JP2023101843A - プレキャストコンクリート構造の部材接合方法及び部材接合構造 - Google Patents

プレキャストコンクリート構造の部材接合方法及び部材接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2023101843A
JP2023101843A JP2022002011A JP2022002011A JP2023101843A JP 2023101843 A JP2023101843 A JP 2023101843A JP 2022002011 A JP2022002011 A JP 2022002011A JP 2022002011 A JP2022002011 A JP 2022002011A JP 2023101843 A JP2023101843 A JP 2023101843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving hole
reinforcing bar
bar receiving
hole
precast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022002011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7783056B2 (ja
Inventor
健治 田野
Kenji Tano
健太郎 松永
Kentaro Matsunaga
悠夏 下平
Haruka Shimodaira
友梨子 大圖
Yuriko Ozu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP2022002011A priority Critical patent/JP7783056B2/ja
Publication of JP2023101843A publication Critical patent/JP2023101843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7783056B2 publication Critical patent/JP7783056B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

Figure 2023101843000001
【課題】プレキャストコンクリート構造物における施工の自由度を向上し、且つコストを低減する。
【解決手段】第1鉄筋受容孔(23)を側面に有する第1部材(12)を所定の位置に立設し、第1部材(12)に仮支持部材(28)を取り付ける(ST1、ST2)。第2鉄筋受容孔(22)を端面に有する第2部材(13)を仮支持部材(28)の上に載置し、第1鉄筋受容孔(23)と第2鉄筋受容孔(22)とを対向させる(ST3)。第1鉄筋受容孔(23)と第2鉄筋受容孔(22)とに亘るように脱落防止筋24を配置する(ST4)。第2部材(13)と第1部材(12)との間の空隙Gに充填材14を充填し(ST5)、緊張材15を配置し(ST6)、充填材14が硬化した後に、緊張材15に緊張力を付与することで第2部材(13)及び第1部材(12)にプレストレスを導入する(ST7)。その後、仮支持部材(28)を撤去する(ST8)。
【選択図】図5

Description

本発明は、プレキャストコンクリート構造の部材接合方法及び、プレキャストコンクリート造の部材接合構造に関する。
従来、RC構造に比べて高い弾性耐力を有する構造物としてプレストレストコンクリート構造物が知られている(特許文献1)。このプレストレストコンクリート構造物では、大梁受け用顎が一体成形された多数のプレキャストコンクリート柱がコンクリートの基礎上に立設され、端部に突起を有するプレキャストコンクリート大梁が大梁受け用顎に支持されて各柱間に架設される。大梁受け用顎と突起との接合面には充填材が設けられ、PC鋼線が緊張されることにより、プレストレスを付与されたプレキャストコンクリート大梁がプレキャストコンクリート柱に緊張定着される。
また工期を短縮することのできる建物の施工方法として、複数のアンボンドプレキャストプレストレストコンクリート柱を用いた方法が知られている(特許文献2)。この方法では、複数のアンボンドプレキャストプレストレストコンクリート柱を含む建物のコア部について所定階層が施工された後に、建物の外周部について所定階層が施工される。
特開平5-280092号公報 特開2020-56165号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプレストレストコンクリート構造物では、大梁受け用顎が柱の外面から突出するようにプレキャストコンクリート柱に一体成形される。プレキャストコンクリート梁は、大梁受け用顎を受容するための凹部が形成されることによって端部が突起形状とされる。このように大梁受け用顎がプレキャストコンクリート柱に突出形成さると、施工の自由度が制限される。また、大梁受け用顎や突起が柱や大梁に一体形成されるため、これらプレキャストコンクリート部材の製作コストが高くなる。また、プレキャストコンクリート柱は大梁受け用顎が一体形成されたことにより嵩張るため、運搬コストも高くなる。
一方、特許文献2に記載の建物の施工方法では、コア部の柱はアンボンドプレキャストプレストレストコンクリート柱として施工されるが、コア部の梁は鉄筋コンクリート梁である。したがって、施工の自由度向上やコスト低減において改良の余地がある。なお、特許文献2の段落[0022]には、コア部の梁がアンボンドプレキャストプレストレストコンクリート梁、プレキャストプレストレストコンクリート梁等でもよいことが開示されているが、柱梁接合部の具体的な構成や柱梁接合部の具体的な施工方法は示されていない。
本発明は、以上の背景に鑑み、プレキャストコンクリート構造物における施工の自由度を向上し、且つコストを低減することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、プレキャストコンクリート構造の部材接合方法であって、第1鉄筋受容孔(23)を側面に有する第1部材(12)を所定の位置に立設するステップ(ST2)と、前記第1部材に着脱可能な仮支持部材(28)を取り付けるステップ(ST1)と、第2鉄筋受容孔(22)を端面に有する第2部材(13)脱落防止筋24を前記仮支持部材の上に載置し、前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とを対向させるステップ(ST3)と、前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とに亘るように脱落防止筋(24)を配置するステップ(ST4)と、前記第2部材と前記第1部材との間に形成される空隙(G)に充填材(14)を充填するステップ(ST5)と、前記第2部材と前記第1部材とに亘るように緊張材(15)を配置するステップ(ST6)と、前記充填材が硬化した後に、前記緊張材に緊張力を付与することで前記第2部材及び前記第1部材にプレストレスを導入するステップ(ST7)と、前記緊張材に前記緊張力が与えられた後に、前記仮支持部材を撤去するステップ(ST8)とを備える。
ここで、プレキャストコンクリート構造は、工場等で予め打設されたコンクリートによって構成される構造を意味し、鉄筋コンクリート構造及びプレストレストコンクリート構造を含む。
この態様によれば、第2部材を支持するための突起を第1部材に設ける必要がないため、上方及び水平方向のどちらからも第2部材の配置が可能であり、施工の自由度が制限されない。また、第1部材の製造コスト及び運搬コストを低減することができる。着脱可能な仮支持部材を第1部材に取り付け、第2部材を仮支持部材の上に載置できるため、施工が容易である。更に、緊張材に緊張力を付与した後には仮支持部材を撤去することで、部材接合部の外観が向上する。部材接合部をボード等で覆う場合には、仮支持部材を撤去することで、デッドスペースを小さくすることができる。また、仮支持部材を転用することができるため、材料コストを低減することができる。
上記の態様において、前記脱落防止筋(24)が、前記第1鉄筋受容孔(23)及び前記第2鉄筋受容孔(22)の一方に全体が受容されるように予め配置されており、前記脱落防止筋を配置するステップ(ST4)では、前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の前記一方から他方に向けて前記脱落防止筋を移動させてもよい。
この態様によれば、第1鉄筋受容孔及び第2鉄筋受容孔の一方に脱落防止筋の全体が受容されているため、第2部材を配置するときに脱落防止筋が邪魔にならない。また、予め孔内に配置された脱落防止筋を移動させることで所定の位置に配置できるため、脱落防止筋の配置作業が容易である。
上記脱落防止筋が予め配置されている態様において、前記第1鉄筋受容孔(23)及び前記第2鉄筋受容孔(22)の前記一方の後端には押し出し用孔(25)が連通しており、前記脱落防止筋(24)を配置するステップ(ST4、図6(C))では、前記押し出し用孔に押し出し部材(26)を押し込んで前記脱落防止筋を移動させてもよい。
この態様によれば、押し出し部材によって脱落防止筋を押し込むことで、確実に脱落防止筋を移動させることができる。
上記脱落防止筋が予め配置されている態様において、前記第1鉄筋受容孔(23)及び前記第2鉄筋受容孔(22)の前記一方の後部には押し出しばね(31)が縮設されており、前記脱落防止筋(24)を配置するステップ(ST4、図9(C))では、前記押し出しばねのばね力によって前記脱落防止筋を移動させてもよい。
この態様によれば、作業員が直接脱落防止筋を移動させる作業を行うことなく、押し出しばねのばね力によって脱落防止筋を移動させることができるため、脱落防止筋の配置作業が容易である。
上記脱落防止筋が予め配置されている態様において、前記第1鉄筋受容孔(23)及び前記第2鉄筋受容孔(22)の前記一方の後端には押し出しグラウト充填孔(41)が連通しており、前記脱落防止筋(24)を配置するステップ(ST4、図11(C))では、前記押し出しグラウト充填孔にグラウト(42)を充填して前記脱落防止筋を移動させてもよい。
この態様によれば、グラウトの充填圧を利用して脱落防止筋を移動させることができるため、脱落防止筋の配置作業が容易である。
上記の態様において、前記第1鉄筋受容孔(23)が前記第1部材(12)を貫通しており、前記脱落防止筋(24)を配置するステップ(ST4、図13(C))では、前記第1部材の前記第2部材(13)と相反する側から前記脱落防止筋を挿入してもよい。
この態様によれば、脱落防止筋を予め孔内に配置していなくても、第1部材の側方から挿入することで脱落防止筋を所定の位置に配置することができる。
上記課題を解決するために本発明の他の態様は、プレキャストコンクリート造の部材接合構造(11)であって、所定の位置に立設され、第1鉄筋受容孔(23)を側面に有する第1部材(12)と、第2鉄筋受容孔(22)を端面に有し、前記第1鉄筋受容孔が前記第2鉄筋受容孔に対向するように配置された第2部材(13)と、前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とに亘るように配置された脱落防止筋(24)と、前記第2部材と前記第1部材との間に形成される空隙(G)に充填された充填材(14)と、前記第2部材と前記第1部材とに亘るように配置され、前記第2部材及び前記第1部材にプレストレスを導入する緊張材(15)とを備える。
この態様によれば、第2部材を支持するための突起が第1部材に設けられていないため、上方及び水平方向のどちらからも第2部材の配置が可能であり、施工の自由度が制限されない。また、支持用の突起が第1部材に設けられないため、これが設けられる場合に比べ、第1部材の製造コスト及び運搬コストを低減することができる。
上記の態様において、前記第1部材(12)における前記第2部材(13)の下方の部分には、前記第2部材を仮支持するための仮支持部材(28)を着脱可能に保持する保持部材(27)が設けられてもよい。
この態様によれば、第2部材を仮支持するための仮支持部材を第1部材に取り付け、第2部材を仮支持部材の上に載置できるため、施工が容易である。
上記の態様において、前記第2部材(13)には、前記緊張材を挿通するべく長手方向に延びる第2貫通孔(18)が形成され、前記第1部材(12)には、前記第2貫通孔に整合する位置にて水平方向に延びる第1貫通孔(19)が形成され、前記第2貫通孔と前記第1貫通孔とが前記空隙から区画されて互いに連通しており、前記緊張材が前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔に挿通され、前記第2部材及び前記第1部材に対してアンボンド状態とされてもよい。
この態様によれば、部材接合部がアンボンドプレストレストコンクリート構造になる。そのため、ボンド構造の場合に比べて、部材接合構造の弾性変形性能を高くすることができる。また、緊張材を撤去することによって第2部材と第1部材とを分離できるため、プレキャスト部材の再利用が可能あり、部材接合構造のライフサイクルコストを低減できる。更に、プレキャスト部材を再利用することにより、新たに部材を構築する場合に比べてCO排出などの環境負荷を低減できる。
以上の態様によれば、プレキャストコンクリート構造物における施工の自由度を向上し、且つコストを低減することができる。
第1実施形態に係る建物の正面図 図1に示す建物の立断面図 図2中のIII部拡大図 図3に示される建物の要部の平断面図 第1実施形態に係る建物の構築手順のフロー図 第1実施形態に係る建物の構築手順の説明図 第1実施形態に係る建物の構築手順の説明図 第2実施形態に係る柱梁接合構造の要部拡大立断面図 第2実施形態に係る建物の構築手順の説明図 第3実施形態に係る柱梁接合構造の要部拡大立断面図 第3実施形態に係る建物の構築手順の説明図 第4実施形態に係る柱梁接合構造の要部拡大立断面図 第4実施形態に係る建物の構築手順の説明図 第5実施形態に係る建物の正面図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明は、鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンクリートからなるラーメン構造の建物1に適用される。
≪第1実施形態≫
まず、図1~図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は第1実施形態に係る建物1の正面図である。図1に示すように、建物1は、1対の柱2と、1対の柱2に延在方向の両端部が接合される梁3とを備えている。柱2は、平面視で互いに直交するX方向及びY方向に所定の間隔を空けて所定の位置に配置される。柱2は、X方向及びY方向の少なくとも一方に3列以上に設けられてもよい。梁3はX方向及びY方向のそれぞれに延在するように設けられる。また、梁3は、建物1の階層ごとに鉛直方向の所定の位置に設けられ、床(図示せず)を支持する。梁3の端部は柱梁接合構造11によって柱2に接合されている。
柱2は、少なくとも1つのプレキャスト柱部材12を含んでいる。プレキャスト柱部材12は、下方に構築された下部柱や基礎の上等の所定の位置に立設される。プレキャスト柱部材12は、1階層の階高と同じ長さとされてもよく、1階層の階高よりも長い長さとされてもよい。或いは、プレキャスト柱部材12は1階層の階高よりも短い長さとされてもよい。プレキャスト柱部材12は、アンボンド緊張材によって下方の下部柱や基礎等に接合されることが好ましい。
梁3は、1つのプレキャスト梁部材13により構成される。プレキャスト梁部材13は、1対のプレキャスト柱部材12間距離よりも若干短い長さとされている。プレキャスト梁部材13は、1対のプレキャスト柱部材12間に配置される。したがって、プレキャスト梁部材13の端部とこれに対向するプレキャスト柱部材12との間には空隙G(図6(B)参照)が形成される。この空隙Gには充填材14が充填される。充填材14の充填後、プレキャスト梁部材13は、両端を1対のプレキャスト柱部材12に接合され、1対のプレキャスト柱部材12に掛け渡される。
プレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13は、プレキャストコンクリートを用いて工場で予め製作され、建設現場に搬入される。充填材14は、時間経過に伴って硬化する流動性材料であり、例えば、モルタルやセメントミルクであってよい。硬化後に充填材14が破損し難くなるように、充填材14として繊維補強モルタルや低弾性高じん性モルタルを採用することが好ましい。
このように柱梁接合構造11は、プレキャスト梁部材13の一端とプレキャスト柱部材12とのプレキャストコンクリート造の接合構造であり、プレキャスト梁部材13の両端に構成される。本実施形態では、一方のプレキャスト柱部材12から他方のプレキャスト柱部材12に亘るように配置される緊張材15により、プレキャスト梁部材13の各端部が対応するプレキャスト柱部材12に圧着接合される。これにより、柱梁接合構造11はプレストレストコンクリート造とされる。
具体的には、プレキャスト梁部材13の上部及び下部に各1本の緊張材15が配置される。他の実施形態では、プレキャスト梁部材13の上部及び下部のそれぞれに複数の緊張材15が配置されてもよい。緊張材15は、緊張力を付与された状態で、定着具16によってプレキャスト柱部材12の外側の側面に両端部を定着される。これにより、プレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13にプレストレスが導入されると共に、プレキャスト梁部材13の各端部が対応するプレキャスト柱部材12に圧着される。
緊張材15は、PC鋼棒、PC鋼線、PC鋼より線、又は、アラミド繊維、炭素繊維若しくはガラス繊維等の繊維強化プラスチック製の棒若しくはケーブル等を素材とする。緊張材15は、プレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13に対して接着されないアンボンド緊張材である。緊張材15をアンボンドとすることにより、地震終了後の残留変形が小さくなる。
図2は、図1に示す建物1の立断面図である。図2に示すように、プレキャスト梁部材13には、緊張材15を挿通するための第2貫通孔として梁側貫通孔18が形成されている。梁側貫通孔18は、プレキャスト梁部材13の長手方向に沿って水平に延びている。本実施形態では、プレキャスト梁部材13の上部及び下部に各1本の梁側貫通孔18が形成されている。プレキャスト柱部材12には、緊張材15を挿通するための柱側貫通孔19が形成されている。柱側貫通孔19は、第1貫通孔として形成され、梁側貫通孔18に整合する位置にて水平方向に延びており、梁側貫通孔18に連続している。
図3は図2の要部拡大図である。図3に示すように、プレキャスト梁部材13の両端面には凹形状の梁側シヤーキー20が形成されている。プレキャスト柱部材12の内側の側面における梁側シヤーキー20に対向する位置には、凹形状の柱側シヤーキー21が形成されている。
プレキャスト梁部材13の両端面の高さ方向の略中央には第2鉄筋受容孔として梁側鉄筋受容孔22が形成されている。本実施形態では、プレキャスト梁部材13の各端面には、幅方向の略中央に1つの梁側鉄筋受容孔22が形成されている。他の実施形態では、プレキャスト梁部材13の各端面の高さ方向の略中央に、幅方向にオフセットして配置された複数の梁側鉄筋受容孔22が形成されてもよい。梁側鉄筋受容孔22は、プレキャスト梁部材13の端面から所定長さに亘ってプレキャスト梁部材13の長手方向に沿って水平に直線状に延びている。
プレキャスト柱部材12の内側の側面における梁側鉄筋受容孔22に対向する位置には、第1鉄筋受容孔として柱側鉄筋受容孔23が形成されている。柱側鉄筋受容孔23は、対向する梁側鉄筋受容孔22と同軸に配置された直線状の有底孔であり、プレキャスト柱部材12の側面から所定長さに亘って水平に延びている。
梁側鉄筋受容孔22及び柱側鉄筋受容孔23には、それらに亘るように脱落防止筋24が配置されている。脱落防止筋24は、本実施形態では直線状の鉄筋である。脱落防止筋24は異形鉄筋であってもよく丸鋼であってもよい。他の実施形態では、脱落防止筋24は炭素繊維筋やアラミド繊維筋であってもよく、湾曲していてもよい。脱落防止筋24が湾曲している場合、脱落防止筋24の形状に合わせて梁側鉄筋受容孔22及び柱側鉄筋受容孔23も湾曲しているとよい。
脱落防止筋24の一端は、柱側鉄筋受容孔23の底に位置し、脱落防止筋24の長手方向の中央は、プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間の空隙G(図6(B)参照)に整合している。脱落防止筋24は、梁側鉄筋受容孔22及び柱側鉄筋受容孔23のそれぞれに直径dの8倍(8d)程度受容される長さを有している。本実施形態では、プレキャスト梁部材13の端面及びプレキャスト柱部材12の側面に梁側シヤーキー20及び柱側シヤーキー21が形成されているため、脱落防止筋24の長さは直径dの20倍(20d)程度とされている。梁側鉄筋受容孔22は、柱側鉄筋受容孔23の長さの2倍程度の長さ、具体的には脱落防止筋24の長さと同程度の長さを有している。よって、脱落防止筋24の他端は梁側鉄筋受容孔22の長さ方向の中間部に位置する。
梁側鉄筋受容孔22の底(後端)には、押し出し用孔25が連通している。押し出し用孔25は、一端において梁側鉄筋受容孔22の底に連通し、他端においてプレキャスト梁部材13の外面に開口している。本実施形態では、押し出し用孔25の他端はプレキャスト梁部材13の上面に開口している。他の実施形態では、押し出し用孔25の他端がプレキャスト梁部材13の側面や下面に開口していてもよい。
図4は図3に示される建物1の要部の平断面図である。図4に示されるように、梁側貫通孔18はプレキャスト梁部材13の幅方向の中央に配置されている。梁側鉄筋受容孔22は、上下の梁側貫通孔18の間、すなわち図4の平面視で梁側貫通孔18の重なる位置に配置されている。そのため、押し出し用孔25は、平面視でプレキャスト梁部材13の軸線方向に対して斜めに形成され、押し出し用孔25の他端はプレキャスト梁部材13の上面において、幅方向の中央からオフセットした位置に配置されている。
図3に示すように、押し出し用孔25は、梁側鉄筋受容孔22の底側に配置されていた脱落防止筋24を押し出して図3に示される所定に位置に配置するために用いられる。具体的には、ピアノ線等の可撓性を有する押し出し部材26(図6(C)参照)を他端側から押し出し用孔25に挿入し、押し出し部材26の先端を脱落防止筋24の後端に係合させた状態で押し出し部材26を押し込むことで脱落防止筋24を前方へ移動させる。脱落防止筋24は、柱側鉄筋受容孔23の底に当接するまで押し込まれるとよい。押し出し部材26の押し込み量(挿入量)を計測することにより、脱落防止筋24の位置を推定することができる。
プレキャスト柱部材12におけるプレキャスト梁部材13の下方の部分には、複数の埋込アンカー27が設けられている。埋込アンカー27は、プレキャスト梁部材13の下方にてプレキャスト柱部材12の側面にねじ孔を開口させている。埋込アンカー27は、ねじ孔に螺合するボルトBと協働してブラケット28を着脱可能に保持する保持部材である。
ブラケット28は、プレキャスト梁部材13をプレキャスト柱部材12に接合する際に仮支持するための仮支持部材である。ブラケット28は、例えば山形鋼や溝形鋼、H形鋼等の形鋼から構成されてよい。ブラケット28は、プレキャスト柱部材12の建て込み前に取り付け、プレキャスト梁部材13の接合後に取り外すとよい。
この構成により、プレキャスト梁部材13を仮支持するためのブラケット28をプレキャスト柱部材12に取り付け、プレキャスト梁部材13をブラケット28の上に載置できるため、施工が容易になる。
上記のようにプレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間に形成される空隙G(図6(B)参照)には充填材14が充填される。柱側鉄筋受容孔23、梁側鉄筋受容孔22及び押し出し用孔25にも充填材14が充填されている。これにより、脱落防止筋24は充填材14によって覆われる。充填材14は、脱落防止筋24の腐食を防ぐ防錆材として機能する。
プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間には、充填材14が緊張材15に付着することを防止するために付着防止材29が設けられている。付着防止材29は円環状をなし、梁側貫通孔18と柱側貫通孔19とを空隙Gから区画して連通させる。これにより、空隙Gに充填される充填材14が梁側貫通孔18及び柱側貫通孔19に流入することが防止される。付着防止材29は、プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間に圧縮状態で設けられた弾性部材であってよい。他の実施形態では、付着防止材29は、空隙Gを横切るように配置されて梁側貫通孔18及び柱側貫通孔19に挿入される円筒部材であってもよい。
付着防止材29が設けられ、緊張材15がアンボンド状態とされることで、柱梁接合部はアンボンドプレストレストコンクリート構造となる。これにより、ボンド構造の場合に比べて、柱梁接合構造11の弾性変形性能が高くなる。また、緊張材15を撤去することによってプレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12とを分離することができる。そのため、これらプレキャスト部材の再利用が可能であり、柱梁接合構造11のライフサイクルコストを低減できる。更に、プレキャスト部材を再利用することにより、新たに部材を構築する場合に比べてCO排出などの環境負荷が低減される。
図3の立断面において、梁側シヤーキー20の上面20aは空隙G側から奥に向けて低くなっている。柱側シヤーキー21の上面21aも、空隙G側から奥に向けて低くなっている。そのため、充填材14を空隙Gに充填する際に空隙G内に空気溜まりが生じることが抑制される。梁側シヤーキー20の底面及び柱側シヤーキー21の底面は、図3の立断面において空隙G側から奥に向けて高くなっている。
建物1の柱梁接合構造11は以上のように構成されている。次に、このようなプレキャストコンクリート構造の柱梁接合方法について説明する。図5は、実施形態に係る建物1の構築手順を示すフロー図である。図6及び図7は第1実施形態に係る建物1の構築手順の説明図である。建物1は作業者によって以下の手順により構築される。
建物1の構築に先立ち、上記の構成のプレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13を必要な数だけ用意する。上記のようにプレキャスト柱部材12には、柱側シヤーキー21や柱側鉄筋受容孔23が形成されているものの、梁受け用顎のような突起は形成されていない。そのため、プレキャスト柱部材12は嵩張らないことから運搬コストを低減できる。また、プレキャスト梁部材13には、梁側シヤーキー20や梁側鉄筋受容孔22が形成されているものの、梁受け用顎の上に載置される突起形状部が端部に形成されていない。このようにプレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13に突起形状部が形成されないため、これらプレキャストコンクリート部材の製造コストを低減できる。
建物1の構築現場においては、着脱可能なブラケット28をプレキャスト柱部材12に取り付ける(ステップST1)。また、プレキャスト柱部材12を所定の位置に立設する(ステップST2)。これにより、構築中の建物1は図6(A)に示す状態になる。ブラケット28は、プレキャスト柱部材12の建て込みの前にプレキャスト柱部材12に取り付けておくとよい。或いは、プレキャスト柱部材12を所定の位置に立設した後、プレキャスト柱部材12にブラケット28を取り付けてもよい。
次に、プレキャスト梁部材13をブラケット28の上に載置し、柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とを対向させる(ステップST3)。具体的には、図6(B)に示すように、プレキャスト梁部材13を図示しないクレーンで吊り上げて1対のプレキャスト柱部材12の間に配置し、プレキャスト梁部材13の両端部をブラケット28の上に載置する。プレキャスト梁部材13の梁側鉄筋受容孔22には、全体が受容されるように脱落防止筋24が予め配置されている。
プレキャスト柱部材12及びプレキャスト梁部材13が突部を有しないため、プレキャスト梁部材13を上方及び水平方向のどちらからも配置することができ、施工の自由度が制限されない。また、梁側鉄筋受容孔22に脱落防止筋24の全体が受容されているため、プレキャスト梁部材13を配置するときに脱落防止筋24が邪魔にならない。
ブラケット28がプレキャスト柱部材12に取り付けられることにより、プレキャスト梁部材13をブラケット28の上に載置でき、施工が容易である。また、プレキャスト梁部材13を仮支持するためのブラケット28が着脱可能にプレキャスト柱部材12に取り付けられていることにより、施工の自由度が向上する。
プレキャスト梁部材13がブラケット28上の所定の位置に配置されると、梁側シヤーキー20と柱側シヤーキー21とが互いに対向する。また、梁側鉄筋受容孔22と柱側鉄筋受容孔23とが互いに対向する。プレキャスト梁部材13を所定の位置に配置する際、付着防止材29(図3参照)を所定の位置に配置する。
その後、脱落防止筋24を柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とに亘るように配置する(ステップST4)。つまり、梁側鉄筋受容孔22から柱側鉄筋受容孔23に向けて脱落防止筋24を移動させる。具体的には、図6(C)に示すように、押し出し用孔25に押し出し部材26を押し込んで脱落防止筋24を移動させる。
このように、予め孔内に配置された脱落防止筋24を移動させることで所定の位置に配置できるため、脱落防止筋24の配置作業が容易である。また、押し出し部材26によって脱落防止筋24を押し込むことで、確実に脱落防止筋24を移動させることができる。
その後、プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間に形成される空隙Gに充填材14を充填する(ステップST5)。梁側鉄筋受容孔22、柱側鉄筋受容孔23及び押し出し用孔25にも充填材14を充填する。これにより、建物1は図6(D)に示す状態になる。
続いて、プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12とに亘るように緊張材15を配置する(ステップST6)。これにより、建物1は図7(E)に示す状態になる。なお、ステップST5及びステップST6は、どちらが先に行われてもよい。
充填材14が硬化した後に、緊張材15に緊張力を付与することでプレキャスト梁部材13及びプレキャスト柱部材12にプレストレスを導入する(ステップST7)。これにより、図7(F)に示すように、プレストレストコンクリート造の柱梁接合構造11が構築される。
その後、ブラケット28を撤去する(ステップST8)。これにより、建物1は図7(G)に示す状態になる。ブラケット28は、プレキャスト梁部材13の接合後に撤去することで、他の接合箇所に転用することができる。そのため、材料コストが低減される。また、ブラケット28を撤去することで、柱梁接合部の外観が向上する。柱梁接合部をボード等で覆う場合には、ブラケット28を撤去することで、デッドスペースを小さくすることができる。
≪第2実施形態≫
次に、図8及び図9を参照して本発明の第2実施形態を説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について説明し、重複する説明は省略する。以降の実施形態においても同様とする。
図8は、第2実施形態に係る柱梁接合構造11の要部拡大立断面図であり、第1実施形態の図3に対応する図である。図8に示すように、本実施形態では、押し出し用孔25(図3)が設けられておらず、梁側鉄筋受容孔22の底側に押し出しばね31が設けられている。押し出しばね31は、プレキャスト梁部材13の配置前に梁側鉄筋受容孔22に全体が受容されるように配置されていた脱落防止筋24を押し出すための部材である。図示例では、押し出しばね31の前端にピストン部材32が設けられており、梁側鉄筋受容孔22の底側には充填材14が充填されていない。他の実施形態では、梁側鉄筋受容孔22の底側にも充填材14が充填され、押し出しばね31が充填材14に埋まっていてもよい。
次に、図9を参照して、このような構成の柱梁接合構造11を有する建物1の柱梁接合方法について説明する。図9は、第2実施形態に係る建物1の構築手順の説明図であり、第1実施形態の図6に対応する図である。なお、第1実施形態の図7に対応する手順は本実施形態においても同一であるため、図示省略する。図9(A)に示すように、第1実施形態と同様に、着脱可能なブラケット28をプレキャスト柱部材12に取り付け(ステップST1)、プレキャスト柱部材12を所定の位置に立設する(ステップST2)。
次に、図9(B)に示すように、プレキャスト梁部材13をブラケット28の上に載置し、柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とを対向させる(ステップST3)。プレキャスト梁部材13の梁側鉄筋受容孔22には、全体が受容されるように脱落防止筋24が予め配置されている。梁側鉄筋受容孔22の開口部には、押し出しばね31によって付勢されている脱落防止筋24が飛び出ないようにキャップが嵌め込まれている。
その後、図9(C)に示すように、脱落防止筋24を柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とに亘るように配置する(ステップST4)。つまり、梁側鉄筋受容孔22から柱側鉄筋受容孔23に向けて脱落防止筋24を移動させる。具体的には、キャップを取り外すことで、押し出しばね31のばね力によって脱落防止筋24を移動させる。
その後、図9(D)に示すように、プレキャスト梁部材13とプレキャスト柱部材12との間に形成される空隙Gに充填材14を充填する(ステップST5)。梁側鉄筋受容孔22、柱側鉄筋受容孔23及び押し出し用孔25にも充填材14を充填する。以降の手順は第1実施形態と同一である。
このように本実施形態では、作業員が直接脱落防止筋24を移動させる作業を行うことなく、押し出しばね31のばね力によって脱落防止筋24を移動させることができるため、脱落防止筋24の配置作業が容易である。
≪第3実施形態≫
次に、図10及び図11を参照して本発明の第3実施形態を説明する。図10に示すように、本実施形態では、押し出し用孔25(図3)が設けられる代わりに、押し出しグラウト充填孔41が梁側鉄筋受容孔22の底(後端)に連通している。押し出しグラウト充填孔41は、一端において梁側鉄筋受容孔22の底に連通し、他端においてプレキャスト梁部材13の外面に開口している。押し出しグラウト充填孔41は、プレキャスト梁部材13の配置前に梁側鉄筋受容孔22に全体が受容されるように配置されていた脱落防止筋24を押し出すために設けられている。図示例では、脱落防止筋24の後端を支持するようにピストン部材32が設けられており、押し出しグラウト充填孔41から充填されたグラウト42が梁側鉄筋受容孔22の底側に充填されている。
次に、図11を参照して、このような構成の柱梁接合構造11を有する建物1の柱梁接合方法について説明する。図11は、第3実施形態に係る建物1の構築手順の説明図であり、第1実施形態の図6に対応する。図11(A)及び図11(B)に示す手順は、第1実施形態と同様である。プレキャスト梁部材13の梁側鉄筋受容孔22には、全体が受容されるように脱落防止筋24が予め配置されている。
その後、図11(C)に示すように、梁側鉄筋受容孔22から柱側鉄筋受容孔23に向けて脱落防止筋24を移動させ、脱落防止筋24を柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とに亘るように配置する(ステップST4)。具体的には、押し出しグラウト充填孔41にグラウト42を充填して脱落防止筋24を移動させる。図11(D)に示す手順以降の手順は、第1実施形態と同様である。
このように本実施形態では、グラウト42の充填圧を利用して脱落防止筋24を移動させることができるため、脱落防止筋24の配置作業が容易である。
≪第4実施形態≫
次に、図12及び図13を参照して本発明の第4実施形態を説明する。図12に示すように、本実施形態では、プレキャスト梁部材13に押し出し用孔25が設けられていない。また、梁側鉄筋受容孔22が第1実施形態の柱側鉄筋受容孔23(図3)と同程度の長さとされている。一方、本実施形態の柱側鉄筋受容孔23はプレキャスト柱部材12を貫通するように形成されている。柱側鉄筋受容孔23には充填材14が充填されている。
次に、図13を参照して、このような構成の柱梁接合構造11を有する建物1の柱梁接合方法について説明する。図13は、第4実施形態に係る建物1の構築手順の説明図であり、第1実施形態の図6に対応する。図13(A)及び図13(B)に示す手順は、第1実施形態と同様である。ただし、脱落防止筋24はプレキャスト梁部材13の梁側鉄筋受容孔22にもプレキャスト柱部材12の柱側鉄筋受容孔23にも配置されていない。
図13(B)でプレキャスト梁部材13が配置された後、図13(C)に示すように、柱側鉄筋受容孔23に脱落防止筋24を挿入し、脱落防止筋24を柱側鉄筋受容孔23と梁側鉄筋受容孔22とに亘るように配置する(ステップST4)。図13(D)に示す手順以降の手順は、第1実施形態と同様である。
このように本実施形態では、プレキャスト柱部材12のプレキャスト梁部材13と相反する側から脱落防止筋24を挿入する。そのため、脱落防止筋24を予め孔内に配置していなくても、プレキャスト柱部材12の側方から挿入することで脱落防止筋24を所定の位置に配置することができる。
≪第5実施形態≫
次に、図14を参照して本発明の第5実施形態を説明する。図14は、第5実施形態に係る建物1の正面図である。図14に示すように、本実施形態では、プレキャスト梁部材13の両端部が、連続しない緊張材15によって1対のプレキャスト柱部材12に圧着により接合される点において第1実施形態と異なる。以下、具体的に説明する。
プレキャスト梁部材13は、長手方向の中間部に比べて拡幅した梁拡幅部51を両端に備えている。梁拡幅部51は、プレキャスト梁部材13の端面と相反する側に定着具16を係止する肩面51aを形成する。肩面51aはプレキャスト梁部材13の断面において幅方向の両側に形成される。
プレキャスト梁部材13がこのように構成され、プレキャスト梁部材13の両端が、連続しない独立した緊張材15によってプレキャスト柱部材12に圧着されても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
以上で具体的な実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、幅広く変形実施することができる。
例えば、第1~第3実施形態では、梁側鉄筋受容孔22が柱側鉄筋受容孔23よりも長く形成され、梁側鉄筋受容孔22に全体が受容されるように脱落防止筋24が配置されていた。他の実施形態では、柱側鉄筋受容孔23が梁側鉄筋受容孔22よりも長く形成され、柱側鉄筋受容孔23に全体が受容されるように脱落防止筋24が配置されていてもよい。その場合、押し出し用孔25(図3)、押し出しばね31(図8)及び押し出しグラウト充填孔41(図10)は、プレキャスト柱部材12に設けられる。
上記実施形態では、プレキャスト柱部材12が第1部材にとして用いられ、プレキャスト梁部材13が第2部材として用いられているが、この形態に限られない。例えば、第1部材及び第2部材としてプレキャスト柱部材12が用いられてもよい。また、第1部材及び第2部材としてプレキャスト梁部材13が用いられてもよい。或いは、第1部材及び第2部材の少なくとも一方としてプレキャスト壁部材やプレキャスト床部材が用いられてもよい。
また、上記実施形態では、柱梁接合構造11が、プレストレストコンクリートによるプレキャストコンクリート構造とされているが、鉄筋コンクリート(RC)によるプレキャストコンクリート構造とされてもよい。或いは、柱梁接合構造11が、アンボンドプレストレストコンクリート構造ではなく、ボンドタイプのプレストレストコンクリート構造でであってもよい。
この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材、手順など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更することができる。また、上記実施形態の構成は互いに組み合わせることができる。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
11 :柱梁接合構造
12 :プレキャスト柱部材
13 :プレキャスト梁部材
14 :充填材
15 :緊張材
18 :梁側貫通孔
19 :柱側貫通孔
22 :梁側鉄筋受容孔
23 :柱側鉄筋受容孔
24 :脱落防止筋
25 :押し出し用孔
26 :押し出し部材
27 :埋込アンカー(保持部材)
28 :ブラケット(仮支持部材)
31 :押し出しばね
41 :押し出しグラウト充填孔
42 :グラウト
G :空隙

Claims (9)

  1. プレキャストコンクリート構造の部材接合方法であって、
    第1鉄筋受容孔を側面に有する第1部材を所定の位置に立設するステップと、
    前記第1部材に着脱可能な仮支持部材を取り付けるステップと、
    第2鉄筋受容孔を端面に有する第2部材を前記仮支持部材の上に載置し、前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とを対向させるステップと、
    前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とに亘るように脱落防止筋を配置するステップと、
    前記第2部材と前記第1部材との間に形成される空隙に充填材を充填するステップと、
    前記第2部材と前記第1部材とに亘るように緊張材を配置するステップと、
    前記充填材が硬化した後に、前記緊張材に緊張力を付与することで前記第2部材及び前記第1部材にプレストレスを導入するステップと、
    前記緊張材に前記緊張力が与えられた後に、前記仮支持部材を撤去するステップとを備える部材接合方法。
  2. 前記脱落防止筋が、前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の一方に全体が受容されるように予め配置されており、
    前記脱落防止筋を配置するステップでは、前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の前記一方から他方に向けて前記脱落防止筋を移動させる請求項1に記載の部材接合方法。
  3. 前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の前記一方の後端には押し出し用孔が連通しており、
    前記脱落防止筋を配置するステップでは、前記押し出し用孔に押し出し部材を押し込んで前記脱落防止筋を移動させる請求項2に記載の部材接合方法。
  4. 前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の前記一方の後部には押し出しばねが縮設されており、
    前記脱落防止筋を配置するステップでは、前記押し出しばねのばね力によって前記脱落防止筋を移動させる請求項2に記載の部材接合方法。
  5. 前記第1鉄筋受容孔及び前記第2鉄筋受容孔の前記一方の後端には押し出しグラウト充填孔が連通しており、
    前記脱落防止筋を配置するステップでは、前記押し出しグラウト充填孔にグラウトを充填して前記脱落防止筋を移動させる請求項2に記載の部材接合方法。
  6. 前記第1鉄筋受容孔が前記第1部材を貫通しており、
    前記脱落防止筋を配置するステップでは、前記第1部材の前記第2部材と相反する側から前記脱落防止筋を挿入する請求項1に記載の部材接合方法。
  7. プレキャストコンクリート構造の部材接合構造であって、
    所定の位置に立設され、第1鉄筋受容孔を側面に有する第1部材と、
    第2鉄筋受容孔を端面に有し、前記第1鉄筋受容孔が前記第2鉄筋受容孔に対向するように配置された第2部材と、
    前記第1鉄筋受容孔と前記第2鉄筋受容孔とに亘るように配置された脱落防止筋と、
    前記第2部材と前記第1部材との間に形成される空隙に充填された充填材と、
    前記第2部材と前記第1部材とに亘るように配置され、前記第2部材及び前記第1部材にプレストレスを導入する緊張材とを備える部材接合構造。
  8. 前記第1部材における前記第2部材の下方の部分には、前記第2部材を仮支持するための仮支持部材を着脱可能に保持する保持部材が設けられている請求項7に記載の部材接合構造。
  9. 前記第2部材には、前記緊張材を挿通するべく長手方向に延びる第2貫通孔が形成され、前記第1部材には、前記第2貫通孔に整合する位置にて水平方向に延びる第1貫通孔が形成され、前記第2貫通孔と前記第1貫通孔とが前記空隙から区画されて互いに連通しており、
    前記緊張材が前記第2貫通孔及び前記第1貫通孔に挿通され、前記第2部材及び前記第1部材に対してアンボンド状態とされている請求項7又は8に記載の部材接合構造。
JP2022002011A 2022-01-11 2022-01-11 プレキャストコンクリート構造の部材接合方法 Active JP7783056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002011A JP7783056B2 (ja) 2022-01-11 2022-01-11 プレキャストコンクリート構造の部材接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002011A JP7783056B2 (ja) 2022-01-11 2022-01-11 プレキャストコンクリート構造の部材接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023101843A true JP2023101843A (ja) 2023-07-24
JP7783056B2 JP7783056B2 (ja) 2025-12-09

Family

ID=87425361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022002011A Active JP7783056B2 (ja) 2022-01-11 2022-01-11 プレキャストコンクリート構造の部材接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7783056B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742245A (ja) * 1993-07-30 1995-02-10 Ryoichi Sato プレキャスト構造物の連結構造および連結方法
JPH10280602A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Ryoichi Sato 平版構造体
JPH11181807A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Ohbayashi Corp 地下階の施工方法
JP2002146915A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Ps Corp 仕口部の組立方法及び構造
JP2002309669A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Kurosawa Construction Co Ltd 柱と梁の接合構造
JP2011069064A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Taisei Corp プレキャスト部材の接合構造及びその構築方法
JP2012057315A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Ohbayashi Corp Pc部材の接合方法、及び接合構造
JP2012132203A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Takenaka Komuten Co Ltd プレキャストコンクリート部材の接合構造、構造物、構造物の施工方法。
JP2013096164A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Kajima Corp プレキャスト部材の設置方法及びこれに用いるプレキャスト部材
WO2017013694A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 三井住友建設株式会社 架構構造及びその構築方法
US20200141110A1 (en) * 2017-06-22 2020-05-07 China State Construction Engineering Cororation Limited Prestressed assembled concrete frame-joint connecting structure and constructing method thereof

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0742245A (ja) * 1993-07-30 1995-02-10 Ryoichi Sato プレキャスト構造物の連結構造および連結方法
JPH10280602A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Ryoichi Sato 平版構造体
JPH11181807A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Ohbayashi Corp 地下階の施工方法
JP2002146915A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Ps Corp 仕口部の組立方法及び構造
JP2002309669A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Kurosawa Construction Co Ltd 柱と梁の接合構造
JP2011069064A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Taisei Corp プレキャスト部材の接合構造及びその構築方法
JP2012057315A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Ohbayashi Corp Pc部材の接合方法、及び接合構造
JP2012132203A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Takenaka Komuten Co Ltd プレキャストコンクリート部材の接合構造、構造物、構造物の施工方法。
JP2013096164A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Kajima Corp プレキャスト部材の設置方法及びこれに用いるプレキャスト部材
WO2017013694A1 (ja) * 2015-07-17 2017-01-26 三井住友建設株式会社 架構構造及びその構築方法
US20200141110A1 (en) * 2017-06-22 2020-05-07 China State Construction Engineering Cororation Limited Prestressed assembled concrete frame-joint connecting structure and constructing method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP7783056B2 (ja) 2025-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111622374B (zh) 复合结构壁及其构造方法
JP7285202B2 (ja) 架構構造及びこれを備えた建物
KR102640461B1 (ko) Pc 조 3 축 압축 기둥 보 접합부의 프리스트레스 도입법
KR20180069554A (ko) 프리스트레스가 도입된 콘크리트 부분 충전 원형강관 거더 및 이를 이용한 구조물의 시공방법
JP2011202419A (ja) 軸部材とrc部材との接合構造及び方法
JP2005097946A (ja) 橋脚の構築方法
JP6647721B1 (ja) 無緊張pc鋼棒コンクリート柱梁構造
JPH08333714A (ja) ハイブリッドプレファブセグメントを用いた柱状構造物の構築方法
JPH0518003A (ja) 鋼管コンクリート柱とハーフプレキヤスト鉄筋コンクリート柱の接合方法。
JP2006132303A (ja) 鉄骨造間柱の鉄筋コンクリート造梁への定着構造
JP2023101843A (ja) プレキャストコンクリート構造の部材接合方法及び部材接合構造
JP6683336B1 (ja) 建物構造及び建物構造の形成方法
JPH05340031A (ja) プレストレストコンクリート桁及びその製造方法
JP3948809B2 (ja) コンクリート部材と鋼管部材との接合構造及び接合方法、並びにコンクリート・鋼複合トラス橋
JP2025082071A (ja) プレキャストプレストレストコンクリート部材
JP6340467B1 (ja) 袖壁を用いるラーメン構造及びその接合方法
KR101576865B1 (ko) 역 t형 주형보를 이용한 교량 슬래브의 무지보 시공 방법
JP7628905B2 (ja) 柱梁接合方法及び柱梁接合構造
JP2010248746A (ja) 埋設型枠
KR20100089255A (ko) 프리캐스트 콘크리트 부재에 의한 건물의 구축 공법
JP2762906B2 (ja) Rc架構
JPH11190068A (ja) 建物構造
JPH06158716A (ja) プレキャストコンクリート部材による建物の構築工法
JP6159155B2 (ja) プレキャスト部材セット、プレキャスト部材の圧着方法、構造体
JP2005002585A (ja) キャピタル部材及びこれを使用したrcft柱の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20250219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20250729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20250926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20251111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20251127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7783056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150