JP2022131765A - 点火制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路部品を追加することなく、点火コイルやスイッチング素子の焼損を抑制することができる点火制御装置を得ること。【解決手段】内燃機関の点火コイル(103)に対し、点火コイルの1次巻き線に通電を開始し、第1通電時間後の第1点火時期に通電を遮断して点火コイルの2次巻き線に2次電流を発生させ、2次電流の放電中に2次電流が電流閾値を下回ったときに、1次巻き線に再度通電を開始し、第2通電時間後の第2点火時期に通電を遮断する制御を行う点火制御装置であって、第1通電時間と第2通電時間とに基づいて点火コイルのコイル発熱量を推定し、コイル発熱量に応じて第2通電時間を変更することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の点火制御装置に関する。
近年、車両の燃費向上のため、理論空燃比よりも希薄な混合気で運転する技術(超希薄燃焼)や、燃焼後の排気ガスの一部を取り入れ、再度吸気させる技術(Exhaust Gas Recirculation:EGR)などを取り入れた内燃機関の制御装置が開発されている。
しかし、このような技術では、希薄な混合気をシリンダ内で拡散させて点火プラグによる着火性を向上させる必要があり、その技術のひとつとして、シリンダ内へ供給する空気に乱流(タンブル)を発生させている。更に、1次コイルに流れる1次電流を通電・遮断することで2次コイルに2次電流を発生させて2次コイルに誘起された2次電圧が点火プラグに印加されて火花放電を起こす点火制御装置において、高エネルギを印加するコイルや、1次コイルへの通電を重畳するコイル等の技術が提案されている。
しかし、前述のようなコイルを使用した場合、乱流によって放電エネルギが低下する点火コイルの放電後半において、点火プラグの電極間に生じる火花放電が吹き消え、再び火花放電が発生するといった多重放電を引き起こしてしまうことが知られている。
この火花放電が吹き消えた後に点火コイルに残ったエネルギにより再度火花放電が発生するリストライク時に、点火プラグ間に容量放電が発生することで点火プラグの電極が摩耗するため、多重放電が発生すると点火プラグの電極摩耗が促進されてしまう。
これを防ぐために放電火花を発生させている最中に2次電流が所定値を下回った場合、1次コイルに2次電流と逆方向に通電するよう回路構成を切り替えることにより、多重放電を遮断する手法があるが、通電を繰り返すと点火コイルが過熱してコイルやコイルの通電/非通電を切り替えるスイッチングデバイスが焼損することがある。そこで、例えば特許文献1のように、感温ダイオードを用いて温度を検出し、保護回路で温度閾値を超えたときに通電を抑制する手法が提案されている。
特開2019-124165号公報
しかしながら、特許文献1の手法では、感温ダイオードや保護回路の追加が必要であり、点火回路の部品点数が増えるため製品コストが増加する恐れがある。
本発明の目的は、回路部品を追加することなく、点火コイルやスイッチング素子の焼損を抑制する点火制御装置を提供することである。
本発明の点火制御装置は、内燃機関の点火コイルに対し、前記点火コイルの1次巻き線に通電を開始し、第1通電時間後の第1点火時期に通電を遮断して前記点火コイルの2次巻き線に2次電流を発生させ、該2次電流の放電中に前記2次電流が電流閾値を下回ったときに、前記1次巻き線に再度通電を開始し、第2通電時間後の第2点火時期に通電を遮断する制御を行う点火制御装置であって、前記第1通電時間と前記第2通電時間とに基づいて前記点火コイルのコイル発熱量を推定し、該コイル発熱量に応じて前記第2通電時間を変更することを特徴とする。
本発明によれば、超希薄燃焼やEGRを採用したシステムにリストライクを抑制した点火制御を実施して通電機会を増やしたときにも、点火装置に回路部品を追加することなく、点火コイルやスイッチング素子の焼損を抑制することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明が適用される内燃機関の構成図の一例。 本発明による内燃機関制御装置の構成図の一例。 本発明による点火信号演算部203の一例。 点火コイル103の一例。 本発明の制御フローの一例。 ステップS501における第1点火時期演算処理の制御フローの一例。 ステップS502における第1通電時間演算処理の制御フローの一例。 ステップS503における第2通電開始時期演算処理の制御フローの一例。 ピーク2次電流、2次電流傾きの特性及び第2通電開始時期、ピーク2次電流、2次電流傾き、リストライク発生閾値の特性の一例を示す。 ステップS504における第2点火時期演算処理の制御フローの一例。 ステップS505におけるコイル発熱量限界判定演算処理の制御フローの一例。 ステップS506における第2通電時間演算処理の制御フローの一例。 ステップS507における点火信号生成処理のタイミングチャートの一例。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1に本発明が適用される内燃機関の構成図の一例を示す。図示の内燃機関は、例えば自動車のエンジンに用いられるものであり、気筒101の頂部に燃焼室が形成され、この燃焼室に点火電圧を印加される点火プラグ102、点火プラグ102へ点火電圧を印加する点火コイル103、燃料噴射弁104が設置されている。燃焼室はピストン106がクランクシャフト107の回転角度に応じて上下することにより、気筒101内部の圧力が変化し、筒内圧センサ105にて検出する。クランクシャフト107の角回転度はクランク角センサ108で検出する。
吸気系を構成する吸気管109には、エアフローセンサ110、スロットル弁111、スロットルポジションセンサ112等が設置され、吸気弁113によって燃焼室に空気が吸入される。
また、排気系を構成する排気管114には、触媒上流空燃比センサ115、排気ガス浄化触媒116、触媒下流空燃比センサ117等が設置され、排気弁118によって燃焼室から排出される排気ガスの後処理が行われる。
さらに、Exhaust Gas Recirculation(EGR)管119によって排気管114と吸気管109が接続されており、EGR弁120によって排気ガスが吸気管へ還流され、EGR流量センサ121がEGR流量を検出する。また、内燃機関内に水温センサ122が設置され、冷却水の水温を検出する。
これらの内燃機関に設置されたセンサおよびアクチュエータはEngine Control Unit(ECU)123と接続され、制御されている。また、上記の構成において、燃料噴射弁104は、吸気管109内に設置しても良い。
上記構成によれば、ポート噴射式の内燃機関に本発明の点火制御装置を適用することが可能となる。
図2に本発明による内燃機関の点火制御装置の構成図の一例を示す。
図2において、ECU123は、Central Processing Unit(CPU)201とメモリ202を備え、点火コイル103へ点火信号を送信することにより、点火プラグ102を制御している。
CPU201は、EGR流量センサ121で計測するEGR流量、クランク角センサ108で計測するクランク角、筒内圧センサ105で計測する筒内圧、水温センサ122で計測する水温、及びメモリ202に格納された情報に応じて点火信号を演算する点火信号演算部203を備える。点火信号演算部203で演算した点火信号演算結果は、点火信号を生成する点火信号生成部204を通じて、点火コイル103へ送信する。
図3に本発明による点火信号演算部203の一例を示す。
図3において、点火信号演算部203は、メモリ202に格納された基本点火時期、リタード指令値から第1点火時期を演算する第1点火時期演算部301、水温、EGR流量、メモリ202に格納された基本通電時間から第1通電時間を演算する第1通電時間演算部302、第1通電時間演算部302により演算した第1通電時間、クランク角、筒内圧、メモリ202に格納されたコイル設計情報、リストライク発生閾値から、第2通電開始時期を演算する第2通電開始時期演算部303、メモリ202に格納された上死点、流速低減余裕量から第2点火時期を演算する第2点火時期演算部304、第1通電時間演算部302により演算した第1通電時間、第2通電時間演算部306により演算した第2通電時間、メモリ202に格納されたバッテリ電圧からコイル発熱量限界判定を演算するコイル発熱量限界判定演算部305、第2通電開始時期演算部303により演算した第2通電開始時期、第2点火時期演算部304により補正した第2点火時期、コイル発熱量限界判定演算部305により演算したコイル発熱量限界判定から第2通電時間を演算する第2通電時間演算部306を備える。
第1点火時期演算部301により演算した第1点火時期と、第1通電時間演算部302により演算した第1通電時間と、第2点火時期演算部304により演算した第2点火時期と、第2通電時間演算部306により演算した第2通電時間は、それぞれ点火信号演算結果として点火信号を生成する点火信号生成部204に入力され、点火信号が生成されて点火コイル103に送信される。
図4に点火コイル103の一例を示す。
点火コイル103は、電源401と、1次コイル(1次巻き線)402と、点火信号のON/OFFに応じて1次コイル402の通電/非通電を切り替えるスイッチングデバイス403と、1次コイル402と並列に設置される2次コイル(2次巻き線)404を備える。点火コイル103は、1次コイル402への通電/非通電に応じて生成される1次コイル402と2次コイル404間の相互誘導により発生する電圧を点火プラグ405に印加することにより、放電火花を生成する。
また、上記の構成において、1次コイル402又は2次コイル404の少なくとも1つ以上を複数有する点火制御回路を用いても良い。上記構成によれば、1次コイル又は2次コイルを複数有する点火制御回路に本発明を適用することが可能となる。
図5に本発明の制御フローの一例を示す。
ステップS501において、第1点火時期演算部301は、図6に示す制御フローに従い、第1点火時期を演算する。ステップS502において、第1通電時間演算部302は、図7に示す制御フローに従い、第1通電時間を演算する。ステップS503において、第2通電開始時期演算部303は、図8に示す制御フローに従い、第2通電開始時期を演算する。
ステップS504において、第2点火時期演算部304は、図10に示す制御フローに従い、第2点火時期を演算する。ステップS505において、コイル発熱量限界判定演算部305は、図11に示す制御フローに従い、コイル発熱量限界判定を演算する。ステップS506において、第2通電時間演算部306は、図12に示す制御フローに従い、第2通電時間を演算する。ステップS507において、点火信号生成部204は、図13に示すタイミングチャートのように、点火信号を生成する。
図6に、ステップS501における第1点火時期演算処理の制御フローの一例を示す。
ステップS601において、メモリ202から基本点火時期(基本点火角)、リタード指令値を取得する。
ステップS602において、第1点火時期=基本点火時期(基本点火角)-リタード指令値とする。基本点火時期は予め内燃機関の仕様毎に設定した値を使用し、例えば、基本点火時期=上死点-所定進角量(10deg等)を設定する。また、リタード指令値は、内燃機関の運転状態に応じて、基本点火時期からの遅角量を設定する。
図7に、ステップS502における第1通電時間演算処理の制御フローの一例を示す。
ステップS701において、基本通電時間、水温、EGR流量を取得する。ステップS702において、第1通電時間を演算する。第1通電時間は下記の式(0)により求められる。
第1通電時間=基本通電時間-水温×水温係数+EGR流量×EGR係数・・・(0)
基本通電時間は、予め内燃機関と点火コイル103の仕様毎に設定された値を使用する。水温係数は、水温が低くなるほど放電火花が飛びにくくなるため、通電時間を長くするように設定する。EGR係数は、EGR流量が多いほど放電火花を飛ばす際に高エネルギが必要となるため、通電時間を長くするように設定する。
図8に、ステップS503における第2通電開始時期演算処理の制御フローの一例を示す。また、図9にピーク2次電流、2次電流傾きの特性及び第2通電開始時期、ピーク2次電流、2次電流傾き、リストライク発生閾値(電流閾値)の特性の一例を示す。
ステップS801において、第1点火時期、クランク角、筒内圧、コイル設計情報、リストライク発生閾値を取得する。ステップS802において、2次電流の最大値であるピーク2次電流、2次電流の放電速度である2次電流傾き、およびエンジン回転数を演算する。例えば、ピーク2次電流は、図9(a)901のように、筒内圧に応じたピーク2次電流値特性を予め計測しておき、演算する。また、例えば、2次電流傾きは、図9(b)902のように筒内圧に応じた2次電流傾きを予め計測しておき、演算する。回転数は、エンジンのクランク角の所定時間当たりの変化量から算出する。
ステップS803において、第2通電開始時期が求められる。第2通電開始時期は、1次巻き線に再度通電を開始する時期であり、電流閾値と、ピーク2次電流と、2次電流傾きと、を用いて、第2通電開始時期を求める。第2通電開始時期は、図9(c)の特性より、式(1)によって演算する。
第2通電開始時期=第1点火時期t903-{(ピーク2次電流904-リストライク発生閾値906)÷2次電流傾き905}×時間角度換算係数・・・(1)
式(1)における時間角度変換係数は、例えば、4つの気筒を有し、各気筒が吸気、圧縮、燃焼、排気のサイクルを720deg毎に繰り返す内燃機関である場合は、式(2)によって演算する。
時間角度変換係数=(回転数[rpm]×720[deg])÷2×60[s]・・・(2)
また、リストライク発生閾値906は、予め2次コイル404の電流である2次電流を計測し、リストライクが頻発する閾値を設定する。
図10に、ステップS504における第2点火時期演算処理の制御フローの一例を示す。
ステップS1001において、上死点、流速低減余裕量を取得する。
ステップS1002において、第2点火時期を求める。第2点火時期は以下の式(3)により求められる。
第2点火時期 = 上死点 + 流速低減余裕量・・・(3)
なお、上死点は、予め内燃機関の仕様から設定し、流速低減余裕量は予め内燃機関の運転状態と上死点以後の流速又はリストライク発生頻度を計測した結果から、流速又はリストライク発生頻度が十分に低下する値を設定することが望ましい。
図11に、ステップS505におけるコイル発熱量限界判定演算処理の制御フローの一例を示す。
ステップS1101において、第1通電時間、第2通電時間、およびバッテリ電圧を取得する。ステップS1102において、コイル発熱量を演算する。演算方法の一例として、時間当たりの第1通電時間と第2通電時間の総時間量と、1次コイルの抵抗値とバッテリ電圧により、コイル発熱量を推定する。なお、バッテリは、点火コイル103の1次コイル402に電源を供給するものであり、車両に搭載されている。
ステップS1103において、ステップS1102で推定したコイル発熱量とコイル発熱量閾値と比較して、コイル発熱量がコイル発熱量閾値を超えた場合はステップS1104に進み、コイル発熱量がコイル発熱量閾値を超えていない場合はステップS1105に進む。
S1104において、コイル発熱量限界判定をし、S1105において、コイル発熱量限界判定をしない。つまり、S1104では、点火コイル103のコイル発熱量が、予め設定された限界を超えていると判定し、S1105では、点火コイル103のコイル発熱量が、予め設定された限界を超えていないと判定する。
図12に、ステップS506における第2通電時間演算処理の制御フローの一例を示す。ステップS1201において、第2通電開始時期、第2点火時期、およびコイル発熱量限界判定結果を取得する。
ステップS1202において、第2通電開始時期が第2点火時期よりも進角側であるか否かを判定する。第2通電開始時期が第2点火時期よりも進角側である場合は、第2通電時間を調整すべく、ステップS1203に進む。
そして、第2通電開始時期が第2点火時期よりも遅角側である場合は、リストライクが発生しないと判断し、ステップS1206に進む。
ステップS1203において、コイル発熱量限界判定していない場合、ステップS1204に進み、コイル発熱量限界判定している場合、ステップS1205に進む。
ステップS1204では、第2点火時期から第2通電開始時期を減算することによって第2通電時間を求める処理が行われる(第2通電時間=第2点火時期-第2通電開始時期)。
ステップS1205では、第2通電時間がコイル過熱用時間とされる(第2通電時間=コイル過熱用時間)。ここで、コイル過熱用時間は、例えば固定値、もしくは第1通電時間と第2通電時間の総時間量により変化させてもよい。
ステップS1206では、リストライクが発生しないので、第2通電時間を0とする(第2通電時間=0)。
図13に、ステップS507における点火信号生成処理のタイミングチャートの一例を示す。
点火信号生成部204への入力は、ステップS501からS506により生成された第1点火時期、第1通電時間、第2点火時期、および第2通電時間であり、点火信号生成部204は、第1点火時期をt1302、第1通電時間をt1302-t1301、第2点火時期をt1304、第2通電時間をt1304-t1303となるように、点火信号を生成する。
時間t1301において、点火信号がOFFからONとなり、1次コイル402への通電を開始する。通電継続と共に、1次コイル402に流れる1次電流が上昇すると共に、1次コイル402と2次コイル404との間に形成される磁界が強くなっていく。
時間t1302において、点火信号がONからOFFとなり、1次コイル402への通電が遮断され、1次コイル402の電流が0になると、同時に、1次コイル402と2次コイル404との間の相互誘導に伴い、2次コイル404に流れる2次電流が急増し(2次電流が発生し)、点火プラグ405から放電火花を発生させる。この2次電流は、時間経過と共に減少していく。
一方、一般的に、t1302は点火プラグ405電極間の流速が大きいタイミングとなるようにして、放電火花が長く伸びることで燃焼成立性を高めようとする。よって、t1302の時点では上死点手前で燃焼室内が最も流速が大きい状態にある。その後、燃焼室内にてタンブル崩壊が発生することにより、点火プラグ405の電極間の流速は時間経過と共に減少していく。
時間t1303において、点火信号が再度OFFからONとなり、1次コイル402に通電することで、1次コイル402に2次電流と逆向きの電流が流れ、2次電流が0となる。この発生時期をステップS503における第2通電開始時期演算処理にて、2次電流がリストライク発生閾値を下回る時間と一致させることにより、リストライクの頻発を防ぎ、点火プラグの摩耗を抑制することができる。
時間t1304(a)または時間t1304(b)において、点火信号が再度ONからOFFとなり、1次電流が0になると共に、2次電流が急増し、点火プラグ405から放電火花を発生させる。
ここで、コイル発熱量限界判定していない場合(コイル発熱量が限界値を超えていないと判定された場合)は、時間t1304(a)はステップS504により上死点以降となっているため、タンブル崩壊が進んで、流速が減少している。したがって、点火プラグの電極間に生じる火花放電が吹き消えてしまい再び火花放電が発生するといった多重放電(リストライク)は発生せず、多重放電による点火プラグ摩耗も発生しない。
一方、コイル発熱量限界判定している場合(コイル発熱量が限界値を超えていると判定された場合)、時間t1304(b)は、時間t1304(a)よりも進角側に設定するため、流速は時間t1304(a)に比べて減少しておらず、多重放電が発生する頻度は増えるが、再通電しない場合に比べて多重放電が発生する頻度は減る。さらに第2通電時間を短くすることでコイル発熱量を下げることができ、コイル過熱によるコイルやスイッチング素子の焼損を抑制することができる。
以上の通り、本発明技術は、回路部品を追加して製品コストを増加させることなく、必要最小限のエネルギ消費で、超希薄燃焼やEGRを実施する場合や、1次コイルへの再通電が増えるシステムにおいても、点火プラグの摩耗を抑制し、かつ点火コイルの過熱やスイッチング素子の焼損を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
102・・・点火プラグ、103・・・点火コイル、105・・・筒内圧センサ、108・・・クランク角センサ、121・・・EGR流量センサ、122・・・水温センサ、123・・・ECU、201・・・CPU、202・・・メモリ、203・・・点火信号演算部、204・・・点火信号生成部、301・・・第1点火時期演算部、302・・・第1通電時間演算部、303・・・第2通電開始時期演算部、304・・・第2点火時期演算部、305・・・コイル発熱量限界判定演算部、306・・・第2通電時間演算部

Claims (5)

  1. 内燃機関の点火コイルに対し、該点火コイルの1次巻き線に通電を開始し、第1通電時間後の第1点火時期に通電を遮断して前記点火コイルの2次巻き線に2次電流を発生させ、該2次電流の放電中に前記2次電流が電流閾値を下回ったときに、前記1次巻き線に再度通電を開始し、第2通電時間後の第2点火時期に通電を遮断する制御を行う点火制御装置であって、
    前記第1通電時間と前記第2通電時間とに基づいて前記点火コイルのコイル発熱量を推定し、
    該コイル発熱量に応じて前記第2通電時間を変更することを特徴とする点火制御装置。
  2. 前記電流閾値と、前記2次電流の最大値と、前記2次電流の放電速度と、を用いて、前記1次巻き線に再度通電を開始する第2通電開始時期を求めることを特徴とする請求項1に記載の点火制御装置。
  3. 前記コイル発熱量と発熱量閾値とを比較し、前記コイル発熱量が前記発熱量閾値よりも大きい場合に、コイル過熱用時間を前記第2通電時間に設定し、前記コイル発熱量が前記発熱量閾値以下の場合に、前記第2点火時期から前記第2通電開始時期を減算した時間を前記第2通電時間として設定することを特徴とする請求項2に記載の点火制御装置。
  4. 前記第2通電開始時期が前記第2点火時期よりも進角側のときは、前記コイル発熱量と前記発熱量閾値との比較を実施し、前記第2通電開始時期が前記第2点火時期よりも遅角側のときは、第2通電時間を0に設定することを特徴とする請求項3に記載の点火制御装置。
  5. 前記1次巻き線に通電を行うバッテリのバッテリ電圧と、前記1次巻き線の抵抗値と、前記第1通電時間と、前記第2通電時間と、を用いて前記点火コイルのコイル発熱量を推定することを特徴とする請求項1に記載の点火制御装置。
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JP2019190329A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

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