JP2022171456A - 音響処理装置及びプログラム - Google Patents

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哲生 渡邉
Tetsuo Watanabe
武志 橋本
Takeshi Hashimoto
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Abstract

【課題】過剰な余韻が生じないようにオーディオ信号を制御する音響処理装置を提供する。【解決手段】音響処理装置100は、オーディオ信号の包絡線の変化量を示す変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成し、第1制限信号のゲインを振幅で示す第1変動検出信号を生成する第1レベル制限部127及び第1リニア変換部128と、変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成し、第2制限信号のゲインを振幅で示す第2変動検出信号を生成する第2レベル制限部129及び第2リニア変換部130と、第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算した乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号をオーディオ信号に乗算した信号を、オーディオ信号から減算した低域余韻用補完信号を生成する第2重み付け部150と、低域余韻用補完信号をオーディオ信号に加算する合成部190と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、音響処理装置及びプログラムに関する。
従来、CDやDVDから読み出されたオーディオ信号のダイナミックレンジを拡張する装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示の音響処理装置は、音源から出力されるオーディオ信号の包絡線を検出する包絡線検出手段と、包絡線をデシベル変換するデシベル変換手段と、包絡線の変化量を示す変化量信号を生成する微分手段と、変化量信号を反転させる反転手段と、反転された変化量信号をリニアな信号に変換して検出信号を生成するリニア変換手段と、オーディオ信号に検出信号を乗算した信号を、オーディオ信号から減算することにより補完信号を生成する補完信号生成手段と、補完信号を前記オーディオ信号に加算する加算手段と、を備える。
特開2013-55384号公報
しかしながら、特許文献1に開示の音響処理装置は、立ち下がり成分については考慮していなかった。スピーカーの時間応答の収束性が悪い場合、音源の余韻に加えて、スピーカーの余韻が加わり、過剰な余韻となる場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、オーディオ信号の余韻を好適に制御することができる音響処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の余韻制御装置は、入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する検出部と、検出された前記包絡線信号をデシベル変換する変換部と、変換された前記包絡線信号を微分処理し、前記包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する微分処理部と、前記変化量信号の信号レベルを反転させる反転部と、反転させた前記変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成し、生成した前記第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する第1変動検出信号生成部と、反転された前記変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成し、生成した前記第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する第2変動検出信号生成部と、前記第1変動検出信号に前記第2変動検出信号を乗算して乗算信号を生成し、生成した前記乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する制限信号生成部と、前記第3制限信号を前記オーディオ信号に乗算した信号を、前記オーディオ信号から減算して第1補完信号を生成する第1補完信号生成部と、前記第1補完信号を前記オーディオ信号に加算する加算部と、を備える。
本発明によれば、過剰な余韻が生じないようにオーディオ信号を制御することができる。
音響処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第1変動検出部の概略構成を示すブロック図である。 第2変動検出部の概略構成を示したブロック図である。 第1重み付け部の概略構成を示したブロック図である。 第2重み付け部の概略構成を示したブロック図である。 第3重み付け部の概略構成を示したブロック図である。 入力されたオーディオ信号の信号波形の一例を示す図である。 低域オーディオ信号の信号波形の一例を示す図である。 デシベルの包絡線信号の信号波形の一例を示す。 変化量信号の信号波形の一例を示す図である。 反転処理により反転された変化量信号の信号波形の一例を示す図である。 第1制限信号の信号波形の一例を示す図である。 第2制限信号の信号波形の一例を示す図である。 第1変動検出信号の信号波形の一例を示す図である。 第2変動検出信号の信号波形の一例を示す図である。 スムージング処理された第1変動検出信号の信号波形の一例を示す図である。 第1乗算器が出力する第1変動検出信号の信号波形の一例を示す図である。 低域アタック用重み付け信号の信号波形の一例を示す図である。 スムージング処理された第2変動検出信号の信号波形の一例を示す図である。 乗算器からレベル制限部に出力される乗算処理後の第2変動検出信号の信号波形を示す図である。 第3制限信号の信号波形の一例を示す図である。 第3乗算器による乗算後の信号の信号波形の一例を示す。 低域余韻用重み付け信号の信号波形の一例を示す図である。 低域オーディオ信号に低域余韻用補完信号を加算した信号の信号波形を示す図である。 リピート処理及びスムージング処理された第2変動検出信号に基づいて生成された低域余韻用補完信号を低域オーディオ信号に加算した場合の信号の信号波形を示す図である。 低域オーディオ信号に、低域余韻用補完信号と、低域アタック用補完信号とを加算した信号の信号波形を示す図である。 音響処理装置の動作を示すフローチャートである。 ステップS3の詳細フローを示すフローチャートである。 ステップS4の詳細フローを示すフローチャートである。 ステップS7の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態のシステム構成を示す図である。
[音響処理装置100の全体構成]
図1は、音響処理装置100の構成を示すブロック図である。
音響処理装置100は、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された状態のオーディオ信号のゲインを拡張する機能、及びオーディオ信号の低音域での過剰な余韻を抑制する機能を備える。
音響処理装置100は、LPF(Low-pass filter)110と、第1変動検出部120と、第1重み付け部140と、第2重み付け部150と、HPF(High-pass filter)160と、第2変動検出部170と、第3重み付け部180と、合成部190とを備える。
合成部190は、加算部に相当する。
音響処理装置100には、ダイナミックレンジを圧縮されたオーディオ信号が入力される。このオーディオ信号は、例えば、CD(Compact Disc)などへの記録に伴ってダイナミックレンジを圧縮されたオーディオ信号である。音響処理装置100に入力されたオーディオ信号は、図1に示すようにLPF110と、HPF160と、合成部190とに入力される。
LPF110は、入力されたオーディオ信号に対してフィルタ処理を行い、オーディオ信号の低音域成分を抽出する。LPF110により抽出されたオーディオ信号の低音域成分を、以下では低域オーディオ信号という。
HPF160は、入力されたオーディオ信号に対してフィルタ処理を行い、オーディオ信号の高音域成分を抽出する。HPF160により抽出されたオーディオ信号の高音域成分を、以下では高域オーディオ信号という。
図7には、音響処理装置100に入力されたオーディオ信号の信号波形の一例を示す。このオーディオ信号は、CDに収録されたオーディオ信号を再生したものであり、曲の冒頭の1秒間を表示している。
また、図8は、LPF110によりフィルタ処理された低域オーディオ信号の信号波形の一例を示す。
第1変動検出部120は、LPF110より入力された低域オーディオ信号の包絡線を検波する。第1変動検出部120は、検波した包絡線の変化量を検出し、検出した包絡線の変化量を示す第1変動検出信号を第1重み付け部140に出力し、包絡線の変化量を示す第2変動検出信号を第2重み付け部150に出力する。第1変動検出信号及び第2変動検出信号についての詳細な説明は後述する。
第2変動検出部170は、HPF160より入力された高域オーディオ信号の包絡線を検波する。第2変動検出部170は、検波した包絡線の変化量を検出し、検出した振幅の変化量を示す第3変動検出信号を第3重み付け部180に出力する。
第1重み付け部140は、第1変動検出信号に基づいて低域アタック用補完信号を生成する。低域アタック用補完信号は、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された低域オーディオ信号の振幅を増幅させる信号である。低域アタック用補完信号は、第2補完信号に相当する。第1重み付け部140は、生成した低域アタック用補完信号を合成部190に出力する。
第2重み付け部150は、第2変動検出信号に基づいて低域余韻用補完信号を生成する。低域余韻用補完信号は、低域オーディオ信号の余韻を減衰させる信号である。低域余韻用補完信号は、第1補完信号に相当する。第2重み付け部150は、生成した低域余韻用補完信号を合成部190に出力する。
第3重み付け部180は、第3変動検出信号に基づいて高域アタック用補完信号を生成する。高域アタック用補完信号は、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された高域オーディオ信号の振幅を増幅させる信号である。第3重み付け部180は、生成した高域アタック用補完信号を合成部190に出力する。
合成部190は、入力されたオーディオ信号に、低域アタック用補完信号、低域余韻用補完信号及び高域アタック用補完信号を加算する。これにより、オーディオ信号の立ち上がりが強調され、聴感上のメリハリ感や臨場感、音質を向上させることができる。また、低域のオーディオ信号の立ち下がりの余韻の収束を速め、音源やスピーカー等に起因する過剰な余韻を抑制させることができる。
[第1変動検出部120及び第2変動検出部170の構成]
図2は、第1変動検出部120の概略構成を示したブロック図である。
第1変動検出部120の構成について説明する。
第1変動検出部120は、第1最大値検出部121と、第1最大値ホールド部122と、第1スムージング処理部123と、第1デシベル変換部124と、第1微分処理部125と、第1反転処理部126と、第1レベル制限部127、第1リニア変換部128と、第2レベル制限部129と、第2リニア変換部130とを備える。
第1最大値検出部121、第1最大値ホールド部122及び第1スムージング処理部123は、検出部に相当する。
第1デシベル変換部124は、変換部に相当する。
第1微分処理部125は、微分処理部に相当する。
第1反転処理部126は、反転部に相当する。
第1レベル制限部127及び第1リニア変換部128は、第1変動検出信号生成部に相当する。
第2レベル制限部129及び第2リニア変換部130は、第2変動検出信号生成部に相当する。
第1最大値検出部121には、LPF110によりフィルタ処理された低域オーディオ信号が入力される。
第1最大値検出部121は、入力された低域オーディオ信号の振幅を絶対値化し、絶対値化した低域オーディオ信号の振幅の所定時間内の最大値を検出する。第1最大値検出部121は、所定時間内のサンプル数であるmサンプルごとに最大値を第1最大値ホールド部122に出力する。mは任意の自然数である。
第1最大値ホールド部122には、第1最大値検出部121から最大値を示す信号が入力される。
第1最大値ホールド部122は、入力された信号が示す最大値を含む過去n回分の最大値の中で、最も大きな値を示す最大値を求める。nは任意の自然数である。つまり、第1最大値ホールド部122は、n×mサンプルの間における最も値の高い最大値を求める。第1最大値ホールド部122は、求めた最大値を示す信号を所定時間ごとに第1スムージング処理部123に出力する。
なお、第1最大値検出部121及び第1最大値ホールド部122は、最大値を検出する検出範囲が予め設定されており、設定された検出範囲以下の信号レベルの検出は行なわない。
第1スムージング処理部123は、第1最大値ホールド部122から入力される最大値を示す信号を積分処理し、最大値の変動を滑らかにするスムージング処理を行う。最大値を示す信号にスムージング処理を施すことで、低域オーディオ信号の包絡線を示す包絡線信号が検出される。
第1デシベル変換部124は、スムージング処理により求められた低域オーディオ信号の包絡線信号を、デシベルの包絡線信号に変換する。第1デシベル変換部124に入力される包絡線信号は、ゲインが振幅で示されるリニアな信号特性を有する。第1デシベル変換部124により変換されるデシベルの包絡線信号は、ゲインがデシベル単位で示される信号特性を有する。第1デシベル変換部124は、変換したデシベルの包絡線信号を第1微分処理部125に出力する。
図9には、第1デシベル変換部124から第1微分処理部125に出力されるデシベルの包絡線信号の信号波形の一例を示す。
第1微分処理部125は、入力されたデシベルの包絡線信号を微分処理して包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する。変化量信号は、包絡線信号の変化に応じて変化する。例えば。包絡線信号の変化量が大きい場合には、変化量信号が大きい値を示し、包絡線信号の変化量が小さい場合には、変化量信号は小さい値を示す。第1微分処理部125は、生成した変化量信号を第1反転処理部126に出力する。
図10には、変化量信号の信号波形の一例を示す。
第1微分処理部125における微分処理は、LPF110で低域成分の抽出が行われたオーディオ信号に対して、ハイパスフィルタを用いたフィルタリング処理を行うことによって実現される。また、このハイパスフィルタにおける正規化カットオフ周波数の設定値を変更することによりフィルタリング処理により求められる変化量の変化時間を調整することが可能となっている。
例えば、ダイナミックレンジが圧縮されて振幅が平滑化された状態は、コンプレッサやリミッタの設定により異なり、また、CDとDVDとでは、ダイナミックレンジの圧縮状態が異なったものとなる。従って、オーディオ信号におけるダイナミックレンジの圧縮状態に応じて正規化カットオフ周波数を調整することにより、ダイナミックレンジの圧縮状態に適したダイナミックレンジの拡張時間の調整を行うことが可能となる。
第1反転処理部126は、入力された変化量信号の信号レベルを反転させる反転処理を行う。第1反転処理部126は、変化量信号に-1を乗算することにより信号レベル、すなわち信号のプラスとマイナスを反転させる。第1反転処理部126は、反転処理した変化量信号を第1レベル制限部127及び第2レベル制限部129に出力する。
図11には、反転処理により信号レベルが反転された変化量信号の信号波形の一例を示す。図11に示す変化量信号と、図10に示す変化量信号とは信号の正負が反転している。
第1レベル制限部127は、入力された変化量信号の信号レベルを-6dB以上、0dB以下の第1範囲に制限して第1制限信号を生成する。
第1レベル制限部127は、入力された変化量信号の信号レベルが-6dBよりも小さい場合、変化量信号の信号レベルを-6dBに変換して第1制限信号を生成する。また、第1レベル制限部127は、入力された変化量信号の信号レベルが0dBよりも大きい場合、変化量信号の信号レベルを0dBに変換して第1制限信号を生成する。
第1レベル制限部127は、生成した第1制限信号を第1リニア変換部128に出力する。図12には、第1制限信号の信号波形の一例を示す。
第2レベル制限部129は、入力された変化量信号の信号レベルを0dB以上、6dB以下の第2範囲に制限して第2制限信号を生成する。
第2レベル制限部129は、入力された変化量信号の信号レベルが6dBよりも大きい場合、変化量信号の信号レベルを6dBに変換して第2制限信号を生成する。また、第2レベル制限部129は、入力された変化量信号の信号レベルが0dBよりも小さい場合、変化量信号の信号レベルを0dBに変換して第2制限信号を生成する。
第2レベル制限部129は、生成した第2制限信号を第2リニア変換部130に出力する。
図13には、第2制限信号の信号波形の一例を示す。
第1リニア変換部128は、入力された第1制限信号を、この第1制限信号のゲインを振幅で示すリニアな信号特性を有する信号に変換する。第1リニア変換部128は、変換した信号を、第1変動検出信号として第1重み付け部140に出力する。
図14には、第1変動検出信号の信号波形の一例を示す。
第2リニア変換部130は、入力された第2制限信号を、この第2制限信号のゲインを振幅で示すリニアな信号特性を有する信号に変換する。第2リニア変換部130は、変換した信号を、第2変動検出信号として第2重み付け部150に出力する。
図15には、第2変動検出信号の信号波形の一例を示す。
図3は、第2変動検出部170の概略構成を示したブロック図である。
第2変動検出部170は、第2最大値検出部171、第2最大値ホールド部172、第2スムージング処理部173、第2デシベル変換部174、第2微分処理部175、第2反転処理部176、第3レベル制限部177及び第3リニア変換部178を備える。
第2最大値検出部171、第2最大値ホールド部172、第2スムージング処理部173、第2デシベル変換部174、第2微分処理部175及び第2反転処理部176の動作は、第1変動検出部120と同一であるため、詳細な説明は省略する。
第3レベル制限部177は、第2反転処理部176から入力される変化量信号の信号レベルを-30dB以上、0dB以下の第4範囲に制限して第4制限信号を生成する。
第3レベル制限部177は、入力された変化量信号の信号レベルが-30dBよりも小さい場合、変化量信号の信号レベルを-30dBに変換して第4制限信号を生成する。また、第3レベル制限部177は、入力された変化量信号の信号レベルが0dBよりも大きい場合、変化量信号の信号レベルを0dBに変換して第4制限信号を生成する。
第3レベル制限部177は、生成した第4制限信号を第3リニア変換部178に出力する。
第3リニア変換部178は、入力された第4制限信号を、この第4制限信号のゲインを振幅で示すリニアな信号特性を有する信号に変換する。第3リニア変換部178は、変換した信号を、第3変動検出信号として第3重み付け部180に出力する。
[第1重み付け部140、第2重み付け部150及び第3重み付け部180]
図4は、第1重み付け部140の概略構成を示したブロック図である。第1重み付け部140は、第1リピート処理部141、第3スムージング処理部142、第1乗算器143、第1減算器144及び第1ゲイン調整部145を備える。
第1乗算器143及び第1減算器144は、第2補完信号生成部に相当する。
第1ゲイン調整部145は、ゲイン調整部に相当する。
第1リピート処理部141には、第1変動検出部120から第1変動検出信号が入力される。第1リピート処理部141は、入力された第1変動検出信号のフレーム長を、LPF110から出力される低域オーディオ信号のフレーム長に一致させるリピート処理を実行する。
例えば、LPF110から出力される低域オーディオ信号のフレーム長が256サンプルであり、第1変動検出信号のフレーム長が32サンプルであると仮定する。この場合、第1リピート処理部141は、同じ第1変動検出信号を、256/32で8サンプル、繰り返し第3スムージング処理部142に出力する。
第3スムージング処理部142は、入力された第1変動検出信号の信号波形を、ローパスフィルタ処理により滑らかにするスムージング処理を行う。第3スムージング処理部142は、スムージング処理した第1変動検出信号を第1乗算器143及び第2重み付け部150に出力する。
図16には、スムージング処理された第1変動検出信号の信号波形の一例を示す。
第1乗算器143には、LPF110が出力した低域オーディオ信号と、スムージング処理された第1変動検出信号とが入力される。
第1乗算器143は、入力された低域オーディオ信号に、スムージング処理された第1変動検出信号を乗算する乗算処理を行う。第1乗算器143は、乗算処理した第1変動検出信号を第1減算器144に出力する。第1乗算器143の乗算処理により、信号レベルが小さいレベルから大きいレベルに変化する低域オーディオ信号の箇所が、第1変動検出信号の検出量に対応して増幅される。
図17には、第1乗算器143が出力する第1変動検出信号の信号波形の一例を示す。
第1減算器144は、LPF110が出力した低域オーディオ信号と、第1乗算器143が出力した乗算処理された第1変動検出信号とが入力される。
第1減算器144は、入力された低域オーディオ信号から、乗算処理された第1変動検出信号を減算する。
第1減算器144で減算処理を行うことにより、信号レベルが小さいレベルから大きいレベルに変化する低域オーディオ信号の箇所において、増幅前の低域オーディオ信号と増幅後のオーディオ信号との信号レベル差が重み付け量として算出される。
第1減算器144は、算出した重み付け量を示す信号を、低域アタック用重み付け信号として第1ゲイン調整部145に出力する。
図18には、低域アタック用重み付け信号の信号波形の一例を示す。
第1ゲイン調整部145は、入力された低域アタック用重み付け信号の振幅を増幅及び減衰して重み付け量の調節を行い、低域用アタック補完信号を生成する。第1ゲイン調整部145は、生成した第1低域補完信号を合成部190に出力する。
低域アタック用重み付け信号は、包絡線信号における最大値の変化に基づいて生成されるため、ダイナミックレンジが圧縮されて平滑化された箇所におけるゲインを拡張することが可能である。しかしながら、拡張すべきダイナミックレンジのゲインは、ダイナミックレンジが圧縮されて平滑化されたオーディオ信号ごとに異なり、そのまま低域アタック用重み付け信号をオーディオ信号に加算しても、十分なダイナミックレンジの拡張を行えなかったり、ダイナミックレンジの拡張量が多すぎたりして、かえって音質の低下を招いてしまうおそれもある。
このため、オーディオ信号の圧縮状態などに応じて、第1ゲイン調整部145で予め低域アタック用重み付け信号にゲインの増幅及び減衰を行って、重み付け量を調節した第1低域補完信号を生成することにより、合成部190においてオーディオ信号に第1低域補完信号を加算した信号のダイナミックレンジを、適切に拡張し、調整することが可能となる。
第1制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以下に制限した信号である。この第1制限信号のゲインを振幅で示す第1変動検出信号を第1リニア変換部128において生成する。このため、第1変動検出信号は、振幅が1以下の信号となる。
また、第2制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した信号である。この第2制限信号のゲインを振幅で示す第2変動検出信号を第2リニア変換部130において生成する。このため、第2変動検出信号は、振幅が1以上の信号となる。
第1減算器144より出力される低域アタック用補完信号を「Y2」、第1乗算器143及び第1減算器144に入力されるオーディオ信号を「S1」、同じく第1乗算器143に入力される第1変動検出信号を「W2」とすると、低域アタック用補完信号Y2は、以下の式により算出される。
Y2=S1―(W2×S1)=(1-W2)×S1
第1変動検出信号W2は、振幅が1以下の信号であるため、1-W2は、0又は正の値となり、低域アタック用補完信号Y2は、オーディオ信号S1と同相の信号となる。このため、オーディオ信号S1に同相の低域アタック用補完信号Y2を加算することで、低域アタック用補完信号Y2によりオーディオ信号S1の振幅を増幅させることができる。
[第2重み付け部150]
図5は、第2重み付け部150の概略構成を示したブロック図である。第2重み付け部150は、第2リピート処理部151、第4スムージング処理部152、第2乗算器153、第4レベル制限部154、第3乗算器155、第2減算器156及び第2ゲイン調整部157を備える。
第2乗算器153、第4レベル制限部154は、制限信号生成部に相当する。
第3乗算器155及び第2減算器156は、第1補完信号生成部に相当する。
第2ゲイン調整部157は、ゲイン調整部に相当する。
第2リピート処理部151には、第1変動検出部120から第2変動検出信号が入力される。第2リピート処理部151は、入力された第2変動検出信号のフレーム長を、LPF110から出力される低域オーディオ信号のフレーム長に一致させるリピート処理を実行する。第2リピート処理部151の動作は、第1リピート処理部141と同一であるため、詳細な説明は省略する。
第4スムージング処理部152は、第2リピート処理部151から入力された第2変動検出信号の信号波形を、ローパスフィルタ処理により滑らかにするスムージング処理を行う。第4スムージング処理部152は、スムージング処理した第2変動検出信号を第2乗算器153に出力する。
図19には、スムージング処理された第2変動検出信号の信号波形の一例を示す。
第2乗算器153には、第1重み付け部140の第3スムージング処理部142が出力した第1変動検出信号と、第4スムージング処理部152が出力した第2変動検出信号とが入力される。
第2乗算器153は、入力された第1変動検出信号と第2変動検出信号とを乗算して乗算信号を生成する。第2乗算器153は、生成した乗算信号を第4レベル制限部154に出力する。図20には、第2乗算器153が出力する乗算信号の信号波形の一例を示す。
第4レベル制限部154は、入力された乗算信号の振幅を第3範囲である1以上に制限した第3制限信号を生成する。
第4レベル制限部154は、振幅が1以下の第2変動検出信号の振幅を1に変換して第3制限信号を生成する。第4レベル制限部154は、振幅を1以上に制限した第3制限信号を第3乗算器155に出力する。
図21には、第3制限信号の信号波形の一例を示す。
図19に示すスムージング処理された第2変動検出信号の範囲aに示すオーディオ信号の立ち上がり区間(0.2秒~0.4秒)では、振幅が緩やかに1に収束するが、図21に示す第3制限信号の範囲bに示すオーディオ信号の立ち上がり区間(0.2秒~0.4秒)では、振幅が急峻に1に制限される。これは、第2変動検出信号に、第1変動検出信号を乗算することで実現される。
オーディオ信号の立ち上がりにおいて、振幅が急峻に1に制限されることで、低域余韻用補完信号によるオーディオ信号の立ち上がりのアタック感の低減を抑制できる。
第3乗算器155は、LPF110が出力した低域オーディオ信号と、第3制限信号とが入力される。
第3乗算器155は、低域オーディオ信号に第3制限信号を乗算する乗算処理を行う。第3乗算器155は、乗算後の信号を第2減算器156に出力する。図22には、第3乗算器155による乗算後の信号の信号波形の一例を示す。
第2減算器156は、LPF110が出力した低域オーディオ信号と、第3乗算器155の出力信号とが入力される。
第2減算器156は、低域オーディオ信号から第3乗算器155の出力信号を減算する減算処理を行う。第2減算器156で減算処理を行うことにより、信号レベルが大きいレベルから小さいレベルに変化する低域オーディオ信号の箇所において、増幅前の低域オーディオ信号と増幅後のオーディオ信号との信号レベル差が重み付け量として算出される。
第2減算器156は、算出した重み付け量を示す信号を、低域余韻用重み付け信号として第2ゲイン調整部157に出力する。
図23には、低域余韻用重み付け信号の信号波形の一例を示す。
第2ゲイン調整部157は、入力された低域余韻用重み付け信号の振幅を増幅及び減衰して重み付け量の調節を行い、低域余韻用補完信号を生成する。第2ゲイン調整部157は、生成した低域余韻用補完信号を合成部190に出力する。
第1制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以下に制限した信号である。この第1制限信号のゲインを振幅で示す第1変動検出信号を第1リニア変換部128により生成する。このため、第1変動検出信号は、振幅が1以下の信号となる。
また、第2制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した信号である。この第2制限信号のゲインを振幅で示す第2変動検出信号を第2リニア変換部130により生成する。このため、第2変動検出信号は、振幅が1以上の信号となる。
さらに、第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算した乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号は、振幅が1以上の信号となる。
第2減算器156より出力される低域余韻用補完信号を「Y1」、第3乗算器155及び第2減算器156に入力されるオーディオ信号を「S1」、同じく第3乗算器155に入力される第3制限信号を「W1」とすると、低域余韻用補完信号Y1は、以下の式により算出される。
Y1=S1―(W1×S1)=(1-W1)×S1
第3制限信号W1は、振幅が1以上の信号であるため、1-W1は、0又は負の値となり、低域余韻用補完信号Y1は、オーディオ信号S1とは逆相の信号となる。このため、オーディオ信号S1に逆相の低域余韻用補完信号Y1を加算することで、低域余韻用補完信号Y1によりオーディオ信号S1の振幅を減衰させることができる。
図6は、第3重み付け部180の概略構成を示したブロック図である。第3重み付け部180は、第3リピート処理部181、第5スムージング処理部182、第4乗算器183、第3減算器184及び第3ゲイン調整部185を備える。
第3重み付け部180は、第1重み付け部140と同様の機能部を備えている。第3重み付け部180では、第3減算器184、HPF160より入力された高域オーディオ信号から、第3変動検出信号が示す検出量に対応する増幅処理が行われた高域オーディオ信号を減算することにより、高域オーディオ信号における重み付け量を求める。
また、第3重み付け部180は、求められた重み付け量の調整を第3ゲイン調整部185で行って高域用補完信号を生成する。第3重み付け部180における機能部の構成及びその役割は、図4に示す第1重み付け部140と同じものであるため、説明を省略する。
[合成部]
合成部190は、音響処理装置100に入力されたオーディオ信号に、第1重み付け部140において求められた低域アタック用補完信号と、第2重み付け部150において求められた低域余韻補用完信号と、第3重み付け部180において求められた高域用補完信号とを加算する。
加算処理を行うことによって、ダイナミックレンジの圧縮により平滑化された音源のオーディオ信号に対して、信号の包絡線の変化量に応じてゲイン補完がなされた低域成分・高域成分のオーディオ信号が加えられるため、ダイナミックレンジを拡張することができ、聴感上でメリハリ感や臨場感、音質を向上させることができる。
また、オーディオ信号に低域余韻補完信号が加算されることで、低域オーディオ信号の余韻を減衰させることができる。
なお、本実施の形態に係る音響処理装置100では、中域成分に対するダイナミックレンジの拡張処理は行っていない。中域成分は、一般的に、聴覚の感度が高く、ボーカル等の音声成分も多く含まれるため、中域成分におけるダイナミックレンジの拡張を行うと、聴感上の変動感を聴取者に与えてしまうおそれがあるからである。ただし、本実施の形態に係る音響処理装置100は、低域成分と高域成分とに対してのみダイナミックレンジの拡張処理を行う場合を一例として示しただけであり、中域成分についてもダイナミックレンジの拡張処理を行う構成とすることも可能である。さらに、低域成分のみ、中域成分のみ、高域成分のみ、低域成分と中域成分のみ、高域成分と中域成分のみなど、様々な組み合わせによってダイナミックレンジの拡張処理を行うことも可能である。
図24は、低域オーディオ信号に低域余韻用補完信号を加算した信号の信号波形を示す。図24に示す信号には、低域アタック用補完信号及び高域補完信号は加算されていない。また、図24に破線で示す包絡線は、低域オーディオ信号に低域余韻用補完信号を加算しなかった場合の信号、すなわち、低域オーディオ信号の包絡線を示す。
図24に示す信号の信号波形は、0.5秒以降において振幅が包絡線よりも小さい。すなわち、信号が減衰していることが分かる。
図25は、第2重み付け部150に第2乗算器153及び第4レベル制限部154を設けず、リピート処理及びスムージング処理された第2変動検出信号を、直接、第3乗算器155に入力することで生成された低域余韻用補完信号を低域オーディオ信号に加算した場合の信号の信号波形を示す。すなわち、第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算しなかった場合の低域オーディオ信号の信号波形を示す。この場合も、低域オーディオ信号には、低域アタック用補完信号及び高域補完信号は加算されていない。図25に破線で示す包絡線は、低域オーディオ信号の包絡線を示す。
図25に示す信号の信号波形は、0.5秒以降において振幅が包絡線よりも小さいが、信号の立ち上がり、例えば、図25に実線で囲む範囲cにおいて、振幅が減衰しており、信号の立ち上がりのアタック感が低減してしまう。
図26は、低域オーディオ信号に、低域余韻用補完信号と、低域アタック用補完信号とを加算した信号の信号波形を示す。図26に破線で示す包絡線は、低域オーディオ信号の包絡線を示す。
図26に示すように、低域オーディオ信号に、低域余韻用補完信号と、低域アタック用補完信号とを加算することで、聴感上のメリハリ感や、臨場感、音質を向上させることができ、低域のオーディオ信号の立ち下がりの収束時間を早めることで、音源やスピーカー等に起因する過剰な余韻を抑制することができる。
図27~図30は、音響処理装置100の動作を示すフローチャートである。
図27~図30に示すフローチャートを参照しながら音響処理装置100の動作について説明する。
まず、音響処理装置100は、オーディオ信号が入力されると(ステップS1)、入力されたオーディオ信号をLPF110及びHPF160で処理する。
LPF110は、入力されたオーディオ信号をフィルタリング処理し、低域オーディオ信号を生成する(ステップS2)。また、HPF160は、入力されたオーディオ信号をフィルタリング処理し、高域オーディオ信号を生成する(ステップS3)。
LPF110は、生成した低域オーディオ信号を第1重み付け部140、第1変動検出部120及び第2重み付け部150に出力する。
HPF160は、生成した高域オーディオ信号を第2変動検出部170及び第3重み付け部180に出力する。
第1変動検出部120は、入力された低域オーディオ信号に基づいて、第1変動検出信号及び第2変動検出信号を生成する(ステップS4)。第1変動検出部120は、生成した第1変動検出信号を第1重み付け部140に出力し、生成した第2変動検出信号を第2重み付け部150に出力する。ステップS4の詳細については、図28のフローチャートを参照しながら説明する。
また、第2変動検出部170は、入力された高域オーディオ信号に基づいて、第3変動検出信号を生成する(ステップS5)。第2変動検出部170は、生成した第3変動検出信号を第3重み付け部180に出力する。
次に、第1重み付け部140は、入力された低域オーディオ信号と、第1変動検出信号とに基づいて低域アタック用補完信号を生成する(ステップS6)。第1重み付け部140は、生成した低域アタック用補完信号を合成部190に出力する。ステップS6の詳細については、図29のフローチャートを参照しながら説明する。
また、第2重み付け部150は、入力された低域オーディオ信号と、第2変動検出信号とに基づいて低域余韻用補完信号を生成する(ステップS7)。第2重み付け部150は、生成した低域余韻用補完信号を合成部190に出力する。ステップS7の詳細については、図30のフローチャートを参照しながら説明する。
さらに、第3重み付け部180は、入力された高域オーディオ信号と、第3変動検出信号とに基づいて高域アタック用補完信号を生成する(ステップS8)。第3重み付け部180は、生成した高域アタック用補完信号を合成部190に出力する。
次に、合成部190は、入力されたオーディオ信号に、低域アタック用補完信号と、低域余韻用補完信号と、高域アタック用補完信号とを合成し(ステップS9)、合成した信号を後段の処理回路に出力する(ステップS10)。後段の処理回路は、例えば、図31に示すD/A変換器12やアンプ13が該当する。ステップS9は、「第1補完信号を前記オーディオ信号に加算する手順」に相当する。
図28は、ステップS4の詳細を示すフローチャートである。
図28に示すフローチャートを参照しながら第1変動検出部120の動作について説明する。
第1変動検出部120は、LPF110から低域オーディオ信号が入力されると、第1最大値検出部121により低域オーディオ信号の最大値を検出し、第1最大値ホールド部122により検出した低域オーディオ信号の最大値をホールドして包絡線信号を検出する(ステップS401)。ステップS401は、「入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する手順」に相当する。
次に、第1変動検出部120は、検出した包絡線信号を第1スムージング処理部123によりスムージング処理し、スムージング処理した包絡線信号を、デシベルの包絡線信号に変換する(ステップS402)。ステップS402は、「包絡線信号をデシベル変換する手順」に相当する。
次に、第1変動検出部120は、デシベルの包絡線信号を微分処理して変化量信号を生成する(ステップS403)。ステップS403は、「包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する手順」に相当する。
次に、第1変動検出部120は、生成した変化量信号に、第1反転処理部126により-1を乗算して反転処理を実行する(ステップS404)。ステップS404は、「変化量信号の信号レベルを反転させる手順」に相当する。
次に、第1変動検出部120は、反転処理した変化量信号の信号範囲を、第1レベル制限部127により第1範囲に制限して第1制限信号を生成し、第2レベル制限部129により第2範囲に制限して第2制限信号を生成する(ステップS405)。ステップS405は、「変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成する手順」、及び「変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成する手順」に相当する。第1範囲は、-6dB以上、0dB以下の範囲である。第2範囲は、0dB以上、6dB以下の範囲である。
次に、第1変動検出部120は、第1制限信号を第1リニア変換部128によりリニア変換して第1変動検出信号を生成し、第2制限信号を第2リニア変換部130によりリニア変換して第2変動検出信号を生成する(ステップS406)。ステップS406は、「第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する手順」及び「第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する手順」に相当する。
図29は、ステップS6の詳細を示すフローチャートである。
図29に示すフローチャートを参照しながら第1重み付け部140の動作について説明する。
まず、第1重み付け部140は、第1変動検出部120から第1変動検出信号が入力されると、入力された第1変動検出信号を第1リピート処理部141でリピート処理し、リピート処理した第1変動検出信号を第3スムージング処理部142によりスムージング処理する(ステップS601)。第1重み付け部140は、リピート処理及びスムージング処理した第1変動検出信号を第1乗算器143と、第2重み付け部150とに出力する。
次に、第1重み付け部140は、リピート処理及びスムージング処理した第1変動検出信号と、低域オーディオ信号とを第1乗算器143により乗算する(ステップS602)。
次に、第1重み付け部140は、低域オーディオ信号から、第1乗算器143により乗算された信号を減算して低域アタック用重み付け信号を生成する(ステップS603)。
次に、第1重み付け部140は、重み付け信号のゲインを第1ゲイン調整部145により調整して低域アタック用補完信号を生成する(ステップS604)。次に、第1重み付け部140は、生成した低域アタック用補完信号を合成部190に出力する(ステップS605)。
図30は、ステップS7の詳細を示すフローチャートである。
図30に示すフローチャートを参照しながら第2重み付け部150の動作について説明する。
まず、第2重み付け部150は、第1変動検出部120から第2変動検出信号が入力されると、入力された第2変動検出信号を第2リピート処理部151でリピート処理し、リピート処理した第2変動検出信号を第4スムージング処理部152によりスムージング処理する(ステップS701)。
次に、第2重み付け部150は、リピート処理及びスムージング処理した第2変動検出信号と、第1重み付け部140から入力される第1変動検出信号とを乗算する(ステップS702)。ステップS702は、「第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算して乗算信号を生成する手順」に相当する。
次に、第2重み付け部150は、第2乗算器153により乗算した乗算信号の信号範囲を、第4レベル制限部154により第3範囲に制限して第3制限信号を生成する(ステップS703)。第3範囲は、振幅が1以上の範囲である。ステップS703は、「乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する手順」に相当する。
次に、第2重み付け部150は、低域オーディオ信号と、第3制限信号とを第3乗算器155により乗算し(ステップS704)、低域オーディオ信号から、第3乗算器155により乗算した信号を第2減算器156により減算して余韻用の重み付け信号を生成する(ステップS705)。ステップS705は、「第3制限信号をオーディオ信号に乗算した信号を、オーディオ信号から減算して第1補完信号を生成する手順」に相当する。
次に、第2重み付け部150は、余韻用の重み付け信号のゲインを第2ゲイン調整部157により調整して低域余韻用補完信号を生成する(ステップS706)。次に、第2重み付け部150は、生成した低域余韻用補完信号を合成部190に出力する(ステップS707)。
以上説明したように本実施形態の音響処理装置100は、第1変動検出部120、第2重み付け部150及び合成部190を備える。
第1変動検出部120は、第1最大値検出部121、第1最大値ホールド部122、第1デシベル変換部124、第1微分処理部125、第1反転処理部126、第1レベル制限部127、第1リニア変換部128、第2レベル制限部129及び第2リニア変換部130を備える。
第1最大値検出部121及び第1最大値ホールド部122は、入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する。
第1デシベル変換部124は、検出された包絡線信号をデシベル変換する。
第1微分処理部125は、デシベル変換された包絡線信号を微分処理し、包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する。
第1反転処理部126は、生成された変化量信号の信号レベルを反転させる。
第1レベル制限部127は、反転された変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成する。
第1リニア変換部128は、生成した第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する。
第2レベル制限部129及び第2リニア変換部130は、反転された変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成し、生成した第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する。
第2重み付け部150は、第2乗算器153、第4レベル制限部154、第3乗算器155及び第2減算器156を備える。
第2乗算器153は、第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算して乗算信号を生成する。
第4レベル制限部154は、生成された乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する。
第3乗算器155は、第3制限信号をオーディオ信号に乗算する。
第2減算器156は、オーディオ信号に第3制限信号を乗算した信号を、オーディオ信号から減算して低域余韻用補完信号を生成する。
合成部190は、低域余韻用補完信号をオーディオ信号に加算する。
第2制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した信号である。この第2制限信号のゲインを振幅で示す第2変動検出信号を第2リニア変換部130で生成している。このため、第2変動検出信号は、振幅が1以上の信号となる。
また、第1制限信号は、変化量信号のゲインを、0dB以下に制限した信号である。この第1制限信号のゲインを振幅で示す第1変動検出信号を第1リニア変換部128で生成している。このため、第1変動検出信号は、振幅が1以下の信号となる。
さらに、第1変動検出信号に第2変動検出信号を乗算した乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号は、振幅が1以上の信号となる。
第2減算器156より出力される低域余韻用補完信号を「Y1」、第3乗算器155及び第2減算器156に入力されるオーディオ信号を「S1」、同じく第3乗算器155に入力される第3制限信号を「W1」とすると、低域余韻用補完信号Y1は、以下の式により算出される。
Y1=S1―(W1×S1)=(1-W1)×S1
第3制限信号W1は、振幅が1以上の信号であるため、1-W1は、0又は負の値となり、低域余韻用補完信号Y1は、オーディオ信号S1とは逆相の信号となる。このため、オーディオ信号S1に逆相の低域余韻用補完信号Y1を加算することで、低域余韻用補完信号Y1によりオーディオ信号S1の振幅を減衰させることができる。
また、音響処理装置100は、第1重み付け部140を備える。
第1重み付け部140は、第1乗算器143及び第1減算器144を備える。
第1乗算器143は、オーディオ信号に第1変動検出信号を乗算する。
第1減算器144は、オーディオ信号に第1変動検出信号を乗算した信号を、オーディオ信号から減算して低域アタック用補完信号を生成する。
合成部190は、オーディオ信号に、低域アタック用補完信号及び低域余韻用補完信号を加算する。
第1制限信号は、上述したように振幅が1以下の信号である。
第1減算器144より出力される低域アタック用補完信号を「Y2」、第1乗算器143及び第1減算器144に入力されるオーディオ信号を「S1」、同じく第1乗算器143に入力される第1変動検出信号を「W2」とすると、低域アタック用補完信号Y2は、以下の式により算出される。
Y2=S1―(W2×S1)=(1-W2)×S1
第1変動検出信号W2は、振幅が1以下の信号であるため、1-W2は、0又は正の値となり、低域アタック用補完信号Y2は、オーディオ信号S1と同相の信号となる。このため、オーディオ信号S1に同相の低域アタック用補完信号Y2を加算することで、低域アタック用補完信号Y2によりオーディオ信号S1の振幅を増幅させることができる。
また、音響処理装置100は、低域余韻用補完信号のゲインを調整する第2ゲイン調整部157を備え、低域アタック用補完信号のゲインを調整する第1ゲイン調整部145を備える。
合成部190は、第2ゲイン調整部157及び第1ゲイン調整部145によりゲインを調整された低域余韻用補完信号及び低域アタック用補完信号をオーディオ信号に加算する。
従って、重み付け量を調整した低域余韻用補完信号及び低域アタック用補完信号を生成することにより、オーディオ信号の振幅の増幅率及び減衰率を適切に調整することができる。
第1微分処理部125は、微分処理として、ハイパスフィルタを用いてオーディオ信号にフィルタリング処理を行う。
また、フィルタリング処理により求められる包絡線信号の変化量の変化時間は、ハイパスフィルタにおける正規化カットオフ周波数の設定値を変更することで調整される。
従って、ダイナミックレンジの圧縮状態に適したダイナミックレンジの拡張時間の調整を行うことが可能となる。
[第2実施形態]
図31は、第2実施形態のシステム構成を示す図である。
第2実施形態は、音源装置11、音響処理装置200、D/A変換器12、アンプ13、及びスピーカー14を備える。
音源装置11は、コンテンツを再生してオーディオ信号を出力する。コンテンツには、例えば、CD、DVD、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、ハードディスク又は半導体メモリー等に記録されたオーディオソースが含まれる。また、コンテンツは、音源装置11が無線通信部を備え、音源装置11がサーバ等の外部装置から受信したストリーミングのオーディオ信号であってもよい。
D/A変換器12は、音響処理装置200により処理されたオーディオ信号が入力される。D/A変換器12は、入力されたデジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換し、変換したアナログのオーディオ信号をアンプ13に出力する。
アンプ13は、入力したオーディオ信号を増幅し、増幅したオーディオ信号をスピーカー14に出力する。
音響処理装置200は、メモリー210と、プロセッサー220とを備える制御部230を備えたコンピューター装置である。制御部230は、メモリー210に記憶された制御プログラム211に従ってプロセッサー220が動作することにより音響処理装置200の動作を統括制御する。
メモリー210は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の半導体メモリーを備える。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、音響処理装置200の動作を制御するための制御プログラム211や、各種設定情報等を記憶する。
プロセッサー220は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)により構成される演算処理装置である。プロセッサー220は、制御プログラム211を実行して音響処理装置200の各部を制御する。プロセッサー220は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、プロセッサー220は、メモリー210の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoC(System-on-a-chip)により構成してもよい。また、プロセッサー220は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSPとの組合せにより構成してもよい。さらに、プロセッサー220の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
制御部230は、プロセッサー220が制御プログラム211を実行することにより、図1に示すLPF110、第1変動検出部120、第1重み付け部140、第2重み付け部150、HPF160、第2変動検出部170、第3重み付け部180及び合成部190として機能する。
制御部230は、入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する手順と、検出された包絡線信号をデシベル変換する手順と変換された包絡線信号を微分処理し、包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する手順と、生成された変化量信号の信号レベルを反転させる手順と、反転させた変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成する手順と、生成した第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する手順と、反転された変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成する手順と、生成した第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する手順と、第1変動検出信号と第2変動検出信号とを乗算する手順と、第1変動検出信号と第2変動検出信号とを乗算した信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する手順と、第3制限信号をオーディオ信号に乗算した信号を、オーディオ信号から減算して第1補完信号を生成する手順と、第1補完信号をオーディオ信号に加算する手順とを実行する。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、図1~図6に示す音響処理装置100の構成は、これらの装置が備える機能を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。音響処理装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くのブロックに分割することもできる。また、この機能ブロックは、図1~図6に示す1つのブロックによりさらに多くの処理を実行するように構成しても良い。また、各ブロックの処理は、1つのハードウェアで実行してもよいし、複数のハードウェアで実行してもよい。また、各ブロックの処理は、1つのプログラムで実現してもよいし、複数のプログラムで実現してもよい。
また、図27~図30に示すフローチャートの処理単位は、音響処理装置100の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。音響処理装置100の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよい。また、音響処理装置100の処理は、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。
また、本発明のプログラムを、コンピューターを用いて実現する場合、このコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、音響処理装置100が備えるROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
11 音源装置
12 D/A変換器
13 アンプ
14 スピーカー
100、200 音響処理装置
110 LPF
120 第1変動検出部
121 第1最大値検出部
122 第1最大値ホールド部
123 第1スムージング処理部
124 第1デシベル変換部
125 第1微分処理部
126 第1反転処理部
127 第1レベル制限部
128 第1リニア変換部
129 第2レベル制限部
130 第2リニア変換部
140 第1重み付け部
141 第1リピート処理部
142 第3スムージング処理部
143 第1乗算器
144 第1減算器
145 第1ゲイン調整部
150 第2重み付け部
151 第2リピート処理部
152 第4スムージング処理部
153 第2乗算器
154 第4レベル制限部
155 第3乗算器
156 第2減算器
157 第2ゲイン調整部
160 HPF
170 第2変動検出部
171 第2最大値検出部
172 第2最大値ホールド部
173 第2スムージング処理部
174 第2デシベル変換部
175 第2微分処理部
176 第2反転処理部
177 第3レベル制限部
178 第3リニア変換部
180 第3重み付け部
181 第3リピート処理部
182 第5スムージング処理部
183 第4乗算器
184 第3減算器
185 第3ゲイン調整部
190 合成部
210 メモリー
211 制御プログラム
220 プロセッサー
230 制御部

Claims (5)

  1. 入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する検出部と、
    検出された前記包絡線信号をデシベル変換する変換部と、
    変換された前記包絡線信号を微分処理し、前記包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する微分処理部と、
    前記変化量信号の信号レベルを反転させる反転部と、
    反転させた前記変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成し、生成した前記第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する第1変動検出信号生成部と、
    反転された前記変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成し、生成した前記第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する第2変動検出信号生成部と、
    前記第1変動検出信号に前記第2変動検出信号を乗算して乗算信号を生成し、生成した前記乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する制限信号生成部と、
    前記第3制限信号を前記オーディオ信号に乗算した信号を、前記オーディオ信号から減算して第1補完信号を生成する第1補完信号生成部と、
    前記第1補完信号を前記オーディオ信号に加算する加算部と、
    を備えることを特徴とする音響処理装置。
  2. 前記オーディオ信号に前記第1変動検出信号を乗算した信号を、前記オーディオ信号から減算して第2補完信号を生成する第2補完信号生成部を備え、
    前記加算部は、前記第1補完信号及び前記第2補完信号を前記オーディオ信号に加算する、ことを特徴とする請求項1記載の音響処理装置。
  3. 前記第1補完信号生成部及び前記第2補完信号生成部により生成された前記第1補完信号及び前記第2補完信号のゲインを調整するゲイン調整部を備え、
    前記加算部は、前記ゲイン調整部によりゲインを調整された前記第1補完信号及び第2補完信号を前記オーディオ信号に加算する、ことを特徴とする請求項2記載の音響処理装置。
  4. 前記微分処理部は、前記微分処理として、ハイパスフィルタを用いて前記オーディオ信号にフィルタリング処理を行い、
    前記フィルタリング処理により求められる前記包絡線信号の変化量の変化時間は、前記ハイパスフィルタにおける正規化カットオフ周波数の設定値を変更することで調整される、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の音響処理装置。
  5. コンピューターに、
    入力されるオーディオ信号の包絡線信号を検出する手順と、
    検出された前記包絡線信号をデシベル変換する手順と、
    変換された前記包絡線信号を微分処理し、前記包絡線信号の変化量を示す変化量信号を生成する手順と、
    生成された前記変化量信号の信号レベルを反転させる手順と、
    反転させた前記変化量信号のゲインを、0dB以下の信号に制限した第1制限信号を生成する手順と、
    生成した前記第1制限信号のゲインが振幅で示された第1変動検出信号を生成する手順と、
    反転された前記変化量信号のゲインを、0dB以上に制限した第2制限信号を生成する手順と、
    生成した前記第2制限信号のゲインが振幅で示された第2変動検出信号を生成する手順と、
    前記第1変動検出信号に前記第2変動検出信号を乗算して乗算信号を生成する手順と、
    生成した前記乗算信号の振幅を1以上に制限した第3制限信号を生成する手順と、
    前記第3制限信号を前記オーディオ信号に乗算した信号を、前記オーディオ信号から減算して第1補完信号を生成する手順と、
    前記第1補完信号を前記オーディオ信号に加算する手順と、
    を実行させる、ことを特徴とするプログラム。
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