JP2023093831A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持脚を覆う被覆部材が扉の開閉動作を阻害したり、冷蔵庫の外観を損ねることがない冷蔵庫を提供する。【課題を解決するための手段】本実施形態の冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2と、冷蔵庫本体2より前方に設けられ前記冷蔵庫本体を支持する脚本体32と、脚本体32を覆う被覆部材50と、を備え、被覆部材50は、冷蔵庫本体2側に取り付けられる取付部56と、後方へ延び冷蔵庫本体2の鉛直下方に位置する延出部58とを備え、延出部58が取付部56より冷蔵庫幅方向外側に設けられている。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫では、冷蔵庫本体の下面前部に支持脚や搬送用の把手が設けられている。このような支持脚や把手の一部分が冷蔵庫本体より前方に配置されているが、美感と安全性を確保するため、支持脚や把手を覆う被覆部材(カバー)が取り付けられている(例えば、下記特許文献1参照)。
このような被覆部材は冷蔵庫本体の全幅に及ぶ細長い部材であり反りが生じやすい。そのため、被覆部材を冷蔵庫本体へ取り付けると、被覆部材の反りによって被覆部材が上方へ浮き上がって扉の開閉動作を阻害したり、冷蔵庫扉より前方へ飛び出し冷蔵庫の外観を損ねるおそれがある。
また、被覆部材は、支持脚や把手の前側及び上側を覆う形状をなしており重心が前側にあるため、冷蔵庫本体に取り付けられると前側が低くなるように傾斜しやすい。被覆部材が前側下方へ大きく傾斜すると、冷蔵庫本体への取付が不安定となったり、後方が上方へ浮き上がって扉の開閉動作を干渉するおそれがある。
本発明の実施形態は、上記事情を考慮してなされたものであり、被覆部材が扉の開閉動作を阻害したり、冷蔵庫の外観を損ねることがない冷蔵庫を提供することを課題とする。
一実施形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体より前方に設けられ前記冷蔵庫本体を支持する脚本体と、前記脚本体を覆う被覆部材と、を備え、前記被覆部材は、前記冷蔵庫本体側に取り付けられる取付部と、後方へ延び前記冷蔵庫本体の鉛直下方に位置する延出部とを備え、前記延出部が前記取付部より冷蔵庫幅方向外側に設けられているものである。
実施形態について図面に基づき説明する。以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下の説明において、左右方向、前後方向、上下方向とは、冷蔵庫を正面から見たときの方向を示し、左右方向は冷蔵庫の幅方向に相当する。また、右、左、上、下、前、後、奥、背、手前とは、特に規定がない場合には冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示し、冷蔵庫の扉については閉扉状態において冷蔵庫を正面から見たときの位置や側などを示す。
(1)冷蔵庫1の構成
まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。図1に実施形態の冷蔵庫1を示す。冷蔵庫1は、前面に開口部が形成された断熱箱体からなる冷蔵庫本体2の内部に貯蔵空間が形成されている。この冷蔵庫本体2は、金属板を折り曲げて形成された外箱3と合成樹脂製の内箱4とが組み合わされ、外箱3と内箱4との間に発泡断熱材や真空断熱パネルなどの断熱材5が設けられて構成されたものである。
まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。図1に実施形態の冷蔵庫1を示す。冷蔵庫1は、前面に開口部が形成された断熱箱体からなる冷蔵庫本体2の内部に貯蔵空間が形成されている。この冷蔵庫本体2は、金属板を折り曲げて形成された外箱3と合成樹脂製の内箱4とが組み合わされ、外箱3と内箱4との間に発泡断熱材や真空断熱パネルなどの断熱材5が設けられて構成されたものである。
冷蔵庫本体2は内部が複数に区画され、前面に開口部を有する複数の貯蔵室を備えて構成される。具体的には、冷蔵庫本体2の内部は断熱仕切壁6によって上下に仕切られている。断熱仕切壁6の上側は冷蔵空間である。冷蔵空間は冷蔵保存に適した温度である冷蔵温度に維持される。また断熱仕切壁6の下側は冷凍空間である。冷凍空間は冷凍保存に適した温度である冷凍温度に維持される。冷蔵空間及び冷凍空間には食品を貯蔵する貯蔵室がそれぞれ複数設けられている。各貯蔵室は前方に開口部を有し、利用者はその開口部から食品を出し入れできる。
冷蔵空間には上から順に貯蔵室としての冷蔵室10及び野菜室11が設けられている。冷蔵室10内は冷蔵温度の範囲内の例えば2~5℃に維持され、野菜室11内は冷蔵温度の範囲内の例えば4~7℃に維持される。冷蔵室10には複数の載置棚が設けられている。一番下の載置棚の下は、冷蔵室10の中でも特に低温に維持されるチルド室となっている。また、野菜室11には、上下2段の引き出し式容器が収納されている。
冷凍空間の上部には貯蔵室としての製氷室や上段冷凍室13が設けられ、冷凍空間の下部には貯蔵室としての下段冷凍室14が設けられている。製氷室12及び下段冷凍室14の内部は冷凍温度の範囲内の例えば-20~-18℃に維持される。また上段冷凍室13内は、冷凍温度の範囲内の例えば-18~-16℃に維持される。製氷室、上段冷凍室13及び下段冷凍室14にはそれぞれ引き出し式の収納容器が収納されている。
冷蔵庫本体2の内部に区画形成された各貯蔵室10、11,13,14の前面開口部は、扉15,16,18、19によって開閉可能に閉塞されている。
具体的には、冷蔵室10の前面開口部は、冷蔵庫本体2の左右両側に設けられたヒンジ(不図示)により回動自在に枢支された左右一対の回動式の冷蔵室扉15により閉塞されている。野菜室11の前面開口部は、冷蔵室扉15の下側に配置された引き出し式の野菜室扉16により閉塞されている。製氷室の前面開口部は、野菜室扉16の下方に配置された引き出し式の製氷室扉により閉塞されている。上段冷凍室13の前面開口部は、野菜室扉16の下方に配置された引き出し式の上段冷凍室扉18により閉塞されている。下段冷凍室14の前面開口部は、製氷室扉及び上段冷凍室扉18の下方に配置された引き出し式の下段冷凍室扉19により閉塞されている。
野菜室扉16、製氷室扉、上段冷凍室扉18、下段冷凍室扉19の庫内側にはそれぞれ、貯蔵容器11a、13a,14aを保持する左右一対の支持枠が固着されており、開扉動作とともに貯蔵容器11a、13a,14aがそれぞれ庫外に引き出されるように構成されている。
(2)固定脚20及び支持脚30
冷蔵庫本体2の下面2aには、図1~図3に示すように、後側に設けられた左右一対の固定脚20と、前側に設けられた左右一対の支持脚30が設けられている。
冷蔵庫本体2の下面2aには、図1~図3に示すように、後側に設けられた左右一対の固定脚20と、前側に設けられた左右一対の支持脚30が設けられている。
固定脚20は、冷蔵庫本体2の下面2aの後部における左端部と右端部のそれぞれに設けられている。固定脚20は、冷蔵庫本体2と載置面との間に配置され、冷蔵庫本体2の後部を支持する。固定脚20は、冷蔵庫本体2の高さ調整することができない。
支持脚30は、冷蔵庫本体2の下面2aの前部における左端部と右端部のそれぞれに設けられている。支持脚30は、冷蔵庫本体2と載置面との間に配置され、冷蔵庫本体2の前部を支持することで、固定脚20とともに冷蔵庫本体2と床などの設置面との間に一定間隔の空間を形成する。
支持脚30は使用者によって高さが調節可能に設けられている。具体的には、支持脚30は、連結部31と、脚本体32と、ローラ33を備える。
連結部31は、例えば、金属材料からなる。連結部31は、ボルトによって冷蔵庫本体2の下面2aの前部に固定されている。本実施形態では、冷蔵庫本体2の下面2aの前側は、幅方向中央部2a1より左右両端部2a2が上方へ凹んでおり、この凹んだ左右両端部2a2に連結部31が固定されている。
連結部31は、冷蔵庫本体2の下面2aに固定された状態で、下段冷凍室扉19の前端を越えない長さで冷蔵庫本体2の前端よりも前方へ延びている。連結部31は冷蔵庫本体2より前方に連結部31を厚み方向(上下方向)に貫通するネジ孔(不図示)が形成されている。
脚本体32は、載置面に当接する厚みのある円板状の部材からなり、例えば、樹脂材料や弾性材料で形成されている。脚本体32の上面には上方へ延びる雄ネジ部34が設けられている。
脚本体32は、雄ネジ部34が連結部31のネジ孔と螺合することで、冷蔵庫本体2の前端より前方であって、下段冷凍室扉19の前面より後方に配置されるように連結部31に締結されている。脚本体32は、連結部31によって冷蔵庫本体2の下面前部の左右両端部2a2に連結されている。
このような脚本体32は、雄ネジ部34の軸周りに脚本体32を回転させることによって、連結部31に対する高さ位置が調整され、冷蔵庫1のガタツキを抑制する。
(3)把持部材40
図2及び図3に示すように、冷蔵庫本体2の下面2aの前側には、左右一対の支持脚30の間に左右一対の把持部材40が設けられている。なお、一対の把持部材40は左右対称形状をなしている。
図2及び図3に示すように、冷蔵庫本体2の下面2aの前側には、左右一対の支持脚30の間に左右一対の把持部材40が設けられている。なお、一対の把持部材40は左右対称形状をなしている。
把持部材40は、例えば、ABS樹脂やポリプロピレン等の樹脂材料等からなる。図2~図4に示すように、冷蔵庫本体2の下面2aにボルトなどによって固定される固定部41と、左右方向に間隔をあけて設けられ固定部41から冷蔵庫本体2より前方へ延びる一対の支持部42と一対の支持部42の前端部を繋ぐように設けられた把手部43とを備える。把持部材40は、冷蔵庫本体2の下面2aに固定された状態で、下段冷凍室扉19の前端を越えない長さで冷蔵庫本体2の前端よりも前方へ延びている。
このような把持部材40は、冷蔵庫本体2の下面2aの前方に、固定部41と一対の支持部42と把手部43で囲まれた上下に貫通する挿入穴44が形成されており、冷蔵庫1の搬送時や設置時に指を挿入穴44に通して把手部43を把持可能とする。
固定部41と一対の支持部42と把手部43には、底面から上方へ立ち上がる補強壁45が設けられている。補強壁45は、左右方向及び前後方向に沿って延びる格子状に設けられている。
把手部43には、補強壁45を前後方向に貫通する取付穴46が設けられている。図3~図5に示すように、取付穴46は前側の開口端より後側の開口端46aが狭くなっている。取付穴46の上側及び下側の穴壁には、後方に向かうほど、取付穴46の後側の開口端46aに近づくように傾斜する案内部47が設けられている。
(4)被覆部材50
冷蔵庫本体2の下面2aの前方には、被覆部材50が冷蔵庫本体2に着脱可能に設けられている。被覆部材50は、図2~図4に示すように、前面部51と上面部52と左右側面部53を備え、冷蔵庫1の幅方向全幅に渡って延びる下面及び後面に開口する細長い箱状の部材である。被覆部材50は、冷蔵庫本体2より前方に設けられた左右一対の支持脚30の脚本体32及び一対の把持部材40を覆うように冷蔵庫本体2に装着される。
冷蔵庫本体2の下面2aの前方には、被覆部材50が冷蔵庫本体2に着脱可能に設けられている。被覆部材50は、図2~図4に示すように、前面部51と上面部52と左右側面部53を備え、冷蔵庫1の幅方向全幅に渡って延びる下面及び後面に開口する細長い箱状の部材である。被覆部材50は、冷蔵庫本体2より前方に設けられた左右一対の支持脚30の脚本体32及び一対の把持部材40を覆うように冷蔵庫本体2に装着される。
前面部51は、左右方向に延び、一対の支持脚30の脚本体32及び一対の把持部材40の前方に配置されこれらを前側から覆う。前面部51の上縁には上面部52が接続されている。
上面部52は、前面部51から後方へ延び、一対の支持脚30及び一対の把持部材40を上側から覆う。被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着する際に支持脚30の雄ネジ部34が挿通される切欠部54が上面部52の左右両端部に設けられている。また、上面部52の前端及び左右両端には下方へ凹んだ段差部55が形成されている。
左右側面部53は、前面部51及び上面部52の左右側端に接続され、一対の支持脚30及び一対の把持部材40を左右側方から覆う。
このような被覆部材50には、図2~図4に示すように取付部56、係止部57、第1延出部58、及び第2延出部59が設けられている。
取付部56は、図4、図5及び図7に示すように、被覆部材50の前面部51から後方へ突出する軸部56aと、その先端に設けられた爪部56bを備える。
取付部56は、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着すると、把持部材40に設けられた取付穴46に挿入されるように被覆部材50の前面部51に設けられている。取付部56は、軸部56aが把持部材40の取付穴46に挿入され、爪部56bが取付穴46の後側開口端46aに係止する。これにより、取付部56は、被覆部材50の左右及び上下方向の移動を規制するとともに、被覆部材50の前後方向の移動を規制する。このような取付部56は、左右一対の把持部材40に対応して取付部56が1つずつ合計2つ設けられている。
なお、本実施形態では、取付部56が把持部材40に取り付けられる場合について説明するが、取付部56は冷蔵庫本体2側に取り付けられていればよい。つまり、取付部56は、把持部材40や支持脚30の連結部31などのような冷蔵庫本体2に固定された部材を介して冷蔵庫本体2に取り付けられてもよく、また、冷蔵庫本体2に直接取り付けられてもよい。
係止部57は、図6及び図7に示すように、被覆部材50の上面部52から下方へ突出する突起である。係止部57には、後方に向かうほど上面部52からの突出量が小さくなるように傾斜する下側傾斜面57aが設けられている。係止部57は、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着すると、把持部材40の把手部43に設けられた補強壁45aに係止するように被覆部材50の上面部52に設けられている。係止部57は、把持部材40の把手部43に設けられた補強壁45aに係止することで、冷蔵庫本体2に装着された被覆部材50の前後方向の移動を規制する。
このような係止部57は、左右一対の把持部材40に対応して取付部56が1つずつ合計2つ設けられている。係止部57は把持部材40より冷蔵庫幅方向外側に設けられていることが好ましい。
なお、本実施形態では、係止部57が把持部材40に係止する場合について説明するが、係止部57は冷蔵庫本体2側に係止すればよい。つまり、係止部57は、冷蔵庫本体2に固定された部材を介して冷蔵庫本体2に係止してもよく、また、冷蔵庫本体2に直接係止してもよい。
第1延出部58は、図2~図4、図6及び図7に示すように、被覆部材50の上面部52の後端部下面から下方へ延びた後、後方へ延びる断面L字状をなしている。第1延出部58の後端は、被覆部材50の上面部52の後端より後方に位置している。第1延出部58の後端上面部には、後端に向かうほど低くなるように傾斜する傾斜面58aが設けられている。
第1延出部58は、取付部56より冷蔵庫幅方向外側にそれぞれ1つずつ合計2つ設けられている。第1延出部58は、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着すると、冷蔵庫本体2の下面2aにおける左右両端部2a2の下側に位置するように被覆部材50の上面部52の左右両端部に設けられている。つまり、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着した状態で、第1延出部58の後端部は冷蔵庫本体2の鉛直下方に位置している。
第2延出部59は、図2~図5及び図7に示すように、被覆部材50の上面部52の後端部下面から下方へ延びた後、後方へ延びる断面L字状をなしている。第2延出部59の後端は、被覆部材50の上面部52の後端より後方に位置している。第2延出部59の後端上面部には、後端に向かうほど低くなるように傾斜する傾斜面59aが設けられている。
第2延出部59は、被覆部材50の上面部52の左右両端部に設けられた左右一対の第1延出部58の間に設けられている。第2延出部59は、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着すると、冷蔵庫本体2の下面2aの幅方向中央部2a1の下側に位置するように被覆部材50の上面部52の左右方向中央部に設けられている。つまり、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着した状態で、第2延出部59の後端部は冷蔵庫本体2の鉛直下方に位置している。
なお、第2延出部59は、図2及び図3に示すように、2つの取付部56の間に設けられることが好ましく、2つの係止部57の間に設けられることが好ましく、被覆部材50の左右方向の中心を含む領域に設けられることが好ましい。また、第2延出部59は、被覆部材50の上面部52の後端から後方へ延びる量(延出量)が第1延出部58より長いことが好ましい。
また、図7に示すように、第2延出部59の後端は第1延出部58の後端より後方に位置することが好ましく、第2延出部59の上面が第1延出部58の上面より下方に位置することが好ましい。
このような被覆部材50は、前方より冷蔵庫本体2に装着される。その際、まず、第1延出部58及び第2延出部59の後端が冷蔵庫本体2の下面2aの下側に達する前に、取付部56の後端(先端)が把持部材40の取付穴46に挿入される。
更に被覆部材50を後方へ移動させると、第2延出部59の後端が冷蔵庫本体2の下面2aの下側に到達し、第2延出部59が下面2aの幅方向中央部2a1の下側へ進入する。その後、更に被覆部材50を後方へ移動させると、第1延出部58の後端が冷蔵庫本体2の下面2aの下側に到達し、第1延出部58が下面2aの左右両端部2a2の下側へ進入する。
そして、更に被覆部材50を後方へ移動させると、取付部56の爪部56bが案内部47に案内され取付穴46の後側開口端46aに係止する。また、係止部57は、下側傾斜面57aに案内されて持部材40の把手部43に設けられた補強壁45aを乗り越えて補強壁45aに係止する。これにより被覆部材50は冷蔵庫本体2に取り付けられ、装着が完了する。
(5)効果
以上のような本実施形態では、被覆部材50が、冷蔵庫本体2側に取り付けられる取付部56に加え、取付部56より冷蔵幅方向外側に冷蔵庫本体2の下面2aの下側へ延びる第1延出部58が設けられている。そのため、被覆部材50の左右両端部が中央部より高くなるような上下方向への反りが被覆部材50にあったとしても、冷蔵庫本体2に装着することで、第1延出部58が冷蔵庫本体2の下面2aに当接することで、左右両端部が下方へ押され左右両端部における上下方向への反りを矯正することができ、被覆部材50が下段冷凍室扉19の開閉動作を阻害することを抑えたり、冷蔵庫の外観を向上することができる。
以上のような本実施形態では、被覆部材50が、冷蔵庫本体2側に取り付けられる取付部56に加え、取付部56より冷蔵幅方向外側に冷蔵庫本体2の下面2aの下側へ延びる第1延出部58が設けられている。そのため、被覆部材50の左右両端部が中央部より高くなるような上下方向への反りが被覆部材50にあったとしても、冷蔵庫本体2に装着することで、第1延出部58が冷蔵庫本体2の下面2aに当接することで、左右両端部が下方へ押され左右両端部における上下方向への反りを矯正することができ、被覆部材50が下段冷凍室扉19の開閉動作を阻害することを抑えたり、冷蔵庫の外観を向上することができる。
本実施形態では、寸法バラツキ等によって取付穴46と取付部56とのクリアランスが大きくなっても、被覆部材50が自重によって前側が低くなるように大きく傾斜する前に第1延出部58が冷蔵庫本体2の下面2aに当接し、被覆部材50の前側への傾斜を防ぐことができ、被覆部材50が下段冷凍室扉19の開閉動作を阻害することを抑えたり、冷蔵庫の外観を向上することができる。
本実施形態において、延出部58、59を冷蔵庫幅方向に間隔をあけて複数設けることで、冷蔵庫幅方向全体にわたって被覆部材50に発生した上下方向への反りを矯正することができる。特に、第1延出部58の間に第2延出部59を設けることで、冷蔵庫幅方向中央部において被覆部材50の反りを矯正することができる。幅方向中央部に設けられた第2延出部59が幅方向外側に設けられた第1延出部58より左右方向に長い場合、冷蔵庫幅方向中央部の広範囲にわたって反りを矯正することができる。
また、本実施形態のように、左右方向において第1延出部58と第2延出部59の間に取付部56が位置するように第2延出部59を設けることで、被覆部材50の上下方向への反りを効果的に矯正することができる。つまり、被覆部材50は、第1延出部58と第2延出部59によって下向きに押され、取付部56によって第1延出部58と第2延出部59の間を上向きに押される。これにより、被覆部材50は、左右方向に沿って上下交互に押圧され、細長い部材であっても上下方向の反りを効果的に矯正することができる。
本実施形態において、第1延出部58や第2延出部59の上面に後端に向かうほど低くなる傾斜面58a,59aが設けられている場合、第1延出部58や第2延出部59が傾斜面58a,59aによって冷蔵庫本体2の下面2aの下側へ案内されスムーズに被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着することができる。
本実施形態において、取付部56に加えて被覆部材50の前後方向の移動を規制する係止部57を被覆部材50に設けることで、被覆部材50が細長い部材であっても前後方向の反りを効果的に矯正することができる。また、係止部57を取付部56より冷蔵庫幅方向外側に設けることで、前後方向へ大きな反りが発生しやすい被覆部材50の左右方向の両端部の反りを抑えることができる。
本実施形態において、被覆部材50の上面部52の前端に段差部55を設けることで、被覆部材50の前側が上方へ浮き上がっても、被覆部材50が下段冷凍室扉19と干渉しにくくなる。
本実施形態において、被覆部材50に複数の延出部58,59を設ける場合に、被覆部材50の上面部52の後端から後方へ延びる延出量を異ならせることで、延出量の大きい延出部が先に冷蔵庫本体2の下面2aの下側へ案内され、被覆部材50の姿勢を規制することができる。そのため、延出量の小さい他の延出部を円滑に冷蔵庫本体2の下面2aの下方へ配置することができ、被覆部材50を冷蔵庫本体2に容易に装着することができる。
また、延出量が異なる延出部を設ける場合に、左右方向中央部に配置した第2延出部59の延出量を左右方向両端部に配置した第1延出部58より大きくしたり、左右方向に長い第2延出部59の延出量を左右方向に短い第1延出部58より大きくしたりすることで、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着する際に被覆部材50が冷蔵庫本体2の前端と平行を保ちやすくなり、円滑に被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着することができる。
また、本実施形態において、延出部58、59の後端が冷蔵庫本体2の下面2aの下側に達する前に、取付部56の後端が把持部材40の取付穴46に挿入されるように、延出部58、59及び取付部56を設けることで、被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着する際に取付部56と取付穴46との係合によって被覆部材50の姿勢がある程度規制された状態で延出部58,59の後端が冷蔵庫本体2の下面2aに達するため、円滑に被覆部材50を冷蔵庫本体2に装着することができる。
また、取付穴46が冷蔵庫本体2より前方に設けられている場合、取付部56を取付穴46に容易に挿入することができる。
(6)変更例
上記した本実施形態において、図8に示すように、冷蔵庫本体2の前側下端の角部2bを冷蔵庫幅方向外側から覆う保護部60を、被覆部材50の左右側面部の後端上部に設けてもよい。このような保護部60を被覆部材50に設けることで、金属板を折り曲げて外箱3を形成するために冷蔵庫本体2の角部に生じる切欠部2bを保護部60によって覆い隠すことができ、ユーザが誤って切欠部2bに触れて怪我することを防ぐことができる。
上記した本実施形態において、図8に示すように、冷蔵庫本体2の前側下端の角部2bを冷蔵庫幅方向外側から覆う保護部60を、被覆部材50の左右側面部の後端上部に設けてもよい。このような保護部60を被覆部材50に設けることで、金属板を折り曲げて外箱3を形成するために冷蔵庫本体2の角部に生じる切欠部2bを保護部60によって覆い隠すことができ、ユーザが誤って切欠部2bに触れて怪我することを防ぐことができる。
1…冷蔵庫、2…冷蔵庫本体、2a…下面、2a1…下面中央部、2a2…下面左右両端部、3…外箱、4…内箱、5…断熱材、6…断熱仕切壁、8…制御基板、10…冷蔵室、11…野菜室、13…上段冷凍室、14…下段冷凍室、15…冷蔵室扉、16…野菜室扉、18…上段冷凍室扉、19…下段冷凍室扉、20…固定脚、30…支持脚、31…連結部、32…脚本体、33…ローラ、34…雄ネジ部、40…把持部材、41…固定部、42…延出部、43…把手部、44…挿入穴、45…補強壁、46…取付穴、46a…後側の開口端、47…案内部、50…被覆部材、51…前面部、52…上面部、53…左右側面部、54…切欠部、55…段差部、56…取付部、56a…軸部、56b…爪部、57…係止部、58…第1延出部、59…第2延出部、60…保護部
Claims (6)
- 冷蔵庫本体と、
前記冷蔵庫本体より前方に設けられ前記冷蔵庫本体を支持する脚本体と、
前記脚本体を覆う被覆部材と、を備え、
前記被覆部材は、前記冷蔵庫本体側に取り付けられる取付部と、後方へ延び前記冷蔵庫本体の鉛直下方に位置する延出部とを備え、前記延出部が前記取付部より冷蔵庫幅方向外側に設けられている冷蔵庫。 - 前記被覆部材は、冷蔵庫幅方向に間隔をあけて設けられた複数の前記延出部を備える請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記延出部の後端上面部が後端に向かうほど低くなる傾斜面を備える請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
- 前記被覆部材は、前記冷蔵庫本体側に係止して前後方向の移動を規制する係止部を備える請求項1~3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
- 前記被覆部材は、前記脚本体の上側を覆う上面部を備え、
前記上面部の前端に下方へ凹んだ段差部が形成されている請求項1~4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。 - 前記被覆部材は、前記冷蔵庫本体の前側下端を冷蔵庫幅方向外側から覆う保護部を備える請求項1~5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021208906A JP2023093831A (ja) | 2021-12-23 | 2021-12-23 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021208906A JP2023093831A (ja) | 2021-12-23 | 2021-12-23 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023093831A true JP2023093831A (ja) | 2023-07-05 |
Family
ID=87001430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021208906A Pending JP2023093831A (ja) | 2021-12-23 | 2021-12-23 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023093831A (ja) |
-
2021
- 2021-12-23 JP JP2021208906A patent/JP2023093831A/ja active Pending
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RD01 | Notification of change of attorney |
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