JP2022085841A - 情報処理システム、情報処理装置、画像処理装置 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 適切な稼働率を取得することのできる情報処理システムを提供する。【解決手段】 情報処理システムにおいて、原稿を読み取る読取処理を実行可能なスキャナ(112)と、読取処理の単位期間あたりの処理数を取得し、読取処理の単位期間あたりの処理数と読取処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて読取部の稼働率情報を取得するデータ解析部(305)と、を有する。【選択図】 図6

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成部または原稿を読み取る読取部を有する画像処理装置を用いる情報処理システムに関し、特に、画像処理装置の動作履歴データの収集及び集計する情報処理システムに関する。この情報処理システムは、プリンタ、FAX、スキャナおよびこれらの複合機として用いられる。
従来、顧客先のプリンタ、複写機及び複合機などの画像形成装置の稼動状況を分析し、その分析結果をもとに、顧客環境に適した機種の選定や運用方法の提案などをするサービスが行われている。特許文献1では、稼動状況の分析に用いることのできる情報として、ジョブ開始時および終了時からジョブ実行時間を求めて稼働時間を算出する技術について開示している。
また、環境省のガイドラインでは、プリンタや複合機などの稼働率の求め方として、出力枚数に基づく手法について次のように記載されている。
Figure 2022085841000002
ここで、一分間当たりの出力枚数はとしては、例えば、その機器のカタログ記載の定格値が用いられる。また、60分×7時間×20日との記載は、おおよその実働時間に対応した値であると推測される。稼働率に基づくサービスを様々な機種に提供する場合、特許文献1のように独自の手法で算出するのではなく、情報の互換性を考慮して、環境省のガイドラインに沿った出力枚数に基づく手法で稼働率を算出することが望ましい。
特開2011-65438号公報
環境省のガイドラインに記載された稼働率の算出方法には、様々な点で改善の余地がある。本発明の目的は、適切な稼働率を取得することのできる情報処理システムを提供することである。
改善点の1つ目の例として、印刷処理数は考慮しているが、原稿読取の処理数については考慮されていない点が挙げられる。書類の電子データ化が叫ばれる昨今では、原稿から読み取った画像を保存したり電子メールに添付する機能の利用頻度が高まっている。そのため、複写機複合機を用いる情報処理システムにおいては、環境省のガイドラインを参考に、印刷処理の処理数に基づく稼働率の算出手法と同様の手法で、原稿読取の処理数に基づく稼働率を求めることが望ましい。
本発明の他の目的は、原稿読取の処理数に基づいて稼働率を取得する情報処理システムを提供することである。
改善点の2つ目の例として、実働時間がおおよその値にしか対応していないという点が挙げられる。なぜならば、上述した値は装置が正常に動作していることを前提とした値であり、故障などで装置を利用できない期間が考慮されていないからである。通常、装置の稼働率が高いほど利用ニーズが高いことを示す指標となるが、上述手法で求めた稼働率は装置が故障している場合には利用ニーズと関係なく低い値となってしまう。そのため、上述方法で算出された稼働率を用いた場合、情報処理システムはユーザに適切なサービスを提供できない虞がある。
本発明の他の目的は、装置のダウンタイムを考慮した稼働率を取得することのできる情報処理システムを提供することである。
改善点の3つ目の例として、出力枚数としてカタログ値を用いる前提のため、標準とは異なる処理速度で利用するケースについて考慮されていない点が挙げられる。例えば、プリントする用紙のサイズ、厚さなどといった用紙の種類、または製本などといった特殊なレイアウト設定によって、定格値よりも処理速度を落としてプリントすることがある。このようにして、定格値よりも処理速度を落とすようなプリントを多く行ったプリンタでは、実際には長時間稼働しているにも関わらず、見かけ上の稼働率が低下してしまうことになる。したがって、上述方法で算出された稼働率を用いた場合、情報処理システムはユーザに適切なサービスを提供できない虞がある。
本発明の他の目的は、画像形成の種類に応じた稼働率を取得することのできる情報処理システムを提供することである。
したがって、上述方法で算出された稼働率を用いた場合、情報処理システムはユーザに適切なサービスを提供できない虞がある。
本発明は情報処理システムにおいて、原稿を読み取る読取処理を実行可能な読取部と、前記読取処理の単位期間あたりの処理数を取得する手段と、前記読取処理の単位期間あたりの処理数と前記読取処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて前記読取部の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、適切な稼働率を取得することのできる情報処理システムを提供することができる。
システム全体の構成を示す図である。 MFPのソフトウェア構成を示す図である。 サーバのソフトウェア構成を示す図である。 MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。 MFPが実行するイベント処理のフローチャートを示す図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する稼働率の例を示す図である。 MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する稼働率の例を示す図である。 図11(A)は、MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す図である。図11(B)は、MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す図である。図11(C)は、MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す図である。 MFPが実行するイベント処理のフローチャートを示す図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する稼働率の例を示す図である。 MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する有効稼働率の例を示す図である。 MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する稼働情報の例を示す図である。 MFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。 サーバが実行する処理のフローチャートを示す図である。 サーバが表示する稼働情報の例を示す図である。
以下、本発明の実施するための形態について、実施例を挙げ図面を用いて具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例に記載の構成には限定されない。構成の一部を均等物への置き換えは一部処理の省略等の改変を、同様の効果が得られる範囲においておこなってもよい。
(実施例1)
<情報処理システム>
図1は、システム全体の構成を示す図である。図1に示すように情報処理システムはサーバ1120とMFP1100がLAN1130などのネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。本実施例では、MFP1100がジョブの実行に伴ってログを記憶し、記憶したログ情報をサーバ1120に送信する。サーバ1120は、受信したログ情報を基に、MFP1100についての稼働率の算出をおこなう。算出された稼働率の情報は、機器のメンテナンスサービスや、置き換え機種の選定サービス等の各種サービスの提供に利用される。
<MFP>
MFP1100は、画像にまつわる種々の処理が可能な画像処理装置である。MFP1100は、シートに画像を形成する画像形成装置として機能し、原稿を読み取り画像を取得する画像読取装置として機能する。MFP1100は、スキャナ112、プリンタ113、操作部111、コントローラユニット100を備える。
コントローラユニット100は、操作部111、スキャナ112、プリンタ113と通信して様々な制御をおこなう制御部である。コントローラユニット100は、CPU101、RAM102,ROM103、HDD104,操作部I/F105、ネットワークI/F、スキャナI/F、プリンタI/F、FAXユニット109を備える。各構成は、システムバス110によって通信可能に接続されている。
CPU101は、制御プログラムの実行など各種情報処理をおこなう処理部である。CPU101は、ROM103に格納されているブートプログラムに基づきMFP1100を起動する。また、このCPU101は、HDD104に格納されている制御プログラムを読み出し、RAM102をワークエリアとして用いる。
HDD104には、コピーやプリントなどの機能を含む各種制御プログラムが格納されており、スキャナ112から読み込んだスキャンデータが格納される。
操作部I/F105は、操作部111へのデータ入出力通信制御を行う。
ネットワークI/F106は、LAN1130に接続され、LAN1130を介した情報の入出力制御を行う。
スキャナI/F107は、スキャナ112から画像データを入力するとともに、スキャナ制御データの入出力を行う。
プリンタI/F108は、プリンタ113へ出力画像データを出力するとともに、プリンタ制御データの入出力を行う。
FAXユニット109は、電話回線1131を通して、ファクスデータの送受信を行う。
操作部111は、タッチパネルやハードキーなどの入力装置と、LCDやLEDなどの表示装置を備えた、ユーザからの指示入力およびユーザへの情報表示を行うインターフェースである。
スキャナ112は、CCDなどの光学的な読み取り装置を備え、紙媒体を光学的に走査して、電子的な画像データとして読み取る機能を持つ(読取処理を実行可能な)読取部である。また、スキャナ112は、自動原稿送り装置(以下ADF)によって、原稿トレイに設置された紙原稿の束を1枚ずつ光学読み取り部に自動的に給紙させ、原稿読み取り後に排紙する機能を持つ。このADFによって1分間に読み取り可能な原稿枚数は、ADFの定格速度として定められている。通常は読み取りをモノクロ原稿として読み取るか、カラー原稿として読み取るかの2種類の定格速度を持つ。
プリンタ113は、電子的な画像データを、用紙などの記録媒体上に画像として形成する機能を持つ(画像形成処理を実行可能な)画像形成部(印刷部)である。プリンタ113が1分間に印刷可能な記録媒体の枚数は、プリンタの定格速度として定められている。通常は読み取りをモノクロ画像として印刷するか、カラー画像として印刷するかの2種類の定格速度を持つ。通常、このプリンタの定格速度は、標準的な用紙サイズや用紙種類を印刷したときに印字可能な用紙の枚数を表している。標準的な用紙サイズよりも大きなサイズの用紙を印刷する場合、1分間に印刷可能な用紙の枚数は、定格速度で印刷可能な枚数よりも少なくなる。さらに、厚紙や薄紙といった特殊な種類の用紙を印刷する場合、トナーなどの画像形成体を完全に用紙に定着させるためや、用紙のよれを防ぐなどのために、印刷速度を落とすことがある。このため、1分間に印刷可能枚数は、定格速度で印刷可能な枚数よりも少なくなることがある。
また、MFP1100は、スキャナ112によって読み取った画像データを、電子メールやSMBなどの送信プロトコルによって、ネットワークI/F106を介したネットワーク経由で他の情報処理装置に送信するセンド機能を持つ。さらに、PCなどの情報処理装置からLAN1130を介したネットワーク経由で電子的な画像データを受信し、プリンタ113によって印刷するプリント機能を持つ。その他にも、MFP1100は、FAX転送機能や、ボックス保存機能、ボックス文書送信機能などを持つ。FAX転送機能は、電話回線1131を介してFAXユニット109が受信したファックスの画像データを、ネットワークI/F106を介して他の情報処理装置にデータ転送する機能である。ボックス保存機能は、PCなどの情報処理装置からネットワーク経由で画像データを受信し、HDD104に保存する機能である。ボックス文書送信機能は、HDD104に保存された画像データを、ネットワークI/F106を介したネットワーク経由で、前述した電子メールやSMBなどの送信プロトコルによって、他の情報処理装置に送信する機能である。
このように、MFP1100は、スキャナ112やネットワークI/F106、FAXユニット109などを介して様々な形態の画像データを受信、取得する。さらに、プリンタ113による印刷、ネットワークI/F106を介した他の装置への送信、HDD104による保存などの処理を行うことが可能である。
また、MFP1100は、コピーやプリントなどの処理を実行した際、その実行結果などをログとしてHDD104に保存する。
HDD104に保存されたこれらのログは、処理実行直後もしくは所定の時間間隔で、ネットワークI/F106を介してMFP1100の外部の機器に送信される。
図2は、MFP1100のソフトウェア構成を示す図である。MFP1100に含まれるこれらのソフトウェアは、RAM102、ROM103、HDD104のいずれかに記憶され、CPU101によって実行される。また、MFP1100では、スキャン、プリント、およびネットワークやメモリストレージを利用した各種機能性を実現するソフトウェアが動作する。
操作部I/F105は、ハードウェア構成として既に説明したが、その制御プログラムとして図に記載する。操作部I/F105は、操作部111に対してユーザが操作する画面を表示したり、ユーザが操作した際にその操作内容を機能アプリケーション207に伝えたりする機能を持つ。
機能アプリケーション207はコピー、プリント、センド、FAX送受信などの機能を動作させるためのソフトウェアであり、機能ごとに複数存在する。
これらは、操作部111を介したユーザからの指示やLAN1130などネットワーク経由のデータ受信などをトリガにして、アプリケーション機能を動作させる。
ジョブ制御部205は機能アプリケーション207からのジョブ実行指示を受けて、スキャナI/F107やプリンタI/F108を介してスキャナ112やプリンタ113を制御し、スキャンやプリントを実行する。
エラー制御部206は、主にジョブ制御部205やプリンタ113やスキャナ112などで発生した異常状態の通知を受け、システム全体を停止したり縮退動作を指示したりする制御を実施する。
履歴設定保持部208は機器内における動作履歴や各種設定値などの不揮発情報を管理する。
MFP1100やジョブ実行時の制御に必要な設定を保持したり、ユーザの操作履歴やジョブの実行結果およびエラーの発生などを保存したりする。この不揮発情報の実体はHDD104に保持される。
ネットワーク通信部201は、サーバ1120と、LAN1130などのネットワークを介した情報の送受信を行う。
まず、サーバ1120からイベント通知の設定を受信する。これは、MFP1100からサーバ1120に対して、どのような種類のイベント情報を通知するかの指示である。具体的は、ジョブ実行に関するイベント情報や、エラーに関するイベント情報などの種類が指示される。
ネットワーク通信部201がイベント通知の設定を受信すると、通知設定取得部202を介して通知設定保持部203に保存する。通知設定保持部203には、HDD104内のファイルとしてイベント通知設定が保存される。この通知設定保持部203に保存されるのは、対象装置内で発生しイベント化することのできる事象のうち、どのイベントを送付するかを示した内容である。
イベント設定部204は、装置の起動時や通知設定取得部202によって通知設定保持部203内のイベント通知設定の変更通知を受けたとき、各制御部およびアプリケーションに対して、通知を指示されたイベントの取得設定を行う。つまり、操作部I/F105およびジョブ制御部205から履歴設定保持部208までの各機能モジュールに対して、それぞれ取得通知を受けたイベントを通知するように設定を行う。
イベント回収部209は、イベントの取得を設定した各機能モジュールからイベントを受信し、イベント情報を選択追加した後、データの整形を行い、メッセージバッファ210にイベント通知データとして保存する。イベント通知データの内容についてはその例を後述する。
メッセージバッファ210には、HDD104内のファイルとしてイベント通知データが保存される。
イベント送信部211は、メッセージバッファ210にイベント通知データが書き込まれたことを検知して、イベント通知データを読み出し、ネットワーク通信部201を介してサーバ1120に送信する。このとき、メッセージバッファ210に保存されたイベント通知データを書き込まれた都度送信することも、ある程度のサイズまで書き込まれてからまとめて送信することもできる。
<サーバ>
サーバ1120は、LAN1130などのネットワークを介してMFP1100と接続され、MFP1100に対してログの要求をおこない、ログを受信する情報処理装置である。サーバ1120は、制御部120、操作表示部128、操作入力部129を有する。
制御部120は、各種制御プログラムを実行するCPU121を有し、サーバ1120の全体の動作を制御する。制御部120は、CPU121,RAM122、ROM123,HDD124,操作部I/F125、ネットワークI/F126を備える。各構成はシステムバス127を介して通信可能に接続されている。
CPU121は、ROM123やHDD124に格納されている制御プログラムを読み出し、RAM122をワークエリアとして所定の処理を実行する。
HDD124には、MFP1100から受信した送信ログの集計制御プログラムなど各種制御プログラムが格納されている。また、複数台のMFP1100に対するそれぞれの装置の情報も格納されている。
ネットワークI/F126は、LAN1130を介した情報の入出力制御を行う。
操作部I/F125は、操作表示部128へのデータ出力通信制御および操作入力部129からのデータ入出力通信制御を行う。
操作表示部128は、LCDやLEDなどの表示装置を備えた、ユーザへの表示インターフェースである。
操作入力部129は、キーボードやマウスなどの入力装置を備えた、ユーザからの指示入力インターフェースである。
図3は、サーバ1120のソフトウェア構成を示す図である。サーバ1120に含まれるこれらのソフトウェアは、RAM122、ROM123、HDD124のいずれかに記憶され、CPU121によって実行される。
ネットワーク通信部301は、MFP1100との、LAN1130などのネットワークを介した情報の送受信を行う。また、MFP1100に対してイベント通知種別の設定に関する情報を送信する。
データ整形部302は、ネットワーク通信部301を介してMFP1100から受信したイベント情報の内容を解釈し、さらにデータを整形した上で取得データ保存部303に保存する。また、受信したイベント情報が、MFP1100のデバイスに関する情報である場合は、デバイスを特定するデバイスIDとともにデバイス情報保存部304に保存する。
取得データ保存部303は、複数のMFP1100から受信したイベントの情報を保存する。
デバイス情報保存部304は、複数のMFP1100からデバイスに関する情報を保存する。このデバイスに関する情報には、MFP1100のプリント定格速度およびスキャン定格速度が含まれる。このMFP1100に関するデバイス情報は、必ずしもMFP1100から受信する必要はなく、デバイス種類などによって一意に決まるものであれば、操作入力部129を介して入力されたデータであってもかまわない。
データ解析部305は、取得データ保存部303およびデバイス情報保存部304に保存されているデータを基に、タイマ制御部から通知された解析タイミングで、データを集計、解析し、デバイスの稼働率などの解析データを算出する。さらに、算出した解析データを解析データ保存部306に保存する。
解析データ保存部306は、データ解析部305が算出したデバイスの稼働率などの様々なデータを保存する。
データ表示部307は、解析データ保存部306に保存された解析データを取得し、整形した後、操作表示部128などに表示する。
タイマ制御部308は、集計情報保存部309に保存された解析間隔などのデータを取得し、その間隔ごとにデータ解析部305に対して解析を実行するように指示する。
集計情報保存部309には、データ解析部305が受信した取得データをどの程度の時間間隔で解析するかの情報が保存されている。通常は、1か月毎や3か月毎といった値が保存されている。
また、集計情報保存部309には、集計対象となるMFP1100と、そのMFP1100に対してどのような情報を解析するか、つまりMFP1100からどのような情報を取得するのかを示す解析対象データ種別も保存されている。
通知データ生成部310は、集計情報保存部309が保持している解析対象データ種別から、MFP1100がサーバ1120に対して通知するイベント情報の種別を指定する指示データを生成する。さらに、ネットワーク通信部301に対して、イベント種別指示データを対象のMFP1100に送信するように指示する。
<通知イベント>
図4は、MFP1100からサーバに送信される通知イベントの例を模式的に示した図である。ここでは、MFP1100からサーバに送信される通知イベントのうちの2つの通知イベントについて図4(A)および(B)を用いて説明する。
図4(A)は、MFP1100における各種ジョブの終了時に記録され、サーバに送信される通知イベントの例である。実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。それぞれの行が1つの通知イベントを示している。
イベント名の情報列401は、送信されるイベントの名前を示す。JobCompletedイベントは、ジョブの終了を示すイベントである。これは、サーバからジョブに関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはジョブの開始を示すイベントも送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列402は、MFP1100などのデバイスを一意に特定するIDである。
発生時間の情報列403は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合は、そのイベントが表すジョブの終了時間とほぼ同じである。
ジョブIDの情報列404は、同一のデバイスにおいて、ジョブを一意に特定するIDである。
通常はジョブ実行ごとに1ずつインクリメントされる数値である。
ジョブ種の情報列405は、コピー、プリント、センドといったジョブの種別を表す。
プリントカラーモードの情報列406は、プリントを伴うジョブ(プリントジョブ、印刷処理、画像形成処理)であった場合に、プリントをカラーとモノクロのどちらで行ったかを示す。
プリント数の情報列407は、プリントを伴うジョブであった場合にカウントされていき、実際にプリントした用紙の枚数(印刷処理した処理数)を示す。
スキャンカラーモードの情報列408は、スキャンを伴うジョブ(スキャンジョブ、読取処理)であった場合に、スキャンをカラーとモノクロのどちらで行ったかを示す。
スキャンページ数の情報列409は、スキャンを伴うジョブであった場合にカウントされていき、実際にスキャンしたページ数(読取処理した処理数)を示す。
このように、情報列402から情報列409によって、各ジョブに関するプリント数およびスキャン数など情報を知ることができる。例えば、No1のイベントでは、コピージョブを実行し、2ページの原稿をカラーで読み取り、10枚の用紙にカラーでプリントしたことがわかる。このイベントに付加される情報は、情報列402から情報列409の他にも、ジョブに関する様々なものがあるが、ここでは説明を省略する。
図4(A)で示される通知イベントのデータは、ジョブ制御部205がイベント回収部209に通知し、データ整形された後にイベント送信部211を介してサーバ1120に通知される。サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して取得データ保存部303に保存する。また、データ解析部305は、取得データ保存部303に保存されたデータから、デバイスIDの情報列402の情報を基にフィルタし、さらに発生時間の情報列403の情報を基に特定の期間のジョブのみをフィルタする。このようにフィルタしたデータから、プリント数およびスキャンページ数を足し合わせれば、その特定期間におけるプリント枚数およびスキャンページ数の合計を求めることができる。
図4(B)は、MFP1100のデバイス情報について定期的に記録し、サーバに送信される通知イベントの例である。こちらも、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを示している。
イベント名の情報列411は、送信されるイベントの名前を示す。
BasicInfoSnapshottedイベントは、デバイスの基本的な情報について定期的に送信されるイベントである。これは、サーバからデバイスの機器情報に関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはこの他にもデバイス情報の変化を示すイベントも送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列412は、MFP1100などのデバイスを一意に特定するIDである。
発生時刻の情報列413は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合、デバイス情報を内部的に取得した際の時刻であり、定期的に発生する。
プリンタ種別の情報列414は、MFP1100などのデバイスが持つプリンタの種別であり、カラープリンタかモノクロプリンタのどちらかを示す。
カラープリント定格枚数の情報列415は、プリンタがカラープリンタの場合、1分間に出力可能なカラープリントの定格枚数を示す。
モノクロプリント定格枚数の情報列416は、プリンタが1分間に出力可能なモノクロプリントの定格枚数を示す。
スキャナ種別の情報列417は、デバイスがスキャナを持つ場合のスキャナの種別であり、カラースキャナかモノクロスキャナのどちらかを示す。
カラースキャン定格ページ数の情報列418は、デバイスがカラースキャナを持つ場合、スキャナが1分間に読み取り可能なカラースキャンの定格ページ数を示す。
モノクロスキャン定格ページ数の情報列419は、デバイスがスキャナを持つ場合、スキャナが1分間に読み取り可能なモノクロスキャンの定格ページ数を示す。
このように、このイベントの情報列412からの情報列419によって、MFP1100などのデバイスのプリント定格枚数、スキャン定格ページ数などの情報を知ることができる。このイベントに付加される情報は情報列412から情報列419の他にも、デバイスに関する様々なものがあるが、ここでは説明を省略する。
図4(B)で示される通知イベントのデータは、機能アプリケーション207の1つが、予め指示された時間間隔で定期的にデバイス情報を取得し、イベント回収部209に通知する。イベント回収部209は、イベント送信部211を介してサーバ1120にこの通知イベントを送信する。
サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して、デバイス情報保存部304に保存する。また、データ解析部305は、デバイス情報保存部304に保存されているデータから、デバイスIDの情報列412の情報を基にフィルタし、そこから発生時刻の情報列413の情報を基に、最も新しい情報を取得し、そのデバイスに関する最新の情報を取得する。
<MFP1100の処理フロー>
図5は、MFP1100が実行するイベント処理のフローチャートを示す図である。図5のフローチャートにおける各ステップは、HDD104に格納された制御プログラムを、CPU101が実行することにより処理される。すなわち、各処理はコントローラユニット100によって実行される。ここでは、MFP1100が実行する通知イベントの送信処理について詳細に記述し、サーバからの通知イベント要求受信とその設定に関しては説明を省略する。
まず、イベント回収部209は、内部の機能モジュールからの内部イベントを受信待ちする(ステップ501、以降S501等と表記する)。
次に、イベント回収部209は、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したかどうかを判断する(S502)。これは、通知設定保持部203に保存された送信対象イベントの情報を基に、それに対応した内部イベントであるかどうかを判断する。イベントを受信していないと判断した場合は、S501の処理に戻る。
S502において、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したと判断した場合、イベント回収部209は、それがジョブ終了のイベントであるかどうかを判断する(S503)。ジョブ終了のイベントではないと判断した場合は、コントローラユニット100は、S505の処理に移行する。
S503において、内部イベントがジョブ終了のイベントであると判断した場合、コントローラユニット100は、ジョブに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S504)。これは、内部イベントに付加されたジョブに関する情報列もしくは履歴設定保持部208に保存された情報などから、図4(A)で示したJobCompletedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、JobCompletedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したJobCompletedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。ここで、どのジョブ種の終了イベントを送信イベントとして生成するかは、イベント回収部209が予め設定を保持している。もしくは、サーバ1120からジョブ種の指定を受け、その情報を通知設定保持部203に保存し、その情報を基に、指定されたジョブ種の送信イベントを生成する方法であってもよい。
次に、イベント回収部209は、受信した内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであるかどうかを判断する(S505)。デバイス情報送信のタイミングイベントではないと判断した場合は、コントローラユニット100は、S507の処理に移行する。
S505において、内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであると判断した場合は、コントローラユニット100は、デバイスに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S506)。これは、各機能アプリケーション207もしくは履歴設定保持部208などから、図4(B)で示したBasicInfoSnapshottedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、BasicInfoSnapshottedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したBasicInfoSnapshottedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。
次に、イベント送信部211は、メッセージバッファ210に保存された送信イベントを、ネットワーク通信部201を介してサーバ1120に送信する(S507)。
その後、イベント回収部209は、外部サーバへのイベント送信処理自体が終了したかどうかを判断する(S508)。これは、通知設定保持部203に、送信対象イベントが存在するかどうかによって判断する。通知設定保持部203に、送信対象イベント情報が無い場合、イベント送信処理自体が終了したと判断して一連の処理を終了する。送信対象イベントが存在し、イベント送信処理が継続していると判断した場合は、コントローラユニット100は、S501の処理に戻る。
このように、MFP1100からサーバ1120に対して、図4(A)、(B)に示したような送信イベントが通知される。
<サーバの処理フロー>
図6は、サーバが実行する処理のフローチャートである。図6のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。すなわち、各処理は制御部120によって実行される。ここでは、サーバが実行するイベントの受信およびデータの解析処理について詳細に記述する。
まず、データ解析部305は、集計情報保存部309に対して、データ集計および解析の間隔のデータを取得し、タイマ制御部308に対してその間隔ごとに解析タイミングを通知するように指示する(S601)。さらに、通知データ生成部310は、集計情報保存部309の解析対象データ情報から、MFP1100に対するイベント通知要求を生成し、ネットワーク通信部301を介して送信を行う。
次に、データ整形部302とデータ解析部305は、MFP1100からの送信イベントおよびタイマ制御部308からの解析タイミングイベントを受信待ちする(S602)。
さらに、MFP1100からの送信イベントもしくは解析タイミングイベントを受信したかどうかを判断する(S603)。イベントを受信していないと判断した場合は、制御部120は、S602の処理に戻る。
S603において、イベントを受信したと判断した場合、データ整形部302は、受信したイベントがMFP1100からのジョブ情報に関するイベントであるかどうかを判断する(S604)。具体的には、図4(A)(B)に示したイベント名の情報列401、イベント名の情報列411の情報から、受信したイベントが、JobCompletedイベントであるかどうかを判断する。ジョブ情報に関するイベントではないと判断した場合は、S606の処理に移動する。
S604において、ジョブ情報に関するイベントであると判断した場合、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、取得データ保存部303に保存する(S605)。
次に、制御部120は、受信したイベントが、MFP1100からのデバイス情報に関するイベントであったかどうかを判断する(S606)。具体的には、図4(A)(B)に示したイベント名の情報列401、情報列411の情報から、受信したイベントが、BasicInfoSnapshottedイベントであるかどうかを判断する。デバイス情報に関するイベントではないと判断した場合、制御部120は、S608の処理に移動する。
S606において、デバイス情報に関するイベントであると判断した場合は、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、デバイス情報保存部304に保存する(S607)。
さらに、制御部120は、受信したイベントが、タイマ制御部308からの解析タイミングイベントであるかどうかを判断する(S608)。解析タイミングイベントではないと判断した場合は、S612の処理に移動する。S608において、受信したイベントが、解析タイミングイベントであると判断した場合、データ解析部305は、解析対象となるMFP1100を特定する。
さらに、制御部120は、その解析対象のMFP1100のデバイスIDを基に、デバイス情報保存部304から、解析対象のMFP1100の定格プリント枚数、定格スキャンページ数といった情報を取得する(S609)。
また、データ解析部305は、解析対象のMFP1100のデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、プリント枚数およびスキャンページ数の情報を取得する。さらに、制御部120は、特定期間における解析対象デバイスのプリント枚数合計およびスキャンページ数の合計をそれぞれ求める(S610)。これは、前述したように、図4(A)に示した、デバイスIDの情報列402、発生時間の情報列403の情報を基に、プリント数の情報列407、スキャンページ数の情報列409の値をそれぞれ合計することで求めることができる。
その後、データ解析部305は、解析対象デバイスのプリント稼働率、スキャン稼働率を計算する(S611)。これらの計算においては、S609で取得したデバイスの定格プリント数、定格スキャンページ数、S610で求めた特定期間における総プリント数、総スキャンページ数の情報を用いる。プリント稼働率は、特定の期間においてどの程度プリンタが稼働したかを示す割合であり、以下のように求める。
Figure 2022085841000003
特定期間(単位期間)を1か月とすれば、
Figure 2022085841000004
となり、先に示した環境省のガイドラインの稼働率
Figure 2022085841000005
とほぼ同じになる。
ここで、特定期間の分数は、どのデバイスに対しても同じ値になるので、各デバイスの比較を行う目的であれば、24時間を、平均的なオフィスの就業時間である7時間とし、1か月の日数を20日としても問題はない。よって、プリント稼働率は、環境省ガイドラインにおける稼働率とほぼ同じものを示すと考えられる。
また、一分間当たりの定格プリント枚数(処理可能な枚数)は、カラープリントとモノクロプリントで異なる場合は、以下のようにプリント稼働率を求める。
Figure 2022085841000006
これは、図4(A)(B)に示すデータを基に求めることができる。
さらに、プリント稼働率だけでは、MFP1100といったスキャナを持つデバイスの稼働状況を正しく把握することができない。従って、特定の期間においてどの程度スキャナが稼働したかを示す割合を、スキャン稼働率として、以下のように求める。
Figure 2022085841000007
特定期間を1か月(一月)とすれば、
Figure 2022085841000008
となる。
さらに、定格スキャンページ数がカラースキャンとモノクロスキャンで異なる場合は、以下のようにスキャン稼働率を求める。
Figure 2022085841000009
その後、データ解析部305は、このように求めたプリント稼働率およびスキャン稼働率を、解析したデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
さらに、データ解析部305は、S611で求めたプリント稼働率とスキャン稼働率を基に、MFP1100稼働率を計算する(S612)。MFP1100稼働率は、プリンタおよびスキャナの両方の動作を考慮した、MFP1100全体としての稼働率であり、以下のように求める。
Figure 2022085841000010
これによって、MFP1100全体としてどの程度稼働しているかを、各MFP1100どうしで正しく比較することができる。
さらに、MFP1100が稼働中にプリントとスキャンをどの程度の割合(比率)で利用していたかを示す、プリント利用率やスキャン利用率(稼働比率情報)を求める。プリント利用率、スキャン利用率は以下のように求める。
Figure 2022085841000011
データ解析部305は、このように求めたMFP1100稼働率、プリント利用率、スキャン利用率を、解析したデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
その後、データ解析部305は、稼働率の集計処理自体が終了したかどうかを判断する(S613)。これは、具体的には集計情報保存部に、データ集計および解析間隔のデータが無効状態になっているかどうかを判断する。集計処理自体が終了したと判断した場合は、一連の処理を終了する。集計処理自体がまだ終了していないと判断した場合は、S602の処理に戻る。
<稼働率>
図7は、サーバが表示する稼働率情報の例である。これは、図6で示した一連の処理によって求めた各稼働率を、サーバ1120の表示部128に表示したときの表示例である。サーバ1120における表示ではなく、解析データ保存部306に保存された稼働率データを外部情報処理装置に送信し、そこで表示してもよい。ここでは表形式で各稼働率の表示を行っている。各行にそれぞれのMFP1100の各稼働率および各利用率を表示している。
デバイスID情報列701には、デバイスを一意に識別するIDが表示される。
情報列702からの情報列706の列は、それぞれ表のタイトルが示すように、プリント稼働率、スキャン稼働率、MFP1100稼働率、プリント利用率、スキャン利用率を表示している。従来の稼働率は、図7のプリント稼働率の情報列702とほぼ同じ値となる。この例では、No2のMFP1100が最も稼働率が高く、No3のMFP1100が最も稼働率が低くなる。しかし、スキャン稼働率の情報列703を見た場合、No3のMFP1100の稼働率が最も高く、No2のMFP1100の稼働率が最も低いことになる。そして、MFP1100全体としての稼働率を示すMFP1100稼働率の情報列704を比べると、No3のMFP1100が最も高く、No1のMFP1100のMFP1100が最も低い、ということが分かる。
<備考>
このように、従来のようなプリントのみを考慮した稼働率ではわからなかった、プリントとスキャンの両方を考慮したMFP1100全体としての稼働率を把握し、各MFP1100の稼働率を比較することができる。これによって、実際のMFP1100の利用実態に沿ったより精度の高い稼働率によって各MFP1100を比較することができ、デバイスの管理や入れ替え等のサービスを提供する際により優れたサービスを提供できるようになる。
(実施例2)
実施例1では、MFP1100の稼働率についてプリンタの動作とスキャナの動作を考慮して求めた。実施例2では、MFP1100におけるプリントとスキャンの実行動作だけでなく、プリンタおよびスキャナが動作しないジョブの実行も考慮したMFP1100全体の稼働率を求める。実施例2における情報処理システムの構成は、上述した特徴となる部分に関する構成を除き、実施例1と同様である、そのため同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
<通知イベント>
図8は、実施例2におけるMFP1100からサーバに送信される通知イベントの例を示す図である。図4と同じく、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを表している点も同じである。
イベント名の情報列801からスキャンページ数の情報列809までは、図4(A)におけるイベント名の情報列401からの情報列409までと同様である。ただし、ジョブ種の情報列805には、ジョブの実行に際してプリントやスキャンを伴わないジョブも追加される。
FaxTransは、FAX転送を行ったことを、ReceivBoxはボックス保存を行ったことを、BoxSendはボックス文書送信を行ったことをそれぞれ示している。また、ScanSendは、スキャンした文書をネットワークで他の情報処理装置に送信する機能を示しており、ボックス文書送信と区別できるようになっている。
FAX転送、ボックス保存、ボックス文書送信のような、プリントやスキャンを伴わない、電子的な画像データを処理するジョブを、説明の便宜上、紙不使用ジョブ(所定の画像処理)と呼ぶ。また、特定の期間内のMFP1100において、紙不使用ジョブが実行された割合を、紙不使用稼働率と呼ぶこととする。
処理実行時間の情報列810は、各ジョブにおける実際の処理にかかった処理実行時間である。紙不使用ジョブ種の場合は、この処理実行時間が情報列として付加される。ジョブ開始イベントを追加し、ジョブ開始イベントとジョブ終了イベントの発生時間の差分から処理実行時間を求める方法でもよい。しかし、ここではそれよりも精度の高い、各機能アプリケーションが算出した処理実行時間を、各機能アプリケーションもしくは実行履歴から取得してジョブ終了イベントの情報に付加している。
実施例2におけるMFP1100が実行するイベント送信処理は、図5に示す実施例1のMFP1100の処理とほぼ同じである。ただし、図5のS504において、ジョブ終了イベントを処理するジョブの種類に、紙不使用ジョブが追加される。紙不使用ジョブの場合は、対応する機能アプリケーション207もしくは履歴設定保持部208から、処理実行時間の情報を取得して、送信イベントに付加する。
<サーバの処理フロー>
図9は、実施例2におけるサーバが実行する処理のフローチャートである。図9のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。すなわち、各処理は制御部120によって実行される。
図9のS901からS911までの処理は、図6に示す実施例1におけるサーバの実行処理と同じであるため、説明を省略する。
S911において、解析対象のMFP1100のプリント稼働率およびスキャン稼働率を算出した後、データ解析部305は、紙不使用ジョブの処理時間の合計を求める(S912)。ここでは、解析対象のMFP1100のデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、図8に示した紙不使用ジョブの処理実行時間の情報列810の情報を抽出している。そして、特定期間における解析対象デバイスの処理実行時間の合計(総処理時間)を求めている。
その後、データ解析部305は、S912で求めた紙不使用ジョブの処理時間の合計から、紙不使用稼働率を求める(S913)。紙不使用稼働率は、以下のように求める。
Figure 2022085841000012
データ解析部305は、この紙不使用稼働率を、解析対象のデバイスの識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
さらに、データ解析部305は、S911で求めたプリント稼働率およびスキャン稼働率、S913で求めた紙不使用稼働率から、紙不使用ジョブの処理を考慮したMFP1100稼働率を求める(S914)。ここで、プリントやスキャナおよび紙不使用ジョブを考慮したMFP1100稼働率は以下のように求める。
Figure 2022085841000013
また、プリント利用率やスキャン利用率に加え、紙不使用ジョブを使用した割合である紙不使用利用率を求める。プリント利用率、スキャン利用率、紙不使用利用率は、それぞれ以下のように求める。
Figure 2022085841000014
データ解析部305は、このように求めたMFP1100稼働率、プリント利用率、スキャン利用率、紙不使用利用率を、解析対象のデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
その後、データ解析部305は、S915以降の処理を行うが、これは図6のS613以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
<稼働率>
図10は、実施例2におけるサーバが表示する稼働率の例である。
これは、図9で示した一連の処理によって求めた稼働率を、サーバ1120の表示部128に表示したときの表示例である。ここでは、図7の例と同様に、表形式で各稼働率の表示を行っている。
図7の例で示した各稼働率に加え、紙不使用稼働率の情報列1004、紙不使用利用率の情報列1008が追加表示されている。また、MFP1100の稼働率の情報列1005は、紙不使用稼働率を考量した値となっている。この例では、プリント稼働率を見ると、No2のMFP1100が最も高く、スキャン稼働率を見ると、No3の稼働率が最も高くなっている。しかし、紙不使用稼働率を見ると、No1の稼働率が最も高くなっていることが分かる。このことから、No1のMFP1100は、プリントやスキャンとしての利用は少ないが、FAX受信転送など受信サーバとしての役割が高いデバイスであると推測される。
<備考>
このように、実施例2では、プリンタやスキャナを利用しない処理が実行されるMFP1100においても、その利用実態を正しくMFP1100稼働率に反映することが可能になる。これにより、オフィスなどにおいて、プリントやスキャンを行わない処理が実行されるMFP1100がある場合でも、実際のMFP1100の利用実態に沿った精度の高い稼働率によって各MFP1100を比較することができる。その結果、デバイスの管理や入れ替えにおける利便性を向上することができる。
(実施例3)
<通知イベント>
図11は、MFPからサーバに送信される通知イベントの例を模式的に示した説明図である。ここでは、MFPからサーバに送信される通知イベントのうち、本提案に関連する2つの通知イベントについて図11(A)、図11(B)および図(C)を用いて説明する。
図11(A)は、MFPにおける各種ジョブの終了時に記録され、サーバに送信される通知イベントの例である。実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。それぞれの行が1つの通知イベントを示している。
イベント名の情報列10401は、送信されるイベントの名前を示す。JobCompletedイベントは、ジョブの終了を示すイベントである。これは、サーバからジョブに関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはジョブの開始を示すイベントも送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列10402は、MFPなどのデバイスを一意に特定するIDである。
発生時間の情報列10403は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合は、そのイベントが表すジョブの終了時間とほぼ同じである。
ジョブIDの情報列10404は、同一のデバイスにおいて、ジョブを一意に特定するIDである。
通常はジョブ実行ごとに1ずつインクリメントされる数値である。
ジョブ種の情報列10405は、コピー、プリント、センドといったジョブの種別を表す。
プリントカラーモードの情報列10406は、プリントを伴うジョブであった場合に、プリントをカラーとモノクロのどちらで行ったかを示す。
プリントページ数の情報列10407は、プリントを伴うジョブであった場合にカウントされる値であり、実際にプリントした用紙の枚数(処理数)を示す。
スキャンカラーモードの情報列10408は、スキャンを伴うジョブであった場合、スキャンをカラーとモノクロのどちらで行ったかを示す。
スキャンページ数の情報列10409は、スキャンを伴うジョブであった場合にカウントされる値であり、実際にスキャンしたページ数を示す。
このように、情報列10402~情報列10409によって、各ジョブに関するプリントページ数およびスキャン数など情報を知ることができる。例えば、No1のイベントでは、コピージョブを実行し、2ページの原稿をカラーで読み取り、10枚の用紙にカラーでプリントしたことがわかる。このイベントに付加される情報は、情報列10402~情報列10409の他にも、ジョブに関する様々なものがあるが、ここでは説明を省略する。
図11(A)で示される通知イベントのデータは、ジョブ制御部205がイベント回収部209に通知し、データ整形された後にイベント送信部211を介してサーバ1120に通知される。サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して取得データ保存部303に保存する。また、データ解析部305は、取得データ保存部303に保存されたデータから、デバイスIDの情報列10402の情報を基にフィルタし、さらに発生時間の情報列10403の情報を基に特定の期間のジョブのみをフィルタする。このようにフィルタしたデータから、プリントページ数およびスキャンページ数を足し合わせれば、その特定期間におけるプリント枚数およびスキャンページ数の合計を求めることができる。
図11(B)は、MFPのデバイス情報について定期的に記録し、サーバに送信される通知イベントの例である。こちらも、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを示している。イベント名の情報列10411は、送信されるイベントの名前を示す。
BasicInfoSnapshottedイベントは、デバイスの基本的な情報について定期的に送信されるイベントである。これは、サーバからデバイスの機器情報に関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはこの他にもデバイス情報の変化を示すイベントも送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列10412は、MFPなどのデバイスを一意に特定するIDである。発生時刻の情報列10413は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合、デバイス情報を内部的に取得した際の時刻であり、定期的に発生する。
プリンタ種別の情報列10414は、MFPなどのデバイスが持つプリンタの種別であり、カラープリンタかモノクロプリンタのどちらかを示す。カラープリント定格ページ数の情報列10415は、プリンタがカラープリンタの場合、1分間に出力可能なカラープリントの定格ページ数を示す。モノクロプリント定格ページ数の情報列10416は、プリンタが1分間に出力可能なモノクロプリントの定格ページ数を示す。スキャナ種別の情報列10417は、デバイスがスキャナを持つ場合のスキャナの種別であり、カラースキャナかモノクロスキャナのどちらかを示す。
カラースキャン定格ページ数の情報列10418は、デバイスがカラースキャナを持つ場合、スキャナが1分間に読み取り可能なカラースキャンの定格ページ数を示す。モノクロスキャン定格ページ数の情報列10419は、デバイスがスキャナを持つ場合、スキャナが1分間に読み取り可能なモノクロスキャンの定格ページ数を示す。このように、このイベントの情報列10412~情報列10419によって、MFPなどのデバイスのプリント定格ページ数、スキャン定格ページ数などの情報を知ることができる。このイベントに付加される情報は、情報列10412~情報列10419の他にも、デバイスに関する様々なものがあるが、ここでは説明を省略する。
図11(B)で示される通知イベントのデータは、機能アプリケーション207の1つが、予め指示された時間間隔で定期的にデバイス情報を取得し、イベント回収部209に通知する。イベント回収部209は、イベント送信部211を介してサーバ1120にこの通知イベントを送信する。サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して、デバイス情報保存部304に保存する。また、データ解析部305は、デバイス情報保存部304に保存されているデータから、デバイスIDの情報列10412の情報を基にフィルタをおこなう。そこから発生時刻の情報列10413の情報を基に、最も新しい情報を取得し、そのデバイスに関する最新の情報を取得する。
図11(C)は、MFPのデバイスの状態変化時に記録され、サーバに送信される通知イベントの例である。こちらも、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを示している。イベント名の情報列10421は、送信されるイベントの名前を示す。StatusChangedイベントは、デバイスの状態変化を示すイベントである。これは、サーバからデバイスの状態変化に関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはこの他にもデバイスの状態の変化を示すイベントが送信されるが、ここでは説明を省略する。デバイスIDの情報列10421は、MFPなどのデバイスを一意に特定するIDである。発生時間の情報列10423は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。ステータスの情報列10424は、ステータスの情報列10424は、MFPが動作可能であるか否かの状態を示すものである。”Standby”は印刷実行可能状態、”Malfunction”は故障、”PrinterJam”はプリンタにおけるジャム、”NoToner”はプリンタにおけるトナーなしなどでの、印刷実行不能状態を示す。
図11(C)で示される通知イベントのデータは、履歴設定保持部208がイベント回収部209に通知し、データ整形された後にイベント送信部211を介してサーバ1120に通知される。サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して取得データ保存部303に保存する。また、データ解析部305は、取得データ保存部303に保存されたデータから、デバイスIDの情報列10422の情報を基にフィルタし、さらに発生時間の情報列10403の情報を基に特定の期間を含むイベントをフィルタする。このようにフィルタしたデータから、その特定期間における印刷実行可能状態の累計時間を算出することができる。
<MFPの処理フロー>
図12は、MFPが実行するイベント処理のフローチャートである。
図12のフローチャートにおける各ステップは、HDD104に格納された制御プログラムを、CPU101が実行することにより処理される。すなわち、各処理は、コントローラユニット100において実行される。ここでは、MFPが実行する通知イベントの送信処理について詳細に記述し、サーバからの通知イベント要求受信とその設定に関しては説明を省略する。
まず、イベント回収部209は、内部の機能モジュールからの内部イベントを受信待ちする(S10501)。
次に、イベント回収部209は、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したかどうかを判断する(S10502)。これは、通知設定保持部203に保存された送信対象イベントの情報を基に、それに対応した内部イベントであるかどうかを判断する。イベントを受信していないと判断した場合、コントローラユニット100は、S10501の処理に戻る。
S10502において、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したと判断した場合、イベント回収部209は、それがジョブ終了のイベントであるかどうかを判断する(S10503)。ジョブ終了のイベントではないと判断した場合、コントローラユニット100は、S10505の処理に移動する。
S10503において、内部イベントがジョブ終了のイベントであると判断した場合、ジョブに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S10504)。これは、内部イベントに付加されたジョブに関する情報列もしくは履歴設定保持部208に保存された情報などから、図11(A)で示したJobCompletedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、JobCompletedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したJobCompletedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。ここで、どのジョブ種の終了イベントを送信イベントとして生成するかは、イベント回収部209が予め設定を保持している。もしくは、サーバ1120からジョブ種の指定を受け、その情報を通知設定保持部203に保存し、その情報を基に、指定されたジョブ種の送信イベントを生成する方法であってもよい。
次に、イベント回収部209は、受信した内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであるかどうかを判断する(S10505)。デバイス情報送信のタイミングイベントではないと判断した場合は、S10507の処理に移動する。
S10505において、内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであると判断した場合は、コントローラユニット100は、デバイスに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S10506)。これは、各機能アプリケーション207もしくは履歴設定保持部208などから、図11(B)で示したBasicInfoSnapshottedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、BasicInfoSnapshottedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したBasicInfoSnapshottedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。
S10507において、内部イベントがデバイス状態変化のイベントであると判断した場合、コントローラユニット100は、デバイスの状態に関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S10508)。これは、内部イベントに付加されたデバイス状態変化に関する情報列もしくは履歴設定保持部208に保存された情報などから、図11(C)で示したStatusChangedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、StatusChangedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したStatusChangedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。ここで、どの状態変化のイベントを送信イベントとして生成するかは、イベント回収部209が予め設定を保持している。もしくは、サーバ1120から状態変化イベントの指定を受け、その情報を通知設定保持部203に保存し、その情報を基に、指定されたデバイスの状態変化に対する送信イベントを生成する方法であってもよい。
次に、イベント送信部211は、メッセージバッファ210に保存された送信イベントを、ネットワーク通信部201を介してサーバ1120に送信する(S10509)。
その後、イベント回収部209は、外部サーバへのイベント送信処理自体が終了したかどうかを判断する(S105108)。これは、通知設定保持部203に、送信対象イベントが存在するかどうかによって判断する。通知設定保持部203に、送信対象イベント情報が無い場合、イベント送信処理自体が終了したと判断して一連の処理を終了する。送信対象イベントが存在し、イベント送信処理が継続していると判断した場合、コントローラユニット100は、S10501の処理に戻る。
このように、MFP1100からサーバ1120に対して、図11(A)、図11(B)、図11(C)に示したような送信イベントが通知される。
<サーバの処理フロー>
図13は、サーバが実行する処理のフローチャートである。図13のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。すなわち、各処理は制御部120において実行される。ここでは、サーバが実行するイベントの受信およびデータの解析処理について詳細に記述する。
まず、データ解析部305は、集計情報保存部309に対して、データ集計および解析の間隔のデータを取得し、タイマ制御部308に対してその間隔ごとに解析タイミングを通知するように指示する(S10601)。さらに、通知データ生成部310は、集計情報保存部309の解析対象データ情報から、MFPに対するイベント通知要求を生成し、ネットワーク通信部301を介して送信を行う。
次に、データ整形部302とデータ解析部305は、MFPからの送信イベントおよびタイマ制御部308からの解析タイミングイベントを受信待ちする(S10602)。
さらに、制御部120は、MFPからの送信イベントもしくは解析タイミングイベントを受信したかどうかを判断する(S10603)。イベントを受信していないと判断した場合、制御部120は、S10602の処理に戻る。
S10603において、イベントを受信したと判断した場合、データ整形部302は、受信したイベントがMFPからのジョブ情報に関するイベントであるかどうかを判断する(S10604)。具体的には、図11(A)、図(B)、図(C)に示したイベント名の情報列10401、情報列10411、情報列10421の情報から、受信したイベントが、JobCompletedイベントであるかどうかを判断する。ジョブ情報に関するイベントではないと判断した場合は、制御部120は、S10606の処理に移動する。
S10604において、ジョブ情報に関するイベントであると判断した場合、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、取得データ保存部303に保存する(S10605)。
次に、制御部120は、受信したイベントが、MFPからのデバイス情報に関するイベントであったかどうかを判断する(S10606)。具体的には、図11(A)、図(B)、図(C)に示したイベント名の情報列10401、情報列10411、情報列10412の情報から、受信したイベントが、BasicInfoSnapshottedイベントであるかどうかを判断する。デバイス情報に関するイベントではないと判断した場合、制御部120は、S10608の処理に移動する。
S10606において、デバイス情報に関するイベントであると判断した場合、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、デバイス情報保存部304に保存する(S10607)。
次に、制御部120は、受信したイベントが、MFPからのデバイスの状態に関するイベントであったかどうかを判断する(S10608)。具体的には、図11(A)、図(B)、図(C)に示したイベント名の情報列10401、イベント名の情報列10411、イベント名の情報列10421の情報から、受信したイベントが、StatusChangedイベントであるかどうかを判断する。デバイス状態変化に関するイベントではないと判断した場合、制御部120は、S10610の処理に移動する。
S10608において、デバイス情報に関するイベントであると判断した場合、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、デバイス情報保存部304に保存する(S10609)。
さらに、制御部120は、受信したイベントが、タイマ制御部308からの解析タイミングイベントであるかどうかを判断する(S10610)。解析タイミングイベントではないと判断した場合、制御部120は、S10615の処理に移動する。S10610において、受信したイベントが、解析タイミングイベントであると判断した場合、データ解析部305は、解析対象となるMFPを特定する。
さらに、制御部120は、その解析対象のMFPのデバイスIDを基に、デバイス情報保存部304から、解析対象のMFPのプリント定格ページ数の情報を取得する(S10611)。
また、データ解析部305は、解析対象のMFPのデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、プリントページ数の情報を取得する。さらに、制御部120は、定期間における解析対象デバイスのプリントページ数の合計を求める(S10612)。これは、前述したように、図11(A)に示した、デバイスIDの情報列10402、発生時間の情報列10403の情報を基に、プリントページ数の情報列10407の値をそれぞれ合計することで求めることができる。
データ解析部305は、解析対象デバイスの有効稼働時間(有効期間情報)を集計する(S10613)。
解析対象のMFPのデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、デバイスの状態変化を取得する。さらに、制御部120は、特定期間における解析対象のMFPがジョブ実行可能である累計時間を求める(S10612)。ここでは、前述の図11(C)に示した、デバイスIDの情報列10422、発生時間の情報列10423、ステータスの情報列10424の情報などのステータス履歴を基に、動作可能(Standby)であった期間を合計していくことで求めることができる。有効稼働時間の集計方法については、特定期間から、印刷不能状態、例えば、図11(C)のPriterJamやManfunctionなどが続いている状態の合計時間を引いて算出しても構わない。
その後、データ解析部305は、解析対象デバイスの稼働率を計算する(S10614)。これらの計算においては、S10611で取得したデバイスの定格プリントページ数、S10612で求めた特定期間における総プリントページ数、総スキャンページ数、およびS10613で集計した有効稼働時間を用いる。プリンタ有効稼働率は、特定の期間においてどの程度プリンタが稼働したかを示す割合であり、以下のように求める。
Figure 2022085841000015
特定期間を1か月(一月)とすれば、
Figure 2022085841000016
となる。
先に示した環境省のガイドラインの稼働率
Figure 2022085841000017
とほぼ同じ計算式ではあるが、分母の1か月の稼働時間が60分×7時間×20日なのに対して、MFP1100のダウンタイムを考慮した有効稼働時間を元に稼働率が算出されるため、MFP1100間の稼働率の比較を正確に行うことが出来る。
また、一分間当たり(単位時間あたり)の定格プリントページ数(所定数)がカラープリントとモノクロプリントで異なる場合は、以下のようにプリント稼働率を求める。
Figure 2022085841000018
さらに特定期間に対する有効稼働時間の割合も以下の式で算出する。
プリンタ有効時間率=特定期間での有効稼働時間(分)÷特定期間(分)
その後、データ解析部305は、このように求めたプリンタ有効稼働率とプリンタ有効時間率を、解析したデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する(S10614)。
その後、データ解析部305は、稼働率の集計処理自体が終了したかどうかを判断する(S10615)。これは、具体的には集計情報保存部に、データ集計および解析間隔のデータが無効状態になっているかどうかを判断する。集計処理自体が終了したと判断した場合、制御部120は、一連の処理を終了する。集計処理自体がまだ終了していないと判断した場合、制御部120は、S10602の処理に戻る。
<稼働率>
図14は、サーバが表示する稼働率の例である。これは、図13で示した一連の処理によって求めた有効稼働率、有効時間率を、サーバ1120の表示部128に表示したときの表示例である。サーバ1120における表示ではなく、解析データ保存部306に保存された稼働率データを外部情報処理装置に送信し、そこで表示してもよい。ここでは表形式で各稼働率の表示を行っている。各行にそれぞれのMFPの各稼働率および各利用率を表示している。
デバイスIDの情報列10701には、デバイスを一意に識別するIDが表示される。情報列10702、情報列10703は、それぞれ表のタイトルが示すように、プリンタ有効稼働率、プリンタ有効時間率を表示している。
図14のデバイスID、BBB0100のMFPでは、有効時間率が半分の50%であり、集計期間中の半分は故障などで印刷不能状態であったことを示している。従来の固定時間を分母とした稼働率の算出では、フル稼働していたデバイスID,CCC0200のMPよりも稼働率が低いと誤って判断された可能性がある。本件ではS10614での有効稼働時間の計算のようにダウンタイムを考慮した有効稼働率を算出することで適切なMFP間の稼働率を比較が可能となる。
(実施例4)
実施例3では、プリント動作についてダウンタイムを考慮した有効稼働率を求めた。実施例4では、MFPにおけるプリント動作だけでなく、スキャナが動作するジョブの実行も考慮したMFP全体の稼働率を求める。実施例4における情報処理システムの構成は、上述した特徴となる部分に関する構成を除き、実施例3と同様である、そのため同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
<通知イベント>
図15は、実施例4におけるMFPからサーバに送信される通知イベントの例を示す説明図である。図11(C)と同じく、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを表している点も同じである。
イベント名の情報列10801、デバイスIDの情報列10802、発生時間の情報列10803までは、図11(C)と同様である。
ユニットの情報列10804はMFP1100を構成するプリンタ113やスキャナ112などのユニットの種別を示す。
ユニットの情報列10804がPrinterの場合、プリンタ113、Scannerの場合、スキャナ112についての状態変化であることを示す。ステータスの情報列10805は図11(C)と同様だが図15ではScannerに関する状態を示す、ScannerJamが追加になっている。例えば、図15のNo.4のStatusChangedイベントを確認すると次の通りである。すなわち、デバイスIDの情報列10802がAAA0001で示されるMFPは、ステータスの情報列10805がMalfunction、つまり故障となっていることを示している。
また図15のNo.10のStatusChangedイベントは、デバイスIDの情報列10802、CCC0200で示されるMFP1100のスキャナ112のステータスの情報列10805がScannerJam、ジャムとなっていることを示している。本件のMFP1100においては、スキャナ112とプリンタ113が独立して動作可能であり、例えば、プリンタ113が故障であってもスキャナ112を使ったジョブは実行可能である。図15のStatusChanedイベントでは、MFPを構成するプリンタ113やスキャナ112などのユニットごとに動作可能な状態であったかの情報を取得することが出来る。
実施例4におけるMFP1100が実行するイベント送信処理は、図12に示す実施例3のMFPでの処理とほぼ同じであるが、図12のS10508において、デバイス状態変化取得では前述のユニットの情報列10804が追加される。
<サーバの処理フロー>
図16は、実施例4におけるサーバが実行する処理のフローチャートである。図16のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。
図16のS10901からS10910までの処理は、図13に示す実施例3におけるサーバの実行処理と同じであるため、説明を省略する。
S10910において、受信したイベントが、解析タイミングイベントであると判断した場合、データ解析部305は、解析対象となるMFPを特定する。さらに、その解析対象のMFPのデバイスIDの情報列10412を基に、デバイス情報保存部304から、解析対象のMFPのプリント定格ページ数とスキャン定格ページ数の情報を取得する(S10911)。
次に、データ解析部305は、解析対象のMFPのデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、プリントページ数の情報列10407とスキャンページ数の情報列10409の情報を取得する。さらに、特定期間における解析対象デバイスのプリントページ数とスキャンページ数から、それぞれの累計ページ数を求める(S10912)。これは、デバイスIDの情報列10402、発生時間の情報列10403の情報を基に、プリントページ数の情報列10407とスキャンページ数の情報列10409の値をそれぞれ合計することで求めることができる。
S10913では、データ解析部305は、解析対象のMFPの有効稼働時間を算出する。
算出方法はS10613と同じであるが、図15のユニットの情報列10804の情報を元にスキャナ112やプリンタ113のユニットごとに稼働可能な時間を合計し、スキャナ有効稼働時間、プリンタ有効稼働時間を算出する。
S10914では、プリンタ有効時間率と、プリンタ有効稼働率を算出して保存する。算出の方法はS10913で算出したプリンタ113ユニットに対するプリンタ有効稼働時間を用いる以外はS10614の有効稼働率、有効時間率の算出と同じであるため説明を省略する。
S10915では、スキャナ有効時間率とスキャナ有効稼働率を算出して保存する。
まず、S10910で取得した定格スキャンページ数と、S10912での特定期間での累計のスキャンページ数と、S10913で算出したスキャナ有効稼働時間を元に下記の式で算出する。
カラーモノクロで定格スキャンページ数が同じ場合、
Figure 2022085841000019
カラーモノクロで定格スキャンページ数が異なる場合、
Figure 2022085841000020
さらに特定期間に対する有効稼働時間の割合について以下の式で算出する。
スキャナ有効時間率=特定期間でのスキャナ有効稼働時間(分)÷特定期間(分)
さらにデータ解析部305は、算出したスキャナ有効稼働率と、スキャナ有効時間率を解析対象のデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
S10916では、データ解析部305は、S10914とS10915で計算した、スキャナ有効時間率とプリンタ有効時間率を合算して、MFP有効時間率として解析対象のデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
さらに、スキャナ有効稼働率とプリンタ有効稼働率の平均をMFP有効稼働率として、解析対象のデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。その後、データ解析部305は、S10917以降の処理を行うが、これは図13のS10616以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
<稼働率>
図17は、実施例4におけるサーバが表示する稼働率の例である。
これは、図16で示した一連の処理によって求めた稼働率を、サーバ1120の表示部128に表示したときの表示例である。ここでは、図14の例と同様に、表形式で有効稼働率、有効時間率の表示を行っている。
プリンタ有効稼働率の情報列11001、プリンタ有効時間率の情報列11002は図14の例で示したものと同様である。図17ではこれに加え、スキャナ有効稼働率の情報列11004、スキャナ有効時間率の情報列11005、MFP有効稼働率の情報列11006、MFP有効時間率の情報列11007が追加表示されている。
図17においては、例えば、プリンタだけの稼働率を比較した場合、No.3のMFPはプリンタがダウンしていた時間が長く、プリンタ有効稼働率は低い。しかしながら、スキャナとしては稼働率が高くスキャナ有効稼働率、MFP有効稼働率は、No.1のMFPと比べて高いことが分かる。
<備考>
このように、第2の実施例では、プリンタあるいはスキャナが故障などにより使用できない状況を考慮した稼働率を算出することが出来る。実際のMFPの利用実態に沿った精度の高い稼働率によって各MFPを比較することができる。その結果、デバイスの管理や入れ替等のサービスの利便性を向上することができる。
(実施例5)
<通知イベント>
図18は、MFP1100からサーバに送信される通知イベントの例を模式的に示した説明図である。ここでは、MFP1100からサーバに送信される通知イベントのうち、関連する2つの通知イベントについて図18(A)および(B)を用いて説明する。
図18(A)は、MFP1100における各種ジョブの終了時に記録され、サーバに送信される通知イベントの例である。実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。それぞれの行が1つの通知イベントを示している。
イベント名の情報列20401は、送信されるイベントの名前を示す。JobCompletedイベントは、ジョブの終了を示すイベントである。これは、サーバからジョブに関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはジョブの開始を示すイベントなども送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列20402は、MFP1100などのデバイスを一意に特定するIDである。
発生時刻の情報列20403は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合は、そのイベントが表すジョブの終了時間とほぼ同じである。
ジョブIDの情報列20404は、同一のデバイスにおいて、ジョブを一意に特定するIDである。通常はジョブ実行ごとに1ずつインクリメントされる数値である。
ジョブ種の情報列20405は、コピー、プリントといったジョブの種別を表す。
プリントカラーモードの情報列20406は、プリントを伴うジョブであった場合に、プリントをカラーとモノクロのどちらで行ったかを示す。
プリント数の情報列20407は、プリントを伴うジョブであった場合にカウントされていき、実際にプリントした用紙の枚数(印刷処理した処理数)を示す。
プリント速度の情報列20408は、プリントを伴うジョブであった場合に、実際に印刷したプリント速度を、1分間に出力可能(処理可能)な用紙の枚数として表す。前述したように、実際に印刷した用紙のサイズや種類によって、印刷したときのプリント速度は異なる。このため、イベント回収部209は、プリントを行った機能アプリケーション207もしくはジョブ情報が記録された履歴設定保持部208から、そのジョブにおけるプリント速度の情報を取得し、プリント速度の情報列20408に付加する。
図18(B)は、MFP1100のデバイス情報について定期的に記録し、サーバに送信される通知イベントの例である。こちらも、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを示している。
イベント名の情報列20411は、送信されるイベントの名前を示す。BasicInfoSnapshottedイベントは、デバイスの基本的な情報について定期的に送信されるイベントである。これは、サーバからデバイスの機器情報に関する情報の送信要求があった場合に送信されるイベントの1つである。実際にはこの他にもデバイス情報の変化を示すイベントも送信されるが、ここでは説明を省略する。
デバイスIDの情報列20412は、MFP1100などのデバイスを一意に特定するIDである。
発生時刻の情報列20413は、そのイベントにおける事象の発生時刻である。この場合、デバイス情報を内部的に取得した際の時刻であり、定期的に発生する。
プリンタ種別の情報列20414は、MFP1100などのデバイスが持つプリンタの種別であり、カラープリンタかモノクロプリンタのどちらかを示す。
カラープリント定格枚数の情報列20415は、プリンタがカラープリンタの場合、1分間に出力可能なカラープリントの定格枚数を示す。
モノクロプリント定格枚数の情報列20416は、プリンタが1分間に出力可能なモノクロプリントの定格枚数を示す。このように、このイベントの情報列20412~情報列20416によって、MFP1100などのデバイスのプリント定格枚数などの情報を知ることができる。このイベントに付加される情報は、情報列20412から情報列20416の他にも、デバイスに関する様々なものがあるが、ここでは説明を省略する。
図18(B)で示される通知イベントのデータは、機能アプリケーション207の1つが、予め指示された時間間隔で定期的にデバイス情報を取得し、イベント回収部209に通知する。イベント回収部209は、イベント送信部211を介してサーバ1120にこの通知イベントを送信する。サーバ1120では、このイベントを受信後、データ整形部302がイベントを判別して、デバイス情報保存部304に保存する。また、データ解析部305は、デバイス情報保存部304に保存されているデータから、デバイスIDの情報列20412の情報を基にフィルタをおこなう。そこから発生時刻の情報列20413の情報を基に、最も新しい情報を取得し、そのデバイスに関する最新の情報を取得する。
<MFPの処理フロー>
まず、イベント回収部209は、内部の機能モジュールからの内部イベントを受信待ちする(S501)。
次に、イベント回収部209は、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したかどうかを判断する(S502)。これは、通知設定保持部203に保存された送信対象イベントの情報を基に、それに対応した内部イベントであるかどうかを判断する。イベントを受信していないと判断した場合は、コントローラユニット100は、S501の処理に戻る。
S502において、内部機能モジュールからの送信処理対象の内部イベントを受信したと判断した場合、イベント回収部209は、それがジョブ終了のイベントであるかどうかを判断する(S503)。ジョブ終了のイベントではないと判断した場合は、コントローラユニット100は、S505の処理に移動する。
S503において、内部イベントがジョブ終了のイベントであると判断した場合、コントローラユニット100は、ジョブに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S504)。これは、内部イベントに付加されたジョブに関する情報列もしくは履歴設定保持部208に保存された情報などから、図18(A)で示したJobCompletedイベントの情報列に相当する情報を取得する。このとき、プリントを伴うジョブであれば、図18(A)に示したような、プリントカラーモードの情報列20406、プリント数の情報列20407、プリント速度の情報列20408といった情報を取得する。さらに、JobCompletedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したJobCompletedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。ここで、どのジョブ種の終了イベントを送信イベントとして生成するかは、イベント回収部209が予め設定を保持している。もしくは、サーバ1120からジョブ種の指定を受け、その情報を画像形成装置に保存し、その情報を基に、指定されたジョブ種の送信イベントを生成する方法であってもよい。
次に、イベント回収部209は、受信した内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであるかどうかを判断する(S505)。デバイス情報送信のタイミングイベントではないと判断した場合、コントローラユニット100は、S507の処理に移動する。
S505において、内部イベントがデバイス情報送信のタイミングイベントであると判断した場合、コントローラユニット100は、デバイスに関する情報を取得し、送信イベントを生成する(S506)。これは、各機能アプリケーション207もしくは履歴設定保持部208などから、図18(B)で示したBasicInfoSnapshottedイベントの情報列に相当する情報を取得する。さらに、BasicInfoSnapshottedイベントのデータフォーマットに整形し、生成したBasicInfoSnapshottedイベントをファイルとしてメッセージバッファ210に保存する。
次に、イベント送信部211は、メッセージバッファ210に保存された送信イベントを、ネットワーク通信部201を介してサーバ1120に送信する(S507)。
その後、イベント回収部209は、外部サーバへのイベント送信処理自体が終了したかどうかを判断する(S508)。これは、画像形成装置に、送信対象イベントが存在するかどうかによって判断する。画像形成装置に、送信対象イベント情報が無い場合、イベント送信処理自体が終了したと判断して一連の処理を終了する。送信対象イベントが存在し、イベント送信処理が継続していると判断した場合、コントローラユニット100は、S501の処理に戻る。
このように、MFP1100からサーバ1120に対して、図18(A)、(B)に示したような送信イベントが通知される。
<サーバの処理フロー>
図19は、サーバが実行する処理のフローチャートである。図19のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。すなわち、各処理は制御部120によって実行される。ここでは、サーバが実行するイベントの受信およびデータの解析処理について詳細に記述する。
まず、データ解析部305は、集計情報保存部309に対して、データ集計および解析の間隔のデータを取得し、タイマ制御部308に対してその間隔ごとに解析タイミングを通知するように指示する(S20601)。さらに、通知データ生成部310は、集計情報保存部309の解析対象データ情報から、MFP1100に対するイベント通知要求を生成し、ネットワーク通信部301を介して送信を行う。
次に、データ整形部302とデータ解析部305は、MFP1100からの送信イベントおよびタイマ制御部308からの解析タイミングイベントを受信待ちする(S20602)。
さらに、制御部120は、MFP1100からの送信イベントもしくは解析タイミングイベントを受信したかどうかを判断する(S20603)。イベントを受信していないと判断した場合は、S20602の処理に戻る。
S20603において、イベントを受信したと判断した場合、データ整形部302は、受信したイベントがMFP1100からのジョブ情報に関するイベントであるかどうかを判断する(S20604)。具体的には、図18(A)(B)に示したイベント名の情報列20401、イベント名の情報列20411の情報から、受信したイベントが、JobCompletedイベントであるかどうかを判断する。ジョブ情報に関するイベントではないと判断した場合、制御部120は、S20606の処理に移動する。
S20604において、ジョブ情報に関するイベントであると判断した場合、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、取得データ保存部303に保存する(S20605)。
次に、制御部120は、受信したイベントが、MFP1100からのデバイス情報に関するイベントであったかどうかを判断する(S20606)。具体的には、図18(A)(B)に示したイベント名の情報列20401、イベント名の情報列20411の情報から、受信したイベントが、BasicInfoSnapshottedイベントであるかどうかを判断する。デバイス情報に関するイベントではないと判断した場合、制御部120は、S20608の処理に移動する。
S20606において、デバイス情報に関するイベントであると判断した場合は、取得データ保存部303は、イベントのデータを整形して、デバイス情報保存部304に保存する(S20607)。
さらに、制御部120は、受信したイベントが、タイマ制御部308からの解析タイミングイベントであるかどうかを判断する(S20608)。解析タイミングイベントではないと判断した場合は、ステップ612の処理に移動する。S20608において、受信したイベントが、解析タイミングイベントであると判断した場合、データ解析部305は、解析対象となるMFP1100を特定する。
さらに、制御部120は、その解析対象のMFP1100のデバイスIDを基に、デバイス情報保存部304から、解析対象のMFP1100におけるプリント定格枚数の情報を取得する(S20609)。
また、データ解析部305は、解析対象のMFP1100のデバイスIDを基に、取得データ保存部303から、特定期間に実行された各ジョブのプリント枚数およびプリント速度の情報を取得する(S20610)。
さらに、制御部120は、特定期間における全ジョブに対してジョブ稼働率をそれぞれ求める(S20611)。ジョブ稼働率は、S20610で取得した各ジョブのプリント枚数およびプリント速度から以下のように求める。
Figure 2022085841000021
ここで、1分間当たり(単位時間あたり)のプリント枚数とプリント速度は同義である。
特定期間を1か月間(一月)とすれば、
Figure 2022085841000022
となる。
ここで、特定期間の分数は、どのデバイスに対しても同じ値になるので、各デバイスの比較を行う目的であれば、24時間を、平均的なオフィスの就業時間である7時間とし、1か月の日数を20日としても問題はない。
特定期間における全てのジョブについてジョブ稼働率を求めたら、制御部120は、次に特定期間における解析対象デバイスの稼働率を求める(S20612)。デバイスの稼働率は、S20611で求めたジョブ毎の稼働率を基に、以下のように求める。
Figure 2022085841000023
つまり、特定期間における全てのジョブのジョブ稼働率を合計したものである。データ解析部305は、このように求めた稼働率を、解析したデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
また、制御部120は、特定期間のジョブにおいて、どの程度プリント定格枚数でプリントされたかを示す定格出力率を求める(S20613)。
これは、S20609で取得したプリント定格枚数の情報から定格稼働率を求め、さらにS20611で求めた稼働率を基に、以下のように求める。
Figure 2022085841000024
ここで、特定期間を1か月間として、さらに前述した平均的な実就業時間となる、60分x7時間x20日とすれば、定格稼働率は、先に示した環境省のガイドラインにおける稼働率
Figure 2022085841000025
とほぼ同じになる。つまり定格出力率は、この従来の稼働率からどれだけずれているかを示す比率であり、どれだけ標準とは異なる用紙サイズや用紙種類、印刷設定でプリントを行ったかの目安となる。通常、特殊な用紙サイズや用紙種類を使用したプリントはプリント可能枚数がプリント定格枚数よりも少なくなるため、定格出力率が小さくなるほど、特殊な用紙サイズなどを用いてプリントした割合が大きいことになる。
データ解析部305は、このように求めた定格出力率を、解析したデバイスを識別するIDとともに解析データ保存部306に保存する。
その後、データ解析部305は、稼働率の集計処理自体が終了したかどうかを判断する(S20614)。これは、具体的には集計情報保存部309において、データ集計および解析間隔のデータが無効状態になっているかどうかを判断する。集計処理自体が終了したと判断した場合は、一連の処理を終了する。集計処理自体がまだ終了していないと判断した場合、制御部120は、S20602の処理に戻る。
<稼働情報>
図20は、サーバが表示する稼働情報の例である。これは、図19で示した一連の処理によって求めた稼働率と定格出力率を、サーバ1120の表示部128に表示したときの表示例である。サーバ1120における表示ではなく、解析データ保存部306に保存された稼働率などのデータを外部情報処理装置に送信し、そこで表示してもよい。ここでは表形式で稼働情報の表示を行っている。各行にそれぞれのMFP1100の稼働率および定格出力率を表示している。
デバイスIDの情報列10701には、デバイスを一意に識別するIDが表示される。
情報列20702から情報列20707の列は、それぞれ表のタイトルが示すように、カラープリント数、モノクロプリント数、カラープリント定格枚数、モノクロプリント定格枚数、稼働率、定格出力率を表示している。
また、実際には表示しないが、説明上、定格稼働率の情報列20708を図示している。定格稼働率の情報列20708は、前述した環境省のガイドラインが示す稼働率と同じものであり、従来の稼働率といえる。ここで、稼働率の情報列20706、定格出力率の情報列20707および定格稼働率の情報列20708は、いずれも環境省のガイドラインに合わせ、特定期間を1か月とし、特定期間の分数を60分×7時間×20日として計算している。
さらに、No2のデバイスは、全てのジョブがプリント定格枚数で実行したものとしている。
No1のデバイスは、モノクロプリント数の半分を出力したジョブがプリント定格枚数の2分の1となる速度で実行したものとしている。No3のデバイスは、全てのジョブにおいて、標準とは異なる用紙サイズなどを用い、プリント定格速度の2分の1となる速度で実行したものとしている。
このような場合、定格稼働率の情報列20708、つまり従来の稼働率で比較すると、No2デバイスの稼働率が最も高く、No2とNo3の稼働率の差も大きくなっている。しかし、本提案の稼働率の情報列20706を比較すると、No1の稼働率が最も大きく、No2とNo3の稼働率の差もそれほど大きくなっていない。これは、本提案の稼働率が実際のプリントの速度を考慮しているためであり、これはプリンタが実際に稼働していた割合を正しく表しているといれる。
また、定格出力率の情報列20707を見ることで、No1やNo3が標準の設定とは異なるプリントを多く行っていることわかる。これは、プリントの設定内容をより詳細に調べることで、プリンタやMFP1100を入れ替えや再配置を行う際に、ユーザに対する使われ方を考慮する際の手助けとなる。
<備考>
このように、従来の標準的なプリントのみを考慮した稼働率ではわからなかった、ジョブ毎のプリントの速度を考慮したプリンタやMFP1100の稼働率を把握し、比較することができる。これによって、実際のプリンタやMFP1100の利用実態に沿ったより精度の高い稼働率によって各プリンタを比較することができ、デバイスの管理や入れ替え等のサービスを提供したさいに利便性を向上することができる。
(実施例6)
実施例5では、MFP1100のプリント速度の異なる複数種類の印刷処理について、それぞれ稼働率を求めた。実施例6では、プリントを実行するジョブにおいて途中でプリントの速度が変更した場合も考慮したプリンタの稼働率を求める。実施例6における情報処理システムの構成は、上述した特徴となる部分に関する構成を除き、実施例5と同様である、そのため同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
<通知イベント>
図21は、実施例におけるMFP1100からサーバに送信される通知イベントの例を模式的に示した説明図である。図18と同じく、実際の通知イベントは、JSONやXMLなどのフォーマットで送信されるデータであるが、ここでは説明のためデータの内容を表形式で表している。また、それぞれの行が1つの通知イベントを示している点も同じである。
イベント名の情報列20801からプリント速度の情報列20808までの情報は、図18(A)におけるイベント名の情報列20401からプリント速度の情報列20408までの情報と同様である。
さらに、第2プリントカラーモードの情報列20809、第2プリント数の情報列20810、第2プリント速度の情報列20811の情報が付加されている。これらは、それぞれプリントカラーモードの情報列20806、プリント数の情報列20807、プリント速度の情報列20808と意味は同じものである。つまり、1つのジョブ情報に、複数のプリント情報が付加されていることになる。主にPDLなどのプリントジョブにおいては、ジョブの途中で用紙サイズを変更する、印刷設定値を変更する、といったプリントの指定が可能である。これらの設定変更がプリント速度の変更を伴う場合、1つのジョブにおいても複数のプリント速度で印刷されることとなり、これによって計算で求める稼働率と実際のプリント稼働状態とに差分が生じることになる。このため、プリントを伴うジョブにおいて、ジョブの途中でプリント速度を変更した場合は、そのときのカラーモード、プリント数、プリント速度の情報について、それぞれ情報列20809から情報列20811に付加する。
例えば、No3のJobCompletedイベントに対応するジョブでは、プリント速度60枚/分のカラープリントを2枚と、プリント速度30枚/分のカラープリントを2枚、プリントジョブによって実行したことが分かる。なお、プリントを伴うジョブの途中でプリント速度を3回以上変更した場合は、第3以降のプリントカラーモード、プリント数、プリント速度の情報を付加するが、ここではその例を省略している。
<サーバの処理フロー>
図22は、実施例におけるサーバが実行する処理のフローチャートである。図22のフローチャートにおける各ステップは、HDD124に格納された制御プログラムを、CPU121が実行することにより処理される。
図22のS20901からS20910までの処理は、図19に示す実施例5におけるサーバの実行処理のS20601からS20610と同じであるため、説明を省略する。
データ解析部305は、S20910で取得したジョブ情報を基に、特定期間の各ジョブにおいて異なるプリント速度でプリントが行われた場合のそれぞれの稼働率を計算する(S20911)。1つのジョブにおいて、プリント速度の異なる複数のプリント処理が実行された場合、それぞれのプリント処理を説明の便宜上プロセスと呼び、そのプロセスにおけるプリント速度をプロセス速度、そのプロセスにおける稼働率をプロセス稼働率と呼ぶこととする。あるジョブにおけるプロセス稼働率は、以下のように求める。
Figure 2022085841000026
ここで、プロセスにおける1分間当たりのプリント枚数とプロセス速度は同義である。
さらに、このプロセス稼働率から、ジョブ稼働率を求める(S20912)。ジョブ稼働率は、S20911で求めたプロセス稼働率を基に、以下のように求める。
Figure 2022085841000027
このように、実施例におけるジョブ稼働率は、そのジョブにおける各プロセス稼働率の合計として求められる。
S20912においてジョブ毎の稼働率を求めた後、S20913以降の稼働率および定格出力率の計算と保存の処理は、図19に示した実施例5のS20612以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
<稼働情報>
図23は、実施例におけるサーバが表示する稼働情報の例である。
デバイスIDの情報列21001から定格出力率の情報列21007までの表示項目は、図20における情報列20701~情報列20707と同じものである。また、実際には表示されないが、定格稼働率の情報列21008を説明上図示している点も同じである。
No1からNo3までのデバイスにおいて、特定期間のカラープリント枚数およびモノクロプリント枚数は図20と同じものであり、稼働率計算における特定期間の分数も同じである。さらに、No1とNo2は、図20で説明したプリント条件のままであり、稼働率および定格出力率ともに図20で示したものと同じである。
No3のデバイスは、図20では、全ジョブがプリント定格速度の2分の1で動作したという条件にしている。ここでは、No3のデバイスは、まず全プリントの半分の枚数をプリントしたジョブがプリント定格速度の2分の1として動作したとしている。さらに、残り半分のジョブは、プリント速度が定格の2分の1になるプリントと、定格の4分の1になるプリントとを同じ枚数プリントしたとしている。つまり、プロセスで考えると、特定期間の全プリント枚数の4分の3をプリントしたプロセスが、定格の2分の1のプロセス速度で動作し、全枚数の4分の1をプリントしたプロセスが、定格の4分の1のプロセス速度で動作したことになる。
この場合、プリント枚数の情報列21002、プリント枚数の情報列21003および従来の稼働率である定格稼働率の情報列21008が変わっていないにも関わらず、No3のデバイスの稼働率の情報列21006が最も高くなる。また、No3のデバイスの定格出力率の情報列21007は、図20で示したものよりもさらに低くなっていることが分かる。No3のデバイスは、プロセス速度が遅いプリント処理を多く行っているため、出力したプリント枚数は変わらなくとも、実際に動作していた割合は高くなる。
このように、実施例では、プリントを伴うそれぞれのジョブにおいて、異なるプロセス速度でプリント処理が行われた場合でも、そのときの利用実態を正しく稼働率に反映することができる。これにより、オフィスなどにおいて、1つのジョブで複数の用紙サイズや印刷設定を持つプリントジョブを数多く実行するプリンタがある場合でも、実際のプリンタの利用実態に沿った精度の高い稼働率によって各プリンタやMFP1100を比較することができる。その結果、デバイスの管理や入れ替えにおける利便性を向上することができる。
<備考>
このように、第2の実施例では、プリンタやスキャナを利用しない処理が実行されるMFP1100においても、その利用実態を正しくMFP1100稼働率に反映することが可能になる。これにより、オフィスなどにおいて、プリントやスキャンを行わない処理が実行されるMFP1100がある場合でも、実際のMFP1100の利用実態に沿った精度の高い稼働率によって各MFP1100を比較することができる。その結果、デバイスの管理や入れ替え等のサービスを提供する際に利便性を向上することができる。
(その他の実施例)
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
また、本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。例えば、ソフトウェアモジュールの一部を外部サーバで実行するように構成し、外部サーバで処理された結果を取得することで、機能を実現してもよい。例えば、実施例1、2ではサーバ1120において稼働率の算出をおこなったが、MFP1100内で完結するシステム構成、すなわち、MFP1100内で稼働率の算出をおこなう構成であってもよい。また、稼働率の算出結果についてサーバ1120の表示部128に表示する形態を例示したが、MFP1100の操作部111に表示する形態であってもよい。
なお、実施中に登場する略称はそれぞれ次の意味である。
ADFとは、Auto Document Feederのことである。
ASICとは、Application Specific Integrated Circuitのことである。
CCDとは、Charge-Coupled Deviceのことである。
CPUとは、Central Processing Unitである。
HDDとは、Hard Disk Driveのことである。
JSONとは、JavaScript Object Notationのことである。
LANとは、Local Area Networkのことである。
LCDとは、Liquid Crystal Displayのことである。
LEDとは、Light Emitting Diodeのことである。
MFPとは、Multi Function Peripheralのことである。
PCとは、Personal Computerのことである。
PDLとは、Page Description Languageのことである。
RAMとは、Random‐Access Memoryのことである。
ROMとは、Read Only Memoryのことである。
SMBとは、Server Message Blockのことである。
XMLとは、Extensible Markup Languageのことである。
FAXとはFACSIMILEのことである。OSとは、Operating Systemのことである。RAMとは、Random‐Access Memoryのことである。
ROMとは、Read Only Memoryのことである。
UIとは、User Interfaceのことである。
USBとは、Universal Serial Busのことである。
IFとはInterfaceのことである。
1100 MFP
1120 サーバ
101 CPU
102 RAM
112 スキャナ
113 プリンタ

Claims (20)

  1. 原稿を読み取る読取処理を実行可能な読取部と、
    前記読取処理の単位期間あたりの処理数を取得する手段と、
    前記読取処理の単位期間あたりの処理数と前記読取処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて前記読取部の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
  2. シートに画像を形成する画像形成処理を実行可能な画像形成部と、
    前記画像形成処理の単位期間あたりの処理数を取得する手段と、
    前記画像形成処理の単位期間あたりの処理数と前記画像形成処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて前記画像形成部の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記読取部と前記画像形成部を備える画像処理装置を有し、
    前記画像形成部の稼働率情報と前記読取部の稼働率情報に基づいて、前記画像処理装置の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記画像形成部の稼働率情報と前記読取部の稼働率情報に基づいて、前記画像処理装置の稼働中における前記画像形成部の稼働比率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記画像形成部の稼働率情報と前記読取部の稼働率情報に基づいて、前記画像処理装置の稼働中における前記読取部の稼働比率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理システム。
  6. 前記画像形成部およみ前記読取部を用いない所定の画像処理を実行する手段と、前記所定の画像処理の単位期間あたりの総処理時間と前記所定の処理のあらかじめ定められた処理時間に基づいて前記画像処理装置の前記所定の画像処理についての稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記所定の画像処理は、
    FAXを受信して外部装置にその画像データを転送する処理と、FAXおよび外部装置から受信した画像データを保存する処理と、保存された画像データを外部装置に送信する処理と、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記画像形成部の稼働率情報と前記読取部の稼働率情報と前記画像処理装置の前記所定の処理についての稼働率情報とに基づいて、前記画像処理装置の稼働中における前記所定の画像処理の稼働比率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
  9. 前記画像処理装置と通信可能な情報処理装置を備える情報処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記読取処理の処理数をカウントする手段と、
    前記画像形成処理の処理数をカウントする手段と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記画像処理装置でカウントされた情報に基づいて前記読取処理の単位期間あたりの処理数を取得する手段と、
    前記画像処理装置でカウントされた情報に前記画像形成処理の単位期間あたりの処理数を前記画像処理装置から取得する手段と、
    前記読取部の稼働率情報を取得する手段と、
    前記画像形成部の稼働率情報を取得する手段と、
    を有することを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記読取処理の単位期間あたりの処理数は、前記読取処理の一月あたりの処理数であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記画像形成処理の単位期間あたりの処理数は、前記画像形成処理の一月あたりの処理数であることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  12. 前記読取処理のあらかじめ定められた処理数は、前記読取部が1分間あたりに処理可能な数に基づく処理数であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記画像形成処理のあらかじめ定められた処理数は、前記画像形成部が1分間あたりに処理可能な数に基づく処理数であることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  14. 前記読取部の稼働率情報をユーザに通知する手段を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  15. 前記画像形成部の稼働率情報をユーザに通知する手段を有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  16. 前記画像処理装置の稼働率情報をユーザに通知する手段を有することを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  17. 原稿を読み取る読取処理を実行可能な読取部と、
    前記読取処理の単位期間あたりの処理数を取得する手段と、
    前記読取処理の単位期間あたりの処理数と前記読取処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて前記読取部の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  18. 画像処理装置の読取部で実行された原稿の読取処理の単位期間あたりの処理数を、前記画像処理装置から取得する手段と、
    前記読取処理の単位期間あたりの処理数と前記読取処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて前記読取部の稼働率情報を取得する手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  19. シートに画像を形成する画像形成部であって、単位時間あたりに所定数の画像形成処理を実行可能な画像形成部と、
    前記画像形成部のステータス履歴を取得する手段と、
    前記画像形成処理の特定期間における処理数を取得する手段と、
    前記ステータス履歴に基づいて前記特定期間における有効期間情報を取得する手段と、
    前記画像形成処理の特定期間あたりの処理数と前記所定数と前記有効期間情報に基づいて、前記画像形成部の有効稼働率を取得する手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
  20. シートに画像を形成する画像形成部あって、単位時間あたりに処理可能な数が各々異なる第1の画像形成処理と第2の画像形成処理を実行可能な画像形成部と、
    前記第1の画像形成処理の処理数と前記第2の画像形成処理の処理数を取得する手段と、
    前記第1の画像形成処理の特定期間における処理数と前記第1の画像形成処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて第1の稼働率を取得し、前記第2の画像形成処理の前記特定期間における処理数と前記第2の画像形成処理のあらかじめ定められた処理数に基づいて第2の稼働率を取得する手段と、
    を有することを特徴とする情報処理システム。
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