JP2023141667A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体に形成される画像の色と、その色の下地色との関係を考慮して、画像形成条件を適切に補正する。【解決手段】画像形成装置は、画像形成部と、第1画像が形成された記録媒体から、第1画像の第1色と、第1画像の下地色とを検出する検出器と、色空間内における第1色の位置と、色空間内における下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部と、制御部とを備え、制御部は、検出器により検出された第1色および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する(ステップS110~ステップS114)。【選択図】図10

Description

本開示は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラムに関し、より特定的には画像形成条件の補正に関する。
画像形成装置においては、記録媒体に形成したテストチャートとしてのパッチ画像などの色濃度をセンサーで検出し、検出された色濃度に基づいて画像形成プロセスにおける画像形成条件が補正される。
特許第5775294号公報(特許文献1)には、測色値の色相成分の変化に基づいて、転写プロセスに起因する色ムラを検出する技術が記載されている。特許文献1に記載の画像形成装置は、測色手段によって取得されたパッチ画像の測色値の特定の色成分におけるn次の中心モーメントに基づく統計値と基準値との比較により、色むらがパッチ画像に生じたことを検出し、色むらが低減されるように、特定のプロセスに関する画像形成条件を調整する。
特許第5775294号公報
特許文献1(特許第5775294号公報)に記載の手法では、Lab色空間などの色空間座標系の原点を基準として、補正に必要な色相角などを計算している。色空間座標系の原点を基準とする計算は、画像を形成する記録媒体の色が空間座標系の原点付近に位置することを前提として成立する。色紙など、空間座標系の原点から離れている色の記録媒体を用いる場合、特許文献1に記載の手法によれば、色の変化量が誤って計算されるおそれがある。
本開示は、上記の問題点を考慮してなされたものである。本開示のある局面における目的は、記録媒体に形成される画像の色と、その色の下地色との関係を考慮して、画像形成条件を適切に補正することである。
一実施形態の画像形成装置は、画像形成条件に基づいて記録媒体に第1画像を形成する画像形成部と、第1画像が形成された記録媒体から、第1画像の第1色と、第1画像の下地色とを検出する検出器と、色空間内における第1色の位置と、色空間内における下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部と、制御部とを備え、制御部は、検出器により検出された第1色および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する。
一態様において、画像形成部は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、第1色を発色させる。
一態様において、基準データは、色空間内における下地色の位置と色空間内における第1色の位置との距離を含む。
一態様において、画像形成部は、画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像を記録媒体に形成し、複数のパッチ画像は、下地色の画像の一部に第1色の第1画像が重なる第1パッチ画像を含み、検出器は、複数のパッチ画像から第1色および下地色を検出し、制御部は、検出器の検出値に基づいて算出される距離と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する。
一態様において、画像形成部は、第1基本色のトナーおよび第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、第1色を発色させる。
一態様において、色空間内における下地色の位置を第1位置とし、色空間内における第1基本色の位置を第2位置とし、色空間内における第2基本色の位置を第3位置としたとき、基準データは、第1位置を頂点として、第1位置、第2位置、および第3位置で形成される第1色相角に基づいて算出される。
一態様において、色空間内における第1色の位置を第4位置としたとき、基準データは、第1色相角と、第1位置を頂点として、第1位置、第2位置、および第4位置で形成される第2色相角とに基づいて算出される。
一態様において、基準データは、第1色相角と第2色相角との比率であり、画像形成部は、画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像を記録媒体に形成し、複数のパッチ画像は、下地色の画像の一部に第1色の第1画像が重なる第1パッチ画像と、下地色の画像の一部に第1基本色の画像が重なる第1基本色パッチ画像と、下地色の画像の一部に第2基本色の画像が重なる第2基本色パッチ画像とを含み、検出器は、複数のパッチ画像から、下地色、第1色、第1基本色、および第2基本色を検出し、制御部は、検出器の検出値に基づいて算出される第1色相角および第2色相角の比率と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する。
一態様において、制御部は、第1基本色と第2基本色とのうち、記録媒体において下層に位置する方の画像形成条件を補正する。
一態様において、下地色は、記録媒体の色、または第1画像の下地として記録媒体上に形成される下地色の第2画像の第2色である。
一態様において、制御部は、画像形成部により第1画像が繰り返し記録媒体に形成されている間に画像形成条件を変更する。
一態様において、画像形成部は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、単色の第1色を発色させる処理と、第1基本色および第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、二次色の第1色を発色させる処理とを実行可能であり、制御部は、単色の第1色を対象として画像形成条件を補正する単色補正処理と、二次色の第1色を対象として画像形成条件を補正する二次色補正処理とを交互に実行可能である。
一態様において、画像形成条件は、現像濃度を決定する作像パラメータを含む。
一態様において、作像パラメータは、現像バイアスまたは現像スリーブ回転数を含む。
一態様において、画像形成条件は、画像転写パラメータを含む。
一態様において、画像形成条件は、一次転写バイアスを含む。
他の実施形態において、画像形成装置の制御方法が提供される。制御方法は、画像形成条件に基づいて記録媒体に第1画像を形成するステップと、第1画像が形成された記録媒体から、第1画像の第1色と、第1画像の下地色とを検出するステップとを含み、画像形成装置は、色空間内における第1色の位置と、色空間内における下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部を備え、制御方法は、検出するステップにより検出された第1色および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正するステップをさらに含む。
他の実施形態において、プログラムは、画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
上記の各実施形態によれば、記録媒体に形成される画像の色と、その色の下地色との関係を考慮して、画像形成条件を適切に補正することが可能となる。
画像形成装置の全体構成の一例を概念的に示す断面図である。 画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 単色補正(現像性補正)の原理を説明するための図である。 第1色の第1画像に対する下地色を第2画像で形成する場合とシート自体の色で形成する場合とを示す図である。 二次色補正(転写補正)の原理(下地色:白)を説明するための図である。 二次色補正(転写補正)の原理(下地色:カラー)を説明するための図である。 二次色補正に用いる基準データを説明するための図である。 単色補正のためにシート上に形成されたパッチ画像(調整用画像)の一例を示す図である。 二次色補正のためにシート上に形成されたパッチ画像(調整用画像)の一例を示す図である。 単補正処理の手順を説明するためのフローチャートである。 二次色補正処理の手順を説明するためのフローチャートである。 相対角度変化量と一次転写出力との関係を示すテーブルである。 単色補正処理と二次色補正処理とを交互に実施する手順を説明するためのフローチャートである。
以下、実施形態について図面を参照して詳しく説明する。以下に説明する構成要素、種類、組み合わせ、形状、および構成要素の相対的な配置は、特定的な記載がない限り、それに限定する主旨ではない。たとえば、以下では、カラープリンターである画像形成装置100を例に挙げて説明するが、本開示の画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンターであってもよい。また、画像形成装置100は、モノクロプリンター、カラープリンターおよびFAXを含む複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。なお、以下の説明において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない場合がある。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、画像形成装置100の全体構成の一例を概念的に示す断面図である。図2は、図1の画像形成装置100の制御部20の構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照して、画像形成装置100は、画像形成部10と、カラーセンサー19と、制御部20と、操作パネル28と、露光量調整部29と、帯電バイアス印加部30と、現像バイアス印加部31と、一次転写バイアス印加部32とを含む。以下、これらの構成要素について説明する。
画像形成部10は、電子写真方式を用いて、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーを用いた画像をシートS上に形成する。ここで、図1に示す矢印の方向がシートSの搬送方向(副走査方向)であり、この搬送方向に垂直な方向(すなわち、紙面に垂直な方向)が主走査方向である。シートSは、たとえば、記録媒体の一例であり、紙、透明フィルムなどにより構成される。
図1に示すように、画像形成部10は、帯電ローラー11Y,11M,11C,11Kと、感光体12Y,12M,12C,12Kと、露光器13Y,13M,13C,13Kと、現像ローラー14Y,14M,14C,14Kと、一次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kと、中間転写ベルト16と、二次転写ローラー17と、定着器18とを備える。
画像形成部10において、参照番号の後に“K”が付されている構成要素は、ブラックのトナー画像の生成に関係する。参照番号の後に“Y”が付されている構成要素は、イエローのトナー画像の生成に関係する。参照番号の後に“M”が付されている構成要素は、マゼンタのトナー画像の生成に関係する。参照番号の後に“C”が付されている構成要素は、シアンのトナー画像の生成に関係する。
以下では、帯電ローラー11Y,11M,11C,11Kを総称して帯電ローラー11ともいう。感光体12Y,12M,12C,12Kを総称して感光体12ともいう。露光器13Y,13M,13C,13Kを総称して露光器13ともいう。現像ローラー14Y,14M,14C,14Kを総称して現像ローラー14ともいう。一次転写ローラー15Y,15M,15C,15Kを総称して一次転写ローラー15ともいう。
感光体12は、帯電ローラー11により、それぞれ一様に帯電される。その後、露光器13から、入力画像データに応じて光ビームが照射されることにより、感光体12の各表面に、画像データに応じた静電潜像が形成される。光ビームは、主走査方向に走査される。
現像ローラー14は、感光体12に対向して設けられている。現像ローラー14は、表面上に付着したトナーを感光体12に付着させ、静電潜像に応じたトナー画像を感光体12上に現像する。より具体的には、感光体12に形成された各静電潜像は、現像ローラー14により、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーの供給を受けて現像される。
現像されたトナー画像は、一次転写ローラー15により、中間転写ベルト16上に順次転写される。このとき、一次転写ローラー15には一次転写バイアス電圧が印加される。これによって、感光体12上のトナー像は、中間転写ベルト16に転写される。中間転写ベルト16は、トナー画像を担持する像担持体として機能する。シートSは、二次転写ローラー17に搬送され、中間転写ベルト16に転写されたトナー画像が二次転写ローラー17でシートSに一括して転写される。その後、トナー画像は、定着器18によりシートSに定着される。
検出器としてのカラーセンサー19は、シートSに定着された画像の色を検出する。
上記では、水平タンデム型の二次転写方式の場合の画像形成部10の構成例について説明した。しかし、感光体、帯電器、露光器、現像器、転写部、定着部などの各種要素の構成および配置は、図1の場合に限定されず、他の構成および配置であってもよい。たとえば、画像形成部10は、直接転写方式であってもよい。
図2に示す操作パネル28は、ユーザーが各種の設定値を入力するためのユーザーインターフェースである。たとえば、操作パネル28は、複数の入力キーとタッチパネルとを含む。タッチパネルは、液晶パネルまたは有機EL(Electro-Luminescence)パネルのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置とを組み合わせた電子部品である。制御部20は、入力キーの入力またはタッチパネルのタッチ入力により、ユーザーまたはサービスマンからの指示を受け取る。また、制御部20は、タッチパネル上にユーザーへのメッセージを表示する。
露光量調整部29は、制御部20からの指令に従って、露光器13のビーム光量を調整する。帯電バイアス印加部30は、制御部20からの指令に従って、帯電ローラー11に指定された電圧値の帯電バイアスを印加する。現像バイアス印加部31は、制御部20からの指令に従って、現像ローラー14に指定された電圧値の現像バイアスを印加する。一次転写バイアス印加部32は、制御部20からの指令に従って、一次転写ローラー15に指定された電圧値の一次転写バイアスを印加する。
[制御部の構成例]
図2に示すように、制御部20は、基本的な構成要素として、CPU(Central Processing Unit)21、通信インターフェース(I/F)部22、ROM(Read Only Memory)23、およびRAM(Random Access Memory)24を含む。
CPU21は、ROM23に格納されたプログラムを読み出し、プログラムに含まれる命令を実行する。ROM23は、操作パネル28、露光量調整部29、帯電バイアス印加部30、現像バイアス印加部31、および一次転写バイアス印加部32などを制御するためのプログラムを格納する。さらに、ROM23は、後述する各種のフローチャートに示される処理を実行するためのプログラムなどを格納する。RAM24は、プログラム実行時のCPU21のワークメモリとして用いられる。通信I/F部22は、LAN(Local Area Network)カード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
制御部20は、画像データ記憶部26、基準データ記憶部27、目標値記憶部35、トナー付着量調整部36、画像形成条件決定部37、および画像形成条件記憶部38を含む。
上記の追加の構成要素のうち、各記憶部26,27,35,38は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリによって実現される。ROM23が、上記の各記憶部を実現するための書き換え可能な不揮発性メモリとして構成されていてもよい。その他の構成要素36,37は、CPUおよびメモリを含むマイクロコンピューターによって実現されてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって実現されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用の回路によって実現されてもよい。これらの機能をマイクロコンピューターによって実現する場合には、前述のCPU21によってプログラムを実行することによって実現してもよい。
画像データ記憶部26は、単色補正用のパッチ画像データと、二次色補正用のパッチ画像データとを、それぞれの画像形成条件とともに記憶する。基準データ記憶部27は、色補正の際の基準とする基準データを格納する。
目標値記憶部35は、記録媒体に形成するパッチ画像などの画像の色の目標値を記憶する。トナー付着量調整部36は、目標値に対応する目標トナー付着量が得られるように、画像形成条件決定部37を通じてトナー付着量を調整する。
[単色補正の原理]
図3は、単色補正(現像性補正)の原理を説明するための図である。図4は、第1色の第1画像71に対する下地色を第2画像72で形成する場合とシートS自体の色で形成する場合とを示す図である。
図3に示されるグラフにおいて、横軸は色相C*を示し、縦軸は明度L*を示す。ここでは、下地色が白の場合とカラーの場合とを比較して説明する。
下地色は、たとえば、シートS自体の紙色であってもよく、無色透明のシートSなどを採用する場合、そのシートSの上に下地(いわゆる下引き層)として形成される下地画像の色であってもよい。
図4の上段には、第1色(単色)で形成された第1画像71の下地として、第2色で形成された第2画像を配置する例が示されている。図4の下段には、第1色(単色)で形成された第1画像71の下地として、第2色のシートSを配置する例が示されている。第1画像71および第2画像72により、下地色の第2画像72の一部に第1色の第1画像71が重なる多層画像70が構成される。
第1色は、補正対象である色(単色)である。第1色は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどのいずれのトナー色であってもよい。ここでは、マゼンタ(M)を補正対象の色とする。第2色として、ここでは、白(無彩色)とカラー(有彩色)とを例に挙げる。第2色を有彩色で構成する場合、その色はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどのいずれのトナー色であってもよく、それらのトナー色を組み合せて生成される二次色であってもよい。ただし、第2色は、第1色と異なる。
図3において、RP1は、下地色が白色であるときの下地色の基準値を示す。TP1は、下地色が白色であるときに下地の上に形成する画像の色Mの目標値を示す。TP1’は、下地色が白色であるときに下地の上に形成されている画像の色Mの現在値(変動値)を示す。
図3において、RP2は、下地色がカラーであるときの下地色の基準値を示す。TP2は、下地色がカラーであるときに下地の上に形成する画像の色Mの目標値を示す。TP2’は、下地色がカラーであるときに下地の上に形成されている画像の色Mの現在値(変動値)を示す。
基準値RP1,RP2、目標値TP1,TP2、および現在値TP1’,TP2’は、グラフの座標によって特定される。なお、各値をCIE Lab色空間におけるL*、a*、およびb*の数値(座標)で特定することも可能である。
下地色が白色およびカラーのいずれであっても、それぞれ、適正量のトナーを用いることによって、理論的には、目標値TP1,TP2を実現することができる。図3は、適正量のトナーを用いて目標値TP1,TP2を実現しているときに、トナー量を一定量△Tだけ変化させた場合、マゼンタ(M)の色が影響を受ける程度を表している。現在値TP1’,TP2’は、適正量のトナーを用いて目標値TP1,TP2を実現しているときに、トナー量を一定量△Tだけ変化させた後のマゼンタの色の位置を示している。
図3に示されるように、適正量のトナーを用いて目標値TP1を実現しているときに、トナー量を一定量△Tだけ変化させた場合、マゼンタの色が影響を受ける距離は△D1である。これに対して、適正量のトナーを用いて目標値TP2を実現しているときに、トナー量を一定量△Tだけ変化させた場合、マゼンタの色が影響を受ける距離は△D2である。
ここで、△D1>△D2が成立する。すなわち、一定のトナー変化量△Tに対して、下地色が白く反射率の高い記録媒体の方が、下地色がカラーである記録媒体よりも、色の変化量が大きくなる。そこで、本実施の形態では、下地色を考慮するべく、下地色に応じて、補正量の算出の基準とする原点(基準点)の位置をRP1,RP2のように変更している。その上で、本実施の形態では、原点(基準点)と目標値との距離D1,D2を単色補正の基準データとし、これに対する現在の距離D1’,D2’を考慮して、単色補正をする場合の補正量を算出している。
すなわち、本実施の形態では、カラーセンサー19の検出値に基づいて、現在の距離D1’(D2’)を算出し、算出結果と基準データとを比較することにより、下地の上の色を対象とした単色補正を行う。
このため、本実施の形態によれば、記録媒体の下地色を考慮し、より適切な補正量を算出することができる。
[二次色補正の原理]
次に、図5および図6を用いて、二次色補正(転写補正)の原理を説明する。図5は、本実施の形態に関わる二次色補正(転写補正)の原理(下地色:白)を説明するための図である。図6は、本実施の形態に関わる二次色補正(転写補正)の原理(下地色:カラー)を説明するための図である。
下地色は、単色補正の場合と同様、シートS自体の紙色であってもよく、シートSの上に下地として形成される下地画像の色であってもよい。この点は、図4を用いて説明したとおりである。
図5および図6に示されるグラフにおいて、横軸および縦軸は、それぞれ、Lab色空間におけるa*およびb*に対応している。補正対象である二次色として、ここでは、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とによって生成される二次色のレッド(R)を例とする。本開示において、補正対象である二次色は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのうちの2つを組み合わせて生成される色であればよい。
図5において、RP3は、下地色が白色であるときの下地色の基準値を示す。TP3は、下地色が白色であるときに下地の上に形成する画像の色Rの目標値を示す。TP3’は、下地色が白色であるときに下地の上に形成されている画像の色Rの現在値(変動値)を示す。レッド(R)は、イエロー(Y)のトナーとマゼンタ(M)のトナーとによって生成される。
図6において、RP4は、下地色がカラーであるときの下地色の基準値を示す。TP4は、下地色がカラーであるときに下地の上に形成する画像の色Rの目標値を示す。TP4’は、下地色がカラーであるときに下地の上に形成されている画像の色レッド(R)の現在値(変動値)を示す。レッド(R)は、イエロー(Y)のトナーとマゼンタ(M)のトナーとによって生成される。
下地色が白色およびカラーのいずれであっても、それぞれ、適正な転写率を採用することによって、理論的には、目標値TP3,TP4を実現することができる。図5および図6は、適正な転写率を採用して目標値TP3,TP4を実現しているときに、転写率を一定量△Trだけ変化させた場合、レッドの色が影響を受ける程度を表している。したがって、現在値TP3’,TP4’は、適正な転写率を採用することによって目標値TP3,TP4を実現しているときに、転写率を一定量△Trだけ変化させた後のレッドの色の位置を示している。
図5に示されるように、下地色が白色の場合、目標値TR3に対する現在値(変動値)TR3’のずれは、基準点RP3を頂点として、RP3、TP3’、およびTP3により形成される色相角θ3によって表される。これに対して、下地色がカラーの場合、図6に示されるように、目標値TR4に対する現在値(変動値)TR4’のずれは、基準点RP4を頂点として、RP4、TP4’、およびTP4により形成される色相角θ4によって表される。これらの色相角を以下では、「角度変化量」と称する場合がある。
図5および図6に示されるように、下地色が白色のときとカラーのときとでは、そもそも、下地色の基準点に該当する基準値(RP3,RP4)が異なる。さらに、下地色が白色のときとカラーのときとでは、基準点の位置(RP3,RP4)を頂点として形成される角度変化量が異なる。そこで、本実施の形態では、二次色補正をする場合に、基準点(RP3,RP4)を頂点として形成される角度変化量に注目する。
上述のとおり、基準点は下地色によって異なる。二次色補正をする場合に、本実施の形態が採用する基準データについて以下に説明する。
図7は、二次色補正に用いる基準データを説明するための図である。図7では、図6と同様に、補正対象である二次色として、二次色のレッド(R)が例示されている。ここでは、基準点O(RP4)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、R(レッド)の各々の位置に注目する。これらの位置は、Lab色空間におけるL*、a*、およびb*の数値(座標)で特定することが可能である。
図7の矢印の右に示される図において、R(レッド)の位置は目標値TP4に対応している。基準点Oを下地の色に対応するRP4としたとき、Y(イエロー)およびM(マゼンタ)の位置は、目標値TP4を実現するためのY(イエロー)およびM(マゼンタ)の各々の位置に対応している。
基準点O、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、およびR(レッド)が図7の矢印の右に示される図の位置に存在するとき、本実施の形態では、基準点Oを頂点として形成される色相角ROYと色相角MOYとの色相角比率を二次色補正の基準データとしている。
すなわち、本実施の形態では、カラーセンサー19の検出値に基づいて、現在の色相角比率を算出し、算出結果と基準データとを比較することにより、二次色補正を行う。換言すると、本実施の形態では、転写率の変化を二次色の角度変化に基づいて算出している。転写率△Trの変化量が同じであっても、下地色によって下地の上に発色する色の色味が変わるため、色相角の変化量が相違する。そこで、本実施の形態では、下地色をゼロ点(基準点)とし、二次色を構成する各々の単色の色相角差を基準としたときの変化率から補正量を算出している。
このため、本実施の形態によれば、単色補正のときのみならず、単色補正のときにも、記録媒体の下地色を考慮し、より適切な補正量を算出することができる。
しかも、本実施の形態では、下地色を考慮しつつ、現在値と目標値との距離または角度などのスカラー量の変化として補正量を取り扱う。このため、補正の制御を単純化することができる。その結果、たとえば、一次元的な制御しかできないプロセス変動量にも補正量をフィードバックすることが可能となる。また、本実施の形態によれば、一因子で、2つのトナー色(たとえば、Y(イエロー)およびM(マゼンタ))によって合成されるすべての色を補正することができる。さらに本実施の形態によれば、カラーバランス調整では補正が不可能な、最大色域100%(ベタの色)の色も補正することが可能となる。
[単色補正に用いるパッチ画像]
図8は、単色補正のためにシートS上に形成されたパッチ画像(調整用画像)60の一例を示す図である。
図8に示すように、本実施の形態では、シートSの主走査方向Aの両端部に複数のパッチ画像60が繰り返し形成される。シートSの中央には、印刷目的とされる目的画像50が繰り返し形成される。パッチ画像60は、カラーセンサー19によって検出される。画像形成装置100は、カラーセンサー19によって検出されたパッチ画像60を利用して、パッチ画像60に含まれる色が目標の色に近づくように色味を補正することを繰り返す。これにより、印刷目的とされる目的画像50の色味も徐々に適正値に補正される。
図8では、単色補正の対象となる色として、マゼンタ(M)を例に挙げてパッチ画像60を説明する。このようにマゼンタ(M)を補正の対象色とする場合、シートSには、パッチ画像60として、パッチ画像60Wと、パッチ画像60Mとが搬送方向Bに沿って交互に形成される。以下、パッチ画像60Wおよびパッチ画像60Mを含むすべての種類のパッチ画像を、パッチ画像60と総称する。
パッチ画像60Wは、白100%の画像であり、たとえば、各トナー色の階調を0%とすることによって生成される。画像形成装置100は、白専用のトナーを用いて白100%のパッチ画像60Wを生成してもよい。
パッチ画像60Mは、白100%の色味の下地画像(第2画像)の上に、マゼンタ100%(階調)の画像(第1画像)を重ねることによって、生成されている。パッチ画像60Mの下地の色味は、パッチ画像60Wと同じである。換言すると、パッチ画像60Wの色は、パッチ画像60Mのマゼンタの下地色と同じである。
このように、パッチ画像60Mは、下地画像(第2画像)の一部にマゼンタの色(第1色)の画像(第1画像)が重なる多層画像により構成される。したがって、パッチ画像60Mは、図4に示される上段の多層画像70の具体例である。なお、ここでは、パッチ画像を構成する下地色の色として白を例示した。しかし、図4の上段に示されるように、カラーの下地色を有するパッチ画像を採用してもよい。
パッチ画像60が形成されたシートSが搬送方向Bに搬送されることにより、カラーセンサー19は、パッチ画像60Wの白と、その白を下地色とするパッチ画像60Mのマゼンタとを交互に検出する。
なお、カラーセンサー19は、下地色(白)の一部が露出するように作成したマゼンタパッチ画像から、マゼンタと下地色(白)との双方を検出してもよい。たとえば、カラーセンサー19の検出位置を主走査方向Aに繰り返し移動させることによって、カラーセンサー19は、マゼンタパッチ画像から、マゼンタと下地色(白)との双方を検出することが可能となる。マゼンタパッチ画像のマゼンタ位置に配置した第1センサーと、マゼンタパッチ画像の下地色(白)位置に配置した第2センサーとの2つのカラーセンサー19で、マゼンタパッチ画像からマゼンタと下地色(白)との双方を検出してもよい。
[二次色補正に用いるパッチ画像]
図9は、二次色補正のためにシートS上に形成されたパッチ画像(調整用画像)60の一例を示す図である。
二次色補正の際にも、単色補正の際と同様に、シートSの主走査方向Aの両端部に複数のパッチ画像60が繰り返し形成される。図9では、二次色補正の対象となる色として、レッド(R)を例に挙げてパッチ画像60を説明する。このようにレッド(R)を補正の対象色とする場合、シートSには、パッチ画像60として、パッチ画像60Wと、パッチ画像60Y1と、パッチ画像60Y2と、パッチ画像60M1と、パッチ画像60M2と、パッチ画像60R1と、パッチ画像60R2とが搬送方向Bに沿って繰り返し形成される。
パッチ画像60Wは、図8と同様、白100%の画像である。
その他のパッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2は、すべて、白100%の色味の下地画像(第2画像)の上に、イエロー、マゼンタ、またはレッドの規定の階調の色の画像(第1画像)を重ねることによって、生成されている。
具体的には、パッチ画像60Y1は、白100%の色味の下地画像の上に、イエロー100%の画像を重ねることにより生成されている。パッチ画像60Y2は、白100%の色味の下地画像の上に、イエロー50%の画像を重ねることにより生成されている。
パッチ画像60M1は、白100%の色味の下地画像の上に、マゼンタ100%の画像を重ねることにより生成されている。パッチ画像60M2は、白100%の色味の下地画像の上に、マゼンタ50%の画像を重ねることにより生成されている。
パッチ画像60R1は、白100%の色味の下地画像の上に、レッド100%の画像を重ねることにより生成されている。パッチ画像60R2は、白100%の色味の下地画像の上に、レッド50%の画像を重ねることにより生成されている。
このように、パッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2は、下地画像(第2画像)の一部にイエロー、マゼンタ、およびレッドの各種の階調の色(第1色)の画像(第1画像)が重なる多層画像により構成される。したがって、パッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2は、図4に示される上段の多層画像70の具体例である。なお、ここでは、パッチ画像を構成する下地色の色として白を例示した。しかし、図4の上段に示されるように、カラーの下地色を有するパッチ画像を採用してもよい。
パッチ画像60が形成されたシートSが搬送方向Bに搬送されることにより、カラーセンサー19は、パッチ画像60Wの白と、その白を下地とするパッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2の有彩色とを検出する。
なお、カラーセンサー19は、パッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2のいずれかから、有彩色に加えて下地色(白)を検出してもよい。上述のとおり、カラーセンサー19の検出位置を主走査方向Aに繰り返し移動させること、あるいは、2つのカラーセンサー19を利用することにより、このような検出手法を実現することができる。
[単色補正処理の手順]
図10は、単色補正処理の手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、図8に示した単色補正用のパッチ画像60W,60Mを用いて、制御部20が単色補正処理を実行する手順を説明する。すなわち、ここでは、白の下地色の上に形成されたマゼンタ(M)の色を目標値の色濃度に維持する場合を例に挙げて、単色補正処理方法について説明する。
図10に示されるように、単色補正処理は、補正の基準データである基準距離を設定する処理(ステップS100~ステップS107)と、パッチ画像60を印刷しない通常の印刷処理(ステップS208)と、設定した基準距離を用いて対象色の濃度を補正する処理(ステップS110~ステップS114)とを含む。
基準距離を設定する処理を説明する。まず、制御部20は、作像パラメータを決定する(ステップS100)。この作像パラメータは、予め補正動作等により、マゼンタの目標値に応じて決定されたパラメータ(印字条件)である。
次に、制御部20は、図8に示されるとおり、パッチ画像60W(以下、これを下地色パッチ画像とも称する。)と、パッチ画像60M(以下、これをマゼンタパッチ画像とも称する)と、目的画像50とを連続してシートSの上に印刷する(ステップS101)。ステップS101は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナー(ここではマゼンタ)を用いて形成したトナー画像をシートS上に転写することにより、単色の第1色をパッチ画像60Mに発色させる処理を含む。
次に、制御部20は、カラーセンサー19を用いて、下地色パッチ画像およびマゼンタパッチ画像の色を検出する(ステップS102)。これにより、下地色パッチ画像の下地色(白)と、マゼンタパッチ画像のマゼンタとが検出される。
次に、制御部20は、下地色(白)の色空間内の座標(基準点)と、マゼンタ(M)の色空間内の座標との距離△E*00(CIE DE2000)を算出する(ステップS103)。座標は、たとえば、CIE Lab色空間におけるL*、a*およびb*の数値である。次に、制御部20は、算出された距離△E*00を基準データ記憶部27(図2参照)に格納する(ステップS104)。
制御部20は、ここで格納された距離△E*00を基準データとして採用してもよい。本実施の形態では、このようにして距離△E*00を算出する手順を複数回繰り返し、算出された複数の距離△E*00の平均値を基準データとして採用する。そこで、制御部20は、規定数の距離△E*00を基準データ記憶部27に格納したか否かを判定する(ステップS105)。規定数は、たとえば、3である。ただし、規定数は2以上のいずれの数であってもよい。
制御部20は、規定数の距離△E*00を基準データ記憶部27に格納していない場合、ステップS101に戻り、距離△E*00を算出するステップを繰り返す。制御部20は、規定数の距離△E*00を基準データ記憶部27に格納している場合、複数の△E*00の平均値を基準距離として設定する(ステップS106)。制御部20は、設定した基準距離を単色補正に用いる基準データとして基準データ記憶部27に格納する(ステップS107)。これにより、マゼンタ色(第1色)の色空間内の位置と、下地色の色空間内の位置との相対的な関係を特定するための基準データが基準データ記憶部27に格納される。これにて、基準距離を設定する処理が終了する。
制御部20は、基準距離を設定する処理の終了後、通常の印刷処理を実行する(ステップS108)。これにより、たとえば、図8に示される目的画像50がシートSに印刷される。このとき、シートSにはパッチ画像60は印刷されない。
次に、制御部20は、補正条件が成立したか否かを判定する(ステップS109)。たとえば、制御部20は、通常の印刷処理(ステップS108)における印刷枚数が規定数(たとえば、10枚)に達した場合に、補正条件が成立したと判定する。制御部20は、通常の印刷処理(ステップS108)における印刷時間が規定時間に達した場合に、補正条件が成立したと判定してもよい。
制御部20は、補正条件が成立するまで、通常の印刷処理を繰り返し実行する。制御部20は、補正条件が成立したと判定したとき、設定した基準距離を用いて対象色の濃度を補正する処理を実行する。
次に、設定した基準距離を用いて対象色の濃度を補正する処理を説明する。はじめに、制御部20は、ステップS110~ステップS112において、ステップS101~S103と同様の流れで、パッチ画像等を印刷する処理と、色を検出する処理と、現在の距離△E*00を算出する処理とを実行する。
次に、制御部20は、算出された現在の距離△E*00と、基準データ記憶部27に格納されている基準距離とに基づいて、作像パラメータ(画像形成条件)にフィードバックするフィードバック量(補正量)を算出する(ステップS113)。ここで、たとえば、フィードバック量は、距離変化率である。距離変化率は、現在の距離を基準距離で除することにより算出される。
次に、制御部20は、算出されたフィードバック量を作像パラメータに反映させる(ステップS114)。たとえば、制御部20は、次回、作成するマゼンタパッチ画像(パッチ画像60M)のマゼンタの現像バイアス値(Vdc)を調整する。より具体的には、制御部20は、現在の現像バイアス値を距離変化率で除することにより得られる値に補正する。これにより、作像パラメータが適正値に補正される。したがって、カラーセンサー19により検出された第1色(マゼンタ)および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件が補正される。
次に、制御部20は、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS115)。制御部20は、たとえば、ステップS114の処理を規定回数実施済みであると判定した場合に、終了条件が成立したと判断する。規定回数は、1以上の回数である。制御部20は、ユーザーによる規定回数の入力操作を受け付けてもよい。
終了条件が成立していない場合、ステップS110に戻り、ステップS110以降の処理が繰り返される。これにより、パッチ画像60W,60M、および目的画像50がシートSに繰り返し印刷されるとともに、単色補正が繰り返される。
制御部20は、終了条件が成立したと判定した場合、本フローチャートに基づく処理を終了する。なお、制御部は、終了条件が成立したと判定した場合、ステップS108の通常の印刷処理へ移行してもよい。
以上に説明した単色補正処理が実行されることにより、定期的にパッチ画像60がシートSに作成され、初期に設定された基準距離が維持されるように色が補正される。その結果、画像の濃度を維持することができる。
単色補正処理においては、色の位置を特定する際に用いる座標系として、CIE Lab色空間の座標系を用いている。しかし、CIE Lab色空間の座標系以外に、lchおよびXYZ色座標系などを用いて色の位置を特定してもよい。また、簡易的に△Eabで距離を計算してもよい。
補正に使用する作像パラメータは、現像バイアス値に限られるものではなく、現像スリーブ回転数、露光器13の光量などの露光パラメータ、画像転写パラメータを採用してもよい。画像転写パラメータの具体例としては、たとえば、現像パラメータの転写圧、転写電流、および転写時の接触面積などを挙げることができる。
ここでは、下地色として、白を例示した。また、下地色の上に形成される単色として、マゼンタ(M)を例示した。しかし、本開示においては、下地色として、白以外の様々な色を採用することが可能である。また、本開示においては、下地色の上に形成される単色として、イエロー、シアン、ブラックなどの様々な色のトナー色を採用することが可能である。
図10に示されるフローチャートにおいては、設定処理において基準距離を設定した。しかし、設計者は、予め定めた基準距離を基準データ記憶部27に事前に格納しておいてもよい。制御部20は、基準データ記憶部27に格納する基準距離をユーザーが入力する操作を受け付けてもよい。基準距離が予め基準データ記憶部27に格納されている場合、制御部20は、設定処理(ステップS100~ステップS107)を実行することなく、基準データ記憶部27に格納されている基準距離に基づいて補正処理(ステップS110~ステップS114)を実行してもよい。
[二次色補正処理の手順]
図11は、二次色補正処理の手順を説明するためのフローチャートである。ここでは、図9に示した二次色補正用のパッチ画像60W,60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2を用いて、制御部20が二次色補正処理を実行する手順を説明する。すなわち、ここでは、白の下地色の上に形成されたレッド(R)の色を目標値の色濃度に維持する場合を例に挙げて、二次色補正処理方法について説明する。
図11に示されるように、二次色補正処理は、補正の基準データである基準色相角比率を設定する処理(ステップS200~ステップS207)と、パッチ画像60を印刷しない通常の印刷処理(ステップS208)と、設定した基準色相角比率を用いて対象色の濃度を補正する処理(ステップS210~ステップS214)とを含む。
基準色相角比率を設定する処理を説明する。まず、制御部20は、作像パラメータを決定する(ステップS200)。この作像パラメータは、予め補正動作等により、レッドの目標値に応じて決定した印字条件である。
次に、制御部20は、図9に示されるとおり、パッチ画像60W(下地色パッチ画像)と、パッチ画像60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2と、目的画像50とを連続してシートSの上に印刷する(ステップS201)。ステップS201には、第1基本色(ここではイエロー)のトナーと第2基本色(ここではマゼンタ)のトナーを重ねて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、二次色の第1色(ここではレッド)をパッチ画像60R1,60R2に発色させる処理が含まれる。
次に、制御部20は、カラーセンサー19を用いて、パッチ画像60W,60Y1,60Y2,60M1,60M2,60R1,60R2の色を検出する(ステップS202)。これにより、下地色パッチ画像の下地色(白)と、イエロー100%と、イエロー50%と、マゼンタ100%と、マゼンタ50%と、レッド100%と、レッド50%とが検出される。
次に、制御部20は、階調別に色相角を算出する(ステップS203,ステップS204)。
はじめに、制御部20は、下地色(白)の色空間内の座標(基準点)と、階調100%のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、レッド(R)の色空間内のそれぞれの座標とに基づいて、色相角ROY1と、色相角MOY1とを算出する(ステップS203)。色相角の考え方は、図7を用いて説明したとおりである。
次に、制御部20は、下地色(白)の色空間内の座標(基準点)と、階調50%のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、レッド(R)の色空間内のそれぞれの座標とに基づいて、色相角ROY2と、色相角MOY2とを算出する(ステップS204)。
次に、制御部20は、平均色相角ROYおよびMOYを算出する(ステップS205)。平均色相角ROYは、色相角ROY1と色相角ROY2との平均値である。平均色相角MOYは、色相角MOY1と色相角MOY2との平均値である。
次に、制御部20は、平均色相角ROYと平均色相角MOY1との比率を算出し、算出結果を基準色相角比率として設定する(ステップS206)。基準色相角比率は、平均色相角ROYを平均色相角MOY1で除することにより算出される。
次に、制御部20は、設定した色相角比率を二次色補正に用いる基準データとして基準データ記憶部27(図2参照)に格納する(ステップS207)。これにより、二次色(第1色)の色空間内の位置と、下地色の色空間内の位置との相対的な関係を特定するための基準データが基準データ記憶部27に格納される。これにて、基準色相角比率を設定する処理が終了する。
このように、制御部20は、複数の階調の色を考慮して、基準色相角比率を算出している。その結果、本実施の形態によれば、複数の階調の色に対して二次色補正を適用することが可能となる。ただし、本開示は、ステップS203およびステップS204のいずれか一方により算出された色相角に基づいて基準色相角比率を算出する態様を排除するものではない。したがって、制御部20は、複数の階調のいずれかの色に基づいて、基準色相角比率を算出してもよい。また、制御部20は、階調別に算出した基準位相角比率を基準データ記憶部27に格納してもよい。その場合、制御部20は、階調別に基準位相角比率を使い分けて色を補正してもよい。
さらに、制御部20は、カラーセンサー19を用いて、複数種類のパッチ画像の色を繰り返し検出し(ステップS202)、平均色相角を繰り返し算出してもよい(ステップS205)。その場合、制御部20は、繰り返し算出した平均色相角を用いて、基準色相角比率の平均値を算出し、算出結果を二次色補正に用いる基準データとして基準データ記憶部27に格納してもよい。
制御部20は、基準色相角比率を設定する処理の終了後、通常の印刷処理を実行する(ステップS208)。これにより、たとえば、図9に示される目的画像50がシートSに印刷される。このとき、シートSにはパッチ画像60は印刷されない。
次に、制御部20は、補正条件が成立したか否かを判定する(ステップS209)。たとえば、制御部20は、通常の印刷処理(ステップS208)における印刷枚数が規定数(たとえば、10枚)に達した場合に、補正条件が成立したと判定する。制御部20は、通常の印刷処理(ステップS208)における印刷時間が規定時間に達した場合に、補正条件が成立したと判定してもよい。
制御部20は、補正条件が成立するまで、通常の印刷処理を繰り返し実行する。制御部20は、補正条件が成立したと判定したとき、設定した基準色相角比率を用いて対象色の濃度を補正する処理を実行する。
次に、設定した基準色相角比率を用いて対象色の濃度を補正する処理を説明する。はじめに、制御部20は、ステップS210~ステップS212において、ステップS201~S203と同様に、パッチ画像等を印刷する処理と、色を検出する処理と、色相角を算出する処理とを実行する。ここでは、ステップS212において算出された現在の色相角を、色相角R’O’Y’、および色相角M’O’Y’としている。
次に、制御部20は、基準色相角比率を用いて、作像パラメータに反映させるフィードバック量を算出する(ステップS213)。フィードバック量は、相対角度変化量である。相対角度変化量は、現在の色相角R’O’Y’、および色相角M’O’Y’により定まる色相角比率を、基準色相角比率で除することにより算出される。
次に、制御部20は、算出されたフィードバック量を作像パラメータ(画像形成条件)に反映させる(ステップS214)。したがって、カラーセンサー19により検出された第1色(二次色)および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件が補正される。
ここで、図12を用いて、フィードバック量を作像パラメータに反映させる具体例を説明する。図12は、相対角度変化量と一次転写出力との関係を示すテーブルである。図12に示されるテーブルのデータは、たとえば、画像形成条件記憶部38に予め格納されている。制御部20は、図12に示されるテーブルを参照し、相対角度変化量に応じた一次転写出力を作像パラメータに反映させる。つまり、制御部20は、相対角度変化量がゼロになるように、一次転写バイアス値を制御することにより、補正対象の色の色相を目標値に維持する。
このとき、制御部20は、レッド(R)を構成するイエロー(Y)とマゼンタ(M)とのうち、シートSにおいて下層側に形成される色の作像パラメータにフィードバック量を反映する(ステップS214)。換言すると、制御部20は、イエロー(Y)とマゼンタ(M)とのうち、中間転写ベルト16上に転写される順番が後の方のトナー色に対する作像パラメータに、フィードバック量を反映させる。これにより、色調整を容易にすることができる。中間転写ベルト16に先に転写されたトナー量を考慮して、適正なレッドを発色させるためのトナー量を調整することが可能となるためである。
引き続き、図11のフローチャートを説明する。制御部20は、ステップS214の処理の後、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS215)。制御部20は、たとえば、ステップS214の処理を規定回数実施済みであると判定した場合に、終了条件が成立したと判断する。規定回数は、1以上の回数である。制御部20は、ユーザーによる規定回数の入力操作を受け付けてもよい。
終了条件が成立していない場合、ステップS210に戻り、ステップS210以降の処理が繰り返される。これにより、各種のパッチ画像60および目的画像50がシートSに繰り返し印刷されるとともに、二次色補正が繰り返される。
制御部20は、終了条件が成立したと判定した場合、本フローチャートに基づく処理を終了する。なお、制御部は、終了条件が成立したと判定した場合、ステップS208の通常の印刷処理へ移行してもよい。
以上に説明した二次色補正処理が実行されることにより、定期的にパッチ画像60がシートSに作成され、初期に設定された基準色相角比率が維持されるように対象色の色相が補正される。その結果、対象色の色相を維持することができる。
ここでは、下地色として、白を例示した。また、下地色の上に形成される二次色として、レッド(R)を例示した。しかし、本開示においては、下地色として、白以外の様々な色を採用することが可能である。また、本開示においては、下地色の上に形成される二次色として、イエロー、シアン、ブラックなどの様々な色のトナー色の組み合わせにより生成される色を採用することが可能である。
図11に示される二次色補正処理では、設定処理において基準色相角比率を設定した。しかし、設計者は、予め定めた基準色相角比率を基準データ記憶部27に事前に格納しておいてもよい。制御部20は、基準データ記憶部27に格納する基準色相角比率をユーザーが入力する操作を受け付けてもよい。基準色相角比率が予め基準データ記憶部27に格納されている場合、制御部20は、設定処理(ステップS200~ステップS207)を実行することなく、基準データ記憶部27に格納されている基準色相角比率に基づいて補正処理(ステップS210~ステップS214)を実行してもよい。
図11に示される二次色補正処理では、100%および50%の複数の階調の色を考慮して、基準色相角比率を算出している。その結果、本実施の形態によれば、ベタの色の画像のみならず、ハーフトーンの階調の画像をも含めて補正をすることができる。
図11に示される二次色補正処理においては、色の位置を特定する際に用いる座標系として、CIE Lab色空間の座標系を用いている。しかし、CIE Lab色空間の座標系以外に、lchおよびxyz座標系などを用いて色の位置を特定してもよい。
図10に示される単色補正処理、および図11に示される二次色補正処理では、補正に使用する基準データを単純なスカラー量として取り扱うことができる。このため、補正量の演算に必要な時間を短くすることができる。その結果、補正量を速やかに作像パラメータへフィードバックすることが可能である。また、作像パラメータ(プロセスパラメータ)へのフィードバックを、連続印刷中に実施することで補正対象の色の変動を一定以下に抑えることができる。
[変形例]
次に、変形例を説明する。図13は、単色補正処理と二次色補正処理とを交互に実施する手順を説明するためのフローチャートである。制御部20は、図10に示される単色補正処理と、図11に示される二次色補正処理とを交互に実施してもよい。図13は、そのような変形例の処理手順を示す。
はじめに、制御部20は、画像形成処理を実行する(ステップS301)。これにより、所定の画像がシートSに印刷される。この処理は、たとえば、図10のステップS108または図11のステップS208に対応する、通常の印刷処理である。
次に、制御部20は、印刷回数が10回目に達したか否かを判定する(ステップS302)。印刷回数が10回目に達した場合、制御部20は、単色補正処理(図10参照)のステップS100~ステップS107を実行する(ステップS303)。これにより、基準距離が設定される。
次に、制御部20は、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS312)。たとえば、制御部20は、印刷動作を停止させるユーザーの操作を検出した場合に、終了条件が成立したと判定する。制御部20は、終了条件が成立した場合、本フローチャートに基づく処理を終える。制御部20は、終了条件が成立していない場合、ステップS301に処理を戻す。
制御部20は、印刷回数が10回目に達していないと判定した場合、印刷回数が18回目に達したか否かを判定する(ステップS304)。印刷回数が18回目に達した場合、制御部20は、単色補正処理(図10参照)のステップS110~ステップS114を実行する(ステップS305)。これにより、ステップS303で設定された基準距離に基づいて、対象色の濃度が補正される。制御部20は、その後、処理をステップS301に戻す。
制御部20は、印刷回数が18回目に達していないと判定した場合、印刷回数が20回目に達したか否かを判定する(ステップS306)。印刷回数が20回目に達した場合、制御部20は、二次色補正処理(図11参照)のステップS200~ステップS207を実行する(ステップS307)。これにより、基準色相角比率が設定される。制御部20は、その後、処理をステップS301に戻す。
制御部20は、印刷回数が20回目に達していないと判定した場合、印刷回数が28回目に達したか否かを判定する(ステップS308)。印刷回数が28回目に達した場合、制御部20は、二次色補正処理(図11参照)のステップS210~ステップS214を実行する(ステップS309)。これにより、ステップS307で設定された基準色相角比率に基づいて、対象色の色相が補正される。制御部20は、その後、処理をステップS301に戻す。
制御部20は、印刷回数が28回目に達していないと判定した場合、印刷回数が30回目に達したか否かを判定する(ステップS310)。印刷回数が30回目に達していない場合、制御部20は、処理をステップS301に戻す。印刷回数が30回目に達した場合、制御部20は、印刷回数の計数値を10にリセットし(ステップS311)、処理をステップS301に戻す。
以上に説明した処理手順によれば、単色補正処理と二次色補正処理とが交互に実施される。これにより、補正処理の効率を高めることができる。しかも、単色補正処理と二次色補正処理とが交互に実施されるため、互いの補正処理が干渉し、色補正に悪影響を与えることを防止できる。なお、ここでは、印刷回数の閾値を図13に示されるとおりとしたが、これは一例に過ぎない。たとえば、制御部20は、図13に示される印刷回数の閾値をユーザーが入力する操作を受け付けてもよい。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、単色補正処理と二次色補正処理とを実行可能である。しかし、本開示は、単色補正処理と二次色補正処理とのうちの一方を実行し、他方を実行しない画像形成装置にも適用可能である。
[プログラム]
上記に述べた処理を制御部20に実行させるためのプログラムは、制御部20のROM23に格納される。このようなプログラムは、少なくとも上記のフローチャートに従うプログラムを含む。プログラムは、制御部20に付属するフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。プログラムは、CPUなどの1つ以上のプロセッサにより、またはプロセッサとASIC,FPGAなどの回路との組み合わせにより実行され得る。
なお、プログラムは、コンピュータのOS(Operating System)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して、プロセッサに処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本実施の形態のプログラムに含まれ得る。
また、本実施の形態にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して、プロセッサに処理を実行させる。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本実施の形態にかかるプログラムに含まれ得る。
[態様]
以下、本開示の態様を列挙する。
(第1項)第1項に記載の画像形成装置(100)は、画像形成条件に基づいて記録媒体(S)に第1画像(71)を形成する画像形成部と、第1画像が形成された記録媒体から、第1画像の第1色(単色補正ではM、二次色補正ではR)と、第1画像の下地色とを検出する検出器(19)と、色空間内における第1色の位置と、色空間内における下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データ(距離、基準色相角比率)を格納する記憶部(27)と、制御部(20)とを備え、制御部は、検出器により検出された第1色および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する(ステップS110~ステップS114、ステップS210~ステップS214)。
(第2項)第1項に記載の画像形成装置において、画像形成部は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、第1色を発色させる(60M)。
(第3項)第1項または第2項に記載の画像形成装置において、基準データは、色空間内における下地色の位置と色空間内における第1色の位置との距離を含む(ステップS106)。
(第4項)第3項に記載の画像形成装置において、画像形成部は、画像形成部は、画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像(図8)を記録媒体に形成し、複数のパッチ画像は、下地色の画像の一部に第1色の第1画像が重なる第1パッチ画像(60M)を含み、検出器は、複数のパッチ画像から第1色および下地色を検出し、制御部は、検出器の検出値に基づいて算出される距離と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する(図10)。
(第5項)第1項または第2項に記載の画像形成装置において、画像形成部は、第1基本色のトナーおよび第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、第1色を発色させる(60M1、60M2)。
(第6項)第5項に記載の画像形成装置において、色空間内における下地色の位置を第1位置(図7のO)とし、色空間内における第1基本色の位置を第2位置(図7のY)とし、色空間内における第2基本色の位置を第3位置(図7のM)としたとき、基準データは、第1位置を頂点として、第1位置、第2位置、および第3位置で形成される第1色相角(図7のMOY)に基づいて算出される。
(第7項)第6項に記載の画像形成装置において、色空間内における第1色の位置を第4位置(図7のR)としたとき、基準データは、第1色相角(図7のMOY)と、第1位置を頂点として、第1位置、第2位置、および第4位置で形成される第2色相角(図7のROY)とに基づいて算出される。
(第8項)第7項に記載の画像形成装置において、基準データは、第1色相角と第2色相角との比率(基準色相角比率)であり、画像形成部は、画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像(図9)を記録媒体に形成し、複数のパッチ画像は、下地色の画像の一部に第1色の第1画像が重なる第1パッチ画像(60R1、60R2)と、下地色の画像の一部に第1基本色の画像が重なる第1基本色パッチ画像(60Y1、60Y2)と、下地色の画像の一部に第2基本色の画像が重なる第2基本色パッチ画像(60M1、60M2)とを含み、検出器は、複数のパッチ画像から、下地色、第1色、第1基本色、および第2基本色を検出し(ステップS202)、制御部は、検出器の検出値に基づいて算出される第1色相角および第2色相角の比率と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正する(ステップS210~ステップS214)。
(第9項)第5項~第8項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、制御部は、第1基本色と第2基本色とのうち、記録媒体において下層に位置する方の画像形成条件を補正する(ステップS214)。
(第10項)第1項~第9項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、下地色は、記録媒体の色、または第1画像の下地として記録媒体上に形成される下地色の第2画像の第2色である(図4)。
(第11項)第1項~第10項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、制御部は、画像形成部により第1画像が繰り返し記録媒体に形成されている間に画像形成条件を変更する(ステップS110~ステップS115、ステップS210~ステップS215)。
(第12項)第1項~第11項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、画像形成部は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、単色の第1色を発色させる処理(ステップS101)と、第1基本色および第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を記録媒体上に転写することにより、二次色の第1色を発色させる処理(ステップS201)とを実行可能であり、制御部は、単色の第1色を対象として画像形成条件を補正する単色補正処理と、二次色の第1色を対象として画像形成条件を補正する二次色補正処理とを交互に実行可能である(図13)。
(第13項)第1項~第12項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、画像形成条件は、現像濃度を決定する作像パラメータ(現像バイアスまたは現像スリーブ回転数)を含む。
(第14項)第13項に記載の画像形成装置において、作像パラメータは、現像バイアスまたは現像スリーブ回転数を含む。
(第15項)第1項~第14項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、画像形成条件は、画像転写パラメータ(現像パラメータの転写圧、転写電流、および転写時の接触面積など)を含む。
(第16項)第1項~第15項のいずれか1項に記載の画像形成装置において、画像形成条件は、一次転写バイアスを含む。
(第17項)画像形成装置の制御方法は、画像形成条件に基づいて記録媒体に第1画像を形成するステップ(ステップS101、ステップS201)と、第1画像が形成された記録媒体から、第1画像の第1色と、第1画像の下地色とを検出するステップ(ステップS102、ステップS202)とを含み、画像形成装置は、色空間内における第1色の位置と、色空間内における下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部(27)を備え、制御方法は、検出するステップにより検出された第1色および下地色と、基準データとに基づいて、画像形成条件を補正するステップ(ステップS110~ステップS114、ステップS210~ステップS214)をさらに含む。
(第18項)プログラムは、第17項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この出願の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 画像形成部、11 帯電ローラー、12 感光体、13 露光器、14 現像ローラー、15 一次転写ローラー、16 中間転写ベルト、17 二次転写ローラー、18 定着器、19 カラーセンサー、20 制御部、21 CPU、22 通信I/F部、23 ROM、24 RAM、26 画像データ記憶部、27 基準データ記憶部、28 操作パネル、29 露光量調整部、30 帯電バイアス印加部、31 現像バイアス印加部、32 一次転写バイアス印加部、35 目標値記憶部、36 トナー付着量調整部、37 画像形成条件決定部、38 画像形成条件記憶部、50 目的画像、60,60W,60M,60M1,60M2,60Y1,60Y2 パッチ画像、70 多層画像、71 第1画像、72 第2画像、100 画像形成装置、A 主走査方向、B 搬送方向、S シート。

Claims (18)

  1. 画像形成装置であって、
    画像形成条件に基づいて記録媒体に第1画像を形成する画像形成部と、
    前記第1画像が形成された前記記録媒体から、前記第1画像の第1色と、前記第1画像の下地色とを検出する検出器と、
    色空間内における前記第1色の位置と、色空間内における前記下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記検出器により検出された前記第1色および前記下地色と、前記基準データとに基づいて、前記画像形成条件を補正する、画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を前記記録媒体上に転写することにより、前記第1色を発色させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記基準データは、色空間内における前記下地色の位置と色空間内における前記第1色の位置との距離を含む、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、前記画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像を前記記録媒体に形成し、
    前記複数のパッチ画像は、前記下地色の画像の一部に前記第1色の前記第1画像が重なる第1パッチ画像を含み、
    前記検出器は、前記複数のパッチ画像から前記第1色および前記下地色を検出し、
    前記制御部は、前記検出器の検出値に基づいて算出される前記距離と、前記基準データとに基づいて、前記画像形成条件を補正する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、第1基本色のトナーおよび第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を前記記録媒体上に転写することにより、前記第1色を発色させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 色空間内における前記下地色の位置を第1位置とし、
    色空間内における前記第1基本色の位置を第2位置とし、
    色空間内における前記第2基本色の位置を第3位置としたとき、
    前記基準データは、前記第1位置を頂点として、前記第1位置、前記第2位置、および前記第3位置で形成される第1色相角に基づいて算出される、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 色空間内における前記第1色の位置を第4位置としたとき、
    前記基準データは、前記第1色相角と、前記第1位置を頂点として、前記第1位置、前記第2位置、および前記第4位置で形成される第2色相角とに基づいて算出される、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記基準データは、前記第1色相角と前記第2色相角との比率であり、
    前記画像形成部は、前記画像形成条件の補正に利用する複数のパッチ画像を前記記録媒体に形成し、
    前記複数のパッチ画像は、
    前記下地色の画像の一部に前記第1色の前記第1画像が重なる第1パッチ画像と、
    前記下地色の画像の一部に前記第1基本色の画像が重なる第1基本色パッチ画像と、
    前記下地色の画像の一部に前記第2基本色の画像が重なる第2基本色パッチ画像とを含み、
    前記検出器は、前記複数のパッチ画像から、前記下地色、前記第1色、前記第1基本色、および前記第2基本色を検出し、
    前記制御部は、前記検出器の検出値に基づいて算出される前記第1色相角および前記第2色相角の比率と、前記基準データとに基づいて、前記画像形成条件を補正する、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記第1基本色と前記第2基本色とのうち、前記記録媒体において下層に位置する方の前記画像形成条件を補正する、請求項5~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記下地色は、前記記録媒体の色、または前記第1画像の下地として前記記録媒体上に形成される下地色の第2画像の第2色である、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記画像形成部により前記第1画像が繰り返し前記記録媒体に形成されている間に前記画像形成条件を変更する、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成部は、
    複数の基本色のうちのいずれか1つの色のトナーを用いて形成したトナー画像を前記記録媒体上に転写することにより、単色の前記第1色を発色させる処理と、
    第1基本色および第2基本色のトナーを重ねて形成したトナー画像を前記記録媒体上に転写することにより、二次色の前記第1色を発色させる処理とを実行可能であり、
    前記制御部は、単色の前記第1色を対象として前記画像形成条件を補正する単色補正処理と、二次色の前記第1色を対象として前記画像形成条件を補正する二次色補正処理とを交互に実行可能である、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成条件は、現像濃度を決定する作像パラメータを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記作像パラメータは、現像バイアスまたは現像スリーブ回転数を含む、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記画像形成条件は、画像転写パラメータを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記画像形成条件は、一次転写バイアスを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 画像形成装置の制御方法であって、
    画像形成条件に基づいて記録媒体に第1画像を形成するステップと、
    前記第1画像が形成された前記記録媒体から、前記第1画像の第1色と、前記第1画像の下地色とを検出するステップとを含み、
    前記画像形成装置は、色空間内における前記第1色の位置と、色空間内における前記下地色の位置との相対的な関係を特定するための基準データを格納する記憶部を備え、
    前記制御方法は、前記検出するステップにより検出された前記第1色および前記下地色と、前記基準データとに基づいて、前記画像形成条件を補正するステップをさらに含む、画像形成装置の制御方法。
  18. 請求項17に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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