JP2023022458A - Ddt類を含有する土壌の浄化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]DDT類を含有する土壌の浄化方法であって、前記土壌に、(A)鉄粉と、(B)界面活性剤と、を添加することを特徴とする、土壌の浄化方法。
[2](B)成分が、アニオン界面活性剤である、[1]に記載の土壌の浄化方法。
[3](B)成分が、非石鹸系アニオン界面活性剤である、[1]又は[2]に記載の土壌の浄化方法。
[4](B)成分が、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アミドエーテル硫酸エステル塩、メチルタウリン塩、スルホコハク酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤である、[1]~[3]に記載の土壌の浄化方法。
[5](B)成分が、ノニオン界面活性剤である、[1]に記載の土壌の浄化方法。
[6](B)成分が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルアミンからなる群から選択される少なくとも1種のノニオン界面活性剤である、[1]又は[5]に記載の土壌の浄化方法。
[7](B)成分が、HLB値が8.1~16.9のノニオン界面活性剤である、[1]、[5]又は[6]に記載の土壌の浄化方法。
[8](A)成分の土壌に対する含有割合が、0.1~30質量%になるように添加する、[1]~[7]のいずれかに記載の土壌の浄化方法。
[9](B)成分の土壌に対する含有割合が、1~15質量%になるように添加する、[1]~[8]のいずれかに記載の土壌の浄化方法。
[10](A)成分と(B)成分の添加量の質量比が、1~10:1~10である、[1]~[9]のいずれかに記載の土壌の浄化方法。
本実施形態に係るDDT類を含有する土壌の浄化方法では、(A)成分として、鉄粉を添加する。(A)成分として使用する鉄粉は、還元作用を有する鉄粉であれば特に制限されない。鉄粉としては、例えば、市販されている通常の鉄粉、アトマイズ鉄粉、還元鉄粉、電解鉄粉、海綿鉄粉、鋳鉄粉、合金鉄粉等が挙げられる。鉄粉の平均粒径としては、土壌への添加及び混合のしやすさ、混合に使用する機器の特性、DDT類との反応性等の観点から、500μm以下であることが好ましく、300μm以下であることがより好ましく、200μm以下であることがさらに好ましい。本明細書における「平均粒径」としては、レーザー回折式粒度分布測定装置によって測定される体積基準のメジアン径を用いる。
本実施形態に係るDDT類を含有する土壌の浄化方法では、(B)成分として、界面活性剤を添加する。(B)成分として使用する界面活性剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤が挙げられる。(B)成分としては、アニオン界面活性剤又はノニオン界面活性剤であることが好ましい。
なお、ここで例えば(C14-16)とは、アルキル基の炭素数が14から16であることを意味する。
DDT類によって汚染された2か所の実現場から土壌(以下、それぞれ「試料土No.1」、「試料土No.2」ともいう。)を採取し、それぞれの土壌中に含まれるDDT類の濃度を測定した。試料土中のDDT類の濃度の測定にあたっては、公定法である「農薬等の環境残留実態調査分析法」(平成11年10月 環境庁水質保全局土壌農薬課)の「IV土壌編」「1.有機塩素系化合物、オクタクロロスチレン及びベンゾ(a)ピレン分析法」(GC/MS法)に記載の方法に則って測定を行った。
DDT類を含有する試料土No.2に鉄粉のみを添加した場合の浄化作用について、以下の方法により評価した。100ml容積のガラス瓶に試料土No.2を40g入れた後、水60mlを加えた。上記ガラス瓶に、検討例1では対照として鉄粉を添加せず、検討例2では鉄粉を0.8g(2質量%)添加し、検討例3では鉄粉を1.6g(4質量%)添加し、検討例4では鉄粉を2.4g(6質量%)添加し、それぞれ攪拌混合した後、1週間静置した。そして、検討例1~4において、1週間静置後のDDT類の濃度を試験例1と同様の方法で測定した。その結果を表2に示す。
試料土No.2に鉄粉及びアニオン界面活性剤を添加した場合の浄化作用について、以下の方法により評価した。100ml容積のガラス瓶に試料土No.2を40g入れた後、水60mlを加えた。実施例1-1~1-10では、さらに鉄粉を1.6g(4質量%)、及び、アニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加し攪拌混合した。実施例1-1~1-10で添加したアニオン界面活性剤の成分及び分類は表3に示すとおりである。これに対し、比較例1-1は試料土No.2と水のみとし、比較例1-2は試料土No.2、水、及び、鉄粉を1.6g(4質量%)添加し攪拌混合したものとした。比較例1-1及び1-2、並びに、実施例1-1~1-10において、2週間静置後のDDT類の濃度を試験例1と同様の方法で測定した。その結果を図1に示す。
なお、ここで例えば、「ポリオキシエチレン(3)」とは、オキシエチレン基の平均繰返し数が3(エチレンオキシドの平均付加モル数が3)であることを意味する。
試料土No.2に鉄粉及びノニオン界面活性剤を添加した場合の浄化作用について、以下の方法により評価した。100ml容積のガラス瓶に試料土No.2を40g入れた後、水60mlを加えた。実施例2-1~2―10では、さらに鉄粉を1.6g(4質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加し攪拌混合した。実施例2―1~2-10で添加したノニオン界面活性剤の成分、分類、及び、HLB値は表4に示すとおりである。これに対し、比較例2-1は試料土No.2と水のみとし、比較例2-2は試料土No.2、水、及び、鉄粉を1.6g(4質量%)添加し攪拌混合したものとした。比較例2-1及び2-2、並びに、実施例2-1~2-10において、2週間静置後のDDT類の濃度を試験例1と同様の方法で測定した。その結果を図2に示す。
試料土No.2に鉄粉及びノニオン界面活性剤を添加した場合に、ノニオン界面活性剤のHLB値が浄化作用に及ぼす影響について、以下の方法で評価した。100ml容積のガラス瓶に試料土No.2を40g入れた後、水60mlを加えた。実施例3-1~3-6では、さらに鉄粉を1.6g(4質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加し攪拌混合した。実施例3-1~3-6で添加したノニオン界面活性剤の種類及びHLB値は表5に示すとおりである。これに対し、比較例3-1は、試料No.2と水のみとし、比較例3-2は試料土No.2、水、及び、鉄粉を1.6g(4質量%)添加し攪拌混合したものとした。比較例3-1及び3-2、並びに、実施例3-1~3-6において、2週間静置後のDDT類の濃度を試験例1と同様の方法で測定した。その結果を図3に示す。
DDT類を高濃度に含有する試料土No.1に、鉄粉及びノニオン界面活性剤(HLB値13.6)を添加した場合の浄化作用について、試料土中のDDT類の濃度の経時変化を測定することで評価した。100ml容積のガラス瓶に試料土No.1を40g入れた後、水60mlを加えた。実施例4-1では、鉄粉を1.6g(4質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加した。実施例4-2では、鉄粉を1.6g(4質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を2.4g(6質量%)それぞれ添加した。実施例4-3では、鉄粉を0.8g(2質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加した。実施例4-4では、鉄粉を2.4g(6質量%)、及び、ノニオン界面活性剤を1.2g(3質量%)それぞれ添加し攪拌混合した。実施例4-1~4-4で添加したノニオン界面活性剤の成分、添加量及びHLB値は表6に示すとおりである。これに対し、比較例4-1は試料土No.1と水のみとし、比較例4-2は試料土No.1、水、及び、鉄粉を1.6g(4質量%)添加し攪拌混合したものとした。また比較例4-2、及び、実施例4-1~4-4においては、7週間静置後、比較例4-2では鉄粉を1.6g(4質量%)追添加し、また実施例4-1~4-4では最初に添加したのと同量の鉄粉及びノニオン界面活性剤をそれぞれ追添加し攪拌混合した。図4に、比較例4-1及び4-2、並びに、実施例4-1~4-4において、1週間静置後、2週間静置後、3週間静置後、及び、10週間静置後のDDT類の濃度を試験例1と同様の方法で測定した結果を示す。また図5は、比較例4-1及び4-2、並びに、実施例4-1~4-4の10週間静置後のDDT類の濃度を示したものである。
Claims (10)
- DDT類を含有する土壌の浄化方法であって、
前記土壌に、(A)鉄粉と、(B)界面活性剤と、を添加することを特徴とする土壌の浄化方法。 - (B)成分が、アニオン界面活性剤である、請求項1に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分が、非石鹸系アニオン界面活性剤である、請求項1又は2に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分が、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アミドエーテル硫酸エステル塩、メチルタウリン塩、スルホコハク酸塩からなる群から選択される少なくとも1種のアニオン界面活性剤である、請求項1~3のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分が、ノニオン界面活性剤である、請求項1に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルアミンからなる群から選択される少なくとも1種のノニオン界面活性剤である、請求項1又は5に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分が、HLB値が8.1~16.9のノニオン界面活性剤である、請求項1、5又は6に記載の土壌の浄化方法。
- (A)成分の土壌に対する含有割合が、0.1~30質量%になるように添加する、請求項1~7のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
- (B)成分の土壌に対する含有割合が、1~15質量%になるように添加する、請求項1~8のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
- (A)成分と(B)成分の添加量の質量比が、1~10:1~10である、請求項1~9のいずれか一項に記載の土壌の浄化方法。
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| JPH10507687A (ja) * | 1995-09-25 | 1998-07-28 | ゼネカ・コーポレーシヨン | 反復的嫌気性/好気性処理によるddt汚染土壌の嫌気性/好気性脱汚染 |
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