JP2023121927A - レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力されるレーザ光のビームプロファイルを変更することができるレーザ装置を提供する。【解決手段】レーザ装置1は、活性元素が添加されたコア11を含む増幅用光ファイバ10と、活性元素を励起する励起光を出射可能な励起光源3と、デリバリファイバ5と、デリバリファイバ5の出力端6から出力されるレーザ光の焦点位置でのビームサイズを変更可能なズームユニット71と、励起光源3とズームユニット71とを互いに同期させて制御可能な制御部9とを備える。デリバリファイバ5は、少なくとも上記出力端6において、中心に位置する中心コア領域61と、中心コア領域61の周囲を覆い、中心コア領域61の屈折率よりも高い屈折率を有する外側コア領域62と、外側コア領域62の周囲を覆い、外側コア領域62の屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド領域63とを含む。【選択図】図1
Description
本発明は、レーザ装置に係り、特にファイバレーザを用いてレーザ光を出力するレーザ装置に関するものである。
ファイバレーザは、従来から金属材料の加工に用いられてきた炭酸ガスレーザと比べると、そのビーム品質が良く、ビームスポットを小さくすることができ、またパワー密度も大きいため、近年、金属材料などの切断や溶接、切削などの加工を行うために用いられることが多くなってきている。しかし、銅やアルミニウムなどの材料は、ファイバレーザの発振波長の光に対する吸収率が鉄などと比べて低く、これらの材料を加工するためには高いパワー密度のビームを照射する必要があり、従来から広く普及しているマルチモードファイバレーザでは加工が難しい。このため、銅やアルミニウムなどの材料を加工する際には、発振されるレーザ光の大部分が基本モードからなり、マルチモードファイバレーザに比べて高いパワー密度のレーザ光を出射可能なシングルモードファイバレーザを使用することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、シングルモードファイバレーザから出力されるレーザ光は、図4Aに示すようなガウシアン形のビームプロファイルを有しており、シングルモードファイバレーザを用いて加工対象物を加工する場合には、このようなガウシアン形のビームプロファイルを有するレーザ光が加工対象物に照射される。しかしながら、近年、レーザ加工の分野においては、加工速度や加工品質などの加工性能を向上する上で、加工対象物に照射するレーザ光のビームプロファイルを加工対象物の材料や厚みに合わせて変更することが求められている。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、出力されるレーザ光のビームプロファイルを変更することができるレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、出力されるレーザ光のビームプロファイルを変更することができるレーザ装置が提供される。このレーザ装置は、活性元素が添加されたコアを含む増幅用光ファイバと、上記活性元素を励起する励起光を出射可能な励起光源と、上記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光を伝搬させることが可能なコアを含み、上記レーザ光を出力可能な出力端を有するデリバリファイバと、上記デリバリファイバの上記出力端から出力される上記レーザ光の焦点位置でのビームサイズを変更可能なズームユニットと、少なくとも上記励起光源と上記ズームユニットとを互いに同期させて制御可能な制御部とを備える。上記デリバリファイバは、少なくとも上記出力端において、半径方向に沿って屈折率が変化する複数の領域により構成される多段屈折率構造を有する。上記多段屈折率構造は、上記多段屈折率構造の中心に位置し、第1の屈折率を有する中心コア領域と、上記中心コア領域の周囲を覆い、上記第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有する外側コア領域と、上記外側コア領域の周囲を覆い、上記第1の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するクラッド領域とを含む。
以下、本発明に係るレーザ装置の実施形態について図1から図6を参照して詳細に説明する。図1から図6において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図6においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるレーザ装置1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、本実施形態におけるレーザ装置1は、ファイバレーザを用いたレーザ装置として構成されており、光共振器2と、光共振器2の一端側(上流側)から光共振器2に励起光を供給する複数の励起光源3と、複数の励起光源3から出力される励起光を結合して光共振器2に導入する光コンバイナ4と、光共振器2の他端側(下流側)に接続され、レーザ光を出力可能な出力端6を有するデリバリファイバ5と、デリバリファイバ5の出力端6に連結される出力ヘッド7と、加工対象物Wを保持するステージ8と、出力ヘッド7から加工対象物Wにレーザ光Lが照射される方向に垂直な平面内でステージ8を移動させる相対移動機構90とを含んでいる。本明細書では、特に言及がない場合には、光共振器2から出力ヘッド7に向かってレーザ光が伝搬する方向を「下流側」といい、それとは逆の方向を「上流側」ということとする。
光共振器2は、レーザ光を増幅可能な増幅用光ファイバ10と、所定の波長帯(例えば1070nm)の光を高い反射率(例えば100%近い反射率)で反射する高反射部21と、この波長の光を高反射部21よりも低い反射率(例えば10%の反射率)で反射する低反射部22とを含んでいる。高反射部21及び低反射部22は、例えば、光の伝搬方向に沿って周期的に光ファイバの屈折率を変化させて形成したファイバブラッググレーティング(FBG)やミラーにより構成される。図1に示す例では、高反射部21及び低反射部22をファイバブラッググレーティングにより構成している。
高反射部21と増幅用光ファイバ10とは融着接続部31において互いに融着接続されており、高反射部21と光コンバイナ4の光ファイバ4Aとは融着接続部32において互いに融着接続されている。また、低反射部22と増幅用光ファイバ10とは融着接続部33において互いに融着接続されており、低反射部22とデリバリファイバ5とは融着接続部34において互いに融着接続されている。
図2は、増幅用光ファイバ10の構造を模式的に示す断面図である。図2に示すように、増幅用光ファイバ10は、コア11と、コア11の周囲を覆う内側クラッド層12と、内側クラッド層12の周囲を覆う外側クラッド層13とを有している。コア11は、例えば、石英に屈折率を上昇させるアルミニウムなどの元素を添加し、さらにその少なくとも一部に活性元素を添加することにより形成される。コア11に添加される活性元素としては、例えばイッテルビウム(Yb)やエルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、ネオジム(Nd)などの希土類元素、ビスマス(Bi)やクロム(Cr)などが挙げられる。本実施形態では、Ybを増幅用光ファイバ10のコア11に添加する例について説明するが、これに限られるものではない。
内側クラッド層12は、例えばドーパントが添加されない石英から形成される。内側クラッド層12の屈折率はコア11の屈折率よりも低くなっており、コア11の内側には光導波路が形成される。外側クラッド層13は、例えば紫外線硬化樹脂から形成される。外側クラッド層13の屈折率は内側クラッド層12の屈折率よりも低くなっており、内側クラッド層12の内側にも光導波路が形成される。
励起光源3のそれぞれは、例えばGaAs系半導体を材料とするファブリペロー型の半導体レーザ素子を含むものであり、例えば中心波長915nmの励起光を生成するものである。励起光源3から延びる光ファイバ3Aは、融着接続部35において光コンバイナ4の光ファイバ4Bと融着接続されている。光コンバイナ4は、複数の励起光源3から出力される励起光を結合してこの励起光を増幅用光ファイバ10の内側クラッド層12に導入するように構成されている。
図3は、デリバリファイバ5の構造を屈折率とともに模式的に示す断面図である。図3に示すように、デリバリファイバ5は、コア50と、コア50の周囲を覆うクラッド51と、クラッド51の周囲を覆う被覆層52とを有している。クラッド51の屈折率はコア50の屈折率よりも低くなっており、コア50の内側には光導波路が形成される。例えば、コア50は石英に屈折率を上昇させるアルミニウムなどの元素を添加することにより形成され、クラッド51は石英から形成される。クラッド51の屈折率は例えば1.45である。
本実施形態におけるデリバリファイバ5は、半径方向に沿って屈折率が変化する複数の領域から構成される多段屈折率構造60を有している。具体的には、図3に示すように、デリバリファイバ5は、コア50の中心に位置し、クラッド51の屈折率以上の屈折率を有する中心コア領域61と、中心コア領域61の周囲を覆い、中心コア領域61の屈折率よりも高い屈折率を有する外側コア領域62と、外側コア領域62の周囲を覆い、中心コア領域61の屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド領域63とから構成される多段屈折率構造60を有している。例えばクラッド領域63に対する中心コア領域61の比屈折率差は0.01%~0.09%、クラッド領域63に対する外側コア領域62の比屈折率差は0.1%~0.15%である。
光共振器2において、増幅用光ファイバ10の内側クラッド層12を伝搬する励起光は、コア11を通過する際にYbに吸収され、このYbが励起されて自然放出光が生じる。Ybの励起により生じた自然放出光は、高反射部21と低反射部22との間で再帰的に反射され、特定の波長(例えば1064nm)の光が増幅されてレーザ発振が生じる。光共振器2で増幅されたレーザ光は、増幅用光ファイバ10のコア11内を伝搬し、その一部が低反射部22を透過して下流側に伝搬する。低反射部22を透過したレーザ光は、デリバリファイバ5を通って出力端6から出力ヘッド7に導入され、出力ヘッド7から例えば金属材料などの加工対象物Wに向けて出射される。
本実施形態におけるデリバリファイバ5のコア50は、増幅用光ファイバ10において増幅されるレーザ光の波長(例えば1064nm)の光が伝搬する場合に、シングルモードの光又はフューモードの光が伝搬できるように構成されている。例えば、フューモードの光が伝搬できるようにコア50が構成されている場合、基本モードであるLP01モードの光に加えて、LP11モードの光もコア50を伝搬する。ここで、フューモードとは2から10程度のLP(Linearly Polarized)モードを意味する。あるいは、マルチモードの光が伝搬できるようにコア50を構成してもよい。このように、デリバリファイバ5のコア50にシングルモードの光又はフューモードの光を伝搬させるようにすることで、デリバリファイバ5のコア50にマルチモードの光を伝搬させる場合と比較して、出力されるレーザ光のパワー密度を上げることができる。
本実施形態におけるデリバリファイバ5は、上述したような多段屈折率構造60を有しており、クラッド領域63に対する中心コア領域61の比屈折率差が外側コア領域62の比屈折率差よりも小さいため、外側コア領域62における光の閉じ込め効果が中心コア領域61における光の閉じ込め効果よりも高くなる。したがって、このような多段屈折率構造60にレーザ光を伝搬させると、図4Aに示すようなガウシアン形のビームプロファイルに比べて中心コア領域61におけるパワー密度を低くすることができる。このため、デリバリファイバ5の出力端6からは、図4Bに示すようなリング形のビームプロファイルや図4Cに示すようなトップハット形のビームプロファイルのレーザ光を出射することができる。例えば、図4Bに示すようなリング形のビームプロファイルを有するレーザ光のビーム形状は、図5Aに示すようにリング状にパワー密度の高い部分81を有している。
図1に示すように、出力ヘッド7は、上記のようにデリバリファイバ5の出力端6から出力されるレーザ光の焦点位置を光軸方向に沿って移動可能な焦点位置移動ユニット71と、レーザ光の焦点位置でのビームサイズを変更可能なズームユニット72とを内部に含んでいる。焦点位置移動ユニット71は、1枚以上のレンズを光軸に沿って移動可能な機構を有しており、例えばZスキャナと呼ばれるものである。また、ズームユニット72は、1枚以上のレンズを光軸に沿って移動可能なズームレンズ機構により構成される。焦点位置移動ユニット71及びズームユニット72を通過したレーザ光Lは、出力ヘッド7からステージ8上の加工対象物Wに向けて照射される。
また、レーザ装置1は、励起光源3、焦点位置移動ユニット71、及びズームユニット72を制御する制御部9を備えている。この制御部9は、例えば励起光源3に供給する電流を制御することなどによって、励起光源3の出力を制御し、出力ヘッド7内の焦点位置移動ユニット71及びズームユニット72に制御信号を供給することなどによって、それぞれのユニット71,72内でレンズを移動させて、出力ヘッド7から照射されるレーザ光Lの焦点位置又はレーザ光Lの焦点位置でのビームサイズを制御できるようになっている。
制御部9は、励起光源3、焦点位置移動ユニット71、及びズームユニット72を互いに同期させて制御できるようになっている。換言すれば、制御部9は、励起光源3の出力に応じて出力ヘッド7から出射されるレーザ光Lの焦点位置及びレーザ光Lの焦点位置でのビームサイズを調整できるようになっている。例えば、デリバリファイバ5の出力端6から出力されるレーザ光のビーム形状が図5Aに示すようなものであるとすると、制御部9によってズームユニット72を駆動して、レーザ光Lの焦点位置でのビームサイズを図5Bに示すように小さくすることで、図5Aのレーザ光に比べて中央部分のパワー密度を高くすることができる。また、例えば、制御部9は、ズームユニット72によってビームサイズを時間的に変化させつつ、励起光源3の出力を変化させて加工対象物Wに照射されるレーザ光Lのビームプロファイルを任意に変化させることができる。
また、制御部9によって焦点位置移動ユニット71を駆動して、レーザ光Lの焦点位置を光軸方向の下流側に移動させることで、図5Cに示すように、加工対象物Wに照射されるレーザ光のパワー密度の高いリング状の部分82を図5Aのリング状の部分81に比べて太くすることができる。さらにズームユニット72を組み合わせることにより、図5Dに示すように、図5Cに示すビームサイズを小さくすることも可能である。
本実施形態では、出力ヘッド7に焦点位置移動ユニット71とズームユニット72とが設けられているが、ズームユニット72のみを出力ヘッド7に設けてもよい。また、本実施形態におけるデリバリファイバ5は、その全長にわたって上述した多段屈折率構造60を有しているものとして説明したが、出力ヘッド7に入力されるレーザ光のビーム形状を制御するためには、少なくともデリバリファイバ5の出力端6において上述した多段屈折率構造60を有していればよい。
上述した実施形態におけるレーザ装置1は、光共振器2の上流側から励起光を導入する前方励起型のファイバレーザを含んでいるが、本発明は、光共振器2の下流側から励起光を導入する後方励起型のファイバレーザを含むレーザ装置にも適用できるものである。さらに、本発明は、光共振器2の両側から励起光を導入する双方励起型のファイバレーザを含むレーザ装置にも適用できるものである。
図6は、本発明の第2の実施形態におけるレーザ装置101の構成を模式的に示す図である。本実施形態におけるレーザ装置101は、第1の実施形態における励起光源3、光コンバイナ4、及び光共振器2を含むファイバレーザユニット110を複数台備えている。それぞれのファイバレーザユニット110の低反射部22は、融着接続部34においてデリバリファイバ105と融着接続されている。これらのデリバリファイバ105は光コンバイナ104に接続されており、光コンバイナ104は、複数のファイバレーザユニット110から出力されるレーザ光を結合するように構成されている。光コンバイナ104には上述したデリバリファイバ5が接続されており、このデリバリファイバ5の出力端6に出力ヘッド7が連結されている。この場合には、マルチモードの光がデリバリファイバ5のコア50を伝搬することになる。制御部9は、複数のファイバレーザユニット110内の励起光源3、焦点位置移動ユニット71、及びズームユニット72を互いに同期させて制御できるようになっている。
また、上述したいずれの実施形態においても、制御部9は、励起光源3、焦点位置移動ユニット71、及びズームユニット72に加えて、相対移動機構90を同期的に制御してもよい。この場合には、上述した加工対象物Wに照射されるレーザ光Lのビームプロファイルを変化させつつ、レーザ光Lと加工対象物Wとを相対的に移動させることができる。したがって、加工対象物Wの加工位置に応じた好適なビームプロファイルのレーザ光Lを加工対象物Wに照射することができる。
以上述べたように、本発明の一態様によれば、出力されるレーザ光のビームプロファイルを変更することができるレーザ装置が提供される。このレーザ装置は、活性元素が添加されたコアを含む増幅用光ファイバと、上記活性元素を励起する励起光を出射可能な励起光源と、上記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光を伝搬させることが可能なコアを含み、上記レーザ光を出力可能な出力端を有するデリバリファイバと、上記デリバリファイバの上記出力端から出力される上記レーザ光の焦点位置でのビームサイズを変更可能なズームユニットと、少なくとも上記励起光源と上記ズームユニットとを互いに同期させて制御可能な制御部とを備える。上記デリバリファイバは、少なくとも上記出力端において、半径方向に沿って屈折率が変化する複数の領域により構成される多段屈折率構造を有する。上記多段屈折率構造は、上記多段屈折率構造の中心に位置し、第1の屈折率を有する中心コア領域と、上記中心コア領域の周囲を覆い、上記第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有する外側コア領域と、上記外側コア領域の周囲を覆い、上記第1の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するクラッド領域とを含む。
このようなレーザ装置によれば、デリバリファイバの少なくとも出力端が多段屈折率構造を有しているため、デリバリファイバの少なくとも出力端において外側コア領域における光の閉じ込め効果が中心コア領域における光の閉じ込め効果よりも高くなる。したがって、このような多段屈折率構造にレーザ光を伝搬させることにより、ガウシアン形のビームプロファイルに比べて中心コア領域におけるパワー密度を低くしたレーザ光を出射することができる。そして、このような中心コア領域におけるパワー密度を低くしたレーザ光のビームサイズを励起光源の出力と同期させて変更することができるため、出力されるレーザ光のビームプロファイルを簡単に変化させることができる。
上記デリバリファイバの上記コアは、上記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光の波長においてシングルモード又はフューモードの光を伝搬させるように構成されていてもよい。あるいは、上記デリバリファイバの上記コアは、上記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光の波長においてマルチモードの光を伝搬させるように構成されていてもよい。
上記レーザ装置は、上記デリバリファイバの上記出力端から出力される上記レーザ光の上記焦点位置を光軸方向に沿って移動可能な焦点位置移動ユニットをさらに備えていてもよい。この場合において、上記制御部は、上記励起光源と上記ズームユニットと上記焦点位置移動ユニットとを互いに同期させて制御するように構成されることが好ましい。このような焦点位置移動ユニットを励起光源及びズームユニットと同期させて動作させることで、出力されるレーザ光のビームプロファイルをより柔軟に変化させることができる。
上記レーザ装置は、加工対象物を保持するステージと、上記加工対象物に向けて上記レーザ光を照射する出力ヘッドと、上記加工対象物と上記加工対象物に向けて照射される上記レーザ光とを相対的に移動させることが可能な相対移動機構とをさらに備えていてもよい。この場合において、上記制御部は、上記励起光源と上記ズームユニットと上記相対移動機構とを互いに同期させて制御するように構成されることが好ましい。このような相対移動機構を励起光源及びズームユニットと同期させて動作させることで、加工対象物の位置に応じた好適なビームプロファイルのレーザ光を加工対象物に照射することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1,101 レーザ装置
2 光共振器
3 励起光源
4,104 光コンバイナ
5,105 デリバリファイバ
6 出力端
7 出力ヘッド
8 ステージ
9 制御部
10 増幅用光ファイバ
11 コア
12 内側クラッド層
13 外側クラッド層
21 高反射部
22 低反射部
31~35 融着接続部
50 コア
51 クラッド
52 被覆層
60 多段屈折率構造
61 中心コア領域
62 外側コア領域
63 クラッド領域
71 焦点位置移動ユニット
72 ズームユニット
90 相対移動機構
110 ファイバレーザユニット
2 光共振器
3 励起光源
4,104 光コンバイナ
5,105 デリバリファイバ
6 出力端
7 出力ヘッド
8 ステージ
9 制御部
10 増幅用光ファイバ
11 コア
12 内側クラッド層
13 外側クラッド層
21 高反射部
22 低反射部
31~35 融着接続部
50 コア
51 クラッド
52 被覆層
60 多段屈折率構造
61 中心コア領域
62 外側コア領域
63 クラッド領域
71 焦点位置移動ユニット
72 ズームユニット
90 相対移動機構
110 ファイバレーザユニット
Claims (5)
- 活性元素が添加されたコアを含む増幅用光ファイバと、
前記活性元素を励起する励起光を出射可能な励起光源と、
前記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光を伝搬させることが可能なコアを含み、前記レーザ光を出力可能な出力端を有するデリバリファイバと、
前記デリバリファイバの前記出力端から出力される前記レーザ光の焦点位置でのビームサイズを変更可能なズームユニットと、
少なくとも前記励起光源と前記ズームユニットとを互いに同期させて制御可能な制御部と
を備え、
前記デリバリファイバは、少なくとも前記出力端において、半径方向に沿って屈折率が変化する複数の領域により構成される多段屈折率構造を有し、
前記多段屈折率構造は、
前記多段屈折率構造の中心に位置し、第1の屈折率を有する中心コア領域と、
前記中心コア領域の周囲を覆い、前記第1の屈折率よりも高い第2の屈折率を有する外側コア領域と、
前記外側コア領域の周囲を覆い、前記第1の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するクラッド領域と
を含む、
レーザ装置。 - 前記デリバリファイバの前記コアは、前記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光の波長においてシングルモード又はフューモードの光を伝搬させるように構成されている、請求項1に記載のレーザ装置。
- 前記デリバリファイバの前記コアは、前記増幅用光ファイバにおいて生成されるレーザ光の波長においてマルチモードの光を伝搬させるように構成されている、請求項1に記載のレーザ装置。
- 前記デリバリファイバの前記出力端から出力される前記レーザ光の前記焦点位置を光軸方向に沿って移動可能な焦点位置移動ユニットをさらに備え、
前記制御部は、前記励起光源と前記ズームユニットと前記焦点位置移動ユニットとを互いに同期させて制御するように構成される、
請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ装置。 - 加工対象物を保持するステージと、
前記加工対象物に向けて前記レーザ光を照射する出力ヘッドと、
前記加工対象物と前記加工対象物に向けて照射される前記レーザ光とを相対的に移動させることが可能な相対移動機構と
をさらに備え、
前記制御部は、前記励起光源と前記ズームユニットと前記相対移動機構とを互いに同期させて制御するように構成される、
請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022025290A JP2023121927A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022025290A JP2023121927A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | レーザ装置 |
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ID=87799126
Family Applications (1)
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2022
- 2022-02-22 JP JP2022025290A patent/JP2023121927A/ja active Pending
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