JP2023017443A - 車両の吸音構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤと路面との間で発生しアンダカバー方向へ放射されるロードノイズを、長期的に安定して効率良く吸音し減衰させることができるようにする。【解決手段】車両の吸音構造は、ユニット収容空間11aとアンダカバー本体部4aとフロントサイドフレーム15と吸音部21とを備える。ユニット収容空間11aに車両MのパワーユニットP/Uが収容され、アンダカバー本体部4aは少なくともユニット収容空間11aの下面を覆い、フロントサイドフレーム15はユニット収容空間11aの車幅方向両側に配設され、吸音部21はユニット収容空間11aの車幅方向両側であって上端がフロントサイドフレーム15の下方に配置されており、アンダカバー本体部4aの、少なくともタイヤ2l,2rの内側の接地端と吸音部21とを直線的に結んだ際の交差部分に孔部4dが設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、ロードノイズを車両のユニット収容空間へ導いて車外騒音の低減を図る車両の吸音構造に関する。
従来、車両の床下は、パワーユニットやその他の部品の保護、及び空力性能の向上を目的としてアンダカバーで覆う技術が特許文献1(特開2002-264741号公報)等で知られている。
一般に、この種のアンダカバーは樹脂製であるため、吸音性が悪い。従って、走行時においてタイヤと路面との接地面から発生するロードノイズがアンダカバー方向へ放射されると、このロードノイズはアンダカバー表面と路面との間で反射を繰り返し、低周波数の高い音圧のまま車外騒音として放出されてしまう。
この対策として、例えば特許文献1(実用新案登録第2598132号公報)には、アンダカバーの下面を吸音材で形成し、路面からアンダカバーの下面方向へ反射する騒音を吸音材で吸音して減衰させるようにした技術が開示されている。
特開2002-264741号公報 実用新案登録第2598132号公報
しかし、特許文献2に開示されている技術では、吸音材が路面に露呈しているため、走行時において跳ね上げられた泥水が吸音材に直接付着し易く、この泥水の付着により劣化を促進させてしまう不都合がある。
本発明は、タイヤと路面との間で発生しアンダカバー方向へ放射されるロードノイズを、長期的に安定して効率良く吸音し減衰させることのできる車両の吸音構造を提供することを目的とする。
本発明による車両の防音構造は、車両のパワーユニットを収めるユニット収容空間と、少なくとも前記ユニット収容空間の下面を覆うアンダカバー本体部と、前記ユニット収容空間の車幅方向両側に配設されたサイドフレームと、前記ユニット収容空間の車幅方向両側であって上端が前記サイドフレームの下方に配置されている吸音部材とを有し、前記アンダカバー本体部の、少なくともタイヤの内側の接地端と前記吸音部材とを直線的に結んだ際の交差部分に孔部が設けられている。
本発明によれば、車両のパワーユニットを収めるユニット収容空間の下面を覆うアンダカバー本体部に、少なくともタイヤの内側の接地端と、ユニット収容空間のサイドフレームの下方に上端を配置した吸音部材とを直線的に結んだ際の交差部分に孔部を設けたので、タイヤと路面との間で発生しアンダカバー方向へ放射されるロードノイズを、ユニット収容空間内に配置された吸音部材で吸音させることができ、長期的に安定して効率良く吸音し減衰させることができる。
第1実施形態による車両の下面図 同、前部構造体とフロントアンダカバーとの分解斜視図 図1のIII-III断面図 図1のIV-IV断面図 図4の特徴分を表す模式図 第2実施形態による図5相当の模式図 第3実施形態による図5相当の模式図 第4実施形態による図5相当の模式図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1~図5に本発明の第1実施形態を示す。図1には車両Mの車両下面1が示されている。この車両下面1の前部左右にフロントタイヤ2l,2rが設けられ、後部左右にリヤタイヤ3l,3rが設けられている。尚、各タイヤ2l,2r,3l,3rのハッチング部分は、路面との接地面Gである。又、本実施形態では、フロントタイヤ2l,2rを駆動輪としている。
この車両下面1は空気抵抗を少なくするために、前部と後部がフロントアンダカバー4とリヤアンダカバー5でそれぞれ覆われている。又、車幅方向の中央に、フロアトンネル6が形成されており、このフロアトンネル6にプロペラシャフト7や排気管8等が配設されている。更に、リヤアンダカバー5の前方に、鞍型の燃料タンク9が配設されている。この燃料タンク9とフロントアンダカバー4との間が、フロアトンネル6を挟み線対称な形状に形成された一対のセンタアンダカバー10で覆われている。尚、各アンダカバー4,5,10は樹脂製であり、その周縁が車両下面1にボルト、クリップ等を用いて固設されている。
図2に示すように、フロントアンダカバー4の本体部(アンダカバー本体部)4aが、前部構造体11の、エンジン、電動モータ等の駆動源を含むパワーユニットP/U(図5参照)を収容するユニット収容空間(駆動源がエンジンであればエンジンルーム)11aのほぼ下面全体を覆っている。
ユニット収容空間11aは、車幅方向両側のフロントエプロン12と、前部のラジエータパネル13と、後部のトーボード14とで四方が囲われている。更に、この各部材12~14は、ユニット収容空間11の車幅方向両側に配設されているフロントサイドフレーム15に固設されている。又、このフロントエプロン12の後部にストラットタワー16が形成され、このストラットタワー16にストラット式サスペンション17の上部が、ストラットアッパマウント17aを介して支持されている。
又、ユニット収容空間11aの下部であって、サスペンション17と車幅方向がほぼ一致する位置にサスペンションクロスメンバ18が配設されている。このサスペンションクロスメンバ18の車幅方向両端の上面がフロントサイドフレーム15に締結部材を介して固設されている。更に、このサスペンションクロスメンバ18の上面に、パワーユニットP/Uの駆動源(エンジンや電動モータ)がマウントを介して搭載される。尚、このサスペンションクロスメンバ18は、車両Mの側面視において下方向が開口する断面溝形に形成されている。
更に、このサスペンションクロスメンバ18の車幅方向両端部にサスペンションロアアーム19の基部が支持されている。このサスペンションロアアーム19は、ハブハウジング(図示せず)を介して、サスペンション17の下部を支持すると共に、フロントタイヤ2l,2rのホイールを固定するホイールハブ(図示せず)に一体のアクスル軸20を回動自在に支持している。
又、フロントアンダカバー4の本体部(アンダカバー本体部)4aの車幅方向両側にサイドブラケット4bが立ち上げられている。このサイドブラケット4bはフロントサイドフレーム15の外面にクリップ、ボルト、リベット等の締結部材を介して固定されている。更に、このサイドブラケット4bに、アクスル軸20(図1参照)との干渉を回避するための逃げ孔部4cが形成されている。
又、このアンダカバー本体部(以下、「カバー本体部」と略称)4aの前縁部が、フロントバンパのバンパフェース1aの下面内側にクリップ、ボルト、リベット等の締結部材を介して固設されている。尚、このバンパフェース1aの後面に、両フロントサイドフレーム15の前端に固設されて車幅方向へ延在するバンパビーム(図示せず)が対峙されている。
更に、このカバー本体部4aの中程が、サスペンションクロスメンバ18の溝形に開口されている下端を連結するサポートプレート(図示せず)に、固定されている。又、このカバー本体部4aの後縁部が、トーボード14の下部を支持すると共に、両端部が左右のフロントサイドフレーム15に連結されているトーボードクロスメンバ(図示せず)に締結部材を介して固設されている。
更に、両サイドブラケット4bの対向面に、吸音部材としての吸音部21が形成されている。図2、図3に示すように、この吸音部21はフロントサイドフレーム15の下方に露呈するサイドブラケット4bのユニット収容空間側に突出されている。従って、吸音部21の上端はフロントサイドフレーム15の下端に当接、或いは所定間隔を開けて対峙されている。
吸音部21は主にユニット収容空間11a内のパワーユニットP/Uの動作音を吸音して、車外やキャビンへ漏れる騒音を低減するものであり、フェルト材、グラスウール材、或いはそれらの混合材を用いて生成されている。この吸音部21は、フロントアンダカバー4に対し、このフロントアンダカバー4を成形する際に、或いはフロントアンダカバー4の成形が完了した後に一体化される。
すなわち、フロントアンダカバー4の成形時に吸音部21を一体化するには、例えばフロントアンダカバー4を吸音部21と同じ材質にすることで可能となる。或いは、フロントアンダカバー4を成形する際に吸音部21をインサート成形することでも可能である。又、成形が完了したフロントアンダカバー4に吸音部21を一体化するには、例えば、フロントアンダカバー4に対して吸音部21をクリップやリベットなどの締結部材を用いて固定することが考えられる。尚、図示しないが、フロントエプロン12、トーボード14にも吸音部が一体化されている。
又、カバー本体部4aに左右一対の孔部4dが形成されている。この孔部4dは、走行時において左右のフロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間で発生したロードノイズの内で、フロントアンダカバー4のカバー本体部4a方向へ放射される仰角θのロードノイズを吸音部21の方向へ透過させるためのものである。従って、この孔部4dはロードノイズがカバー本体部4aと交差する部分に設けられている。又、吸音部21は、ユニット収容空間11aの内部騒音を吸音する材料と、ロードノイズに対応する周波数を吸音する材料とが織り交ぜられて形成されている。
図1、図3に矢印で示すように、フロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間で発生するロードノイズの内、少なくとも一部は車幅方向内側の接地端からカバー本体部4aの方向へ扇状に放射される。図5に模式的に示すように、孔部4dはカバー本体部4aの方向へ放射されるロードノイズを吸音部21の方向へ透過させるために形成されている。本実施形態では、図1に示すように、孔部4dを、扇状に放射されるロードノイズを透過させるために、車両前後方向へ所定間隔を開けて対峙する円弧(図においては半円)の間を直線で結ぶ長円状に形成している。但し、ロードノイズを吸音部21の方向へ透過させることができるものであれば、孔部4dの形状は、これに限定されず、楕円や所定幅の円弧状孔、或いは複数の小孔の集合体(いわゆるパンチング孔)で形成されていても良い。
又、図5に示すように、孔部4dの車幅方向の横位置は、各フロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間から放射されるロードノイズを、この各フロントタイヤ2l,2rの互いに対向する側の吸音部21の方向へ透過させるために、少なくともフロントタイヤ2l,2rの接地面Gの内側端と吸音部21を、車両Mの前面視で直線的に結ぶ位置に設定されている。又、図1に示すように、この孔部4dの中心の車両前後方向の位置は、車両Mの側面視でフロントタイヤ2l,2rの接地面Gと重なる位置に設定されている。従って、この孔部4dは上述したサスペンションクロスメンバ18の下方を前後に横断した位置に形成されている。
このような構成によれば、車両Mの走行時において、駆動輪であるフロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間から発生するロードノイズの少なくとも一部は、接地面Gの車幅方向内側端(接地端)からフロントアンダカバー4のカバー本体部4aの方向へ放射される。
カバー本体部4aの方向へ放射されたロードノイズは、図1、図3、図5に示すように、このカバー本体部4aに形成されている孔部4dを透過して、反対側のサイドブラケット4bの内面に突出されている吸音部21に吸音されて、減衰される。その際、図4に示すように、カバー本体部4aの孔部4dを透過し、サスペンションクロスメンバ18の下方から反対側の吸音部21の方向へ放射するロードノイズも存在する。
上述したように、サスペンションクロスメンバ18は、側面視で下方が開口する断面溝形に形成されている。ロードノイズはサスペンションクロスメンバ18の溝を通って吸音部21に到達するため、サスペンションクロスメンバ18がロードノイズの透過を阻害する影響は小さい。
その結果、従来のような、ロードノイズがカバー本体部4aと路面との間の反射を繰り返して、高い音圧のまま放出される車外騒音を軽減することができる。又、吸音部21はユニット収容空間11a内に配置されているので、泥水が付着し難く、ロードノイズを長期的に安定して効率良く吸音し減衰させることができる。更に、カバー本体部4aにロードノイズを透過させるための孔部4dを形成しただけの単純な構成であり、フロントアンダカバー4全体の形状を設計変更する必要がなく、高い汎用性を得ることができる。
[第2実施形形態]
図6に本発明の第2実施形態を示す。上述した第1実施形態では、カバー本体部4aの方向へ放射されるロードノイズを、孔部4dを透過させて反対側の吸音部21に吸音させるようにしている。これに対し、本実施形態では、同じ側の吸音部21にロードノイズを吸音させるようにしたものである。尚、第1実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
車種によっては、フロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間から発生し、カバー本体部4a方向へ放射されるロードノイズの仰角θが、第1実施形態よりも大きい場合がある。このような場合、第1実施形態のように、単純に孔部4dを透過させても、ロードノイズを反対側の吸音部21へ導くことは困難になる。
そのため、本実施形態では、ロードノイズの仰角θが大きい場合、それを反射させて同一側の吸音部21に吸音させるようにしたものである。従って、本実施形態の孔部4dの車幅方向の位置は、第1実施形態の孔部4dと相違しており、又、孔部4dの縁部に音反射板4eが形成されている。この音反射板4eはフロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間から発生し、カバー本体部4a方向へ放射されるロードノイズを、同一側に配設されている吸音部21へ反射させるものである。この音反射板4eはフロントアンダカバー4と一体形成されていても良いが、後付けしても良い。
この孔部4dの車幅方向の位置、及び音反射板4eの傾斜角は以下のようにして求める。先ず、孔部4dに近い側のフロントタイヤ2l,2rの接地面Gの内側端からカバー本体部4a方向へのロードノイズの仰角θを求め、カバー本体部4aに入射する位置に孔部4dを設ける。そして、このロードノイズが孔部4dを透過した位置である、孔部4dの車幅方向の内側縁部に、上方に突出する音反射板4eを設定する。次いで、孔部4dに近い側のタイヤ2l,2rの内側の接地端と音反射板4eとを直線的に結び、その反射方向が孔部4dに近い側の吸音部21に指向する角度に音反射板4eの傾斜角を設定する。
この音反射板4eにてロードノイズを吸音部21の方向へ効率良く反射させるためには、反射面が、乱反射を防ぐべく所定に表面仕上げされており、しかも、音が入射された際に振動しにくい硬度を有していることが好ましい。このような条件を反射面に備えさせるには、フロントアンダカバー4自体の材質を選択しても良いが、フロントアンダカバー4の材質は従来のままとして対応することも可能である。例えば反射面の表面にアルミニュウム箔を代表とする比較的硬質の金属箔を貼り付けて対応することが考えられる。或いは、反射面に硬質メッキ処理を施すことによって対応することも考えられる。
このような構成によれば、フロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間からカバー本体部4aの方向へ放射されるロードノイズを、孔部4dを透過させた後に音反射板4eで同じ側の吸音部21の方向へ反射させるようにしたので、第1実施形態に比し、仰角θの大きなロードノイズを効率良く吸音し、減衰させることができる。
[第3実施形態]
図7に本発明の第3実施形態を示す。本実施形態では、第1、第2実施形態を組み合わせたものである。尚、第1、第2実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して、説明を省略或いは簡略化する。
フロントタイヤ2l,2rの接地面Gと路面との間から発生し、カバー本体部4a方向へ放射されるロードノイズが複数の仰角θでカバー本体部4aに入射される場合、孔部4dの車幅方向の位置を、第1実施形態と第2実施形態との孔部4dの少なくとも一部は重なる位置に形成する。そして、この孔部4dのロードノイズの入射方向に、第2実施形態と同様の音反射板4eを形成する。
これにより、複数の仰角θを有するロードノイズを効率良く吸音部21に吸音させることができ、車外へ放出される騒音をより一層低減させることができる。
[第4実施形態]
図8に本発明の第4実施形態を示す。本実施形態は、第3実施形態の変形例である。本実施形態では、第3実施形態に示すフロントアンダカバー4のカバー本体部4aの上面と下面とに、上面吸音材22と下面吸音材23とを各々設けたものである。
吸音材22,23は、内部において音のエネルギを熱エネルギー(摩擦熱)に変換し、消費することで吸収するが、一部の音のエネルギは内部で消費されることなく、背面に抜けていく。そのため、この各吸音材22,23のみでは、ロードノイズを効率良く吸音することができない。本実施形態では、カバー本体部4aに第3実施形態に示す孔部4dを設け、各吸音材22,23から抜けたロードノイズを吸音部21で吸収させる。
この場合、カバー本体部4aの下面に設けた下面吸音材23によって、カバー本体部4aに形成した孔部4dを透過せず、カバー本体部4aの下面に入射されるロードノイズを吸音させる。これにより、車外へ放出される騒音(車外騒音)をより確実に低減させることができる。尚、この下面吸音材23に泥水の付着等により劣化が促進されても、孔部4dを透過したロードノイズは吸音部21で吸音されるため、吸音性能の著しい劣化は回避することができる。
又、カバー本体部4aの上面に設けた上面吸音材22によって、例えば、孔部4dからユニット収容空間11a内に透過されたロードノイズの内、図4に示すようなサスペンションクロスメンバ18の下面等に入射されてカバー本体部4a側に反射されるロードノイズを吸音させることができる。その結果、ユニット収容空間11a内の騒音をより一層低減させることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば第4実施形態のフロントアンダカバー4に代えて、第1実施形態、或いは第2実施形態で採用したフロントアンダカバー4を適用しても良い。
又、フロントアンダカバー4は、サイドブラケット4bを省略し、カバー本体部4aのみであっても良い。この場合、吸音部21は、ユニット収容空間11aの内部パネルに取付ける。更に、リヤアンダカバー52にも、上述した第1~第4実施形態と同様の孔部4d、及び音反射板4eを形成するようにしても良い。
1…車両下面、
1a…バンパフェース、
2l,2r…フロントタイヤ、
3l,3r…リヤタイヤ、
4…フロントアンダカバー、
4a…アンダカバー本体部、
4b…サイドブラケット、
4c…逃げ孔部、
4d…孔部、
4e…音反射板、
5…リヤアンダカバー、
6…フロアトンネル、
7…プロペラシャフト、
8…排気管、
9…燃料タンク、
10…センタアンダカバー、
11…前部構造体、
11a…ユニット収容空間、
12…フロントエプロン、
13…ラジエータパネル、
14…トーボード、
15…フロントサイドフレーム、
16…ストラットタワー、
17…サスペンション、
17a…ストラットアッパマウント、
18…サスペンションクロスメンバ、
19…サスペンションロアアーム、
20…アクスル軸、
21…吸音部、
22…上面吸音材、
23…下面吸音材、
52…リヤアンダカバー、
P/U…パワーユニット、
G…接地面、
M…車両、
θ…仰角

Claims (5)

  1. 車両のパワーユニットを収めるユニット収容空間と、
    少なくとも前記ユニット収容空間の下面を覆うアンダカバー本体部と、
    前記ユニット収容空間の車幅方向両側に配設されたサイドフレームと、
    前記ユニット収容空間の車幅方向両側であって上端が前記サイドフレームの下方に配置されている吸音部材と、
    を有し、
    前記アンダカバー本体部の、少なくともタイヤの内側の接地端と前記吸音部材とを直線的に結んだ際の交差部分に孔部が設けられている
    ことを特徴とする車両の吸音構造。
  2. 前記孔部は、前記アンダカバー本体部の、少なくとも前記タイヤの内側の前記接地端と前記吸音部材とを前記車両の前面視で直線的に結ぶ位置であって、少なくとも該車両の側面視で前記タイヤと重なる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の吸音構造。
  3. 前記孔部の少なくとも前記車両の車幅方向の内側に、上方に突出する音反射板が設けられ、
    前記孔部は、前記アンダカバー本体部の、少なくとも前記タイヤの内側の前記接地端と前記音反射板とを前記車両の前面視で直線的に結ぶ位置であって、少なくとも該車両の側面視で前記タイヤと重なる位置に設けられており、
    前記音反射板の傾斜角が、前記孔部に近い側の前記タイヤの内側の前記接地端と前記音反射板とを直線的に結んだ際の反射方向が前記孔部に近い側の前記吸音部材に指向する角度に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の吸音構造。
  4. 前記孔部の少なくとも前記車両の車幅方向の内側に、上方に突出する音反射板が設けられ、
    前記孔部は、前記アンダカバー本体部の、少なくとも前記タイヤの内側の前記接地端と前記吸音部材とを前記車両の前面視で直線的に結ぶ位置であって、少なくとも該車両の側面視で前記タイヤと重なる位置で、且つ前記アンダカバー本体部の、少なくとも前記タイヤの内側の前記接地端と前記音反射板とを前記車両の前面視で直線的に結ぶ位置であって、少なくとも該車両の側面視で前記タイヤと重なる位置に設けられており、
    前記音反射板の傾斜角が、前記孔部に近い側の前記タイヤの内側の前記接地端と前記音反射板とを直線的に結んだ際の反射方向が前記孔部に近い側の前記吸音部材に指向する角度に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の吸音構造。
  5. 前記アンダカバー本体部の上面に上面吸音部材が設けられ、
    前記アンダカバー本体部の下面に下面吸音部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の車両の吸音構造。
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