JP2023102672A - 廃プラスチック成形物の製造方法、及び廃プラスチック成形物の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】連通部の温度の制御精度を高め、廃プラスチック成形物の高密度化が可能な廃プラスチック成形物の製造方法を提供する。【解決手段】廃プラスチック原料Mを容器へ投入する原料投入工程と、容器内で廃プラスチック原料を混練し、加熱する混練加熱工程と、容器の端部に設けられて容器内と外部とを連通する連通部130へ向かって、140℃以上に加熱された廃プラスチック原料を移送する移送工程と、少なくとも廃プラスチック原料が連通部130内を押し出される間、連通部130へ冷却水Wを散布することによって連通部130を100℃以下に冷却する冷却工程と、冷却水Wの散布によって発生した水蒸気Sに対してガスGを噴射するガス噴射工程と、冷却された連通部130から容器の外部に押し出されることによって成形された廃プラスチック原料を切断する切断工程と、を含む、廃プラスチック成形物の製造方法。【選択図】図3
Description
本発明は、廃プラスチック成形物の製造方法、及び廃プラスチック成形物の製造装置に関する。
家庭ごみ等に含まれる廃プラスチックをリサイクルするために、コークス炉を使用して廃プラスチックを化学原料化する技術がある。コークス炉内に廃プラスチックを投入するためには、当該廃プラスチックを所定形状の成形物に成形する必要がある。
例えば、下記特許文献1には、所定温度以上に加熱された廃プラスチック原料に対して押出し成形を行い、廃プラスチック成形物を製造する際、押出成形中の連通部を所定温度以下に冷却する技術が開示されている。特許文献1によれば、廃プラスチック原料の溶融した表面を固化することができるので、押出し中又は連通部から押出された後の廃プラスチック成形物の膨張が抑制され、高密度化が実現される。
また、コークス炉を使用した技術ではないが、下記特許文献2には、溶融樹脂からペレットを製造するホットカット装置が開示されている。下記特許文献2のホットカット装置では、カッターケース内におけるカッタ刃によるペレットの切断状態の観察を容易化するため、カッタ刃に熱風を吹き付けることによって、空間内に発生する水蒸気を排気する方法が開示されている。
ここで、本発明者らによる研究の結果、上記特許文献1では、散布された冷却水が加熱された連通部に接触することで水蒸気が発生することが分かった。水蒸気は、気体であり、液体の水より熱容量が小さいため、水蒸気が連通部の周囲に滞留すると、水だけで連通部を冷却する場合より、冷却効率が低下する。結果、連通部の温度を設定した温度に制御し難いという問題がある。
水蒸気を除去する方法として、上記特許文献2で開示されたような熱風の吹き付け技術の適用も考えられるが、特許文献2では、熱風の吹き付けの前段階として、まず、ペレットとの接触によって加熱されたカッタ刃に向けて冷却水が散布される。このため、熱風が吹き付けられる対象は、あくまでカッタ刃の周囲から生じる水蒸気である。
一方、上記特許文献1では、内部を廃プラスチック成形物が移動する連通部に向けて冷却水が散布されると共に、冷却の際に連通部の周囲から生じる水蒸気を排気する必要が生じる。このため、上記特許文献2の熱風の吹き付け技術を特許文献1にそのまま適用しても、連通部から押し出された後の廃プラスチック成形物を切断する切断機に対して、熱風が吹き付けられるに過ぎない。結果、連通部の周囲から発生する水蒸気を適切に排気することは難しい。
また、特許文献2では、冷却水は、カッタ刃に向けて散布される構成である。このため、成形物(ペレット)の冷却工程は、ダイから押出された後に行われる。一方、特許文献1では、内部を成形物が移動する際の連通部に対して冷却水が散布されるため、冷却工程は、押出された後でなく、押出し中に行われる。このため、特許文献2の場合、成形物の固化開始が遅れ、廃プラスチックが押し出された後、冷却水の吸収によって膨化し、密度が低下してしまう。すなわち、特許文献2では、連通部を冷却すること、及び、連通部の温度を制御することが考慮されていない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、連通部の温度の制御精度を高め、廃プラスチック成形物の高密度化が可能な新規かつ優れた廃プラスチック成形物の製造装置、及び廃プラスチック成形物の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、廃プラスチック原料を容器へ投入する原料投入工程と、上記容器内で上記廃プラスチック原料を混練し、加熱する混練加熱工程と、上記容器の端部に設けられて上記容器内と外部とを連通する連通部へ向かって、140℃以上に加熱された上記廃プラスチック原料を移送する移送工程と、少なくとも上記廃プラスチック原料が上記連通部内を押し出される間、上記連通部へ冷却水を散布することによって上記連通部を100℃以下に冷却する冷却工程と、上記冷却水の散布によって発生した水蒸気に対してガスを噴射するガス噴射工程と、冷却された上記連通部から上記容器の外部に押し出されることによって成形された上記廃プラスチック原料を切断する切断工程と、を含む、廃プラスチック成形物の製造方法が提供される。
上記容器の上記端部には面板が設けられ、上記連通部は、上記面板の上記容器の外方側の端面から突出されたノズルを有し、上記冷却工程における上記連通部の冷却は、上記ノズルの外周面への冷却水の散布により行われてもよい。
上記冷却工程では、上記冷却水を上記面板に沿って平行に散布し、上記ガス噴射工程では、上記ガスを上記面板に沿って平行に噴射してもよい。
上記ガス噴射工程において、上記ガスを、上記冷却工程における上記冷却水を散布する位置から離れた位置で噴射してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他の観点によれば、内部に廃プラスチック原料を収容する容器と、上記容器の上記内部において混練され、140℃以上に加熱された上記廃プラスチック原料を上記容器の端部へ向かって移送する移送部と、上記容器の上記端部に設けられ、上記容器の上記内部と上記容器の外部とを連通する連通部と、上記連通部へ冷却水を散布することによって上記連通部を100℃以下に冷却する冷却部と、上記冷却水の散布によって発生した水蒸気に対してガスを噴射するガス噴射部と、冷却された上記連通部から上記容器の外部に押し出されることによって成形された上記廃プラスチック原料を切断する切断部と、を備える、廃プラスチック成形物の製造装置が提供される。
以上、説明したように本発明によれば、連通部の温度の制御精度を高め、廃プラスチックの高密度化が可能な新規かつ優れた廃プラスチック成形物の製造装置、及び廃プラスチック成形物の製造方法が提供される。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.廃プラスチック成形物の製造装置の構成>
図1~図3を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す正面図である。図2は、同実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す平面図である。図3は、同実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す側面図である。
図1~図3を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す正面図である。図2は、同実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す平面図である。図3は、同実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の構成例を示す側面図である。
本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、廃プラスチック原料Mに対して、混練及び加熱等の処理を行った後、押出成形することで、所定の形状を有する廃プラスチック成形物Pを成形するための装置である。廃プラスチック成形物Pは、例えば、石炭とともにコークス炉内へ挿入され、化学原料としてリサイクルされる。
ここで、廃プラスチック原料Mには、使用済みプラスチック容器をはじめとするプラスチックごみが含まれる。具体的には、廃プラスチック原料Mには、ポリエチレン、ポリスチレン、又はポリプロピレン等の樹脂材料を主成分とするプラスチックごみが含まれる。
廃プラスチック原料Mは、廃プラスチック成形物Pの製造装置100に投入される前の段階で、ある程度破砕された状態であってもよい。また、廃プラスチック原料Mは、廃プラスチック成形物Pの製造装置100に投入される前の段階で、ある程度、混練され、加熱された状態であってもよい。この場合、容器110内での廃プラスチック原料Mに対する混練、加熱を省略又は簡易的に行うようにしてもよい。
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、図1に示すように、容器110と、移送部120と、連通部130と、冷却部140と、ガス噴射部190とを有している。
(容器)
容器110は、廃プラスチック原料Mを収容することが可能な筐体部分である。容器110は、図1におけるY方向の一端部111側に、Z方向に向かって開口されたホッパ113を有する。かかるホッパ113を介して、容器110内に廃プラスチック原料Mが投入される。廃プラスチック原料Mは、容器110の内部において、混練されるとともに、140℃以上に加熱される。
容器110は、廃プラスチック原料Mを収容することが可能な筐体部分である。容器110は、図1におけるY方向の一端部111側に、Z方向に向かって開口されたホッパ113を有する。かかるホッパ113を介して、容器110内に廃プラスチック原料Mが投入される。廃プラスチック原料Mは、容器110の内部において、混練されるとともに、140℃以上に加熱される。
容器110内での加熱温度が、140℃未満であると、廃プラスチック原料Mの溶融が十分でなく、後述する廃プラスチック成形物Pの成形過程において、表面側の固化が十分に行われない。この結果、廃プラスチック成形物Pの高密度化が実現されない。また、容器110内において、廃プラスチック原料Mが140℃以上に加熱されるとは、容器110内の全ての領域において、140℃以上に加熱されていることを意味するものではなく、連通部130の近傍において押出し成形される状態となった廃プラスチック原料Mが、140℃以上に加熱されていれば足りる。具体的には、後述する面板117内に設けられた温度センサ170によって、容器110内の温度が測定される。さらに、温度センサ170は、面板117内に設けられたヒータ151の加熱温度を検出可能な範囲内に設けられる。
さらに、容器110内には、移送部120の一部が設けられ、かかる移送部120によって、容器110のY方向の他端部115へ向かって廃プラスチック原料Mが移送される。容器110の他端部115には、面板117が設けられている。面板117は、容器110の他端部115に設けられた板状部材であり、面板117には、連通部130が設けられている。連通部130の詳細については、後述する。面板117の板厚、形状等は、押出し成形における押圧力等を考慮して、適宜設定され得る。
(移送部)
移送部120は、容器110内の廃プラスチック原料Mを容器110の他端部115へ向かって移送する。具体的には、移送部120は、図2に示すように、いわゆる2軸押出し機構を有している。図1及び図2に示すように、移送部120は、一例として、容器110内において軸方向がY方向に沿って設けられた一対のシャフト121と、シャフト121の軸方向端部と連結された減速機構123と、減速機構123を介してシャフト121に回転力を付与する駆動源125とを有している。
移送部120は、容器110内の廃プラスチック原料Mを容器110の他端部115へ向かって移送する。具体的には、移送部120は、図2に示すように、いわゆる2軸押出し機構を有している。図1及び図2に示すように、移送部120は、一例として、容器110内において軸方向がY方向に沿って設けられた一対のシャフト121と、シャフト121の軸方向端部と連結された減速機構123と、減速機構123を介してシャフト121に回転力を付与する駆動源125とを有している。
一対のシャフト121の外周面には、らせん状に設けられた刃状部分を有するスクリュー部127が設けられている。かかるスクリュー部127によって、シャフト121の回転に伴い、廃プラスチック原料Mが容器110の一端部111側から他端部115側へ移送される。また、一対のシャフト121に設けられたスクリュー部127同士の回転によって、廃プラスチック原料Mが混練されるとともに、摩擦によって加熱される。一対のシャフト121の回転方向は、同じ方向であってもよいし、逆方向であってもよく、容器110内の廃プラスチック原料Mの混練、加熱状態等に応じて適宜設定される。
さらに、一対のシャフト121には、ニーディングディスク部129が設けられてもよい。ニーディングディスク部129は、図2に示すように、シャフト121の軸方向中間に設けられている。一対のシャフト121に設けられたニーディングディスク部129同士の回転によって、廃プラスチック原料Mがより混練されるとともに、摩擦によって加熱される。
(連通部)
図1に示すように、連通部130は、容器110の他端部に設けられた、横断面が円形の筒状部分であり、容器110内と外部とを連通している。廃プラスチック原料Mが、連通部130内を押し出されることにより、所定形状に成形され、廃プラスチック成形物Pとなる。
図1に示すように、連通部130は、容器110の他端部に設けられた、横断面が円形の筒状部分であり、容器110内と外部とを連通している。廃プラスチック原料Mが、連通部130内を押し出されることにより、所定形状に成形され、廃プラスチック成形物Pとなる。
図3に示すように、連通部130は、容器110の面板117に複数設けられる。特に、連通部130は、面板117におけるスクリュー部127の外周側に対応する位置に周状に設けられる。また、連通部130は、面板117の外方側の端面117Aから突出したノズル131を有している。ノズル131を有することにより、廃プラスチック原料Mが、連通部130の内周面131Aと接触する距離が長くなる。これにより、後述するように所定の温度以下とされた連通部130との接触に伴う放熱による冷却によって、廃プラスチック原料Mの溶融表面を固化することができる。
また、廃プラスチック原料Mが、連通部130の内周面131Aと接触する距離が長くなることで、廃プラスチック成形物Pの成形性が向上する。すなわち、押し出し成形後、廃プラスチック成形物Pが所定の径を有する。例えば、ノズル131の距離Lは、20mm以上に設定される。
(冷却部)
冷却部140は、連通部130を100℃以下に冷却する。冷却部140による冷却によっても連通部130の温度が100℃より高い温度であると、溶融した廃プラスチック原料Mの表面が、十分に固化されない。この結果、廃プラスチック成形物Pの高密度化が実現されない。また、連通部130が100℃以下に冷却されるとは、連通部130の全ての領域において、100℃以下に冷却されていることを意味するものではなく、廃プラスチック原料Mを固化するために必要な範囲の連通部130が、100℃以下に冷却されていれば足りる。具体的には、図1に示すように、連通部130に設けられた温度センサ131Cによって、連通部130の温度が測定される。さらに、温度センサ131Cは、後述する水冷ノズル141の直下であって、連通部130の肉厚の径方向の中間部分の温度を測定可能な位置に設けられる(後述する図4A参照)。温度センサ131Cの一例としては熱電対が挙げられる。
冷却部140は、連通部130を100℃以下に冷却する。冷却部140による冷却によっても連通部130の温度が100℃より高い温度であると、溶融した廃プラスチック原料Mの表面が、十分に固化されない。この結果、廃プラスチック成形物Pの高密度化が実現されない。また、連通部130が100℃以下に冷却されるとは、連通部130の全ての領域において、100℃以下に冷却されていることを意味するものではなく、廃プラスチック原料Mを固化するために必要な範囲の連通部130が、100℃以下に冷却されていれば足りる。具体的には、図1に示すように、連通部130に設けられた温度センサ131Cによって、連通部130の温度が測定される。さらに、温度センサ131Cは、後述する水冷ノズル141の直下であって、連通部130の肉厚の径方向の中間部分の温度を測定可能な位置に設けられる(後述する図4A参照)。温度センサ131Cの一例としては熱電対が挙げられる。
また、連通部130の冷却される範囲として、例えば、連通部130の全体の長さの内、連通部130の先端側(容器110の外方側)の少なくとも半分が100℃以下に冷却されていれば足りる。この場合、温度センサ131Cは、連通部130の長手方向において連通部130の先端側に設けられる。
また、好ましくは、冷却部140は、連通部130を70℃以下に冷却する。連通部130が70℃以下とされることにより、溶融した廃プラスチック原料Mの表面が、より十分に固化される。この結果、押し出し成形後の廃プラスチック原料Mの膨張がより抑制され、廃プラスチック成形物Pの高密度化が実現される。
特に、連通部130は、冷却部140により供給された冷却水Wによる抜熱によって冷却される。冷却効率の比較的高い冷却水Wによる冷却を行うことで、廃プラスチック原料Mの溶融した表面の固化が効率的に実現される。
図1に示すように、冷却部140は、水冷ノズル141と、水冷ノズル141へ冷却水Wを供給するポンプ143を有する。水冷ノズル141の先端部は、連通部130に対向する位置に設けられ、水冷ノズル141の先端部から、連通部130のノズル131の外周面131Bへ冷却水Wが散布される。図3に示すように、冷却部140は、複数の水冷ノズル141を有し、各水冷ノズル141は、連通部130の各ノズル131に対して、1つ設けられる。なお、冷却水Wの散布には、冷却水Wの水流を連通部130へ向けて流出させる形態、又はミスト状の冷却水Wを連通部130へ噴射する形態が含まれる。
連通部130のノズル131の外周面131Bへ冷却水Wが散布されることにより、冷却水Wと連通部130との接触面積が、ノズル131を有さない場合と比較して大きくなる。この結果、冷却部140による冷却の効率がより高くなる。また、ノズル131の外周面131Bへ冷却水Wが散布されることにより、冷却水Wが押出し成形中の廃プラスチック原料Mに直接かかることが抑制され、廃プラスチック成形物Pに含まれる余計な水分量が低減される。
なお、本発明では、連通部は、面板の端面から突出したノズルを有さなくてもよい。例えば、連通部は、容器の面板117に面一で設けられた開口部を有する貫通孔であってもよい。連通部が面板117の端面117Aから突出したノズルを有さなくても、貫通孔の開口部に対して冷却部から冷却水Wを散布することで、連通部を冷却できる。面板117の端面117Aから突出したノズルを有さないことで、ノズルが切断部160等の他の部材と干渉することを抑制できる。
(水蒸気)
連通部130への冷却水Wの散布によって、連通部130及び連通部130の周囲から水蒸気Sが発生する。本実施形態では、成形プロセス中、冷却水Wが連続して散布されるので、水蒸気Sも連続して発生する。散布された冷却水Wの一部が、水蒸気Sとなって、連通部130のノズルの周囲に滞留する。
連通部130への冷却水Wの散布によって、連通部130及び連通部130の周囲から水蒸気Sが発生する。本実施形態では、成形プロセス中、冷却水Wが連続して散布されるので、水蒸気Sも連続して発生する。散布された冷却水Wの一部が、水蒸気Sとなって、連通部130のノズルの周囲に滞留する。
連通部130のノズルが100℃以下に冷却されても、連通部130のノズルの温度は、成形プロセス中に変動する。すなわち、変動の中で連通部130のノズルの温度が100℃である状態が形成される。また、成形プロセス中、連通部130のノズルの温度が100℃以上の状態も生じ得る。このため、連通部130のノズルが100℃以下に冷却されても、成形プロセス中、連通部130のノズルから水蒸気Sが発生し得る。なお、水蒸気Sは、連通部130のノズルからだけでなく、連通部130の周囲において、冷却水が接触する面板117からも発生し得る。
(ガス噴射部)
ガス噴射部190は、図1に示すように、面板117の近傍に開口したエアノズル191と、エアノズル191に接続されたエアポンプ193とを有する。エアポンプ193は、制御部180に接続される。ガス噴射部190は、冷却水Wの散布によって発生した水蒸気Sに対してガスGを噴射する。なお、図2中では、見易さのため、ガス噴射部190の図示を省略する。
ガス噴射部190は、図1に示すように、面板117の近傍に開口したエアノズル191と、エアノズル191に接続されたエアポンプ193とを有する。エアポンプ193は、制御部180に接続される。ガス噴射部190は、冷却水Wの散布によって発生した水蒸気Sに対してガスGを噴射する。なお、図2中では、見易さのため、ガス噴射部190の図示を省略する。
図3に示すように、本実施形態では、ガスGは、複数の位置に配置されたエアノズル191から噴射される。具体的には、図3中の左側に上下に間を空けて配置された2本のエアノズル191は、それぞれ、右上側に向かってガスGを噴射する。また、図3中の右側に上下に間を空けて配置された2本のエアノズル191は、それぞれ、左上側に向かってガスGを噴射する。
なお、本実施形態では、図3中に、面板117の矩形の4辺のうち左右の二辺のそれぞれに、2本のエアノズル191が配置された場合が例示されたが、本発明では、これに限定されない。例えば、面板117の矩形の4辺のうち、上下左右のうちのいずれか一辺のみに1個以上のエアノズル191が配置され、配置された1個以上のエアノズル191が、連通部130のノズルに対して一方向からのみガスを噴射してもよい。本発明では、面板の形状及び1個以上の連通部の配置パターンに関わらず、面板を正面から見て、連通部の周囲360°における任意の位置に、1個以上のエアノズルが任意の噴射方向を有して配置されてよい。
また、図3に示すように、面板117を正面から見て、エアノズル191は、冷却ノズル141と重ならないように、冷却ノズル141と離れた位置に配置される。このため、本実施形態では、冷却水Wを散布する位置から離れた位置でガスGを噴射することが可能になる。なお、本発明では、面板117を正面から見て、エアノズル191と冷却ノズル141とが重なるように、それぞれを同じ位置に配置してもよい。
(加熱部)
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、面板117周辺の温度を調節可能な加熱部150を有している。図1に示すように、加熱部150は、一例として、面板117内に設けられた抵抗加熱式のヒータ151である。ヒータ151は、加熱用電源153と接続され、面板117内部での発熱によって、面板117、及び、その近傍を加熱する。容器110の他端部115の面板117に設けられた加熱部150による加熱によって、廃プラスチック原料Mの温度低下が抑制される。つまり、連通部130内における廃プラスチック原料Mの溶融状態が、冷却部140による冷却直前まで維持される。
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、面板117周辺の温度を調節可能な加熱部150を有している。図1に示すように、加熱部150は、一例として、面板117内に設けられた抵抗加熱式のヒータ151である。ヒータ151は、加熱用電源153と接続され、面板117内部での発熱によって、面板117、及び、その近傍を加熱する。容器110の他端部115の面板117に設けられた加熱部150による加熱によって、廃プラスチック原料Mの温度低下が抑制される。つまり、連通部130内における廃プラスチック原料Mの溶融状態が、冷却部140による冷却直前まで維持される。
(切断部)
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、切断部160を有している。図1に示すように、切断部160は、一例として、回転刃161と、駆動源163と、切断部シャフト165と有する。回転刃161は、放射状に延びたアームの先端に刃がついた部位である。回転刃161のアームの放射方向の中心には、切断部シャフト165の一端が設けられる。切断部シャフト165の他端には、駆動源163が取り付けられる。駆動源163は、切断部シャフト165を介して、回転刃161に対して回転力を付与する。回転刃161の当接によって、連通部130から押し出された廃プラスチック原料Mが切断され、廃プラスチック成形物Pとされる。
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、切断部160を有している。図1に示すように、切断部160は、一例として、回転刃161と、駆動源163と、切断部シャフト165と有する。回転刃161は、放射状に延びたアームの先端に刃がついた部位である。回転刃161のアームの放射方向の中心には、切断部シャフト165の一端が設けられる。切断部シャフト165の他端には、駆動源163が取り付けられる。駆動源163は、切断部シャフト165を介して、回転刃161に対して回転力を付与する。回転刃161の当接によって、連通部130から押し出された廃プラスチック原料Mが切断され、廃プラスチック成形物Pとされる。
また、切断部160は、所定の温度以下とされた連通部130において押し出し成形された廃プラスチック原料Mを切断する。廃プラスチック原料Mは、冷却された連通部130から容器110の外部に押し出されることによって成形される。このため、廃プラスチック原料Mの外周面が固化し、廃プラスチック原料Mの外形が維持された状態となるので、切断が容易となる。さらに、廃プラスチック原料Mが自重で適当な長さで折れる場合、又は外周面が固化されず押出し成形後に膨張した廃プラスチック原料Mを切断する場合と比較して、切断箇所がよく制御される。この結果、廃プラスチック成形物Pの形状、寸法が均一化し、廃プラスチック成形物Pの高密度化に加えて、かさ密度の向上が実現される。
(温度センサ,制御部)
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、図1に示すように、面板117周辺の温度を検出可能な温度センサ170を有している。温度センサ170は、一例として、面板117内に挿入された状態で使用される熱電対である。
廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、図1に示すように、面板117周辺の温度を検出可能な温度センサ170を有している。温度センサ170は、一例として、面板117内に挿入された状態で使用される熱電対である。
また、廃プラスチック成形物Pの製造装置100は、図1に示すように、制御部180を有している。制御部180は、廃プラスチック成形物Pの製造装置100における廃プラスチック成形物Pの成形工程を制御する。制御部180は、具体的には、冷却部140による冷却の際、温度センサ131Cからの出力に基づいて、散布される冷却水Wの水量、水圧を制御する。また、制御部180は、温度センサ131Cからの出力に基づいて、ガス噴射部190によるガスGの噴射流量を制御する。また、制御部180は、温度センサ170からの出力に基づいて、加熱部150による面板117周辺の加熱を制御する。
さらに、制御部180は、切断部160の駆動源163、移送部120の駆動源125の回転数等を制御する。制御部180としての機能は、一例として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の協働によって実現される。以上、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の概略構成について説明した。
さらに、制御部180は、切断部160の駆動源163、移送部120の駆動源125の回転数等を制御する。制御部180としての機能は、一例として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の協働によって実現される。以上、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造装置100の概略構成について説明した。
<2.廃プラスチック成形物の成形過程>
次に、図4A、図4B、図5A、及び図5Bを参照しながら、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの成形過程について説明する。図4Aは、本実施形態に係る冷却の様子を模式的に説明する部分断面図である。また、図4Bは、図4AにおけるA-A’端面図である。図5Aは、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pを模式的に説明する外観図である。図5Bは、図5AにおけるB-B’端面図である。
次に、図4A、図4B、図5A、及び図5Bを参照しながら、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの成形過程について説明する。図4Aは、本実施形態に係る冷却の様子を模式的に説明する部分断面図である。また、図4Bは、図4AにおけるA-A’端面図である。図5Aは、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pを模式的に説明する外観図である。図5Bは、図5AにおけるB-B’端面図である。
まず、容器110内で混練され、140℃以上に加熱された廃プラスチック原料Mは、面板117の設けられた他端部115へ向かって容器110内を移送される。このとき、140℃以上に加熱された廃プラスチック原料Mは、容器110内で少なくとも外表面が溶融状態である。その後、図4Aに示すように、廃プラスチック原料Mは、押し出されながら連通部130内を通過する。このとき、廃プラスチック原料Mと連通部130の内周面131Aとの接触に伴う放熱によって、廃プラスチック原料Mの温度が低下する。特に、連通部130がノズル131を有する場合、接触距離が長くなることで、廃プラスチック原料Mの温度がより低下する。
また、連通部130は、冷却部140によって少なくとも廃プラスチック原料Mが押し出される間、冷却されている。ここで、冷却部140は、連通部130を、溶融状態の廃プラスチック原料Mの固化が開始される温度である100℃以下に冷却している。具体的には、冷却部140は、連通部130の外周面131Bに冷却水Wを散布する。また、ガス噴射部190は、冷却水Wの散布によって発生した水蒸気Sに対して、ガスGを噴射する。ガスGの噴射によって水蒸気Sが連通部130の周囲から排気されるので、水蒸気Sが連通部130の周囲に滞留することが防止される。結果、連通部130の冷却効率の低下を抑制しつつ、連通部130における冷却が進行する。
このため、連通部130を通過している間に、溶融状態であった廃プラスチック原料Mは、連通部130と接触する外周側から固化していく。すなわち、図4Bに示すように、廃プラスチック原料Mは、その外周側に固化した領域M1を形成しながら、連通部130内を押し出され、廃プラスチック成形物Pとして成形される。連通部130内を通過中に、廃プラスチック成形物Pの外周側に固化した領域P1が形成されることから、連通部130から押し出された後も、廃プラスチック成形物Pが、径方向外側に膨張することが抑制される。
図5Aに示すように、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pは、硬質な外殻を有する短尺な略棒状の成形物である。また、図5Bに示すように、廃プラスチック成形物Pには、廃プラスチック成形物Pの横断面視で外周面側に固化した領域P1が形成されている。図5Bに破線で外形を示した冷却しない場合の廃プラスチック成形物Qと比較して、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pは、径方向の膨張が抑制されている。以上、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの成形過程について説明した。
<3.廃プラスチック成形物の製造方法>
次に、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、廃プラスチック原料Mが容器110へ投入される(S101)。続いて、容器110内で廃プラスチック原料Mが混練され、加熱される(S103)。このとき、容器110内の温度を調整するために、容器110内に水を散布してもよい。
次に、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、廃プラスチック原料Mが容器110へ投入される(S101)。続いて、容器110内で廃プラスチック原料Mが混練され、加熱される(S103)。このとき、容器110内の温度を調整するために、容器110内に水を散布してもよい。
さらに、容器110の端部に設けられて容器110内と外部とを連通する連通部130へ向かって、140℃以上に加熱された廃プラスチック原料Mが移送される(S105)。ステップS105において、廃プラスチック原料Mが容器110の端部へ移送され、廃プラスチック原料Mは、連通部130内を押し出される。このとき、少なくとも廃プラスチック原料Mが連通部130内を押出される間、連通部130は100℃以下に冷却される(S107)。本実施形態の冷却工程(S107)では、冷却水Wは、面板117に沿って平行に散布される。冷却水Wの散布によって、水蒸気Sが発生する。
また、ステップS108において、発生した水蒸気Sに対して、ガスGを噴射する。本実施形態では、ガス噴射工程(S108)では、ガスGは、冷却水Wの散布方向と同様に、面板117に沿って平行に噴射される。
なお、本実施形態では、ガスGが面板117に沿って平行に噴射される場合が例示されたが、本発明では、面板117に沿って平行に行われなくてもよい。例えば、水冷ノズル141の近傍にガス噴射部190の接地スペースを確保することが難しいような場合、連通部130の開口部に対向して配置された複数の切断部160(切断機)同士の隙間にガス噴射部190を設置し、複数の切断部160同士の隙間から、面板117に向かってガスGを噴射することもできる。また、ガスGの噴射を冷却水Wの散布方向と揃えて面板117に沿って平行に行うことが難しい場合であっても、例えば、大容量のファンやブロワー等を用いることによって、水蒸気Sを排気するのに十分なガスGの噴射を可能にすることができる。
最終的に、廃プラスチック原料Mは連通部130から押出され、切断部160により切断されて、廃プラスチック成形物Pが成形される。
なお、本実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法において、ステップS103とステップS105とは、別の工程として説明したが、これらの工程は同時に行われてもよい。つまり、容器110内で廃プラスチック原料Mが混練、加熱されながら、容器110の他端部115へ移送されてもよい。
また、冷却工程であるステップS107とガス噴射工程であるステップS108とは、これらの工程の開始は、同時であってもよいし、或いは、ガス噴射工程の開始が、冷却工程の開始の後であってもよい。また、ガス噴射工程は、冷却工程と並行して行われるが、冷却工程が行われる間中の全体に亘って並行実施されてもよいし、或いは、1回以上の休止状態を挟んで間欠的に並行実施されてもよい。以上、本発明の一の実施形態に係る廃プラスチック成形物Pの製造方法について説明した。
(作用効果)
本実施形態によれば、噴射されたガスGによって、発生した水蒸気Sが連通部130の周囲から排気されるため、ガスGを噴射しない場合より、水蒸気Sが連通部130の周囲に滞留する時間を短くできる。このため、冷却水Wの散布によって水蒸気Sが発生しても、連通部130の冷却効率の低下を抑制できると共に、成形プロセス中の連通部130の温度の制御精度を高めることができる。よって、廃プラスチック成形物の高密度化が可能になる。
本実施形態によれば、噴射されたガスGによって、発生した水蒸気Sが連通部130の周囲から排気されるため、ガスGを噴射しない場合より、水蒸気Sが連通部130の周囲に滞留する時間を短くできる。このため、冷却水Wの散布によって水蒸気Sが発生しても、連通部130の冷却効率の低下を抑制できると共に、成形プロセス中の連通部130の温度の制御精度を高めることができる。よって、廃プラスチック成形物の高密度化が可能になる。
また、本実施形態によれば、突出されたノズルを有することにより、廃プラスチック原料Mが、連通部130の内周面と接触する距離が長くなる。これにより、所定の温度以下とされた連通部130との接触に伴う放熱による冷却によって、廃プラスチック原料Mの溶融表面を固化することができる。
また、本実施形態によれば、冷却水Wの散布とガスGの噴射との両方がいずれも面板117に沿って平行に行われるので、冷却水Wの散布によって面板117の近傍に生じる水蒸気Sを、ガスGの噴射によって効率的に排気できる。
また、本実施形態によれば、ガス噴射工程において、ガスGは、冷却工程における冷却水Wを散布する位置から離れた位置で噴射されるので、冷却水Wの散布とガスGの噴射とが、互いに干渉しない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、一対のシャフトを有する2軸押出し成形の例を示したが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、1本のシャフトによる1軸押出し成形でもよい。
また、上記実施形態において、冷媒が水だけである例を示したが、本発明は、かかる例に限定されない。本発明では、冷媒は、部分的に水を含んでもよい。すなわち、冷媒は、水蒸気が発生する限り、水が溶媒である、任意の水溶液を採用できる。また、本発明は、図1~図6中に示した廃プラスチック成形物の製造装置の一部を組み合わせて構成することもできる。
100 廃プラスチック成形物の製造装置
110 容器
117 面板
117A 端面
120 移送部
130 連通部
131 ノズル
131A ノズル内周面
131B ノズル外周面
140 冷却部
150 加熱部
190 ガス噴射部
G ガス
M 廃プラスチック原料
P 廃プラスチック成形物
S 水蒸気
W 冷却水
110 容器
117 面板
117A 端面
120 移送部
130 連通部
131 ノズル
131A ノズル内周面
131B ノズル外周面
140 冷却部
150 加熱部
190 ガス噴射部
G ガス
M 廃プラスチック原料
P 廃プラスチック成形物
S 水蒸気
W 冷却水
Claims (5)
- 廃プラスチック原料を容器へ投入する原料投入工程と、
前記容器内で前記廃プラスチック原料を混練し、加熱する混練加熱工程と、
前記容器の端部に設けられて前記容器内と外部とを連通する連通部へ向かって、140℃以上に加熱された前記廃プラスチック原料を移送する移送工程と、
少なくとも前記廃プラスチック原料が前記連通部内を押し出される間、前記連通部へ冷却水を散布することによって前記連通部を100℃以下に冷却する冷却工程と、
前記冷却水の散布によって発生した水蒸気に対してガスを噴射するガス噴射工程と、
冷却された前記連通部から前記容器の外部に押し出されることによって成形された前記廃プラスチック原料を切断する切断工程と、
を含む、廃プラスチック成形物の製造方法。 - 前記容器の前記端部には面板が設けられ、
前記連通部は、前記面板の前記容器の外方側の端面から突出されたノズルを有し、
前記冷却工程における前記連通部の冷却は、前記ノズルの外周面への冷却水の散布により行われる、
請求項1に記載の廃プラスチック成形物の製造方法。 - 前記冷却工程では、前記冷却水を前記面板に沿って平行に散布し、
前記ガス噴射工程では、前記ガスを前記面板に沿って平行に噴射する、
請求項2に記載の廃プラスチック成形物の製造方法。 - 前記ガス噴射工程において、前記ガスを、前記冷却工程における前記冷却水を散布する位置から離れた位置で噴射する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の廃プラスチック成形物の製造方法。 - 内部に廃プラスチック原料を収容する容器と、
前記容器の前記内部において混練され、140℃以上に加熱された前記廃プラスチック原料を前記容器の端部へ向かって移送する移送部と、
前記容器の前記端部に設けられ、前記容器の前記内部と前記容器の外部とを連通する連通部と、
前記連通部へ冷却水を散布することによって前記連通部を100℃以下に冷却する冷却部と、
前記冷却水の散布によって発生した水蒸気に対してガスを噴射するガス噴射部と、
冷却された前記連通部から前記容器の外部に押し出されることによって成形された前記廃プラスチック原料を切断する切断部と、
を備える、廃プラスチック成形物の製造装置。
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