JP2022148242A - 可動式ブースおよび移報システム - Google Patents

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Eiichi Toyama
智郎 桑折
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Abstract

【課題】内部で発生した火災を消火することができるとともに、可動式ブースであることの条件(消防庁通知に示す条件)を損なうことなく、構成を煩雑にすることなく、内部の温度が上昇したことを離れたところに設置されている外部機器に伝達することができる可動式ブースを提供する。【解決手段】可動式ブース本体3と、可動式ブース本体3内の温度に応じて消火剤を可動式ブース本体3内に放出する自動消火装置5と、自動消火装置5とは別個に設けられ、可動式ブース本体3内の温度を検知する温度検知器7と、温度検知器7で可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えたことが検知されたときに、所定の信号を無線送信する無線送信部9とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、平成30年11月2日消防庁通知の消防予第622号、および、令和2年12月28日消防庁通知の消防予第420号に示す要件を満たす可動式ブースおよびこの可動式ブースを有する移報システムに関する。
従来の可動式ブースには、この構造・施工の簡略化の為に、配管や電気配線を用いることなく作動する機械式の消火装置(住宅用下方放出型自動消火装置)が用いられる(特許文献1参照)。
すなわち、従来の可動式ブース(防音室など)は、筐体と、この筐体に結合した扉とを備え、筐体の天井には、自動消火装置が設けられる。自動消火装置は、火災の発生による熱を感知する熱感知部と、消火剤が充填された消火剤容器と、熱感知部の感知を受けて消火剤を室内に放出可能な放出ノズルとを備えて構成される。そして、火災等の発生によって筐体内の温度が上昇したときに、放出ノズルから消火剤を放出する。
特許第6764107号公報
ところで、従来の可動式ブースでは、自動消火装置によって筐体内部の火災を消火することはできるが、自動消火装置が機械式なものである場合、火災発生を示す電気信号を発生することができない。消防法上の感知器(煙感知器、熱感知器、炎感知器など)を設置すると、従来の可動式ブースとしての消防法の特例(消防予第622号)を受けられなくなってしまうおそれがある。
そこで、火災発生を示す電気信号を発生するために、動作時の容器内圧力低下によって接点を開閉する圧力スイッチを、自動消火装置に設置することが考えられる。しかし、構造の複雑化・圧力漏れ要因の増加といった不都合が発生するおそれがあり、かつ、火災に至る前の温度上昇を報知するプレアラームを発信することができない。
また、可動式ブースを配線工事によって外部機器と接続すると、消防庁通知に示す「可動式ブース」の定義を外れた建築物の一部とみなされる場合があり、自動消火装置による防護では不可であるとの判断がされる場合がある。
さらに説明すると、通線を必要とする警報システムでは、可動式ブースの利点である設置の自由度が損なわれ、自動消火設備の配線、配管が必要となり、設置工事、機器とも高価なものとなってしまうおそれがある。また、配線工事を施す事で、「工具等で簡単に取り外すことができるもの」ではなくなり、可動式ブースの消防上の扱いが変わり、自動消火による防護が不可となる場合がある。
自動消火装置に移報発信機能を設けた場合には、構造が複雑化し信頼性が低下してしまう。また、仮に設けた場合でも、構造上、プレアラームの発信が困難である。現状の住宅用下方放出型自動消火装置の設置のみでは、遠隔での可動式ブース内の異常感知・信号発信が困難である。
本発明は、内部で発生した火災を消火することができるとともに、火災の移報発信やプレアラームの発信が可能である可動式ブース等を提供することを目的とする。また、可動式ブースであることの条件(消防庁通知に示す条件)を損なうことなく、構成を煩雑にすることなく、内部の温度が上昇したことを離れたところに設置されている外部機器に伝達することができる可動式ブース等を提供することを目的とする。
第1の発明は、可動式ブース本体内の温度に応じて消火剤を前記可動式ブース本体内に放出する自動消火装置と、前記自動消火装置とは別個に設けられ、前記可動式ブース本体内の温度を検知する温度検知器と、前記温度検知器で前記可動式ブース本体内の温度が所定の値を超えたことが検知されたときに、所定の信号を無線送信する無線送信部とを有する可動式ブースである。
第2の発明は、第1の発明に係る可動式ブースであって、前記自動消火装置は、前記消火剤が内部に収容されている消火剤容器と、前記可動式ブース本体内の熱を感知する熱感知部と、前記消火剤容器に設けられ、前記熱感知部が熱を感知したときに、前記消火剤容器内の消火剤を前記可動式ブース本体内に放出するノズルと、を備えて構成されており、前記熱感知部による熱の感知と前記ノズルからの消火剤の放出は、電力を用いない機械式手段によりなされる可動式ブースである。
第3の発明は、第1の発明もしくは第2の発明に係る可動式ブースであって、前記温度検知器と、前記無線送信部とは分割されており、お互いが有線で接続されている可動式ブースである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれか1の発明に係る可動式ブースであって、前記温度検知器が検知する前記所定の温度は、前記自動消火装置が前記可動式ブース本体内に消火剤を放出するときの温度よりも低く常温よりも高い温度のうちの1つの所定の温度である可動式ブースである。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明のいずれか1の発明に係る可動式ブースであって、前記温度検知器が、前記可動式ブース本体に設けられ前記自動消火装置を覆っている化粧板、もしくは、前記自動消火装置に設けられている可動式ブースである。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明のいずれか1の可動式ブースであって、前記可動式ブース本体が電線で外部の電源とつながり、前記電線を介して前記外部の電源から電力の供給を受けるようになっており、前記無線送信部が、前記電線によって供給された電力を用いて前記所定の信号を無線送信するように構成されている可動式ブースである。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明のいずれか1の可動式ブースと、無線受信部と、発報部を備えた外部機器とを有し、前記無線送信部から無線送信された前記所定の信号を前記無線受信部が受信したときに、前記発報部から発報する移報システムである。
本発明によれば、内部で発生した火災を消火することができるとともに、可動式ブースであることの条件(消防庁通知に示す条件)を損なうことなく、構成を煩雑にすることなく、内部の温度が上昇したことを離れたところに設置されている外部機器に伝達することができる可動式ブースおよび移報システムを提供することができるという効果を奏する。
(a)は本発明の実施形態に係る可動式ブースの正面図であり、(b)は(a)におけるIB矢視図であって本発明の実施形態に係る可動式ブースの平面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る可動式ブースの正面図における上部の拡大図である。(b)は本発明の実施形態に係る可動式ブースの正面図における上部の拡大図であって、温度検知器の取り付け態様の変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係る移報システムの温度検知器と無線送信部と無線受信部と外部機器とを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る移報システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る可動式ブースの温度検知器の外観を示す図である。 本発明の実施形態に係る可動式ブースの温度検知器の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る移報システムの温度検知器と無線送信部と無線受信部と外部機器とを示すブロック図である。 参考例に係る移報システムを示す図である。
本発明の実施形態に係る可動式ブース1は、たとえば、公共施設やオフィス内で、周囲と隔離して事務作業等を行うためのブースである。可動式ブース1は、図1、図2等で示すように、可動式ブース本体3と自動消火装置(機械式の住宅用下方放出型自動消火装置)5と温度検知器(温度センサ部)7と無線送信部9とを備えて構成される。
可動式ブース本体3は、図示しない電線のみで外部の電源(たとえばAC100Vの商用電源)とつながり、上記電線を介して上記外部の電源から電力の供給を受ける。
自動消火装置5は、可動式ブース本体3の上部に設けられ、可動式ブース本体3内の温度に応じて消火剤を下方の可動式ブース本体3内に放出する。
温度検知器7は、自動消火装置5とは独立して、可動式ブース本体3の上部に設けられ、可動式ブース本体3内の温度を検知する。さらに説明すると、温度検知器7は、自動消火装置5とは別個に(無関係に)、可動式ブース本体3内の温度を検知する。
無線送信部9は、温度検知器7とは分割された態様で温度検知器7とは別個に可動式ブース本体3のたとえば上部に設けられる。無線送信部9は、温度検知器7で可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えたことが検知されたときに、上記電線によって供給された電力を用いて所定の信号(移報)を外部の機器(たとえば図3に示す制御盤もしくは監視盤)11に無線送信する。
可動式ブース1(可動式ブース本体3)は、上述したように、オフィス内等の所定の場所に設置されて使用される。可動式ブース1が設置されている状態では、可動式ブース本体3が、キャスター13、レベリングボルト15によって、オフィスの床面17上で起立する。
可動式ブース本体3の上記電線は、この電線のプラグを、オフィスに設けられているコンセントに差し込むことで、外部の電源に容易につながる。また、上記電線が外部電源につながった状態でコンセントから上記電線のプラグを引き抜くことで、電線が外部の電源から容易に離れる。あるいは、工具等で簡単に取り外すことができる方法で電線を外部の電源に接続してもよい。
可動式ブース1は、オフィスの床面17と上記電線とでオフィス等の外部とつながっているか接触している。なお、「つながる」の文言を広く解釈すれば、無線送信部9によっても、可動式ブース1が外部とつながっていることになるかもしれないが、ここでは、「つながる」の文言を狭く解釈し、肉眼で見たときにつながっている場合のみを「つながる」と言っている。
そして、可動式ブース1は、オフィス等に対して容易に移動できるようになっている。これにより、可動式ブース1は、平成30年11月2日消防庁通知の消防予第622号、および、令和2年12月28日消防庁通知の消防予第420号に示す可動式ブースもしくはこれに類する可動式ブースに相当する。なお、可動式ブース本体3(可動式ブース1)は、防音室としての機能も備えている。
自動消火装置5は、図2等で示すように、消火剤容器19と熱感知部21とノズル23とを備えて構成される。消火剤容器19の内部には消火剤が収容される。熱感知部21は、消火剤容器19の下側で消火剤容器19に設けられ、可動式ブース本体3内の熱を感知する。ノズル23は、熱感知部21の近傍であって消火剤容器19の下側で消火剤容器19に設けられ、熱感知部21が熱を感知したときに、消火剤容器19内の消火剤を可動式ブース本体3内に放出する。
なお、熱感知部21による熱の感知とノズル23からの消火剤の放出は、電力を用いない機械式手段によりなされる。すなわち、自動消火装置5では、特許第6764107号公報に記載されている自動消火装置のように、熱感知部に低融点金属を採用しており、可動式ブース本体3内の温度上昇で低融点金属が溶けることで、消火剤が放出される。これにより、自動消火装置5には、電気的な要素が用いられておらず、自動消火装置5は、可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えるだけで、機械的な構成を変化させ消火剤を放出する。なお、機械式手段によらず電気信号で動作する自動消火装置であってもよい。
また、可動式ブース1ででは、温度検知器7と無線送信部9とが分割されており、お互いが有線(信号線)26で接続される。
温度検知器7が検知する所定の温度は、自動消火装置5が可動式ブース1(可動式ブース本体3)内に消火剤を放出するときの温度よりも低く常温よりも高い温度のうちの少なくとも1つの所定の温度である。なお、温度検知器7が検知する所定の温度として、自動消火装置5が可動式ブース1(可動式ブース本体3)内に消火剤を放出するときの温度を採用してもよい。
さらに説明すると、温度検知器7は、図2(a)で示すように、自動消火装置5を覆っている化粧板25に直接かつ一体的に設けられている。なお、温度検知器7が、図2(b)で示すように、自動消火装置5に直接かつ一体的に設けられていてもよい。
可動式ブース1は、移報システム27に使用される。図3や図7で示すように、移報システム27は、可動式ブース1の他に、無線受信部29と、発報部31を備えた外部機器(監視装置もしくは制御装置)11とを備えて構成される。
そして、移報システム27では、可動式ブース1の無線送信部9から無線送信された所定の信号を無線受信部29が受信したときに、発報部31から発報する。無線受信部29は、たとえば、外部機器(監視装置もしくは制御装置)11の近くに設けられているが、外部機器(監視装置もしくは制御装置)11から離れたところに設けられていてもよい。無線受信部29と外部機器11とは有線でつながっている。
ここで、可動式ブース1の一例についてさらに詳しく説明する。
可動式ブース本体3は、図1で示すように、1枚の矩形状の底板部33と、4枚の矩形状の側板部35と、1枚の矩形状の天板部37とを備えて構成されており、外形が直方体状になっている。また、可動式ブース本体3の内部の空間39も直方体状になっている。
4枚の矩形状の側板部35のうちの1枚の側板部35Aには、矩形状の開口部43が設けられており、この開口部43は、扉45によって開閉する。
また、可動式ブース本体3には、1枚の矩形状の仕切り板41が設けられており、仕切り板41によって、空間39が上側空間39Aと下側空間39Bとに仕切られている。下側空間39Bの高さ寸法は、上側空間39Aの高さ寸法に比べて十分に大きくなっている。
下側空間39Bは人が入って作業する空間であり、開口部43や扉45は、下側空間39Bに設けられている。下側空間39B内には、図示しない作業用のテーブルと作業用の椅子と作業用のPC等が設置される。作業用のPCの駆動源は、上記電線によって供給される電力である。
有線26と自動消火装置5の消火剤容器19とは、上側空間39A内に設置されており、無線送信部9は、可動式ブース本体3の天板部37に載置された形態で設けられている。
図2(a)で示す態様では、天板部37の下側近傍には、所定形状の平板状の化粧板25が設けられている。化粧板25の厚さ方向は、天板部37の厚さ方向と同じで、上下方向になっている。自動消火装置5の熱感知部21とノズル23とは、天板部37から下側に僅かに突出しており、ノズル23の下端部は、化粧板25から下側に僅かに突出している。
なお、上下方向で見ると、自動消火装置5と温度検知器7とは、可動式ブース本体3の中央部に設置されており、熱感知部21とノズル23とは、自動消火装置5の中央に位置している。
温度検知器7として、たとえば、小型で簡素なバイメタル式の温度センサ(図5、図6参照)が採用される。温度センサ7は用途に応じて発報温度(無線送信部9が所定の信号を無線送信する温度)を選定できるようになっている。すなわち、温度センサ7を発報温度が異なる温度センサ7付け替えることによって、発報温度を変更できるようになっている。
バイメタル式のa接点の温度センサ(温度検知器)7について説明する。バイメタル式の温度センサ7は、図5で示すように、たとえば、円柱状に形成されている。また、バイメタル式の温度センサ7からは、配線(有線)26が延出している。
バイメタル式の温度センサ7は、図6(a)で示すように、筐体47と一対の端子49(49A、49B)と、バイメタル51と、一対の接点53(53A、53B)とを備えて構成される。図6(a)は、常温の状態を示しており、図6(a)で示す状態では、一対の接点53A、53B同士が離れている。
図6(b)は、高温の状態を示しており、図6(b)で示す状態では、一対の接点53A、53B同士が接している。これにより、一対の端子49A、49B同士が導通しており、たとえば、図6(b)で示す状態で、無線送信部9が所定の信号を無線送信する(火災発生信号を送信する)。
次に、移報システム27の動作を、図4を参照しつつ説明する。
初期状態では、a接点の温度検知器7が、可動式ブース本体3内で火災が発生したか否かを監視している。
上記初期状態で、温度検知器7が可動式ブース本体3内で火災が発生したことを検知すると(S1)、温度検知器7から無線送信部9に無電圧接点信号を出力する(S3)。このときに、自動消火装置5が可動式ブース本体3内に消火剤を放出する。
続いて、無線送信部9から無線受信部に所定の信号(火災情報)を送信し(S5)、無線受信部29が火災情報を受信し、信号を外部の機器(制御盤または監視盤)11に出力する(S7)。
続いて、外部の機器(制御盤または監視盤)11が、信号を受信する(S9)と、外部の機器(制御盤または監視盤)11の発報部31が、火災情報を発する(S11)。なお、発報部31が、音、光の少なくともいずれかによって、火災情報を発する。
可動式ブース1は、電線のみで外部の電力供給部とつながっている可動式ブース本体3と、可動式ブース本体3内の温度に応じて消火剤を可動式ブース本体3内に放出する自動消火装置5とを備えて構成される。可動式ブース1は、自動消火装置5とは別個に設けられ可動式ブース本体3内の温度を検知する温度検知器7を備えて構成される。また、可動式ブース1は、温度検知器7で可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えたことが検知されたときに電線によって供給された電力を用いて所定の信号を外部の機器11に無線送信する無線送信部9と無線受信部29とを備えて構成される。
これにより、可動式ブース1では、可動式ブース本体3内で発生した火災を消火することができる。また、可動式ブース1では、電線が可動式ブース本体3から延びており電線のプラグをコンセントの差し込むだけで電力の供給を受けることができるので、あるいは工具等で簡単に取り外すことができる方法で電線を外部の電源に接続して電力の供給を受けてもよく、可動式ブース1であることの条件(消防庁通知に示す条件)を維持することができる。つまり、可動式ブース1の消防上の規定を損なう事なく、また複雑な工事を施さずに(消防法上の感知器の配線等の敷設を必要とせず設置工事を不要として)、可動式ブース1を安価に設置できる。
また、可動式ブース1では、図6で示すように、自動消火装置5に温度検知器7を設けることによって構成が煩雑になることが防止される。さらに、可動式ブース本体3の内部の温度が上昇したことを離れたところに設置されている外部の機器11に伝達することができる。
また、可動式ブース1によれば、温度検知器7と無線送信部9とを設けたことで、機械式の自動消火装置5の動作や信頼性に影響しない簡素な構造で、可動式ブース本体3内の温度が所定の任意の値を超えたことを所定の信号で発信することができる。さらに、消防法上の感知器の配線工事等が困難な可動式ブースから、無線で火災の発生または火災の危険性の信号を発信できる。これにより、火災監視が可能な可動式ブースを簡略な施工で設置できる。
また、可動式ブース1では、住宅用火災警報器と異なり、温度検知器7とは別個に無線送信部9が設けられている。これにより、温度検知器7の設置場所の自由度が高まり、ユーザー要望に柔軟に対応することができる。
さらに、無線送信部9がLPWA方式の低電力で長距離伝送可能になっているので住宅用火災警報器よりも長距離で通信することができる。このため使用する端末(外部機器)を減らすことが可能となり設置スペースとコストを削減することができる。
また、温度検知器7と無線送信部9とをお互いに分割していることで、使用する環境が住宅より劣悪な環境(たとえば、高温または低温)であっても、この環境に耐えうるセンサを選定することができる。
また、可動式ブース1では、自動消火装置5には電気的な要素が用いられていない。そして、自動消火装置5が、可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えるだけのことで消火剤を放出するので、停電時等においても可動式ブース本体3内の火災を的確に消火することができる。
また、可動式ブース1で、温度検知器7が検知する所定の温度を、自動消火装置5が可動式ブース本体3内に消火剤を放出するときの温度よりも低く常温よりも高い温度のうちの少なくとも1つの所定の温度にする。これにより、火災発生前のいわゆるプレアラームの送信をすることができる。
すなわち、温度検知器7の温度センサを適宜選定することによって、可動式ブース本体3内での火災の発生または火災発生の危険性または消火を管理者へ通知することができる。
なお、温度検知器7を2種類設け、火災が発生した旨の送信と、災発生前のいわゆるプレアラームの送信とをしてもよい。また、温度検知器7に代えてもしくは加えて、可動式ブース本体3内の煙を検知する検知器(煙検知器)を設けてもよい。煙検知器も、可動式ブース本体3内の煙の濃度は所定の閾値を超えた場合、温度検知器7と同様に、無線送信部9に発報するようになっている。煙検知器を設けることで、可動式ブース本体3での火災の発生を一層確実に検知することができるとともに、喫煙が禁止されている可動式ブース本体3内での喫煙に対して適切な処置をすることができる。
また、可動式ブース1において、図2(a)で示すように、温度検知器7を化粧板25に設けることで、温度検知器7の設置個所の選択の自由度が高くなる。また、図2(b)で示すように、温度検知器7を自動消火装置5に設けることで、温度検知器7の設置工数を削減することができる。
移報システム27では、無線送信部9から無線送信された所定の信号を無線受信部29が受信したときに、発報部31から発報するようになっている。これにより、可動式ブース1に火災が発生し、もしくは、火災が発生するおそれがあることを、可動式ブース1から遠くに離れたところにいる者に知らせることができる。なお、可動式ブース1の外形は直方体状のものに限らず、卵型や円筒状、円錐状の形態であってもよく、自動消火装置5と温度検知器7は可動式ブースの上方に取り付けられる。
なお、可動式ブース1において、電線を無くし、無線送信部9が、可動式ブース1に設けられている電池で駆動するようにしてもよい。また、無線送信部9を可動式ブース1とは一体となっていない別な場所に設け、無線送信部9と温度検知器7との間を工具等で簡単に取り外すことができる方法の配線で接続してもよい。
また、参考例として、図8で示すように、無線送信部9と無線受信部29とを削除し、可動式ブース本体3内の温度が所定の値を超えたことが温度検知器7で検知されたときに、有線で所定の信号を送信するようにしてもよい。図8では、たとえば、簡単に取り外すことができる接続の社内LAN55を介して、送信部57(無線送信部9に相当)から受信部59(無線受信部29に相当)に所定の信号を送信してもよい。また、図8で示す構成において、社内LAN55を工具等で簡単に取り外すことができる方法で接続する配線に変えて、送信部57と受信部59を配線で接続し、所定の信号を送信してもよい。
さらに、図8で示す構成において、送信部57を無線送信部とし、社内LAN55に無線受信部を設置し、所定の信号を送信してもよいし、社内LAN55に無線送信部を設置し、受信部59を無線受信部とし、所定の信号を送信してもよい。
1 可動式ブース
3 可動式ブース本体
5 自動消火装置
7 温度検知器
9 無線送信部
11 外部機器
19 消火剤容器
21 熱感知部
23 ノズル
25 化粧板
26 有線
29 無線受信部
31 発報部
27 移報システム

Claims (7)

  1. 可動式ブース本体内の温度に応じて消火剤を前記可動式ブース本体内に放出する自動消火装置と、
    前記自動消火装置とは別個に設けられ、前記可動式ブース本体内の温度を検知する温度検知器と、
    前記温度検知器で前記可動式ブース本体内の温度が所定の値を超えたことが検知されたときに、所定の信号を無線送信する無線送信部と、
    を有する可動式ブース。
  2. 前記自動消火装置は、
    前記消火剤が内部に収容されている消火剤容器と、
    前記可動式ブース本体内の熱を感知する熱感知部と、
    前記消火剤容器に設けられ、前記熱感知部が熱を感知したときに、前記消火剤容器内の消火剤を前記可動式ブース本体内に放出するノズルと、
    を備えて構成されており、前記熱感知部による熱の感知と前記ノズルからの消火剤の放出は、電力を用いない機械式手段によりなされる請求項1に記載の可動式ブース。
  3. 前記温度検知器と、前記無線送信部とは分割されており、お互いが有線で接続されている請求項1または請求項2に記載の可動式ブース。
  4. 前記温度検知器が検知する前記所定の温度は、前記自動消火装置が前記可動式ブース本体内に消火剤を放出するときの温度よりも低く常温よりも高い温度のうちの1つの所定の温度である請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の可動式ブース。
  5. 前記温度検知器は、
    前記可動式ブース本体に設けられ前記自動消火装置を覆っている化粧板、もしくは、前記自動消火装置に設けられている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の可動式ブース。
  6. 前記可動式ブース本体が電線で外部の電源とつながり、前記電線を介して前記外部の電源から電力の供給を受けるようになっており、前記無線送信部が、前記電線によって供給された電力を用いて前記所定の信号を無線送信するように構成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の可動式ブース。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の可動式ブースと、
    無線受信部と、
    発報部を備えた外部機器と、
    を有し、
    前記無線送信部から無線送信された前記所定の信号を前記無線受信部が受信したときに、前記発報部から発報する移報システム。
JP2021049852A 2021-03-24 2021-03-24 可動式ブースおよび移報システム Pending JP2022148242A (ja)

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