JP2023144767A - 直列弾性アクチュエータ、その制御装置、及び多関節ロボットアーム - Google Patents

直列弾性アクチュエータ、その制御装置、及び多関節ロボットアーム Download PDF

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Abstract

【課題】出力軸のトルクの測定値に生じる信号遅延やむだ時間を抑制して、直列弾性アクチュエータを制御することが可能な制御装置を提供する。【解決手段】駆動軸のトルクを、弾性部材を介して出力軸に伝達し、前記出力軸を回転させる直列弾性アクチュエータが制御装置によって制御される。制御装置は、出力軸に印加されるトルクをトルクセンサで測定した第1測定値、駆動軸の回転角の測定値と出力軸の回転角の測定値との差である第2測定値とに基づいて、第1測定値の誤差及び第2測定値の誤差の一方を推定する。さらに、第1測定値と、第1測定値の誤差の推定値とに基づいて第1測定値を補正するか、または、第2測定値と、第2測定値の誤差の推定値とに基づいて第2測定値を補正する。さらに、第1測定値の補正値または第2測定値の補正値に基づいて駆動軸を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、直列弾性アクチュエータ、その制御装置、及び関節に直列弾性アクチュエータを含む多関節ロボットアームに関する。
多関節ロボットアームを用いて対象物を保持し、被組付物に組み付ける技術が知られている。多関節ロボットアームの動作に柔軟性を与えるために、各関節に直列弾性アクチュエータが用いられる場合がある。直列弾性アクチュエータでは、駆動軸から出力軸に弾性部材を介してトルクが伝達される。剛性の低い直列弾性アクチュエータの位置精度を高め、かつ応答速度を高めるために、弾性部材に起因するねじれ振動を抑制することが必要になる。ねじれ振動を抑制するために、出力軸に印加されるトルクを駆動軸の回転駆動にフィードバックする手法が有効である。トルクセンサで出力軸のトルクを検出し、検出値を回転駆動機構のドライバにフィードバックする技術が下記の特許文献1に開示されている。
特開2022-24645号公報
トルクセンサを用いて出力軸のトルクを検出する場合、トルクセンサの出力ノイズを除去するためにローパスフィルタが用いられる。トルクセンサの出力信号から、ローパスフィルタを用いてノイズを除去すると、ローパスフィルタに起因する信号遅延が生じる。また、実際のトルクの立ち上がりからトルクセンサの出力信号の立ち上がりまでにむだ時間を生じる場合もある。信号の遅延やむだ時間が生じると、回転駆動機構へのフィードバック制御の制御性が低下する。
本発明の目的は、出力軸のトルクの測定値に生じる信号遅延やむだ時間を抑制して、直列弾性アクチュエータを制御することが可能な制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、この制御装置を備えた直列弾性アクチュエータを提供することである。本発明のさらに他の目的は、この直列弾性アクチュエータを備えた多関節ロボットアームを提供することである。
本発明の一観点によると、
駆動軸のトルクを、弾性部材を介して出力軸に伝達し、前記出力軸を回転させる直列弾性アクチュエータを制御する制御装置であって、
前記制御装置は、
前記出力軸に印加されるトルクをトルクセンサで測定した第1測定値、前記駆動軸の回転角の測定値と前記出力軸の回転角の測定値との差である第2測定値とに基づいて、前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定し、
前記第1測定値と、前記第1測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第1測定値を補正するか、または、前記第2測定値と、前記第2測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第2測定値を補正し、
前記第1測定値の補正値または前記第2測定値の補正値に基づいて前記駆動軸を制御する直列弾性アクチュエータの制御装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
トルクを発生する駆動軸を含む回転駆動装置と、
前記駆動軸から弾性部材を介してトルクが伝達される出力軸と、
前記駆動軸の回転角を検出する駆動軸エンコーダと、
前記出力軸の回転角を検出する出力軸エンコーダと、
前記出力軸に印加されるトルクを測定するトルクセンサと、
制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記トルクセンサで測定した第1測定値、前記駆動軸エンコーダの測定値と前記出力軸エンコーダの測定値との差である第2測定値とに基づいて、前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定し、
前記第1測定値と前記第1測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第1測定値を補正するか、または、前記第2測定値と前記第2測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第2測定値を補正し、
前記第1測定値の補正値または前記第2測定値の補正値に基づいて、前記回転駆動装置を制御する直列弾性アクチュエータが提供される。
本発明のさらに他の観点によると、
複数の関節を含む多関節ロボットアームであって、前記複数の関節のうち少なくとも1つの関節は、上記直列弾性アクチュエータを含む多関節ロボットアームが提供される。
第1測定値と、第1測定値の誤差の推定値とに基づいて第1測定値を補正するか、または、第2測定値と、第2測定値の誤差の推定値とに基づいて第2測定値を補正することにより、信号遅延やむだ時間を抑制し、ノイズを除去することができる。第1測定値または第2測定値の誤差の推定値を用いて第1測定値または第2測定値を補正し、補正値に基づいて、駆動軸を制御することにより、出力軸のトルクの測定値に生じる信号遅延やむだ時間を抑制して、直列弾性アクチュエータを制御することが可能になる。
図1は、本実施例による直列弾性アクチュエータの模式図である。 図2は、トルクの補正値τocを求めるブロック線図である。 図3は、カルマンフィルタの一例を示すブロック線図である。 図4は、トルクセンサ(図1)で測定された出力軸に印加されたトルクの測定値τ、駆動軸の回転角の測定値θと出力軸の回転角の測定値θとの差から求まるトルクの換算値τθ、及び本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocの時間変化を示すグラフである。 図5は、トルクセンサ(図1)で測定された出力軸に印加されたトルクの測定値τ、駆動軸の回転角の測定値θと出力軸の回転角の測定値θとの差から求まるトルクの換算値τθ、及び本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocの時間変化を示すグラフである。 図6は、トルクセンサ(図1)で測定された出力軸に印加されたトルクの測定値τ、駆動軸の回転角の測定値θと出力軸の回転角の測定値θとの差から求まるトルクの換算値τθ、及び本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocの時間変化を示すグラフである。 図7は、トルクセンサにより測定されたトルクの測定値τ、及び比較例による方法で求めたトルクの補正値τLPの時間変化を示すグラフである。 図8は、制御装置(図1)が行うフィードバック制御のブロック線図である。 図9は、他の実施例による直列弾性アクチュエータの制御装置が行う補正方法を示すブロック線図である。 図10は、多関節ロボットアームの概略図である。
図1~図6を参照して、一実施例による直列弾性アクチュエータ及びその制御装置について説明する。
図1は、本実施例による直列弾性アクチュエータの模式図である。回転駆動装置10が、モータ11、減速機12、駆動軸13、及びドライバ14を含む。ドライバ14がモータ11を駆動し、モータ11が減速機12を介して駆動軸13にトルクを与える。駆動軸13に伝達されたトルクが、弾性部材21を介して出力軸22に印加される。
トルクセンサ30が出力軸22に印加されるトルクを測定する。駆動軸エンコーダ31が駆動軸13の回転角を測定し、出力軸エンコーダ32が出力軸22の回転角を測定する。出力軸22に印加されるトルクの測定値τ、駆動軸13の回転角の測定値θ、及び出力軸22の回転角の測定値θが制御装置50に入力される。さらに、出力軸22の回転角の目標値θotが制御装置50に入力される。制御装置50は、トルクの測定値τ、駆動軸13の回転角の測定値θ、及び出力軸22の回転角の測定値θに基づいて、出力軸22の回転角が目標値θotに近づくようにドライバ14に、駆動軸13に発生させるべきトルクの指令値τを与える。
ドライバ14は、モータ11を制御することにより、駆動軸13にトルクの指令値τに相当するトルクを発生させる。駆動軸13に、指令値τに相当するトルクが発生すると、出力軸22が、回転角の目標値θotに近づくように回転する。
出力軸22の回転角を高精度に制御するためには、出力軸に印加されているトルクを正確に求めることが望まれる。ところが、トルクセンサ30で測定されたトルクの測定値τには、高周波ノイズ等の誤差τerrが含まれている。本実施例では、トルクの測定値τに含まれる誤差を推定して誤差推定値τerrを求め、測定値τから誤差推定値τerrを除去して、トルクの補正値τocを計算する。この補正値τocを用いて、モータ11の制御を行う。
次に、図2を参照して、トルクの補正値τocを求める方法について説明する。図2は、トルクの補正値τocを求めるブロック線図である。
駆動軸13の回転角の測定値θと、出力軸22の回転角の測定値θとの差を求める。この差を、ねじれ角の測定値Δθということとする。ねじれ角の測定値Δθに、弾性部材21のねじれ剛性に相当する換算係数Kを乗じて、角度差をトルクに換算し換算値τθを求める。出力軸22のトルクの測定値τと、トルクの換算値τθとの差分に基づいて、トルク誤差推定器55が、トルクの測定値τに含まれている誤差を推定し、トルクの誤差推定値τerrを求める。トルクの測定値τからトルクの誤差推定値τerrを減じることにより、トルクの補正値τocを求める。トルク誤差推定器55には、例えば周知のカルマンフィルタを用いることができる。
次に、図3を参照してカルマンフィルタについて説明する。図3は、カルマンフィルタの一例を示すブロック線図である。図3において、Z-1Iは、1タイムステップ分遅延させる演算を意味する。時系列データの状態空間モデルを、以下の状態方程式及び観測方程式で定義する。
Figure 2023144767000002
ここで、xは状態、yは観測量、vはシステム雑音ベクトル、wは観測雑音ベクトルである。kは離散化された時刻である。A、B、Cは、状態空間モデルを特徴づける時変の行列である。システム雑音ベクトルvは、平均値ベクトル0、共分散行列Qの多変数正規分布に従う。観測雑音ベクトルwは、平均値ベクトル0、共分散行列Rの多変数正規分布に従う。
状態xの事前状態推定値xハット(k)は、以下の式で与えられる。
Figure 2023144767000003
事前誤差共分散行列P(k)は、以下の式で与えられる。
Figure 2023144767000004
カルマンゲインg(k)は、以下の式で与えられる。
Figure 2023144767000005
状態推定値xハット(k)は、以下の式で与えられる。
Figure 2023144767000006
事後誤差共分散行列P(k)は、以下の式で与えられる。
Figure 2023144767000007
ここで、Iは単位行列である。
カルマンフィルタに入力される観測量y(k)が、出力軸22のトルクの測定値τとねじれ角の測定値から求まるトルクの換算値τθとの差に相当し、状態推定値xハット(k)が、トルクの誤差推定値τerrに相当する。
次に、図4~図7を参照して、トルクの時間変化の一例について説明する。
図4~図6は、トルクセンサ30(図1)で測定された出力軸22のトルクの測定値τ、駆動軸13の回転角の測定値θと出力軸22の回転角の測定値θとの差から求まるトルクの換算値τθ、及び本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocの時間変化を示すグラフである。図5及び図6は、図4の横軸の一部分を切り取って拡大したグラフである。
トルクセンサ30によるトルクの測定値τには、高周波のノイズが重畳されている。また、図5に示すように、トルクセンサ30によるトルクの測定値τは、ねじれ角の測定値Δθから求めたトルクの換算値τθと比べて、立ち上がりが遅れている。この立ち上がりの遅れ時間を、むだ時間という。このように、トルクセンサ30によるトルクの測定値τには、むだ時間が発生する。
また、図6に示すように、ねじれ角の測定値Δθから求まるトルクの換算値τθは、定常状態においてトルクセンサ30によるトルクの測定値τに対してオフセットしている。これは、駆動軸エンコーダ31と出力軸エンコーダ32との原点にずれがあるためである。駆動軸エンコーダ31と出力軸エンコーダ32との原点を正確に合わせることは、一般的に困難である。このため、ねじれ角の測定値Δθから求まるトルクの換算値τθのオフセットを取り除くことは困難である。
本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocには、高周波のノイズが含まれておらず、図6に示すようにオフセットも生じていない。また、図5に示すように、本実施例による方法で求めたトルクの補正値τocに発生しているむだ時間は、トルクセンサ30の測定値τに発生しているむだ時間より短い。
次に、図7を参照して比較例による方法で求めたトルクの補正値について説明する。図7は、トルクセンサ30により測定されたトルクの測定値τ、及び比較例による方法で求めたトルクの補正値τLPの時間変化を示すグラフである。比較例においては、トルクセンサ30により測定されたトルクの測定値τに対してローパスフィルタを作用させることにより、補正値τLPを求める。ローパスフィルタを作用させることにより、トルクの測定値τに含まれていた高周波のノイズが取り除かれている。ただし、ローパスフィルタの特性により、信号に遅延が生じている。ローパスフィルタを作用させる方法では、図5に示したトルクの測定値τに発生するむだ時間に、さらにローパスフィルタによる信号遅延時間が加わる。
次に、図8を参照して、制御装置50(図1)が行うフィードバック制御について説明する。図8は、フィードバック制御のブロック線図である。
制御装置50に、出力軸22の回転角の目標値θotが入力される。P(s)は、図1に示した直列弾性アクチュエータが持つ特性から求まる伝達関数である。直列弾性アクチュエータの駆動軸13にトルクの指令値τを印加することにより、状態量xが変化する。状態量xには、駆動軸13の回転角、出力軸22のトルク及び回転角が含まれる。図8において、「C」は、トルクセンサ30 駆動軸エンコーダ31、及び出力軸エンコーダ32に相当する。トルクセンサ30からトルクの測定値τが出力され、駆動軸エンコーダ31から駆動軸13の回転角の測定値θが出力され、出力軸エンコーダ32から出力軸22の回転角の測定値θが出力される。
トルクセンサ30によるトルクの測定値τからトルク誤差推定器55で求められたトルクの誤差推定値τerrを減ずることにより、トルクの補正値τocを求める。トルクの補正値τocに対して比例ゲインKτを作用させる比例動作、トルクの補正値τocの微分値に対して微分ゲインKτDを作用させる微分動作を行う。出力軸22の回転角の測定値θに対して比例ゲインKθoを作用させる比例動作、出力軸22の回転角の測定値θの微分値に対して微分ゲインKθoDを作用させる微分動作を行う。
出力軸22の回転角の目標値θotに対する出力軸22の回転角の測定値θの偏差θot-θを計算する。この偏差θot-θに対して、積分ゲインKを作用させる積分動作を行う。トルクの補正値τocに対する比例動作の計算値、微分動作の計算値、及び回転角の測定値θに対する比例動作の計算値及び微分動作の計算値の合計値と、偏差θot-θとの差分を、トルクの指令値τとする。
トルクの指令値τを駆動軸13に発生させることにより、出力軸22の回転角を目標値θotに近づけることができる。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。
上記実施例では、トルク誤差推定器55によって推定されたトルクの誤差推定値τerrに基づいて、トルクセンサ30(図1)によるトルクの測定値τを補正し、補正値τocを求めている。この補正値τocには、図4~図6を参照して説明したように、高周波ノイズが含まれておらず、むだ時間も生じない。さらに、定常状態におけるオフセットの発生を抑制することができる。
また、図7を参照して説明したように、ローパスフィルタを用いる場合のような信号遅れも生じない。この補正値τocを用いてフィードバック制御を行うため、直列弾性アクチュエータの制御の精度を高め、かつ応答速度を速くすることが可能である。
また、ノイズやむだ時間が大きな安価なトルクセンサや、分解能の低い安価なエンコーダを用いても、フィードバック制御の高い精度及び応答性を実現することができる。上記実施例では、駆動軸13及び出力軸22の回転角を検出するためにエンコーダを用いているが、その他の回転角度検出器、例えばホールセンサ等を用いてもよい。
上記実施例では、駆動軸13に発生させるトルクを制御しているが、他の物理量を制御量としてもよい。例えば、モータ11に対して位置制御、速度制御等を行ってもよい。
次に、図9を参照して他の実施例による直列弾性アクチュエータ及びその制御装置について説明する。図2に示した実施例では、トルク誤差推定器55がトルクの測定値τの誤差を推定している。これに対して本実施例では、ねじれ角誤差推定器56が、ねじれ角の測定値の誤差を推定する。
図9は、本実施例による直列弾性アクチュエータの制御装置が行う補正方法を示すブロック線図である。駆動軸13(図1)の回転角の測定値θと出力軸22(図1)の回転角の測定値θとの差であるねじれ角の測定値Δθを計算する。出力軸22に印加されているトルクの測定値τに、ねじれ剛性の逆数Ks-1を作用させて角度に換算し、ねじれ角の換算値Δθτを計算する。ねじれ角の測定値Δθとねじれ角の換算値Δθτとの差をねじれ角誤差推定器56に入力する。
ねじれ角誤差推定器56は、ねじれ角の測定値Δθとねじれ角の換算値Δθτとの差に基づいて、ねじれ角の測定値Δθの誤差を推定し、ねじれ角の誤差推定値Δθerrを求める。ねじれ角誤差推定器56として、例えばカルマンフィルタを用いることができる。ねじれ角の測定値Δθから、誤差推定値Δθerrを減ずることにより、ねじれ角の補正値Δθを求める。
ねじれ角の補正値Δθに、ねじれ剛性に相当する換算係数Ksを乗じることにより、出力軸22に印加されているトルクを計算する。このトルクの計算値を、図8に示したブロック線図のトルクの補正値τocとして用いることにより、フィードバック制御を行う。
図9に示した実施例においても、図1~図8を参照して説明した実施例と同様に、直列弾性アクチュエータの制御の精度を高め、かつ応答速度を速くすることが可能である。
次に、図10を参照して、上記実施例による直列弾性アクチュエータを用いた多関節ロボットアームについて説明する。図10は、多関節ロボットアームの概略図である。
多関節ロボットアームは、複数のリンク61、及びリンク61同士を接続する複数の関節62を備えている。最も基部のリンク61が、1つの関節62を介して基台70に取り付けられている。複数の関節62のそれぞれに、上記実施例による直列弾性アクチュエータが用いられる。最も先端のリンク61の先端に、エンドエフェクタ63が取り付けられている。エンドエフェクタ63は一対の可動プレート63Aを有している。複数の関節62を動作させることにより、エンドエフェクタ63の位置及び姿勢を変化させることができる。多関節ロボットアームは、可動プレート63Aで対象物65をピックアップし、被組付物66に対象物65を組み付ける。
関節62に、上記実施例におる直列弾性アクチュエータが用いられているため、エンドエフェクタ63の位置の精度及び姿勢の精度を高めることができる。さらに、多関節ロボットの動作速度を速めることができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 回転駆動装置
11 モータ
12 減速機
13 駆動軸
14 ドライバ
21 弾性部材
22 出力軸
30 トルクセンサ
31 駆動軸エンコーダ
32 出力軸エンコーダ
50 制御装置
51 モータドライバ
55 トルク誤差推定器
56 ねじれ角誤差推定器
60 多関節ロボットアーム
61 リンク
62 関節
63 エンドエフェクタ
63A 可動プレート
65 対象物
66 被組付物
70 基台

Claims (5)

  1. 駆動軸のトルクを、弾性部材を介して出力軸に伝達し、前記出力軸を回転させる直列弾性アクチュエータを制御する制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記出力軸に印加されるトルクをトルクセンサで測定した第1測定値、前記駆動軸の回転角の測定値と前記出力軸の回転角の測定値との差である第2測定値とに基づいて、前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定し、
    前記第1測定値と、前記第1測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第1測定値を補正するか、または、前記第2測定値と、前記第2測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第2測定値を補正し、
    前記第1測定値の補正値または前記第2測定値の補正値に基づいて前記駆動軸を制御する直列弾性アクチュエータの制御装置。
  2. 前記制御装置は、カルマンフィルタを用いて前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定する請求項1に記載の直列弾性アクチュエータの制御装置。
  3. トルクを発生する駆動軸を含む回転駆動装置と、
    前記駆動軸から弾性部材を介してトルクが伝達される出力軸と、
    前記駆動軸の回転角を検出する駆動軸エンコーダと、
    前記出力軸の回転角を検出する出力軸エンコーダと、
    前記出力軸に印加されるトルクを測定するトルクセンサと、
    制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記トルクセンサで測定した第1測定値、前記駆動軸エンコーダの測定値と前記出力軸エンコーダの測定値との差である第2測定値とに基づいて、前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定し、
    前記第1測定値と前記第1測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第1測定値を補正するか、または、前記第2測定値と前記第2測定値の誤差の推定値とに基づいて前記第2測定値を補正し、
    前記第1測定値の補正値または前記第2測定値の補正値に基づいて、前記回転駆動装置を制御する直列弾性アクチュエータ。
  4. 前記制御装置は、カルマンフィルタを用いて前記第1測定値の誤差及び前記第2測定値の誤差の一方を推定する請求項3に記載の直列弾性アクチュエータ。
  5. 複数の関節を含む多関節ロボットアームであって、前記複数の関節のうち少なくとも1つの関節は、請求項3または4に記載の直列弾性アクチュエータを含む多関節ロボットアーム。
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