JP2023060654A - 散水装置及び散水方法 - Google Patents

散水装置及び散水方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023060654A
JP2023060654A JP2021170370A JP2021170370A JP2023060654A JP 2023060654 A JP2023060654 A JP 2023060654A JP 2021170370 A JP2021170370 A JP 2021170370A JP 2021170370 A JP2021170370 A JP 2021170370A JP 2023060654 A JP2023060654 A JP 2023060654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bulb temperature
watering
wet
mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021170370A
Other languages
English (en)
Inventor
晃司 佐藤
Koji Sato
光洋 加藤
Mitsuhiro Kato
賢治 金城
Kenji Kaneshiro
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021170370A priority Critical patent/JP2023060654A/ja
Priority to PCT/JP2022/033077 priority patent/WO2023067914A1/ja
Priority to EP22883226.7A priority patent/EP4421413A1/en
Publication of JP2023060654A publication Critical patent/JP2023060654A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F27/00Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus
    • F28F27/003Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus specially adapted for cooling towers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F5/00Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/04Condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28CHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA COME INTO DIRECT CONTACT WITHOUT CHEMICAL INTERACTION
    • F28C1/00Direct-contact trickle coolers, e.g. cooling towers
    • F28C1/14Direct-contact trickle coolers, e.g. cooling towers comprising also a non-direct contact heat exchange
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D5/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, using the cooling effect of natural or forced evaporation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F25/00Component parts of trickle coolers
    • F28F25/02Component parts of trickle coolers for distributing, circulating, and accumulating liquid
    • F28F25/06Spray nozzles or spray pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

【課題】散水マットで蒸発せずに下方に排出される水の量を減らすことができる散水装置を提供すること。【解決手段】散水装置は、水で濡れた散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気により熱交換器を冷却する散水装置であって、前記散水マットの濡れている領域の下端の位置を検出する下端検出部と、前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、散水装置及び散水方法に関する。
従来、冷凍機の熱交換器の前に設置された散水マットへ水を滴下して、散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気を用いて、凝縮負荷を低減する散水装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された散水装置は、散水マットの外側(散水マットに対して熱交換器の反対側)における温度を測定し、測定された温度が設定値以上の場合、水を散水マットに供給する。
特開2004-3806号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、散水マットの外側における温度のみに基づいて、水の供給量を調整しているため、散水マットで蒸発せずに下方に排出される水の量が増えるおそれがある。
本開示は、散水マットで蒸発せずに下方に排出される水の量を減らすことができる散水装置及び散水方法を提供することを目的とする。
本開示の散水装置は、水で濡れた散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気により熱交換器を冷却する散水装置であって、前記散水マットの濡れている領域の下端の位置を検出する下端検出部と、前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する制御部と、を備える。
本開示の散水方法は、水で濡れた散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気により熱交換器を冷却する散水装置が行う散水方法であって、前記散水装置は、前記散水マットの濡れている領域の下端の位置を検出し、前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する。
本開示の散水装置及び散水方法によれば、散水マットで蒸発せずに下方に排出される水の量を減らすことができる。
実施形態に係る冷媒冷却装置の正面図 実施形態に係る冷媒冷却装置の側面図 実施形態に係る散水装置の制御系のブロック図 実施形態に係る散水装置が行う散水制御のフローチャート 実施形態に係る散水装置が行う散水制御のフローチャート 変形例に係る散水制御の説明図
[実施形態]
本開示の実施形態について説明する。
<散水装置を有する冷媒冷却装置の構成>
まず、本開示の実施形態における散水装置を有する冷媒冷却装置の構成について説明する。図1は、冷媒冷却装置の正面図である。図2は、冷媒冷却装置の側面図である。図3は、散水装置の制御系のブロック図である。なお、冷媒冷却装置の各構成部材の個数は、以下に例示する個数に限られない。
図1及び図2に示される冷媒冷却装置1は、図示されない冷凍装置の圧縮機で圧縮された冷媒を冷却する。冷媒冷却装置1は、冷却ユニット2と、補助冷却装置3と、を備える。
冷却ユニット2は、本体21と、2個の熱交換器22と、を備える。
本体21は、2個の熱交換器22を収納する。本体21は、四角箱形状に形成されている。本体21の図1における右側の側壁(右側壁)及び左側の側壁(左側壁)には、それぞれ開口211が形成されている。開口211を介して、本体21の外部の空気が本体21の内部に導入される。
本体21の上壁には、ファン23が配置されている。ファン23は、図示されないユニット制御部の制御に基づいて、駆動する。ファン23は、本体21の内部の空気を、本体21の上方へ排出する。
熱交換器22は、いわゆる空冷式の熱交換器であり、圧縮機で圧縮された冷媒と、当該熱交換器22の周囲に存在する空気との熱交換を行い、熱交換後の冷やされた冷媒を、冷凍装置の膨張弁を介して蒸発器へ送る。蒸発器へ送られた冷媒と当該蒸発器の周囲に存在する空気との熱交換により、冷凍装置の冷却対象が冷やされる。2個の熱交換器22は、本体21における右側壁及び左側壁の開口211にそれぞれ対向する位置に配置されている。2個の熱交換器22は、本体21の前側(図1における手前側)から見て、上端間の距離が下端間の距離よりも長くなるように傾いている。なお、2個の熱交換器22は、本体21の前側から見て、上端間の距離が下端間の距離と同じになるように、又は、上端間の距離が下端間の距離よりも短くなるように配置されても良い。
補助冷却装置3は、熱交換器22を冷却する。補助冷却装置3は、2個の散水マット31と、散水装置4と、を備える。
2個の散水マット31は、本体21の外側であって、本体21の右側壁及び左側壁にそれぞれ対向する位置に配置されている。各散水マット31は、通気性を有する素材により、板状に形成されている。各散水マット31は、第1主面31Aと、当該第1主面31Aの反対側に位置する第2主面31Bと、を備える。各散水マット31は、第1,第2主面31A,31Bが鉛直方向とほぼ平行になり、かつ、本体21の開口211を覆うように配置されている。各散水マット31は、第1主面31Aが熱交換器22に対向するように、配置されている。各散水マット31の第2主面31B側には、図示されないフィルタが配置されている。フィルタは、散水マット31に異物が付着して、空気が散水マット31を通過し難くなることを防止する。
散水マット31は、空気通過時の抵抗が少なく、水との熱交換を円滑に行うことができる素材で構成されても良い。空気を通し易い散水マット31としては、不織布状の繊維体を例示することができる。散水マット31は、吸水性及び高耐久性を有する素材で構成されても良い。散水マット31の厚さは、例えば、数センチメートル程度である。資源の有効利用の観点から、廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工した散水マット31を使用することが好ましい。散水マット31の設置し易さの観点から、散水マット31は伸縮可能な素材で形成されていることが好ましい。散水マット31は、1枚のマットで構成されても良いし、上下方向及び前後方向のうち少なくとも一方の方向に並べられた複数のマットで構成されても良い。
散水装置4は、熱交換器22に対向する位置に配置された散水マット31に水を供給することで、水で濡れた散水マット31を通過する空気から、水の蒸発に伴い気化熱を奪い、気化熱が奪われた空気(以下、「冷却空気」と言う場合がある)と熱交換器22との熱交換により熱交換器22を冷却する。散水装置4は、散水マット31に水を供給するに際し、散水マット31の濡れている領域(以下、「水濡れ領域」という場合がある)の下端の位置を検出し、当該水濡れ領域の下端の位置に基づいて、散水マット31に供給する水の量を調整する。散水装置4は、給水ユニット41と、6個の下端検出部42と、を備える。
給水ユニット41は、後述される制御部47の制御に基づいて、散水マット31に水を供給する。給水ユニット41は、2個の散水ヘッダ411と、給水配管412と、給水装置413と、6個の流量調整弁414と、4本の排水配管415と、を備える。
2個の散水ヘッダ411のうち1個の散水ヘッダ411は、左側の散水マット31の上方に配置され、残りの散水ヘッダ411は、右側の散水マット31の上方に配置されている。散水ヘッダ411は、当該散水ヘッダ411の下方に位置する散水マット31に水を供給する。散水ヘッダ411は、散水マット31の前端(図2における右端)から後端(図2における左端)にかけて延びる箱状に形成されている。散水ヘッダ411の底壁には、散水マット31の前後方向に並ぶ図示されない複数の散水孔が形成されている。散水ヘッダ411の内部には、当該散水ヘッダ411の内部空間を複数の分割空間411A(本実施形態では、3個の分割空間411A)に仕切る仕切り部411Bが形成されている。
給水配管412は、散水ヘッダ411に水を供給する。給水配管412は、本体21の後側において上下に延びる基配管部412Aを備える。基配管部412Aの下端は、給水装置413に接続されている。給水装置413は、制御部47の制御に基づいて、駆動する。基配管部412Aの上端は、左右に延びる中間配管部412Bの中央に接続されている。中間配管部412Bの左端及び右端には、左側及び右側の散水マット31のそれぞれの上方において前後に延びる水平配管部412Cが接続されている。水平配管部412Cにおける前後に並ぶ複数の部位(本実施形態では、3箇所の部位)には、上下に延びる垂直配管部412Dが接続されている。各垂直配管部412Dの下端は、散水ヘッダ411の上壁における各分割空間411Aに対応する部位に接続されている。つまり、給水配管412は、6個の垂直配管部412Dを備える。6個の垂直配管部412Dには、それぞれ1個ずつの流量調整弁414が配置されている。流量調整弁414は、制御部47の制御に基づいて、垂直配管部412Dから散水ヘッダ411に流入する水の流量を連続的に又は断続的に調整する。
以上のような構成により、給水装置413から供給された水は、各垂直配管部412D及び散水ヘッダ411の各分割空間411Aを通過して、散水マット31における各分割空間411Aの鉛直下方に位置する領域に供給(滴下)される。また、散水ヘッダ411の各分割空間411Aに流入する水の量は、各流量調整弁414の開度の調整により個別に制御される。散水ヘッダ411における1個の分割空間411Aを構成する部位、当該分割空間411Aに水を供給する1個の垂直配管部412D、及び、当該垂直配管部412Dに配置された1個の流量調整弁414は、1個の給水部40を構成する。給水部40は、1個の散水マット31を幅方向に分割した複数の分割領域311(本実施形態では、3個の分割領域311)のうち、分割空間411Aの下方に位置する分割領域311に、主に水を供給する。なお、図2では、分割領域311の境界線が二点鎖線で示されているが、各給水部40から各分割領域311に供給される水により、隣接する分割領域311が濡れる場合がある。給水ユニット41は、分割領域311と同じ個数の給水部40(本実施形態では、2個の散水マット31が存在するため、合計6個の給水部40)を備える。
排水配管415は、散水マット31に供給された水のうち、蒸発せずに散水マット31の下端に到達した水を、散水マット31の下方に排出する。排水配管415は、各散水マット31の下方における前側及び後側にそれぞれ配置されている。なお、排水配管415から排出された水を給水装置413に戻す構成を設けて、給水装置413に戻された水を散水マット31に供給する水として再利用しても良い。また、排水配管415から排出された水を散水マット31に供給する水として再利用せずに、捨てても良い。
各下端検出部42は、散水マット31における各分割領域311の水濡れ領域の下端の位置を検出する。各下端検出部42は、内側乾球温度検出部43と、湿球温度検出部44と、を備える。
各内側乾球温度検出部43は、各分割領域311と熱交換器22との間における乾球温度(以下、「内側乾球温度」という場合がある)を検出する。各内側乾球温度検出部43は、各分割領域311の近傍に配置されても良い。例えば、各内側乾球温度検出部43から各分割領域311までの距離は限定されないが、各内側乾球温度検出部43は、各分割領域311と熱交換器22との間において、雨水や散水の水滴の影響を受けない位置に配置される。また、各内側乾球温度検出部43が雨水や散水の水滴の影響を受けない検出部となっていても、各内側乾球温度検出部43から各分割領域311までの距離は限定されい。各内側乾球温度検出部43は、各分割領域311と熱交換器22との間の位置であって、以下の式(1)を満たす位置に配置されても良い。
Lm×0.9≦L1≦Lm×0.75 … (1)
Lm:分割領域311(散水マット31)の上端から下端までの距離
L1:分割領域311(散水マット31)の上端から内側乾球温度検出部43までの距離
各内側乾球温度検出部43は、内側乾球温度を検出する内側乾球温度センサ431をそれぞれ備える。各内側乾球温度センサ431は、内側乾球温度に対応する信号を制御部47に出力する。
各湿球温度検出部44は、各分割領域311に対して熱交換器22の反対側の位置における湿球温度(以下、「外側湿球温度」という場合がある)を検出する。各湿球温度検出部44は、各分割領域311の近傍に配置されても良い。例えば、各湿球温度検出部44から各分割領域311までの距離は限定されないが、各湿球温度検出部44は、雨水や散水の水滴の影響を受けないように、各分割領域311の近傍に配置される。また、各湿球温度検出部44が雨水や散水の水滴の影響を受けない検出部となっていても、各湿球温度検出部44は、各分割領域311の近傍に配置されていれば良く、各湿球温度検出部44から各分割領域311までの距離は限定されない。各湿球温度検出部44は、各分割領域311に対して熱交換器22の反対側の位置の位置であって、以下の式(2)を満たす位置に配置されても良い。本実施形態では、各湿球温度検出部44は、分割領域311の上端から湿球温度検出部44までの距離L2が、分割領域311の上端から内側乾球温度検出部43までの距離L1とほぼ同じ距離になるような位置に、配置されている。なお、分割領域311の上端側の湿球温度と分割領域311の下端側の湿球温度とが同じ、又は、実質的に同じと見なせる場合、各湿球温度検出部44は、各内側乾球温度検出部43よりも上方又は下方に配置されても良い。
Lm×0.9≦L2≦Lm×0.75 … (2)
L2:分割領域311(散水マット31)の上端から湿球温度検出部44までの距離
各湿球温度検出部44は、外側乾球温度センサ441と、湿度センサ442と、をそれぞれ備える。
各外側乾球温度センサ441は、各分割領域311の外側(散水マット31に対して熱交換器22の反対側)における乾球温度(以下、「外側乾球温度」という場合がある)を検出する。各外側乾球温度センサ441は、湿度センサ442と分割領域311との間に配置されても良い。例えば、各外側乾球温度センサ441は、湿度センサ442までの距離が10mm以下になる位置に配置されても良い。なお、図1には、各外側乾球温度センサ441が湿度センサ442と分割領域311との間に配置された例が示されているが、各外側乾球温度センサ441は、湿度センサ442の近傍に配置されていれば良い。例えば、各外側乾球温度センサ441が湿度センサ442の前方又は後方に配置されても良いし、図1に示されるように各外側乾球温度センサ441が湿度センサ442に対して分割領域311の反対側に配置されても良い。各外側乾球温度センサ441は、外側乾球温度に対応する信号を制御部47に出力する。
各湿度センサ442は、各分割領域311の外側における湿度(以下、「外側湿度」という場合がある)を検出する。各湿度センサ442は、外側湿度に対応する信号を制御部47に出力する。外側乾球温度と外側湿度とに基づいて、各分割領域311に対して熱交換器22の反対側の位置における外側湿球温度が算出される。
以上の構成を有する下端検出部42において、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差に基づいて、散水マット31の濡れている領域の下端が検出される。ここで、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差に基づいて、散水マット31(分割領域311)の水濡れ領域の下端を検出することができる理由について説明する。
散水装置4を用いた後述される散水制御が行われる場合、ファン23が駆動する。ファン23が駆動すると、図1に矢印Aで示されるように、散水マット31の外側から内側(散水マット31と熱交換器22との間)に向かう空気の流れが発生する。この散水マット31を通過した空気(以下、「通過空気」という場合がある)は、ファン23により熱交換器22に近づく方向へ導かれる。熱交換器22は、通過空気との熱交換により冷却される。熱交換器22との熱交換が行われた通過空気は、当該熱交換器22を通過して、本体21の上方に排出される。
散水マット31が濡れている場合、散水マット31からの水の蒸発に伴い、通過空気から気化熱が奪われる。この気化熱が奪われた通過空気、つまり冷却空気により、熱交換器22が冷却される。また、散水マット31上方からの散水マット31への水の供給に伴い、散水マット31の水濡れ領域が下方に大きくなるにつれて、より低い位置の通過空気から水の蒸発に伴い気化熱が奪われるようになり、内側乾球温度検出部43で検出される内側乾球温度が低くなる。その結果、天候の急変等により外側湿球温度が大きく変化しない限り、散水マット31の水濡れ領域が下方に大きくなるにつれて、つまり水濡れ領域の下端が下方に移動するにつれて、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差が小さくなる。内側乾球温度と外側湿球温度との温度差は、水濡れ領域の下端が内側乾球温度検出部43よりも上側に存在する場合、水濡れ領域の下端が下方に移動するにつれて小さくなる。しかし、水濡れ領域の下端が内側乾球温度検出部43よりも下方に存在する場合、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差は、水濡れ領域の下端が下方に移動しても、ほとんど変化しない。本実施形態では、上述されたように、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差が小さくなるほど、散水マット31の水濡れ領域の下端の位置が内側乾球温度検出部43に近くなるという関係に基づいて、水濡れ領域の下端の位置が検出される。このため、例えば画像処理を用いて水濡れ領域の下端の位置を検出する構成と比べて、水濡れ領域の下端の位置を、簡単な処理で容易に検出することができる。
図3に示されるように、散水装置4は、操作部45と、記憶部46と、制御部47と、を更に備える。
操作部45は、制御部47との間で各種信号を送受信できるように構成されている。操作部45は、補助冷却装置3のユーザにより操作される。操作部45は、操作に応じた信号を制御部47に出力する。例えば、操作部45は、散水制御を開始する旨の操作を受け付けると、散水制御を開始する旨の信号を制御部47に出力する。操作部45は、散水制御を終了する旨の操作を受け付けると、散水制御を終了する旨の信号を制御部47に出力する。
記憶部46は、制御部47との間で各種データを送受信できるように構成されている。記憶部46は、散水装置4を制御するための各種データを記憶する。例えば、記憶部46は、外側乾球温度と、外側湿度と、外側湿球温度との関係を示す算出用情報を記憶する。記憶部46は、散水制御を行うか否かの判定に用いる閾値と、散水マット31への給水量の調整に用いる目標値と、を更に記憶する。
制御部47は、散水マット31の水濡れ領域の下端の位置に基づいて、散水マット31に供給する水の量を調整する。このため、蒸発せずに散水マット31の下方に排出される水の量を減らすことができる。本実施形態では、制御部47は、散水マット31の複数の分割領域311毎に、各分割領域311に対応する位置における内側乾球温度と外側湿球温度との温度差に基づいて、各給水部40が供給する水の量を調整する。散水マット31が大きい場合、熱交換器22の各部における空気の吸い込み速度の違い又は散水マット31のフィルタの歪み等により、散水マット31全体が、つまり複数の分割領域311が均一に濡れない可能性がある。本実施形態のように、分割領域311毎に給水量の調整を行う構成にすることにより、散水マット31が大きい場合でも、分割領域311毎に濡れ具合に応じた量の水を供給することができる。したがって、複数の分割領域311を均一に濡らすことができ、熱交換器22を均一に冷却することができる。
制御部47は、給水装置413、6個の流量調整弁414、6個の内側乾球温度検出部43、又は、6個の湿球温度検出部44との間で各種信号を送受信できるように構成されている。なお、図3では、それぞれ1個ずつの流量調整弁414、内側乾球温度検出部43及び湿球温度検出部44が図示されている。
<散水装置の動作>
次に、散水装置4の動作について説明する。図4及び図5は、散水装置4が行う散水制御のフローチャートである。なお、以下において、2個の散水マット31に含まれる6個の分割領域311のうち、1個の分割領域311に対する散水制御について説明するが、残りの5個の分割領域311に対しても、以下に説明する散水制御と同様の散水制御が行われる。
図4に示されるように、制御部47は、操作部45からの信号に基づいて、散水制御を開始するか否かを判定する(ステップS1)。制御部47は、散水制御を開始しないと判定した場合(ステップS1:NO)、流量調整弁414の開度を0%に調整する(ステップS2)。ステップS2の処理によって、給水部40から分割領域311に水が供給されない状態になる。制御部47は、ステップS2の処理を行うと、ステップS1の処理を行う。
一方、制御部47は、散水制御を開始すると判定した場合(ステップS1:YES)、湿度センサ442からの信号に基づいて、外側湿度が閾値未満であるか否かを判定する(ステップS3)。閾値としては、雨が降っているときの湿度である85%を例示することができるが、雨が降っていることを示す湿度であれば、85%以外の値であっても良い。なお、ユニット制御部は、ステップS1において散水制御を開始すると判定した場合、ファン23の駆動を開始しても良いし、散水制御を開始すると判定したか否かに関係なく、常時ファン23を駆動させたままにしても良い。
制御部47は、外側湿度が閾値未満でないと判定した場合(ステップS3:NO)、流量調整弁414の開度を0%に調整する(ステップS2)。外側湿度が閾値未満でないと判定されるのは、雨が降っている場合である。雨が降っている場合、給水部40から分割領域311に水を供給しなくても、分割領域311が雨で濡れているため、分割領域311から水が蒸発する。この水の蒸発に伴い生成された冷却空気より、熱交換器22が冷却される。なお、外側湿度が閾値未満でないと判定された時点(ステップS3:NO)において、すでに、流量調整弁414の開度が0%に調整されている場合、制御部47は、ステップS2の処理を行わずに、ステップS1の処理を行うと共に、ステップS1の処理において、散水制御を開始すると判定する。
一方、制御部47は、外側湿度が閾値未満であると判定した場合(ステップS3:YES)、外側乾球温度センサ441からの信号に基づく外側乾球温度と、湿度センサ442からの信号に基づく外側湿度と、記憶部46に記憶された算出用情報とに基づいて、外側湿球温度を算出する(ステップS4)。外側湿度が閾値未満であると判定されるのは、雨が降っていない場合であり、例えば晴れている場合である。次に、制御部47は、外側湿球温度と、内側乾球温度センサ431からの信号に基づく内側乾球温度との温度差を算出する(ステップS5)。内側乾球温度が外側湿球温度以下になることがないため、制御部47は、内側乾球温度から外側湿球温度を減じた値を、温度差として算出する。
次に、制御部47は、温度差が目標値+2K未満であるか否かを判定する(ステップS6)。温度差の目標値は、水濡れ領域の下端の位置が内側乾球温度検出部43と同じ高さか、内側乾球温度検出部43よりも若干下方(内側乾球温度検出部43から水濡れ領域の下端までの距離が10mm以内)に位置する場合における、温度差に設定されていることが好ましい。このような値に目標値を設定することにより、後述されるように温度差が目標値以下になったと制御部47が判定した時点における水濡れ領域の下端の位置を、内側乾球温度検出部43とほぼ同じ位置、又は、内側乾球温度検出部43よりも若干下方の位置にすることができる。したがって、制御部47により温度差が目標値以下になったと判定された場合、水の供給量を減らして、水濡れ領域の下端の位置が更に下方へ移動することを抑制することにより、分割領域311から蒸発せずに下方に排水される水の量を、0又は所定量以下にすることができる。目標値としては、例えば、2K以上3K以下の値を例示することができる。
制御部47は、温度差が目標値+2K未満でないと判定した場合(ステップS6:NO)、流量調整弁414の開度を第1調整量大きくして、分割領域311へ水を供給する(ステップS7)。第1調整量は、後述される第2調整量と比べて十分に多い量である。第1調整量としては、70%以上100%以下の値を例示することができる。制御部47は、ステップS7の処理を行った後、所定時間経過後に、ステップS6の処理を行う。
ステップS7の処理により流量調整弁414の開度が大きくなると、分割領域311への単位時間当たりの給水量が増える。単位時間当たりの給水量が単位時間当たりの分割領域311からの水の蒸発量よりも多い場合、水濡れ領域の下端が下方へ移動して、分割領域311における水が蒸発する範囲が大きくなる。水が蒸発する範囲が大きくなると、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が大きくなる。また、より低い位置において冷却空気が生成されるため、内側乾球温度が低くなり、天候の急変等により外側湿球温度が大きく変化しない限り、ステップS7の処理が行われると、温度差が小さくなる。
一方、制御部47は、温度差が目標値+2K未満であると判定した場合(ステップS6:YES)、図5に示されるように、温度差が目標値+1K未満であるか否かを判定する(ステップS8)。温度差が目標値+2K未満であると判定されるのは、分割領域311がある程度濡れている場合である。制御部47は、温度差が目標値+1K未満でないと判定した場合(ステップS8:NO)、流量調整弁414の開度を第2調整量大きくする(ステップS9)。温度差が目標値+1K未満でないと判定されるのは、分割領域311の一部が濡れているが、温度差を目標値にするためには、散水量が足りない場合である。第2調整量は、後述される第3調整量と比べて多い量である。第2調整量としては、50%以上70%未満の値を例示することができる。制御部47は、ステップS9の処理を行った後、所定時間経過後に、ステップS8の処理を行う。
ステップS9の処理が行われると、流量調整弁414の開度を第1調整量、更に大きくする場合と比べて、単位時間当たりの分割領域311への水の供給量が少なくなり、分割領域311の水濡れ領域が大きくなる速さが遅くなる。しかし、分割領域311への水の供給が継続されているため、単位時間当たりの給水量が単位時間当たりの分割領域311からの水の蒸発量よりも多い状態が続く限り、水濡れ領域が下方に大きくなり続ける。その結果、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が更に大きくなる。また、より低い位置において冷却空気が生成されるため、内側乾球温度が低くなり、天候の急変等により外側湿球温度が大きく変化しない限り、ステップS9の処理が行われると、温度差が小さくなる。また、ステップS9の処理が行われると、流量調整弁414の開度を第1調整量、更に大きくする場合と比べて、単位時間当たりの温度差が小さくなる割合が小さくなるため、温度差が目標値よりも大幅に低下することを抑制することができる。その結果、意図せず水濡れ領域の下端が下方へ移動しすぎて、分割領域311に含まれる水が蒸発せずに下方に排水されることを抑制することができる。
一方、制御部47は、温度差が目標値+1K未満であると判定した場合(ステップS8:YES)、流量調整弁414の開度を第3調整量大きくする(ステップS10)。温度差が目標値+1K未満であると判定されるのは、温度差が目標値に近づいている場合である。第3調整量は、後述される第4調整量とほぼ同じ量である。第3調整量としては、30%以上50%未満の値を例示することができる。ステップS10の処理が行われると、流量調整弁414の開度を第1調整量又は第2調整量、更に大きくする場合と比べて、水濡れ領域が大きくなる速さが遅くなるが、単位時間当たりの給水量が単位時間当たりの分割領域311からの水の蒸発量よりも多い状態が続く限り、水濡れ領域が下方に大きくなり続ける。その結果、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が更に大きくなる。また、より低い位置において冷却空気が生成されるため、天候の急変等により外側湿球温度が大きく変化しない限り、ステップS10の処理が行われると、温度差が小さくなる。また、ステップS10の処理により、流量調整弁414の開度を第1調整量又は第2調整量、更に大きくする場合と比べて、単位時間当たりの温度差が小さくなる割合が小さくなるため、温度差が目標値よりも大幅に低下することを抑制することができる。その結果、意図せず水濡れ領域の下端が下方へ移動しすぎて、分割領域311に含まれる水が蒸発せずに下方に排水されることを抑制することができる。
次に、制御部47は、温度差が目標値以下であるか否かを判定する(ステップS11)。制御部47は、温度差が目標値以下でないと判定した場合(ステップS11:NO)、所定時間経過後に、ステップS10の処理を行う。温度差が目標値以下でないと判定されるのは、温度差と目標値がほぼ同じ場合である。一方、制御部47は、温度差が目標値以下であると判定した場合(ステップS11:YES)、流量調整弁414の開度を第4調整量小さくする(ステップS12)。温度差が目標値以下であると判定されるのは、乾き難い(水が蒸発し難い)分割領域311に水が供給されたことに起因して、水濡れ領域の下端が内側乾球温度検出部43近傍の位置まで下がり、蒸発せずに分割領域311の下方に排出される水の量(排水量)が多くなるおそれがある場合である。分割領域311が乾き難くくなる(水が蒸発し難くくなる)のは、例えば外側湿度が高い場合である。第4調整量としては、0%以上30%未満の値を例示することができる。制御部47は、ステップS12の処理を行った後、所定時間経過後に、ステップS11の処理を行う。なお、制御部47は、上述された散水制御の途中に、操作部45から散水制御を終了する旨の信号を取得すると、散水制御を終了する。
上述されたように、制御部47は、ステップS11において、温度差が目標値以下でないと判定するまで、流量調整弁414の開度を第4調整量小さくする処理(ステップS12)を繰り返す。ステップS12の処理により単位時間当たりの分割領域311への給水量が減らされると、分割領域311への給水量を増やす場合と比べて、水濡れ領域が大きくなる速さが遅くなる。水濡れ領域が下方に大きくなり続ける限り、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が更に大きくなる一方で、温度差が小さくなる。しかし、単位時間当たりの分割領域311への給水量が減らされ続けることにより、当該給水量が単位時間当たりの分割領域311からの水の蒸発量よりも少なくなると、分割領域311の下側から乾き始めて水濡れ領域の下端が上方へ移動する。水濡れ領域の下端が上方へ移動すると、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が小さくなる一方で、内側乾球温度検出部43で検出される内側乾球温度が高くなり、温度差が大きくなる。そして、制御部47は、ステップS11において、温度差が目標値を超えた、つまり温度差が目標値以下でないと判定すると、ステップS10の処理を行い、単位時間当たりの分割領域311への給水量を増やす。このステップS10の処理により、今度は、水濡れ領域の下端が下側に移動し、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲が大きくなる一方で、温度差が小さくなる。その後、制御部47は、温度差が目標値以下になるまでステップS10の処理を繰り返し、温度差が目標値以下になると、今度は、温度差が目標値を超えるまで、ステップS12の処理を繰り返す。
散水装置4は、以上の処理を行うことにより、分割領域311に対する給水量を、温度差が目標値になるように、つまり水濡れ領域の下端が内側乾球温度検出部43の近傍に位置するように、調整する。このため、分割領域311で蒸発せずに下方に排出される水の量を減らすことができる。
散水装置4は、外側湿度が閾値未満であって雨が降っていないと推定される場合、水濡れ領域の下端の位置に基づく散水制御を行い、閾値以上であって雨が降っていると推定される場合、前記散水制御を行わない。このように、散水マット31が濡れない状況では散水制御を行う一方で、雨で散水マット31が濡れる状況では散水制御を行わないことにより、散水装置4の処理負荷を低減しつつ、熱交換器22を冷却することができる。
内側乾球温度検出部43が、上記式(1)における「L1≦Lm×0.75」を満たす位置に配置されている。このため、制御部47による水の供給量の調整により、分割領域311の上側の75%以上の領域を常時水で濡らすことができ、熱交換器22における冷却空気と接触する範囲を大きくすることができる。したがって、熱交換器22の冷却効率を高くすることができる。また、内側乾球温度検出部43が、上記式(1)における「Lm×0.9≦L1」を満たす位置に配置されている。このため、制御部47による水の供給量の調整により、分割領域311の上端から水濡れ領域の下端までの距離を、分割領域311の高さの90%以下の距離にすることができ、分割領域311から水が排水される可能性を低減することができる。
また、散水装置4の各給水部40に、流路を開くか又は閉じるかの択一的な選択しかできない電磁弁を設ける場合、散水装置4の施工初期において、水圧の影響を考慮してニードルバルブで給水量の調整を行う必要があり、施工性が悪くなるおそれがある。また、水圧が変動すると、変動後の水圧に対応する量の水しか供給できないため、各分割領域311を適切に濡らすことができないおそれがある。本実施形態の各給水部40は、水の流量を連続的に又は断続的に調整できる流量調整弁414を備える。このため、散水装置4の施工初期における給水量の調整が不要になる。また、水圧が変動した場合、制御部47が当該変動に応じて流量調整弁414の開度を調整することにより、各分割領域311を適切に且つ均一に濡らすことができる。
[実施形態の変形例]
本開示は、これまでに説明した実施形態に示されたものに限られないことはいうまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。また、上記実施形態及び以下に示される変形例は、正常に機能する限り、どのように組み合わせても良い。
例えば、内側乾球温度と外側湿球温度との温度差が目標値になるように、分割領域311への給水量を制御する方法としては、図4及び図5に示される方法に限られず、図6に示される方法を適用しても良い。図6に示される方法では、時刻T0において散水制御が開始されると、温度差が目標値(2K)以下になるまでは(時刻T1までは)、流量調整弁414の開度を大きくし続ける。そして、温度差が目標値以下になったら、温度差が目標値+所定値以上になるまで(時刻T1からT2の間、時刻T3からT4の間、時刻T5からT6の間、時刻T7からT8の間)流量調整弁414の開度を小さくし続ける処理と、温度差が目標値+所定値以上になったら、温度差が目標値以下になるまで(時刻T2からT3の間、時刻T4からT5の間、時刻T6からT7の間)流量調整弁414の開度を大きくし続ける処理とを繰り返す。
下端検出部42として、撮像部が撮像した画像を画像処理することにより、水濡れ領域の下端の位置を検出する構成を適用しても良い。また、下端検出部42として排水配管415からの排水量を検知する構成(例えば、流量センサ)を適用し、制御部47が、散水マット31への水の供給を開始した後、排水配管415からの排水が検知された場合、つまり、水濡れ領域の下端の位置が散水マット31の下端に到達したことが検知された場合、図4に示されるステップS4以降の処理を行っても良い。
湿球温度検出部44として、外側乾球温度センサ441及び湿度センサ442の代わりに、湿球温度を検出する湿球温度センサを適用しても良い。
外側湿度の値に関係なく、つまり雨が降っているか否かに関係なく、散水装置4が水濡れ領域の下端の位置に基づく散水制御を行うようにしても良い。
各分割領域311にそれぞれ対応する位置に、給水部40及び下端検出部42が配置された構成を例示したが、1個の散水マット31に、それぞれ1個ずつの給水部40及び下端検出部42を配置しても良い。
各給水部40に、水の流量を連続的に又は断続的に調整できる流量調整弁414を設けた構成を例示したが、流量調整弁414の代わりに流路を開くか又は閉じるかの択一的な選択しかできない電磁弁を設けても良い。
本開示は、散水装置及び散水方法に適用できる。
1 冷媒冷却装置
2 冷却ユニット
3 補助冷却装置
4 散水装置
21 本体
22 熱交換器
23 ファン
31 散水マット
31A 第1主面
31B 第2主面
40 給水部
41 給水ユニット
42 下端検出部
43 内側乾球温度検出部
44 湿球温度検出部
45 操作部
46 記憶部
47 制御部
211 開口
311 分割領域
411 散水ヘッダ
411A 分割空間
411B 仕切り部
412 給水配管
412A 基配管部
412B 中間配管部
412C 水平配管部
412D 垂直配管部
413 給水装置
414 流量調整弁
415 排水配管
431 内側乾球温度センサ
441 外側乾球温度センサ
442 湿度センサ

Claims (8)

  1. 水で濡れた散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気により熱交換器を冷却する散水装置であって、
    前記散水マットの濡れている領域の下端の位置を検出する下端検出部と、
    前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する制御部と、を備える、
    散水装置。
  2. 前記下端検出部は、前記散水マットと前記熱交換器との間に配置され、乾球温度を検出する内側乾球温度検出部と、前記散水マットに対して前記熱交換器の反対側の位置に配置され、湿球温度を検出する湿球温度検出部と、を備え、
    前記内側乾球温度検出部で検出された乾球温度と前記湿球温度検出部で検出された湿球温度との温度差が小さくなるほど、前記濡れている領域の下端の位置が前記内側乾球温度検出部に近くなるという関係に基づいて、前記濡れている領域の下端の位置が検出される、
    請求項1に記載の散水装置。
  3. 前記湿球温度検出部は、湿度を検出する湿度センサと、乾球温度を検出する外側乾球温度センサと、を備え、
    前記湿球温度は、前記湿度センサで検出された湿度と前記外側乾球温度センサで検出された乾球温度とに基づいて算出される、
    請求項2に記載の散水装置。
  4. 前記制御部は、前記湿度センサで検出された湿度が閾値未満の場合、前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する一方で、前記湿度センサで検出された湿度が前記閾値以上の場合、前記散水マットに水を供給しない、
    請求項3に記載の散水装置。
  5. 前記内側乾球温度検出部は、前記散水マットと前記熱交換器との間における以下の式(1)を満たす位置に配置されている、
    Lm×0.9≦L1≦Lm×0.75 … (1)
    Lm:前記散水マットの上端から下端までの距離
    L1:前記散水マットの上端から前記内側乾球温度検出部までの距離
    請求項2から4のいずれか一項に記載の散水装置。
  6. 前記散水マットを水平方向に分割した複数の分割領域に、それぞれ水を供給する複数の給水部を更に備え、
    前記複数の分割領域にそれぞれ対応する位置には、前記内側乾球温度検出部及び前記湿球温度検出部が配置され、
    前記制御部は、前記複数の分割領域毎に、前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記給水部が供給する水の量を調整する、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の散水装置。
  7. 前記複数の給水部は、水の流量を調整する流量調整弁をそれぞれ備え、
    前記制御部は、前記複数の分割領域毎に、前記流量調整弁を制御することにより、前記給水部が供給する水の量を調整する、
    請求項6に記載の散水装置。
  8. 水で濡れた散水マットからの水の蒸発に伴い気化熱が奪われた空気により熱交換器を冷却する散水装置が行う散水方法であって、
    前記散水装置は、
    前記散水マットの濡れている領域の下端の位置を検出し、
    前記濡れている領域の下端の位置に基づいて、前記散水マットに供給する水の量を調整する、
    散水方法。
JP2021170370A 2021-10-18 2021-10-18 散水装置及び散水方法 Pending JP2023060654A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021170370A JP2023060654A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 散水装置及び散水方法
PCT/JP2022/033077 WO2023067914A1 (ja) 2021-10-18 2022-09-02 散水装置及び散水方法
EP22883226.7A EP4421413A1 (en) 2021-10-18 2022-09-02 Water dispersion device and water dispersion method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021170370A JP2023060654A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 散水装置及び散水方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023060654A true JP2023060654A (ja) 2023-04-28

Family

ID=86059087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021170370A Pending JP2023060654A (ja) 2021-10-18 2021-10-18 散水装置及び散水方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP4421413A1 (ja)
JP (1) JP2023060654A (ja)
WO (1) WO2023067914A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4081377B2 (ja) 2002-04-09 2008-04-23 株式会社不二工機 凝縮器の補助冷却装置
JP4486369B2 (ja) * 2004-01-16 2010-06-23 三菱重工業株式会社 空気調和機の室外ユニットおよびこれを備えた空気調和機
JP2010236844A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fuji Koki Corp 補助冷却装置
JP2013213616A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Fuji Electric Co Ltd 気化冷却装置、およびその制御方法
JP6304627B2 (ja) * 2014-04-25 2018-04-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 散水装置
US10725629B2 (en) 2018-06-25 2020-07-28 Google Llc Identifying and controlling smart devices

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023067914A1 (ja) 2023-04-27
EP4421413A1 (en) 2024-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6748759B2 (en) High efficiency heat exchanger
JP2009085554A (ja) 冷凍装置
JP2008128596A (ja) 凝縮器の補助冷却装置
JP2005539190A (ja) 音の静かな製氷装置
WO2023067914A1 (ja) 散水装置及び散水方法
CN112378057B (zh) 一种蒸发冷却机组控制方法、装置及空调设备
US10712049B1 (en) Refrigeration unit with heat exchanging arrangement
CN111380166A (zh) 空调器及其清洁控制方法
KR100354132B1 (ko) 환기회수율 조절식 폐열회수겸용 냉난방 공기조화기
JP6481936B2 (ja) 散水装置
TWI657220B (zh) 空調機
JP6304627B2 (ja) 散水装置
US20180231321A1 (en) Air Conditioning Tower
JP2020098085A (ja) 空気調和システム
JP2008128595A (ja) 凝縮器の補助冷却装置
JP7364777B2 (ja) 冷却装置および冷却方法
JP7222744B2 (ja) 冷却システム用の冷凍装置、冷却システム、及び熱源ユニット
KR20000014728A (ko) 증발기 과착상 방지장치 및 그 제상방법
JPH05223364A (ja) 冷凍サイクルの空冷式放熱装置
KR200194355Y1 (ko) 냉동기용 저온증발기의 물받이판 제상수 체류장치
KR101127754B1 (ko) 열교환유닛 및 이를 포함하는 온도제어장치
JP2658730B2 (ja) エレベータかごの冷房装置
JP2007198617A (ja) 補助冷却装置における給水制御方法
JPH11351731A (ja) 冷凍装置及び加湿装置
JP2015215126A (ja) 散水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240510