JP2022532526A - Hbv感染又はhbv誘導性疾患の処置において有用なアミド誘導体 - Google Patents

Hbv感染又はhbv誘導性疾患の処置において有用なアミド誘導体 Download PDF

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Abstract

本願は、アミド誘導体、これを調製するための方法、医薬組成物、及びこれらの使用(より具体的には、慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染の処置におけるこれらの使用)に関する。

Description

(分野)
本願は、アミド誘導体、これを調製するための方法、医薬組成物、及びこれらの使用(より具体的には、慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染又はHBV誘発性疾患の処置におけるこれらの使用)に関する。
(背景)
慢性B型肝炎ウイルス(HBV)感染は、世界規模の重要な健康問題であり、世界人口の5%超(世界中で3億5千万人超の人々及び米国内で125万人の個人)に影響を及ぼしている。予防用HBVワクチンが入手可能であるにもかかわらず、これは次善の治療選択肢であり、発展途上国の大半の地域においては新規感染率が持続しているために、慢性HBV感染の負担は、未だに対処されていない世界規模の重大な医療問題であり続けている。現行の処置は、治癒をもたらさず、2つのクラスの薬剤(インターフェロンアルファ及びヌクレオシド類似体/ウイルスポリメラーゼの阻害剤)のみに限定されており、薬剤耐性、低い有効性及び忍容性の問題は、これらの効果を制限している。HBVの低い治癒率は、少なくとも部分的には、単一の抗ウイルス剤ではウイルス産生の完全な抑制を達成することが困難であるという事実に起因している。しかしながら、HBV DNAの持続的な抑制は、肝臓疾患の進行を遅らせ、肝細胞癌を予防するために役立つ。HBV感染患者に関する現在の治療目標は、血清中のHBVのDNAを低いレベル又は検出不能なレベルまで低減させ、最終的には肝硬変及び肝細胞癌の発症を減少させるか又は予防することにある。
HBVカプシドタンパク質は、ウイルスの生活環中に必須の機能を果たす。HBVカプシド/コアタンパク質は、細胞内通過中にウイルスゲノムを保護する準安定性のウイルス粒子又はタンパク質殻を形成し、且つゲノムカプシド形成、ゲノム複製、並びにビリオンの形態形成及び放出を含むウイルス複製プロセスにおいて中心的な役割も果たす。カプシド構造は、ウイルス侵入後に脱殻を可能にする環境要因にも応答する。一貫して、カプシドの集合及び分解の適切なタイミング、適切なカプシド安定性、並びにコアタンパク質の機能は、ウイルスの感染性に極めて重要であることが見出されている。
国際公開第2015/059212号パンフレット(Janssen R&D Ireland)では、B型肝炎の処置のためのアミド誘導体が開示されている。
当該技術分野では、ウイルス産生の抑制を増加させ得、且つHBV感染を治療し得るか、寛解させ得るか、又は予防し得る治療薬が必要とされている。単剤療法としてか、又は他のHBV処置若しくは補助的な処置と組み合わせて、HBV感染患者にそのような治療薬を投与することにより、ウイルス負荷量の大幅な減少、予後の改善、疾患進行の減少、及びセロコンバージョン率の向上がもたらされることになる。特に、カプシド集合調節が可能な化合物を見出すことが望ましい。
(概要)
本発明は、カプシド集合調節が可能な化合物を対象とする。本発明の化合物は、先行技術の化合物に対して有益な特性の平衡をもたらし得る。そのため、本明細書で提供されるのは、式(I)
Figure 2022532526000001

の化合物であって、その立体異性体又は互変異性体を含む化合物
(式中、
Figure 2022532526000002

は、1個若しくは複数個のヘテロ原子を任意選択的に含む6員のアリール環を表し、このヘテロ原子若しくは複数のヘテロ原子のそれぞれは、窒素であり;
、R、及びRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CHF、CHF、CF、CN、C1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルからなる群から選択され、
は、H及びFからなる群から選択され;
5a及びR5bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
6a及びR6bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
7a及びR7bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
Qは、
1~5アルキルであり、ハロゲンからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に置換されているC1~5アルキル、
2~3アルケニルであり、ハロゲンで置換されており、より具体的には1個若しくは複数個のFで置換されているC2~3アルケニル、
3~6員の単環式飽和環、
最大9員の多環式飽和環
からなる群から選択され、
(3~6員の単環式若しくは最大9員の多環式)飽和環は、
- 1個若しくは複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に及び独立して含み、
並びに/又は
- F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に及び独立して置換されており;
は、Hであり;
は、
フェニル、
フェニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているフェニル、
ピリジル、
ピリジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリジル、
ピリミジル、
ピリミジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリミジル、
ピラジニル、
ピラジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピラジニル、
ピリダジニル、
ピリダジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリダジニル、
1~4個のヘテロ原子を含む5員の不飽和複素環であり、このヘテロ原子は、N、O、及びSからそれぞれ独立して選択される、5員の不飽和複素環、
並びに
5員の不飽和複素環であり、1~4個のヘテロ原子で、N、O、及びSからそれぞれ独立して選択されるヘテロ原子を含み、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されている5員の不飽和複素環
からなる群から選択される)
、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
本願は、薬学的に許容される担体と共に、少なくとも1種の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を提供する。
本願は、薬学的に許容される担体と共に、少なくとも1種の本開示の化合物を含む医薬組成物を提供する。別の態様では、本明細書で提供されるのは、必要な個体におけるHBV感染を処置する方法であって、本明細書で説明されている式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は医薬組成物の治療上有効な量をこの個体に投与することを含む方法である。
本願は、必要な哺乳動物におけるHBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は処置における同時の、個別の、又は連続的な使用のための組み合わせ製剤として第1の化合物及び第2の化合物を含む製品であって、前記第1の化合物は、前記第2の化合物とは異なり、前記第1の化合物は、前述の段落で説明されている式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩又は医薬組成物であり、前記第2の化合物は、HBV阻害剤である、製品を提供する。
本願は、必要な個体におけるHBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在を阻害するか又は低減させる方法であって、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療上有効な量をこの個体に投与することを含む方法を提供する。
本明細書で提供される方法の内のいずれかは、少なくとも1種の追加の治療薬(より具体的には、少なくとも1種の他のHBV阻害剤)をこの個体に投与することをさらに含み得る。
(記述)
本明細書で提供されるのは、必要な対象におけるHBV感染の又はHBV関連(若しくはHBV誘導性)の状態若しくは疾患の処置又は予防で特に有用な化合物(例えば、式(I)の化合物)又はその薬学的に許容される塩である。如何なる特定の作用機序にも束縛されるものではないが、この化合物により、HBVカプシド集合、及びHBVの複製若しくは感染性粒子の生成に必要な他のHBVコアタンパク質(HBc)の機能が調節されるか若しくは中断され、並びに/又はHBVカプシド集合が中断されて感染性若しくは複製能力が大幅に低減された空のカプシドがもたらされ得ると考えられている。換言すると、本明細書で提供される化合物は、カプシド集合調節剤又はコアタンパク質アロステリック調節因子(CpAM)として機能し得る。
本明細書で提供される化合物は、潜在的な抗ウイルス活性を有しており、好都合な代謝特性、組織分布、安全性、及び医薬プロファイルを呈すると考えられており、且つヒトでの使用に好適であると考えられている。本開示の化合物は、ウイルスカプシドの通常の集合若しくは分解を調節し得るか(例えば、促進し得るか、遅延させ得るか、阻害し得るか、中断し得るか、若しくは減少させ得るか)、カプシドに結合し得るか、又は細胞のポリタンパク質及び前駆体の代謝を変え得る。この調節は、カプシドタンパク質が成熟する場合に起こり得えるか、又はウイルス感染性の間に起こり得る。本開示の化合物を、HBV cccDNAの活性若しくは特性を調節するか又は感染細胞内からのHBV RNA粒子の生成若しくは放出を調節する方法で使用し得る。
本願の化合物は、HBVカプシド集合の動態を加速させ、それによりPol-pgRNA複合体のカプシド形成を妨げるか又はこれと競合し、そのためpgRNAの逆転写を遮断し得る。
本願の化合物を、例えば、この化合物の、B型肝炎ウイルスコアタンパク質(HBc)のスペックリングを誘導するか又は誘導しない能力を評価することにより、評価し得る。
HBcは、正二十面体カプシドを形成する、約21kDaの低分子タンパク質である。HBcは、例えば、Diab et al.2018(Antiviral Research 149(2018)211-220)で説明されている。
カプシド集合調節剤は、形態学的に無傷のカプシドの形成又は多形性非カプシド構造の形成を誘導し得る。多形性非カプシド構造は、HBVコアタンパク質に対する免疫蛍光染色により、安定したHBV複製細胞株において可視化され得、且つ核及び細胞質における「コアスペックリング」として出現し得る。
そのため、用語「HBcスペックリング」は、そのような多形性非カプシド構造の形成を誘導する能力を指す。
一態様では、本願は、より具体的には、HBcのスペックリングを誘導しない(本明細書で説明されている)化合物に関する。
別の態様では、本願は、より具体的には、HBcのスペックリングを誘導する(本明細書で説明されている)化合物に関する。
HBcのスペックリングを誘導するか又は誘導しない能力を、当業者が見出す適切な任意の手段により評価し得、例えば、
- 本願の化合物と、HBV感染細胞(例えば、(安定した)HBV感染細胞株由来の細胞、又は事前にHBV患者から採取されているHBV感染細胞)とを接触させ;
- 任意選択的に、この細胞を固定して透過処理するか、又は任意選択的に、この細胞を溶解させ;
及び
-この細胞と本願の化合物とを接触させることにより、この細胞でHBcスペックリングが誘導されるか誘導されないかを決定すること
により評価し得る。
この細胞と本願の化合物とを接触させることにより、HBcスペックリングが誘導されるか誘導されないかを決定することは、例えば、HBcに対する免疫蛍光染色(より具体的には、抗HBc抗体によるHBcに対する免疫蛍光染色)を包含し得る。
本願の化合物がHBcスペックリングを誘導する能力を有するか有しないかを決定するための方法の例は、下記の実施例で説明されている方法、及びCorcuera et al.2018(Antiviral Research(2018),doi/10.1016/j.antiviral.2018.07.011,“Novel non-heteroarylpyrimidine(HAP)capsid assembly modifiers have a different mode of action from HAPs in vitro”;cf.§2.8 of Corcuera et al.2018)で説明されている免疫蛍光アッセイを含む。Corcuera et al.2018の図5は、試験化合物がHBcスペックリングを誘導する場合(図5のHAP処理細胞を参照されたい)及び試験化合物がHBcスペックリングを誘導しない場合(図5では、HAP以外のCAMで処理されている細胞を参照されたい)のHBVコアの形態を例示している。
相補的に、化合物が多形性非カプシド構造の形成を誘導するか又は誘導しないかの確証を、組換えHBVコア二量体を使用して(即ち、HBV感染細胞を使用しないが組換えHBVコア二量体を使用して)並びに分析的サイズ排除クロマトグラフィー及び電子顕微鏡分析を使用して無細胞生化学的アッセイを実施することにより得ることができる:例えば、Corcuera et al.2018の§2.4~2.5及び図2~3を参照されたい;例えば、Berke et al.2017のMaterials and Methods及び図2を参照されたい(Antimicrobial Agents and Chemotherapy August 2017 volume 61 Issue 8 e00560-17“Capsid Assembly Modulators have a dual mechanism of action in primary human hepatocytes infected with Hepatitis B virus”);例えば、Huber et al 2018の実験の部及び図4を参照されたい(ACS Infect Dis.2018 Dec 24.doi:10.1021/acsinfecdis.8b00235;“Novel Hepatitis B Virus Capsid-Targeting Antiviral that Aggregates Core Particles and Inhibits Nuclear Entry of Viral Cores”)。
実施形態では、本明細書で説明されている化合物は、単剤療法に好適であり、且つ自然界の又は天然のHBV株及び現在知られている薬物に対して耐性のHBV株に対して有効である。別の実施形態では、本明細書で説明されている化合物は、組み合わせ療法での使用に好適である。
下記で列挙されているのは、本願の主題を説明するために使用される様々な用語の定義である。これらの定義は、特定の場合において個別に又はより大きい群の一部として別途限定されない限り、本明細書及び特許請求の範囲の全体を通して使用される用語に適用される。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者に一般に理解されるのと同じ意味を一般に有する。一般に、本明細書で使用される命名法、並びに細胞培養、分子遺伝学、有機化学、及びペプチド化学における実験手順は、当該技術分野で公知であり且つ一般的に用いられているものである。
本明細書で使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、この冠詞の文法的目的語の1つ又は複数(即ち、少なくとも1つ)を表す。一例として、「要素(an element)」は、1つの要素又は複数の要素を意味する。更に、用語「含んでいる(including)」並びに「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含まれる(included)」等の他の形の使用は、限定するものではない。
本明細書で使用される場合、用語「約」は、当業者により理解され、且つこの用語が使用される文脈によってある程度変化するであろう。量、時間の長さ、及び同類のもの等の測定可能な値に言及する際に本明細書で使用される場合には、用語「約」は、本開示の方法を実施するためにそのような変動が適切であることから、指定された値から±5%、±1%、及び±0.1%を含む±20%又は±10%の変動を包含することを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「カプシド集合調節剤」は、通常のカプシド集合(例えば、成熟の間)若しくは通常のカプシド分解(例えば、感染性の間)を崩壊させるか、若しくは促進するか、若しくは阻害するか、若しくは妨害するか、若しくは遅延させるか、若しくは減少させるか、若しくは調節するか、又はカプシドの安定性を乱し、それによりカプシドの異常な形態及び機能を誘導する化合物を指す。一実施形態では、カプシド集合調節剤は、カプシドの集合又は分解を促進し、それにより異常なカプシド形態を誘導する。別の実施形態では、カプシド集合調節剤は、主要なカプシド集合タンパク質(CA)と相互作用し(例えば、活性部位に結合し、アロステリック部位に結合し、フォールディング及び同類のものを変更するか又は妨害し)、それによりカプシドの集合又は分解を中断する。更に別の実施形態では、カプシド集合調節剤は、CAの構造又は機能(例えば、集合する、分解する、基質に結合する、好適な立体構造へとフォールドする等のCAの能力)における混乱をもたらし、これによりウイルス感染性を減弱するか又はウイルスに対して致死性となる。
本明細書で使用される場合、用語「処置」又は「処置する」は、HBV感染、HBV感染の症状、又はHBV感染を発症する可能性を治癒するか、治すか、緩和させるか、軽減するか、変化させるか、矯正するか、寛解させるか、改善するか、又はこれらに影響を及ぼす目的を伴う、HBV感染、HBV感染の症状、又はHBV感染を発症する可能性を有する患者に対する治療薬(即ち、本開示の化合物)の(単独での若しくは別の医薬品との組み合わせでの)適用若しくは投与、又はこの患者から単離された組織若しくは細胞株への治療薬の(例えば、診断若しくはエクスビボ適用のための)適用若しくは投与と定義される。そのような処置は、薬理ゲノミクスの分野から得られる知識に基づいて、具体的に調整され得るか又は改変され得る。
本明細書で使用される場合、用語「予防する」又は「予防」は、何も発生していなかった場合には障害若しくは疾患の発症がないことを意味するか、又は既に障害若しくは疾患が発症していた場合には、それ以上の障害若しくは疾患の発症がないことを意味する。更に、障害又は疾患に関連する症状の一部又は全てを予防する個体の能力も考慮されている。
本明細書で使用される場合、用語「患者」、「個体」、又は「対象」は、ヒト又は非ヒト哺乳動物を指す。非ヒト哺乳動物として、例えば、ヒツジ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、及びネズミ科の動物等の家畜及びペットが挙げられる。好ましくは、患者、対象、又は個体は、ヒトである。
本明細書で使用される場合、用語「有効な量」、「薬学的に有効な量」、及び「治療上有効な量」は、無毒性であるが、所望の生物学的結果をもたらすのに十分な薬剤の量を指す。この結果は、疾患の徴候、症状、若しくは原因の低減若しくは緩和、又は生物システムの任意の他の望ましい変化であり得る。任意の個々の場合において適切な治療量は、当業者によって通常の実験を使用して決定され得る。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される」は、化合物の生物活性又は特性を損なわず且つ比較的無毒性の材料(例えば担体又は希釈剤)を指す(即ち、この材料は、望ましくない生物学的作用を引き起こすことなく、又はこの材料が含まれる組成物の成分の何れかと有害な様式で相互作用することなく、個体に投与され得る)。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される塩」は、本開示の化合物の誘導体を指し、この場合、親化合物は、現存の酸部分又は塩基部分をその塩形態へと変換させることにより改変されている。薬学的に許容される塩の例として下記が挙げられるが、これらに限定されない:アミン等の塩基性残基の無機酸塩又は有機酸塩;カルボン酸等の酸性残基のアルカリ塩又は有機塩;及び同類のもの。本願の薬学的に許容される塩として、例えば無毒性の無機酸又は有機酸から形成される、親化合物の従来の無毒性塩が挙げられる。本願の薬学的に許容される塩を、従来の化学的方法により、塩基性部分又は酸性部分を含む親化合物から合成し得る。一般に、そのような塩を、これらの化合物の遊離酸形態又は遊離塩基形態と、水中若しくは有機溶媒中又はこれら2種の混合物中(一般にエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい)の適切な塩基又は酸の化学量論量とを反応させることにより調製し得る。好適な塩のリストは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418、及びJournal of Pharmaceutical Science,66,2(1977)で見出され、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、用語「組成物」又は「医薬組成物」は、本願の少なくとも1種の化合物と、薬学的に許容される担体との混合物を指す。この医薬組成物は、患者又は対象へのこの化合物の投与を容易にする。当該技術分野では、限定されるものではないが、静脈内投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼内投与、肺内投与、及び局所投与を含む、化合物を投与する多くの手法が存在している。
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される担体」は、本願の化合物を、その目的とする機能を果たし得るように患者の体内において又は患者に運搬するか又は輸送することに関与する、液体若しくは固体の充填剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、希釈剤、添加剤、増粘剤、溶媒、又はカプセル化材料等の薬学的に許容される材料、組成物、又は担体を意味する。典型的には、そのような構築物は、身体のある臓器又はある部分からこの身体の別の臓器又は別の部分に運搬されるか、又は輸送される。各担体は、本願の化合物を含む、配合物の他の成分と適合性を有し、且つ患者に有害ではないという意味において「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能し得る材料の幾つかの例として、下記が挙げられる:糖類、例えば、ラクトース、グルコース、及びスクロース;デンプン、例えば、トウモロコシデンプン及びジャガイモデンプン;セルロース及びその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、及び酢酸セルロース;粉末トラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;添加剤、例えば、カカオ脂及び坐剤ワックス;油、例えば、落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及び大豆油;グリコール類、例えば、プロピレングリコール;ポリオール類、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びポリエチレングリコール;エステル類、例えば、オレイン酸エチル及びラウリン酸エチル;寒天;緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウム及び水酸化アルミニウム;界面活性剤;アルギン酸;パイロジェンフリーの水;等張生理食塩水;リンゲル液;エチルアルコール;リン酸緩衝液;及び医薬製剤で用いられる他の無毒性の適合性物質。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」はまた、本願の化合物の活性に適合し且つ患者に対して生理学的に許容されるありとあらゆるコーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、並びに吸収遅延剤、並びに同類のものも含む。補助的活性化合物も、本組成物に組み込まれ得る。「薬学的に許容される担体」は、本願の化合物の薬学的に許容される塩をさらに含み得る。本願の医薬組成物に含まれ得る他の更なる成分は、当該技術分野で既知であり、且つ例えば参照により本明細書に組み込まれるRemington’s Pharmaceutical Sciences(Genaro,Ed.,Mack Publishing Co.,1985,Easton,PA)で説明されている。
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、別途明記しない限り、指定された炭素原子数を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素を意味し(即ち、C~Cアルキル又はC1~3アルキルは、1~3個の炭素原子を有するアルキルを意味し、C~Cアルキル又はC1~4アルキルは、1~4個の炭素を有するアルキルを意味し)、直鎖及び分枝鎖を含む。例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルが挙げられる。アルキルの実施形態として、一般的に、C~C10アルキル(例えばC~Cアルキル、例えばC~Cアルキル)が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、用語「アルケニル」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、別途明記されない限り、少なくとも1個の炭素炭素二重結合を含み、指定された炭素原子数を有する炭化水素の直鎖又は分枝鎖を意味する(即ち、C~Cアルケニル又はC2~4アルケニルは、2~4個の炭素原子を有するアルケニルを意味する)。C~Cアルケニル又はC4~8アルケニルは、4~8個の炭素原子を有するアルケニルを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で又は別の置換基の一部として、別途明記しない限り、フッ素(F)原子、塩素(Cl)原子、臭素(Br)原子、又はヨウ素(I)原子を意味し、好ましくはフッ素、塩素、又は臭素を意味し、より好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
本明細書で使用される場合、用語「飽和環」は、1個又は複数個のヘテロ原子であって、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に含む飽和環を指す。
そのようなヘテロ原子が存在しない場合には、飽和環は、シクロアルキルである。用語「シクロアルキル」は、環を形成する原子(即ち、骨格原子)のそれぞれが炭素原子である単環式非芳香族飽和ラジカルを指す。C3~6シクロアルキルとして、3~6個の環原子を有する基が挙げられる。そのような3~6員の飽和環として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
飽和環が1個又は複数個のヘテロ原子を含む場合には、これらは、独立して、N、O、及びSから選択される。当業者は、N、O、及びSから独立して選択される1個又は複数個のヘテロ原子が、化学的に存在しない構造を提供する等のためには選択されないことを理解するだろう。一般に、このことは、当業者に異常とみなされないであろう化学的性質を指すことが理解されるだろう。例えば、当業者は、一般に、単一の6員の飽和環中に最大3個の窒原子、酸原子、又は硫黄原子が存在し得ることを留意するだろう。当業者はまた、一般に、単一の5又は6員の飽和環中に2個のヘテロ原子のいくつかの組み合わせ(例えば、窒素/窒素、窒素/酸素、硫黄/窒素、酸素/酸素、及び硫黄/硫黄)が存在し得ることも留意するだろう。一般に、O-O、S-N、S-S、及びO-Sからなる群から選択される隣接結合は存在しない。飽和環の例として、1、2、又は3個のヘテロ原子(さらにより具体的には1又は2個、最も具体的には1個のヘテロ原子)を含むヘテロシクリル基が挙げられるが、これに限定されない。前記環ヘテロ原子は、O、S、及びNからそれぞれ選択される。実施形態では、各ヘテロシクリル基は、前記基の環が、2個の隣接するO原子又はS原子を含まないことを前提に、この環系内に3~6個の原子を有する。ヘテロシクリル基は、別途明記しない限り、安定した構造を与える任意のヘテロ原子又は炭素原子で分子の残部に結合され得る。
3員のヘテロシクリル基の例としてアジリジンが挙げられるが、これに限定されない。4員のヘテロシクリル基の例として、アゼチジン及びベータラクタムが挙げられるが、これらに限定されない。5員のヘテロシクリル基の例として、ピロリジン、オキサゾリジン、及びチアゾリジンジオンが挙げられるが、これらに限定されない。6員のヘテロシクロアルキル基の例として、ピペリジン、モルホリン、及びピペラジンが挙げられるが、これらに限定されない。
ヘテロシクリル基の他の非限定的な例として、下記が挙げられる:単環式の基、例えば、アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、ピラゾリジン、イミダゾリン、ジオキソラン、スルホラン、テトラヒドロフラン、チオファン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン。
本明細書で使用される場合、用語「芳香族」は、1個又は複数個の多価不飽和環を伴い且つ芳香族特性を有する(即ち、(4n+2)非局在化π(pi)電子(nは整数である)を有する)炭素環又は複素環を指す。
本明細書で使用される場合、単独で又は他の用語と組み合わせて用いられる用語「アリール」は、別途明記しない限り、1個又は複数個の環(典型的には、1、2、又は3個の環)を含む炭素環芳香族系を意味し、ここで、そのような環は、ペンダント様式で互いに結合され得る(例えばビフェニル)か、又は縮合され得る(例えばナフタレン)。アリール基の例として、フェニル、アントラシル、及びナフチルが挙げられる。好ましい例は、フェニル(例えばC-アリール)及びビフェニル(例えばC12-アリール)である。いくつかの実施形態では、アリール基は、6~16個の炭素原子を有する。いくつかの実施形態では、アリール基は、6~12個の炭素原子を有する(例えばC~C12-アリール)。いくつかの実施形態では、アリール基は、6個の炭素原子を有する(例えば、C-アリール)。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」は、芳香族特性を有する複素環を指す。芳香族特性に対する参考文献により、当業者は、環原子の数に対する慣例的な制約を認識している。一般に、ヘテロアリール置換基は、炭素原子の数により定義され得、例えば、C3~9等のC~C12ヘテロアリールは、ヘテロ原子の数を含まずにヘテロアリール基に含まれる炭素原子の数を示す。例えば、C~Cヘテロアリールは、追加の1~4個のヘテロ原子を含むだろう。或いは、ヘテロアリール置換基は、環中の原子(炭素及びヘテロ原子)の総数により定義され得る(例えば、5員、6員)。多環式ヘテロアリールは、部分的に飽和している1個又は複数個の環を含み得る。ヘテロアリールの非限定的な例として、下記が挙げられる:ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル(例えば、2-及び4-ピリミジニル)、ピリダジニル、チエニル、フリル、ピロリル(例えば、2-ピロリル)、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル(例えば、3-及び5-ピラゾリル)、イソチアゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、並びに1,3,4-オキサジアゾリル。
多環式(例えば二環式)の複素環及びヘテロアリールの非限定的な例として、下記が挙げられる:インドリル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-インドリル)、インドリニル、キノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル(例えば、1-及び5-イソキノリル)、1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリル、シンノリニル、キノキサリニル(例えば、2-及び5-キノキサリニル)、キナゾリニル、フタラジニル、1,8-ナフチリジニル、1,4-ベンゾジオキサニル、クマリン、ジヒドロクマリン、1,5-ナフチリジニル、ベンゾフリル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-ベンゾフリル)、2,3-ジヒドロベンゾフリル、1,2-ベンズイソオキサゾリル、ベンゾチエニル(例えば、3-、4-、5-、6-、及び7-ベンゾチエニル)、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル(例えば、2-ベンゾチアゾリル及び5-ベンゾチアゾリル)、プリニル、ベンズイミダゾリル(例えば、2-ベンズイミダゾリル)、ベンゾトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニル、並びにキノリジジニル。
本明細書で使用される場合、用語「置換(された)」は、水素が、別の基に付着した置換基として原子又は原子群に置き換えられていることを意味する。
本願で使用される場合、用語法「から選択される」(例えば、「Rは、A、B、及びCから選択される」)は、用語法「からなる群から選択される」(例えば、「Rは、A、B、及びCからなる群から選択される」)と等価であると理解される。
本願は、式(I):
Figure 2022532526000003

の化合物であって、その立体異性体若しくは互変異性体を含む化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供し、
式中、
Figure 2022532526000004

は、1個又は複数個のヘテロ原子を任意選択的に含む6員のアリール環を表し、このヘテロ原子又は複数のヘテロ原子のそれぞれは、より具体的には窒素であり
(即ち、
Figure 2022532526000005

は、1個又は複数個の窒素原子を任意選択的に含む6員のアリール環を表し);
、R、及びRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CHF、CHF、CF、CN、C1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルからなる群から選択され、
は、H及びFからなる群から選択され;
5a及びR5bは、H、C1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
6a及びR6bは、H、C1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
7a及びR7bは、H、C1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
Qは、
1~5アルキルであり、ハロゲンからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されているC1~5アルキル、
2~3アルケニルであり、ハロゲンで置換されており、より具体的には1個又は複数個のFで置換されているC2~3アルケニル、
3~6員の単環式飽和環、
最大9員の多環式飽和環
からなる群から選択され、
(3~6員の単環式又は最大9員の多環式)飽和環は、
- 1個若しくは複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に(及び独立して)含み、
並びに/又は
- F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に(及び独立して)置換されており;
は、Hであり;
は、
フェニル、
フェニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1又は複数個の置換基で置換されているフェニル、
ピリジル、
ピリジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されているピリジル、
ピリミジル、
ピリミジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されているピリミジル、
ピラジニル、
ピラジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されているピラジニル、
ピリダジニル、
ピリダジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されているピリダジニル、
5員の不飽和複素環であり、1~4個のヘテロ原子で、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を含む、5員の不飽和複素環、
並びに
5員の不飽和複素環であり、1~4個のヘテロ原子で、N、O、及びSからそれぞれ独立して選択されるヘテロ原子を含み、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されている5員の不飽和複素環
からなる群から選択される。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、ハロゲンからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているC1~5アルキルであるか、又は3~6員の単環式飽和環であって、1個若しくは複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に含み、且つF、オキソ、OH、C(=O)NHCH、C1~4アルキル、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に置換されている3~6員の単環式飽和環である。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、3~6員の単環式飽和環であって、1個又は複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に含み、且つF、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されている3~6員の単環式飽和環である。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、3~6員の単環式飽和環であって、1個又は複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を含み、且つF、オキソ、OH、C(=O)NHCH、C1~4アルキル、及びC1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されている3~6員の単環式飽和環である。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、1個若しくは複数個のハロゲン(具体的にはフルオロ)で置換されているC1~4アルキルであるか、又は3~6員の単環式飽和環であって、F、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているものを含む3~6員の単環式飽和環である。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、3~6員の単環式飽和環であって、F、及びC1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されているものを含む3~6員の単環式飽和環である。
式(I)の化合物の実施形態では、Rは、5員の不飽和複素環であって、1~4個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから選択されるヘテロ原子を含み、且つハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されている5員の不飽和複素環である。ここで更に、ヘテロ原子の数及び組み合わせは、上記で考察したように、異常ではない化学的性質を含まないことが理解されるだろう。
式(I)の化合物の実施形態では、Rは、トリアゾリルであり、且つハロゲン及びC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されており、より具体的には、Rは、1H-1,2,3-トリアゾリル-4-イル又は4-メチル-1,2,3-トリアゾール-4-イルである。
式(I)の化合物の実施形態では、
Figure 2022532526000006

は、
Figure 2022532526000007

であり、具体的には、フェニル又はピリジルを表す。
式(I)の化合物の実施形態では、R、R、及びRは、H、F、Cl、Br、CHF、CF、CN、及びC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され、Rは、H又はFである。
式(I)の化合物の実施形態では、Rは、Hであり、Rは、H又はFであり、Rは、Cl、CN、又はFであり、Rは、Fである。
式(I)の化合物の実施形態では、R及びRのそれぞれは、Hであり、Rは、Cl又はCNであり、Rは、Fである。
式(I)の化合物の実施形態では、Rは、Hであり、R、R、及びRのそれぞれは、Fである。
式(I)の化合物の実施形態では、
Figure 2022532526000008

は、フェニル又はピリジルを表す。
式(I)の化合物の実施形態では、
Figure 2022532526000009

は、フェニルを表す。
式(I)の化合物の実施形態では、
Figure 2022532526000010

は、
Figure 2022532526000011

からなる群から選択される。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、1個若しくは複数個のハロゲン(具体的にはフルオロ)で置換されているC1~4アルキルであるか、又はシクロブチルであって、F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に置換されているシクロブチルである。Qは、より具体的には、CHCFであり得るか、又は1個若しくは複数個のフッ素で置換されているシクロブチルであり得、より具体的にはジフルオロシクロブチルであり得、より具体的には3,3-ジフルオロシクロブチルであり得る。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、シクロブチルであって、F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されているシクロブチルである。Qは、より具体的には、1個又は複数個のフッ素で置換されているシクロブチルであり得、より具体的にはジフルオロシクロブチルであり得、より具体的には3,3-ジフルオロシクロブチルであり得る。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、CHCF又は3,3-ジフルオロシクロブチルである。
式(I)の化合物の実施形態では、
Figure 2022532526000012

は、フェニルであり、Qは、シクロブチルであって、F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されているシクロブチルである。Qは、より具体的には、1個又は複数個のフッ素で置換されているシクロブチルであり得、より具体的にはジフルオロシクロブチルであり得、より具体的には3,3-ジフルオロシクロブチルであり得る。
式(I)の化合物の実施形態では、Qは、3~6員の単環式飽和環であり、この(3~6員の単環式)飽和環は、
- 1個若しくは複数個のヘテロ原子であって、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に(及び独立して)含み、
並びに/又は
- F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであって、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に(及び独立して)置換されている。
Figure 2022532526000013

は、例えばフェニルであり得る。
式(I)の化合物の一実施形態では、
5a及びR5bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択され;
6a及びR6bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択され;
並びに
7a及びR7bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択される。
式(I)の化合物の実施形態では、
5aは、メチルであり、及びR5bは、Hであり;
6a及びR6bは、Hであり;
並びに
7a及びR7bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択される。
式(I)の化合物の実施形態では、
5a及びR5bは、Hであり;
6a及びR6bは、Hであり;
並びに
7aは、メチルであり、及びR7bは、Hである。
上記又は下記で考察した実施形態の全ての組み合わせは、明示的に含まれる。本願に従う化合物として、下記式を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2022532526000014
より具体的には、本願に従う化合物として、式C1、C1・HCl、C2、C3、C4、C5、又はC6(上記の表1を参照されたい)を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より具体的には、本願に従う化合物として、式C1、C1・HCl、C2、C4、及びC5(上記の表1を参照されたい)の中から選択される式を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より具体的には、本願に従う化合物として、式C3及びC6(上記の表1を参照されたい)の中から選択される式を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より具体的には、本願に従う化合物として、式C3及びC4(上記の表1を参照されたい)の中から選択される式を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より具体的には、本願に従う化合物として、式C1、C1・HCl、C2、C5、及びC6(上記の表1を参照されたい)の中から選択される式を有する化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の化合物は、1個又は複数個の立体中心を持つ場合があり、各立体中心は、R立体配置又はS立体配置のいずれかで独立して存在し得る。この化合物自体が単一の立体異性体として単離されており、且つエナンチオマー的に/ジアステレオマー的に純粋であるとしても、絶対立体化学が決定されていない場合には、立体化学的配置は、(*R)、(*S)、(R*)、又は(S*)として指定の中心で割り当てられ得る。本明細書において、実線/ハッシュの楔形の結合(この実線/ハッシュの楔形の結合は、シス又はトランスのジアステレオ異性体を示すために無作為に割り当てられている)によりさらに指定されている2個の隣接する炭素中心で記号(*R)、(*S)、(R*)、又は(S*)が示されている場合は常に、この化合物は、示され得る単一のシス又はトランスのジアステレオ異性体であることを示し、例えば、C3’は、絶対立体化学が決定されていないトランスジアステレオ異性体に対応する。本明細書で説明されている化合物は、光学活性体又はラセミ体で存在する。本明細書で説明されている化合物は、本明細書で説明されている治療上有用な特性を持つラセミ体、光学活性体、位置異性体、及び立体異性体、又はこれらの組み合わせを包含することが理解されるべきである。絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ順位則に従って特定される。化合物の絶対R又はS立体化学を決定し得ない場合には、クロマトグラフィーカラム、溶出液等により決定される特定のクロマトグラフィー条件下でのクロマトグラフィー後の保持時間により同定し得る。
化合物の立体異性体は、同一の結合順序で結合している同一の原子から構成されるが、交換可能ではない異なる三次元構造を有する全ての可能な化合物を指す。
光学活性体の調製は、非限定的な例として、再結晶技術によるラセミ体の分解、光学活性の出発材料からの合成、キラル合成、又はキラル固定相を使用するクロマトグラフィー分離が挙げられる任意の好適な方法で達成される。1種又は複数種の異性体の混合物は、本明細書で説明されている本開示の化合物として利用され得る。本明細書で説明されている化合物は、1個又は複数個のキラル中心を含み得る。これらの化合物を、立体選択的合成、エナンチオ選択的合成、又はエナンチオマー若しくはジアステレオマーの混合物の分離が挙げられる任意の手段により調製し得る。化合物及びその異性体の分解は、非限定的な例として、化学プロセス、酵素プロセス、分別結晶化、蒸留、及びクロマトグラフィーを含む任意の手段により達成され得る。
本開示の化合物は、互変異性体として存在し得る。「互変異性体」は、分子のある原子から同一の分子の別の原子へのプロトン-シフトを指す。全ての互変異性体は、本明細書で提示されている化合物の範囲内に含まれる。
従って、本明細書の上記及び下記では、用語「式(I)の化合物」は、その立体異性体及びその互変異性体を含むことが意図されている。
本明細書で説明されている化合物はまた、同位体標識化合物も含み、この同位体標識化合物では、1個又は複数個の原子が、同一の原子番号を有するが自然界で通常見出される原子質量又は質量数と異なる原子質量又は質量数を有する原子に置き換えられている。本明細書で説明されている化合物への包含に好適な同位体の例として下記が挙げられるが、これらに限定されない:H、H、11C、13C、14C、36Cl、18F、123I、125I、13N、15N、15O、17O、18O、32P、及び35S。同位体標識化合物は、薬物又は基質の組織分布試験で有用であり得る。重水素等のより重い同位体による置換により、より大きい代謝安定性がもたらされ得る(このより大きい代謝安定性により、例えば、インビボ半減期の増加又は投与量要件の低減がもたらされ得る)。
陽電子放出同位体(例えば、11C、18F、15O、及び13N)による置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放射トポグラフィー(PET)試験において有用であり得る。同位体標識化合物を、任意の好適な方法によるか又は別途用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用するプロセスにより調製し得る。本明細書で説明されている化合物を、発色団若しくは蛍光部分、生物発光標識、又は化学発光標識の使用が挙げられるがこれらに限定されない他の手段により標識し得る。本明細書で説明されている化合物及び異なる置換基を有する他の関連化合物を、本明細書で説明されている技術及び材料、並びに平均的な当業者に既知の技術を使用して合成し得る。本明細書で説明されている化合物の調製のための一般的な方法は、本明細書に記載されている式中に見出される様々な部分の導入に適した試薬及び条件の使用により改変され得る。
本明細書で説明されている化合物を、市販の供給源から入手可能であるか又は本明細書で説明されている手順を使用して調製される化合物から出発して、任意の好適な手順を使用して合成し得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、必要な個体におけるHBV感染に関連するウイルス量を減少させるのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、必要な個体におけるHBV感染の再発を減少させるのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、この個体におけるHBV DNA含有粒子又はHBV RNA含有粒子の形成又は存在を阻害するか又は減少させるのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、この個体におけるHBV感染の有害な生理学的影響を減少させるために有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、この個体におけるHBV感染を減少させるか、遅延させるか、又は阻害するのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、この個体におけるHBV感染からの肝傷害の逆転を誘導するのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体に投与することにより、この個体におけるHBV感染の長期抗ウイルス療法の生理学的影響を減少させるのに有用であり得る。
本願の化合物は、例えば、本開示の化合物の治療上有効な量を、必要な個体であって、潜在性のHBV感染に罹患している個体に投与することにより、この個体におけるHBV感染を予防的に処置するのに有用であり得る。
本願の化合物は、必要な個体における正常な健康を増加させるか、若しくは正常化するか、若しくは回復させるか、又は正常な健康の完全な回復を誘導するか、又は平均余命を取り戻すか、又はウイルス感染を消散させるのに有用であり得る。
本願は、本明細書で説明されている少なくとも1種の化合物又は薬学的に許容される塩を含み、少なくとも1種の薬学的に許容される担体を更に含む医薬組成物に関する。
本願は、薬剤としての使用のための、そのような化合物若しくは薬学的に許容される塩、又はそのような医薬組成物に関する。
本願は、必要な哺乳動物におけるHBV感染若しくはHBV誘導性疾患の予防又は処置での使用のための、そのような化合物若しくは薬学的に許容される塩、又はそのような医薬組成物に関する。
本願は、慢性B型肝炎の予防、悪化の予防、改善、又は処置での使用のための、そのような化合物若しくは薬学的に許容される塩、又はそのような医薬組成物に関する。
本願は、HBV誘導性の疾患又は状態の予防、悪化の予防、改善、又は処置での使用ための、そのような化合物若しくは薬学的に許容される塩、又はそのような医薬組成物に関する。
HBV誘導性の疾患又は状態として、進行性肝線維症、炎症、及び壊死が挙げられ、これらは、肝硬変、末期肝疾患、及び肝細胞癌に進行する。加えて、HBVは、デルタ型肝炎ウイルス(HDV)に対するヘルパーウイルスとして働き、世界中で1500万人超がHBV/HDVに同時感染し、HBVのみに罹患している患者と比べて肝硬変への急速な進行及び肝臓代謝不全のリスクが増加すると推定される(Hughes,S.A.et al.Lancet 2011,378,73-85)。従って、HDVは、HBV感染に罹患している対象に感染する。特定の実施形態では、本発明の化合物を、HBV/HDV同時感染又はHBV/HDV同時感染に関連する疾患の処置及び/又は予防で使用し得る。
従って、特定の実施形態では、HBV感染は、特にHBV/HDV同時感染であり、哺乳動物(特にヒト)は、HBV/HDV同時感染され得るか、又はHBV/HDV同時感染のリスクを有し得る。
本願は、上述した使用の内のいずれかのための、より具合的には下記の項目の内の1つ又は複数の予防、悪化の予防、改善、又は処置での使用のための、そのような化合物若しくは薬学的に許容される塩、又はそのような医薬組成物に関する:
- 慢性肝炎感染(より具体的には慢性B型肝炎感染)の予防(即ち、肝炎(B型)感染が慢性になることを防止する);
- 肝炎関連性又は肝炎誘導性(慢性)の疾患又は状態(より具体的には、B型肝炎関連性又はB型肝炎誘導性(慢性)の疾患又は状態)の改善又は処置;
- 肝炎関連性又は肝炎誘導性(慢性)の疾患又は状態(より具体的には、B型肝炎関連性又はB型肝炎誘導性(慢性)の疾患又は状態の悪化の予防;
- (慢性)肝炎感染(より具体的には(慢性)B型肝炎感染)により誘導される肝線維症の段階又は肝損傷の程度の改善(逆行、又は進行の非存在);
- より具体的には(慢性)B型肝炎感染による、(慢性)肝炎感染の線維症進行速度の改善(減少)(より具体的には、(慢性)肝炎感染を有する対象における肝硬変の予防)(例えば、対象が線維症の肝硬変段階に達することを予防する)。
本願の化合物は、非溶媒和形態及び溶媒和形態で存在し得る。用語「溶媒和物」は、本明細書では、本願の化合物と、1種又は複数種の薬学的に許容される溶媒分子(例えばエタノール)とを含む分子複合体を説明するために使用される。
用語「多形」は、本願の化合物の、複数種の形態又は結晶構造で存在する能力を指す。
本願の化合物は、結晶質又は非晶質の生成物として投与され得る。これらを、沈澱、結晶化、凍結乾燥、噴霧乾燥、又は蒸発乾燥等の方法により、例えば、固体プラグ、粉末、又はフィルムとして得ることができる。これらを、単独で、又は本願の1種若しくは複数種の他の化合物と組み合わせて、又は1種若しくは複数種の他の薬物と組み合わせて投与し得る。一般に、これらを、1種又は複数種の薬学的に許容される添加剤と共に製剤として投与する。用語「添加剤」は、本明細書では、本願の化合物以外の任意の成分を説明するために使用される。添加剤の選択は、特定の投与形態、溶解性及び安定性への添加剤の影響、並びに剤形の性質等の要因に大きく左右される。
本願はまた、必要な哺乳動物におけるHBV感染若しくはHBV誘導性疾患の予防又は処置における同時の、個別の又は連続的な使用のための組み合わせ製剤として第1の化合物及び第2の化合物を含む製品であって、前記第1の化合物は、前記第2の化合物とは異なり、前記第1の化合物は、本明細書で説明されている化合物若しくは薬学的に許容される塩、又は本願の医薬組成物であり、前記第2の化合物は、別のHBV阻害剤である、製品にも関する。
例えば、第2の化合物は、HBV複合薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、toll様(TLR)受容体調節剤、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、b型肝炎表面抗原(HbsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド標的化ウイルスmRNA、短鎖干渉性RNA(siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼ調節剤、リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、HBV E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイド(farnsoid)X受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質調節剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(P13K)阻害剤、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、並びに他のHBV薬から成る群から選択される別のHBV阻害剤である。
本願の化合物又はその任意のサブグループは、投与目的で様々な医薬品形態へと製剤化され得る。適切な組成物として、全身性投与薬物に通常使用される全ての組成物を挙げ得る。本願の医薬組成物を調製するために、有効成分としての特定の化合物(任意選択的に付加塩形態)の有効な量が、薬学的に許容される担体と均質混合状態で組み合わされるが、この担体は、投与のために所望される製剤の形態に応じて多種多様な形態を取り得る。これらの医薬組成物は、望ましくは、例えば経口投与、直腸投与、又は経皮投与に好適な単一剤形である。例えば、経口投与形態の組成物の調製において、懸濁液、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、及び溶液剤等の経口液体製剤の場合には、通常の医薬媒体(例えば、水、グリコール、油、アルコール、及び同類のもの)のいずれかを用い得るか、又は粉末剤、丸剤、カプセル剤、及び錠剤の場合には、固体担体(例えば、デンプン、糖、カオリン、希釈剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤、及び同類のもの)を用い得る。錠剤及びカプセル剤は、これらの投与が容易であるため、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体医薬担体が明らかに用いられる。使用の直前に液状形態に変換され得る固形製剤も含まれる。経皮投与に好適な組成物では、担体は、少ない割合の任意の性質の好適な添加物と任意選択的に組み合わせて、浸透促進剤及び/又は好適な湿潤剤を任意選択的に含み、この添加物は、重大な有害作用を皮膚に及ぼすものではない。前記添加物は、皮膚への投与を容易にし得、及び/又は所望の組成物を調製するのに役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮パッチとして、スポットオン剤として、軟膏剤として、投与され得る。本願の化合物をまた、吸入又は送気を介して、吸入又は送気による投与のために当該技術分野で用いられる方法及び製剤によっても投与し得る。そのため、一般に、本願の化合物を、溶液、懸濁液、又は乾燥粉末の形態で肺に投与し得る。
投与を容易にし、且つ用量を均一にするために、前述の医薬組成物を単位剤形に製剤化することが特に有利である。単位剤形は、本明細書で使用される場合、単位用量として好適である物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定量の有効成分を含む。そのような単位剤形の例は、錠剤(分割錠剤又はコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット、ウエハー、坐剤、注射液、又は懸濁剤、及び同類のもの、並びにこれらの分離複合剤である。
感染症の処置の当業者は、本明細書の下記に示される試験結果から有効な量を決定し得るだろう。一般に、有効1日量は、0.01mg/kg~50mg/kg(体重)であり、より好ましくは0.1mg/kg~10mg/kg(体重)であろうことが企図されている。必要な用量は、2回、3回、4回、又はより多くのサブ用量として、1日を通して適切な間隔を空けて投与することが適切な場合がある。前記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり1~1000mgの、具体的には5~200mgの有効成分を含む単位剤形として製剤化され得る。
正確な用量及び投与頻度は、当業者に公知であるように、使用される式(I)の特定の化合物、処置される特定の状態、処置される状態の重症度、特定の患者の年齢、体重、及び全身状態、並びに個体が摂取している可能性がある他の医薬品に依存する。更に、有効な量は、処置される対象の応答に応じて、及び/又は本願の化合物を処方する医師の評価に応じて、低減され得るか、又は増加され得る。従って、上記の有効な量の範囲は指針であるに過ぎず、本願の範囲又は使用を如何なる程度であれ限定することを意図するものではない。
化合物の調製では、数種の中間化合物を使用し得る。これに関連して、本開示の一態様は、下記式(II):

Figure 2022532526000015

(式中、
Figure 2022532526000016

、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R7a、及びR7bは、上述の意味を有する)
を有する化合物に関する。
化合物の調製では、式(II)の中間体を、例えば、式(III):
Figure 2022532526000017

(式中、R、R、及びQは、上述の意味を有する)
の中間体と反応させ得る。
本開示に従う中間体として、下記に示す合成例で示される式を有する中間体化合物が挙げられるが、これに限定されない。
「含む(including)」又は「含む(containing)」と同義である用語「含む(comprising)」は、オープンエンドであり、且つ追加の列挙されていない要素、成分、又は方法の工程を除外しないが、これに対して、用語「から成る」は、クローズドタームであり、明示的に列挙されていない任意の追加の要素、工程、又は成分を除外する。
用語「から本質的に成る(essentially consisting of)」は、部分的なオープンタームであり、本願の主題の基本的な且つ新規の特性に実質的に影響しない限り、これらの追加の要素、工程、又は成分は、追加の列挙されていない要素、工程、又は成分を除外しない。
従って、用語「含む(comprising)」(又は「含む(comprise(s))」)は、用語「から成る(consisting of)」(「から成る(consist(s) of)」)及び用語「から本質的に成る(essentially consisting of)」(から本質的に成る「essentially consist(s) of」)を含む。従って、用語「含む(comprising)」(又は「含む(comprise(s))」)は、本願では、より具体的には用語「から成る(consisting of)」(「から成る(consist(s) of)」)及び用語「から本質的に成る(essentially consisting of)」(「から本質的に成る(essentially consist(s) of)」)を包含するものと意味する。
本願の読者を助けるために、本明細書は様々な段落又は節に分割されている。これらの分割は、段落又は節の内容を、別の段落又は節の内容から切り離すものと見なされるべきではない。反対に、本明細書は、考えられ得る様々な節、段落、及び文の全ての組合せを包含する。
本明細書で引用される全ての参考文献の関連する開示の各々が、参照により具体的に組み込まれる。下記の実施例は、例示を目的として与えられるものであり、限定を目的とするものではない。
これより、本願の方法において有用な例示的化合物を、下記のこの一般的調製に関する例示的な合成スキーム及び続く具体例を参照することにより説明する。本明細書における様々な化合物を得るために、必要に応じて保護を伴うか又は伴うことなく最終的に望ましい置換基が反応スキームを通して保持されて所望の生成物が得られるように、出発物質が好適に選択され得ることを、当業者は理解するであろう。或いは、最終的に望ましい置換基の代わりに、反応スキームを通して保持され得且つ必要に応じて所望の置換基に置き換えられ得る好適な基を用いることが必要であるか又は望ましい場合がある。別途明記されない限り、可変要素は、式(I)に関して上で定義された通りである。反応を、溶媒の融点と還流温度との間で実施し得、好ましくは0℃と溶媒の還流温度との間で実施し得る。反応を、従来型の加熱又はマイクロ波加熱を用いて加熱し得る。反応を、溶媒の通常の還流温度を超える密閉圧力容器中でも実行し得る。
1.概説
化学名
化学名を、化学ソフトウェア:ACD/ChemSketchを使用して作成した。
LCMS法の一般的手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定を、それぞれの方法で指定されているLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器又はUV検出器、及びカラムを使用して実施した。必要に応じて、追加の検出器を含めた(下記の方法の表を参照されたい)。
カラムからの流れは、大気圧イオン源と共に構成された質量分析計(MS)に導入された。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、スキャン範囲、ドウェル時間等)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ収集を、適当なソフトウェアで実施した。
化合物を、その実験保持時間(Rt)及びイオンで説明する。データの表において別途明記されていない場合には、報告された分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)及び/又は[M-H](脱プロトン化分子)に相当する。化合物を直接イオン化できなかった場合には、付加物の種類を明記する(即ち、[M+NH、[M+HCOO]等)。全ての結果は、使用される方法に通常付随する実験的不確実性を伴って得られた。以降では、「SQD」は、シングル四重極検出器を意味し、「MSD」は、質量選択検出器を意味し、「RT」は、室温を意味し、「BEH」は、架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「DAD」は、ダイオードアレイ検出器を意味し、「HSS」は、高強度シリカを意味し、「Q-Tof」は、四重極飛行時間型質量分析計を意味し、「CLND」は、化学発光窒素検出器を意味し、「ELSD」は、蒸発光走査検出器(Evaporative Light Scanning Detector)を意味する。
LCMS法
(流量をmL/分で表し;カラム温度(T)を℃で表し;実行時間を分で表す)。
Figure 2022532526000018
Figure 2022532526000019
SFC法の一般的手順
SFC測定を、二酸化炭素(CO2)及びモディファイアを送るバイナリポンプ、オートサンプラ、カラムオーブン、400barまで耐える高圧フローセルを備えたダイオードアレイ検出器で構成された分析超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して行った。質量分析計(MS)で構成された場合には、カラムからの流れは(MS)に導入された。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために調整パラメータ(例えば、スキャン範囲、ドウェル時間等)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ収集を、適当なソフトウェアで実施した。
分析SFC-MS法(流量をmL/分で表し、カラム温度(T)を℃で表し、実行時間を分で表し、背圧(BPR)をbarで表す。
SFC法
(流量をmL/分で表し;カラム温度(T)を℃で表し;実行時間を分で表す)。
Figure 2022532526000020
Figure 2022532526000021
NMR分析
H NMRスペクトルを、1)Bruker DPX 400MHz分光計、又は2)Bruker Avance 400MHz分光計、又は3)Bruker Avance III 400MHz分光計、又は4)Bruker Avance 600MHz分光計、又は5)Bruker Avance NEO 400MHz分光計で記録した。
別途明記しない限り、NMRスペクトルを周囲温度で記録した。データを下記の通りに報告する:TMS(δ=0ppm)規模、積分、多重度(s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、quin=五重項、sext=六重項、sept=七重項、m=多重項、b=ブロード、又はこれらの組み合わせ)に対する百万分の一(ppm)単位の化学シフト、ヘルツ(Hz)単位のカップリング定数J。
2.略語
Figure 2022532526000022
3.手順
3.1.中間体の合成
3.1.1.中間体I4の合成
Figure 2022532526000023
中間体I1
tert-ブチル(3S)-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022532526000024

DCM(500mL)中の5-アミノ-2-フルオロベンゾニトリル(13.3g、97.6mmol)、(S)-1-boc-ピロリジン-3-カルボン酸(20.0g、92.9mmol)、HATU(42.4g、112mmol)、及びDIPEA(48.0mL、279mmol)の混合物を、5時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を水(100mL)で希釈し、HCl(12M、水溶液、25mL)を添加した。有機層を蒸発乾固させ、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:ヘプタン/EtOAc)で精製して中間体I1(30.97g)を得、この中間体I1をそのまま次の工程で使用した。
中間体I2
(3S)-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000025

中間体I1(30.9g、92.9mmol)を、DCM(100mL)に溶解させた。HCl(i-PrOH中に6M、155mL、929mmol)を添加し、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。沈殿物をろ別し、DIPEで粉砕した。固体をろ別により回収し、55~60℃で乾燥させて、中間体I2の第1の画分(12.2g、48%)を得た。ろ液を真空中で濃縮し、DCM(25mL)及びDIPE(150mL)を添加した。沈殿物をろ別し、DIPEで粉砕した。固体をろ別により回収し、55~60℃で乾燥させて、中間体I2の第の画分(5.6g、22%)を得た。ろ液を真空中で濃縮して、中間体I2の第3の画分(9.38g、20%、55%純度)を得た。
中間体I3
エチル{(3S)-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)アセテート
Figure 2022532526000026

DCM(50mL)中の中間体I2(5.6g、20.8mmol)及びEtN(11.5mL、83.0mmol)の懸濁液に、0℃で、クロロオキソ酢酸エチル(2.56mL、22.8mmol)を添加した。この反応混合物を、1時間にわたり撹拌した。この反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、HCl(1N水溶液)、NaHCO(水溶液、飽和)、及びブラインで洗浄し、脱水させ(MgSO)、ろ過し、蒸発乾固させて、油状物として中間体I3を得た。
中間体I4
{(3S)-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)酢酸
Figure 2022532526000027

粗中間体I3及びLiOH(746mg、31.1mmol)を、THF(100mL)、水(5mL)、及びEtOH(5mL)の混合物に溶解させた。この反応混合物を、一晩室温で撹拌した。追加量のLiOH(200mg、8.35mmol)を添加し、この反応混合物をさらに30分にわたり撹拌した。この反応混合物を水(200mL)で希釈し、HCl(HO中に1M、41.5mL、41.5mmol)を添加した。層を分離し、水相を2-MeTHF(200mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、蒸発乾固させて、中間体I4(5.94g、2つの工程後に94%)を得た。
3.1.2.中間体I6の合成
{(3S)-3-[(4-フルオロ-3-メチルフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)酢酸
Figure 2022532526000028

エチル{(3S)-3-[(4-フルオロ-3-メチルフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)アセテート I5(250mg、0.78mmol)及びLiOH(27.9mg、1.16mmol)を、THF(5mL)、水(1mL)、及びEtOH(1mL)の混合物に溶解させた。この反応混合物を、30分にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を水(10mL)で希釈し、HCl(HO中に1M、1.16mL、1.16mmol)を添加した。層を分離し、水相を2-MeTHF(3回×10mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、蒸発乾固させて、I6の粗混合物を得、この粗混合物をそのまま次の工程で使用した。
3.1.3.中間体I11の合成
Figure 2022532526000029

中間体I8
tert-ブチル(2S,3S)-2-メチル-3-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022532526000030

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DMF(10mL)中の2S,3S-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピロリジン-3-カルボン酸(250mg、1.09mmol)及び3,4,5-トリフルオロアニリン(321mg、2.18mmol)の溶液に、HATU(829mg、2.18mmol)及びDIPEA(570μL、3.27mmol)を添加した。この反応混合物を18時間にわたり室温で撹拌し、水(30mL)及びEtOAc(30mL)で希釈した。層を分離し、水相をEtOAc(2回×30mL)で抽出した。まとめた有機層をブライン(3回×40mL)、HCl(1M、水溶液、2回×30mL)、及びNaHCO(飽和、水溶液、30mL)で連続的に洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 9:1~5:5)により精製して、ベージュ色泡状物として中間体I8(314mg、78%)を得た。
中間体I9
(2S,3S)-2-メチル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000031

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DCM(3.5mL)中の中間体I8(316mg、0.91mmol)の溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中に4N、3.4mL、13.6mmol)を添加した。この反応混合物を1時間にわたり室温で撹拌し、減圧下で濃縮し、DCM(2回×5mL)と共蒸発させて、中間体I9を得、この中間体I9をそのまま次の工程で使用した。
中間体I10
エチル{(2S,3S)-2-メチル-3-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)アセテート
Figure 2022532526000032

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DCM(5mL)中の中間体I9(249mg、0.85mmol)の溶液に、0℃で、EtN(472μL、3.38mmol)及びクロロオキソ酢酸エチル(142μL、1.27mmol)を連続的に添加した。この反応混合物を室温まで温め、1.5時間にわたり撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 80:20~0:100)で精製した。残留物をEtO(5mL)と共蒸発させて、ベージュ色泡状物として中間体I10(275mg、91%)を得た。
中間体I11
{(2S,3S)-3-[(3,4-ジフルオロフェニル)カルバモイル]-2-メチルピロリジン-1-イル}(オキソ)酢酸
Figure 2022532526000033

中間体I10(275mg、0.77mmol)を、MeOH(2mL)及びTHF(2mL)の混合物に溶解させた。NaOH(HO中に1M、2.30mL、2.30mmol)を添加し、この反応混合物を1時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固し、水(5mL)を添加した。pH約1までHCl(1N、水溶液)を添加し、水層をEtOAc(2回×5mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮して、中間体I11を得、この中間体I11を、いかなる精製も行なうことなくそのまま次の工程で使用した。
3.1.4.中間体I15の合成
Figure 2022532526000034

中間体I12
tert-ブチル(3S)-3-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022532526000035

中間体I12を、中間体I8の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 80:20~50:50)で精製して、ベージュ色固体として中間体I12(695mg、87%)を得た。
中間体I13
(3S)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000036

中間体I13を、中間体I9の合成に関して説明したのと同様に調製した。
中間体I14
エチル オキソ{(3S)-3-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}アセテート
Figure 2022532526000037

中間体I14を、中間体I10の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 70:30~0:100)で精製した。残留物をEtO(5mL)と共蒸発させて、黄色固体として中間体I14(585mg、86%)を得た。
中間体I15
オキソ{(3S)-3-[(3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}酢酸
Figure 2022532526000038

中間体I15を、中間体I11の合成に関して説明したのと同様に調製し、いかなる精製も行なうことなく次の工程で使用した。
3.1.5.中間体I19の合成
Figure 2022532526000039

中間体I16
tert-ブチル(3S)-3-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022532526000040

中間体I16を、中間体I8の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 100:0~60:40)で精製した。残留物をDCMと共蒸発させて、ベージュ色泡状物として中間体I16(1.2g、定量的)を得た。
中間体I17
(3S)-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000041

中間体I17を、中間体I9の合成に関して説明したのと同様に調製した。
中間体I18
エチル{(3S)-3-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)アセテート
Figure 2022532526000042

中間体I18を、中間体I10の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 50:50~0:100)で精製した。残留物をDCMと共蒸発させて、中間体I18(570mg、79%、79%純度)を得た。
中間体I19
{(3S)-3-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]ピロリジン-1-イル}(オキソ)酢酸
Figure 2022532526000043

中間体I19を、中間体I11の合成に関して説明したのと同様に調製し、いかなる精製も行なうことなく次の工程で使用した。
3.1.6.中間体I23の合成
Figure 2022532526000044

中間体I20
tert-ブチル(2S,3S)-3-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022532526000045

中間体I20を、中間体I8の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 90:10~50:50)で精製して、ベージュ色泡状物として中間体I20(337mg、83%、94%純度)を得た。
中間体I21
(2S,3S)-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-2-メチルピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000046

中間体I21を、中間体I9の合成に関して説明したのと同様に調製した。
中間体I22
エチル{(2S,3S)-3-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]-2-メチルピロリジン-1-イル}(オキソ)アセテート
Figure 2022532526000047

中間体I22を、中間体I10の合成に関して説明したのと同様に調製した。
粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 70:30~0:100)で精製した。残留物をEtO(5mL)と共蒸発させて、中間体I22(288mg、91%)を得た。
中間体I23
{(2S,3S)-3-[(3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]-2-メチルピロリジン-1-イル}(オキソ)酢酸
Figure 2022532526000048

中間体I23を、中間体I11の合成に関して説明したのと同様に調製し、いかなる精製も行なうことなく次の工程で使用した。
3.1.7.中間体I25~I28の合成
別途指示されない限り、下記の中間体を、中間体I11に関して報告した手順に従って、4つの反応工程で合成した。
Figure 2022532526000049
3.1.8.中間体I30の合成
工程1
Figure 2022532526000050

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DMF(3mL)中の(2S,3S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピロリジン-3-カルボン酸(130mg、0.46mmol)の溶液に、rtで、3-ブロモ-4,5-ジフルオロアニリン(191mg、0.92mmol)、HATU(348mg、0.92mmol)、及びDIPEA(0.24mL、1.37mmol)を添加した。
この反応混合物を一晩室温で撹拌し、EtOAc(100mL)で希釈した。有機層を分離し、NaHCO(飽和、水溶液、2回×50mL)、HCl(1M、水溶液、2回×50mL)、及びブライン(2回×50mL)で連続的に洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 90:10~50:50)で精製して、ベージュ色粉末としてtert-ブチル(2S,3S)-3-((3-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)カルバモイル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I29(165mg、78%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000051

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DCM(2mL)中のtert-ブチル(2S,3S)-3-((3-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)カルバモイル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I29(165mg、0.36mmol)の溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中に4N、1.36mL、5.43mmol)を添加した。この反応混合物を2時間にわたりrtで撹拌し、真空中で濃縮し、DCM(2回×20mL)と共蒸発させて、ベージュ色油状物として標題の化合物(2S,3S)-N-(3-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)-2-メチルピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩I30(146mg、100%、88%純度)を得た。
3.1.9.中間体I34の合成
工程1
Figure 2022532526000052

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
0℃で冷却したDCM(32mL)中のtert-ブチル(2S,4S)-4-ヒドロキシ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート(2g、9.94mmol)の溶液に、EtN(2.67mL、19.2mmol)及び塩化メタンスルホニル(1.11mL、14.4mmol)を添加し、この反応混合物を1.5時間にわたり0℃で撹拌した。水(55mL)を添加し、水層をDCM(2回×75mL)で抽出した。まとめた有機層を、HCl(1N、水溶液、50mL)、NaHCO(飽和、水溶液、50mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 80/20~40/60)で精製して、無色油状物としてtert-ブチル(2S,4S)-2-メチル-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート I31(1.97g、67%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000053

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DMF(13mL)中のtert-ブチル(2S,4S)-2-メチル-4-((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート I31(1.33g、4.48mmol)の溶液に、シアン化テトラブチルアンモニウム(2.22g、8.28mmol)を添加し、この反応混合物を24時間にわたり55℃で加熱した。
水(25mL)を添加し、水層をEtOAc(2回×30mL)で抽出した。まとめた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 80/20~40/60)で精製して、無色油状物としてtert-ブチル(2S,4S)-4-シアノ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I32(587mg、62%)を得た。
工程3
Figure 2022532526000054

tert-ブチル(2S,4S)-4-シアノ-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I32(587mg、2.78mmol)をHCl(37%水溶液、3mL)に溶解させ、この反応混合物を1時間にわたり100℃で撹拌した。この反応混合物を濃縮し、6時間にわたり真空下で乾燥させてベージュ色固体として(3S,5S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチルピロリジン-3-カルボン酸塩酸塩 I33(580g、100%、80%純度)を得、この固体を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
工程4
Figure 2022532526000055

この反応を、アルゴン雰囲気下で実施した。
0℃で冷却した、アセトン(5.5mL)及び水(5.5mL)の混合物中の(3S,5S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチルピロリジン-3-カルボン酸塩酸塩 I33(512mg、2.47mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチル ジカーボネート(742mg、0.34mmol)及びDIPEA(2.16mL、12.4mmol)を添加し、この反応混合物を4時間にわたりrtで撹拌した。
この反応混合物を、水(15mL)及びEtOAc(15mL)に溶解させた。水層を分離し、HCl(3N、水溶液)でpH約1まで酸性化した。水層を、EtOAc(2回×30mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮し、DCM(3回×15mL)と共蒸発させて、無色油状物として標題の化合物(3S,5S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-5-メチルピロリジン-3-カルボン酸 I34(560mg、78%、79%純度)を得た。
3.1.10.中間体I35~I40の合成
別途指示されない限り、下記の中間体を、中間体I30に関して報告した手順に従って、2つの反応工程で合成した。
Figure 2022532526000056
Figure 2022532526000057
*工程1:HATUの代わりに、プロピルホスホン酸無水物(PPACA)を使用した。
**工程2:別の方法を使用した:この反応を、H雰囲気(大気圧)下で無水条件下にて実施した。MeOH(15ml)中のベンジル(3R,4S)-3-メチル-4-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート(219mg、0.39mmol)をアルゴンでパージし、次いでPd/C(10%、21mg、0.02mmol)を添加し、この混合物をHでパージした。この反応物を、H下で16時間にわたり室温にて撹拌した。次いで、触媒をHyfloSuperCelによりろ過し、フィルタケーキをEtOAc(30ml)ですすぎ、ろ液を減圧下で濃縮し、次いでHCl(1,4-ジオキサン中に4N、7mL)と共蒸発させて、無色油状物として(3S,4R)-4-メチル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩 I40を得、この油状物を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
3.1.11.中間体I43の合成
工程1
Figure 2022532526000058

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DCM(3mL)中の(2S,3S)-1-[(tert-ブトキシ)カルボニル]-2-メチルピロリジン-3-カルボン酸(130mg、0.46mmol)の溶液に、rtで、トリクロロアセトニトリル(0.09mL、0.92mmol)及びトリフェニルホスフィン(240mg、0.912mmol)を添加し、弱い発熱反応が起きた。この反応混合物を2時間にわたり還流で撹拌して、tert-ブチル(2S,3S)-3-(クロロカルボニル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I41(113mg、定量的)を得、これをそのまま次の反応工程で使用した。
工程2
Figure 2022532526000059

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
0℃まで冷却したTHF(2mL)中の2,3,4-トリフルオロアニリン(0.04mL、0.43mmol)の溶液に、ピリジン(0.10mL、1.28mmool)を添加した。この溶液に、0℃で、予め0℃で冷却した中間体tert-ブチル(2S,3S)-3-(クロロカルボニル)-2-メチルピロリジン-1-カルボキシレート I41(113mg、0.46mmol)を滴下し、ガス発生を伴う発熱反応が起きた。得られた混合物を、18時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物を、真空中で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 100~70:30)で精製して、オレンジ色油状物としてtert-ブチル(2S,3S)-2-メチル-3-((2,3,4-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート I42(165mg、99%)を得た。
工程3
Figure 2022532526000060

この反応を、Ar下で無水条件下にて実施した。
DCM(6mL)中のtert-ブチル(2S,3S)-2-メチル-3-((2,3,4-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ピロリジン-1-カルボキシレート(165mg、0.42mmol)の溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中に4N、1.59mL、6.35mmol)を添加した。この反応混合物を1時間にわたりrtで撹拌し、真空中で濃縮し、DCM(3回×15mL)と共蒸発させて、ベージュ色粉末として標題の化合物(2S,3S)-2-メチル-N-(2,3,4-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩 I43(132mg、98%)を得た。
3.1.12.中間体I51の合成
工程1
Figure 2022532526000061

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
トルエン(350mL)中のベンジルアセトアセテート(30mL、174mmol)及びDBU(26.0mL、174mmol)の溶液に、rtで、トルエン(170mL)中の臭化アリル(15mL、174mmol)の溶液を添加し、この反応混合物を18時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物をろ過し、トルエン(150mL)ですすいだ。ろ液を水(250mL)、ブライン(250mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 95/5~90/10)で精製して、無色液体として(rac)-ベンジル 2-アセチルペンタ-4-エノエート I44(23.2g、57%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000062

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
トルエン(350mL)中の(rac)-ベンジル 2-アセチルペンタ-4-エノエート I44(22.8g、98.2mmol)及びAcOH(5.62mL、98.2mmol)の溶液に、rtで、(S)-(-)-1-フェニルエチルアミン(25.3mL、196mmol)を添加し、この反応混合物を、Dean-Starkを使用して24時間にわたり135℃まで加熱した。この反応混合物を、真空中で濃縮した。残留物をEtO(100mL)に入れ、超音波処理した。沈殿物をろ過により除去し、次いでろ液を濃縮し、EtO(40mL)に入れ、超音波処理した。生じた固体を、ろ過により除去した。ろ液を濃縮し、真空下で乾燥させて、黄色油状物としてベンジル(S)-2-(1-((1-フェニルエチル)アミノ)エチリデン)ペンタ-4-エノエート I45(41.8g、99%、79%純度)を得、この油状物を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
工程3
Figure 2022532526000063

この反応を、Ar雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DCM(800mL)中のベンジル(S)-2-(1-((1-フェニルエチル)アミノ)エチリデン)ペンタ-4-エノエート I45(41.7g、97.8mmol)の溶液に、rtで、NaHCO(9.86g、117mmol)を添加し、次いでI(29.8g、117mmol)を添加し、この反応混合物を18時間にわたりrtで撹拌した。
この反応混合物をNa(1M、水溶液、2回×500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 95/5~85/15)で精製して、淡黄色油状物としてベンジル 5-(ヨードメチル)-2-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I46(30.3g、67%)を得た。
工程4
Figure 2022532526000064

この反応を、水素雰囲気下で実施した。
MeOH(150mL)中のベンジル 5-(ヨードメチル)-2-メチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I46(10g、21.7mmol)の溶液に、rtで、EtN(6.04mL、43.4mmol)を添加した。この反応混合物を2回アルゴンでパージして戻し充填し(backfill)、次いでラネーニッケルのスラリー(約1g、水懸濁液)を添加した。
この反応混合物を2回アルゴンでパージして戻し充填し、次いで水素でパージして戻し充填し、6時間にわたりrtで撹拌した。触媒をCelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、MeOH(50mL)ですすぎ、ろ液を真空中で濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)に懸濁させ、生じた固体(EtN.HCl)をろ過により除去した。ろ液を、真空中で濃縮した。粗混合物を、クロマトグラフィー(シリカ、乾燥ロード、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 100/0~85/15)で精製した。残留物を24時間にわたり真空(9×10-2mbar、rt)下で乾燥させて、ジアステレオ異性体の混合物としてベンジル 2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I47R*/I47S*(6g、83%)を得、この混合物を、SFC(固定相:Chiralpak Diacel IC 20×250mm、移動相:CO、EtOH+0.4 iPrNH)により対応する光学異性体へと分離して、ベンジル(R*)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I47R*及びベンジル(S*)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I47S*を得た。
工程5
Figure 2022532526000065

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
CHCN(40mL)中のベンジル(R*)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロール-3-カルボキシレート I47R*(2.90g、8.65mmol)の溶液に、室温で、AcOH(1.49mL、25.9mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.58g、21.6mmol)を10分かけて少量ずつ添加した。この反応混合物を3時間にわたり0℃で撹拌し、次いで2時間にわたり室温で撹拌した。粗物質(2種のジアステレオ異性体の混合物を含む)をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 10/0~0/100)で精製して、下記の3つの画分を得た:所望のベンジル(2S,3S,5S)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)ピロリジン-3-カルボキシレート(705mg、22%)の第1の画分;フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 10/0~90/10)で再度精製してベンジル(2S,3S,5S)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)ピロリジン-3-カルボキシレート I48(578mg、20%)を得た同一の化合物の第2の画分;ベンジル(2R,3R,5S)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)ピロリジン-3-カルボキシレート I49(1.2g)の第3の不純画分。
注記:構造分割を、2D NMR解析により実現した。
工程6
Figure 2022532526000066

この反応を、水素雰囲気下で無水条件下にて実施した。
MeOH(2mL)中のベンジル(2S,3S,5S)-2,5-ジメチル-1-((S)-1-フェニルエチル)ピロリジン-3-カルボキシレート I48(705mg、1.89mmol)の溶液を、窒素でパージして戻し充填し、次いで室温でPd/C(10%、70mg、0.07mmol)を添加した。この反応混合物を窒素でパージして戻し充填し、次いで水素でパージして戻し充填し、水素雰囲気下で60時間にわたり室温にて撹拌した。触媒をCelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、MeOH(70mL)ですすいだ。ろ液を濃縮して、黄色固体として(2S,3S,5S)-2,5-ジメチルピロリジン-3-カルボン酸 I50(428mg、100%、63%純度)を得、この固体を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
工程7
Figure 2022532526000067

この反応を、アルゴン雰囲気下で実施した。
アセトン(2mL)及び水(2mL)中の(2S,3S,5S)-2,5-ジメチルピロリジン-3-カルボン酸 I50(314mg、2.19mmol)の溶液に、0℃で、EtN(0.92mL、6.58mmol)及びジ-tert-ブチル ジカーボネート(574mg、2.63mmol)を成功裏に添加した。得られた反応混合物を、2時間にわたり0℃で撹拌した。この混合物を室温まで温め、2時間にわたり撹拌した。水(20mL)及びEtOAc(20mL)を添加し、層を分離した。水層を、HCl(3N、水溶液)でpH=1まで酸性化し、次いでEtOAc(3回×50mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、ベージュ色油状物として(2S,3S,5S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-2,5-ジメチルピロリジン-3-カルボン酸 I51(565mg、98%)を得、この油状物を、さらなる工程を行なうことなく次の工程で使用した。
3.1.13.中間体I52-I60の合成
別途指示されない限り、下記の中間体を、中間体I43に関して報告した手順に従って、3つの反応工程で合成した。
Figure 2022532526000068
Figure 2022532526000069
*工程2:ピリジン及びTHFの代わりに、DIPEA及びDCMを使用した。
3.1.14.中間体I64の合成
工程1
Figure 2022532526000070

この反応を、アルゴン下で無水条件下にて実施した。
0℃まで冷却したDCM(40mL)中の中間体I24(1.98g、10.81mmol)の溶液に、ピリジン(2.18mL、27.03mmol)を添加し、次いでエチル塩化オキサリル(1.45mL、12.97mmol)を添加し、この反応混合物を1.5時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物を、NaHCO(飽和、水溶液、40mL)でクエンチした。水層を、DCM(2回×40mL)で抽出した。まとめた有機層をHCl(1N、水溶液、40mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 85/15~60/40)で精製して、黄色油状物としてエチル 2-((1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテート I61(1.65g、65%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000071

この反応を、アルゴン下で無水条件下にて実施した。
THF(18mL)中のエチル 2-((1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテート(365mg、1.56mmol)の溶液に、ピバル酸アジドメチル(0.26mL、1.71mmol)、ヨウ化銅(1.19g、6.23mmol)、DIPEA(1.09mL、6.23mmol)、及びNBS(1.11g、6.23mmol)を添加し、この反応混合物を2時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物を、水(30mL)で希釈した。水層を、EtOAc(4回×40mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100/0~95/5)で精製して、褐色固体として(4-(1-(2-エトキシ-2-オキソアセトアミド)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-ヨード-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I62(700mg、87%)を得た。
工程3
Figure 2022532526000072

この反応を、アルゴン雰囲気下で実施した。
CHCN(4mL)及び水(4mL)の混合物中の(4-(1-(2-エトキシ-2-オキソアセトアミド)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-ヨード-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I62(418mg、0.811mmol)の溶液に、塩化カリウム(302mg、4.06mmol)を添加した。この反応混合物を、マイクロ波照射(biotage initiator EXP60 system)下で160℃にて30分にわたり撹拌した。この反応混合物を、水(50mL)で希釈した。水層を、EtOAc(3回×50mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100/0~97/3)で精製して、黄色油状物として(5-クロロ-4-(1-(2-エトキシ-2-オキソアセトアミド)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I63(147mg、43%)を得た。
工程4
Figure 2022532526000073

水(2mL)及びMeOH(4mL)の混合物中の(5-クロロ-4-(1-(2-エトキシ-2-オキソアセトアミド)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I63(290mg、0.65mmol)の溶液に、水酸化カリウム(181mg、3.23mmol)を添加し、この反応混合物を1.5時間にわたりrtで撹拌した。次いで、メタノールを除去し、水を添加した(15mL)。水層をEtOAc(15mL)で洗浄し、HCl(1N,水溶液)でpH約1まで酸性化した。水層を、EtOAc(3×30mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物をシクロヘキサン(3回×5mL)と共蒸発させて、2-((1-(5-クロロ-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 I64(175mg、81%、84%純度)を得、これを、さらなる精製を行なうことなく次の反応工程で使用した。
中間体I69の合成
工程1
Figure 2022532526000074

MeOH中のtert-ブチル(4,4,4-トリフルオロ-1-オキソブタン-2-イル)カルバメート(1g、4.15mmol)及びKCO(145mg、8.29mmol)の懸濁液に、0℃で、ジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(0.62mL、4.15mmol)を添加した。30分後、この反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌し続けた。この反応混合物を、蒸発乾固させた。残留物を、ジエチルエーテル(5mL)と水(5mL)との間で分配させた。有機層をNaSOで脱水し、ろ過し、蒸発乾固させた。残留物を、そのまま次の工程で使用した。
工程2
Figure 2022532526000075

tert-ブチル(5,5,5-トリフルオロペンタ-1-イン-3-イル)カルバメート I65(0.75g、3.16mmol)、アジドトリメチルシラン(1.23mL、8.85mmol)、及びヨウ化銅(30.11mg、0.16mmol)を、DMF(5mL)及びMeOH(0.5mL)に分注し、100℃で5時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配を使用するシリカで精製して、白色粉末としてtert-ブチル(3,3,3-トリフルオロ-1-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)カルバメート I66(490mg、55%収率)を得た。
工程3
Figure 2022532526000076

tert-ブチル(3,3,3-トリフルオロ-1-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)カルバメート I66(3.47g、12.38mmol)をHCl(iPrOH中に6M、33mL、198.11mmol)に溶解させ、2時間にわたりrtで撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をDIPE(3回×50mL)と共蒸発させた。残留物を、15分にわたりDIPE(60mL)で粉砕した。懸濁液をろ過し、残留物を一晩50℃にて真空中で乾燥させて、淡緑色粉末として3,3,3-トリフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロパン-1-アミン塩酸塩 I67(2.44g、91%収率)を得た。
工程4
Figure 2022532526000077

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DCM(13mL)中の3,3,3-トリフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロパン-1-アミン塩酸塩 I67(400mg、1.85mmol)の溶液に、0℃で、EtN(772μL、5.54mmol)及びエチル塩化オキサリル(217μL、1.94mmol)を添加した。この反応物を、0℃で2時間にわたり撹拌した。この反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(2回×100mL)で抽出した。まとめた有機層をHCl(1N、水溶液、100mL)、NaHCO(飽和、水溶液、100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、白色固体としてエチル 2-オキソ-2-((3,3,3-トリフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)アミノ)アセテート I68(555mg、90%、84%純度)を得、この固体をそのまま次の工程で使用した。
工程5
Figure 2022532526000078

この反応を、アルゴン雰囲気下で実施した。
EtOH(5mL)及びHO(5mL)の混合物中のエチル 2-オキソ-2-((3,3,3-トリフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)アミノ)アセテート I68(520mg、1.86mmol)の溶液に、0℃で、水酸化リチウム(89.0mg、3.71mmol)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、氷浴を室温にした。追加の水酸化リチウム(44.3mg、1.86mmol)を添加し、この反応物を室温で4時間にわたり撹拌した。この反応混合物を水(30mL)で希釈し、HCl(3N、水溶液)でpH約1まで酸性化し、EtOAc(3回×100mL)で抽出した。まとめた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、白色固体として2-オキソ-2-((3,3,3-トリフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロピル)アミノ)酢酸 I69(511mg、95%、87%純度)を得、この固体をそのまま次の工程で使用した。
中間体I71の合成
工程1
Figure 2022532526000079

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DMF(4mL)及びEtOH(0.4mL)の混合物中の中間体エチル 2-((1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテート I61(1.64g、4.75mmol)の溶液に、室温で、アジドトリメチルシラン(0.94mL、7.14mmol)及びヨウ化銅(45mg、0.24mmol)を添加した。この反応混合物をマイクロ波反応バイアル中に密封し、11時間にわたり100℃で加熱した。この混合物を室温まで冷却し、次いでEtOAc(300mL)で希釈した。有機層をブライン(2回×80mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~98:2)で精製して、白色粉末としてエチル 2-((3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテート I70(984mg、76%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000080

中間体2-((3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 I71を、エチル 2-((3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテートから、中間体I69に関して報告した手順に従って合成した。
3.1.15.中間体I78の合成
工程1
Figure 2022532526000081

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
0℃まで冷却したTHF(200mL)中のメチル 1-([(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ)-3,3-ジフルオロシクロブタン-1-カルボキシレート(20.0g、75.4mmol)の溶液に、LiBH(THF中に4M、75.4mL、301.6mmol)を滴下した。この混合物を20分にわたり0℃で撹拌し、次いで1.5時間にわたりrtで撹拌した。この混合物を約15℃まで冷却し、クエン酸(1M、水溶液、150mL)を非常に穏やかに添加した。水(150mL)を添加し、水層をDCM(3回×200mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、白色固体としてtert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバメート I72(19.57g、定量的)を得、この固体をそのまま次の反応工程で使用した。
工程2
Figure 2022532526000082

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DCM(150mL)中のtert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバメート I72(19.6g、75.4mmol)の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン(48.0g、113mmol)を添加し、この反応混合物を5時間にわたりrtで撹拌した。Na(1M、水溶液、400mL)を添加し、次いでNaHCO(飽和、水溶液、200mL)を添加した。水層を、DCM(3回×300mL)で抽出した。まとめた有機層をNaHCO(飽和、水溶液、200mL)、ブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空中で濃縮した。残留物を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 100/0~75/25)で精製して、tert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-ホルミルシクロブチル)カルバメート I73(7.55g、41%)を得た。
工程3
Figure 2022532526000083

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
0℃まで冷却したMeOH(100mL)中のtert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-ホルミルシクロブチル)カルバメート I73(3.85g、16.0mmol)及びKCO(5.02g、36.33mmol)の溶液に、ジメチル(1-ジアゾ-2-オキソプロピル)ホスホネート(2.73mL、18.17mmol)を添加した。30分後、この反応混合物をrtまで温め、4時間にわたり撹拌した。この反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮した。水(100mL)を添加し、水層をDCM(2回×100mL)で抽出した。まとめた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、オレンジ色固体としてtert-ブチル(1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)カルバメート I74(3.52g、91%)を得、この固体をそのまま次の反応工程で使用した。
工程4
Figure 2022532526000084

中間体(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-ヨード-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I75を、tert-ブチル(1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)カルバメート I74から、中間体I62に関して報告した手順に従って合成した。
工程5
Figure 2022532526000085

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
1,4-ジオキサン(3mL)中の(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-ヨード-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I75(346mg、0.60mmol)の溶液に、KPO(254mg、1.20mmol)及びトリメチルボロキシン(0.418mL、2.99mmol)を添加した。10分にわたりこの反応混合物中でアルゴンをバブリングし、PdCl(dppf)(22mg、0.03mmol)を添加し、この反応混合物を6時間にわたり100℃で撹拌した。追加のトリメチルボロキシン(0.418mL、2.99mmol)、KPO(254mg、1.20mmol)を添加した。5分にわたりこの反応混合物中でアルゴンをバブリングし、追加のPdCl(dppf)(22mg、0.03mmol)を添加し、この反応混合物を18時間にわたり100℃で撹拌した。この反応混合物を、Celite(登録商標)のパッドに通してろ過した。ろ液を真空中で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100/0~96/4)で精製して、オレンジ色油状物として(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレート I76(276mg、80%、70%純度)を得た。
工程6
Figure 2022532526000086

中間体tert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-(5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)カルバメート I77を、中間体I64(4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3,3-ジフルオロシクロブチル)-5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル ピバレートに関して報告した手順に従って合成した。
工程7
Figure 2022532526000087

この反応を、アルゴン雰囲気下で実施した。
HCl(1,4-ジオキサン中に4N、1.98mL、7.93mmol)及びDCM(2mL)の混合物中のtert-ブチル(3,3-ジフルオロ-1-(5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)カルバメート I77(126mg、0.41mmol)の溶液を、2時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた固体をDIPE(2回×5mL)と共蒸発させて、黄色固体として3,3-ジフルオロ-1-(5-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブタン-1-アミン塩酸塩I78を得、この固体をそのまま次の反応工程で使用した。
3.1.16.中間体I83の合成
工程1
Figure 2022532526000088

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
THF(40mL)中の2-アミノ-4,4-ジフルオロ-2-メチルブタン-1-オール塩酸塩(1.26g、7.17mmol)の溶液に、ジ-tert-ブチル ジカーボネート(2.35g、10.76mmol)及びDIPEA(3.13mL、17.94mmol)を添加した。この反応混合物を、一晩室温で撹拌した。水(100mL)及びEtOAc(100mL)を添加し、有機層を分離した。水層を、EtOAc(3回×100mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。
粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 95:05~70:30)で精製して、白色粉末としてtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2-メチルブタン-2-イル)カルバメート I79(1.46g、77%)を得た。
工程2
Figure 2022532526000089

DCM(50mL)中のtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-1-ヒドロキシ-2-メチルブタン-2-イル)カルバメート I79(1.46g、5.49mmol)の溶液に、0℃で、デス・マーチンペルヨージナン(3.26g、7.69mmol)を添加した。この混合物を室温まで温め、6時間にわたり撹拌した。この反応混合物を、Na(1N水溶液)でクエンチした。水層を、DCM(3回×50mL)で抽出した。まとめた有機層をNaHCO(飽和、水溶液、2回×100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、濃縮乾固させた。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 95:5~60:40)で精製して、白色粉末としてtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-2-メチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバメート I80(1.2g、87%)を得た。
工程3
Figure 2022532526000090

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
MeOH(20mL)中のtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-2-メチル-1-オキソブタン-2-イル)カルバメート I80(1.20g、4.78mmol)の溶液に、0℃で、KCO(1.32g、9.55mmol)及びジメチル(アセチルジアゾメチル)ホスホネート(0.75mL、5.01mmol)を添加した。この混合物を室温まで温め、18時間にわたり撹拌した。この反応混合物を、濃縮乾固させた。残留物を水で希釈し、EtO(3回×50mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮した。残留物をDCM(50mL)に入れ、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させて、白色粉末としてtert-ブチル(5,5-ジフルオロ-3-メチルペンタ-1-イン-3-イル)カルバメート I81(1.02g、92%)を得、この粉末を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
工程4
Figure 2022532526000091

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DMF(8mL)及びMeOH(0.8mL)の混合物中のtert-ブチル(5,5-ジフルオロ-3-メチルペンタ-1-イン-3-イル)カルバメート I81(1.02g、4.37mmol)の溶液に、室温で、アジドトリメチルシラン(1.61mL、12.24mmol)及びヨウ化銅(42mg、0.22mmol)を添加した。この反応混合物を、7時間にわたり100℃で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、有機層をブライン(2回×100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~95:05)で精製した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 90:10~50:50)で再度精製して、黄色油状物としてtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-2-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ブタン-2-イル)カルバメート I82(630mg、52%)を得た。
工程5
Figure 2022532526000092

この反応を、アルゴン下で無水条件下にて実施した。
DCM(12mL)中のtert-ブチル(4,4-ジフルオロ-2-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ブタン-2-イル)カルバメート I82(630mg、2.28mmol)の溶液に、HCl(1,4-ジオキサン中に4N、8.55mL、34.20mmol)を添加した。この反応混合物を、4時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させ、DCM(2回×20mL)と共蒸発させて、白色粉末として4,4-ジフルオロ-2-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)ブタン-2-アミン塩酸塩 I83(540mg、定量的)を得、この粉末を、さらなる精製を行なうことなく次の工程で使用した。
中間体I88の合成
工程1
Figure 2022532526000093

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
THF(10mL)中の1-{[(tert-ブトキシ)カルボニル]アミノ}-3-(ジフルオロメチル)シクロブタン-1-カルボン酸(1g、3.77mmol)の溶液に、0℃で、DIPEA(788μL、4.52mmol)を添加し、クロロギ酸エチル(397μL、4.15mmol)を滴下した。この反応物を、2時間にわたり0℃で撹拌した。形成された沈殿物をろ過し、THF(5mL)で洗浄した。ろ液を0℃まで冷却し、続いて水素化ホウ素リチウムの溶液(THF中に4N、1.88mL、7.54mmol)をさらに滴加した。この反応物を、4時間にわたりrtで撹拌した。この反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3回×100mL)で抽出した。まとめた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:シクロヘキサン/EtOAc、勾配 100/0~5/5)で精製して、白色固体としてtert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバメート I84(804mg、70%、83%純度)を得た。
工程2
Figure 2022532526000094

中間体tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-ホルミルシクロブチル)カルバメート I85を、tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル)カルバメート I84から、中間体I80の合成に関して説明したのと同様に調製した。
工程3
Figure 2022532526000095

中間体tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-エチニルシクロブチル)カルバメート I86を、tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-ホルミルシクロブチル)カルバメート I85から、中間体I81の合成に関して説明したのと同様に調製した。
工程4
Figure 2022532526000096

中間体tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)カルバメート I87を、tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-エチニルシクロブチル)カルバメート I86から、中間体I82の合成に関して説明したのと同様に調製した。
工程5
Figure 2022532526000097

中間体3-(ジフルオロメチル)-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブタン-1-アミン塩酸塩 I88を、tert-ブチル(3-(ジフルオロメチル)-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)カルバメート I87から、中間体I83の合成に関して説明したのと同様に調製した。
3.1.16.中間体I89の合成
Figure 2022532526000098

EtOH(7mL)及びHO(2mL)の混合物中のエチル 2-((1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソアセテート I61(675mg、2.92mmol)の溶液に、0℃で、NaOH(EtOH中に1M、4.38mL、4.38mmol)を滴下した。この反応混合物を、1時間にわたり0℃で撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で希釈し、HCl(1M、水溶液、7mL)でpH=1まで酸性化し、次いでDCM(3回×40mL)で抽出し、次いでEtOAc/EtOH(9/1;3回×20mL)で抽出した。まとめた有機層を脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮して、ベージュ色固体として2-((1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ)-2-オキソ酢酸 I89(492mg、83%)を得た。
3.2.化合物の合成
3.2.1.化合物C1の合成
(3S)-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]ピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000099

DMF(10mL)中の中間体I4(570mg、1.87mmol)、3,3-ジフルオロ-1-(2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブタン-1-アミンI7二塩酸塩(577mg、2.33mmol)、HATU(852mg、2.24mmol)、及びDIPEA(1.61mL、9.34mmol)の混合物を、一晩室温で撹拌した。揮発性物質を、減圧下で除去した。残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:ヘプタン/EtOAc)で精製した。2回目の精製を、分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD-10μm、50×150mm、移動相:NHHCO(水中に0.25%)/MeOH)により実施して、白色泡状物として化合物C1(254mg、49%)を得た。
LCMS(方法A):Rt=0.77分、C2018に関するm/z計算値461、m/z実測値462 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 14.68-15.03(m,1H),10.46(d,J=9.7Hz,1H),9.68(s,1H),8.12(td,J=5.7,2.9Hz,1H),7.80-7.88(m,1H),7.68-7.78(m,1H),7.50(td,J=9.1,2.2Hz,1H),3.39-3.98(m,4H),3.14-3.28(m,5H),1.99-2.26(m,2H).
3.2.2.HCl塩としての化合物C1の合成
(3S)-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]ピロリジン-3-カルボキサミド塩酸塩
Figure 2022532526000100

化合物C1をDCMに溶解させ、HCl(1,4-ジオキサン中に4M、1mL、4.00mmol)を添加した。揮発性物質を、減圧下で除去した。残留物をDIPE中で粉砕し、ろ過して、化合物C1・HClを得た。
LCMS(方法B):Rt=1.51分、C2018に関するm/z計算値461、m/z実測値462 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 10.56(d,J=14.1Hz,1H),9.69(s,1H),8.13(td,J=5.9,2.6Hz,1H),7.82-7.90(m,1H),7.74(d,J=8.6Hz,1H),7.50(td,J=9.1,1.8Hz,1H),3.39-3.99(m,4H),3.11-3.34(m,5H),1.96-2.29(m,2H).
3.2.3.化合物C2の合成
(3S)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]-N-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000101

化合物C2を、化合物C1の合成に関して同様に説明したように調製した。この反応混合物をシリカカードリッジにロードし、この混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:ヘプタン/EtOAc)で精製した。2回目の精製を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:ヘプタン/(EtOAc:EtOH、3:1))により実施して、白色粉末として化合物C2(182mg、52%)を得た。
LCMS(方法A):Rt=0.82分、C2021に関するm/z計算値450、m/z実測値451 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.90-15.72(m,1H),10.05(br d,J=10.3Hz,1H),9.69(s,1H),7.75(br d,J=7.7Hz,1H),7.47-7.58(m,1H),7.34-7.45(m,1H),7.06(br t,J=9.0Hz,1H),3.53-3.98(m,4H),3.11-3.33(m,5H),2.21(s,3H),1.97-2.16(m,2H).
3.2.4.化合物C3の合成
(2S,3S)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]-2-メチル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000102

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DMF(4mL)中の中間体I11(260mg、0.79mmol)及び中間体I7塩酸塩(182mg、0.87mmol)の混合物に、HATU(599mg、1.58mmol)及びDIPEA(0.55mL、3.15mmol)を添加した。この反応混合物を、18時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を水(10mL)で希釈し、水層をEtOAc(2回×15mL)で抽出した。まとめた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗混合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~95:5)で精製した。残留物をNH(MeOH中に7M、5mL)に溶解させ、この溶液を1時間にわたり室温で撹拌し、濃縮乾固させ、EtOAc(2回×5mL)と共蒸発せ、一晩50℃にて真空下で乾燥させた。最後に、生成物を、分取SFC(固定相:Chiralpak Daicel IC 20×250mm;移動相:CO、EtOH+0.4% i-PrNH)で精製して、化合物C3(210mg、55%)及び副生成物C3’(8mg、2%)を得た。
C3:
LCMS(方法D):Rt=1.80分、C2019に関するm/z計算値486、m/z実測値487 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d6,27℃)δ ppm 0.90-1.08(m,3H)1.88-2.07(m,1H)2.20-2.38(m,1H)3.03-3.93(m,7H)4.45-4.94(m,1H)7.38-7.59(m,2H)7.63-7.91(m,1H)9.63-9.80(m,1H)10.25-10.50(m,1H)14.48-15.37(m,1H)(回転異性体の混合物)。
C3’:
H NMR(400MHz,DMSO-d6,27℃)δ ppm 1.15-1.34(m,3H)1.93-2.13(m,1H)2.15-2.30(m,1H)2.75-2.90(m,1H)3.09-3.85(m,6H)4.18-4.66(m,1H)7.37-7.59(m,2H)7.61-7.82(m,1H)9.61-9.74(m,1H)10.35-10.51(m,1H)13.45-16.27(m,1H)(回転異性体の混合物)。
3.2.5.化合物C4の合成
Figure 2022532526000103

中間体I25
(3S)-1-{[(1-エチニル-3,3-ジフルオロシクロブチル)アミノ](オキソ)アセチル}-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000104

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DMF(2.5mL)中の中間体I15(0.23g、0.73mmol)の溶液に、中間体I24(146g、0.87mmol)、PPACA(0.38mL、2.18mmol、50%純度)、及びDIPEA(0.65mL、1.09mmol)を添加した。この反応混合物を75時間にわたり室温で撹拌し、EtOAc(80mL)で希釈した。有機層を、NaHCO(飽和、水溶液、2回×80mL)、HCl(1N、水溶液、2回×80mL)、及びブライン(2回×80mL)で連続的に洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~95:5)で精製して、中間体I25(200mg、59%、92%純度)を得た。
化合物C4
(3S)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ピロリジン-3-カルボキミド
Figure 2022532526000105

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DMF(0.4mL)及びMeOH(0.045mL)の混合物中の中間体I25(0.20g、0.43mmol、92%純度)の溶液に、アジドトリメチルシラン(85μL、0.64mmol)及びCuI(4.10mg、22μmol)を添加した。この反応混合物を、20分にわたり、次いで10分にわたり、及び再度10分にわたり、シングルモードマイクロ波(Biotage Initiator EXP60システム)を使用して100℃で撹拌した。この反応混合物を、PTFEフィルタ下でろ過した。ろ液をEtOAc(100mL)で希釈し、有機層をNHOH(水溶液、2回×100mL)及びブライン(2回×100mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。粗物質を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~95:5)で精製した。2回目の精製を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(C18、移動相:CHCN(0.05% HCOOH/HO(0.1% HCOOH)、勾配 0:100~40:60)により実施した。残留物をEtOAc(30mL)に可溶化させ、有機層をNHHCO(HO中に0.2重量%)(3回×30mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させ、一晩50℃にて真空下で乾燥させた。生成物をEtOH(3回×5mL)と共蒸発させ、一晩50℃にて真空下で乾燥させて、化合物C4(80mg、39%)を得た。
LCMS(方法C):Rt=9.0分、C1917に関するm/z計算値472、m/z実測値473 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d,80 ℃)δ ppm 14.50-14.98(m,1H),10.07-10.37(m,1H),9.43(br s,1H),7.71(br d,J=5.8Hz,1H),7.42-7.57(m,2H),3.78-4.01(m,2H),3.55-3.76(m,2H),3.13-3.39(m,5H),2.00-2.29(m,2H).
3.2.6.化合物C5の合成
(3S)-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]ピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000106

この反応を、無水条件下及びAr雰囲気下で実施した。
DMF(10mL)中の中間体I19(230mg、0.57mmol、78%純度)の溶液に、中間体I7塩酸塩(240mg、1.14mmol)、PPACA(1.19mL、1.99mmol、50%純度)、及びDIPEA(497μL、2.85mmol)を添加した。この反応混合物を、18時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物を、別の画分(0.16mmol)と組み合わせ、水(30mL)で希釈した。水相を、EtOAcで抽出した(3回×40mL)で抽出した。まとめた有機層をブライン(2回×40mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、真空下で濃縮した。粗混合物を、逆相フラッシュカラムクロマトグラフィー(C18、移動相:MeCN/水、勾配 2:98~100:0)で精製した。残留物をEtOHと共蒸発させ、50℃にて4日にわたり真空下で乾燥させて、白色固体として化合物C5(167mg、49%)を得た。
LCMS(方法C):Rt=8.90分、C1918ClFに関するm/z計算値470、m/z実測値471 [M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d,81 ℃)δ ppm 14.49-14.95(m,1H),10.06(br d,J=7.1Hz,1H),9.42(s,1H),7.83-7.97(m,1H),7.71(br d,J=4.6Hz,1H),7.43-7.54(m,1H),7.33(td,J=9.1,1.6Hz,1H),3.78-4.02(m,2H),3.56-3.76(m,2H),3.15-3.39(m,5H),1.98-2.30(m,2H).
3.2.7.化合物C6の合成
(2S,3S)-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-1-[{[3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル]アミノ}(オキソ)アセチル]-2-メチルピロリジン-3-カルボキサミド
Figure 2022532526000107

化合物C6を、化合物C3の合成に関して説明したのと同様に調製した。
最後に、生成物を分取SFC(固定相:Chiralpak Daicel IC 20×250mm;移動相:CO、i-PrOH+0.4% i-PrNH)で精製して、化合物C6(112mg、30%)及び副生成物C6’(13mg、4%、90%純度)を得た。
C6:
LCMS(方法D):Rt=1.58分;C2120に関するm/z計算値475、m/z実測値476[M+H]H NMR(400MHz,DMSO-d,27℃)δ ppm 0.93-1.07(m,3H)1.92-2.05(m,1H)2.22-2.39(m,1H)3.08-3.30(m,5H)3.37-3.88(m,2H)4.47-4.91(m,1H)7.46-7.55(m,1H)7.73(br s,1H)7.79-7.89(m,1H)8.06-8.16(m,1H)9.62-9.83(m,1H)10.31-10.46(m,1H)14.59-15.19(m,1H)(回転異性体の混合物)。
C6’:
LCMS(方法D):Rt=1.54分、C2120に関するm/z計算値475、m/z実測値476 [M+H]H NMR(600MHz,DMSO-d,87℃)δ ppm 10.05-10.28(m,1H),9.24-9.48(m,1H),8.01-8.09(m,1H),7.77-7.87(m,1H),7.59-7.72(m,1H),7.38-7.46(m,1H),4.22-4.69(m,1H),3.37-3.87(m,2H),3.13-3.29(m,4H),2.78-2.90(m,1H),2.13-2.28(m,1H),1.98-2.12(m,1H),1.21-1.32(m,3H)(回転異性体の混合物)。
3.2.7.化合物C7~C10の合成
下記の表中の最終化合物を、化合物C4に関して報告した手順に従って、2つの反応工程で合成した。
Figure 2022532526000108
3.2.8.化合物C21及び類似体の合成
Figure 2022532526000109

この反応を、アルゴン雰囲気下で無水条件下にて実施した。
DMF(1.5mL)中の中間体I30(146mg、0.36mmol)の溶液に、室温で、I71(113mg、0.43mmol)、DIPEA(0.25mL、1.45mmol)、及びPPACA(0.323mL、0.542mmol)を添加した。この反応混合物を、3時間にわたり室温で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、有機層を、NaHCO(飽和、水溶液、2回×50mL)、HCl(1N、水溶液、2回×50mL)、及びブライン(2回×50mL)で洗浄し、脱水し(NaSO)、ろ過し、濃縮乾固させた。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、移動相:DCM/MeOH、勾配 100:0~95:05)で精製した。所望の生成物を含む画分を、EtOHと共蒸発させ、一晩50℃にて真空下で乾燥させて、白色粉末として標題の化合物(2S,3S)-N-(3-ブロモ-4,5-ジフルオロフェニル)-1-(2-((3,3-ジフルオロ-1-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)シクロブチル)アミノ)-2-オキソアセチル)-2-メチルピロリジン-3-カルボキサミド(120mg、61%)を得た。
下記の表中の最終化合物を、化合物C21に関して報告した手順に従って合成した。
Figure 2022532526000110
Figure 2022532526000111
Figure 2022532526000112
Figure 2022532526000113
Figure 2022532526000114
Figure 2022532526000115
3.2.9.キラル化合物の分離
下記のキラル化合物を、対応する混合物のSFC分離により得た。
Figure 2022532526000116
Figure 2022532526000117
Figure 2022532526000118
Figure 2022532526000119
3.3.LCMSデータ
Figure 2022532526000120

24
3.4.SFCデータ
Figure 2022532526000121
3.5.H NMRデータ
Figure 2022532526000122
Figure 2022532526000123
Figure 2022532526000124
Figure 2022532526000125
Figure 2022532526000126
Figure 2022532526000127
4.式(I)の化合物の抗HBV活性
手順
抗HBV活性を、ドキシサイクリン(doxicycline)の非存在下(Tet-offシステム)でHBVを複製する、安定した誘導性HBV産生細胞株であるHepG2.117細胞株を使用して測定した。HepG2細胞株は、番号HB-8065でATCC(登録商標)から入手可能である。HepG2細胞株のトランスフェクションは、Sun and Nassal 2006 Journal of Hepatology 45(2006)636-645“Stable HepG2- and Huh7-based human hepatoma cell lines for efficient regulated expression of infectious hepatitis B virus”で説明された通りであり得る。
抗ウイルスアッセイのために、HBV複製を誘導し、系列希釈した化合物による処理を96ウェルプレート内で実施した。3日間処理した後、リアルタイムPCR並びにHBV特異的プライマーセット及びプローブを使用する細胞内HBV DNAの定量により、抗ウイルス活性を決定した。
化合物の細胞毒性を、化合物の存在下で3日間インキュベートした、HepG2細胞又はHdpG2.117細胞を使用して試験した。細胞の生存能力を、Perkin Elmer ATPlite Luminescence Assay System”を使用して評価した。
結果
Figure 2022532526000128
Figure 2022532526000129
HBcスペックリングの誘導又は非誘導
HepG2.117細胞を、ドキシサイクリンの非存在下にて、DMSO又は試験化合物の存在下で培養した。
ホルムアルデヒド固定及びTriton-X-100透過処理の後、B型肝炎ウイルスコアタンパク質(HBc)を、一次抗HBc抗体で免疫標識した。ALEXA 488がコンジュゲートされた二次抗体を、一次HBVコアシグナルの蛍光検出のために使用した。CELLMASK Deep Red及びHOECHST 33258を、それぞれ細胞質及び核の検出のために使用し、これらは、細胞区画の区分けを可能にした。異なる形態学的表現型を検出することを可能にする画像解析ソフトウェアを使用して、細胞質又は核におけるHBVコアのレベルを測定した(ハイコンテントイメージングアッセイ)。

Claims (17)

  1. 式(I)
    Figure 2022532526000130

    の化合物であって、その立体異性体又は互変異性体を含む化合物
    (式中、
    Figure 2022532526000131

    は、1個若しくは複数個のヘテロ原子を任意選択的に含む6員のアリール環を表し、前記ヘテロ原子若しくは複数の前記ヘテロ原子のそれぞれは、窒素であり;
    、R、及びRは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、CHF、CHF、CF、CN、C1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルからなる群から選択され、
    は、H及びFからなる群から選択され;
    5a及びR5bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
    6a及びR6bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
    7a及びR7bは、それぞれ独立して、H、C1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキル、及びC3~6シクロアルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC3~6シクロアルキルからなる群から選択され;
    Qは、
    1~5アルキルであり、ハロゲンからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に置換されているC1~5アルキル、
    2~3アルケニルであり、ハロゲンで置換されており、より具体的には1個若しくは複数個のFで置換されているC2~3アルケニル、
    3~6員の単環式飽和環、
    最大9員の多環式飽和環
    からなる群から選択され、
    前記(3~6員の単環式若しくは最大9員の多環式)飽和環は、
    - 1個若しくは複数個のヘテロ原子を任意選択的に及び独立して含み、前記ヘテロ原子は、独立して、N、O、及びSから選択され、
    並びに/又は
    - F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に及び独立して置換されており;
    は、Hであり;
    は、
    フェニル、
    フェニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているフェニル、
    ピリジル、
    ピリジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリジル、
    ピリミジル、
    ピリミジルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリミジル、
    ピラジニル、
    ピラジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピラジニル、
    ピリダジニル、
    ピリダジニルであり、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているピリダジニル、
    1~4個のヘテロ原子を含む5員の不飽和複素環であり、前記ヘテロ原子は、N、O、及びSからそれぞれ独立して選択される、5員の不飽和複素環、
    並びに
    5員の不飽和複素環であり、1~4個のヘテロ原子で、N、O、及びSからそれぞれ独立して選択されるヘテロ原子を含み、ハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されている5員の不飽和複素環
    からなる群から選択される)
    、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
  2. Qは、ハロゲンからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で置換されているC1~5アルキルであるか、又は3~6員の単環式飽和環であって、1個若しくは複数個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に含み、且つF、オキソ、OH、C(=O)NHCH、C1~4アルキル、及びC1~4アルキルであり、1個若しくは複数個のFで置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個若しくは複数個の置換基で任意選択的に置換されている3~6員の単環式飽和環である、請求項1に記載の化合物。
  3. Qは、1個又は複数個のヘテロ原子であって、N、O、及びSから独立して選択されるヘテロ原子を任意選択的に含む3~6員の単環式飽和環であり、且つQは、F、オキソ、OH、C(=O)NHCH、及びC1~4アルキルであって、1個又は複数個のFで任意選択的に置換されているC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で置換されている、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. は、5員の不飽和複素環であって、1~4個のヘテロ原子であり、N、O、及びSから選択されるヘテロ原子を含み、且つハロゲン、CN、CF、CFH、CHF、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、OH、及びOC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されている5員の不飽和複素環である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 、R、及びRは、H、F、Cl、Br、CHF、CF、CN、及びC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;且つRは、H又はFである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Figure 2022532526000132

    は、フェニルを表す、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Qは、1個又は複数個のフッ素で置換されているシクロブチルであり、より具体的にはジフルオロシクロブチルであり、より具体的には3,3-ジフルオロシクロブチルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. Figure 2022532526000133

    は、フェニルを表し;
    、R、及びRは、H、F、Cl、Br、CHF、CF、CN、及びC1~4アルキルからなる群からそれぞれ独立して選択され;
    は、H又はFであり;
    5a及びR5bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択され;
    6a及びR6bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択され;
    7a及びR7bは、それぞれ独立して、H及びメチルからなる群から選択され;
    Qは、CHCF及び3,3-ジフルオロシクロブチルからなる群から選択され、
    は、Hであり;
    並びに
    は、トリアゾリルであり、且つハロゲン及びC1~4アルキルからなる群から選択される1個又は複数個の置換基で任意選択的に置換されている、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物を含み、且つ少なくとも1種の薬学的に許容される担体をさらに含む医薬組成物。
  10. 請求項9に記載の前記医薬組成物の調製方法であって、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物の有効な量と、薬学的に許容される担体とを、密接な混合物中で組み合わせることを含む方法。
  11. 薬剤としての使用のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  12. 必要な哺乳動物におけるHBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は処置での使用のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  13. 慢性B型肝炎の予防又は処置での使用のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物。
  14. 必要な個体におけるHBV感染又はHBV誘導性疾患を処置する方法であって、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物の治療上有効な量を前記個体に投与することを含む方法。
  15. 必要な哺乳動物におけるHBV感染又はHBV誘導性疾患の予防又は処置における同時の、個別の、又は連続的な使用のための組み合わせ製剤として第1の化合物及び第2の化合物を含む製品であって、前記第1の化合物は、前記第2の化合物とは異なり、前記第1の化合物は、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又は請求項9に記載の医薬組成物であり、前記第2の化合物は、別のHBV阻害剤である、製品。
  16. 前記第2の化合物は、HBV複合薬、HBVワクチン、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、トール様受容体(TLR)調節剤、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的化するアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼ調節剤、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、HBV E抗原阻害剤、共有結合性閉環状DNA(cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質調節剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)阻害剤、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、KDM阻害剤、HBV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、及び他のHBV薬物から選択される治療剤からなる群から選択される別のHBV阻害剤である、請求項15に記載のキット。
  17. 請求項1~8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の調製方法であって、塩基の存在下で、より具体的にはDIPEAの存在下で、及びカップリング剤の存在下で、より具体的にはHATUの存在下で、式(II)の化合物であり、式(II)は、
    Figure 2022532526000134

    である、化合物と、式(III)の化合物であり、式(III)は、
    Figure 2022532526000135

    である、化合物とを反応させて、式(I)の化合物を形成することを含み、18
    Figure 2022532526000136

    、R、R、R、R、R5a、R5b、R6a、R6b、R7a、R7b、R、R、及びQは、請求項1~8のいずれか一項で定義されている、方法。
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