JP2023044310A - 構成要素に接着フィルムを付与するための方法及びそのために好適な器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成要素に接着フィルムを付与するための自動化可能な方法及び器具を提供する。【解決手段】接着フィルム160を付与するために、接着フィルムが構成要素170の表面と弾性膜120の間に配置され;弾性膜が少なくとも特定の領域(複数)において凸側及び凹側を有する湾曲状態に変形され、接着フィルムの接着層が弾性膜によって全領域で構成要素の表面の上に押圧されるようにまず凸側で構成要素の表面と接触し;接着フィルムの接着層が接着フィルムの方に面する弾性膜の側に付与される負圧によって全領域で構成要素の表面の上に押圧され;この負圧によってもたらされる変形に対して構成要素を安定化するために、弾性膜が接着フィルムとともにプランジャー手段の助けで構成要素の表面に対して押圧される。【選択図】図2

Description

以下に記載される本発明は、構成要素に接着フィルムを付与するための方法及び器具に関する。
接着フィルムは、多くの用途の分野で、例えば表面に色パターンを転写するための装飾目的のため、例えば塗装表面のための保護のように機能目的のため、又は刻印などの付与のために使用されている。特に、接着フィルムは、自動車の連続製造で、例えば石キズ保護として、型式番号の付与のため、そしてもちろん視覚的デザインの目的のために増加する用途を見出されている。
一般に、例えば接着フィルムによって色パターンを付与するときに伴なう苦労は、多段階の塗装プロセスにおいてかかるパターンを作るときの苦労よりかなり小さい。しかしながら、連続製造における接着フィルムの付与は、決して取るに足らないものではない。接着フィルムが大きいほど、接着剤を与えられる表面に正確にそれを配置し、空気の含有やひだの形成なしでそれを接着結合することは難しくなる。これらのプロセスの自動化は、今までうまくいかなかった。例えば自動車の連続製造における接着フィルムの付与は、これまで手で実施されてきた。
US6197397B1は、接着層内に微小構造通路を含む接着フィルムを開示する。これらの通路は、接着フィルムが付与されるときに空気の含有を避けるために空気を逃がせること、及び手で再加工して余分な空気を除去できることを意図される。それゆえ、それらは、微小構造通路のない従来の接着フィルムより自動化された処理のためには良好である。
しかしながら、かかる接着フィルムは、極めて高価である。さらに、微小構造の接着層のため、それらは、高品質表面の形成のためにはあまり適さない。接着フィルムは、一般にキャリアフィルムを含み、その一方の側は、接着層でカバーされ、その他方の側は、任意選択的に多層の塗料層でカバーされる。極めて薄いキャリアフィルムを使用するとき、微小構造は、接着結合された後であっても目に見える痕跡をまだ残す。特に厚い接着フィルムの使用は、基本的に望まれない。問題は、実際には厚いフィルムを使用することによって解決されることができる。しかしながら、これらは、基体の上に重く横たわる。もしクリア塗料がその上に被覆されないのなら、これもまた、満足な結果に導かない。
PCT/EP2019/086500の出願番号を有する出願人のまだ公開されていないPCT出願は、前述の問題に対応する、表面に接着フィルムを付与するための方法及び器具を開示する。この目的のため、自動化されたシステムの助けで接着層を含む接着フィルムは、接着剤を与えられる表面と弾性膜の間に配置される。膜と表面の間に付与される負圧の結果として、膜には、凸側及び凹側が形成され、膜は、凸側で表面に最初に接触するまで表面の方向に湾曲し、従って接着フィルムの接着層は、膜によって全領域で表面の上に押圧される。膜の湾曲の程度は、ここでは膜の両側上の圧力比の調整によって制御される。例えば負圧の付与によって発生される膜の湾曲は、膜の後側上の対応する正圧によって支持されることが可能である。
この方法は、中実の構造的に補強された加工品の場合には優れた結果に導く。しかしながら、もし極めて薄い可撓性の金属シートが被覆されることになるなら、問題が起こる。前述の負圧の付与のため、かかる場合には膜だけでなく、金属シートも変形し、おそらく金属シートは永続的に変形することがありうる。さらに、接着剤を与えられる表面の変形は、工程を制御することを難しくさせる。なぜなら表面と膜の間の距離は、突然の制御されない態様で変化しうるからである。
関連するが、詳細に関しては極めて異なる方法がDE19812402A1において知られている。この文献は、ボディシートのような加工品にフィルムを付与することに関する。この目的のため、付与されるフィルムは、凸形状に変形され、被覆される表面の上に押圧される。これは、フレームの助けで行なわれ、フレーム中に膜がクランプされ、この膜にフィルムが固定される。フィルムは、負圧によってその上に押圧される。しかしながら、PCT/EP2019/086500に記載された方法とは対照的に、膜の両側上の圧力比の調整は記載されていない。代わりに、膜の背後の後部空間が弾性フォームで満たされている。
以下に記載される本発明は、PCT/EP2019/086500で知られた方法及び前述の器具を改良する課題に基づく。特に、接着フィルムを付与するための自動化可能な方法及び器具を開発することが意図され、それは、連続製造、例えば自動車の製造のために意図された製造ラインに一体化されうるものである。
この問題を解決するために、本発明は、請求項1に記載の特徴を有する方法、及び請求項10に記載の特徴を有する器具を提案する。従属請求項は、本発明の発展例を与える。
接着フィルムを付与するための本発明による方法は、常に以下の工程を含む:
(a)構成要素を準備する、
(b)接着層を含む接着フィルムを準備する、
(c)構成要素の表面に接着フィルムを付与する。
上述の特徴(c)に従った接着フィルムの付与のため、本発明によれば以下の特徴が与えられる:
(d)接着フィルムが、構成要素の表面と弾性膜の間に配置される、
(e)弾性膜が、少なくとも特定の領域(複数)において凸側及び凹側を有する湾曲状態に変形され、接着フィルムの接着層が弾性膜によって全領域で構成要素の表面の上に押圧されるようにまず凸側で構成要素の表面と接触する、
(f)接着フィルムの接着層が、接着フィルムの方に面する弾性膜の側に付与される負圧によって全領域で構成要素の表面の上に押圧される、
(g)この負圧によってもたらされる変形に対して構成要素を安定化するために、弾性膜が、接着フィルムとともに、プランジャー手段の助けで構成要素の表面に対して押圧される。
膜の使用は、前記方法にとって極めて重要である。前記膜は、好ましくは弾性材料から構成される層として構成され、互いに反対に位置される二つの平坦な側を含む。構成要素の表面に対して弾性膜を押すためには、プランジャー手段が、接着フィルムから離れて面する膜の側に圧力を及ぼすことができるように配置されることが好ましい。
特に好ましくは、負圧によってもたらされる変形に対して構成要素を安定化するためには、弾性膜は、接着フィルムとともにプランジャー手段の助けで構成要素の表面に対して押され、接着フィルムの接着層は、点状の接触領域で表面上に押圧される。前記点状の接触領域は、接着フィルムから離れて面する膜の側に対して押すプランジャー手段から既に生じた膜の湾曲から起こる。さらに、それはまた、負圧の付与から生じる。負圧及びプランジャー手段は、互いに独立して、一緒に湾曲をもたらしうる。
各場合において、まず湾曲の最も高い場所は、接着フィルムを表面の上に点状接触領域で押す。負圧が増加すると、膜の他の領域もまた、表面に対して引っ張られる。次いで、接触領域は、接着層が全領域で表面に接触するまで半径方向に広がる。
特に、プランジャー手段は、膜がプランジャー手段の圧力の結果として構成要素の方向に湾曲するように膜に対して配置され、従って膜と表面の接触又は膜と表面の間に配置された接着フィルムと表面の接触が実施され、そこで膜又は接着フィルムがプランジャー手段なしであっても(即ち、負圧によって引っ張られるだけであっても)最初に表面と接触するだろう。
好ましくは、前記方法では、膜及び接着フィルムは、初期接触領域が接着剤を与えられる表面及び接着フィルムの中央領域に形成されるように、接着剤を与えられる表面の上に配置される。その結果、接触領域は、そこから接着フィルムの縁の方向に広がる。これは、空気含有の危険を最小にする。
かかる手順は、従来の接着フィルムの手での付与の場合にはほとんど不可能である。手での付与中に表面上の接着フィルムの正確な配置を確保するためには、接着フィルムの縁が、まず手で常に整合され、押されなければならない。
負圧を設定するためには、膜の二つの平坦な側の間の圧力差が、好ましくは接着フィルムの方に面する弾性膜の側によって設定される。この側には、接着フィルムから離れて面する側より低い圧力が付与される。結果として、弾性膜は、構成要素の方向において、見る方向に依存して引っ張られるか又は押され、その結果として、接着フィルムが構成要素の表面の上に押圧されることができる。
冒頭で述べたように、圧力感受性構成要素の場合、例えば薄い金属シートの場合の負圧の付与は、構成要素の望まれない変形をもたらしうる。この問題は、本発明による方法ではプランジャー手段の使用によって解決される。プランジャー手段は、このプロセス時に構成要素の表面に対して押し、従って膜及び接着フィルムの方向の変形に対して、特に接着フィルムの方に向けられた湾曲に対して構成要素を保護する。第一に、かかる湾曲は、特にこの湾曲が突然起こるなら、構成要素への接着フィルムの均一な付与を難しくするだろう。第二に、かかる湾曲は、構成要素の永続的な変形をもたらし、それは、もちろん望まれない。これらの問題は、プランジャー手段が構成要素を安定化するために使用される場合は起こらない。それゆえ前述の方法は、構造的に弱い及び/又は極めて可撓性の構成要素への接着フィルムの付与のために特に有利で好適である。
圧力差は、様々な方法で形成されることができる。例えば、大気圧(1bar)は、弾性膜と構成要素の表面の間の領域で設定されることができ、弾性膜の他方の側は、大気圧より高い圧力で設定されることができる。
本発明の方法による方法の特に好ましい改良では、圧力差を設定するためには、すぐ下の追加の特徴(a)~(c)の少なくとも一つが与えられる:
(a)接着フィルムの方に面する弾性膜の側に付与される負圧が、接着フィルムから離れて面する弾性膜の側に付与される圧力及び/又は構成要素の後側に付与される圧力に比例して与えられる、
(b)負圧が、1bar未満の圧力である、
(c)負圧を設定するために、接着フィルムの方に面する弾性膜の側によって画定される負圧室、及び接着フィルムから離れて面する弾性膜の側によって画定される圧力均等室が、排気され、それにより圧力均等室が換気される。
好ましくは、すぐ上の特徴(a)~(c)は、組み合わせて実施される。
前記方法のこれらの好ましい有利な実施形態では、負圧設定は、大気圧未満であり、それより高い圧力、例えば大気圧は、それに比例して膜の他の側を支配する。負圧は、好ましくは、0.01mbar~1bar、特に好ましくは0.01mbar~750mbarの範囲にある。
接着剤を与えられる領域及び構成要素のサイズに依存して、一つ以上のプランジャー手段が与えられることができる。もし単一のプランジャー手段が与えられるなら、このプランジャー手段は、それが接着剤を与えられる領域の中心領域に対して接着フィルムとともに膜を押すように配置されることが好ましい。複数のプランジャー手段の場合には、圧力接触のための複数の場所が、接着剤を与えられる表面上に分配されるように与えられる。
プランジャー手段は、少なくとも一つの拡張可能なピストンを含むことが好ましく、それは、プランジャーヘッド、例えば丸いプランジャーヘッドを備える。丸いプランジャーヘッドは、特に有利である。なぜなら、丸いプランジャーヘッドの場合、構成要素の表面上に押した跡などが全く発生しないからである。ピストンは、特に作動可能なシリンダーによって拡張されることができる。一部の実施形態では、プランジャーヘッド自体は、弾性構成を有するか、又は弾性材料で被覆される。
少なくとも一つのプランジャー手段の拡張に関して、即ちプランジャー手段の前進に関して、本発明による方法は、すぐ下の特徴(a)によって特徴づけられることが特に好ましい:
(a)プランジャーヘッドが、負圧の設定と協働して(in coordination with)前進される。
換言すれば、弾性膜の偏向に導く圧力差の設定、及びプランジャー手段の前進は、互いに協働されることが好ましい。
圧力差の設定及びプランジャー手段の拡張の協働と関連して、すぐ下の特徴(a)及び(b)の少なくとも一つが与えられることが好ましい:
(a)プランジャーヘッドの前進が、一時的な協働によって負圧の設定と協働される、
(b)プランジャーヘッドの前進が、実際に設定された負圧に依存して負圧の設定と協働される。
プランジャー手段は、制御された又は調整された形状で押されることが特に好ましい。この場合において、プランジャー手段の作動は、特に、フィルムを付与するプロセス中に圧力差の結果として構成要素に作用する力が補償され、従って力の均等化が起こるように設計される。
プランジャー手段の前進、及び圧力差の設定、特に負圧の設定は、時間並列的に行なわれることが特に好ましい。ここで、圧力感受性の構成要素の場合には、排気の初めにすぐに変形が開始し、従ってプランジャー手段は、それが排気の初めにすぐに構成要素に接触するように拡張されることが有利である。
プランジャー手段は、時間依存的な方法で拡張されることができる。例えば、プランジャー手段は、数秒、又は予め規定可能な時間間隔、例えば2又は3又は4又は5秒が排気操作の開始後に経過した後に拡張されることができる。
他の改良では、プランジャー手段は、膜に作用する実際に測定された圧力に依存して、即ち特に予め規定可能な圧力しきい値に負圧の設定時に届かないときに拡張されることができる。この実施形態では、一つ以上の圧力センサーが有利に使用されることができる。例えばプランジャー手段は、100mbarの圧力又は別の圧力しきい値に達したら拡張されることが可能である。かかる調整は、特に接着剤を与えられる構成要素と協働されることができ、特にそれぞれの構成要素の圧力感受性に依存して変化されることができる。
本発明による方法の特に好ましい実施形態は、すぐ下の追加の工程(a)~(d)によって特徴づけられる:
(a)第一工程では、弾性膜は、自動化されたシステムによって構成要素の表面までもたらされ、
(b)第二工程では、接着剤を与えられる構成要素の表面と弾性膜の間の領域に負圧が付与され、
(c)第三工程では、弾性膜は、接着フィルムとともにプランジャー手段の助けで構成要素の表面に対して押圧され、
(d)接着フィルムの接着層が膜によって表面の上に全領域で押圧されるまで負圧が増強される。
この実施形態では、工程(a)と他の工程の一時的な重なりは、基本的に可能でない。工程(b)、(c)及び(d)は、原則として重なることができる。しかしながら、一部の好ましい実施形態では、工程(c)は、工程(b)及び(d)の前に終了される。
すぐ上の工程(a)の文脈において、表現「までもたらす(「bringing up to」及び「brought up to」)」は、本発明によれば極めて広く解釈されるべきできある。膜を表面までもたらすために、最も簡単な場合では、膜は、表面に向かって移動されることがもちろん可能であるが、逆に表面自体もまた、膜に向かって移動されることが可能である。表面と膜の間の距離だけが、もたらす操作中、重要である。膜又は表面又はそれらの両方が距離を減少するために移動するかどうかは重要でない。
接着剤を与えられる表面と弾性膜の間に付与される負圧は、上で既に示したように、好ましい実施形態では、圧迫する圧力を補償するために変化されることができる。対応して、好ましい実施形態では、クレームされた方法は、すぐ下の特徴(a)によって特徴づけられる:
(a)膜が接着フィルム上で接着剤を与えられる表面の上に及ぼす圧力に依存して負圧が変化される。
この目的のため、自動化された制御又は調整機構が与えられることができ、それは、希望の圧迫する圧力に依存して負圧を自動的に適応する。実際の圧力は、この場合において好ましい実施形態ではセンサーによって検出されることができる。
本発明のさらに好ましい発展例では、クレームされた方法は、すぐ下の工程(a)及び(b)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)膜が、正圧によって又は正圧の助けで湾曲状態に変形され、
(b)膜が、接着フィルムが押圧される前に加熱又は冷却される。
上記の負圧に対する代替法として、正圧を使用して方法が実施されることができる。本発明の方法では、上述の湾曲が生成されることが必須であり、湾曲の形成が負圧又は正圧によって補助されるか又はもたらされるかどうかは二次的な重要性である。
膜の加熱は、負圧及び正圧の使用から完全に独立して実施されることができる。膜の加熱又は冷却は、例えば収縮又は伸張効果に対して対抗することを可能にする。
本発明のさらに好ましい実施形態では、前記方法に使用される弾性膜は、すぐ下の特徴(a)~(c)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)弾性膜が、弾性ポリマー材料、特に天然ゴム又はシリコンから構成される、
(b)弾性膜が、均一の厚さを有する、
(c)弾性膜が、目標に応じた態様で(in a targeted manner)湾曲状態の幾何学形状に影響を与えるために弱化領域及び/又は強化領域を有する。
すぐ上の特徴(a)及び(c)又は(b)及び(c)のいずれかが互いに組み合わせて実施されることが特に好ましい。
上述の点状接触領域を形成するとき、膜の湾曲状態の幾何学形状に影響を与えることは有益でありうる。例えばもし接着剤を与えられる表面にくぼみがあるなら、点状接触領域は、理想的にはくぼみの最も深い点で作られるだろう。円形接触領域の形成を避けることが好ましい。なぜなら、円形接触領域を形成すると、空気含有が起こりうるからである。
例えばもし弾性膜がある領域において別の領域より薄く構成されるなら、弾性膜は、圧力又は負圧が付与されるときにこの領域において別の領域より容易にかつ顕著に湾曲するだろう。弾性膜の強化の場合には逆のことが当てはまる。
弾性膜への弱化領域及び/又は強化領域の導入はさらに、接触領域の拡張に影響を与えるためにさらに好都合でありうる。これは、特に湾曲された表面、特にくぼみを有する表面に接着フィルムを接着結合するときに有利でありうる。
本発明の特に好ましい発展例では、クレームされた方法は、すぐ下の工程(a)~(c)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)接着フィルムが、装着フィルムの助けで表面と弾性膜の間に配置され、装着フィルムに対して接着フィルムが、接着層から離れて面する側によって接着する、
(b)接着フィルムを配置するために、装着フィルムが、フレームの上又は中に固定される、
(c)接着フィルムが表面の上に押圧された後、装着フィルムが、接着フィルムから引きはがされる。
特に好ましくは、少なくともすぐ上の工程(a)及び(c)が互いに組み合わせて、特に好ましくは全ての工程(a)~(c)が実施されることが特に好ましい。
接着フィルムは、その縁を含めて、接着剤を与えられる表面の上に押し付けられることを意図されることが一般的であるので、装着フィルムは、その配置を容易にする。接着フィルムが押し付けられた後、装着フィルムは、接着フィルムから離れるように引っ張られることが好ましい。
装着フィルムは、フレームの上に固定されるように構成されることが好ましい。この目的のため、前記装着フィルムは、フレームの上の固定を容易にする配置及び固定手段を持つことができる。
接着フィルムは、例えば接着剤を与えられる表面に付与されることを意図される、装飾、刻印、又は一つ以上の文字又は装飾要素である。
例えばもし複数の文字又は言葉を含む刻印が表面に転写されることを意図されるなら、接着剤を与えられる表面に対して装着フィルムに接着する複数の接着フィルムを同時に転写することが可能である。この場合において、接着剤を与えられる表面の上に膜及び接着フィルムを配置し、初期接触領域が複数の接着フィルムから形成された刻印の中央領域に形成されるようにすることが好ましい。
本発明による方法の特別な利点は、この方法が自動化されることができることである。それゆえ、この方法は、自動化されたシステムの助けで実施されることが特に好ましい。特に、この実施形態では、前記方法は、例えば自動車の製造に特に有利に使用されることができる。この場合において、接着剤を与えられる構成要素は、自動車の車体又は自動車の車体の部品又は自動車の取付部品であることが好ましい。この実施形態では、この方法は、すぐ下の工程(a)~(d)の好ましくは二つ以上、特に好ましくは全てを含むことが好ましい。
(a)自動車の車体又は自動車の車体の部品を少なくとも一種の塗料で被覆する、
(b)前記少なくとも一種の塗料を乾燥及び/又は硬化する、
(c)任意選択的に少なくとも一種の塗料を被覆され、乾燥及び/又は硬化された自動車の車体の荷重負荷部品に取付部品を装着する、
(d)少なくとも一種の塗料を被覆され、乾燥及び/又は硬化された自動車の車体、又は自動車の車体の部品、又はそれらに装着された取付部品の一つの表面に、接着層を含む接着フィルムを付与する。
上述の特徴(d)による接着フィルムの付与は、上記の方法で実施され、そこでは接着フィルムの付与中の構成要素の形状を安定化し、変形を避けるために少なくとも一つのプランジャー手段が利用される。
少なくとも一種の塗料は、従来の多層自動車塗料であることが好ましい。車体及び車体部品は、一般にプライマー処理され、ベースコートを塗装され、最後にクリアコート塗装を与えられる。このために要求される加工及び中間工程は知られている。本発明にとって、少なくとも一種の塗料が接着剤を与えられた基体の上で乾燥され、硬化されること、即ち圧力感受性表面を与え、もはやいかなる溶剤も含まないことだけが重要である。クリアコートの付与は、一般に本発明による接着フィルムの付与後には要求されないか又は与えられない。
用語「取付部品」は、本発明の文脈において広く解釈されるべきである。これは、一方では、窓又はヘッドライトのような非塗装部品を含むが、他方では、ボンネット、ドア、ウイング、及びルーフ要素又は着色プラスチック部品のような塗装部品を含む。もし適切なら、自動車の車体と別個にこれらの取付部品に塗料が付与され、乾燥及び/又は硬化される。
本発明の好ましい発展例では、この方法に使用されることができる接着フィルムは、すぐ下の特徴(a)~(h)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)接着フィルムが、一方の側に接着層を有しかつ他方の側に塗料層を有するキャリアフィルムを含む、
(b)キャリアフィルムが、プラスチックフィルム、金属フィルム、又は金属-プラスチック複合フィルムである、
(c)キャリアフィルムが、10μm~120μmの範囲の厚さを有する、
(d)接着層が、10μm~80μm、好ましくは30μm~60μmの範囲の厚さを有する、
(e)接着層が、均一な厚さを有する、
(f)接着層が、均質な接着剤組成物から構成される、
(g)接着層が、10cm~8mの範囲の表面積を有する、
(h)塗料層が、20μm~150μm、好ましくは30μm~90μm、特に好ましくは40μm~60μmの範囲の厚さを有する。
少なくともすぐ上の特徴(a)及び(b)及び(g)が互いに組み合わせて実施されることが特に好ましい。好ましい発展例では、特徴(a)~(d)及び(g)及び(h)、特に(a)~(e)及び(g)及び(h)、特に好ましい実施形態では全ての特徴(a)~(h)が互いに組み合わせて実施される。
特徴(e)は、特徴(f)と組み合わせて実施されることが特に好ましい。均一な厚さは、接着層が空気を放出するための微小構造通路又は他の微小構造によって局所的に弱化されないことを意味するものとして理解されるべきである。前記接着層は、ドクターブレードによって均質な接着剤組成物を付与することによって形成されることが好ましく、対応して実質的に平坦で均一な表面を有する。「均質な」は、接着剤組成物が粒子、特に目に見える粒子を全く含まないことを意味するものとして理解される。
微小構造を含まない接着層の使用は、本発明の方法において極めて薄いキャリアを有する接着フィルムを使用することを可能にし、それでもなお高い反射性の「クラスA表面」をこの方法で得ることができる。上で示される10μm~120μmの範囲内では、特に接着層が上述の微小構造を含まないなら、10μm~60μm、好ましくは10μm~40μmの厚さを有するキャリアフィルムがさらに好ましい。
本発明は、構成要素の表面に接着フィルムを付与するための器具をさらに含む。この器具は、上記方法を実施するために特に好適である。この器具は、常に以下の特徴によって特徴づけられる:
(a)器具が、特に上記の実施形態の一つでは、全領域で構成要素の表面の上に接着フィルムを押圧するための弾性膜を含む、
(b)器具が、構成要素の表面と弾性膜の間に接着フィルムを配置するための少なくとも一つの手段を含む、
(c)器具が、接着フィルムの方に面する弾性膜の側に負圧を発生させるための手段、及び/又は接着フィルムから離れて面する弾性膜の側に負圧を発生させるための手段を含む、
(d)器具が、接着フィルムの付与時に構成要素を安定化するために構成要素の表面に対して接着フィルムとともに弾性膜を押すための少なくとも一つのプランジャー手段を含む。
本発明による器具は、上記の接着フィルムを、特に自動車の車体又はその上に装着された取付部品の塗装表面(その塗装表面は上述した)に付与するために使用されることができる。
特に好ましい実施形態では、本発明による器具は、以下の追加の特徴を有する:
(a)器具が、接着剤を与えられる構成要素の表面及び弾性膜とともに、負圧室を形成するように構成されるフレームを含み、負圧室には接着フィルムが配置され、負圧室に負圧が付与されるときに弾性膜が負圧室中へと湾曲することができる。
既に記載したように、接着フィルムを付与するときに接着剤を与えられる表面と弾性膜の間の領域に負圧を付与することが特に有利である。フレームは、この目的のために与えられる。
弾性膜は、温度制御の目的のために二層構造を持ち、例えば水のような温度制御手段に対する接続部を持つことができる。
一部の特に好ましい実施形態では、膜は、上記の弱化領域及び/又は強化領域を有する。
接着フィルムは、上記の装着フィルムに接着することが好ましいので、接着フィルムを固定するための手段は、対応して装着フィルムを固定するための手段であることが好ましい。
接着フィルム又は装着フィルムを固定するための手段は、例えば接着フィルム又は装着フィルムにおける穴に対応するピン又はフックであることができる。
本発明の好ましい発展例では、器具は、すぐ下の特徴(a)~(f)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)フレームが、矩形形状を有する、
(b)フレームが、第一開口を有し、第一開口が、弾性膜によって閉じられている、
(c)フレームが、表面に対して封止して載ることができる少なくとも一つの弾性封止要素を有する、
(d)フレームが、第二開口を含み、前記第二開口の縁に少なくとも一つの弾性封止要素が固定されている、
(e)フレームが、負圧源のための少なくとも一つの接続部を含み、接続部を介して負圧室に負圧を付与することができる、
(f)フレームが、接着フィルムを固定するための手段として少なくとも一つのホルダーを含む。
好ましくは、少なくともすぐ上の特徴(a)~(e)が互いに組み合わせて、特に好ましくは全ての特徴(a)~(f)が実施されることが好ましい。
少なくとも一つの封止要素は、負圧室を封止するために使用される。それらは、弾性ポリマー材料、例えば既に述べた天然ゴムから構成されることが好ましい。負圧源のための少なくとも一つの接続部は、負圧室中に負圧を発生させるために使用される。
本発明のさらに好ましい発展例では、器具は、すぐ下の特徴(a)~(d)の少なくとも一つによって特徴づけられる:
(a)フレームが、二つ以上のサブフレームから組み立てられている、
(b)フレームが、矩形形状を有し、二つ以上の矩形のサブフレームから組み立てられている、
(c)フレームが、第一矩形サブフレームを含み、第一矩形サブフレームの上に少なくとも一つの弾性封止要素が固定され、第一矩形サブフレームが、負圧源のための少なくとも一つの接続部を含む、
(d)フレームが、第二矩形サブフレームを含み、第二矩形サブフレームが、接着フィルムのための少なくとも一つのホルダーを含む。
好ましくは、少なくともすぐ上の特徴(a)~(c)が互いに組み合わせて、特に好ましくは全ての特徴(a)~(d)が実施されることが好ましい。
二つ以上のサブフレームを使用するとき、負圧室の気密性を確保するためにサブフレームの接続表面にさらなる封止要素を与えることが必要でありうる。
負圧の上記の制御又は調整の目的のため、器具は、好適な制御及び調整装置を持つことができる。
本発明のさらに好ましい発展例では、器具は、すぐ下の特徴(a)~(c)の少なくとも一つ、好ましくはすぐ下の特徴(a)及び(b)、又は(a)及び(c)の組み合わせによって特徴づけられる:
(a)器具が、特に弾性膜によって画定される圧力均等室を含む、
(b)器具が、圧力源又は負圧源のための少なくとも一つの接続部を含み、前記少なくとも一つの接続部が、圧力均等室中に通じる、
(c)器具が、少なくとも一つの弁を含み、弁によって圧力均等室が換気されることができる。
この圧力均等室は、任意選択的に、弾性膜の前記湾曲を生成又は増強するために要求される。負圧が負圧室に付与されるとき、膜の必要な湾曲をもたらすため又はそれを増強するために弁によって圧力均等室を換気することがこの目的のために全く十分でありうる。
器具は、自動化されたシステム、例えばロボットのアームに固定されることが特に好ましい。器具は、好ましくは自動化されたシステムを含め、自動車の製造のための製造ラインに配置されることが好ましい。
原則として、上記方法及び上記器具は、もちろん自動車の製造に使用するために好適なだけではない。本発明によれば、他の連続製造品(例えば自転車)もまた、接着フィルムを与えられることができる。
上記の発明のさらなる特徴及び利点は、以下に記載される図面から明らかであり、そこでは本発明による器具の好ましい実施形態は、本発明による方法の様々な段階で示される。示されかつ記載された実施形態は、本発明を説明し、より良く理解するためにのみ役立ち、決して制限するものとして理解されるべきではない。
本発明による方法及び本発明による器具を図面において概略的に示す。
図1は、本発明による方法の実施の開始前又は開始時の本発明による器具の概略断面図を示す。 図2は、本発明による方法の実施中の本発明による器具の概略断面図を示す。
図1及び2は、構成要素170の表面に、例えば自動車の塗装表面に接着フィルム160を付与することを意図される本発明による器具100を断面図で示す。
器具100は、矩形フレームを含み、それは、矩形サブフレーム130及び矩形サブフレーム140から組み立てられる(負圧フレーム)。サブフレーム130及び140は、封止142によって気密態様で接続される。装着フィルム150は、複数のピン又は同様の固定手段(ここでは図示せず)によってサブフレーム130に固定される。この目的のため、装着フィルム150は、複数の穴を有することができ、それらの穴によってそれは、ピン又は一般に対応する固定手段に吊り下げられることができる。
例えば天然ゴムから構成される弾性膜120は、装着フィルム150と平行に配置される。前記弾性膜は、ベースプレート110とサブフレーム130の間で気密態様でクランプされる。弾性膜は、サブフレーム130によって画定されるフレームの開口を閉じる。クランプ操作のため、例えば複数のねじ又は他の固定手段(ここでは図示せず)がサブフレーム130を通ってベースプレート110に螺入されることができる。
ベースプレート110は、膜120とともに圧力均等室112を包囲する。空気は、弁114によって圧力均等室112中に入ることができる。
上昇器具又はロボットへの器具100の接続が与えられることができるサブ構造が、弾性膜120から離れて面するベースプレート110の側に取り付けられることができる。
構成要素170の表面に転写されることを意図される接着フィルム160は、構成要素170の表面の方に面する装着フィルム150の側に接着する。接着フィルム160は、構成要素170の表面の方に面する側上に接着層を有する。特に、接着フィルムは、キャリアフィルム、及びそれに付着される単層又は多層塗料層、及び塗料層から離れて面する側上に配置される接着層によって形成されることができる。接着フィルム160は、一つのフィルム部分又は複数のフィルム部分、例えば個々の文字又は装飾又は同種物であることができ、それらは、構成要素170の表面に一緒に付与される。
サブフレーム130及び140から構成されるフレームは、接着剤を与えられる構成要素170の表面及び弾性膜120とともに負圧室141を形成するように構成され、負圧室141には、接着フィルム160を含む装着フィルム150が配置され、負圧室141に負圧又は真空が付与されるときに弾性膜120が負圧室141中へと湾曲することができる。この目的のため、負圧フレーム140は、構成要素170の表面の幾何学形状に適応され、その結果、構成要素170と負圧フレーム140の間のぴったり合った接触が確保される。
弾性封止要素144は、サブフレーム140によって画定されるフレームの開口の縁に固定される。フレームは、前記弾性封止要素144によって構成要素170に封止態様で接続される。負圧室141は、接続部148及び通路146によって排気されることができ、接続部148は、負圧源に結合され、通路146は、サブフレーム140を通って案内される。
本発明によれば、器具100は、プランジャー手段200をさらに含み、プランジャー手段200は、シリンダー201、拡張可能なピストン202、及びプランジャーヘッド203によって形成される。
図1は、前記方法の実施の開始時の開始状態において接着フィルム160を中に含む器具100の状態を表わす。この状態では、負圧室141と圧力均等室112の間の圧力は、等しくされる。同じ圧力(例えば大気圧(周囲圧力)又は100mbarの負圧)が両室141及び112を支配する。弾性膜120は、偏向されない、即ち湾曲されない。
図2は、前記方法のさらなる実施時の状態を表わし、そこでは弾性膜120は、構成要素170の方向に偏向されている。この状態では、弾性膜120は湾曲されている。その凸側は、装着フィルム150、特にそれに接着する接着フィルム160を構成要素170の表面に対して押圧する。弾性膜120は、拡張されたプランジャー、及び負圧室141と圧力均等室112の間の圧力差によって偏向され、そこでは圧力均等室112の圧力より低い圧力が負圧室141を支配する。
この圧力差の状態は、負圧室141中の圧力を低下することによって達成されることができる。これは、接続部148を介して負圧室141を排気することによって実施されることができる。圧力均等室112を換気するために与えられる弁114が同時に開放されるとき、負圧室141中の負圧、及び圧力均等室112中に支配する大気圧は、弾性膜120が構成要素170の表面の方向に湾曲形状に偏向される効果を有する。他の実施形態では、弾性膜120の両側上に、即ち負圧室141と圧力均等室112の両方の上に、最初に排気される領域を与えることができる。この段階では、弾性膜120は、少なくとも同じ圧力が両側上で支配する限り、まだ動かない。圧力均等室112が換気されたときにのみ、少なくともプランジャー手段の対応する圧力の結果として膜が既に湾曲状態にない限り、圧力均等室112中の圧力増加が弾性膜120を構成要素170の方向に偏向する。
弾性膜120の湾曲のため、装着フィルム150は、接着フィルム160とともに構成要素170の表面上に押圧される。第一接触領域162は、一般に接着フィルム160と構成要素170の表面の間に形成され、前記第一接触領域は、増加する負圧の結果として半径方向に広がる。従って、接着フィルム160と構成要素170の表面の間におそらくまだ位置される残留空気は、常に外側に向かう最短経路で逃げることができる。接触領域がさらなるプロセス中にさらに広がるとき、接着フィルム160の全領域は、弾性膜120による全領域の押圧のために構成要素170の表面と接触し、接着層の結果として構成要素170の表面に信頼性高く接着する。
本発明の核となる部分は、負圧室141と圧力均等室112の間の圧力差の形成前に又はそれと並行して、プランジャー手段200のピストン202がその上に位置されるプランジャーヘッド203とともに拡張し、構成要素170の表面に対して点状で弾性膜120を押圧し、接着フィルム160が膜120と構成要素170の間にあることである。この手段の結果として、構成要素170の形状は、安定化され、構成要素170(それは、例えば容易に弾性変形可能な薄い金属シートであることができる)は、圧力均等室141中を支配する負圧によって変形されることを防止され、器具100の内部の方向にたわんだり又は湾曲することを防止される。
表面170の上への接着フィルム160の押し付けが完了した後、負圧室141と圧力均等室112が換気されることができる。膜120は、次いで再び開始状態に戻ることができる。この目的のため、プランジャー手段200もまた、開始状態に戻ることが必要である。一般に、装着フィルム150は、次いで接着フィルム160から離れるように引っ張られる。接着フィルム160は、表面170の上に残る。

Claims (15)

  1. (a)構成要素(170)を準備する、
    (b)接着層を含む接着フィルム(160)を準備する、
    (c)構成要素(170)の表面に接着フィルムを付与する、
    工程を含む、構成要素に接着フィルムを付与するための方法であって、接着フィルム(160)を付与するために以下の手段がとられる方法:
    (d)接着フィルム(160)が、構成要素(170)の表面と弾性膜(120)の間に配置される、
    (e)弾性膜(120)が、少なくとも特定の領域(複数)において凸側及び凹側を有する湾曲状態に変形され、接着フィルム(160)の接着層が弾性膜(120)によって全領域で構成要素(170)の表面の上に押圧されるようにまず凸側で構成要素(170)の表面と接触する、
    (f)接着フィルム(160)の接着層が、接着フィルム(160)の方に面する弾性膜(120)の側に付与される負圧によって全領域で構成要素(170)の表面の上に押圧される、
    (g)この負圧によってもたらされる変形に対して構成要素(170)を安定化するために、弾性膜(120)が、接着フィルム(160)とともに、プランジャー手段(200)の助けで構成要素(170)の表面に対して押圧される。
  2. 以下の特徴の少なくとも一つを有する、請求項1に記載の方法:
    (a)接着フィルム(160)の方に面する弾性膜(120)の側に付与される負圧が、接着フィルム(160)から離れて面する弾性膜(120)の側に付与される圧力及び/又は構成要素(170)の後側に付与される圧力に比例して与えられる、
    (b)負圧が、1bar未満の圧力である、
    (c)負圧を設定するために、接着フィルム(160)の方に面する弾性膜(120)の側によって画定される負圧室、及び接着フィルム(160)から離れて面する弾性膜(120)の側によって画定される圧力均等室(112)が、排気され、それにより圧力均等室(112)が換気される。
  3. 以下の特徴を有する、請求項1又は2に記載の方法:
    (a)少なくとも一つのプランジャー手段(200)が、少なくとも一つの拡張可能なピストン(202)及びプランジャーヘッド(203)を含む。
  4. 以下の特徴を有する、請求項1~3のいずれかに記載の方法:
    (a)プランジャーヘッド(203)が、負圧の設定と協働して前進される。
  5. 以下の特徴の少なくとも一つを有する、請求項4に記載の方法:
    (a)プランジャーヘッド(203)の前進が、一時的な協働によって負圧の設定と協働される、
    (b)プランジャーヘッド(203)の前進が、実際に設定された負圧に依存して負圧の設定と協働される。
  6. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項1~5のいずれかに記載の方法:
    (a)弾性膜(120)が、弾性ポリマー材料から構成される、
    (b)弾性膜(120)が、均一の厚さを有する、
    (c)弾性膜(120)が、目標に応じた態様で湾曲状態の幾何学形状に影響を与えるために弱化領域及び/又は強化領域を有する。
  7. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項1~6のいずれかに記載の方法:
    (a)接着フィルム(160)が、装着フィルム(150)の助けで構成要素(170)の表面と弾性膜(120)の間に配置され、装着フィルム(150)に対して接着フィルム(160)が、接着層から離れて面する側によって接着する、
    (b)接着フィルム(160)を配置するために、装着フィルム(150)が、フレーム(130)の上又は中に固定される、
    (c)接着フィルム(160)が構成要素(170)の表面の上に押圧された後、装着フィルム(150)が、接着フィルム(160)から引きはがされる。
  8. 前記方法が、自動車の製造のために使用され、構成要素(170)が、自動車の車体又は自動車の車体の部品もしくは付属部品であり、前記方法が、
    (a)自動車の車体又は自動車の車体の部品を少なくとも一種の塗料で被覆する、
    (b)前記少なくとも一種の塗料を乾燥及び/又は硬化する、
    (c)少なくとも一種の塗料を被覆され、乾燥及び/又は硬化された自動車の車体の荷重負荷部品に取付部品を装着する、
    (d)少なくとも一種の塗料を被覆され、乾燥及び/又は硬化された自動車の車体、又は自動車の車体の部品、又はそれらに装着された取付部品の一つの表面に接着フィルム(160)を付与する、
    工程を含み、接着フィルム(160)が、請求項1~7のいずれかに記載の方法に従って付与される、方法。
  9. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項1~8のいずれかに記載の方法:
    (a)接着フィルム(160)が、一方の側に接着層を有しかつ他方の側に塗料層を有するキャリアフィルムを含む、
    (b)キャリアフィルムが、プラスチックフィルム、金属フィルム、又は金属-プラスチック複合フィルムである、
    (c)キャリアフィルムが、10μm~120μmの範囲の厚さを有する、
    (d)接着層が、10μm~80μmの範囲の厚さを有する、
    (e)接着層が、均一な厚さを有する、
    (f)接着層が、均質な接着剤組成物から構成される、
    (g)接着層が、10cm~8mの範囲の表面積を有する、
    (h)塗料層が、20μm~150μmの範囲の厚さを有する。
  10. 特に請求項1~9のいずれかに記載の方法において、構成要素(170)の表面に接着フィルム(160)を付与するための器具(100)であって、以下の特徴を有する器具(100):
    (a)器具(100)が、全領域で構成要素(170)の表面の上に接着フィルム(160)を押圧するための弾性膜(120)を含む、
    (b)器具(100)が、構成要素(170)の表面と弾性膜(120)の間に接着フィルム(160)を配置するための少なくとも一つの手段を含む、
    (c)器具(100)が、接着フィルム(160)の方に面する弾性膜(120)の側に負圧を発生させるための手段、及び/又は接着フィルム(160)から離れて面する弾性膜(120)の側に負圧を発生させるための手段を含む、
    (d)器具(100)が、接着フィルム(160)の付与時に構成要素(170)を安定化するために構成要素(170)の表面に対して接着フィルム(160)とともに弾性膜(120)を押圧するための少なくとも一つのプランジャー手段を含む。
  11. 以下の追加の特徴を有する、請求項10に記載の器具:
    (a)器具が、接着剤を与えられる構成要素(170)の表面及び弾性膜(120)とともに、負圧室(141)を形成するように構成されるフレームを含み、負圧室(141)には接着フィルム(160)が配置され、負圧室(141)に負圧が付与されるときに弾性膜(120)が負圧室(141)中へと湾曲することができる。
  12. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項11に記載の器具:
    (a)フレームが、矩形形状を有する、
    (b)フレームが、第一開口を有し、第一開口が、弾性膜(120)によって閉じられている、
    (c)フレームが、構成要素(170)の表面に対して封止して載ることができる少なくとも一つの弾性封止要素(144)を有する、
    (d)フレームが、第二開口を含み、前記第二開口の縁に少なくとも一つの弾性封止要素(144)が固定されている、
    (e)フレームが、負圧源のための少なくとも一つの接続部(148)を含み、接続部(148)を介して負圧室(141)に負圧を付与することができる、
    (f)フレームが、接着フィルム(160)を固定するための手段として少なくとも一つのホルダーを含む。
  13. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項11又は12に記載の器具:
    (a)フレームが、二つ以上のサブフレーム(130,140)から組み立てられている、
    (b)フレームが、矩形形状を有し、二つ以上の矩形のサブフレーム(130,140)から組み立てられている、
    (c)フレームが、第一矩形サブフレーム(140)を含み、第一矩形サブフレーム(140)の上に少なくとも一つの弾性封止要素(144)が固定され、第一矩形サブフレーム(140)が、負圧源のための少なくとも一つの接続部(148)を含む、
    (d)フレームが、第二矩形サブフレーム(130)を含み、第二矩形サブフレーム(130)が、接着フィルム(160)のための少なくとも一つのホルダーを含む。
  14. 以下の追加の特徴の少なくとも一つを有する、請求項10~13のいずれかに記載の器具:
    (a)器具が、特に弾性膜(120)によって画定される圧力均等室(112)を含む、
    (b)器具が、圧力源又は負圧源のための少なくとも一つの接続部を含み、前記少なくとも一つの接続部が、圧力均等室(112)中に通じる、
    (c)器具が、少なくとも一つの弁(114)を含み、弁(114)によって圧力均等室(112)が換気されることができる。
  15. 自動車の製造のための製造ラインに配置されることを特徴とする請求項10~14のいずれかに記載の器具。
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