JP2023147558A - 距離画像撮像装置、及び距離画像撮像方法 - Google Patents

距離画像撮像装置、及び距離画像撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サブフレームの数を増やすことなく距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることができる距離画像撮像装置、及び距離画像撮像方法を提供する。【解決手段】光源部と、光電変換素子及び複数の電荷蓄積部を具備する画素と、前記電荷蓄積部のそれぞれに前記電荷を振り分けて蓄積させる画素駆動回路とを有する受光部と、前記測定空間に存在する被写体までの距離を算出する距離画像処理部と、を備え、前記画素は、第1グループ及び第2グループを含む複数のグループの何れかに分類され、前記距離画像処理部は、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第1蓄積時間幅と、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第2蓄積時間幅が異なるように制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、距離画像撮像装置、及び距離画像撮像方法に関する。
光の速度が既知であることを利用し、空間(測定空間)における光の飛行時間に基づいて測定器と対象物との距離を測定する、タイム・オブ・フライト(Time of Flight、以下「TOF」という)方式の距離画像撮像装置が実現されている(例えば、特許文献1参照)。このような距離画像撮像装置では、光パルスを照射した時点から被写体に反射した光パルスが戻ってくるまでの遅延時間を光電変換素子が発生した電荷を複数の電荷蓄積部に蓄積させることによって求め、遅延時間と光速とを用いて被写体までの距離を計算する。
このような距離画像撮像装置では、測距範囲を広げるために、複数のフレームを用いて1つのフレーム画像を生成する方法が知られている。ここでは1フレーム画像の作成に用いられた複数のフレームをサブフレームと称する。各サブフレームでは、光パルスを照射するタイミングに対する、電荷蓄積部に電荷を蓄積させるゲートパルスをオンオフさせるタイミングが相対的に異なるように制御する。こうすることにより、疑似的に、タップ数(画素が具備する電荷蓄積部の数)を増やすことができ、測距可能な範囲(測距レンジ)を拡大させることができる、または、距離分解能を向上させることが可能となる。
特許第4235729号公報
しかしながら、このようなサブフレームを用いた測定では、1フレーム画像を作成するために、各サブフレームに対応する信号値をバッファに保存する必要がある。サブフレームの数を増やすとバッファに保存するデータ量が増加し、後段処理の負荷が増加してしまう。例えば、データ量が増加すると距離演算に用いるデータを選択する等、処理時間が長くなりリアルタイム測距が困難になるおそれがある。このため、サブフレームの数を増やすことなく距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消することが望ましい。
本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、サブフレームの数を増やすことなく距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることができる距離画像撮像装置、及び距離画像撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の距離画像撮像装置は、測定対象の空間である測定空間に光パルスを照射する光源部と、入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子及び前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を具備する画素と、前記光パルスの照射に同期させた所定のタイミングで前記電荷蓄積部のそれぞれに前記電荷を振り分けて蓄積させる画素駆動回路と、を有する受光部と、前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて、前記測定空間に存在する被写体までの距離を算出する距離画像処理部と、を備え、前記画素は、第1グループ及び第2グループを含む複数のグループの何れかに分類され、前記距離画像処理部は、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第1蓄積時間幅と、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第2蓄積時間幅が異なるように制御する。
本発明の距離画像撮像装置では、前記第1蓄積時間幅は、前記第2蓄積時間幅より小さく、前記距離画像処理部は、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積させる電荷に対応する光よりも遅れて到来した光が、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積されるように、前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させるタイミングを制御し、前記第2グループに分類された前記画素が具備する電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて前記被写体までの距離を算出し、前記算出した距離に基づいて、次回以降のフレームにおいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させるタイミングを変更するか否かを判定する。
本発明の距離画像撮像装置では、前記距離画像処理部は、前記算出した前記被写体までの距離に基づいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に、前記光パルスが前記被写体に反射した反射光に応じた電荷が振り分けて蓄積されたか否かを判定し、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記反射光に応じた電荷が振り分けて蓄積されていない場合、次回以降のフレームにおいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記反射光に応じた電荷が振り分けて蓄積されるように、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させるタイミングを変更する。
本発明の距離画像撮像方法は、測定対象の空間である測定空間に光パルスを照射する光源部と、入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子及び前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を具備する画素と、前記光パルスの照射に同期させた所定のタイミングで前記電荷蓄積部のそれぞれに前記電荷を振り分けて蓄積させる画素駆動回路と、を有する受光部と、前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて、前記測定空間に存在する被写体までの距離を算出する距離画像処理部と、を備える距離画像撮像装置が行う距離画像撮像方法であって、前記画素は、第1グループ及び第2グループを含む複数のグループの何れかに分類され、前記距離画像処理部は、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第1蓄積時間幅と、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅である第2蓄積時間幅が異なるように制御する。
本発明によれば、サブフレームの数を増やすことなく距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることができる。
実施形態の距離画像撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。 実施形態の距離画像センサ32の概略構成を示すブロック図である。 実施形態の画素321の構成の一例を示す回路図である。 実施形態の画素321を分類するグループを説明する図である。 実施形態の画素321を分類する例を示す図である。 実施形態の画素321を分類する例を示す図である。 実施形態の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態の距離画像撮像装置1が行う処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の変形例1の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。 実施形態の変形例2の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、実施形態の距離画像撮像装置を、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の距離画像撮像装置の概略構成を示すブロック図である。距離画像撮像装置1は、例えば、光源部2と、受光部3と、距離画像処理部4とを備える。図1には、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象物である被写体OBも併せて示している。
光源部2は、距離画像処理部4からの制御に従って、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象の被写体OBが存在する測定対象の空間に光パルスPOを照射する。光源部2は、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)などの面発光型の半導体レーザーモジュールである。光源部2は、光源装置21と、拡散板22とを備える。
光源装置21は、被写体OBに照射する光パルスPOとなる近赤外の波長帯域(例えば、波長が850nm~940nmの波長帯域)のレーザー光を発光する光源である。光源装置21は、例えば、半導体レーザー発光素子である。光源装置21は、タイミング制御部41からの制御に応じて、パルス状のレーザー光を発光する。
拡散板22は、光源装置21が発光した近赤外の波長帯域のレーザー光を、被写体OBに照射する面の広さに拡散する光学部品である。拡散板22が拡散したパルス状のレーザー光が、光パルスPOとして出射され、被写体OBに照射される。
受光部3は、距離画像撮像装置1において距離を測定する対象の被写体OBによって反射された光パルスPOの反射光RLを受光し、受光した反射光RLに応じた画素信号を出力する。受光部3は、レンズ31と、距離画像センサ32とを備える。
レンズ31は、入射した反射光RLを距離画像センサ32に導く光学レンズである。レンズ31は、入射した反射光RLを距離画像センサ32側に出射して、距離画像センサ32の受光領域に備えた画素に受光(入射)させる。
距離画像センサ32は、距離画像撮像装置1に用いられる撮像素子である。距離画像センサ32は、二次元の受光領域に複数の画素を備える。距離画像センサ32のそれぞれの画素の中に、1つの光電変換素子と、この1つの光電変換素子に対応する複数の電荷蓄積部と、それぞれの電荷蓄積部に電荷を振り分ける構成要素とが設けられる。つまり、画素は、複数の電荷蓄積部に電荷を振り分けて蓄積させる振り分け構成の撮像素子である。
距離画像センサ32は、タイミング制御部41からの制御に応じて、光電変換素子が発生した電荷をそれぞれの電荷蓄積部に振り分ける。また、距離画像センサ32は、電荷蓄積部に振り分けられた電荷量に応じた画素信号を出力する。距離画像センサ32には、複数の画素が二次元の行列状に配置されており、それぞれの画素の対応する1フレーム分の画素信号を出力する。
距離画像処理部4は、距離画像撮像装置1を制御し、被写体OBまでの距離を算出する。距離画像処理部4は、タイミング制御部41と、距離演算部42と、測定制御部43とを備える。
タイミング制御部41は、測定制御部43の制御に応じて、測定に要する様々な制御信号を出力するタイミングを制御する。ここでの様々な制御信号とは、例えば、光パルスPOの照射を制御する信号、反射光RLを複数の電荷蓄積部に振り分けて蓄積させる信号、1フレームあたりの蓄積回数を制御する信号などである。蓄積回数とは、電荷蓄積部CS(図3参照)に電荷を振り分けて蓄積させる処理を繰返す回数である。この蓄積回数と、電荷を振り分けて蓄積させる処理1回あたりに各電荷蓄積部に電荷を蓄積させる時間幅(蓄積時間幅)の積が露光時間となる。
距離演算部42は、距離画像センサ32から出力された画素信号に基づいて、被写体OBまでの距離を演算した距離情報を出力する。距離演算部42は、複数の電荷蓄積部に蓄積された電荷量に基づいて、光パルスPOを照射してから反射光RLを受光するまでの遅延時間を算出する。距離演算部42は、算出した遅延時間に応じて被写体OBまでの距離を算出する。
測定制御部43は、タイミング制御部41を制御する。例えば、測定制御部43は、1フレームの蓄積回数及び蓄積時間幅を設定し、設定した内容で撮像が行われるようにタイミング制御部41を制御する。
このような構成によって、距離画像撮像装置1では、光源部2が被写体OBに照射した近赤外の波長帯域の光パルスPOが被写体OBによって反射された反射光RLを受光部3が受光し、距離画像処理部4が、被写体OBとの距離を測定した距離情報を出力する。
なお、図1においては、距離画像処理部4を距離画像撮像装置1の内部に備える構成の距離画像撮像装置1を示しているが、距離画像処理部4は、距離画像撮像装置1の外部に備える構成要素であってもよい。
ここで、図2を用いて、距離画像撮像装置1において撮像素子として用いられる距離画像センサ32の構成について説明する。図2は、実施形態の距離画像撮像装置1に用いられる撮像素子(距離画像センサ32)の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、距離画像センサ32は、例えば、複数の画素321が配置された受光領域320と、制御回路322と、振り分け動作を有した垂直走査回路323と、水平走査回路324と、画素信号処理回路325とを備える。
受光領域320は、複数の画素321が配置された領域であって、図2では、8行8列に二次元の行列状に配置された例を示している。画素321は、受光した光量に相当する電荷を蓄積する。制御回路322は、距離画像センサ32を統括的に制御する。制御回路322は、例えば、距離画像処理部4のタイミング制御部41からの指示に応じて、距離画像センサ32の構成要素の動作を制御する。なお、距離画像センサ32に備えた構成要素の制御は、タイミング制御部41が直接行う構成であってもよく、この場合、制御回路322を省略することも可能である。
垂直走査回路323は、制御回路322からの制御に応じて、受光領域320に配置された画素321を行ごとに制御する回路である。垂直走査回路323は、画素321の電荷蓄積部CSそれぞれに蓄積された電荷量に応じた電圧信号を画素信号処理回路325に出力させる。この場合、垂直走査回路323は、光電変換素子により変換された電荷を画素321の電荷蓄積部それぞれに振り分けて蓄積させる。つまり、垂直走査回路323は、「画素駆動回路」の一例である。
画素信号処理回路325は、制御回路322からの制御に応じて、それぞれの列の画素321から対応する垂直信号線に出力された電圧信号に対して、予め定めた信号処理(例えば、ノイズ抑圧処理やA/D変換処理など)を行う回路である。
水平走査回路324は、制御回路322からの制御に応じて、画素信号処理回路325から出力される信号を、水平信号線に順次出力させる回路である。これにより、1フレーム分蓄積された電荷量に相当する画素信号が、水平信号線を経由して距離画像処理部4に順次出力される。
以下では、画素信号処理回路325がA/D変換処理を行い、画素信号がデジタル信号であるものとして説明する。
ここで、図3を用いて、距離画像センサ32に備える受光領域320内に配置された画素321の構成について説明する。図3は、実施形態の距離画像センサ32の受光領域320内に配置された画素321の構成の一例を示す回路図である。図3には、受光領域320内に配置された複数の画素321のうち、1つの画素321の構成の一例を示している。画素321は、4個の画素信号読み出し部を備えた構成の一例である。
画素321は、1個の光電変換素子PDと、ドレインゲートトランジスタGDと、対応する出力端子Oから電圧信号を出力する4個の画素信号読み出し部RUとを備える。画素信号読み出し部RUのそれぞれは、読み出しゲートトランジスタGと、フローティングディフュージョンFDと、電荷蓄積容量Cと、リセットゲートトランジスタRTと、ソースフォロアゲートトランジスタSFと、選択ゲートトランジスタSLとを備える。それぞれの画素信号読み出し部RUでは、フローティングディフュージョンFDと電荷蓄積容量Cとによって電荷蓄積部CSが構成されている。
なお、図3においては、4個の画素信号読み出し部RUの符号「RU」の後に、「1」、「2」、「3」または「4」の数字を付与することによって、それぞれの画素信号読み出し部RUを区別する。また、同様に、4個の画素信号読み出し部RUに備えたそれぞれの構成要素も、それぞれの画素信号読み出し部RUを表す数字を符号の後に示すことによって、それぞれの構成要素が対応する画素信号読み出し部RUを区別して表す。
図3に示した画素321において、出力端子O1から電圧信号を出力する画素信号読み出し部RU1は、読み出しゲートトランジスタG1と、フローティングディフュージョンFD1と、電荷蓄積容量C1と、リセットゲートトランジスタRT1と、ソースフォロアゲートトランジスタSF1と、選択ゲートトランジスタSL1とを備える。画素信号読み出し部RU1では、フローティングディフュージョンFD1と電荷蓄積容量C1とによって電荷蓄積部CS1が構成されている。画素信号読み出し部RU2~RU4も同様の構成である。
光電変換素子PDは、入射した光を光電変換して電荷を発生させ、発生させた電荷を蓄積する埋め込み型のフォトダイオードである。光電変換素子PDの構造は任意であってよい。光電変換素子PDは、例えば、P型半導体とN型半導体とを接合した構造のPNフォトダイオードであってもよいし、P型半導体とN型半導体との間にI型半導体を挟んだ構造のPINフォトダイオードであってもよい。また、光電変換素子PDは、フォトダイオードに限定されるものではなく、例えば、フォトゲート方式の光電変換素子であってもよい。
画素321では、光電変換素子PDが入射した光を光電変換して発生させた電荷を4個の電荷蓄積部CSのそれぞれに振り分け、振り分けられた電荷の電荷量に応じたそれぞれの電圧信号を、画素信号処理回路325に出力する。
距離画像センサ32に配置される画素の構成は、図3に示したような、4個の画素信号読み出し部RUを備えた構成に限定されるものではなく、複数の画素信号読み出し部RUを備えた構成の画素であればよい。つまり、距離画像センサ32に配置される画素に備える画素信号読み出し部RU(電荷蓄積部CS)の数は、2個であってもよいし、3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
また、図3に示した構成の画素321では、電荷蓄積部CSを、フローティングディフュージョンFDと電荷蓄積容量Cとによって構成する一例を示した。しかし、電荷蓄積部CSは、少なくともフローティングディフュージョンFDによって構成されればよく、画素321が電荷蓄積容量Cを備えない構成であってもよい。
また、図3に示した構成の画素321では、ドレインゲートトランジスタGDを備える構成の一例を示したが、光電変換素子PDに蓄積されている(残っている)電荷を破棄する必要がない場合には、ドレインゲートトランジスタGDを備えない構成であってもよい。
本実施形態では、例えば、受光領域320に配置された複数の画素321を、複数のグループの何れかに分類する。複数のグループは第1グループと第2グループを含む。
以下では、複数の画素321が第1グループと第2グループとに分類され、第1蓄積時間幅が第2蓄積時間幅より小さい場合を例示して説明する。
ここでの第1蓄積時間幅は、第1グループに分類した画素321に1回あたりに電荷を蓄積させる時間幅である。第2蓄積時間幅は、第2グループに分類した画素321に1回あたりに電荷を蓄積させる時間幅である。
すなわち、実施形態の距離画像撮像装置1では、複数の画素321を第1グループGr1又は第2グループGr2の何れかに分類し、第1蓄積時間幅と第2蓄積時間幅とを異なる値とする。これにより、実施形態の距離画像撮像装置1では、距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることが可能となる。一方のグループ(ここでは第1グループGr1)では距離分解能を高めることができ、他方のグループ(ここでは第2グループGr2)では測距範囲を広げることが可能となるためである。
図4は、実施形態の画素321を分類するグループを説明する図である。図4には光源からの距離と各グループが測定可能な範囲の関係が模式的に示されている。図4の横軸は、光源からの距離を示す。
距離Ky1は、第1グループGr1に分類した画素321に蓄積させた電荷を用いて測定可能な範囲を模式的に示している。第1グループGr1では、第1蓄積時間幅、すなわち、比較的短い時間幅にて電荷を蓄積させた場合、距離分解能は高くなり、測定可能な範囲である距離レンジは狭くなる。したがって、第1グループGr1では、精度よく距離を測定することが可能であるが、狭い範囲しか測定することができない。
距離Ky2は、第2グループGr2に分類した画素321に蓄積させた電荷を用いて測定可能な範囲を模式的に示している。第2グループGr2では、第2蓄積時間幅、すなわち、比較的長い時間幅にて電荷を蓄積させた場合、測定可能な範囲である距離レンジは広くなるが、距離分解能は低くなる。したがって、第2グループGr2では、広い範囲を測定することができるが、精度よく測定することができない。
図5(図5A及び図5B)は、実施形態の画素321を分類する例を示す図である。図5には、複数の画素321が配置された受光領域320が示されている。
図5Aには、画素321を、行ごとに、交互に第1グループGr1と第2グループGr2とに分類する例が示されている。例えば、奇数行に配置された画素321が第1グループGr1に分類され、偶数行に配置された画素321が第2グループGr2に分類される。
図5Bには、2行2列の画素群を単位として、単位となる画素群ごとに、市松模様状に画素321を第1グループGr1と第2グループGr2とに分類する例が示されている。
なお、上記では、画素321を、行ごとに分類する例、及び市松模様状に分類する例を示したがこれに限定されない。少なくとも、複数の画素321が第1グループGr1と第2グループGr2の何れかに分類されればよい。
本実施形態では、第2グループGr2に電荷を蓄積させた結果に応じて、第1グループGr1に電荷を蓄積させるタイミングを変化させる。これにより、距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させる。すなわち、測定可能な範囲である距離レンジを広くすると共に、精度よく距離を測定できるようにする。したがって、サブフレームの数を増やすことなく、距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることが可能となる。
ここで、第2グループGr2に電荷を蓄積させた結果に応じて、第1グループGr1に電荷を蓄積させるタイミングを変化させる具体的な方法について、図6及び図7(図7A及び図7B)を用いて説明する。
図6及び図7は、実施形態の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。
図6及び図7に示すように、1フレームには、蓄積期間と読出期間とが設けられる。蓄積期間には画素321のそれぞれに電荷が蓄積される。読出期間には画素321のそれぞれに蓄積された電荷量に応じた信号値が読み出される。距離画像処理部4は、読出期間に読み出した信号値に基づいて被写体OBまでの距離を算出する。これにより、電荷蓄積部CSに蓄積された電荷量に応じて被写体OBまでの距離を算出することができる。
蓄積期間において、蓄積サイクルが繰り返し実行される。蓄積サイクルでは、第1グループGr1に分類された画素321と、第2グループGr2に分類された画素321とが、互いに異なる蓄積時間幅にて電荷が蓄積される。
図6及び図7のタイミングチャートでは、反射光RLを「RL」の項目名で示している。
また、第1グループGr1に分類された画素321における駆動信号TX1を「Gr1_G1」、駆動信号TX2を「Gr1_G2」、駆動信号TX3を「Gr1_G3」、駆動信号TX4を「Gr1_G4」、駆動信号RSTDのタイミングを「Gr1_GD」の項目名でそれぞれ示している。なお、駆動信号TX1は、読み出しゲートトランジスタG1を駆動させる信号である。駆動信号TX2~TX4についても同様である。
また、第2グループGr2に分類された画素321における駆動信号TX1を「Gr2_G1」、駆動信号TX2を「Gr2_G2」、駆動信号TX3を「Gr2_G3」、駆動信号TX4を「Gr2_G4」、駆動信号RSTDのタイミングを「Gr2_GD」の項目名でそれぞれ示している。
図6に示すように、被写体OBに反射した反射光RLが時間幅Toで受光される。この図の例では、説明を簡単にするために、光パルスPOを照射したタイミングと同じタイミングで反射光RLが受光された場合を示している。この場合、被写体OBまでの距離は0(ゼロ)[m]である。
垂直走査回路323は、光パルスPOの照射タイミングに同期させて、第1グループGr1に分類された画素321における電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、及びCS4の順に電荷を蓄積させる。ここで垂直走査回路323が第1グループGr1に分類された画素321における電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させる「第1蓄積時間幅」は、光パルスPOを照射した時間幅To(=2Ta)の1/2、つまり時間幅Taである。
また、垂直走査回路323は、光パルスPOの照射タイミングに同期させて、第2グループGr2に分類された画素321における電荷蓄積部CS1、CS2、CS3、及びCS4の順に電荷を蓄積させる。ここで垂直走査回路323が第2グループGr2に分類された画素321における電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させる「第2蓄積時間幅」は、光パルスPOを照射した時間幅To(=2Ta)と同じ時間幅2Taである。
このように、距離画像処理部4は、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積させる電荷に対応する光よりも遅れて到来した光が、第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積されるように、電荷蓄積部に電荷を蓄積させるタイミングを制御する。
より具体的に、垂直走査回路323が画素321を駆動するタイミングについて説明する。
まず、第1グループGr1に分類された画素321について説明する。
垂直走査回路323は、光パルスPOを照射させるタイミングと同じタイミングにて、ドレインゲートトランジスタGDをオフ状態にするとともに、読み出しゲートトランジスタG1をオン状態とする。垂直走査回路323は、読み出しゲートトランジスタG1をオン状態としてから蓄積時間幅Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG1をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG1がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG1を介して電荷蓄積部CS1に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、読み出しゲートトランジスタG1をオフ状態としたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG2を蓄積時間幅Taに相当する時間オン状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG2がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG2を介して電荷蓄積部CS2に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS2への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG3をオン状態にし、蓄積時間幅Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG3をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG3がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG3を介して電荷蓄積部CS3に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS3への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG4をオン状態にし、蓄積時間幅Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG4をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG4がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG4を介して電荷蓄積部CS4に蓄積される。
そして、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS4への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、ドレインゲートトランジスタGDをオン状態にして電荷の排出を行う。これにより、光電変換素子PDにより光電変換された電荷はドレインゲートトランジスタGDを介して破棄される。
次に、第2グループGr2に分類された画素321について説明する。
垂直走査回路323は、光パルスPOを照射させるタイミングと同じタイミングにて、ドレインゲートトランジスタGDをオフ状態にするとともに、読み出しゲートトランジスタG1をオン状態とする。垂直走査回路323は、読み出しゲートトランジスタG1をオン状態としてから蓄積時間幅2Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG1をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG1がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG1を介して電荷蓄積部CS1に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、読み出しゲートトランジスタG1をオフ状態としたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG2を蓄積時間幅2Taに相当する時間オン状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG2がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG2を介して電荷蓄積部CS2に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS2への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG3をオン状態にし、蓄積時間幅2Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG3をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG3がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG3を介して電荷蓄積部CS3に蓄積される。
次に、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS3への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、読み出しゲートトランジスタG4をオン状態にし、蓄積時間幅2Taに相当する時間が経過した後に、読み出しゲートトランジスタG4をオフ状態にする。これにより、読み出しゲートトランジスタG4がオン状態に制御されている間に光電変換素子PDにより光電変換された電荷は、読み出しゲートトランジスタG4を介して電荷蓄積部CS4に蓄積される。
そして、垂直走査回路323は、電荷蓄積部CS4への電荷の蓄積を終了させたタイミングで、ドレインゲートトランジスタGDをオン状態にして電荷の排出を行う。これにより、光電変換素子PDにより光電変換された電荷はドレインゲートトランジスタGDを介して破棄される。
垂直走査回路323は、上述したような蓄積サイクルを、第1グループGr1及び第2グループGr2に分類されたそれぞれの画素321に対し、所定の蓄積回数分繰り返し行う。
垂直走査回路323は蓄積サイクルを所定の蓄積回数分繰り返し行った後、垂直走査回路323は、それぞれの電荷蓄積部CSに振り分けられた電荷量に応じた電圧信号を出力する。具体的に、垂直走査回路323は、選択ゲートトランジスタSL1を所定時間オン状態にすることにより、画素信号読み出し部RU1を介して電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量に対応する電圧信号を出力端子O1から出力させる。同様に、垂直走査回路323は、順次、選択ゲートトランジスタSL2、SL3をオン状態とすることにより、電荷蓄積部CS2、CS3に蓄積された電荷量に対応する電圧信号を出力端子O2、O3から出力させる。そして、画素信号処理回路325、及び水平走査回路324を介して、電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量に相当する電圧信号が信号値として距離演算部42に出力される。
距離演算部42は、垂直走査回路323から出力された信号値に基づいて、被写体OBまでの距離を算出する。距離演算部42は、反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積された複数の電荷蓄積部CSを特定し、特定した複数の電荷蓄積部CS振り分けられた電荷量の配分(振り分け比率)に基づいて、被写体OBまでの距離を算出する。
例えば、反射光RLに相当する電荷が、第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS1からCS3のそれぞれに蓄積され、電荷蓄積部CS4には反射光RLに相当する電荷が蓄積されず、外光成分に相当する電荷のみが蓄積されたとする。
この場合、距離演算部42は、以下の(1A)式により、遅延時間Tdを算出する。
Td=Ta×(Q3-Q4)/(Q1+Q3-2×Q4) …(1A)
例えば、反射光RLに相当する電荷が、第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS2からCS4のそれぞれに蓄積され、電荷蓄積部CS1には反射光RLに相当する電荷が蓄積されず、外光成分に相当する電荷のみが蓄積されたとする。
この場合、距離演算部42は、以下の(1B)式により、遅延時間Tdを算出する。
Td=Ta×{(Q4-Q1)/(Q2+Q4-2×Q1)+1} …(1B)
例えば、反射光RLに相当する電荷が、第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS3及びCS4のそれぞれに蓄積され、電荷蓄積部CS1及びCS2には反射光RLに相当する電荷が蓄積されず、外光成分に相当する電荷のみが蓄積されたとする。
この場合、距離演算部42は、以下の(1C)式により、遅延時間Tdを算出する。
Td=Ta×{(Q4-Q3)/(Q4-Q1)+2} …(1C)
(1)式((1A)式、(1B)式、(1C)式)において、Taは各電荷蓄積部CSに電荷が蓄積された時間幅である。
Q1は第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量である。
Q2は第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS2に蓄積された電荷量である。
Q3は第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS3に蓄積された電荷量である。
Q4は第1グループGr1に分類された電荷蓄積部CS4に蓄積された電荷量である。
なお、(1)式では、電荷蓄積部CS1~CS4のそれぞれに蓄積される電荷量のうちの外光成分に相当する電荷量が、電荷蓄積部CSによらず同量であることを前提とする。
例えば、反射光RLに相当する電荷が、第2グループGr2に分類された電荷蓄積部CS1及びCS2のそれぞれに蓄積され、電荷蓄積部CS3及びCS4には反射光RLに相当する電荷が蓄積されず、外光成分に相当する電荷のみが蓄積されたとする。
この場合、距離演算部42は、以下の(2)式により、遅延時間Tdを算出する。
Td=To×(Q2-Q3)/(Q1+Q2-2×Q3) …(2)
(2)式において、Toは光パルスPOが照射された時間幅である。
Q1は第2グループGr2に分類された電荷蓄積部CS1に蓄積された電荷量である。
Q2は第2グループGr2に分類された電荷蓄積部CS2に蓄積された電荷量である。
Q3は第2グループGr2に分類された電荷蓄積部CS3に蓄積された電荷量である。
なお、(2)式では、電荷蓄積部CS1~CS3に蓄積される電荷量のうちの外光成分に相当する電荷量が、電荷蓄積部CS4に蓄積された電荷量と同量であることを前提とする。
距離演算部42は、近距離受光画素においては、(1)式又は(2)式で求めた遅延時間Tdに、光速(速度)を乗算させることにより、被写体OBまでの往復の距離を算出する。そして、距離演算部42は、上記で算出した往復の距離を1/2とすることにより、被写体OBまでの距離を求める。
図7Aには、光パルスPOを照射したタイミングから遅延時間Tdが経過した後に、反射光RLが受光された場合の例が示されている。
図7Aに示すように、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSには、反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積されない。反射光RLが受光されたタイミングにおいて、オン状態となる複数の読み出しゲートトランジスタGが存在しないためである。この場合、距離演算部42は、第1グループに分類した画素321に蓄積された電荷量を用いて、被写体OBまでの距離を算出することができない。
一方、第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSには、反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積される。この図の例では、第2グループGr2に分類された画素321における読み出しゲートトランジスタG2(Gr2_G2)及びG3(Gr2_G3)に反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積される。この場合、距離演算部42は、第2グループに分類した画素321に蓄積された電荷量を用いて、高い分解能ではないものの、被写体OBまでの距離を算出することが可能である。
本実施形態では、距離演算部42は、第2グループに分類した画素321に蓄積された電荷量を用いて、被写体OBまでの距離(暫定距離という)を算出する。距離画像処理部4は、距離演算部42により算出された暫定距離に基づいて、次回以降、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更するか否かを判定する。
まず、距離演算部42は、暫定距離に基づいて、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されたか否かを判定する。
例えば、距離演算部42は、暫定距離が閾値未満である場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されたと判定する。
一方、距離演算部42は、暫定距離が閾値以上である場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されていないと判定する。
ここでの閾値は、第1グループに分類された画素321が測定可能な距離である。例えば、図4の例には、第1グループに分類された画素321が測定可能な距離Ky1として、2~4[m]が示されている。この場合、閾値は4[m]である。すなわち、距離演算部42は、暫定距離が4[m]未満である場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されたと判定する。一方、暫定距離が4[m]以上である場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されていないと判定する。
或いは、距離演算部42は、第2グループに分類した画素321が具備する電荷蓄積部CS1及びCS2のいずれか一方又は両方に、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積された場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されたと判定する。
一方、距離演算部42は、第2グループに分類した画素321が具備する電荷蓄積部CS2及びCS3、又は電荷蓄積部CS3及びCS4のいずれか一方又は両方に、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積された場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されていないと判定する。
距離画像撮像装置1が、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されているか否かを判定する方法は、例えば、以下の方法を用いることができる。第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれのうち、最も大きい電荷量が蓄積されている電荷蓄積部CS、及びその次に大きい電荷量が蓄積されている電荷蓄積部CSを、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されている電荷蓄積部CSとする。
次に、距離演算部42は、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されていない場合、次回以降、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更すると判定する。
距離演算部42は、次回以降、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更する場合、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに、反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されるように、電荷を蓄積させるタイミングを変更する。
図7Bには、図7Aに示すタイミングで反射光RLが受光された場合において、第1グループに分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更した例が示されている。
図7Bに示すように、例えば、距離画像処理部4は、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CS1に電荷を蓄積させ始めるタイミングを、時間幅3Taに相当する時間遅らせる。
これにより、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSには、反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積されるようになる。この図の例では、第1グループGr1に分類された画素321における読み出しゲートトランジスタG1(Gr1_G1)~G3(Gr1_G3)に反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積される。この場合、距離演算部42は、第1グループに分類した画素321に蓄積された電荷量を用いて、高い分解能により、被写体OBまでの距離を算出することが可能となる。
ここで、図8を用いて、距離画像撮像装置1が行う処理の流れを説明する。図8は、実施形態の距離画像撮像装置1が行う処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10:距離画像撮像装置1は、1フレームに渡り画素321を駆動させる。これにより、蓄積期間において第1グループGr1に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれ、及び第2グループGr2に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷が蓄積され、読出期間において、電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量に対応する信号値が読み出される。
ステップS11:距離画像撮像装置1は、第2グループGr2に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量に、反射光RLに相当する電荷が含まれるか否かを判定する。
ステップS12:ステップS11において反射光RLに相当する電荷が含まれる場合、距離画像撮像装置1は、第1グループGr1に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量に、反射光RLに相当する電荷が含まれているか否かを判定する。
ステップS13:ステップS12において反射光RLに相当する電荷が含まれている場合、距離画像撮像装置1は、第1グループGr1に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量を用いて被写体OBまでの距離(第1距離という)を算出する。また、距離画像撮像装置1は、第2グループGr2に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量を用いて被写体OBまでの距離(第2距離という)を算出する。
ステップS14:距離画像撮像装置1は、ステップS13において算出した第1距離及び第2距離を合成することにより、被写体OBまでの距離を算出する。例えば、距離画像撮像装置1は、第1距離及び第2距離を単純加算平均した値を、被写体OBまでの距離として算出する。或いは、距離画像撮像装置1は、第1距離及び第2距離を重みづけ加算して平均した値を、被写体OBまでの距離として算出するようにしてもよい。また、距離画像撮像装置1は、第1距離及び第2距離のいずれか一方を、被写体OBまでの距離としてもよい。距離画像撮像装置1は測定処理を終了させる。
ステップS15:ステップS11において反射光RLに相当する電荷が含まれない場合、距離画像撮像装置1は、次回以降、第2グループGr2に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを変更する。例えば、距離画像撮像装置1は、第2グループGr2に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを、次回以降、時間幅2Taに相当する時間遅らせる。そして、ステップS10に示す処理に戻る。
ステップS16:ステップS12において反射光RLに相当する電荷が含まれない場合、距離画像撮像装置1は、次回以降、第1グループGr1に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを変更する。距離画像撮像装置1は、第1グループGr1に分類された画素321の電荷蓄積部CSのそれぞれに、次回以降のフレームにおいて反射光RLに相当する電荷が振り分けて蓄積されるように、電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを遅らせる。そして、ステップS10に示す処理に戻る。
以上説明したように、実施形態の距離画像撮像装置1では、画素321は、第1グループGr1及び第2グループGr2を含む複数のグループの何れかに分類される。距離画像処理部4は、第1蓄積時間幅と2蓄積時間幅が異なるように制御する。第1蓄積時間幅は、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させる時間幅である。第2蓄積時間幅、第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させる時間幅である。
これにより、実施形態の距離画像撮像装置1では、1つのフレームを駆動させることにより、第1グループGr1及び第2グループGr2のそれぞれから、距離分解能と測距範囲とのいずれか一方に対応させた信号値を得ることができる。例えば、第1グループGr1からは測定可能は範囲が狭いが精度よく距離を算出することが可能な信号値を得ることができる。また、第2グループGr2からは、精度はそれほどよくないが、測定可能な範囲が広い信号値を得ることができる。したがって、距離分解能と測距範囲とのトレードオフを解消させることが可能となる。第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することが可能となり、第2グループGr2の信号値を用いて遠い位置にある被写体OBまでの測距を算出することが可能となるためである。
また、実施形態の距離画像撮像装置1では、第1蓄積時間幅は、前記第2蓄積時間幅より小さい。距離画像処理部4は、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積させる電荷に対応する光よりも遅れて到来した光が、第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積されるように、電荷蓄積部に電荷を蓄積させるタイミングを制御する。距離画像処理部4は、第2グループGr2に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて被写体OBまでの距離(暫定距離)を算出する。距離画像処理部4は、算出した暫定距離に基づいて、次回以降、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更するか否かを判定する。
これにより、実施形態の距離画像撮像装置1では、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することが難しい場合には、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを変更することが可能となる。したがって、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することができない場合には、次回以降のフレームにおいて、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することができるように、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSのそれぞれに電荷を蓄積させるタイミングを変更すること可能となる。
また、実施形態の距離画像撮像装置1では、距離画像処理部4は、暫定距離に基づいて、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されたか否かを判定する。距離画像処理部4は、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されていない場合、次回以降のフレームにおいて、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに応じた電荷が振り分けて蓄積されるように、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更する。
これにより、実施形態の距離画像撮像装置1では、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することが難しい場合には、第1グループGr1に分類された画素321が具備する電荷蓄積部CSに反射光RLに相当する電荷を蓄積することができるように、電荷蓄積部CSに電荷を蓄積させるタイミングを変更することが可能となる。したがって、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することができない場合であっても、次回以降のフレームにおいて、第1グループGr1の信号値を用いて精度よく距離算出することができるようになる。
ここで、実施形態の変形例1について説明する。本変形例では、第1グループGr1と第2グループGr2とで、1フレームにおいて画素321に電荷を蓄積させる蓄積回数を異なる回数とする。
図9は、実施形態の変形例1の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。図9には、図6及び図7と同様に、1フレームに蓄積期間と読出期間とが設けられる。また、図9に示す各信号の項目名に対応する信号は図6及び図7と同様である。
図9に示すように、本変形例では、蓄積サイクルにおいて、光パルスPOが、複数回(この図の例では2回)、照射される。
本変形例では、垂直走査回路323は、1回目に光パルスPOを照射させたタイミングに同期させて、第1グループGr1及び第2グループGr2のそれぞれに分類した画素321を駆動し、それぞれの画素321に電荷を蓄積させる。一方、垂直走査回路323は、2回目に光パルスPOを照射させたタイミングに同期させて、第1グループGr1に分類した画素321のみを駆動し、第1グループGr1に分類した画素321のみに電荷を蓄積させる。これにより、本変形例では、第1グループGr1と第2グループGr2とで、蓄積回数を異なる回数とすることができる。したがって、第1グループGr1と第2グループGr2とで適切な蓄積回数が異なる場合であっても、それぞれに適切な蓄積回数を用いて電荷を蓄積させることができる。
上記では、第1グループGr1の蓄積回数が、第2グループGr2の蓄積回数よりも大きい場合を例示したがこれに限定されない。第1グループGr1の蓄積回数が、第2グループGr2の蓄積回数よりも小さくなるように制御してもよい。
光の強度は距離の二乗に反比例することが知られている。例えば、第1グループGr1の画素321が比較的近くにある被写体OBに反射した反射光RLを受光するように制御した場合、第1グループGr1の画素が受光する反射光の強度は大きくなる。一方、第2グループGr2の画素321が比較的遠くにある被写体OBに反射した反射光RLを受光するように制御した場合、第2グループGr2の画素321が受光する反射光の強度は小さくなる。この場合、第1グループGr1と第2グループGr2のそれぞれの画素321について同じ積算回数で電荷を蓄積させた場合、第1グループに分類した画素321の電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量が適切な量となるように積算回数を設定すると、第2グループに分類した画素321の電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量が少なくなり誤差が発生する要因となってしまう可能性がある。一方、第2グループに分類した画素321の電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量が適切な量となるように積算回数を設定すると、第1グループに分類した画素321の電荷蓄積部CSに蓄積される電荷量が大きくなりすぎて飽和し、距離を算出することが困難となってしまう可能性がある。この対策として、本変形例では、各グループに分類された画素321に電荷を蓄積させる蓄積回数が異なるように制御する。これにより、本変形例の距離画像撮像装置1では、各グループに分類されたぞれぞれの画素321が受光する反射光RLの強度に応じた積算回数を設定することが可能となる。
ここで、実施形態の変形例2について説明する。本変形例では、第1グループGr1と第2グループGr2とで、光パルスPOを照射する時間幅を異なる時間幅とする。
図10は、実施形態の変形例2の画素321を駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。図10には、図6及び図7と同様に、1フレームに蓄積期間と読出期間とが設けられる。また、図10に示す各信号の項目名に対応する信号は図6及び図7と同様である。
図10に示すように、本変形例では、蓄積サイクルにおいて、光パルスPOが、複数回照射され、それぞれにおいて光パルスPOを照射する時間幅が異なる。この図の例では、1回目に照射される光パルスPOは時間幅2Taであり、2回目に照射される光パルスPOは時間幅Tbである。
本変形例では、垂直走査回路323は、1回目に光パルスPOを照射させたタイミングに同期させて、第2グループGr2に分類した画素321を駆動し、第2グループGr2に分類した画素321に電荷を蓄積させる。一方、垂直走査回路323は、2回目に光パルスPOを照射させたタイミングに同期させて、第1グループGr1に分類した画素321を駆動し、第1グループGr1に分類した画素321に電荷を蓄積させる。これにより、本変形例では、第1グループGr1と第2グループGr2とで、光パルスPOを照射する時間幅を、互いに異なる任意の時間幅とすることができる。したがって、第1グループGr1と第2グループGr2とで、所望の距離分解能及び測距範囲を実現させることが可能となる。
上述した実施形態の図6及び図7のように、1つの光パルスPOの照射に同期させて、第1グループGr1及び第2グループGr2の両方について、互いに異なる蓄積時間幅にて電荷を蓄積させる場合、第1蓄積時間幅と第2蓄積時間幅の比率が、1:2の関係になければ、(1)式、又は/及び(2)式を使用して距離を算出することが困難となる。したがって、第1蓄積時間幅と第2蓄積時間幅の比率が1:2に限定しなければならない。
これに対し、本変形例では、第1蓄積時間幅と第2蓄積時間幅の比率を1:2に限定されせる必要がない。1つの光パルスPOを照射させたタイミングに同期させて、第1グループGr1又は第2グループGr2のいずれか一方に分類した画素321を駆動させればよいためである。
上述した実施形態における距離画像撮像装置1、距離画像処理部4の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…距離画像撮像装置
2…光源部
3…受光部
32…距離画像センサ
321…画素
323…垂直走査回路
4…距離画像処理部
41…タイミング制御部
42…距離演算部
43…測定制御部
CS…電荷蓄積部
PO…光パルス

Claims (4)

  1. 測定対象の空間である測定空間に光パルスを照射する光源部と、
    入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子及び前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を具備する画素と、前記光パルスの照射に同期させた所定のタイミングで前記電荷蓄積部のそれぞれに前記電荷を振り分けて蓄積させる画素駆動回路と、を有する受光部と、
    前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて、前記測定空間に存在する被写体までの距離を算出する距離画像処理部と、
    を備え、
    前記画素は、第1グループ及び第2グループを含む複数のグループの何れかに分類され、
    前記距離画像処理部は、
    前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させる時間幅である第1蓄積時間幅と、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させる時間幅である第2蓄積時間幅が異なるように制御する、
    距離画像撮像装置。
  2. 前記第1蓄積時間幅は、前記第2蓄積時間幅より小さく、
    前記距離画像処理部は、
    前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積させる前記電荷に対応する光よりも遅れて到来した光が、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積されるように、前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させるタイミングを制御し、
    前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて前記被写体までの距離を算出し、
    前記算出した距離に基づいて、次回以降のフレームにおいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させるタイミングを変更するか否かを判定する、
    請求項1に記載の距離画像撮像装置。
  3. 前記距離画像処理部は、
    前記算出した前記被写体までの距離に基づいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に、前記光パルスが前記被写体に反射した反射光に応じた前記電荷が振り分けて蓄積されたか否かを判定し、
    前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記反射光に応じた前記電荷が振り分けて蓄積されていない場合、次回以降のフレームにおいて、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記反射光に応じた前記電荷が振り分けて蓄積されるように、前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させるタイミングを変更する、
    請求項2に記載の距離画像撮像装置。
  4. 測定対象の空間である測定空間に光パルスを照射する光源部と、入射した光に応じた電荷を発生する光電変換素子及び前記電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部を具備する画素と、前記光パルスの照射に同期させた所定のタイミングで前記電荷蓄積部のそれぞれに前記電荷を振り分けて蓄積させる画素駆動回路と、を有する受光部と、前記電荷蓄積部のそれぞれに蓄積された電荷量に基づいて、前記測定空間に存在する被写体までの距離を算出する距離画像処理部と、を備える距離画像撮像装置が行う距離画像撮像方法であって、
    前記画素は、第1グループ及び第2グループを含む複数のグループの何れかに分類され、
    前記距離画像処理部は、
    前記第1グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させる時間幅である第1蓄積時間幅と、前記第2グループに分類された前記画素が具備する前記電荷蓄積部に前記電荷を蓄積させる時間幅である第2蓄積時間幅が異なるように制御する、
    距離画像撮像方法。
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