JP2023130178A - 音出力装置、及び、音出力方法 - Google Patents

音出力装置、及び、音出力方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023130178A
JP2023130178A JP2022034703A JP2022034703A JP2023130178A JP 2023130178 A JP2023130178 A JP 2023130178A JP 2022034703 A JP2022034703 A JP 2022034703A JP 2022034703 A JP2022034703 A JP 2022034703A JP 2023130178 A JP2023130178 A JP 2023130178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
vehicle
output device
control unit
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022034703A
Other languages
English (en)
Inventor
清久 東
Kiyohisa Azuma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022034703A priority Critical patent/JP2023130178A/ja
Publication of JP2023130178A publication Critical patent/JP2023130178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】乗員に車両がスタンバイ状態であることを認識させることができる音出力装置等を提供する。【解決手段】車両50に関する音を出力する音出力装置10であって、車両50の走行関連情報を取得する取得部11と、音を制御する制御部12と、を備え、制御部12は、車両50の起動から第1の音を出力する。【選択図】図2

Description

本開示は、車室内に音を出力する音出力装置、及び、音出力方法に関する。
特許文献1には、走行用の駆動源としての内燃機関であるエンジンを備える車両において、アクセル操作子(アクセルペダル)の操作量及び車両情報に基づいてエンジン音を生成し、当該エンジン音をスピーカから出力する車両が開示されている。特許文献1では、アクセル操作子の操作量が零であり、かつ、車両状態が予め定めた所定状態のときに、エンジン音の音量を零よりも大きな値に設定することで、アクセル操作子の操作量が零であったとしても、スピーカからエンジン音を出力している。
特開2019-104395号公報
本開示は、乗員に車両がスタンバイ状態であることを認識させることができる音出力装置等を提供する。
本開示の一態様に係る音出力装置は、車両に関する音を出力する音出力装置であって、前記車両の走行関連情報を取得する取得部と、音を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両の起動から第1の音を出力する。
また、本開示の一態様に係る音出力方法は、車両に関する音を出力する音出力方法であって、前記車両の走行関連情報を取得し、前記出力音を制御し、前記制御では、前記車両の起動から第1の音を出力する。
本開示の音出力装置は、乗員に車両がスタンバイ状態であることを認識させることができる。
図1は、実施の形態に係る音出力装置を備える車両の模式図である。 図2は、実施の形態に係る音出力装置の機能ブロック図である。 図3は、音出力装置による動作(音出力方法)の第1の例を示すフローチャートである。 図4は、第1の例における音出力装置により出力される報知音のタイミングチャートを示す図である。 図5は、音出力装置による動作(音出力方法)の第2の例を示すフローチャートである。 図6は、第2の例における音出力装置により出力される報知音及び疑似的な走行音のタイミングチャートを示す図である。 図7は、音出力装置による動作(音出力方法)の第3の例を示すフローチャートである。 図8は、音出力装置による動作(音出力方法)の第4の例を示すフローチャートである。 図9は、変形例の(2)における音出力装置の機能ブロック図である。 図10は、変形例の(3)における音出力装置10Bの機能ブロック図である。
(本開示の基礎となった知見)
従来、電気自動車やハイブリッド車などのように走行開始時にモータで走行する車両や、エンジン車であっても車室内にエンジン音が漏れないように構成されている車両等のような、車室内が静かな環境に設定された車両がある。このような車両では、例えば、アクセルペダルを操作すれば走行可能な状態であるスタンバイ状態と、アクセルペダルを操作しても走行できない状態である起動停止状態とにおける区別を車室内に発生している音で区別することが難しい。このため、乗員(例えば、運転者)は、車両がスタンバイ状態であるのに、起動停止状態であると勘違いして誤った操作を車両に対して行うことで、車両を意図せずに走行させる可能性がある。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る音出力装置は、車両に関する音を出力する音出力装置であって、前記車両の走行関連情報を取得する取得部と、音を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両の起動から第1の音を出力する。
これによれば、車両の起動から第1の音を出力するため、車両の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両が誤操作されることを抑制することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて前記車両の走行開始を検出すると、前記第1の音の出力を停止、または、前記第1の音の音量を小さくして出力してもよい。
これによれば、車両の走行開始を検出することで乗員の操作により車両が走行していると判断でき、乗員が車両の状態を認識していると判断できるため、第1の音を停止する、または、第1の音の音量を小さくする。これにより、第1の音が乗員へ与える煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて前記車両の走行開始を検出すると、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて調整された第2の音を出力してもよい。
これによれば、車両が走行を開始すると、車両の走行状態に応じた第2の音を出力するため、乗員に車両の走行状態を第2の音で知覚させることができる。
また、前記第2の音は、1種類以上の音を含んでもよい。
また、前記制御部は、前記走行開始を検出すると、前記第1の音の音量を徐々に小さくして出力し、前記第2の音の音量を徐々に大きくして出力してもよい。
このため、第1の音の出力から第2の音の出力の切り替えを乗員に与える違和感が少なくなるように行うことができる。
また、前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて調整された前記第1の音であってもよい。
このため、走行開始時において、第1の音から第2の音へ出力される音が切り替わる場合であっても、第1の音から第2の音へシームレスに切り替えることができる。よって、乗員に与える違和感を低減することができる。
また、前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて周波数特性が調整された音であってもよい。
また、前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて音圧が調整された音であってもよい。
また、前記制御部は、前記走行関連情報から、前記車両の走行状態から停止状態への遷移を検出すると、前記車両の起動中でも、前記第1の音を出力しない、または、前記第1の音の音量を小さくして出力してもよい。
これによれば、車両が走行している状態から停止している状態に遷移した場合、車両がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を出力しない、または、第1の音の音量を小さくして出力する。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、前記制御部は、前記車両の走行状態から停止状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力してもよい。
これによれば、車両が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、車両の乗員は、車両がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両の車室内に出力することで、車両の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両が誤操作されることを抑制することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のブレーキが動作している状態を検出すると、前記第1の音の出力を停止する、または、前記第1の音の音量を小さくして出力してもよい。
これによれば、車両が停止しており、かつ、車両のブレーキが動作している場合、車両がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を停止する、または、第1の音を小さくする。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のブレーキが動作している状態から、前記車両のブレーキが動作していない状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力してもよい。
これによれば、車両が停止状態、かつ、車両のブレーキが動作している状態から、車両のブレーキが動作していない状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、車両の乗員は、車両がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両の車室内に出力することで、車両の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両が誤操作されることを抑制することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報から、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のシフトレバー位置がドライブである状態を検出すると、前記第1の音の出力を停止する、または、前記第1の音の音量を小さくして出力してもよい。
これによれば、車両が停止しており、かつ、車両のシフトレバーがドライブ状態である場合、車両がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を停止する、または、第1の音の音量を小さくして出力する。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のシフトレバーの位置がドライブである状態から、前記車両のシフトレバーの位置がパーキングまたはニュートラルである状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力してもよい。
これによれば、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のシフトレバーの位置がドライブである状態から、前記車両のシフトレバーの位置がパーキングまたはニュートラルである状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、車両の乗員は、車両がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両の車室内に出力することで、車両の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両が誤操作されることを抑制することができる。
また、さらに、前記車両の乗員からのオンまたはオフを示す入力を受け付ける受付部を備え、前記制御部は、前記入力がオンを示す場合、前記起動から前記第1の音を出力し、前記入力がオフを示す場合、前記起動からの期間中であっても、前記第1の音を出力しなくてもよい。
このため、第1の音を出力するか否かの設定を切り替えることができる。また、例えば、乗員が第1の音を煩わしいと感じる場合、スタンバイ状態であっても第1の音を出力しない設定に切り替えることで、乗員は快適に運転することができる。
また、前記第1の音は、疑似的なエンジン音であってもよい。
このため、車両の乗員は、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記第1の音は、疑似的なモータ音であってもよい。
このため、車両の乗員は、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記第1の音は、前記車両内の騒音をマスクするマスカー音であってもよい。
このため、車両の乗員は、マスカー音によって車室内の騒音の煩わしさを低減でき、また、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記第2の音は、疑似的なエンジン音であってもよい。
このため、車両の乗員は、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記第2の音は、疑似的なモータ音であってもよい。
このため、車両の乗員は、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記第2の音は、前記車両内の騒音をマスクするマスカー音であってもよい。
このため、車両の乗員は、マスカー音によって車室内の騒音の煩わしさを低減でき、また、第1の音及び第2の音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、前記音出力装置は、前記車両の車室内に放音してもよい。
また、前記第1の音は、前記車両の車室外へ放音する音量よりも前記車室内への放音の音量を大きくされてもよい。
また、さらに、前記車両の車室外の環境音を取得する音取得部を備え、前記制御部は、前記環境音の特性から前記車両の乗員が知覚できる音特性を算出し、前記第1の音を前記音特性に調整して出力してもよい。
このため、大きな環境音が車両の外部で生じていたとしても、車両の乗員は、第1の音を知覚することができる。よって、車両の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。
また、本開示の一態様に係る音出力方法は、車両に関する音を出力する音出力方法であって、前記車両の走行関連情報を取得し、前記出力音を制御し、前記制御では、前記車両の起動から第1の音を出力する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[音出力装置を備える車両の全体構成]
実施の形態では、車両に搭載される音出力装置について説明する。図1は、実施の形態に係る音出力装置を備える車両の模式図である。
車両50は、音出力装置10と、センサ51と、車両制御部52と、スピーカ53と、車両本体54とを備える。車両50は、具体的には、自動車であるが、特に限定されない。
センサ51は、車両50の各機構の動き検知し、その大きさを信号として出力する。本実施の形態では、センサ51は、例えば、走行速度に関連する情報として、車両50が電気自動車の場合は車両50が備えるモータに設置されてモータ回転数や電流値、トルク等の値を検知して出力し、車両50がエンジン車の場合は、エンジン回転数、エンジントルク等を出力する。また、アクセルの踏み込みの大きさ(アクセル開度)の情報として、アクセルペダルに付属しているセンサ51が、アクセルペダルの踏み込みの大きさを検出して出力する。
車両制御部52は、車両50の運転手の操作等に基づいて、車両50の駆動を制御し、センサ51からの信号501を取得する。車両制御部52は、例えば、ECU(Electronic Control Unit)であり、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータまたは専用回路などによって実現される。車両制御部52は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。
スピーカ53は、音出力装置10から出力された音声信号が示す出力音を出力する。スピーカ53は、例えば、車両50内の運転席側の壁(ドア)に配置され、運転席近傍の所定位置56において乗員に適切に聞こえるように調整された出力音を出力する。所定位置56は、例えば、車両50内において乗員が着座する位置である。
なお、図1の例では、スピーカ53は、運転席側の壁に配置されているが、これに限らずに、他の位置に配置されていてもよい。また、出力音は、1つのスピーカ53に限らずに、複数のスピーカにより出力されてもよい。この複数のスピーカは、車両本体54のどの位置に配置されていてもよい。
車両本体54は、車両50のシャーシ及びボディなどによって構成される構造体である。車両本体54は、スピーカ53が配置される車両50内の空間55(車室内空間)を形成する。
[音出力装置の構成]
次に、音出力装置10の構成及び基本動作について図1に加えて図2を参照しながら説明する。図2は、音出力装置10の機能ブロック図である。
音出力装置10は、車両50の車室内の空間55に音を出力する装置である。音出力装置10は、車両50の状態を報知するための報知音、及び、運転手に車両50の走行状態を感じさせるための疑似的な走行音の少なくとも一方を含む出力音を生成する装置である。報知音は、第1の音の一例である。疑似的な走行音は、第2の音の一例である。疑似的な走行音とは、車両50の走行状態によって変化する車両情報で示される値の大きさに応じて音量や音程、音響効果等の特性が変化する音のことである。乗員は疑似的な走行音のこれらの特性の変化によって、車両50の走行状態を知覚することができる。音出力装置10は、車両制御部52から出力される車両の走行に関する車両情報に基づいて、疑似的な走行音を生成し、スピーカ53から出力することで、運転手に車両の走行状態を知覚させることができる。例えば、エンジン車を運転している時、加速するとエンジン音の音程が上がり、アクセルペダルを踏み込むとエンジン音の音量が大きくなる。このような走行状態の変化による走行音の変化を、疑似的な走行音の生成時に音源データの特性に反映させることで、乗員は疑似的な走行音から車両の走行状態を知覚することができる。
疑似的な走行音は、例えば、エンジン車のエンジン音を録音して音源データとして取得し、その音源データを再生装置でループ再生しながら、走行状態に応じて再生音の特性が変更されたエンジン音であってもよい。このように、疑似的な走行音は、実際に運転している状況のエンジン音を模した音(疑似的なエンジン音)であってもよい。電気自動車にエンジン音を音源とした疑似的な走行音を適用することで、エンジン車を運転している感覚を提供することができる。
また、疑似的な走行音は、例えば、電気自動車のモータ音を録音して音源データとして取得し、その音源データを再生装置でループ再生しながら、走行状態に応じて再生音の特性が変更されたモータ音であってもよい。このように、疑似的な走行音は、実際に運転している状況のモータ音を模した音(疑似的なモータ音)であってもよい。
また、報知音は、実際に自動車等の車両の走行音とは全く関連のない音源データを用いて生成された音であってもよい。例えば、楽器の演奏音やシンセサイザー等で合成して生成した音源に基づいて生成された音であってもよい。複数の音源データを組み合わせて再生し、走行状況に応じて再生音の特性を変更することで、通常の自動車の走行音とは異なる、その車両のイメージやコンセプトに合わせた報知音を提供することができる。また、例えば、報知音は、ジェット機(航空機)、船舶、列車などの他の乗物の音を模した音であってもよい。
なお、疑似的な走行音は、報知音と同じ音であってもよいし、異なる音であってもよい。
図2に示されるように、音出力装置10は、取得部11、制御部12と、記憶部13と、出力部14とを有する。
[取得部11]
取得部11は、車両50の走行に関する車両情報109を取得する。取得部11は、車両情報109を車両制御部52から逐次的に取得する。取得部11は車両情報109から、必要な情報の選択、あるいは計算を実施して、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方を出力するために必要な走行関連情報101を出力する。走行関連情報101は、本実施の形態では、具体的には、車両50の走行速度を示す情報、又は、車両50のアクセル開度を示す情報を含む。走行関連情報101は、ブレーキの動作を示す情報、シフトレバーの位置を示す情報等を含んでいてもよい。車両情報109は、走行速度やアクセル開度そのものではなく、走行速度、アクセル開度が算出可能な、走行状態を表す他の情報でもよい。そのような場合、取得部11は、関連する車両情報109を読み出して所定の演算を行うことで必要な走行速度情報やアクセル開度情報を得る。
また、車両情報109は、エンジン車であれば、エンジン回転数、エンジントルクを含んでもよい。また、走行速度情報は、車速センサにより検出された車両50の走行速度で示されてもよいし、加速度を示す情報から算出されてもよい。加速度を示す情報は、車両50のブレーキ油圧、ドライブシャフト回転数、およびトルクの少なくとも1つを含んでもよい。車両情報109は、例えば、連続的な数値により示される指標値であってもよいし、相関を有する他の指標との波形によって示されていてもよい。取得部11は、例えば、車両制御部52とCANの規格に準拠した通信によってパルス信号を車両制御部52から取得する通信モジュール(通信回路)であるが、他の通信規格に準拠した通信モジュールであってもよく、特に限定されない。
[制御部12]
制御部12は、車室内のスピーカ53から出力する音を制御する。制御部12は、車両がスタンバイ状態である場合に、第1の音としての報知音を車両50の車室内に出力する。スタンバイ状態は、アクセルペダルを操作すれば走行可能な状態である。車両50は、車両50が起動されてから、車両50の車両情報109から得られた走行関連情報101に基づいて車両50の走行開始を検出するまでの初期期間中にスタンバイ状態となる。つまり、制御部12は、車両50が起動されてから、車両50の車両情報109から得られた走行関連情報101に基づいて車両50の走行開始を検出するまでの初期期間中、第1の音としての報知音を車両50の車室内に出力し続ける。例えば、制御部12は、走行状態に基づいて、走行速度またはモータ回転数が0から0より大きい値に遷移した場合や、アクセル開度、モータ加速度、モータトルク、エンジン加速度、エンジントルク、ドライブシャフトの回転数、プロペラシャフトの回転数などの時系列データに応じて算出された走行速度が0から0より大きい値に遷移した場合に、車両50の走行開始を検出してもよい。
なお、報知音は、車室内に配置されるスピーカ53から出力されるため、車両50の車室外よりも車室内で大きく出力される。また、制御部12は、車両情報109から得られる走行関連情報101に基づいて、車両50の走行開始を検出すると、報知音の出力を停止する、または、報知音の音量を小さくしてもよい。この場合、制御部12は、報知音の音量を第1の音量から第1の音量よりも小さい第2の音量まで徐々に小さくするように制御してもよい。第2の音量は、0であってもよい。つまり、制御部12は、車両50が走行し始めると報知音をフェードアウトさせるように制御してもよい。
ここで、報知音は、1種類の音により構成されてもよいし、複数種類の音の組み合わせにより構成されてもよい。報知音が1種類の音により構成されるか、複数種類の音により構成されるかは、報知音が出力されるタイミングに応じて設定されてもよいし、ユーザにより予め設定されてもよい。また、報知音を構成する音の種類や、複数種類の音で構成される場合の複数種類の音の組み合わせは、ユーザにより予め設定されてもよい。
また、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50の走行開始を検出すると、走行関連情報101に基づいて調整された疑似的な走行音を出力してもよい。疑似的な走行音は、車両情報に基づいて周波数特性が調整された音であってもよいし、走行関連情報101に基づいて音圧が調整された音であってもよい。例えば、制御部12は、車両50の走行速度が速いほど高い周波数特性になるように調整された疑似的な走行音をスピーカ53に出力させてもよい。また、疑似的な走行音は、走行関連情報101に基づいて位相が調整された音であってもよいし、走行関連情報101に基づいて変調された音であってもよい。また、疑似的な走行音は、フィルタ処理されてもよいし、音場制御が施されてもよい。
また、制御部12は、走行開始時の処理として報知音の出力から擬似的な走行音の出力へ違和感なく切り替える処理を実行してもよい。例えば、制御部12は、報知音をフェードアウトさせ、かつ、擬似的な走行音をフェードインさせるように、これらの2つの音をスピーカ53から同時に出力することで、報知音と擬似的な走行音とをスムーズに切り替えてもよい。つまり、制御部12は、走行開始を検出すると、報知音の音量を徐々に小さくして出力し、疑似的な走行音の音量を徐々に大きくして出力してもよい。
なお、制御部12は、車両50の走行開始を検出する前後でスピーカ53に出力させる報知音と、疑似的な走行音とを同じ音としてもよい。つまり、報知音は、走行関連情報101で示される走行速度が所定の速度以下の速度に応じた周波数特性に調整された疑似的な走行音と同じであってもよい。この場合、制御部12は、0から所定の速度までの走行速度において、周波数特性を一定とした音を報知音及び疑似的な走行音として、スピーカ53から出力させてもよい。また、制御部12は、車両50の走行開始から、車両情報に基づいて周波数特性が調整された報知音を擬似的な走行音として、スピーカ53から出力させてもよい。
ここで、擬似的な走行音は、複数種類の音の組み合わせにより構成されてもよい。擬似的な走行音を構成する複数の音は、それぞれの音に対して個別の調整処理がされてもよいし、同じ調整処理(共通する調整処理)がされてもよい。音への調整処理は、周波数特性の調整、音量の調整、位相の調整、変調処理、及び、フィルタ処理の少なくとも1つを含む。フィルタ処理は、例えば、カットオフ周波数を走行関連情報101に応じて変更するローパスフィルタによる処理などのような、フィルタ処理に用いられるパラメータを走行関連情報101に応じて連動して変更する処理であってもよい。擬似的な走行音は、報知音及び報知音とは異なる音の組み合わせ、つまり、報知音及び異なる音を両方出力することによって得られる音であってもよい。この場合に出力される擬似的な走行音に含まれる報知音は、走行関連情報101に関わらず一定の音であり、当該擬似的な走行音に含まれる報知音とは異なる音は、走行関連情報101に応じて調整された音であってもよい。
また、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出しても、報知音を出力しない、または、報知音をスタンバイ状態における第1の音量よりも小さい音量(例えば第2の音量)で出力してもよい。例えば、制御部12は、車両50の走行速度が0より大きい状態から0に遷移したことを検出すると、車両50がスタンバイ状態でも、報知音をスピーカ53から出力しなくてもよい。また、制御部12は、車両50の走行速度が0より大きい状態から0に遷移したことを検出すると、走行速度が0になっていることを運転者に知らせるために、第2の音量で報知音をスピーカ53から出力してもよい。
また、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、報知音の出力を再開してもよい。例えば、制御部12は、車両50の走行速度が0より大きい状態から0に遷移したことを検出してから所定時間(例えば5分間)が経過すると、報知音をスピーカ53から出力してもよい。所定時間は、5分間に限らずに、5分間よりも短い時間であってもよいし、5分間よりも長い時間であってもよい。所定時間は、運転者によって設定された時間であってもよい。このように報知音の出力を再開するのは、車両が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、車両の乗員は、車両がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性があるからである。つまり、走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過したときに、スタンバイ状態中と同様に報知音を車両50の車室内に出力することで、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。
また、制御部12は、車両50が起動中である場合において、走行関連情報101に基づいて、車両50が停止しており、かつ、車両50のブレーキが動作している状態を検出すると、報知音の出力を停止する、または、報知音の音量を小さくしてもよい。この場合、制御部12は、車両50のブレーキが動作していることで、乗員が意図してブレーキを操作している状態であり、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断できるためである。例えば、制御部12は、スタンバイ状態であっても、車両50のブレーキが動作している場合、第1の音量の報知音をスピーカ53に出力させずに、第2の音量よりも小さい報知音をスピーカ53に出力させてもよい。第2の音量は、0であってもよい。また、制御部12は、この後に走行関連情報101に基づいてブレーキが動作されなくなったことを検出すると、ブレーキが動作されなくなったことを検出してから所定時間後に報知音を出力してもよい。車両50がスタンバイ状態、かつ、停止状態でブレーキをオン及びオフを繰り返した場合、その動作に合わせて報知音の出力及び停止を繰り返すと煩わしい音になる。制御部12は、ブレーキが動作されなくなったことを検出してから所定時間後に報知音を出力するように制御することで、報知音の出力及び停止を抑制することができ、乗員に与える煩わしさを低減することができる。
また、制御部12は、車両50が起動中である場合において、走行関連情報101に基づいて、車両50が停止しており、かつ、車両50のシフトレバーが前進走行を示すドライブ状態であることを検出すると、報知音の出力を停止する、又は、報知音の音量を小さくしてもよい。この場合、制御部12は、車両50のシフトレバーがドライブ状態であることで、乗員が意図してシフトレバーをドライブ状態に切り替えたと判断でき、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断できるためである。例えば、制御部12は、スタンバイ状態であっても、車両50のシフトレバーが前進走行を示すドライブ状態である場合、第1の音量の報知音をスピーカ53に出力させずに、第2の音量よりも小さい報知音をスピーカ53に出力させてもよい。第2の音量は、0であってもよい。また、制御部12は、シフトレバーの、ドライブからパーキングやニュートラルなど車両50の停止を示す状態への変更を検知すると、変更が検知されてから所定時間後に報知音を出力してもよい。
制御部12は、記憶部13に記憶されている複数の音源データを同時に読み出して再生することで再生音信号を生成し、生成した再生音信号に対して、走行状態に応じた信号処理を行う。これにより、制御部12は、スピーカ53から上記の通りに説明した報知音または疑似的な走行音を出力させるための走行音データ107を生成する。制御部12は、生成した走行音データ107を出力部14へ出力する。なお、制御部12は、例えば、有限のデータ長の音源データを先頭から読み出し、データの終端まで読み出すと先頭に戻って繰り返し読み出して再生することで、各音源データの再生時間長さよりも長い期間の再生音信号を生成する。
[記憶部13]
記憶部13は、音源データを記憶している。具体的には、記憶部13は、複数の音源データを記憶している。複数の音源データは、それぞれ異なる周波数帯域の音源データである。
音源データとしては、通常の音楽、音声データでもよいし、特定の周波数の正弦波、矩形波等の信号、ホワイトノイズやピンクノイズ等のランダムノイズでもよい。また、車室内の騒音やエンジン音、排気音等を収録してデータ化したものでもよい。また、それらを組み合わせたものでもよい。また、それらをローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタなどで帯域制限したものでもよい。
音出力装置10が備える各処理部は、例えば、DSP等のプロセッサによって実現されるが、マイクロコンピュータまたは専用回路によって実現されてもよいし、プロセッサ、マイクロコンピュータ、及び専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。また、記憶部13は、不揮発性のメモリ、ストレージにより実現されてもよい。
[出力部14]
出力部14は、制御部12により出力された走行音データ107を変換及び増幅して得られた走行音信号108をスピーカ53に出力することで、スピーカ53から報知音または疑似的な走行音を出力させる。出力部14は、例えば、アンプである。
[音出力装置の動作]
音出力装置10は、以下に示す第1の例のように、車両50のスタンバイ状態において、報知音を出力する。第1の例は、報知音の制御例である。
図3は、音出力装置による動作(音出力方法)の第1の例を示すフローチャートである。図4は、第1の例における音出力装置により出力される報知音のタイミングチャートを示す図である。
まず、音出力装置10は、車両50が起動されることで起動し、処理を開始する(S101)。
次に、音出力装置10は、報知音をスピーカ53から出力させる(S102)。
次に、音出力装置10は、車両情報109に基づいて、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方を出力するために必要な走行関連情報101を取得する(S103)。
次に、音出力装置10は、走行関連情報101に基づいて車両50の走行開始を検出したか否かを判定する(S104)。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出した場合(S104でYes)、報知音の出力を停止する(S105)。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出していない場合(S104でNo)、ステップS103に戻る。
つまり、音出力装置10は、車両50が起動されてから走行開始が検出されるまでのスタンバイ状態において報知音をスピーカ53から出力させ続ける。
また、音出力装置10は、報知音及び疑似的な走行音の出力を両方制御してもよい。第2の例は、報知音及び疑似的な走行音の出力を両方制御する場合の制御例である。
図5は、音出力装置による動作(音出力方法)の第2の例を示すフローチャートである。図6は、第2の例における音出力装置により出力される報知音及び疑似的な走行音のタイミングチャートを示す図である。
まず、音出力装置10は、車両50が起動されることで起動し、処理を開始する(S111)。
次に、音出力装置10は、報知音をスピーカ53に出力させる(S112)。
次に、音出力装置10は、車両50の走行に関する走行関連情報101を取得する(S113)。
次に、音出力装置10は、走行状態に基づいて車両50の走行開始を検出したか否かを判定する(S114)。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出した場合(S114でYes)、報知音の出力を停止し、疑似的な走行音の出力を開始する(S115)。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出していない場合(S114でNo)、ステップS113に戻る。
音出力装置10は、ステップS115の後で、車両情報109に基づいて、車両50の走行に関する走行関連情報101を取得する(S116)。
次に、音出力装置10は、走行関連情報101に基づいて車両50の走行停止を検出したか否かを判定する(S117)。
音出力装置10は、車両50の走行停止を検出した場合(S117でYes)、擬似的な走行音の出力を停止する(S118)。なお、この場合、音出力装置10は、スタンバイ状態であっても報知音を出力しない。
音出力装置10は、走行関連情報101に基づいて走行停止を検出してから走行停止の状態が継続したまま所定時間が経過したか否かを判定する(S119)。
音出力装置10は、走行停止を検出してから所定時間が経過した場合(S119でYes)、ステップS112に戻り、報知音の出力を再開する。つまり、音出力装置10は、走行停止を検出してから所定時間が経過する第1タイミングまでの間、報知音の出力を禁止する。
音出力装置10は、車両50の走行停止を検出していない場合(S117でNo)、または、走行停止を検出してから所定時間が経過していない場合(S119でNo)、ステップS116に戻る。
図7は、音出力装置による動作(音出力方法)の第3の例を示すフローチャートである。第3の例では、第2の例のステップS111~S119と同様の処理を行い、S114においてNoと判定された場合に行われる処理が異なる。このため、異なる処理について主に説明する。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出していない場合(S114でNo)、走行関連情報101に基づいてブレーキの動作及び走行停止の両方を検出したか否かを判定する(S121)。なお、ブレーキの動作とは、ブレーキが動作していること、つまり、ブレーキによる車両50の制動が機能している状態を示す。
音出力装置10は、ブレーキの動作及び走行停止の両方を検出した場合(S121でYes)、報知音の出力を停止する(S122)。なお、音出力装置10は、既に報知音の出力が停止されている場合、報知音の出力を停止した状態を継続させる。
音出力装置10は、ブレーキの動作及び走行停止の両方を検出していない場合(S121でNo)、つまり、ブレーキの動作及び走行停止の一方のみを検出している場合、あるいは、その両方を検出していない場合、報知音の出力を開始する(S123)。なお、音出力装置10は、既に報知音が出力されている場合、報知音の出力を継続させる。
図8は、音出力装置による動作(音出力方法)の第4の例を示すフローチャートである。第4の例では、第2の例のステップS111~S119と同様の処理を行い、S114においてNoと判定された場合に行われる処理が異なる。このため、異なる処理について主に説明する。
音出力装置10は、車両50の走行開始を検出していない場合(S114でNo)、走行関連情報101に基づいてドライブ状態及び走行停止の両方を検出したか否かを判定する(S131)。なお、ドライブ状態とは、シフトレバーが前進走行を示す位置にある状態を示す。
音出力装置10は、ドライブ状態及び走行停止の両方を検出した場合(S131でYes)、報知音の出力を停止する(S132)。なお、音出力装置10は、既に報知音の出力が停止されている場合、報知音の出力を停止した状態を継続させる。
音出力装置10は、ドライブ状態及び走行停止の両方を検出していない場合(S131でNo)、つまり、ドライブ状態及び走行停止の一方のみを検出している場合、あるいは、その両方を検出していない場合、報知音の出力を開始する(S133)。なお、音出力装置10は、既に報知音が出力されている場合、報知音の出力を継続させる。
なお、第2の例のステップS114でNoと判定された場合、図7で説明した第3の例のステップS121と、図8で説明した第4の例のステップS131とが組み合わせられた判定が行われてもよい。ステップS121及びステップS131を組み合わせた判定において、ステップS121及びステップS131のいずれかでYesと判定された場合、ステップS122またはステップS132と同様の処理を行い、ステップS121及びステップS131の両方でNoと判定された場合、ステップS123またはステップS133と同様の処理が行われてもよい。
[効果など]
本実施の形態に係る音出力装置10は、車両50に関する音を出力する。音出力装置10は、車両50の走行関連情報101を取得する取得部11と、音を制御する制御部12とを備える。制御部12は、車両50の起動から第1の音(つまり報知音)を出力する。
これによれば、車両50の起動から第1の音に出力するため、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報に基づいて車両50の走行開始を検出すると、第1の音の出力を停止、または、第1の音の音量を小さくして出力する。
これによれば、車両50の走行開始を検出することで乗員の操作により車両50が走行していると判断でき、乗員が車両50の状態を認識していると判断できるため、第1の音を停止する、または、第1の音の音量を小さくする。これにより、第1の音が乗員へ与える煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報に基づいて車両50の走行開始を検出すると、車両50の走行状態に応じた車両情報に基づいて調整された第2の音(つまり疑似的な走行音)を出力する。
これによれば、車両50が走行を開始すると、車両50の走行状態に応じた第2の音を出力するため、乗員に車両の走行状態を第2の音で知覚させることができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、第2の音は、1種類以上の音を含む。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、走行開始を検出すると、第1の音の音量を徐々に小さくして出力し、第2の音の音量を徐々に大きくして出力する。このため、第1の音の出力から第2の音の出力の切り替えを乗員に与える違和感が少なくなるように行うことができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、第2の音は、車両50の走行状態に応じた車両情報に基づいて調整された第1の音である。このため、走行開始時において、第1の音から第2の音へ出力される音が切り替わる場合であっても、第1の音から第2の音へシームレスに切り替えることができる。よって、乗員に与える違和感を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、第2の音は、車両50の走行状態に応じた車両情報に基づいて周波数特性が調整された音である。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、第2の音は、車両50の走行状態に応じた車両情報に基づいて音圧が調整された音である。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報から、車両50の走行状態から停止状態への遷移を検出すると、車両50の起動中でも、第1の音を出力しない、または、第1の音の音量を小さくして出力する。つまり、車両50が走行している状態から停止している状態に遷移した場合、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両50が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を出力しない、または、第1の音の音量を小さくして出力する。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両50の走行状態から停止状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、第1の音を出力する。つまり、車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、車両50の乗員は、車両50がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両50の車室内に出力することで、車両50の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報に基づいて、車両50が停止状態、かつ、車両50のブレーキが動作している状態を検出すると、第1の音の出力を停止する、または、第1の音の音量を小さくして出力する。つまり、車両が停止しており、かつ、車両のブレーキが動作している場合、車両がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を停止する、または、第1の音を小さくする。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報に基づいて、車両50が停止状態、かつ、車両50のブレーキが動作している状態から、車両50のブレーキが動作していない状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、第1の音を出力する。つまり、車両50が停止状態、かつ、車両50のブレーキが動作している状態から、車両50のブレーキが動作していない状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、車両50の乗員は、車両50がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両50の車室内に出力することで、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報から、車両50が停止状態、かつ、車両50のシフトレバー位置がドライブである状態を検出すると、第1の音の出力を停止する、または、第1の音の音量を小さくして出力する。つまり、車両50が停止しており、かつ、車両50のシフトレバーがドライブ状態である場合、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両50が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、第1の音を停止する、または、第1の音の音量を小さくして出力する。これにより、第1の音の煩わしさを低減することができる。また、第1の音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両情報に基づいて、車両50が停止状態、かつ、車両50のシフトレバーの位置がドライブである状態から、車両50のシフトレバーの位置がパーキングまたはニュートラルである状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、第1の音を出力する。つまり、車両50が停止状態、かつ、車両50のシフトレバーの位置がドライブである状態から、車両50のシフトレバーの位置がパーキングまたはニュートラルである状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、車両50の乗員は、車両50がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、第1の音を車両50の車室内に出力することで、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
本実施の形態に係る音出力装置10は、車両50の走行に関する走行関連情報101を取得する取得部11と、車室内のスピーカ53から出力する音を制御する制御部12と、を備える。制御部12は、車両50が起動されてから、走行関連情報101に基づいて車両50の走行開始を検出するまでの初期期間中、第1の音(つまり報知音)を車両50の車室内に出力し続ける。
これによれば、車両50がスタンバイ状態である初期期間中にわたって報知音を車両50の車室内に出力し続けるため、車両50の乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、報知音は、車両50の車室外よりも車室内で大きく出力される。このため、乗員に車両がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行し始めたことを検出すると、報知音の出力を停止する、または、報知音の音量を小さくする。
これによれば、初期期間は乗員の操作によって車両50が走行を開始することで終了し、初期期間の終了後において車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断できるため、報知音を停止する、または、報知音の音量を小さくする。これにより、報知音を初期期間中と同様に出力し続けることにより、報知音が乗員へ与える煩わしさを低減することができる。また、報知音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行し始めたことを検出すると、走行状態に応じた周波数特性に調整された第2の音(疑似的な走行音)を出力する
これによれば、車両50が走行を開始すると、車両50の走行状態に応じた疑似的な走行音を出力するため、乗員に車両の走行状態を疑似的な走行音で知覚させることができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、報知音は、走行関連情報101で示される走行速度が所定の速度以下の速度に応じた周波数特性に調整された疑似的な走行音と同じである。
このため、走行開始時において、報知音から疑似的な走行音へ出力される音が切り替わる場合であっても、報知音から疑似的な走行音へシームレスに切り替えることができる。よって、乗員に与える違和感を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出すると、報知音を出力しない、または、報知音を初期期間における音量よりも小さい音量で出力する。
これによれば、車両50が走行している状態から停止している状態に遷移した場合、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両50が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、報知音を停止する、または、報知音を初期期間における音量よりも小さい音量で出力する。これにより、報知音を初期期間中と同様に出力し続けることにより、報知音の煩わしさを低減することができる。また、報知音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、走行関連情報101に基づいて車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、報知音の出力を再開する。
これによれば、車両50が走行している状態から停止している状態に遷移したことを検出した時から所定時間が経過すると、車両50の乗員は、車両50がスタンバイ状態であるか起動停止状態であるかを区別することができない可能性がある。よって、初期期間中と同様に報知音を車両50の車室内に出力することで、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。よって、乗員により車両50が誤操作されることを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方は、走行状態に応じた周波数特性に調整された疑似的なエンジン音または疑似的なモータである。
このため、車両の乗員は、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方を聞くことで車両の走行状態を知覚することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両50が起動中である場合において、走行関連情報101に基づいて、車両50が停止しており、かつ、車両50のブレーキが動作していることを検出すると、報知音の出力を停止する、または、報知音の音量を小さくする。
これによれば、車両50が停止しており、かつ、車両50のブレーキが動作している場合、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両50が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、報知音を停止する、または、報知音を小さくする。これにより、報知音を初期期間中と同様に出力し続けることにより、報知音が乗員に与える煩わしさを低減することができる。また、報知音の出力に要する消費電力を低減することができる。
また、本実施の形態に係る音出力装置10において、制御部12は、車両50が起動中である場合において、走行関連情報101に基づいて、車両50が停止しており、かつ、車両50のシフトレバーが前進走行を示すドライブ状態であることを検出すると、報知音の出力を停止する、または、報知音の音量を小さくする。
これによれば、車両50が停止しており、かつ、車両50のシフトレバーがドライブ状態である場合、車両50がスタンバイ状態であることを乗員が認識していると判断でき、車両50が停止中であってもスタンバイ状態であることを乗員に知らせる必要がないため、報知音を停止する、または、報知音を小さくする。これにより、報知音を初期期間中と同様に出力し続けることにより、報知音が乗員に与える煩わしさを低減することができる。また、報知音の出力に要する消費電力を低減することができる。
[変形例]
(1)
上記実施の形態に係る音出力装置10は、第1の音として車両50内の騒音をマスクするマスカー音を出力してもよいし、第2の音として車両50内の騒音をマスクするマスカー音を出力してもよい。この場合、音出力装置10は、車両50内の騒音をマスクするマスカー音を生成するためのマスク音源データを用いてスピーカ53から出力する音を生成してもよい。
モータには、電磁強制力による、数百Hz~数kHzの周波数帯域のモータ電磁騒音が発生しやすく、運転手を不快にさせる騒音となることが知られている。モータ電磁騒音は、車室内に発生する騒音の一例である。このため、変形例に係る音出力装置10は、車両50内のモータ電磁騒音をマスクするためのマスカー音と、疑似的な走行音とが合成された音を生成し、合成された音をスピーカ53から出力する。
変形例に係る音出力装置10では、制御部12は、マスカー音用のマスク音源データを用いて、走行状態に応じたマスカー音を生成してもよい。制御部12は、走行状態に基づいて、車両50のモータから発生する騒音の周波数特性を特定し、特定した周波数特性に重畳させるように、マスカー音用の音源データの音圧レベル及び音程(ピッチ)を調整することで、マスカー音を生成する。これにより、発生している騒音をマスクするためにより適したマスカー音を生成することができるため、より効果的に車室内の騒音をマスクすることができる。
これによれば、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方は、走行状態に応じて調整されたマスカー音であって、車両50内の騒音をマスクするマスカー音である。このため、車両50の乗員は、マスカー音によって車室内の騒音の煩わしさを低減でき、また、報知音及び疑似的な走行音の少なくとも一方を聞くことで車両50の走行状態を知覚することができる。
なお、上記実施の形態において、車両50は、モータを備えるとしたが、モータを備えなくてもよい。車両50は、例えば、走行のための動力をエンジンのみから得るエンジン車であってもよい。
また、騒音の一例としてモータによるモータ電磁騒音を挙げたが、モータ電磁騒音に限らずに、他の騒音であってもよい。他の騒音とは、車輪の駆動などを目的として車両50が備える回転体から発生する騒音である。つまり、回転体は、車両50内の空間55の騒音源となる。回転体は、例えば、空間とは別の空間内に配置される。回転体は、具体的には、車両本体54のボンネット内に形成された空間に設置される。回転体は、例えば、エンジン、ドライブシャフト、またはターボチャージャー(タービン)など、車輪の駆動に用いられる回転体である。また、回転体は、車両50が有するエアコンに用いられるモータなど、車輪の駆動以外に用いられる回転体であってもよい。このような回転体から発生する騒音の周波数は、回転体の回転数に関する情報に相関している。回転体の回転数に関する情報は、車両情報に含まれる。なお、回転体は、モータを含んでいてもよい。
また、他の騒音は、回転するタイヤと路面との接触により発生するロードノイズ、走行している車両50の車両本体54から生じる風切り音などのような、車両50の回転体以外から発生する騒音であってもよい。また、車両50がエンジンを備えるエンジン車の場合、エンジンこもり音であってもよい。
(2)
次に、変形例の(2)における音出力装置10Aについて説明する。変形例の(2)における音出力装置10Aは、実施の形態の音出力装置10と比較して、さらに、音取得部15を備える点、及び、制御部12の動作の一部が異なる。このため、以下では、実施の形態に係る音出力装置10と異なる点について説明し、共通する構成については説明を省略する。
図9は、変形例の(2)における音出力装置10Aの機能ブロック図である。
音取得部15は、車両50Aの車室外の環境音を取得する。音取得部15は、車室外に配置され、車室外の音を収音するマイク57に接続され、マイク57で収音された音の音データを取得することで、環境音を取得する。
制御部12は、環境音に対して車両50の乗員が知覚できる音を、報知音として出力する。例えば、制御部12は、環境音が車室において聞こえると推定される音量よりも大きな音量で、報知音をスピーカ53から出力させる。
このため、大きな環境音が車両50の外部で生じていたとしても、車両50の乗員は、報知音を知覚することができる。よって、車両50の乗員に車両50がスタンバイ状態であることを音で知らせることができる。
なお、制御部12は、走行中でも環境音が車室において聞こえると推定される音量よりも大きな音量で疑似的な走行音をスピーカ53から出力してもよい。
(3)
次に、変形例の(3)における音出力装置10Bについて説明する。変形例の(3)における音出力装置10Bは、実施の形態の音出力装置と比較して、さらに、受付部16を備える点、及び、制御部12の動作の一部が異なる。このため、以下では、実施の形態に係る音出力装置10と異なる点について説明し、共通する構成については説明を省略する。
図10は、変形例の(3)における音出力装置10Bの機能ブロック図である。
受付部16は、車両50の乗員からのオンまたはオフを示す入力を受け付ける。受付部16は、車室内に配置され、車室内にいる乗員からの入力を受け付けるボタンスイッチから制御信号を受信してもよいし、乗員が所有している情報端末の制御信号を、通信を介して情報端末から受信しても良い。
制御部12は、入力がオンを示す場合、スタンバイ状態において、報知音を車両50の車室内に出力する制御を行う。制御部12は、入力がオフを示す場合、スタンバイ状態であっても、報知音を車両50の車室内に出力する制御を行わない。
このため、車両50の乗員は、報知音を車室内に出力するか否かの設定を切り替えることができる。
(4)
上記実施の形態に係る音出力装置10は、車両制御部52とは別体の構成であるとしたが、これに限らずに、車両制御部52に組み込まれていてもよい。つまり、車両制御部52が音出力装置10の機能を備えていてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及びコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示は、走行音生成装置(コンピュータまたはDSP)が実行する走行音生成方法として実現されてもよいし、上記走行音生成方法をコンピュータまたはDSPに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、上記実施の形態において説明された走行音生成装置の動作における複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示の音出力装置は、例えば、乗員に車両がスタンバイ状態であることを認識させることができる装置として有用である。
10、10A、10B 音出力装置
11 取得部
12 制御部
13 記憶部
14 出力部
15 音取得部
16 受付部
50、50A、50B 車両
51 センサ
52 車両制御部
53 スピーカ
54 車両本体
55 空間
56 所定位置
101 走行関連情報
108 走行音信号
109 車両情報

Claims (25)

  1. 車両に関する音を出力する音出力装置であって、
    前記車両の走行関連情報を取得する取得部と、
    音を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記車両の起動から第1の音を出力する
    音出力装置。
  2. 前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて前記車両の走行開始を検出すると、前記第1の音の出力を停止、または、前記第1の音の音量を小さくして出力する
    請求項1に記載の音出力装置。
  3. 前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて前記車両の走行開始を検出すると、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて調整された第2の音を出力する
    請求項1または2に記載の音出力装置。
  4. 前記第2の音は、1種類以上の音を含む
    請求項3に記載の音出力装置。
  5. 前記制御部は、前記走行開始を検出すると、前記第1の音の音量を徐々に小さくして出力し、前記第2の音の音量を徐々に大きくして出力する
    請求項3または4に記載の音出力装置。
  6. 前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて調整された前記第1の音である
    請求項3から5のいずれか1項に記載の音出力装置。
  7. 前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて周波数特性が調整された音である
    請求項3から6のいずれか1項に記載の音出力装置。
  8. 前記第2の音は、前記車両の走行状態に応じた前記走行関連情報に基づいて音圧が調整された音である
    請求項3から7のいずれか1項に記載の音出力装置。
  9. 前記制御部は、前記走行関連情報から、前記車両の走行状態から停止状態への遷移を検出すると、前記車両の起動中でも、前記第1の音を出力しない、または、前記第1の音の音量を小さくして出力する
    請求項1から8のいずれか1項に記載の音出力装置。
  10. 前記制御部は、前記車両の走行状態から停止状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力する
    請求項9に記載の音出力装置。
  11. 前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のブレーキが動作している状態を検出すると、前記第1の音の出力を停止する、または、前記第1の音の音量を小さくして出力する
    請求項1から10のいずれか1項に記載の音出力装置。
  12. 前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のブレーキが動作している状態から、前記車両のブレーキが動作していない状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力する
    請求項11に記載の音出力装置。
  13. 前記制御部は、前記走行関連情報から、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のシフトレバー位置がドライブである状態を検出すると、前記第1の音の出力を停止する、または、前記第1の音の音量を小さくして出力する
    請求項1から9のいずれか1項に記載の音出力装置。
  14. 前記制御部は、前記走行関連情報に基づいて、前記車両が停止状態、かつ、前記車両のシフトレバーの位置がドライブである状態から、前記車両のシフトレバーの位置がパーキングまたはニュートラルである状態への遷移の検出から所定時間が経過すると、前記第1の音を出力する
    請求項13に記載の音出力装置。
  15. さらに、
    前記車両の乗員からのオンまたはオフを示す入力を受け付ける受付部を備え、
    前記制御部は、前記入力がオンを示す場合、前記起動から前記第1の音を出力し、前記入力がオフを示す場合、前記起動からの期間中であっても、前記第1の音を出力しない
    請求項1から14のいずれか1項に記載の音出力装置。
  16. 前記第1の音は、疑似的なエンジン音である
    請求項1から15のいずれか1項に記載の音出力装置。
  17. 前記第1の音は、疑似的なモータ音である
    請求項1から15のいずれか1項に記載の音出力装置。
  18. 前記第1の音は、前記車両内の騒音をマスクするマスカー音である
    請求項1から15のいずれか1項に記載の音出力装置。
  19. 前記第2の音は、疑似的なエンジン音である
    請求項3から8のいずれか1項に記載の音出力装置。
  20. 前記第2の音は、疑似的なモータ音である
    請求項3から8のいずれか1項に記載の音出力装置。
  21. 前記第2の音は、前記車両内の騒音をマスクするマスカー音である
    請求項3から8のいずれか1項に記載の音出力装置。
  22. 前記音出力装置は、前記車両の車室内に放音する
    請求項1から21のいずれか1項に記載の音出力装置。
  23. 前記第1の音は、前記車両の車室外へ放音する音量よりも前記車室内への放音の音量を大きくされる
    請求項1から22のいずれか1項に記載の音出力装置。
  24. さらに、
    前記車両の車室外の環境音を取得する音取得部を備え、
    前記制御部は、前記環境音の特性から前記車両の乗員が知覚できる音特性を算出し、前記第1の音を前記音特性に調整して出力する
    請求項1から23のいずれか1項に記載の音出力装置。
  25. 車両に関する音を出力する音出力方法であって、
    前記車両の走行関連情報を取得し、
    前記音を制御し、
    前記制御では、
    前記車両の起動から第1の音を出力する
    音出力方法。
JP2022034703A 2022-03-07 2022-03-07 音出力装置、及び、音出力方法 Pending JP2023130178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022034703A JP2023130178A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 音出力装置、及び、音出力方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022034703A JP2023130178A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 音出力装置、及び、音出力方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023130178A true JP2023130178A (ja) 2023-09-20

Family

ID=88024757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022034703A Pending JP2023130178A (ja) 2022-03-07 2022-03-07 音出力装置、及び、音出力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023130178A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106314270B (zh) 用于环保车辆的声音生成系统和控制该系统的方法
KR101526602B1 (ko) 가상엔진 사운드 시스템
US9873375B2 (en) Vehicle approach alert device
JP2004136831A (ja) 音響発生装置および自動車
JP4656045B2 (ja) 報知装置
US8669858B2 (en) Vehicle notification sound emitting apparatus
JP5728932B2 (ja) 車両の警報音発生装置
JP2005343360A (ja) 低騒音車両用警報装置
KR20210003806A (ko) 정상 상태 차량 음향 합성을 위한 시스템 및 방법
JP5560750B2 (ja) 車両の警報音発生装置
JP5644478B2 (ja) 車両の警報音発生装置
US20120293318A1 (en) Vehicle notification sound emitting apparatus
US11393444B2 (en) Noise suppressor for a vehicle and noise suppressing method for a vehicle
JP2015502577A (ja) 車両の乗員室内に導入される音を減衰又は増幅させるための方法及び装置
JP2004074994A (ja) 車室内音制御装置
JP2011183979A (ja) 車両用発音装置
JP2023130178A (ja) 音出力装置、及び、音出力方法
JP4126990B2 (ja) 車室内音制御装置
JP2008001124A (ja) 車載用発音装置
JP2010186456A (ja) 電気自動車の運転音および警報の発生方法
JP2011184036A (ja) 車両の警報音発生装置
JP2020158002A (ja) 車両近接報知装置、車両および車両近接報知方法
JP5560751B2 (ja) 車両の警報音発生装置
JP2007269044A (ja) 車載用発音装置
US11654827B2 (en) Driving sound generation device and driving sound generation method

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20240304