JP2023035211A - Conveying method - Google Patents
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Abstract
Description
特許法第30条第2項適用申請有り 工事開始年月日 :令和3年6月19日 工事場所 :中央合同庁舎第4号館(東京都千代田区霞が関3-1-1)Application for application of
本発明は、建築資材の運搬方法に関する。 The present invention relates to a method of transporting building materials.
建物の構築工事及び改修工事において、サッシ等の大型かつ重量物である建築資材を建物の設置予定階に取り込んで設置予定位置まで横方向に運搬することがある。特許文献1には、サッシを下階から上階に荷揚げして上階にサッシを取り込む方法が開示されている。
2. Description of the Related Art In building construction work and renovation work, large and heavy building materials such as sashes are sometimes brought into the planned floor of the building and transported laterally to the planned installation position.
特許文献1に開示された方法では、圧縮ガスの給排により伸縮する支持体と、支持体に支持された荷台と、を備える荷揚装置が用いられる。荷揚装置は、荷揚時には、下階に固定される。サッシは、支持体を縮めた状態で下階にて荷台に載せられ、支持体を伸ばして荷台を上階まで上昇させた状態で荷台から降ろされ上階に取り込まれる。
The method disclosed in
特許文献1に開示された荷揚装置は、キャスターを有するため、段差及び障害物のない平坦な走路での建築資材の運搬にも利用可能である。
Since the unloading device disclosed in
しかしながら、建物の構築工事及び改修工事では、床に躯体段差や障害物があることが多く、平坦な走路を確保することが難しい。このような理由から、床に躯体段差や障害物のあるフロア空間においても建築資材を容易に運搬することが求められている。 However, in construction work and renovation work of buildings, there are often steps and obstacles on the floor, and it is difficult to secure a flat runway. For these reasons, it is required to easily transport building materials even in a floor space with structural steps and obstacles on the floor.
本発明は、床に躯体段差や障害物のあるフロア空間においても建築資材を容易に運搬することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to easily transport building materials even in a floor space with structural steps and obstacles on the floor.
本発明は、建物躯体の一のフロア空間で建築資材を運搬する運搬方法であって、建物躯体のフロア空間内にワイヤを張ると共にワイヤに移動体を移動可能に設けるワイヤ張り工程と、移動体に建築資材を吊下げる吊下げ工程と、移動体をワイヤに沿って移動させて建築資材を運搬する運搬工程と、を備える。 The present invention is a transportation method for transporting building materials in one floor space of a building frame, comprising: a step of stretching a wire in the floor space of the building frame and movably attaching a moving body to the wire; and a carrying step of moving the moving body along the wire to carry the building material.
本発明によれば、床に躯体段差や障害物のあるフロア空間においても建築資材を容易に運搬することができる。 Advantageous Effects of Invention According to the present invention, building materials can be easily transported even in a floor space with structural steps and obstacles on the floor.
以下、本発明の実施形態に係る建築資材の運搬方法について、図面を参照して説明する。ここでは、建築資材がサッシ10である場合について説明するが、建築資材は、床材、コンクリートパネル、石膏ボード、鉄筋等の長尺重量物であってもよいし、小物類が入れられた袋であってもよい。また、ここでは、主に建物改修工事において建築資材を運搬する場合について説明するが、本発明は、建物の新規構築工事において建築資材を運搬する場合にも適用可能である。
Hereinafter, a method for transporting building materials according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Here, a case where the building material is the
図1は、建物躯体1の一部拡大断面図であり、所定のフロアにサッシ10を取り込む状態を示す。建物躯体1は、例えばRC造であるが、S造等の他の構造形式であってもよい。図1に示す例では、建物躯体1は、複数階建てであるが、一階建てであってもよい。
FIG. 1 is a partially enlarged cross-sectional view of the
図1に示すように、建物躯体1は、柱2と、柱2に架設された大梁3と、大梁3に架設された小梁4と、大梁3及び小梁4に支持されたスラブ5(デッキプレート等の一時的な床であってもよい)と、上下に隣り合う小梁4に渡って設けられた外壁6と、を備えている。上下に隣り合うスラブ5と外壁6とによって、建物躯体1のフロア空間Fが形成されており、スラブ5の上面がフロア空間Fの床となっている。また、建物躯体1は、屋外側(フロア空間Fとは反対側)に突出するように小梁4に片持ち支持された庇7を備えている。外壁6には、開口6aが形成されており、開口6aにサッシ10が取り付けられる。
As shown in FIG. 1, the
サッシ10は、建物躯体1の外周から跳ね出すように仮設された荷取りステージ8からフロア空間Fに取り込まれる。サッシ10は、ワイヤ9を用いて吊下げられ、不図示のウインチ又はクレーンを用いてワイヤ9を巻き上げることにより荷取りステージ8まで吊上げられる。
The
なお、ワイヤ9を用いたサッシ10の吊上げに代えて、建物躯体1の外周に仮設足場を組み、仮設足場に仮設エレベータを設置し、仮設エレベータを用いてサッシ10をフロア空間Fへ運搬してもよい。
Instead of lifting the
図2は、荷取りステージ8が仮設されたフロアの平面図である。図2において、開口6aの図示は省略されている。フロア空間Fに取り込まれたサッシ10は、荷取りステージ8から所望の位置(例えば、図2に示す地点P近傍)までフロア空間F内で運搬され、その後、外壁6の開口6a(図1参照)に取り付けられる。
FIG. 2 is a plan view of the floor on which the
フロア空間F内でサッシ10を運搬する方法として、台車にサッシ10を載せて台車をスラブ5上で走行させて運搬することが考えられる。しかしながら、建物改修工事及び新規構築工事では、スラブ5に躯体段差があったり障害物が置かれていたりすることが多く、台車を走行させるための走路を確保することが難しい。
As a method of transporting the
台車に代えて、重量物用のカーテンレールをフロア空間F内に設置して仮設利用し、カーテンレールのフックにサッシ10を吊下げ、サッシ10を浮かせて運搬することも考えられる。しかしながら、カーテンレールの設置には多大な手間を要する。また、サッシ10の運搬を繰り返すことによりカーテンレールが破損した場合にはカーテンレールの交換が必要になる。そのため、カーテンレールのコストが嵩み、サッシ10の運搬コストが増加する。その結果、改修工事及び新規構築工事におけるコストが増加する。
Instead of the truck, it is conceivable to install a curtain rail for heavy objects in the floor space F for temporary use, hang the
本実施形態では、図2に示すように、フロア空間Fにワイヤ20を張り、ワイヤ20を用いてサッシ10を宙に浮かせて運搬する。そのため、床に躯体段差や障害物のあるフロア空間Fにおいてもサッシ10を容易に運搬することができる。また、カーテンレールと比較して設置が容易であり安価なワイヤ20を用いるため、サッシ10の運搬手間とコストの増加を防ぐことができ、改修工事及び新規構築工事における手間とコストの増加を防止することができる。
In this embodiment, as shown in FIG. 2, a
本実施形態に係る運搬方法について、図2乃至図8を参照してより詳細に説明する。 The transportation method according to this embodiment will be described in more detail with reference to FIGS. 2 to 8. FIG.
図3は、フロア空間Fに張られたワイヤ20の両端部周辺を示す拡大図であり、ワイヤ20と交差する略水平な方向にワイヤ20を見た図である。
FIG. 3 is an enlarged view showing the periphery of both ends of the
本実施形態では、まず、図2及び図3に示すように、フロア空間F内にワイヤ20を張ると共に、サッシ10(図1参照)を吊下げるための移動体30をワイヤ20に移動可能に設ける(ワイヤ張り工程)。具体的には、建物躯体1における大梁3の側面にワイヤ20の一方の端部を固定する固定部21aを設け、ターンバックル22aを介してワイヤ20の一端を固定部21aに連結する。また、別の大梁3の側面に固定部21bを設け、ターンバックル22bを介してワイヤ20の他方の端部を固定部21bに連結する。その後、ターンバックル22a,22bを回し、ワイヤ20を緊張する。ターンバックル22a,22bに代えて、レバーブロック(登録商標)をワイヤ20の一方の端部と固定部21aとの間、又はワイヤ20の他方の端部と固定部21bとの間に設け、レバーブロックを用いてワイヤ20を緊張してもよい。
In this embodiment, first, as shown in FIGS. 2 and 3, a
固定部21a,21bは、例えば、大梁3の側面に打ち込まれた丸環アンカーボルトである。建物の新規構築工事においては、大梁3に予め貫通孔を計画的に形成し、貫通孔に通されたボルトを固定部21a,21bとして用いることで、固定部21a,21bの耐力を高めることができる。したがって、ワイヤ20をより強く緊張することができ、ワイヤ20の弛みをより軽減することができる。
The
移動体30は、例えば2連滑車タイプのフック付きプーリである。移動体30は、単一滑車タイプのフック付きプーリであってもよいが、2連滑車タイプのフック付きプーリの方がワイヤ20上での走行が安定するため好ましい。
The moving
次に、図4に示すように、移動体30にサッシ10を吊下げる(吊下げ工程)。図4(a)は、移動体30に吊下げられたサッシ10を、ワイヤ20と交差する略水平な方向(図4(b)に示す矢視IVAの方向)に見た図であり、図4(b)は、移動体30に吊下げられたサッシ10を、ワイヤ20に沿う方向(図4(a)に示す矢視IVBの方向)に見た図である。
Next, as shown in FIG. 4, the
図4に示すように、サッシ10は、上下に間隔を空けて互いに略平行に配置される上側部材11及び下側部材12と、上側部材11と下側部材12とに固定される枠体13と、を備えている。枠体13に不図示のガラスが嵌め込まれる。
As shown in FIG. 4, the
サッシ10が外壁6の開口6a(図1参照)に取り付けられた状態では、上側部材11が開口6aの上縁に不図示の締結具を用いて締結され、下側部材12が開口6aの下縁に不図示の締結具を用いて締結される。つまり、サッシ10が開口6aに取り付けられた状態では、枠体13は、開口6aの上縁及び下縁に締結された上側部材11及び下側部材12により保持される。
When the
サッシ10の運搬時には、仮設の方立部材41が上側部材11と下側部材12とに渡って設けられる。方立部材41は、例えば現場や工場において容易に入手可能なアングル材で構成される。方立部材41により、上側部材11と下側部材12との位置が互いに保たれるため、運搬時における枠体13の変形を防止することができる。方立部材41は、サッシ10を外壁6の開口6a(図1参照)に取り付けた後、サッシ10から取り外される。
A
方立部材41には、シャックル36を通すための孔42が設けられる。シャックル36にカラビナ37を通し、カラビナ37を移動体30の孔30aに通すことにより、サッシ10が移動体30に吊下げられる。
The
図4(b)に示すように、孔42は、方立部材41に上下方向に間隔を空けて複数形成されている。シャックル36を通す孔42を変更することにより、スラブ5に対するサッシ10の高さが変化する。したがって、スラブ5へのサッシ10の接触を防止することができる。
As shown in FIG. 4B, a plurality of
図4では、2つの移動体30にサッシ10を吊下げた例が示されているが、移動体30は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。サッシ10を安定して吊下げるためには、2つ以上の移動体30にサッシ10を吊下げることが好ましい。
Although FIG. 4 shows an example in which the
移動体30にサッシ10を吊下げた後、移動体30をワイヤ20に沿って移動させて、サッシ10を運搬する(運搬工程)。そのため、サッシ10は、スラブ5に対して宙に浮いた状態で運搬される。したがって、床(スラブ5)に躯体段差や障害物のあるフロア空間Fにおいてもサッシ10を容易に運搬することができる。また、ワイヤ20を用いるため、サッシ10の運搬コストを防ぐことができ、改修工事及び新規構築工事における手間とコストの増加を防止することができる。
After hanging the
図2に示すように、ワイヤ20は、フロア空間F内に建物躯体1の外壁6に沿って張られる。具体的には、荷取りステージ8の近傍からフロア空間Fの第1入隅部C1までワイヤ20が張られ、第1入隅部C1から第2入隅部C2まで別のワイヤ20が張られ、第2入隅部C2から地点P近傍まで更に別のワイヤ20が張られる。そのため、サッシ10は、フロア空間Fの中央部Mを避けて運搬される。したがって、建物改修工事においては、フロア空間Fの中央部Mを例えば建物利用者の使用空間として提供しつつサッシ10を運搬することができる。また、新規構築工事においては、フロア空間Fの中央部Mでサッシ10の運搬以外の作業を行うことができる。
As shown in FIG. 2, the
以下において、荷取りステージ8の近傍からフロア空間Fの第1入隅部C1まで張られたワイヤ20を「第1外周ワイヤ20a」とも称する。同様に、第1入隅部C1から第2入隅部C2まで張られたワイヤ20を「第2外周ワイヤ20b」とも称し、第2入隅部C2から地点P近傍まで張られたワイヤ20を「第3外周ワイヤ20c」とも称する。
Hereinafter, the
第1入隅部C1でのサッシ10の運搬方向転換は、第1外周ワイヤ20a及び第2外周ワイヤ20bに対して交差するように第1入隅部C1に張られたワイヤ20(以下、「第1入隅ワイヤ20d」とも称する)を用いて行われる。図5を参照して、第1入隅部C1においてサッシ10の運搬方向を転換する手順を説明する。
The change in the transport direction of the
ここでは、サッシ10の運搬方向を第1外周ワイヤ20aに沿う方向から第2外周ワイヤ20bに沿う方向に転換する場合について説明する。また、第1外周ワイヤ20aに設けられた2つの移動体30を「移動体31a」、「移動体32a」とする。同様に、第2外周ワイヤ20bに設けられた2つの移動体30を「移動体31b」、「移動体32b」とし、第1入隅ワイヤ20dに設けられた2つの移動体30を「移動体31d」、「移動体32d」とする。
Here, a case will be described in which the conveying direction of the
まず、図5(a)に示すように、移動体31a,32aを第1外周ワイヤ20aに沿って移動させてサッシ10を第1入隅ワイヤ20dの近傍まで運搬する。
First, as shown in FIG. 5(a), the
次に、図5(b)に示すように、移動体31aによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体31dに付け替える。これにより、サッシ10は、第1外周ワイヤ20aに設けられた移動体32aと、第1入隅ワイヤ20dに設けられた移動体31dと、により吊下げられる。付け替え時には、例えば人力によりサッシ10を支持する。
Next, as shown in FIG. 5B, the suspension of the
次に、移動体31dを第1入隅ワイヤ20dに沿って移動させると共に移動体32aを第1外周ワイヤ20aに沿って移動させる。移動体32aが第1入隅ワイヤ20dに近づいた後、図5(c)に示すように、移動体32aによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体32dに付け替える。これにより、サッシ10は、第1入隅ワイヤ20dに設けられた移動体31d,32dにより吊下げられ、サッシ10の運搬方向は、第1外周ワイヤ20aに沿う方向から第1入隅ワイヤ20dに沿う方向に転換される。
Next, the moving
次に、移動体31d,32dを第1入隅ワイヤ20dに沿って移動させてサッシ10を第2外周ワイヤ20bの近傍まで運搬する。図5(d)に示すように、移動体31dによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体31bに付け替える。これにより、サッシ10は、第2外周ワイヤ20bに設けられた移動体31bと、第1入隅ワイヤ20dに設けられた移動体32dと、により吊下げられる。
Next, the moving
次に、移動体31bを第2外周ワイヤ20bに沿って移動させると共に移動体32dを第1入隅ワイヤ20dに沿って移動させる。移動体32dが第2外周ワイヤ20bに近づいた後、図5(e)に示すように、移動体32dによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体32bに付け替える。これにより、サッシ10は、第2外周ワイヤ20bに設けられた移動体31b,32bにより吊下げられ、サッシ10の運搬方向は、第1入隅ワイヤ20dに沿う方向から第2外周ワイヤ20bに沿う方向に転換される。
Next, the moving
以上により、第1入隅部C1でのサッシ10の運搬方向転換が完了する。
As described above, the change of the conveying direction of the
図2に示すように、第2入隅部C2においても、第2外周ワイヤ20b及び第3外周ワイヤ20cに対して交差するようにワイヤ20(以下、「第2入隅ワイヤ20e」とも称する)が張られている。第2入隅部C2でのサッシ10の運搬方向転換は、第2入隅ワイヤ20eを用いて行われる。第2入隅部C2においてサッシ10の運搬方向を転換する手順は、第1入隅部C1においてサッシ10の運搬方向を転換する手順と略同じであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
As shown in FIG. 2, the wire 20 (hereinafter also referred to as "second
なお、第1入隅部C1及び第2入隅部C2におけるサッシ10の運搬方向転換は、第1入隅ワイヤ20d及び第2入隅ワイヤ20eを用いる方法に限られない。例えば、図5(a)に示す例において、移動体31a,32aによるサッシ10の吊下げを解除すると共に人力によりサッシ10を支持し、人力により第2外周ワイヤ20bの近傍までサッシ10を運搬し、移動体31b,32bに付け替えてもよい。
It should be noted that the method of changing the conveying direction of the
図6は、フロア空間Fに張られたワイヤ20の中間部周辺を示す拡大図であり、ワイヤ20と交差する略水平な方向にワイヤ20を見た図である。図6に示すように、フロア空間Fに張られたワイヤ20の上方の大梁3には、ワイヤ20の中間部を支持する中間支持部50が設けられる。中間支持部50は、大梁3の底面に打ち込まれた丸環アンカーボルト51と、丸環アンカーボルト51に通されたシャックル52と、を備える。シャックル52にワイヤ20を通すことにより、ワイヤ20の中間部がシャックル52を介して丸環アンカーボルト51に支持される。したがって、長い支点間距離にワイヤ20を架け渡す際のワイヤ20の弛みを防止することができ、移動体30に吊下げられたサッシ10の高さを維持することができる。これにより、スラブ5へのサッシ10の接触を防止することができる。
FIG. 6 is an enlarged view showing the vicinity of the intermediate portion of the
中間支持部50を越えてサッシ10を運搬する手順の一例について、図7を参照して説明する。ここでは、図中右方向にサッシ10を運搬する場合について説明する。この例では、図7(a)に示すように、中間支持部50よりも左側のワイヤ20に2つの移動体30を設け、中間支持部50よりも右側のワイヤ20に2つの移動体30を設ける。中間支持部50よりも左側に設けられた2つの移動体30を「移動体31f」、「移動体32f」とし、中間支持部50よりも右側に設けられた2つの移動体30を「移動体31g」、「移動体32g」とする。
An example procedure for transporting the
まず、図7(a)に示すように、移動体31f,32fをワイヤ20に沿って移動させてサッシ10を中間支持部50の近傍まで運搬する。
First, as shown in FIG. 7A, the moving
次に、図7(b)に示すように、移動体31fによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体31gに付け替える。これにより、サッシ10は、中間支持部50の左側の移動体32fと、中間支持部50の右側の移動体31gと、により吊下げられる。付け替え時には、例えば人力によりサッシ10を支持すればよい。
Next, as shown in FIG. 7(b), the suspension of the
次に、移動体31g,32fをワイヤ20に沿って移動させる。移動体32fが中間支持部50に近づいた後、図7(c)に示すように、移動体32fによるサッシ10の吊下げを解除し、移動体32gに付け替える。これにより、サッシ10は、中間支持部50の右側の移動体31g,32gにより吊下げられる。
Next, moving
以上により、中間支持部50を越えてのサッシ10の運搬が完了する。
Thus, the transportation of the
中間支持部50を越えてサッシ10を運搬する手順の別の例について、図8を参照して説明する。ここでは、図8に示す2つの中間支持部50のうち図中左側の中間支持部50を越えてサッシ10を運搬する場合について説明する。この例の説明において、左側及び右側の中間支持部50をそれぞれ「中間支持部50l」、「中間支持部50r」とする。中間支持部50lと固定部21aとの間でワイヤ20は支持されていないものとする。
Another example of the procedure for transporting the
まず、図8(a)に示すように、移動体30をワイヤ20に沿って移動させてサッシ10を中間支持部50lの近傍まで運搬する。次に、図8(b)に示すように、中間支持部50lによるワイヤ20の支持を解除する。具体的には、中間支持部50lのシャックル52を開き、シャックル52からワイヤ20を抜き出す。
First, as shown in FIG. 8(a), the
次に、図8(c)に示すように、移動体30が中間支持部50lを越えるまで移動体30をワイヤ20に沿って移動させる。次に、図8(d)に示すように、中間支持部50lのシャックル52内にワイヤ20を入れ、シャックル52を閉じる。これにより、中間支持部50lによりワイヤ20が支持される。
Next, as shown in FIG. 8(c), the moving
以上により、中間支持部50lを越えてのサッシ10の運搬が完了する。中間支持部50rを越えてサッシ10を運搬する手順は、中間支持部50lを越えてサッシ10を運搬する手順と略同じであるため、ここではその詳細な説明を省略する。
Thus, the transportation of the
図8に示す例において、中間支持部50lによるワイヤ20の支持を解除した状態(図8(b)及び(c))では、ワイヤ20の支点間距離は、中間支持部50lによりワイヤ20を支持した状態(図8(a)及び(d))と比較して長い。そのため、中間支持部50lによるワイヤ20の支持を解除した状態(図8(b)及び(c))では、中間支持部50lによりワイヤ20を支持した状態(図8(a)及び(d))と比較して、ワイヤ20が弛んでサッシ10の位置が低く、サッシ10がスラブ5(図4等参照)に接触しやすくなる。このような理由から、中間支持部50lによるワイヤ20の支持を解除した状態(図8(b)及び(c))でのワイヤ20の弛みを想定し、中間支持部50lによりワイヤ20を支持した状態(図8(a)及び(d))において高めにサッシ10を吊下げておくことが好ましい。中間支持部50lによるワイヤ20の支持を解除した状態(図8(b)及び(c))でサッシ10がスラブ5に接触する程度にワイヤ20が弛むことが想定される場合には、人力によりサッシ10を支持してもよい。
In the example shown in FIG. 8, when the support of the
なお、中間支持部50によるワイヤ20の支持がなくともサッシ10がスラブ5に接触しない程度にしかワイヤ20が弛まない場合には、中間支持部50を設ける必要はなく、ワイヤ20の両方の端部を大梁3に固定するだけでよい。この場合には、中間支持部50が不要になるため、ワイヤ20をより簡便に設置することができる。
It should be noted that if the
ワイヤ20の両方の端部を大梁3に固定するだけの場合には、中間支持部50を大梁3に設ける際に必要な既存天井の解体を不要又は最低限にすることができる。したがって、建物改修工事において既存天井の解体及び天井の新設に要する工数を減らすことができ、工期を短縮することができる。
If both ends of the
サッシ10の取付位置(例えば、図2に示す地点P近傍)までサッシ10を運搬した後は、移動体30にサッシ10を吊下げた状態でサッシ10を外壁6の開口6a(図1参照)に取り付ける。移動体30にサッシ10が吊下げられている状態では、ワイヤ20には、サッシ10等の重みによる張力が生じている。そのため、サッシ10を人力により持ち上げる際には、ワイヤ20の張力もサッシ10を持ち上げる方向に作用する。したがって、移動体30に吊下げられていないサッシ10を人力により持ち上げる場合と比較して、作業員の負荷を軽減することができ、サッシ10の持ち上げ及び取付けが容易になる。
After transporting the
なお、人力によりサッシ10が持ち上げられワイヤ20の張力が弱まったときには、サッシ10が傾倒するおそれが生じる。そのため、不図示のロープを建物躯体1から下げ、ロープをサッシ10に巻き付けて支持することでサッシ10の傾倒を防止することが好ましい。
When the
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。 According to the above embodiment, the following operational effects are obtained.
本実施形態では、サッシ10を移動体30に吊下げ、ワイヤ20上で移動体30を移動させてサッシ10を運搬する。そのため、サッシ10は、建物躯体1のスラブ5に対して宙に浮いた状態で運搬される。したがって、躯体段差や障害物のあるフロア空間Fにおいてもサッシ10を容易に運搬することができる。
In this embodiment, the
また、ワイヤ張り工程では、建物改修工事において大梁3にワイヤ20を固定しワイヤ20を張る。そのため、建物改修工事においてサッシ10を容易に運搬することができる。
In the wire tensioning process,
また、ワイヤ張り工程では、建物躯体1の外周に沿ってワイヤ20を張り、運搬工程では、建物躯体1の外周に沿ってサッシ10を運搬する。そのため、サッシ10は、フロア空間Fの中央部Mを避けて運搬される。したがって、改修工事においては、フロア空間Fの中央部Mを例えば建物利用者の使用空間として提供しつつサッシ10を運搬することができる。また、新規構築工事においては、フロア空間Fの中央部Mでサッシ10の運搬以外の作業を行うことができる。
In the wire stretching process, the
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the above embodiments merely show a part of application examples of the present invention, and the technical scope of the present invention is not limited to the specific configurations of the above embodiments. do not have.
上記実施形態では、荷取りステージ8からフロア空間Fにサッシ10を取り込む場合について説明したが、建物躯体1に設置されたエレベータを利用することができる場合には、エレベータからフロア空間Fにサッシ10を取り込んでもよい。この場合には、ワイヤ20を、エレベータの近傍からサッシ10の取付位置まで張ればよい。
In the above-described embodiment, the case where the
ワイヤ20を建物躯体1の外壁6に沿って張る形態に限られず、フロア空間Fの中央部Mを横切るようにワイヤ20を張ってもよい。
The
上記実施形態では、大梁3にワイヤ20を固定してワイヤ20を張っているが、ワイヤ20を柱2、小梁4又は外壁6に固定してワイヤ20を張ってもよい。つまり、建物躯体1にワイヤ20を固定してワイヤ20を張ればよい。
In the above embodiment, the
1・・・建物躯体
6・・・外壁
10・・・サッシ(建築資材)
20・・・ワイヤ
30・・・移動体
F・・・フロア空間
1
20
Claims (3)
前記建物躯体の前記フロア空間内にワイヤを張ると共に前記ワイヤに移動体を移動可能に設けるワイヤ張り工程と、
前記移動体に前記建築資材を吊下げる吊下げ工程と、
前記移動体を前記ワイヤに沿って移動させて前記建築資材を運搬する運搬工程と、を備える、
運搬方法。 A transport method for transporting building materials in one floor space of a building skeleton,
a wire-stretching step of stretching a wire in the floor space of the building frame and movably providing a moving body on the wire;
a suspending step of suspending the building material from the moving body;
a transporting step of transporting the building material by moving the moving body along the wire;
transportation method.
請求項1に記載の運搬方法。 In the wire-stretching step, the wire is stretched by fixing the wire to the building skeleton during building renovation work.
The transportation method according to claim 1.
前記運搬工程では、前記建物躯体の外壁に沿って前記建築資材を運搬する、
請求項1又は2に記載の運搬方法。 In the wire stretching step, the wire is stretched along the outer wall of the building frame,
In the transporting step, the building material is transported along the outer wall of the building skeleton.
The transportation method according to claim 1 or 2.
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