JP2023002069A - ブレーキ機構および車両 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、ブレーキ機構および当該ブレーキ機構を備える車両に関する。
近年ではSUVをはじめとした比較的重量の大きい車種も市場に投入されており、自動車における制動性の向上に対する要求は益々厳しくなっている。こうした制動性の向上のためにはブレーキの放熱性を改善することも重要であり、例えば通風機能を備えたベンチレーテッド型ディスクロータを用いることなどが行われている。
かようなブレーキシステムにおける放熱性の改善に関しては、下記特許文献に示されるようにブレーキ作用で生じる制動熱を放熱させる機構が提案されている。
例えば特許文献1においては、ホイールハブ3が回転を始めると、これと一体のディスクロータ5が回転し、これにより内歯12と噛合する3個の遊星歯車17を回転させることで冷却ファンを駆動させる機構が提案されている。この冷却ファンの旋回風がディスクロータ5の空気孔11の内部や外周部5aの外面を通ることによって、ブレーキ作用で制動熱を帯びた外周部5aや摩擦パッド10或いはキャリパ8などを冷却することが開示されている。
例えば特許文献1においては、ホイールハブ3が回転を始めると、これと一体のディスクロータ5が回転し、これにより内歯12と噛合する3個の遊星歯車17を回転させることで冷却ファンを駆動させる機構が提案されている。この冷却ファンの旋回風がディスクロータ5の空気孔11の内部や外周部5aの外面を通ることによって、ブレーキ作用で制動熱を帯びた外周部5aや摩擦パッド10或いはキャリパ8などを冷却することが開示されている。
上述した特許文献に限らず現在の技術では市場のニーズを適切に満たしているとは言えず以下に述べる課題が存在する。
例えば上記した各特許文献では、ディスクロータ内部のフィン形状を変更して新たな放熱部品をディスクロータに固着する形態や、遊星歯車を介してディスクロータの回転を利用して冷却ファンを駆動させる形態などに留まっている。
例えば上記した各特許文献では、ディスクロータ内部のフィン形状を変更して新たな放熱部品をディスクロータに固着する形態や、遊星歯車を介してディスクロータの回転を利用して冷却ファンを駆動させる形態などに留まっている。
すなわち上記した各特許文献で提案されるブレーキ冷却機構は、ディスクロータの回転数に依存しており、ブレーキをかけ始めるとディスクロータの回転数は直ちに減少してしまう。このようにブレーキの開始に伴ってディスクロータへの冷却性能は比較的早期に減少してしまう。換言すれば、各特許文献で提案される冷却(送風)機構では、ブレーキ作用による摩擦熱でディスクロータなどの温度が最大となる場面では冷却性能が不足してしまうことになる。
このように上述した特許文献を含む従来のブレーキ冷却機構では、ブレーキ作用によって生じる摩擦熱のピークと冷却(送風)機構による冷却作用のピークとがずれてしまっており、ブレーキ機構の効率的な冷却に関して未だに改善の余地が大きいと言える。
本開示は、上記した課題を一例に鑑みて為されたものであり、ブレーキの摩擦熱のピークと冷却(送風)機構の冷却作用のピークのずれを抑制して、ブレーキの制動力が大きくなる場面でも相対的に高い冷却性能を実現可能なブレーキ機構及び車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本開示の一形態におけるブレーキ機構は、車輪に取り付けられて当該車輪と同調して回転する制動用回転部材と、前記制動用回転部材の回転に基づいて冷却風を送風する送風機構と、前記制動用回転部材に対して前記送風機構を摺動接続させて、前記制動用回転部材の回転量が減衰したときに前記送風機構による送風量の低下を遅延させる動力伝達機構と、を含む。
本開示によれば、ブレーキの摩擦熱のピークと冷却(送風)機構の冷却作用のピークのずれを抑制して、ブレーキの制動力が大きくなる場面でも相対的に高い冷却性能を実現できる。
次に本開示によるブレーキ機構および車両を実施するための好適な実施形態について説明する。また、以下で詳述する以外の構成については、例えば上記した特許文献を含む公知の車両構造やブレーキシステムを適宜補完してもよい。
[第1実施形態]
<車両200>
図1は、本実施形態に係る車両200を模式的に示した図である。
なお以下では車両200の一例として4つのタイヤを具備する四輪車を例示するが、本実施形態の車両200は、このような四輪車に限られず例えばオートバイなどの公知の二輪車としても適用が可能である。
同図に示した車両200は、一例として、車両の駆動トルクを生成する公知の駆動力源(不図示)から出力される駆動トルクを左前輪、右前輪、左後輪及び右後輪(以下、特に区別を要しない場合には「車輪」と総称する)に伝達する四輪駆動車として構成されている。
この駆動力源は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であってもよく、駆動用モータであってもよく、内燃機関及び駆動用モータをともに備えていてもよい。
<車両200>
図1は、本実施形態に係る車両200を模式的に示した図である。
なお以下では車両200の一例として4つのタイヤを具備する四輪車を例示するが、本実施形態の車両200は、このような四輪車に限られず例えばオートバイなどの公知の二輪車としても適用が可能である。
同図に示した車両200は、一例として、車両の駆動トルクを生成する公知の駆動力源(不図示)から出力される駆動トルクを左前輪、右前輪、左後輪及び右後輪(以下、特に区別を要しない場合には「車輪」と総称する)に伝達する四輪駆動車として構成されている。
この駆動力源は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であってもよく、駆動用モータであってもよく、内燃機関及び駆動用モータをともに備えていてもよい。
本実施形態の車両200は、例えば前輪駆動用モータ及び後輪駆動用モータの二つの駆動用モータを備えた電気自動車であってもよく、それぞれの車輪に対応する駆動用モータを備えた電気自動車であってもよい。また、車両200が電気自動車やハイブリッド電気自動車の場合、車両には駆動用モータへ供給される電力を蓄積する二次電池やバッテリに充電される電力を発電するモータや燃料電池等の発電機が搭載される。
なお本実施形態の車両200は四輪駆動車を例示したが、車両200としては前輪駆動車又は後輪駆動車であってもよい。
なお本実施形態の車両200は四輪駆動車を例示したが、車両200としては前輪駆動車又は後輪駆動車であってもよい。
車両200は、車両200の運転制御に用いられる機器として、上記した駆動力源の他、それぞれ公知の電動ステアリング装置及びブレーキシステムを備えている。駆動力源は、図示しない変速機や前輪差動機構及び後輪差動機構を介して前輪駆動軸及び後輪駆動軸に伝達される駆動トルクを出力する。かような駆動力源や変速機の駆動は、一つ又は複数の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)を含んで構成された車両制御装置により制御される。
また、上記したブレーキシステムは、それぞれ前後左右の駆動輪に制動力を付与する。特に本実施形態におけるブレーキシステムは、例えば油圧式のブレーキ機構として構成され、それぞれのブレーキ機構に供給する油圧が上記した車両制御装置により制御されることで所定の制動力を発生させる。
以下、本実施形態に係るブレーキ機構について詳述する。
以下、本実施形態に係るブレーキ機構について詳述する。
<ブレーキ機構100>
本実施形態におけるブレーキ機構100は、図2に示すように、二輪車あるいは四輪車としての車両200の車輪に組み込まれて制動力を発揮する機構であって、制動用回転部材10、送風機構20及び動力伝達機構30を含んで構成されている。これによりブレーキ機構100は、上記した車両制御装置による制御の下で、タイヤが装着されたホイール12の回転を停止することが可能となっている。なお図2に示すように、ホイール12は、それぞれ公知のスタッド13及びナット14を介してハブ11に取り付けられていてもよい。
本実施形態におけるブレーキ機構100は、図2に示すように、二輪車あるいは四輪車としての車両200の車輪に組み込まれて制動力を発揮する機構であって、制動用回転部材10、送風機構20及び動力伝達機構30を含んで構成されている。これによりブレーキ機構100は、上記した車両制御装置による制御の下で、タイヤが装着されたホイール12の回転を停止することが可能となっている。なお図2に示すように、ホイール12は、それぞれ公知のスタッド13及びナット14を介してハブ11に取り付けられていてもよい。
制動用回転部材10は、車両200の車輪(具体的にはハブ11)に取り付けられて当該車輪と同調して回転する部材である。図2に示すように、本実施形態における制動用回転部材10は、ディスクブレーキを構成する円盤状のディスクロータが例示できる。なお、後述するとおり、本開示における制動用回転部材10は、上記したディスクブレーキシステムのディスクロータに限られず、例えばドラムブレーキシステムにおけるブレーキドラムやインホイールモーターのローター、流体摩擦を用いたブレーキのハウジングなどであってもよい。
送風機構20は、前記した制動用回転部材10の回転に基づいて冷却風を送風する機能を有して構成されている。本実施形態における送風機構20は、例えば遠心ファンやシロッコファンなどの公知の送風ファンが適用できる。そして図2から理解されるとおり、送風機構20は、後述する動力伝達機構30を介して制動用回転部材10と接続されている。
動力伝達機構30は、前記した制動用回転部材10に対して送風機構20を摺動接続させる機能を有して構成されている。そして本実施形態における動力伝達機構30は、制動用回転部材10の回転量が減衰したときに送風機構20による送風量の低下を遅延させることが可能となっている。
ここで本実施形態において「摺動接続」とは、例えばベンチレーテッドディスクによって発生する風の助力も受けながら、接続される部材同士が所定の摩擦力をもって滑り動くことを許容する接続状態を言う。かような本実施形態における動力伝達機構30の具体例としては、一例として、制動用回転部材10よりも車輪の軸側に設けられたベアリングや流体クラッチなどが例示できる。
これにより、例えば制動用回転部材10が回転を開始した場合には、上記摩擦力の作用によってこの回転動作が遅延して送風機構20に伝達される。換言すれば、制動用回転部材10が回転を開始した当初については送風機構20の回転数は未だ制動用回転部材10の回転数と一致していないが、時間の経過とともに徐々に制動用回転部材10と送風機構20の回転数がほぼ一致する状態に至ることとなる。
他方で、例えば車両200が安定走行する状態から車輪にブレーキが作用して制動用回転部材10の回転数が減少した当初については、この制動用回転部材10と摺動接続された送風機構20の回転数は直ちに減少せず、時間の経過とともに徐々に制動用回転部材10の回転数に追随していくこととなる。このように送風機構20の回転数は、所定の遅延量をもって制動用回転部材10の回転数に追従することになる。
なお、この所定の遅延量をどの程度とするかは、例えば燃費や運動性能など車両200に求められるニーズに基づいて上記した摩擦力の値を適宜設計することで決定すればよい。例えばブレーキ時に送風機構20による送風を出来るだけ維持したい場合には、送風機構20の回転数が制動用回転部材10の回転数に対して緩やかに追随していくように上記した摩擦力を比較的小さく設定すればよい。
また、この所定の遅延量に関する調整の態様としては、上記した摩擦力の調整の他、例えば送風機構20の一例としてのファンの重量や、このファンにおけるフィンのサイズやフィン数によっても調整することができる。より具体的に例えばファンの重量を増加させると、上記した追随の度合いをより緩やかにできる。また、フィンのサイズやフィン数を増加させると、瞬間的な風量を増加させつつ制動用回転部材10との持続時間を減少させることができる。
なお本実施形態では動力伝達機構30の具体例としてベアリングを用いる例を継続して説明するが、本実施形態の動力伝達機構30としては、上記に代えて例えば公知のワンウェイクラッチを用いてもよい。
図2に示すように、本実施形態における送風機構20は、上記した動力伝達機構30を介して、車輪のハブ11に取り付けられることが好ましい。より具体的には、本実施形態では車輪のハブ11には動力伝達機構30としてのベアリングが設けられ、このベアリングに送風機構20としてのファンが取り付けられている。
従って車両200が移動して車輪が回転すると、この車輪の回転がベアリングの摺動抵抗を介してファンに伝達することになる。これにより、例えば制動用回転部材10がベンチレーテッドディスクの場合にはその通風孔を通って径方向へ冷却風をより効率的に通過させることが可能となっている。
なお本実施形態では、図2に示すように送風機構20及び動力伝達機構30は車輪のハブ11に取り付けられる態様であったが、本開示はこの形態に限定されない。換言すれば、車輪の回転に送風機構20が追従可能な限りにおいて送風機構20及び動力伝達機構30の取り付け態様は特に制限されず、例えば車輪のハブ11と連結される制動用回転部材10やホイール12などに取り付ける態様であってもよい。
すなわち、本実施形態の送風機構20は、動力伝達機構30を介して、前記した車輪のハブと制動用回転部材の少なくとも一方に接続されていてもよい。
また、図2では単一の送風機構20を示しているが、本実施形態の送風機構20は一箇所のみに配置される形態に限定されず、例えばハブ11の複数箇所に送風機構20がそれぞれ取り付けられる態様であってもよい。
また、図2では単一の送風機構20を示しているが、本実施形態の送風機構20は一箇所のみに配置される形態に限定されず、例えばハブ11の複数箇所に送風機構20がそれぞれ取り付けられる態様であってもよい。
<ブレーキ機構100の作用>
次に図3~図5も参照しつつ、本実施形態におけるブレーキ機構100による制動用回転部材10の冷却作用について説明する。
車両200が移動すると車輪が回転し、この車輪の回転に追従して送風機構20が回転する。一方で、車両200がブレーキ機構100の作用によって減速すると、車輪の回転数の減少に追従して遅延しながら送風機構20の回転数も減少することになる。
次に図3~図5も参照しつつ、本実施形態におけるブレーキ機構100による制動用回転部材10の冷却作用について説明する。
車両200が移動すると車輪が回転し、この車輪の回転に追従して送風機構20が回転する。一方で、車両200がブレーキ機構100の作用によって減速すると、車輪の回転数の減少に追従して遅延しながら送風機構20の回転数も減少することになる。
そして図3に示すように、例えば相対的に弱いブレーキ作用が連続するような場合(Case1)では、時間の経過と共に制動用回転部材10(ディスクロータ)の温度α1(図3の実線)は上昇する。また、このディスクロータの温度α1が上昇することに伴って、ディスクロータの冷却性能α2(図3の破線)は時間の経過と共に減少することになる。
一方で、例えばアップダウンが続く道路を走行する場合や突発的な急ブレーキを使用して走行する場合(Case2)では、ディスクロータとブレーキパッドとの間で発生する大きな摩擦力によって強い発熱を伴うことから、上記したCase1に比してディスクロータの温度上昇率やディスクロータの冷却性能の減少率が急峻となる。
このようにブレーキ作用に伴うディスクロータの温度上昇と冷却性能とは反比例する関係にあると言える。そして上記した特許文献を含む従来技術では、車輪における回転数の変化率と冷却ファンにおける回転数の変化率とが実質的に同じであるため、ブレーキ作用を強くすればするほどディスクロータにする冷却性能は低下してしまう。
これに対して本実施形態によるブレーキ機構100では、制動用回転部材10に対して動力伝達機構30を介して送風機構20が摺動接続されている。そのため、本実施形態によるブレーキ機構100では、車輪における回転数の変化率と冷却ファンにおける回転数の変化率は同じではなく上記した遅延量を有して追従する関係となっている。
従って図4から理解されるとおり、安定走行時(図4(a)の状態)からブレーキ開始後の所定期間(図4(b)の状態)において、車輪の回転が減衰又は減速を開始した時には制動用回転部材(ディスクロータ)10の回転数Rdは送風機構(ファン)20の回転数Rfより小さくなる。そして、さらにブレーキ機構100によるブレーキング動作が継続されると、タイヤの回転が停止して停車状態(図4(c)の状態)となる。
一方で車両200の始動後において、車輪の回転が増速を開始する所定期間(図4(d)の状態)では、制動用回転部材10の回転数Rdは、送風機構20の回転数Rf以上となる。そして車両200が始動して安定走行となった場合には、図4(a)に示す状態に遷移する。
従って図5に示すように、本実施形態のブレーキ機構100によれば、上記した特許文献を含む従来技術に比して、例えば上記したCase2では、ディスクロータの温度上昇率やディスクロータの冷却性能の減少率を低下させることが可能となる。
以上説明した本実施形態におけるブレーキ機構100によれば、ブレーキの摩擦熱のピークと冷却(送風)機構の冷却作用のピークのずれを抑制して、ブレーキの制動力が大きくなる場面でも高い冷却性能を実現することができる。
[第2実施形態]
<ブレーキ機構110>
上記した第1実施形態のブレーキ機構100においては、送風機構20は、動力伝達機構30を介して車輪のハブ11に取り付けられていた。これに対して本実施形態におけるブレーキ機構110では、送風機構20は、動力伝達機構30を介して制動用回転部材10に取り付けられていてもよい。従って、既述の実施形態で説明した構成については、同一の参照番号を付すとともに適宜その説明は省略する。
<ブレーキ機構110>
上記した第1実施形態のブレーキ機構100においては、送風機構20は、動力伝達機構30を介して車輪のハブ11に取り付けられていた。これに対して本実施形態におけるブレーキ機構110では、送風機構20は、動力伝達機構30を介して制動用回転部材10に取り付けられていてもよい。従って、既述の実施形態で説明した構成については、同一の参照番号を付すとともに適宜その説明は省略する。
すなわち、図6に示すように、本実施形態のブレーキ機構110においては、制動用回転部材10としてのディスクロータの外周面(回転軸から最も離間した端面)に、上記した動力伝達機構30を介して送風機構20が取り付けられていてもよい。このような形態によっても、例えば制動用回転部材10がベンチレーテッドディスクの場合にはその通風孔を通って径方向へ冷却風をより効率的に通過させることが可能となっている。
なお同図に示すように、ブレーキ機構110のうちダストカバーDCは、上記した送風機構20の側面を覆うように径方向内側まで延長されていてもよい。これにより、例えば車輪の回転に追従して送風機構20によって発生する冷却風を、車輪の軸方向内側から外側に向けて効率的に流すことが可能となる。
以上説明した第2実施形態のブレーキ機構110によっても、上記した第1実施形態と同様に、制動用回転部材10の周囲において冷却風を径方向の内側から外側へより効率的に通過させることが可能となっている。
[第3実施形態]
<ブレーキ機構120>
図7に示すように、本実施形態のブレーキ機構120においては、制動用回転部材10としてのディスクロータがベンチレーテッドディスクではなくソリッドタイプのディスクロータとなっていてもよい。
<ブレーキ機構120>
図7に示すように、本実施形態のブレーキ機構120においては、制動用回転部材10としてのディスクロータがベンチレーテッドディスクではなくソリッドタイプのディスクロータとなっていてもよい。
かようなソリッドタイプのディスクロータも本開示における制動用回転部材10として適用が可能となっている。なお、送風機構20は、動力伝達機構30を介して車輪のハブに取り付けられているが、動力伝達機構30を介して制動用回転部材10の外周面や側面(例えばダストカバーDCとは反対側の面)に取り付けられていてもよい。
以上説明した第3実施形態のブレーキ機構120によっても、上記した各実施形態と同様に、制動用回転部材10の周囲において冷却風を径方向の内側から外側へより効率的に通過させることが可能となっている。
また、本実施形態のブレーキ機構120におけるダストカバーDCは、送風機構20によって送風される冷却風のガイド機能を有していてもよい。従って同図から理解されるとおり、例えばダストカバーDCのうち径方向外側の外周縁が制動用回転部材10の外周面に沿うように折り曲げられていてもよい。これにより、例えば車輪の回転に追従して送風機構20によって発生する冷却風を、車輪の軸方向内側からホイール12側などに向けて効率的に流すことが可能となる。
[第4実施形態]
<ブレーキ機構130>
上記した各実施形態では、円盤状のディスクロータを用いたディスクブレーキシステムが適用されていた。これに対して本実施形態では、ドラム状のブレーキドラムを用いたドラムブレーキシステムが適用されている。すなわち本開示のブレーキ機構は、ディスクブレーキシステムに限られずドラムブレーキシステムに対しても適用が可能となっている。
<ブレーキ機構130>
上記した各実施形態では、円盤状のディスクロータを用いたディスクブレーキシステムが適用されていた。これに対して本実施形態では、ドラム状のブレーキドラムを用いたドラムブレーキシステムが適用されている。すなわち本開示のブレーキ機構は、ディスクブレーキシステムに限られずドラムブレーキシステムに対しても適用が可能となっている。
すなわち図8に示すように、本実施形態のブレーキ機構130においては、制動用回転部材10としてブレーキドラムが車輪のハブ11に取り付けられた構成となっていてもよい。また、本実施形態のブレーキ機構130においては、このブレーキドラムに対して動力伝達機構30を介して送風機構20が取り付けられていてもよい。
なお本実施形態では、送風機構20が動力伝達機構30を介して制動用回転部材10の側面側(ホイール12と対向する面)に配置されているが、本開示はこの形態に限られない。すなわち、本実施形態の送風機構20は、動力伝達機構30を介して制動用回転部材10の外周面側(本例ではブレーキドラムのうち最外周面)に配置される形態であってもよい。
以上説明した第4実施形態のブレーキ機構130によっても、上記した各実施形態と同様に、制動用回転部材10の周囲において冷却風を径方向の内側から外側へより効率的に通過させることが可能となっている。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば上記した実施形態に対して更なる修正を試みることは明らかであり、これらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
100~130 ブレーキ機構
10 制動用回転部材
20 送風機構
30 動力伝達機構
DC ダストカバー
200 車両
10 制動用回転部材
20 送風機構
30 動力伝達機構
DC ダストカバー
200 車両
Claims (5)
- 車輪に取り付けられて当該車輪と同調して回転する制動用回転部材と、
前記制動用回転部材の回転に基づいて冷却風を送風する送風機構と、
前記制動用回転部材に対して前記送風機構を摺動接続させて、前記制動用回転部材の回転量が減衰したときに前記送風機構による送風量の低下を遅延させる動力伝達機構と、
を含む、
ブレーキ機構。 - 前記車輪の回転が減速を開始した時には前記制動用回転部材の回転数は前記送風機構の回転数より小さくなる一方で、前記車輪の回転が増速を開始した時には前記制動用回転部材の回転数は前記送風機構の回転数以上となる、
請求項1に記載のブレーキ機構。 - 前記動力伝達機構は、前記制動用回転部材よりも前記車輪の軸側に設けられたベアリング又はワンウェイクラッチである、請求項1又は2に記載のブレーキ機構。
- 前記送風機構は、前記動力伝達機構を介して、前記車輪のハブと前記制動用回転部材の少なくとも一方に接続されてなる、
請求項1~3のいずれか一項に記載のブレーキ機構。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載のブレーキ機構を備えた車両。
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