JP2023039159A - 産業財産権の費用見積もりシステムおよびその方法 - Google Patents

産業財産権の費用見積もりシステムおよびその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より正確に産業財産権に関する将来の費用を見積もることができるシステムおよび方法を提供する。【解決手段】システム10は、制御部11と記憶部12を備えている。記憶部12は、リーガルデータベース121とユーザデータベース122とが記録されている。リーガルデータベース121は、産業財産権の取得に関する手続きの種類、各々の手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の手続きに要する費用を含む。ユーザデータベース122は、リーガルデータベース121に基づいて特定されたユーザの産業財産権について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含む。制御部11は、ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きに関する情報を取得し、実際に発生した手続きに関する情報に基づいて、請求予定日を更新する。【選択図】図1

Description

本発明は、産業財産権の費用見積もりシステムおよびその方法に関する。
特許、実用新案、意匠、商標などの産業財産権は、取得するまでに相応の費用が生じ、また、該産業財産権を維持するために相応の費用が生じる。企業においては、これらの産業財産権に関する費用を管理することが求められている。
特許文献1は、産業財産権に関する出願から権利維持の全ての手続きに関する将来的な費用を見積もるシステムを開示している。特許文献1では、各手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュールに基づいて、将来的に発生する手続きの請求予定日を算出している。
特開2020-42412号公報
しかしながら、実際の手続きを行うタイミングは、案件の重要性や予算などに応じて案件ごとに異なる。例えば、早く権利を取得したい案件については、審査請求期限よりも前に審査請求が行われる場合がある。このような場合、標準的なタイムスケジュールに基づいて算出された請求予定日と実際の請求日との間にずれが生じる。
本発明は、産業財産権に関する将来の費用をより正確に見積もることができるシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
産業財産権の取得に関する手続きの種類、各々の前記手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の前記手続きに要する費用を含むリーガルデータベースと、前記リーガルデータベースに基づいて特定されたユーザの産業財産権について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含むユーザデータベースと、が記録された記憶部と、
前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きに関する情報を取得し、前記実際に発生した手続きに関する情報に基づいて、前記請求予定日を更新する制御部と、
を備えている、産業財産権の費用見積もりシステムが提供される。
本発明によれば、
産業財産権の取得に関する手続きの種類、各々の前記手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の前記手続きに要する費用を含むリーガルデータベースと、前記リーガルデータベースに基づいて特定されたユーザの産業財産権について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含むユーザデータベースと、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されるコンピュータ可読命令を記録する非一時的記録手段と、を用いて、前記ユーザの産業財産権の費用を見積る方法であって、前記方法は前記プロセッサに、
前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きに関する情報を取得させ、
前記実際に発生した手続きに関する情報に基づいて、前記請求予定日を更新する、産業財産権の費用見積もり方法が提供される。
本発明によれば、産業財産権に関する将来の費用をより正確に見積もることができるシステムおよび方法が提供される。
本実施形態に係る産業財産権の費用見積もりシステムを示すブロック図である。 本施形態における制御部が実行する新規見積処理のフローチャートである。 本実施形態におけるユーザが入力する案件リストの一例を示す。 本実施形態におけるリーガルデータベースの一例を示す。 本実施形態におけるユーザデータベースの一例を示す。 本施形態における制御部が実行する見積もり更新処理のフローチャートである。 本実施形態におけるユーザが入力する案件リストの一例を示す。 本実施形態におけるユーザデータベースの一例を示す。 本実施形態における実費管理データベースの一例を示す。 本実施形態におけるユーザが入力する案件リストの一例を示す。 本実施形態におけるユーザデータベースの一例を示す。 本実施形態における実費管理データベースの一例を示す。 本実施形態におけるリーガルデータベースの別例を示す。
添付の図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態の例について、以下詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る産業財産権の費用見積もりシステム(以降、単にシステム10と呼ぶ)を示すブロック図である。システム10は、ネットワーク20を介してユーザの端末30に通信可能に接続されている。システム10は、ユーザが出願予定あるいは出願または保有している産業財産権の将来的に生じる費用を算出する。ユーザの端末30とは、ユーザが所有する端末であってもよいし、ユーザがログインした自身が所有していない端末であってもよい。端末とは、パーソナルコンピュータでもよいし、タブレット端末、携帯電話端末であってもよい。
なお、本発明が見積もる費用は、特許・実用新案・意匠・商標の出願時に要する費用、特許出願・実用新案出願・意匠出願・商標出願が特許庁に係属している間に生じる費用、特許権・実用新案権・意匠権・商標権を維持するための費用である。
以降の説明において、産業財産権、出願中の産業財産権、出願を予定している産業財産権をまとめて、単に案件と呼ぶことがある。
システム10は、制御部11と記憶部12を有している。制御部11は、プロセッサ111(central processing unit)、一時的記録装置(RAM112)、および非一時的記録装置(ROM113またはHDD)を有している。ROM113(非一時的記録手段)に記録されたプログラム(コンピュータ可読命令)がRAM112に展開され、プロセッサ111により実行されると、以下に詳述する産業財産権の費用見積もり方法が実行される。
記憶部12は、ネットワーク20を介して制御部11に通信可能に接続されている。記憶部12は、以下詳述する、リーガルデータベース121、ユーザデータベース122、および実費管理データベース123を含んでいる。なお、記憶部12は、制御部11とともに一つの装置をなす構成としてもよい。
次に、制御部11により実行される産業財産権の費用見積もり方法について説明する。
制御部11は、産業財産権の将来的に生じる費用の見積もりを新規に算出するとともに、見積もりが算出された案件について実際に発生した手続きに関する情報に基づいて見積もりを更新する。
(新規見積もり)
まず、図2を用いて、産業財産権の出願から権利維持のために将来的に生じる費用の見積もりを新規に算出する場合について説明する。
図2に例示されるように、まず制御部11は、ログイン処理を行う(STEP1)。制御部11は、ログイン処理を実行すると、ユーザの端末30からユーザ識別情報とパスワードを取得する。例えば、ユーザ識別情報とパスワードは、ユーザデータベース122に記録されている。制御部11は、取得したユーザ識別情報とパスワードが、ユーザデータベース122に登録されたユーザ識別情報とパスワードと一致する場合に、ユーザがログインしたものと識別する。以降、ユーザAAAが本システム10にログインしたものとして説明する。
続いて、制御部11は、見積もりを算出する案件の情報を取得する(STEP2)。見積もりを算出する案件の情報には、例えば、基礎出願日、出願国、産業財産権の種別などの情報が含まれる。図3は、ユーザAAAが見積もりを希望する案件のリストの一例を示している。案件リストは、ユーザAAAによりユーザの端末30上で作成され、ユーザの端末30から制御部11へ送信される。制御部11は、案件リストに基づいて、ユーザAAAの端末30から見積もりを算出する案件の情報を取得する。なお、図3においては複数の案件に対して見積もりを算出することが想定されているが、一つの案件のみに対して見積もりが算出されてもよい。
本実施形態では、案件リストには、ユーザ管理番号、産業財産権の種別、基礎出願日、および出願国が含まれている。
ユーザ管理番号とは、個々のユーザが案件に付している番号である。ユーザ管理番号は、数字の他にアルファベットや記号などを含んでいてもよい。
産業財産権の種別とは、案件が特許であるか、実用新案であるか、意匠であるか、商標であるかを示している。Pは特許、Dは意匠、Tは商標を示している。
基礎出願日とは、第一国目の出願日である。パリ条約による優先権を主張する出願においては、優先権を主張する出願の出願日である。
出願国とは、案件が出願される国である。本実施形態においては、パリ条約による第一国出願の優先権を主張する出願の出願国である。JPは日本国特許庁への出願を意味し、USはアメリカ合衆国特許商標庁への出願を意味する。
続いて、制御部11は、ユーザから取得した情報とリーガルデータベース121を用いて、将来的に発生する予定手続きと当該予定手続きにおいて生じる請求予定額を特定する(STEP3)。
図4は、リーガルデータベース121の一例を示している。リーガルデータベース121には、産業財産権の出願から権利維持のための手続きの種類、各々の手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の手続きに要する費用が記録されている。本実施形態においては、リーガルデータベース121には、出願国および産業財産権の種別ごとに、出願から権利維持のための全ての手続きの種類、該手続きの請求が生じる予定日を算出するために必要な起算日、起算日から該手続きの請求が発生するまでの所要日数、および該手続きにおいて生じる予測費用が含まれている。例えば、日本の特許において、出願手続きに関する費用の請求が生じるまでには基礎出願日からおよそ370日経過し、その費用はおよそ350,000円である。なお、予測費用には、庁費用と代理人費用が含まれている。出願国が外国である場合、代理人費用には、出願国における出願代理人に加えて国内代理人の費用が含まれうる。
各手続きに関する標準的なスケジュール(起算日からの所要日数)は、過去の膨大な出願の経緯を基にして算出されたものであり、直近の状況が反映されるように定期的に更新されることが好ましい。また、予測費用は、法改正を受けて庁費用が更新された場合に更新されることが好ましい。あるいは、定期的に直近の通貨レートを反映させたり、定期的に代理人費用の変動を反映させてもよい。
なお、図4においては典型的な手続きのみを示したが、実際には各国あるいは産業財産権の種別に基づいて必要な手続きが全て登録される。また、図4において「拒絶理由通知」や「登録」は、拒絶理由通知(指令書)や登録に対して行われる手続き(応答書の提出手続きや登録料支払い手続き)を意味する。また、図4においては一回の指令書(拒絶理由通知)の対応のみが登録されているが、例えば指令書が複数回通知されることを想定して複数回の指令書の対応を登録しておいてもよい。
制御部11は、リーガルデータベース121を用いて対象とする産業財産権において将来的に発生する全ての手続き(予定手続き)とその予定手続きにおいて生じる予測費用(請求予定額)を特定する。そして、制御部11は、特定した将来的に発生する予定手続きとその請求予定額をユーザデータベース122に出力する。
例えばユーザ管理番号0001(図3)は、日本の特許出願である。制御部11は、ユーザ管理番号0001について、図4のリーガルデータベース121を用いて将来的に発生する予定手続きを列挙する。リーガルデータベース121によれば、日本の特許においては、出願、審査請求、拒絶理由通知、登録、四年目の特許料、以降毎年の特許料、といった手続きが将来発生する予定である。そこで制御部11は、ユーザ管理番号0001について、これらの手続きをユーザデータベース122に書き込む。また、制御部11は、リーガルデータベース121を用いて、各予定手続きに対応する予測費用をユーザデータベース122に書き込む。
図5は、ユーザAAAに関するユーザデータベース122の一例を示している。なお、図5においてはユーザAAAのユーザ管理番号0001についてのデータのみを示したが、実際にはユーザ管理番号0002~0007のデータも含まれている。ユーザデータベース122には、案件について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日が記録される。本実施形態においては、ユーザデータベース122には、出願国、産業財産権の種別、将来的に発生する予定手続き、起算日、起算日から該手続きの請求が発生するまでの所要日数、および該手続きにおいて生じる請求予定額とその請求予定日が含まれている。
続いて、制御部11は、ユーザから取得した情報とリーガルデータベース121を用いて、予定手続きの請求が生じる請求予定日を算出する(STEP4)。例えばユーザ管理番号0001(図3)の基礎出願日は、2015年5月23日である。制御部11は、図4のリーガルデータベース121を用いて、日本の特許出願の出願手続きについては、基礎出願日から370日後に請求が発生すると判断する。そこで制御部11は、ユーザ管理番号0001について、2015年5月23日から370日後の2016年5月27日を出願手続きの請求予定日としてユーザデータベース122に書き込む。
同様にして制御部11は、ユーザ管理番号0001の他の予定手続きの請求予定日を算出し、算出した請求予定日をユーザデータベース122に書き込む。例えば制御部11は、リーガルデータベース121を用いて、日本の特許出願の審査請求手続きについては、出願日から1100日後に請求が発生すると判断する。そこで制御部11は、ユーザ管理番号0001について、2016年5月27日から1100日後の2019年6月1日を審査請求手続きの請求予定日としてユーザデータベース122に書き込む。
なお、ユーザ管理番号0001の案件は未出願であるので、起算日となる出願日はユーザから取得した情報には含まれていない。この場合、起算日は、統計的なデータを用いて算出される。本実施形態では、出願日として、出願手続きの請求予定日(2016年5月27日)が使用されている。なお、一般的に、出願手続きが行われた日である手続きの発生日と、該出願に係る費用の請求書が発行された手続きの請求日は同日または異なる場合でもその差が微差であるので、手続きの発生予定日の代わりに手続きの請求予定日を基準としても見積もり精度に影響しない。
同様にして制御部11は、他のユーザ管理番号の案件についても、特定した予定手続きとその請求予定額および算出した請求予定日をユーザデータベース122に書き込む。なお、本実施形態においては、起算日と該起算日から手続きの請求が発生するまでの所要日数もユーザデータベース122に書き込まれている。
続いて、制御部11は、全ての案件について請求予定日の算出が終了すると、見積もり算出結果をユーザの端末30へ出力する(STEP5)。見積もり算出結果は、ユーザの端末30の表示装置に表示される。なお、見積もり算出結果には、複数の案件において請求が発生する時期毎または手続き毎に合算された合算請求予定額が含まれてもよい。例えば制御部11は、請求予定日が同じ月または年度に属する請求予定額を足し合わせて月毎請求予定額または年度毎請求予定額を算出する。あるいは、例えば制御部11は、同じ手続きの種類に属する請求予定額を足し合わせて手続きの種類ごとの請求予定額を算出する。そして制御部11は、算出された月毎請求予定額または年度毎請求予定額あるいは予定手続きの種類毎の請求予定額を見積もり算出結果としてユーザの端末30へ出力する。合算請求予定額は、数値やグラフの形態でユーザの端末30の表示装置で表示されてもよい。
(見積もり更新)
次に、図6を用いて、上述のように見積もりが算出された案件について、実際に発生した手続きに関する情報に基づいて請求予定日を更新する場合について説明する。
図6に例示されるように、まず制御部11は、ログイン処理を行う(STEP11)。制御部11は、ユーザの端末30から取得したユーザ識別情報とパスワードが、ユーザデータベース122に登録されたユーザ識別情報とパスワードと一致する場合に、ユーザがログインしたものと識別する。以降、ユーザAAAが本システム10にログインしたものとして説明する。
続いて、制御部11は、ユーザデータベース122に記録されている案件について、実際に発生した手続きに関する情報を取得する(STEP12)。実際に発生した手続きに関する情報には、実際に発生した手続き、当該手続きまたはその請求が発生した日、実際に発生した請求額などが含まれる。
図1に示すように、例えばユーザの端末30は、ネットワーク20を介して特許庁システム40や出願代理人システム50と接続されている。ユーザAAAは、出願または保有している産業財産権について、端末30を用いて特許庁システム40や出願代理人システム50から実際に発生した手続きに関する情報を取得し、データベース(不図示)に記録している。例えばユーザAAAは、見積もり更新依頼時に、データベースを用いて、実際に発生した手続きに関する情報を含む案件リストを作成し、制御部11へ送信する。制御部11は、案件リストに基づいて、ユーザAAAの端末30から見積もりを更新する案件の実際に発生した手続きに関する情報を取得する。
図7は、ユーザAAAが見積もりの更新を希望する案件のリストの一例を示している。なお、図7においては複数の案件に対して見積もりが更新されること想定されているが、一つの案件のみに対して見積もりが更新されてもよいし、ユーザAAAの全ての案件に対して見積もりが更新されるように構成されていてもよい。本実施形態では、案件リストには、案件のユーザ管理番号、実際に発生した手続き、該手続きが発生した日、および手続きにより実際に発生した請求額が含まれている。なお、手続きが発生した日の代わりに手続きの請求が発生した日が含まれてもよい。
続いて、制御部11は、ユーザから取得した情報とリーガルデータベース121を用いて、将来発生する予定手続きの請求予定日を更新する(STEP13)。例えばユーザ管理番号0001(図7)の案件について、実際の出願日は2016年5月10日である。また、リーガルデータベース121(図4)では、審査請求は、出願日から1100日後に請求が発生すると予測されている。そこで制御部11は、ユーザ管理番号0001の審査請求手続きの請求予定日を、2016年5月10日から1100日後の2019年5月15日と算出する。そして、制御部11は、ユーザデータベース122における審査請求の請求予定日(図5の2019年6月1日)を新たに算出された請求予定日(図8の2019年5月15日)に書き換える。同様にして制御部11は、ユーザ管理番号0001の他の予定手続きの請求予定日を算出し、ユーザデータベース122に記録されている各予定手続きの請求予定日を新たに算出した請求予定日に書き換える。図8は、請求予定日が更新されたユーザデータベース122の一例を示している。同様にして制御部11は、他のユーザ管理番号の案件についても、新たに算出した請求予定日によりユーザデータベース122を書き換える。
なお、図5に示すようにユーザデータベース122において起算日から手続きの請求が発生するまでの所要日数が記録されている場合は、リーガルデータベース121の代わりにユーザデータベース122が参照されてもよい。しかしながら、リーガルデータベース121は上述のように定期的に更新されるので、起算日から手続きの請求が発生するまでの所要日数については、ユーザデータベース122の情報がリーガルデータベース121との情報と必ずしも一致するとは限らない。したがって、起算日から手続きの請求が発生するまでの所要日数を参照する場合は、リーガルデータベース121を用いることが好ましい。
続いて、制御部11は、実際に発生した手続きに関する情報を実費管理データベース123に記録する(STEP14)。なお、STEP14は、STEP13の前に行われてもよい。
図9は、実費管理データベース123の一例を示している。なお、図9に示した実費管理データベース123にはユーザ管理番号0001案件についてのデータのみを示したが、実際にはユーザにより依頼された全案件ついてのデータが記録されている。
本実施形態においては、実費管理データベース123には、実際に発生した手続き、該手続きが発生した日、および各手続きにおいて実際に発生した請求額が含まれている。また、実費管理データベース123には、図2のSTEP2で取得した情報(基礎出願日)や図2のSTEP3において特定された予定手続きが記録されている。
例えばユーザ管理番号0001(図7)の出願について、2016年5月10日に出願され、320,000円の請求が発生している。そこで制御部11は、ユーザ管理番号0001の出願手続きが実際に生じた日(2016年5月10日)とその請求額(320,000円)を実費管理データベース123に書き込む。同様にして制御部11は、他のユーザ管理番号の案件についても、実際に発生した手続きに関する情報を実費管理データベース123に記録する。
続いて、制御部11は、全ての案件について請求予定日の更新が終了すると、再見積もり結果をユーザの端末30へ出力する(STEP15)。再見積もり結果は、ユーザの端末30の表示装置に表示される。例えば、再見積もり結果には、見積もりが更新された案件についてのみの請求予定日とその請求予定額のみが含まれてもよいし、見積もりが更新されていない案件についての請求予定日とその請求予定額も含まれてもよい。あるいは、再見積もり結果には、複数の案件において請求が発生する時期毎または手続き毎に合算された合算請求予定額が含まれてもよい。
なお、上述した見積もりの更新処理は、定期的にまたは各手続きが実際に発生する度に行われてもよい。例えば、図10は、ユーザAAAの更新案件リストの他の例を示している。本実施形態では、更新案件リストには、ユーザ管理番号0001において実際に発生した審査請求手続きに関する情報が含まれている。図11は、図10に示した審査請求手続きに関する情報に基づいて更新されたユーザデータベース122の一例を示している。図11に例示されるように、実際の審査請求日(2017年10月6日)とリーガルデータベース121を用いて、拒絶理由通知以降の手続きに関する請求予定日が更新される。また、図12に例示されるように、実際に発生した審査請求手続きに関する情報が実費管理データベース123に記録される。
上述のように、本実施形態に係るシステム10では、産業財産権において将来的に発生する各予定手続きの請求予定日は、統計的なデータを用いて算出された所定の手続きの手続き予測日を起算日とした標準的なタイムスケジュールに基づいて算出されている。しかしながら、産業財産権において実際に行われる手続きのタイミングは、案件の重要性、市場の動向あるいは予算の関係などにより変動する。このため、起算日として算出された手続き予測日と実際の手続き日との間にはずれが生じる。このずれが大きくなるほど、請求予定日と実際の請求日との間には大幅なずれが生じてしまう。
本実施形態係るシステム10によれば、将来的に発生する手続きにおける請求予定日が実際に発生した手続き情報に基づいて更新される。例えば、ユーザ管理番号0001の案件において、審査請求手続きで生じる請求の請求予定日は、実際の出願日(2016年5月10日)に基づいて、図5に示す2019年6月1日から、図8に示す2019年5月15日に更新される。また、ユーザ管理番号0001の案件において、拒絶理由通知に対する手続きで生じる請求の請求予定日は、実際の審査請求日(2017年10月6日)に基づいて、図8に示す2020年3月10日から、図11に示す2018年8月2日に更新される。これにより、請求予定日と実際に発生する請求日との間のずれが発生することを抑制できる。したがって、より正確に産業財産権に関する将来に発生する費用の請求時期を見積もることができる。
また、リーガルデータベース121には、出願国および産業財産権の種別ごとに、手続きの種類、標準的なタイムスケジュールおよび手続きに要する費用が記録されている。一般的に、出願国や産業財産権の種別に応じて、法律や制度の内容が異なるので、求められる手続きや手続きに要する費用が異なる。例えば、図4に示されるように日本において特許は審査請求制度を採用しているが、意匠は審査請求制度を採用していない。また、アメリカにおいては、特許についても審査請求制度を採用していない。本実施形態のシステム10によれば、出願国および産業財産権の種別ごとに設定された手続きの種類、標準的なタイムスケジュールおよび手続きに要する費用が参照される。これにより、出願国および種別に対応した見積もりを算出できる。
なお、図13に例示されるように、産業財産権の技術分野ごとに、手続きの種類、標準的なタイムスケジュールおよび手続きに要する費用が記録されてもよい。技術分野とは、特許や実用新案を受けようとする発明の属する技術の分野、意匠登録を受けようとする意匠の物品の種類、商標登録を受けようとする商品またはサービスのカテゴリなどを意味する。本実施形態では、特許における技術分野は、電気、機械および科学に分類されている。なお、技術分野は、国際特許分類、国際意匠分類や各国独自の意匠分類などにより細かく分類されてもよい。この場合、制御部11は、ユーザの端末30から、見積もりを算出する案件の基礎出願日、出願国および産業財産権の種別に加えて、技術分野を取得する。特許庁における審査に要する日数や各手続きに要する日数または庁費用や代理人費用は、技術分野に応じて異なる場合がある。したがって、技術分野ごとに手続きの種類、標準的なタイムスケジュールおよび手続きに要する費用が設定されることにより、より正確な見積もりを算出できる。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
図4のリーガルデータベース121では、所要日数として、起算日から手続きにおける請求が発生するまでの標準的な所要日数が記録されているが、起算日から手続きが発生するまでの標準的な所要日数が記録されてもよい。
図2に示した新規見積もりについては、ユーザの端末30から基礎出願日を取得し、産業財産権の出願から権利維持のための全ての手続きに関する見積もりを算出する構成について説明した。しかしながら、産業財産権の出願から権利維持のための手続きにおける一部の手続きについてのみ見積もりを算出してもよい。例えば、出願手続き以降の費用を見積もる場合には、ユーザの端末30から、基礎出願日に加えてあるいは代わりに出願日を取得し、審査請求から権利維持のための手続きに関する見積もりを行ってもよい。
図6のSTEP15において、再見積もり結果には、実際に発生した手続きの請求額が含まれてもよい。例えば制御部11は、ユーザデータベース122と実費管理データベース123を用いて、将来発生する予定手続きに関する予定請求額に加えて実際に発生した請求額を含んだ再見積もり結果を出力する。これにより、例えば一部手続きが完了した案件の出願から権利維持までの一連の請求予定額を確認する場合や複数の案件について合算請求予定額を確認する場合に、少なくとも一部の費用は実際に発生した手続き費用が用いられるので、より正確な合算請求額を確認できる。
図6に示した見積もり更新については、ユーザが本システム10にログインした場合に、ユーザから実際に発生した手続きに関する情報を取得し、見積もりを更新する構成について説明した。しかしながら、ユーザのログインの有無に関係なく、見積もりが更新されてもよい。例えばユーザが本システム10にログインしたら、ユーザデータベース122や実費管理データベース123に記録されているユーザの全ての案件に対する更新された見積もりが提示されるように構成される。
この場合、本システム10は、実際に発生した手続きに関する情報を、特許庁システム40や出願代理人システム50などから取得する。例えば、ユーザデータベース122には、各案件に関する出願番号やユーザ管理番号などの情報が記録されている。制御部11は、例えば、ユーザデータベース122に記録された出願番号などの情報に基づいて、特許庁システム40から実際に発生した手続きとその発生日を取得する。あるいは、制御部11は、例えば、ユーザデータベース122に記録された出願番号やユーザ管理番号などの情報に基づいて、出願代理人システム50から実際に発生した手続きとその発生日、請求額とその請求日などを取得する。制御部11は、取得した実際に発生した手続きに関する情報に基づいて見積もりを更新し、ユーザデータベース122や実費管理データベース123に記録する。
ユーザの端末30は、ネットワーク20を介して制御部11と記憶部12に接続されている。しかし、ユーザの端末30は、制御部11とともに一つの装置をなす構成としてもよいし、制御部11と記憶部12とともに一つの装置をなす構成としてもよい。すなわち、ユーザの端末30はシステム10を構成してもよい。
システム10は、産業財産権を保有するユーザの端末30から見積もりの依頼を受けて、ユーザの端末30へ見積もり結果を出力している。しかしながら、システム10は、例えば出願代理人から出願代理人システム50を介してユーザの産業財産権に関する見積もりの依頼を受けて、出願代理人システム50へ見積結果を出力してもよい。
10 システム
11 制御部
12 記憶部
20 ネットワーク
30 ユーザの端末
40 特許庁システム
50 出願代理人システム
111 プロセッサ
112 RAM
113 ROM
121 リーガルデータベース
122 ユーザデータベース
123 実費管理データベース

Claims (9)

  1. 産業財産権の取得に関する手続きの種類、各々の前記手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の前記手続きに要する費用を含むリーガルデータベースと、前記リーガルデータベースに基づいて特定されたユーザの産業財産権について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含むユーザデータベースと、が記録された記憶部と、
    前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きに関する情報を取得し、前記実際に発生した手続きに関する情報に基づいて、前記請求予定日を更新する制御部と、
    を備えている、産業財産権の費用見積もりシステム。
  2. 前記実際に発生した手続きに関する情報には、前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きと当該手続きまたはその請求が生じた日が含まれており、
    前記制御部は、前記実際に発生した手続きと当該手続きまたはその請求が生じた日および前記リーガルデータベースに基づいて、前記請求予定日を更新する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記リーガルデータベースは、前記産業財産権の種別ごとに、前記手続きの種類と前記標準的なタイムスケジュールと前記手続きに要する費用とを含んでおり、
    前記制御部は、前記ユーザの産業財産権の種別、前記実際に発生した手続きに関する情報、および前記リーガルデータベースに基づいて、前記請求予定日を更新する、請求項1または請求項2に記載のシステム。
  4. 前記リーガルデータベースは、前記産業財産権の出願国ごとに、前記手続きの種類と前記標準的なタイムスケジュールと前記手続きに要する費用とを含んでおり、
    前記制御部は、前記ユーザの産業財産権の出願国、前記実際に発生した手続きに関する情報、および前記リーガルデータベースに基づいて、前記請求予定日を更新する、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のシステム。
  5. 前記リーガルデータベースは、前記産業財産権の技術分野ごとに、前記手続きの種類と前記標準的なタイムスケジュールと前記手続きに要する費用とを含んでおり、
    前記制御部は、前記ユーザの産業財産権の技術分野、前記実際に発生した手続きに関する情報、および前記リーガルデータベースに基づいて、前記請求予定日を更新する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のシステム。
  6. 前記ユーザデータベースは、前記ユーザの複数の前記産業財産権の各々について、各々の前記予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含んでおり、
    前記制御部は、前記ユーザの複数の産業財産権について、同一手続きに属する前記請求予定額を合算した合算請求予定額を算出する、請求項1から請求項5の何れか一項に記載のシステム。
  7. 前記ユーザデータベースは、前記ユーザの複数の前記産業財産権の各々について、各々の前記予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含んでおり、
    前記制御部は、前記ユーザの複数の産業財産権について、前記請求予定日が同一月または同一年度に属する前記請求予定額を合算した合算請求予定額を算出する、請求項1から請求項6の何れか一項に記載のシステム。
  8. 前記実際に発生した手続きに関する情報には、前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きにおいて実際に生じた請求額が含まれており、
    前記制御部は、前記実際に生じた請求額および前記請求予定額に基づいて、前記合算請求予定額を算出する、請求項6または請求項7に記載のシステム。
  9. 産業財産権の取得に関する手続きの種類、各々の前記手続きまたはその請求が発生する標準的なタイムスケジュール、および各々の前記手続きに要する費用を含むリーガルデータベースと、前記リーガルデータベースに基づいて特定されたユーザの産業財産権について将来的に発生する各々の予定手続き、および各々の前記予定手続きにおいて生じる請求予定額とその請求が生じる請求予定日を含むユーザデータベースと、プロセッサと、前記プロセッサにより実行されるコンピュータ可読命令を記録する非一時的記録手段と、を用いて、前記ユーザの産業財産権の費用を見積る方法であって、前記方法は前記プロセッサに、
    前記ユーザの産業財産権に関して実際に発生した手続きに関する情報を取得させ、
    前記実際に発生した手続きに関する情報に基づいて、前記請求予定日を更新する、産業財産権の費用見積もり方法。
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