JP2022103738A - 製氷機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022103738000001
【課題】透明な氷を効率良く生成可能な製氷機を提供する。
【解決手段】冷却された金属製の棒状部材16を備えた冷却部10と、液体を収容可能な液体容器20と、冷却部10及び液体容器20の少なくとも一方を移動させる移動機構22と、移動機構22を制御する制御部と、を備え、制御部は、液体容器20に液体が収容された状態を維持したまま、移動機構22により冷却部10及び液体容器20の少なくとも一方を移動させて、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態と、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体から露出した状態と、を繰り返し形成する間欠製氷を行う製氷機2である。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を凍らせて氷を生成する製氷機、特に、冷蔵庫の庫内に配置される製氷機に関する。
液体を凍らせて氷を生成する製氷機の中には、トレー内の液体に浸かった冷却突起を冷蔵庫の冷却システムの冷媒を用いて冷却することにより、製氷を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の発明では、トレーの製氷水溝内の液体に浸かった冷却突起の周囲に氷を生成するので、効率的に製氷を行うことができる。
特開2004-150785号公報
しかしながら、特許文献1に記載の製氷機では、冷媒を用いた冷蔵庫の冷却シシテムと接続して冷却突起を冷却するため、製氷水溝内の液体が急冷され、生成された氷が白濁する問題が生じる。透明な氷を生成するため、ヒータ等で温めながら0℃に近い比較的高い温度で時間をかけて氷を生成する場合には、透明な氷は生成できるが、氷を生成する時間がかかり、効率的に氷を生成することができない。
従って、本発明の目的は、上記の課題を解決するものであり、透明な氷を効率良く生成可能な製氷機を提供することにある。
本発明の製氷機は、
冷却された金属製の棒状部材を備えた冷却部と、
液体を収容可能な液体容器と、
前記冷却部及び前記液体容器の少なくとも一方を移動させる移動機構と、
前記移動機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記液体容器に液体が収容された状態を維持したまま、前記移動機構により前記冷却部及び前記液体容器の少なくとも一方を移動させて、前記棒状部材の所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった状態と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した状態と、を繰り返し形成する間欠製氷を行うことを特徴とする。
本発明によれば、棒状部材の所定の領域が液体容器内の液体に浸かった状態と、液体から露出した状態とを繰り返し形成する間欠製氷を行う。これにより、金属製の棒状部材による直接冷却で、氷は純粋な氷から先に生成され、内側から外側に不純物を押し出しながら氷を生成させ、不純物を含まない透明な氷を効率良く生成できる。よって、透明な氷を効率良く生成可能な製氷機を提供することができる。
また、本発明の製氷機は、
前記移動機構により、前記液体容器または冷却部が、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった製氷位置と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した非製氷位置との間を回転移動することを特徴とする。
本発明によれば、液体容器または冷却部を製氷位置及び非製氷位置の間で回転移動させることにより、確実に間欠製氷を実施して透明な氷を効率良く生成できる。
また、本発明の製氷機は、
前記移動機構により、前記冷却部または液体容器が、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった製氷位置と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した非製氷位置との間を上下に移動することを特徴とする。
本発明によれば、冷却部または液体容器を製氷位置及び非製氷位置の間で上下に移動させることにより、確実に間欠製氷を実施して透明な氷を効率良く生成できる。
また、本発明の製氷機は、
前記棒状部材の内部に、前記棒状部材の周囲に生成された氷を加熱する脱氷用ヒータが配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、棒状部材の内部に脱氷用ヒータが配置されているので、生成された氷の棒状部材の近傍の部分を溶かして、速やかに氷を棒状部材から離脱させることができる。これとともに、棒状部材の内部に脱氷用ヒータが配置されているので、脱氷用ヒータを稼働させたときに、冷却フィンの温度が上昇するのを抑制することができ、製氷効率の低下を抑制できる。
また、本発明の製氷機は、
前記冷却部は、前記棒状部材と、上側に複数の金属製の冷却フィンを有し、下側に前記棒状部材が取り付けられた金属板とを含み、
前記冷却フィンが中に配置され、前記冷却フィンの延在方向に沿って冷気が流れる冷却ダクトと、
前記冷却部の下側に配置され、前記棒状部材から落下した氷が収納される氷収納容器と、
を備え、
前記冷却フィンの間を通過した冷気が、前記冷却ダクトの内壁に沿って下側に流れ、前記氷収納容器の底部の流路を流れて流出することを特徴とする。
本発明によれば、冷却フィンの間を通過した冷気が、ダクトの内壁に沿って下側に流れ、氷収納容器の底部の流路を流れて流出するので、冷気が液体容器の方に流れ込むことがない。よって、液体容器内の棒状部材の周囲以外の液体が凍結するのを防ぐことができる。
以上のように、本発明においては、透明な氷を効率良く生成可能な製氷機を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る製氷機の冷却部を示す図である。 冷却部における棒状部材のその他の配置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る製氷機の冷却部及び液体容器による製氷工程を示す図である。 内部に冷却フィンが配置された冷却ダクトにおける冷気の流れを模式的に示す側面断面図である。 冷却フィンの間を通過した冷気が、冷却ダクト及び氷収納容器を流れるところを模式的に示す図である。 本発明の脱氷用ヒータの一例を示す図である。 本発明の凍結防止ヒータの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る製氷機の冷却部及び液体容器による製氷工程を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る製氷機の冷却部及び液体容器による製氷工程を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る製氷機の冷却部及び液体容器による製氷工程を示す図である。 本発明の実施形態に係る製氷機の制御構成を示すブロック線図である。 制御部による製氷プロセスの制御の一例を示すフローチャートである。 液体容器の着脱機構の一例を示す斜視図である。 液体容器に設けられた脱氷の補助機構の一例を示す図である。 液体容器を用いて氷収納容器が満氷状態か否かを検出する満氷検出機構の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る製氷機を備えた冷蔵庫を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態や実施例を説明する。なお、以下に説明する光源装置は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態や実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態や実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
以下の記載及び図面では、製氷機及び冷蔵庫が水平面に設置された場合を想定して、上下方向を示してある。
(第1の実施形態に係る製氷機)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る製氷機2の冷却部10を示す図である。図1の(a)は平面図であり、(b)は(a)の矢印Aから見た側面図であり、(c)は(a)の矢印Bから見た側面図である。図2は、冷却部10における棒状部材16のその他の配置を示す図である。図2の(a)は平面図であり、(b)は(a)の矢印Aから見た側面図であり、(c)は棒状部材16の1つの例を拡大して示す図であり、(d)は棒状部材16のその他の例を拡大して示す図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る製氷機2の冷却部10及び液体容器20による製氷工程を示す図である。図3の(a)は液体容器20が製氷位置にあるところを示し、(b)は液体容器20が非製氷位置にあるところを示し、(c)は液体容器20が退避位置にあるところを示す。図4は、内部に冷却フィン12が配置された冷却ダクト40における冷気の流れを模式的に示す側面断面図である。図5は、冷却フィン12の間を通過した冷気が、冷却ダクト40及び氷収納容器50を流れるところを模式的に示す図である。図5の(a)は側面断面図であり、(b)は(a)の矢印Cから見た側面図である。
はじめに、図1から図5を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る製氷機2の概要を説明する。
製氷機2は、液体を凍らせて氷を生成可能な冷却部10と、液体を貯蔵可能な液体容器20と、液体容器20を回転移動させる移動機構22とを備える。更に、製氷機2は、蓄液タンク内の液体を液体容器20に供給し、液体容器20内の液体を蓄液タンクに戻す給除液システムを備えることができる。
本実施形態に係る製氷機2は、図16に一例を示すように、冷蔵庫100の庫内に配置され、冷蔵庫100の冷却システム150により生成された冷風が供給されるようになっている。製氷機2は、更に、製氷機2の構成機器を制御する制御部60を備える(図11参照)。凍結させて氷を生成する液体として、飲料水をはじめとする任意の液体を用いることができる。
<冷却部>
冷却部10は、上側から下側にかけて、冷却フィン12、金属板14及び棒状部材16を備える。更に、冷却部10の冷却フィン12が中に配置され、中を流れる冷風により冷却部10を冷却する冷却ダクト40を備える。
冷却部10は、金属板14上に複数の冷却フィン12が立設した構造を有し、複数の冷却フィン12は、所定の間隔を開けて互いに略平行に配置されている。板状の金属板14の下側の面には、複数の棒状部材16が取り付けられている。
冷蔵庫100の冷却システム150で生成された冷風が冷却ダクト40内を流れ、冷却ダクト40内に配置された冷却部10の各々の冷却フィン12の間を流れて、冷却部10を冷却する。本実施形態に係るダクト40では、冷却フィン12の延在方向に沿って冷気が流れるようになっている。熱伝導により、冷却フィン12から金属板14が冷却され、更に金属板14に取り付けられた棒状部材16が氷点下の温度まで冷却される。後述するように、棒状部材16の所定の領域が液体容器20に収容された液体に浸かることにより、棒状部材16の所定の領域の周囲に氷を生成することができる。
冷却部10を構成する冷却フィン12、金属板14及び棒状部材16は、何れもアルミ、銅のような熱伝導率の高い金属から形成される。冷却フィン12は、略長方形の平面形状を有する薄板状部材がベース部に一体的に取り付けられている。金属板14は、略長方形の平面形状を有する板状部材である。各々の冷却フィン12は、金属板14に対して略垂直に立設しており、互いに略平行に配置されている。複数の棒状部材16は、基端部から先端部にかけて下側に延びるように金属板14の下面に取り付けられている。棒状部材16が冷却フィン12を有する金属板14に装着されているので、棒状部材16への冷却効率をばらつきなく高めることができ、安定した冷却が可能になる。
図1では、9本の棒状部材16が金属板14に1列に並んで取り付けられている場合を示す。
一方、図2では、11本の棒状部材16が2列に並んで取り付けられている場合を示す。この場合には、一度により多くの氷を生成することができる。特に、図2示す例では、一方の列の隣接する棒状部材16の間に他の列の棒状部材16が位置するようになっており、所謂千鳥の配置が採用されている。これにより、棒状部材16が取り付けられる金属板14の幅寸法を小さくできるので、コンパクトな冷却部10を実現できる。更に、冷風で冷却する冷却部の10の冷却面積を小さくできるので、熱交換の効率を向上できる。棒状部材16の列の数は2に限られるものではく、3列以上の任意の数の列を設けることができる。棒状部材16の数も任意の数を採用することができる。
第1の実施形態及び後述する第2から第4の実施形態に係る製氷機2では、棒状部材16が2列に並んで取り付けられている冷却部10を有する場合を示す。
棒状部材16は、円形、楕円形、正方形、長方形をはじめとする任意の断面形状を有することができる。棒状部材16の先端部を、仮に棒を輪切りにしたような形状にすると、切り口の部分が鋭角になってしまい、その部分で生成される氷の厚みが薄くなる。そこで、図2の(c)に示す例では、円形の断面形状を有する棒状部材16において、先端部が曲面で形成された砲弾型の形状を有している。図2の(d)に示す例では、円形の断面形状を有する棒状部材16において、先端部が円錐状に形成された鉛筆型の形状を有している。何れの先端形状も、棒状部材16の先端部で生成される氷の厚みを均一にする効果を奏する。
図2の(c),(d)に示す例では、棒状部材16の基部にフランジ部が設けられ、フランジ部で金属板14と接合されている。図1及び図2に示されたリード部30Aは、後述する棒状部材16内に配置された脱氷用ヒータ30に給電するための部材である。
棒状部材16の具体的な寸法は、円形や正方形の断面形状で説明すると、外径または1辺の長さが5~20mm程度、長さが30~80mm程度を挙げることができる。棒状部材16の大きさ及び取り付ける本数により、金属板14の平面形状が定まる。金属板14の平面寸法として、縦及び横の寸法が、40~400mm程度を例示できる。金属板14の厚みとしては、2~10mm程度を例示できる。
<液体容器>
図3に示すように、液体容器20は、例えば、弾性を有する樹脂材料から形成される。液体容器20は、滑らかな曲線部で繋がれた底面部と側壁部とに囲まれた液体貯蔵領域Rを有する。液体貯蔵領域Rの上方は開口している。移動機構22の駆動力により、液体容器20の端部領域に位置する点Pを回転中心にして、液体容器20を回転移動させることができる。これにより、液体容器20は、点Pを回転中心として、製氷位置(図3の(a)参照)、非製氷位置(図3の(b)参照)及び退避位置(図3の(c)参照)の間を回転移動する。
移動機構22は、液体容器20を回転移動させるように構成されている。移動機構22の駆動モータが起動して駆動軸が回転すると、液体容器20は点Pを回転中心として回転する。移動機構22は、例えば、駆動モータの駆動力により、液体容器20を時計回り・反時計回りに回転移動させることができる。
液体容器20が製氷位置にいるとき、冷却部10の棒状部材16は、この開口を介して、液体貯蔵領域R内に挿入され、棒状部材16の所定の領域が液体貯蔵領域R内に配置されるようになっている。液体容器20の液体貯蔵領域R内に液体が供給されていれば、棒状部材16の所定の領域が液体に浸かった状態になる。
本実施形態に係る製氷機2では、冷気により冷却された金属製の棒状部材16が氷点下の温度となる。棒状部材16の所定の領域が液体容器20の液体貯蔵領域R内に配置されるようになっているので、棒状部材16の液体に浸かった部分の周囲に氷を生成することができる。所定の領域として、棒状部材16の先端部から8~40mm程度を例示することができる。所定の時間Tだけ、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態を維持することにより、棒状部材16の周囲に所定の厚みの氷が生成する。
所定の時間Tが経過すると、移動機構22により、液体容器20を、例えば、約30度回転させて、図3の(a)に示す製氷位置から(b)に示す非製氷位置へ回転移動させる。これにより、棒状部材16の所定の領域が、液体容器20内の液体から露出した状態となる。この場合、非製氷位置へ移動しても、液体容器20内の液体は外に出ることなく液体容器20内に維持される。ただし、非製氷位置でも、棒状部材16の先端領域が液体容器20内の液体に浸かっている場合もあり得る。その場合には、生成される氷は下側が大きな形状となる。
周囲に氷を生成する棒状部材16の所定の領域は、基本的に棒状部材16の先端から所定の距離までの領域を意味するが、非製氷位置でも棒状部材16の先端領域が液体容器20内の液体に浸かっている場合には、この先端領域は所定の領域から外れることになる。
その後、移動機構22により、液体容器20を図3の(b)に示す非製氷位置から(a)に示す製氷位置へ回転移動させる。これにより、再び、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態となる。よって、既に棒状部材16の周囲に生成された所定の厚みの氷の外側に氷が生成される。再び、所定の時間Tだけ、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態を維持する。
このような、液体容器20を製氷位置において、その状態を所定の時間T継続させ、液体容器20を製氷位置から非製氷位置に移動させた後、再び、液体容器20を製氷位置に戻す工程をN回繰り返す。液体容器20が製氷位置にいる間に、金属製の棒状部材16による直接冷却で、氷は純粋な氷から先に生成され、内側から外側に不純物を押し出しながら氷を生成させることができる。このような間欠製氷により、不純物を含まない透明な氷Gを効率良く生成できる。
棒状部材16を液体の中に浸かった状態で維持する時間Tとしては、2分から8分程度を例示できる。時間Tは、毎回同じ時間の場合もあり得るし、時間を変える場合もあり得る。繰り返し行う回数Nとして、3回から6回程度を例示できる。
このような間欠製氷で氷を生成した後、給除液システム等で液体容器20内の液体を除いた後、移動機構22により、液体容器20を、例えば、約90度回転させて、図3の(a)に示す製氷位置から(c)に示す退避位置へ回転移動させる。これにより、冷却部10の棒状部材16及びその周囲に生成された氷Gの下側に液体容器20が存在しない状態になる。この状態で、後述するような脱氷用ヒータ30で棒状部材16の周囲の氷を溶かして、氷Gを棒状部材16から落下させることができる。棒状部材16から落下した氷Gは、下側に配置された上側が開口した氷収納容器50で収容することができる。
<冷却ダクト>
冷却ダクト40は、例えば、樹脂材料から形成される。図4及び図5に示すように、冷却ダクト40の中には、入側端部を有する流路であって、冷気が水平方向に流れる水平流路40Aと、水平流路40Aと繋がり、冷気の流れる方向を水平方向から垂直下向きの方向に変更するコーナ流路40Bと、コーナ流路40Bと繋がり、冷気が垂直下向きの方向に流れ、出側端部から下向きに流出する垂直流路40Cとが配置されている。冷却ダクト40、冷却部10及び液体容器20の下側には、冷却部10の棒状部材16の周囲に生成された氷Gを落下させたときに、その氷Gを収容する上側が開口した氷収納器50が配置されている。
水平流路40Aの中に冷却部10の冷却フィン12が配置され、各冷却フィン12の延在方向と冷気が流れる方向は一致している。冷却フィン12の延在方向に冷気を流した場合、流路の入側近傍の部分が強く冷却されて、冷却部10の棒状部材16の温度に偏りが生じる虞がある。そこで、本実施形態では、冷却フィン12の上方にも水平流路40Aが設けられており、冷却フィン12の上方の空間に仕切板42が配置されている。冷気は仕切板42にガイドされて、冷却フィン12の延在方向で4つに分けられ各領域に流入するようになっている。別の表現をすれば、仕切板42により形成された4つの吹き出し口から、冷却フィン12内に冷気が流入するようになっている。各吹き出し口から冷却フィン12内に均等に冷気が流入するようするため、吹き出し口の大きさは、流路の後方にいくにつれて開口面積を大きくすることが好ましい。また、仕切板42のガイド板の位置及び流れ方向に対する角度を調整することにより、冷却フィン12への流入速度を均等に近づけることができる。
冷却フィン12の中を流れて流出した冷気は、冷却ダクト40の内壁に沿って流れる。具体的には、水平流路40Aからコーナ流路40Bで進行方向が垂直下向きに変わり、垂直流路40C内を下側に流れて流出する。この間、冷気はダクトの内壁で囲まれた空間内を流れるので、液体容器20に当たることはない。
冷却ダクト40の垂直流路40Cから流出した冷気は、上側が開口した氷収納器50に流入する。冷気は氷収納器50の内壁の近傍に流入し、内壁に沿って下側に流れる。
氷収納器50は後方下側にスリット56を有しており、このスリット56は冷蔵庫の戻りダクト口の直前に配置されている。氷収納器50の内壁に沿って下側に流れた冷気は、スリット56から冷蔵庫の戻りダクトに吸い込まれる。従ってほとんどの冷気は氷収納箱の下面を通って戻りダクトに吸い込まれるが、貯蔵されている氷は1部の冷気により、氷点下以下に維持され、溶解することはない。
以上のように、本実施形態に係る製氷機2では、冷却フィン12の間を通過した冷気が、冷却ダクト40の内壁に沿って下側に流れ、氷収納容器50の底部を流れて流出する。よって、冷気が液体容器20の方に流れ込むことが少ないので、液体容器20内の棒状部材16の周囲以外の液体が凍結するのを防ぐことができる。
<脱氷用ヒータ>
図6は、本発明の脱氷用ヒータ30の一例を示す図である。図6の(a)は、冷却部10を示す斜視図であり、(b)は脱氷用ヒータ30が配置された棒状部材16を拡大して示す側面断面図である。
本実施形態では、棒状部材16が中空になっており、中に脱氷用ヒータ30が挿入されている。脱氷用ヒータ30として、コードヒータ、PTCヒータ、セラミックヒータ、ペルチェ素子をはじめとする既知の任意のヒータを用いることができる。棒状部材16の上部には、脱氷用ヒータ30へ給電するためのリード部30Aが横方向に延びている。
脱氷用ヒータ30を稼働させることにより、棒状部材16の外周面の温度が上昇し、棒状部材16の外周面に接した氷を溶解させて、氷を棒状部材16から離脱させることができる。特に、棒状部材16の内部に脱氷用ヒータ30が配置されているので、速やかに氷を棒状部材16から離脱させることができるとともに、冷却フィン12の温度が上昇するのを抑制することができるので、製氷効率の低下を抑制できる。
(凍結防止ヒータ)
図7は、本発明の凍結防止ヒータ32の一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態に係る液体容器20の上部の開口の周囲に凍結防止ヒータ32が配置されている。凍結防止ヒータ32として、シリコンや塩化ビニルのコードヒータを用いることができる。ただし、これに限られるものではなく、PTCヒータ、セラミックヒータ、ペルチェ素子等を用いることもできる。凍結防止ヒータ32により、液体容器20内の液体が棒状部材16の周囲以外で凍結するのを防止することができる。凍結防止ヒータ32の熱の伝導が促進されるように、液体容器20を熱伝導率の高い樹脂材料または金属で形成することが好ましい。
更に、凍結防止のため、液体容器20の上面に断熱材を配置するといったような断熱構造を採用するのが好ましい。
(第2の実施形態に係る製氷機)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る製氷機の冷却部及び液体容器による製氷工程を示す図である。図8の(a)は液体容器20が製氷位置にあるところを示し、(b)は液体容器20が非製氷位置にあるところを示し、(c)は液体容器20が退避位置にあるところを示す。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、移動機構22により液体容器20を製氷位置、非製氷位置及び退避位置で回転移動させるようになっている。しかし、液体容器20の側面形状が第1の実施形態よりも横長になっており、液体容器20の上部の開口の一部がリブ24で覆われている点で第1の実施形態と異なる。
本実施形態に係る液体容器20の側面形状における横方向の長さが、第1の実施形態に比べて長くなっているので、液体の保留量を増大させることができる。また、液体容器20の上部の開口のうち、液体容器20を回転させたときの回転軌跡の外側の領域がリブ24で覆われている。これにより、図8の(b)に示すような非製氷位置において、冷却部10の棒状部材16が液体容器20内の液体から完全に露出するまで液体容器20が傾いても、リブ24により内部の液体がこぼれることを防いでいる。その他については、上記の第1の実施形態と同様なので、更に詳細な説明は省略する。
上記の第1及び第2の実施形態では、液体容器20が回転するようになっているが、これに限られるものではない。例えば、冷却部10を回転させることにより、同様な間欠製氷を実現できる。
(第3の実施形態に係る製氷機)
図9は、本発明の第3の実施形態に係る製氷機2の冷却部10及び液体容器20による製氷工程を示す図である。図9の(a)は液体容器20が製氷位置にあるところを示し、(b)は液体容器20が非製氷位置にあるところを示し、(c)は液体容器20が退避位置にあるところを示す。
第3の実施形態では、液体容器20の両側が移動機構26の左右のガイドコラム26A,26Bにスライド可能な状態で取り付けられている。移動機構26の駆動力により、液体容器20はガイドコラム26A,26Bに沿って上下にスライドする。
図9の(a)は、液体容器20が上側の製氷位置にいて、冷却部10の棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態を示す。図9の(b)は、液体容器20が下側の非製氷位置にいて、冷却部10の棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体から露出した状態を示す。冷却部10における製氷位置及び非製氷位置の移動を繰り返すことにより、間欠製氷を行って透明な氷Gを生成できる。間欠製氷が修了すると、液体容器20を更に下方に下げ例えば、トーションバネなどの作用により、約90度回転して退避位置まで移動する(図9の(c)参照)。つまり、1つの駆動装置で完了できる。また2つの駆動装置を使用すれば、冷却部を上下させ間欠製氷させ、液体容器20を回転させ退避位置に返すこともできる。これにより、冷却部10の下側に液体容器20が存在しない状態となり、脱氷用ヒータ30を稼働させることにより、生成された氷Gを棒状部材16から離脱させることができる。その他については、上記の第1及び第2の実施形態と同様なので、更に詳細な説明は省略する。
上記の第3の実施形態では、液体容器20が上下に動くようになっているが、これに限られるものではない。例えば、冷却部10を上下に動かすことにより、同様な間欠製氷を実現できる。
(第4の実施形態に係る製氷機)
図10は、本発明の第4の実施形態に係る製氷機2の冷却部10及び液体容器20による製氷工程を示す図である。図10の(a)は液体容器20が製氷位置にあるところを示し、(b)は液体容器20が非製氷位置にあるところを示し、(c)は液体容器20が退避位置にあるところを示す。
第4の実施形態の冷却部10及び移動機構26は、上記の第3の実施形態と同様である。本実施形態では、2列の並んだ冷却部10の棒状部材の各列に対応して、第1の液体容器20A及び第2の液体容器20Bを有する点で、上記の第3の実施形態と異なる。
図10の(a),(b)に示す間欠製氷が修了した後、第1の液体容器20A及び第2の液体容器20Bは、それぞれ、製氷位置から両側に開くように回転する。これにより、第1の液体容器20A及び第2の液体容器20Bが、両側に約90度回転して、冷却部10の下側に液体容器20が存在しない退避位置へ移動する(図10の(c)参照)。第1の液体容器20A及び第2の液体容器20Bの回転軌跡が、第3の実施形態に比べて小さくなる。よって、冷却部10の下側に位置する氷収納器50も冷却部10に近接して配置できるので、コンパクトな製氷機2を実現できる。その他については、上記の第3の実施形態と同様なので、更に詳細な説明は省略する。
(制御部)
図11は、本発明の実施形態に係る製氷機2の制御構成を示すブロック線図である。次に、図11を参照しながら、制御部60を含む本実施形態に係る製氷機2の制御構成の説明を行う。
第1、第2の実施形態であれば、制御部60は、移動機構22の駆動モータの駆動制御により、液体容器20を、製氷位置、非製氷位置及び待避位置の間で回転移動させることができる。第2、第3の実施形態であれば、制御部60は、移動機構26の駆動モータまたはアクチュエータの駆動制御により、冷却部10を製氷位置及び非製氷位置で上下に移動させることができる。
制御部60は、脱氷用ヒータ30の電力供給を制御することにより、脱氷用ヒータ30を稼働(発熱)させ、稼働を停止することができる。同様に、制御部60は、凍結防止ヒータ32の電力供給を制御することにより、凍結防止ヒータ32を稼働(発熱)させ、稼働を停止することができる。
給除液システムで液体容器20への給液及び液体容器20からの除液を行う場合には、制御部60は、給除液システムの給除液ポンプを制御して、給液側に駆動させることにより、液体を蓄液タンクから液体容器20に供給することができる。同様に、制御部60は、給除液システムの給除液ポンプを制御して、除液側に駆動させることにより、液体を液体容器20から蓄液タンクに戻すことができる。
(製氷プロセス)
図12は、制御部60による製氷プロセスの制御の一例を示すフローチャートである。次に、図12を参照しながら、制御部60による製氷プロセスの制御を説明する。冷却部10及び液体容器20が製氷位置にあり、冷却部10の棒状部材16は冷却されており、液体容器20に液体が供給されていない状態を初期状態とする。
まず、制御部60は、給除液システムの給除液ポンプの駆動モータを給液方向に駆動させて、蓄液タンク内の液体を液体容器20に供給し、給除液ポンプを停止する(ステップS2)。これにより、冷却された冷却部10の棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態となり、棒状部材16の所定の領域の周囲に氷が生成される。
そして、間欠製氷における1回の製氷時間である時間Tが経過するまで、この状態を維持する(ステップS4)。時間Tが経過したとき、移動機構22または26を稼働させて、液体容器20または冷却部10を製氷位置から非製氷位置まで移動させる(ステップS6)。これにより、棒状部材16の所定の領域が液体容器20に収容された液体から露出した状態となる。
次に、再び移動機構22または26を稼働させて、液体容器20または冷却部10を非製氷位置から製氷位置まで移動させる(ステップS8)。これにより、再び、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態となる。そして、時間Tの経過を待つステップS4に戻る。
このようなステップS4からステップS8の制御をN回繰り返す。これにより、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に時間Tだけ浸かった状態と、所定の領域が液体から露出した(浸からない)状態を繰り返し形成する間欠製氷が実施される。
間欠製氷が終了した後、給除液ポンプを除液側に稼働させる制御で、液体容器20内の液体を蓄液タンクに戻す(ステップS10)。次に、移動機構22を稼働させて、液体容器20を製氷位置から退避位置まで移動させる(ステップS12)。これにより、棒状部材16の下側に液体容器20が存在しない状態となる。そして、棒状部材16の中に配置された脱氷用ヒータ30を稼働させる。これにより、生成された氷Gの棒状部材16との接触部分を溶解させて、生成された氷Gを棒状部材16から落下させ、脱氷用ヒータ30の稼働を停止させる(ステップS14)。棒状部材16から落下した氷Gは、下側に配置された氷収納容器50に収納することができる。これにより、1回の製氷工程が終了する。
以上のように、上記の実施形態に係る製氷機2は、冷却された金属製の棒状部材16を備えた冷却部10と、液体を収容可能な液体容器20と、冷却部10及び液体容器20の少なくとも一方を移動させる移動機構22(26)と、移動機構22(26)を制御する制御部60と、を備え、制御部60は、液体容器20に液体が収容された状態を維持したまま、移動機構22(26)により冷却部10及び液体容器20の少なくとも一方を移動させて、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった状態と、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体から露出した状態と、を繰り返し形成する間欠製氷を行う。
これにより、金属製の棒状部材16による直接冷却で、氷は純粋な氷から先に生成され、内側から外側に不純物を押し出しながら氷を生成させ、不純物を含まない透明な氷を効率良く生成できる。よって、透明な氷を効率良く生成可能な製氷機を提供することができる。
上記の第1及び第2の実施形態のように、移動機構22により、液体容器20が、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった製氷位置と、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体から露出した非製氷位置との間を回転移動する場合には、確実に間欠製氷を実施して透明な氷を効率良く生成できる。
上記の第3及び第4の実施形態のように、移動機構26により、冷却部10が、棒状部材16の所定の領域が液体容器20内の液体に浸かった製氷位置と、棒状部材の所定の領域が液体容器20内の液体から露出した非製氷位置との間を上下に移動する場合にも、確実に間欠製氷を実施して透明な氷を効率良く生成できる。
液体容器20や冷却部10を移動させることにより、棒状部材16が液体容器20内の液体に浸かる浸漬深さを変更することができる。よって、間欠製氷の間に棒状部材16の浸漬深さを変更することにより、様々な形状の氷を生成することもできる。
(その他の実施形態)
<液体容器の着脱機構>
図13は、液体容器20の着脱機構の一例を示す斜視図である。図13の(a)は、液体容器20を移動機構22の回転軸から取り外す準備段階を示し、(b)は、液体容器20を移動機構22の回転軸から取り外すところを示す。本実施形態に係る製氷機2では、図13に示すような液体容器20を容易に着脱できる着脱機構を有することができる。
液体容器20を取り外すには、図13の(a)の矢印Eに示すように、固定具44を上側に抜く。これにより、液体容器20をスライドさせることができるで、矢印Fに示すように、液体容器20を固定具44があった側にスライドさせる。これにより、液体容器20の固定具44と反対側の端部が、移動機構22の回転軸から外れる。これにより、図13の(b)の矢印Gに示すように、液体容器20を下側に取り外すことができる。また、上記と逆の手順で、液体容器20を移動機構22の回転軸に装着することができる。
以上のような着脱機構により、容易に液体容器20を製氷機2から着脱できる。これにより、容易に液体容器20を洗浄することができる。
<脱氷の補助機構>
図14は、液体容器20に設けられた脱氷の補助機構の一例を示す図である。図14の(a)は、脱氷補助用爪28を有する液体容器20を示す斜視図であり、(b)は液体容器20が製氷位置にいる状態を示す側面図であり、(c)は、液体容器20が製氷位置から退避位置へ回転移動する途中の状態を示す側面図である。
間欠製氷が修了すると、脱氷用ヒータ30を稼働させて、生成された氷Gを棒状部材16から離脱させる。しかし、脱氷用ヒータ30により氷が溶けて生じた液体の表面張力や氷Gの傾きにより、氷Gが棒状部材16から離れない場合がある。これに対処するため、図14に示すような、液体容器20に脱氷の補助機構を備えるのが好ましい。
脱氷の補助機構は、図14の(a)のHで示した枠で示され、具体的には、脱氷補助用爪28が所定の間隔で並んだ凹凸形状を有する。脱氷補助用爪28は、列に並んだ隣接する棒状部材16の間の位置に配置され、棒状部材16の存在する位置は凹部になっている。これにより、液体容器20が回転しても、液体容器20が棒状部材16と干渉することはない。
脱氷用ヒータ30を稼働させて棒状部材16の周囲の氷を溶解し、液体容器20を製氷位置から退避位置側に回転させていくと、図14の(c)のJで示す枠で示された領域で、脱氷補助用爪28が氷Gと当接する。これにより、脱氷補助用爪28で氷Gを押し込んで、氷Gを棒状部材16から離脱させることができる。例えば、脱氷補助用爪28が氷Gに接触する前で、一端回転を停止させ、棒状部材16の周囲の氷が確実に溶解したのを待ってから、再び液体容器20を回転させて、脱氷補助用爪28で氷Gを押し込む制御を行うこともできる。
<満氷検出機構>
図15は、液体容器20を用いて氷収納容器50が満氷状態か否かを検出する満氷検出機構の一例を示す図である。図15の(a)は、回転していた液体容器20が氷収納容器50の収容された氷に当たって回転が停止したところを示し、(b)は液体容器が製氷位置にあるところを示し、(b)は液体容器が退避位置にあるところを示す。
製氷皿の中の液体を全て凍結させる製氷機の場合、製氷後、大きなトルクをかけて樹脂製の製氷皿を捻って、生成された氷を製氷皿から離脱させるのが一般的である。しかし、本実施形態に係る製氷機2では、冷却部10の棒状部材16の周囲に氷が生成されるので、移動機構22の駆動モータは、液体容器20を捻るような大きなトルクは要せず、液体容器20を回転移動できるだけのトルクを発生できればよい。よって、氷収納容器50が満氷になって、上部の氷と回転中の液体容器20が干渉したとき、氷が損傷することなく、液体容器20の回転は止まる。
図15に示す満氷検氷機構では、液体容器20に磁石62が取り付けられ、製氷機2のフレーム側に磁気センサ64が取り付けられている。そして、図15の(c)に示すように、液体容器20が退避位置まで回転すると、磁気センサ64が磁石62の磁気を検出するようになっている。
よって、例えば、液体容器20を製氷位置から退避位置に回転させるとき、所定の時間経過後に磁気センサ64が磁石62の磁気を検出すれば、液体容器20が氷収納容器50に収納された氷と干渉することなく、退避位置まで回転したことがわかる。この場合には、氷収納容器50が満氷ではないと判別できる。
一方、液体容器20を製氷位置から退避位置に回転させるとき、所定の時間を経過した後でも、磁気センサ64が磁石62の磁気を検出しない場合には、液体容器20が氷収納容器50に収納された氷と干渉して、回転が停止したことがわかる。この場合には、氷収納容器50が満氷であると判別できる。
このように、図15に示す満氷検出機構では、磁石62及び磁気センサ64を追加するだけで、容易に氷収納容器50の満氷を確認することができる。ただし、満氷検出機構として、磁石及び磁気センサを用いる場合に限られず、例えば、機械的なマイクロスイッチを用いたり、光センサを用いることもできる。
(本発明の1つの実施形態に係る冷蔵庫)
図16は、本発明の実施形態に係る製氷機を備えた冷蔵庫を模式的に示す図である。次に、図16を参照しながら、本実施形態に係る製氷機2が庫内に配置された冷蔵庫100の説明を行う。図16では、気体の流れを点線の矢印で示し、冷媒の流れを一点鎖線の矢印で示す。
冷蔵庫100は、冷凍室102A及び冷蔵室102Bを備える。冷凍室102A及び冷蔵室102Bの背面側には、仕切板106で仕切られた入側流路104A,Bが設けられている。図16に示す例では、製氷機2が冷凍室102A内に配置された場合を示す。ただし、これに限られるものではなく、製氷機2が冷蔵室102B内に配置される場合もあり得る。
冷凍室102A側の入側流路104Aには、蒸発器140が配置され、その上方にファン170が配置される。冷凍室102Aの背面側の外部の機械室には、蒸発器140と連通した圧縮器110が配置されている。圧縮器110で圧縮された冷媒(気体)が凝縮器120で液化され、毛細管内を通過中に減圧されて沸点が下がり、乾燥器130を経て蒸発器140に流入するそして、冷媒は蒸発器140で庫内の気体の熱を奪って気化し、気化した冷媒が圧縮器110で再び圧縮されるというサイクルを繰り返す。以上のように、圧縮器110、凝縮器120、乾燥器130及び蒸発器140が連通した冷蔵庫の冷却システム150が構築されている。
圧縮器110及びファン170が駆動すると、気体が流動し、蒸発器140を通過した冷気が仕切板106に設けられた開口106Aから、製氷機2の冷却ダクト40の流入口へ流入する。仕切板106には、開口106Aともに、蒸発器140を通過した冷気が直接、冷凍室102A内に流入させる吹出口も設けられている。
冷却ダクト40に流入した冷気は、冷却フィン12の間を通過して製氷機2から流出する。製氷機2から流出した冷気は、
冷凍室102A内を循環して、再び、入側流路104A内の蒸発器140の下側に戻る。このような気体に流れにより、製氷機2における製氷のための冷却とともに、冷凍室102A内に収納された食品等の収納物を冷却することができる。
上記のように、冷却フィン12の間を通過した冷気は、冷却ダクト40の内壁に沿って下側に流れ、氷収納容器50のスリット56から冷蔵庫の戻りダクトに吸い込まれる。ただし、スリット56から流出した冷気の一部が、冷凍室102A内を循環するようにすることもできる。
本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
2 製氷機
10 冷却部
12 冷却フィン
14 金属板
16 棒状部材
20 液体容器
20A 第1の液体容器
20B 第2の液体容器
22 移動機構
24 リブ
26 移動機構
26A,26B ガイドコラム
28 脱氷補助用爪
30 脱氷用ヒータ
30A リード部
32 凍結防止ヒータ
40 冷却ダクト
40A 水平流路
40B コーナ流路
40C 垂直流路
42 仕切板
44 固定具
50 氷収納器
56 スリット
60 制御部
62 磁石
64 磁気センサ
100 冷蔵庫
102A 冷凍室
102B 冷蔵室
104A,B 入側流路
106 仕切板
106A 開口
110 圧縮器
120 凝縮器
130 乾燥器
140 蒸発器
150 冷却システム
170 ファン
G 氷

Claims (5)

  1. 冷却された金属製の棒状部材を備えた冷却部と、
    液体を収容可能な液体容器と、
    前記冷却部及び前記液体容器の少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記液体容器に液体が収容された状態を維持したまま、前記移動機構により前記冷却部及び前記液体容器の少なくとも一方を移動させて、前記棒状部材の所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった状態と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した状態と、を繰り返し形成する間欠製氷を行うことを特徴とする製氷機。
  2. 前記移動機構により、前記液体容器または前記冷却部が、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった製氷位置と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した非製氷位置との間を回転移動することを特徴とする請求項1に記載の製氷機。
  3. 前記移動機構により、前記冷却部または前記液体容器が、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体に浸かった製氷位置と、前記棒状部材の前記所定の領域が前記液体容器内の液体から露出した非製氷位置との間を上下に移動することを特徴とする請求項1に記載の製氷機。
  4. 前記棒状部材の内部に、前記棒状部材の周囲に生成された氷を加熱する脱氷用ヒータが配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の製氷機。
  5. 前記冷却部は、前記棒状部材と、上側に複数の金属製の冷却フィンを有し、下側に前記棒状部材が取り付けられた金属板とを含み、
    前記冷却フィンが中に配置され、前記冷却フィンの延在方向に沿って冷気が流れる冷却ダクトと、
    前記冷却部の下側に配置され、前記棒状部材から落下した氷が収納される氷収納容器と、
    を備え、
    前記冷却フィンの間を通過した冷気が、前記冷却ダクトの内壁に沿って下側に流れ、前記氷収納容器の底部の流路を流れて流出することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の製氷機。
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