湾曲する第1湾曲部分を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート構造。
  5. 前記第2凹部の前記接着面側に位置する内側壁は、前記第1湾曲部分と対応する位置に、前記被覆部材の前記連結部を囲むように湾曲する第2湾曲部分を有し、
    前記流路形成部材は、前記第2凹部を挟んで前記接着面とは反対側に位置し、かつ、前記第2湾曲部分に沿って隆起する隆起部を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート構造。
  6. 前記第1凹部の前記外側壁は、前記接着面に対して交差する交差方向から見て、真っ直ぐに延びる第1直状部分を有し、
    前記第2凹部の前記内側壁は、前記第1直状部分に対応する位置に配置され、かつ、前記交差方向から見て、真っ直ぐに延びる第2直状部分を有し、
    前記接着面は、前記第1直状部分および前記第2直状部分の間に位置し、かつ、前記接着面に沿う方向が前記交差方向に変化するように構成されている面方向変化部を有することを特徴とする請求項5に記載の車両用シート構造。
  7. 前記第1凹部の前記接着面側に位置する外側壁は、前記接着面に対して交差する交差方向から見て、真っ直ぐに延びる第1直状部分を有し、
    前記第2凹部の前記接着面側に位置する内側壁は、前記第1直状部分に対応する位置にあり、かつ、前記交差方向から見て、真っ直ぐに延びる第2直状部分を有し、
    前記接着面は、前記第1直状部分および前記第2直状部分の間に位置し、かつ、前記接着面に沿う方向が前記交差方向に変化するように構成されている面方向変化部を有し、
    前記面方向変化部は、前記交差方向に凸または凹となる部分を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート構造。
  8. 前記面方向変化部は、
    前記交差方向のうちの一方の側に凸となる第1面方向変化部分と、
    前記第1面方向変化部に隣接して配置され、前記交差方向のうちの他方の側に凸となる第2面方向変化部分と、を有すること特徴とする請求項7に記載の車両用シート構造。
  9. 前記被覆部材は、前記第2凹部における前記接着面側に位置する内側壁と前記接着面の反対側に位置する外側壁との間に前記被覆部材の外形が位置するように、前記接着面に接着されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート構造。
  10. 前記接着面は、該接着面に沿う方向が前記接着面に対して交差する交差方向に変化するように構成されている面方向変化部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート構造。
  11. 前記流路形成部材は、前記接着面を挟んで前記第1凹部とは反対側に位置し、かつ、前記接着面の長手方向に沿って隆起する隆起部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート構造。
  12. 請求項1に記載の車両用シート構造の製造方法において、
    前記接着面を検出するための検出波を前記流路形成部材に向けて送信する工程と、
    前記流路形成部材で反射された前記検出波を受信する工程と、
    該受信した前記検出波の波形変化を基に前記接着面の位置および形状を含む接着面情報を生成する工程と、
    該生成した接着面情報に基づいて、前記接着面に接着剤を塗布する工程と、を含むことを特徴とする車両用シート構造の製造方法。
  13. 接着剤の塗布装置に、請求項12に記載の車両用シート構造の製造方法を実行させるためのプログラム。
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