JP2023004380A - 日射遮蔽装置用の操作装置及び日射遮蔽装置 - Google Patents

日射遮蔽装置用の操作装置及び日射遮蔽装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遮蔽材が畳上がった場合であっても、遮蔽材を確実に降下させる技術を提供する。【解決手段】本発明に係る日射遮蔽装置100用の操作装置1は、遮蔽材の昇降操作の用に供する操作コードの一端が固定されて操作コードを巻取り及び引出し可能なコードプーリ20,30と、遮蔽材が自重により降下する方向の昇降軸の回転を規制するクラッチユニットと、コードプーリとクラッチユニットとの間に設けられたワンウェイクラッチ装置40,50と、を備え、回転方向のうち操作コードが引き出される引出し方向においてコードプーリ20,30とワンウェイクラッチ装置との間に、操作コードの操作時にワンウェイクラッチ装置に対するコードプーリ20,30の空転を可能にするスペースSPが設けられており、操作コードを巻き取るコードプーリ20,30の巻取り回転の終了時に、ワンウェイクラッチ装置40,50に作用して巻取り方向-R1,-R2におけるワンウェイクラッチ装置の回転を抑制する抑制機構が設けられていることを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明は、日射遮蔽装置用の操作装置及び日射遮蔽装置に関する。
従来、ヘッドボックス(ヘッドレール)から吊り下げられた遮蔽材を、ループ状の昇降操作コードによって昇降動作させる日射遮蔽装置が知られている。例えば、ヘッドボックスから吊り下げられた2枚の遮蔽材を昇降動作させるツインタイプの日射遮蔽装置がある。この日射遮蔽装置においては、単一のループ状の昇降操作コードによって、2枚の遮蔽材のいずれかを昇降させるかを切り替え、それぞれ独立して昇降動作させることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の日射遮蔽装置においては、二重の遮蔽材を一本の操作コードでそれぞれ独立して引き上げ操作可能とする構成となっていて、操作コードの一方の操作により、各遮蔽材の引き上げ動作と、自重による降下動作と、自重降下防止動作とを選択可能とするクラッチユニット及びストッパーユニットが設けられている。
クラッチユニットは、周面にカム溝が形成されたカムドラムを有する。カムドラムの回転に応じてカム溝をクラッチボールが移動することにより、遮蔽材の昇降を制御している。カムドラムの回転は、操作コードを引っ張ることにより正逆方向(巻取り方向及び引出し方向)に回転させることができる。
特許第6523029号公報
ところで、遮蔽材が畳上がった場合、クラッチユニットの噛合状態を解除することができず、遮蔽材を降下させることが困難になる場合があることが分かった。
そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、遮蔽材が畳上がった場合であっても、遮蔽材を確実に降下させる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る日射遮蔽装置用の操作装置は、日射遮蔽装置のヘッドレール内に回転可能に支持された昇降軸に対して昇降自在に支持された遮蔽材の昇降操作に用いられ、前記遮蔽材の昇降操作の用に供する操作コードの一端が固定されて該操作コードを巻取り及び引出し可能なコードプーリと、前記遮蔽材が自重により降下する方向の前記昇降軸の回転を規制するクラッチユニットと、前記コードプーリと前記クラッチユニットとの間に設けられていて、前記コードプーリの回転を前記クラッチユニットに伝達する回転自在なワンウェイクラッチ装置と、を備え、前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置とは前記コードプーリの回転方向において互いに係合可能であり、前記回転方向のうち前記操作コードが引き出される引出し方向において前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置との間に、前記操作コードの操作時に前記ワンウェイクラッチ装置に対する前記コードプーリの空転を可能にするスペースが設けられており、前記操作コードを巻き取る前記コードプーリの巻取り回転の終了時に、前記ワンウェイクラッチ装置に作用して巻取り方向における前記ワンウェイクラッチ装置の回転を抑制する抑制機構が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、遮蔽材が畳上がった場合であっても、遮蔽材を確実に降下させることができる。
実施の形態1に係る日射遮蔽装置の正面図である。 図1に示す日射遮蔽装置の側面図である。 実施の形態1に係る日射遮蔽装置における操作装置の斜視図である。 実施の形態1に係る日射遮蔽装置における操作装置の分解斜視図である。 収容器の分解斜視図である。 コードプーリを右側から見た斜視図である。 コードプーリを左側から見た斜視図である。 コードプーリを右側から見た側面図である。 カバーを取り外した状態における操作装置を示す図である。 ワンウェイクラッチ装置を右側から見た斜視図である。 ワンウェイクラッチ装置のハウジングを左側から見た斜視図である。 ワンウェイクラッチ装置を左側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る操作装置を軸線に沿って異なる位置で交差して断面にした複数の断面図である。 実施の形態1に係る操作装置を軸線に沿って断面にした複数の断面図である。 操作装置のクラッチユニットの分解斜視図である。 クラッチユニットのカムドラムの構成を説明するための展開図であり、クラッチユニットの解除状態(非伝達状態)を示す。 クラッチユニットの噛合状態を示す。 クラッチユニットの回転停止状態(クラッチばね滑り状態)を示す。 前幕の位置が保持される保持状態を示す。 比較例に係る日射遮蔽装置における前幕の降下操作について説明するための図である。 操作コードの操作時におけるコードプーリとワンウェイクラッチ装置のハウジングとの関係を示す図であり、(a)は操作コードの操作前の状態を示す図であり、(b)は操作コードの操作時の状態を示す図であり、(c)はコードプーリへの操作コードの巻取り時の状態を示す図である。 クラッチ解除操作時の操作コードの状態及びカムドラムにおけるクラッチボールの状態を示す図であり、(a)は図13(b)における操作コードの状態及びカム溝におけるクラッチボールの状態を示す図であり、(b)は図13(c)における操作コードの状態及びカム溝におけるクラッチボールの状態を示す概略図である。 実施の形態2におけるコードプーリを左側Lから見た斜視図である。 実施の形態2におけるコードプーリを左側Lから見た平面図である。 実施の形態2におけるワンウェイクラッチ装置のハウジングを右側から見た斜視図である。 実施の形態2における抑制機構の動作について説明するための図であり、(a)は操作コードを引き出す前の状態示す図であり、(b)は操作コードの引出し中の状態を示す図であり、(c)は操作コードの巻戻し中の状態を示す図であり、(d)は操作コードの巻戻しが終了した状態を示す図である。 実施の形態3に係る操作装置における抑制機構の構成を説明するための図である。 実施の形態4におけるコードプーリを左側から見た斜視図である。 実施の形態4におけるコードプーリを左側から見た平面図である。 実施の形態4におけるワンウェイクラッチ装置のハウジングを右側から見た斜視図である。 実施の形態4におけるワンウェイクラッチ装置のハウジングを右側から見た平面図である。 実施の形態4における抑制機構の動作について説明するための図であり、(a)は操作コードを引き出す前の状態示す図であり、(b)は操作コードの引出し中の状態を示す図であり、(c)は操作コードの巻戻し中の状態を示す図であり、(d)は操作コードの巻戻しが終了した状態を示す図である。
1.実施の形態の概要
まず、本発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕日射遮蔽装置(100)用の操作装置(1)は、日射遮蔽装置(100)のヘッドレール(101)内に回転可能に支持された昇降軸(112b,113b)に対して昇降自在に支持された遮蔽材(102,103)の昇降操作に用いられ、遮蔽材(102,103)の昇降操作の用に供する操作コード(21,31)の一端が固定されて操作コード(21,31)を巻取り及び引出し可能なコードプーリ(20,30)と、遮蔽材(102,103)が自重により降下する方向の昇降軸(112b,113b)の回転を規制するクラッチユニット(6,7)と、コードプーリ(20,30)とクラッチユニット(6,7)との間に設けられていて、コードプーリ(20,30)の回転をクラッチユニット(6,7)に伝達する回転自在なワンウェイクラッチ装置(40,50)と、を備え、コードプーリ(20,30)とワンウェイクラッチ装置(40,50)とはコードプーリ(20,30)の回転方向において互いに係合可能であり、回転方向のうち操作コード(21,31)が引き出される引出し方向(+R1,+R2)においてコードプーリ(20,30)とワンウェイクラッチ装置(40,50)との間に、操作コード(21,31)の操作時にワンウェイクラッチ装置(40,50)に対するコードプーリ(20,30)の空転を可能にするスペース(SP)が設けられており、操作コード(21,31)を巻き取るコードプーリ(20,30)の巻取り回転の終了時に、ワンウェイクラッチ装置(40,50)に作用して巻取り方向(-R1,-R2)におけるワンウェイクラッチ装置(40,50)の回転を抑制する抑制機構が設けられていることを特徴とする。
〔2〕上記操作装置(1)において、抑制機構は、コードプーリ(20,30)に設けられた第1磁石(226,326)と、ワンウェイクラッチ装置(40,50)に設けられた第2磁石(418,518)と、を含み、第1磁石(226,326)及び第2磁石(418,518)は、巻取り回転におけるコードプーリ(20,30)とワンウェイクラッチ装置(40,50)との係合状態において、互いに引き合うように設けられている。
〔3〕上記操作装置(1)において、抑制機構は、コードプーリ(20,30)の回転軸線(x1,x2)周りに沿ってコードプーリ(20,30)に設けられた弾性部材(230,330)と、ワンウェイクラッチ装置(40,50)に設けられていて弾性部材(230,330)と当接する当接部(420)と、を含み、弾性部材(230,330)は、コードプーリ(20,30)による操作コード(21,31)を巻き取る巻取り回転の終了時に、当接部(420)を引出し方向(+R1,+R2)に付勢するように設けられている。
〔4〕上記操作装置(1)において、抑制機構は、ワンウェイクラッチ装置(40,50)の周面に接線方向に接触する帯状部材(125,126)を含む。
〔5〕上記操作装置(1)において、抑制機構は、コードプーリ(20,30)の内周面に凹に形成された第1凹部(233,333)と、ワンウェイクラッチ装置(40,50)の外周面において凹に形成された第2凹部(421、521)と、第2凹部(421,521)に部分的に収容された状態において周方向に転動自在な転動体(423)と、を含み、巻取り回転の終了時に、第1凹部(233,333)及び第2凹部(421,521)は互いに対向して、転動体(423)を第1凹部(233,333)及び第2凹部(421,521)において保持する。
〔6〕上記操作装置(1)において、コードプーリ(20,30)は、周縁部に回転軸線(x1,x2)に沿った方向に貫通する貫通孔(224)と、内周面に沿って延在する溝部(227)と、を有し、操作コード(21,31)の一端は、貫通孔(224)を通じてコードプーリ(20,30)の内側に案内され、溝部(227)において保持される。
〔7〕日射遮蔽装置(100)は、ヘッドレール(101)と、ヘッドレール(101)の長手方向(LR)に沿って、ヘッドレール(101)内に回転可能に支持された昇降軸(112b,113b)に対して昇降自在に支持された遮蔽材(102,103)と、ヘッドレール(101)に取り付けられていて、遮蔽材(102,103)の昇降操作の用に供されている操作装置(1)と、を備え、操作装置(1)は、遮蔽材(102,103)の昇降操作の用に供する操作コード(21,31)の一端が固定されて操作コード(21,31)を巻取り及び引出し可能なコードプーリ(20,30)と、遮蔽材(102,103)が自重により降下する方向の昇降軸(112b,113b)の回転を規制するクラッチユニット(6,7)と、コードプーリ(20,30)とクラッチユニット(6,7)との間に設けられていて、コードプーリ(20,30)の回転をクラッチユニット(6,7)に伝達する回転自在なワンウェイクラッチ装置(40,50)と、を有し、コードプーリ(20,30)とワンウェイクラッチ装置(40,50)とはコードプーリ(20,30)の回転方向において係合可能であり、回転方向のうち操作コード(21,31)を引き出す引出し方向(+R1,+R2)においてコードプーリ(20,30)とワンウェイクラッチ装置(40,50)との間に、操作コード(21,31)の操作時にワンウェイクラッチ装置(40,50)に対するコードプーリ(20,30)の空転を可能にするスペース(SP)が設けられており、操作コード(21,31)を巻き取るコードプーリ(20,30)の巻取り回転の終了時に、ワンウェイクラッチ装置(40,50)に作用して巻取り方向(-R1,-R2)におけるワンウェイクラッチ装置(40,50)の回転を抑制する抑制機構が設けられていることを特徴とする。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る日射遮蔽装置は、公知の日射遮蔽装置であり、特定の日射遮蔽装置に限定されず、遮蔽材としては、畳上げカーテン(ローマンシェード)、バーチカルブラインド、アルミブラインド、プリーツスクリーン、シャッター等に適用可能である。例えば、本発明に係る操作装置1は、図1,2に示す日射遮蔽装置100に適用される。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る日射遮蔽装置100の正面図である。図2は、図1に示す日射遮蔽装置100の側面図である。日射遮蔽装置100は、例えば、窓枠や窓周辺の壁に固定されて、室内からの外部の視認を可能にしたり、外部からの室内の視認を妨げたり、また、室内への光や風の取り入れを可能にしたり、室内への光や風の進入を防いだりする覆いである。
なお、説明の便宜上、日射遮蔽装置100のヘッドレール101が延びる方向を長手方向(左右方向)LRとする。また、長手方向LRにおいて、例えば、屋内側から見た図1において左側を「左側L」とし、右側を「右側R」とする。さらに、ヘッドレール101に対して遮蔽材(以下、「前幕」、「後幕」ともいう)102,103が垂下している方向又は昇降する方向を上下方向(垂下方向、昇降方向)UDとする。また、上下方向UDにおいて、ヘッドレール101の側を「上側U」とし、ヘッドレール101から下方に離れる側を「下側D」とする。さらに、長手方向LR及び上下方向UDに交差する方向を短手方向(前後方向)FBとする。また、短手方向FBにおいて、例えば、屋内側を「前側F」とし、屋外側を「後側B」とする。
実施の形態1に係る日射遮蔽装置100は、筺状のヘッドレール101と、2枚の遮蔽材102,103と、昇降コード104,105と、操作装置1と、を備える。以下、日射遮蔽装置100の構成について具体的に説明する。
ヘッドレール101は、内部に収容空間を有した長尺の筺状に形成される。ヘッドレール101は、ブラケット106を有している。ヘッドレール101は、ブラケット106を介して、例えば、窓枠や窓周辺の壁等の取付け対象に取り付けられる。ヘッドレール101の長手方向LRの一方の端部(図1において右側R)には、後述する操作装置1が取り付けられている。なお、ヘッドレール101は、筺状に限定されず、短手方向FBに沿った断面がI型であってもよい。また、操作装置1は、ヘッドレール101の内部に取り付けることもできる。
ヘッドレール101の内部には、上下方向UDにおいて互いに上下に配置された3つの巻取りドラム112a,113aが設けられている。巻取りドラム112aは、巻取りドラム113aに対して下側Dに位置する。
巻取りドラム112aは、ヘッドレール101の長手方向LRに沿って並んで配置されている。各巻取りドラム112aは、昇降軸112bにより互いに連結されている。昇降軸112bは、ヘッドレール101において回転可能に支持されている。
巻取りドラム113aは、ヘッドレール101の長手方向LRに沿って並んで配置されている。各巻取りドラム113aは、昇降軸113bにより互いに連結されている。昇降軸113bは、ヘッドレール101において回転可能に支持されている。
なお、日射遮蔽装置100において、各巻取りドラム112a,113aの数は特に限定されない。
前幕102及び後幕103は、ヘッドレール101の長手方向LRに沿って、ヘッドレール101に対して昇降可能に支持されている。前幕102は、後幕103に対して短手方向FBにおいて屋内側Fに位置する。後幕103は、前幕102に対して短手方向FBにおいて屋外B側に位置する。
前幕102は、3本の昇降コード104を介してヘッドレール101に対して巻き上げられる。各昇降コード104は、一端において各巻取りドラム112aに固定されている。各昇降コード104は、他端において上下方向UDにおける前幕102の下側の端部にコードアジャスタ141を介して前幕102の後幕103に面する側に取り付けられている。
前幕102は、操作装置1から昇降軸112bを介して伝達された回転力により、各昇降コード104が各巻取りドラム112aに巻き取られることで上昇し、また、巻き出されることで降下する。
後幕103は、3本の昇降コード105を介してヘッドレール101に対して巻き上げられる。各昇降コード105は、一端において各巻取りドラム113aに固定されている。各昇降コード105は、他端において上下方向UDにおける後幕103の下側の端部にコードアジャスタ151を介して後幕103の前幕102とは反対の側(後側B)に取り付けられている。
後幕103は、操作装置1から昇降軸113bを介して伝達された回転力により、各昇降コード105が各巻取りドラム113aに巻き取られることで上昇し、また、巻き出されることで降下する。なお、図1において各昇降コード105は、前幕102の昇降コード104と前後方向FBにおいて重なっているため見ることはできない。
なお、実施の形態1において昇降コード104,105は、3箇所から垂下されているが、日射遮蔽装置100の長さ、巻取りドラム112a,113aの設置数等に応じ1箇所、2箇所又は4箇所以上から垂下されていてもよい。
図3Aは、実施の形態1に係る日射遮蔽装置100における操作装置1の斜視図である。図3Bは、実施の形態1に係る日射遮蔽装置100における操作装置1の分解斜視図である。なお、図3Bにおいて、操作コード21,31は図示されていない。
日射遮蔽装置100において操作装置1は、例えば、ヘッドレール101の右側Rの端部に取り付けられている。操作装置1は、この操作装置1から垂下した操作コード21,31の操作に応じて、前幕102及び後幕103をそれぞれ個別に昇降動作させる。操作装置1は、収容器10と、2つのプーリ操作駆動ユニット2,3と、2つのクラッチユニット6,7と、を有する。
実施の形態1において、プーリ操作駆動ユニット2及びクラッチユニット6における操作コード21を引き出す際の回転方向(以下、「引出し方向」ともいう)+R1は、反時計回りであり、プーリ操作駆動ユニット2及びクラッチユニット6における操作コード21を巻き取る際の回転方向(以下、「巻取り方向」ともいう)-R1は、時計回りである。また、実施の形態1において、プーリ操作駆動ユニット3及びクラッチユニット7における操作コード31を引き出す際の回転方向(以下、「引出し方向」ともいう)+R2は、時計回りであり、プーリ操作駆動ユニット3及びクラッチユニット7における操作コード31を巻き取る際の回転方向(以下、「巻取り方向」ともいう)-R2は、反時計回りである。
収容器10は、例えば、ヘッドレール101の右側Rの端部から露出している。収容器10は、ケース11と、カバー12とを有する。ケース11及びカバー12は、樹脂等により、例えば、筺状に形成されており、プーリ操作駆動ユニット2,3を内部に収容している。図4は、収容器10の分解斜視図である。
ケース11は、前後方向FB及び上下方向UDを周壁部111によって取り囲まれている。ケース11は、長手方向LRにおいてヘッドレール101の側を側壁部112によって閉鎖されていて、ヘッドレール101とは反対の側(左側L)は、開放されており、カバー12によって閉鎖されるようになっている。
プーリ操作駆動ユニット2,3を収容する収容空間Sは、周壁部111と側壁部112とによって画成されている。上下UD方向において周壁部111の下側Dの部分は、2つの収容部113,114を有する。収容部113,114は、前後方向FBにおいて所定の間隔をあけ、かつ、長手方向LRに沿って側壁部112に向かって凹に形成されている。
収容部113,114には、それぞれ、コードガイド部材115,116が着脱自在に収容されるようになっている。コードガイド部材115,116は、収容部113,114に取り付けられた状態において、上下UD方向に貫通する孔を有し、一端がコードプーリ20,30に固定された操作コード21,31をそれぞれケース11の内外に案内する。
側壁部112は、2つの収容孔117,118を有する。収容孔117,118は、上下UD方向に並んで形成されている。収容空間S内において、側壁部112の収容孔117に対応する位置には、プーリ操作駆動ユニット2が設けられるようになっており、側壁部112の収容孔118に対応する位置には、プーリ操作駆動ユニット3が設けられるようになっている。
側壁部112の収容空間Sとは反対側の面において、収容孔117に対応する位置には、クラッチユニット6が取り付けられ、収容孔118に対応する位置には、クラッチユニット7が取り付けられる。
収容孔117を介して、プーリ操作駆動ユニット2及びクラッチユニット6は、互いに同じ回転軸線(軸線x1)上に連結されており、プーリ操作駆動ユニット2からの回転力をクラッチユニット6に伝達する。また、収容孔118を介して、プーリ操作駆動ユニット3及びクラッチユニット7は、互いに同じ回転軸線(軸線x2)上に連結されており、プーリ操作駆動ユニット3からの回転力をクラッチユニット7に伝達する。
プーリ操作駆動ユニット2は、上下方向UDにおいてプーリ操作駆動ユニット3に対して下側に位置する。プーリ操作駆動ユニット3は、上下方向UDにおいてプーリ操作駆動ユニット2に対して上側に位置する。プーリ操作駆動ユニット2,3は、操作コード21,31を引くことによる前幕102及び後幕103の昇降操作時に互い異なる方向に回転する。
プーリ操作駆動ユニット2は、前幕102の昇降操作のために設けられている。プーリ操作駆動ユニット3は、後幕103の昇降操作のために設けられている。プーリ操作駆動ユニット2,3はそれぞれ、コードプーリ20,30と、ワンウェイクラッチ装置40,50と、を有する。
プーリ操作駆動ユニット2のコードプーリ20及びワンウェイクラッチ装置40は、互いに係合して長手方向LRに沿って並んでいる。コードプーリ20及びワンウェイクラッチ装置40は、同一の軸線x1を中心に一緒に回動可能に配置されている。また、プーリ操作駆動ユニット3のコードプーリ30及びワンウェイクラッチ装置50は、互いに係合して長手方向LRに沿って並んでいる。コードプーリ30及びワンウェイクラッチ装置50は、同一の軸線x2を中心に一緒に回動可能に配置されている。
コードプーリ20,30は、インナプレート120,130の間で回転自在に支持されている。インナプレート120,130は、収容器10に収容された状態において、軸線x1,x2上で対向するようになっている。インナプレート120は、インナプレート130に対してワンウェイクラッチ装置40,50の側に位置する。
インナプレート120は、上下方向UDに並んだ、平面視円形の2つの収容開口121,122を有する(図3B参照)。収容開口121,122は、上下UD方向に並んで配置されている。収容開口121,122は、コードプーリ20,30を回動可能に支持する。収容開口121は、上下方向UDにおいて収容開口122に対して下側Dに位置する。
収容開口121,122の内径は、後述するコードプーリ20,30の外径よりも僅かに大きくなっている。ワンウェイクラッチ装置40,50の側における収容開口121,122の縁部は、軸線x1に向かって凸になっている。この縁部における収容開口121,122の内径は、コードプーリ20,30の外径よりも小さくなっているので、軸線x1に沿ってコードプーリ20,30が収容開口121,122からワンウェイクラッチ装置40,50の側に抜け出ることが防がれている。
コードプーリ20には、操作コード21の一端が固定されていて、コードプーリ30には、操作コード31の一端が固定されている。コードプーリ20,30の外周面において操作コード21,31がそれぞれ巻き取られる。
操作コード21,31には、操作コード21,31がケース11内に巻取られることを規制する規制部材211,311が取り付けられている。規制部材211,311は、コードプーリ20,30に固定されている側とは反対側の操作コード21,31の端に取り付けられている。ゼンマイばね24,34の付勢力によるコードプーリ20,30の操作コード21,31の巻取り回転は、規制部材211,311がケース11の周壁部111の下側Dの部分(コードガイド部材115,116)に当接することにより止まる。
なお、操作コード21,31は、巻取部及び操作部の2つの部分を含んでいる。巻取部は、一端がコードプーリ20,30に固定されており、他端が規制部材211,311に固定されている。操作部は、一端が規制部材211,311に固定されており、他端が操作グリップ163,173に固定されている。
コードプーリ20,30は、互いに同じ構成を有しているので、以下ではコードプーリ20,30を同じ図においてその構成を説明する。図5Aは、コードプーリ20;30を右側Rから見た斜視図である。図5Bは、コードプーリ20;30を左側Lから見た斜視図である。図5Cは、コードプーリ20;30を左側Lから見た平面図である。
コードプーリ20;30は、インナプレート120に収容された状態において、ワンウェイクラッチ装置40;50の側で開口し、インナプレート130の側で閉鎖して形成された円筒状の部材である。コードプーリ20;30は、筒状の筒部22;32と、閉鎖部23;33と、を有する。
筒部22;32は、拡径部221;321と、縮径部222;322と、を有する。拡径部221;321の外径は、縮径部222;322に対して大きく形成されている。筒部22;32は、拡径部221;321においてインナプレート120の収容開口121;122に回動自在に収容されている。
縮径部222;322は、拡径部221;321から軸線x1;x2に沿って所定の範囲にわたって延びている。縮径部222;322を挟んで拡径部221;321とは反対の側に閉鎖部23;33が設けられており、操作コード21;31は、拡径部221;321と閉鎖部23;33との間で縮径部222;322に外周面に巻き取られる。
筒部22;32は、拡径部221;321の閉鎖部23;33に面する面に、軸線x1;x2に沿って筒部22;32の外側から内側に向かって延びる孔(貫通孔)224;324を有する。孔224;324を通じて、操作コード21;31の一端が筒部22;32の内周面の側に案内される。
筒部22;32は、内側で軸線x1;x2に沿った方向において閉鎖部23;33とは反対側に面する面に、軸線x1;x2に沿って延びる2つの凹部225;325を有する。凹部225;325は、孔224;324とは径方向に対向する側に形成されている。一方の凹部225;325には、磁石226;326が収容されている。この磁石226;326は、後述するワンウェイクラッチ装置40;50の磁石418;518と、磁力により互いに引き合う。なお、コードプーリ30においては、コードプーリ20において磁石を収容していない側の凹部325に磁石が収容されている。
筒部22;32は、拡径部221;321における内周面の側に、孔224;324から周方向に延びる溝部227;327を有する。孔224;324を通じてコードプーリ20;30の外周面の側から内周面の側に案内された操作コード21;31の一端には、結び目が形成される。結び目から先端側に余った操作コード21;31の部分は、溝部227;327に収容される。これにより、例えば、コードプーリ20;30が回転した場合、操作コード21;31の余剰部分が他の部材と干渉することを防ぐことができる(図5C参照)。
筒部22;32は、縮径部222;322における内周面の側に係合部として2つの凸部228;328を有する。2つの凸部228;328は、互いに径方向において対向する位置に設けられている。凸部228;328は、内周面から軸線x1;x2に沿って延在するとともに、軸線x1;x2に向かって突出している。コードプーリ20;30は、凸部228;328において、後述するワンウェイクラッチ装置40;50の凸部416;516と回転方向において係合する。なお、ワンウェイクラッチ装置40;50は、筒部22;32に挿入される。
閉鎖部23;33は、円柱状の棒状部231;331を有する。棒状部231;331は、軸線x1;x2に沿って筒部22;32とは反対の側に延在している。棒状部231;331は、後述するインナプレート130に収容されているゼンマイばね24;34と係合する。棒状部231;331の先端部にはスリット232;332が形成されている。スリット232;332は、棒状部231;331の径方向及び軸線x1;x2方向に沿って延びている。
インナプレート130は、上下方向UDに上下に並んだ2つの収容凹部131,132を有する。収容凹部131,132は、インナプレート120,130にコードプーリ20,30が収容された状態において、コードプーリ20,30とは反対の側の面に凹に形成されている。
図6は、カバー12を取り外した状態における操作装置1を示す図である。収容凹部131は、上下UD方向において収容凹部132に対して下側Dに位置し、収容凹部132は、上下UD方向において収容凹部131に対して上側Uに位置する。収容凹部131は、ゼンマイばね24を収容し、収容凹部132は、ゼンマイばね34を収容する。
ゼンマイばね24は、操作コード21を巻取り及び引出し可能に回動自在なコードプーリ20に係合している。ゼンマイばね24は、操作コード21をコードプーリ20に巻取るように巻取り方向-R1にコードプーリ20を付勢している。ゼンマイばね34は、操作コード31を巻取り及び引出し可能に回動自在なコードプーリ30に係合している。ゼンマイばね34は、操作コード31をコードプーリ30に巻取るように巻取り方向-R2にコードプーリ30を付勢している。
ゼンマイばね24は、2つの係合部241,242を有する。係合部241,242は、ゼンマイばね24の周方向における各端部に設けられている。係合部241は、ゼンマイばね24の径方向において外側の端部に形成されている。係合部241は、引出し方向+R1に沿って外側に折り返されている。係合部242は、ゼンマイばね24の径方向において内側の端部に形成されている。係合部242は、引出し方向+R1において内側に折り返されている。
ゼンマイばね34は、2つの係合部341,342を有する。係合部341,342は、ゼンマイばね34の周方向における各端部に設けられている。係合部341は、ゼンマイばね34の径方向において外側の端部に形成されている。係合部341は、引出し方向+R2に沿って外側に折り返されている。係合部342は、ゼンマイばね34の径方向において内側の端部に形成されている。係合部342は、引出し方向+R2において内側に折り返されている。
収容凹部131,132は、それぞれインナプレート130からカバー12に向かって突き出た壁部135,136により画定されている。壁部135,136にはそれぞれ、スリット137,138が形成されている。壁部135のスリット137は、上下方向UDにおいて収容凹部131の下側Dの壁部135に形成されている。壁部136のスリット138は、上下方向UDにおいて収容凹部132の上側Uの壁部136に形成されている。
ゼンマイばね24,34の係合部241,341はそれぞれ、収容凹部131,132のスリット137,138において壁部135,136に係止されている。ゼンマイばね24の係合部242は、コードプーリ20の棒状部231におけるスリット232においてコードプーリ20に係止されている。ゼンマイばね34の係合部342は、コードプーリ30の棒状部331におけるスリット332においてコードプーリ30に係止されている。
ワンウェイクラッチ装置40,50はそれぞれ、軸線x1,x2に沿って、コードプーリ20,30とクラッチユニット6,7との間に設けられて回転力をクラッチユニット6,7に伝達する。ワンウェイクラッチ装置40,50は、長手方向LRにおいてコードプーリ20,30に対してクラッチユニット6,7の側に設けられている(図3B参照)。ワンウェイクラッチ装置40,50はそれぞれ、コードプーリ20,30に挿入されていて、コードプーリ20,30と一体に回転可能である。
ワンウェイクラッチ装置40は、コードプーリ20から伝達された出力により、所定の回転方向+R1のみの回転力を下流側のクラッチユニット6に伝達する。ワンウェイクラッチ装置50は、コードプーリ30から伝達された出力により、所定の回転方向+R2のみの回転力を下流側のクラッチユニット7に伝達する。
ワンウェイクラッチ装置40,50は、ハウジング41,51と、ワンウェイクラッチ46,56と、を有する(図3B参照)。なお、ハウジング41,51は、互いに同じ構成を有しているので、以下ではハウジング41,51同じ図においてその構成を説明する。
図7Aは、ワンウェイクラッチ装置40;50を右側Rから見た斜視図である。図7Bは、ワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41;51を左側Lから見た斜視図である。図7Cは、ワンウェイクラッチ装置40;50を左側Lから見た斜視図である。ハウジング41;51は、コードプーリ20;30に挿入される側の一端が閉鎖された円筒状に形成されている。ハウジング41;51は、外周面においてコードプーリ20;30の内周面と係合する。ハウジング41;51は、コードプーリ20;30に挿入される挿入部材として形成されている。ハウジング41;51は、外径の異なる3つの段部411~414;511~514を有する。
コードプーリ20;30への挿入方向において、段部411;511、段部412;512、段部413;513及び段部414;514の順に設けられている。ハウジング41;51の外径は、段部411;511、段部412;512、段部413;513及び段部414;514の順で大きくなっている。
段部412;512は、外周面に係合部として2つの凸部416;516を有する。2つの凸部416;516は、互いに径方向において対向する位置に設けられている。凸部416;516は、段部412;512の外周面において軸線x1;x2に沿って延在するとともに、軸線x1;x2から離れる方向に突出している。凸部416;516の外径は、段部413;513の外径と略同じである。ワンウェイクラッチ装置40;50は、周方向に面する凸部416;516の面において、コードプーリ20;30の凸部228;328の周方向に面する面と回転方向±R1;±R2において係合する。
段部414;514は、軸線x1;x2に沿って延びる凹部417;517を有する。凹部417;517は、軸線x1;x2に沿って他の段部411,412,413;511,512,513の側及び径方向に開口している。凹部417;517は、周方向において凸部416;516の間に形成されている。凹部417;517には、磁石418;518が収容されている。
巻取り方向-R1;-R2においてコードプーリ20;30とワンウェイクラッチ装置40;50とが係合した状態において、コードプーリ20;30の磁石226;326の軸線x1;x2方向を向いて露出した端面と、ワンウェイクラッチ装置40;50の磁石418;518の軸線x1;x2方向を向いて露出した端面とが接触可能になっている。つまり、磁石226,418;326,518の互いに面する面における磁極は異なっている。磁石226;326と磁石418;518とは、操作コード21;31が巻き取られる巻取り方向-R1;-R2におけるコードプーリ20;30の巻取り回転時に、コードプーリ20;30の凸部228;328と、ワンウェイクラッチ装置40;50の凸部416;516とが周方向に係合した状態において互いに対向して磁力により引き合う。
ハウジング41;51は、内周面に3つの凸部419;519を有する。凸部419;519は、段部413;513,414;514の内周面に等間隔をあけて設けられている。凸部419;519は、内周面において軸線x1;x2に沿って延在するとともに、内周面から軸線x1;x2に向かって半円状に突出した部分である。凸部419;519は、後述するワンウェイクラッチ46;56と係合する。
ワンウェイクラッチ46;56は、外周面においてハウジング41;51の内周面と係合している。ワンウェイクラッチ46;56は、円板状に形成されている。ワンウェイクラッチ46;56は、ハウジング41;51内に収容されている。ワンウェイクラッチ46;56は、孔461;561と、外周面に3つの凹部462;562と、を有する。ワンウェイクラッチ46;56の孔461;561には、後述するクラッチユニット6;7の駆動軸611;711が相対回動不能に挿入されている。
凹部462は、外周面において軸線x1に沿って延在しており、周方向に等間隔をあけて設けられている。凹部462は、外周面から軸線x1に向かって半円状に窪んだ部分である。ワンウェイクラッチ46は、凹部462において、ハウジング41の凸部419と相対回動不能に係合している。
ワンウェイクラッチ46;56がハウジング41;51に挿入された状態において、ワンウェイクラッチ46;56の凹部462;562は、ハウジング41;51の凸部419;519と周方向において係合する。これにより、ワンウェイクラッチ46;56は、ハウジング41;51に対して相対回動不能である。ワンウェイクラッチ46;56は、操作コード21;31の引出し方向+R1;+R2への回転のみクラッチユニット6;7を介して昇降軸112b;113bに伝達する。ワンウェイクラッチ46;56は、ハウジング41;51に圧入されることで、ハウジング41;51と一体で回転可能となっている。
図8は、実施の形態1に係る操作装置1を軸線x1,x2に沿って異なる位置で交差して断面にした複数の断面図である。図9は、実施の形態1に係る操作装置1を軸線x1,x2に沿って断面にした複数の断面図である。コードプーリ20,30にワンウェイクラッチ装置40,50がそれぞれ挿入された状態において、かつ回転の非伝達状態においてコードプーリ20,30の凸部228,328は、引出し方向+R1,+R2においてワンウェイクラッチ装置40,50の凸部416,516に対して離間している一方で、巻取り方向-R1,-R2において係合している。具体的には、規制部材211,311がケース11に当接した状態において、伝達状態と非伝達状態との切替え時にワンウェイクラッチ装置40,50に対するコードプーリ20の空転を可能にするスペースSPが引出し方向+R1,+R2においてコードプーリ20,30とワンウェイクラッチ装置40,50との間に設けられている。
規制部材211,311がケース11に当接した状態において、操作コード21,31を引き出す際、巻取り方向-R1,-R2において、コードプーリ20,30の凸部228,328及びワンウェイクラッチ装置40,50の凸部416,516は、互いに磁石226,418,326,518により係合した状態を維持している。
引出し方向+R1,+R2における回転により磁石226,418,326,518は互い離され、凸部228,328がスペースSPを移動し、ワンウェイクラッチ装置40,50の他方の凸部416,516に当接する。これにより、ワンウェイクラッチ装置40,50を引出し方向+R1,+R2に回転させる。
図10は、操作装置1のクラッチユニット6,7の分解斜視図である。クラッチユニット6,7は、プーリ操作駆動ユニット2,3のケース11に、カバー12とは反対側で側壁部112において連結されている。
クラッチユニット6,7はそれぞれ、コードプーリ20,30の回転力を、下流側の昇降軸112b,113bに伝達する伝達状態(昇降操作時)と、下流側の昇降軸112b,113bに伝達しない非伝達状態(非昇降操作時)とに切替自在とする。クラッチユニット6,7の非伝達状態において、規制部材211,311は、操作装置1のケース11と接触している。
クラッチユニット6,7はそれぞれ、プーリ操作駆動ユニット2,3のワンウェイクラッチ装置40,50に連結されている。クラッチユニット6,7は、伝達側回転部61,71と、被伝達側回転部62,72と、カムドラム63,73と、クラッチケース64,74と、クラッチボール65,75と、を有する。
伝達側回転部61,71はそれぞれ、プーリ操作駆動ユニット2,3に連結されている。伝達側回転部61,71は、駆動軸611,711と、クラッチばね筒612,712と、クラッチばね613,713と、伝達側噛合盤614,714と、を有する。
駆動軸611,711は、プーリ操作駆動ユニット2,3のワンウェイクラッチ装置40,50に連結されている。駆動軸611は、操作コード21を一方向に引く操作により第1の回転方向(例えば、プーリ操作駆動ユニット2の側から見て反時計回りの方向)+R1に回転する。また、駆動軸711は、操作コード31を一方向に引く操作により第2の回転方向(例えば、プーリ操作駆動ユニット3の側から見て時計回りの方向)+R2に回転する。
クラッチばね筒612,712は、駆動軸611,711とスプライン結合されている。クラッチばね筒612,712は、駆動軸611,611とともに回転し、かつ軸線x1,x2において駆動軸611,711に沿って駆動軸611,711に対して相対的に移動可能である。
クラッチばね筒612,712の外周面には、円筒状のクラッチばね613,713が巻き付けられている。クラッチばね613,713は、その弾力によって、無負荷状態においてはクラッチばね筒612,712の外周面を締め付けている。したがって、クラッチばね613,713は、クラッチばね筒612,712が回転すると一体に回転する。伝達側噛合盤614,714は、軸線x1,x2においてプーリ操作駆動ユニット2,3とは反対側のクラッチばね筒612,712の端部に設けられている。
駆動軸611,711は、クラッチばね筒612,712とともにカムドラム63,73内にプーリ操作駆動ユニット2,3の側から装入されている。駆動軸611,711は、カムドラム63,73において回転可能に収容されている。カムドラム63,73は、係合部63a,73aを有する。この係合部63a,73aは、プーリ操作駆動ユニット2,3のカムドラム63,73の端部を切欠き状に形成されている。クラッチばね613,713は、伝達側回転部61,71とは反対側の端部において係合部63a,73aに係合している。
被伝達側回転部62,72は、被駆動軸621,721と、被伝達側噛合盤622,722と、を有する。被伝達側噛合盤622,722は、駆動軸611,711の被駆動軸621,721の端部に固定されている。駆動軸611,711は、被伝達側噛合盤622,722とは反対側の端部において、クラッチケース64,74及びカムドラム63,73内に回転可能に収容されている。被駆動軸621,721のプーリ操作駆動ユニット2,3とは反対側の端部は、連結具623,723を介して昇降軸112b,113bに連結されていて、昇降軸112b,113bとともに回転する。
カムドラム63,73は、クラッチばね613,713を介してクラッチばね筒612,712とともに回転可能である。また、カムドラム63,73は、クラッチばね613,713が緩んだ際にはクラッチばね筒612,712に対して相対的に回転可能である。さらに、カムドラム63,73は、駆動軸611,711に対して相対的に軸線x1,x2に沿って移動可能である。
クラッチケース64,74は、ヘッドレール101に固定されている。カムドラム63,73は、プーリ操作駆動ユニット2,3に向かって開放しており、カムカバー63b,73bによって閉鎖されている。カムドラム63,73は、駆動軸611,711及びクラッチばね筒612,712とともに、クラッチケース64,74内で回転可能に支持されている。
カムドラム63,73の外周面には、周回りに無端状にカム溝630,730が形成されている。クラッチケース64,74の内面側に保持溝(641(図11A~11D参照))が形成されている。そして、クラッチボール65,75は、カム溝630,730及び保持溝に転動可能に収容されている。
図11Aは、クラッチユニット6のカムドラム63の構成を説明するための展開図であり、クラッチユニット6の解除状態(非伝達状態)を示す。なお、カムドラム63,73は同じ構成であるため、以下では、カムドラム63を例にその構成を説明する。カム溝630は、主要な溝として、周方向に無端状に連続して形成されている巻上溝631(一点鎖線の経路参照)を有する。巻上溝631は、噛合部632と、停止部633と、保持部634と、を有する。
噛合部632は、基端側(図では右側)に湾曲している。噛合部632は、カムドラム63に対してクラッチボール65がここに相対的に移動して位置すると、クラッチユニット6の伝達動作を行う。
停止部633は、カムドラム63の第1の回転方向(引出し方向)+R1とは逆方向に凸状に湾曲している。停止部633は、クラッチボール65がここに相対的に移動して位置すると、カムドラム63の第1の回転方向+R1への回転が拘束される。
保持部634は、カムドラム63の第1の回転方向+R1に凸状に湾曲している。保持部634は、操作コード21を一方向へ引くことを途中で止めて離すと、クラッチボール65がこの保持部634に入り込み、前幕102の自重降下に基づくカムドラム63の第2の回転方向-R1への回転が拘束されて、前幕102は自重降下しない。
カム溝630は、主解除溝635と、副解除溝636と、を有する。主解除溝635は、保持部634の近傍で巻上溝631から分岐している。主解除溝635は、先端(0°)側に向かう傾斜部637と、その先の突き当たりである主解除部638と、を有する。主解除部638は、クラッチボール65がここに相対的に移動して位置すると、クラッチユニット6は、後述する伝達の解除動作を行う。
副解除溝636は、噛合部632の近傍で巻上溝631から分岐している。副解除溝636は、基端(360°)側に向かう傾斜部とその先の突き当たりである副解除部639を有する。副解除部639は、クラッチボール65がここに相対的に移動して位置すると、クラッチユニット6は伝達の解除動作を行う。
クラッチボール65は、駆動軸611の回転に伴いカムドラム63が回転すると、保持溝641内で保持溝641の軸線x1に沿った長さlの範囲内で軸線x1に沿って移動し、かつカム溝630内を、カムドラム63に対して相対的に移動する。
保持溝641の軸線x1に沿った長さlは、カム溝630における基端(360°)側に位置する噛合部632における先端(0°)側に位置する解除部(主解除部638、副解除部639)との軸線x1方向の間隔dより小さく形成されている(d>l)。
クラッチボール65は、保持溝641の一端及び他端まで移動するとそこで拘束され、それ以上は移動できない。これにより、カムドラム63は、拘束されたクラッチボール65に対して相対的に軸線x1に沿って移動する。これにより、クラッチボール65は、主解除部638及び噛合部632まで移動して、そこに位置することができる。
次に、図11A乃至図11Dを用いて日射遮蔽装置100におけるクラッチユニット6の動作について説明する。なお、クラッチユニット6及びクラッチユニット7の動作は、互いに同じであるので、以下ではクラッチユニット6を例に動作を説明する。図11Bは、クラッチユニット6の噛合状態を示す。図11Cは、クラッチユニット6の回転停止状態(クラッチばね滑り状態)を示す。図11Dは、前幕102の位置が保持される保持状態を示す。
まず、日射遮蔽装置100において、前幕102を上昇させる際のクラッチユニット6の動作について説明する。
例えば、動作開始前は、クラッチユニット6は解除された状態にある。すなわち、動作開始前は、図11Aに示すように、伝達側回転部61の伝達側噛合盤614及び被伝達側回転部62の被伝達側噛合盤622は、互いに離れていて、噛み合いが解除された状態になっている。この状態から、操作コード21を一方向に引く操作をして前幕102を上昇させる動作(昇降コード104を巻き上げる巻き上げ動作)について説明する。
操作コード21を一方向に引いて操作すると、コードプーリ20は、第1の回転方向+R1に回転する。この回転は、ワンウェイクラッチ装置40を介して、クラッチユニット6における伝達側回転部61の駆動軸611に伝達される。駆動軸611は、第1の回転方向+R1に回転する。駆動軸611が第1の回転方向+R1に回転すると、クラッチばね筒612に巻着されたクラッチばね613の一端部を介して、カムドラム63は、第1の回転方向+R1に回転する。
図11Aに示すように、主解除溝635の主解除部638で停止していたクラッチボール65は、カムドラム63に対しては相対的に主解除溝635の主解除部638から傾斜部637を通過し、分岐部Bから巻上溝631へと移動し、かつ、保持溝641内を基端側(図11A中、右方向)に移動する。
クラッチボール65が保持溝641の基端(図11A中、右端)に達すると、それ以上の軸線x1に沿った移動が拘束されるために、カムドラム63が軸線x1に沿って先端側に移動する。
カムドラム63が先端側に移動すると、カムドラム63とともに軸線x1に沿って移動するクラッチばね筒612の伝達側噛合盤614も、軸線x1に沿って先端側に移動し、図11Bに示すように、被伝達側噛合盤622と噛み合う。この状態においてクラッチユニット6は、伝達状態(噛合状態)となる。
駆動軸611の第1の回転方向+R1の回転は、伝達側噛合盤614及び被伝達側噛合盤622を介して、被駆動軸621に伝達され、昇降軸112bによる前幕102の上昇(巻き上げ)動作が開始する。
さらに、操作コード21を操作し続けると、カムドラム63は第1の回転方向+R1に回転を続け、クラッチボール65は、図11Cに示すように停止部633に達する。すると、クラッチボール65は、停止部633で拘束されるので、カムドラム63の回転は拘束されて停止する。
この状態で、操作コード21を操作し続け、駆動軸611及びクラッチばね筒612を第1の回転方向+R1に回転させると、クラッチばね613の一端部はカムドラム63に係止されているので、カムドラム63とともにクラッチばね613の回転は停止し、クラッチばね613によるクラッチばね筒612の締め付けが緩む。
そのため、操作コード21を操作して駆動軸611の回転を続けると、カムドラム63は回転停止しているが、クラッチばね筒612は、クラッチばね613に対して滑りながら回転を続け、被駆動軸621も回転を続ける。
前幕102を所望の高さまで上昇させて(巻き上げて)から、操作コード21を一方向に引くことを止めて操作を停止すると、前幕102の自重により昇降軸112bは、第1の回転方向+R1とは逆方向、すなわち、第2の回転方向-R1に回転する。カムドラム63は、さらに被駆動軸621、被伝達側噛合盤622、伝達側噛合盤614、クラッチばね筒612及びクラッチばね613を介して、第2の回転方向-R1に回転する。
この回転によって、クラッチボール65は、図11Dに示すように、保持部634内に入り、前幕102の自重降下によるカムドラム63の第2の回転方向-R1への回転は停止する。これによって、前幕102を所望の高さ位置に状態で保持することができる。
次に、巻き上げた状態の前幕102を降下させる場合は、操作コード21を上昇の際と同じ一方向にわずかに引くと、クラッチユニット6において、クラッチボール65は、図11Cに示す保持部634から、巻上溝631を進み、主解除溝635との分岐部B又は分岐部Bを超える位置まで、カムドラム63対して相対的に移動する。
そして、操作コード21を一方向に引くことを止めて操作を停止すると、前幕102の自重により、昇降軸112bは第2の回転方向-R1に回転し、被駆動軸621、被伝達側噛合盤622、伝達側噛合盤614、クラッチばね筒612及びクラッチばね613を介して、カムドラム63を第2の回転方向-R1に回転する。
クラッチボール65は、分岐部Bから主解除溝635内に入り傾斜部637から主解除部638へと、カムドラム63に対して相対的に移動しようとするが、保持溝641の先端で軸線x1に沿った移動は拘束されるので、カムドラム63が基端側に向けて移動する。
図11Aに示すように、伝達側噛合盤614と被伝達側噛合盤622は互いに離れ、噛み合いは解除される。そして、被伝達側噛合盤622、被駆動軸621及び昇降軸112bは、自由に回転可能となり、前幕102は自重で降下して、閉じた状態となる。
伝達側噛合盤614と被伝達側噛合盤622の噛み合いは解除されるので、前幕102の自重降下による被駆動軸621の第2の回転方向-R1の回転は、駆動軸611、クラッチばね筒612及びカムドラム63には伝達されない。
なお、上昇(巻き上げ動作)では上述したとおり、伝達側回転部61の伝達側噛合盤614と被伝達側回転部62の被伝達側噛合盤622の噛み合いが解除されている状態(図11A参照)から、操作コード21を一方向に引く操作をして、図11Bに示すように噛合状態とし、前幕102を巻き上げる。
このようにして噛合状態としてから、すぐ操作コード21の操作を停止すると、カムドラム63が第1の回転方向+R1に回転して、図示はしないが、クラッチボール65、噛合部632を過ぎてから副解除溝636に入り、その副解除部639で停止する。
これにより、クラッチボール65が主解除溝635内に入った場合(図11A参照)と同様に、伝達側回転部61の伝達側噛合盤614と被伝達側回転部62の被伝達側噛合盤622の噛み合いが解除された状態となる。
以上のような日射遮蔽装置100によれば、例えば、操作コード21,31を操作していない非昇降状態において、操作コード21,31の規制部材211,311は、ケース11に当接している。この状態において、コードプーリ20,30の凸部228,328は、ワンウェイクラッチ装置40,50の一方の凸部416,516と巻取り方向-R1において係合しており、引出し方向+R1においてはワンウェイクラッチ装置40,50の他方の凸部416,516に対してスペースSPをもって離間している。したがって、操作コードの21,31の操作時には、コードプーリ20,30がスペースSPだけ空転することができる空転角が設けられている。
これにより、操作コード21,31の引出量を増やすことができ、クラッチボール65,65が確実に切り離し位置へ到達することができるようになり、クラッチユニット6,7を確実に切り離すことができる。
また、実施の形態1に係る操作装置1によれば、コードプーリ20,30の凸部228,328と、ワンウェイクラッチ装置40,50側の凸部416,516とは、巻取り方向-R1における係合状態を、互いの磁石226,418の磁力により維持している。これにより、引出し方向+R1におけるスペースSPが意図せず消失することはなく、スペースSPは維持され、操作コード21,31の引出し時のコードプーリ20,30の空転が可能になる。
例えば、コードプーリ20,30及びワンウェイクラッチ装置40,50を有していない操作装置を備えた比較例に係る日射遮蔽装置1000において、最上部まで畳上げられた前幕102を降下させたい場合、前幕102を降下できないという状態が想定される。図12は、比較例に係る日射遮蔽装置における前幕の降下操作について説明するための図である。なお、前幕102が最上部まで畳上げられた状態における前幕102の下端の位置を「下端位置K」とする。
操作コード21を操作して引っ張り続けると、前幕102がヘッドレール101に当たる。前幕102がヘッドレール101に当たると、前幕102は、それ以上、畳上げられない。操作コード21を引っ張った状態において、前幕102の下端は、下端位置Kよりも少し上側Uにある。この状態において、クラッチボール65は、カムドラム63の停止部633に達しており、カムドラム63の回転は拘束されている(図12(a)参照)。
操作コード21を離すと、操作コード21は、ゼンマイばね24によりコードプーリ20に巻き取られ、規制部材211がケース11に当接する。操作グリップ163は操作コード21とともに規制部材211がケース11に当接するまで上昇する。この状態において、クラッチボール65は、カムドラム63の保持部634に達しており、前幕102の自重降下によるカムドラム63の回転は停止する。これによって、前幕102の下端は下端位置Kにおいて保持されている(図12(b)参照)。
次いで、クラッチユニット6の噛合状態を解除して、前幕102を降下させる場合、再度、操作コード21を少し引っ張る。規制部材211は、ケース11から少し離れ、前幕102の下端は、下端位置Kよりも少し上側Uの位置になる。この状態において、クラッチボール65は、巻上溝631の保持部634から主解除溝635に向かって移動する(図12(c)参照)。
操作コード21を離すと、前幕102の自重により昇降軸112bが回転する。その一方で、操作コード21は、ゼンマイばね24によりコードプーリ20に巻き取られる。
昇降軸112bは、降下方向へ回転し続け、クラッチボール65は、主解除部638へ向かおうとする。しかしながら、操作コード21は、再び、コードプーリ20に巻き取られているので、クラッチボール65が主解除部638に達する前に、規制部材211がケース11に当接してしまう。ケース11への規制部材211の当接後、コードプーリ20は回転することができず、クラッチボール65は、主解除部638に達することができない(図12(d)参照)。
操作装置1のコードプーリ20,30及びワンウェイクラッチ装置40,50を有していない日射遮蔽装置1000においては、クラッチボール65が傾斜部637に留まってしまい前幕102を降下させることができない、という状態が想定される。
これに対して、操作装置1においてはスペースSPにより、コードプーリ20,30は、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51に対して所定の角度範囲だけ周方向に空転できるようになっている。
図13は、操作コード21の操作時におけるコードプーリ20とワンウェイクラッチ装置40のハウジング41との関係を示す図であり、(a)は操作コード21の操作前の状態を示す図であり、(b)は操作コード21の操作時の状態を示す図であり、(c)はコードプーリ20への操作コード21の巻取り時の状態を示す図である。図14は、クラッチ解除操作時の操作コード21の状態及びカムドラム63におけるクラッチボール65の状態を示す図であり、(a)は図13(b)における操作コード21の状態及びカム溝630におけるクラッチボール65の状態を示す図であり、(b)は図13(c)における操作コード21の状態及びカム溝630におけるクラッチボール65の状態を示す概略図である。
図13(a)に示す状態においては、例えば、前幕102が最上部まで畳上げられており、規制部材211がケース11に接触している。この状態において、コードプーリ20の磁石226と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41の磁石418とは、互いに対向して、吸着し合っており、引出し方向+R1において隣り合う、コードプーリ20の凸部228と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41の凸部416との間にはそれぞれ、スペースSPが設けられている。
この状態から操作コード21を引っ張ると、コードプーリ20のみが引出し方向+R1にスペースSPだけ回転し、操作コード21は、規制部材211がケース11から少し離れた状態になる。コードプーリ20は、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41に対して空転し、ワンウェイクラッチ装置40に回転力は伝達しない。そのため、カムドラム63及び昇降軸112bは回転しないので、クラッチボール65は保持部634に留まり、前幕102は上昇しない。なお、この状態において比較例に係る日射遮蔽装置1000のカムドラム63は回転し、クラッチボール65は保持部634から離れている(図12(c)参照)。
操作コード21を引っ張ると、図13(b)に示すように、コードプーリ20の凸部228が、図13(a)とは異なるワンウェイクラッチ装置40の凸部416に当接する。この状態において、コードプーリ20の磁石226と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41の磁石418とは、周方向において離れた位置関係にある。
引出し方向+R1におけるスペースSPがなくなった状態、つまり、引出し方向+R1においてコードプーリ20の凸部228がワンウェイクラッチ装置40のハウジング41の凸部416に当接した状態において、さらに操作コード21を引っ張ることができる。コードプーリ20は、引出し方向+R1においてワンウェイクラッチ装置40とともに回転する(図13(b)参照)。そのため、カムドラム63及び昇降軸112bは回転し、クラッチボール65は保持部634から離れ、軸線x1に沿って主解除溝635に向かってかつ先端(0°)側に移動する。前幕102は、わずかに上昇する(図14(a)参照)。
スペースSPを設けたことによりケース11に対する操作コード21の規制部材211の移動距離を長くすることができる。つまり、操作コード21の引出量を増やすことができる。次いで、操作コード21を離すと、ゼンマイばね24によりコードプーリ20は、巻取り方向-R1に回転し、操作コード21は巻き取られ(図13(c)参照)、その後、初期状態に戻る(図13(a)参照)。
操作コード21が巻き取られて規制部材211がケース11に当接するまでに、クラッチボール65は、主解除部638にまで移動することができる(図14(b)参照)。なお、この状態において比較例に係る日射遮蔽装置1000におけるクラッチボール65の状態は、主解除部638に到達する前に規制部材211がケース11に当接するため、クラッチユニット6の噛合状態は解除されない(図12(d)参照)。
このように、所定の角度範囲だけコードプーリ20,30が空転できるスペースSPが周方向、特に、引出し方向+R1,+R2においてコードプーリ20,30とワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51との間に設けられているので、操作コード21,31の引出量を多くすることができる。これにより、前幕102及び後幕103がヘッドレール101に接触するまで畳上げられた状態であっても、クラッチユニット6,7を噛合状態から確実に切り離された解除状態に移行させることができる。
また、巻取り方向-R1,-R2に、コードプーリ20による操作コード21が巻き取られて、規制部材211がケース11に当接した場合、コードプーリ20,30の回転は止まるものの、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51には、巻取り方向-R1,-R2に慣性が作用することになる。
実施の形態1に係る操作装置1においては、コードプーリ20,30の側に磁石226,326、ワンウェイクラッチ装置40,50の側に磁石418,518が設けられているので、コードプーリ20の巻取り方向-R1,-R2における回転が止まった後でも、慣性によりワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51が巻取り方向-R1,-R2に回転することを抑制することができる。つまり、コードプーリ20,30の磁石226,326及びワンウェイクラッチ装置40,50の磁石418,518により形成された抑制機構が、慣性によるワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51の空転を抑制している。これにより、コードプーリ20,30の凸部228,328と、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51の凸部416,516との間のスペースSPを維持することができ、クラッチ解除不良を防ぐことができる。
なお、抑制機構が設けられている態様は、本実施の形態に限定されない。本実施の形態において磁石226,326は、筒部22,32における拡径部221,321の内周面の側においてコードプーリ20,30に保持されており、磁石418,518は、ハウジング41,51における段部414,514においてワンウェイクラッチ装置40,50に保持されていた。これに対して、コードプーリ20,30の凸部228,328及びワンウェイクラッチ装置40,50の凸部416,516において、巻取り方向-R1,-R2において互いに係合する面にそれぞれ、磁石等の磁性体が設けられていてもよい。
また、実施の形態1においては、コードプーリ20,30及びワンウェイクラッチ装置40,50に2つの凸部228,328,416,516が設けられていたが、少なくとも1つの凸部が設けられていればよく、1つ又は3つの凸部が設けられていてもよい。
<実施の形態2>
以下に、実施の形態2に係る操作装置について説明する。以下では、実施の形態1に係る操作装置1とは異なる部分について主に説明する。なお、実施の形態1に係る操作装置1と同じ構成を有する部材については、同じ符号を付す。
実施の形態2において抑制機構は、コードプーリ20A,30Aの回転軸線x1,x2周りに沿ってコードプーリ20A,30Aに設けられた弾性部材230と、ワンウェイクラッチ装置40,50に設けられていて弾性部材230と当接する当接部420と、により形成されている。以下、具体的に説明する。
なお、プーリ操作駆動ユニット2,3における抑制機構は、それぞれ同じ構成を有しているので、以下では、プーリ操作駆動ユニット2,3における抑制機構を同じ図において説明する。図15Aは、実施の形態2におけるコードプーリ20A;30Aを左側Lから見た斜視図である。図15Bは、実施の形態2におけるコードプーリ20A;30Aを左側Lから見た平面図である。
コードプーリ20A;30Aは、インナプレート120に収容された状態において、ワンウェイクラッチ装置40;50の側で開口し、インナプレート130の側で閉鎖して形成された円筒状の部材である。
筒部22;32は、拡径部221;321における内周面に沿って周方向に延在する溝部229;329を有する。溝部229;329は、その延在方向における一端の壁部229a;329a及び他端の壁部229b;329bが孔224;324を挟むように形成されている。
溝部229;329には、例えば、弾性部材として圧縮コイルばね230;330が収容されている。圧縮コイルばね230は、溝部229に沿って所定の長さを有しており、一端は、溝部229における一端側の壁部229aに当接している。圧縮コイルばね330は、溝部329に沿って所定の長さを有しており、一端は、溝部329における他端側の壁部329bに当接している。
圧縮コイルばね230;330の他端は、後述するワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41A;51Aにおける当接部420;520に当接している。圧縮コイルばね230;330は、溝部229;329の壁部と、ワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41A;51Aの当接部420;520との間で保持されている。
図16は、実施の形態2におけるワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41A;51Aを右側Rから見た斜視図である。ハウジング41A;51Aは、当接部420;520を有する。当接部420;520は、段部414;514において軸線x1;x2の延在方向に面する面において、他の段部411~413;511~513に向かって突出している。当接部420;520は、周方向において、凸部416;516と同じ位置に設けられている。
当接部420;520は、ワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41A;51Aがコードプーリ20A;30Aに挿入された状態において、コードプーリ20Aの溝部229;329内に突入している。当接部420;520は、巻取り方向-R1,-R2に面する面において圧縮コイルばね230;330に当接している。これにより、ハウジング41A;51Aの凸部416;516が引出し方向+R1,+R1においてコードプーリ20A;30Aの凸部228;328に向かって押し付けられるようになっている。また、ハウジング41A;51Aの段部414;514において当接部420;520が設けられている面によって、コードプーリ20A;30Aの溝部229;329は、周方向にわたって閉鎖されている。
図17は、実施の形態2における抑制機構の動作について説明するための図である。なお、図17については、カバー12の側から見たものとする。以下では、プーリ操作駆動ユニット2を例にして説明する。図17において(a)は、操作コード21を引き出す前の状態示す図であり、(b)は、操作コード21の引出し中の状態を示す図であり、(c)は、操作コード21の巻戻し中の状態を示す図であり、(d)は、操作コード21の巻戻しが終了した状態を示す図である。
操作コード21を引き出す前、つまり、巻取り方向-R1において、コードプーリ20Aの凸部228と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aにおける凸部416とが係合又は接近している状態において、当接部420は、圧縮コイルばね230によって引出し方向+R1に付勢されている(図17(a))。
次いで、操作コード21を引き出すと、コードプーリ20AだけがスペースSPの分だけ空転し、引出し方向+R1においてコードプーリ20Aの凸部228と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aにおける凸部416とが係合する。この状態において、圧縮コイルばね230の一端を支持しているコードプーリ20Aの溝部229において当接している壁部229aが、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aにおける当接部420にスペースSPの分だけ接近する。これにより、圧縮コイルばね230は圧縮される(図17(b))。
次いで、操作コード21;31がコードプーリ20Aに巻取り方向-R1に巻き取られる。コードプーリ20Aの凸部228と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aにおける凸部416とが、再び巻取り方向-R1において係合し、コードプーリ20A及びワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aはともに回転する(図17(c))。
規制部材211がケース11に当接すると、コードプーリ20Aの回転は止まる。コードプーリ20Aの回転停止直後においては、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aは、慣性により巻取り方向-R1に回転し続けようとする。しかしながら、ハウジング41Aは、当接部420において圧縮コイルばね230によって引出し方向+R1に付勢されている。これにより、コードプーリ20Aの凸部228とワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Aにおける凸部416との間の引出し方向+R1におけるスペースSPが大幅に減少するようなハウジング41Aの回転を抑制することができる(図17(d))。
これにより、実施の形態2に係る操作装置においても、実施の形態1における操作装置1が奏する効果と同等の効果を奏することができる。
<実施の形態3>
以下に、実施の形態3に係る操作装置について説明する。以下では、実施の形態1に係る操作装置1とは異なる部分について主に説明する。なお、実施の形態1に係る操作装置1と同じ構成を有する部材については、同じ符号を付す。
実施の形態3において抑制機構は、ワンウェイクラッチ装置40,50の周面に接線方向に接触する帯状部材125,126により形成されている。以下、具体的に説明する。図18は、実施の形態3に係る操作装置における抑制機構の構成を説明するための図である。
実施の形態3において、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51は、コードプーリ20,30に挿入された状態において、挿入方向において基端側の端部が、コードプーリ20,30から露出している。
ハウジング41,51は、実施の形態1におけるワンウェイクラッチ装置40,50とは、凹部417,517及び磁石226,326を有していない点以外は、同じ構成である。
インナプレート120は、2組の一対の保持部123,124を有する。保持部123,124は、コードプーリ20,30に面する側とは反対側に面する面に設けられている。一対の保持部123は、それぞれ上下方向UDに沿ったインナプレート120の縁に設けられている。一方の一対の保持部123は、コードプーリ20及びワンウェイクラッチ装置40を収容する収容開口121に対して下側Dに位置する。他方の一対の保持部124は、コードプーリ30及びワンウェイクラッチ装置50を収容する収容開口122に対して上側Uに位置する。
各保持部123,124は、軸線x1,x2に交差した断面形状がC字状又は略C字状に形成されている。つまり、各保持部123,124は、それぞれ互いに向かい合う面に向かって開口している。
帯状部材125,126は、弾性を有する板材、例えば、板ばねにより形成されている。なお、帯状部材125,126は、板ばねに限らず、適宜選択することができる。帯状部材125は、下側Dの一対の保持部123において各端部が保持された状態においてインナプレート120に保持されている。帯状部材126は、上側Uの一対の保持部124において各端部が保持された状態においてインナプレート120に保持されている。
帯状部材125は、コードプーリ20から露出したワンウェイクラッチ装置40のハウジング41の部分(段部414)の外周面に接線方向において接触するように、保持部123に取り付けられている。帯状部材125は、ハウジング41に向かって付勢を加えられた状態において取り付けられている。
帯状部材126は、コードプーリ30から露出したワンウェイクラッチ装置50のハウジング51の部分(最大の外径を有する段部)の外周面に接線方向において接触するように、保持部124に取り付けられている。帯状部材126は、ハウジング51に向かって付勢を加えられた状態において取り付けられている。
なお、帯状部材125,126に予め加えられている付勢力は、コードプーリ20,30によるハウジング41,51の回転を阻害せず、ハウジング41,51単独の回転を抑制するように付与されている。
操作コード21,31を引き出す前、つまり、巻取り方向-R1,-R2において、コードプーリ20,30の凸部228,328がワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51における凸部416,516と係合又は接近している状態から、操作コード21,31を引き出すと、コードプーリ20,30だけがスペースSPの分だけ空転し、引出し方向+R1,+R2においてコードプーリ20,30の凸部228,328が、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51における他の凸部416,516に係合する。
操作コード21,31の引出時に、帯状部材125,126は、それぞれワンウェイクラッチ装置40、50のハウジング41,51に接触しているものの、ハウジング41,51の回転は阻害されない。
操作コード21,31を離すと、コードプーリ20,30に巻取り方向-R1,-R2に回転し、コードプーリ20,30に巻き取られる。コードプーリ20,30の凸部228,328がワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51における凸部416,516に巻取り方向-R1,-R2において再び係合し、コードプーリ20及びワンウェイクラッチ装置40のハウジング41はともに回転する。この状態において、帯状部材125,126は、それぞれワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51に接触しているものの、ハウジング41,51の回転は阻害されない。
規制部材211,311がケース11に当接すると、コードプーリ20,30の回転は止まる。コードプーリ20,30の回転停止直後においては、ワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51は、慣性により巻取り方向-R1,-R2に回転し続けようとする。しかしながら、帯状部材125,126は、ハウジング41,51の外周面に接触して巻取り方向-R1,-R2へのハウジング41,51の慣性による回転を抑制している。
実施の形態3における帯状部材125,126のような抑制機構により、巻取り方向-R1,-R2におけるコードプーリ20,30の回転終了時におけるワンウェイクラッチ装置40,50のハウジング41,51の慣性に基づく回転を抑制することができる。
これにより、実施の形態3に係る操作装置においても、実施の形態1における操作装置1が奏する効果と同等の効果を奏することができる。
<実施の形態4>
以下に、実施の形態4に係る操作装置について説明する。以下では、実施の形態1に係る操作装置1とは異なる部分について主に説明する。なお、実施の形態1に係る操作装置1と同じ構成を有する部材については、同じ符号を付す。
実施の形態4において抑制機構は、コードプーリ20Bの筒部22における内周面に凹に形成された凹部(第1凹部)233と、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bの外周面において凹に形成された凹部(第2凹部)421と、凹部421に部分的に収容された状態において周方向に転動自在な転動体423と、により形成されている。以下、具体的に説明する。
なお、プーリ操作駆動ユニット2,3における抑制機構は、それぞれ同じ構成を有しているので、以下では、プーリ操作駆動ユニット2,3における抑制機構を同じ図において説明する。図19Aは、実施の形態4におけるコードプーリ20B;30Bを左側Lから見た斜視図である。図19Bは、実施の形態4におけるコードプーリ20B;30Bを左側Lから見た平面図である。
コードプーリ20B;30Bは、インナプレート120に収容された状態において、ワンウェイクラッチ装置40;50の側で開口し、インナプレート130の側で閉鎖して形成された円筒状の部材である。
筒部22;32は、拡径部221;321における内周面に、径方向において外側に凹に形成された2つの凹部(第1凹部)233;333を有する。凹部233;333は、孔224;324とは径方向に対向する側に形成されている。2つの凹部233;333は、周方向において互いに所定の間隔をあけて形成されている。例えば、コードプーリ20B;30Bの凸部228;328がワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41B;51Bにおける凸部416;516に巻取り方向-R1;-R2において係合した状態において、後述する転動体423は、図において左側の凹部233に部分的に収容されており、後述する転動体523は、図において右側の凹部233に部分的に収容される。
図20Aは、実施の形態4におけるワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bを右側Rから見た斜視図である。図20Bは、実施の形態4におけるワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bを右側Rから見た平面図である。
ハウジング41B;51Bは、2つの凹部421;521を有する。2つの凹部421;521は、互いに径方向において対向する位置に設けられている。凹部421;521は、段部413;513の外周面に設けられている。各凹部421;521はそれぞれ、段部413;513の外周面から径方向に突出した2つの凸部422;522により周方向に画定されている。凸部422;522は、周方向において所定の間隔をあけて設けられている。
一方の凹部421;521には、転動体423;523が収容されている。転動体423;523は、球により形成されている。転動体423;523は、凹部421;521に収容された状態において、コードプーリ20B;30Bの筒部22;32の内周面と、ワンウェイクラッチ装置40;50のハウジング41B;51Bの外周面との間を転動自在である。
図21は、実施の形態4における抑制機構の動作について説明するための図である。なお、図21については、カバー12の側から見たものとする。以下では、プーリ操作駆動ユニット2を例にして説明する。図21において(a)は、操作コード21を引き出す前の状態示す図であり、(b)は、操作コード21の引出し中の状態を示す図であり、(c)は、操作コード21の巻戻し中の状態を示す図であり、(d)は、操作コード21の巻戻しが終了した状態を示す図である。
操作コード21を引き出す前、つまり、巻取り方向-R1において、コードプーリ20Bの凸部228がワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける凸部416と係合又は接近している状態において、転動体423は、凹部421に収容されていて、転動体423は、コードプーリ20Bの凹部233には収容されていない(図21(a)参照)。
操作コード21を引き出すと、コードプーリ20BだけがスペースSPの分だけ空転し、引出し方向+R1においてコードプーリ20Bの凸部228が、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける他の凸部416に係合する。この状態において、コードプーリ20Bの凹部233は、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける凹部421に対して周方向にずれた位置にある。引出し方向+R1において、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける凸部416がコードプーリ20Bの凸部228と係合した状態において、操作コード21がさらに引き出されると、転動体423は、凹部421に収容された状態において、コードプーリ20Bの内周面との間を転動する(図21(b)参照)。
操作コード21を離すと、コードプーリ20Bに巻取り方向-R1に回転し、コードプーリ20Bに巻き取られる。コードプーリ20Bの凸部228がワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける凸部416から巻取り方向-R1に離れ、他方の凸部416に向かって回転する(図21(c)参照)。
コードプーリ20Bの凸部228は、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bにおける凸部416に巻取り方向-R1において再び係合し、コードプーリ20B及びワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bはともに回転する。この状態において、凹部421における転動体423は、回転に伴い遠心力によりコードプーリ20Bの凹部233に押し付けられるようにして転動している。
規制部材211がケース11に当接すると、コードプーリ20Bの回転は止まる。コードプーリ20Bの回転停止直後においては、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bは、慣性により巻取り方向-R1に回転し続けようとする。しかしながら、コードプーリ20Bの凹部233及びハウジング41Bの凹部421に係合して巻取り方向-R1に転動不能になった転動体423に、ハウジング41Bが引出し方向+R1側の凸部422において接触するので、ハウジング41Bの回転は抑制される(図21(d)参照)。
実施の形態4におけるコードプーリ20Bの凹部233、ワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bの凹部421及び転動体423を含む抑制機構により、巻取り方向-R1におけるコードプーリ20Bの回転終了時におけるワンウェイクラッチ装置40のハウジング41Bの慣性による回転を抑制することができる。
これにより、実施の形態4に係る操作装置においても、実施の形態1における操作装置1が奏する効果と同等の効果を奏することができる。
<その他>
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態1~4における日射遮蔽装置100の遮蔽材は、前後方向FBに配置されていたが、遮蔽材を昇降方向UDにおいて互いに上下に連結された上幕及び下幕とした場合にも実施の形態1~4に係る操作装置を適用することができる。
また、遮蔽材は、1枚であってもよく、この場合、操作装置は、一組のプーリ操作駆動ユニット及びクラッチユニットを有していればよい。
また、実施の形態2~4においても、実施の形態1におけるコードプーリ20,30に設けられていた、操作コード21,31の結び目から余った部分を収容する溝部227,327に相当する構成が設けられていてもよい。
1・・・操作装置
10・・・収容器
11・・・ケース
12・・・カバー
2,3・・・プーリ操作駆動ユニット
20,20A,20B,30,30A,30B・・・コードプーリ
21,31・・・操作コード
224,324・・・孔(貫通孔)
226,326・・・磁石(第1磁石)
227,327・・・溝部
230,330・・・圧縮コイルばね(弾性部材)
233,333・・・凹部(第1凹部)
40,50・・・ワンウェイクラッチ装置
418,518・・・磁石(第2磁石)
420,520・・・当接部
421,521・・・凹部(第2凹部)
423,523・・・転動体
41,41A,41B,51,51A,51B・・・ハウジング
SP・・・スペース
100・・・日射遮蔽装置
101・・・ヘッドレール
102・・・前幕(遮蔽材)、
103・・・後幕(遮蔽材)
125,126・・・帯状部材

Claims (7)

  1. 日射遮蔽装置のヘッドレール内に回転可能に支持された昇降軸に対して昇降自在に支持された遮蔽材の昇降操作に用いられ、
    前記遮蔽材の昇降操作の用に供する操作コードの一端が固定されて該操作コードを巻取り及び引出し可能なコードプーリと、
    前記遮蔽材が自重により降下する方向の前記昇降軸の回転を規制するクラッチユニットと、
    前記コードプーリと前記クラッチユニットとの間に設けられていて、前記コードプーリの回転を前記クラッチユニットに伝達する回転自在なワンウェイクラッチ装置と、
    を備え、
    前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置とは前記コードプーリの回転方向において互いに係合可能であり、前記回転方向のうち前記操作コードが引き出される引出し方向において前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置との間に、前記操作コードの操作時に前記ワンウェイクラッチ装置に対する前記コードプーリの空転を可能にするスペースが設けられており、
    前記操作コードを巻き取る前記コードプーリの巻取り回転の終了時に、前記ワンウェイクラッチ装置に作用して巻取り方向における前記ワンウェイクラッチ装置の回転を抑制する抑制機構が設けられている
    ことを特徴とする日射遮蔽装置用の操作装置。
  2. 前記抑制機構は、前記コードプーリに設けられた第1磁石と、前記ワンウェイクラッチ装置に設けられた第2磁石と、を含み、
    前記第1磁石及び前記第2磁石は、前記巻取り回転における前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置との係合状態において、互いに引き合うように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の日射遮蔽装置用の操作装置。
  3. 前記抑制機構は、前記コードプーリの回転軸線周りに沿って該コードプーリに設けられた弾性部材と、前記ワンウェイクラッチ装置に設けられていて前記弾性部材と当接する当接部と、を含み、
    前記弾性部材は、前記コードプーリによる前記操作コードを巻き取る巻取り回転の終了時に、前記当接部を前記引出し方向に付勢するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の日射遮蔽装置用の操作装置。
  4. 前記抑制機構は、前記ワンウェイクラッチ装置の周面に接線方向に接触する帯状部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の日射遮蔽装置用の操作装置。
  5. 前記抑制機構は、前記コードプーリの内周面に凹に形成された第1凹部と、前記ワンウェイクラッチ装置の外周面において凹に形成された第2凹部と、該第2凹部に部分的に収容された状態において周方向に転動自在な転動体と、を含み、
    前記巻取り回転の終了時に、前記第1凹部及び前記第2凹部は互いに対向して、前記転動体を前記第1凹部及び前記第2凹部において保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の日射遮蔽装置用の操作装置。
  6. 前記コードプーリは、周縁部に回転軸線に沿った方向に貫通する貫通孔と、内周面に沿って延在する溝部と、を有し、
    前記操作コードの一端は、前記貫通孔を通じて前記コードプーリの内側に案内され、前記溝部において保持される
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の日射遮蔽装置用の操作装置。
  7. ヘッドレールと、
    前記ヘッドレールの長手方向に沿って、該ヘッドレール内に回転可能に支持された昇降軸に対して昇降自在に支持された遮蔽材と、
    前記ヘッドレールに取り付けられていて、前記遮蔽材の昇降操作の用に供されている操作装置と、
    を備え、
    前記操作装置は、
    前記遮蔽材の昇降操作の用に供する操作コードの一端が固定されて該操作コードを巻取り及び引出し可能なコードプーリと、
    前記遮蔽材が自重により降下する方向の前記昇降軸の回転を規制するクラッチユニットと、
    前記コードプーリと前記クラッチユニットとの間に設けられていて、前記コードプーリの回転を前記クラッチユニットに伝達する回転自在なワンウェイクラッチ装置と、
    を有し、
    前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置とは前記コードプーリの回転方向において係合可能であり、前記回転方向のうち前記操作コードを引き出す引出し方向において前記コードプーリと前記ワンウェイクラッチ装置との間に、前記操作コードの操作時に前記ワンウェイクラッチ装置に対する前記コードプーリの空転を可能にするスペースが設けられており、
    前記操作コードを巻き取る前記コードプーリの巻取り回転の終了時に、前記ワンウェイクラッチ装置に作用して巻取り方向における前記ワンウェイクラッチ装置の回転を抑制する抑制機構が設けられていることを特徴とする日射遮蔽装置。
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