JP2023079301A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents

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啓史 立木
Hiroshi Tachiki
英志 泉
Hideshi Izumi
浩一 山内
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Abstract

Figure 2023079301000001
【課題】 中間転写ベルトからトナーを回収するクリーニング装置のハウジングからのトナー飛散を抑制する。
【解決手段】 画像形成装置(10)の中間転写ベルト(56)上に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置(80)は、ハウジング(82)内に、ハウジングの開口を通して中間転写ベルトに接触するクリーニングブラシ(84)が設けられる。クリーニングブラシの外周面に溝(94)を形成する。この溝を通して、たとえば中間転写ベルトとクリーニングブラシが接する部分(ニップ部)において、ハウジングの内部の上空間(96a)と下空間(96b)とが連通し、内圧の高まりによるトナー飛散が防止できる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、画像形成装置のクリーニング装置に関し、特にたとえば、中間転写ベルトに残留したトナーを除去する、画像形成装置のクリーニング装置に関する。
特許文献1および特許文献2では、転写ベルト上の残留トナーを除去するクリーニング装置において、クリーニングブレードで掻き取ったトナーが回転の上流側へ飛散するのを防止するために、シール部材、トナー飛散防止シートを設けて、密閉するようにしている。
特開2007‐304334号公報 特開2005‐173138号公報
特許文献1および2のように、シール部材等で密閉されているクリーニング装置では、クリーニングブラシが回転時に転写ベルト等に押し当てられて圧縮され、ベルト接点を過ぎると伸長されるということを繰り返すことで、クリーニングローラと転写ベルトの上流側にあるトナー飛散防止シートで密閉された部分の内圧が上昇し、トナー飛散防止シートがその内圧に負けて隙間が生じ、結果的にトナーが飛散するという問題が残っている。この問題は、高速化のためにクリーニングブラシの植毛密度をおおきくした場合に顕著である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置のクリーニング装置を提供することである。
この発明の他の目的は、トナー飛散を可及的防止できる、画像形成装置のクリーニング装置を提供することである。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために記述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、画像形成装置に設けられた被クリーニング部材に残留するトナーを除去する、クリーニング装置であって、被クリーニング部材に向けて開口されているハウジング、ハウジング内に設けられ、外周面が開口通して被クリーニング部材の表面に接触するクリーニングブラシ、およびクリーニングブラシの外周面に形成され、ハウジング内の個別空間を連通させるための溝を備える、クリーニング装置である。
第1の発明では、画像形成装置(10:実施例において相当する部分を例示するソ参照符号。以下、同様。)は、たとえば中間転写ベルトのような被クリーニング部材(84)を備え、クリーニング装置(80)は、この被クリーニング部材に向けて開口されるハウジング(82)を備え、クリーニングブラシ(84)は、この開口(86)を通して、外周面が被クリーニング部材の表面に接触する。クリーニングブラシ(84)の外周面に溝(94)が形成される。この溝(94)は、たとえば、クリーニングブラシ(84)によって区画されてしまった個別空間(96a、96b)を連通させる連通空間として機能する。
第1の発明によれば、溝によって個別空間が連通するので、その空間の内圧の高まりを抑制でき、空間の内圧に起因してハウジング内からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、溝は、クリーニングブラシの周方向の一部に形成される、クリーニング装置である。
第2の発明では、溝は周方向の一部に形成される。つまり、クリーニングブラシ(84)の周方向の少なくとも一部には溝が形成されない。
第2の発明によれば、クリーニングブラシの周方向の少なくとも一部には溝を形成していないので、その溝を通してトナーがすり抜けるのを可及的防止できる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明に従属し、溝の周方向の長さは、クリーニングブラシと被クリーニング部材の接する長さより長い、クリーニング装置である。
第3の発明では、溝の周方向の長さは、クリーニングブラシと被クリーニング部材の接する部分(ニツプ部)の長さより長くされる。
第3の発明によれば、溝がニップ部の長さより長くするだけでよいので、溝を形成する外周面の領域を最小にし、溝のない外周面の領域を最大にすることができるため、クリーニングブラシの機能を損なうことなく、トナー飛散を防止できる。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、被クリーニング部材は所定の印刷領域においてトナー画像を担持する担持体であり、溝は、クリーニングブラシの印刷領域に対応する領域以外に設けられる、クリーニング装置である。
第4の発明では、溝は、印刷領域に対応する領域以外の領域に形成される。
第4の発明によれば、クリーニングブラシの外周面の印刷領域の範囲外に溝を形成することとしたので、印刷領域において被クリーニング部材の表面の拭き残しやトナーのすり抜けが生じる可能性をなくすることができる。
第5の発明は、第1の発明に従属し、溝はクリーニングブラシの中央から折り返す左右の螺旋状の溝として形成され、左右の螺旋状の溝の螺旋の方向は、クリーニングブラシの回転に応じてトナーが中央から両端方向へ送り出される方向に設定される、クリーニング装置である。
第5の発明では、クリーニングブラシ(84)の左右に、方向の異なる螺旋状の溝(94L、94R)を形成する。この場合、トナーの送り方向がクリーニングブラシ(84)の回転方向によって異なるので、その回転方向に応じて、右側の溝(94R)と左側の溝(94L)で方向を違えればよい。
第5の発明によれば、クリーニングブラシの回転に伴って、トナーがクリーニングブラシの中央から両端に向かって送られるので、クリーニングを効率的に行うことができる。
この発明によれば、クリーニングローラの外周面に設けた溝が空気の逃げ道として機能するので、クリーニング装置の内圧が高まるのを抑制でき、トナー飛散を可及的防止できる。
図1はこの発明の一実施例の画像形成装置を示す図解図である。 図2はクリーニング装置の一例を示す図解図である。 図3はクリーニングブラシの第1の例示す図解図であり、図3(A)は斜視図であり、図3(B)は正面図である。 図4は第1の例のクリーニングブラシを用いる実施例を示す図解図である。 図5はクリーニングブラシの第2の例を示す図解図である。 図6はクリーニングブラシの第3の例を示す図解図である。 図7は第3の例のクリーニングブラシを用いる実施例を示す図解図である。 図8はクリーニングブラシの第4の例を示す図解図である。 図9はクリーニングブラシの第5の例を示す図解図である。 図10はクリーニングブラシの第6の例を示す図解図である。 図11はクリーニングブラシの第7の例を示す図解図である。 図12はクリーニングブラシの第8の例を示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、一例として、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。ただし、この発明は、これらの機能を1つ以上備えた任意の画像形成装置に適用できることを予め指摘しておく。また、この発明はこのような画像形成装置のクリーニング装置に向けられるものではあるが、ここで、理解に必要な範囲で、全体構成を概説する。
画像形成装置10は、本体12およびその上方に配置される画像読取部14を含む。画像読取部14の上方には原稿台16が配置され、この原稿台16の上方に原稿押えカバー18が開閉自在に設けられる。原稿押えカバー18には、原稿載置トレー20に載置された原稿Gを、原稿読取位置P1に対して1枚ずつ給紙するADF(原稿送り装置)22が設けられる。また、原稿台16の前面側には、操作部(図示せず)が設けられる。
画像読取部14では、主走査方向に配列した複数のLEDを含む光源ユニット24によって原稿表面を露光し、原稿表面から反射した反射光をミラーユニット26によって撮像部28の結像レンズに導き、結像レンズによってその反射光をたとえばCCDまたはCISのようなラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。
本体12には、制御部30および画像形成部32が設けられる。制御部30は、図示しないがコンピュータ等を備え、操作部への入力操作などに応じて、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させる。
画像形成部32は、露光ユニット34、現像器36、感光体ドラム38、クリーナユニット40、帯電器42、中間転写ベルトユニット44、転写ローラ(2次転写ローラ)46および定着ユニット48等を備え、給紙カセット50または手差し給紙カセット52から搬送される用紙(記録紙)上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排出トレイ(図示せず)に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部14で読み取った画像データや外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、画像形成装置10において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器36、感光体ドラム38、クリーナユニット40および帯電器42のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。また、感光体ドラム38、クリーナユニット40および帯電器42は、ユニット化(カートリッジ化)されており、これらによってプロセスユニット54が構成される。つまり、画像形成部32には、4つのプロセスユニット54が設けられる。プロセスユニット54のそれぞれは、本体12の前面側から個別に着脱することが可能である。
感光体ドラム38は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成されたトナー画像の担持体であり、感光体ドラム38の表面は帯電器42によって、所定の電位(たとえば、-600V)に帯電される。
露光ユニット34は、レーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム38の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム38の表面に形成する。現像器36は、感光体ドラム38の表面に形成された静電潜像を対応する色のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニット40は、現像および画像転写後における感光体ドラム38の表面に残留したトナーを除去し、除去したトナーを廃トナーボックスに搬送する。
中間転写ベルトユニット44は、中間転写ベルト56、駆動ローラ58、従動ローラ60および4つの中間転写ローラ62等を備え、感光体ドラム38の上方に配置される。中間転写ベルト56は、転写可能な領域(すなわち、印刷領域)の幅より広い所定の幅を有して形成され、各感光体ドラム38に接触するように設けられる。中間転写ベルト56は、駆動ローラ58(図1)および従動ローラ60によって、矢印A方向へ移動され、その移動中に、中間転写ローラ62を用いて、各感光体ドラム38に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト56に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト56上に多色のトナー像が形成される。つまり、中間転写ベルト56はトナー画像の担持体として機能する。
また、駆動ローラ58の近傍には、転写ローラ46が配置されており、中間転写ベルト56と転写ローラ46との間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルト56に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット48は、ヒートローラ64および加圧ローラ66を備え、転写ローラ46の上方に配置される。ヒートローラ64は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ64と加圧ローラ66との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
このような本体12内には、給紙カセット50または手差し給紙カセット52に載置された用紙をレジストローラ68、転写ローラ46および定着ユニット48を経由させて排紙トレーに送るための第1用紙搬送路F1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット48を通過した後の用紙を、転写ローラ46の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路F1に戻すための第2用紙搬送路F2が形成される。この第1用紙搬送路F1および第2用紙搬送路F2には、用紙に補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ70が適宜設けられる。
上述の各現像器36には、トナー補給パイプ76を介して、中間転写ベルト56の上方に設けられたトナーカートリッジ78が連結される。したがって、現像器36にはトナーカートリッジ78からトナー補給パイプ76を介して、所要の色のトナーが供給される。
中間転写ベルト56の近傍(この実施例では図1の左側)には、転写ローラ46による転写後に中間転写ベルト56上に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置80が設けられる。
クリーニング装置80は、図2に詳細に示すように、中間転写ベルト56の従動ローラ60の近くの外側に配置されたハウジング82を含む。ハウジング82の中にクリーニングブラシ84が設けられる。ハウジング82には、クリーニングブラシ84がそこを通して中間転写ベルト56に接触できる、開口86が形成される。
この開口86を規定するハウジング82の下縁には、たとえばゴム板のような軟質の板材で形成されるクリーニングブレード88が設けられる。このクリーニングブレード88は、クリーニングブラシ84より下流側(中間転写ベルト56の移動方向において)に設けられ、その先端が中間転写ベルト56の表面に接する。したがって、クリーニングブレード88は、クリーニングブラシ84でも除去しきれなかった残留トナーをかき落とす。
さらに、クリーニングブラシ84より上流側(中間転写ベルト56の移動方向において)には、開口86を規定するハウジング82の上縁に、たとえばプラスチックフィルムのような、弾性のシート材で形成されるサブブレード90が設けられる。このサブブレード90の先端が中間転写ベルト56の表面に接する程度に配置され、ハウジング82をこの部分で密閉する。したがって、サブブレード90は、ハウジング82内からのトナー飛散を防止する機能を果たす。
クリーニングブラシ84は、中間転写ベルト56の幅に対応するようにこの紙面に直交する方向(幅方向)に長手に形成され、外周面が中間転写ベルト56の表面に接触する位置に設けられる。つまり、クリーニングブラシ84は中間転写ベルト56の印刷領域の幅より大きい幅を有し、外周面が中間転写ベルト56の表面に接触する。クリーニングブラシ84の外周面には植毛されていて、その植毛が中間転写ベルト56の表面に接触して、そこから残留トナーを掃き落とす。クリーニングブレード88でかき落とされたトナーと同様、掃き落とされたトナーは、はハウジング82に溜まる。
ハウジング82内のクリーニングブラシ84の左斜め下方には、上述のクリーニングブレード88やクリーニングブラシ84で中間転写ベルト56の表面から除去してハウジング82内に溜まっているトナーを廃トナーボックス(図示せず)へ送り込むための、長手のスクリュ92が設けられる。
クリーニングブラシ84の外周面には、上述したように植毛されているが、図3に示すような溝94を形成する。図3の実施例では、溝94は、クリーニングブラシ84の外周面に螺旋状に形成される。
なお、図3(A)はクリーニングブラシ84の斜視図を示し、図3(B)はその正面図を示しているが、溝94の幅すなわち溝94のない部分の幅は、両者で必ずしも一致していないことに留意されたい。これは、特に図3(A)が単に図解の目的のためのものであるからである。
クリーニングブラシ84は、一般的には、植毛済みのワイヤをローラシャフト85に螺旋状に巻き付けて作るのであるが、図3に示すような螺旋状の溝94を形成するためには、その巻き付けの際に間隔を空ける方法がある。
あるいは、通常のクリーニングブラシと同様に、巻き付けの間隔を空けないで植毛ワイヤをローラシャフト85に巻き付け、その後シャーリングによって、溝94に相当する部分の毛足の丈を短くする方法もある。このシャーリングによって後加工よって溝94を形成する方法は、後述の各実施例において溝を形成する方法として採用することができる。
クリーニングブラシ84のサイズ(径)は、一例として19.5mm全長であり、その全長(全幅)は、A4サイズの幅まで印刷可能とする場合には、たとえば320mm程度であり、溝94の幅は、一例として、2‐3mmである。
このような外周面に溝94を形成したクリーニングブラシ84が矢印B方向に回転する途中で、図4に示すように、たとえば中間転写ベルト56とクリーニングブラシ84が接する部分(ニップ部)において、本来であればクリーニングブラシ84が分断しているハウジング82の内部の個別空間である、上空間96aと下空間96bとが、溝94を通して、連通するタイミングが生じる。
図2に示すように外周に溝のないクリーニングブラシ84が用いられた場合、このクリーニングブラシ84によってハウジング82の内部の上空間96aと下空間96bが区画されており、さらにクリーニングブレード88やサブブレード90で密閉されているので、先に説明したように、クリーニングブラシ84の回転に応じてハウジング82内の上空間96aの内圧が上昇し、結果的にその上空間96aからトナーが飛散するという問題があった。
これに対して、図3の実施例のように外周に溝94を形成したクリーニングブラシ84を用いることによって、溝94を通してそれぞれの個別区間どうし、すなわち上空間96aと下空間96bとが連通し、上空間96aの内圧が下空間96bに逃されて等しくなり、上空間96aの内圧の高まりを未然に抑制できる。したがって、上空間96aの内圧の高まりによってサブブレード90が押し広げられることによる、トナー飛散が効果的に防止できる。
なお、このようにクリーニングブラシ84の外周面に部分的に溝94を形成することにより、上述したハウジング82内の空気の逃げ場を作ることができるという効果があるが、クリーニングブラシ84の重要な機能である中間転写ベルト56上の放電生成物除去(ブレード反転対策)や紙粉除去の能力を損なうことはない。
図5は、他の例のクリーニングブラシ84を示す。この実施例のクリーニングブラシ84も、外周面に、植毛の無いまたは低い背丈の植毛で形成した、溝94を有する。この実施例では、溝94はクリーニングブラシ84の中央から折り返す右側の螺旋状の溝94Rと左側の螺旋状の溝94Lを含んで形成されているので、トナーは、クリーニングブラシ84の回転に伴って、その長さ(幅)方向の中央から両端に向かって送られる。ただし、このトナーの送り方向はクリーニングブラシ84の回転方向によって異なるので、その回転方向に応じて、右側の溝94Rと左側の溝94Lで異なる方向の溝にすればよい。
たとえば、図5に示すクリーニングブラシ84の回転方向の場合(右回転の場合)、図5の左側部分のでは植毛ワイヤを左巻きにして螺旋状の溝94Lを形成し、右側部分では右巻きにして螺旋状の溝94Rを形成する。逆に、左回転の場合、図5の左側部分では植毛ワイヤを右巻きにして螺旋状の溝94Lを形成し、右側部分では左巻きにして螺旋状の溝94Rを形成する。そうすれば、クリーニングブラシ84の回転に伴って、トナーがクリーニングブラシ84の中央から両端に向かって送られるので、クリーニングを効率的に行うことができる。
なお、便宜上、植毛ワイヤの左巻きで形成した螺旋状の溝を左巻き螺旋溝といい、右巻きで形成した螺旋状の溝を右巻き螺旋溝ということがある。
この図5のクリーニングブラシ84を採用しても、図3の実施例のクリーニングブラシ84を用いた同様に、図4に示す連通空間を作り出すことができるので、ハウジング82内の内圧上昇によるトナー飛散を効果的に防止することができる。
なお、クリーニングブラシ84の外周面に形成する溝94は、クリーニングブラシ84に必要な機能を十分に発揮させるためには、できるだけ小さいほうが望ましい。さらに、外周面に全周に亘る溝を形成する場合には、かぶりトナーが乗ってしまう虞があるので、外周面全周に設けない、つまり、クリーニングブラシ84の周方向の一部に溝94を形成することが望ましい場合がある。
そこで、図6に示す第3の例のクリーニングブラシ84では、外周面の一部のみに溝94を形成する。図6では、溝94は、クリーニングブラシ84の幅方向中央に1つと両端近傍に2つ設けられる。また、実験の結果、各溝94の周方向長さは、一例として、外周全長の1/4(中心角で90°)程度とした。ただし、溝94の周方向長さは、外周全長の1/4(90°)以下であってもよい。
このように周方向に短い溝94の場合であっても、図7に示すように、クリーニングブラシ84の回転の或るタイミングでは、中間転写ベルト56とクリーニングブラシ84が接する部分(ニップ部)において、ハウジング82内のクリーニングブラシ84で区画される上空間96aを下空間96bに連通させることができる。つまり、上空間96aの内圧を下空間96bに逃すことができる。したがって、上述の実施例と同様に、サブブレード90のようなトナー飛散防止シートの隙間からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。しかも、溝を形成する外周面の領域を最小にし、溝のない外周面の領域を最大にすることができるので、クリーニングブラシ84の本来の機能を損なうことなく、上空間96aの内圧に起因するトナー飛散を防止できる。
図8に示す第4の例のクリーニングブラシ84では、外周面の一部のみに溝94を形成する。図6では、溝94は、螺旋の一部のように斜めに形成されていたが、図8の例では、ローラシャフト85に直交する溝94が、クリーニングブラシ84の幅方向中央に1つと両端近傍に2つ設けられる。この実施例においても、各溝94の周方向長さは、外周全長の1/4(中心角で90°)程度であるが、外周全長の1/4(90°)以下であってもよい。
この実施例の場合であっても、図6の実施例のクリーニングブラシ84を用いたときと同様に、図7示すように溝94を通してクリーニングブラシ84で区画される上空間96aを下空間96bに連通させることができ、したがって、トナー飛散防止シートの隙間からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。
さらに、中間転写ベルト56の印刷領域(描画領域)が図9に示す範囲であるとき、その印刷領域の範囲に溝を設ける場合、その溝の部分で中間転写ベルト56の表面の拭き残しやトナーのすり抜けが生じる虞が予想されるため、図9以降の実施例では、クリーニングブラシ84の外周面の印刷領域の範囲外にのみ、溝94を形成することとした。
図9に示すクリーニングブラシ84では、印刷領域の外側に溝94を1つだけ設ける。この実施例の場合も、溝94の周方向長さは、外周全長の1/4(中心角で90°)程度であるので、図7に示すように溝94を通してハウジング82内の上空間96aを下空間96bに連通させることができ、したがって、トナー飛散防止シートの隙間からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。
図9の実施例では、中間転写ベルト56の印刷領域(描画領域)に対応する領域以外の領域に溝94を設けるようにしているので、印刷領域において中間転写ベルト56の表面の拭き残しやトナーのすり抜けが生じる可能性をなくすることができる。
図9に示すクリーニングブラシ84では、印刷領域外の一方端に1つだけの溝94を形成したが、画像形成装置をさらに高速化すると中間転写ベルト56の移動速度も上がり、クリーニングブラシ84の回転速度も速くなるので、1つだけの溝では内圧の逃しが不十分になる可能性がないとは言えない。
そこで、図10の実施例のクリーニングブラシ84では、印刷領域の両側にそれぞれ1つの溝94を設ける。この実施例の場合も、溝94の周方向長さは、外周全長の1/4(中心角で90°)程度であるので、図7に示すように溝94を通してハウジング82内の上空間96aを下空間96bに連通させることができ、したがって、トナー飛散防止シートの隙間からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。
図10のように両端に溝94を形成すると、溝の長さが短い場合であって、画像形成装置の高速化に対応することができる。
図11に示すクリーニングブラシ84では、図10のように溝94を両端に形成するのではなく、ローラシャフト85に対して回転対称の位置にそれぞれ溝94を形成し、全体としての溝の長さを長くし、ハウジング82内の上空間96aと下空間96bの連通時間を長くするようにした。
図12の実施例のクリーニングブラシ84では、印刷領域の両側にそれぞれ1つの、ローラシャフト85に対して傾斜した溝94を設ける。この実施例の場合も、溝94の周方向長さは、外周全長の1/4(中心角で90°)程度であるので、図7に示すように溝94を通してハウジング82内の上空間96aを下空間96bに連通させることができ、したがって、トナー飛散防止シートの隙間からトナーが飛散するのを効果的に防止できる。
なお、上述の各実施例は、被クリーニング部材がずれも中間転写ベルトであったが、この発明は、被クリーニング部材が感光体ドラムの場合にも適用できる。この場合、実施例のクリーニングブラシ84に相当するものは、感光体ドラムの表面に残留したトナーを除去するクリーナユニット40のクリーニングブラシまたはクリーニングローラである。つまり、クリーナユニット40のクリーニングブラシまたはクリーニングローラの外周面に溝94を形成するようにする。
さらに、上述の各実施例で挙げた具体的な数値等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
38 …感光体ドラム
40 …クリーナユニット
80 …クリーニング装置
82 …ハウジング
84 …クリーニングブラシ
94、94R、94L …溝
96a …上空間
96b …下空間

Claims (5)

  1. 画像形成装置に設けられた被クリーニング部材に残留するトナーを除去する、クリーニング装置であって、
    前記被クリーニング部材に向けて開口されているハウジング、
    前記ハウジング内に設けられ、外周面が前記開口通して前記被クリーニング部材の表面に接触するクリーニングブラシ、および
    前記クリーニングブラシの外周面に形成され、前記ハウジング内の個別空間を連通させるための溝を備える、クリーニング装置。
  2. 前記溝は、前記クリーニングブラシの周方向の一部に形成される、請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記溝の前記周方向の長さは、前記クリーニングブラシと前記被クリーニング部材の接する長さより長い、請求項1または2記載のクリーニング装置。
  4. 前記被クリーニング部材は所定の印刷領域においてトナー画像を担持する担持体であり、
    前記溝は、前記クリーニングブラシの前記印刷領域に対応する領域以外に設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載のクリーニング装置。
  5. 前記溝は前記クリーニングブラシの中央から折り返す左右の螺旋状の溝として形成され、前記左右の螺旋状の溝の螺旋の方向は、前記クリーニングブラシの回転に応じてトナーが中央から両端方向へ送り出される方向に設定される、請求項1記載のクリーニング装置。
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