JP2022108168A - 保温具及び保温システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な運送コストで優れた断熱性を有する保温具1000を提供する。【解決手段】首周りに装着する保温具1000において、可撓性、耐熱性及び耐冷性を有する2枚のシート300A,300Bのうち少なくとも1枚のシート300Bが浸水性を有し、前記各シートA,300Bをいくつかの収容部310等が形成される態様で貼り合わせてなる保温容器300と、収容部300に収容された耐熱性及び耐冷性を有する吸水ポリマー粉体と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、保温具及び保温システムに関し、特に、人間又は動物の首に保温具及び保温システムに関する。なお、本明細書における「保温」とは暖かいものを暖かいまま保ち、冷たいものを冷たいまま保つという意味合いとして用いる。
特許文献1には、頭部を冷却する冷却性能が優れ、長時間の冷却維持性能を有し、繰り返し使用が可能であり、快適な装着感を有するとともに、安価に容易に製造でき、廉価に使用可能な頭部冷却用具が開示されている。この頭部冷却用具は、人体頭部に装着して冷却可能であり、柔軟性を有する不織布製シート状表面部材と不織布製シート状内面部材とにより形成され、該シート状表面部材とシート状内面部材との互いの接合により形成されたシート状表内面部材接合部により区分された複数個の収納部に冷却媒体が収納されてなる頭部冷却用具であり、熱融着性不織布製表内面素材を熱融着してシート状表内面部材接合部が形成されている。
特開2018-44275号公報
しかし、特許文献1に開示されている頭部冷却用具の冷却媒体は、相対的に重量も体積もあるので、一度の運送量が限定され、また、重量に応じて運送料金が決定される場合には、運送コストも高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、安価な運送コストで優れた断熱性を有する保温具及び保温システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、首周りに装着する保温具において、
可撓性、耐熱性及び耐冷性を有する2枚のシートのうち少なくとも1枚が浸水性を有し、前記各シートをいくつかの収容部が形成される態様で貼り合わせてなる保温容器と、
前記収容部に収容された耐熱性及び耐冷性を有する吸水性保温剤と、
を備える。
本発明によれば、保温具を水道水などに着水すると、浸水性を有するシートを通じて保温容器に水が浸水して、収容部内の吸水ポリマー粉体が吸水することになる。したがって、ユーザが、その保温具を適宜、温めたり冷やしたりして用いることができる。この場合、運送段階では吸水ポリマーは吸水前の状態であるため、その後に吸水される水の分だけ軽く、また、体積もないから運送コストを安価にすることが可能となる。
なお、前記保温容器に隣接して配置される断熱シートと、前記断熱シートと前記保温容器との間に位置するスペーサとの少なくとも一方を備えると、優れた断熱効果を実現することができる。概形として長手方向が湾曲する態様で曲げられるように区分けされた複数の収容部が形成された保温容器とすれば、例えば、凍結していた保温剤が使用時間の経過によりジェル状になったときに、保温剤が自重によって容器内で偏ってしまうことを回避できる。また、使用に際して、複数の保温剤を用意して、複数個の収納部に収納するといった煩雑さが不要となるし、複数個の収納部を設けるための面倒な作業工程も不要となる。
また、前記収容部間の区切部の幅は、7mm~25mmとすると、保温剤が凍結時であっても首にフィットするような湾曲形状を実現することができる。
保温容器が収容される不織布製、布製、綿製、樹脂製などの装着バンドを備えることもできる。これにより、装着バンドの洗濯が容易になるし、装着バンド自体を広告媒体としても利用することができる。
前記保温容器は、保温剤注入後の重量が80g~250gであり、長さが35cm~50cmとすることができる。なお、当該条件は、成人用に好適な条件であり、例えば幼児用であったり、動物用であったりする場合には、これよりも小型化してもよいし、大型化してもよい。
前記装着バンドは、その長さの調整手段を備えることもできる。こうすると、成人用幼児用の兼用とすることもできるし、体のサイズに個体差がある動物にも幾つものサイズの保温具を用意する必要がない。
また、本発明の保温システムは、
上記保温具と、
前記保温容器に付帯して設けられるペルチェ素子と、
前記ペルチェ素子の放熱部に一端が接続され他端が前記保温容器から離間したファンの近傍に位置する伝熱部と、
前記ペルチェ素子及び前記ファンの電源と、
を備える。
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同様の部分には同一の符号を付している。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の保温具1000の説明図である。保温具1000は、装着者の暑さ対策又は寒さ対策として用いることができる。また、風邪等の発熱時に装着者の症状を和らげたり、患部を冷却又は加熱させて治療したりするために用いることもできる。
図1に示す保温具1000は、成人が首周りに装着する場合に好適に用いることができるものである。図1に示す保温具1000は、以下説明する、装着バンド100と、中間体200と、保温容器300とに大別される。
装着バンド100は、例えば、人間の衣類に用いられる素材であれば、如何なるものでも用いることができる。したがって、例えば、不織布製、綿製、布製、樹脂製などとすることができる。こうすると、装着バンドの洗濯が容易になり、装着バンド100を衛生的に用いることができる。特に、夏場など暑い環境下では、ポリエステルなどを主体とする冷感生地製とすると、生地が保温具1000や発汗等の水分を吸収して蒸発する際に、ユーザに清涼感を与えることができる。もっとも、接触冷感生地製とすることもできる。また、装着バンド100に広告を印刷することで、装着バンド100を広告媒体として利用してもよい。
広告の例を示すと、例えば、図1に示す保温具1000は、夏季における、スポーツスタジアム、ゴルフ場などで、観戦者、プレイヤーが好適に用いることができるし、観光地巡りをする旅行者なども用いることができる。そうすると、装着バンド100には、例えば、スポーツチームの応援グッズを兼ねてロゴマークを印刷したり、ゴルフ場名、旅行会社の社名を印刷したりすると好適である。
装着バンド100は、長さを45cm~70cmとすればよい。幼児用の場合には、例えば、これらの60%~70%程度の長さとすればよい。或いは、Lサイズ・Mサイズ・Sサイズというように、いくつかのサイズを用意し、それぞれ長さを異ならせてもよい。
装着バンド100は、保温容器300を収容する円筒部110と、円筒部110の両端に位置しており装着バンド100を輪状にするための接続部120,130と、接続部120に取り付けられた第1の面ファスナー(ループ)122と、接続部130に取り付けられており第1の面ファスナー122に着脱可能な第2の面ファスナー(フック)132,134とを含む。
図2(a)及び図2(b)は、図1に示す装着バンド100の製造工程図である。図2(a)に示すように、約60cm×約13cmの大きさの不織布を用意する。そして、この不織布のうち、接続部120に隣接する領域A(約10cm×約6.5cm)をカットする。
また、接続部120に隣接する領域B(約10cm×約6.5cm)をカットする。その後、領域Cを領域Dに重ね合わせるように、折り返し線Eで折り返す。そして、部位F~Hでそれぞれ、例えば、加熱シーリングをすることによって、領域Cと領域Dとを接続する。
なお、領域Aと領域Bとの長さは、いずれも約10cmである例を説明したが、これらの長さは同一でなくてもよい。例えば、領域Bについては、約6cmの長さとすることもできる。もっとも、これらのいずれの数値も例示である点には留意されたい。
また、装着バンド100は、保温具1000を内包し、かつ、ユーザの首周りに装着さえできればよいので、その端部の接続部120,130を相互に縛るような形態としてもよい。
図1に戻る。中間体200は、断熱シート210と、スペーサ220と、把持部230とを含む。断熱シート210は、例えば、金属薄膜を用いることができる。本実施形態では、アルミニウム薄膜を用いているが、熱反射率の高い他の金属薄膜としてもよいし、熱反射率さえ高ければ金属以外の薄膜を用いることもできる。
スペーサ220は、装着バンド100内に空気層を設けて断熱シート210とともに保温効果を高めるものである。本実施形態では、エアキャップとも称されるエアクッション付きの塩化ビニール製の気泡緩衝材を用いているが、これに代えて、エアクッションの有無に拘わらず、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等を素材とした緩衝剤を用いることもできる。
把持部230は、中間体200を円筒部110から取り出すときに把持するものである。把持部230は、中間体200に対して接着剤又は圧着によって接続することができる。なお、中間体200がある程度の硬性を有する場合には、保温具1000の装着者等が中間体200自体を把持することで円筒部110から取り出すことが可能となるので、必ずしも設けなくてはならないものではない。
中間体200は、断熱シート210とスペーサ220とを、それぞれ別パーツで構成してもよいし、蒸着、接着などにより一体化してもよい。前者の場合には、例えば、一方が摩耗や経年劣化した場合に他方はそのままで一方のみを交換することができる。後者の場合には、装着バンド100に対して挿抜するときの操作性を高めることができる。
なお、中間体200と保温容器300とを一体化することもできる。この場合には、保温容器300の変形に対応可能なように、複数の収容部310,320,330,340間の区切部315,325,335に対応する箇所にそれぞれ遊びを設けておくとよい。
保温容器300は、例えば、冷凍庫などを用いて凍結させ、又は、湯煎や電子レンジなどを用いて加温させた保温剤を収容し、装着者の首周りを冷却又は加熱するものである。保温剤は、既知のように、水と所要のポリマー及び調整材とを主成分としたものとすることができるが、後述するように、保温具1000の最初の使用時前には水を含まない。
本実施形態で使用するポリマーは、例えば、保温容器300が破損して保温具1000から流出した場合であっても、装着者への安全面を考慮して食品添加素材のポリマー(一例えばポリアクリル酸ナトリウム)を用いているが、これに限定されるものではない。ここには、必要に応じて防腐剤を混合してもよい。
保温容器300は、円筒部110の大きさに対応する大きさとすればよい。したがって、例えば円筒部110が約40cm×約6.5cmの大きさであれば、保温容器300の大きさは、その保温剤を注入することによって生じる厚み分も考慮して、約36cm×約5cmの大きさとすることが考えられる。
保温容器300は、複数の収容部310,320,330,340を有し、既述のように、これらの間にはそれぞれ区切部315,325,335が設けられている。区切部315,325,335は、これに限定されるものではないが、熱圧着によって形成することができる。また、収容部310等の周辺は、封止部365が位置しており、収容部310等を構成する。
複数の収容部310等を有していると、次のような利点がある。すなわち、保温具1000を冷却目的で使用していくうちに、当初は凍結していた保温剤は解凍されてジェル状になるため、保温剤がその自重によって落下方向に移動するが、各収容部310で各々保温剤が移動しても、保温容器300全体の両端に偏ることはないので、首の下側のみが極端に冷却され、首の上側が極端に冷却されないという事態は生じない。なお、収容部310等のサイズは、40mm~60mm×50mm~70mm(例えば約50mm×約60mm)とすればよい。この場合、ポリマーの収容量は0.5g~1.2g程度(例えば約0.8g)とすればよい。
また、保温具1000を加温目的で使用する場合には常時このような事態を回避できる。もっとも、このことは、保温容器300が、単一の収容部を有する場合を除外するものではない。
図3は、図1に示す保温容器300の最初の使用前の状態を示す図であり、図3(a)には側面図、図3(b)には平面図、図3(c)には底面図、をそれぞれ示している。
図3(a)に示すように、保温容器300の収容部310,320,330,340は、保温容器300の最初の使用前には平面状をしている。これは、図1に示した場合と異なり、各収容部310,320,330,340内に水が含まれていないためである。
すなわち、図1に示すように、各収容部310,320,330,340内には、保温容器300の使用中には、既述のように、水と所要のポリマー及び調整材とを主成分としたものが含まれるが、保温容器300の最初の使用前には、水を含まない状態としており、これにより、運送コストを安価にすることを実現している。
図3(a)~図3(c)に示すシート300A,300Bは、いずれも、可撓性、耐熱性及び耐冷性を有するが、少なくともシート300Bについては浸水性を有するものとしている。もちろん、シート300Aについても浸水性を有するものとしてもよいし、これらは同素材としてもよい。これによって、本実施形態では、保温容器300を、その使用に先立って水を含ませることによって、図3(a)~図3(c)に示す状態から図1に示す状態とする。
なお、シート300Aとシート300Bとは、耐熱性及び耐冷性を有する吸水ポリマー粉体が収容部310等に収容される態様で貼り合わせることによって、例えば熱溶着することで接続する。もちろん、シート300Aとシート300Bと接着剤を用いて接着してもよい。
シート300Aは、例えば厚さ0.05mm~0.12mm程度の塩化ビニールとすることができる。シート300Bは、例えば浸水の妨げとならないこと、吸水ポリマー粉体が漏れないこと、吸水後のゲル状のポリマーから水が逆戻りしないこと、を満足することを要する。このような条件を満足するものとしては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンのうちいずれか一種類又は2種類以上などの不織布とし、厚さが約0.05mm~約0.12mm(例えば、0.10mm)で、通気性が約180cm/cm/S~約220cm/cm/S(例えば、205cm/cm/S)、伸度が約16%~約20%×約21%~約29%(例えば、26%)が挙げられる。
ただし、保温容器300の破損時の水漏れ等によって装着者の衣類等が濡れずに済むように、保温容器300は対応するサイズの図示しないビニール袋などに収容してから、図1に示す装着バンド100に収容して用いるとよい。
ここで、保温容器300の製造方法について概説する。もちろん、この製造方法に限定されるものではない点に留意されたい。まず、シート300A,300Bの双方を同素材の不織布とする場合には、ロール状の原材料を、保温容器300の長さに基づいて適宜切断していく。そして、その長手方向の中央部に沿って半分に折り曲げ、長辺部相互を例えば熱溶着して封止部365を形成する。
一方、シート300A,300Bを異素材とする場合には、保温容器300に大きさの2枚のシートを用意し、これらを重ね合わせた状態でシート相互の両長辺部を例えば熱溶着して封止部365を形成する。
このような工程によって、シート300A,300Bは筒状となるから、次いで、その一端についても例えば熱溶着する。こうすると、シート300A,300Bは袋状となる。つぎに、収容部320の投入量のポリマーを入れ区切部315を形成し、以下同様に、収容部330,340、区切部325、335を形成していけば、保温容器300が完成する。
図4は、図3に示す保温容器300を貯水容器6000に浸水させた状態を示す図である。貯水容器6000自体の材料はプラスチック製、金属製など不問である。また、貯水容器6000には水道水を貯水すればよいが、生理食塩水などでもよい。
図5は、図4の浸水後の図3(a)に対応する保水容器300の側面図である。図5には、各収容部310等の内部に水が浸入し、それまで平面状であった各収容部310が膨張する。
ここで、収容部310等の数は例えば4つ~6つとすることができるが、これらに限定されるものではない。ただし、偶数個とした方が、区切部325が装着者の首の真後ろに位置するため、保温剤がジェル状になった場合にも区切部325を中心として保温剤が両側に自重によって移動しても、保温具1000が装着者の首からずれにくく納まりがよい。
区切部315,325,335の幅は、例えば7mm~25mmとすることができる。こうすると、保温剤が凍結した状態にあっても、区切部315,325,335の各々の位置で円弧状のように曲がることができ、保温具1000を首にフィットするような湾曲形状とすることができる。
保温容器300は、成人用であれば、保温剤を含めた重量が80g~200g(例えば、120g)になるようにするとよい。こうすると、保温具1000の装着者が、それほど重量を感じることなく、保温具1000を装着することが可能となる。
なお、保温具1000の装着は、第1の面ファスナー122と第2の面ファスナー132,134とが、装着者の顎の下あたりとなるようにするとよい。また、保温具1000は、完全な輪状となる態様で第1の面ファスナー122と第2の面ファスナー132,134とが接続される必要はなく、保温具1000の長手方向の中心線が所要の角度を持つ態様で接続されてもよい。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2の保温具1000の説明図である。図1に示す保温具1000は、動物が首周りに装着する場合に好適に用いることができるものである。図6に示す保温具1000は、図1に示した部分に加えて、装着バンド100の長さの調整手段400を備える。
犬、猫などに代表されるペット用の動物、牛、馬、豚などに代表される家畜動物、その他の動物にも幾つものサイズを用意せずに保温具1000を用いることが可能となる。ここでは、家畜動物である乳牛に好適に用いることができる保温具1000について説明する。
乳牛は、家畜の中でも相対的にストレスに弱く、過度にストレスを感じると乳量が低下するなどの悪影響が出る。そのため、調整手段400を用いて、保温具1000が過剰な締め付け又は緩みのある状態で装着することの回避が必要である。特に、乳牛は、成牛では20cmくらいの首回りの長さの個体差がある。したがって、調整手段400を設けることは重要である。
そこで、本実施形態の保温具1000は、図6に示すような調整手段400を備えている。なお、ここでは、紐を用いることで装着バンド100の長さ調整を行う例を示しているが、調整手段400の形態はこれに限定されるものではなく、例えば、第2の面ファスナー132として大判の面ファスナーを用いることで実現してもよいし、或いは、円筒部110と接続部130とにベルトを介して一対のプラスチック製のバックルを取り付けて、当該バックル及びベルトによって実現してもよい。
装着バンド100は、保温容器300が収容される部分については、その長さを例えば約60cm~80cmとし、その幅を例えば15cm~25cmとすることができる。収容部310等の数は例えば6つとしているが、これよりも多くてもよいし、少なくてもよい。
保温容器300は、乳牛用であれば、保温剤を含めた重量が500g~4000g(例えば、2500g)になるようにするとよい。こうすると、保温具1000の装着者が、それほど重量を感じることなく、保温具1000を装着することが可能となる。
なお、保温具1000は、牛は頚静脈が顎の下付近を通っているので、第1の面ファスナー122と第2の面ファスナー132とが牛の背側になる態様で装着するとよい。
(実施形態3)
図7は、本発明の実施形態3の保温システムの説明図である。図7に示す保温システムは、図1に示した保温具1000に加えて、以下説明する、ペルチェ素子2000と、流路3000と、電線4000と、ポーチ5000と、を備える。
ペルチェ素子2000は、保温具1000の保温容器300に付帯して設けられる。ペルチェ素子2000は、保温具1000の使用による装着者からの伝熱で保温剤がジェル化するまでの時間を長期化するものである。ペルチェ素子2000は、吸熱部が保温容器300又は中間体200に接続され、放熱部が流路3000に接続される。
流路3000は、ペルチェ素子2000の放熱部からの放熱を保温容器300から離間したポーチ5000まで伝送するものである。したがって、流路3000は、一端がペルチェ素子2000の放熱部に接続され、他端がポーチ5000に接続されている。流路3000は、銅などの熱伝導性が高い素材とこれを被覆する断熱素材とを含む。
電線4000は、電源5100とペルチェ素子2000とを結ぶものである。電源5100をオン状態にするペルチェ素子2000に電流が流れる。したがって、ペルチェ素子2000によって、保温剤がジェル化するまでの時間を長期化することができる。
ポーチ5000は、既述の電源5100と、流路3000の他端近傍に位置するファン5200とを有する。電源5100は、ペルチェ素子2000に電流を供給するのみならず、ファン5200にも電流を供給する。これにより、ファン5200を回転させて、流路3000を伝熱してきた熱を外部に放出することができる。
ポーチ5000は、例えば、保温具1000の装着者がズボンのベルトに通したり、リュックサックなどに取り付けたりするなどして使用できるように、ベルト通しを設けたり、フックを設けたりするとよい。
なお、本実施形態では、電源5100とファン5200とをいずれもポーチ5000に収容する例を説明したが、これらは一体化することは必要ではなく、別々にすることもできる。
本発明の実施形態1の保温具1000の説明図である。 図1に示す装着バンド100の製造工程図である。 図1に示す保温容器300の最初の使用前の状態を示す側面図である。 図3に示す保温容器300を貯水容器6000に浸水させた状態を示す図である。 図4の浸水後の図3(a)に対応する保水容器300の側面図である。 本発明の実施形態2の保温具1000の説明図である。 本発明の実施形態3の保温システムの説明図である。
100 装着バンド
110 円筒部
120,130 接続部
122 第1の面ファスナー
132,134 第2の面ファスナー
200 中間体
210 断熱シート
220 スペーサ
230 把持部
300 保温容器
300A シート
300B シート
310,320,330,340,350,360 収容部
315,325,335,345,355 区切部
365 封止部
1000 保温具
2000 ペルチェ素子
3000 流路
4000 電線
5000 ポーチ
5100 電源
5200 ファン

Claims (8)

  1. 首周りに装着する保温具において、
    可撓性、耐熱性及び耐冷性を有する2枚のシートのうち少なくとも1枚が浸水性を有し、前記各シートをいくつかの収容部が形成される態様で貼り合わせてなる保温容器と、
    前記収容部に収容された耐熱性及び耐冷性を有する吸水性保温剤と、
    を備える保温具。
  2. 前記保温容器に隣接して配置される断熱シートと、
    前記断熱シートと前記保温容器との間に位置するスペーサと、
    を備える請求項1記載の保温具。
  3. 複数の前記収容部は、概形として長手方向が湾曲する態様で曲げられるように区分けされている、請求項1記載の保温具。
  4. 前記収容部間の区切部の幅は、7mm~25mmである、請求項2記載の保温具。
  5. 前記保温容器は、吸水後の重量が80g~250gであり、長さが35cm~50cmである、請求項1記載の保温具。
  6. 前記保温容器が収容される装着バンドを備える、請求項1記載の保温具。
  7. 前記装着バンドは、その長さの調整手段を備える、請求項6記載の保温具。
  8. 請求項1記載の保温具と、
    前記保温容器に付帯して設けられるペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の放熱部に一端が接続され他端が前記保温容器から離間したファンの近傍に位置する伝熱部と、
    前記ペルチェ素子及び前記ファンの電源と、
    を備える保温システム。

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