JP2023070204A - 床用目地装置 - Google Patents

Abstract

【課題】地震による揺れ動きを吸収することができる床用目地装置を提供すること。【解決手段】床用目地装置１は、一方の躯体３と、前記一方の躯体３と目地部２を介して設けられた他方の躯体４と、一方の躯体３に接続一端部が設けられると共に他方の躯体４に接続他端部が設けられた目地カバー支持機構５と、目地カバー支持機構５に支持された状態で目地部２を塞ぐ目地カバー６とで構成され、目地カバー支持機構５は、一方の躯体３に一端部が取り付けられた一方の支持部材と、他方の躯体４に前記一端部とは反対側の一端部が取り付けられ、互いに向かい合う突出端部が重なり合うように設けられた他方の支持部材と、一方の支持部材と他方の支持部材の間に設けられ、一方の支持部材と他方の支持部材の突出端部側にそれぞれ左右方向にスライド移動可能に設けられた中央支持部材とで構成される。【選択図】図１

Description

本発明は目地部を介して設けられた躯体の間の目地部を塞ぐ床用目地装置に関する。

従来、目地部を塞ぐ床用目地装置としては、例えば「左右の躯体間の目地部に設けられた床用目地装置であって、前記左右の躯体に設けられた複数の支持部材と、前記左右の躯体に前後方向に所定間隔を有して複数個設けられたリンク機構と、該リンク機構の中央枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される中央バー部材と、該中央バー部材に上下方向に移動可能に取り付けられ、かつ、目地部の中央部を覆う中央目地カバーと、前記リンク機構の端部枢支部に枢支されると共に、前記支持部材に底面が支持される一対の端部バー部材と、該一対の端部バー部材にその一端部がそれぞれ取り付けられ、かつ、押し上げ傾斜面を有する突出端部が前記中央目地カバーの左右の乗り上げ傾斜面を有する端部と互いに略当接すると共に、上面が中央目地カバーの上面と略水平状態となる左右一対の端部目地カバーと、前記中央目地カバーと前記一対の端部目地カバーの当接部位にそれぞれ設けられ、前記一対の端部目地カバーの突出端部の底面と中央目地カバーの左右の端部の底面を支持する左右一対の支持プレートとで構成され、前記中央目地カバー、前記端部目地カバー及び前記支持プレートは、それぞれ前記支持部材に支持されており、地震によって目地部が狭くなるように左右の躯体が揺れ動いた場合に、前記中央目地カバーが上方へせり上がって揺れ動きを吸収することを特徴とする床用目地装置」が知られている（特許文献１）。

このような床用目地装置では、一方の躯体と他方の躯体間の目地部を塞ぐことができるものの、入れ子状に組み合わされたアーム状の支持部材を用いているため、この支持部材の支持筒のみで目地プレートを支持することになり、目地プレート等を支持するためには多数の支持部材を設ける必要があった。

特許第６３０７５５９号公報

本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、より少数の支持部材によって目地プレート等を支持することができるとともに、地震による揺れ動きがあった場合にも、その揺れ動きを吸収することができる床用目地装置を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

上記目的を達成するために、本発明の請求項１に記載の床用目地装置は、一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体と、前記一方の躯体に接続一端部が設けられると共に前記他方の躯体に接続他端部が設けられた目地カバー支持機構と、前記目地カバー支持機構に支持された状態で前記目地部を塞ぐ目地カバーとで構成され、前記目地カバー支持機構は、前記一方の躯体に一端部が取り付けられた一方の支持部材と、前記他方の躯体に前記一端部とは反対側の一端部が取り付けられ、互いに向かい合う突出端部が重なり合うように設けられた他方の支持部材と、前記一方の支持部材と前記他方の支持部材の間に設けられ、前記一方の支持部材と前記他方の支持部材の前記突出端部側にそれぞれ左右方向にスライド移動可能に設けられた中央支持部材とで構成され、前記一方の支持部材、前記他方の支持部材及び前記中央支持部材の上面は略水平状態となるように設けられていることを特徴とする。

請求項２に記載の床用目地装置の前記目地カバーは、前記目地カバーは、その略中央部が常時前記目地部の略中央部に位置し、かつ、上下方向に位置変位可能な中央目地カバーと、前記中央目地カバーの左右両端部にそれぞれ略当接するように設けられ、自由端部に押し上げ傾斜面が形成された左右１対の端部目地カバーと、前記左右１対の端部目地カバーの自由端部の底部と中央目地カバーの左右の端部の底部に略当接するように設けられた左右１対の支持カバーと、前記中央目地カバーの略中央部を前記目地部の略中央部に常時位置させる中央維持装置とで構成され、通常時においては前記左右１対の端部目地カバーと前記中央目地カバーの上面が略水平状態で、かつ、地震によって目地部が狭くなった場合には、前記中央目地カバーが前記左右１対の端部目地カバーに乗り上げて地震による揺れ動きを吸収することを特徴とする。

請求項３に記載の床用目地装置の前記中央維持装置は、１対のラック部材と、前記ラック部材と噛み合い、その中心が前記目地部の略中央に常時位置するピニオンと、前記ピニオンの中心と略同軸となるように設けられ、前記中央支持部材の略中央部と接続される接続部材とで構成され、前記１対のラック部材は、その先端部側に枢支部を備え、前記枢支部を支点に先端部が回動することを特徴とする。

請求項４に記載の床用目地装置の前記目地カバーは、前記目地カバー支持機構に支持された複数個の支持バーと、前記支持バーに支持された複数個の目地カバー本体と、前記支持バー間の間隔が常時略等間隔となるように前記支持バーに接続されたリンク部材とで構成されることを特徴とする。

以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
（１）請求項１及び請求項４に記載の発明においては、一方の支持部材、他方の支持部材及び中央支持部材の上面が略水平状態となる目地カバー支持機構を用いているので、目地カバー支持機構の上面全体で目地カバーを支持することができる。したがって、少ない数の目地カバー支持機構でも効率よく目地カバーを支持することができる。
（２）請求項２に記載の発明においても、前記（１）と同様の効果が得られるとともに、目地部を略フラットな状態で塞ぐことができる。
（３）請求項３に記載の発明においても、前記（１）～（２）と同様の効果が得られるとともに、精度良く中央目地カバーの略中央部を目地部の略中央部に常時位置させることができる。

図１乃至図１０は本発明の第１の実施形態を示す説明図である。
図１１及び図１２は本発明の第２の実施形態を示す説明図である。
図１３及び図１４は本発明の第３の実施形態を示す説明図である。
第１の実施形態の床用目地装置の平面図。 図１の２－２線に沿う断面図。 目地カバー支持機構の説明図。 図３の４－４線に沿う断面図。 中央目地カバーの説明図。 端部目地カバーの説明図。 支持カバーの説明図。 中央維持装置の説明図。 地震で目地部が狭くなった状態の説明図。 地震で目地部が広くなった状態の説明図。 第２の実施形態の床用目地装置の平面図（パンタ）。 図１１の１２－１２線に沿う断面図。 第３の実施形態の床用目地装置の平面図（段々の目地カバー）。 図１３の１４－１４線に沿う断面図。

以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図１乃至図９に示す本発明を実施するための第１の形態において、１は目地部２を介して左右に設けられた一方の躯体３と他方の躯体４間に設置される床用目地装置である。
なお、左右方向とは図１における左右方向であり、前後方向とは図１における上下方向をいい、上下方向とは図２における上下方向をいう。

また、本発明において躯体とは、建物、道路、スラブ、エレベーターシャフト等の目地プレートを設置可能な建造物をいい、出入口とはドアや扉の設けられた出入口だけではなく、人や車両等が通行できる通路も含むものである。

この床用目地装置１は、例えば図１及び図２に示すように、一方の躯体３に接続一端部が設けられ（例えば直接取り付けられ）、前記他方の躯体４に接続他端部が設けられ（例えば直接取り付けられ）、前後方向に所定間隔を有して複数個設けられた目地カバー支持機構５と、前記目地カバー支持機構５に支持された状態で前記目地部２を塞ぐ目地カバー６とで構成されている。

目地カバー支持機構５は、本実施形態では前後方向に所定間隔を有して３つ設けられており、図３及び図４に示すように、前記一方の躯体３に一端部７ａが取り付けられた一方の支持部材７と、前記他方の躯体４に前記一端部７ａとは反対側の一端部８ａが取り付けられ、その突出端部８ｂが前記一方の支持部材７の突出端部７ｂと前後方向に間隙を有して重なり合うように設けられた他方の支持部材８と、前記一方の支持部材７と前記他方の支持部材８間の間隙に設けられ、前記一方の支持部材７と他方の支持部材８の互いに対向する側の突出端部７ｂ、８ｂにそれぞれ左右方向にスライド移動可能に設けられた中央支持部材９とで構成されている。

この一方の支持部材７は、一端部がヒンジ部材１１を介して一方の躯体３に取り付けられ、他端部が他方の躯体４側へ突出する板状の部材で、その一方の側面の上下端部付近には左右方向に延在するガイドレール１２が設けられている。このガイドレール１２は、他方の支持部材８と対向する側面に設けられる。

他方の支持部材８は、一端部がヒンジ部材１１を介して他方の躯体４に取り付けられ、他端部が一方の躯体３側へ突出する板状の部材で、前記一方の支持部材７と間隙を有して重なり合う側の側面の上下端部付近には左右方向に延在するガイドレール１２が形成されている。

この一方の支持部材７及び他方の支持部材８は、本実施形態では、目地部２の約２／３程度の長さを有するとともに、ある程度の厚さを有する金属製の板材で構成されおり、その長さの１／２程度が互い前後方向に間隙を有して重なり合っている。

前記ガイドレール１２は、本実施形態では、上方が開口するアングル状又はクランク状のレール部材で、このガイドレール１２に後述する中央支持部材９の係合部材１３がそれぞれ係合することにより、一方の支持部材７、他方の支持部材８及び中央支持部材９が一体的に接続されるとともに、中央支持部材９が一方の支持部材７と他方の支持部材８に対して左右方向にスライド移動可能に設けられる。

中央支持部材９は、目地部２の約１／３乃至１／２程度の長さを有する金属製の板材で、前後方向の側面には、一方の支持部材７のガイドレール１２及び他方の支持部材８のガイドレール１２にそれぞれ係合する係合部材１３が設けられている。この係合部材１３は本実施形態では、前記ガイドレール１２に係合するローラー等の転動部材１３が用いられる。

ところで、本実施形態では、一方の支持部材７及び他方の支持部材８にガイドレール１２を設け、中央支持部材９に係合部材１３を設けたが、一方の支持部材７及び他方の支持部材８に係合部材１３を設け、中央支持部材９にガイドレール１２を設けて一方の支持部材７、他方の支持部材８及び中央支持部材９を接続してもよい。

また、中央支持部材９の略中央部は、後述するリンク部材１８の中央枢支部又は中央維持装置１０と接続され、常時目地部２の略中央部に位置する。本実施形態では、中央維持装置１０により中央支持部材９の略中央部が常時目地部２の略中央部に位置する。中央維持装置１０を用いずコイルスプリング等のバネの付勢力を利用して中央支持部材９を目地部の中央部に位置させても良い。このように中央支持部材９の略中央部を常時目地部２の略中央部に位置させることが望ましいが、中央支持部材９がガイドレール１２から脱落しないように脱落防止手段を設け（図示せず）、単に中央支持部材９がガイドレール１２から脱落しないよう構成してもよい。

この中央支持部材９は一方の支持部材７と他方の支持部材８の間に設けられるため、一方の支持部材７と他方の支持部材８は、この中央支持部材９が介在した状態で平面視直線状となるように中央支持部材９を取り付ける幅だけ前後方向に離間させて一方の躯体３又は他方の躯体４に一端部が取り付けられる。

一方の支持部材７、他方の支持部材８及び中央支持部材９の上面は略水平状態となるように接続されており、効率よく目地カバー６を支持することができる。

目地カバー６は、その略中央部が常時前記目地部２の略中央部に位置し、かつ、上下方向に位置変位可能な中央目地カバー１４と、前記中央目地カバー１４の略中央部を前記目地部２の略中央部に常時位置させる中央維持装置１０と、前記中央目地カバー１４の両端部にそれぞれ略当接するように設けられ、自由端部に押し上げ傾斜面１５が形成された左右１対の端部目地カバー１６と、前記左右１対の端部目地カバー１６の自由端部の底部（例えば底面）と中央目地カバー１４の左右の端部の底部（例えば底面）に略当接するように設けられた左右１対の支持カバー１７と、少なくとも前記左右１対の支持カバー１７を所定の位置に位置させるための複数個のリンク部材１８とで構成されている。

中央目地カバー１４は金属製の板材で、図５に示すように、その左右方向の両端部には、押し上げ傾斜面１５と略当接するような傾斜面１４ａが形成されている。この中央目地カバー１４の略中央部の底面には前後方向に延在する支持バー１９が固定されており、この支持バー１９が目地カバー支持機構５に支持される。この支持バー１９は、中央維持装置１０に接続部材２０で接続され、中央目地カバー１４の略中央部が目地部２の略中央部に常時位置する。

また、この接続部材２０は、中央維持装置１０に上下方向に摺動可能に取り付けられており、目地部２が狭くなって押し上げ傾斜面１５に押圧された際に中央目地カバー１４が上方へ位置変位する。

１対の端部目地カバー１６は金属製の板材で、図６に示すように、一端部が一方の躯体３付近または他方の躯体４付近に固定される。本実施形態では、端部目地カバー１６の一端部の底面に前後方向に延在する支持バー１９が固定されており、この支持バー１９はリンク部材１８の端部枢支部に接続されている。また、支持バー１９は常時目地カバー支持機構５に支持される。なお、端部目地カバー１６の一端部は躯体３、４の床面等に固定してもよい。

端部目地カバー１６の突出端部には中央目地カバー１４を押し上げる押し上げ傾斜面１５が形成されている。
１対の支持カバー１７は、本実施形態では、図７に示すように正面視において平板状又は下向きコ字状に形成された金属製の板材で、その中央部の底面及び両端部付近に前後方向に延在する支持バー１９が固定され、この支持バー１９が常時目地カバー支持機構５に支持される。

また、中央部の底面に固定された支持バー１９は、リンク部材１８の枢支部に接続され、このリンク部材１８により常時中央目地カバー１４と１対の端部目地カバー１６の当接部付近に支持カバー１７の中央部が位置する。このように本実施形態では、リンク部材１８を用いて支持カバー１７の位置決めをしているが、リンク部材１８を用いずバネ等の付勢具を用いて中央目地カバー１４と１対の端部目地カバー１６の当接部付近に常時位置させるようにしてもよい。

リンク部材１８は、複数の枢支部を有するパンタグラフ状の部材で、一端部が一方の躯体３の壁面に取り付けられ、他端部が他方の躯体４の壁面に取り付けられている。このリンク部材１８は前後方向に所定間隔を有して複数個設けられており、本実施形態では、２つ設けられている。

中央維持装置１０は、図８に示すように、前後方向に複数個、本実施形態では２つ設けられており、左右の躯体３、４に一端部がそれぞれ取り付けられる１対のラック部材２１と、前記１対のラック部材２１と噛み合い、その中心が前記目地部２の左右方向の略中央に常時位置するピニオン２２と、前記ピニオン２２の中心と略同軸となるように設けられ、前記中央目地カバー１４の左右方向の略中央部と接続される接続部材２０とで構成されている。この接続部材２０を中央目地カバー１４の左右方向の略中央部と接続することにより、中央目地カバー１４の中央部を常時目地部２の左右方向の略中央部に位置させることができる。なお、接続部材２０は、ピニオン２２の中心軸も兼ねており、接続部材２０が上下方向に摺動可能に設けられ、中央支持部材９の略中央部を貫通し上端部が中央目地カバー１４の底面に固定されている。これにより中央支持部材９も目地部２の略中央部に位置させることができる。

このラック部材２１は、一端部が一方の躯体３又は他方の躯体４に前後方向に回動可能に取り付けられ、先端部側には枢支ピン等の支点２３ａを介して回動部２３を備えている。この回動部２３は前記支点２３ａを支点に先端部が前後方向に回動となっており、この先端部はやや外方へ屈曲している。このように構成することで、目地部２が狭くなった際に、ラック部材２１の先端部が対向する躯体３、４の壁面に押圧されても支点２３ａで先端の回動部２３が回動し、ラック部材２１が破損することなく揺れ動きを吸収することができる。なお、ラック部材２１の先端部回動した後に原点に復帰できるように、この先端部や枢支部にバネ等の付勢手段（図示せず）を備えていることが望ましい。

地震で左右の躯体３、４が左右方向に揺れ動き目地部２が狭くなると、図９に示すように、端部目地カバー１６の押し上げ傾斜面１５が中央目地カバー１４の両端部を押圧し、中央目地カバー１４が上方へ位置変位して地震による揺れ動きを吸収する。

地震で躯体３、４が左右方向に揺れ動き目地部２が広くなると、図１０に示すように、端部目地カバー１６が離間する方向にスライド移動し、地震による揺れ動きを吸収する。この時、端部目地カバー１６の突出端部と中央目地カバー１４の両端部との間に間隙が生じるが、この部位には支持カバー１７が位置するため、目地部２が開口することなく地震による揺れ動きを吸収することができる。

［発明を実施するための異なる形態］
次に、図１１乃至図１４に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

図１１及び図１２に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための第１の形態と主に異なる点は、パンタグラフ状のリンク機構を中央維持装置１０Ａとして用い、このリンク機構１０Ａの中央枢支部に接続部材２０を取り付けた点で、このような床用目地装置１Ａにしても、前記本発明を実施するための第１の形態と同様な作用効果が得られる。なお、本実施形態では、中央支持部材９はコイルスプリング等のバネ（図示せず）の付勢力を利用して目地部２の中央部に位置させている。

図１３及び図１４に示す本発明を実施するための第３の形態において、前記本発明を実施するための第２の形態と主に異なる点は、クランク状で一端部に支持バー１９が固定された複数個の目地カバー本体２４を用いた目地カバー６Ａとした点で、このような目地カバー６Ａを用いた床用目地装置１Ｂにしても、前記本発明を実施するための第２の形態と同様な作用効果が得られる。

具体的には目地カバー６Ａは、前記目地カバー支持機構５に支持された複数個の支持バー１９と、前記支持バー１９に支持された複数個の目地カバー本体２４と、前記支持バー１９間の間隔が常時略等間隔となるように前記支持バー１９に接続されたリンク部材１８とで構成される。

なお、本発明の実施形態では、１対の端部目地カバーと中央目地カバーを用いるものや、支持バーに支持された複数個目地カバーを用いて目地部を塞ぐものについて説明したが、例えば板状の目地カバーを２つ用い、通常時はそれらの目地カバーを直接目地カバー支持機構に支持させるように取り付けて目地部を塞ぎ、地震時には一方の目地カバーが他方の目地カバーの上方へ乗り上げて地震による揺れ動きを吸収するように構成してもよい。

本発明は床用目地装置を製造する産業で利用される。

１、１Ａ：床用目地装置、 ２：目地部、
３：一方の躯体、 ４：他方の躯体、
５：目地カバー支持機構、 ６：目地カバー、
７：一方の支持部材、 ８：他方の支持部材、
９：中央支持部材、 １０、１０Ａ：中央維持装置、
１１：ヒンジ部材、 １２：ガイドレール、
１３：係合部材、 １４：中央目地カバー、
１５：押し上げ傾斜面、 １６：端部目地カバー、
１７：支持カバー、 １８：リンク部材、
１９：支持バー、 ２０：接続部材、
２１：ラック部材、 ２２：ピニオン、
２３：回動部、 ２４：目地カバー本体。

Claims (4)

1. 一方の躯体と、前記一方の躯体と目地部を介して設けられた他方の躯体と、前記一方の躯体に接続一端部が設けられると共に前記他方の躯体に接続他端部が設けられた目地カバー支持機構と、前記目地カバー支持機構に支持された状態で前記目地部を塞ぐ目地カバーとで構成され、
   前記目地カバー支持機構は、前記一方の躯体に一端部が取り付けられた一方の支持部材と、前記他方の躯体に前記一端部とは反対側の一端部が取り付けられ、互いに向かい合う突出端部が重なり合うように設けられた他方の支持部材と、前記一方の支持部材と前記他方の支持部材の間に設けられ、前記一方の支持部材と前記他方の支持部材の前記突出端部側にそれぞれ左右方向にスライド移動可能に設けられた中央支持部材とで構成され、前記一方の支持部材、前記他方の支持部材及び前記中央支持部材の上面は略水平状態となるように設けられている床用目地装置。
2. 前記目地カバーは、その略中央部が常時前記目地部の略中央部に位置し、かつ、上下方向に位置変位可能な中央目地カバーと、前記中央目地カバーの左右両端部にそれぞれ略当接するように設けられ、自由端部に押し上げ傾斜面が形成された左右１対の端部目地カバーと、前記左右１対の端部目地カバーの自由端部の底部と中央目地カバーの左右の端部の底部に略当接するように設けられた左右１対の支持カバーと、前記中央目地カバーの略中央部を前記目地部の略中央部に常時位置させる中央維持装置とで構成され、通常時においては前記左右１対の端部目地カバーと前記中央目地カバーの上面が略水平状態で、かつ、地震によって目地部が狭くなった場合には、前記中央目地カバーが前記左右１対の端部目地カバーに乗り上げて地震による揺れ動きを吸収することを特徴とする請求項１に記載の床用目地装置。
3. 前記中央維持装置は、１対のラック部材と、前記ラック部材と噛み合い、その中心が前記目地部の略中央に常時位置するピニオンと、前記ピニオンの中心と略同軸となるように設けられ、前記中央支持部材の略中央部と接続される接続部材とで構成され、前記１対のラック部材は、その先端部側に枢支部を備え、前記枢支部を支点に先端部が回動することを特徴とする請求項２に記載の床用目地装置。
4. 前記目地カバーは、前記目地カバー支持機構に支持された複数個の支持バーと、前記支持バーに支持された複数個の目地カバー本体と、前記支持バー間の間隔が常時略等間隔となるように前記支持バーに接続されたリンク部材とで構成されることを特徴とする請求項１に記載の床用目地装置。

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