JP2023028252A - データ管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を損なわずに大量の時系列データからユーザが所望する特定のデータを検索できるようにする。【解決手段】対象システムで生成された時系列データを管理する時系列データ管理部1990と、ユーザにより登録されたコンテキストを、時系列データ管理部190で管理された時系列データと対応づけて管理するコンテキスト管理部180と、を備え、コンテキスト管理部180は、管理されている時系列データの中からユーザによって検索対象とされたコンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、時系列データを管理するデータ管理装置及びプログラム。
従来、監視対象の制御システムから取得した大量の時系列データの検索性を向上させるための技術が多数提案されている。例えば、特許文献1には、「時系列データストリームにタイムスタンプして生成されたタイムスタンプ付きイベントを時間でインデックス付与してタイムバケット化インデックスを生成する手段と、時系列検索要求を受信する手段と、少なくとも部分的にはタイムバケット化インデックスを検索することによって、時系列検索要求を実行する手段」を備えた時系列検索エンジンが開示されている。例えば、時系列データは、アプリケーションサーバやウェブサーバが出力するログデータである。この方式により、時系列データにインデックスを自動的に付与することが可能である。
特表2010-506311号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方式では、インデックスを利用するユーザは、アプリケーションサーバやウェブサーバが出力するログデータに応じて、時系列データにどのようなインデックスが付与されるのか知っておく必要がある。また、コンピューターが生成するインデックスがユーザにとって利用しやすいインデックス名称になるとは限らず、ユーザの利便性を損なう可能性もある。
上記の状況から、ユーザの利便性を損なわずに大量の時系列データからユーザが所望する特定のデータを検索する手法が要望されていた。
上記課題を解決するために、本発明の一態様のデータ管理は、対象システムで生成された時系列データを管理する時系列データ管理部と、ユーザにより登録されたコンテキストを、時系列データ管理部で管理された時系列データと対応づけて管理するコンテキスト管理部と、を備える。上記コンテキスト管理部は、管理されている時系列データの中からユーザによって検索対象とされた前記コンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行する。
本発明の少なくとも一態様によれば、ユーザの利便性を損なわずに大量の時系列データからユーザが所望する特定のデータを検索することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における現場データ保存テーブルの構造の例を示す図表である。 本発明の第1の実施の形態におけるコンテキスト保存テーブルの構造の例を示す図表である。 本発明の第1の実施の形態におけるコンテキスト付与管理テーブルの構造の例を示す図表である。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置によるデータ管理の手順例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置による現場データ収集処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置による現場データ取得処理、コンテキスト登録処理、コンテキスト付与処理、及びコンテキスト検索処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置によるコンテキスト登録処理で用いられる画面例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置によるコンテキスト付与処理で用いられる画面の第1の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置によるコンテキスト付与処理で用いられる画面の第2の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置によるコンテキスト検索処理で用いられる画面例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るデータ管理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における変換ルール管理テーブルの構造の例を示す図表である 本発明の第2の実施の形態に係るデータ管理装置によるデータ管理の手順例を示すシーケンスチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るデータ管理装置による変換ルール登録処理、現場データ取得処理、コンテキスト登録処理、コンテキスト付与処理、及びコンテキスト検索処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における変換ルール登録処理で用いられる画面例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る変換ルールを適用後における現場データのデータ名称の表示例としてコンテキスト付与画面を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置が適用されるシステムの例について図1を参照して説明する。
[データ管理装置を含むシステム全体の構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置が適用されるシステムの全体構成例とデータ管理装置の構成例を示す図である。
図1に示すようにデータ管理装置100は、ネットワークを介して、現場装置200a,200bと接続されている。データ管理装置100は、ネットワークを通じて現場装置200a,200bが生成する時系列の稼働データやセンサデータ等(以下「現場データ」と総称する)を収集し、その収集した現場データをユーザ端末300a,300bに提供する。本明細書では、現場装置200から時系列に収集された離散的なデータを「時系列データ」と呼ぶ。
現場装置200a,200b、ユーザ端末300a,300bをそれぞれ区別しない場合には、現場装置200、ユーザ端末300と記載する。また、現場装置200やユーザ端末300の数は、図1で図示する数に限定しない。
現場装置200a,200bは、工場やプラントなどの監視対象の制御システムに設置されている装置であり、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)やDCS(Distributed Control System)、コントローラなどが該当する。
ユーザ端末300a,300bは、ユーザが利用する端末であり、入力装置及び表示装置を備えたパーソナルコンピューターやタブレットコンピューターなどの汎用コンピューターが該当する。ユーザは、ユーザ端末300の入力装置により、後述する各画面の表示装置への表示、各画面上でのポインタの移動やクリック、テキストの入力等を行うことができる。ユーザ端末300a,300bは、データ管理装置100が収集した現場データを利用して現場の見える化や予防保全といった機械学習を実行する。なお、本明細書において、現場データを単に「データ」と記載することがある。
[データ管理装置の構成]
データ管理装置100は、パーソナルコンピューターなどの汎用コンピューターやワークステーションなどが該当する。データ管理装置100は、ハードウェアモジュール110、ОS160、及びソフトウェアモジュール170を含んで構成される。
ハードウェアモジュール110は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等からなる処理部111と、OSやコンピュータープログラムなどが動作するためのメモリ112と、ソフトウェアモジュール170内のソフトウェアの定周期動作を実現するためのタイマ113とを備える。また、ハードウェアモジュール110は、現場装置200やユーザ端末300とデータ通信を行うための通信インタフェース(図中、通信I/Fと表記)114と、記憶部120とを備える。各ブロックは、システムバスを介して相互にデータの送受信が可能に接続されている。
記憶部120は、大容量ストレージ等により構成される。例えば、大容量ストレージとしてハードディスク装置等を用いることができる。記憶部120には、現場データ保存テーブル130、コンテキスト保存テーブル140、及びコンテキスト付与管理テーブル150が記憶されている。また、記憶部120には、ソフトウェアの定周期動作する際の周期が記憶されている。また、記憶部120には、処理部111が実行するコンピュータープログラムやパラメータ等が記憶されている。処理部111は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶部120から読み出して実行し、各種演算や制御を行う。
次に、図2を用いて、現場データ保存テーブル130と、コンテキスト保存テーブル140と、コンテキスト付与管理テーブル150について説明する
(定時ログ保存テーブルの構造)
図2は、現場データ保存テーブル130の構造の例を示す図表である。
現場データ保存テーブル130は、データ収集機能192(図1参照)が通信I/F114を通じて現場装置200より収集した時系列の現場データを保存するテーブルである。この現場データ保存テーブル130は、「タイムスタンプ131」、及び「データ132_0,132_1,・・・・,132_999」の各フィールドを有する。データ132_0,132_1,・・・・,132_999を区別しない場合には、データ132と記載する。
タイムスタンプ131は、現場装置200がデータ管理装置100の現場データ収集要求メッセージに応じて、現場装置200が持つ現場データをデータ管理装置100に送信する際に付与するタイムスタンプである。タイムスタンプ131は、現場装置200が現場データを生成又は取得した際の日付、時刻を表している。
データ132(データ132_0,132_1,・・・・,132_999)は、データ管理装置100が現場データ収集要求メッセージを利用して、現場装置200から収集したデータ(現場データ)である。例えば、図2では、データ132_0にはデータ名称“データAAA”の時系列データの値が格納されている。データ132には、温度や圧力、流量、速度、電流、電圧に関するデータ、稼働時間に関するデータといったデータが該当する。
本実施の形態では、現場装置200ごとに現場データ保存テーブル130を作成するものとするが、複数の現場装置200の現場データを一つの現場データ保存テーブル130にまとめてもよい。データ名称が重複する場合は、現場装置200ごとに分けることが望ましい。
(コンテキスト保存テーブルの構造)
図3は、コンテキスト保存テーブル140の構造の例を示す図表である。
コンテキスト保存テーブル140は、コンテキスト登録機能181(図1参照)が、ユーザインタフェース171を通じて、ユーザ端末300を利用してユーザが登録したいコンテキストを保存するテーブルである。コンテキストとは、時系列データを説明する情報である。例えば、ある時点の時系列データが現場装置の保守モードのデータである場合、その時系列データに「保守モード」というコンテキストが付与される。コンテキスト保存テーブル140は、「コンテキストID141」と「コンテキスト名142」の各フィールドを有する。
コンテキストID141は、コンテキスト名を一意に識別するための識別子であり、コンテキスト登録機能181がコンテキストを登録する際に付与するIDである。図3ではコンテキストIDに数字が使用されているが、アルファベット、又はこれらの組合せ等でもよい。
コンテキスト名142は、ユーザが時系列データに付与したいコンテキストの名称であり、例えば、「定期点検時データ」や「故障1発生時データ」など、現場装置200の状態を示す名称などが該当する。
(コンテキスト付与管理テーブルの構造)
図4は、コンテキスト付与管理テーブルの構造の例を示す図表である。
コンテキスト付与管理テーブル150は、コンテキスト付与機能182(図1参照)が、ユーザインタフェース171(図1参照)を通じて、ユーザ端末300を使用してユーザが時系列データにコンテキストを付与した際に、時系列データとその時系列データに付与したコンテキストの関係を管理するテーブルである。コンテキスト付与管理テーブル150は、「コンテキスト付与ID151」と、「開始時刻152」と、「終了時刻153」と、「コンテキストID141」と、「データ154」の各フィールドを有する。
コンテキスト付与ID151は、時系列データとその時系列データに付与したコンテキストの関係を一意に識別するための識別子である。コンテキスト付与ID151は、コンテキスト付与機能182が、コンテキスト付与管理テーブル150に、時系列データとその時系列データに付与したコンテキストの関係を保存する際に付与するIDである。このコンテキスト付与ID151では、同一のコンテキストIDに対して複数のコンテキスト付与IDを登録することが可能である。図4ではコンテキスト付与IDに数字が使用されているが、アルファベット、又はこれらの組合せ等でもよい。
開始時刻152と終了時刻153は、コンテキストを付与する時系列データの開始時刻と終了時刻である。例えば、ユーザが2022年4月1日13時0分0秒50ミリ秒から2022年4月1日13時0分2秒200ミリ秒の間の時系列データにコンテキストを付与した場合、コンテキスト付与機能182は、開始時刻152には2022年4月1日13時0分0秒50ミリ秒、終了時刻153には2022年4月1日13時0分2秒200ミリ秒をそれぞれ保存する。この開始時刻152と終了時刻153は、後述する図9及び図10のグラフ730に示す開始時刻t1と終了時刻t2に対応する。
データ154は、ユーザがコンテキストを付与したデータである。例えば、ユーザが「データBBB」と「データCCC」、「データFFF」という時系列データの2022年4月1日13時0分0秒50ミリ秒から2022年4月1日13時0分2秒200ミリ秒の間のデータにコンテキストIDがコンテキスト_001のコンテキストを付与した場合、コンテキスト付与機能182は、データ154に「データBBB」と「データCCC」、「データFFF」を保存する。なお、ユーザが現場データ保存テーブル130に格納されている全てのデータの種類にコンテキストを付与する場合には、データ154には全データと分かる値を保存してもよい。
以上が記憶部120に記憶されている各テーブルの説明である。図1のデータ管理装置100の説明に戻る。
ОS160は、データ管理装置100の動作を統括的に制御する基本ソフトウェア(Operating System)である。
ソフトウェアモジュール170は、データ管理装置100上で動作するソフトウェアであり、ユーザインタフェース171やコンテキスト管理ソフトウェア180、現場データ管理ソフトウェア190を備える。
ユーザインタフェース171は、ユーザがユーザ端末300を利用してコンテキスト管理ソフトウェア180や現場データ管理ソフトウェア190を使用するためのインタフェースであり、Webインタフェースなどが該当する。
[コンテキスト管理ソフトウェア]
コンテキスト管理ソフトウェア180は、ユーザがユーザ端末300よりユーザインタフェース171を通じて、現場データ保存テーブル130に保存してある現場装置200から収集した時系列データに対するコンテキストの付与や、付与したコンテキストを利用した時系列データの検索などを行うソフトウェアである。コンテキスト管理ソフトウェア180は、コンテキスト登録機能181やコンテキスト付与機能182、コンテキスト検索機能183を含んで構成される。
コンテキスト登録機能181は、ユーザインタフェース171を通じて、6-3機能である。
コンテキスト付与機能182は、ユーザインタフェース171を通じて、ユーザが現場データ保存テーブル130に保存してある時系列データに、コンテキスト保存テーブル140に保存してあるコンテキストを付与した際に、その時系列データと付与したコンテキストに関する情報をコンテキスト付与管理テーブル150に保存する機能である。
コンテキスト検索機能183は、ユーザインタフェース171を通じて、ユーザが現場データ保存テーブル130に保存してある時系列の中から、コンテキスト保存テーブル140に保存してあるコンテキストを利用して、特定の時系列データを検索する機能である。
例えば、“定期点検時データ”というコンテキストが、「データBBB」と「データCCC」、「データFFF」の2022年4月1日13時0分0秒50ミリ秒から2022年4月1日13時0分2秒200ミリ秒の間に付与され、それがコンテキスト付与管理テーブル150に保存されている場合を想定する。ユーザが“定期点検時データ”をキーワードに検索を指示した場合、コンテキスト検索機能183は、コンテキスト付与管理テーブル150を参照することで、2022年4月1日13時0分0秒50ミリ秒から2022年4月1日13時0分2秒200ミリ秒の間の「データBBB」と「データCCC」と「データFFF」を検索結果としてユーザ(ユーザ端末300)に返答する。
以上がコンテキスト管理ソフトウェア180の説明である。なお、コンテキストをコンテキスト保存テーブル140に保存する際や、時系列データとその時系列データに付与したコンテキストに関する情報をコンテキスト付与管理テーブル150に保存する際に、その処理を実行したユーザを一意に識別するユーザIDを付与することにより、コンテキスト検索機能183を実行時にユーザに応じたコンテキストを利用した検索を行うことも可能である。
[現場データ管理ソフトウェア]
次に、現場データ管理ソフトウェア190を説明する。
現場データ管理ソフトウェア190は、現場装置200より収集したデータを現場データ保存テーブル130に保存しつつ、ユーザがユーザインタフェース171を通じて現場データ保存テーブル130に保存してあるデータを取得したい場合の処理などを実行するソフトウェアであり、データ取得機能191やデータ収集機能192、及びデータ自動削除機能193を含んで構成される。
データ取得機能191は、ユーザインタフェース171を通じたユーザからの現場データ保存テーブル130に保存してある時系列データの取得要求に応じた処理を実行する機能である。例えば、ユーザより、2022年4月1日12時0分0秒から2022年4月1日12時59分59秒999ミリ秒の間にあるデータAAAの取得要求があった場合、データ取得機能191は、現場データ保存テーブル130を参照して該当データをユーザに返答する。なお、データ取得機能191は、コンテキストを利用したデータ取得は行わず、現場データ保存テーブル130のみを参照したデータ取得を行う。
データ収集機能192は、通信I/F114を通じて現場装置200よりデータを収集し、収集したデータを現場データ保存テーブル130に保存する機能である。
データ自動削除機能193は、現場データ保存テーブル130の肥大化を防ぐため、定期的に過去の古いデータを削除する機能である。
例えば、現場データ保存テーブル130に3年以上前のデータが格納されており、データ自動削除機能193が3年以上前のデータはユーザの了承なく自動削除するように設定されている場合を想定する。この場合、データ自動削除機能193は、現場データ保存テーブル130に保存してある3年以上前のデータを削除する。さらに、データ自動削除機能193は、コンテキスト付与管理テーブル150の開始時刻152や終了時刻153を参照し、現場データ保存テーブル130と同様に3年以上前の時刻が設定されているレコードが存在する場合には、現場データ保存テーブル130に合わせて変更や削除を行う。
以上が現場データ管理ソフトウェア190の説明である。また、以上がデータ管理装置100の説明である。
(データ管理装置によるデータ管理)
次に、データ管理装置100によるデータ管理について図5を参照して説明する。
図5は、データ管理装置100によるデータ管理の手順例を示すシーケンスチャートである。
処理部111が、記憶部120に記憶された制御プログラム(コンテキスト管理ソフトウェア180及び/又は現場データ管理ソフトウェア190)を実行することにより図5に示すデータ管理の手順が実現される。後述する図6、図7、図14、及び図15も同様である。
データ管理装置100は電源起動後、通信I/F114を利用して現場装置200及びユーザ端末300とのデータ通信を開始する。現場装置200とユーザ端末300におけるデータ管理装置100とのデータ通信以外の処理は、それぞれ固有の処理であるため、詳細な説明は省略する。
(現場データ収集処理)
データ管理装置100は、電源起動後、現場装置200から現場データを収集するため現場データ収集処理(S100)を実行する。ここで、データ管理装置100による現場データ収集処理について図6を参照して説明する。
図6は、データ管理装置100によるステップS100の現場データ収集処理の手順例を示すフローチャートである。
データ管理装置100は、タイマ113を利用して、現場装置200より現場データを収集する時刻(周期)かどうかを確認する(S110)。現場データを収集する時刻ではない場合(S110のNO判定)、データ管理装置100は、ステップS110の判定処理に戻り、一定時間が経過後にステップS110の判定処理を再度実行する。
現場データを収集する時刻である場合(S110のYES判定)、データ管理装置100はデータ収集機能192を利用して、現場データ収集要求メッセージM1を作成し、通信I/F114を利用して現場装置200に現場データ収集要求メッセージM1を送信する(S120)。現場データ収集要求メッセージM1には、現場装置200より取得したい「データ名称」や取得したい「時刻」といった情報を含む。なお、データ管理装置100と現場装置200との間で取得する現場データの「データ名称」が決まっている場合には、現場データ収集要求メッセージに含む情報は「時刻」だけでもよい。
現場データ収集要求メッセージM1を受信した現場装置200は、指定されたデータ名称や時刻の現場データを生成した後、現場データ収集応答メッセージM2を作成し、データ管理装置100に送信する(S130)。現場データ収集応答メッセージM2は、「時刻」や「データ名称」、当該データ名称や時刻が示す現場データの「値」といった情報を含む。
現場データ収集応答メッセージM2を通信I/F114を利用して受信したデータ収集機能192は、その応答メッセージを確認し、現場データ保存テーブル130に時刻やデータ名称、現場データの値を格納する(S140)。ステップS140の処理後、ステップS110の判定処理に戻り、上記処理を繰り返す。
以上が現場データ収集処理の説明である。なお、本実施の形態では、タイマ113を利用してデータ管理装置100が現場装置200に対して現場データ収集要求メッセージM1を送付するデータ通信の形態を説明したが、この例に限らない。例えば、現場装置200が、データ管理装置100に対して現場装置200が持つ現場データを定期的に送信するデータ通信の形態でも構わない。
図5に示すデータ管理装置100によるデータ管理のシーケンスチャートの説明に戻る。データ管理装置100による現場データ取得処理(S200)、コンテキスト登録処理(S300)、コンテキスト付与処理(S400)、及びコンテキスト検索処理(S500)について図7を参照して説明する。
図7は、データ管理装置100によるステップS200~S500の現場データ取得処理、コンテキスト登録処理、コンテキスト付与処理、及びコンテキスト検索処理の手順例を示すフローチャートである。
(現場データ取得処理)
まず、ステップS200の現場データ取得処理について説明する。
ユーザがユーザ端末300を通じて、データ管理装置100の現場データ保存テーブル130に格納してある現場データを取得したい場合、以下に示す現場データ取得処理を実行する(図3のS200)。ユーザ端末300が取得した現場データを、その後のコンテキスト登録、コンテキスト付与、及びコンテキスト検索に利用することが可能である。
図7において、現場データ管理ソフトウェア190のデータ取得機能191は、現場データ取得を実施するかどうかを判定する(S210)。具体的には、データ取得機能191は、データ管理装置100がユーザ端末300から通信I/F114を通じて現場データ取得要求メッセージを受信したかどうかを判定する。現場データ取得要求メッセージを受信していない場合には(S210のNO判定)、ステップS310に進む。
一方、データ管理装置100が現場データ取得要求メッセージを受信すると(S210のYES判定)、データ取得機能191は、現場データ保存テーブル130を参照し、現場データ取得要求メッセージに該当する現場データを取得する。そして、データ取得機能191は、該当する現場データを取得した後、現場データ取得応答メッセージを生成し、その現場データとともにユーザ端末300に通信I/F114を通じて送信する(S220)。ステップS220の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
なお、現場データ取得要求メッセージには、ユーザ端末300がデータ管理装置100から取得したい「データ名称」や取得したい「時刻」といった情報を含む。また、現場データ取得応答メッセージには、「時刻」や「データ名称」、当該データ名称や時刻が示す現場データの「値」といった情報を含む。
以上が現場データ取得処理の説明である。
(コンテキスト登録処理)
次に、ステップS300のコンテキスト登録処理について説明する。
ユーザがユーザ端末300を通じて、現場データに付与するコンテキストを登録したい場合、以下に示すコンテキスト登録処理を実行する(図3のS300)。
図7において、コンテキスト管理ソフトウェア180のコンテキスト登録機能181は、コンテキスト登録処理を実施するかどうかを判定する(S310)。具体的には、コンテキスト登録機能181は、データ管理装置100がユーザ端末300より通信I/F114を通じてコンテキスト登録要求メッセージを受信したかどうかを判定する。コンテキスト登録要求メッセージを受信していない場合には(S310のNO判定)、ステップS410に進む。
一方、データ管理装置100がコンテキスト登録要求メッセージを受信すると(S310のYES判定)、コンテキスト登録機能181は、要求内容に基づいてコンテキスト保存テーブル140の内容を更新する(S320)。ステップS320の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
図8は、データ管理装置100によるコンテキスト登録処理で用いられる画面例を示す図である。図8には、データ管理装置100がユーザインタフェース171として用意しているコンテキスト登録画面600の一例が示されている。コンテキスト登録画面600は、ユーザ端末300の表示装置に表示される。後述する図9~図11も同様である。
コンテキスト登録画面600は、例えば、追加ボタン610、削除ボタン620、登録ボタン630、及びコンテキスト登録用テーブル640を備える。コンテキスト登録用テーブル640は、チェック欄641、コンテキストNo642、及びコンテキスト名643の各フィールドを有する。
チェック欄641は、チェックボックスを備える。ユーザは、ユーザ端末300の入力装置を操作してチェックボックスにチェックマークを入れることで、所望のレコードを選択できる。
コンテキストNo642は、コンテキスト登録用テーブル640を構成するレコードの番号を表す。例えば、コンテキスト付与機能182が新しいレコードを追加する際、現在のコンテキストNoの番号に“1”を加算した番号を付与して表示する。
コンテキスト名643は、図3のコンテキスト名142と対応する。本実施の形態では、ユーザが登録したいコンテキストの名称をフリーワードにより入力可能である。なお、予めコンテキスト候補の名称を複数用意しておき、ユーザがプルダウンメニュー等で表示されたコンテキスト候補の中から登録するコンテキストを選択できる構成としてもよい。
コンテキスト登録画面600において、ユーザが追加ボタン610を押下すると、コンテキスト登録用テーブル640に新しい列(レコード)が追加され、コンテキスト入力モードに移行する。そして、コンテキスト入力モードにおいて、ユーザは新しく追加されたレコードに対し、現場データに付与するコンテキストの名称を入力することができる。
また、ユーザが削除ボタン620を押下すると、ユーザインタフェース171を通じてコンテキスト登録機能181が、コンテキスト登録用テーブル640で選択されているコンテキストをコンテキスト保存テーブル140から該当するコンテキストを削除する。
また、ユーザが登録ボタン630を押下すると、ユーザインタフェース171を通じてコンテキスト登録機能181が、ユーザによりコンテキスト登録用テーブル640のコンテキスト名643に設定された内容を、コンテキスト保存テーブル140に保存する。
本実施の形態では、コンテキスト登録画面600を利用したユーザインタフェース171の例を説明したが、画面以外のインタフェースでも構わない。
以上がコンテキスト登録処理の説明である。
(コンテキスト付与処理)
次に、ステップS400のコンテキスト付与処理について説明する。
ユーザがユーザ端末300を通じて、現場データにコンテキスト付与を行いたい場合、以下に示すコンテキスト付与処理を実行する(図3のS400)。
図7において、コンテキスト管理ソフトウェア180のコンテキスト付与機能182は、コンテキスト付与処理を実施するかどうかを判定する(S410)。具体的には、コンテキスト付与機能182は、データ管理装置100がユーザ端末300より通信I/F114を通じてコンテキスト付与要求メッセージを受信したかどうかを判定する。コンテキスト付与要求メッセージを受信していない場合には(S410のNO判定)、ステップS510に進む。
一方、データ管理装置100がコンテキスト付与要求メッセージを受信すると(S410のYES判定)、コンテキスト付与機能182は、要求内容に基づいてコンテキスト付与管理テーブル150の内容を更新する(S420)。ステップS420の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
-コンテキスト付与の第1の例-
まず、データ管理装置100によるコンテキスト付与処理で用いられる画面の第1の例について図9を参照して説明する。
図9は、コンテキスト付与処理で用いられる画面の第1の例を示す図である。図9には、データ管理装置100がユーザインタフェース171として用意しているコンテキスト付与画面700の一例が示されている。
コンテキスト付与画面700は、例えば、期間指定欄710、表示ボタン720、グラフ730、及びコンテキスト一覧740を備える。
期間指定欄710は、選択した種類の現場データをグラフ730に表示する際に、表示する期間をユーザが指定する欄である。期間指定欄710で指定される期間は、グラフ730に示す開始時刻t1から終了時刻t2までの期間に相当する。期間の指定方法は、ユーザがキーボード等により開始時刻と終了時刻を直接入力する方式でもよいし、マウス等によるスクロール操作で指定する方式でもよい。
表示ボタン720は、ユーザが選択した種類の現場データをグラフ730に表示することを指示するためのボタンである。
グラフ730の横軸は期間、縦軸は出力(データの値)を表す。破線で示す開始時刻t1と終了時刻t2はそれぞれ、期間指定欄710で指定され、コンテキスト付与管理テーブル150(図4)の開始時刻152と終了時刻153に対応する。開始時刻t1と終了時刻t2が表す期間を斜線やカラーを用いて表示することで、ユーザが期間を認識しやすくなるようにしてもよい。図9では、時系列の現場データとして「データAAA」と「データYYY」の変化が表示されている。グラフ730は、少なくとも期間指定欄710で指定された期間よりも長い期間の現場データを表示する。これにより、ユーザは、コンテキストを付与しようとする期間よりも前と後の期間についても、現場データの変化を確認することができるため、適切なコンテキストの付与に寄与する。
コンテキスト一覧740は、コンテキスト名ごとにチェック欄が設けられている。コンテキスト一覧740では、例えば、コンテキストがプルダウンメニュー又はスクロールにより表示され、マウスでクリック又はスクロール操作することにより隠れているコンテキストが表示される。
コンテキスト付与画面700において、ユーザが画面に表示したい現場データの種類(データ名称)や期間を選択した後、表示ボタン720を押下する。データ取得機能191は、表示ボタン720が押下されたことを検知すると、ユーザが選択した現場データの種類や期間が示す現場データを現場データ保存テーブル130から取得し、コンテキスト付与画面700にグラフ730として表示する。なお、ユーザがグラフ730を表示させる際に現場データの種類(データ名称)を選択する方法については、周知慣用の技術を利用できるのでここでは詳細な説明を省略する。
ユーザがコンテキストを付与したい現場データの種類と期間を、マウスなどを利用して選択すると、コンテキスト付与機能182は、コンテキスト保存テーブル140に保存されている全てのコンテキストを取得し、コンテキスト一覧740としてコンテキスト付与画面700に表示する。例えば、ユーザが開始時刻t1又は終了時刻t2を表す一点鎖線の位置にポインタを合わせてドラッグし、移動先でドラッグを解除することで、開始時刻t1から終了時刻t2までの期間を調整することも可能である。この操作に合わせて、期間指定欄710に表示される期間も変化する。図9の例では、開始時刻を開始時刻t1よりも前に移動することで、指定した期間に「データAAA」の極大値及び「データYYY」の極小値が含まれる。それにより、ユーザは、現場データの特徴的な部分(期間)と対応づけてコンテキストを付与することができる。
次に、ユーザがその表示されたコンテキスト一覧740のチェック欄にチェックを入れて付与したいコンテキストを選択すると、コンテキスト付与機能182は、選択された現場データの種類、期間、コンテキスト名といった情報をコンテキスト付与管理テーブル150に保存する。なお、図示しない確定ボタンを押下する、コンテキスト付与画面700を閉じるなどの操作により、コンテキスト付与機能182が、これらの情報をコンテキスト付与管理テーブル150に保存する構成としてもよい。
また、ユーザが既に付与されているコンテキストの情報を削除する操作を行うと、コンテキスト付与機能182は、その削除されたコンテキストに関連する情報をコンテキスト付与管理テーブル150から削除する。例えば、コンテキスト一覧740において削除したいコンテキストのチェックを外すことで、現場データに対して選択したコンテキストを削除することができる。
なお、予めコンテキスト一覧740にコンテキスト候補の名称を複数用意しておき、ユーザが、プルダウンメニュー等で表示されたコンテキスト候補の中から対象の現場データに付与したいコンテキストを選択できる構成としてもよい。この場合、図8を用いて説明したコンテキスト登録処理を省略することが可能である。
-コンテキスト付与の第2の例-
次に、データ管理装置100によるコンテキスト付与処理で用いられる画面の第2の例について図10を参照して説明する。
図10は、コンテキスト付与処理で用いられる画面の第2の例を示す図である。
図9に示したコンテキスト付与の第1の例では、ユーザが選択した現場データの種類と期間に対してコンテキストが付与されていない例を示した。コンテキスト付与の第2の例では、選択した現場データの種類と期間に対して既に紐づけられたコンテキストが存在する場合は、そのコンテキストを認識できるように明示する。例えば、図10では、図9において選択された現場データの種類と期間と対応づけられたコンテキスト“故障1発生時データ”が、コンテキスト一覧740に枠とドットを用いて強調表示されている。強調表示の方法はこの例に限らず、色分けなどでもよい。
ユーザは、“故障1発生時データ”のチェックを外して他のコンテキストを選択したり、“故障1発生時データ”を残して新しいコンテキストを追加したりすることができる。このように、コンテキスト一覧740に既に対応づけがなされたコンテキストを認識可能に表示することで、ユーザは、対象とする現場データの種類と期間に既に対応づけられているコンテキストを把握した上で、付与するコンテキストを選択することができる。
-コンテキスト付与の第3の例-
上記コンテキスト付与の第2の例においては、既にコンテキストが登録されている現場データの期間が、期間指定欄710で指定された現場データの期間よりも長くかつ完全に包含されることを想定しているが、この例に限らない。すなわち、少なくとも指定した現場データの期間の一部が、既にコンテキストが登録されている現場データの期間と重複していればよい。コンテキスト付与機能182は、選択した現場データの種類と期間に対して、一部期間が重複した現場データのコンテキストをコンテキスト一覧740に表示する。
このようにすることで、コンテキスト付与機能182は、選択した現場データの種類と期間に対して、既に登録されているコンテキストを効率よく抽出し、当該コンテキストをユーザに表示することができる。
以上がコンテキスト付与処理の説明である。
(コンテキスト検索処理)
次に、ステップS500のコンテキスト検索処理について説明する。
ユーザがユーザ端末300を通じて、付与したコンテキストを利用して現場データを検索したい場合、以下に示すコンテキスト検索処理を実行する(図3のS500)。
図7において、コンテキスト管理ソフトウェア180のコンテキスト検索機能183は、コンテキスト検索処理を実施するかどうかを判定する(S510)。具体的には、コンテキスト検索機能183は、データ管理装置100がユーザ端末300より通信I/F114を通じてコンテキスト検索要求メッセージを受信したかどうかを判定する。コンテキスト検索要求メッセージを受信していない場合には(S510のNO判定)、ステップ610に進む。
一方、データ管理装置100がコンテキスト検索要求メッセージを受信すると(S510のYES判定)、コンテキスト検索機能183は、要求内容に基づいて、コンテキスト付与管理テーブル150を参照し、ユーザが指定したコンテキストが付与されている現場データの種類と期間を取得する(S520)。そして、コンテキスト検索機能183は、その取得した情報に基づいて現場データ保存テーブル130から該当する現場データを取得し、ユーザにその該当する現場データを応答する(S530)。ステップS530の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
図11は、データ管理装置100によるコンテキスト検索処理で用いられる画面例を示す図である。図11には、データ管理装置100がユーザインタフェース171として用意しているコンテキスト検索画面の一例が示されている。
コンテキスト検索画面800は、例えば、コンテキスト選択欄810、期間指定欄820、検索ボタン830、及び検索結果テーブル840を備える。検索結果テーブル840は、開始時刻841、期間842、データ名843、及びグラフ表示ボタン844の各フィールドを有する。
コンテキスト選択欄810では、ユーザは、ユーザ端末300の入力装置を操作して検索したいコンテキストを選択することができる。例えば、コンテキスト選択欄810において、コンテキストがプルダウンメニュー又はスクロールで表示される
期間指定欄820は、検索対象とするコンテキストが付与された現場データの期間を指定する欄である。
検索ボタン830は、ユーザがコンテキスト検索の実行を指示するためのボタンである。
検索結果テーブル840は、指定した条件でのコンテキスト検索の結果を表示するテーブルである。
検索結果テーブル840は、開始時刻841、期間842、データ名843、及びグラフ表示ボタン844の各フィールドを有する。
開始時刻841は、検索したコンテキストが付与された現場データの開始時刻を示す。
期間842は、検索したコンテキストが付与された現場データの開始時刻から終了時刻までの時間である。
データ名843は、該当する現場データの名称を示す。
グラフ表示ボタン844は、ユーザが該当する現場データをグラフ730のような形態で表示することを指示するためのボタンである。
コンテキスト検索画面800において、ユーザがコンテキスト選択欄810及び期間指定欄820により、検索したい「コンテキスト名」と「期間」を入力し、検索ボタン830を押下する。コンテキスト検索機能183は、検索ボタン830が押下されたことを検知すると、コンテキスト付与管理テーブル150を参照し、ユーザが入力した「コンテキスト名」と「期間」に当てはまる開始時刻や終了時刻、データ名を抽出する。そして、コンテキスト検索機能183は、その抽出した結果をコンテキスト検索画面800の検索結果テーブル840に表示する。
次に、検索結果テーブル840に表示された検索結果の中から、ユーザがグラフ表示したい検索結果がある場合、ユーザはグラフ表示ボタン844を押下する。グラフ表示ボタン844が押下されると、コンテキスト検索機能183は、その該当する検索結果(レコード)のデータ名と開始時刻、終了時刻に当てはまる現場データを現場データ保存テーブル130から取得する。そして、コンテキスト検索機能183は、現場データ保存テーブル130から取得した現場データを、グラフ(図示略)に表示する。
(コンテキスト検索画面の変形例)
ここで、コンテキスト検索画面800の変形例について説明する。図11では、期間指定欄820で指定された期間は、検索の結果である期間842に示す期間よりも長いことを想定している。しかし、検索対象のコンテキストが付与された現場データの期間が、期間指定欄820で指定された期間に完全に含まれていなくても、その一部が重複している場合、該当する現場データを検索結果として検索結果テーブル840に表示するようにしてもよい。これにより、ユーザが指定した検索条件で抽出及び表示される現場データの量を増やすことができる。
なお、検索される現場データの期間が期間指定欄820で指定された期間に完全に包含されるか、又はその期間の少なくとも一部が重複すればよいかを、ユーザが不図示のメニュー画面で設定できる構成とすることが望ましい。
以上がコンテキスト検索処理の説明である。
(データ自動削除処理)
次に、ステップS600の現場データ自動削除処理について説明する。
データ管理装置100が現場装置200から定期的にデータ取得を行うと、記憶部120の記憶容量が一杯になり、新しい現場データを保存することができなくなる。そのため、データ管理装置100は、定期的に以下に示すデータ自動削除処理を実行する(図3のS600)。
図7において、現場データ管理ソフトウェア190のデータ自動削除機能193は、現場データ自動削除処理を実施するかどうかを判定する(S610)。具体的には、データ自動削除機能193は、タイマ113を利用して、現場データの自動削除を行うタイミングかどうかを判定する。現場データの自動削除を行うタイミングではない場合には(S610のNO判定)、本フローチャートの処理を終了する。
一方、確認した結果、現場データの自動削除を行うタイミングである場合(S610のYES判定)、データ自動削除機能193は、現場データ保存テーブル130を参照し、削除を行うべき現場データがあるかを確認する。もし削除を行うべき現場データがある場合には、データ自動削除機能193は、現場データ保存テーブル130から該当データを削除する(S620)。ステップS630の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
次に、データ自動削除機能193は、コンテキスト付与管理テーブル150を参照し、削除した現場データにコンテキストが付与されているかどうかを確認する。もし削除した現場データにコンテキストが付与されていた場合、データ自動削除機能193は、コンテキスト付与管理テーブル150から該当データを削除し、コンテキスト付与管理テーブル150を更新する(S630)。ステップS630の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
以上がデータ自動削除処理の説明である。その後も、データ管理装置100は、現場データ収集処理(S100)、現場データ取得処理(S200)、コンテキスト登録処理(S300)、コンテキスト付与処理(S400)、コンテキスト検索処理(S500)、及び現場データ自動削除処理(S600)を適宜実行する。以上が本発明の第1の実施の形態に係るデータ管理装置100によるデータ管理の説明である。
以上のとおり、第1の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100)は、対象システムで生成された時系列データ(現場データ)を管理する時系列データ管理部(現場データ管理ソフトウェア190)と、ユーザにより登録されたコンテキストを、時系列データ管理部で管理された時系列データと対応づけて管理するコンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)と、を備える。そして、コンテキスト管理部は、管理されている時系列データの中からユーザによって検索対象とされたコンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行するように構成されている。
上記のように構成された第1の実施の形態に係るデータ管理装置では、ユーザが時系列データ(現場データ)の種類と期間を指定し、該当する時系列データにユーザが選択したコンテキストを対応づけることが可能である。そして、そのコンテキストを検索キーワードとして、所望の時系列データを検索することができる。それゆえ、本実施の形態に係るデータ管理装置は、ユーザの利便性を損なわずに大量の時系列データからユーザが所望する特定のデータを検索することができる。
また、第1の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100)は、ユーザの入力を受け付けるユーザインタフェース(ユーザインタフェース171)と、登録されたコンテキストを格納するコンテキスト保存テーブル(コンテキスト保存テーブル140)と、を備える。そして、コンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)は、ユーザインタフェースにより、コンテキストを登録するためのコンテキスト登録画面(コンテキスト登録画面600)をユーザが使用する端末に表示させる。
また、第1の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100)では、コンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)は、ユーザインタフェース(ユーザインタフェース171)により、ユーザが指定した条件に該当する時系列データ(現場データ)に対し上記コンテキストを付与するためのコンテキスト付与画面(コンテキスト付与画面700)をユーザが使用する端末に表示させる。
また、第1の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100)では、コンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)は、ユーザインタフェース(ユーザインタフェース171)により、コンテキスト付与画面(コンテキスト付与画面700)においてユーザから時系列データ(現場データ)の種類と対象期間を指定された場合、コンテキスト保存テーブル(コンテキスト保存テーブル140)に保存されたコンテキストを取得し、取得したコンテキストを種類と対象期間が指定された当該時系列データに付与するコンテキストの候補(コンテキスト一覧740)として、コンテキスト付与画面にユーザ選択可能に表示する。
<第2の実施の形態>
上述した第1の実施の形態では、データ管理装置100の現場データ保存テーブル130(図1)には、現場装置200から収集した現場データがそのまま保存されているため、ユーザは現場装置200が生成するデータ名などを事前に知っておく必要がある。ユーザが現場装置200の仕様に詳しいならば、現場装置200が生成するデータ名を利用して現場データの取得を行うことが可能である。しかし、現場装置200は外部調達している装置も多く、現場装置200が生成するデータ名などをユーザが全て把握していることは難しい。そのため、データ管理装置100において、現場装置200が生成するデータ名とユーザがデータ取得を行う際に使用するデータ名とを対応づける機能を有する構成が必要となる。
[データ管理装置の構成]
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ管理装置の構成例を示すブロック図である。図示するデータ管理装置100Aは、現場装置200が生成するデータ名と、ユーザが現場データ取得を行う際に使用するデータ名とを対応づける機能を有する。以下では、図12について図1との違いを中心に説明する。
本実施の形態では、データ管理装置100Aの記憶部120に、データ管理装置100(図1)と比較して、変換ルール管理テーブル1000を追加している。変換ルール管理テーブル1000は、現場装置200が生成するデータ名と、ユーザが現場データ取得を行う際に使用するデータ名との対応づけをルールとして保存するテーブルである。
(変換ルール管理テーブルの構造)
次に、変換ルール管理テーブル1000の構造について図13を参照して説明する。
図13は、変換ルール管理テーブル1000の構造の例を示す図表である。
変換ルール管理テーブル1000は、「変換ルールID1001」、「変換後データ名1002」、及び「変換ルール1003」の各フィールドを有する。
変換ルールID1001は、変換ルールを一意に識別するための識別子であり、ユーザが変換ルールを登録する際に、変換ルール登録機能1010が付与するIDである。
変換後データ名1002は、ユーザが通信I/F114を通じて現場データ取得を行う際に使用するデータ名である。例えば、変換後データ名1002には、「配管付近の圧力」や「攪拌機の温度」といったユーザが理解しやすいデータ名が登録される。
変換ルール1003は、変換後データ名1002を生成するための現場装置200が生成したデータ名である。変換ルール1003には、現場装置200が生成したデータ名の他、現場装置200が生成した複数のデータ名と演算を組み合わせたルールを保存する。例えば、変換ルールID1001が“000”の変換ルール“データAAA/1000”は、メートルをキロメートルに変換するといった単位の変換(データ内容変換に相当)を表している。
変換ルール管理テーブル1000は、全ての現場装置200で共通としてもよいし、現場装置200ごとに作成してもよい。現場装置200ごとに作成した場合は、現場装置200が送信する現場データに含まれる、当該現場装置200を識別する識別子に基づいて利用する変換ルール管理テーブル1000を切り替えることができる。
以上が変換ルール管理テーブル1000の構造の説明である。
図12を利用したデータ管理装置100Aの説明を続ける。
(現場データ管理ソフトウェア)
データ管理装置100Aにおいて、ソフトウェアモジュール170の現場データ管理ソフトウェア190Aには、現場データ管理ソフトウェア190(図1)と比較して、変換ルール登録機能1010と、データ変換機能1020とが追加されている。
コンテキスト付与機能182は、現場装置200が生成した現場データのデータ名に加えて、変換ルール管理テーブル1000の変換後データ名1002を、コンテキスト付与管理テーブル150に保存してもよい。本実施の形態では、ユーザ端末300は変換前の現場データ(例えば、図13のデータAAA)にアクセスできない仕様としている。コンテキスト付与機能182は、変換後の現場データにのみコンテキストを付与することが可能である。このような仕様とすることで、変換前及び変換後の現場データの運用を円滑に行える。
コンテキスト検索機能183は、現場装置200が生成した現場データのデータ名に加えて、変換ルール管理テーブル1000の変換後データ名1002を利用して、ユーザが現場データの検索を行う仕様でもよい。
変換ルール登録機能1010は、ユーザ端末300に対するユーザの操作に従って、変換ルール管理テーブル1000に変換ルールを登録するための機能である。
データ変換機能1020は、変換ルール管理テーブル1000に保存してある変換ルール1003を参照し、ユーザがデータ取得要求に利用したデータ名と、現場データ保存テーブル130の保存してあるデータ名の変換を行う機能である。
[データ管理の手順例]
図14は、データ管理装置100Aによるデータ管理の手順例を示すシーケンスチャートである。図14のフローチャートが図3と異なる点は、データ管理装置100Aが、現場データ収集処理(S100)と現場データ取得処理(S200)との間に、変換ルール登録処理(S700)を実行することである。
図15は、データ管理装置100Aによる変換ルール登録処理(S700)、現場データ取得処理(S200)、コンテキスト登録処理(S300)、コンテキスト付与処理(S400)、及びコンテキスト検索処理(S500)の手順例を示すフローチャートである。図14のフローチャートが図3と異なる点は、ステップS710,S720、及びステップS215,S225を備えることである。
次に、ステップS700の変換ルール登録処理について説明する。
ユーザがユーザ端末300を通じて、現場データに適用する変換ルールを登録したい場合、以下に示す変換ルール登録処理を実行する(図3のS700)。
図15において、現場データ管理ソフトウェア190Aの変換ルール登録機能1010は、変換ルール登録処理を実施するかどうかを判定する(S710)。具体的には、変換ルール登録機能1010は、データ管理装置100がユーザ端末300より通信I/F114を通じて変換ルール登録要求メッセージを受信したかどうかを判定する。コンテキスト登録要求メッセージを受信していない場合には(S710のNO判定)、ステップS210に進む。
一方、データ管理装置100が変換ルール登録要求メッセージを受信すると(S710のYES判定)、変換ルール登録機能1010は、要求内容に基づいて変換ルール管理テーブル1000の内容を更新する(S720)。ステップS720の処理後、本フローチャートの処理を終了する。
次に、ステップS200の変換ルール登録処理について説明する。
図15において、現場データ管理ソフトウェア190のデータ取得機能191は、現場データ取得を実施するかどうかを判定する(S210)。具体的には、データ取得機能191は、データ管理装置100がユーザ端末300から現場データ取得要求メッセージを受信していないと判断した場合には(S210のNO判定)、ステップS310に進む。
一方、データ管理装置100が現場データ取得要求メッセージを受信したと判断した場合(S210のYES判定)、データ変換機能1020は、変換ルール管理テーブル1000を参照し、現場データ取得要求メッセージに該当する現場データに関係する変換ルールを抽出する(S215)。
次に、データ取得機能191は、現場データ保存テーブル130を参照し、現場データ取得要求メッセージに該当する現場データを取得する(S220)。次に、データ変換機能1020は、データ取得機能191が取得した現場データに対しステップS215で抽出した変換ルールを適用し、該当する現場データの変換処理を実行する(S225)。そして、データ取得機能191は、変換後の現場データを取得し、現場データ取得応答メッセージを生成し、変換後の現場データとともにユーザ端末300に通信I/F114を通じて送信する。
ステップS220の処理後、本フローチャートの処理を終了する。図15に示すフローチャートの他のステップ処理は、図7に示すフローチャートと同じである。
図16は、データ管理装置100Aによる変換ルール登録処理で用いられる画面例を示す図である。図16には、データ管理装置100Aがユーザインタフェース171として用意している変換ルール登録画面1300の一例が示されている。変換ルール登録画面1300は、ユーザ端末300の表示装置に表示される。後述する図17も同様である。
変換ルール登録画面1300は、例えば、追加ボタン1310、削除ボタン1320、登録ボタン1330、及び変換ルール登録用テーブル1340を備える。変換ルール登録用テーブル1340は、チェック欄1341、変換ルールNo1342、データ名称1343、及び変換ルール名1344の各フィールドを有する。
チェック欄1341は、チェックボックスを備える。図8のチェック欄641と同様に、ユーザは、ユーザ端末300の入力装置を操作してチェックボックスにチェックマークを入れることで、所望のレコードを選択できる。
変換ルールNo1342は、変換ルール登録用テーブル1340を構成するレコードの番号を表す。例えば、変換ルール登録機能1010が新しいレコードを追加する際、現在の変換ルールNoの番号に“1”を加算した番号を付与して表示する。
データ名称1343は、変換ルールを適用後に表示するデータ名称である。データ名称1343は、変換後データ名1002と対応している。
変換ルール名1344では、例えば、ユーザが登録したい変換ルール名をフリーワードにより入力可能である。例えば、図16には、変換ルールNo1342が“002”のレコードにおいて変換ルールの例として、「データ名称“データAAA”を“データaaa”に変換して表示する」ことが示されている。変換ルール名1344の表示内容を、変換ルール1003の内容と同じにしてもよい。なお、予め変換ルール候補を複数用意しておき、ユーザがプルダウンメニュー等で表示された変換ルール候補の中から登録する変換ルールを選択できる構成としてもよい。
変換ルール登録画面1300において、ユーザが追加ボタン1310を押下すると、変換ルール登録用テーブル1340に新しい列(レコード)が追加され、新しい変換ルールを登録することができる。
また、ユーザが削除ボタン1320を押下すると、ユーザインタフェース171を通じて変換ルール登録機能1010が、変換ルール登録用テーブル1340で選択されている変換ルールを変換ルール管理テーブル1000から該当する変換ルールを削除する。
また、ユーザが登録ボタン1330を押下すると、ユーザインタフェース171を通じて変換ルール登録機能1010が、ユーザにより変換ルール登録用テーブル1340のデータ名称と変換ルールに設定した内容とを、変換ルール管理テーブル1000に保存する。
図17は、変換ルールを適用後における現場データのデータ名称の表示例としてコンテキスト付与画面を示す図である。図示するコンテキスト付与画面700のグラフ730では、図10のコンテキスト付与画面700のデータ名称“データAAA”が、“データaaa”に変換されている。この表示例は、図16に示す変換ルールNo“002”の変換ルールが適用されたものである。なお、単純なデータ名称の変換ではない変換ルールでは、単位変換や演算式を経ることで、グラフ730に表示される現場データの波形は変換の前後で異なると考えてよい。
本実施の形態では、変換ルール登録画面1300を利用したユーザインタフェース171の例を説明したが、画面以外のインタフェースでも構わない。
以上が変換ルール登録処理の説明である。
以上のとおり、第2の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100A)では、時系列データ管理部(現場データ管理ソフトウェア190A)は、対象システムで生成された時系列データ(現場データ)とユーザが検索に使用する時系列データとの対応付けが登録された変換ルール(例えば、変換ルール1003、変換後データ名1002)を取得し、コンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)で管理されている時系列データ(現場データ)を取得した変換ルールに従って変換し、そして、コンテキスト管理部は、変換後の時系列データの中からユーザによって検索対象とされたコンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行するように構成されている。
上記のように構成された第2の実施の形態に係るデータ管理装置では、上記の変換ルールを用いることにより、対象システムで生成された時系列データ(現場データ)とユーザが検索に使用する時系列データとを対応付けることが可能となる。これにより、ユーザは対象システムが生成する時系列データの名称などを事前に全て把握することなく、予め登録された当該ユーザが検索に使用する時系列データを用いて検索作業が可能となる。
また、第2の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100A)は、ユーザの入力を受け付けるユーザインタフェース(ユーザインタフェース171)と、変換ルールを格納して管理する変換ルール管理テーブル(変換ルール管理テーブル1000)と、を備える。そして、時系列データ管理部(現場データ管理ソフトウェア190A)は、ユーザインタフェースにより、変換ルールを登録するための変換ルール登録画面(変換ルール登録画面1300)をユーザが使用する端末に表示させる。
また、第2の実施の形態に係るデータ管理装置(データ管理装置100A)では、上記変換ルールとして、少なくともコンテキスト管理部(コンテキスト管理ソフトウェア180)で管理されている時系列データ(現場データ)の名称変換、時系列データの単位変換、及び時系列データを用いた演算式のいずれかが定義されている。
上述した第1及び第2の実施の形態では、データ管理対象は、工作機械等を監視する現場装置の他、多数のデバイスが設けられた装置やシステムとすることが可能である。例えば、データ管理対象のシステムとして、鉄道や電力/ガスなどの社会インフラシステムや、製造プラントなどが挙げられる。
また、本発明は上述した第1及び第2の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。例えば、上述した第1及び第2の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するためにデータ管理装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、上術した第1及び第2の実施の形態における構成の一部について、他の構成要素の追加又は置換、削除をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。ハードウェアとして、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの広義のプロセッサデバイスを用いてもよい。
また、上述した第1及び第2の実施の形態に係るデータ管理装置の各構成要素は、それぞれのハードウェアがネットワークを介して互いに情報を送受信できるならば、いずれのハードウェアに実装されてもよい。また、ある機能、処理部により実施される処理が、1つのハードウェアにより実現されてもよいし、複数のハードウェアによる分散処理により実現されてもよい。
また、上述した各フローチャートにおいて、処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を並列的に実行したり、処理順序を変更したりしてもよい。
100,100A…データ管理装置、 110…ハードウェアモジュール、 111…処理部、 113…タイマ、 120…記憶部、 130…現場データ保存テーブル、 140…コンテキスト保存テーブル、 150…コンテキスト付与管理テーブル、 170…ソフトウェアモジュール、 180…コンテキスト管理ソフトウェア、 181…コンテキスト登録機能、 182…コンテキスト付与機能、 183…コンテキスト検索機能、 190,190A…現場データ管理ソフトウェア、 191…データ取得機能、 192…データ収集機能、 193…データ自動削除機能、 600…コンテキスト登録画面、 610…追加ボタン、 620…削除ボタン、 630…登録ボタン、 640…コンテキスト登録用テーブル、 700…コンテキスト付与画面、 710…期間指定欄、 720…表示ボタン、 730…グラフ、 740…コンテキスト一覧、 800…コンテキスト検索画面、 810…コンテキスト選択欄、 820…期間指定欄、 830…検索ボタン、 840…検索結果テーブル、 1000…変換ルール管理テーブル、 1010…変換ルール登録機能、 1020…データ変換機能、 1300…変換ルール登録画面、 1310…追加ボタン、 1320…削除ボタン、 1330…登録ボタン、 1340…変換ルール登録用テーブル

Claims (8)

  1. 対象システムで生成された時系列データを管理する時系列データ管理部と、
    ユーザにより登録されたコンテキストを、前記時系列データ管理部で管理された前記時系列データと対応づけて管理するコンテキスト管理部と、を備え、
    前記コンテキスト管理部は、管理されている前記時系列データの中から前記ユーザによって検索対象とされた前記コンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行する
    データ管理装置。
  2. 前記ユーザの入力を受け付けるユーザインタフェースと、
    登録された前記コンテキストを格納するコンテキスト保存テーブルと、を備え、
    前記コンテキスト管理部は、前記ユーザインタフェースにより、前記コンテキストを登録するためのコンテキスト登録画面を前記ユーザが使用する端末に表示させる
    請求項1に記載のデータ管理装置。
  3. 前記コンテキスト管理部は、前記ユーザインタフェースにより、前記ユーザが指定した条件に該当する前記時系列データに対し前記コンテキストを付与するためのコンテキスト付与画面を前記ユーザが使用する端末に表示させる
    請求項2に記載のデータ管理装置。
  4. 前記コンテキスト管理部は、前記ユーザインタフェースにより、前記コンテキスト付与画面において前記ユーザから前記時系列データの種類と対象期間を指定された場合、前記コンテキスト保存テーブルに保存された前記コンテキストを取得し、取得した前記コンテキストを前記種類と前記対象期間が指定された当該時系列データに付与するコンテキストの候補として、前記コンテキスト付与画面にユーザ選択可能に表示する
    請求項3に記載のデータ管理装置。
  5. 前記時系列データ管理部は、前記対象システムで生成された前記時系列データと前記ユーザが検索に使用する時系列データとの対応付けが登録された変換ルールを取得し、前記コンテキスト管理部で管理されている前記時系列データを前記変換ルールに従って変換し、
    前記コンテキスト管理部は、変換後の前記時系列データの中から前記ユーザによって検索対象とされた前記コンテキストと対応づけられている時系列データを抽出する処理を実行する
    請求項1に記載のデータ管理装置。
  6. 前記ユーザの入力を受け付けるユーザインタフェースと、
    前記変換ルールを格納して管理する変換ルール管理テーブルと、を備え、
    前記時系列データ管理部は、前記ユーザインタフェースにより、前記変換ルールを登録するための変換ルール登録画面を前記ユーザが使用する端末に表示させる
    請求項5に記載のデータ管理装置。
  7. 前記変換ルールとして、少なくとも前記コンテキスト管理部で管理されている前記時系列データの名称変換、前記時系列データの単位変換、及び前記時系列データを用いた演算式のいずれかが定義される
    請求項6に記載のデータ管理装置。
  8. 対象システムで生成された時系列データを管理するデータ管理装置が備えるコンピューターに、
    ユーザにより登録されたコンテキストを、前記時系列データと対応づけて管理する手順と、
    前記時系列データの中から検索する前記コンテキストを前記ユーザから受け付ける手順と、
    前記ユーザによって検索対象とされた前記コンテキストに対応づけられている時系列データを抽出する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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