JP2023097945A - 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム - Google Patents

制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023097945A
JP2023097945A JP2021214351A JP2021214351A JP2023097945A JP 2023097945 A JP2023097945 A JP 2023097945A JP 2021214351 A JP2021214351 A JP 2021214351A JP 2021214351 A JP2021214351 A JP 2021214351A JP 2023097945 A JP2023097945 A JP 2023097945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
granular material
flow rate
line
density
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021214351A
Other languages
English (en)
Inventor
隆治 広江
Takaharu Hiroe
和成 井手
Kazunari Ide
昭彦 齋藤
Akihiko Saito
慧 森山
Kei Moriyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2021214351A priority Critical patent/JP2023097945A/ja
Priority to AU2022287634A priority patent/AU2022287634B2/en
Priority to US18/069,540 priority patent/US11858757B2/en
Publication of JP2023097945A publication Critical patent/JP2023097945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/34Details
    • B65G53/66Use of indicator or control devices, e.g. for controlling gas pressure, for controlling proportions of material and gas, for indicating or preventing jamming of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G3/00Storing bulk material or loose, i.e. disorderly, articles
    • B65G3/04Storing bulk material or loose, i.e. disorderly, articles in bunkers, hoppers, or like containers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/04Conveying materials in bulk pneumatically through pipes or tubes; Air slides
    • B65G53/06Gas pressure systems operating without fluidisation of the materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/04Conveying materials in bulk pneumatically through pipes or tubes; Air slides
    • B65G53/16Gas pressure systems operating with fluidisation of the materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G53/00Conveying materials in bulk through troughs, pipes or tubes by floating the materials or by flow of gas, liquid or foam
    • B65G53/34Details
    • B65G53/40Feeding or discharging devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2201/00Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
    • B65G2201/04Bulk
    • B65G2201/042Granular material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】搬送先に所望の供給量の粉粒体を供給することができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、粉粒体を貯留するタンクと、タンクから流出した粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、タンクと搬送ラインとを接続し、タンクから流出した粉粒体を搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、切出しラインと搬送ラインの合流点の下流側における粉粒体の密度を所定の設定値に制御する密度制御手段と、搬送ラインを通じて搬送先へ供給される粉粒体の流量を搬送先が指示する指令値に制御する流量制御手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、粉粒化された反応剤を不活性ガスと混合して冶金反応容器に送り込む粉粒体供給設備が開示されている。図12に粉粒体供給設備100´の一例を示す。粉粒体供給設備100´は、吹込タンク2と制御装置20´等を含み、供給先設備10へ粉粒体を搬送および供給する。吹込タンク2の上部には、吹込タンク2の内部圧力をフィードバック制御することを目的とした圧力制御装置PIC4および圧力調整弁V1を備えた加圧ライン5が設けられている。図示しない粉砕機にて粉砕された粉粒体は、加圧ライン5を通じて吹込タンク2へ供給される。粉粒体供給設備100´では、加圧ライン5を通じて粉粒体が吹込タンク2へ供給され、粉粒体が吹込タンク2に蓄積される。
一方、吹込タンク2の下部には、内部の粉粒体を流動化することを目的とした高圧損型エアレータ3が取付けられている。そして、エアレータ3にエアレーションライン6を介してエアレーションガスを供給すると、吹込タンク2内の粉粒体が流動化され、吹込タンク2と搬送ライン7との差圧により、粉粒体が切出しライン9へ切り出される(流出される)。このようにして、吹込タンク2内の粉粒体は、切出しライン9を通じて搬送ライン7へ供給され、搬送ライン7を流れる搬送ガスによって供給先設備10へ供給される。
吹込タンク2には、ロードセル等の荷重検出器1が取り付けられ、荷重検出器1によって、粉粒体を含む吹込タンク2の重量が計測される。エアレーションライン6にはエアレーションガス流量制御弁V2が設けられており、エアレーションライン6を介して供給されるガスの流量は、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を調整することにより制御することができる。切出しライン9には、切出し流量制御弁V3が設けられており、切出し流量制御弁V3の開度を調整することにより、切出しライン9へ供給される粉粒体の流量を制御することができる。切出しライン9における切出し流量制御弁V3の上流側には、流速センサC1と密度センサC2が設けられ、切出しライン9へ切り出される粉粒体の流速と密度がそれぞれのセンサにより計測される。吹込タンク2から切出しライン9へと切り出される粉粒体の重量は、荷重検出器1が計測する重量によって検出することができる。搬送ライン7には搬送気体の流量をフィードバック制御することを目的とした流量制御装置FIC8および搬送ガス流量制御弁V4が設けられており、搬送ガスの流量は所望の流量に制御される。搬送ガスを流すために図示しない送風機などが用いられる。送風機の動作には、電力などの動力を要するので、搬送ガスを減らし、流速を下げることは効率改善に資する。しかし、搬送ガスの流量を減らすと粉粒体が搬送ライン7の底に沈降し、搬送ライン7が閉塞する原因となる。特許文献1では、安定輸送即ち閉塞防止の観点から、粉粒体の粒子速度は少なくとも5m/s程度以上の速度が必要とされている。
特許文献1には、搬送ライン7の閉塞を防止する粉粒体の粒子速度を予め求め、この粒子速度を維持する搬送ガス量を基に切出しライン9へ切り出される粉粒体量から搬送ガス流量を定めると共に、この搬送ガス流量となるように搬送ガス流量制御弁V4を制御する粉粒体の供給制御方法が開示されている。この制御においては、切り出される粉粒体量を把握する必要があるが、粉粒体の搬送流量(kg/s)の精度は、荷重検出器1が指示する粉粒体を含む吹込タンク2の重量m(kg)の時間変化率dm/dtに依存する。(エアレータ3などの働きによる切出し流量(kg/s)の精度も影響するが、切出し流量の精度は本開示では議論しない。)計るべき粉粒体の重量に比べるとその容器である吹込タンク2の重量が大きいので、荷重検出器1で粉粒体の重量を正確に計ることは難しい。粉粒体の切出し流量(kg/s)は1秒毎の重量変化によって表すことができるが、例えば、1秒毎の切出し流量が1kg/sであるならば、荷重検出器1の分解能は0.1kg程度が必要である。しかし、吹込タンク2の重量が数トンある場合には,安価な計器では難しい。
このような課題に対し、次のような制御方法が提供されている。すなわち、切出した粉粒体の粒子速度vP2(m/s)と、エアレーションガス流量および加圧ガス流量などの吹込タンク2から流出するガスと切り出される粉粒体との混合体における粉粒体の密度ρ(kg/m3)と、をそれぞれ流速センサC1と密度センサC2によって計測し、搬送ライン7の配管断面積Aから次式(1)で粉粒体の切出し流量gP2(kg/s)を算出する。
P2=A・vP2・ρ ・・・・(1)
そして、制御装置20´が、切出し流量制御弁V3の開度を、比例積分制御(PI制御)で調節して、式(1)で推定される切出し流量(kg/s)をその指令値に一致させる。例えば、切出し流量制御弁V3を閉じると、吹込タンク2に対する下流圧力が上がるので、切出し流量gP2(kg/s)は減る。逆に、切出し流量制御弁V3を開けると、吹込タンク2に対する下流圧力が下がるので、切出し流量gP2(kg/s)は増える。このようにして切出し流量gP2(kg/s)が調節される。
しかし、搬送先設備10が吹込タンク2から遠く離れると、上記の制御方法では、次のような課題がある。例えば、搬送ガス流量を5m/sに制御して粉粒体を搬送している場合、切出しライン9と搬送ライン7の合流点から搬送先設備10への搬送配管の長さが100mであるならば、粉粒体が搬送先に到達するまでに20秒がかかる。すなわち、切出し流量制御弁V3を開閉したとき、その開閉による粉粒体流量の増減が搬送先に届くまでに20秒かかることになる。粉粒体供給設備100´が、石炭などの可燃原料を反応炉に供給する用途に使われるならば20秒の遅れは重大である。石炭などの原料の水分や組成は一様ではなく時間的に変動することは避けられない。このため、反応炉の温度や圧力は、原料の供給流量を加減して調整される。20秒遅れると、炉内の化学種の組成が変動し、窒素酸化物などの大気汚染物質の排出が増えるなどの環境的な損失や、燃焼温度が変動し反応炉が短寿命化するなどの経済的な損失が避けられない。
粉粒体が搬送先に到達する遅れを解消するために、搬送ガスの流量を一定にするのではなく、増減することも考えられる。合流点P1の直後において、搬送ガスと粉粒体とからなる混合体の粉粒体部分の密度(粉粒体が混合体に占める重量の割合)をρ(kg/m)とすると、合流点の粉粒体の質量流量g3Pは、ρ(kg/m)と合流点P1より下流の搬送ライン7の体積流量U(m/s)の積で表される。搬送ライン7の体積流量Uは、搬送ライン7を流れる搬送ガスの流量をgG1(kg/s)、エアレーションガスおよび加圧ガスなどの吹込タンク2から流出するガスの流量をgG2(kg/s)、粉粒体成分の密度をρ(kg/m)、搬送ガス成分および吹込タンク2から流出するガス成分の密度をρ(kg/m)とすると次式(2)で表される。粉粒体成分の密度ρ(kg/m3)、搬送ガス成分の密度をρ(kg/m)の値は、粉粒体の種類や粉粒体供給設備100´の運転状態で定まる固定値として扱うことができる。
Figure 2023097945000002
合流点P1における粉粒体の質量流量g3P(kg/s)は、密度と体積流量の積として次式(3)で表される。
3P(t)=ρ(t)・U(t) ・・・・(3)
時刻tの合流点P1の粉粒体の密度をρ(t)と記すと、それが供給先設備10に到達するのに20秒かかるから、時刻tの供給先の粉粒体密度は時刻t-20の合流点の粉粒体ρで近似できる。すなわち,時刻tの搬送先への粉粒体の供給流量gP4(kg/s)は次式で近似的に表すことができる。
Figure 2023097945000003
合流点P1の粉粒体の密度が合流点に伝播するのには20秒を要するが、体積流量Uは遅れなく伝播するところが特徴である。したがって、時刻tにおける搬送先設備10への粉粒体の供給流量gP4(t)は、例えば、時刻tの搬送ガス流量gG1(t)に比例するので、搬送ガス流量制御弁V4の開度を変えればgP4(t)を遅滞なく調整することができる。エアレーションガスと加圧ガスの合計流量gG2(kg/s)を変更によっても体積流量は同様に変えることができる。しかし、搬送ガス流量gG1を増やしただけでは合流点P1では、搬送ガスの体積割合だけが増え、粉粒体の密度ρは低下する。逆に、搬送ガス流量gG1(kg/s)を減らす場合には、合流点P1では搬送ガスの体積割合が減り粉粒体の密度ρが上がる。これらは搬送先設備10への粉粒体供給流量gP4(kg/s)を搬送ガス流量gG1(kg/s)(又はガス流量gG2)のみで調節する副作用である。図13に、この副作用を説明する模式図を示す。図13は、搬送ガス流量gG1に一定周期の正弦波の変動を加えると搬送ライン7に粉粒体密度の疎密が発生する様子を図示している。搬送ガス流量gG1(kg/s)を増やすと、式(2)で説明したように、増やした分に比例して搬送先への粉粒体供給流量gP4(kg/s)も増える。しかし、粉粒体の切出し量を考慮せずに、搬送ガスの流量gG1を変更しただけでは、図13に示すように、搬送ライン7には粉粒体密度ρ(kg/s)の疎密が生じる。式(4)が示すように、搬送先への粉粒体供給流量gP4(kg/s)は粉粒体密度の変動にも比例するので、搬送ガスの流量gG1を変更するだけでは、意図通りの量の粉粒体を搬送先設備10まで供給することができない。これに対し、特許文献2には、搬送ライン7を流れる粉粒体の密度を計測する密度計測装置を設け、計測された密度が所定の範囲に収まるように搬送ガスの流量を調節する制御が開示されている。
このように従来技術では、搬送ガスの流量を所定値に制御する機能と、粉粒体流量(切出し流量)を所定値に制御する機能と、によって粉粒体の供給量を制御している。しかし、上記説明したように、特に搬送ラインが長い場合には、粉粒体流量の指令値の変更に対し、実際の粉粒体の流量の応答が遅れるか、搬送ライン7に生じる粉粒体の疎密により、指令した通りの流量で粉粒体を供給することができない。
特開昭62-215424号公報 特開2020-179950号公報
搬送ライン7が長い場合であっても、指令したとおりの流量で粉粒体を供給する制御が求められている。
本開示は、上記課題を解決することができる制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラムを提供する。
本開示の制御装置は、粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御する密度制御手段と、前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する流量制御手段と、を備える。
また、本開示の制御方法は、粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する。
また、本開示のプログラムは、粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムを制御するコンピュータに、前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する処理を実行させる。
上述の制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラムによれば、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先へ供給することができる。
第一実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第一実施形態に係る搬送ガス流量制御の一例を示すフロー図である。 第一実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。 第二実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第二実施形態に係るガス流量制御の一例を示すフロー図である。 第二実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。 第三実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第四実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第五実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第五実施形態に係る搬送ガス流量制御の一例を示すフロー図である。 第五実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。 第六実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 第六実施形態に係るガス流量制御の一例を示すフロー図である。 第六実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。 第七実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。 一般的な粉粒体供給設備の一例を示す図である。 搬送ラインに生じる粉粒体の疎密を説明する図である。 各実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<第一実施形態>
(構成)
図1は、第一実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
粉粒体供給システム100は、吹込タンク2と、吹込タンク2の上部に接続された加圧ライン5と、エアレータ3に接続されたエアレーションライン6と、吹込タンク2下部に接続された切出しライン9と、搬送ライン7と、制御装置20等を含む。加圧ライン5には、圧力制御装置PIC4および圧力調整弁V1および流量センサC3が設けられている。エアレーションライン6には、流量センサC4およびエアレーションガス流量制御弁V2が設けられている。搬送ライン7には、流量制御装置FIC8と、搬送ガス流量制御弁V4と、流量センサC5とが設けられ、切出しライン9との合流点P1(又はP1より下流)には密度センサC6が設けられている。各センサC3~C6は制御装置20と接続されている。
制御装置20は、搬送先粉粒体流量推定器21と、粉粒体流量制御器22と、搬送ライン粉粒体密度制御器23と、を備える。
搬送先粉粒体流量推定器21は、搬送先設備10に供給する粉粒体密度の指令値ρSVと、流量センサC3~C5の計測値と、を取得して、搬送先設備10への粉粒体の供給流量を次式(5)によって推定する。
Figure 2023097945000004
ρSVは、粉粒体密度の設定値(指令値)である。gG1(t)は、流量センサC5の計測値である。gG2(t)は、流量センサC3の計測値と流量センサC4の計測値の合計である。搬送ガス成分の密度ρと粉粒体成分の密度ρの値は、既知の値(粉粒体の種類や粉粒体供給装置の運転状態で定まる固定値)である。また、搬送ガス流量gG1(t)エアレーションと加圧ガスの合計流量gG2(t)の値が分れば、合流点P1とその下流側における粉粒体密度ρは、搬送ラインの粉粒体密度の期待値ρSVに維持されることを考え合わせると、切出し流量gP2(t)の推定値は次式(6)で表すことができる。さらに上記の式(5)と次式(6)とから、時刻tにおける搬送先設備10への粉粒体の供給流量の推定値は、以下の式(7)で表すことができる。
Figure 2023097945000005
Figure 2023097945000006
搬送先粉粒体流量推定器21は、式(7)により、時刻tにおける搬送先設備10への粉粒体の供給流量を推定する。
粉粒体流量制御器22は、搬送ライン7を流れる搬送ガスの流量を制御する。搬送設備10が要求する時刻tにおける粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22は、搬送先粉粒体流量推定器21が推定した時刻tにおける粉粒体の供給流量の推定値g^P4(t)を用いて、時刻tにおける搬送ガス流量の指令値rG1を次式(8)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例積分制御器の比例ゲインを,Tは比例積分制御器の積分時定数を表す記号である。
Figure 2023097945000007
粉粒体流量制御器22は、式(8)によって算出した搬送ガス流量の指令値rG1を、流量制御装置FIC8へ出力する。これにより、搬送ガス流量制御弁V4の開度が調整され、要求されたr(t)に基づく搬送ガス流量が実現される。
搬送ライン粉粒体密度制御器23は、切出しライン9へ供給される粉粒体の切出し流量を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23は、切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2(t)を次式(9)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数を表す一般的な記号である。後述する第二実施形態以降の比例積分制御器においてもkとTの記号を用いるが、これらの値は実施形態毎に異なる。比例積分制御器は、密度センサC6が計測する合流点の密度ρ(kg/m)が設定値ρSVに不足するときには切出し流量制御弁V3の開度を増やし、超過するときには切出し流量制御弁V3の開度を減じることにより、合流点の密度ρ(kg/m)を設定値ρSVに一致させる。
Figure 2023097945000008
搬送ライン粉粒体密度制御器23によれば、搬送ガスの流量を変えても合流点での粉粒体密度は一定になる。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23に指令値としてρSVを設定すると、合流点P1での粉粒体密度の時間平均値はρSVで一定する。合流点P1における粉粒体密度が搬送ガスの流量を変えたときにも一定であるならば、合流点P1の下流部分では、搬送ライン7の粉粒体密度の期待値は場所に依ることなくρSVで一様になる。すると、上記のように搬送ガスの体積流量Uは、100m先であっても遅滞なく伝播するから、粉粒体密度ρSVを一定に制御できれば、搬送ガス流量を制御することによって、遅滞なく搬送先設備10へ供給する実際の粉粒体流量を所望の値に制御することができる。粉粒体密度の設定値ρSVの代わりに、合流点P1の粉粒体密度ρの時間平均値を期待値として用いても良い。1次遅れなどの高域遮断フィルタでρを平滑化した値を期待値として用いても良い。いずれかの方法で搬送ライン7の粉粒体密度の期待値を定めると、搬送先への粉粒体供給流量は、式(5)のように表され、搬送先設備10への粉粒体供給流量gp4(kg/s)は搬送ガス流量gG1(kg/s)に比例する。これにより、搬送ガス流量gG1(kg/s)を指令値rに調整することにより、搬送先設備10へ供給する粉粒体流量を遅滞なく、疎密なく指令値に制御することができる。
(動作)
次に制御装置20による粉粒体の供給制御の流れについて図2A、図2Bを参照して説明する。前提として制御装置20は、粉粒体密度の指令値ρSV、搬送ガス成分の密度ρ、粉粒体成分の密度ρの各設定値を記憶している。また、制御装置20は、流量センサC3~C5、密度センサC6の計測値を時々刻々と取得している。制御装置20は、搬送先設備10が要求する最新の流量の指令値r(t)を取得している。制御装置20は、図2A,図2Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。
搬送ガスの流量制御の流れを図2Aに示す。図2Aは、第一実施形態に係る搬送ガス流量制御の一例を示すフロー図である。搬送先粉粒体流量推定器21が、流量センサC3~C5による計測値を取得する(ステップS1)。次に搬送先粉粒体流量推定器21が、式(7)により、搬送先設備10への粉粒体の供給流量を推定する(ステップS2)。次に粉粒体流量制御器22は、搬送先が要求する流量指令値r(t)と式(8)によって搬送ガス流量の指令値rG1を算出し、算出した指令値rG1を流量制御装置FIC8へ出力することにより、搬送ガスの流量を制御する(ステップS3)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図2Bに示す。図2Bは、第一実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。搬送ライン粉粒体密度制御器23が、密度センサC6による計測値を取得する(ステップS11)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23が、式(9)により、切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2を算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23は、算出した開度指令値rVLV2によって切出し流量制御弁V3の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρが設定値ρSVとなるように制御する(ステップS12)。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100において、搬送ライン7における粉粒体の密度を計測する密度センサC6が指示する密度ρに基づいて、搬送ライン7の内部の粉粒体の密度を設定値ρSVに一致するように切出し流量制御弁V3の開度を調節しつつ、搬送ライン7におけるガス流量の指令値rと、搬送ライン7における粉粒体密度の期待値(ρSV)とに基づいて、搬送ガス流量が指令値rに一致するように搬送ガス流量制御弁V4の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態による粉粒体供給システム100Aについて図3、図4A、図4Bを参照して説明する。第一実施形態では、合流点P1における粉粒体の密度制御のために切出し流量制御弁V3の開度制御を行い、搬送ガスの流量制御のために搬送ガス流量制御弁V4の開度制御を行った。これに対し、第二実施形態では、合流点P1における粉粒体の密度制御のためにエアレーションガス流量制御弁V2の開度制御を行い、搬送ガスの流量制御のために切出し流量制御弁V3を行う。粉粒体供給設備の中には、搬送ガス流量制御弁V4を通過する搬送ガスの流量がゼロ又はゼロに近く、吹込タンク2から流出する加圧ガスやエアレーションガスによって粉粒体を搬送先設備10へ搬送するものが存在する。第二実施形態に係る粉粒体の供給制御は、このような性質を有する設備に好適である。
(構成)
図3は、第二実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
第二実施形態に係る構成のうち、第一実施形態に係る粉粒体供給システム100の構成と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。第二実施形態においても第一実施形態と同様に、搬送ガスの流量を変えても合流点P1での粉粒体密度が一定となるよう制御する。第一実施形態の違いは、エアレーションライン6を流れるエアレーションガスの流量を変えて密度制御を行うところにある。粉粒体の種類やエアレータ3の種類によっては、搬送ガス流量よりエアレーションガス流量と加圧ガス流量が大きい場合がある。極端な場合、出力などの運転条件によっては搬送ガス流量がゼロの場合もある。搬送ガスがゼロの場合には、切出し流量制御弁V3を通る切出し流量gP2は搬送ガス流量gG1で希釈されないので、切出し流量制御弁V3を開いても合流点P1の粉粒体密度ρは下がることはない。このような場合には、吹込タンク2から流出するガスと粉粒体の比率を調整しなければならない。第二実施形態はそのための技術である。吹込タンク2から粉粒体を切出す一般的な性質として、エアレーションガス流量を増やすと、切出した粉粒体とガスからなる混合体中の粉粒体の密度が下がる。これは、エアレーション流量が増えることにより吹込タンク2から粉粒体を取り出す取り出し口付近のガスが増え、粉粒体が疎になることに起因する。したがって、合流点P1の粉粒体密度ρが不足すればエアレーションガス流量制御弁V2を今の開度からさらに閉じてエアレーションガスを減らすことによって、吹込タンク2から切出す混合体における粉粒体は濃くなり、合流点P1の粉粒体密度の不足は補償される。逆に,合流点P1のρが過剰であればエアレーションガス流量制御弁V2を今の開度からさらに開くことによって、密度超過を補償することができる。このようにして合流点P1の粉粒体の密度を一定にすることができる。
第二実施形態に係る粉粒体供給システム100Aは、第一実施形態の制御装置20に代えて制御装置20Aを備え、制御装置20Aは、搬送先粉粒体流量推定器21と、粉粒体流量制御器22Aと、搬送ライン粉粒体密度制御器23Aと、を備える。搬送先粉粒体流量推定器21については、第一実施形態と同様である。
粉粒体流量制御器22Aは、切出し流量制御弁V3の開度を制御する。搬送設備10が要求する粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22Aは、搬送先粉粒体流量推定器21が推定した粉粒体の供給流量の推定値g^P4(t)を用いて、切出し流量制御弁V3の開度の指令値rVLV2を、次式(10)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン、Tは積分時定数である。
Figure 2023097945000009
粉粒体流量制御器22Aは、式(10)によって算出した時刻tにおける開度指令値rVLV2(t)によって切出し流量制御弁V3の開度を制御する。これにより、要求されたr(t)に基づくガス流量が実現される。
搬送ライン粉粒体密度制御器23Aは、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23Aは、エアレーションガス流量制御弁V2の時刻(t)における開度指令値rVLVA(t)を次式(11)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数である。式(11)の比例積分制御器は、密度センサC6が計測する合流点の密度ρが設定値ρSVに不足するときにはエアレーションガス流量制御弁V2の開度を減じ、超過するときにはエアレーションガス流量制御弁V2の開度を増やすことにより、合流点の密度ρを設定値ρSVに一致させる。エアレーションガス流量を増やすと、吹込タンク2から流出する粉粒体は希釈されるため、粉粒体密度ρが設定値ρSVを超過したときにはエアレーションガス流量が増えるよう、比例ゲインにはマイナスの符号をつけている。
Figure 2023097945000010
(動作)
第二実施形態に係る制御装置20Aの動作を図4A,図4Bを参照して説明する。制御装置20Aは、図4A,図4Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。前提条件は第一実施形態と同様である。
吹込タンク2から流出するガスの流量制御を図4Aに示す。図4Aは、第二実施形態に係るガス流量制御の一例を示すフロー図である。搬送先粉粒体流量推定器21が、流量センサC3~C5による計測値を取得する(ステップS1A)。次に搬送先粉粒体流量推定器21が、式(7)により、搬送先設備10への粉粒体の供給流量を推定する(ステップS2A)。次に粉粒体流量制御器22Aは、搬送先が要求する流量指令値r(t)と式(10)によって開度指令値rVLV2(t)を算出し、切出し流量制御弁V3の開度を制御することにより、粉粒体の搬送に用いられるガス(吹込タンク2から流出するガス)の流量を制御する(ステップS3A)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図4Bに示す。図4Bは、第二実施形態に係る粉粒体密度制御の一例を示すフロー図である。搬送ライン粉粒体密度制御器23Aが、密度センサC6による計測値を取得する(ステップS11A)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23Aが、式(11)により、エアレーションガス流量制御弁V2の開度指令値rVLVAを算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23Aは、算出した開度指令値rVLVAにより、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρを設定値ρSVに制御する(ステップS12A)。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100Aにおいて、搬送ライン7における粉粒体の密度を計測する密度センサC6が指示する密度ρに基づいて、搬送ライン内部の粉粒体の密度が設定値ρSVに一致するようにエアレーションガス流量制御弁V2の開度を調節しつつ、搬送ライン7におけるガス流量の指令値rと、搬送ライン7における粉粒体密度の期待値(ρSV)とに基づいて、搬送ラインのガス流量が指令値rに一致するように切出し流量制御弁V3の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第三実施形態>
以下、本発明の第三実施形態による粉粒体供給システム100Bについて図5を参照して説明する。第三実施形態では、合流点P1の下流における搬送ガスの流速を用いて粉粒体の流量g^P4を推定する。
(構成)
図5は、第三実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
第三実施形態に係る構成のうち、第一実施形態に係る粉粒体供給システム100の構成と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。第三実施形態においても第一実施形態と同様に、搬送ガスの流量を変えても合流点P1での粉粒体密度が一定となるよう制御する。第三実施形態に係る粉粒体供給システム100Bは、合流点P1の下流において、搬送ガスの流速を計測する流速センサC7を備えている。第三実施形態においては、図示する流量センサC3~C5は必須ではない。第三実施形態に係る粉粒体供給システム100Bは、第一実施形態の制御装置20に代えて制御装置20Bを備え、制御装置20Bは、搬送先粉粒体流量推定器21Bと、粉粒体流量制御器22Bと、搬送ライン粉粒体密度制御器23Bと、を備える。
搬送先粉粒体流量推定器21Bは、以下に示す式(12)と流速センサC7が計測する合流点P1での粉粒体の流速を用いて、搬送先設備10への粉粒体供給流量g^P4(t)を推定する。合流点P1での粉粒体の流速をv(m/s)、搬送ライン7の断面積をA(m)とすると、搬送先への粉粒体供給流量は次式(12)で表される。
Figure 2023097945000011
第一実施形態と比較して、搬送ライン7の粉粒体の流速を直接計測するので演算が簡単で演算負荷を低減することができる。
粉粒体流量制御器22Bは、搬送ライン7を流れる搬送ガスの流量を制御する。搬送設備10が要求する粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22Bは、搬送先粉粒体流量推定器21Bが推定した粉粒体の供給流量の推定値を用いて、搬送ガス流量の指令値rG1を次式(13)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン、Tは積分時定数である。
Figure 2023097945000012
搬送ライン粉粒体密度制御器23Bは、切出しライン9へ供給される粉粒体の切出し流量を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23Bは、切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2を次式(14)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数を表す一般的な記号である。
Figure 2023097945000013
(動作)
次に第三実施形態の制御装置20Bによる粉粒体の供給制御の流れについて図2A、図2Bを援用して説明する。制御装置20Bは、図2A,図2Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。制御装置20Bは、搬送ライン7の断面積をA(m)の値を記憶している。
搬送ガスの流量制御の流れを図2Bに示す。搬送先粉粒体流量推定器21Bが、流速センサC7が計測した計測値(速度v3)を取得する(ステップS1)。次に搬送先粉粒体流量推定器21Bが、式(12)により、搬送先設備10への粉粒体の供給流量を推定する(ステップS2)。次に粉粒体流量制御器22Bは、搬送先が要求する時刻tにおける流量指令値r(t)と式(13)によって、時刻tにおける搬送ガス流量の指令値rG1(t)を算出し、流量制御装置FIC8へ出力することにより、搬送ガスの流量を制御する(ステップS3)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図2Bに示す。搬送ライン粉粒体密度制御器23Bが、密度センサC6による計測値を取得する(ステップS11)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23Bが、式(14)により、時刻tにおける切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2を算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23Bは、算出した開度指令値rVLV2により、切出し流量制御弁V3の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρを設定値ρSVに制御する(ステップS12)。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100Bにおいて、搬送ライン7における粉粒体の密度を計測する密度センサC6が指示する密度ρに基づいて、搬送ライン内部の粉粒体の密度を設定値ρSVに一致するように切出し流量制御弁V3の開度を調節しつつ、流速センサC7が指示する搬送ライン7における粉粒体速度と、搬送ライン7における粉粒体密度の期待値(ρSV)とに基づいて、搬送ガス流量が指令値rに一致するように搬送ガス流量制御弁V4の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第四実施形態>
以下、本発明の第四実施形態による粉粒体供給システム100Cについて図6を参照して説明する。第四実施形態では、第二実施形態の構成において、第三実施形態と同様に、合流点P1の下流における搬送ガスの流速を用いて粉粒体の流量g^P4を推定する。
(構成)
図6は、第四実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
第四実施形態に係る構成のうち、第二実施形態、第三実施形態に係る粉粒体供給システム100A,100Bの構成と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。第四実施形態に係る粉粒体供給システム100Cは、合流点P1の下流において、搬送ガスの流速を計測する流速センサC7を備えている。第四実施形態においては、図示する流量センサC3~C5は必須ではない。第三実施形態に係る粉粒体供給システム100Cは、第二実施形態の制御装置20Aに代えて制御装置20Cを備え、制御装置20Cは、搬送先粉粒体流量推定器21Bと、粉粒体流量制御器22Cと、搬送ライン粉粒体密度制御器23Cと、を備える。搬送先粉粒体流量推定器21Bについては、第三実施形態と同様である。第二実施形態の搬送先粉粒体流量推定器21と比較して、搬送ライン7の粉粒体の流速を直接計測するので演算が簡単である。
粉粒体流量制御器22Cは、切出し流量制御弁V3の開度を制御する。搬送設備10が要求する粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22Cは、搬送先粉粒体流量推定器21Bが推定した粉粒体の供給流量の推定値を用いて、時刻tにおける切出し流量制御弁V3の開度の指令値rVLV2(t)を次式(15)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン、Tは積分時定数である。
Figure 2023097945000014
搬送ライン粉粒体密度制御器23Cは、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23Cは、時刻tにおけるエアレーションガス流量制御弁V2の開度指令値rVLVA(t)を次式(16)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数を表す一般的な記号である。
Figure 2023097945000015
(動作)
次に第四実施形態の制御装置20Cによる粉粒体の供給制御の流れについて図4A,図4Bを援用して説明する。制御装置20Cは、図4A,図4Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。制御装置20Cは、搬送ライン7の断面積をA(m)の値を記憶している。
吹込タンク2から流出するガスの流量制御を図4Aに示す。搬送先粉粒体流量推定器21Bが、流速センサC7が計測した計測値(速度V)を取得する(ステップS1A)。次に搬送先粉粒体流量推定器21Bが、式(12)により、搬送先設備10への粉粒体の供給流量を推定する(ステップS2A)。次に粉粒体流量制御器22Cは、搬送先が要求する流量指令値r(t)と式(15)によって開度指令値rVLV2(t)を算出し、切出し流量制御弁V3の開度を制御する。これにより、粉粒体の搬送に用いられるガス(吹込タンク2から流出するガス)の流量が指令値r(t)に基づく値となるように制御される(ステップS3A)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図4Bに示す。搬送ライン粉粒体密度制御器23Cが、密度センサC6による計測値を取得する(ステップS11A)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23Cが、式(16)により、時刻tにおけるエアレーションガス流量制御弁V2の開度指令値rVLVA(t)を算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23Cは、算出した開度指令値rVLVA(t)により、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρが設定値ρSVとなるよう制御する(ステップS12A)。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100Cにおいて、搬送ライン7における粉粒体の密度を計測する密度センサC6が指示する密度ρに基づいて、搬送ライン7内部の粉粒体の密度を設定値ρSVに一致するようにエアレーションガス流量制御弁V2の開度を調節しつつ、流速センサC7が指示する搬送ライン7における粉粒体速度と,搬送ライン7における粉粒体密度の期待値とに基づいて、搬送ガス流量が指令値rに一致するように切出し流量制御弁V3の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第五実施形態>
以下、本発明の第五実施形態による粉粒体供給システム100Dについて図7を参照して説明する。第五実施形態では、吹込タンク2から流出した粉粒体の密度と流速を用いて粉粒体の流量g^P4(t)を推定する。
(構成)
図7は、第五実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
第五実施形態に係る構成のうち、第一実施形態、第三実施形態に係る粉粒体供給システムの構成と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。第五実施形態に係る粉粒体供給システム100Dは、吹込タンク2の下流において流速センサC1と密度センサC2を備えている。以下では、密度センサC2が計測する値は、粉粒体の密度と考える。また、流速センサC1が計測する速度でガスと粉粒体が流れると考える。第五実施形態においては、図示する流量センサC3~C4は必須ではない。第五実施形態に係る粉粒体供給システム100Dは、第一実施形態の制御装置20に代えて制御装置20Dを備え、制御装置20Dは、搬送先粉粒体流量推定器21Dと、粉粒体流量制御器22Dと、搬送ライン粉粒体密度制御器23Dと、搬送ライン粉粒体密度推定器24Dと、を備える。
搬送ライン粉粒体密度推定器24Dは、合流点P1における粉粒体密度ρを推定する。切出しライン9の断面積をA(m)で表し、ガスと粉粒体が等速で流れると近似すると、流量センサC1が計測する切出しライン9の粉粒体の流速がv(m/s)、密度センサC2が計測する粉粒体の密度がρ(kg/m)であるときの時刻tにおける切出しライン9での粉粒体の流量は次式(17)で計算することができる。
Figure 2023097945000016
同様に時刻tにおける切出しライン9のガス流量(吹込タンク2から流出するガスの流量)は、流速センサC1が計測する粉粒体の流速v(m/s)とガス密度の設定値ρを用いて、次式(18)で計算することができる。
Figure 2023097945000017
搬送ライン粉粒体密度推定器24Dは、センサC1、C2による計測値と、式(17)、式(18)を用いて、切出しライン9における粉粒体の流量とガス流量を計算し、さらに流量センサC5が計測する搬送ガスの流量gG1と次式(19)によって、合流点P1における密度ρ^(t)を推定する。
Figure 2023097945000018
第一実施形態および第三実施形態と比較すると、吹込タンク2に近接した切出しライン9の粉粒体密度を計測するので、エアレーションライン6の開度変更に対する粉粒体密度の変動を迅速に検出し、粉粒体密度ρ^(t)を精度よく推定することができる。
搬送先粉粒体流量推定器21Dは、搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが推定した粉粒体の流量の推定値g^P2とガス流量の推定値g^G2と、以下に示す式(20)によって、搬送先設備10への粉粒体供給流量g^P4(t)を推定する。
Figure 2023097945000019
粉粒体流量制御器22Dは、搬送ライン7を流れる搬送ガスの流量を制御する。搬送設備10が要求する粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22Dは、搬送先粉粒体流量推定器21Dが推定した粉粒体供給流量の推定値g^P4(t)を用いて、時刻tにおける搬送ガス流量の指令値rG1(t)を次式(21)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン、Tは積分時定数である。
Figure 2023097945000020
搬送ライン粉粒体密度制御器23Dは、切出しライン9へ供給される粉粒体の切出し流量を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23Dは、搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが推定した粉粒体密度ρ^(t)を用いて、時刻tにおける切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2(t)を次式(22)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数を表す一般的な記号である。
Figure 2023097945000021
(動作)
次に第五実施形態の制御装置20Dによる粉粒体の供給制御の流れについて図8A、図8Bを参照して説明する。制御装置20Dは、図8A,図8Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。制御装置20Dは、切出しライン9の断面積をA(m)の値を記憶している。
搬送ガスの流量制御の流れを図8Aに示す。搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、流速センサC1、流量センサC5、密度センサC2が計測した計測値を取得する(ステップS1D)。次に搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、式(17)、式(18)により、切出しライン9における粉粒体の流量g^P2とガス流量g^G2を推定する(ステップS2D)。
次に搬送先粉粒体流量推定器21Dは、式(20)によって粉粒体の供給流量g^P4(t)を推定する(ステップS3D)。次に粉粒体流量制御器22Dは、搬送先が要求する流量指令値r(t)と式(21)によって搬送ガス流量の指令値rG1(t)を算出し、流量制御装置FIC8へ出力することにより、搬送ガスの流量を制御する(ステップS4)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図8Bに示す。搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、流速センサC1、流量センサC5、密度センサC2が計測した計測値を取得する(ステップS11D)。次に搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、式(19)によって合流点P1における粉粒体の密度を推定する(ステップS12D)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23Dが、式(22)により、切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2を算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23Dは、算出した開度指令値rVLV2により、切出し流量制御弁V3の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρを設定値ρSVに制御する。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100Dにおいて、切出しライン9における粉粒体密度および粉粒体速度に基づいて推定される粉粒体密度の推定値ρ^に基づいて、搬送ライン内部の粉粒体の密度を設定値ρSVに一致するように切出し流量制御弁V3の開度を調節しつつ、切出しライン9における粉粒体密度および粉粒体速度と、搬送ライン7における粉粒体密度の期待値とに基づいて、搬送ガス流量が指令値rに一致するように搬送ガス流量制御弁V4の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第六実施形態>
以下、本発明の第六実施形態による粉粒体供給システム100Eについて図9を参照して説明する。第六実施形態では、第五実施形態と同様にして、吹込タンク2から流出した粉粒体の密度と流速を用いて粉粒体の流量g^P4(t)を推定する。
(構成)
図9は、第六実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。
第六実施形態に係る構成のうち、第二実施形態、第四実施形態に係る粉粒体供給システムの構成と同じものには同じ符号を付し、それぞれの説明を省略する。第六実施形態に係る粉粒体供給システム100Eは、吹込タンク2の下流において、粉粒体の流速を計測する流速センサC1と粉粒体の密度を計測する密度センサC2を備えている。第六実施形態においては、図示する流量センサC3~C4は必須ではない。第六実施形態に係る粉粒体供給システム100Eは、第一実施形態の制御装置20に代えて制御装置20Eを備え、制御装置20Eは、搬送先粉粒体流量推定器21Dと、粉粒体流量制御器22Eと、搬送ライン粉粒体密度制御器23Eと、搬送ライン粉粒体密度推定器24Dと、を備える。
搬送先粉粒体流量推定器21Dと搬送ライン粉粒体密度推定器24Dについては、第五実施形態と同様である。第二実施形態および第四実施形態と比較すると、吹込タンク2に近接した切出しライン9の粉粒体密度を計測するので、エアレーションライン6の開度変更に対する粉粒体密度の変動を迅速に検出し、粉粒体密度ρを精度よく推定することができる。
粉粒体流量制御器22Eは、切出し流量制御弁V3の開度を制御する。搬送設備10が要求する粉粒体の流量をr(t)(kg/s)とする。例えば、粉粒体流量制御器22Eは、搬送先粉粒体流量推定器21Dが推定した粉粒体の供給流量推定値g^P4(t)を用いて、時刻tにおける切出し流量制御弁V3の開度の指令値rVLV2(t)を次式(23)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン、Tは積分時定数である。
Figure 2023097945000022
搬送ライン粉粒体密度制御器23Eは、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御する。例えば、搬送ライン粉粒体密度制御器23Eは、時刻tにおけるエアレーションガス流量制御弁V2の開度指令値rVLVA(t)を次式(24)のように比例積分制御(PI制御)によって算出してもよい。kは比例ゲイン,Tは積分時定数を表す一般的な記号である。
Figure 2023097945000023
(動作)
次に第六実施形態の制御装置20Eによる粉粒体の供給制御の流れについて図10A、図10Bを参照して説明する。制御装置20Eは、図10A,図10Bに例示する処理を、並行して所定の制御周期で繰り返し実行する。制御装置20Eは、切出しライン9の断面積をA(m)の値を記憶している。
搬送ガスの流量制御の流れを図10Aに示す。搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、流速センサC1、流量センサC5、密度センサC2が計測した計測値を取得する(ステップS1E)。次に搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、式(17)、式(18)により、切出しライン9における粉粒体の流量g^P2(t)とガス流量g^G2(t)を推定する(ステップS2E)。次に搬送先粉粒体流量推定器21Dは、式(20)によって粉粒体の供給流量g^P4(t)を推定する(ステップS3E)。次に粉粒体流量制御器22Eが、搬送先が要求する流量指令値r(t)と式(23)によって開度指令値rVLV2(t)を算出し、切出し流量制御弁V3の開度を制御することにより、吹込タンク2から流出するガスの流量を制御する(ステップS4E)。
合流点P1における粉粒体の密度を一定にする制御の流れを図10Bに示す。搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、流速センサC1、流量センサC5、密度センサC2が計測した計測値を取得する(ステップS11E)。次に搬送ライン粉粒体密度推定器24Dが、式(19)によって合流点P1における粉粒体の密度を推定する(ステップS12E)。次に搬送ライン粉粒体密度制御器23Eが、式(24)により、エアレーションガス流量制御弁V2の開度指令値rVLVAを算出する。搬送ライン粉粒体密度制御器23Eは、算出した開度指令値rVLVAにより、エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御し、合流点P1における粉粒体の密度ρを設定値ρSVに制御する(ステップS13E)。
本実施形態によれば、粉粒体を吹込タンク2から搬送先設備10に供給する粉粒体供給システム100Dにおいて、切出しライン9における粉粒体密度および粉粒体速度に基づいて推定される粉粒体密度の推定値ρ^に基づいて、搬送ライン内部の粉粒体の密度を設定値ρSVに一致するようにエアレーションガス流量制御弁V2の開度を調節しつつ、切出しライン9における粉粒体密度および粉粒体速度と、搬送ライン7における粉粒体密度の期待値とに基づいて、搬送ガス流量が指令値rに一致するように切出し流量制御弁V2の開度を調節する。これにより、指令したとおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる。
<第七実施形態>
(構成)
以下、本発明の第七実施形態による粉粒体供給システム100Fについて、図11を参照して説明する。第七実施形態に係る粉粒体供給システム100Fでは、粉粒体の供給装置として、第1の供給装置30と第2の供給装置31を設ける。第1の供給装置30は、例えば、粉粒体の塊を粉砕し微細な粉粒体を生成する粉砕機である。第1の供給装置30は、合流点P1よりも上流側の合流点P2において搬送ライン7と接続されており、第1の供給装置30によって生成された粉粒体は、合流点P2にて搬送ライン7に供給され、搬送ガス(又は吹込タンク2から切り出されたガス)によって搬送先設備10へ搬送される。第1の供給装置30は、粉砕した粉粒体を搬送ライン7に供給するが、その量は一定ではなく、また、粉粒体密度の制御や搬送ガス流量の制御も行わない。第2の供給装置31は、吹込タンク2と、制御装置20~20Eの何れかと、エアレーションガス流量制御弁V2と、切出し流量制御弁V3、搬送ガス流量制御弁V4等を含み、例えば、合流点P1における粉粒体密度を監視しながら、合流点P1における粉粒体密度がρSVとなるように、切出し流量制御弁V3又はエアレーションガス流量制御弁V2の開度制御を行う。また、第2の供給装置31は、粉粒体の供給流量が指令値r(t)となるように、搬送ガス流量制御弁V4又は切出し流量制御弁V3の制御を行う。第2の供給装置31において切出し流量制御弁V3及び搬送ガス流量制御弁V4を制御する場合、第一、第三、第五実施形態の何れかの制御方法を適用することができる。第2の供給装置31においてエアレーションガス流量制御弁V2及び切出し流量制御弁V3を制御する場合、第二、第四、第六実施形態の何れかの制御方法を適用することができる。
図11は、第七実施形態に係る粉粒体供給システムの一例を示す図である。図11に、粉粒体供給システム100Fの第2の供給装置31に、第一実施形態の粉粒体供給システム100を適用した場合の構成を例示する。図11に例示する構成では、搬送ライン7の粉粒体密度を密度センサC6によって直接計測する。これにより、複数の粉粒体供給装置から同時に粉粒体を供給することができる。第一~第六実施形態では、粉粒体供給装置は1台であり、搬送ライン7の粉粒体密度は、吹込タンク2からの切出し流量で決めることができた。これに対し、第七実施形態に係る粉粒体供給システム100Fは、複数の粉粒体の供給装置30、31から供給される粉粒体を搬送先設備10へ搬送するように拡張したものである。第1の供給装置30が生成した粉粒体を、一旦,吹込タンク2に貯留して供給先設備10に搬送する直列構成にすると、吹込タンク2には大きな容量が必要になる。これに対し、粉粒体を第1の供給装置30から搬送先に直接搬送しつつ、第1の供給装置30が生成する粉粒体の時間的な変動を、第2の供給装置31で補償すれば吹込タンク2の容量は小さくて済むので経済的である。
(動作)
第1の供給装置30は、粉粒体を生成し、搬送ライン7へ生成した粉粒体を供給する。第2の供給装置31では、制御装置20が、図2A、図2Bに例示する処理を行う。つまり、制御装置20は、密度センサC6が計測する時刻tの粉粒体密度ρに基づいて、式(9)により、切出し流量制御弁V3の開度指令値rVLV2を算出し、合流点P1における粉粒体の密度ρが設定値ρSVとなるように切出し流量制御弁V3を制御する。また、制御装置20は、流量センサC3~C5が計測する計測値と式(7)によって、時刻tにおける粉粒体供給流量g^P4(t)を推定する。さらに、制御装置20は、流量指令値r(t)と式(8)によって搬送ガス流量の指令値rG1を算出し、搬送ライン7を流れる搬送ガスの流量を制御する。
本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加え、吹込タンク2の容量を小さくしたり、粉砕機が生成した粉粒体を吹込タンク2へ貯留するために必要なエネルギーを抑制したりといった効率化を図ることができる。なお、図11では、第1の供給装置30を1台のみ設ける構成としているが、第1の供給装置30を複数台設け、合流点P1よりも上流側にて各第1の供給装置30が生成した粉粒体を搬送ライン7へ供給するような構成としてもよい。
図14は、各実施形態に係る制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の制御装置20~20Eは、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各機能は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、制御装置20~20Eの全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各機能部による処理を行ってもよい。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、CD、DVD、USB等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
各実施形態に記載の制御装置20~20E、粉粒体供給システム100~100F、制御方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る制御装置20~20Eは、粉粒体を貯留するタンク2と、前記タンク2から流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ライン7と、前記タンク2と前記搬送ライン7とを接続し、前記タンク2から流出した前記粉粒体を前記搬送ライン7へ供給する切出しライン9と、を備える粉粒体供給システム100~100Fにおいて、前記切出しライン9と前記搬送ライン7の合流点P1の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値ρSVに制御する密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23~23E)と、前記搬送ライン7を通じて前記搬送先10へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値r(t)に制御する流量制御手段(粉粒体流量制御器22~22E)と、を備える。
これにより、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第一実施形態~第七実施形態)。
(2)第2の態様に係る制御装置20は、(1)の制御装置20であって、前記粉粒体供給システム100は、前記搬送ライン7に設けられた搬送ライン流量制御弁V4と、前記切出しライン9に設けられた切出しライン流量制御弁V3と、をさらに備え、前記密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23)は、前記合流点P1の下流側における前記粉粒体の密度の計測値(センサC6による計測値)が、前記設定値ρSVに一致するように、前記切出しライン流量制御弁V3の開度を制御し(式(9))、前記流量制御手段(粉粒体流量制御器22)は、前記合流点P1の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量(センサC5が計測するgG1)と前記切出しラインから前記搬送ラインへ流入するガス流量(センサC3が計測するガス流量+センサC4が計測するガス流量=gG2)の合計と、前記密度の設定値ρSVと、に基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量(g^P4(t))が、前記指令値r(t)に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁V4の開度を制御する。
搬送ライン流量制御弁V4の開度制御により粉粒体流量を指令値r(t)に制御し、粉粒体密度の計測値ρに基づく切出しライン流量制御弁V3の開度制御により粉粒体密度を設定値ρSVに制御することで、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第一実施形態)。
(3)第3の態様に係る制御装置20Aは、(1)の制御装置20Aであって、前記粉粒体供給システム100Aは、前記タンク2の下部に接続されて、前記タンク2に貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションライン6と、前記エアレーションライン6に設けられたエアレーションガス流量制御弁V2と、前記切出しライン9に設けられた切出しライン流量制御弁V3と、をさらに備え、前記密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23A)は、前記合流点P1の下流側における前記粉粒体の密度の計測値ρが、前記設定値ρSVに一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御し、前記流量制御手段(粉粒体流量制御器22A)は、前記合流点P1の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と前記切出しラインから前記搬送ラインへ流入するガス流量の合計と、前記密度の設定値と、に基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁V3の開度を制御する。
切出しライン流量制御弁V3の開度制御により粉粒体流量を指令値r(t)に制御し、粉粒体密度の計測値ρに基づくエアレーションガス流量制御弁V2の開度制御により粉粒体密度を設定値ρSVに制御することで、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第二実施形態)。
(4)第4の態様に係る制御装置20Bは、(1)の制御装置20Bであって、
前記粉粒体供給システム100Bは、前記搬送ライン7に設けられた搬送ライン流量制御弁V4と、前記切出しライン9に設けられた切出しライン流量制御弁V3と、をさらに備え、前記密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23B)は、前記合流点P1の下流側における前記粉粒体の密度の計測値ρが、前記設定値ρSVに一致するように、前記切出しライン流量制御弁V3の開度を制御し、前記流量制御手段(粉粒体流量制御器22B)は、前記搬送ライン7における前記合流点P1の下流側を流れる搬送ガス流量の計測値(センサC7が計測するV)と、前記密度の設定値ρSVとに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁V4の開度を制御する。
センサC7が計測する搬送ガスの流速に基づく粉粒体流量が指令値r(t)となるように搬送ライン流量制御弁V4を制御し、切出しライン流量制御弁V3の開度制御により粉粒体密度を設定値ρSVに制御することで、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第三実施形態)。
(5)第5の態様に係る制御装置20Cは、(1)の制御装置20Cであって、前記粉粒体供給システム100Cは、前記タンク2の下部3に接続されて、前記タンク2に貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションライン6と、前記エアレーションライン6に設けられたエアレーションガス流量制御弁V2と、前記切出しライン9に設けられた切出しライン流量制御弁V3と、をさらに備え、前記密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23C)は、前記合流点P1の下流側における前記粉粒体の密度の計測値ρが、前記設定値ρSVに一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁V2の開度を制御し、前記流量制御手段(粉粒体流量制御器22C)は、前記搬送ライン7における前記合流点P1の下流側を流れる搬送ガス流量の計測値(v)と前記密度の設定値ρSVとに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁V3の開度を制御する。
センサC7が計測する搬送ガスの流速に基づく粉粒体流量が指令値r(t)となるように切出しライン流量制御弁V3を制御し、エアレーションガス流量制御弁V2の開度制御により粉粒体密度を設定値ρSVに制御することで、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第四実施形態)。
(6)第6の態様に係る制御装置20Dは、(1)の制御装置20Dであって、前記粉粒体供給システム100Dは、前記搬送ライン7に設けられた搬送ライン流量制御弁V4と、前記切出しライン9に設けられた切出しライン流量制御弁V3と、をさらに備え、前記密度制御手段(搬送ライン粉粒体密度制御器23D)は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、に基づいて算出される前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の推定値が、前記設定値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御し、前記流量制御手段(粉粒体流量制御器22D)は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁の開度を制御する。
合流点P1下流側での粉粒体密度を推定する。これにより、密度センサC6を設けることなく、搬送ライン流量制御弁V4と切出しライン流量制御弁V3の開度制御により、指令どおりの流量で粉粒体を搬送先設備10へ供給することができる(第五実施形態)。
(7)第7の態様に係る制御装置20Eは、(1)の制御装置20Eであって、前記粉粒体供給システム100Eは、前記タンクの下部に接続されて、前記タンクに貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションラインと、前記エアレーションラインに設けられたエアレーションガス流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、前記密度制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、に基づいて算出される前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の推定値が、前記設定値に一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁の開度を制御し、前記流量制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御する。
合流点P1下流側での粉粒体密度を推定する。これにより、密度センサC6を設けることなく、切出しライン流量制御弁V3とエアレーションガス流量制御弁V2の開度制御により、搬送先設備10から指令された流量で粉粒体を供給することができる(第六実施形態)。
(8)第8の態様に係る粉粒体供給システム100~100Fは、粉粒体を貯留するタンク2と、前記タンク2から流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ライン7と、前記タンク2と前記搬送ライン7とを接続し、前記タンク2から流出した前記粉粒体を前記搬送ライン7へ供給する切出しライン9と、(1)~(7)の何れか1項に記載の制御装置20~20Eと、を備える。
粉粒体供給システム100~100Fによれば、搬送先設備10から指令された流量で粉粒体を供給することができる(第一実施形態~第七実施形態)。
(9)第9の態様に係る粉粒体供給システム100Fは、(8)の粉粒体供給システム100Fであって、前記粉粒体を前記搬送ライン7における前記合流点P1の上流側へ供給する供給装置30、をさらに備える。
これにより、搬送先設備10へ供給する粉粒体を全て、一旦吹込タンク2へ貯留する必が無くなる。
(10)第10の態様に係る制御方法においては、粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する。
(11)第11の態様に係るプログラムは、粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムを制御するコンピュータに、前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する処理を実行させる。
100~100E・・・粉粒体供給システム、20~20E・・・制御装置、21~21D・・・搬送先粉粒体流量推定器、22~22E・・・粉粒体流量制御器、23~23E・・・搬送ライン粉粒体密度制御器、24D~24E・・・搬送ライン粉粒体密度推定器、900・・・コンピュータ、901・・・CPU、902・・・主記憶装置、903・・・補助記憶装置、904・・・入出力インタフェース、905・・・通信インタフェース

Claims (11)

  1. 粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、
    前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御する密度制御手段と、
    前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する流量制御手段と、
    を備える制御装置。
  2. 前記粉粒体供給システムは、前記搬送ラインに設けられた搬送ライン流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の計測値が、前記設定値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と前記切出しラインから前記搬送ラインへ流入するガス流量の合計と、前記密度の設定値と、に基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記粉粒体供給システムは、前記タンクの下部に接続されて、前記タンクに貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションラインと、前記エアレーションラインに設けられたエアレーションガス流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の計測値が、前記設定値に一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と前記切出しラインから前記搬送ラインへ流入するガス流量の合計と、前記密度の設定値と、に基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記粉粒体供給システムは、前記搬送ラインに設けられた搬送ライン流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の計測値が、前記設定値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記搬送ラインにおける前記合流点の下流側を流れる搬送ガス流量の計測値と、前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記粉粒体供給システムは、前記タンクの下部に接続されて、前記タンクに貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションラインと、前記エアレーションラインに設けられたエアレーションガス流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の計測値が、前記設定値に一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記搬送ラインにおける前記合流点の下流側を流れる搬送ガス流量の計測値と前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  6. 前記粉粒体供給システムは、前記搬送ラインに設けられた搬送ライン流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、に基づいて算出される前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の推定値が、前記設定値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記搬送ライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  7. 前記粉粒体供給システムは、前記タンクの下部に接続されて、前記タンクに貯留する前記粉粒体を流動化させるためのガスを前記タンクへ送り込むエアレーションラインと、前記エアレーションラインに設けられたエアレーションガス流量制御弁と、前記切出しラインに設けられた切出しライン流量制御弁と、をさらに備え、
    前記密度制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、に基づいて算出される前記合流点の下流側における前記粉粒体の密度の推定値が、前記設定値に一致するように、前記エアレーションガス流量制御弁の開度を制御し、
    前記流量制御手段は、前記切出しラインを流れる前記粉粒体の流量と、前記切出しラインを流れるガス流量と、前記合流点の上流側において前記搬送ラインを流れる搬送ガス流量と、前記密度の設定値とに基づいて推定された前記粉粒体の前記搬送先への供給流量が、前記指令値に一致するように、前記切出しライン流量制御弁の開度を制御する、
    請求項1に記載の制御装置。
  8. 粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載の制御装置と、
    を備える粉粒体供給システム。
  9. 前記粉粒体を前記搬送ラインにおける前記合流点の上流側へ供給する供給装置、
    をさらに備える請求項8に記載の粉粒体供給システム。
  10. 粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムにおいて、
    前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、
    前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する、
    制御方法。
  11. 粉粒体を貯留するタンクと、前記タンクから流出した前記粉粒体を搬送先へ搬送する搬送ラインと、前記タンクと前記搬送ラインとを接続し、前記タンクから流出した前記粉粒体を前記搬送ラインへ供給する切出しラインと、を備える粉粒体供給システムを制御するコンピュータに、
    前記切出しラインと前記搬送ラインの合流点の下流側における前記粉粒体の密度を所定の設定値に制御し、
    前記搬送ラインを通じて前記搬送先へ供給される前記粉粒体の流量を前記搬送先が指示する指令値に制御する処理を実行させるプログラム。
JP2021214351A 2021-12-28 2021-12-28 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム Pending JP2023097945A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021214351A JP2023097945A (ja) 2021-12-28 2021-12-28 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム
AU2022287634A AU2022287634B2 (en) 2021-12-28 2022-12-15 Control device, granular material supply system, control method, and program
US18/069,540 US11858757B2 (en) 2021-12-28 2022-12-21 Control device, granular material supply system, control method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021214351A JP2023097945A (ja) 2021-12-28 2021-12-28 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023097945A true JP2023097945A (ja) 2023-07-10

Family

ID=86898263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021214351A Pending JP2023097945A (ja) 2021-12-28 2021-12-28 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11858757B2 (ja)
JP (1) JP2023097945A (ja)
AU (1) AU2022287634B2 (ja)

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3437384A (en) * 1967-11-14 1969-04-08 Michael J Bozich Conveying system and valve constructions therefor
US4059310A (en) * 1973-07-16 1977-11-22 Outboard Marine Corporation Apparatus and method for uniform powder feed
US4502819A (en) * 1981-06-12 1985-03-05 Denka Engineering Kabushiki Kaisha Constant discharge device in a conveyor for powdery and granular materials
DD206309A3 (de) * 1981-07-17 1984-01-18 Kretschmer Horst Verfahren zur regelung von massenstroemen
DE3316368A1 (de) * 1983-01-21 1984-07-26 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Verfahren und vorrichtung zur ermittlung und ueberwachung des brennstoff-massenstromes, der bei der partialoxidation (vergasung) von feinkoernigen bis staubfoermigen brennstoffen dem vergaser zugefuehrt wird
JPS59213435A (ja) * 1983-05-02 1984-12-03 Denka Consult & Eng Co Ltd 粉粒体流動層の下降流制御方法
US4613259A (en) * 1984-11-28 1986-09-23 United Technologies Corporation Apparatus for controlling powder flow rate in a carrier gas
JPS62215424A (ja) 1986-03-13 1987-09-22 Kawasaki Steel Corp 粉粒体供給方法
JPS62240222A (ja) 1986-04-11 1987-10-21 Kawasaki Steel Corp 粉粒体の混合搬送方法
DE3823773A1 (de) * 1988-07-14 1990-01-18 Krupp Koppers Gmbh Verfahren zur ermittlung und steuerung des brennstoff-massenstromes bei der partialoxidation (vergasung) von feinkoernigen bis staubfoermigen brennstoffen
JPH09208050A (ja) 1996-01-31 1997-08-12 Kawasaki Steel Corp 粉粒体吹込制御装置
JP3731101B2 (ja) * 1997-06-30 2006-01-05 Jfeスチール株式会社 粉体の吹込み制御方法
CH692854A5 (de) * 1997-11-21 2002-11-29 Gericke Ag Verfahren zum Betrieb einer Pfropfenförderanlage sowie Pfropfenförderanlage zur Durchführung des Verfahrens.
SE9800033L (sv) * 1998-01-09 1999-05-31 Paer Wellmar Förfarande och anläggning för pneumatisk transport av fasta partiklar
JP4244145B2 (ja) * 2002-03-27 2009-03-25 株式会社日清製粉グループ本社 粉粒体搬送システム
JP2004035913A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Jfe Steel Kk 粉粒体吹込み制御方法及び装置
US6964543B2 (en) * 2003-10-23 2005-11-15 Gerber Milton L Apparatus and method for conveying and vacuuming fibrous insulation material
US7101120B2 (en) * 2004-09-15 2006-09-05 Jurkovich John C Apparatus and method for controlling fluid flows for pneumatic conveying
US8747029B2 (en) * 2010-05-03 2014-06-10 Mac Equipment, Inc. Low pressure continuous dense phase convey system using a non-critical air control system
CN102270003B (zh) * 2010-06-03 2016-06-15 通用电气公司 控制输送固体燃料的干法进料系统的控制系统及控制方法
JP5520244B2 (ja) * 2011-02-21 2014-06-11 ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 粉体供給装置、及び、粉体供給方法
US9181044B1 (en) * 2012-02-14 2015-11-10 Horizon Systems, Inc. Mechanically controlled vacuum throttle for a continuous dense phase particulate material conveying system and method
NL1039764C2 (en) * 2012-08-17 2014-02-18 J O A Technology Beheer B V A method of, a control system, a device, a sensor and a computer program product for controlling transport of fibrous material in a transport line of a pneumatic conveying system.
US8915679B2 (en) * 2013-01-15 2014-12-23 Diamond Power International, Inc. Pneumatic transport with multi vessel discharge
JPWO2014155655A1 (ja) * 2013-03-29 2017-02-16 株式会社松井製作所 材料輸送装置及び材料輸送方法
US9745149B2 (en) * 2015-03-19 2017-08-29 Ipeg, Inc. Material delivery system
US10207878B1 (en) * 2016-03-31 2019-02-19 Nol-Tec Systems, Inc. Pneumatic conveying system utilizing a pressured hopper with intermittent volumetric feed control
JP2020021176A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 株式会社堀場エステック 流量制御装置
JP7371883B2 (ja) 2019-04-23 2023-10-31 国立大学法人 鹿児島大学 粉粒体移送装置、粉粒体移送方法、及び制御プログラム
CN109969794A (zh) * 2019-04-30 2019-07-05 北京长峰金鼎科技有限公司 一种粉体负压输送系统及方法
US11365071B2 (en) * 2020-04-28 2022-06-21 IPEG, Inc Automatic tuning system for pneumatic material conveying systems

Also Published As

Publication number Publication date
US20230202778A1 (en) 2023-06-29
US11858757B2 (en) 2024-01-02
AU2022287634A1 (en) 2023-07-13
AU2022287634B2 (en) 2024-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5369109B2 (ja) 固形粒状物投入システム
US4521139A (en) Method of regulating mass streams
AU2010305044A1 (en) Metering system, dense phase conveying system and method for supplying bulk material in powder form
JP2012188282A (ja) 粉体定量供給方法
WO2012115061A1 (ja) 粉体供給装置、及び、粉体供給方法
JP2023097945A (ja) 制御装置、粉粒体供給システム、制御方法およびプログラム
AU2011202500B2 (en) Control systems and methods for controlling a dry feed system to convey a solid fuel
NL1014666C1 (nl) Regelmechanisme, installatie en werkwijze voor het door een transportleiding transporteren van bulk-, korrel- of poedervormig materiaal.
JP2004035913A (ja) 粉粒体吹込み制御方法及び装置
NL8203106A (nl) Werkwijze voor het doseren van pneumatisch getransporteerd stortgoed.
JP2018176123A (ja) 微粉炭の製造方法
JP2742001B2 (ja) 微粉炭吹込み制御方法
JPH0733530B2 (ja) 粉体吹込方法
KR100419768B1 (ko) 미분탄 설비의 분쇄기 제어 장치 및 방법
JPH06278868A (ja) 粉粒体高圧輸送システム用輸送圧力調整装置
JP3404614B2 (ja) 粉粒体の供給量制御方法
JPH0517030A (ja) 粉末固体搬送装置及び方法
JP2742000B2 (ja) 微粉炭吹込み制御方法
JPS61231323A (ja) 粉粒体定量供給装置
JPH083606A (ja) 粉粒体搬送方法
EP3154883B1 (en) Method and device for feeding bulk material through a pneumatic conveying line
PL189908B1 (pl) Sposób wytapiania cynku metodą pirometalurgii oraz zespół pieca szybowego do wytapiania cynku metodą pirometalurgii
JP2020090331A (ja) 燃料供給システム
JPH1111671A (ja) 粉体の吹込み制御方法
JPH0158085B2 (ja)