JP2023057850A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受寿命の低下させることなく、強度および耐久性に優れたもみ抜き保持器およびこのようなもみ抜き保持器を用いた円筒ころ軸受を提供する。【解決手段】一対の環状部と、軸方向に延びて一対の環状部を連結する複数の柱部と、隣り合う柱部の間に形成されて円筒ころを収容するポケットとを備え、ポケットの四隅にぬすみ部を設けた、一体型もみ抜き保持器である。円筒ころのころ径をDwとし、ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量/Dw)が3%から10%であることを特徴とする円筒ころ軸受。【選択図】図1

Description

本発明は、円筒ころ軸受に関する。
軸受に使用する保持器は、軸受の中で転動体を等間隔に保持して転動体同士の接触を防ぎ、高速回転を助ける役割を持っている。保持器には、打抜き保持器(プレス加工保持器)、もみ抜き保持器(削り加工保持器)及び射出成形等による成形保持器などがある。
もみ抜き保持器としては、特許文献1に記載のものが知られている。このもみ抜き保持器は、図10に示すように、2つの同心のリング部1,1と、これらのリング部を結合する柱部2とからなる。そして、隣接する各柱部2間に形成されるポケット3に転動体としての円筒ころ4が収納される。また、ポケット3の各コーナにぬすみ部5が形成されている。
特開平11-218135号公報
ところで、もみ抜き保持器におけるぬすみ部は、ドリル加工等の旋削加工で形成していた。しかしながら、このような加工を行えば、円弧状の柱部の側面よりも切り込むことになって、柱部の強度を低下させることになっていた。すなわち、一体型もみ抜き保持器では、ぬすみ部5は、ドリル加工によるものであることから、保持器中心に向かうポケット中心線に平行なストレート孔の形態をとる。このため、ぬすみ部5は、円弧状の柱部2の側面を越えて柱部2側に切り込む必要がある。この場合、柱部2の強度は幅が最も狭い部分すなわち、柱部2の底を通る断面で決定されるため、断面積が小さく、強度的に劣る。また、保持器としては、軸受の長寿命化および耐久性向上等のために耐振動性に優れたものを提供するのが好ましい。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、軸受寿命を低下させることなく、強度および耐久性に優れたもみ抜き保持器を用いた円筒ころ軸受を提供しようとするものである。
本発明の円筒ころ軸受は、一対の軌道輪と、この一対の軌道輪の軌道面間に介在される複数の転動体としての円筒ころと、一対の環状部と、軸方向に延びて前記一対の環状部を連結する複数の柱部と、隣り合う前記柱部の間に形成されて円筒ころを収容するポケットとを備え、前記ポケットの四隅にぬすみ部を設け前記円筒ころを円周方向の所定間隔に保持する一体型もみ抜き保持器とを備えた円筒ころ軸受において、前記円筒ころのころ径をDwとし、ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量と前記ころ径との比をφ1としたときに、φ1=(ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量/Dw)が3%から10%であるものである。
ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量に関して、ころ径とポケット径の間に生じるすきまを評価しており、保持器の最大の動きを制限することが可能となる。本発明のもみ抜き保持器は、保持器外径側のポケット開口部が保持器内径側のポケット開口部より小さく、どちらの開口部もころ径より小さいため、保持器内径側からころをかち込んでいる。ころ中心とポケット中心を合わせ、保持器外径側がころに接触するまで移動させた場合の径方向距離の値と、保持器内径側がころに接触するまで移動させた場合の径方向距離の値とを比較し、より大きくなる側の値を、ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量として評価している。保持器内径側のポケット開口部が保持器外径側のポケット開口部より小さい保持器に関しても同様の評価方法とする。
ぬすみ部を省く前記柱部の側面は軸方向に延びるストレート部とされ、このストレート部の軸方向長さをH2とし、ころ長さをH1としたときの、軸方向長さところ長さの比をφ2としたときに、φ2=(H2/H1)が60%から90%であるのが好ましい。
このように設定することによって、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
前記環状部の内壁面であるポケットのころ端面対応面のリング部中高円径をDxとし、ころ径をDwとしたときの、リング部中高円径ところ径の比をφ3としたときに、φ3=(Dx/Dw)が55%から75%であるのが好ましい。
このように設定する場合であっても、潤滑油の流路を十分確保でき、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
前記保持器の軸線に垂直な断面において、前記柱部の側面が円弧状で、前記ぬすみ部が前記柱部の側面と平行で、かつ、前記ぬすみ部の形状が、前記柱部の側面と第一斜面部を介して接続した前記柱部の側面と平行な第一平行部と、環状部の内壁面と第二斜面部を介して接続した前記環状部の内壁面と平行な第二平行部と、前記第一平行部および前記第平行部と接し、前記第一平行部および前記第二平行部をつなぎ、前記円筒ころの面取り部と干渉しない曲面部とから構成され、前記第一斜面部と前記柱部の側面との傾斜角度をθ1とし、前記第二斜面部と前記環状部の内壁面との傾斜角度をθ2としたときに、θ1>θ2とし、30°<θ1<45°とし、2°<θ2<15°とするのが好ましい。
このように設定することにより、θ1を比較的大きくすることができ、周方向のぬすみ部の空間断面積が大きくなり、潤滑剤の供給に有利となる。また、周方向に円筒ころが回転するため、柱部方向のぬすみ部が大きい方が潤滑に有利であり、ぬすみ部が柱部に対して平行な曲線であり、潤滑に有利となる。しかも、θ1よりθ2を小さくし、空間断面積も比較的小さくすることができる。なお、ころ端面が接触する環状部は、柱部よりも細いため、ぬすみ部を大きく設けると、強度が低下する。
本発明は、円筒ころの最大の動きを制限することが可能であるため、耐振動性に優れ、耐久性の向上を図って、寿命低下を有効に防止できる。
本発明の円筒ころ軸受の断面図である。 円筒ころ軸受に用いられるもみ抜き保持器の要部斜視図である。 もみ抜き保持器の柱部を示す断面図である。 もみ抜き保持器のころ端面対応面を示す断面図である。 もみ抜き保持器の要部展開図である。 図5の要部拡大図である。 ポケットところとの関係を示す簡略断面図である。 柱部の側面ところとの関係を示す簡略断面図である。 ころと環状部の内壁面との関係を示す簡略簡略図である。 従来の円筒ころ軸受に用いられたもみ抜き保持器の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1~図9に基づいて説明する。図1は、本発明の円筒ころ軸受の断面図を示し、円筒ころ軸受は、一対の軌道輪と、この一対の軌道輪の軌道面間に介在される複数の転動体と、この転動体を円周方向で所定間隔に保持する保持器を備える。
この場合、一方の軌道輪を構成する内輪11と、他方の軌道輪を構成する外輪12と、内輪11の軌道面11aと外輪12の軌道面12aとの間に介装される転動体としての円筒ころ20と、円周方向で所定間隔に保持する保持器14とを備える。なお、この図例の軸受では、外輪の軸方向両端部につば部12b、12bを有し、内輪11の軸方向両端部につば部を有さず、内輪斜面部15b、15bとからなる、いわゆる単列のNU形としている。
内輪11及び外輪12は、例えば、JIS規格SUJ2などの高炭素クロム軸受鋼、SCM420などの機械構造用合金、またはS53Cなどの機械構造用炭素鋼などから構成されている。転動体としての円筒ころ20は、鉄系金属材やセラミック製等であってもよい。鉄系金属材としては、転がり軸受などに使用される軸受鋼、浸炭鋼、機械構造用炭素鋼、冷間圧延鋼、または熱間圧延鋼等がある。また、保持器14の材料は機械構造用炭素鋼および高力黄銅鋳物が多く使用され、アルミ合金なども用いられる。
ところで、保持器14は、図2~図5に示すように、一対の環状部21,21と、軸方向に延びて前記一対の環状部21,21を連結する複数の柱部23と、隣り合う前記柱部23,23の間に形成されて円筒ころ20を収容するポケット24とを備える。また、ポケット24の4隅にはぬすみ部25が形成されている。
柱部23の側面は、保持器の軸線に垂直な断面において円弧状で、ぬすみ部25は柱部23の側面と平行に延在している。一般に、単に平行というときは、直線と直線、平面と平面、あるいは、直線と平面の関係を指すが、平行曲線(parallel curves)という数学用語があるように、曲線についても平行という用語が用いられることがある。平行曲線とは、どの点でも共通の法線をもつ2本の曲線をいうものと定義される。同心円(の一部)はこの平行曲線に属する。本明細書および特許請求の範囲における用語「平行」もこの意味で用いられている。すなわち、円弧状の柱部側面に対して平行というのであるからぬすみ部も円弧状である。言い換えるならば、保持器の軸線に垂直な断面において、柱部23の側面とぬすみ部25は中心が共通で曲率半径が異なる円弧形状で、それぞれが同心円の一部を構成するような関係にある。
図6にぬすみ部25の詳細を示す。ぬすみ部25の輪郭は、柱部23の側面23aと鋭角をなす斜面で構成される第一斜面部31と、環状部(側板)21の内壁面(サイド面)と鋭角をなす斜面で構成される第二斜面部32と、柱部23の側面23aから円周方向にa1だけ反ポケット側にオフセットしている第一平行部34と、環状部(側板)21の内壁面21aから軸方向にa2だけ反ポケット側にオフセットしている第二平行部35とを備える。そして、第一平行部34と第二平行部35とは曲面部33で接続されている。このため、ぬすみ部25は、柱部23の側面23aから第一斜面部31、第一平行部34、曲面部33、第二平行部35、および第二斜面部32が、環状部(側板)21の内壁面21aに連続してつながっている。ぬすみ部25を形成するための成形バイトにある角度を持たすことによって、確実にぬすみ部25をサイド面21aより外側(反ポケット側)かつ柱部23の側面23aより外側(反ポケット側)に形成することが可能となる。第一および第二平行部34,35は曲面部33に対して接線をなす。なお、図6において、Rは曲面部33の曲率半径を示し、rが、ぬすみ部25を形成していないときのポケット24のコーナアール部24cの曲率半径を示す。
寸法a1,a2およびR(曲面部33の曲率半径)の許容範囲としては、円筒ころ20の面取り部と干渉しない範囲とする。
第一斜面部の傾斜角度をθ1とし、第二斜面部の傾斜角度をθ2としたときに、θ1とθ2との関係は、θ1>θ2としている。また、θ1としては、30°<θ1<55°とし、θ2としては、2°<θ2<15°とした。
図7は保持器のポケット24とこのポケット24に収容される円筒ころ20との関係を示す。本発明に係る保持器では、円筒ころ20のころ径をDwとし、ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量に対するころ径との比をφ1としたときに、φ1=(ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量/Dw)が3%から10%である。図7における円筒ころ20は、ポケット24の外径縁24b、24bに当接した状態を示している。そして、ポケット中心O2が軸受P.C.D.上に位置するものである。
図8は柱部23の側面と円筒ころ20との関係を示す。この場合、ぬすみ部25を省く柱部23の側面23aは軸方向に延びるストレート部とされ、このストレート部の軸方向長さをH2とし、ころ長さをH1としたときの、軸方向長さところ長さの比をφ2としたときに、φ2=(H2/H1)が60%から90%である。
図9は円筒ころ20と環状部21の内壁面との関係を示す。環状部21の内壁面21aであるポケット24のころ端面20a対応面のリング部中高円径をDxとし、ころ径をDwとしたときの、リング部中高円径ところ径の比をφ3としたときに、φ3=(Dx/Dw)が55%から75%である。
本円筒ころ軸受では、ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量に関して、ころ径とポケット径の間に生じるすきまを評価しており、保持器の最大の動きを制限することが可能となる。本発明のもみ抜き保持器14は、保持器外径側のポケット開口部が保持器内径側のポケット開口部より小さく、どちらの開口部もころ径より小さいため、保持器内径側からころ20をかち込んでいる。ころ中心O1とポケット中心O2を合わせ、保持器14外径側がころに接触するまで移動させた場合の径方向距離の値と、保持器内径側がころ20に接触するまで移動させた場合の径方向距離の値とを比較し、より大きくなる側の値を、ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量として評価している。保持器内径側のポケット開口部が保持器外径側のポケット開口部より小さい保持器に関しても同様の評価方法とする。
このため、本円筒ころ軸受は、円筒ころ20の最大の動きを制限することが可能であるため、耐振動性に優れ、耐久性の向上を図って、寿命低下を有効に防止できる。
実施形態のもみ抜き保持器では、ぬすみ部25は柱部23の側面23aと平行とすることができ、柱部23の厚さ方向のどの断面においても同じ大きさとなる。したがって、柱部23の根元の断面積を減少させる度合いが最小限に抑えられる。しかも、柱部23の根元に食い込むぬすみ部25の面積を小さくすることができ、従来に比べて応力集中が緩和される。
特に、φ1=(ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量/Dw)が3%から10%としたことによって、ころ中心O1に対するポケット中心O2の径方向移動可能量に関して、円筒ころ20の最大の動きを制限することが可能となる。
このため、本保持器では、柱部23の根元の断面積を減少させる度合いを最小限に抑えることができ、ぬすみ部25を設けたことによる強度低下を抑えることができ、しかも、耐振動性に優れ、耐久性の向上を図って、寿命低下を有効に防止できる。
ぬすみ部25を省く柱部23の側面23aは軸方向に延びるストレート部とされ、このストレート部の軸方向長さをH2とし、ころ長さをH1としたときの、ストレート部の軸方向長さところ長さの比をφ2としたときに、φ2=(H2/H1)が60%から90%であるのが好ましい。
このように設定することによって、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
前記環状部21,21の内壁面21a、21aであるポケット24のころ端面20a対応面のリング部中高円径をDxとし、ころ径をDwとしたときの、リング部中高円径ところ径の比をφ3としたときに、φ3=(Dx/Dw)が55%から75%であるのが好ましい。
このように設定する場合であっても、潤滑油の流路を十分確保でき、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
第一斜面部31と柱部23の側面23aとの傾斜角度をθ1とし、第二斜面部32と環状部21の内壁面21a、21aとの傾斜角度をθ2としたときに、θ1>θ2とし、30°<θ1<45°とし、2°<θ2<15°とするのが好ましい。
このように、θ1をθ2より比較的大きくすることで、寸法a1が寸法a2より大きくなる。ぬすみ部25が柱部23に対して平行な曲線であることに加え、周方向に円筒ころ20が回転するため、環状部方向のぬすみ部25より柱部方向のぬすみ部25が大きい方が潤滑に有利となる。また、θ1よりθ2を比較的小さくすることで、寸法a1より寸法a2が小さくなるため、柱部方向のぬすみ部25より環状部方向のぬすみ部25が小さくなり、柱部23よりも細い環状部21、21の強度が低下することを抑制できる。
前記図6に示すぬすみ部25を有する保持器に対し、φ1、φ2、及びφ2の評価関数を用いて、評価を行った。φ1の評価関数による評価を次の表1に示す。
Figure 2023057850000002
φ1が15%以上になれば、ポケット内空間が広くなりすぎて、ポケット24内でのころ20と保持器14間の動き量が大きくなって、振動量が大きくなる。ところで、円筒ころ20を軸受に組み込む場合、まず、内径側から保持器14のポケット24に円筒ころ20を挿入した後、内輪11にこれらを組み込むことになる。このため、ポケット内空間が広くなりすぎると、円筒ころ20が保持器内径側から落下するおそれがある。逆にφ1が2%以下になれば、ポケット内空間が狭くなりすぎて、潤滑剤(油、グリース等)の流路が確保できない、また、円筒ころ20がロックする可能性があり、軸受としてのなめらかな回転を阻害するおそれがある。しかも、円筒ころ20の保持器14への組み込み性が劣ることになる。なお、表1において、〇はポケット内空間が狭すぎたり、広すぎたりせず、前記の問題点が生じない場合を示し、×は、ポケット内空間が広くなりすぎて(15%以上)、前記問題が生じるおそれがあり、及びポケット内空間が狭すぎて(2%以下)、前記問題が生じるおそれがある場合を示している。すなわち、〇が優位性が認められ、×は優位性が認められないことを示している。
そこで、本保持器では、φ1を3%から10%に設定した。これによって、本保持器では、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなっている。
次に、φ2の評価関数による評価を次の表2に示す。
Figure 2023057850000003
φ2が95%以上になると、潤滑油の流路が十分確保できず、なめらかな回転を安定して長期にわたって得ることができにくい。また、φ2が55%以下になると、円筒ころ20と柱部23の接触部が少なくなり、耐振動性が悪く、摩耗もしやすい。また、柱部23、あるいは保持器全体の強度として不十分になる可能性がある。なお、表2において、〇は、潤滑油の流路が十分確保でき、かつ、円筒ころ20と柱部の接触部が少なくならず、前記した問題点が生じない場合を示し、×は潤滑油の流路が十分確保できず(φ2が95%以上)、前記問題が生じるおそれがあり、及び円筒ころ20と柱部23の接触部が少なくなり(φ2が55%以下)、前記問題が生じるおそれがある場合を示している。従って、この場合も、〇が優位性が認められ、×は優位性が認められないことを示している。
このため、本保持器では、φ2を60%から90%に設定した。このように設定する場合であっても、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
次に、φ3の評価関数による評価を次の表3に示す。
Figure 2023057850000004
φ3が80%以上になると、潤滑油の流路が十分確保できず、なめらかな回転を安定して長期にわたって得ることができにくい。φ3が50%以下になると、ころ端面20aと環状部21の接触部が少なくなり、耐振動性が悪く、摩耗もしやすい。また、環状部21、あるいは保持器全体の強度として不十分になる可能性がある。なお、表3において、〇は、潤滑油の流路が十分確保でき、かつ、円筒ころ20と環状部21の接触部が少なくならず、前記した問題点が生じない場合を示し、×は潤滑油の流路が十分確保できず(φ3が80%以上)、前記問題が生じるおそれがあり、及び円筒ころ20と環状部21の接触部が少なくなり(φ3が50%以下)、前記問題が生じるおそれがある場合を示している。従って、この場合も、〇が優位性が認められ、×は優位性が認められないことを示している。
このため、本保持器では、φ3を55%から75%に設定した。このように設定する場合であっても、潤滑油の流路を十分確保でき、しかも、耐振動性に優れ、かつ摩耗しにくいものとなる。
本発明の円筒ころ軸受は、前記保持器14を用いたものである。このため、円筒ころ軸受は、強度低下を抑えることができ、しかも、耐振動性に優れ、耐久性の向上を図って、寿命低下を有効に防止できるという軸受を構成できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、軸受として、実施形態では、NU形であったが、NJ形,NUP形,N形,NF形,NH形等であってもよい。ここで、NJ形とは、内輪の片側につばを持ち、外輪の両側につばを持つものであり、NUP形とは、内輪の片側につばを持ち、外輪の両側につばを持つもち、内輪側につば輪を組合わせたものであり、N形は、内輪の両側につばを持ち、外輪につばを持たないものであり、NF形は、内輪の両側につばを持ち、外輪の片側につばを持つものであり、NH形は、NU形またはNJ形の内輪側に、L形つば輪を組合わせたものである。
また、本円筒ころ軸受としては、増速機など振動を伴うアプリケーションに使用することができ、一般機械、電気機械、および輸送機械等の種々の装置や構造物等に用いることができる。また、軸受として、単列タイプに限るものではなく、複列タイプであってもよい。図1に示す円筒ころ軸受では、ころピッチ円よりも外径側に配設されるので、ころ軸受として、外輪案内方式とすることができる。ここで、外輪案内とは、保持器を外輪に当接させることで保持器の位置決めを行わせることをいい、外面が案内面となって、外輪内周に当接する。また同様に、内輪の両側につば部を持つ円筒ころ軸受の場合、内輪案内方式とすることもできる。ここで、内輪案内とは、保持器を内輪に当接させることで保持器の位置決めを行わせることをいい、内径面が案内面となって、内輪外周に当接する。
11 軌道輪(内輪)
11a 軌道面
12 軌道輪(外輪)
12a 軌道面
20 円筒ころ
20a 端面
21 環状部
21a 内壁面
21a 内壁面
23 柱部
23a 側面
24 ポケット
25 ぬすみ部
31 第一斜面部
32 第二斜面部
33 曲面部
34 第一平行部
35 第二平行部
O1 ころ中心
O2 ポケット中心

Claims (4)

  1. 一対の軌道輪と、この一対の軌道輪の軌道面間に介在される複数の転動体としての円筒ころと、一対の環状部と、軸方向に延びて前記一対の環状部を連結する複数の柱部と、隣り合う前記柱部の間に形成されて円筒ころを収容するポケットとを備え、前記ポケットの四隅にぬすみ部を設け前記円筒ころを円周方向の所定間隔に保持する一体型もみ抜き保持器とを備えた円筒ころ軸受において、
    前記円筒ころのころ径をDwとし、ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量に対する前記ころ径との比をφ1としたときに、φ1=(ころ中心に対するポケット中心の径方向移動可能量/Dw)が3%から10%であることを特徴とする円筒ころ軸受。
  2. ぬすみ部を省く前記柱部の側面は軸方向に延びるストレート部とされ、このストレート部の軸方向長さをH2とし、ころ長さをH1としたときの、軸方向長さところ長さの比をφ2としたときに、φ2=(H2/H1)が60%から90%であることを特徴とする請求項1に記載の円筒ころ軸受。
  3. 前記環状部の内壁面であるポケットのころ端面対応面のリング部中高円径をDxとし、ころ径をDwとしたときの、リング部中高円径ところ径の比をφ3としたときに、φ3=(Dx/Dw)が55%から75%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の円筒ころ軸受。
  4. 保持器の軸線に垂直な断面において、前記柱部の側面が円弧状で、前記ぬすみ部が前記柱部の側面と平行で、かつ、前記ぬすみ部の形状が、前記柱部の側面と第一斜面部を介して接続した前記柱部の側面と平行な第一平行部と、環状部の内壁面と第二斜面部を介して接続した前記環状部の内壁面と平行な第二平行部と、前記第一平行部および前記第平行部と接し、前記第一平行部および前記第二平行部をつなぎ、前記円筒ころの面取り部と干渉しない曲面部とから構成され、前記第一斜面部と前記柱部の側面との傾斜角度をθ1とし、前記第二斜面部と前記環状部の内壁面との傾斜角度をθ2としたときに、θ1>θ2とし、30°<θ1<45°とし、2°<θ2<15°としたことを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の円筒ころ軸受。
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