JP2022098614A - 電子部品の製造装置および電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造装置および電子部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送する複数の電子部品素体の搬送間隔を容易に変更できるようにする。【解決手段】電子部品の製造装置1は、電子部品素体11を保持するための保持部材20と、搬送部材30に対して電子部品素体11が対向した状態で電子部品素体11を保持している保持部材20を押圧するための押圧部材41と、押圧部材41との間で電子部品素体11と搬送部材30とを挟み込むための受け部材42とを備える。受け部材42には、押圧部材41によって保持部材20が押圧されたときに、搬送部材30と当接するストッパ42aが設けられている。押圧部材41によって保持部材20が押圧されることにより、搬送部材30はストッパ42aと当接し、かつ、電子部品素体11は搬送部材30を貫通して受け部材42と当接するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品の製造装置および製造方法に関し、特に、電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する装置および方法に関する。
チップ状の電子部品素体を、長尺状の搬送部材で保持した状態で連続的に搬送する方法が知られている。搬送部材で保持された状態で搬送される電子部品素体は、例えば、次工程において、露出した表面に、外部電極を形成するための導電性ペーストが塗工される。
特許文献1には、長尺状の搬送部材に、X形のスリットを複数設け、スリットに電子部品素体を挿入することによって、複数の電子部品素体を保持して搬送する方法が開示されている。
特許文献2には、保持孔が複数形成されたキャリアテープの保持孔に電子部品素体を挿入することによって、複数の電子部品素体を保持して搬送する方法が開示されている。
特許文献3には、表面に等間隔で複数の凹部が設けられた一対のローラの間に、一対の搬送テープと電子部品素体を送り込み、一対のローラの対向する凹部内に、一対の搬送テープと電子部品素体とが入り込むことによって、電子部品素体を一対の搬送テープで挟み込んで搬送する方法が開示されている。
特開平8-316013号公報 特開平2002-124441号公報 特開平9-23091号公報
しかしながら、特許文献1~3の方法はいずれも、長尺状の搬送部材において、複数の電子部品素体を保持する位置が予め決められているので、搬送する電子部品素体の間隔を変更する際、保持孔等の位置を変更する必要があり、大幅な設計変更が必要になる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、搬送する複数の電子部品素体の搬送間隔を容易に変更することができる電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の電子部品の製造装置は、電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造装置であって、
前記電子部品素体を保持するための保持部材と、
前記搬送部材に対して前記電子部品素体が対向した状態で前記電子部品素体を保持している前記保持部材を押圧するための押圧部材と、
前記押圧部材との間で前記電子部品素体と前記搬送部材とを挟み込むための受け部材と、
を備え、
前記受け部材には、前記押圧部材によって前記保持部材が押圧されたときに、前記搬送部材と当接するストッパが設けられており、
前記押圧部材によって前記保持部材が押圧されることにより、前記搬送部材は前記ストッパと当接し、かつ、前記電子部品素体は前記搬送部材を貫通して前記受け部材と当接するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の別の態様における電子部品の製造装置は、電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造装置であって、
前記電子部品素体を保持するための保持ローラと、
前記保持ローラとの間で前記電子部品素体と長尺状の前記搬送部材とを挟み込むための受けローラと、
を備え、
前記電子部品素体を保持している前記保持ローラと前記受けローラとによって前記搬送部材を挟み込むことによって、前記搬送部材に対して前記電子部品素体の一部を貫通させることを特徴とする。
本発明の電子部品の製造方法は、電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造方法であって、
前記電子部品素体を保持する工程と、
前記搬送部材に対して、保持された前記電子部品素体を相対的に近接させて押し付けることにより、前記搬送部材に対して前記電子部品素体の一部を貫通させる工程と、
前記搬送部材を移動させることによって、一部が前記搬送部材を貫通した状態で保持されている前記電子部品素体を搬送する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送部材に対して電子部品素体の一部を貫通させ、一部が貫通した電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送するので、任意の位置で電子部品素体を貫通させることができ、電子部品素体の搬送間隔を容易に変更することができる。
本発明の電子部品の製造方法によって製造される電子部品の一例である積層セラミックコンデンサの外観形状を模式的に示す斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサをII-II線に沿って切断したときの模式的断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサをIII-III線に沿って切断したときの模式的に断面図である。 第1の実施形態における電子部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態における電子部品の製造装置の構成の一部を模式的に示す側面図である。 複数の電子部品素体を保持した状態の保持部材の一例を示す平面図である。 回転ローラの外観形状を模式的に示す図である。 複数の電子部品素体を保持した搬送部材と支持ローラとの位置関係を示す図である。 搬送部材によって保持された電子部品素体の端面に導電性ペーストを塗布するための塗布装置の概略構成を示す図である。 第2の実施形態における電子部品の製造装置の構成の一部を模式的に示す側面図である。 複数の電子部品素体を保持した保持ローラと、受けローラとによって、搬送部材を挟み込んだ状態を示す側面断面図である。 第3の実施形態における電子部品の製造装置の構成の一部を模式的に示す側面図である。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴を具体的に説明する。なお、以下では、本発明の電子部品の製造方法によって製造される電子部品の一例として、電子部品素体の表面に外部電極が形成された2端子型の積層セラミックコンデンサを例に挙げて説明するが、電子部品が2端子型の積層セラミックコンデンサに限定されることはなく、圧電部品、サーミスタ、インダクタなどであってもよい。
<第1の実施形態>
(電子部品の構造)
図1は、本発明の電子部品の製造方法によって製造される電子部品の一例である積層セラミックコンデンサ10の外観形状を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10をII-II線に沿って切断したときの模式的断面図である。図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10をIII-III線に沿って切断したときの模式的に断面図である。
図1~図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、全体として直方体状の形状を有する電子部品であり、直方体状の形状を有する電子部品素体11と、一対の外部電極14a、14bとを有している。一対の外部電極14a、14bは、図1に示すように、対向するように配置されている。
ここでは、後述する誘電体層12と内部電極13a、13bとが積層されている方向を積層セラミックコンデンサ10の積層方向Tと定義し、一対の外部電極14a、14bが対向する方向を長さ方向Lと定義し、長さ方向Lおよび積層方向Tのいずれの方向にも直交する方向を幅方向Wと定義する。長さ方向L、積層方向T、および、幅方向Wのうちの任意の2つの方向は、互いに直交する方向である。なお、積層方向Tを厚さ方向と呼ぶこともある。
電子部品素体11は、長さ方向Lに相対する第1の端面15aおよび第2の端面15bと、積層方向Tに相対する第1の主面16aおよび第2の主面16bと、幅方向Wに相対する第1の側面17aおよび第2の側面17bとを有する。
電子部品素体11は、角部および稜線部が丸みを帯びていることが好ましい。ここで、角部は、電子部品素体11の3面が交わる部分であり、稜線部は、電子部品素体11の2面が交わる部分である。なお、直方体状の形状には、角部および稜線部の少なくとも一方が丸みを帯びている形状も含まれる。
図2および図3に示すように、電子部品素体11は、積層された複数の誘電体層12と複数の内部電極13a、13bとを含む。内部電極13a、13bには、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとが含まれている。より詳細には、電子部品素体11は、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとが積層方向Tにおいて、誘電体層12を介して交互に複数積層された構造を有する。
第1の内部電極13aおよび第2の内部電極13bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、およびAu等の金属、またはAgとPdの合金等を含有している。第1の内部電極13aおよび第2の内部電極13bは、共材として、誘電体層12に含まれる誘電体セラミックと同じセラミック材料を含むことが好ましい。
第1の内部電極13aは、電子部品素体11の第1の端面15aに引き出されている。また、第2の内部電極13bは、電子部品素体11の第2の端面15bに引き出されている。
第1の外部電極14aは、電子部品素体11の第1の端面15aの全体に形成されているとともに、第1の端面15aから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように形成されている。第1の外部電極14aは、第1の端面15aに露出した第1の内部電極13aと電気的に接続されている。
第2の外部電極14bは、電子部品素体11の第2の端面15bの全体に形成されているとともに、第2の端面15bから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように形成されている。第2の外部電極14bは、第2の端面15bに露出した第2の内部電極13bと電気的に接続されている。
第1の外部電極14aは、第1の下地電極層141aと、第1の中間電極層142aと、第1のめっき層143aとを備える。第2の外部電極14bは、第2の下地電極層141bと、第2の中間電極層142bと、第2のめっき層143bとを備える。
第1の下地電極層141aは、電子部品素体11の第1の端面15aにのみ設けられている。また、第2の下地電極層141bは、電子部品素体11の第2の端面15bにのみ設けられている。第1の下地電極層141aおよび第2の下地電極層141bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Ag-Pd合金、またはAu等の金属を含有している。第1の下地電極層141aおよび第2の下地電極層141bは、共材として、誘電体層12に含まれる誘電体セラミックと同じセラミック材料を含むことが好ましい。
第1の中間電極層142aは、第1の下地電極層141aを覆い、かつ、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように設けられている。第2の中間電極層142bは、第2の下地電極層141bを覆い、かつ、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および、第2の側面17bに回り込むように設けられている。第1の中間電極層142aおよび第2の中間電極層142bは、例えば、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む樹脂電極層としてもよいし、第1の下地電極層141aおよび第2の下地電極層141bと同等の材料からなる層としてもよい。
第1のめっき層143aは、第1の中間電極層142aを覆うように設けられている。また、第2のめっき層143bは、第2の中間電極層142bを覆うように設けられている。第1のめっき層143aおよび第2のめっき層143bは、1層であってもよいし、複数層であってもよい。一例として、第1のめっき層143aおよび第2のめっき層143bはそれぞれ、Niめっき層と、Niめっき層の上に形成されたSnめっき層とからなる。
上述した構造を有する積層セラミックコンデンサ10は、第1の内部電極13aと接続される第1の下地電極層141aが電子部品素体11の第1の端面15aにのみ設けられ、第2の内部電極13bと接続される第2の下地電極層141bが第2の端面15bにのみ設けられているので、下地電極層が電子部品素体11の主面16a,16bや側面17a,17bにまで回り込んだ構造の積層セラミックコンデンサと比べて、同じ容量でサイズを小さくすることができる。なお、第1の下地電極層141aおよび第2の下地電極層141bが設けられていることにより、第1の中間電極層142aおよび第2の中間電極層142bは、可能な限り薄い層とすることができる。
(電子部品の製造方法および電子部品の製造装置の構造)
図4は、第1の実施形態における電子部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。図4を参照しながら、電子部品の一例である積層セラミックコンデンサ10の製造方法について説明する。
工程S1では、電子部品素体11を用意する。電子部品素体11は、公知の方法により製造可能であるが、その製造方法について、以下で簡単に説明する。
はじめに、セラミックグリーンシートと、セラミックグリーンシートの表面に内部電極用導電性ペーストが印刷された素材シートを複数枚準備し、セラミックグリーンシートを所定枚数積層した後、素材シートを所定枚数積層し、さらにその上にセラミックグリーンシートを所定枚数積層して圧着することにより、マザーブロックを形成する。続いて、マザーブロックを切断して個片化することにより、積層チップを複数作製する。
続いて、積層チップをバレル研磨して、角部および稜線部に丸みをつけた後、焼成する。これにより、積層チップに含まれる誘電体材料および導電性材料が焼成されて、複数の誘電体層12および複数の内部電極13a,13bを含む電子部品素体11が形成される。焼成温度は、誘電体材料および導電性材料に応じて適宜設定され、例えば、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。なお、本発明の電子部品の製造装置1によって搬送される電子部品素体11の種類や構造に特に制約はない。
工程S1に続く工程S2では、複数の直方体状の電子部品素体11を保持する。本実施形態では、保持部材によって、複数の電子部品素体11を保持する。
図5は、第1の実施形態における電子部品の製造装置1の構成の一部を模式的に示す側面図である。電子部品の製造装置1は、保持部材20と、押圧部材41と、受け部材42とを備える。
保持部材20は、電子部品素体11を保持するための部材であり、例えば、表面が粘着性を有する保持プレートである。保持部材20は、例えば、電子部品素体11の第1の端面15aおよび第2の端面15bのうちの一方の端面を保持する。
図6は、複数の電子部品素体11を保持した状態の保持部材20の一例を示す平面図である。本実施形態において、保持部材20は、図6に示すように、マトリックス状に配置された複数の電子部品素体11を保持する。図6では、保持部材20によって9個の電子部品素体11が保持された状態を示しているが、保持部材20によって保持する電子部品素体11の数が9個に限定されることはない。図6に示す例では、保持部材20によって電子部品素体11の第2の端面15bが保持され、第1の端面15aが露出している。
押圧部材41は、後述する搬送部材30に対して電子部品素体11が対向した状態で、電子部品素体11を保持している保持部材20を押圧するための部材である。
受け部材42は、押圧部材41との間で電子部品素体11と搬送部材30とを挟み込むための部材である。
工程S2に続く工程S3では、搬送部材30に対して、保持された電子部品素体11を相対的に近接させて押し付けることにより、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。
長尺状の搬送部材30は、例えば、紙である。本実施形態では、図5に示すように、搬送部材30の鉛直上方に、複数の電子部品素体11を保持した保持部材20が位置するように配置される。保持部材20によって保持された複数の電子部品素体11は、搬送部材30と対向している。
本実施形態では、押圧部材41と受け部材42とによって、保持部材20と搬送部材30とを挟み込むことによって、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。具体的には、搬送部材30に対して電子部品素体11が対向した状態で電子部品素体11を保持している保持部材20の鉛直上方から、押圧部材41によって保持部材20を押し下げる。押圧部材41によって押し下げられる保持部材20の鉛直下方には、搬送部材30を介して、受け部材42が配置されている。そのような構成により、押圧部材41と受け部材42とによって、保持部材20によって保持されている複数の電子部品素体11と搬送部材30とを挟み込む。
ここで、受け部材42には、押圧部材41によって保持部材20が押圧されたときに、搬送部材30と当接するストッパ42aが設けられている。押圧部材41によって保持部材20が押圧されることにより、搬送部材30はストッパ42aと当接し、かつ、電子部品素体11は搬送部材30を貫通して受け部材42と当接する。
ストッパ42aの高さは、電子部品素体11の長さ方向Lの寸法の半分である。したがって、電子部品素体11が搬送部材30を貫通して受け部材42と当接したときに、搬送部材30は、電子部品素体11の長さ方向Lの中央の位置にとどまる。すなわち、搬送部材30を貫通した電子部品素体11は、長さ方向Lの中央の位置で搬送部材30により保持される。ただし、電子部品素体11の長さ方向Lの中央には、電子部品素体11の長さ方向Lの略中央も含まれる。
上述した方法により、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。上述したように、電子部品素体11の一部が搬送部材30を貫通とは、電子部品素体11の全体が搬送部材30を貫通するのではなく、一部、より正確には、電子部品素体11の半分が貫通することを意味する。
本実施形態では、上述したように、保持部材20が複数の電子部品素体11をマトリックス状に保持しているため、搬送部材30は、マトリックス状に整然と配置された複数の電子部品素体11を保持した状態で搬送することができる。
なお、受け部材42のストッパ42aと搬送部材30とが接触し続けるのを防ぐために、搬送部材30に対して、保持部材20によって保持されている複数の電子部品素体11の一部を貫通させる処理が終了すると、受け部材42を一時的に鉛直下方に退避させるようにしてもよい。その場合、搬送部材30に対して、次の保持部材20によって保持されている複数の電子部品素体11の一部を貫通させる処理を行うときは、受け部材42を元の位置まで上昇させる。
長尺状の搬送部材30は、図5の矢印Y1の方向に搬送されるが、押圧部材41と受け部材42とによって、電子部品素体11と搬送部材30とを挟み込む処理を行うときには、搬送部材30の移動を一時的に停止した状態で行う。押圧部材41と受け部材42とによって、保持部材20に保持されている複数の電子部品素体11と搬送部材30との挟み込みは、次々に行われるため、搬送部材30は、電子部品素体11の一部を貫通させる処理が行われる位置までは、移動と一時停止とが交互に繰り返し行われる間欠移動が行われる。
工程S3に続く工程S4では、搬送部材30を移動させることによって、一部が搬送部材30を貫通した状態で保持されている複数の電子部品素体11を搬送する。複数の電子部品素体11を保持した状態の搬送部材30は、次工程での処理のために、一時停止することなく連続的に移動する連続移動が行われる。
本実施形態における電子部品の製造装置1は、搬送部材30の移動方法を間欠移動から連続移動への切り替えを行うため、搬送部材30の長さを調整可能な調整機構50をさらに備える。
調整機構50は、搬送部材30を長さ調整エリア55に向かわせるために向きを変更するための回転ローラ51と、長さ調整エリア55において搬送部材30と当接しつつ移動することにより、長さ調整エリア55における搬送部材30の長さを調整するための移動ローラ52とを備えている。移動ローラ52が移動することによって、長さ調整エリア55における搬送部材30の長さを調整することができ、それにより、間欠移動されてきた搬送部材30をスムーズに連続移動させることが可能となる。なお、図5に示す構成例では、回転ローラ51が2つ設けられているが、回転ローラ51の数が2つに限定されることはない。
回転ローラ51および移動ローラ52には、複数の電子部品素体11との干渉を防ぐための溝部が設けられている。溝部の深さは、少なくとも電子部品素体11の長さ方向Lの寸法の半分より長い。
図7は、回転ローラ51の外観形状を模式的に示す図である。回転ローラ51には、他の位置と比べて外周面が径方向内側に凹んだ溝部51aが設けられている。溝部51aの数は、搬送部材30によって保持される電子部品素体11の列数に応じた数とし、隣り合う溝部51aの間隔は、列方向に隣り合う電子部品素体11の間隔に応じた寸法とする。例えば、搬送部材30によって電子部品素体11が3列で保持される場合、回転ローラ51に設けられる溝部51aの数は3つとする。なお、列方向とは、長尺状の搬送部材30の長さ方向と直交する幅方向のことである。
図を用いた説明は省略するが、移動ローラ52にも、他の位置と比べて外周面が径方向内側に凹んだ溝部が設けられている。また、長尺状の搬送部材30を支えるための支持ローラを設けるようにしてもよい。その場合、支持ローラも、回転ローラ51および移動ローラ52と同様に、複数の電子部品素体11との干渉を防ぐための溝部を設けた構成とする。
図8は、複数の電子部品素体11を保持した搬送部材30と支持ローラ60との位置関係を示す図である。支持ローラ60には、複数の電子部品素体11との干渉を防ぐための溝部60aが設けられている。
搬送部材30を貫通して保持されている複数の電子部品素体11は、搬送部材30に対して、長さ方向Lの半分が飛び出た状態で保持されている。支持ローラ60は、電子部品素体11が支持ローラ60の溝部60aの位置を通過するように配置されている。そのような構成により、支持ローラ60の外周面が搬送部材30と当接した状態でも、搬送部材30によって保持されている複数の電子部品素体11は、溝部60aの位置を通過するため、支持ローラ60と干渉することを防ぐことができる。搬送部材30が回転ローラ51および移動ローラ52の外周面と当接する場合も同様である。
工程S4に続く工程S5では、電子部品素体11の下地電極形成面に導電性ペーストを塗工する。本実施形態において、電子部品素体11の下地電極形成面は、電子部品素体11の第1の端面15aおよび第2の端面15bである。
導電性ペーストは、第1の外部電極14aの第1の下地電極層141aおよび第2の外部電極14bの第2の下地電極層141bを形成するための導電性ペーストであり、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Ag-Pd合金、またはAu等の金属粉末と、アクリル樹脂系バインダ等のバインダと、溶剤と、ガラスと、金属粉末の分散を向上させるための分散剤とを含む。
導電性ペーストに含まれる溶剤の含有量は、導電性ペーストの全体に対して、30体積%以上90体積%以下であることが好ましい。導電性ペーストに溶剤を含ませることで、分子同士の隙間を増加させることにより、分子が引き合う力を低減させることができる。溶剤の含有量を多くすることにより、導電性ペーストの粘度を低下させることができる。この結果、導電性ペーストが糸状に伸びることを抑制することができる。
導電性ペーストの粘度は、10Pa・s以上90Pa・s以下であることが好ましい。また、導電性ペーストの粘度は、20Pa・s以上90Pa・s以下であることがより好ましい。導電性ペーストの粘度が10Pa・sよりも小さい場合には、導電性ペーストが一定の形状を保つことが難しくなり、精度良く導電性ペーストを塗布することが困難となる。また、導電性ペーストの粘度が90Pa・sよりも大きい場合には、電子部品素体11に導電性ペーストが付着されなくなる可能性がある。
電子部品素体11の下地電極形成面に導電性ペーストを塗工する方法に特に制約はない。一例として、図9に示すような塗布装置100を用いて、電子部品素体11の下地電極形成面に導電性ペーストを塗工する。塗布装置100は、電子部品の製造装置1の一部を構成する。図9に示す塗布装置100の構成を以下で説明する。
図9に示すように、塗布装置100は、互いに間隔をあけて位置する第1の塗布機構101aと第2の塗布機構101bとを備えている。第1の塗布機構101aは、電子部品素体11の第1の端面15aに導電性ペースト120を塗布するためのものであり、第2の塗布機構101bは、電子部品素体11の第2の端面15bに導電性ペースト120を塗布するためのものである。以下では、第1の塗布機構101aの構成について説明するが、第2の塗布機構101bの構成も同様である。
第1の塗布機構101aは、第1の導電性ペースト槽102aと、第1の供給ローラ103aと、第1の塗布ローラ104aと、第1のスクレーパ105aとを含む。第2の塗布機構101bは、第2の導電性ペースト槽102bと、第2の供給ローラ103bと、第2の塗布ローラ104bと、第2のスクレーパ105bとを含む。
第1の導電性ペースト槽102aは、導電性ペースト120を貯留する。この導電性ペースト120は、第1の外部電極14aの第1の下地電極層141aを形成するための導電性ペーストである。
第1の供給ローラ103aの外周面には、回転方向に沿って、所定の間隔で複数の第1の凹部131aが設けられている。第1の供給ローラ103aは、その一部が第1の導電性ペースト槽102aに浸漬することによって、外周面に導電性ペースト120が付着する。
第1のスクレーパ105aは、第1の供給ローラ103aの外周面のうち、第1の凹部131a以外の場所に付着した余分な導電性ペースト120を掻き出して除去する。したがって、第1のスクレーパ105aによって余分な導電性ペースト120が除去されると、第1の供給ローラ103aの外周面のうち、第1の凹部131a内にのみ、導電性ペースト120が付着した状態となる。
第1の供給ローラ103aの外周面と第1の塗布ローラ104aの外周面とは、転がり接触する。具体的には、図9に示すように、第1の供給ローラ103aと、第1の塗布ローラ104aとを、互いに反対向きに回転させることによって、外周面同士を当接させる。これにより、第1の供給ローラ103aの第1の凹部131a内の導電性ペースト120が第1の塗布ローラ104aの外周面に転写される。なお、図9では、視認性向上の観点から、第1の塗布ローラ104aの外周面に転写された導電性ペースト120を黒塗りで示している。
ここで、第1の塗布ローラ104aは、円柱状の胴部と、胴部の外周を覆う弾性体部とを含む。胴部は、アルミニウムで構成されているが、胴部の材料がアルミニウムに限定されることはなく、鉄など、他の金属であってもよい。弾性体部は、シリコーンゴムで構成されているが、弾性体部の材料がシリコーンゴムに限定されることはなく、適度な変形抵抗を有する他の弾性体、たとえばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)などの複合材料などでもよい。
第1の塗布ローラ104aの外周面に供給された導電性ペースト120は、電子部品素体11の第1の端面15aと当接することによって、第1の端面15aに塗布される。
上述したように、第2の塗布機構101bは、第1の塗布機構101aと同様の構成を有するため、ここでは詳しい説明を省略する。第2の塗布ローラ104bの外周面に供給された導電性ペースト120は、電子部品素体11の第2の端面15bと当接することによって、第2の端面15bに塗布される。
この塗布装置100によれば、電子部品素体11の第1の端面15aおよび第2の端面15bに同時に、導電性ペースト120を塗布することができる。具体的には、図9に示すように、第1の塗布ローラ104aおよび第2の塗布ローラ104bの間を通過するように、搬送部材30によって保持された複数の電子部品素体11を矢印107に示す搬送方向に沿って順次搬送する。電子部品素体11は、第1の端面15aが第1の塗布ローラ104aと対向する方向に露出し、第2の端面15bが第2の塗布ローラ104bと対向する方向に露出した状態で、搬送部材30によって保持されている。
電子部品素体11は、第1の塗布ローラ104aと第2の塗布ローラ104bの間を通過する際、第1の塗布ローラ104aの外周面と第2の塗布ローラ104bの外周面とに挟み込まれる。すなわち、電子部品素体11の第1の端面15aは、第1の塗布ローラ104aの外周面と当接して押圧され、第2の端面15bは、第2の塗布ローラ104bの外周面と当接して押圧される。このとき、電子部品素体11の第1の端面15aが第1の塗布ローラ104aの外周面上に供給された導電性ペースト120と当接し、第2の端面15bが第2の塗布ローラ104bの外周面上に供給された導電性ペースト120と当接するように、タイミングを制御する。
このようにして、電子部品素体11の下地電極形成面である第1の端面15aと第2の端面15bとに導電性ペースト120が塗布される。導電性ペースト120は、第1の端面15aに露出している全ての第1の内部電極13aを覆うように、また、第2の端面15bに露出している全ての第2の内部電極13bを覆うように塗布されることが好ましい。搬送部材30に保持された複数の電子部品素体11が第1の塗布ローラ104aと第2の塗布ローラ104bの間を通過することにより、複数の電子部品素体11の第1の端面15aと第2の端面15bとに導電性ペースト120が順次塗布される。
工程S5に続く工程S6では、電子部品素体11に塗布された導電性ペースト120を焼成する。これにより、電子部品素体11の第1の端面15aに第1の下地電極層141aが形成され、第2の端面15bに第2の下地電極層141bが形成される。
この後、第1の中間電極層142aおよび第2の中間電極層142bを形成するとともに、第1のめっき層143aおよび第2のめっき層143bを形成する。
以上の工程を得て、積層セラミックコンデンサ10が得られる。
本実施形態における電子部品の製造装置1によれば、搬送部材30に対して電子部品素体11が対向した状態で電子部品素体11を保持している保持部材20を押圧部材41によって押圧することにより、押圧部材41と受け部材42との間で電子部品素体11と搬送部材30とを挟み込む。このとき、搬送部材30は、受け部材42に設けられているストッパ42aと当接し、電子部品素体11は、搬送部材30を貫通して受け部材42と当接する。そのような構成により、搬送する電子部品素体11のサイズを変更するなどの理由により、複数の電子部品素体11の搬送間隔を変更する必要がある場合に、容易に搬送間隔を変更することができる。すなわち、搬送部材30には、予め保持孔などが設けられておらず、任意の位置で複数の電子部品素体11を貫通させて保持することができるため、複数の電子部品素体11の搬送間隔を容易に変更することができる。
なお、搬送部材30によって保持される複数の電子部品素体11の間隔は、保持部材20によって保持される複数の電子部品素体11の間隔と同じである。したがって、所望の間隔となるように、保持部材20によって複数の電子部品素体11を保持するようにしておけば、搬送部材30によって、複数の電子部品素体11を所望の間隔で保持することができる。
<第2の実施形態>
図10は、第2の実施形態における電子部品の製造装置1Aの構成の一部を模式的に示す側面図である。第2の実施形態における電子部品の製造装置1Aは、電子部品素体11を保持するための保持ローラ71と、保持ローラ71との間で電子部品素体11と長尺状の搬送部材30とを挟み込むための受けローラ72とを備える。
第2の実施形態における電子部品の製造方法の工程は、図4に示すフローチャートの工程と同じであるが、工程S2およびS3の処理内容が異なる。以下では、図10を参照しながら、工程S2およびS3の処理内容について説明する。
工程S2では、電子部品素体11を保持する。本実施形態では、保持ローラ71によって複数の電子部品素体11を保持する。
本実施形態における電子部品の製造装置1Aは、複数の電子部品素体11を保持するための整列部材80をさらに備える。整列部材80は、第1の実施形態における保持部材20と同じものを用いることができ、電子部品素体11の第1の端面15aおよび第2の端面15bのうちの一方の端面を保持する。本実施形態において、整列部材80は、マトリックス状に配置された複数の電子部品素体11を保持する。
保持ローラ71によって複数の電子部品素体11を保持するため、はじめに、整列部材80によって、複数の電子部品素体11を保持する。続いて、図10に示すように、複数の電子部品素体11を保持した整列部材80を保持ローラ71に近づけ、整列部材80によって保持されている複数の電子部品素体11を保持ローラ71と当接させることにより、複数の電子部品素体11を保持ローラ71の表面に移し替える。
ここで、保持ローラ71には、図7に示す回転ローラ51と同様に、他の位置と比べて外周面が径方向内側に凹んだ第1の溝部71aが設けられており、第1の溝部71aにて電子部品素体11を保持するように構成されている。保持ローラ71の第1の溝部71aの底面は粘着性を有しており、複数の電子部品素体11は、保持ローラ71の第1の溝部71aの底面と当接することにより、第1の溝部71aで保持される。なお、図10では、保持ローラ71の外周面を点線で示し、第1の溝部71aの底面を実線で示している。
工程S3では、搬送部材30に対して、保持された電子部品素体11を相対的に近接させて押し付けることにより、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。
本実施形態では、複数の電子部品素体11を保持した保持ローラ71と、受けローラ72とによって、搬送部材30を挟み込むことによって、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。
保持ローラ71と受けローラ72は、図10に示すように、互いに反対向きに回転するように制御される。搬送部材30は、保持ローラ71と受けローラ72との間を通過するように搬送される。
受けローラ72は、保持ローラ71と同様に、他の位置と比べて外周面が径方向内側に凹んだ第2の溝部72aを有している。第1の溝部71aで電子部品素体11を保持した保持ローラ71と受けローラ72との間で搬送部材30を挟み込んだ際、電子部品素体11は、搬送部材30を貫通して、保持ローラ71の第1の溝部71aと受けローラ72の第2の溝部72aとの間で挟み込まれるように構成されている。なお、図10では、受けローラ72の外周面を点線で示し、第2の溝部72aの底面を実線で示している。
図11は、複数の電子部品素体11を保持した保持ローラ71と、受けローラ72とによって、搬送部材30を挟み込んだ状態を示す側面断面図である。図11に示すように、保持ローラ71の外表面と受けローラ72の外表面とによって搬送部材30が挟み込まれた状態では、保持ローラ71の第1の溝部71aの底面と、受けローラ72の第2の溝部72aの底面との間で複数の電子部品素体11が挟み込まれている。
保持ローラ71の第1の溝部71aの深さは、電子部品素体11の長さ方向Lにおける寸法の半分である。また、受けローラ72の第2の溝部72aの深さは、電子部品素体11の長さ方向Lにおける寸法の半分である。したがって、保持ローラ71と受けローラ72とによって搬送部材30を挟み込むことにより、電子部品素体11の長さ方向Lの中央に搬送部材30が位置するように、搬送部材30に対して電子部品素体11が貫通する。これにより、搬送部材30を貫通した電子部品素体11は、長さ方向Lの中央の位置で搬送部材30により保持される。
第2の実施形態における電子部品の製造装置1Aでも、第1の実施形態における電子部品の製造装置1と同様、搬送部材30には、予め保持孔などが設けられておらず、任意の位置で複数の電子部品素体11を貫通させて保持することができるため、複数の電子部品素体11の搬送間隔を容易に変更することができる。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態における電子部品の製造装置1Bの構成の一部を模式的に示す側面図である。第3の実施形態における電子部品の製造装置1Bも、第2の実施形態における電子部品の製造装置1Aと同様に、電子部品素体11を保持するための保持ローラ71と、保持ローラ71との間で電子部品素体11と長尺状の搬送部材30とを挟み込むための受けローラ72Bとを備える。
本実施形態における受けローラ72Bは、第2の実施形態における受けローラ72に設けられている第2の溝部72aは設けられておらず、外周面が弾性体で形成されている。すなわち、径方向外側から受けローラ72Bの外周面が押圧されると、径方向内側に凹むように構成されている。
本実施形態でも、第2の実施形態と同様に、複数の電子部品素体11を保持した保持ローラ71と、受けローラ72Bとによって、搬送部材30を挟み込むことによって、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させる。具体的には、保持ローラ71と受けローラ72Bとの間を通過するように搬送部材30を搬送させ、保持ローラ71の外周面と受けローラ72Bの外周面とで搬送部材30を挟み込む。このとき、保持ローラ71によって保持されている電子部品素体11は、搬送部材30を貫通して受けローラ72Bの外周面を押圧する。これにより、図12に示すように、受けローラ72Bの外周面のうち、電子部品素体11によって押圧された部分が径方向内側に凹む。
保持ローラ71の第1の溝部71aの深さは、電子部品素体11の長さ方向Lにおける寸法の半分であることから、保持ローラ71と受けローラ72とによって搬送部材30を挟み込むことにより、搬送部材30に対して電子部品素体11が貫通したときに、電子部品素体11の長さ方向Lの中央に搬送部材30が位置する。すなわち、搬送部材30は、電子部品素体11の長さ方向Lの中央の位置で電子部品素体11を保持する。
第3の実施形態における電子部品の製造装置1Bでも、第1の実施形態における電子部品の製造装置1および第2の実施形態における電子部品の製造装置1Aと同様、搬送部材30には、予め保持孔などが設けられておらず、任意の位置で複数の電子部品素体11を貫通させて保持することができるため、複数の電子部品素体11の搬送間隔を容易に変更することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
第1の実施形態における電子部品の製造装置1では、押圧部材41によって、電子部品素体11を保持している保持部材20を搬送部材30に向かって押圧することによって、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させるようにしているが、保持部材20によって保持されている電子部品素体11に対して搬送部材30を押し付けることによって、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させてもよい。すなわち、搬送部材30に対して、電子部品素体11を相対的に近接させて押し付けることにより、搬送部材30に対して電子部品素体11の一部を貫通させることができればよい。
1、1A、1B 電子部品の製造装置
10 積層セラミックコンデンサ
11 電子部品素体
12 誘電体層
13a 第1の内部電極
13b 第2の内部電極
14a 第1の外部電極
14b 第2の外部電極
15a 電子部品素体の第1の端面
15b 電子部品素体の第2の端面
20 保持部材
30 搬送部材
41 押圧部材
42 受け部材
42a ストッパ
50 調整機構
51 回転ローラ
52 移動ローラ
55 長さ調整エリア
60 支持ローラ
71 保持ローラ
71a 第1の溝部
72、72B 受けローラ
72a 第2の溝部
80 整列部材
100 塗布装置
101a 第1の塗布機構
101b 第2の塗布機構
102a 第1の導電性ペースト槽
102b 第2の導電性ペースト槽
103a 第1の供給ローラ
103b 第2の供給ローラ
104a 第1の塗布ローラ
104b 第2の塗布ローラ
105a 第1のスクレーパ
105b 第2のスクレーパ
120 導電性ペースト
131a 第1の凹部
131b 第2の凹部
141a 第1の下地電極層
141b 第2の下地電極層
142a 第1の中間電極層
142b 第2の中間電極層
143a 第1のめっき層
143b 第2のめっき層

Claims (9)

  1. 電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造装置であって、
    前記電子部品素体を保持するための保持部材と、
    前記搬送部材に対して前記電子部品素体が対向した状態で前記電子部品素体を保持している前記保持部材を押圧するための押圧部材と、
    前記押圧部材との間で前記電子部品素体と前記搬送部材とを挟み込むための受け部材と、
    を備え、
    前記受け部材には、前記押圧部材によって前記保持部材が押圧されたときに、前記搬送部材と当接するストッパが設けられており、
    前記押圧部材によって前記保持部材が押圧されることにより、前記搬送部材は前記ストッパと当接し、かつ、前記電子部品素体は前記搬送部材を貫通して前記受け部材と当接するように構成されていることを特徴とする電子部品の製造装置。
  2. 前記搬送部材は、長尺状の形状を有し、前記電子部品素体の一部を貫通させる処理が行われる位置までは、移動と一時停止が繰り返し行われる間欠移動が行われ、前記電子部品素体の一部を貫通させる処理が行われた後は、連続的に移動する連続移動が行われるように構成されており、
    前記間欠移動から前記連続移動への切り替えを行うため、前記搬送部材の長さを調整可能な調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造装置。
  3. 前記調整機構は、前記搬送部材を長さ調整エリアに向かわせるために向きを変更するための回転ローラと、前記長さ調整エリアにおいて前記搬送部材と当接しつつ移動することにより、前記長さ調整エリアにおける前記搬送部材の長さを調整するための移動ローラとを備えており、
    前記回転ローラおよび前記移動ローラには、複数の前記電子部品素体との干渉を防ぐための溝部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子部品の製造装置。
  4. 前記保持部材は、複数の前記電子部品素体をマトリックス状に保持することを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の電子部品の製造装置。
  5. 電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造装置であって、
    前記電子部品素体を保持するための保持ローラと、
    前記保持ローラとの間で前記電子部品素体と長尺状の前記搬送部材とを挟み込むための受けローラと、
    を備え、
    前記電子部品素体を保持している前記保持ローラと前記受けローラとによって前記搬送部材を挟み込むことによって、前記搬送部材に対して前記電子部品素体の一部を貫通させることを特徴とする電子部品の製造装置。
  6. 前記保持ローラには、径方向内側に凹んだ第1の溝部が設けられ、前記第1の溝部にて前記電子部品素体を保持するように構成されており、
    前記受けローラには、径方向内側に凹んだ第2の溝部が設けられ、
    前記第1の溝部で前記電子部品素体を保持した前記保持ローラと前記受けローラとの間で前記搬送部材を挟み込んだ際、前記電子部品素体は、前記保持ローラの前記第1の溝部と前記受けローラの前記第2の溝部との間で挟み込まれるように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品の製造装置。
  7. 前記保持ローラには、径方向内側に凹んだ第1の溝部が設けられ、前記第1の溝部にて前記電子部品素体を保持するように構成されており、
    前記受けローラの外周面は弾性体で形成されており、
    前記第1の溝部で前記電子部品素体を保持した前記保持ローラと前記受けローラとの間で前記搬送部材を挟み込んだ際、前記電子部品素体は、前記搬送部材を貫通して前記受けローラの前記外周面を押圧するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品の製造装置。
  8. 複数の前記電子部品素体を保持するための整列部材をさらに備え、
    前記整列部材によって保持されている複数の前記電子部品素体を前記保持ローラに当接させることによって、複数の前記電子部品素体が前記保持ローラによって保持されるように構成されていることを特徴とする請求項5~7のいずれか一項に記載の電子部品の製造装置。
  9. 電子部品を製造するための電子部品素体を搬送部材によって保持して搬送する電子部品の製造方法であって、
    前記電子部品素体を保持する工程と、
    前記搬送部材に対して、保持された前記電子部品素体を相対的に近接させて押し付けることにより、前記搬送部材に対して前記電子部品素体の一部を貫通させる工程と、
    前記搬送部材を移動させることによって、一部が前記搬送部材を貫通した状態で保持されている前記電子部品素体を搬送する工程と、
    を備えることを特徴とする電子部品の製造方法。
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