JP2023073834A - 管理システム、管理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】建物内に設置された資産を簡便に一元管理することができる管理システムを提供する。【解決手段】管理システム400は、自己に対する周囲の物体11の位置関係を取得する位置センサ102と、位置関係に基づきフロアマップを作成するフロアマップ作成部123と、フロアマップ20上での位置センサ102の自己位置を算出する自己位置算出部122と、撮像部104の周囲に存在するマーカ2を識別するマーカ識別部124と、識別されたマーカ2に基づきマーカ2が取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する資産情報取得部127と、位置関係、自己位置及びマーカの相対位置に基づきフロアマップ20上の資産2の位置を算出する資産位置算出部126と、フロアマップ20と資産情報と資産の位置情報とが紐づけられて登録されるデータベースと、データベースに基づき資産管理用地図30を作成する資産管理用地図作成部128と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、管理システム、管理方法及びプログラムに関する。
近年、建物内に配置された制御装置及び制御装置により制御される機械などの資産を簡便に一元管理する技術が求められている。
例えば、特許文献1には、工場に設置された工作機械の機械情報と位置情報とを紐づけて記憶し、記憶された情報に基づいて工場内での工作機械のレイアウト図を提示し、提示されたレイアウト図上で選択された工作機械の機械情報を出力する管理装置が開示されている。
特開2020-016998号公報
しかしながら、特許文献1の管理装置は、ネットワークに接続された工作機械の機械情報を取得し、ネットワークに接続されていない工作機械については機械情報を取得していないため、工場内の工作機械を網羅的に一元管理できているとは言い難い。また、特許文献1の管理装置は、工作機械の新設又は移設の際に、ユーザが工作機械の位置情報を手作業で入力する必要があり、手間がかかる。
そこで、本開示は、建物内に設置された資産を簡便に一元管理することができる管理システム、管理方法及びプログラムを提供する。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る管理システムは、建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理システムであって、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する前記物体の位置関係を取得するセンサと、前記センサにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部と、前記フロアマップ作成部により作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出部と、前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別部と、前記マーカ識別部により識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得部と、前記位置関係、前記自己位置、及び、前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出部と、前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とが紐づけられて登録されるデータベースと、前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成部と、を備える。
また、本開示の一態様に係る管理方法は、建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理方法であって、センサの周囲の物体を検知し、前記センサに対する前記物体の位置関係を取得する位置関係取得ステップと、前記位置関係取得ステップにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップと、前記フロアマップ作成ステップにより作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出ステップと、前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別ステップと、前記マーカ識別ステップにより識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得ステップと、前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出ステップと、前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とをデータベースに紐づけて登録する登録ステップと、前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成ステップと、を含む。
また、本開示の一態様に係るプログラムは、前記管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本開示によれば、建物内に設置された資産を簡便に一元管理することができる管理システム、管理方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る管理システムの概要を説明するための図である。 図2は、実施の形態1に係る管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1における資産管理用地図作成装置を斜め上方側から見た斜視図である。 図4は、実施の形態1における資産管理用地図作成装置を前方側から見た正面図である。 図5は、実施の形態1に係る管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、情報端末の提示部に提示される画像を示す図である。 図7は、データベースの一例を示す図である。 図8は、地図情報の一例を示す図である。 図9は、フロアマップの一例を示す図である。 図10は、資産管理用地図の一例を示す図である。 図11は、資産管理用地図におけるエリア分割の一例を示す図である。 図12は、資産管理用地図におけるエリア分割の他の例を示す図である。 図13は、資産管理用地図及び管理情報の表示例を示す図である。 図14は、実施の形態2に係る管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図15は、実施の形態2における資産管理用地図作成装置を前方側から見た正面図である。 図16は、実施の形態3に係る管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 図17は、実施の形態3に係る管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図18は、端末位置情報の一例を示す図である。 図19は、点検情報の表示例を示す図である。
(本開示に至った知見)
近年、建物内に配置された制御装置及び制御装置により制御される機械などの資産を簡便に一元管理する技術が求められている。
例えば、工場又はビルなどの建物内には、工作機械又はロボットなどの産業用機械及び産業用機械を制御する制御装置、エレベータ、入門ゲート又は空調装置などの設備装置及び設備装置を制御する制御装置、並びに、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置などの多くの資産が設置されている。これらの資産の情報が一元管理されていないと、設備管理者又は作業者は、建物内に設置された資産の詳細な情報を得るために、当該資産が設置されている場所に赴いて資産の製品名及び型番などを確認し、インターネットなどで製品名及び型番を基に検索して当該資産の詳細な情報を入手する必要がある。
また、昨今では、サイバーセキュリティの対策として、ネットワークに接続可能な資産の状態を把握するために、脆弱性の有無及び資産間の接続関係などを確認して管理する必要性も重要視されている。例えば、資産がウィルスに感染した場合、当該資産をネットワークから遮断するなど急を要する対応が必要である場合に、当該資産がどこに設置されているか、どの資産と接続関係にあるかを把握していなければ、適切に対応できない場合がある。そのため、インターネットなどの広域ネットワーク通信により建物の外部の装置と接続される資産だけではなく、建物内で接続関係にある資産についても資産の情報及び位置情報を一元管理することが望ましい。
例えば、特許文献1には、工場に設置された様々な種類の工作機械又はロボットなどを含む産業用機械の機械情報を一元管理する産業用機械の管理装置が開示されている。この管理装置は、一括管理している産業用機械の工場レイアウト図をユーザに提示し、ユーザにより工場レイアウト図に表示される産業用機械のアイコンを選択されると選択されたアイコンに紐づけられた機械情報を出力する。
しかしながら、特許文献1に記載の管理装置は、ネットワークに接続された工作機械の機械情報を取得し、ネットワークに接続されていない工作機械については機械情報を取得していないため、工場内の工作機械を網羅的に一元管理できているとは言い難い。また、特許文献1の管理装置は、工作機械の新設又は移設の際に、ユーザが工作機械の位置情報を手作業で入力する必要があり、手間がかかる。
また、資産の状態を把握するための手段として、例えば、工場内に設置されている複数の射出成形機の動作状態を監視するための状態監視画面を有する制御装置が開示されている(特許文献2:特開2004-155053号公報)。この制御装置は、状態監視画面に少なくとも1つの工場を示す工場エリアが表示され、工場エリア内には、射出成形機に対応するアイコンが実際の射出成形機の工場内での配置関係に基づいて表示される。そして、ユーザがアイコンを選択すると、当該アイコンに対応する射出成形機の動作状態を示す動作情報が表示される。
しかしながら、特許文献2に記載の制御装置は、ネットワークに接続された射出成形機の動作状態を監視することができるが、ネットワークに接続されていない射出成形機などの産業用機械については動作状態を監視することができない。また、工場内には射出成形機以外の様々な産業用機械、当該産業用機械の制御装置、及び、作業用のパーソナルコンピュータなどが配置されているが、特許文献2に記載の制御装置は、射出成形機の情報しか管理できていない。
さらに、ネットワークに接続されている資産の位置を自動で把握するための手段として、例えば、ネットワークに接続されている端末機器の位置情報を自動で取得することができるネットワーク端末位置情報取得方法が開示されている(特許文献3:特開2007-318432号公報)。この方法では、予め、スイッチングハブのポートと、当該ポートに接続されるスイッチングハブ、アクセスポイント、又は、端末機器の位置情報とを紐付けしたテーブルを準備しておく。そして、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて上流側スイッチングハブのメモリから下流側のスイッチングハブに向けて順次、ポートと当該ポートに接続されている端末機器のMAC(Media Access Control)アドレスとを含む経路情報を読み取る。このようにして、各ポートに接続されている端末機器を順次追跡してテーブルと照合させることにより端末機器の現在位置を割り出す。
しかしながら、特許文献3に記載の方法では、SNMPに対応しているスイッチングハブに接続される端末装置の位置情報しか取得できないため、SNMP非対応の端末装置には適用できない。
そこで、本発明者は、上記課題を鑑み鋭意検討した結果、資産が配置されている空間の地図を作成しながら当該空間に配置された資産の情報を取得し、当該地図における資産の位置と資産の情報とを紐づけて記憶することを見出した。これにより、ネットワーク接続の有無に関わらず、建物内に配置された資産の情報及び位置を地図と紐づけて管理することができる。
したがって、本開示によれば、建物内に配置された資産を、簡便に一元管理することができる。
(本開示の概要)
本開示の一態様の概要は、以下の通りである。
本開示の一態様に係る管理システムは、建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理システムであって、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する前記物体の位置関係を取得するセンサと、前記センサにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部と、前記フロアマップ作成部により作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出部と、前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別部と、前記マーカ識別部により識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得部と、前記位置関係、前記自己位置、及び、前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出部と、前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とが紐づけられて登録されるデータベースと、前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成部と、を備える。
これにより、管理システムは、フロアマップ上に資産に関する種々の情報を紐づけて管理することができるため、建物内に設置された資産を簡便に一元管理することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは資産の設置位置(設置場所ともいう)と資産に関する情報とをフロアマップ上で容易に確認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムでは、前記資産情報取得部は、さらに、前記資産情報として前記資産が管理上重要度の高い資産であるか否かを示す情報を取得してもよい。
これにより、管理システムは、管理上重要度の高い資産を管理することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは建物内に設置された資産のうちどの資産が管理上重要度の高い資産であるかを容易に把握することができる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、前記資産の管理に関する管理情報を生成する管理情報生成部を備え、前記管理情報生成部は、前記管理情報を前記資産管理用地図に紐づけて前記データベースに登録してもよい。
これにより、管理システムは、資産の管理に関する情報を簡便に一元管理することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは資産の設置場所を地図上で確認しつつ、資産の管理に必要な情報をデータベースから読み出して確認することができるため、資産の管理に関して迅速な対応が可能である。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、前記資産がネットワークに接続しているか否かを判定するネット接続判定部を備え、前記管理情報生成部は、前記ネット接続判定部により判定された判定結果を取得し、取得された前記判定結果に基づいて前記管理情報を生成し、生成された前記管理情報を前記資産管理用地図に紐づけて前記データベースに登録してもよい。
これにより、管理システムは、ネットワークに接続された資産を管理することができる。したがって、管理システムによれば、例えばセキュリティインシデントが発生した際にネットワークに接続された資産の設置場所を特定することができるため、ユーザはセキュリティインシデントに対して迅速な対応が可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、前記判定結果に基づいて、前記資産について他の資産との接続関係を解析する接続関係解析部を備え、前記管理情報生成部は、前記接続関係解析部により解析された解析結果を取得し、取得された前記解析結果に基づいて前記管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システムは、ネットワークに接続された資産が他の資産と接続関係を有するか否かを管理することができる。したがって、管理システムによれば、例えばセキュリティインシデントが発生した際に他の資産との接続関係に基づいて資産と接続関係にある他の資産を特定することができるため、ユーザはセキュリティインシデントに対して迅速な対応が可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、前記解析結果に基づいて、前記資産に発生し得るインシデントに対する対応手順を決定するインシデント対策部を備え、前記管理情報生成部は、前記インシデント対策部により決定された前記対応手順を取得し、取得された前記対応手順に基づいて前記管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システムは、資産についてインシデント発生時の対応手順などを管理することができる。したがって、管理システムによれば、セキュリティインシデントが発生した際に、ユーザは対応手順を確認して対応することができるため、セキュリティインシデントに対して迅速で、かつ、適切な対応が可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムでは、前記管理情報生成部は、前記資産管理用地図に含まれる複数のエリアのそれぞれについて、当該エリアが管理上重要度の高いエリアであるか否かを示すエリア情報を取得し、取得された前記エリア情報に基づいて前記管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システムは、管理上重要度の高いエリアを管理することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは管理上重要度の高いエリアから優先的に資産の管理を行うことが可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部を備え、前記管理情報生成部は、前記受付部により前記資産の位置情報及び前記資産情報の少なくともいずれかを修正する修正指示が受け付けられると、前記修正指示に従って前記データベースに登録された前記資産の位置情報及び前記資産情報の少なくともいずれかを修正することにより前記データベースを更新してもよい。
これにより、管理システムは、データベースに登録された資産の位置情報及び資産情報を更新して管理することができる。したがって、管理システムによれば、例えば資産の入れ替えなどがあった場合に、ユーザは更新された情報に基づいて、資産の管理において適切な対応を取ることが可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムでは、前記管理情報生成部は、前記受付部により前記管理情報を修正する修正指示が受け付けられると、前記修正指示に従って前記データベースに登録された前記管理情報を修正することにより前記データベースを更新してもよい。
これにより、管理システムは、データベースに登録された管理情報を更新して管理することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは更新された管理情報に基づいて資産を管理することができるため、資産の管理において適切な対応を取ることが可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムは、さらに、ユーザに情報を提示する提示部を備え、前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図の提示指示が受け付けられると、前記提示指示に従って前記資産管理用地図を提示してもよい。
これにより、管理システムは、提示部に資産管理用地図を提示することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは提示部に提示された資産管理用地図を確認することで、容易に資産の設置場所などを確認することができるため、資産の管理において迅速な対応を取ることが可能となる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムでは、前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図上で選択された資産の前記資産情報及び前記管理情報の少なくともいずれかを提示する提示指示が受け付けられると、前記提示指示に従って、前記資産情報及び前記管理情報の少なくともいずれかを提示してもよい。
これにより、管理システムは、提示部に提示された資産管理用地図上で指定された資産に関する登録情報(より詳細には、データベースに登録された資産に関する各種情報)を提示することができる。したがって、管理システムによれば、ユーザは資産に関する情報を所望のタイミングで確認することができる。
例えば、本開示の一態様に係る管理システムでは、前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図上に前記センサの位置の移動軌跡を表示させる表示指示が受け付けられると、前記表示指示に従って、前記資産管理用地図上に前記移動軌跡を表示してもよい。
これにより、管理システムは、位置センサの位置の移動軌跡を資産管理用地図上に表示するため、例えば、資産の点検の状況などをユーザが視覚的に確認することを支援することができる。
また、本開示の一態様に係る管理方法は、建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理方法であって、センサの周囲の物体を検知し、前記センサに対する前記物体の位置関係を取得する位置関係取得ステップと、前記位置関係取得ステップにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップと、前記フロアマップ作成ステップにより作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出ステップと、前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別ステップと、前記マーカ識別ステップにより識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得ステップと、前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出ステップと、前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とをデータベースに紐づけて登録する登録ステップと、前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成ステップと、を含む。
これにより、管理方法は、フロアマップ上に資産に関する種々の情報を紐づけて管理することができるため、建物内に設置された資産を簡便に一元管理することができる。したがって、管理方法によれば、ユーザは資産の設置場所と資産に関する情報とをフロアマップ上で容易に確認することができる。
また、本開示の一態様に係るプログラムは、上記の管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、コンピュータを用いて、上記の管理方法と同様の効果を奏することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROM(Compact Disc Read Only memory)などの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
また、本開示において、平行及び垂直などの要素間の関係性を示す用語、及び、矩形などの要素の形状を示す用語、並びに、数値は、厳格な意味のみを表すのではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について図面を参照しながら説明する。
[管理システム]
[1.概要]
実施の形態1に係る管理システムの概要について説明する。図1は、実施の形態に係る管理システムの概要を説明するための図である。
管理システム400は、例えば、建物内に設置された資産1に関する資産情報と、建物内における資産1の設置位置を示す位置情報とを、資産1が設置されるフロアの地図(言い換えると、フロアマップ)に紐づけてデータベースに格納することにより、建物内の複数の資産1を一元管理するシステムである。
ここで、建物は、工場、オフィスビル、商業施設、医療施設、教育施設、又は、公共施設などである。資産1は、マイクロコンピュータ又はマイコンなどのいわゆるCPU(Central Processing Unit)を備える機器及び装置である。より具体的には、資産1は、例えば、インターネット又はイントラネットなどのネットワークを介してマルウェア感染又はサイバー攻撃などによるセキュリティ上の脅威を受ける可能性のある機器及び装置である。資産1は、例えば、工作機械又はロボットなどの産業用機械及び産業用機械を制御する制御装置、センサ、エレベータ、入門ゲート又は空調装置などの設備装置及び設備装置を制御する制御装置、並びに、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置を含む。
また、資産情報は、資産1そのものに関する情報と資産1が保有するプログラム又はデータなどの資産に関する情報とを含む。例えば、資産1そのものに関する情報は、資産1を識別する識別情報、型番、製造番号、製品名、外観の写真、サイズ、材料、製造メーカ名、製品のURL情報、及び、管理者などである。また、資産1が保有するプログラム又はデータなどの資産に関する情報は、プログラム名、データ名、及び、データの種類などである。
管理システム400は、フロアの地図(いわゆる、フロアマップ)を作成しながら、当該フロアに設置されている資産1の位置情報及び資産情報を地図に紐付けて記憶する。より具体的には、管理システム400の資産管理用地図作成装置100は、フロアの地図を作成しながら、資産1のマーカ2を識別し、識別されたマーカ2に基づいて資産情報を取得する。そして、資産管理用地図作成装置100は、自己に対するマーカ2の位置を算出し、算出された位置を示す位置情報と資産情報とをフロアマップに紐づけることにより資産管理用地図を作成し、作成された資産管理用地図をデータベースに格納する。
また、管理システム400は、例えば、管理上重要度の高い資産1に重要資産であることを示すマーカ3を識別すると、マーカ3が取り付けられた資産1を重要資産として管理する。重要資産は、管理上重要度の高い資産であり、例えば、資産1の状態を優先的に確認する資産であってもよい。具体的には、例えば、重要資産は、棚卸又は仕掛を優先的に行う資産であってもよい。また、例えば、重要資産は、資産1の稼働を優先的に止める資産であってもよい。具体的には、例えば、重要資産は、資産1にウィルス感染などのトラブルが起こった際に、資産1と接続(例えば、ネットワーク接続)されている他の資産1に比較的大きなダメージを与える可能性のある資産である。
また、管理システム400は、例えば、管理上重要度の高いエリアであることを示すマーカ4を識別すると、マーカ4が貼り付けられたエリア(図中の破線で囲まれたエリア)を重要エリアとして管理する。重要エリアは、当該エリアにおける重要資産の有無に関係なく設定されてもよい。重要エリアは、管理上重要度の高いエリアであり、例えば、当該エリアに設置されている資産1の状態を確認する頻度の高いエリアであってもよいし、トラブルが発生した際に、優先的にエリアの状態及び当該エリアに設置されている資産1の状態を優先的に確認するエリアであってもよい。
管理システム400は、フロアマップを作成しながら、フロアマップ上に資産1の位置及び資産情報を紐づけることにより資産管理用地図を作成してもよい。また、管理システム400は、フロアマップ、資産1の位置を示す位置情報、及び、資産情報を紐づけてデータベースに登録してから、データベースに基づいて資産管理用地図を作成してもよい。また、管理システム400は、資産情報などが修正されて更新されたデータベースに基づいて資産管理用地図を更新してもよい。管理システム400は、資産管理用地図をユーザに提示することにより、ユーザは、資産1の設置位置を視覚的に確認できる。また、管理システム400は、資産管理用地図上で選択された資産1の資産情報などを提示することにより、ユーザは、簡単に資産1の情報を把握することができる。
図1では、資産管理用地図作成装置100は台車190に載置され、ユーザが台車190を押してフロアを移動することにより、資産管理用地図作成装置100は資産管理用地図を作成する例を示しているが、この例に限られない。例えば、資産管理用地図作成装置100は、走行用の車輪を有してもよいし、車輪と車輪を駆動させるモータとを有してもよい。また、資産管理用地図作成装置100は、例えば、リモコンなどの操作により走行可能なロボットであってもよい。
なお、フロアマップは、例えば、資産管理用地図作成装置100に搭載されるLiDAR及びオドメトリなどの位置センサを搭載した資産管理用地図作成装置100により作成されてもよいし、LiDARを搭載した情報端末200により作成されてもよい。
[2.構成]
続いて、実施の形態1に係る管理システム400の構成について説明する。図2は、実施の形態1における管理システム400の機能構成の一例を示すブロック図である。
管理システム400は、例えば、資産管理用地図作成装置100と、情報端末200と、管理装置300とを備える。資産管理用地図作成装置100と、情報端末200と、管理装置300とは、ネットワークを介して通信接続されている。以下、各構成について説明する。
[2-1.資産管理用地図作成装置]
まず、資産管理用地図作成装置100について説明する。図3は、実施の形態1における資産管理用地図作成装置100を斜め上方側から見た斜視図である。図4は、実施の形態1における資産管理用地図作成装置100を前方側から見た正面図である。
資産管理用地図作成装置100は、資産1が設置された建物内の所定のフロアのフロアマップを作成し、作成されたフロアマップに資産1の位置を示す位置情報と資産1の資産情報とを紐づけて資産管理用地図を作成する装置である。より具体的には、資産管理用地図作成装置100は、ユーザの操作により所定のフロアを走行しながら、フロアマップと自己位置とマーカ2の相対位置とに基づいてフロアマップにおける資産1の位置を算出し、算出された資産1の位置と資産情報とを紐づけて登録された資産管理用地図を作成する。
例えば、図3に示されるように、資産管理用地図作成装置100は、台車190に載せられ、ユーザの操作により所定のフロアを走行してもよい。この例では、ユーザが台車190を押すことにより資産管理用地図作成装置100を走行させる。台車190は、例えば、ハンドル191に情報端末200を載せるスタンド192が取り付けられてもよいし、資産管理用地図作成装置100の提示部(不図示)が設置されてもよい。提示部は、いわゆる表示パネルであってもよい。
なお、資産管理用地図作成装置100は、図3の例に限られず、例えば、資産管理用地図作成装置100の本体101に車輪及び車輪を回転させるためのモータなどを含む走行部を備え、リモコンなどの操作によりフロアを走行してもよい。また、例えば、資産管理用地図作成装置100は、さらに、本体101にハンドルを備えてもよく、この場合、ユーザがハンドルを操作することにより資産管理用地図作成装置100を走行させてもよい。
続いて、資産管理用地図作成装置100の構成について説明する。図2に示されるように、資産管理用地図作成装置100は、例えば、位置センサ102と、撮像部104と、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、受付部140と、を備える。以下、各構成について説明する。
[位置センサ]
位置センサ102は、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する物体の位置関係を取得する。例えば、位置センサ102は、本体101の上面の中央に配置されており、資産管理用地図作成装置100と、資産管理用地図作成装置100の周囲に存在する壁などを含む物体との距離及び方向を含む位置関係を取得する。位置センサ102は、例えば、光を放射し障害物により反射して返ってきた光に基づいて位置関係を検出するLiDAR(Light Detection and Ranging)であり、又は、レーザレンジファインダであってもよい。位置センサ102は、光の走査軸を1軸又は2軸有することにより、資産管理用地図作成装置100の周囲の所定の領域の二次元計測、又は、三次元計測を行ってもよい。
なお、資産管理用地図作成装置100は、位置センサ102に加えて、他の種類のセンサを備えてもよい。例えば、資産管理用地図作成装置100は、さらに、床面センサ、エンコーダ、加速度センサ、角速度センサ、接触センサ、超音波センサ、測距センサなどを備えてもよい。
[撮像部]
撮像部104は、資産管理用地図作成装置100の周囲を撮像する撮像装置である。例えば、撮像部104は、資産管理用地図作成装置100の周囲のマーカを含む画像を撮像する。当該画像は、1枚の画像でもよく、動画像でもよい。撮像部104は、本体101の前面に配置されてもよく、上面に回転可能に配置されてもよい。また、撮像部104は、複数のカメラから構成されてもよい。撮像部104は、例えば、ステレオカメラ又はRGB-Dカメラであってもよい。RGB-Dカメラは、色画像データ(RGB)に加えて距離画像データ(Depth)を取得する。例えば、図4に示されるように、撮像部104がRGB-Dカメラである場合、撮像部104は、RGBカメラ104aと、赤外線センサ104bと、プロジェクタ104cとを備えてもよい。
[通信部]
通信部110は、資産管理用地図作成装置100がネットワーク5を介して情報端末200及び管理装置300と通信を行うための通信回路である。例えば、通信部110は、資産管理用地図を情報端末200及び管理装置300に送信してもよい。通信部110は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路とを備えてもよい。通信部110は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部110が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部120は、資産管理用地図作成装置100の動作を制御するための各種情報処理を行う。制御部120は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路によって実現される。また、制御部120は、プロセッサ、マイクロコンピュータ、又は、専用回路のうちの2つ以上の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、制御部120は、取得部121と、自己位置算出部122と、フロアマップ作成部123と、マーカ識別部124と、マーカ位置算出部125と、資産位置算出部126と、資産情報取得部127と、資産管理用地図作成部128とを含む。
取得部121は、例えば、位置センサ102により取得された資産管理用地図作成装置100の本体101に対する周囲の物体の位置関係を取得する。また、取得部121は、撮像部104により撮像された画像データ(言い換えると、画像情報)を取得する。さらに、取得部121は、資産管理用地図作成装置100が位置センサ102に加えて他の種類のセンサを備える場合、他の種類のセンサにより取得されたセンサ情報を取得してもよい。
自己位置算出部122は、位置センサ102により取得された位置関係と、フロアマップ作成部123により作成されたフロアマップとを用いて、フロアマップ上での資産管理用地図作成装置100の位置である自己位置を算出する。例えば、自己位置算出部122は、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を利用して自己位置を算出する。なお、資産管理用地図作成装置100がSLAM技術を利用する場合、自己位置算出部122及びフロアマップ作成部123は、自己位置を算出しながらフロアマップを作成し、自己位置、及び、フロアマップを逐次更新する。
フロアマップ作成部123は、所定のフロアを示すフロアマップを作成する。より具体的には、フロアマップ作成部123は、位置センサ102が自己の周囲の物体の位置と距離とを測定した情報(つまり、位置関係)に基づいてフロアマップを作成する。フロアマップ作成部123は、位置センサ102により取得された位置関係に基づいて、例えばSLAM技術により資産管理用地図作成装置100の周辺環境(壁、家具などの物体)に関するフロアマップを作成してもよい。具体的には、国際公開第2020/026294号(特許文献4)に示されるLiDARを使ったSLAMによりフロアマップを生成する。SLAMはスキャンマッチングと呼ばれる手法でLiDARの現在の観測データ(スキャンデータ)と参照する観測データ(スキャンデータ)とのマッチングを行い、最も確からしい現在位置を推定する。ここでは、位置センサ102を搭載した資産管理用地図作成装置100の本体101の現在位置を推定した後、その観測データ(つまり、最も確からしい現在位置を示す観測データ)を使ってフロアマップを生成する。SLAMで生成されたフロアマップは、例えばPNG(Portable Network Graphics)形式などの画像ファイルである。
なお、フロアマップ作成部123は、位置センサ102(例えば、LIDAR)のセンシング情報以外に、他のセンサである車輪オドメトリ、ジャイロセンサなどからの情報を加えてフロアマップを作成してもよい。なお、フロアマップ作成部123は、例えば、情報端末200又は管理装置300からフロアマップを取得してもよく、記憶部130に格納されたフロアマップを読み出してもよい。
マーカ識別部124は、資産管理用地図作成装置100の本体101の周囲のマーカを識別する。例えば、マーカ識別部124は、位置センサ102又は撮像部104により取得されたセンシングデータ(例えば、位置関係を計測するためのセンシングデータ、画像などのデータ)に含まれるマーカを検出する。例えば、マーカ識別部124は、撮像部104により撮像された画像を解析して、マーカの輪郭、パターン、色などをマーカの特徴を識別することによりマーカを検出してもよい。また、例えば、マーカ識別部124は、記憶部130に格納されたマーカ情報を参照して、識別されたマーカの特徴に対応するマーカ情報に基づいてマーカ、又は、マーカとマーカの種類とを識別してもよい。例えば、図1に示されるように、マーカは、ARマーカであってもよく、複数の種類のマーカが仕様されてもよい。例えば、マーカ2は、資産1に取り付けられる資産マーカであり、マーカ3は、管理上重要度の高い資産1に取り付けらえる重要資産マーカであり、マーカ4は、管理上重要度の高いエリアを示す重要エリアマーカである。
マーカ位置算出部125は、資産管理用地図作成装置100の本体101に対するマーカの相対位置を算出する。例えば、マーカ位置算出部125は、マーカ識別部124により識別されたマーカの輪郭の頂点に基づいて射影変換し、空間情報を算出する。例えば、撮像部104(カメラともいう)からの角度や距離に応じて決まる、画像内のマーカの位置及び輪郭の歪みに基づいて、マーカを所定の矩形に射影変換し、マーカを原点とし、かつ、マーカの位置する平面を水平面(XY平面)とするマーカ座標系から、カメラ座標系への変換行列(ビュー行列)及び画角を算出する。なお、マーカ座標系の原点は、例えば矩形のマーカの所定の頂点や重心等と定めておくものとする。また、このような変換行列の算出は既存の手法やライブラリを用いて行うことができる。画角については、例えば、使用される撮像部104が備えているレンズの情報を予め記憶しておき、当該情報に基づいて画角の情報を取得できるようにしてもよい。また、マーカ座標系からカメラ座標系への変換行列でなく、カメラ座標系を基準としたマーカ座標系への変換行列を算出するようにしてもよい。
また、例えば、マーカ位置算出部125は、マーカ識別部124によりマーカ4(例えば、重要エリアであることを示すマーカ)が識別されると、資産管理用地図作成装置100の本体101に対するマーカ4の相対位置を算出する。マーカ位置算出部125は、算出されたマーカ4の相対位置をフロアマップ上の資産管理用地図作成装置100の本体101の自己位置を使ってその座標系に変換しマーカ4のフロアマップ上での位置を算出する。例えば、フロアマップ作成部123で生成した時刻tの資産管理用地図作成装置100の本体101の位置及び向きを(xmt、ymt、θmt)とし、変換前のマーカ4の位置を(xbt、ybt、θbt)とし、変換後のマーカ4の位置を(xit、yit、θit)とすると、(xit、yit、θit)=(xmt、ymt、θmt)+(xbt、ybt、θbt)となる。
資産位置算出部126は、自己の周囲の物体との位置関係、フロアマップ上での自己位置、及び、自己とマーカとの相対位置に基づいて、識別されたマーカが取り付けられている資産1のフロアマップ上での位置を算出する。なお、自己とは、位置センサ102及び撮像部104であるが、これらのセンサを備える装置(ここでは、資産管理用地図作成装置100の本体101)であってもよい。資産位置算出部126は、算出された資産1のフロアマップ上の位置を示す位置情報を資産1の識別情報に紐づけてデータベース(不図示)に登録する。位置情報とは、具体的には、フロアマップにおける座標情報である。
資産情報取得部127は、マーカ識別部124により識別されたマーカに基づいて、マーカが取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する。また、資産情報取得部127は、さらに、資産情報として、資産1が管理上重要度の高い資産(いわゆる、重要資産)であるか否かを示す情報(以下、重要資産情報ともいう)を取得する。例えば、マーカがARマーカである場合、資産情報取得部127は、マーカ識別部124により識別されたマーカ3(いわゆる、重要資産マーカ)が備える情報を読み取ることにより、資産1の資産情報に加えて、資産情報として重要資産情報を取得する。つまり、マーカ3は、当該マーカが取り付けられた資産1が重要資産であるか否かを示す情報を含む資産情報を備える。資産情報取得部127は、重要資産情報を含む資産情報を資産1の位置情報に紐づけてデータベース(不図示)に登録する。
資産管理用地図作成部128は、データベース(不図示)に基づいて、より詳細には、フロアマップと、フロアマップ上での資産1の位置を示す位置情報と、資産1の資産情報とに基づいて、資産管理用地図を作成する。資産管理用地図は、フロアマップ上に資産1の位置が反映され、かつ、反映された資産1の位置と資産情報とが紐づけられている。また、資産管理用地図作成部128は、受付部140により受け付けられたユーザの指示に基づいて資産管理用地図を修正してもよい。
[記憶部]
記憶部130は、制御部120の動作を制御するための制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。例えば、記憶部130は、フロアマップ作成部123により作成されたフロアマップ、位置センサ102により取得された位置関係、マーカ位置算出部125により算出されたマーカの相対位置、フロアマップと資産1の位置を示す位置情報と資産情報とが紐づけて登録されるデータベース、及び、資産管理用地図作成部128により作成された資産管理用地図などが記憶されてもよい。記憶部130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又は、フラッシュメモリ等により実現される。
[受付部]
受付部140は、ユーザの指示を受け付けるユーザインターフェースである。ここでは、ユーザは、資産管理用地図作成装置100のユーザであり、人又はロボットである。受付部140は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、カメラ、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。表示パネルは、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有し、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルに表示されるテンキー画像などへの入力操作を受け付ける。マイクロフォンは、ユーザの音声入力を受け付ける。
なお、ここでは、受付部140は、資産管理用地図作成装置100の構成要素である例を示しているが、受付部140は、管理システム400の他の構成要素の少なくとも1つと一体化されていてもよい。例えば、受付部140は、情報端末200に組み込まれてもよいし、リモートコントローラ(不図示)に組み込まれてもよいし、管理装置300に組み込まれてもよい。
[2-2.情報端末]
続いて、情報端末200について説明する。情報端末200は、例えば、ユーザが使用するスマートフォン又はタブレット端末などの携帯型の情報端末であるが、パーソナルコンピュータなどの据え置き型の情報端末であってもよい。また、情報端末200は、管理システム400の専用端末であってもよい。情報端末200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、受付部240と、提示部250と、撮像部260とを備える。以下、各構成について説明する。
[通信部]
通信部210は、情報端末200がネットワーク5を介して資産管理用地図作成装置100及び管理装置300と通信を行うための通信回路である。通信部210は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路とを備えてもよい。通信部210は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部210が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部220は、受付部240への画像の表示制御、及び、ユーザにより入力された指示の識別処理(例えば、音声による入力であれば、音声の認識処理)などを行う。制御部220は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されてもよく、プロセッサによって実現されてもよい。
[記憶部]
記憶部230は、制御部220が実行するための専用のアプリケーションプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部230は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
[受付部]
受付部240は、ユーザの指示を受け付ける。より具体的には、受付部240は、ユーザの指示を資産管理用地図作成装置100及び管理装置300に送信するために行う入力操作を受け付ける。受付部240は、例えば、タッチパネル、表示パネル、ハードウェアボタン、又は、マイクロフォンなどによって実現されてもよい。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであってもよく、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。表示パネルは、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有し、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルに表示されるテンキー画像などへの入力操作を受け付ける。マイクロフォンは、ユーザの音声入力を受け付ける。
例えば、受付部240は、ユーザにより入力された資産管理用地図作成の開始指示、資産管理用地図に紐づけられた資産1及びエリアに関する情報の修正もしくは追加の指示、又は、資産1の点検開始の指示などを受け付け、受け付けられた指示を資産管理用地図作成装置100及び管理装置300へ送信する。資産1に関する情報は、例えば、フロアマップ上の資産1の位置を示す位置情報、資産情報、及び、点検情報などである。資産情報には、資産1に仕様などの詳細な情報、資産1の利用者に関する情報、及び、重要資産であるか否かを示す情報などが含まれる。エリアに関する情報は、例えば、フロアマップ上のエリアの位置を示す位置情報、エリアの大きさを示すサイズ情報、及び、重要エリアであるか否かを示す情報、及び、点検情報などである。なお、受付部240は、ユーザにより入力された資産1に関する情報及びエリアに関する情報を受け付けると、受け付けられた情報を資産管理用地図作成装置100及び管理装置300へ送信すると共に、記憶部230に格納する。
[提示部]
提示部250は、ユーザに情報を提示する。具体的には、例えば、提示部250は、受付部240により資産管理用地図の提示指示が受け付けられると、当該提示指示に従って、資産管理用地図を提示する。また、例えば、提示部250は、受付部240により資産管理用地図上で選択された資産の資産情報及び管理情報の少なくともいずれかを提示する提示指示が受け付けられると、当該提示指示に従って、資産情報及び管理情報の少なくともいずれかを提示する。また、例えば、提示部250は、受付部240により資産管理用地図上に位置センサ102の位置の移動軌跡を表示させる表示指示が受け付けられると、当該表示指示に従って、資産管理用地図上に移動軌跡を表示する。
また、提示部250は、受付部240により受け付けられた指示に従って、例えば、データベースに紐づけて登録された資産情報、地図情報、位置情報、及び、管理情報などを提示してもよいし、検索指示に従って、所定の資産1を検索した結果を提示してもよい。
また、提示部250は、例えば、撮像部260によって撮影されたマーカに紐づけられた資産情報を提示してもよい。
なお、提示部250は、制御部220の制御に基づいて上記の情報を画像として表示する表示装置と、音声情報を音声で出力する音声出力装置とを備えてもよい。表示装置は、例えば、液晶(LC)パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネルである。また、音声出力装置は、例えば、スピーカである。
[撮像部]
撮像部260は、いわゆる、カメラであり、イメージセンサなどによって実現される。撮像部260は、資産1の外観の画像を撮影してもよいし、資産1に取り付けられたマーカ2を撮影してもよい。例えば、撮像部260がマーカ2を撮影すると、提示部250に資産1の資産情報が提示される。
[2-3.管理装置]
管理装置300は、例えば、資産管理用地図、フロアマップ、資産1の位置情報、及び、資産1の資産情報などを取得し、取得された情報をデータベース331に紐づけて登録して複数の資産1を一括して管理する管理装置である。さらに、管理装置300は、資産1の管理に関する管理情報を生成し、管理情報を資産管理用地図に紐づけてデータベース331に登録してもよい。管理装置300は、例えば、建物内に設置されたエッジサーバであってもよいし、クラウドサーバであってもよい。
管理装置300は、例えば、通信部310と、制御部320と、記憶部330とを備える。
[通信部]
通信部310は、管理装置300がネットワーク5を介して資産管理用地図作成装置100及び情報端末200と通信を行うための通信回路である。例えば、通信部310は、データベース331に登録されている情報を資産管理用地図作成装置100及び情報端末200に送信してもよい。通信部310は、広域通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路と、局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路とを備えてもよい。通信部310は、例えば、無線通信を行う無線通信回路である。通信部110が行う通信の通信規格については特に限定されない。
[制御部]
制御部320は、資産管理用地図作成装置100から送信された情報及び情報端末200から出力されたユーザの指示に基づいて、資産1の管理に関する各種情報処理を行う。制御部320は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されてもよく、プロセッサによって実現されてもよい。
取得部321は、例えば、資産管理用地図作成装置100から資産管理用地図、フロアマップ、フロアマップ上の資産1の位置に関する位置情報、資産1の資産情報、及び、位置センサ102の移動軌跡などを取得する。また、取得部321は、情報端末200から受付部240により受け付けられたユーザの指示を取得する。
管理情報生成部322は、例えば、資産1の管理に関する管理情報を生成し、生成された管理情報を資産管理用地図に紐づけてデータベース331に登録する。管理情報は、資産1の管理に関する情報であり、より具体的には、資産1及び資産1と接続関係にある複数の資産1のサイバーセキュリティに対するリスクを管理するために必要な情報である。
例えば、管理情報生成部322は、後述するネット接続判定部324により判定された判定結果を取得し、取得された判定結果に基づいて管理情報を生成してもよい。管理情報生成部322は、ネット接続判定部324により資産1がネットワークに接続しているか否かの判定結果を取得すると、判定結果に含まれる資産1のアドレスに基づいて管理情報をデータベース331に登録する。このとき、資産1のアドレスと共に、資産1がネットワーク接続しているか否かを示す情報(ネット接続有無を示す情報ともいう)を管理情報としてデータベース331に登録してもよい。また、管理情報生成部322は、資産1のアドレスが既にデータベース331に登録されている場合、判定結果に含まれる資産1のアドレスと、データベース331内の資産1のアドレスとを照合してそれらのアドレスが一致するか否かを確認してもよい。例えば、管理情報生成部322は、これらのアドレスが一致しない場合、データベース331内の資産1のアドレスを判定結果に含まれる資産1のアドレスに更新する。
また、例えば、管理情報生成部322は、後述する接続関係解析部325により解析された解析結果を取得し、取得された解析結果に基づいて管理情報を生成してもよい。管理情報生成部322は、接続関係解析部325により資産1と他の資産1との接続関係に関する解析結果を取得すると、資産1と接続関係を有する他の資産1の識別情報と共に、使用されるネットワークの識別情報、当該ネットワークの他に接続可能なネットワークの有無、資産1と他の資産1とが属するシステムの名称及び識別情報などを管理情報としてデータベース331に登録してもよい。
また、例えば、管理情報生成部322は、後述するインシデント対策部326により決定されたインシデントに対する対応手順を取得し、取得された対応手順に基づいて管理情報を生成する。管理情報生成部322は、インシデント対策部326により資産1に発生し得るインシデントに対する対応手順を取得すると、資産1に発生し得るインシデントとその対応手順とを管理情報としてデータベース331に登録してもよい。
また、例えば、管理情報生成部322は、資産管理用地図に含まれる複数のエリアのそれぞれについて、例えば、ユーザの指示又はマーカ4(重要エリアマーカ)に基づいて当該エリアが管理上重要度の高いエリア(重要エリアともいう)であるか否かを示すエリア情報(以下、重要エリア情報ともいう)を取得し、取得されたエリア情報に基づいて管理情報を生成してもよい。例えば、管理情報生成部322は、資産管理用地図に含まれる所定のエリアを重要エリアに設定する設定指示を取得した場合、重要エリアであることを示す情報として、例えば、「1」を当該エリアの座標情報に紐づけてデータベース331に登録する。また、例えば、管理情報生成部322は、マーカ識別部124によりマーカ4(いわゆる、重要エリアマーカ)が識別されたことを示す情報とマーカ位置算出部125により算出されたマーカ4の位置を示す位置情報とを取得した場合、データベース331からマーカ4の位置が含まれる資産管理用地図とエリアとを抽出する。具体的には、管理情報生成部322は、データベース331に登録されている地図情報を参照して、算出されたマーカ4の位置を含むエリア(より詳細には、エリアの座標情報)を特定する。次に、管理情報生成部322は、特定されたエリアを含む資産管理用地図を特定し、それらの情報を抽出する。管理情報生成部322は、特定された資産管理用地図に含まれる当該エリアが重要エリアであることを示すエリア情報として、例えば、「1」を当該エリアの座標情報に紐づけてデータベース331に登録する。
出力部323は、管理情報生成部322により生成された管理情報、及び、データベース331内に登録された各種情報を資産管理用地図作成装置100及び情報端末200へ出力する。
ネット接続判定部324は、資産1がネットワークに接続しているか否かを判定する。例えば、ネット接続判定部324は、所定のフロアに設置されている複数の資産1のうち、ネットワークに接続されている資産1を検出し、検出された資産1を識別する情報を判定結果として出力してもよい。例えば、ネット接続判定部324は、Ping(ICMP(Internet Control Message Protocol) Echo))など一般的なネットワークプロトコルを利用して、ネットワークに接続されている資産1のアドレスを取得し、取得されたアドレスの一覧を判定結果として管理情報生成部322へ出力してもよい。
接続関係解析部325は、ネット接続判定部324による判定結果に基づいて、資産1について他の資産1との接続関係を解析する。例えば、接続関係解析部325は、建物内に設置されている複数の資産1について、例えば、1つのシステムを構成する構成要素であるか否か、イントラネットで接続関係にあるか否か、所定のネットワークアクセスポイントへアクセス可能であるか否かなどの情報を取得して、取得された情報に基づいて資産1と他の資産1との接続関係を解析してもよい。それらの情報は、記憶部330に格納されたネットワークのセグメント情報、及び、システムの構成情報などに基づいて取得されてもよい。
インシデント対策部326は、接続関係解析部325による解析結果に基づいて、資産1に発生し得るインシデントに対する対応手順を決定する。例えば、インシデント対策部326は、記憶部330に格納されているインシデントの種別と種別ごとの対応手順とが紐づけられたテーブル情報を参照し、他の資産1との接続関係における資産1の属性に応じて資産1に発生し得るインシデントを推定し、推定されたインシデントに対する対応手順を決定する。例えば、インシデント対策部326は、資産1に発生し得るインシデントが複数推定される場合、発生し得る確率の高い順にインシデントとその対応手順とを決定して、所定の確率以上のインシデントに対する対応手順を管理情報生成部へ出力する。
[記憶部]
記憶部330は、データベース331及び制御部320が実行するための専用のアプリケーションプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部330は、例えば、データベース331、建物内のネットワークのセグメント情報、システムの構成情報、及び、テーブル情報なども記憶されている。記憶部330は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリなどによって実現される。
データベース331には、フロアマップと、フロアマップ上の資産1の位置を示す位置情報と、資産1の資産情報とが紐づけて登録されている。また、データベース331には、さらに、資産管理用地図が紐づけて登録されてもよいし、資産1の管理に関する管理情報が紐づけて登録されてもよい。また、データベース331には、資産1の点検に関する点検情報(点検履歴ともいう)、及び、資産1の点検における位置センサ102の移動軌跡などの履歴情報も登録されてもよい。
[3.動作]
続いて、実施の形態1に係る管理システム400の動作について図面を参照しながら説明する。図5は、実施の形態1に係る管理システム400の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、資産管理用地図作成装置100の受付部140が資産管理用地図の作成開始の指示を受け付けると(S01)、資産管理用地図作成装置100の制御部120は、位置センサ102及び撮像部104を含む資産管理用地図作成装置100が備える複数のセンサにセンシングデータの取得を開始させる(S02)。より詳細には、資産管理用地図作成装置100の制御部120は、位置センサ102及び撮像部104を含む複数のセンサのそれぞれに、センシングデータの取得開始指令を出力する。
位置センサ102は、センシングデータの取得開始指令を受信すると、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する(S03)。また、撮像部104は、センシングデータの取得開始指令を受信すると、自己の周囲の画像を撮影する(不図示)。画像は、1枚の画像でもよく、動画像でもよい。なお、自己とは、位置センサ102及び撮像部104のそれぞれを指すが、これらのセンサを搭載した資産管理用地図作成装置100の本体101を指していてもよい。例えば、位置センサ102及び撮像部104が本体101の上部の中央に搭載されている場合、それらのセンサの位置を本体101の位置としてもよい。
次に、制御部120の取得部121は、位置センサ102により取得された位置関係を取得すると(不図示)、フロアマップ作成部123へ出力する(不図示)。
次に、フロアマップ作成部123は、ステップS03で位置センサ102により取得された自己に対する周囲の物体の位置関係に基づいて所定のフロアを示すフロアマップを作成する(S04)。
次に、自己位置算出部122は、ステップS04でフロアマップ作成部123により作成されたフロアマップ上での位置センサ102の位置である自己位置を算出する(S05)。図示していないが、自己位置算出部122は、算出した位置センサ102の自己位置にタイムスタンプを付して記憶部130に格納する。
マーカ識別部124は、撮像部104により撮像された画像中にマーカを識別するか否かを判定し(S06)、画像中にマーカを識別しない場合(S06でNo)、ステップS03へ戻る。一方、マーカ識別部124が画像中にマーカを識別した場合(S06でYes)、資産情報取得部127は、識別されたマーカに基づいて、マーカが取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する(S07)。
例えば、マーカは、図1に示されるように、ARマーカである。ユーザは、情報端末200の撮像部260を起動させて資産1に取り付けられたマーカ2を撮影し、マーカ2に備えられる資産情報を確認してもよい。図6は、情報端末200の提示部250に提示される画像を示す図である。図6の(a)に示されるように、情報端末200の撮像部260がマーカ2を撮影すると、提示部250はマーカ2の画像を表示する。次に、図6の(b)に示されるように、情報端末200の制御部220は、撮影されたマーカ2に備えられる資産情報を取得し、取得された資産情報を提示部250に提示させる。このとき、資産情報に資産1の外観の画像が含まれている場合、図6の(c)に示されるように、提示部250は資産1の外観の画像を提示する。なお、資産情報に資産1の外観の画像が含まれていない場合、ユーザは情報端末200の撮像部260により資産1の外観の画像を撮影し、撮影された画像の画像情報を資産管理用地図作成装置100へ出力してもよい。資産管理用地図作成装置100の制御部120は、資産情報取得部127により記憶部130に格納された資産1の資産情報に資産1の外観の画像の画像情報を追加して記憶部130に格納する。
次に、マーカ位置算出部125は、マーカ識別部124により識別されたマーカの自己(ここでは、撮像部104)に対する相対位置を算出する(S08)。図示していないが、マーカ位置算出部125は、算出したマーカの相対位置にタイムスタンプを付して記憶部130に格納する。
次に、資産位置算出部126は、位置関係、自己位置、及び、マーカの相対位置に基づいて、フロアマップ(地図ともいう)上の資産1の位置を算出する(S09)。
次に、制御部120は、資産位置算出部126により算出されたフロアマップ上の資産1の位置を示す位置情報と資産情報取得部127により取得された資産1の資産情報とを紐づけて記憶部130内のデータベース(不図示)に登録する(S10)。つまり、データベースには、フロアマップと、資産情報と、位置情報とが紐づけられて登録される。
制御部120は、センシングデータの取得が終了したか否かを判定し(S11)、センシングデータの取得が終了していないと判定した場合(S11でNo)、ステップS03に戻る。一方、制御部120がセンシングデータの取得が終了したと判定した場合(S11でYes)、資産管理用地図作成部128は、データベースに基づいてフロアマップ上に資産1の位置が反映され、かつ、反映された資産1の位置と資産情報とが紐づけられた資産管理用地図を作成する(S12)。図示していないが、資産管理用地図作成部128は、作成された資産管理用地図を記憶部130内のデータベースに登録する。
資産管理用地図が作成されると、資産管理用地図作成装置100の制御部120は、通信部110を介して情報端末200へ資産管理用地図が完成したことの通知を送信する(不図示)。このとき、資産管理用地図作成装置100は、管理装置300に資産管理用地図と、データベース内に紐づけて登録されたフロアマップ、フロアマップ上の資産1の位置を示す位置情報、及び、資産1の資産情報を出力してもよい。管理装置300の制御部320は、通信部310を介して資産管理用地図作成装置100から資産管理用地図及びこれらの情報を取得すると、記憶部330内のデータベース331に格納する(不図示)。
情報端末200の制御部220は、通信部210を介して当該通知を取得すると、提示部250に当該通知を提示させる(不図示)。
情報端末200の受付部240が資産管理用地図の提示指示を受け付けると、制御部220は通信部210を介して資産管理用地図作成装置100へ当該提示指示を出力する(不図示)。
資産管理用地図作成装置100の制御部120は、通信部110を介して資産管理用地図の提示指示を取得すると、通信部110を介して資産管理用地図を情報端末200へ出力する(不図示)。
情報端末200の制御部220は、通信部210を介して資産管理用地図を取得すると、提示部250に資産管理用地図を提示させる(不図示)。
次に、情報端末200の受付部240が資産1の管理情報の生成指示を受け付けると(S13)、制御部220は、通信部210を介して当該生成指示を管理装置300へ出力する(不図示)。
管理装置300の取得部321は、通信部310を介して、資産1の管理情報の生成指示を取得すると、当該指示を管理情報生成部322へ出力する(不図示)。
管理情報生成部322は、当該指示を取得すると、資産1の管理情報を生成し、生成された管理情報を資産管理用地図に紐づけてデータベース331に登録する(S14)。より詳細には、図7及び図8に示されるように、管理情報生成部322は、データベース331内の資産ID(Identifier)に管理情報を紐づけて登録することで、資産管理用地図に管理情報を紐づけて登録する。図7は、データベースの一例を示す図である。図8は、地図情報の一例を示す図である。
データベース331には、資産情報として、資産1が管理上重要度の高い資産(言い換えると、重要資産)であるか否かを示す情報(言い換えると、重要資産情報)が登録されている。例えば、図7に示されるように、重要資産情報は、重要資産であるか否かを示すフラグである。例えば、フラグの値が「0」である場合は、当該資産が重要資産ではないことを示し、フラグの値が「1」である場合は、当該資産が重要資産であることを示す。
管理情報生成部322は、例えば、ネット接続判定部324により判定された判定結果に基づいて、資産1がネットワークに接続されているか否かを示すフラグと資産1のアドレスとをデータベース331に登録する。例えば、フラグの値が「0」である場合は、資産1がネットワークに接続していないことを示し、フラグの値が「1」である場合は、資産1がネットワークに接続されていることを示す。資産1のアドレスは、例えば、IPアドレスである。
図7及び図8には、図示されていないが、管理情報生成部322は、接続関係解析部325により解析された解析結果に基づいて、資産1と他の資産1との接続関係を示す情報を資産1のIDに紐づけて登録してもよい。接続関係を示す情報は、例えば、資産1と1つのシステムを構築する他の資産1のID、及び、接続されるネットワークIDなどである。
図示されていないが、管理情報生成部322は、インシデント対策部326により決定された資産1に発生し得るインシデントと、インシデントに対する対応手順とを資産1のIDに紐づけて登録してもよい。
管理情報生成部322は、資産管理用地図に含まれる複数のエリアのそれぞれについて、当該エリアが管理上重要なエリア(いわゆる、重要エリア)であるか否かを示す情報をエリアIDに紐づけて登録する。例えば図8に示されるように、重要エリアであるか否かを示す情報は、重要エリアであるか否かを示すフラグであってもよい。例えば、フラグの値が「0」である場合は、当該エリアが重要エリアではないことを示し、フラグの値が「1」である場合は、当該エリアが重要エリアであることを示す。管理情報生成部322は、ユーザの入力指示又は重要エリアであることを示すマーカ4(図1参照)に基づいて算出されたエリア情報(言い換えると、フロアマップ上の座標情報)に重要エリアであるか否かを示すフラグを紐づけて登録してもよい。
なお、地図画像は、図9に示されるフロアマップの画像情報である。図9は、フロアマップの一例を示す図である。図9に示されるように、フロアマップ20は、所定のフロア10に配置された物体11の配置位置が示された地図である。このフロアマップに資産1の資産情報が紐づけて登録されると、図10に示されるように、資産1と重要資産1aとが反映される。図10は、資産管理用地図の一例である。資産管理用地図30は、フロアマップ上に資産1の位置が反映され、かつ、反映された資産1の位置に資産情報が紐づけて登録されることにより、資産1及び重要資産1aの位置が地図上に表示される。
資産管理用地図30は、図11及び図12に示されるように、複数の矩形のエリア40に分割される。図11は、資産管理用地図30におけるエリア分割の一例を示す図である。図12は、資産管理用地図30におけるエリア分割の他の例を示す図である。ここでは、管理情報生成部322がエリア分割を行うが、資産管理用地図作成部128がエリア分割を行ってもよい。管理情報生成部322は、フロアマップの地図画像に基づいて、資産管理用地図を複数の矩形のエリア40に分割してもよい。例えば、図11の破線枠で示されるように、管理情報生成部322は、資産管理用地図を所定のサイズ(例えば、10メートル×10メートルなど)で一定の面積のエリアに分割してもよく、図12に示されるように所定の空間の外周を矩形で囲むエリアを設定することにより資産管理用地図30を矩形エリアで分割してもよい。このとき、管理情報生成部322は、ユーザの指示又はマーカ4(いわゆる、重要エリアマーカ)に基づいて、重要エリア41を設定してもよい。
再び、図5に戻ると、図5に図示していないが、情報端末200の受付部240が管理情報生成の終了指示を受け付けると、情報端末200の制御部220は、通信部210を介して当該指示を管理装置300へ出力する。そして、管理装置300の制御部320は通信部310を介して当該指示を取得すると、資産管理用地図及び管理情報の作成処理を終了する。
以上により、管理システム400は、資産管理用地図30を作成して、資産管理用地図30に資産1に関する種々の情報を紐づけて登録するため、建物内に設置された複数の資産1を一元管理することができる。
図13は、資産管理用地図及び管理情報の表示例を示す図である。例えば、図13に示されるように、ユーザは、パソコン又はタブレット端末などの情報端末200の提示部250(例えば、モニタ)に資産管理用地図30を表示させて資産管理用地図30上に表示された資産1及び重要資産1aの位置を確認することができる。そして、ユーザは、資産管理用地図30上に表示された資産1及び重要資産1aのアイコンをタップすると、データベース331に登録された資産1及び重要資産1aに関してデータベース331に登録された種々の情報(登録情報50)を確認することができる。
さらに、資産管理用地図30上にエリア40及び重要エリア41が表示されてもよい。図示していないが、提示部250は、データベース331に登録された資産1の登録情報50の一覧をテーブル形式で表示してもよいし、資産管理用地図30上に表示された特定のエリア40(又は、重要エリア41)をタップして選択することにより、当該エリア内に設置されている資産1の一覧を表示させてもよいし、資産1の名称(いわゆる、資産名)などを検索セルに入力することにより資産1を検索してもよい。
[4.効果など]
以上説明したように、実施の形態1に係る管理システム400は、建物内に設置された複数の資産1を一元管理する管理システムであって、自己の周囲の物体11を検知し、自己に対する物体11の位置関係を取得する位置センサ102と、位置センサ102により取得された位置関係に基づいて、建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部123と、フロアマップ作成部123により作成されたフロアマップ20上での位置センサ102の自己位置を算出する自己位置算出部122と、撮像部104の周囲に存在するマーカ2を識別するマーカ識別部124と、マーカ識別部124により識別されたマーカ2に基づいて、マーカ2が取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する資産情報取得部127と、位置関係、自己位置、及び、撮像部104に対するマーカの相対位置に基づいてフロアマップ20上の資産1の位置を算出する資産位置算出部126と、フロアマップ20と資産情報と資産の位置を示す位置情報とが紐づけられて登録されるデータベース(図2で不図示)と、データベースに基づいて、フロアマップ20上に資産の位置が反映され、かつ、反映された資産の位置と資産情報とが紐付けられた資産管理用地図30を作成する資産管理用地図作成部128と、を備える。
これにより、管理システム400は、フロアマップ20上に資産1に関する種々の情報を紐づけて管理することができるため、建物内に設置された資産1を簡便に一元管理することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは資産1の設置場所と資産1に関する情報とをフロアマップ20上で容易に確認することができる。
例えば、管理システム400では、資産情報取得部127は、さらに、資産情報として資産1が管理上重要度の高い資産であるか否かを示す情報を取得してもよい。
これにより、管理システム400は、管理上重要度の高い資産を管理することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは建物内に設置された資産1のうちどの資産1が管理上重要度の高い資産であるかを容易に把握することができる。
例えば、管理システム400は、さらに、資産1の管理に関する管理情報を生成する管理情報生成部322を備え、管理情報生成部322は、管理情報を資産管理用地図30に紐づけてデータベース331に登録してもよい。
これにより、管理システム400は、資産1の管理に関する情報を簡便に一元管理することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは資産1の設置場所を資産管理用地図30上で確認しつつ、資産1の管理に必要な情報をデータベース331から読み出して確認することができるため、資産1の管理に関して迅速な対応が可能である。
例えば、管理システム400は、さらに、資産1がネットワークに接続しているか否かを判定するネット接続判定部324を備え、管理情報生成部322は、ネット接続判定部324により判定された判定結果を取得し、取得された判定結果に基づいて管理情報を生成し、生成された管理情報を資産管理用地図30に紐づけてデータベース331に登録してもよい。
これにより、管理システム400は、ネットワークに接続された資産1を管理することができる。したがって、管理システム400によれば、例えばセキュリティインシデントが発生した際にネットワークに接続された資産1の設置場所を特定することができるため、ユーザはセキュリティインシデントに対して迅速な対応が可能となる。
例えば、管理システム400は、さらに、判定結果に基づいて、資産1について他の資産1との接続関係を解析する接続関係解析部325を備え、管理情報生成部322は、接続関係解析部325により解析された解析結果を取得し、取得された解析結果に基づいて管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システム400は、ネットワークに接続された資産1が他の資産1と接続関係を有するか否かを管理することができる。したがって、管理システム400によれば、例えばセキュリティインシデントが発生した際に他の資産1との接続関係に基づいて資産1と接続関係にある他の資産1を特定することができるため、ユーザはセキュリティインシデントに対して迅速な対応が可能となる。
例えば、管理システム400は、さらに、解析結果に基づいて、資産1に発生し得るインシデントに対する対応手順を決定するインシデント対策部326を備え、管理情報生成部322は、インシデント対策部326により決定された対応手順を取得し、取得された対応手順に基づいて管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システム400は、資産1についてインシデント発生時の対応手順などを管理することができる。したがって、管理システム400によれば、セキュリティインシデントが発生した際に、ユーザは対応手順を確認して対応することができるため、セキュリティインシデントに対して迅速で、かつ、適切な対応が可能となる。
例えば、管理システム400では、管理情報生成部322は、資産管理用地図30に含まれる複数のエリア40のそれぞれについて、当該エリア40が管理上重要度の高いエリアであるか否かを示すエリア情報を取得し、取得されたエリア情報に基づいて管理情報を生成してもよい。
これにより、管理システム400は、管理上重要度の高いエリア(いわゆる、重要エリア41)を管理することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは管理上重要度の高いエリアから優先的に資産の管理を行うことが可能となる。
例えば、管理システム400は、さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部240を備え、管理情報生成部322は、受付部240により資産1の位置情報及び資産情報の少なくともいずれかを修正する修正指示が受け付けられると、修正指示に従ってデータベース331に登録された資産1の位置情報及び資産情報の少なくともいずれかを修正することによりデータベース331を更新してもよい。
これにより、管理システム400は、データベース331に登録された資産1の位置情報及び資産情報を更新して管理することができる。したがって、管理システム400によれば、例えば資産1の入れ替えなどがあった場合に、ユーザは更新された情報に基づいて、資産1の管理において適切な対応を取ることが可能となる。
例えば、管理システム400では、管理情報生成部322は、受付部240により管理情報を修正する修正指示が受け付けられると、修正指示に従ってデータベース331に登録された管理情報を修正することによりデータベース331を更新してもよい。
これにより、管理システム400は、データベース331に登録された管理情報を更新して管理することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは更新された管理情報に基づいて資産1を管理することができるため、資産1の管理において適切な対応を取ることが可能となる。
例えば、管理システム400は、さらに、ユーザに情報を提示する提示部250を備え、提示部250は、受付部240により資産管理用地図30の提示指示が受け付けられると、提示指示に従って資産管理用地図30を提示してもよい。
これにより、管理システム400は、提示部250に資産管理用地図30を提示することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは提示部250に提示された資産管理用地図30を確認することで、容易に資産1の設置場所などを確認することができるため、資産1の管理において迅速な対応を取ることが可能となる。
例えば、管理システム400では、提示部250は、受付部240により資産管理用地図30上で選択された資産1の資産情報及び管理情報の少なくともいずれかを提示する提示指示が受け付けられると、提示指示に従って、資産情報及び前記管理情報の少なくともいずれかを提示してもよい。
これにより、管理システム400は、提示部250に提示された資産管理用地図30上で指定された資産1に関する登録情報(より詳細には、データベース331に登録された資産1に関する各種情報)を提示することができる。したがって、管理システム400によれば、ユーザは資産1に関する情報を所望のタイミングで確認することができる。
また、管理方法は、建物内に設置された複数の資産1を一元管理する管理方法であって、位置センサ102の周囲の物体11を検知し、位置センサ102に対する物体11の位置関係を取得する位置関係取得ステップと、位置関係取得ステップにより取得された位置関係に基づいて、建物内の所定のフロアを示すフロアマップ20を作成するフロアマップ作成ステップと、フロアマップ作成ステップにより作成されたフロアマップ20上での位置センサ102の自己位置を算出する自己位置算出ステップと、撮像部104の周囲に存在するマーカ2を識別するマーカ識別ステップと、マーカ識別ステップにより識別されたマーカ2に基づいて、マーカ2が取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する資産情報取得ステップと、撮像部104に対するマーカの相対位置に基づいてフロアマップ20上の資産1の位置を算出する資産位置算出ステップと、フロアマップ20と資産情報と資産の位置を示す位置情報とをデータベースに紐づけて登録する登録ステップと、データベースに基づいて、フロアマップ20上に資産1の位置が反映され、かつ、反映された資産1の位置と資産情報とが紐付けられた資産管理用地図30を作成する資産管理用地図作成ステップと、を含む。
これにより、管理方法は、フロアマップ20上に資産1に関する種々の情報を紐づけて管理することができるため、建物内に設置された資産1を簡便に一元管理することができる。したがって、管理方法によれば、ユーザは資産1の設置場所と資産に関する情報とをフロアマップ上で容易に確認することができる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る管理システムについて説明する。実施の形態1では、資産管理用地図作成装置100は本体101に車輪などの走行手段を有しないが、実施の形態2では、資産管理用地図作成装置は、本体101に走行手段を有する点で、実施の形態1と異なる。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
[1.構成]
図14は、実施の形態2に係る管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。図15は、実施の形態2における資産管理用地図作成装置を前方側から見た正面図である。図14では、図2に示される同じ構成要素については同じ符号を付している。
図14に示されるように、実施の形態2に係る管理システム400aは、例えば、資産管理用地図作成装置100aと、情報端末200と、管理装置300とを備える。
資産管理用地図作成装置100aは、さらに、障害物センサ150と、走行部160と、走行計画作成部171と、障害物位置算出部172と、走行制御部173とを備える点で、実施の形態1における資産管理用地図作成装置100と異なる。なお、実施の形態2では、資産管理用地図作成装置100aは撮像部105を備えるが、実施の形態1のように撮像部104を備えてもよい。以下、各構成について説明する。
[撮像部]
撮像部105は、資産管理用地図作成装置100aの周囲を撮像する撮像装置である。例えば、撮像部105は、資産管理用地図作成装置100aの周囲のマーカを含む画像を撮像する。当該画像は、1枚の画像でもよく、動画像でもよい。撮像部105は、本体101の前面に配置されているが、上面に回転可能に配置されてもよい。例えば、撮像部105は、RBGカメラである。なお、撮像部105は、複数のカメラから構成されてもよい。
[制御部]
制御部120aは、実施の形態1の制御部120の構成に加えて、走行計画作成部171と、障害物位置算出部172と、走行制御部173とを備える。
走行計画作成部171は、フロアマップ及び自己位置に基づいて、走行計画を作成する。走行計画作成部171は、資産管理用地図作成装置100aが走行計画に従って走行しているときに、障害物センサ150により障害物が検知されると、障害物位置算出部172により算出された障害物の位置に基づいて走行計画を変更してもよい。
障害物位置算出部172は、障害物センサ150により検知された障害物に関する情報(例えば、障害物の距離、及び、位置等)を取得し、取得された情報と、自己位置算出部122により算出された自己位置とに基づいて、フロアマップ上での障害物の位置を算出する。
走行制御部173は、資産管理用地図作成装置100aが走行計画に従って走行するように、走行部160を制御する。より具体的には、走行制御部173は、走行計画に基づいて、走行部160の動作を制御するための情報処理を行う。例えば、走行制御部173は、走行計画に加え、フロアマップ及び自己位置などの情報に基づいて、走行部160の制御条件を導出し、制御条件に基づいて、走行部160の動作を制御するための制御信号を生成する。走行制御部173は、生成した制御信号を走行部160に出力する。なお、走行部160の制御条件の導出などの詳細については、従来の自律走行型ロボットと同様であるため、説明を省略する。
[障害物センサ]
障害物センサ150は、本体101の前方に(具体的には、進行方向側に)存在する周囲の壁、及び、家具等の走行の障害となる障害物を検出するセンサである。例えば、障害物センサ150は、超音波センサが用いられる。障害物センサ150は、本体101の前側面の中央に配置される発信部151、及び、発信部151の両側にそれぞれ配置される受信部152を有し、発信部151から発信されて障害物によって反射して返ってきた超音波を受信部152がそれぞれ受信することで、障害物までの距離、及び、障害物の位置等を検出することができる。
なお、資産管理用地図作成装置100aは、障害物センサ150以外のセンサを備えていてもよい。例えば、本体101の底面の複数箇所に配置され、フロアとしての床面が存在するか否かを検出する床面センサを備えてもよい。また、走行部160に備えられ、走行用モータによって回転する一対の車輪161のそれぞれの回転角を検出するエンコーダを備えてもよい。また、資産管理用地図作成装置100aが走行する際の加速度を検出する加速度センサ、資産管理用地図作成装置100aが旋回する際の角速度を検出する角速度センサを備えてもよい。バンパ(不図示)の変位を検出して障害物が衝突したことを検出する接触センサを備えてもよい。
[走行部]
走行部160は、走行制御部173からの指示に基づき資産管理用地図作成装置100aを走行させる。走行部160は、フロア上を走行する車輪161、車輪161にトルクを与える走行用モータ(不図示)及び走行用モータを収容するハウジング(不図示)などを有する。また、資産管理用地図作成装置100aは、キャスター(不図示)を補助輪として備えた対向二輪型であってもよい。この場合、走行部160は、一対の走行ユニットのそれぞれの車輪161の回転を独立して制御することで、前進、後退、左回転及び右回転など資産管理用地図作成装置100aを自在に走行させることができる。
[2.動作]
続いて、実施の形態2に係る管理システム400aの動作について説明する。実施の形態1では、資産管理用地図作成装置100はユーザが台車190を押すことで移動したが、実施の形態2では、資産管理用地図作成装置100aは、所定のフロアを自律的に走行する自律走行型ロボットである。
実施の形態2では、基本的に図5に示されるフローチャートと同様の処理を行うが、障害物センサ150により資産管理用地図作成装置100aの走行の妨げとなりうる障害物を検知して、障害物を回避しながら走行する点で、実施の形態1と異なる。ここで、障害物は、例えば、椅子の足、床面に落ちている物体などの位置センサ102では検知されにくい物体である。
資産管理用地図作成装置100aは、資産管理用地図の作成開始指示を受け付けると(S01)、位置センサ102、撮像部105及び障害物センサ150にセンシング開始の指示を出力し、センシングデータの取得を開始する(S02)。そしてステップS03~S10の処理を行いながら、障害物センサ150により取得されたセンシングデータに基づいて資産管理用地図作成装置100aの進行方向(前方という)に障害物が検知された場合に、障害物位置算出部172は障害物センサ150に対する障害物の相対位置を算出し、フロアマップ、自己位置、及び、相対位置に基づいて、フロアマップ上の障害物の位置を算出する。
走行計画作成部171は、フロアマップ、自己位置、及び、障害物の位置に基づいて、障害物を回避して走行するように走行計画を作成する。
走行制御部173は、走行計画を取得すると、取得された走行計画に従って、走行部160を制御する。
以上のように、資産管理用地図作成装置100aは、本体101の進行方向(前方)に存在する障害物を検知して、障害物を回避しながら所定のフロアを自律的に走行することができる。
[3.効果など]
以上説明したように、実施の形態2に係る管理システム400aは、資産管理用地図作成装置100aが自律走行可能であり、かつ、障害物を検知した場合に、障害物を回避して走行することができるため、資産管理用地図の作成においてユーザの手間を軽減することができる。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3に係る管理システムについて説明する。実施の形態1では、資産管理用地図作成装置100は本体101に搭載された位置センサ102及び撮像部104により取得されたセンシングデータに基づいて資産管理用地図を作成した。実施の形態3では、情報端末に搭載された位置センサ及び撮像部により取得されたセンシングデータに基づいて資産管理用地図を作成してもよい。以下、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、重複する内容については説明を省略又は簡略化する。
[1.構成]
図16は、実施の形態3に係る管理システムの機能構成の一例を示すブロック図である。図16では、図2に示される同じ構成要素については同じ符号を付している。
図16に示されるように、実施の形態3に係る管理システム400bは、例えば、資産管理用地図作成装置100bと、情報端末200aと、管理装置300とを備える。以下、各構成について説明する。
[1-1.資産管理用地図作成装置]
資産管理用地図作成装置100bは、さらに、端末位置算出部129を備える点で、実施の形態1における資産管理用地図作成装置100と異なる。
[制御部]
制御部120bは、制御部120の構成に加えて、端末位置算出部129を備える。
端末位置算出部129は、情報端末200aの位置センサ270で取得された位置センサ270と周囲の物体との位置関係を取得し、取得された位置関係に基づいて、例えばSLAM技術により情報端末200aの周辺環境に関するフロアマップを作成し、作成されたフロアマップ上での情報端末200aの位置である自己位置(すなわち、端末位置)を算出する。具体的には、上述したように、国際公開第2020/026294号(特許文献4)に示されるLiDARを使ったSLAMによりフロアマップを作成すると同時に情報端末200aの位置を時系列で算出し、時刻と位置とを対にして(より詳細には、算出された位置にタイムスタンプを付して)記憶部130に格納する。
[1-2.情報端末]
情報端末200aは、さらに、位置センサ270を備える点で、実施の形態1における情報端末200と異なる。
位置センサ270は、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する物体の位置関係を取得する。位置センサ270は、例えば、LiDARである。
制御部220は、位置センサ270により取得された位置関係を、通信部210を介して資産管理用地図作成装置100bへ出力する。
[2.動作]
続いて、実施の形態3に係る管理システム400bの動作について図面を参照しながら説明する。図17は、実施の形態3に係る管理システム400bの動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、例えば、所定のフロアに設置された複数の資産1の点検を行う場合の動作例について説明する。
まず、情報端末200aの受付部240が資産1の点検の開始指示を受け付けると(S21)、情報端末200aの制御部220は、通信部210を介して当該指示を資産管理用地図作成装置100bへ出力する(不図示)。
資産管理用地図作成装置100bの制御部120bは、当該指示を取得すると、通信部110を介して応答信号を情報端末200aへ出力するとともに(不図示)、所定のフロアの資産管理用地図を取得する(S22)。このとき、資産管理用地図作成装置100bの制御部120bは、記憶部130に格納された資産管理用地図を読み出すことで取得してもよいし、管理装置300へ資産管理用地図の要求信号を出力して、管理装置300のデータベース331に格納された資産管理用地図を取得してもよい。
情報端末200aの制御部220は、資産管理用地図作成装置100bからの応答信号を取得すると、位置センサ270及び撮像部260にセンシングデータの取得開始指示を出力するとともに(不図示)、情報端末200aからセンシングデータ(例えば、位置関係及び画像情報など)の取得を開始する(S23)。
位置センサ270は、制御部220からセンシングデータの取得開始指示を取得すると、自己の周囲の物体を検知し、自己に対する周囲の物体の位置関係を取得する(不図示)。情報端末200aの制御部220は、位置センサ270により取得された位置関係を取得すると、通信部210を介して位置関係を資産管理用地図作成装置100bへ出力する(不図示)。また、撮像部260は、自己の周囲の画像を撮影する。当該画像は、1つの画像であってよいし、動画像であってもよい。制御部220は、撮像部260により取得された画像情報を所定の時間毎に通信部210を介して資産管理用地図作成装置100bへ出力する(不図示)。
資産管理用地図作成装置100bの取得部121は、通信部110を介して位置センサ270に対する周囲の物体の位置関係を取得すると(S24)、取得された位置関係を端末位置算出部129へ出力する(不図示)。
端末位置算出部129は、取得された位置関係に基づいて端末位置(より具体的には、情報端末200aの現在位置)を算出する(S25)。端末位置算出部129は、算出された端末の現在位置を示す端末位置情報を資産管理用地図に紐づけて記憶部130に登録する(S26)。図18は、端末位置情報の一例を示す図である。図18に示されるように、端末位置情報は、端末IDと地図IDと端末位置を示す座標情報とが紐づけられている。
マーカ識別部124は、撮像部260により撮像された画像中にマーカを識別するか否かを判定し(S27)、画像中にマーカを識別しない場合(S27でNo)、ステップS24へ戻る。一方、マーカ識別部124が画像中にマーカを識別した場合(S27でYes)、資産情報取得部127は、識別されたマーカに基づいて、マーカが取り付けられている資産1に関する資産情報を取得する(S28)。
次に、マーカ位置算出部125は、マーカ識別部124により識別されたマーカの自己(ここでは、撮像部260)に対する相対位置を算出する(S29)。図示していないが、マーカ位置算出部125は、算出したマーカの相対位置にタイムスタンプを付して記憶部130に格納する。
次に、資産位置算出部126は、ステップS24で取得された位置関係と、ステップS25で算出された端末位置と、ステップS29で算出されたマーカの相対位置に基づいて、フロアマップ(地図ともいう)上の資産1の位置を算出する(S30)。
情報端末200aの受付部240が資産1の状況の確認結果の入力を受け付けると(S31)、制御部220は、受け付けられた確認結果を、通信部210を介して資産管理用地図作成装置100bへ出力する(不図示)。例えば、資産1の状況の確認結果は、資産1の動作状態、及び、物理的又はシステム的な不具合の有無などの確認結果である。確認結果は、入力された日時を示すタイムスタンプを付して出力される。
資産管理用地図作成装置100bの制御部120bは、情報端末200aから出力された資産1の状況の確認結果を取得すると(不図示)、ステップS30で算出された資産1の位置を示す位置情報と資産1の状況の確認結果と、資産管理用地図とを紐づけて記憶部130内のデータベース(不図示)に登録する(S32)。
制御部120bは、センシングデータの取得が終了したか否かを判定し(S33)、センシングデータの取得が終了していないと判定した場合(S33でNo)、ステップS24に戻る。一方、制御部120bがセンシングデータの取得が終了したと判定した場合(S33でYes)、制御部120bは、通信部110を介して、動作を終了するか否かを問い合わせる問い合わせ信号を情報端末200aに送信する(不図示)。
情報端末200aの制御部220は、通信部210を介して資産管理用地図作成装置100bから送信された問い合わせ信号を受信すると、提示部250に「終了しますか?」などの確認の通知を提示する(不図示)。そして、受付部240が終了指示を受け付けると、制御部220は、通信部210を介して終了指示を資産管理用地図作成装置100bへ出力する(不図示)。
資産管理用地図作成装置100bの制御部120bは、通信部110を介して終了指示を取得すると、資産管理用地図に端末位置の移動軌跡と資産1の状況の確認結果(点検結果ともいう)とが紐づけられた点検情報を情報端末200a及び管理装置300へ出力する(不図示)。
情報端末200aの制御部220は、通信部210を介して資産管理用地図作成装置100bから出力された点検情報を取得すると、提示部250に点検情報を提示させる(不図示)。
管理装置300の取得部321は、資産管理用地図作成装置100bから出力された点検情報を取得すると、点検情報をデータベース331に格納する(不図示)。
データの保存処理が終了すると、管理システム400bは、動作を終了する。
以上により、管理システム400bは、資産管理用地図30に紐づけて登録されている資産1の点検を行い、点検情報を資産管理用地図30に保存することにより、建物内に設置された複数の資産1に関する情報を一元管理することができる。
図19は、点検情報の表示例を示す図である。例えば、図19に示されるように、ユーザは、パソコン又はタブレット端末などの情報端末200aの提示部250(例えば、モニタ)に資産管理用地図30を表示させると、資産管理用地図30上にユーザの情報端末200aの移動軌跡(図中の太破線)が表示される。情報端末200aの移動軌跡は、ユーザによる点検作業が全て終了してから提示部250に表示されてもよい。これにより、ユーザは、資産管理用地図30上に表示された移動軌跡を確認することで、点検された資産及び点検ルートなどを容易に把握することができる。また、提示部250には、点検作業の途中で現在の端末位置と移動軌跡とが表示されてもよい。これにより、ユーザは、現在位置を確認しながら点検作業を進めることができる。
なお、図19に示されるように、ユーザは、資産管理用地図30上に表示された重要資産1aのアイコンをタップすると、重要資産1aの登録情報50が表示される。ユーザは、例えば、点検作業を行いながら、重要資産1aの動作状態、及び、物理的又はシステム的な不具合の有無などの確認結果を登録してもよい。このとき、画面に表示されている編集ボタンをタップして、重要資産1aのアイコンをタップすると、登録情報50の編集を行うことができる。
なお、ここでは、ユーザが所持する情報端末200aの位置の移動軌跡を資産管理用地図上に反映したが、ユーザが資産管理用地図作成装置100又は100aを移動させながら点検を行う場合、移動軌跡は資産管理用地図作成装置100又は100aの移動軌跡である。
[3.効果など]
以上説明したように、実施の形態3に係る管理システム400bでは、提示部250は、受付部240により資産管理用地図30上に位置センサ270の位置の移動軌跡を表示させる表示指示が受け付けられると、表示指示に従って、資産管理用地図30上に移動軌跡を表示してもよい。
これにより、管理システム400bは、位置センサ270の位置の移動軌跡を資産管理用地図30上に表示するため、例えば、資産1の点検の状況などをユーザが視覚的に確認することを支援することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態1では、資産管理用地図作成装置100は、位置センサ102及び撮像部104を備えているが、位置センサ102及び撮像部104を備えなくてもよい。例えば、資産管理用地図作成装置100は、位置センサ102及び撮像部104以外の構成を備える情報処理装置であってもよい。この場合、位置センサ102及び撮像部104を備えるセンサを台車190に載せて所定のフロアを移動させながらセンサにより取得されたデータを情報処理装置に出力してもよい、また、例えば、位置センサ270及び撮像部260を備える情報端末200aをユーザが手に持って所定のフロアを移動しながら位置センサ270及び撮像部260により取得されたデータを情報処理装置に出力してもよい。
例えば、実施の形態1では、資産管理用地図作成装置100により生成された資産管理用地図は、ネットワーク5を介して、情報端末200及び管理装置300に送信される例を説明したが、これに限られない。例えば、資産管理用地図作成装置100がネットワーク5を介して資産管理用地図を情報端末200に送信し、情報端末200が取得した資産管理用地図を、ネットワーク5を介して管理装置300に送信してもよい。なお、ネットワーク5は、インターネットなどの広域通信ネットワークであるが、Wi-Fi(登録商標)などの局所通信ネットワークであってもよい。
また、例えば、情報端末200及び管理装置300は、資産管理用地図作成装置100により生成された資産管理用地図が保存されたUSB(Universal Serial Bus)メモリなどを介して、資産管理用地図を取得してもよい。
例えば、実施の形態2では、資産管理用地図作成装置100a及び管理装置300が別体である例を説明したが、管理装置300が資産管理用地図作成装置100aに組み込まれた単一の装置として実現されてもよい。
例えば、実施の形態1~3では、管理システムは、複数の装置によって実現されているが、単一の装置として実現されてもよい。また、システムが複数の装置によって実現される場合、管理システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。また、例えば、情報端末と通信可能なサーバ装置が管理システムの複数の構成要素を備えていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、フロアマップの作成にLiDARが使用されたが、ToF(Time of Flight)カメラなどの測距カメラが使用されてもよい。
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本開示は、管理システムなどのコンピュータが実行する走行制御方法として実現されてもよいし、このような走行制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本開示は、汎用のコンピュータを上記実施の形態の管理システムとして動作させるためのプログラムとして実現されてもよい。本開示は、これらのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示に係る管理システムは、フロアマップ上に資産の位置が反映されて、かつ、反映された資産の位置と資産情報などの種々の情報が紐づけて登録されているため、建物内の複数の資産を簡便に一元管理するために広く利用可能である。
1 資産
1a 重要資産
2、3、4 マーカ
5 ネットワーク
10 フロア
11 物体
20 フロアマップ
30 資産管理用地図
40 エリア
41 重要エリア
50 登録情報
100、100a、100b 資産管理用地図作成装置
101 本体
102、270 位置センサ
104、105、260 撮像部
104a RGBカメラ
104b 赤外線センサ
104c プロジェクタ
110 通信部
120、120a、120b、220、320 制御部
121 取得部
122 自己位置算出部
123 フロアマップ作成部
124 マーカ識別部
125 マーカ位置算出部
126 資産位置算出部
127 資産情報取得部
128 資産管理用地図作成部
129 端末位置算出部
130 記憶部
140 受付部
150 障害物センサ
151 発信部
152 受信部
160 走行部
161 車輪
171 走行計画作成部
172 障害物位置算出部
173 走行制御部
190 台車
191 ハンドル
192 スタンド
200、200a 情報端末
210 通信部
230 記憶部
240 受付部
250 提示部
300 管理装置
310 通信部
321 取得部
322 管理情報生成部
323 出力部
324 ネット接続判定部
325 接続関係解析部
326 インシデント対策部
330 記憶部
331 データベース
400、400a、400b 管理システム

Claims (14)

  1. 建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理システムであって、
    自己の周囲の物体を検知し、自己に対する前記物体の位置関係を取得するセンサと、
    前記センサにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成部と、
    前記フロアマップ作成部により作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出部と、
    前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別部と、
    前記マーカ識別部により識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得部と、
    前記位置関係、前記自己位置、及び、前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出部と、
    前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とが紐づけられて登録されるデータベースと、
    前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成部と、
    を備える、
    管理システム。
  2. 前記資産情報取得部は、さらに、前記資産情報として前記資産が管理上重要度の高い資産であるか否かを示す情報を取得する、
    請求項1記載の管理システム。
  3. さらに、前記資産の管理に関する管理情報を生成する管理情報生成部を備え、
    前記管理情報生成部は、前記管理情報を前記資産管理用地図に紐づけて前記データベースに登録する、
    請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. さらに、前記資産がネットワークに接続しているか否かを判定するネット接続判定部を備え、
    前記管理情報生成部は、
    前記ネット接続判定部により判定された判定結果を取得し、
    取得された前記判定結果に基づいて前記管理情報を生成し、
    生成された前記管理情報を前記資産管理用地図に紐づけて前記データベースに登録する、
    請求項3に記載の管理システム。
  5. さらに、前記判定結果に基づいて、前記資産について他の資産との接続関係を解析する接続関係解析部を備え、
    前記管理情報生成部は、
    前記接続関係解析部により解析された解析結果を取得し、
    取得された前記解析結果に基づいて前記管理情報を生成する、
    請求項4に記載の管理システム。
  6. さらに、前記解析結果に基づいて、前記資産に発生し得るインシデントに対する対応手順を決定するインシデント対策部を備え、
    前記管理情報生成部は、
    前記インシデント対策部により決定された前記対応手順を取得し、
    取得された前記対応手順に基づいて前記管理情報を生成する、
    請求項5に記載の管理システム。
  7. 前記管理情報生成部は、
    前記資産管理用地図に含まれる複数のエリアのそれぞれについて、当該エリアが管理上重要度の高いエリアであるか否かを示すエリア情報を取得し、
    取得された前記エリア情報に基づいて前記管理情報を生成する、
    請求項3~6のいずれか1項に記載の管理システム。
  8. さらに、ユーザの指示を受け付ける受付部を備え、
    前記管理情報生成部は、
    前記受付部により前記資産の位置情報及び前記資産情報の少なくともいずれかを修正する修正指示が受け付けられると、前記修正指示に従って前記データベースに登録された前記資産の位置情報及び前記資産情報の少なくともいずれかを修正することにより前記データベースを更新する、
    請求項3~7のいずれか1項に記載の管理システム。
  9. 前記管理情報生成部は、前記受付部により前記管理情報を修正する修正指示が受け付けられると、前記修正指示に従って前記データベースに登録された前記管理情報を修正することにより前記データベースを更新する、
    請求項8に記載の管理システム。
  10. さらに、ユーザに情報を提示する提示部を備え、
    前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図の提示指示が受け付けられると、前記提示指示に従って前記資産管理用地図を提示する、
    請求項8又は9に記載の管理システム。
  11. 前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図上で選択された資産の前記資産情報及び前記管理情報の少なくともいずれかを提示する提示指示が受け付けられると、前記提示指示に従って、前記資産情報及び前記管理情報の少なくともいずれかを提示する、
    請求項10に記載の管理システム。
  12. 前記提示部は、前記受付部により前記資産管理用地図上に前記センサの位置の移動軌跡を表示させる表示指示が受け付けられると、前記表示指示に従って、前記資産管理用地図上に前記移動軌跡を表示する、
    請求項10又は11に記載の管理システム。
  13. 建物内に設置された複数の資産を一元管理する管理方法であって、
    センサの周囲の物体を検知し、前記センサに対する前記物体の位置関係を取得する位置関係取得ステップと、
    前記位置関係取得ステップにより取得された前記位置関係に基づいて、前記建物内の所定のフロアを示すフロアマップを作成するフロアマップ作成ステップと、
    前記フロアマップ作成ステップにより作成された前記フロアマップ上での前記センサの自己位置を算出する自己位置算出ステップと、
    前記センサの周囲に存在するマーカを識別するマーカ識別ステップと、
    前記マーカ識別ステップにより識別された前記マーカに基づいて、前記マーカが取り付けられている資産に関する資産情報を取得する資産情報取得ステップと、
    前記センサに対する前記マーカの相対位置に基づいて前記フロアマップ上の前記資産の位置を算出する資産位置算出ステップと、
    前記フロアマップと前記資産情報と前記資産の位置を示す位置情報とをデータベースに紐づけて登録する登録ステップと、
    前記データベースに基づいて、前記フロアマップ上に前記資産の位置が反映され、かつ、反映された前記資産の位置と前記資産情報とが紐付けられた資産管理用地図を作成する資産管理用地図作成ステップと、
    を含む、
    管理方法。
  14. 請求項13に記載の管理方法をコンピュータに実行させるための
    プログラム。
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