JP2022093198A - 積層セラミック電子部品および樹脂電極用導電性ペースト - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂外部電極層の空隙率が低く、樹脂の緩和特性が向上してセラミック素体にクラックが生じ難いだけでなく、樹脂外部電極層とセラミック素体との密着性が良好で電気特性の悪化の抑制された積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサ10は、複数のセラミック層14および複数の内部電極層16が積層されることにより形成されたセラミック素体12と、内部電極層16に電気的に接続されるようにセラミック素体12の両端面12e,12fに形成された一対の外部電極24a,24bとを備える。外部電極24a,24bのそれぞれは、下地電極層26と、下地電極層26の上に積層される樹脂外部電極層28とを有する。樹脂外部電極層28は、熱硬化性樹脂および金属粉およびアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば、積層セラミックコンデンサ等を含む積層セラミック電子部品および樹脂電極用導電性ペーストに関する。
一般に、積層セラミック電子部品の外部電極の端部に応力が集中すると、セラミック本体にクラックが発生することがある。この対策として、従来より、外部電極の下地のCu電極層の上に導電性樹脂電極層を積層する構造が提案されている。
特許文献1には、200℃以下の低温で熱処理可能で、かつ、十分に低い電気抵抗率を有する導電膜を得ることができる導電性樹脂ペーストの技術が開示されている。より具体的には、Ag粉とステアリン酸などを用いて、Ag粉の表面処理を行う実施例の開示がある。
特開2016-106356号公報
一般的に、上記の導電性樹脂電極層を含む構造を有する外部電極において、導電性樹脂電極層の空隙率が高いと、樹脂の緩和特性が低下して、セラミック素体にクラックが生じてしまう。
ところが、導電性樹脂電極層の形成に用いられる導電性樹脂ペーストに、従来のようにステアリン酸などを用いると、導電性樹脂電極層の空隙率が高くなり、樹脂の緩和特性が低下して、セラミック素体にクラックが生じ易くなるだけでなく、導電性樹脂層とセラミック素体との十分な密着性が得られず、外部電極の剥がれが生じてしまうことが分かった。
それゆえに、本発明の主たる目的は、導電性樹脂電極層の空隙率が低く、樹脂の緩和特性が向上してセラミック素体にクラックが生じ難いだけでなく、導電性樹脂電極層とセラミック素体との密着性が良好で電気特性の悪化の抑制された積層セラミック電子部品および樹脂電極用導電性ペーストを提供することである。
本発明に係る積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含むセラミック素体と、
内部電極層に接続される、端面上と、第1および第2の主面上と、第1および第2の側面上と、に配置された一対の外部電極と、を有する積層セラミック電子部品であって、一対の外部電極のそれぞれは、内部電極層に接続された下地電極層と、下地電極層の上に積層された樹脂外部電極層と、を含み、樹脂外部電極層は、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種を含む、積層セラミック電子部品である。
また、本発明に係る樹脂電極用導電性ペーストは、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種を含むこと、を特徴とする。
この発明によれば、樹脂外部電極層の金属粉と樹脂の分散性が向上して、樹脂外部電極層の空隙率が低くなり、樹脂の緩和特性が優れた、セラミック素体にクラックが生じ難い積層セラミック電子部品が得られる。さらに、樹脂外部電極層とセラミック素体とがシランカップリング剤を介して化学結合するため、樹脂外部電極層とセラミック素体との密着性が良好となり、電気特性の悪化の抑制された積層セラミック電子部品が得られる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の一例を示す外観斜視図である。 図1のII-II線における断面図である。 図1のIII-III線における断面図である。 図2の断面図における外部電極およびその近傍の拡大断面図である。 図4の断面図におけるA部の拡大模式断面図である。
1.積層セラミック電子部品
この発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品について説明する。以下、積層セラミック電子部品として、積層セラミックコンデンサを例にして説明する。なお、本実施の形態は、通常の2端子コンデンサを例にして説明するけれども、これに限定されるものではなく、積層セラミックインダクタ、積層セラミックサーミスタ、積層セラミック圧電部品などにも適応することができる。
図1は、積層セラミックコンデンサ10の一例を示す外観斜視図である。図2は、図1のII-II線における断面図であり、図3は、図1のIII-III線における断面図である。図4は、図2の断面図における外部電極およびその近傍の拡大断面図である。図5は、図4におけるA部の拡大模式断面図である。
積層セラミックコンデンサ10は、直方体状のセラミック素体12と2つの外部電極24とを有している。
セラミック素体12は、積層された複数のセラミック層14と複数の内部電極層16とを有する。さらに、セラミック素体12は、積層方向xに相対する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。セラミック素体12の寸法は、特に限定されない。ただし、セラミック素体12は、長さ方向zの寸法が幅方向yの寸法よりも必ずしも長いとは限らない。
このセラミック素体12には、角部および稜線部に丸みがつけられていることが好ましい。なお、角部とは、セラミック素体12の隣接する3面が交わる部分のことであり、稜線部とは、セラミック素体12の隣接する2面が交わる部分のことである。また、第1の主面12aおよび第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12d、並びに第1の端面12eおよび第2の端面12fの一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。
セラミック素体12のセラミック層14は、外層部14aと内層部14bとを含む。外層部14aは、セラミック素体12の第1の主面12a側および第2の主面12b側に位置し、第1の主面12aと最も第1の主面12aに近い内部電極層16との間に位置するセラミック層14、および第2の主面12bと最も第2の主面12bに近い内部電極層16との間に位置するセラミック層14である。そして、両外層部14aに挟まれた領域が内層部14bである。なお、外層部14aの厚みは、20μm以上300μm以下であることが好ましい。
積層されるセラミック層14の枚数は、特に限定されないけれども、外層部14aを含み、15枚以上1550枚以下であることが好ましい。
セラミック素体12の寸法は、特に限定されないけれども、長さ方向zの寸法は0.58mm以上5.6mm以下、幅方向yの寸法は0.28mm以上4.9mm以下、積層方向xの寸法は0.28mm以上2.9mm以下であることが好ましい。
セラミック層14は、たとえば、誘電体材料により形成することができる。誘電体材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3またはCaZrO3などの主成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。上記の誘電体材料を主主成分として含む場合、所望するセラミック素体12の特性に応じて、たとえば、Mn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物またはNi化合物などの主成分よりも含有量の少ない副成分を添加したものを用いてもよい。
なお、セラミック素体12に、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、セラミック素体12に、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、セラミック素体12に、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層16は、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
焼成後のセラミック層14の厚みは、0.48μm以上20μm以下であることが好ましい。
セラミック素体12は、複数の内部電極層16として、たとえば略矩形状の複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bを有する。複数の第1の内部電極層16aおよび複数の第2の内部電極層16bは、セラミック素体12の積層方向xに沿ってセラミック層14を挟んで等間隔に交互に配置されるように埋設されている。
第1の内部電極層16aは、第2の内部電極層16bに対向する第1の対向電極部18aと、第1の内部電極層16aの一端側に位置し、第1の対向電極部18aからセラミック素体12の第1の端面12eまでの第1の引出電極部20aを有する。第1の引出電極部20aは、その端部が第1の端面12eに引き出され、露出している。
第2の内部電極層16bは、第1の内部電極層16aに対向する第2の対向電極部18bと、第2の内部電極層16bの一端側に位置し、第2の対向電極部18bからセラミック素体12の第2の端面12fまでの第2の引出電極部20bを有する。第2の引出電極部20bは、その端部が第2の端面12fに引き出され、露出している。
セラミック素体12は、第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの一端と第1の側面12cとの間、ならびに、第1の対向電極部18aおよび第2の対向電極部18bの幅方向yの他端と第2の側面12dとの間に形成されるセラミック素体12の側部(以下、「Wギャップ」という。)22aを含む。さらに、セラミック素体12は、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aとは反対側の端部と第2の端面12fとの間、および、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bとは反対側の端部と第1の端面12eとの間に形成されるセラミック素体12の端部(以下、「Lギャップ」という。)22bを含む。
内部電極層16は、たとえば、Ni、Cu、Ag、PdまたはAuなどの金属や、Ag-Pd合金などの、それらの金属の少なくとも一種を含む合金などの適宜の導電材料により構成することができる。内部電極層16は、さらにセラミック層14に含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいてもよい。
内部電極層16の厚みは、0.3μm以上2.0μm以下であることが好ましい。また、内部電極層16の枚数は、15枚以上1550枚以下であることが好ましい。
セラミック素体12の第1の端面12e側および第2の端面12f側には、外部電極24が配置される。外部電極24は、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを有する。
第1の外部電極24aは、セラミック素体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第1の外部電極24aは、第1の内部電極層16aの第1の引出電極部20aと電気的に接続される。
第2の外部電極24bは、セラミック素体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。この場合、第2の外部電極24bは、第2の内部電極層16bの第2の引出電極部20bと電気的に接続される。
セラミック素体12内においては、第1の内部電極層16aの第1の対向電極部18aと第2の内部電極層16bの第2の対向電極部18bとが、セラミック層14を介して対向することにより、静電容量が形成されている。そのため、第1の内部電極層16aが接続された第1の外部電極24aと第2の内部電極層16bが接続された第2の外部電極24bとの間に、静電容量を得ることができ、コンデンサの特性が発現する。
第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bは、内部電極層16に接続された下地電極層26と、下地電極層26の上に積層された樹脂外部電極層28と、樹脂外部電極層28の上に積層されたNiめっき層30およびSnめっき層32とを含む。
下地電極層26は、第1の下地電極層26aおよび第2の下地電極層28bを有する。 第1の下地電極層26aは、セラミック素体12の第1の端面12eの表面に配置され、第1の端面12eから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。
また、第2の下地電極層26bは、セラミック素体12の第2の端面12fの表面に配置され、第2の端面12fから延伸して第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dのそれぞれの一部分を覆うように形成される。 なお、第1の下地電極層26aは、セラミック素体12の第1の端面12eの表面のみに配置されてもよいし、第2の下地電極層26bは、セラミック素体12の第2の端面12fの表面のみに配置されてもよい。
下地電極層26は、導電性金属およびガラス成分を含む。下地電極層26の金属としては、たとえば、Cu、Ni、Ag、Pb、Ag-Pb合金またはAu等から選ばれる少なくとも1つを含む。また、下地電極層26のガラスとしては、B、Si、Pd、Ba、Mg、AlまたはLi等から選ばれる少なくとも1つを含む。下地電極層26は、複数層であってもよい。下地電極層26は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストをセラミック素体12に塗布して焼き付けたものであり、セラミック層14および内部電極層16と同時に焼成したものでもよく、セラミック層14および内部電極層16を焼成した後に焼き付けたものでもよい。下地電極層26のうちの最も厚い部分の厚みは、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
第1の端面12eおよび第2の端面12f上に位置する下地電極層26は、その他の部分よりも中央部の厚みが厚い形状を有している。これにより、半田の外部電極24上のめっきへの接続接触角が鋭角になり、熱衝撃サイクル時に半田からめっきに加わる応力の方向がめっき平面と平行な成分が強くなるために、さらに半田クラックの発生確率を減じる効果を得ることができる。下地電極層26の第1の主面12aおよび第2の主面12b上、ならびに、第1の側面12cおよび第2の側面12d上の外部電極24の厚みは、5μm以上20μm以下であることが好ましい。
樹脂外部電極層28は、第1の樹脂外部電極層28aおよび第2の樹脂外部電極層28bを有する。
第1の樹脂外部電極層28aは、第1の下地電極層26aを覆うように配置される。具体的には、第1の樹脂外部電極層28aは、第1の下地電極層26aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の下地電極層26aの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第1の樹脂外部電極層28aは、第1の端面12eに配置される第1の下地電極層26aの表面のみに配置されてもよく、第1の端面12eに配置される第1の下地電極層26aの表面、第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dに配置される第1の下地電極層26aの表面の一部を覆うように配置されていてもよい。
同様に、第2の樹脂外部電極層28bは、第2の下地電極層26bを覆うように配置される。具体的には、第2の樹脂外部電極層28bは、第2の下地電極層26bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の下地電極層26bの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。なお、第2の樹脂外部電極層28bは、第2の端面12fに配置される第2の下地電極層26bの表面のみに配置されてもよく、第2の端面12fに配置される第2の下地電極層26bの表面、第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dに配置される第2の下地電極層26bの表面の一部を覆うように配置されていてもよい。
樹脂外部電極層28の厚みは、例えば、10μm以上200μm以下であることが好ましい。
図5(A)に示すように、樹脂外部電極層28は、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種のシランカップリング剤44、熱硬化性樹脂40および金属粉(導電性フィラー)42を含む。本発明のシランカップリング剤44は、熱硬化性樹脂40の中に含まれるか、金属粉42の表面を覆っているか、熱硬化性樹脂40とセラミック素体12との界面に存在するように設けられる。また、金属粉42の表面を覆っている本発明のシランカップリング剤44の一部44aは、金属粉42の表面から剥がれて、熱硬化性樹脂40の中に含まれる。本発明のシランカップリング剤は、熱硬化性樹脂40の中、金属粉42の表面、熱硬化性樹脂40とセラミック素体12との界面のすべてに設けていてもよい。本実施の形態では、金属粉42の表面を覆うように設けられる。樹脂外部電極層28は、熱硬化性樹脂40に対する、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤の含有量が、0.1wt%以上10%以下であることが好ましい。
図5(A)に示すように、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種のシランカップリング剤44を添加した場合には、熱硬化性樹脂40と金属粉42との濡れ性が良く、熱硬化性樹脂40が偏在しないため、熱硬化性樹脂40の塊が小さい(分散性が良くなる)。さらに、樹脂外部電極層28の空隙率が低くなり、樹脂の緩和特性が優れた、セラミック素体12にクラックが生じ難い積層セラミックコンデンサ10が得られる。また、等価直列抵抗値(ESR)も小さくすることが可能となる。
また、本発明のシランカップリング剤44が、熱硬化性樹脂40とセラミック素体12との界面に設ける場合には、熱硬化性樹脂40とセラミック素体とがシランカップリング剤44を介して化学結合するため、熱硬化性樹脂40とセラミック素体12との密着性を向上させることができる。これにより、樹脂外部電極層28の剥がれが抑制され、電気特性の悪化を抑えることが可能となる。
比較のために、図5(B)には、本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤44が含まれていない樹脂外部電極層28も併せて記載している。図5(B)に示すように、本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤を添加しなかった場合には、熱硬化性樹脂40と金属粉42との濡れ性が悪く、熱硬化性樹脂40が偏在するため、熱硬化性樹脂40の塊が大きい(分散性が悪くなる)。さらに、樹脂外部電極層28の空隙率が高くなり、空隙46にNiめっき層30のNi粒子48が侵入し易くなって、樹脂外部電極層28にクラックが生じ易くなる。また、セラミック素体12と樹脂外部電極層28との境界に空隙46があると、セラミック素体12にクラックが生じ易くなる。また、樹脂外部電極層28の空隙46が多くなると、熱硬化性樹脂40の硬化収縮が小さくなり、等価直列抵抗値(ESR)が大きくなる。
なお、本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤44は、金属粉42の表面全てを覆っている必要はなく、少なくとも一部分を覆っているだけでもよい。さらに、全ての金属粉42が本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤44で覆われている必要はなく、一部の金属粉42は本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤44に覆われていなくてもよい。
本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤は、例えば、KBM-303,KBM-402,KBM-403,KBE-402,KBE-403,KBM-602,KBM-603,KBM-903,KBE-903,KBE-9103,KBM-573,KBM-575,KBE-585,KBM-802,KBM-803,KBM-9007N(信越化学工業製)、N-[2-(N-ビニルベンジルアミノ)エチル]-3-アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩,N-[3-(トリメトキシシリル)プロピル]ブタン-1-アミン,3-アミノプロピルトリメトキシシラン,3-(N,N-ジメチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン,3-(ジエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン,3-(6-アミノヘキシルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン,3-(2-アミノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリメトキシシラン,(3-メルカプトプロピル)トリエトキシシラン,3-メルカプトプロピル(ジメトキシ)メチルシラン,(3-ウレイドプロピル)トリメトキシシラン,3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン(40-52%メタノール溶液)(東京化成工業製)、(イソシアネートメチル)メチルジメトキシシラン,3-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン,トリス(3-トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート,(3-トリエトキシシリルプロピル)-t-ブチルカーバイト,トリエトキシシリルプロピルエチルカルバメート,3-チオシアナトプロピルトリエトキシシラン,3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン(アヅマックス株式会社製)がある。
また、本発明では、上記のシラン系カップリング剤のほかに、チタン系カップリング剤を用いることができる。チタン系カップリング剤としては、例えば、イソプロピルトリ(N-アミドエチル・アミノエチル)チタネート(味の素株式会社)を用いることができる。
樹脂外部電極層28は、熱硬化性樹脂を含むため、例えば、めっき層や下地電極層26よりも柔軟性に富んでいる。このため、積層セラミックコンデンサ10に物理的な衝撃や熱サイクルに起因する衝撃が加わった場合であっても、樹脂外部電極層28が緩衝層として機能し、積層セラミックコンデンサ10のクラックを防止することができる。
樹脂外部電極層28に含まれる熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂またはポリイミド樹脂などの公知の種々の熱硬化性樹脂を使用することができる。その中でも、耐熱性、耐湿性および密着性などに優れたエポキシ樹脂は最も適切な樹脂の一つである。樹脂外部電極層28には、熱硬化性樹脂と共に、硬化剤を含むことが好ましい。硬化剤としては、ベース樹脂としてエポキシ樹脂を用いる場合、フェノール系、アミン系、酸無水物系またはイミダゾール系などの公知の種々の化合物を使用することができる。
樹脂外部電極層28に含まれる金属粉としては、Ag粉、Cu粉またはそれらの合金粉を使用することができる。また、金属粒子の表面にAgコーティングされたものを使用することができる。金属粒子の表面にAgコーティングされたものを使用する際には、金属粒子としてCuまたはNiを用いることが好ましい。また、Cuに酸化防止処理を施したものを使用することもできる。Agコーティングされた金属粒子を用いる理由は、上記のAgの特性は保ちつつ、母材の金属粒子を安価なものにすることが可能になるためである。樹脂外部電極層28に含まれる金属粉は、Ag粉、Cu粉、およびAgコート分のうち、少なくとも1つを含む。
樹脂外部電極層28に含まれる金属粉は、樹脂外部電極全体の体積に対して、35vol%以上75vol%以下で含まれていることが好ましい。金属粉(導電性フィラー)の形状は、特に限定されない。金属粉は、球状金属粉または扁平状金属粉であってもよいが、球状金属粉と扁平状金属粉とを混合して用いることが好ましい。
その場合、金属粉の重量に対する球状金属粉の重量の割合(球比率)が70%以上90%以下であることが好ましい。球状金属粉が多いと、エアー抜け性が良く、樹脂外部電極層28の空隙率が低くなるが、積層セラミックコンデンサ10の製造の際の樹脂外部電極用導電性ペーストの熱硬化収縮時に剥がれ易くなる。そのため、扁平状金属粉を所定の割合で混合することにより、熱硬化収縮時の剥がれ易さを緩和することができる。扁平状金属粉の混合割合が多過ぎると、最密充填から遠ざかり、樹脂外部電極用導電性ペーストに含まれている有機溶剤が乾燥し難くなる。なお、球比率={(球状金属粉の重量)/(球状金属粉の重量+扁平状金属粉の重量)}×100、により、算出される。
金属粉の平均粒径は、例えば、0.3μm以上10.0μm以下であってもよいが、特に限定されない。
樹脂外部電極層28に含まれる金属粉は、主に、樹脂外部電極層28の通電性を担う。具体的には、金属粉同士の直接接触/トンネル効果により、樹脂外部電極層28内部に通電経路が形成される。樹脂外部電極層28の先端は、下地電極層26の先端から10μm以上800μm以下延びて形成されていることが好ましい。これにより、熱衝撃サイクル時の応力を減少させるための樹脂外部電極層28の面積を十分に取ることができ、半田クラック緩和効果を得ることができる。
Niめっき層30は、第1のNiめっき層30aおよび第2のNiめっき層30bを有する。
第1のNiめっき層30aは、第1の樹脂外部電極層28aを覆うように配置される。具体的には、第1のNiめっき層30aは、第1の樹脂外部電極層28aの表面の第1の端面12eに配置され、第1の樹脂外部電極層28aの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。
同様に、第2のNiめっき層30bは、第2の樹脂外部電極層28bを覆うように配置される。具体的には、第2のめっき層30bは、第2の樹脂外部電極層28bの表面の第2の端面12fに配置され、第2の樹脂外部電極層28bの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。
Snめっき層32は、第1のSnめっき層32aおよび第2のSnめっき層32bを有する。
第1のSnめっき層32aは、第1のNiめっき層30aを覆うように配置される。具体的には、第1のSnめっき層32aは、第1のNiめっき層30aの表面の第1の端面12eに配置され、第1のNiめっき層30aの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。
同様に、第2のSnめっき層32bは、第2のNiめっき層30bを覆うように配置される。具体的には、第2のSnめっき層32bは、第2のNiめっき層30bの表面の第2の端面12fに配置され、第2のNiめっき層30bの表面の第1の主面12aおよび第2の主面12bならびに第1の側面12cおよび第2の側面12dにも至るように設けられていることが好ましい。
Niめっき層30は、下地電極層26や樹脂外部電極層28の表面を覆うように設けられることにより、積層セラミックコンデンサ10を実装する際に、実装に用いられる半田によって下地電極層26や樹脂外部電極層28侵食されることを防止することができる。また、Niめっき層30の表面に、Snめっき層32を設けることにより、積層セラミックコンデンサ10を実装する際に、実装に用いられる半田の濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。
めっき層一層あたりの厚みは、特に限定されないけれども、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
セラミック素体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の長さ方向zの寸法をL寸法とする。セラミック素体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の積層方向xの寸法をT寸法とする。セラミック素体12、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bを含む積層セラミックコンデンサ10の幅方向yの寸法をW寸法とする。
積層セラミックコンデンサ10の寸法は、長さ方向zのL寸法が0.6mm以上5.7mm以下、幅方向yのW寸法が0.3mm以上5.0mm以下、積層方向xのT寸法が0.3mm以上3.0mm以下である。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、以上の構成からなる積層セラミック電子部品の製造方法の一実施の形態について、図1に示す積層セラミックコンデンサ10を例にして説明する。
まず、セラミック層14を形成するためのセラミックグリーンシート、内部電極層16を形成するための内部電極用導電性ペースト、および、外部電極24の下地電極層26を形成するための外部電極用導電性ペーストが準備される。なお、セラミックグリーンシート、内部電極用導電性ペーストおよび外部電極用導電性ペーストには、有機バインダおよび有機溶媒が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶媒を用いることができる。
そして、セラミックグリーンシート上に、例えば、所定のパターンで内部電極用導電性ペーストを印刷し、セラミックグリーンシートには、内部電極パターンが形成される。なお、内部電極用導電性ペーストは、スクリーン印刷法やグラビア印刷法などの公知の方法により印刷することができる。
次に、内部電極パターンが形成されていない外層用セラミックグリーンシートが所定枚数積層され、その上に、内部電極パターンが形成されたセラミックグリーンシートが順次積層され、その上に、外層用セラミックグリーンシートが所定枚数積層され、マザー積層体が作製される。必要に応じて、このマザー積層体は、静水圧プレスなどの手段により積層方向xに圧着させてもよい。
その後、マザー積層体が所定の形状寸法に切断され、生の積層体チップが切り出される。このとき、バレル研磨などにより、生の積層体チップの稜部や角部に丸みをつけてもよい。続いて、切り出された生の積層体チップが焼成され、セラミック素体12が作成される。なお、生の積層体チップの焼成温度は、セラミックの材料や内部電極用導電性ペーストの材料に依存するが、900℃以上1300℃以下であることが好ましい。
次に、第1の外部電極24aおよび第2の外部電極24bが、セラミック素体12の第1の端面12eおよび第2の端面12fに形成される。すなわち、先ず、焼成後のセラミック素体12の第1の端面12eおよび第2の端面12fに、下地電極層用ペーストが塗布されて焼付けられ、第1の外部電極24aの第1の下地電極層26aおよび第2の外部電極24bの第2の下地電極層26bが形成される。焼付け温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。
続いて、樹脂外部電極層28が形成される。第1の下地電極層26aを覆うように、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種のシランカップリング剤、金属粉および熱硬化性樹脂を含む樹脂外部電極用導電性ペーストが塗布され、第1の樹脂外部電極層28aが形成される。同様に、第2の下地電極層26bを覆うように、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種のシランカップリング剤、金属粉および熱硬化性樹脂を含む樹脂外部電極用導電性ペーストが塗布され、第2の樹脂外部電極層28bが形成される。
樹脂外部電極用導電性ペーストにおいて、本発明のアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤は、熱分解GC-MSによって、含有量を定量することができる。熱硬化性樹脂に対するシランカップリング剤の含有量は、0.1wt%以上10.0wt%以下であることが好ましい。
樹脂外部電極層28の形成は、80℃以上280℃以下の温度で樹脂外部電極用導電性ペーストを熱処理して、熱硬化性樹脂を熱硬化させることで行われる。なお、180℃以上230℃以下の温度で樹脂外部電極用導電性ペーストを熱処理することが好ましい。
次に、Niめっき層30が形成される。第1の樹脂外部電極層28aを覆うように、第1のNiめっき層30aが形成される。同様に、第2の樹脂外部電極層28bを覆うように、第2のNiめっき層30bが形成される。
続いて、Snめっき層32が形成される。第1のNiめっき層30aを覆うように、第1のSnめっき層32aが形成される。同様に、第2のNiめっき層30bを覆うように、第2のSnめっき層32bが形成される。
上述のようにして、積層セラミックコンデンサ10が製造される。
3.実験例
積層セラミックコンデンサについて、樹脂外部電極層の空隙率測定と、樹脂外部電極層とセラミック素体との密着性、積層セラミックコンデンサの撓み試験およびESR測定を行った。
比較例1は、金属粉の表面を表面処理剤で覆っていない積層セラミックコンデンサを作製した。比較例2は、金属粉の表面を表面処理剤のステアリン酸剤で覆っている積層セラミックコンデンサを作製した。比較例3は、金属粉の表面を表面処理剤のステアリルアミン(長鎖アミン)剤で覆っている積層セラミックコンデンサを作製した。比較例4は、金属粉の表面を表面処理剤のステアリン酸+ステアリルアミン剤で覆っている積層セラミックコンデンサを作製した。
実施例は、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種を含む樹脂外部電極層を有する積層セラミックコンデンサを作製した。シランカップリング剤の含有量はいずれも1.0wt%とし、複数種含まれる場合は合わせて1.0wt%とした。
積層セラミックコンデンサの仕様は以下のとおりである。
・サイズL×W×T(設計値):3.2mm×2.5mm×2.5mm
・セラミック材料:BaTiO3
・静電容量:10μF
・定格電圧:25V
・内部電極:Ni
・外部電極の構造
下地電極層
下地電極層の材料:導電性金属(Cu)
下地電極層の厚み:65μm(端面中央部の最も厚い部分)
樹脂外部電極層
金属粉(導電性フィラー):AgコートCu
熱硬化性樹脂:エポキシ系
表面処理剤:処理剤は表1を参照
樹脂外部電極層の厚み:90μm(端面中央部の最も厚い部分)
Niめっき層:厚みは5.0μm
Snめっき層:厚みは5.0μm
(1)樹脂外部電極層の空隙率の測定方法
積層セラミックコンデンサを収束イオンビーム(FIB)装置で加工して積層セラミックコンデンサの断面を出し、反射電子モードのSEM断面観察を行った。得られたSEM画像から、樹脂外部電極層の任意面積当たりの空隙面積合計の比率を求めた。そのとき、白く写る部分を空隙とし、画像解析からそれぞれの空隙面積合計を求めた。
(2)電極剥がれの発生率の測定方法
積層セラミックコンデンサをW方向に1/2の箇所まで研磨して断面を出し、金属顕微鏡による電極剥がれの有無を観察した。100個のサンプルを観察し、剥離の確認された個数をカウントし、発生率を求めた。
(3)撓み試験方法
厚さ1.6mmのJIS基板(ガラスエポキシ基板)に半田を用いて、積層セラミックコンデンサのサンプルを実装した。実装されていない基板面から押し治具にて基板を曲げ、機械的ストレスをかけた。この時、保持時間を5秒とし、曲げ量は5mmとした。基板曲げ後、基板から積層セラミックコンデンサのサンプルを外し、基板面に対して垂直方向に断面研磨を行い、断面からセラミック素体のクラックを観察し、クラックの生じたサンプルの割合を計算した。サンプル数は10個である。
(4)等価直列抵抗(ESR)測定
10MHzの測定周波数における等価直列抵抗(ESR)を測定した。
以上の積層セラミックコンデンサのそれぞれに対する樹脂外部電極層の空隙率、および電極剥がれ発生率の結果と、積層セラミックコンデンサの撓み試験およびESR測定結果を表1に示す。
Figure 2022093198000002
表1に示すように、実施例1ないし実施例7では、樹脂外部電極層にアミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤を含んでいるため、樹脂外部電極層の空隙率が0.79%以上1.20%以下となり、閾値の2%より低くなることが分かった。また、実施例1ないし実施例7では、樹脂外部電極層の剥がれの発生もないことが分かった。そして、撓み試験後のセラミック素体のクラックが発生せず、さらにESRも13mΩ以上17mΩ以下であることから、良好な結果が得られた。
一方、比較例1ないし比較例4では、金属粉の表面を未処理、または、ステアリン酸剤やステアリルアミン剤で覆っているため、樹脂外部電極層の空隙率が3.5%以上5.3%以下となり、閾値の2%より高かった。また、比較例1ないし比較例4では、比較的高い割合で樹脂外部電極層の剥がれが発生した。そして、撓み試験後のセラミック素体のクラックが多発し、さらにESRも21mΩ以上30mΩ以下であった。
次に、シランカップリング剤の含有量を変化させた樹脂外部電極層として、アミン系シランカップリング剤の含有量を変化させた積層セラミックコンデンサについて、試料を作製し、樹脂外部電極層の空隙率測定と、樹脂外部電極層とセラミック素体との密着性の測定とを行った。結果を表2に示す。
Figure 2022093198000003
表2に示すように、実施例1、実施例8および実施例9では、樹脂外部電極層にアミン系シランカップリング剤を0.1wt%以上10wt%以下含んでいるため、樹脂外部電極層の空隙率が0.79%以上1.22%以下となり、閾値の2%より低くなることが分かった。また、実施例1、実施例8および実施例9では、樹脂外部電極層の剥がれの発生もないことが分かった。
一方、比較例5および比較例6では、樹脂外部電極層の空隙率が2.5%以上3.5%以下となり、閾値の2%より高かった。また、比較例5および比較例6では、樹脂外部電極層の剥がれが発生した。
なお、以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 積層セラミックコンデンサ
12 セラミック素体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 セラミック層
14a 外層部
14b 内層部
16 内部電極層
16a 第1の内部電極層
16b 第2の内部電極層
18a 第1の対向電極部
18b 第2の対向電極部
20a 第1の引出電極部
20b 第2の引出電極部
22a 側部(Wギャップ)
22b 端部(Lギャップ)
24 外部電極
24a 第1の外部電極
24b 第2の外部電極
26 下地電極層
26a 第1の下地電極層
26b 第2の下地電極層
28 樹脂外部電極層
28a 第1の樹脂外部電極層
28b 第2の樹脂外部電極層
30 Niめっき層
30a 第1のNiめっき層
30b 第2のNiめっき層
32 Snめっき層
32a 第1のSnめっき層
32b 第2のSnめっき層
40 熱硬化性樹脂
42 金属粉(導電性フィラー)
44 シランカップリング剤
44a シランカップリング剤の一部
46 空隙
48 Ni粒子

Claims (12)

  1. 積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含むセラミック素体と、
    前記内部電極層に接続される、前記端面上と、前記第1および第2の主面上と、前記第1および第2の側面上と、に配置された一対の外部電極と、
    を有する積層セラミック電子部品であって、
    前記一対の外部電極のそれぞれは、前記内部電極層に接続された下地電極層と、前記下地電極層の上に積層された樹脂外部電極層と、を含み、
    前記樹脂外部電極層は、アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種を含む、積層セラミック電子部品。
  2. 前記樹脂外部電極層は、熱硬化性樹脂および金属粉を含み、
    前記シランカップリング剤は、前記金属粉の金属粒子表面の少なくとも一部を覆っている、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記シランカップリング剤は、前記熱硬化性樹脂と前記セラミック素体との界面に設けられる、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂を含む、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記樹脂外部電極層は、前記熱硬化性樹脂に対する前記シランカップリング剤の含有量が0.1wt%以上10wt%以下である、請求項2または請求項4に記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記積層セラミック電子部品は、前記樹脂外部電極層の上に積層されためっき層を含む、請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  7. 前記めっき層はNiめっきを含む、請求項6に記載の積層セラミック電子部品。
  8. 前記金属粉は、Ag粉、Cu粉およびAgコートCu粉のうち、少なくともいずれか1つを含む、請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  9. 前記積層セラミック電子部品は、積層セラミックコンデンサである、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  10. 熱硬化性樹脂と、
    金属粉と、
    アミン系、イソシアネート系、エポキシ系、メルカプト系、ウレイド系のシランカップリング剤のいずれか1種もしくは複数種を含む、樹脂電極用導電性ペースト。
  11. 前記シランカップリング剤は、前記金属粉の金属粒子の表面の少なくとも一部を覆っている、請求項10に記載の樹脂電極用導電性ペースト。
  12. 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂を含む、請求項10または請求項11に記載の樹脂電極用導電性ペースト。
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