JP2023046163A - 眼科装置及び眼科装置システム - Google Patents

眼科装置及び眼科装置システム Download PDF

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幸男 池澤
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Abstract

【課題】眼検査部が実施する眼検査に伴う検者の作業の情報を人事管理システムに連携させることができる眼科装置を提供する。【解決手段】被検者の眼情報を取得する眼検査部11と、眼検査部11によって実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部15と、を備えた眼科検査装置10である。そして、作業管理部15は、検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システム20に取得した作業情報を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、眼科装置及び眼科装置システムに関するものである。
従来、眼科装置と、眼科装置が設置された施設外にある外部端末とを通信ネットワークを介して接続し、外部端末による眼科装置の遠隔操作を可能とした眼科装置システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-136131号公報
ところで、眼科装置を遠隔操作する機会が増加することで、眼科装置を操作する検者の居場所が様々な形態に多様化してくる。一方、検者を評価する評価者は、居場所に拘らず検者の評価を客観的に行わなければ、検者の仕事に対するモチベーションを向上させることが難しい。そこで、眼科装置の操作に伴う検者の作業の情報を人事管理システムに連携させる必要があるという問題が生じる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、眼検査部にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報を人事管理システムに連携させることができる眼科装置及び眼科装置システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の眼科装置は、被検者の眼情報を取得する眼検査部と、前記眼検査部にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部と、を備え、前記作業管理部は、前記検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システムに、前記作業情報を送信する。
上記目的を達成するため、本発明の眼科装置システムは、被検者の眼情報を取得する眼検査部を備えた眼科装置と、前記眼検査部にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部と、情報の相互伝送が可能な通信ネットワークと、を備え、前記作業管理部は、前記通信ネットワークを介して前記作業情報を前記検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システムに送信する。
このように構成された本発明の眼科装置及び眼科装置システムでは、眼検査部にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報を人事管理システムに連携させることができる。
実施例1の眼科装置システムの構成を示す説明図である。 実施例1の眼科検査装置を示すブロック図である。 第1変形例の眼科装置システムの構成を示す説明図である。
以下、本発明の眼科装置及び眼科装置システムを実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1の眼科装置システム1は、図1に示すように、病院や診療所、眼鏡店等の各種の施設に設置された眼科検査装置10(眼科装置)と、眼科検査装置10の操作等を行う検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システム20と、これらを接続する通信ネットワーク30と、によって構築されている。
眼科検査装置10は、眼検査部11と、ユーザインターフェイス部(UI部)12と、通信部13と、制御部14と、を備える。これらの構成要素は、一体的に(単一の筐体内に)設けられていてもよいし、二以上の筐体内に分散配置されていてもよい。眼科検査装置10は、例えば、レフラクトメータ、ケラトメータ、眼圧計、スペキュラーマイクロスコープ、ウェーブフロントアナライザ、視野計、マイクロペリメータ、光干渉断層計(Optical coherence tomography:以下「OCT」という)、眼底カメラ、走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:以下「SLO」という)等である。レフラクトメータ及びケラトメータは、被検眼の屈折特性(屈折度数、角膜曲率等)を測定する。眼圧計は、被検眼の眼圧を測定する。スペキュラーマイクロスコープは、被検眼の角膜特性(角膜厚、角膜内皮細胞分布、角膜内皮細胞数等)を測定する。ウェーブフロントアナライザは、ハルトマン-シャックセンサを用いて被検眼の眼球の収差情報を測定する。視野計は、被検眼の視野を測定する。マイクロペリメータは、被検眼の視感度を測定する。OCTは、光干渉を利用して被検眼の眼底や前眼部、網膜等の断面像や3次元データ、解析データ(以下「OCTデータ」という)を取得する。眼底カメラは、被検眼の眼底画像を撮影する。SLOは、共焦点光学系を用いたレーザ走査によって被検眼の眼底画像を取得する。さらに、眼科検査装置10は、視標呈示装置とフォロプタとを含む視力検査装置等の自覚検査装置であってもよい。
眼検査部11は、制御部14による制御を受けて被検眼Eの検査(眼検査)を実施し、各種の眼情報を取得する。眼検査部11によって取得される被検眼Eの眼情報は、眼科検査装置10の種別に応じて異なり、例えば屈折特性、眼圧、角膜特性、眼球の収差情報、視野、視感度、OCTデータ、眼底画像、前眼部画像、自覚検査結果等である。
眼検査部11は、被検眼Eの特性を測定する機能又は被検眼Eを撮影する機能の少なくとも一方を備えている。眼検査部11は、図2に示すように、検査光学系111と、図示しない機構(アクチュエータ、動力伝達機構等)と、を備えている。検査光学系111は、被検眼Eに光を投射するための光学系と、被検眼Eに投射された光の戻り光を検出するための光学系と、を含む。また、検査光学系111は、被検眼Eに固視標を投影するための光学系や、アライメントを行うための光学系や、フォーカシングを行うための光学系等を含んでもよい。そして、検査光学系111の各種光学系は、それぞれ光学素子112、投射系113及び図示しない受光系を有している。さらに、検査光学系111は、受光系で検出した戻り光の検出結果(画像信号、映像信号等)を処理するためのプロセッサを有していてもよい。
光学素子112は、投射系113から出力された光束を被検眼Eに導く。光学素子112は、例えば、レンズ(対物レンズ等)、プリズム(対物プリズム等)、凹面鏡(放物面鏡等)、ガラス板などの各種光学素子のいずれかを含む。
投射系113は、光学素子112を介して被検眼Eを検査するための光束(検査光束)を被検眼Eに投射する。投射系113には、必要に応じてLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)114が設けられている。LCD114は、制御部14の制御を受けて動作する。LCD114は、検査に用いられる情報(検査情報:視標、固視標等)を表示する。
受光系は、被検眼Eに投射された光の戻り光を検出する。受光系は、必要に応じてCCD等の受光素子を有し、受光素子等で受信新た信号を眼情報として制御部14へ送信する。
ユーザインターフェイス部12は、検者によって操作され、情報入力や操作指示に使用される。また、ユーザインターフェイス部12は、被検者の所感(眼検査の感想や顧客満足度)を入力する入力部となる。なお、被検者の所感は、検者が被検者から聞き取って入力してもよいし、被検者が自ら入力してもよい。被検者の所感は、後述する音声入力装置123を用いた音声認識で入力してもよい。また、被検者の所感は、アンケートをスキャンして文字入力してもよい。さらに、ユーザインターフェイス部12は、被検者や検者に向けた情報を出力(表示)する。ユーザインターフェイス部12は、図2に示すように、操作装置121と、表示装置122と、音声入力装置123と、音声出力装置124と、を有している。
操作装置121は、眼科検査装置10の筐体や外部に設けられたボタン、キー、ジョイスティック、ノブ、操作パネル等の操作デバイスである。また、操作装置121は、眼科検査装置10に接続されたパーソナルコンピュータ等の操作デバイス(マウス、キーボード、トラックパッド、ボタン、タッチパネル等)を含んでもよい。表示装置122は、フラットパネルディスプレイ等の表示デバイスである。音声入力装置123は、音声情報を電気信号に変換するマイクロフォンと、マイクロフォンで変換された電気信号を処理する回路とを含んで構成される。また、音声出力装置124は、例えば、出力される音声情報(音声信号)を処理する回路と、処理された音声情報を出力するスピーカとを含んで構成される。
なお、ユーザインターフェイス部12は、操作装置121と表示装置122とが一体化されたタッチパネル等のデバイスや、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)によって構成されてもよい。また、ユーザインターフェイス部12は、音声入力装置123から入力された検者等の音声に基づいて、情報入力や操作指示を行うためのプロセッサ及びコンピュータプログラムを有していてもよい。さらに、ユーザインターフェイス部12は、一部又は全部をパーソナルコンピュータ、携帯端末、テレビ受像機、スマートテレビ等によって構成してもよい。
通信部13は、通信ネットワーク30を介して人事管理システム20との間でデータ通信を行う。通信部13によるデータ通信の方式は、通信ネットワーク30に応じて任意に設定される。通信部13によるデータ通信は、有線通信でも無線通信でもよい。なお、通信部13により送受信されるデータは暗号化されてもよい。この場合、例えば、制御部14は、送信データを暗号化する暗号化処理部と、受信データを復号化する復号化処理部とを含む。
制御部14は、各種の制御や演算を実行する。制御部14はプロセッサを含む。なお、本明細書において「プロセッサ」は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。制御部14は、図示しない記憶回路や記憶装置に格納されているプログラムを読み出し実行することで、各種の制御や演算を実行する。制御部14は、さらにRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブなどを含んでいてもよい。なお、制御部14は、一部又は全部をパーソナルコンピュータや携帯端末によって構成することができる。
そして、制御部14は、作業管理部15を備えている。作業管理部15は、眼検査部11によって眼検査を実施する際、眼検査に伴う検者の作業を監視し、検者の作業の情報である作業情報を取得する。さらに、作業管理部15は、通信ネットワーク30を介して取得した作業情報を人事管理システム20に送信する。なお、作業情報は、様々な情報を点数化した数値で示されてもよいし、文字(文章)や記号等によって示されてもよい。
そして、作業情報は、眼検査の実施時、検者が眼検査部11に対して行った作業内容を示す情報や、眼検査に伴う検者の作業時間、検者のタイプを示す情報等である。なお、「検者のタイプを示す情報」とは、一人(単独)で作業を行う検者、他の検者から呼び出されてサポートを行う検者、眼科検査装置10の操作を教育する検者、眼科検査装置10の動作をテストする検者か、他の検者を複数人でサポートする検者等の検者の作業内容を特定する情報である。また、眼検査の実施時間によって、トラブル等の不測の事態が発生した場合の冗長程度を示すことが可能である。
また、作業管理部15は、少なくとも眼検査の実施時刻、眼検査の難易度、眼検査の重要度、眼検査の継続時間、眼検査の開始時点での眼検査部11の状態を、人事管理システム20に送信する作業情報のいずれかに含めてもよい。なお、「眼検査の実施時刻」とは、眼検査を行った時刻である。「眼検査の難易度」とは、眼検査の種別に伴う操作難易度や、被検者の状態や疾患の程度等に伴う操作難易度等である。眼検査の難易度は、眼検査の種別や被検者の状態、疾患の程度等に応じて予め設定される。「眼検査の重要度」は、検査項目の数である。一般的に重要と判断される眼検査ほど検査項目が増大する。「眼検査開始時点での眼検査部11の状態」とは、眼検査を開始時する際の眼検査部11の設定状態である。
さらに、作業管理部15は、眼検査の実施時刻、眼検査の難易度、眼検査の重要度、眼検査の継続時間、眼検査の開始時点での眼検査部11の状態のそれぞれに応じた重みづけ情報を、作業情報に付加して人事管理システム20に送信してもよい。「重みづけ情報」とは、人事管理システム20において、人事評価の参考にされる情報の一つである。例えば、重みづけ情報が高いほど、高い人事評価とされる。
すなわち、作業管理部15は、「眼検査の実施時刻」において、例えば、検者の業務時間内か業務時間外かによって重みづけ情報を変更し、検者の業務時間外の方が業務時間内よりも高い重みづけ情報に設定する。また、作業管理部15は、「眼検査の難易度」において、例えば疾患の可能性の有無や、ピンホールテストの実施有無、レフリング像表示による白内障の可能性の有無等によって重みづけ情報を変更する。また、作業管理部15は、「眼検査の継続時間」に応じて重みづけ情報を変更し、継続時間が長いほど高い重みづけ情報に設定する。また、作業管理部15は、「眼検査の重要度」に応じて重みづけ情報を変更し、例えば検査項目が多いほど高い重みづけ情報に設定する。また、作業管理部15は、「眼検査開始時点での眼検査部11の状態」において、眼検査部11がオフ状態から眼検査を実施する場合と、眼検査部11がスタンバイ状態から眼眼検査を実施する場合と、眼検査部11がアクション状態から眼検査を行う場合とでは、重みづけ情報を次第に低く設定する。
また、作業管理部15は、ユーザインターフェイス部12を介して入力された被検者の所感を、人事管理システム20に送信する作業情報に含めてもよい。さらに、作業管理部15は、被検者の所感(顧客満足度)に応じた重みづけ情報を、作業情報に付加して人事管理システム20に送信してもよい。
また、作業管理部15は、検者の属性又は被検者の属性の少なくとも一方を、人事管理システム20に送信する作業情報に含めてもよい。なお、「検者の属性」とは、眼科検査装置10が設置された施設(病院や眼鏡店)の社員、嘱託社員、フリーランサー等の身分、検者の所属、検者の経験値(熟練度)、検者が持つ資格、検者の役職や役割等に基づく専門性、検者が理解可能な言語、自画像の表示有無等である。また、「被検者の属性」とは、被検者の年齢、既往症、基礎疾患、検査困難度、被検者が理解可能な言語、検査場所(自宅、診療所等)等である。さらに、作業管理部15は、検者の属性や被検者の属性に応じた重みづけ情報を、作業情報に付加して人事管理システム20に送信してもよい。
さらに、作業管理部15によって作業情報に含める情報は、上述の情報に限らない。作業情報に含めて人事管理システム20に送信される情報は、検者の作業に何らかの影響を与える情報であればよい。つまり、例えば、作業管理部15は、眼検査の属性や、眼科検査装置10の設備負荷、検査記録から判断可能な作業内容等を、作業情報に含めて人事管理システム20に送信してもよい。なお、「眼検査の属性」は、眼底検査、屈折検査等の検査種別や、累進焦点レンズ処方、コンタクトレンズ処方等の処方種別を示す情報である。眼検査の属性に応じて、眼検査の難易度や眼検査の継続時間等が変動する。また、「眼科検査装置10の設備負荷」は、音声入力や映像入力、文字入力等の可否等、眼科検査装置10のユーザインターフェイス部12の性能を示す情報である。眼科検査装置10の設備負荷に応じて、眼検査時の検者の作業負担が変動するため、眼検査の継続時間等が影響を受ける。また、「検査記録から判断可能な作業内容」とは、例えば音声記録や映像記録、検査状況を示すデータ記録、カルテ等に記載の文字記録等から判断される検者の作業負担を示す情報である。これらの情報は、ユーザインターフェイス部12等を用いて作業管理部15に入力される。
人事管理システム20は、検者の人事評価に必要なデータを管理するシステムであり、検者を評価する評価者によって利用される。人事管理システム20は、人事評価に必要なデータの他に、労務管理や人事情報等の人事業務全般のデータを管理してもよい。人事管理システム20は、周知のシステムであり、詳細な説明は省略する。
通信ネットワーク30は、眼科検査装置10と人事管理システム20を接続し、双方の間で情報の相互伝送を可能とする通信機構である。通信ネットワーク30は、インターネット、LAN(Local Area Network)、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信等がある。なお、通信ネットワーク30を介したデータ通信は、ケーブルを用いた有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。
以下、実施例1の眼科検査装置10の作用効果を説明する。
一般的に、眼科検査装置10の眼検査部11によって実施する眼検査は、検査内容や被検者の状態等によって検者の作業負担が大きく異なる。例えば、白内障等の疾患、その他により視力が出ない被検者の眼検査を行う場合は、症状に見合う設定の変更を要したり、必要な検査項目が増加したりする。また、眼の調節が不安定な被検者の眼検査を行う場合は、枠の強調設定を行う場合がある。さらに、両眼視で斜位や斜視を検査する場合では、片眼ずつ検査を行う場合とは異なる設定としなければならない。そのため、検者はその時々の状況に応じた作業を行う必要があり、作業負担を一律に決めることができない。
一方、検者が眼科検査装置10を遠隔操作する機会が増加しており、検者の居場所が様々な形態に多様化している。そのため、検者を評価する評価者は、検者が行う作業を直接見て確認し、評価の参考にすることが難しい。しかしながら、評価者が検者の評価を客観的に行わなければ、検者の仕事に対するモチベーションを向上させることができない。
これに対し、実施例1の眼科検査装置10は、被検者の眼情報を取得する眼検査部11と、眼検査部11にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部15と、を備えている。そして、眼検査部11によって眼検査を実施した際、作業管理部15は、眼検査に伴う検者の作業の情報(作業情報)を取得し、取得した作業情報を人事管理システム20に送信する。
これにより、人事管理システム20を利用する評価者は、眼科検査装置10から送信された作業情報に基づいて、検者の人事評価を行うことが可能となる。つまり、実施例1の眼科検査装置10は、眼検査部11が実施する眼検査に伴う検者の作業の情報を人事管理システム20に連携させることができる。この結果、評価者は、検者の居場所に拘らず、検者の評価を客観的に行うことができ、検者は自身の作業に見合う信頼のおける報酬を得ることができる。このため、眼科検査装置10は、検者の仕事に対するモチベーションの向上に寄与することができる。
また、実施例1の眼科検査装置10では、作業管理部15が、眼検査の実施時刻、眼検査の難易度、眼検査の重要度、眼検査の継続時間、眼検査の開始時点での眼検査部11の状態の少なくともいずれかを作業情報に含めてもよい。
これにより、眼科検査装置10は、検者が行った作業に基づいて、人事評価に有効な作業情報を人事管理システム20に送信することができる。このため、評価者は、より的確な評価を行うことが可能となる。
また、実施例1の眼科検査装置10は、被検者の所感を入力する入力部(ユーザインターフェイス部12)を有している。そして、作業管理部15は、ユーザインターフェイス部12を介して入力された被検者の所感を作業情報に含めてもよい。このため、眼科検査装置10は、眼検査に伴って検者が行った眼検査部11の操作内容だけでなく、眼検査を受けた被検者による検者の評価(顧客満足度)を作業情報に含めて、人事管理システム20に送信することができる。このため、評価者は、検者の人事評価を行う際、被検者による検者の評価を参考にすることが可能となる。
また、実施例1の眼科検査装置10では、作業管理部15が、検者の属性又は被検者の属性の少なくとも一方を作業情報に含めることができる。これにより、評価者は、眼検査を実施したときの検者の状況をより詳細に把握することができる。さらに、評価者は、検者の作業内容や作業時間等といった他の作業情報と、検者の属性や被検者の属性とを比較して、より客観的な人事評価を行うことが可能となる。
さらに、実施例1の眼科検査装置10では、作業管理部15が、人事管理システム20に送信する作業情報に含めた「眼検査の実施時刻」、「眼検査の難易度」、「眼検査の重要度」、「眼検査の継続時間」、「眼検査開始時点での眼検査部11の状態」、「被検者の所感」、「検者の属性」、「被検者の属性」のいずれかに基づいて、重みづけ情報を付加してもよい。
これにより、評価者は、眼科検査装置10から送信された作業情報に基づいて検者の人事評価を行う際、作業内容に応じた重みづけ判断を行う必要がない。このため、人事管理システム20のシステム負荷の軽減を図ることができる。
以下、実施例1の眼科検査装置10の作業管理部15によって、作業情報を数値で示す場合の具体的な作業情報の算出方法を説明する。
ここでは、作業管理部15は、作業情報を「作業給」と「能力給」と「特別加算給」とに分けて算出する。作業給は、検者の作業内容、作業時間、眼検査の実施時刻、眼検査の難易度、眼検査の重要度、眼検査の継続時間、眼検査部11の状態に基づいて算出される。また、能力給は、検者のタイプ(勤務年数、資格、経験等)、被検者の所感、検者の属性、被検者の属性に基づいて算出される。特別加算給は、眼検査の属性、眼科検査装置10の設備負荷、検査記録から判断可能な作業内容等に基づいて算出される。
作業管理部15は、作業給、能力給、特別加算給の算出ルールを例えば以下のように予め設定する。なお、作業給は、「標準作業給」と「加算作業給」とに分けられ、加算作業給が重みづけ情報となる。また、能力給は、「標準能力給」と「加算能力給」とに分けられ、加算能力給が重みづけ情報となる。さらに、特別加算給は全て重みづけ情報である。
・検者の勤務時間内に、アクション状態の眼検査部11によって、予め設定された標準検査を標準時間内に、一人の検者の操作によって実施し、且つ、被検者が予め設定した「標準状態」である場合、標準作業給として、作業給に1点加算する。なお、被検者の「標準状態」とは、標準設定によって必要な検査を実施可能な状態を意味する。
・被検者の状態に応じて眼検査部11の設定を標準設定から変更する必要がある場合は、被検者の状態を「要調整状態」と判断して、加算作業給として作業給に1点加算する。
・眼検査の難易度、眼検査の重要度、眼検査の継続時間に応じて、適宜設定される加算作業給を作業給に加算する。なお、眼検査の難易度、重要度、継続時間に応じて加算作業給となる加算点数を変動させる。
・検者の勤務時間外に眼検査を実施する場合は、加算作業給として作業給を1.5倍する。
・眼検査開始時点での眼検査部11の状態がオフ状態の場合は、加算作業給として作業給を2倍する。
・眼検査開始時点での眼検査部11の状態がスタンバイ状態の場合は、加算作業給として作業給を1.2倍する。
・全ての検者に対し、標準能力給として能力給に0.2点を加算する。
・検者ごとに、検者のタイプ、勤務期間、資格、経験等によって数値化された能力給ランクが予め設定されており、標準能力給(0.2点)と能力給ランクとの差を、加算能力給として能力給に加算する。
・被検者の属性と検査の属性とのマッチング状況に応じて、適宜設定される加算能力給を能力給に加算する。なお、属性マッチング状況に応じて、加算能力給となる加算点数を変動させる。
・被検者の所感に応じて、適宜設定される加算作業給を作業給に加算する。なお、所感の内容に応じて、加算能力給となる加算点数を変動させる。
・特別加算給は、眼検査の属性、眼科検査装置10の設備負荷、検査記録から判断可能な作業内容等に応じて、作業情報に適宜加算する。
例えば、検眼歴10年のベテラン検者(能力給ランクが0.4)が、自覚検査と他覚検査を実施可能な両眼複合機である眼検査部11によって、5分以内に終わる標準検査を実施する際、被検者の状態が、左右眼の球面度数の差が3D以上であるシチュエーションを考える。この場合、左右眼の像の大きさが異なってしまうので、検者は不等像の検査を行い、再度、違和感がないかチェックを行う必要がある。そのため、被検者の状態は「要調整状態」になる。また、検査時間は、標準時間(5分)に対し、5分程度長くなった。
この場合、作業管理部15は、まず、標準作業給として作業給に1点加算し、さらに、被検者が「要調整状態」のため、加算作業給として1点加算する。また、作業管理部15は、標準能力給として能力給に0.2点加算し、さらに、能力給ランクが0.4であることから、能力給ランクと標準能力給との差である0.2点を加算能力給として加算する。
すなわち、人事管理システム20に送信される作業情報は、下記式(1)によって算出される。
作業情報=1+1+0.2+0.2=2.4 ・・・(1)
次に、例えば、検眼歴20年のベテラン検者(能力給ランク0.6)が、自覚検査と他覚検査を実施可能な両眼複合機である眼検査部11によって、5分以内に終わる標準検査を実施する際、被検者の状態が、斜位によって眼精疲労を感じているシチュエーションを考える。この場合、検者は斜視測定を行って調整し、再度、違和感がないかチェックを行う必要がある。そのため、被検者の状態は「要調整状態」になる。また、検査時間は、標準時間(5分)に対し、5分程度長くなった。さらに、このとき、検者は1か月の休暇でイギリスに滞在しており、東京にある眼検査部11を遠隔操作して眼検査を行うとする。また、眼検査時、東京では午後2時とすると、イギリスでは午前6時であるため、検者は勤務時間外の作業となる。また、眼検査開始時点での眼検査部11の状態がオフ状態であるとする。
このような場合、作業管理部15は、まず、標準作業給として作業給に1点加算し、次に、被検者が「要調整状態」のため、加算作業給として1点加算する。また、作業管理部15は、検者の勤務時間外の作業であることから、加算作業給として作業給を1.5倍する。さらに、作業管理部15は、眼検査部11の状態がオフ状態であることから、加算作業給として作業給を2倍する。そして、作業管理部15は、標準能力給として能力給に0.2点加算し、さらに能力給ランクと標準能力給との差である0.4点を加算能力給として加算する。
すなわち、人事管理システム20に送信される作業情報は、下記式(2)によって算出される。
作業情報=(1+1)×1.5×2+0.2+0.4=6.6 ・・・(2)
次に、例えば、検眼歴2年の通常検者(能力給ランク0.2)が、自覚検査と他覚検査を実施可能な両眼複合機である眼検査部11によって、5分以内に終わる標準検査を実施する際、被検者の状態が「標準状態」であるとき、眼検査開始時点での眼検査部11の状態がスタンバイ状態であるシチュエーションを考える。さらに、このとき、被検者の属性がベトナム人で、検者の属性がベトナム在住のベトナム語に堪能であるとする。
この場合、ベトナム人の被検者に対し、ベトナム語が堪能な検者が対応するため、被検者の作業負担が低いことから、作業管理部15は、検者の属性と被検者の属性とのマッチング状況を「高い」と判断する。このため、属性のマッチング状況に対しては、加算能力給は発生しない。つまり、作業管理部15は、標準作業給として作業給に1点加算するだけである。ただし、作業管理部15は、眼検査部11の状態がスタンバイ状態であることから、加算作業給として作業給を1.2倍する。また、能力給ランクと標準能力給との差がゼロであるため、作業管理部15は、標準能力給として能力給に0.2点加算する。
すなわち、人事管理システム20に送信される作業情報は、下記式(3)によって算出される。
作業情報=1×1.2+0.2=1.4 ・・・(3)
このように、作業管理部15は、予め設定した算出ルールに法って、検者が作業を行うときのシチュエーションに応じて作業情報を数値化して算出し、人事管理システム20に送信する。作業管理部15は、予め作業情報の算出ルールを設定し、作業情報を数値化して示すことで、作業情報を客観的に取得するすることができる。また、作業管理部15は、作業情報に対して重みづけ情報を適切に付加することができ、作業情報の客観性を高めることができる。
そして、実施例1の眼科装置システム1は、被検者の眼情報を取得する眼検査部11及び眼検査に伴う検者の作業情報を取得する作業管理部15を有する眼科検査装置10と、検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システム20と、眼科検査装置10と人事管理システム20を接続する情報の相互伝送を可能とする通信ネットワーク30と、を備えている。そして、作業管理部15は、通信ネットワーク30を介して作業情報を人事管理システム20に送信する。
これにより、眼科検査装置10が設置された場所や、人事管理システム20が設置された場所等に拘らず、眼検査部11が実施する眼検査に伴う検者の作業の情報を人事管理システム20に連携させることができる。また、遠隔操作によって検者が眼科検査装置10の設置場所とは異なる場所から眼科検査装置10を操作しても、眼科検査装置10は適切な作業情報を人事管理システム20に送信することができる。すなわち、遠隔操作による眼検査が増加しても、客観的な人事評価を担保することが可能となる。
以上、本発明の眼科装置及び眼科装置システムを実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の眼科装置システム1では、複数の眼科検査装置10のそれぞれが作業管理部15を備えた例が示されたが、これに限らない。例えば、図3に示す第1変形例の眼科装置システム1Aのように、通信ネットワーク30を介して眼検査部11を有する複数の眼科検査装置10Aを、各眼科検査装置10Aとは別に設置した作業管理部15Aに接続してもよい。この場合、人事管理システム20も通信ネットワーク30に接続する。
このような第1変形例の眼科装置システム1Aでは、作業管理部15Aは、通信ネットワーク30を介して、複数の眼科検査装置10Aの各眼検査部11が実施する眼検査に伴う検者の作業情報をそれぞれ取得する。そして、作業管理部15Aは、通信ネットワーク30を介して、取得した作業情報を人事管理システム20に送信する。
このため、第1変形例の眼科装置システム1Aは、作業管理部15Aによって、複数の眼科検査装置10Aにて取得される作業情報を一括で管理することができる。
1 眼科装置システム
10 眼科検査装置(眼科装置)
11 眼検査部
12 ユーザインターフェイス部
13 通信部
14 制御部
15 作業管理部
20 人事管理システム
30 通信ネットワーク

Claims (6)

  1. 被検者の眼情報を取得する眼検査部と、
    前記眼検査部にて実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部と、を備え、
    前記作業管理部は、前記検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システムに、前記作業情報を送信する
    ことを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1に記載された眼科装置において、
    前記作業管理部は、前記眼検査の実施時刻、難易度、継続時間、前記眼検査の開始時点での前記眼検査部の状態の少なくともいずれかを前記作業情報に含める
    ことを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された眼科装置において、
    前記被検者の所感を入力する入力部を有し、
    前記作業管理部は、前記入力部を介して入力された前記被検者の所感を前記作業情報に含める
    ことを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された眼科装置において、
    前記作業管理部は、前記検者の属性又は前記被検者の属性の少なくとも一方を前記作業情報に含める
    ことを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された眼科装置において、
    前記作業管理部は、前記作業情報に含めた情報のいずれかに基づいて、前記作業情報に重みづけ情報を付加する
    ことを特徴とする眼科装置。
  6. 被検者の眼情報を取得する眼検査部を備えた眼科装置と、
    前記眼検査部が実施する眼検査に伴う検者の作業の情報である作業情報を取得する作業管理部と、
    情報の相互伝送が可能な通信ネットワークと、を備え、
    前記作業管理部は、前記通信ネットワークを介して前記作業情報を前記検者の人事評価に必要なデータを管理する人事管理システムに送信する
    ことを特徴とする眼科装置システム。
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