JP2023057565A - 織機の軸支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】織機の軸支持装置において、貯留されている潤滑剤が早期に劣化してしまう原因となる収容空間内への異物の侵入が発生し難い構成を提供すること。【解決手段】織機フレームにおける一対のサイドフレーム間に架設された回転軸を支持する織機の軸支持装置であって、回転軸を支持する軸受が内装されたハウジングと、ハウジング内で軸受を収容する収容空間を画定する仕切り部材と、収容空間に連通するように設けられて収容空間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを含み、仕切り部材が、潤滑剤の供給による収容空間の内圧の上昇に伴って潤滑剤が仕切り部材の外側に排出されるように構成された織機の軸支持装置において、回転軸の軸線方向に関し仕切り部材に対する軸受とは反対側に設けられてハウジング内を閉塞するシール部材を含み、ハウジングが、内部における仕切り部材とシール部材とで画定される外側空間に連通するように形成された潤滑剤排出部を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、織機における一対のサイドフレーム間に架設された回転軸を支持する織機の軸支持装置であって、特に、回転軸を支持する軸受が内装されたハウジングと、ハウジング内で軸受を収容する収容空間を画定する仕切り部材と、収容空間に連通するように設けられて収容空間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを含み、仕切り部材が、潤滑剤の供給による収容空間の内圧の上昇に伴って潤滑剤が仕切り部材の外側に排出されるように構成された織機の軸支持装置に関する。
織機は、一対のサイドフレーム間に架設されて回転駆動される複数の回転軸を有している。そのような回転軸を有する装置の一例として、特許文献1に開示された開口装置が挙げられる。なお、その特許文献1に開示された開口装置は、クランク機構を駆動手段として綜絖枠を上下動させる、所謂、クランク式の開口装置である。
その特許文献1に開示された開口装置は、前記した回転軸としての開口シャフトを2本備えている。また、各開口シャフトは、織機の主軸を駆動源とするクランク機構に連結されており、そのクランク機構により回転駆動(往復反転駆動)される。そして、各開口シャフトがそのように回転駆動されることで、各開口シャフトに対し開口レバー等を介して連結された各綜絖枠が、上下方向に往復駆動されるようになっている。
また、特許文献1に開示された開口装置では、各開口シャフト(回転軸)は、その両端部において各サイドフレームに支持されるのに加え、その中間の位置においても、支持装置によって支持されている。すなわち、その開口装置は、回転軸の長手方向における中間の位置に、その回転軸を支持する支持装置(軸支持装置)を備えている。なお、特許文献1には、その軸支持装置についての詳細な説明は無いが、そのような軸支持装置の一例として、特許文献2に開示されたものがある。
その特許文献2に開示された軸支持装置(以下、「従来装置」と言う。)は、回転軸を支持する軸受が内装されたハウジングと、ハウジング内で軸受を収容する空間(収容空間)と外部とを仕切る壁(仕切り部材)とを有している。また、そのハウジング内の収容空間には、軸受による回転軸の支持が円滑に行われるように、グリース等の潤滑剤が貯留されている。さらに、その従来装置においては、ハウジングの外側に給油口が取り付けられると共に、給油口と収容空間とに連通する油送孔がハウジングに形成されている。すなわち、その従来装置は、収容空間に潤滑剤を供給するための潤滑剤供給部を有している。
その上で、その従来装置においては、前記した仕切り部材が弾性変形可能に構成されている。それにより、その従来装置は、潤滑剤が供給されて収容空間の内圧が上昇すると、仕切り部材が弾性変形して収容空間が外部と連通した状態となり、それまで貯留されていた古い潤滑剤が収容空間から仕切り部材の外側へ排出されるようになっている。
実公平7-26374号公報 特開2004-205013号公報
ところで、前述のように従来装置は、仕切り部材が弾性変形可能に構成されており、その変形によって収容空間と外部とが連通した状態となるように構成されたものとなっている。そのため、その従来装置では、仕切り部材が弾性変形するのに伴い、外部から収容空間内に、水噴射式織機における緯入れに伴う噴射水や、空気噴射式織機における製織中に発生する風綿等の異物が侵入する場合がある。そして、そのように収容空間内に異物が侵入すると、収容空間内に貯留されている潤滑剤が早期に劣化してしまう。
したがって、従来装置では、潤滑剤による潤滑性能を所望の程度に維持するために、前記のように潤滑剤供給部による潤滑剤の供給で古い潤滑剤が排出されるようにして収容空間内に新たな潤滑剤が供給された状態とすることを頻繁に行わなければならない、という問題がある。また、その場合、潤滑剤の消費量が多く、且つ、排出されて処理しなければならない古い潤滑剤の量も多いという問題もある。
以上のような従来の織機の軸支持装置に鑑み、本発明は、前記のような織機の軸支持装置において、前記のような問題の発生する原因となる収容空間内への異物の侵入が発生し難い構成を提供することを目的とする。
本発明は、織機フレームにおける一対のサイドフレーム間に架設された回転軸を支持する織機の軸支持装置であって、特に、回転軸を支持する軸受が内装されたハウジングと、ハウジング内で軸受を収容する収容空間を画定する仕切り部材と、収容空間に連通するように設けられて収容空間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを含み、仕切り部材が、潤滑剤の供給による収容空間の内圧の上昇に伴って潤滑剤が仕切り部材の外側に排出されるように構成された織機の軸支持装置を前提とする。
その上で、本発明は、回転軸の軸線方向に関し仕切り部材に対する軸受とは反対側に設けられてハウジング内を閉塞するシール部材を含み、ハウジングが、内部における仕切り部材とシール部材とで画定される外側空間に連通するように形成されて潤滑剤を排出するための潤滑剤排出部を有することを特徴とする。
本発明によれば、前述のような前提とする織機の軸支持装置において、その軸支持装置は、回転軸の軸線方向に関し仕切り部材に対する軸受とは反対側に設けられてハウジング内を閉塞するシール部材を含むように構成されたものとされている。それにより、その軸支持装置では、ハウジング内の空間がそのシール部材によって外部に対し密封された状態となっている。その結果として、その軸支持装置は、従来装置のように構成された場合と比べ、ハウジング内の空間への異物の侵入が発生し難いものとなっている。したがって、本発明の織機の軸支持装置によれば、前記のような問題の発生する原因となる収容空間内への異物の侵入が発生し難くなる。
なお、本発明の軸支持装置においても、収容空間を画定する仕切り部材は、潤滑剤の供給による収容空間の内圧の上昇に伴って潤滑剤が仕切り部材の外側に排出されるように構成されたものとなっている。その上で、その仕切り部材とシール部材とで画定される外側空間に連通するようなかたちで潤滑剤排出部が形成されているため、その軸支持装置は、前記のように収容空間内への異物の侵入を発生し難くしながらも、新たな潤滑剤の供給及び古い潤滑剤の排出が従来装置と同様に行えるものとなっている。
本発明が適用された織機の軸支持装置を示す斜視図である。 図1における正面部分断面図(図3におけるA-A線断面図)である。 図1における側面部分断面図(図2におけるB-B線断面図)である。
以下では、本発明による織機の軸支持装置の一実施形態(本実施例)を図1~3に基づいて説明する。なお、本実施例は、本発明を図示の織機の開口装置における開口シャフトを支持する軸支持装置(中間支持部)に適用した例である。
図1に示す開口装置1は、織機の主軸(図示せず)を駆動源とするクランク機構6を駆動手段として綜絖枠9を上下動させる、所謂、クランク式の開口装置1である。その開口装置1は、織機フレーム2における一対のサイドフレーム2a、2b間に架設された2本の開口シャフト3、3を含んでおり、各開口シャフト3が、それぞれに固定された一対の開口レバー4、4及び押上ロッド5、5を介し、対応する綜絖枠9と連結されている。なお、その開口シャフト3、3は、2本が上下に並列に並べられるかたちで、その両端部において各サイドフレーム2a、2bに取り付けられた軸端支持部10、10によって回転可能に支持されている。
また、その開口シャフト3を揺動駆動するためのクランク機構6は、各開口シャフト3に一対一で対応させるかたちで、一対のサイドフレーム2a、2bのそれぞれに設けられている。その各クランク機構6は、前記主軸によって回転駆動される偏心駆動部6aが、その偏心駆動部6aに連結されたコンロッド6b、及びコンロッド6bと開口シャフト3とを連結する揺動レバー6cを介し、対応する開口シャフト3に対し連結されている。そして、その開口装置1では、各開口シャフト3が対応するクランク機構6によって往復揺動駆動されることで、各開口シャフト3に対し連結された綜絖枠9が上下方向に往復駆動されるようになっている。
さらに、開口装置1は、各開口シャフト3をその両端部において支持するための軸端支持部10、10に加え、その中間の位置においても支持するための軸支持装置としての中間支持部20を有している。なお、本実施例では、その中間支持部20は、開口シャフト3の長手方向(織機の幅方向)に関し、一対の開口レバー4、4の間において、間隔をあけて2つ設けられている。また、各中間支持部20は、2本の開口シャフト3、3を支持するように構成されており、2本の開口シャフト3、3に対し共通の支持装置となっている。その各中間支持部20の構成について、より詳しくは以下の通りである。
各中間支持部20は、ブラケット21を含み、前記幅方向における前記のような位置において、サイドフレーム2a、2bの間に架設されているフロントボトムステー2cに対し、そのブラケット21で取り付けられている。また、中間支持部20は、開口シャフト3を支持するための軸受24が内装されるハウジング22を含んでおり、そのハウジング22がブラケット21に支持されるように構成されたものとなっている。
なお、前記のように本実施例においては、各中間支持部20は、2本の開口シャフト3、3に対し共通の支持装置となっている。したがって、各ハウジング22には、2本の開口シャフト3、3のそれぞれに対応する2つの軸受24、24が内装されている。言い換えれば、本実施例の中間支持部20においては、ハウジング22は、2本の開口シャフト3、3のそれぞれに対応する(軸受24が内装される)2つのハウジングを含み、その2つのハウジングが一体化されたものとなっている。そして、中間支持部20は、その2つのハウジングを含むハウジング22が共通のブラケット21によって支持されるように構成されたものとなっている。
そのハウジング22について、より詳しくは、ハウジング22は、2本の開口シャフト3、3のそれぞれが挿通される2つの貫通孔22d、22dを有している。そして、ハウジング22は、その貫通孔22dの中心線の方向を前記幅方向と一致させるかたちで、前記のようにフロントボトムステー2cに取り付けられたブラケット21に支持された状態とされている。
また、そのハウジングにおける各貫通孔22dにおいて、その貫通孔22d内には、前記中心線の方向(=前記幅方向)における両端側に、内径が拡大されるかたちに形成された部分である大径部27が設けられている(図2)。そして、各大径部27には、その前記幅方向における内側の端の位置に、ラバーリング25が嵌装されるかたちで設けられている。
なお、そのラバーリング25は、弾性変形が可能な材料(合成ゴム等)で形成されており、大径部27に嵌装される円筒部25aの内側にリップ部25bを有する構成となっている。また、そのリップ部25bの内径は、貫通孔22dにおける大径部27を除く部分の内径よりも小さくなっている。
さらに、各貫通孔22d内には、その2つのラバーリング25、25で画定される両ラバーリング25、25間の空間28に、軸受24が嵌装(収容)されている。すなわち、そのラバーリング25で画定される空間28が、軸受24を収容する収容空間となっている。したがって、その各ラバーリング25が、本発明で言う仕切り部材となっている。なお、本実施例では、その収容空間28に収容される軸受24は、円筒の内周面で回転軸を回転可能に支持する、所謂、滑り軸受である。
その上で、各開口シャフト3は、対応する貫通孔22d内において軸受24及び各ラバーリング25に挿通されるかたちで、対応する軸受24を介しハウジング22に支持されている。そして、その状態において、各ラバーリング25は、そのリップ部25bにおいて対応する開口シャフト3の外周面に対し全周に亘って接触した状態となっている。
また、ハウジング22には、貫通孔22dのそれぞれに対応するかたちで、収容空間28内に潤滑剤を供給するための供給孔30が設けられている。各供給孔30は、前記幅方向における収容空間28の略中央において、水平方向にハウジング22の壁を貫通するように形成されている。また、各供給孔30には、雌ネジが形成されており、その雌ネジに螺合されるかたちでグリースニップル31が取り付けられている。そして、その供給孔30及びグリースニップル31が、対応する貫通孔22dの収容空間28内に潤滑剤を供給する部分となっており、本発明で言う潤滑剤供給部となっている。
なお、各貫通孔22dには、その内周面の全周に亘る環状の溝(環状溝23)が、前記幅方向における供給孔30が連通する位置に形成されている。また、各軸受24には、前記幅方向における環状溝23に対向する位置に、油送孔としての孔24aが、その半径方向に貫通すると共に円周方向において180°ずれた位置に設けられるかたちで2つ形成されている。それにより、各グリースニップル31から対応する収容空間28内に潤滑剤が供給されると、その潤滑剤が環状溝23及び油送孔24aを介し、軸受24と開口シャフト3との間の僅かな隙間に供給されるようになっている。
そして、その各中間支持部20においては、潤滑剤が供給されて収容空間28内の内圧が上昇すると、各ラバーリング25のリップ部25bが、前記幅方向の外側へ押し出されるかたちで弾性変形する。それにより、その中間支持部20では、各収容空間28が前記外側と連通した状態となり、それまで貯留されていた古い潤滑剤が収容空間28から前記外側へ排出される。
そして、以上で説明した織機の軸支持装置(中間支持部20)において、本発明では、前記幅方向における仕切り部材(ラバーリング25)に対する軸受24とは反対側に、貫通孔22dを閉塞するためのシール部材が設けられる。そして、以下で説明する実施例は、そのような本発明を前述の中間支持部20に適用した例である。
詳しくは、そのような本実施例の各中間支持部20について、中間支持部20における各大径部27には、その前記幅方向における外側の端の位置に、オイルシール26が設けられている。なお、そのオイルシール26は、弾性変形が可能な材料(合成ゴム等)で形成されており、大径部27に嵌装される円筒部26aの内側にリップ部26bを有すると共に、リップ部26bを開口シャフト3側へ付勢するための円環状の金属バネ26cがリップ部26b内に設けられた構成となっている。
そして、各オイルシール26は、その円筒部26aにおいて大径部27に嵌装されると共に、そのリップ部26bが対応する開口シャフト3の外周面に対し全周に亘って密着した状態となるように設けられている。それにより、各大径部27は、その前記幅方向における外側の端部がオイルシール26により閉塞された状態となっている。このように、オイルシール26は、開口シャフト3の軸線方向である前記幅方向に関し、各ラバーリング25に対する軸受24とは反対側に設けられ、ハウジング22内を閉塞するものとなっている。したがって、その各オイルシール26が、本発明で言うシール部材に相当する。
その上で、ハウジング22には、前述のように各収容空間28からラバーリング25の前記外側へ排出された古い潤滑剤を外部へ排出するための潤滑剤排出部35が、各貫通孔22dに対応させるかたちで形成されている。その潤滑剤排出部35は、各貫通孔22dに対し、各貫通孔22dにおけるラバーリング25とオイルシール26との間の2つの空間(外側空間)29、29のそれぞれに連通するように、外側空間29毎に形成されている。
なお、本実施例においては、その各潤滑剤排出部35は、対応する外側空間29に連通すると共に他方の貫通孔22dに向けて貫通孔22dの半径方向に延びるように穿設された排出孔35aと、その排出孔35aに連通すると共にハウジング22の外側面に開口するように穿設された連通孔35bとで形成されている。但し、その連通孔35bは、前述のように中間支持部20がフロントボトムステー2cに取り付けられた取付け状態で、水平方向であって織機の前後方向に延びるように形成されている。
さらに、本実施例においては、前記幅方向に関し、一方の貫通孔22dに連通する2つの排出孔35a、35aの位置が他方の貫通孔22dに連通する2つの排出孔35a、35aの位置に一致するように各排出孔35aが形成されている。そして、前記幅方向に位置を一致させて形成された前記一方の貫通孔22d側の排出孔35aと前記他方の貫通孔22d側の排出孔35aとは、互いに連通するように形成されている。すなわち、各貫通孔22dにおける各外側空間29に対し連通するように形成された排出孔35aは、両貫通孔22d、22dにおける両外側空間29、29を連通させる単一の孔として形成されている。
その上で、各潤滑剤排出部35における連通孔35bは、両貫通孔22d、22dの中間の位置で、排出孔35aに連通するように形成されている。したがって、本実施例では、連通孔35bは、各貫通孔22dの収容空間に対する前記幅方向における同じ側に設けられる両貫通孔22d、22dのための潤滑剤排出部35、35に対し共通となっている。なお、その各連通孔35bには、雌ネジが形成されており、その雌ネジに螺合されるかたちで排出用のグリースニップル34が取り付けられている。
以上のように構成された中間支持部20によれば、収容空間28から古い潤滑剤が排出される際に弾性変形する各ラバーリング25に対する収容空間28側とは反対の側であって潤滑剤排出部35よりも外側にオイルシール26が設けられており、その収容空間28、ラバーリング25、及び潤滑剤排出部35が設けられる外側空間29を含む貫通孔22d内の空間が外部に対し閉塞された状態となっている。したがって、ラバーリング25の弾性変形及び潤滑剤排出部35からの古い潤滑剤の排出がその閉塞された空間内で行われるため、収容空間28への異物の侵入を可及的に防止することができる。それにより、軸受24が収容された収容空間28内に貯留されている潤滑剤が早期に劣化することを有効に防止することができる。
以上では、本発明の織機の軸支持装置の一実施例について説明したが、本発明による織機の軸支持装置は、前記実施例に限定されるものではなく、以下のような変形した例でも実施が可能である。
(1)潤滑剤排出部について、前記実施例では、軸支持装置としての中間支持部20が2本の開口シャフト3、3を支持するように、そのハウジング22は、各開口シャフト3に対応するハウジングに相当する部分(ハウジング部)が一体化された構成となっている。その上で、その2つの前記ハウジング部に対しそれぞれ設けられる潤滑剤排出部35は、前記幅方向における収容空間28に対する同じ側に設けられるものについて、その一部(連通孔35b)が共通であるように形成されている。しかし、前記のように2つの前記ハウジング部が一体化された構成であっても、その2つの前記ハウジング部に対しそれぞれ設けられる潤滑剤排出部は、前記のように一部が共通であるように形成されるのに限らず、互いに独立するように形成されても良い。
具体的には、その2つの潤滑剤排出部については、例えば、2つのハウジング部のそれぞれに対し、そのハウジング部の外側面に開口すると共に外側空間に連通するように穿設された貫通孔であって、前記取付け状態で水平方向に延びるような貫通孔を形成し、その各貫通孔が潤滑剤排出部として機能するようにしても良い。
(2)軸支持装置について、前記実施例は、回転軸である開口シャフト3を2本備えたクランク式の開口装置1の中間支持部20に本発明を適用させる例となっており、その中間支持部20は、各回転軸に対応して設けられる2つの前記ハウジング部が一体化された構成となっている。すなわち、その構成は、前記幅方向における同様の位置において各回転軸に対応して設けられる2つの軸支持装置が、ハウジング及びブラケットを共通化した(一体的に構成された)ものとなっている。しかし、本発明の軸支持装置は、複数の回転軸を備えた装置に適用される場合であっても、各回転軸に対応して設けられる複数の軸支持装置が全体として一体的に構成されたものに限られない。
例えば、前記のように複数の回転軸に対し軸支持装置を設ける場合において、回転軸毎に独立したハウジングを設け、その回転軸毎のハウジングが共通の(単一の)ブラケットによって支持されるようにしても良い。あるいは、軸支持装置自体が回転軸毎に独立した構成、すなわち、ハウジングを回転軸毎に設けると共に、各ハウジングが対応する専用のブラケットによって支持されるように各軸支持装置を構成しても良い。
なお、前記のように軸支持装置全体(ハウジング+ブラケット)又はハウジングを回転軸毎に独立させて設ける場合には、その各ハウジングの前記幅方向における配置は、前記実施例の前記ハウジング部のような同じ位置に限らず、前記幅方向において重複しないように配置することも可能である。また、ハウジングを回転軸毎に独立させる場合には、共通のブラケットあるいは各ハウジングに専用のブラケットは、そのハウジングの前記幅方向における配置に応じた形状とすれば良い。
(3)以上で説明した例は、回転軸をその中間の位置において支持するのに設けられる中間支持部に対し本発明の軸支持装置を適用した例となっている。しかし、本発明の軸支持装置は、そのような中間支持部に限らず、回転軸の両端部のそれぞれを支持するのに設けられる軸端支持部にも適用可能である。
なお、その軸支持装置について、例えば、その軸支持装置は、前記実施例の図1において符号10で示されている構成のように、(前記実施例のようなブラケットにおいてでは無く、)そのハウジングにおいてサイドフレームに対し取り付けられるかたちで設けられたものとされる。そして、その構成の場合には、ハウジングの内部の構成としては、軸受が収容空間内の前記幅方向におけるサイドフレームに近接した位置に設けられ、仕切り部材が前記幅方向における軸受に対するサイドフレーム側とは反対の側(織機の内側)にのみ設けられた構成となる。
その場合、本発明においては、シール部材は、前記幅方向における仕切り部材に対する収容空間側(軸受側)とは反対の側に設けられるものであることから、前記幅方向における仕切り部材に対する織機の内側となる側にのみ設けられることとなる。また、潤滑剤排出部は、そのシール部材と仕切り部材との間の空間に連通するかたちで、収容空間に対する前記内側となる側にのみ設けられることとなる。
(4)以上では、複数の回転軸を備えた織機の装置に含まれる軸支持装置に対し本発明の軸支持装置が適用される例について述べたが、本発明の軸支持装置は、そのように複数の回転軸を備えた装置に含まれる軸支持装置に対し適用されるのには限られず、単一の回転軸を備えた装置に含まれる軸支持装置にも適用可能である。具体的には、本発明の軸支持装置は、織機の筬打ち装置に含まれるロッキングシャフトの軸支持装置や、織機の駆動装置に含まれる主軸の軸支持装置にも適用可能である。
また、本発明は、以上で説明したいずれの実施形態にも限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜に変更可能である。
1 開口装置
2 フレーム
2a サイドフレーム
2b サイドフレーム
2c フロントボトムステー
3 開口シャフト(回転軸)
4 開口レバー
5 押上ロッド
6 クランク機構
6a 偏心駆動部
6b コンロッド
6c 揺動レバー
9 綜絖枠
10 軸端支持部
20 中間支持部(軸支持装置)
21 ブラケット
22 ハウジング
22d 貫通孔
23 環状溝
24 滑り軸受(軸受)
24a 油送孔
25 ラバーリング(仕切り部材)
25a 円筒部
25b リップ部
26 オイルシール(シール部材)
26a 円筒部
26b リップ部
26c 金属バネ
27 大径部
28 収容空間
29 外側空間
30 供給孔(潤滑剤供給部)
31 グリースニップル(潤滑剤供給部)
34 グリースニップル(潤滑剤排出部)
35 潤滑剤排出部
35a 排出孔
35b 連通孔

Claims (1)

  1. 織機フレームにおける一対のサイドフレーム間に架設された回転軸を支持する織機の軸支持装置であって、前記回転軸を支持する軸受が内装されたハウジングと、前記ハウジング内で前記軸受を収容する収容空間を画定する仕切り部材と、前記収容空間に連通するように設けられて前記収容空間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを含み、前記仕切り部材が、潤滑剤の供給による前記収容空間の内圧の上昇に伴って潤滑剤が前記仕切り部材の外側に排出されるように構成された織機の軸支持装置において、
    前記回転軸の軸線方向に関し前記仕切り部材に対する前記軸受とは反対側に設けられて前記ハウジング内を閉塞するシール部材を含み、
    前記ハウジングが、内部における前記仕切り部材と前記シール部材とで画定される外側空間に連通するように形成されて潤滑剤を排出するための潤滑剤排出部を有する
    ことを特徴とする織機の軸支持装置。
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