JP2022080048A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技興趣を向上させることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】当否判定が実行されると図柄変動と、対応する変動演出を行う。当り当選(大当り当選)が発生すると当り遊技(大当り遊技)を実行し、特定時短当選が発生すると当り遊技(大当り遊技)を介さずに特定時短状態に移行する。変動演出が終了する前において当否判定の判定結果が当り当選となる期待度を示唆する当り当選予告演出を行う。当り当選予告演出は少なくとも、図柄変動の変動時間が終了する所定時間よりも前に開始されるものであり、特定の当り当選予告(例えば、プレミアムな当り当選予告)が実行されたにも関わらず変動演出で当否判定の結果が当り当選である旨が報知されなかった場合は、特定時短当選となる可能性があることを示唆するものとなる。【選択図】図44
Description
本発明は遊技機に関し、特に「時短状態」に移行可能な弾球遊技機(パチンコ機)に関するものである。
遊技機の一例を示す弾球遊技機(パチンコ機)は、「閉鎖状態から開放状態に変化可能な開閉式の始動口」を含む1以上の始動口と、大入賞口とを遊技領域に備え、遊技球が始動口に入球することに基づいて当否判定(特別図柄に関する当否判定)を実行する。そして、この当否判定の判定結果が大当り(当り当選の一具体例を示す大当り当選)になることに基づいて、大入賞口を開放させる大当り遊技(当り遊技の一具体例を示す大当り遊技)を実行する。
この種の遊技機として、所定の移行条件が成立すると、開閉式の始動口の開放時間を延長する開放延長制御等の時短制御を行うことにより、当否判定の実行頻度が高められた時短状態に移行可能なものが従来から知られている(特許文献1を参照)。
また、通常、遊技機では特別図柄に関する当否判定の判定結果を報知するための手段として、当該当否判定の判定結果を、図柄(特別図柄)の変動表示を所定時間に亘って実行した後に報知する図柄表示装置の他に演出手段を備える。そして、この演出手段によって「図柄の変動表示に対応する変動演出」が実行される。
この種の遊技機として、所定の移行条件が成立すると、開閉式の始動口の開放時間を延長する開放延長制御等の時短制御を行うことにより、当否判定の実行頻度が高められた時短状態に移行可能なものが従来から知られている(特許文献1を参照)。
また、通常、遊技機では特別図柄に関する当否判定の判定結果を報知するための手段として、当該当否判定の判定結果を、図柄(特別図柄)の変動表示を所定時間に亘って実行した後に報知する図柄表示装置の他に演出手段を備える。そして、この演出手段によって「図柄の変動表示に対応する変動演出」が実行される。
ここで、時短状態に移行可能な遊技機において、変動演出に伴い、斬新で意外性のある演出(予告演出)を実行し、遊技興趣を十分に高めることが好ましい。
本発明は上記観点に鑑みてなされたものであり、遊技興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、
始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
該当否判定を行うことに基づき決定される変動時間に亘って、図柄変動を実行した後、前記当否判定の結果を確定表示する図柄表示手段と、
前記当否判定の判定結果が当り当選となることに基づいて当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記始動口への入球可能性を向上させる時短状態に移行させる時短状態移行手段と、
前記図柄変動に対応して変動演出を行う変動演出実行手段と、
前記変動演出が終了する前において前記当否判定の判定結果が当り当選となる期待度を示唆する当り当選予告演出を行う当り当選予告演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記当否判定の判定結果が特定時短当選となることに基づいて、前記当り遊技を介することなく移行する特定時短状態を前記時短状態として少なくとも備え、
前記当り当選予告演出は少なくとも、前記変動時間が終了する所定時間よりも前に開始されるものであり、
特定の当り当選予告が実行されたにも関わらず前記変動演出で前記当否判定の結果が当り当選である旨が報知されなかった場合は、前記当否判定で特定当選となる可能性があることを示唆するものとなることを特徴とする。
始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
該当否判定を行うことに基づき決定される変動時間に亘って、図柄変動を実行した後、前記当否判定の結果を確定表示する図柄表示手段と、
前記当否判定の判定結果が当り当選となることに基づいて当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記始動口への入球可能性を向上させる時短状態に移行させる時短状態移行手段と、
前記図柄変動に対応して変動演出を行う変動演出実行手段と、
前記変動演出が終了する前において前記当否判定の判定結果が当り当選となる期待度を示唆する当り当選予告演出を行う当り当選予告演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記当否判定の判定結果が特定時短当選となることに基づいて、前記当り遊技を介することなく移行する特定時短状態を前記時短状態として少なくとも備え、
前記当り当選予告演出は少なくとも、前記変動時間が終了する所定時間よりも前に開始されるものであり、
特定の当り当選予告が実行されたにも関わらず前記変動演出で前記当否判定の結果が当り当選である旨が報知されなかった場合は、前記当否判定で特定当選となる可能性があることを示唆するものとなることを特徴とする。
本発明の遊技機によると、特定の当り当選予告演出が出現したにも係わらず、当該当否判定の結果が外れとなった場合に、当該外れが特定時短当選を発生する可能性を生じさせる。
このため、遊技者は、当否判定の結果が当り当選できなくても、落胆度合いを低減することができ、遊技興趣を維持し、高めることができる。
このため、遊技者は、当否判定の結果が当り当選できなくても、落胆度合いを低減することができ、遊技興趣を維持し、高めることができる。
ここで、遊技機においては、可変式の始動口は、遊技球の入球が困難な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に所定の開放時間に亘って変化可能である。そして、遊技状態が非時短状態である場合、可変式の始動口の開放状態となる頻度が通常の頻度とされ、可変式の始動口への遊技球の入球可能性が通常の可能性となる。これに対して、遊技状態が時短状態である場合、可変式の始動口の開放状態となる頻度が高い頻度とされ、可変式の始動口への遊技球の入球可能性が、非時短状態よりも向上する。
また、可変式の始動口への入球可能性の向上した状態として、可変式の始動口の開放時間を延長する開放延長状態(可変式の始動口が開放状態となる回数を多くして、開放時間を延長する開放延長状態も含む)を例示できる。
ここで、本発明の遊技機は、例えば、
作動検出部(例えば、普通図柄作動ゲート)が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行う普通図柄当否判定手段を備え、
可変式の始動口は、前記普通図柄に関する当否判定の判定結果が当りになることに基づき、遊技球が入球困難な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球の入球可能性が高い開放状態に変化可能である。
また、本発明の遊技機においては、始動口として、上記可変式の始動口(後述する第2始動口)のみを備えてもよいし、上記可変式の始動口の他に、遊技球の入球可能性が変化しない始動口(後述する第1始動口)を備えてもよい。
作動検出部(例えば、普通図柄作動ゲート)が遊技球を検出することに基づいて普通図柄に関する当否判定を行う普通図柄当否判定手段を備え、
可変式の始動口は、前記普通図柄に関する当否判定の判定結果が当りになることに基づき、遊技球が入球困難な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球の入球可能性が高い開放状態に変化可能である。
また、本発明の遊技機においては、始動口として、上記可変式の始動口(後述する第2始動口)のみを備えてもよいし、上記可変式の始動口の他に、遊技球の入球可能性が変化しない始動口(後述する第1始動口)を備えてもよい。
また、本発明の遊技機は、時短状態として特定時短状態以外の時短状態を備えてもよい。つまり、特定時短状態の他に、(a)当り遊技(但し、当り遊技として大当り遊技及び小当り遊技を備える場合も、大当り遊技のみを備える場合も、大当り遊技に限る)を介して移行する時短状態(以下、a時短状態(若しくは、大当り時短状態)という)と、(b)所定の計数手段が計数する計数値が、所定回数を示す値に到達することに基づいて当り遊技(但し、当り遊技として大当り遊技及び小当り遊技を備える場合も、大当り遊技のみを備える場合も、大当り遊技限る)を介することなく移行する時短状態(以下、b時短状態(若しくは到達時短状態)という)」とのうちの少なくとも一方を備えてよい。なお、a時短状態(大当り時短状態)と、b時短状態(到達時短状態)の詳細に関しては、後述する。
なお、時短状態(特定時短状態、大当り時短状態、到達時短状態)の時短制御の態様(時短性能)を、本発明の(a)入球可能性向上制御、(b)変動短縮制御以外、の制御によって特定することもできる。
例えば、(c)特別図柄の停止時間を短縮化する停止時間制御、(b)普通図柄(後述する)の変動時間及び停止時間の少なくとも一方を短縮化する短縮化制御、(d)普通図柄に関する当否判定の当り確率を向上させる当り確率向上制御によって特定したり、或いは、(a)~(d)に示す制御を2種以上組み合わせたもの(但し、(a)及び(b)の少なくとも一方を含む組み合わせであるもの)によって特定したりするものを例示することもできる。
また、本発明の遊技機において、当否判定の結果が当り当選になることに基づいて、所定の入賞装置(例えば、大入賞装置)を所定態様で開閉し、当該入賞装置に遊技球が入球する可能性を生じさせる遊技(つまり、当り遊技)を行うが、当否判定の結果が特定時短当選になることに基づいて、当り遊技を行うことはない。
更に、当り遊技としては、例えば、(e)所定量の賞球上の利益を得る可能性がある大当り遊技と、(f)この大当り遊技よりも少ない賞球上の利益を得る可能性がある小当り遊技と、のうちの少なくとも一方を例示できる。また、当り当選とは、(g)当否判定の結果が当りとなる態様(外れとならない態様)として大当りのみを備える遊技機では、当否判定の結果が大当り当選(大当りであること)を差し、(h)当否判定の結果が当りとなる態様として大当り及び小当りを備える遊技機では、大当り当選(大当りであること)と、小当り当選(小当りであること)とを指す。
例えば、(c)特別図柄の停止時間を短縮化する停止時間制御、(b)普通図柄(後述する)の変動時間及び停止時間の少なくとも一方を短縮化する短縮化制御、(d)普通図柄に関する当否判定の当り確率を向上させる当り確率向上制御によって特定したり、或いは、(a)~(d)に示す制御を2種以上組み合わせたもの(但し、(a)及び(b)の少なくとも一方を含む組み合わせであるもの)によって特定したりするものを例示することもできる。
また、本発明の遊技機において、当否判定の結果が当り当選になることに基づいて、所定の入賞装置(例えば、大入賞装置)を所定態様で開閉し、当該入賞装置に遊技球が入球する可能性を生じさせる遊技(つまり、当り遊技)を行うが、当否判定の結果が特定時短当選になることに基づいて、当り遊技を行うことはない。
更に、当り遊技としては、例えば、(e)所定量の賞球上の利益を得る可能性がある大当り遊技と、(f)この大当り遊技よりも少ない賞球上の利益を得る可能性がある小当り遊技と、のうちの少なくとも一方を例示できる。また、当り当選とは、(g)当否判定の結果が当りとなる態様(外れとならない態様)として大当りのみを備える遊技機では、当否判定の結果が大当り当選(大当りであること)を差し、(h)当否判定の結果が当りとなる態様として大当り及び小当りを備える遊技機では、大当り当選(大当りであること)と、小当り当選(小当りであること)とを指す。
以上のように、本発明の遊技機によると、遊技興趣を高めることができる。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(1)実施例1
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
また、前枠52は、左側上下のヒンジ(図示を省略)を支点に内枠70に対して開閉可能に構成されている。そして、外枠51に対して内枠70を閉鎖し、前枠52が内枠70に対して閉鎖した状態となると、遊技を実行可能な状態となる。また、前枠52を左側上下のヒンジ(図示を省略)を支点に内枠70に対して開放すると、遊技盤1の前面1aが開放され、パチンコホールの店員等が、当該前面1aに対して発生した不具合を解消する作業(遊技盤1における球詰まりの解消作業等)を施すことができる。なお、以下の説明において、前枠52をガラス枠と称することもある。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカ66により出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機50の遊技盤1の正面図である。
この遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5を境に第1遊技領域部3Lと第2遊技領域部3Rとに分けられている。
センターケース5の左側が第1遊技領域部(以下、左打ち領域という)3L、右側が第2遊技領域部(以下、右打ち領域という)3Rとなり、遊技球の発射威力を所定力以上で図に示したT部まで到達した遊技球は誘導路3pを転動し、右打ち領域3Rに至り、右打ち領域3Rを流下する。一方、遊技球の発射威力を所定未満で、T部に到達しない遊技球が左打ち領域3L(センターケース5の左側)を流下することになる。なお、遊技領域3(左打ち領域3L、右打ち領域3R)には多数の遊技釘が植設されている(図示を省略)。
この遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が、ほぼ中央部に配置されたセンターケース5を境に第1遊技領域部3Lと第2遊技領域部3Rとに分けられている。
センターケース5の左側が第1遊技領域部(以下、左打ち領域という)3L、右側が第2遊技領域部(以下、右打ち領域という)3Rとなり、遊技球の発射威力を所定力以上で図に示したT部まで到達した遊技球は誘導路3pを転動し、右打ち領域3Rに至り、右打ち領域3Rを流下する。一方、遊技球の発射威力を所定未満で、T部に到達しない遊技球が左打ち領域3L(センターケース5の左側)を流下することになる。なお、遊技領域3(左打ち領域3L、右打ち領域3R)には多数の遊技釘が植設されている(図示を省略)。
センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6の画面6aを臨ませる窓等を備えている。センターケース5の下には、第1始動口11が配置されている。また、第1始動口11の左方には、4個の普通入賞口13が設けられている。なお、この普通入賞口13は、入球率が変化しない常時入球が可能な普通入賞口である。
センターケース5の右側の右打ち領域3Rには、普通図柄作動ゲート17が配置されている。
そして、右打ち領域3Rにおいて普通図柄作動ゲート17の下には普通電動役物12Aが配置されている。また、普通電動役物12Aの内部には第2始動口12が設けられ、普通電動役物12Aの内部に入球した遊技球が第2始動口12に入球可能とさせている。
そして、右打ち領域3Rにおいて普通図柄作動ゲート17の下には普通電動役物12Aが配置されている。また、普通電動役物12Aの内部には第2始動口12が設けられ、普通電動役物12Aの内部に入球した遊技球が第2始動口12に入球可能とさせている。
普通電動役物12Aには、その開閉を行うための左右一対の翼片12tを備え、この一対の翼片12tは、下端側の支点を基準に回動可能とされ、当該一対の翼片12tの上端部の間隔を狭くして、普通電動役物12Aを閉鎖状態とする。
そして、普通電動役物12Aが閉鎖状態となると、一対の翼片12tの上端部間には、ほぼ1球の遊技球の通過を許容する間隔が形成されるが、当該上端部で構成される隙間の真上には、遊技球の通過を禁止する障害部材12sが設けられている。このため、普通電動役物12Aが開放状態であると、右打ち領域3Rを流下した遊技球は普通電動役物12Aに入球し、第2始動口12に入球する可能性があるが、普通電動役物12Aが閉鎖状態であると、普通電動役物12A(第2始動口12)に遊技球が入球することが不可能となっている。但し、一対の翼片12tの上部から障害部材12sを排除等し、普通電動役物12Aが閉鎖状態であっても普通電動役物12A(第2始動口12)に遊技球が入球可能であってもよい。
そして、普通電動役物12Aが閉鎖状態となると、一対の翼片12tの上端部間には、ほぼ1球の遊技球の通過を許容する間隔が形成されるが、当該上端部で構成される隙間の真上には、遊技球の通過を禁止する障害部材12sが設けられている。このため、普通電動役物12Aが開放状態であると、右打ち領域3Rを流下した遊技球は普通電動役物12Aに入球し、第2始動口12に入球する可能性があるが、普通電動役物12Aが閉鎖状態であると、普通電動役物12A(第2始動口12)に遊技球が入球することが不可能となっている。但し、一対の翼片12tの上部から障害部材12sを排除等し、普通電動役物12Aが閉鎖状態であっても普通電動役物12A(第2始動口12)に遊技球が入球可能であってもよい。
また、一対の翼片12tの上端部の間隔を広げると普通電動役物12Aが開放状態となる。つまり、普通電動役物12Aが開放状態となると、一対の翼片12tが正面視で略逆ハの状態となり、当該上端部の間隔が遊技球の直径複数個分に広がり、各翼片12tの上端部と障害部材12sとの間隔が遊技球の直径を超える幅となる。しかも、一対の翼片12tの左右に対向する面が、第2始動口12の上部周辺に到達した遊技球を第2始動口12の内部に案内する案内面を構成する。このため、普通電動役物12Aが開放状態となると、普通電動役物12A(一対の翼片12tの上端部)の上部周辺に流下する遊技球は第2始動口12に入球し易くなる。
また、普通電動役物12A(第2始動口12)の左下には大入賞口14が配置され、センターケース5の直下であって、大入賞口14の左側には第1始動口(第1始動入賞装置)11が配置されている。
第1始動口11は、植設された遊技釘(図示を省略)及び遊技領域3の略中央部に大型サイズで配置されたセンターケース5により、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。これにより、第1始動口11には、専ら左打ち領域3Lを流下した遊技球が入球可能となっている。換言すると、第1始動口11には、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球する可能性が低くなっている。
第1始動口11は、植設された遊技釘(図示を省略)及び遊技領域3の略中央部に大型サイズで配置されたセンターケース5により、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球困難な構成となっている。これにより、第1始動口11には、専ら左打ち領域3Lを流下した遊技球が入球可能となっている。換言すると、第1始動口11には、右打ち領域3Rを流下した遊技球が入球する可能性が低くなっている。
右打ち領域3Rの下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7、普通図柄保留数表示装置8と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9、7セグメント表示装置からなる第2特別図柄表示装置10と、複数個のLEDからなる第1特別図柄保留数表示装置18、複数個のLEDからなる第2特別図柄保留数表示装置19とが配置されている。この位置に配置した各種表示装置の表示内容を遊技者が確実に認識することは困難となり、遊技中の遊技者は演出図柄表示装置6の表示内容に注目して遊技を行うことになる。
上記のように遊技盤1を構成することによって、左打ち領域3Lに遊技球を流下した遊技球が専ら第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図4参照)が遊技球を検出)することに基づいて、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄(以下、第1特図とも記載)が変動を開始し、所定時間後に停止する。
右打ち領域3Rに遊技球を流下させると、普通図柄作動ゲート17に遊技球が入球(普通図柄作動スイッチ17a(図4参照)が遊技球を検出)することに基づいて、普通図柄表示装置7で普通図柄(以下、普図とも記載)が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様(当り、外れの各態様)に応じて、後述する普通電役ソレノイド12b(図4参照)を駆動させる。つまり、普通図柄表示装置7に普図の当り態様(当り図柄)が停止表示され、普通電役ソレノイド12bが駆動すると、ほぼ同期して第2始動口(普通電動役物12A)の翼片12tが開放して、第2始動口12への入球(第2始動口スイッチ12a(図4参照)の検出)が可能となるように構成されている。第2始動口12に遊技球が入球(第2特図始動スイッチ12a(図4参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄(以下、第2特図とも記載)が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、演出図柄表示装置6において各々の特別図柄(以降、特図ともいう)の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、同時に変動することはなく、第1始動口11と第2始動口12への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動(当否判定)を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し、且つ、第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動(当否判定)を開始する。この点に関しては後述する。
但し、本実施例と異なり、第1始動口11と第2始動口12への入球順に第1特別図柄と第2特別図柄を変動させたり、第1特別図柄と第2特別図柄を同時に変動させたりしてもよい。
但し、本実施例と異なり、第1始動口11と第2始動口12への入球順に第1特別図柄と第2特別図柄を変動させたり、第1特別図柄と第2特別図柄を同時に変動させたりしてもよい。
第1特別図柄及び第2特別図柄の確定表示した態様に応じて、後述する大入賞口ソレノイド14b(図4参照)が駆動する。大入賞口ソレノイド14bが駆動すると、ほぼ同期して大入賞口14の扉部材14tが開放し、大入賞口14への遊技球の入球(カウントスイッチ14a(図4参照)が遊技球を検出)が可能となるように構成されている。
つまり、大入賞口14の下端側には扉部材(開閉部材)14tが傾動可能に支持されており、非特別遊技状態(大当り遊技や後述する小当り遊技が実行されないとき)には、大入賞口14は扉部材14tによって閉鎖された状態となり、遊技球を入球させることができない。一方、特別遊技状態(大当り遊技等)には、扉部材14tが傾動し(遊技盤1と対面する遊技者方向に傾動し)、大入賞口14が開放された状態となり、遊技球を入球させることができる。
つまり、大入賞口14の下端側には扉部材(開閉部材)14tが傾動可能に支持されており、非特別遊技状態(大当り遊技や後述する小当り遊技が実行されないとき)には、大入賞口14は扉部材14tによって閉鎖された状態となり、遊技球を入球させることができない。一方、特別遊技状態(大当り遊技等)には、扉部材14tが傾動し(遊技盤1と対面する遊技者方向に傾動し)、大入賞口14が開放された状態となり、遊技球を入球させることができる。
以上のように、普通図柄作動ゲート17、第2始動口12、及び大入賞口14は、右打ち領域3R(センターケース5の右側)に配置されているため、特別遊技状態(大当り遊技状態等)及び時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)に移行した場合は、発射した遊技球の全てが右打ち領域3Rに到達するように発射ハンドル64を調整(遊技球の発射威力を所定力以上に調整)することになる。一方、第1始動口11は、センターケース5の略直下に配置されていると共に、非開放延長状態(非時短状態)には、普通電動役物12A(第2始動口12)が開放状態となる頻度が低い(時短状態よりも遙かに低い)ため、発射した遊技球の全てが左打ち領域3Lに到達するように発射ハンドル64を調整(遊技球の発射威力を所定力未満に調整)することになる。
本パチンコ機50において、時短状態(後述するa時短状態、b時短状態、c時短状態)では開放延長機能が作動するため(入球可能性向上制御を行うため)、当該時短状態を開放延長状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)ということがある。
但し、時短状態(後述するa時短状態、b時短状態、c時短状態)において、可変式の始動口(第2始動口12)の開放延長機能と、特別図柄の変動短縮機能とのうち、開放延長機能を作動させずに変動短縮機能のみを作動させてもよいし変動短縮機能を作動させずに開放延長機能のみを作動させてもよい。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘(図示を省略)が植設されており、盤面最下部にはアウト口2dが設けられている。
パチンコ機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
パチンコ機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
また、主制御装置80には、ガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36から検出信号が入力される。また、外枠51に対して内枠70が閉鎖状態になると内枠スイッチ36(図4を参照)がON状態となり、外枠51に対して内枠70が開放状態になると内枠スイッチ36がOFF状態となる。更に、ガラス枠開放スイッチ35を内枠70の裏面側に設けることができる。
パチンコ機50の裏側の主制御装置80には、性能表示装置48と、設定キーSW47と、RAMクリアスイッチ46を備える。
RAMクリアスイッチ46は、該RAMクリアスイッチ46を押下しつつ、電源スイッチ86をONして電源投入することで、RAMクリアを実行するためのスイッチである。また、RAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。
ここで、本実施例のパチンコ機50において、大当り判定確率(大当り当選となる確率)の設定変更機能を備えてもよい。例えば、設定値1~6の6種類(種別)のうち何れかの設定値を設定可能な場合には、各設定値1~6に対応して異なる大当り判定確率が段階的に設けられている。この場合、設定値1に対応する大当り当選確率(1/300)、設定値2(1/290)、設定値3(1/280)、設定値4(1/270)、設定値5(1/260)、設定値6(1/250)の順に高くなっている。
RAMクリアスイッチ46は、該RAMクリアスイッチ46を押下しつつ、電源スイッチ86をONして電源投入することで、RAMクリアを実行するためのスイッチである。また、RAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。
ここで、本実施例のパチンコ機50において、大当り判定確率(大当り当選となる確率)の設定変更機能を備えてもよい。例えば、設定値1~6の6種類(種別)のうち何れかの設定値を設定可能な場合には、各設定値1~6に対応して異なる大当り判定確率が段階的に設けられている。この場合、設定値1に対応する大当り当選確率(1/300)、設定値2(1/290)、設定値3(1/280)、設定値4(1/270)、設定値5(1/260)、設定値6(1/250)の順に高くなっている。
本実施例のパチンコ機50では、管理者(パチンコホールの店員等)が、設定キーSW47を設定スイッチ(鍵穴)に挿入して、設定キーSW47の操作位置を、初期位置を基準として所定方向(例えば、右回転方向)に回転させて、設定スイッチをONにする。この状態で、RAMクリアスイッチ46を押圧操作したまま、パチンコ機50に電源を投入すると、パチンコ機50のモードは設定変更モードとなる。
この設定変更モードで、管理者(パチンコホールの店員等)が、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作することで、設定値を変更することができる。つまり、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作する毎に、設定値が設定値1~設定値6、更に、設定値1…の順に変更される。
その際、性能表示装置48に設定値の変更に伴い、その時点の設定値を示す数値が表示される。
この設定変更モードで、管理者(パチンコホールの店員等)が、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作することで、設定値を変更することができる。つまり、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作する毎に、設定値が設定値1~設定値6、更に、設定値1…の順に変更される。
その際、性能表示装置48に設定値の変更に伴い、その時点の設定値を示す数値が表示される。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因して、ROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置80は各種の乱数を抽出(生成)する乱数カウンタ等も備えている。
また、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
また、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、一般入賞口13に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ13a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普通図柄保留表示装置8の点灯を制御する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普通図柄保留表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで普通電動役物(第2始動口12)の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
パチンコ機50は、RAMクリアスイッチ(SW)46(図例では主制御装置80に配置されている)を押した状態で電源を投入すると、RAMの領域のうちの一部を除いた領域がクリアとなると共に、RAMの初期設定が行われることになる。
また、本実施例では、段階設定値(所謂、設定1~設定6を示す値)に関しても、RAMクリアによって消去されないよう構成されている。具体的には、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
前述のように、パチンコ機50は、主制御装置80に、RAMに記憶された情報を消去するためにRAMクリアSW46が設けられている。RAMクリアSW46は払出制御装置81や電源基板85(図3参照)に設ける構成としてもよい。また、性能表示装置48は主制御装置80に設けられ、主制御装置80によって制御される。また、本実施例では、主制御装置80に、上述したように設定変更や設定確認の際に用いる、設定キーSW47を備える。
また、本実施例では、段階設定値(所謂、設定1~設定6を示す値)に関しても、RAMクリアによって消去されないよう構成されている。具体的には、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
前述のように、パチンコ機50は、主制御装置80に、RAMに記憶された情報を消去するためにRAMクリアSW46が設けられている。RAMクリアSW46は払出制御装置81や電源基板85(図3参照)に設ける構成としてもよい。また、性能表示装置48は主制御装置80に設けられ、主制御装置80によって制御される。また、本実施例では、主制御装置80に、上述したように設定変更や設定確認の際に用いる、設定キーSW47を備える。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部(図4において音声制御部83aと表記)は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御、つまり、音量の制御や、音声の種類(例えば、報知音の種類等、設定示唆音の制御)等を行う。また、ランプ制御装置としての機能部(図4においてランプ制御部83bと表記)は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
そして、音声制御装置としての機能部(図4において音声制御部83aと表記)は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御、つまり、音量の制御や、音声の種類(例えば、報知音の種類等、設定示唆音の制御)等を行う。また、ランプ制御装置としての機能部(図4においてランプ制御部83bと表記)は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
なお、電源基板85(図3を参照)は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板85に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源基板85は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
次に、図5~図9を用いて、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様について説明する。
本実施例のパチンコ機50は、所謂「時短機」であり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率を通常よりも高確率とする高確率状態を備えていない。つまり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率が変動することはなく、常時、通常の確率で行う。但し、本実施例のパチンコ機50が当該高確率状態を備えていてもよい。
パチンコ機50は、第1始動口11への入球に起因して第1特別図柄の当否判定(以下、第1当否判定という)が実行される。また、第2始動口12への入球に起因して第2特別図柄の当否判定(以下、第2当否判定という)が実行される。
本実施例のパチンコ機50は、所謂「時短機」であり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率を通常よりも高確率とする高確率状態を備えていない。つまり、特別図柄の当否判定で大当りと判定する確率が変動することはなく、常時、通常の確率で行う。但し、本実施例のパチンコ機50が当該高確率状態を備えていてもよい。
パチンコ機50は、第1始動口11への入球に起因して第1特別図柄の当否判定(以下、第1当否判定という)が実行される。また、第2始動口12への入球に起因して第2特別図柄の当否判定(以下、第2当否判定という)が実行される。
第1当否判定が実行されると、第1特別図柄の停止図柄(大当り図柄若しくは外れ図柄)と、変動パターン(第1特別図柄が変動表示する時間を特定する変動パターン)が乱数抽選で決定され、決定された変動時間に基づいて第1特別図柄表示装置9及び演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1特別図柄の変動時間を経過して、第1特別図柄表示装置9で第1特別図柄の停止図柄(確定図柄)が表示され、演出図柄表示装置6に第1特別図柄に対応する演出図柄が停止表示(確定表示)され、第1当否判定の結果を報知される。
また、第2当否判定が実行されると、第2特別図柄の停止図柄(大当り図柄若しくは外れ図柄)と、変動パターン(第2特別図柄が変動表示する時間を特定する変動パターン)が乱数抽選で決定され、決定された変動時間に基づいて第2特別図柄表示装置10及び演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第2特別図柄の変動時間を経過して、第2特別図柄表示装置10で第2特別図柄の停止図柄(確定図柄)が表示され、演出図柄表示装置6に第2特別図柄に対応する演出図柄が停止表示(確定表示)され、第2当否判定の結果を報知される。
第1特別図柄の当否判定(第1当否判定)又は第2特別図柄の当否判定(第2当否判定)の結果が大当りとなると、所定時間に亘り、特別図柄の変動表示を行った後、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が大当り図柄(特図1_大当り図柄1、特図1_大当り図柄2、特図2_大当り図柄1若しくは特図2_大当り図柄2)で確定表示される。これにより、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大入賞口14が所定の態様で開放される大当り遊技が実行される。
本実施例のパチンコ機50では、第1当否判定の結果が大当りとなる場合、図5(a)に示すように、停止図柄(確定表示される大当り図柄)が、「特図1_大当り図柄1(4R通常大当り図柄)」とされる場合を「40%」の割合で生じ、「特図1_大当り図柄2(6R通常大当り図柄)」とされる場合を「60%」の割合で生ずる。
また、図5(b)に示すように、第2当否判定の結果が大当りとなる場合、「特図2_大当り図柄1(8R通常大当り図柄)」とされる場合を「40%」の割合で生じ、「特図2_大当り図柄2(10R通常大当り図柄)」とされる場合を「60%」の割合で生ずる。
また、図5(b)に示すように、第2当否判定の結果が大当りとなる場合、「特図2_大当り図柄1(8R通常大当り図柄)」とされる場合を「40%」の割合で生じ、「特図2_大当り図柄2(10R通常大当り図柄)」とされる場合を「60%」の割合で生ずる。
そして、何れの大当り図柄も、所謂「通常大当り図柄(たとえ確定表示されても大当り確率を向上させない大当り図柄)」である。
つまり、停止表示(確定表示)されると、通常大当りを発生し、対応する大当り遊技(4R大当り遊技、6R大当り遊技、8R大当り遊技若しくは10R大当り遊技)を実行した後、パチンコ機50の遊技状態が、通常確率状態且つ時短状態(以下、「通常確率・時短状態」と表記することがある)に移行する(図9(a)参照)。この通常確率・時短状態がa時短状態である。
つまり、停止表示(確定表示)されると、通常大当りを発生し、対応する大当り遊技(4R大当り遊技、6R大当り遊技、8R大当り遊技若しくは10R大当り遊技)を実行した後、パチンコ機50の遊技状態が、通常確率状態且つ時短状態(以下、「通常確率・時短状態」と表記することがある)に移行する(図9(a)参照)。この通常確率・時短状態がa時短状態である。
なお、本実施例では、何れの大当り図柄が停止表示(確定表示)されることに基づいても、通常確率・時短状態(a時短状態)に移行することとするが、何れかの大当り図柄が停止表示(確定表示)されることに基づいて、通常確率・時短状態(a時短状態)に移行しないこととしてもよい。例えば、第1当否判定の結果が大当りとなることに基づいて実行される大当り遊技終了後においては、通常確率状態且つ非時短状態(以下、「通常確率・非時短状態」と表記することがある)となってもよいし、第2当否判定の結果が大当りとなることに基づいて実行される大当り遊技終了後に比べ、通常確率・時短状態(a時短状態)に移行する割合を低くしてもよい。
第1特別図柄の当否判定(第1当否判定)の結果が大当りとなることに基づいて実行される大当り遊技を実行した後、通常確率・開放延長状態(a時短状態)になる場合には、大当り遊技後に実行される「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の実行回数が「100回」となるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する(図9(a))。そして、この通常確率・開放延長状態(a時短状態)を終了すると、遊技状態は通常確率且つ非開放延長状態(以下、通常確率・非開放延長状態という)になる。ここで、a時短状態を維持しつつ実行可能な当否判定の回数(100回)をa時短状態の時短回数という。
また、第2特別図柄の当否判定(第1当否判定)の結果が大当りとなることに基づいて実行される大当り遊技を実行した後、通常確率・開放延長状態(a時短状態)になる場合には、大当り遊技後に実行される「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の実行回数が「100回」となるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。そして、この通常確率・開放延長状態(a時短状態)を終了すると、遊技状態は通常確率且つ非開放延長状態(以下、通常確率・非開放延長状態という)になる。
なお、以下の説明において当否判定の結果が大当りとなり、大当り遊技を実行した後に移行する時短状態(a時短状態)をその移行原因に基づいて、「大当り時短状態」と称することがある。
なお、以下の説明において当否判定の結果が大当りとなり、大当り遊技を実行した後に移行する時短状態(a時短状態)をその移行原因に基づいて、「大当り時短状態」と称することがある。
また、この時短状態(a時短状態)は、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする変動時短機能が作動される状態(つまり、時短制御が行われた状態)であり、非時短状態とは開放延長機能及び変動時短機能が作動していない状態(つまり、時短制御が行われていない状態)である。
また、図5(c)に示すように、本パチンコ機50では、遊技状態が通常確率状態(非時短状態であるか、時短状態であるかを問わない)において、「特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)」の結果が大当りとなることなく実行される当該当否判定の回数が、「900回(規定到達回数)」に到達すると、遊技状態が通常確率・時短状態(以下、この時短状態をb時短状態と称することがある)に移行する(図9(b)を参照)。
つまり、通常確率状態で実行される当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の回数が規定到達回数に到達すると、大当り遊技を介することなく、通常確率・開放延長状態(b時短状態)に移行する。この通常確率・時短状態(b時短状態)は、当該通常確率・時短状態(b時短状態)に移行した後において実行される当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定」の回数が「900回」となるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。
以下の説明において、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の回数が規定到達回数に到達することで、移行する時短状態(b時短状態)をその移行原因に基づいて、「到達時短状態」と称することがある。
ここで、図5(d)に示すように、規定到達回数は、主制御装置80に搭載されたRAMを初期化する「ラムクリアの処理」若しくは「大当り発生後(大当り遊技実行後)」から起算した特別図柄の変動回数、つまり、通常確率状態で当否判定の結果が大当りを発生することなく実行した「特別図柄に関する当否判定」の回数である。
ここで、図5(d)に示すように、規定到達回数は、主制御装置80に搭載されたRAMを初期化する「ラムクリアの処理」若しくは「大当り発生後(大当り遊技実行後)」から起算した特別図柄の変動回数、つまり、通常確率状態で当否判定の結果が大当りを発生することなく実行した「特別図柄に関する当否判定」の回数である。
実施例では、規定到達回数は、大当り確率(1/300)の「逆数」を超える値(300を超える値)であれば特に問わない。つまり、通常確率状態で大当り確率の「逆数」を超える回数だけ、当否判定を行っても、大当りを発生させなかった場合は、所謂「嵌まった」ものとして、時短状態に移行させ、健全な遊技を継続する遊技者を救済するためである。より具体的には、大当り確率が「1/300」である場合、例えば、301回以上、特に、700回以上としたり、750~900回のうちの何れかの回数としたりすることができる。
本実施例では、「到達時短(b時短状態)」に移行すると、大当り時短(a時短状態)に比べて遙かに多い時短回数を得ることができる。ここで、b時短状態を維持しつつ実行可能な当否判定の回数(900回)をb時短状態の時短回数という。
但し、本実施例と異なり、大当り時短(a時短状態)に移行すると、「到達時短(b時短状態)」よりも多い時短回数が付与されることとしてもよい。
但し、本実施例と異なり、大当り時短(a時短状態)に移行すると、「到達時短(b時短状態)」よりも多い時短回数が付与されることとしてもよい。
到達時短状態(b時短状態)も、大当り時短(a時短状態)と同様に、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態である。
本実施例のパチンコ機50では、図6(a)に示すように、遊技状態が非時短状態である場合も、図6(b)に示すように、遊技状態が時短状態である場合、も、第1当否判定の結果が外れとなる場合、外れ図柄として「特図1_外れ図柄1」若しくは「特図1_外れ図柄2」が確定表示される。また、第1当否判定の結果が外れとなる場合、外れ図柄が「特図1_外れ図柄1」に設定される確率(乱数抽選で選択される確率)が「149/150」であり、「特図1_外れ図柄2」に設定される確率(乱数抽選で選択される確率)が「1/150」である。
ここで、「特図1_外れ図柄1」は非特定外れ図柄(非特定図柄)の具体例を構成し、「特図1_外れ図柄2」は、特定外れ図柄(特定図柄)の具体例を構成する。
ここで、「特図1_外れ図柄1」は非特定外れ図柄(非特定図柄)の具体例を構成し、「特図1_外れ図柄2」は、特定外れ図柄(特定図柄)の具体例を構成する。
そして、以下に示すように、所定条件の下(非時短状態で)、特定外れ図柄(特定図柄)が確定表示されると特定外れを発生する。ここで、特定外れを発生すること、つまり、所定条件の下(非時短状態で)、外れ図柄として特定外れ図柄が選択されることは「特定時短当選」することに相当する。
ここで、本実施例では、外れ図柄の一態様(特図1_外れ図柄2)で特定図柄を設定するが、本発明では、外れ図柄とは無関係に特定時短図柄を設定してもよい。例えば、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りでない場合、特定時短当選であるか否かを判定し、特定時短当選である場合には停止図柄として特定図柄が選択され、特定時短当選でない場合には停止図柄として非特定時短図柄が選択されることとしてもよい。
また、第2当否判定の結果が外れとなる場合、図6(c)に示すように、外れ図柄として「特図2_外れ図柄1」が確定表示される。なお、第2当否判定の結果が外れとなる場合、外れ図柄が「特図2_外れ図柄1」に設定される確率は「100%」であり、この「特図2_外れ図柄1」は非特定外れ図柄の具体例を構成する。
このように、本実施例では、第1特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄(特定の外れ図柄)を備えるが、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄(特定図柄)を備えない。但し、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄を備えてもよい。
このように、本実施例では、第1特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄(特定の外れ図柄)を備えるが、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄(特定図柄)を備えない。但し、第2特別図柄の外れ図柄の中に特定外れ図柄を備えてもよい。
遊技状態が非時短状態であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が停止表示(確定表示)されると特定外れを発生し(つまり、特定時短当選し)、図6(a)に示すように、大当り遊技を実行することなく(大当り遊技を介することなく)、パチンコ機50の遊技状態が、通常確率状態且つ時短状態(c時短状態)に移行する。この通常確率・時短状態(c時短状態)は、当該状態(c時短状態)に移行後、特別図柄に関する当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の実行回数が50回になるか、当該当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する(図9(c)を参照)。ここで、c時短状態を維持しつつ実行可能な当否判定の回数(50回)をc時短状態の時短回数という。
この特定外れ図柄(特定図柄)が確定表示されることに基づいて、大当り遊技を介することなく移行する「通常確率状態且つ時短状態」が、特定時短状態(c時短状態)である。なお、非特定外れ図柄が停止表示(確定表示)されても、時短状態移行の契機とならない。
そして、この通常確率・時短状態(c時短状態)を終了すると、遊技状態は通常確率且つ非時短状態(通常状態)になる。
そして、この通常確率・時短状態(c時短状態)を終了すると、遊技状態は通常確率且つ非時短状態(通常状態)になる。
この特定時短状態(c時短状態)も、大当り時短(a時短状態)と同様に、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態である。ここで、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示され、大当り遊技を実行することなく移行する時短状態(c時短状態)を「特定時短状態」と称し、作動契機が異なる他の時短状態(a時短状態及びb時短状態)と区別することがある。
一方、本実施例では、図6(b)に示すように、遊技状態が時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態の何れか)であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されても、特定外れとして扱われず、単なる外れとして扱われる。すなわち、遊技状態が時短状態であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されても、特定時短状態とはならない。
つまり、本実施例では、遊技状態が時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態の何れか)であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されたときに時短回数は、そのまま維持され、新たに50回加算されることはない。例えば、時短状態を維持しつつ実行可能な当否判定の回数(残り回数)が20回のとき、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が停止表示(確定表示)されても、時短回数が「20回+50回」とはならず、「20回」のまま維持される。
つまり、本実施例では、遊技状態が時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態の何れか)であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されたときに時短回数は、そのまま維持され、新たに50回加算されることはない。例えば、時短状態を維持しつつ実行可能な当否判定の回数(残り回数)が20回のとき、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が停止表示(確定表示)されても、時短回数が「20回+50回」とはならず、「20回」のまま維持される。
なお、遊技状態が時短状態であるときに(a時短状態、b時短状態若しくはc時短状態であるときに)、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)が確定表示されると、単なる外れとして扱わないこととしてもよい。例えば、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)であるとき、特定外れ図柄が確定表示された時に、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数と、特定外れ図柄が停止表示されることに付与される時短状態(特定時短状態)の時短回数を比較して、時短回数が残り回数よりも多い場合、残り回数をc時短状態への移行に伴い付与予定の時短回数(50回)で残り回数を更新することとしてもよい。
例えば、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数が「60回」の場合に特定外れ図柄が確定表示されても残り回数は維持され、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数が「20回」の場合に特定外れ図柄が確定表示されても残り回数が「50回」に更新されることとしてもよい。このようにすれば、特定外れ図柄が確定表示されても、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数が減少することがないため、遊技者に不利益を与えることはない。
但し、本実施例と異なり、遊技状態が時短状態であるときに、特定外れ図柄(特図1_外れ図柄2)自体が選択されることがなく、確定表示されないこととしてもよい。例えば、遊技状態が時短状態である場合、第1当否判定の結果が外れとなる場合、外れ図柄として「特図1_外れ図柄1」に設定される確率(乱数抽選で選択される確率)を「150/150」としてもよい。
ここで、図7を用いて、「時短状態移行契機発生時の遊技状態」と、「移行対象となる時短状態の種類」について説明する。
遊技状態が「通常確率・非時短状態(所謂通常状態)」、「a時短状態」、「b時短状態」、「c時短状態」の何れであっても、大当り図柄が確定表示されると、大当り遊技を介して「a時短状態」に移行することができる。
遊技状態が「通常確率・非時短状態(所謂通常状態)」、「a時短状態」、「b時短状態」、「c時短状態」の何れであっても、大当り図柄が確定表示されると、大当り遊技を介して「a時短状態」に移行することができる。
また、遊技状態が「通常確率・非時短状態(所謂通常状態)」、「a時短状態」、「c時短状態」であるとき、到達時短状態(b時短状態)の移行契機を生ずると、大当り遊技を介することなく到達時短状態(b時短状態)に移行することができる。なお、遊技状態が到達時短状態(b時短状態)であるとき、到達時短状態(b時短状態)の移行契機を生ずることは、非現実的であると考えられる。蓋し、大当り確率が「1/300」である状況で、900回に亘って当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとならず、到達時短状態(b時短状態)に移行し、この到達時短状態(b時短状態)で更に900回に亘って当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとならないこと、つまり、大当り確率が「1/300」で1800回に亘って大当りとならないこと、となる可能性が、かなり低い。
また、到達時短状態は大当り(大当り遊技)を介するまでに1回しか作動しないものとして設けることも考えられ、その場合、到達時短状態で900回に亘って当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとならず、到達時短状態終了後に再度900回に亘って当否判定(特別図柄に関する当否判定)を行っても到達時短状態に移行しない構成が考えられる。
更に、遊技状態が「通常確率・非時短状態(所謂通常状態)」であるとき、特定時短状態(c時短状態)の移行契機を生ずると、大当り遊技を介することなく特定時短状態(c時短状態)に移行することができる。これに対して、遊技状態が「a時短状態」、「b時短状態」であるとき、特定外れ図柄が確定表示されても、新たに「c時短状態」に移行するのではなく、継続する時短状態が維持される。
更に、遊技状態が「通常確率・非時短状態(所謂通常状態)」であるとき、特定時短状態(c時短状態)の移行契機を生ずると、大当り遊技を介することなく特定時短状態(c時短状態)に移行することができる。これに対して、遊技状態が「a時短状態」、「b時短状態」であるとき、特定外れ図柄が確定表示されても、新たに「c時短状態」に移行するのではなく、継続する時短状態が維持される。
なお、本実施例では、時短状態で特図1_外れ図柄2が確定表示されても、新たに特定時短状態(c時短状態)に移行することがないが、時短状態の最終変動(当該時短状態で変動表示を実行可能な最終変動、つまり、残り回数が1回で開始された変動)において、特図1_外れ図柄2(特定外れ図柄)が確定表示されると、c時短状態に移行することとしてもよい。
次に、図5を用いて、特別図柄に関する当否判定(第1当否判定、第2当否判定)の結果が大当りとなる場合に実行される大当り遊技の内容と、大当り遊技を実行した後に移行する遊技状態について説明する。
図5に示すように、第1当否判定の結果が大当りとなり、「特図1_大当り図柄1(4R通常大当り図柄)」が確定表示されると、4R通常大当りが発生し、「4R大当り遊技」を実行する。また、第1当否判定の結果が大当りとなり、「特図1_大当り図柄2(6R通常大当り図柄)」が確定表示されると、6R通常大当りが発生し、「6R大当り遊技」を実行する。
第2当否判定の結果が大当りとなり、「特図2_大当り図柄1(8R通常大当り図柄)」が確定表示されると、8R通常大当りが発生し、「8R大当り遊技」を実行する。また、第2当否判定の結果が大当りとなり、「特図2_大当り図柄2(10R通常大当り図柄)」が確定表示されると、10R通常大当りが発生し、「10R大当り遊技」を実行する。
ここで、「4R大当り遊技」では大入賞口14を開放するラウンド遊技(1ラウンド最大30秒の開放又は10カウント)を所定のインターバルを間に挟んで4回行い、「6R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで6回行う。また、「8R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで8回行い、「10R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで10回行う。
ここで、「4R大当り遊技」では大入賞口14を開放するラウンド遊技(1ラウンド最大30秒の開放又は10カウント)を所定のインターバルを間に挟んで4回行い、「6R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで6回行う。また、「8R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで8回行い、「10R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで10回行う。
また、図示を省略するが、第1始動口11及び第2始動口12への入球による賞球数は3個、その他入賞口13への入球による賞球数は10個となっている。このため、開放延長状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)にあるときには、右打ち領域3Rに向けて遊技球を発射すると、第2始動口12に入球が高頻度に入賞し、第2始動口12への入球に基づいて頻繁に賞球「3個」を獲得することで、所謂「球減り」を抑制することができる。
また、大入賞口14への入球による賞球数は10個となっている。更に、大入賞口14への規定入賞数は10個、普通電動役物(第2始動口12)への規定入賞数は9個となっている。
また、大入賞口14への入球による賞球数は10個となっている。更に、大入賞口14への規定入賞数は10個、普通電動役物(第2始動口12)への規定入賞数は9個となっている。
図8(a)に示すように、普通図柄の当選確率は、非時短状態(非開放延長状態)で「1/6」に設定され、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で「5/6」に設定されている。
普通電動役物(第2始動口12)の開放時間は、非時短状態において「0.3秒を1回」であり、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)において「2秒を1回」である。
普通図柄の変動時間は、非時短状態で平均5秒、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で平均1秒とされている。
普通電動役物(第2始動口12)の開放時間は、非時短状態において「0.3秒を1回」であり、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)において「2秒を1回」である。
普通図柄の変動時間は、非時短状態で平均5秒、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で平均1秒とされている。
なお、本実施例では、時短状態を複数種類(a時短状態、b時短状態、c時短状態)備えるが、本発明において、時短状態として特定時短状態(c時短状態)のみを備えてもよい。
また、本発明においては、本実施例に示すように、複数種類の時短状態を備える場合において、それらの時短性能が時短状態の種類を問わずに同一とされてもよいし、時短状態の種類に応じて異なってもよい。
また、本発明においては、本実施例に示すように、複数種類の時短状態を備える場合において、それらの時短性能が時短状態の種類を問わずに同一とされてもよいし、時短状態の種類に応じて異なってもよい。
ここで、時短性能は、例えば、(a)時短状態における可変式の始動口への入球可能性を向上させる入球可能性の向上度合い(可変式の始動口の開放時間の延長度合い)(b)時短状態における特別図柄の平均変動時間(時短状態における特別図柄の平均変動時間の短縮度合い)、(c)普通図柄の当選確率、(d)普通図柄の平均変動時間、によって特定される。そして、時短性能が異なる場合には、(a)~(d)のうちの何れかの性能評価項目が異なることになる。なお、(a)~(d)に示す何れの時短性能を具備しても、単位時間当りの当否判定(特別図柄の当否判定)の実行頻度が向上するため、当該時短性能を具備する状態を「時短状態」と称する。ここで、時短性能を具備する状態としては、(A)可変式の始動口への入球可能性が通常状態よりも向上した状態、(B)特別図柄の平均変動時間が通常状態よりも短縮化された状態、(C)普通図柄の当選確率が通常状態よりも高くされた状態、(D)普通図柄の平均変動時間が通常状態よりも短縮化された状態、或いは、(A)~(D)の少なくとも2個以上を備える状態を指す。
そして、時短性能が異なる場合には、(a)~(d)のうちの何れかの性能評価項目が異なることになる。
そして、時短性能が異なる場合には、(a)~(d)のうちの何れかの性能評価項目が異なることになる。
以上のような構成の下、本実施例のパチンコ機50では、遊技状態が非時短状態であるとき、先ず、遊技者は左打ち領域3Lを狙って遊技球を発射して(左打ちを行い)、第1始動口11への入球によって第1当否判定で大当りの発生を目指す。そして、大当りを発生させ、大当り遊技を実行した後は、大当り時短状態(a時短状態)に移行し、普通電動役物12A(第2始動口12)の開放時間が延長されるため、遊技球の発射態様を切り替えて(強くし)、右打ち領域3Rに向かって遊技球を発射する(右打ちで第2始動口12への入球を目指す)。
また、遊技状態が非時短状態であるか、時短状態であるかを問わず、大当りを発生することなく実行される当否判定(特別図柄に関する当否判定)を予め定めた規定到達回数(本実施例では「900回」)行うと、到達時短状態(b時短状態)に移行し、普通電動役物12A(第2始動口12)の開放時間が延長される。
更に、遊技状態が非時短状態である場合に特定外れ図柄が停止表示されると、大当り遊技を介さずに特定時短状態(c時短状態)に移行し、普通電動役物12A(第2始動口12)の開放時間が延長される。なお、時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で特定外れ図柄が確定表示されても、通常の外れ(非特定外れ)として扱われ、当該特定外れ図柄の確定表示に基づいて、特定時短状態に移行することはない。
また、本遊技機50では、通常、賞球量は、ラウンド遊技の回数に比例して多くなるため、本実施例のパチンコ機50では、第2当否判定の結果が大当りとなる場合の方が、第1当否判定の結果が大当りとなる場合よりも、多量の賞球を獲得できる可能性が高くなっている。
なお、本実施例では、第1当否判定の結果が大当りとなる場合と、第2当否判定の結果が大当りとなる場合と、で大当り遊技後に付与される特典に差異を設けていないが、本実施例と異なり、両者の場合に差異を設けてもよい。例えば、第2当否判定の結果が大当りとなる場合の方が第1当否判定の結果が大当りとなる場合よりも、大当り遊技後に付与される特典が多くされていてもよい。つまり、第2当否判定の結果が大当りとなる場合の方が第1当否判定の結果が大当りとなる場合よりも、大当り遊技後に移行する時短状態(a時短状態)の期間が長くされていてもよい。
更に、このように、第2当否判定の結果が大当りとなる場合と第1当否判定の結果が大当りとなる場合に利得の差異を設ける手法は、これに限定されず、例えば、大当り遊技後に付与される特典を同一とし、大当り遊技実行時の賞球量の多少によって利得の差異を設けてもよいし、逆に大当り遊技実行時の賞球量を同一とし、大当り遊技後に付与される特典の多少によって、遊技者に供与される利得に差異を設けてもよい。
以上のように、本パチンコ機50では、右打ち領域3Rに第2始動口12等が配置され、第2始動口12の入賞頻度が時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で向上するため、時短状態(大当り時短、到達時短、特定時短状態)では右打ち領域3Rへの遊技球の発射を誘発する構成となっている。
以上のように、本パチンコ機50では、右打ち領域3Rに第2始動口12等が配置され、第2始動口12の入賞頻度が時短状態(a時短状態、b時短状態、c時短状態)で向上するため、時短状態(大当り時短、到達時短、特定時短状態)では右打ち領域3Rへの遊技球の発射を誘発する構成となっている。
本パチンコ機50では、以下のように遊技が進行する。
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図10に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図10に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45),外れ図柄決定用乱数の更新(S46)を行うことで、各種乱数(数値データ)の更新を実行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45),外れ図柄決定用乱数の更新(S46)を行うことで、各種乱数(数値データ)の更新を実行する。
ここで、初期値乱数は、0~3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
また、大当り判定用乱数は、0~3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、本実施例のパチンコ機50では、大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775~778,1775~1778,2775~2779となる。なお、本実施例では特別図柄に関する当否判定において、大当り確率が変動しないが、大当り確率が変動する場合、通常確率から確率変動した確率変動モードにおいて、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数(例えば、130)となる。
更に、大当り図柄決定用乱数の値は、0~59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
また、大当り判定用乱数は、0~3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、本実施例のパチンコ機50では、大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775~778,1775~1778,2775~2779となる。なお、本実施例では特別図柄に関する当否判定において、大当り確率が変動しないが、大当り確率が変動する場合、通常確率から確率変動した確率変動モードにおいて、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数(例えば、130)となる。
更に、大当り図柄決定用乱数の値は、0~59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
当り決定用乱数は、0~996の範囲であり、乱数の大きさは997である。なお、当り決定用乱数は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
リーチ判定用乱数は、0~228の範囲であり、乱数の大きさは229である。
リーチ判定用乱数は、0~228の範囲であり、乱数の大きさは229である。
本実施例において、非時短状態(変動時間短縮機能未作動時)にリーチとなる値の数は、「始動口11に入球することに基づいて、特定外れ図柄に対応する外れ図柄決定用乱数を取得した場合」、つまり、「特定外れ(特定時短当選)を発生する場合」を除いて、21で、値は「0」~「20」であり、時短状態でリーチとなる値の数は5で、値は「0」~「4」である。
一方、始動口11に入球することに基づいて、「特定外れ図柄に対応する外れ図柄決定用乱数を取得した場合」には、当該始動口11に入球することに基づき取得したリーチ判定用乱数の値が何れであっても、リーチとなる値となる。つまり、本実施例においては、非時短状態で特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)を確定表示することに先だって、必ず、リーチを行うこととしているが、本発明においては、特定外れ図柄を確定表示することに先だって必ずしもリーチを行わなくてもよい。
なお、時短状態の種類に応じてリーチ出現率が異なる場合には、時短状態の種類によって、リーチとなる値の数が異なることとなる。
一方、始動口11に入球することに基づいて、「特定外れ図柄に対応する外れ図柄決定用乱数を取得した場合」には、当該始動口11に入球することに基づき取得したリーチ判定用乱数の値が何れであっても、リーチとなる値となる。つまり、本実施例においては、非時短状態で特定外れ図柄(「特図1_外れ図柄2」)を確定表示することに先だって、必ず、リーチを行うこととしているが、本発明においては、特定外れ図柄を確定表示することに先だって必ずしもリーチを行わなくてもよい。
なお、時短状態の種類に応じてリーチ出現率が異なる場合には、時短状態の種類によって、リーチとなる値の数が異なることとなる。
また、変動パターン決定用乱数1の値は、0~1020の範囲であり、乱数の大きさは1021である。
更に、変動パターン決定用乱数2の値は、0~600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
更に、変動パターン決定用乱数2の値は、0~600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
ここで、本実施例では、2種の変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1、2)を備え、始動口11,12に遊技球が入球したとき、両変動パターン決定用乱数を同時に取得する。そして、各変動パターン決定用乱数の更新周期が異なるため、始動口11,12に遊技球が入球したとき、取得する各変動パターン決定用乱数の組み合わせ(以下、「乱数組み合わせ」という)は、計「1021」×「601」通り(613621通り)となる。
一方、変動パターンを決定する際に参照する変動パターン決定用テーブルには、「乱数組み合わせ」に対応する変動パターンが記憶されており、始動口11,12に遊技球が入球したときに取得する「乱数組み合わせ」に基づき、乱数抽選を行うことより変動パターンを決定する。
一方、変動パターンを決定する際に参照する変動パターン決定用テーブルには、「乱数組み合わせ」に対応する変動パターンが記憶されており、始動口11,12に遊技球が入球したときに取得する「乱数組み合わせ」に基づき、乱数抽選を行うことより変動パターンを決定する。
なお、本実施例では、このように、変動パターンを決定する際に、2種の変動パターン決定用乱数を参照するが、変動パターンを決定する際に参照する変動パターン決定用乱数を1種とする変形例(以下、変形例1という)を例示することもできる。この変形例1において、変動パターンを決定する際に参照する変動パターン決定用テーブルには、1種の変動パターン決定用乱数に対応づけられた変動パターンが格納されており、始動口11,12に遊技球が入球したときに取得した変動パターン決定用乱数を用いて、乱数抽選を行うことにより変動パターンを決定する。
また、外れ図柄決定用乱数更新処理(S46)は0~3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
また、外れ図柄決定用乱数更新処理(S46)は0~3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50),始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
次に、図11を用いて、普通図柄に関する始動入賞確認処理(以下、普通図柄始動入賞確認処理ということがある)について説明する。この普通図柄始動入賞確認処理は、図10のメインルーチンの入賞確認処理(S50)のサブルーチンの1つである。
図11に示す普通図柄に関する始動入賞確認処理(普通図柄始動入賞確認処理)は、普通図柄作動ゲート17への入球があるか否かを判定し(S100)、入球があれば(S100:yes)、普通図柄の保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S102)。否定判定の場合には(S102:no)、S104の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数(普図決定用乱数)などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリ(内蔵RAMに設けられた普図用の保留記憶処理であって、図11では図示を省略)に記憶される(最大4つ)。そして、普通図柄保留数表示装置8の表示制御、演出図柄表示装置82やサブ統合制御装置83への普通図柄保留数コマンド送信処理を行い(S106)、本処理を終了(リターン)する。
また、S100の処理で普通図柄作動ゲート17への遊技球の入球がなかったと判定される場合(S100:no)及び普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S102:yes)の場合には、そのままリターンとなる。
次に、図12~14を用いて、普通図柄に関する当否判定処理(以下、普通図柄当否判定処理ということがある)について説明する。この普通図柄当否判定処理は、図10のメインルーチンの当否判定処理(S55)のサブルーチンの1つである。
普通図柄当否判定処理(普図当否判定処理)では、先ず、第2始動口12を開放させるための普通電動役物12Aが作動中であるか否かを判定する(S110)。普通電動役物12Aが作動中である場合には(S110:yes)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、普通電動役物12Aが作動していない場合には(S110:no)、普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S112)。変動中でなければ(S112:no)、確定図柄が表示されているかを判定する(S114)。
確定図柄が表示中でなければ(S114:no)、普通図柄の保留記憶があるか否かを判定し(S116)、普通図柄の保留記憶があれば(S116:yes)、普通図柄の保留記憶数をデクリメントし(S118)、S120に移行する。なお、普通図柄の保留記憶がなければ(S116:no)、そのまま普通図柄遊技処理に移行する。
S120では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去して)、時短フラグ(第1時短フラグ、第2時短フラグ若しくは第3時短フラグ)がセットされている(すなわち1)か否かを判定する。このS120で肯定判断であれば(S120:yes)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数を時短テーブルに記録されている当り値と照合し(S122)、図13のS130に移行する。否定判断された場合(S120:no)は、S124にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し、図13のS130へと移行する。
ここで、本実施例では遊技状態が、特別図柄に関する大当り確率が通常確率(時短フラグが「0」)であると普通図柄の当り確率は「1/6」とされ、時短状態(時短フラグが「1」)であると、普通図柄の当り確率は「5/6」とされている。ここで、時短フラグが1であると、通常、普通図柄確率変動機能が作動する遊技状態となる。
なお、普通図柄の当り確率(普通図柄に関する当否判定の結果が当りとなる確率)が、通常確率(本実施例では「1/6」)から高確率(本実施例では「5/6」)に変動するのは、大当り遊技を開始する際に作動を開始した役物連続作動装置(図23のS388を参照)が作動を停止していることを前提条件とすることができる。つまり、大当り遊技中作動していた役物連続作動装置が、大当り遊技を終了して作動を停止していることを、普通図柄の当り確率が高確率に変動するための前提となるのが一般的である。
よって、時短フラグが「1」となったら無条件に普通図柄の当り確率が、通常確率から高確率に変動するものに限定せず、(1)役物連続作動装置が作動を停止していることと、(2)時短フラグが「1」となったこと、という2つの条件が成立した場合に普通図柄の当り確率が高確率に変動することとしてもよい。
図13のS130では普通図柄の当りか否かを判定し、当りであれば(S130:yes)、当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し(S132)、変動パターンを決定する(S134)。その後、普通図柄当り設定処理を実行し(S136)、S140に移行する。一方、普通図柄が当りでなければ(S130:no)、外れの変動パターンを決定し(S138)、S140に移行する。
本実施例のパチンコ機50では普通図柄の変動時間(S134若しくはS138で決定される変動パターンが特定する変動時間)は、普通図柄当否判定の結果が当りであるか、外れであるかに関係なく、しかも、当り図柄に関係なく、パチンコ機50の遊技状態が通常状態(非時短状態)であれば平均5.0秒であり、パチンコ機50の遊技状態が時短状態であれば平均1.0秒である。
その後、S140に移行し、普通図柄表示装置7の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S140)、普通図柄遊技処理に移行する。本実施例の普通図柄当り設定処理(S136)では、非時短状態中に、S130で肯定判定される場合には、普通電動役物12Aを0.3秒で1回の開放パターンを設定する。
また、時短状態中にS130で肯定判定される場合には、普通電動役物12Aを2秒で1回の開放パターンを設定する。
また、時短状態中にS130で肯定判定される場合には、普通電動役物12Aを2秒で1回の開放パターンを設定する。
図12のS112において、普通図柄が変動中の場合には(S112:yes)、図14(a)に示すS146に移行する。S146では、普通図柄の変動時間を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S146:yes)、対応した普通図柄の確定図柄表示処理を行い(S148)、普通図柄遊技処理に移行する。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、普通図柄表示装置7にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S146:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図12のS114において、確定図柄表示中の場合には(S114:yes)、図14(b)に示すS150に移行する。S150で確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了した場合には(S150:yes)、確定図柄の表示を終了し(S152)、普通図柄の当りの組合せであるか否かを判定する(S154)。普通図柄の組合せが当りである場合には(S154:yes)、普通図柄当り開始演出処理を行い(S156)、普通図柄遊技処理へと移行する。確定図柄表示時間を終了していない場合(S150:no)、普通図柄の組合せがハズレである場合は(S154:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図15~図16を用いて、普通電動役物12A(第2始動口12)を開放することで行われる普通図柄遊技処理について説明する。なお、普通図柄遊技処理は、普通図柄当否判定処理の実行後に実行される処理である。
図15に示すように、普通図柄遊技処理が開始されると、先ず、普通電動役物12Aが作動中であるか否かを判定する(S160)。普通電動役物12Aが作動中の場合には(S160:yes)、普通電動役物12Aが開放中か判定する(S162)。一方、普通電動役物12Aが作動中ではない場合には(S160:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。
図15に示すように、普通図柄遊技処理が開始されると、先ず、普通電動役物12Aが作動中であるか否かを判定する(S160)。普通電動役物12Aが作動中の場合には(S160:yes)、普通電動役物12Aが開放中か判定する(S162)。一方、普通電動役物12Aが作動中ではない場合には(S160:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。
普通電動役物12Aが開放中でなければ(S162:no)、普通図柄当り終了演出中か判定し(S164)、普通図柄当り終了演出中でなければ(S164:no)、普通図柄当り開始演出時間が経過したか確認し(S166)、普通図柄当り開始演出時間が経過していれば(S166:yes)、普通電動役物開放処理(S168)へ移行し、終了となる。
本実施例の普通電動役物開放処理(S168)は、上述したS136で設定した普通電動役物12Aの開放パターンに基づいて普通電動役物12A(第2始動口12)を開放する(閉鎖状態から開放状態とする)。
本実施例の普通電動役物開放処理(S168)は、上述したS136で設定した普通電動役物12Aの開放パターンに基づいて普通電動役物12A(第2始動口12)を開放する(閉鎖状態から開放状態とする)。
図15のS162の処理で普通電動役物12Aが開放中であれば(S162:yes)、図16(a)のS170に移行する。そして、普通電動役物12A(第2始動口12)に9個(規定数)の入球があったか否かを判定する(S170)。規定数に達した場合には(S170:yes)、普通電動役物閉鎖処理(S174)を行い、普通図柄当り終了演出処理を実行して(S176)、終了となる。一方、普通電動役物12A(第2始動口12)に9個(規定数)の入球がない場合には(S170:no)、普通電動役物12Aの開放時間が終了となったか否かを判定する(S172)。肯定判定の場合には(S172:yes)、S174に移行する。なお、否定判定の場合には(S172:no)、そのまま終了となる。
図15のS164の処理で普通図柄当り終了演出中であれば(S164:yes)、図16(b)に示すS180に移行し、普通図柄当り終了演出時間が経過したか否か確認する(S180)。普通図柄当り終了演出時間が経過していれば(S180:yes)、普通図柄当り終了コマンド送信処理(S182)を実行し、この処理でサブ統合制御装置83に普通図柄当り終了コマンドを送信し、普通図柄遊技を終了する。なお、普通図柄当り終了演出時間が経過していない場合には(S180:no)、そのまま普通図柄遊技処理を終了する。
次に、図17を用いて、特別図柄に関する入賞確認処理(以下、特別図柄入賞確認処理ということがある)について説明する。この特別図柄入賞確認処理は、図10のメインルーチンの入賞確認処理(S50)のサブルーチンの1つである。
特別図柄入賞確認処理が起動すると、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S200)。そして、肯定判断なら(S200:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数1,2、外れ図柄決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1特別図柄に関する保留記憶(以下、第1保留記憶という)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S202)。また、第1始動口11に遊技球が入球したと判断された場合には(S200:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
特別図柄入賞確認処理が起動すると、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S200)。そして、肯定判断なら(S200:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数1,2、外れ図柄決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1特別図柄に関する保留記憶(以下、第1保留記憶という)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S202)。また、第1始動口11に遊技球が入球したと判断された場合には(S200:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
第1保留記憶が満杯でなければ(S202:no)、S204に移行し、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶領域に記憶するとともに、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ、第1保留記憶の数を示すカウンタに「1」を加算し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やす。そして、消化されていない(当否判定の対象となっていない)、第1特別図柄に関する保留記憶(以下、第1保留記憶という)の数を示す保留数コマンド(以下、第1保留数コマンドという)をサブ統合制御装置83に送信し、S206に移行する。
S206では、主制御装置80は、新たに発生した第1特別図柄に関する保留記憶(第1保留記憶)についての先読み判定処理を実行し、S210に処理を移行する。このS206の先読み判定処理については、S216の先読み判定処理とともに、図18を用いて後述する。
一方、S202で、4個の第1保留記憶が記憶されていると判定する場合(S202:yes)は、保留記憶(第1保留記憶)を記憶せず、第1保留記憶の数を示すカウンタや第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS210へ移行する。
一方、S202で、4個の第1保留記憶が記憶されていると判定する場合(S202:yes)は、保留記憶(第1保留記憶)を記憶せず、第1保留記憶の数を示すカウンタや第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS210へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S200:no)と、S202で肯定判定される場合(S202:yes)と、S206の実行後は、S210に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。
そして、肯定判断(S210:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数1,2、外れ図柄決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2特別図柄に関する保留記憶(以下、第2保留記憶という)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S212)。また、第2始動口12に遊技球が入球したと判断された場合には(S210:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
そして、肯定判断(S210:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数1,2、外れ図柄決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2特別図柄に関する保留記憶(以下、第2保留記憶という)が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S212)。また、第2始動口12に遊技球が入球したと判断された場合には(S210:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
第2保留記憶が満杯でなければ(S212:no)、S214に移行し、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶の数を示すカウンタに「1」を加算し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を増やす。そして、消化されていない(当否判定の対象となっていない)、第2特別図柄に関する保留記憶(以下、第2保留記憶という)の数を示す保留数コマンド(以下、第2保留数コマンドという)をサブ統合制御装置83に送信し、S216に移行する。
S216では、主制御装置80は、新たに発生した第2特別図柄に関する保留記憶(第2保留記憶)についての先読み判定処理を実行する。そして、S216を実行すると、本処理を終了(リターン)する。
一方、S212において4個の第2保留記憶があれば(S212:yes)、保留記憶(第2保留記憶)を記憶せず、第2保留記憶の数を示すカウンタや第2特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなく本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S210:no)も、本処理を終了する。
一方、S212において4個の第2保留記憶があれば(S212:yes)、保留記憶(第2保留記憶)を記憶せず、第2保留記憶の数を示すカウンタや第2特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなく本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S210:no)も、本処理を終了する。
次に、図18を用いて、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について、事前判定(当該新たに発生した保留記憶の当否判定に先立つ事前判定)を行う処理、つまり、先読み判定処理(S206、S216)について説明する。なお、本処理は、特別図柄入賞確認処理からコールされる。
先読み判定処理が起動すると、主制御装置80は、S220で新たに発生した保留記憶(S206では第1保留記憶、S216では第2保留記憶)に係る大当り決定用乱数が大当り値(大当りとなる値)であるか否かを判定する。そして、肯定判定されると(S220;yes)、S222の処理に移行し、否定判定されると(S220;no)、S224の処理に移行する。
先読み判定処理が起動すると、主制御装置80は、S220で新たに発生した保留記憶(S206では第1保留記憶、S216では第2保留記憶)に係る大当り決定用乱数が大当り値(大当りとなる値)であるか否かを判定する。そして、肯定判定されると(S220;yes)、S222の処理に移行し、否定判定されると(S220;no)、S224の処理に移行する。
ここで、S222において、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶(第1保留記憶、第2保留記憶)に係る大当り決定用乱数が、大当り値であることを示す先読みコマンド1を生成し、サブ統合制御装置83に送信し、本処理をリターンする。
主制御装置80は、S220の否定判定を経て移行するS224において、新たに発生した第1保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数が、特定値(特定外れとなる値)であるか否かを判定する。そして、肯定判定されると(S224;yes)、S226の処理に移行し、否定判定されると(S224;no)、S232の処理に移行する。
なお、本実施例では、前述のように、第1当否判定を行うと特定外れを生じ得るが、第2当否判定を行っても特定外れを生ずることがないため、第1保留記憶及び第2保留記憶のうち、第1保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数が特定外れとなる値(特定値)である可能性があるが、第2保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数が特定外れとなる値(特定値)である可能性が無い。但し、本実施例と異なり、第2当否判定を行う場合も、特定外れを生じ得る場合には、第2保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数に関しても、特定値(特定外れとなる値)であるか否かを判定することが必要である。
なお、本実施例では、前述のように、第1当否判定を行うと特定外れを生じ得るが、第2当否判定を行っても特定外れを生ずることがないため、第1保留記憶及び第2保留記憶のうち、第1保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数が特定外れとなる値(特定値)である可能性があるが、第2保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数が特定外れとなる値(特定値)である可能性が無い。但し、本実施例と異なり、第2当否判定を行う場合も、特定外れを生じ得る場合には、第2保留記憶に係る外れ図柄決定用乱数に関しても、特定値(特定外れとなる値)であるか否かを判定することが必要である。
S226において、主制御装置80は、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、演出表示においてスーパーリーチとなる値か否かを判定する。つまり、本実施例では、S224で肯定判定される場合には、リーチ判定用乱数が何れであっても、先読み判定の対象となる第1保留記憶に関し、第1当否判定が行われることに基づいて、リーチ演出を伴う演出表示が開始される。また、S226では、第1始動口11に遊技球が入球したときに取得する変動パターン決定用乱数1,2(乱数組み合わせ)が、比較的長い変動時間(スーパーリーチを伴う演出表示に対応する変動時間)を特定するものであるか否かを判定する。
なお、本実施例では、特定外れの発生を報知する演出表示においては、必ずリーチ演出を伴うが、本実施例と異なり、特定外れの発生を報知する演出表示においても、リーチ演出を伴わないことがあってもよいし、特定外れの発生を報知する演出表示において一切リーチ演出を伴わないこととしてもよい。
なお、前述の変形例1においては、S226において、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数の値が、演出表示においてスーパーリーチとなる値か否かを判定する。
なお、前述の変形例1においては、S226において、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数の値が、演出表示においてスーパーリーチとなる値か否かを判定する。
S226で肯定判定される場合には(S226;yes)、S228の処理に移行し、否定判定されると(S226;no)、S230の処理に移行する。
S228では、主制御装置80は、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、特定値(特定外れとなる値)であり、しかも、演出表示においてスーパーリーチとなる値であることを示す先読みコマンド2を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
S228では、主制御装置80は、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、特定値(特定外れとなる値)であり、しかも、演出表示においてスーパーリーチとなる値であることを示す先読みコマンド2を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
また、S230では、主制御装置80は、新たに発生した第1保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、特定値(特定外れとなる値)であり、しかも、演出表示においてスーパーリーチとなる値でないこと(演出表示においてノーマルとなる値であること)を示す先読みコマンド3を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
ここで、図18においてスーパーリーチとは、演出表示の実行時間が所定時間以上とされるため、リーチ表示を契機にノーマルリーチ(ノーマルリーチ演出)を行った後、リーチ演出の内容が発展し、スーパーリーチ演出に移行する場合を指す。また、図18において、ノーマルリーチとは演出表示の実行時間が所定時間未満とされるため、リーチ表示を契機にノーマルリーチ演出が、その内容を発展することなく、ノーマルリーチ演出の段階でリーチ演出を終了する場合を指す。つまり、特別図柄の変動時間(演出表示の実行時間)の長短によって、スーパーリーチ演出に移行するか、ノーマルリーチ演出の段階で演出表示が終了するかが定められる。
ここで、図18においてスーパーリーチとは、演出表示の実行時間が所定時間以上とされるため、リーチ表示を契機にノーマルリーチ(ノーマルリーチ演出)を行った後、リーチ演出の内容が発展し、スーパーリーチ演出に移行する場合を指す。また、図18において、ノーマルリーチとは演出表示の実行時間が所定時間未満とされるため、リーチ表示を契機にノーマルリーチ演出が、その内容を発展することなく、ノーマルリーチ演出の段階でリーチ演出を終了する場合を指す。つまり、特別図柄の変動時間(演出表示の実行時間)の長短によって、スーパーリーチ演出に移行するか、ノーマルリーチ演出の段階で演出表示が終了するかが定められる。
主制御装置80は、S224の否定判定を経て移行するS232において、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、演出表示においてスーパーリーチとなる値か否かを判定する。つまり、S232では、(1)始動口11、12に遊技球が入球したときに取得したリーチ判定用乱数が演出表示においてリーチとなる値であり、しかも、(2)始動口11、12に遊技球が入球したときに取得した変動パターン決定用乱数1,2の値が、比較的長い変動時間(スーパーリーチを伴う演出表示に対応する変動時間)を特定するものであるか否かを判定する。
S232で肯定判定される場合には(S232;yes)、S234の処理に移行し、否定判定されると(S232;no)、S236の処理に移行する。
S234では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、非特定外れとなる値(通常の特定時短状態への移行契機とならない外れ)であり、しかも、演出表示においてスーパーリーチとなる値であることを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
S234では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、非特定外れとなる値(通常の特定時短状態への移行契機とならない外れ)であり、しかも、演出表示においてスーパーリーチとなる値であることを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
主制御装置80は、S232の否定判定を経て移行するS236において、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数の値が、演出表示においてノーマルリーチとなる値か否かを判定する。つまり、S236では、始動口11、12に遊技球が入球したときに取得したリーチ判定用乱数が演出表示においてリーチとなる値であるか否かを判定する。なお、S236では、S232の否定判定されているため、変動パターン決定用乱数1,2の値によって、演出表示においてスーパーリーチを伴う場合よりも短い時間(つまり、ノーマルリーチを伴う演出表示を特定する時間)とされている。
S238では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2の値が、演出表示においてノーマルリーチを行うことになる値であることを示す先読みコマンド5を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S240では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、演出表示においてノーマルリーチ(リーチ)を行わない値であることを示す先読みコマンド6を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S240では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、演出表示においてノーマルリーチ(リーチ)を行わない値であることを示す先読みコマンド6を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、図19~26を用いて、特別図柄に関する当否判定処理(以下、特別図柄当否判定処理ということがある)について説明する。この特図当否判定処理は、図10に示すメインルーチンの当否判定処理(S55)のサブルーチンの1つである。
図19に示すように、特別図柄当否判定処理を起動すると、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S320)。特別電動役物が作動中である場合には(S320:yes)、大当り遊技処理へ移行する。また、S320の判定が否定判定であり(S320:no)、特別図柄が変動中でなく(S322:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S324:no)、図20のS330に移行し、第2保留記憶(上記、図17のS214による保留記憶)があるか否かを判定する(S330)。
図19に示すように、特別図柄当否判定処理を起動すると、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S320)。特別電動役物が作動中である場合には(S320:yes)、大当り遊技処理へ移行する。また、S320の判定が否定判定であり(S320:no)、特別図柄が変動中でなく(S322:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S324:no)、図20のS330に移行し、第2保留記憶(上記、図17のS214による保留記憶)があるか否かを判定する(S330)。
この保留記憶があれば(S330:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S332)、S338に進む。
一方、第2保留記憶がなければ(S330:no)、第1保留記憶(上記、図17のS204による保留記憶)があるか否かを判断する(S334)。そして、第1保留記憶があれば(S334:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S336)、S338に進む。
一方、第2保留記憶がなければ(S330:no)、第1保留記憶(上記、図17のS204による保留記憶)があるか否かを判断する(S334)。そして、第1保留記憶があれば(S334:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S336)、S338に進む。
また、第1保留記憶がなければ(S334:no)、待機コマンドをサブ統合制御装置83に送信した後(S337)、大当り遊技処理へ移行する。この待機コマンドは、特別図柄が変動しておらずパチンコ機50が「待機状態(所謂「客待ちの状態)」であることを示すコマンドである。
また、本パチンコ機50では、このように、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れも「ゼロ」でない場合には、第2保留記憶を優先的に処理する。
また、本パチンコ機50では、このように、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れも「ゼロ」でない場合には、第2保留記憶を優先的に処理する。
S338では確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率状態であることを意味する。
S338の処理で肯定判断であれば(S338:yes)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S340)。
一方、S338の処理で否定判断であれば(S338:no)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S344)。
そして、S340またはS344の判定に基づき、大当りか否かを判定する(S350)。
S338の処理で肯定判断であれば(S338:yes)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S340)。
一方、S338の処理で否定判断であれば(S338:no)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S344)。
そして、S340またはS344の判定に基づき、大当りか否かを判定する(S350)。
ここで、実施例1のパチンコ機50では、特別図柄の確率変動機能を備えないため、S338で一律に否定判定される。但し、特別図柄の確率変動機能を備えるパチンコ機50では、S338で肯定判定される。なお、実施例1のパチンコ機50においても、特別図柄の確率変動機能を備えることとしてもよい。
また、実施例1のパチンコ機50は、特別図柄に関する当否判定の大当り確率を段階的に設定可能な機能を備えていないが、当該設定機能を備えるパチンコ機50では、S350においてその時点の設定値に応じて段階的に異なる確率で大当りと判定(大当り判定)される。
また、実施例1のパチンコ機50は、特別図柄に関する当否判定の大当り確率を段階的に設定可能な機能を備えていないが、当該設定機能を備えるパチンコ機50では、S350においてその時点の設定値に応じて段階的に異なる確率で大当りと判定(大当り判定)される。
S350で大当りと判定される場合には(S350:yes)、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
そして、「第1当否判定」の結果が大当りである場合には、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
そして、「第1当否判定」の結果が大当りである場合には、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
また、「第2当否判定」の結果が大当りである場合には、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する。
ここで、主制御装置80が、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第1当否判定」に相当する。また、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第2当否判定」に相当する。
ここで、主制御装置80が、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第1当否判定」に相当する。また、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第2当否判定」に相当する。
なお、図5(a)及び(b)に示すように、第1当否判定を経て移行するS352の処理では、大当り図柄が「特図1_大当り図柄1(4R通常大当り図柄)」若しくは「特図1_大当り図柄2(6R通常大当り図柄)」に決定される。また、第2当否判定を経て移行するS352の処理では、「特図2_大当り図柄1(8R通常大当り図柄)」、若しくは、「特図2_大当り図柄2(10R通常大当り図柄)」の何れかに決定される。
そして、S352の処理で大当り図柄を決定すると、変動パターン決定処理(S354)に移行する。
この変動パターン決定処理(S354)では、第1当否判定の場合、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって大当り変動パターンを決定する。また、第2当否判定の場合、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって大当り変動パターンを決定する。
ここで、変動パターンによって、大当り図柄を停止表示されるまでの変動時間(特別図柄の変動時間)が特定されるが、当否判定の結果が大当りの場合に実行される変動(以下、大当り変動という)に対応する演出表示(演出図柄の変動表示)では、一律にリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う。このため、パチンコ機50の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)が何れであっても、長目(当否判定の結果が外れとなる場合に比べて長目)の変動時間が決定される可能性が高くなっている。
この変動パターン決定処理(S354)では、第1当否判定の場合、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって大当り変動パターンを決定する。また、第2当否判定の場合、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって大当り変動パターンを決定する。
ここで、変動パターンによって、大当り図柄を停止表示されるまでの変動時間(特別図柄の変動時間)が特定されるが、当否判定の結果が大当りの場合に実行される変動(以下、大当り変動という)に対応する演出表示(演出図柄の変動表示)では、一律にリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う。このため、パチンコ機50の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)が何れであっても、長目(当否判定の結果が外れとなる場合に比べて長目)の変動時間が決定される可能性が高くなっている。
そして、変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行った後(S356)、S364の処理に移行する。
ここで、大当り設定処理とは決定した大当り図柄(図5(a)及び(b)を参照)によって、大当り遊技実行後の遊技状態(実施例1では時短状態となるか、確変機能を備えるパチンコ機50では高確率状態となるか、時短状態となるか等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
一方、S350において外れと判定された場合は(S350:no)、外れ図柄を決定する(S358)。そして、外れ図柄を決定すると、第1当否判定の場合、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって変動パターンを決定する(S360)。また、第2当否判定の場合、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって変動パターンを決定する(S360)。
こうして、変動パターンが設定されると、外れ設定処理を行った後(S362)、S364の処理に移行する。
ここで、大当り設定処理とは決定した大当り図柄(図5(a)及び(b)を参照)によって、大当り遊技実行後の遊技状態(実施例1では時短状態となるか、確変機能を備えるパチンコ機50では高確率状態となるか、時短状態となるか等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
一方、S350において外れと判定された場合は(S350:no)、外れ図柄を決定する(S358)。そして、外れ図柄を決定すると、第1当否判定の場合、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって変動パターンを決定する(S360)。また、第2当否判定の場合、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ変動パターン決定用乱数(変動パターン決定用乱数1,2)を用いた乱数抽選によって変動パターンを決定する(S360)。
こうして、変動パターンが設定されると、外れ設定処理を行った後(S362)、S364の処理に移行する。
ここで、図21(a)を用いて、S362の外れ設定処理について説明する。
外れ設定処理を開始すると、S362eで時短フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S362e)。ここで、本実施例では、時短フラグとしては、遊技状態が「a時短状態」である場合に設定される第1時短フラグと、遊技状態が「b時短状態」である場合に設定される第2時短フラグと、遊技状態が「c時短状態」である場合に設定される第3時短フラグとが予定されている。
S362eで肯定判定されると(S362e:yes)、S362fを実行した後、S362gに移行し、S362eで否定判定されると(S362e:no)、S362fをスキップしてS362gに移行する。
外れ設定処理を開始すると、S362eで時短フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S362e)。ここで、本実施例では、時短フラグとしては、遊技状態が「a時短状態」である場合に設定される第1時短フラグと、遊技状態が「b時短状態」である場合に設定される第2時短フラグと、遊技状態が「c時短状態」である場合に設定される第3時短フラグとが予定されている。
S362eで肯定判定されると(S362e:yes)、S362fを実行した後、S362gに移行し、S362eで否定判定されると(S362e:no)、S362fをスキップしてS362gに移行する。
ここで、S362fでは時短回数を「-1」する処理を行う。つまり、時短状態で実行可能の当否判定の残り回数(時短回数)を「1」デクリメントする。
本実施例では、大当り遊技の終了時に、大当り時短状態に移行し、時短回数が「100回」に設定され(図29のS546を参照)、通常確率状態で実行される当否判定の回数が「900回」に到達すると、到達時短状態に移行し、時短回数が「900回」に設定される(図25のS452を参照)。また、特定外れ図柄が確定表示された場合に特定時短状態に移行し、時短回数が「50回」に設定される(図25のS458を参照)。
本実施例では、大当り遊技の終了時に、大当り時短状態に移行し、時短回数が「100回」に設定され(図29のS546を参照)、通常確率状態で実行される当否判定の回数が「900回」に到達すると、到達時短状態に移行し、時短回数が「900回」に設定される(図25のS452を参照)。また、特定外れ図柄が確定表示された場合に特定時短状態に移行し、時短回数が「50回」に設定される(図25のS458を参照)。
そして、S362fでは、特別図柄の変動表示が開始される度に、当該時短回数が「-1」され、当該時短回数がS362fを行うことで、「0」となる変動表示が停止される際に時短フラグの値が「1」から「0」とされる。但し、本実施例と異なり、対応する時短フラグの値が「1」である場合、特別図柄の停止表示時に時短回数を「-1」する処理を行ってもよい。
S362gでは到達カウンタの値を「1」インクリメントする。ここで、到達カウンタは、通常確率状態で実行される当否判定の回数を計数するためのカウンタであり、本実施例のパチンコ機50では、大当り遊技を実行するか、ラムクリアされると到達カウンタは初期化(値を「0」と)される(図5(d)を参照)。
このように、本パチンコ機50においては、遊技状態が通常確率状態であると、大当りを生ずることなく実行される「特別図柄に関する当否判定」の回数が計数(カウント)される。
このように、本パチンコ機50においては、遊技状態が通常確率状態であると、大当りを生ずることなく実行される「特別図柄に関する当否判定」の回数が計数(カウント)される。
S362gを実行するとS362hに移行し、到達カウンタの値が規定到達回数になったか否かを判定する。ここで、通常確率状態で、大当りを発生することなく実行される当否判定の回数が、規定到達回数(本実施例では900を例示)になると、大当り遊技を介することなく遊技状態が時短状態(b時短状態)に移行する。
S362hで否定判定される場合には(S362h:no)、外れ設定処理をリターンする。これに対して、S362hで肯定判定される場合には(S362
h:yes)、到達フラグの値を「1」とする処理(S362i)と、到達カウンタを初期化する処理(S362j)を実行した後、外れ設定処理をリターンする。なお、到達カウンタは、通常確率状態で当否判定(変動表示)の回数が、規定到達回数になったことを示すフラグであり、到達回数となると値が「1」とされる。
S362hで否定判定される場合には(S362h:no)、外れ設定処理をリターンする。これに対して、S362hで肯定判定される場合には(S362
h:yes)、到達フラグの値を「1」とする処理(S362i)と、到達カウンタを初期化する処理(S362j)を実行した後、外れ設定処理をリターンする。なお、到達カウンタは、通常確率状態で当否判定(変動表示)の回数が、規定到達回数になったことを示すフラグであり、到達回数となると値が「1」とされる。
ここで、図20のS360において、リーチ判定用乱数がリーチを発生させる値(前述の所定値)と判定される場合には、その時点の遊技状態を考慮した変動パターンテーブルと、変動パターン決定用乱数とを用いて変動パターンを決定する。ここで、当否判定の結果が外れである場合、演出図柄の変動表示においてリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う場合を「リーチ外れ」と称し、リーチを行わない場合を「リーチ無し外れ」と称することとする。
なお、当否判定の結果が外れであり、リーチを行わない場合であって、遊技状態が非時短状態である場合、「リーチ無し外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が時短状態である場合、「リーチ無し外れ且つ時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。
なお、当否判定の結果が外れであり、リーチを行わない場合であって、遊技状態が非時短状態である場合、「リーチ無し外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が時短状態である場合、「リーチ無し外れ且つ時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。
当否判定の結果が外れであり、リーチを行う場合(リーチ外れの場合)であって、遊技状態が非時短状態である場合、「リーチ外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が時短状態である場合、「リーチ外れ且つ時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。この場合も、当否判定の結果が大当りである場合と同様に、時短状態用の変動パターンテーブルを参照して決定される変動時間は、非時短状態用の変動パターンテーブルを参照して決定される変動時間よりも短か目とされる。
一般にリーチ無し外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴わない場合)において「リーチ無し外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブルを参照して決定する変動パターン」は、リーチ外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴う場合)において「リーチ外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して決定する変動パターンに比べて短い変動時間を特定する。
一般にリーチ無し外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴わない場合)において「リーチ無し外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブルを参照して決定する変動パターン」は、リーチ外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴う場合)において「リーチ外れ且つ非時短状態用の変動パターンテーブル」を参照して決定する変動パターンに比べて短い変動時間を特定する。
図20に戻り更に説明すると、S356又はS362に続いては、S364に移行する。このS364では、上述したS332若しくはS336でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合装置83に送信する。
S364に続くS366では、上述の抽選結果(第1当否判定若しくは第2当否判定)を示すデータをサブ統合制御装置83に出力し(S366)、大当り遊技処理へ移行する。
S364に続くS366では、上述の抽選結果(第1当否判定若しくは第2当否判定)を示すデータをサブ統合制御装置83に出力し(S366)、大当り遊技処理へ移行する。
ここで、このS366でサブ統合制御装置83に送信されるデータに関し、図22(a)を用いて説明する。
S366の変動開始コマンド(表示制御コマンド)には、変動時間を指定する変動パターンのデータ(変動パターンコマンド)の他に、当否判定結果に基づく情報(データ)が含まれる。
具体的には、当否判定の結果が大当りである場合、「大当り情報」が含まれる。
また、当否判定の結果が外れで、当該当否判定で規定到達回数になった場合(図20(a)のS362iで肯定判定される場合)には、外れ情報と到達情報が含まれ、当該当否判定で規定到達回数にならない場合(図20(a)のS362iで否定判定される場合)には、外れ情報が含まれるが、到達情報は含まれない。
S366の変動開始コマンド(表示制御コマンド)には、変動時間を指定する変動パターンのデータ(変動パターンコマンド)の他に、当否判定結果に基づく情報(データ)が含まれる。
具体的には、当否判定の結果が大当りである場合、「大当り情報」が含まれる。
また、当否判定の結果が外れで、当該当否判定で規定到達回数になった場合(図20(a)のS362iで肯定判定される場合)には、外れ情報と到達情報が含まれ、当該当否判定で規定到達回数にならない場合(図20(a)のS362iで否定判定される場合)には、外れ情報が含まれるが、到達情報は含まれない。
更に、当否判定の結果が特定外れの場合、外れ情報と特定情報が含まれる。ここで、特定情報は、非時短状態において外れ図柄として特図1_外れ図柄2が選択される場合に生ずる。
また、変動開始コマンドには、当否判定の結果が外れの場合、当該外れがリーチ外れか、リーチ無し外れかを示すデータ(リーチ判定用乱数を特定するデータ)も含まれる。
また、変動開始コマンドには、当否判定の結果が外れの場合、当該外れがリーチ外れか、リーチ無し外れかを示すデータ(リーチ判定用乱数を特定するデータ)も含まれる。
更に、遊技状態が時短状態である場合(第1時短フラグ=1、第2時短フラグ=1の場合、若しくは、第3時短フラグ=1の場合)、変動開始コマンドには、当該時短状態で当否判定(特別図柄に関する当否判定)の残り回数を特定するデータも含まれる。つまり、S362fでデクリメントされた後の時短回数(残り回数)を特定するデータも含まれる。そして、サブ統合装置83は、当該データが含まれる変動開始コマンドを受信すると、当該時短状態で実行される最終の当否判定(当該時短状態で実行される最終の変動表示(特別図柄))が実行されたことを知得することができる。
更に、S366の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図19に戻り更に説明すると、図19のS322において特別図柄が変動中(S322:yes)と判定された場合には、図22(b)のS370に移行し、図柄変動時間(S354、又はS360の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。そして、否定判定の場合には(S370:no)、そのまま大当り遊技処理に移行する。一方、肯定判定の場合には(S370:yes)、確定図柄表示処理(S372)を行ってから大当り遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図19に戻り更に説明すると、図19のS322において特別図柄が変動中(S322:yes)と判定された場合には、図22(b)のS370に移行し、図柄変動時間(S354、又はS360の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。そして、否定判定の場合には(S370:no)、そのまま大当り遊技処理に移行する。一方、肯定判定の場合には(S370:yes)、確定図柄表示処理(S372)を行ってから大当り遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図19のS324において確定図柄を表示中と判定された場合には(S324:yes)、図23のS374に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S374:no)は大当り遊技処理を行う。
これに対し、S374において肯定判定(S374:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S376)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S378)。
これに対し、S374において肯定判定(S374:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S376)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S378)。
S378で大当りになる図柄であると判定された場合(S378:yes)は、S380において、時短フラグ(第1時短フラグ、第2時短フラグ若しくは第3時短フラグ)が1か否かを判定する。第1時短フラグ、第2時短フラグ及び第3時短フラグの何れかが1であれば(S380:yes)、S382にて当該時短フラグ(第1時短フラグ、第2時短フラグ若しくは第3時短フラグ)を0にし、S384に移行する。一方、何れの時短フラグ(第1時短フラグ、第2時短フラグ及び第3時短フラグ)も1でなければ(S380:no)、そのままS384に移行する。
つまり、S382においては、第1時短フラグの値が1であれば第1時短フラグの値を0とし、第2時短フラグの値が1であれば第2時短フラグの値を0とし、第3時短フラグの値が1であれば第3時短フラグの値を0とする。
つまり、S382においては、第1時短フラグの値が1であれば第1時短フラグの値を0とし、第2時短フラグの値が1であれば第2時短フラグの値を0とし、第3時短フラグの値が1であれば第3時短フラグの値を0とする。
S384では、状態指定コマンドを送信する。この場合、遊技状態が「通常確率・非時短状態(つまり、通常状態)であることを示すコマンド」が、サブ統合制御装置83に送信される。つまり、大当り遊技を実行中には、遊技状態が通常確率・非時短状態(通常状態)となる。
S384に続いて、S386では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットし、続くS388にて役物連続作動装置を作動させる。
S384に続いて、S386では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットし、続くS388にて役物連続作動装置を作動させる。
S388を行うと、続くS390において大当り開始演出処理を行い、大当り遊技処理を行う。ここで、大当り開始演出処理を行うと、主制御装置80は、大当り遊技を開始することを示すコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。
S378において、確定表示させた特別図柄が大当りになる図柄でないと判定された場合は(S378:no)、図24のS398に移行し、第1時短フラグが「1」か否かを判定する。
S378において、確定表示させた特別図柄が大当りになる図柄でないと判定された場合は(S378:no)、図24のS398に移行し、第1時短フラグが「1」か否かを判定する。
つまり、S398では、現在、大当り時短状態であるか否かを判定する。そして、第1時短フラグの値が1である場合には(S398:yes)、到達フラグの値が1であるか否かを判定し(S404)、肯定判定される場合には、S450(図24を参照)に移行する。つまり、大当り時短状態を実行中であっても規定到達回数となると(到達フラグの値が1となると)、到達時短状態に移行する。なお、S450の詳細については後述する。
S404で否定判定されると(S404)、S406で時短回数が「0」か否かを判定する(S406)。そして、時短回数が「0」ではないとき(S406:no)は、そのままS470に移行する。
一方、時短回数が「0」であるとき、S410にて第1時短フラグを「0」にし、S470に進む。
一方、時短回数が「0」であるとき、S410にて第1時短フラグを「0」にし、S470に進む。
S398で第1時短フラグが「1」でなければ(S398:no)、S412に移行し、第2時短フラグが「1」か否かを判定する。つまり、S412では、現在、到達時短状態であるか否かを判定する。
そして、第2時短フラグの値が1である場合には(S412:yes)、到達フラグの値が1であるか否かを判定し(S414)、肯定判定される場合には、S450(図25を参照)に移行する。但し、前述のように、到達時短状態中に到達フラグの値が1とされることは実際にはあり得ないため、通常、S414で否定判定される。
そして、第2時短フラグの値が1である場合には(S412:yes)、到達フラグの値が1であるか否かを判定し(S414)、肯定判定される場合には、S450(図25を参照)に移行する。但し、前述のように、到達時短状態中に到達フラグの値が1とされることは実際にはあり得ないため、通常、S414で否定判定される。
S414で否定判定される場合には、S416で時短回数が「0」か否かを判定する(S416)。そして、時短回数が「0」ではないとき(S416:no)は、そのままS470に移行する。
これに対して、時短回数が「0」であるときには、S430にて第2時短フラグを「0」にし、S470に進む。
これに対して、時短回数が「0」であるときには、S430にて第2時短フラグを「0」にし、S470に進む。
S412で第2時短フラグが「1」でなければ(S412:no)、図25のS436に移行し、第3時短フラグが「1」か否かを判定する。つまり、S436では、現在、特定時短状態であるか否かを判定する。
そして、第3時短フラグの値が1である場合には(S436:yes)、S438に移行し、到達フラグの値が1であるか否かを判定する(S438)。そして、S438で肯定判定される場合には(S438;yes)、S450に移行する。
そして、第3時短フラグの値が1である場合には(S436:yes)、S438に移行し、到達フラグの値が1であるか否かを判定する(S438)。そして、S438で肯定判定される場合には(S438;yes)、S450に移行する。
S438で否定判定される場合には(S438:no)、時短回数が「0」か否かを判定する(S440)。そして、時短回数が「0」ではないとき(S440:no)は、そのままS470に移行する。
これに対して、時短回数が「0」であるときには、S446に移行して、第3時短フラグを「0」にし、S470に進む。
これに対して、時短回数が「0」であるときには、S446に移行して、第3時短フラグを「0」にし、S470に進む。
S436で否定判定される場合には(S436:no)、つまり、何れの時短フラグの値も1でない場合には、S448に移行し、到達フラグの値が「1」であるか否かを判定する。そして、S448で肯定判定される場合には(S448:yes)、到達フラグの値を「0」とする処理(S450)と、時短回数を設定する処理(S452)と、第2時短フラグの値を「1」とする処理(S454)を行った後、S470に移行する。
ここで、S448で肯定判定される場合とは遊技状態が「到達時短状態」に移行するケースを示しており、その場合、S452において時短回数として「900回」が設定される。なお、「到達時短状態」に移行する場合、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能がセットされる。
S448で否定判定される場合には(S448:no)、S456で、今回の外れが、特定の外れであるか否か(S372で特定外れ図柄確定表示されたか否か)を判定する。そして、S456で否定判定される場合には、そのままS470に移行する。
一方、S456で肯定判定される場合には、時短回数を設定する処理(S458)と、第3時短フラグを「1」に設定する処理(S460)とを行った後、S470に移行する。このS460において第3時短フラグを「1」に設定すると、特定時短状態(c時短状態)に移行する。
ここで、S456で肯定判定される場合とは遊技状態が「特定時短状態」に移行するケースを示しており、その場合、S458において時短回数として「50回」が設定される。なお、「特定時短状態」に移行する場合、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能がセットされる。そして、S460を行った後、S470に移行する。
S470では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、大当り遊技処理へ移行する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
なお、本実施例では、時短状態(a時短状態、b時短状態若しくはc時短状態)であるとき、特図1_外れ図柄2が確定表示されても、c時短状態に移行しないこととしたが、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数と、特定外れ図柄が停止表示されることに基づいて付与予定の時短回数を比較して、当該時短回数が残り回数よりも多い場合、残り回数を付与予定の時短回数で更新することとしてもよい。
例えば、図23のS404、S414若しくは図24のS438で否定判定される場合に、特定外れを生じたか否かを判定し、当該判定で肯定判定される場合には、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数と、特定外れの発生に基づいて付与予定の時短回数を比較する。そして、付与予定の時短回数の方が多い場合に、継続中の時短状態で実行可能な当否判定の残り回数を付与予定の時短回数で更新(上書き)してもよい。
ここで、図26(a)を用いて、S470で送信される状態指定コマンドの内容について説明する。
第2時短フラグの値を1とした後(S454)に移行するS470の処理では、第2時短状態移行指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に到達時短状態に移行することを示すコマンドが送信される。
また、第3時短フラグの値を1とした後(S460)に移行するS470の処理では、第3時短状態移行指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に特定時短状態に移行することを示すコマンドが送信される。
第2時短フラグの値を1とした後(S454)に移行するS470の処理では、第2時短状態移行指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に到達時短状態に移行することを示すコマンドが送信される。
また、第3時短フラグの値を1とした後(S460)に移行するS470の処理では、第3時短状態移行指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に特定時短状態に移行することを示すコマンドが送信される。
更に、第1時短フラグの値を0とした後(S410)に移行するS470の処理では、第1時短状態終了指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に大当り時短状態が終了することを示すコマンドが送信される。
また、第2時短フラグの値を0とした後(S430)に移行するS470の処理では、第2時短状態終了指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に到達時短状態が終了することを示すコマンドが送信される。
また、第2時短フラグの値を0とした後(S430)に移行するS470の処理では、第2時短状態終了指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に到達時短状態が終了することを示すコマンドが送信される。
更に、第3時短フラグの値を0とした後(S446)に移行するS470の処理では、第3時短状態移行指定コマンドが送信される。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に特定時短状態が終了することを示すコマンドが送信される。
同様に、図23のS384の状態指定コマンドは、時短状態終了指定コマンド(a時短状態、b時短状態、若しくは、c時短状態)が終了したことを指定するコマンド)である。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に時短状態(a時短状態、b時短状態、若しくは、c時短状態)が終了することを示すコマンドが送信される。
また、後述する図29のS556の状態指定コマンドは、大当り時短状態開始指定コマンドである。つまり、主制御装置80からサブ統合制御装置83に大当り時短状態(a時短状態)に移行することを示すコマンドが送信される。
更に、前述の図23のS390の大当り開始演出処理において、大当り遊技を開始することを示すコマンドが主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。
そして、以上のコマンドを受信したサブ統合制御装置83は、後述の時短演出フラグ管理処理を実行する(図35を参照)。
更に、前述の図23のS390の大当り開始演出処理において、大当り遊技を開始することを示すコマンドが主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。
そして、以上のコマンドを受信したサブ統合制御装置83は、後述の時短演出フラグ管理処理を実行する(図35を参照)。
次に図27から図29を用いて、大当り遊技処理について説明する。この大当り遊技処理は、図10に示すメインルーチンから実行される処理である。
まず、図27に示すように、大当り遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中で(S500:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S502)、大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(S502:no)、ラウンド遊技間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているか否かを判断する(S506)。
まず、図27に示すように、大当り遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中で(S500:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S502)、大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(S502:no)、ラウンド遊技間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているか否かを判断する(S506)。
ラウンド遊技間のインターバル中でもない場合は(S506:no)、大当り終了演出中であるか判定する(S508)。これも否定判定の場合は(S508:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S510)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S510:yes)、大入賞口開放処理(S512)を行なって、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
なお、S500において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:no)、大当り遊技処理を終了する。また、S510において、大当り開始演出時間を経過していない場合も(S510:no)、大当り遊技処理を終了する。
なお、S500において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:no)、大当り遊技処理を終了する。また、S510において、大当り開始演出時間を経過していない場合も(S510:no)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S502:yes)、図27のS514に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では大入賞口14への規定入賞数は10個だが、8個、9個でもよく、特に限定するものではない。
大入賞口14に10個入賞していない場合(S514:no)には、S516に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。開放時間が終了した場合(S516:yes)には、S518に移行する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S516:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S514において、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S514:yes)、大入賞口閉鎖処理(S518)を行い、大当りインターバル処理(S520)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
大入賞口14に10個入賞していない場合(S514:no)には、S516に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。開放時間が終了した場合(S516:yes)には、S518に移行する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S516:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S514において、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S514:yes)、大入賞口閉鎖処理(S518)を行い、大当りインターバル処理(S520)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
図27に戻る。図27のS506でインターバル中であると判定された場合は(S506:yes)、図28のS522に進み、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過したか否かを判定する。ラウンド遊技間のインターバル時間が経過している場合(S522:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S524)。また、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過していない場合には(S522:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。S524において、最終ラウンドであれば(S524:yes)、大当り終了演出処理(S526)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S524において、最終ラウンドでなければ(S524:no)、大入賞口14を開放する処理(S528)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図27に戻る。図27のS508で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S508:yes)、図29のS530に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。そして、大当り終了演出時間が経過していない場合には(S530:no)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
一方、大当り終了演出時間が経過した場合には(S530:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S532)、条件装置の作動を停止する(S534)。
一方、大当り終了演出時間が経過した場合には(S530:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S532)、条件装置の作動を停止する(S534)。
そして、S534を実行すると、S544に移行し、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。
本実施例では、S544で一律に肯定判定され、続いて、時短回数を設定する処理(S546)と、時短フラグを1に設定する処理(S548)とを行う。ここで、S548で時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。
本実施例では、S544で一律に肯定判定され、続いて、時短回数を設定する処理(S546)と、時短フラグを1に設定する処理(S548)とを行う。ここで、S548で時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。
S548の処理を行うか、S544で否定判定される場合には(S544:no)、S550に移行し、到達カウンタの値が「正数」であるか否かを判定する。そして、S550で肯定判定される場合には(S550:yes)、S552で到達カウンタの値を初期化し(値を「0」とし)、S554に移行する。また、S550で否定判定される場合には(S550:no)、そのままS554に移行する。
つまり、本パチンコ機50においては、大当りを発生するか、主制御装置80にラムクリア処理が施されると、到達カウンタが初期化される。この場合、初期化されてから、通常状態で実行される当否判定(特別図柄に関する当否判定)の回数が、「900回」になると到達時短状態に移行する。
つまり、本パチンコ機50においては、大当りを発生するか、主制御装置80にラムクリア処理が施されると、到達カウンタが初期化される。この場合、初期化されてから、通常状態で実行される当否判定(特別図柄に関する当否判定)の回数が、「900回」になると到達時短状態に移行する。
S554において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、続くS556において、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。そして、大当り遊技処理をリターンする。
つまり、S556では、大当り遊技を介して移行する時短状態(大当り時短状態)になることを示すコマンドが、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。
ここで、S546において時短回数は、第1当否判定(第1特別図柄に関する当否判定)若しくは第2当否判定(第2特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとなって実行された大当り遊技を終了する場合に「100回」に設定される。
つまり、S556では、大当り遊技を介して移行する時短状態(大当り時短状態)になることを示すコマンドが、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。
ここで、S546において時短回数は、第1当否判定(第1特別図柄に関する当否判定)若しくは第2当否判定(第2特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとなって実行された大当り遊技を終了する場合に「100回」に設定される。
次に、図30~図38を用いて本実施例のパチンコ機50で実行される演出制御の概要を説明する。
本実施例のパチンコ機50においてサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信される各コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う表示演出を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御する。
本実施例のパチンコ機50においてサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信される各コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う表示演出を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御する。
本実施例のパチンコ機50では、サブ統合制御装置83が主制御装置80から送信される先読み判定コマンドを、受信することに基づいて、以下に示すように、先読み予告演出(保留予告演出)を実行する。
図30(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aには、特別図柄に関する当否判定の結果を表示するための変動演出表示領域6Hの他に、第1保留図柄表示領域6Dと、第2保留図柄表示領域6Eと、変動中図柄表示領域6Gと、関連事項表示領域6Fと、が出現可能とされている。
図30(a)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aには、特別図柄に関する当否判定の結果を表示するための変動演出表示領域6Hの他に、第1保留図柄表示領域6Dと、第2保留図柄表示領域6Eと、変動中図柄表示領域6Gと、関連事項表示領域6Fと、が出現可能とされている。
変動演出表示領域6Hは、演出図柄表示装置6の画面6aの略中央左寄りに出現し、「変動演出の一例を構成する演出表示」を実行する。また、図30(a)では、関連事項表示領域6Fは、変動表示領域6Hの右側に出現する。
この変動演出表示領域6Hでは、「消化される保留記憶に係わる変動パターン決定用乱数に対応する変動パターン」によって特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
以下の説明において、保留記憶が消化されるとは、当該保留記憶に関し、特別図柄に関する当否判定を行うことを指し、当該保留記憶が消化されることに基づいて、特別図柄の変動表示と、これに対応する変動演出(演出表示)が開始される。
この変動演出表示領域6Hでは、「消化される保留記憶に係わる変動パターン決定用乱数に対応する変動パターン」によって特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
以下の説明において、保留記憶が消化されるとは、当該保留記憶に関し、特別図柄に関する当否判定を行うことを指し、当該保留記憶が消化されることに基づいて、特別図柄の変動表示と、これに対応する変動演出(演出表示)が開始される。
関連事項表示領域6Fには、例えば、キャラクタ、動画、実写画像等を用いて、演出表示(演出図柄の変動)や、停止表示を盛り上げるための関連演出を実行したり、遊技者に発するコメント、警告等を表示したりする。ここで、本実施例においては、関連事項表示領域6Fに「熊の達吉」を示すキャラクタが表示される態様を例示している。
なお、本実施例では、演出図柄の変動を変動演出表示領域6Hにおいて、横方向に並ぶ3桁の構成図柄を表示し、構成図柄を縦方向にスクロールする態様を例示するが、構成図柄の数は特に問わないし、スクロール方向は特に問わず、例えば、3桁の構成図柄を横方向にスクロールさせてもよい。また、以下の説明では変動表示領域6Hで、左側に表示される構成図柄を左演出図柄6L、右側に表示される構成図柄を右演出図柄6R、中央に表示される構成図柄を中演出図柄6Cと称する。
なお、本実施例では、演出図柄の変動を変動演出表示領域6Hにおいて、横方向に並ぶ3桁の構成図柄を表示し、構成図柄を縦方向にスクロールする態様を例示するが、構成図柄の数は特に問わないし、スクロール方向は特に問わず、例えば、3桁の構成図柄を横方向にスクロールさせてもよい。また、以下の説明では変動表示領域6Hで、左側に表示される構成図柄を左演出図柄6L、右側に表示される構成図柄を右演出図柄6R、中央に表示される構成図柄を中演出図柄6Cと称する。
変動中図柄表示領域6Gは、演出図柄表示装置6の画面6aの下方側(変動表示領域6Hの下方)の略中央に出現し、第1保留図柄表示領域6Dは画面6aの下方側において変動中図柄表示領域6Gの左側に出現し、第2保留図柄表示領域6Eは画面6aの下方側において変動中図柄表示領域6Gの右側に出現する。
第1保留図柄表示領域6Dは、遊技球が第1始動口11に入球することに基づき取得した保留記憶(第1保留記憶)に対応する保留図柄(以下、第1保留図柄という)6dを、4個を限度に表示可能な領域である。そして、この第1保留図柄表示領域6Dは、未消化(当否判定を実行する前)の保留記憶に対応する表示であり、その表示個数によって未消化の第1保留記憶の個数(以下、第1保留数という)を表示する。
第1保留図柄表示領域6Dは、遊技球が第1始動口11に入球することに基づき取得した保留記憶(第1保留記憶)に対応する保留図柄(以下、第1保留図柄という)6dを、4個を限度に表示可能な領域である。そして、この第1保留図柄表示領域6Dは、未消化(当否判定を実行する前)の保留記憶に対応する表示であり、その表示個数によって未消化の第1保留記憶の個数(以下、第1保留数という)を表示する。
また、第2保留図柄表示領域6Eは、遊技球が第2始動口12に入球することに基づき取得した保留記憶(第2保留記憶)に対応する保留図柄(以下、第2保留図柄という)6eを、4個を限度に表示可能な領域である。そして、この第2保留図柄表示領域6Eは、未消化(当否判定を実行する前)の保留記憶に対応する表示であり、その表示個数によって未消化の第2保留記憶の個数(以下、第2保留数という)を表示する
第1保留図柄表示領域6Dにおいては、第1保留記憶に対応する保留図柄6dの表示位置として、第1表示位置d1、第2表示位置d2、第3表示位置d3、第4表示位置d4が、この並び順で右方向から左方向に向かって想定されている。
また、第2保留図柄表示領域6Eにおいては、第2保留記憶に対応する保留図柄6eの表示位置として、第1表示位置e1、第2表示位置e2、第3表示位置e3、第4表示位置e4が、この並び順で左方向から右方向に向かって想定されている。
また、第2保留図柄表示領域6Eにおいては、第2保留記憶に対応する保留図柄6eの表示位置として、第1表示位置e1、第2表示位置e2、第3表示位置e3、第4表示位置e4が、この並び順で左方向から右方向に向かって想定されている。
ここで、本実施例では、第1保留記憶に対応する保留図柄6dを丸い外形を備える図柄で構成し、第2保留記憶に対応する保留図柄6eを矩形の外形を備える図柄で構成することで、両保留図柄6d、6eを一見して識別可能としている。
なお、図30(a)において、第1保留図柄表示領域6Dには対応する保留図柄6dが3個の保留図柄6dが表示され、第2保留図柄表示領域6Eには対応する保留図柄(保留図柄6e)が表示されていない状態を示している。
なお、図30(a)において、第1保留図柄表示領域6Dには対応する保留図柄6dが3個の保留図柄6dが表示され、第2保留図柄表示領域6Eには対応する保留図柄(保留図柄6e)が表示されていない状態を示している。
何れの保留図柄表示領域6D、6Eにおいても、遊技球が始動口11,12に入球することに基づいて、保留図柄6d、6eがより上位の空き位置から順次に追加表示可能とされている。ここで、より上位の位置とは、より第1表示位置d1、e1に近い位置であり、空き位置とは保留図柄6d、6eが未表示の表示位置である(図30(a)の第4表示位置d4、第1表示位置e1~第4表示位置e4のように実線の保留図柄6d、6eが図示されていない表示位置を参照)。
そして、何れの保留図柄表示領域6D、6Eにおいても、第1表示位置d1、e1が消化直前の保留記憶に対応する保留図柄6d、6eを表示するための最上位の表示位置であり、第2表示位置d2、e2、第3表示位置d3、e3、第4表示位置d4、e4の順に消化順位がより遅くなる表示位置とされている。なお、消化順がより遅くなる表示位置を「下位の表示位置」と称することとする。
そして、何れの保留図柄表示領域6D、6Eにおいても、第1表示位置d1、e1が消化直前の保留記憶に対応する保留図柄6d、6eを表示するための最上位の表示位置であり、第2表示位置d2、e2、第3表示位置d3、e3、第4表示位置d4、e4の順に消化順位がより遅くなる表示位置とされている。なお、消化順がより遅くなる表示位置を「下位の表示位置」と称することとする。
また、消化直前の保留記憶6d、6e(第1表示位置d1、e1の保留記憶6d、6e)が消化されると、当該消化された保留記憶に対応する保留図柄6d、6eは、保留図柄表示領域6D、6Eから消去される。この場合、当該消去保留図柄6d、6eは、所定の移動経路6g(図31(b)(f)を参照)を通り、変動中図柄表示領域6Gに変位して、当該消去された保留図柄6d、6eに関連する変動中図柄7d、7eとして表示される。つまり、保留図柄6d、6eは、保留図柄表示領域6D、6Eから消去されることに伴い、変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
この変動中図柄7d、7eは、当該移動した保留図柄6d、6eに対応する演出表示(特別図柄の変動)が終了するまで表示され、当該演出表示が終了すると画面6aから消去される(図31(e)、(i)を参照)。
図30(b)に示すように、保留図柄表示領域6D、6Eから保留図柄6d、6eが消去されることに基づいて表示される変動中図柄7d、7eの外形は、当該消去される保留図柄6d、6eと等しくされている。なお、図30(a)は、第1特別図柄が変動表示を実行中であるため、変動中図柄表示領域6Gに第1保留図柄6dと同様な外形を呈する変動中図柄7d(略円形の変動中図柄7d)を表示中であることを示している。このため、第2特別図柄が変動表示を実行中である場合には、変動中図柄表示領域6Gに第2保留図柄6eと同様な外形を呈する変動中図柄7e(略矩形の変動中図柄7e)が表示されることになる。
図30(b)に示すように、保留図柄表示領域6D、6Eから保留図柄6d、6eが消去されることに基づいて表示される変動中図柄7d、7eの外形は、当該消去される保留図柄6d、6eと等しくされている。なお、図30(a)は、第1特別図柄が変動表示を実行中であるため、変動中図柄表示領域6Gに第1保留図柄6dと同様な外形を呈する変動中図柄7d(略円形の変動中図柄7d)を表示中であることを示している。このため、第2特別図柄が変動表示を実行中である場合には、変動中図柄表示領域6Gに第2保留図柄6eと同様な外形を呈する変動中図柄7e(略矩形の変動中図柄7e)が表示されることになる。
また、第1特別図柄の変動表示及び第2特別図柄の変動表示が実行されていない場合には、変動中図柄表示領域6Gに変動中図柄7d、7eが表示さないため、遊技者は、その時点において、特別図柄の変動を行われていないことを一見して理解することができる。
また、保留図柄表示領域6D、6Eから保留図柄6d、6eが消去されるよりも前に、当該保留図柄表示領域6D、6Eに表示された保留図柄6d、6e(以下、後続する保留図柄6d、6eという)が存在していた場合には、当該保留図柄6d、6eが消去されることに伴い後続する保留記憶に対応する保留図柄6d、6eが、より上位の表示位置にシフトして表示される。
例えば、図31(a)に示すように、第1保留図柄表示領域6Dの3個の表示位置(第1表示位置d1~第3表示位置d3)にそれぞれ第1保留図柄6dが表示されていた場合には、第1表示位置の第1保留図柄6dが消去されることに伴い、図31(b)に示すように、より下位の第2表示位置d2~第3表示位置d3の第1保留図柄6dが、1つ上位の第1表示位置d1~第2表示位置d2にシフトして表示される。
また、本実施例のパチンコ機50において、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際に(保留図柄6d、6eに対応する保留記憶を取得した際に)、サブ統合制御装置83は保留変化演出実行抽選を行う。
そして、保留変化演出実行抽選の結果が落選であると、保留図柄6d、6eと、変動中図柄7d、7eは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されてから、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eが消去されるまで、終始、同一の表示態様を維持する。
これに対し、保留変化演出実行抽選の結果が当選であると、保留図柄6d、6eと、変動中図柄7d、7eは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されてから、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eが消去されるまで、適宜表示態様を変化させる。
そして、保留変化演出実行抽選の結果が落選であると、保留図柄6d、6eと、変動中図柄7d、7eは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されてから、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eが消去されるまで、終始、同一の表示態様を維持する。
これに対し、保留変化演出実行抽選の結果が当選であると、保留図柄6d、6eと、変動中図柄7d、7eは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されてから、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eが消去されるまで、適宜表示態様を変化させる。
また、本実施例では、保留図柄6d、6e及び変動中図柄7d、7eを先読み判定(事前判定)の結果を反映した先読み態様で構成する場合と、当該先読み判定(事前判定)の結果を反映しない通常態様で構成する場合がある。なお、先読み判定(事前判定)とは、保留記憶手段に記憶した所定の保留記憶に関し、特別図柄に関する当否判定を行う前に事前判定を行うことを指す。
ここで、以下の説明において、通常態様で構成される保留図柄6d、6eを通常保留図柄と称し、この通常保留図柄と同一の表示態様で示される変動中図柄7d、7eを通常変動中図柄と称する。そして、通常保留図柄及び通常変動中図柄は、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りとなる期待度(以下、単に「期待度」という)を示唆しない(不明である)図柄となる。ここで、以下の説明において、保留図柄と、これに対応する変動中図柄を保留関係図柄と称することがある。
通常保留図柄及び通常変動中図柄(つまり、通常態様の保留関係図柄)は、図30(b)に示すように、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応する場合、「内部が無地の丸枠」を用いて構成され、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応する場合、「内部が無地の矩形枠」を用いて表示される。つまり、保留関係図柄(保留図柄及び変動中図柄)は、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応する場合と、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応する場合で外見が異なるため、遊技者は両者を一見して識別可能されている。
また、先読み態様で構成される保留図柄6d、6eを先読み保留図柄と称し、先読み態様で構成される変動中図柄7d、7eを先読み変動中図柄と称する。更に、先読み保留図柄及び先読み変動中図柄を先読み保留関係図柄と称する。
以下、図30(b)を用いて、先読み保留関係図柄(先読み保留図柄及びこれに対応する先読み変動中図柄)について説明する。
以下、図30(b)を用いて、先読み保留関係図柄(先読み保留図柄及びこれに対応する先読み変動中図柄)について説明する。
先読み図柄のうちで、最低の期待度を示唆するもの(以下、先読み図柄Aという)の表示態様は、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応する先読み図柄Aが、「内部にクエスチョンマークを表示した丸枠」を用いて構成される。また、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応する先読み図柄Aが「内部にクエスチョンマークを表示した矩形枠」を用いて構成される。なお、先読み図柄Aは、先読み保留図柄Aと先読み変動中図柄Aとで構成される。
また、期待度とは、保留関係図柄に対応する保留記憶に関し、当否判定(特別図柄に関する当否判定)で大当りを発生する期待度を意味する。
また、期待度とは、保留関係図柄に対応する保留記憶に関し、当否判定(特別図柄に関する当否判定)で大当りを発生する期待度を意味する。
また、先読み図柄のうちで、中間の期待度を示唆するもの(以下、先読み図柄Bという)の表示態様は、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応する先読み図柄Bが「内部にエクスクラメーション・マークを表示した丸枠」を用いて構成される。また、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応する先読み図柄Bが「内部にエクスクラメーション・マークを表示した矩形枠」を用いて構成される。なお、先読み図柄Bは、先読み保留図柄Bと先読み変動中図柄Bとで構成される。
更に、先読み図柄のうちで、最高の期待度を示唆するもの(以下、先読み図柄Cという)の表示態様は、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応する先読み図柄Cが「内部に星印を表示した丸枠」を用いて表示される。また、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応する先読み図柄Cが「内部に星印を表示した矩形枠」を用いて表示される。なお、先読み図柄Cは、先読み保留図柄Cと先読み変動中図柄Cとで構成される。
更にその他の先読み図柄としては、保留記憶の内容をズバリ表示するプレミアム先読み図柄も備えている。そして、プレミアム先読み図柄としては、特別図柄に関する当否判定の結果として大当りであること(つまり、大当り当選であること)が確定していることを示唆する先読み図柄(以下、先読み図柄Dという)と、特定外れであること(つまり、特定時短当選であること)が確定していること(後続する図柄変動を行う際に、遊技状態がc時短状態に移行すること)を示唆する先読み図柄(以下、先読み図柄Eという)が存在する。
ここで、先読み図柄Dは、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応するものが、「内部に「当の文字」を表示した丸枠」を用いて構成される。また、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応するものが「内部に「当の文字」を表示した矩形枠」を用いて構成される。なお、先読み図柄Dは、先読み保留図柄Dと先読み変動中図柄Dとで構成される。
また、先読み図柄Eは、第1保留記憶(第1特別図柄)に対応するものが「内部に「時の文字」を表示した丸枠」を用いて構成される。また、第2保留記憶(第2特別図柄)に対応するものが「内部に「時の文字」を表示した矩形枠」を用いて構成される。なお、先読み図柄Eは、先読み保留図柄Eと先読み変動中図柄Eとで構成される。
また、サブ統合制御装置83は、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示された際に変化演出を実行するか否かの抽選(以下、変化演出実行抽選という)を実行する。そして、サブ統合制御装置83は、変化演出実行抽選の結果が当選であると、受信した先読みコマンド1~6(図18を参照)と、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示された際に設定したシナリオに従い、保留関係図柄(保留図柄6d、6eや変動中図柄7d、7e)の表示態様を段階的に変化可能としている。
つまり、サブ統合制御装置83は、変化演出実行抽選の結果が当選であると、保留関係図柄をシナリオ(後述する図33、34等を参照)に従い、最終的な表示態様(最終表示態様という)となるまで、保留関係図柄の表示態様を段階的に変化させる。これにより、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り(大当り当選)となる期待度を段階的に報知する演出(以下、期待度変化演出という)を実行することとしている。
一方、サブ統合制御装置83は、変化演出実行抽選の結果が落選であると、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際に、最終表示態様に関わる保留関係図柄(保留図柄)を表示することとし、期待度変化演出を実行することはない。この場合、変動中図柄が消滅するまで、最終表示態様に関わる保留関係図柄(保留図柄)の表示態様を維持することになる。
一方、サブ統合制御装置83は、変化演出実行抽選の結果が落選であると、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際に、最終表示態様に関わる保留関係図柄(保留図柄)を表示することとし、期待度変化演出を実行することはない。この場合、変動中図柄が消滅するまで、最終表示態様に関わる保留関係図柄(保留図柄)の表示態様を維持することになる。
ここで、シナリオとは、期待度変化演出を行う場合において、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示された保留図柄6d、6eが、変動中図柄表示領域6Gにおいて変動中図柄として消滅するまでの間において、保留関係図柄の表示態様が変化する変化過程を定めるシナリオである。
本実施例では、特別図柄の種類(第1特別図柄と第2特別図柄)と、先読みコマンドの種別(先読みコマンド1~6の何れか)と、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際の保留数と、最終表示態様等に対応して、複数のシナリオを備える。
本実施例では、特別図柄の種類(第1特別図柄と第2特別図柄)と、先読みコマンドの種別(先読みコマンド1~6の何れか)と、保留図柄6d、6eが保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際の保留数と、最終表示態様等に対応して、複数のシナリオを備える。
本実施例のパチンコ機50では、保留関係図柄として保留図柄と変動中図柄とを備えるが、(a)保留図柄として表示された段階のみで表示態様を段階的に変化可能とされるシナリオ(以下、タイプ1のシナリオという)と、(b)保留図柄として表示された段階と変動中図柄として表示された段階で変化可能とされるシナリオ(以下、タイプ2のシナリオという)と、を備える。但し、本発明においては、タイプ1のシナリオのみを備えてもよいし、タイプ2のシナリオのみを備えてもよい。
また、(c)変動中図柄として表示された段階のみで表示態様を段階的に変化可能とされるシナリオ(以下、タイプ3のシナリオという)を備えることも考えられる。このシナリオならば、保留図柄の段階で全く変化がなくても当該変動(変動中図柄として表示された段階)で変化することが期待できるようになり、どのような状況でも期待感を持続させることができるようになる。
また、本実施例では、保留関係図柄として終始、保留図柄と変動中図柄とを表示する態様を例示したが、変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間、演出表示の実行時間)が所定時間より短い場合に変動中図柄を表示しないこととし、所定時間より長い場合、保留図柄と変動中図柄とを表示することとしてもよい。
ここで、本実施例においては、図31及び図32に示すように、変動中図柄が表示態様を変化可能される期間(以下、変化可能期間という)が、変動中図柄の表示時間に基づいて定められている。つまり、第1表示位置d1、e1に表示されていた保留図柄に対応する保留記憶が消化されることに基づいて、変動演出が開始されるが、当該消化される保留記憶に基づき特定される変動時間のうち、所定時間となるまでが、変化可能期間(時間)とされる(図31(c)、(d)、(g)、(h))。つまり、本実施例において、例えば、「特定変動演出がスーパーリーチ演出を含む変動演出である場合、変化可能期間が終了するまでの時間が、特定時間となるまでの時間」の一例に相当する。
具体的に説明すると、本実施では、図32(a)に示すように、変化可能期間(変化可能時間)をスーパーリーチ演出を開始した後、所定時間t秒を(例えば、10秒)を経過するまでの期間(時間)としている。また、スーパーリーチ演出は、リーチ表示を経てノーマルリーチ演出を実行した後、変動演出が所定態様となることに基づき(例えば、背景図柄が変化し、図柄演出の変動態様が発展することに基づき)、開始される。そして、一般にスーパーリーチ演出が出現すると、大当りの発生の期待度が高くなる。
なお、本実施例では、図32(b)に示すように、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り(大当り当選)となる変動演出では、80%の割合でスーパーリーチ演出が出現し、20%の割合でノーマル演出(リーチ演出がノーマル演出で終了し、スーパーリーチ演出に発展しない演出)が出現する。また、特別図柄に関する当否判定の結果が、特定外れ(特定時短当選)となる場合には、30%の割合でスーパーリーチ演出が出現し、70%の割合でノーマル演出が出現することとしている。
ここで、本実施例では、変化可能期間(変化可能時間)をスーパーリーチ演出を開始した後、所定時間t秒を経過するまでとしているが、変化可能期間(変化可能時間)は特別図柄の変動時間(変動演出の実行時間)に基づき設定されるものであれば、その態様を特に問わない。つまり、保留記憶に基づき決定される「特別図柄の変動時間の変動時間」が、スーパーリーチ演出を伴う程、長くされる場合、当該スーパーリーチ演出の開始を基準として、変化可能期間(変化可能時間)を設定している。これは、変動演出の変動態様を所定の変動態様となるまでを変化可能期間(変化可能時間)として設定する趣旨であるが、変化可能期間(変化可能時間)を以下のように設定することもできる。
例えば、(a)特定変動演出が、スーパーリーチ演出を含む変動演出である場合、スーパーリーチ演出が開始されるまで、(b)特定変動演出が、リーチ演出を含む変動演出である場合、ノーマルリーチ演出が開始され、所定時間が経過するまで(この場合、ノーマルリーチ演出がスーパーリーチ演出に発展するか否かを特に問わない)、(c)特定変動演出が、リーチ演出を含む変動演出である場合(この場合、ノーマルリーチ演出がスーパーリーチ演出に発展するか否かを特に問わない)、ノーマルリーチ演出が開始されるまで、等を変化可能期間(変化可能時間)としてもよい。
更に、保留記憶に基づいて、「特別図柄の変動時間」を決定する度、該変動時間の長短や、乱数抽選等に基づいて、変化可能期間を設定するか否かを決定してもよい。そして、変化可能期間(変化可能時間)を設定しない場合には、変動中図柄は、その表示態様を変化させることはできない。
更に、保留記憶に基づいて、「特別図柄の変動時間」を決定する度、該変動時間の長短や、乱数抽選等に基づいて、変化可能期間を設定するか否かを決定してもよい。そして、変化可能期間(変化可能時間)を設定しない場合には、変動中図柄は、その表示態様を変化させることはできない。
次に、図33及び図34を用いて、サブ統合制御装置83の記憶手段(保留関係図柄表示用バッファ)に格納されたシナリオについて簡単に説明する。
図33及び図34は、サブ統合制御装置83が期待度変化演出を実行する際に参照するシナリオ選択テーブルの一部を示している。
ここで、当該シナリオは、(1)当該シナリオを決定する際に受信した先読みコマンドの種類、(2)当該シナリオを決定する際に対象となる保留数、(3)当該シナリオ選択テーブルを参照する際に決定されている最終表示態様(保留関係図柄の最終表示態様)毎に定められている。
図33及び図34は、サブ統合制御装置83が期待度変化演出を実行する際に参照するシナリオ選択テーブルの一部を示している。
ここで、当該シナリオは、(1)当該シナリオを決定する際に受信した先読みコマンドの種類、(2)当該シナリオを決定する際に対象となる保留数、(3)当該シナリオ選択テーブルを参照する際に決定されている最終表示態様(保留関係図柄の最終表示態様)毎に定められている。
図33(a)は、受信した先読みコマンドが先読みコマンド1で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際(第1始動口11若しくは第2始動口12に遊技球が入賞し、保留記憶を記憶した際)の保留数が3で、且つ、先読み図柄Cが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSA11~14の複数のシナリオが設けられている。以下、シナリオSA11~14の内容を簡単に説明する。
シナリオSA11が選択されると、始動口11,12の遊技球が入球したとき(以下、始動入賞時という)には、「対応する保留図柄表示領域6D、6Eの対応する表示位置」に保留図柄として通常保留図柄が、一次保留表示として表示される。ここで、「対応する保留図柄表示領域6D、6Eの対応する表示位置」は、第1始動口11に遊技球が入球した場合(以下、第1始動入賞という)、第1保留図柄表示領域6Dの第2表示位置d4であり、第2始動口12に遊技球が入球した場合(以下、第2始動入賞という)、第2保留図柄表示領域6Eの第4表示位置e4である。
この後、当該通常保留図柄に対応する保留記憶に先行する保留記憶であって、未処理のもの(当該通常保留図柄に対応する保留記憶が第1保留記憶であれは、再先に取得された第1保留記憶、当該通常保留図柄に対応する保留記憶が第2保留記憶であれは、再先に取得された第2保留記憶)が処理されることで、1回目のシフトが行われても、保留図柄の表示態様は通常保留図柄の表示態様に維持される(図中の変動2の欄を参照)。
そして、当該1回目のシフトが行われた後、2回目のシフトが行われても、保留図柄の表示態様は通常保留図柄の表示態様に維持される(図中の変動3の欄を参照)。ここで、2回目のシフトは、1回目のシフトと同一の保留図柄表示領域6E、6Eで行われるものを指す。つまり、第1保留記憶が順次処理されることで、第1保留図柄表示領域6Dで行われる1回目及び2回目のシフトを指し、第2保留記憶が順次処理されることで、第2保留図柄表示領域6Eで行われる1回目及び2回目のシフトを指す。この点に関しては、以下の示す3回目のシフトに関しても同様である。
更に3回目のシフトが行われると、当該保留図柄は、同一の保留図柄表示領域6D、6Eにおいて第1表示位置(d1、e1)に変位するとともに、先読み図柄Aの表示態様に変化して表示される。この後、当該先読み図柄Aに対応する保留記憶が処理され、変動演出を開始すると、先読み図柄Aは第1表示位置(d1、e1)から消去されるとともに、当該先読み図柄Aが変動中図柄として変動中図柄表示領域6Gに表示される。
そして、この変動中図柄は、変化可能期間を終了するまでの間に、先読み図柄Bの表示態様、先読み図柄Cの表示態様に順次変化して表示される。このように、保留関係図柄は、保留図柄表示領域6Dから変動中図柄表示領域6Gにシフトした後においてその表示態様を変化させてもよい。
そして、この変動中図柄は、変化可能期間を終了するまでの間に、先読み図柄Bの表示態様、先読み図柄Cの表示態様に順次変化して表示される。このように、保留関係図柄は、保留図柄表示領域6Dから変動中図柄表示領域6Gにシフトした後においてその表示態様を変化させてもよい。
また、シナリオSA14が選択された場合は、対象となる保留図柄が保留図柄表示領域6D、6Eから消去され、変動中図柄表示領域6Gに変位した後に保留関連図柄の最終表示態様に変化するが、最終表示態様に変化するタイミングは、選択されるシナリオによって異なる。
なお、シナリオSA11等は、変動中図柄表示領域6Gにおいて期待度が最高度に達するシナリオである。
なお、シナリオSA11等は、変動中図柄表示領域6Gにおいて期待度が最高度に達するシナリオである。
また、一次保留図柄の表示態様もシナリオによって異なり、例えば、図33(a)のシナリオSA14のように、保留記憶が取得され、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示される際に、期待度が低い先読み図柄(先読み図柄A)を表示し、変動中図柄表示領域6Gに変位した後に表示態様を変化させてもよい。
また、保留図柄が保留図柄表示領域6D、6Eでシフトする毎に変化してもよいし(シナリオSA13を参照)、保留図柄表示領域6D、6Eでシフトする場合には変化せずに、変動中図柄表示領域6Gのみで変化してもよい。
また、シナリオSA12等に示すように、保留図柄表示領域6D、6Eから変動中図柄表示領域6Gにシフトする際に変化することとしてもよい。
また、保留図柄が保留図柄表示領域6D、6Eでシフトする毎に変化してもよいし(シナリオSA13を参照)、保留図柄表示領域6D、6Eでシフトする場合には変化せずに、変動中図柄表示領域6Gのみで変化してもよい。
また、シナリオSA12等に示すように、保留図柄表示領域6D、6Eから変動中図柄表示領域6Gにシフトする際に変化することとしてもよい。
この他に、受信した先読みコマンドが先読みコマンド1で、且つ、先読み図柄Cが保留関係図柄の最終表示態様となる場合において、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が2の場合には、図33(b)に示すシナリオ選択テーブルが参照され、同保留数が1の場合には、図33(c)に示すシナリオ選択テーブルが参照され、同保留数が「0」の場合には、図33(c)に示すシナリオ選択テーブルが参照される。そして、乱数抽選を用いてシナリオを選択する。
図34(a)は、受信した先読みコマンドが、先読みコマンド2若しくは先読みコマンド3で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が3で、且つ、先読み図柄Aが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSB11~13が格納されているが、何れのシナリオSB11~13が選択されても、期待度変化演出は、変動中図柄として消滅するまでに、通常保留図柄若しくは通常変動中図柄から、先読み図柄Aに変化する。
ここで、本実施例では、特定外れが発生し(特定時短当選し)、特定時短状態に移行する場合、期待度変化演出が実行されても、変化後の保留関係図柄の先読み図柄Aに止まる。
ここで、本実施例では、特定外れが発生し(特定時短当選し)、特定時短状態に移行する場合、期待度変化演出が実行されても、変化後の保留関係図柄の先読み図柄Aに止まる。
つまり、本実施例のパチンコ機50では、期待度変化演出が実行されると、先読み図柄A、先読み図柄B、先読み図柄Cの順に段階的に報知態様(示唆態様)を変化させることができる。そして、本実施例において、「特定時間(変化可能期間)を経過しても、所定の期待度を示す報知態様(示唆態様)とすること」は、「特定時間を経過しても、先読み図柄Aで止まること」を指す。また、「特定時間(変化可能期間)を経過するまでに、所定の期待度よりも高い報知態様(示唆態様)に移行する」とは、「特定時間(変化可能期間)を経過するまでに保留関係図柄が先読み図柄B若しくは先読み図柄Cまで変化していることを指す。
また、受信した先読みコマンドが先読みコマンド2若しくは3で、且つ、先読み図柄Aが保留関係図柄の最終表示態様となる場合において、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が2、1、0の場合も、同様である。
なお、シナリオSB12は、保留図柄表示領域6Dから変動中図柄表示領域6Gにシフトする際に変化するシナリオを示している。
また、受信した先読みコマンドが先読みコマンド2若しくは3で、且つ、先読み図柄Aが保留関係図柄の最終表示態様となる場合において、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が2、1、0の場合も、同様である。
なお、シナリオSB12は、保留図柄表示領域6Dから変動中図柄表示領域6Gにシフトする際に変化するシナリオを示している。
更に、他のシナリオ選択テーブルについても簡単に説明する。
図34(b)は、受信した先読みコマンドが先読みコマンド2若しくは先読みコマンド3で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が3で、且つ、先読み図柄Eが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSC11~13が格納されているが、何れのシナリオSC11~13が選択されても、期待度変化演出は、変動中図柄として消滅するまでに、通常保留図柄若しくは通常変動中から、先読み図柄Eに変化する。つまり、先読み図柄Eは、特定時短状態に移行することを報知(示唆)するプレミアムな先読み図柄である。
図34(b)は、受信した先読みコマンドが先読みコマンド2若しくは先読みコマンド3で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が3で、且つ、先読み図柄Eが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSC11~13が格納されているが、何れのシナリオSC11~13が選択されても、期待度変化演出は、変動中図柄として消滅するまでに、通常保留図柄若しくは通常変動中から、先読み図柄Eに変化する。つまり、先読み図柄Eは、特定時短状態に移行することを報知(示唆)するプレミアムな先読み図柄である。
図34(c)は、受信した先読みコマンドが先読みコマンド1で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が3で、且つ、先読み図柄Dが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSD11~13が格納されているが、何れのシナリオSD11~13が選択されても、期待度変化演出は、変動中図柄として消滅するまでに、通常保留図柄若しくは通常変動中から、先読み図柄Dに変化する。つまり、先読み図柄Dは、大当り(大当り当選)が発生することを報知(示唆)するプレミアムな先読み図柄である。
なお、先読み図柄D、Eである場合において、期待度変化演出を実行しないときは、保留図柄が、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されるとき、直接、先読み図柄D、Eが表示される。
なお、先読み図柄D、Eである場合において、期待度変化演出を実行しないときは、保留図柄が、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示されるとき、直接、先読み図柄D、Eが表示される。
図34(d)は、受信した先読みコマンドが先読みコマンド4で、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が3で、且つ、先読み図柄Bが保留関係図柄の最終表示態様となる場合に選択されるシナリオ選択テーブルである。このシナリオ選択テーブルには、シナリオSE11~13が格納されているが、何れのシナリオSE11~13が選択されても、期待度変化演出は、変動中図柄として消滅するまでに、通常保留図柄若しくは通常変動中から、先読み図柄A、先読み図柄Bの順に変化する。
なお、図示を省略するが、図34(a)~(d)で示す具体例において、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が2、1、0の場合も同様である。また、受信した先読みコマンドが先読みコマンド5である場合と、先読みコマンド6である場合に関しては、説明を省略する。
なお、図示を省略するが、図34(a)~(d)で示す具体例において、期待度変化演出の対象となる保留記憶を取得した際の保留数が2、1、0の場合も同様である。また、受信した先読みコマンドが先読みコマンド5である場合と、先読みコマンド6である場合に関しては、説明を省略する。
次に、図35~38を用いて、本実施例のパチンコ機50で実行される変動演出の特徴を説明する。
まず、図35は、シナリオSA11に従い期待度変化演出を実行する変動演出を示している。
図35(a)は、期待度変化演出の対象となった保留記憶(実施例では、第1保留記憶)が消化され、第1保留図柄表示領域6Dに表示されていた先読み図柄Aが変動中図柄表示領域6Gに変位するとともに、変動表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が変動(変動演出)を開始した状態を示している。
まず、図35は、シナリオSA11に従い期待度変化演出を実行する変動演出を示している。
図35(a)は、期待度変化演出の対象となった保留記憶(実施例では、第1保留記憶)が消化され、第1保留図柄表示領域6Dに表示されていた先読み図柄Aが変動中図柄表示領域6Gに変位するとともに、変動表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が変動(変動演出)を開始した状態を示している。
図35(b)は、リーチ表示の実行タイミングが到来し、リーチ表示を実行する場合を示している。この場合、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示してリーチ表示を実行する。但し、リーチ表示を実行する前に、変動表示領域6Hに移行した先読み図柄Aが、先読み図柄Bに変化していたものとする。
そして、図35(c)に示すように、リーチ表示を契機にノーマルリーチ演出を開始するが所定時間を経過すると、リーチ演出の内容が発展し、リーチ演出の内容がスーパーリーチ演出に移行する。そして、図35(d)は、スーパーリーチ演出に移行した後、特定時間(例えば、5秒)経過後に、先読み図柄Bが先読み図柄Cに変化する。この後、図35(e)に示すように、変化可能期間(変化可能時間)を終了する。
そして、図35(c)に示すように、リーチ表示を契機にノーマルリーチ演出を開始するが所定時間を経過すると、リーチ演出の内容が発展し、リーチ演出の内容がスーパーリーチ演出に移行する。そして、図35(d)は、スーパーリーチ演出に移行した後、特定時間(例えば、5秒)経過後に、先読み図柄Bが先読み図柄Cに変化する。この後、図35(e)に示すように、変化可能期間(変化可能時間)を終了する。
そして、変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、変動表示領域6Hにおいて当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
このとき、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り(大当り当選)である場合、変動時間を経過すると、変動中の中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字で停止表示して大当り図柄の確定表示が実行される。この大当り図柄の確定表示によって大当りの発生が報知され、大当り遊技が実行される。更に、図35(g)に示すように、大当り遊技を終了すると、遊技状態が大当り時短状態(a時短状態)に移行する。
このとき、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り(大当り当選)である場合、変動時間を経過すると、変動中の中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字で停止表示して大当り図柄の確定表示が実行される。この大当り図柄の確定表示によって大当りの発生が報知され、大当り遊技が実行される。更に、図35(g)に示すように、大当り遊技を終了すると、遊技状態が大当り時短状態(a時短状態)に移行する。
図36は、シナリオSB13に従い期待度変化演出を実行する変動演出を示している。
図36(a)は、期待度変化演出の対象となった保留記憶(実施例では、第1保留記憶)が消化され、第1保留図柄表示領域6Dに表示されていた先読み図柄Aが変動中図柄表示領域6Gに変位するとともに、変動表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が変動(変動演出)を開始した状態を示している。
図36(a)は、期待度変化演出の対象となった保留記憶(実施例では、第1保留記憶)が消化され、第1保留図柄表示領域6Dに表示されていた先読み図柄Aが変動中図柄表示領域6Gに変位するとともに、変動表示領域6Hにおいて左右中の演出図柄が変動(変動演出)を開始した状態を示している。
図36(b)は、リーチ表示の実行タイミングが到来し、リーチ表示を実行する場合を示しており、図36(c)は、スーパーリーチ演出に移行した場合を示している。そして、図36(d)は、スーパーリーチ演出に移行した後、変化可能期間中にも、変動中図柄が先読み図柄Aのまま表示されているものとする。
更に、図36(e)に示すように、変化可能期間(変化可能時間)を終了した後、変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、変動表示領域6Hにおいて当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
このとき、特定外れ図柄が表示される場合には、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示した状態(リーチ表示の状態)で、中演出図柄6Cをアルファベット文字「C」で停止表示して、特定外れの発生が報知される。
この後、図36(g)に示すように、遊技状態が特定時短状態(c時短状態)に移行する。
更に、図36(e)に示すように、変化可能期間(変化可能時間)を終了した後、変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、変動表示領域6Hにおいて当否判定の結果を示す組み合わせで停止する。
このとき、特定外れ図柄が表示される場合には、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示した状態(リーチ表示の状態)で、中演出図柄6Cをアルファベット文字「C」で停止表示して、特定外れの発生が報知される。
この後、図36(g)に示すように、遊技状態が特定時短状態(c時短状態)に移行する。
図37は、遊技状態が非時短状態若しくは時短状態であるとき、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件が成立したケース(以下、ケース1という)を示している。
ここで、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件とは、大当りを発生することなく実行された特別図柄に関する当否判定の回数が規定到達回数の「900回」となることである。
ここで、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件とは、大当りを発生することなく実行された特別図柄に関する当否判定の回数が規定到達回数の「900回」となることである。
このケース1では、変動表示領域6Hに外れ図柄が表示された後、図37(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aで到達演出を実行する。ここで、到達演出とは、到達時短状態(b時短状態)に移行することを示唆する演出である。
この到達演出では、マイクMを持った猫のキャラクタNとともに、「突然ですが、次変動よりカラオケ遊タイムに入ります!」という文字表示R1が表示される。
この到達演出では、マイクMを持った猫のキャラクタNとともに、「突然ですが、次変動よりカラオケ遊タイムに入ります!」という文字表示R1が表示される。
なお、本実施例ではb時短状態に移行する直前に「突然ですが、次変動よりカラオケ遊タイムに入ります!」という文字表示R1やキャラクタN等を表示することで到達演出を行った。但し、本実施例と異なり、b時短状態に移行した後の時点(例えば、b時短状態で実行する最初の変動開始時)に、「突然ですが、この変動よりカラオケ遊タイムに入ります!」という文字表示やキャラクタN等を表示することで到達演出を行ってもよい。
到達演出を行った後、到達時短状態(b時短状態)が開始すると、到達時短状態中演出が実行される。この到達時短状態中演出が開始されると、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなる度に到達時短状態(b時短状態)の残り回数を示す文字状態R4を更新して(演出表示が開始した後、所定時間を経過する度に-1して)表示される。
また、到達時短状態(b時短状態)に移行すると、主表示部6Hは画面6aの隅に縮小して表示される。
また、到達時短状態(b時短状態)に移行すると、主表示部6Hは画面6aの隅に縮小して表示される。
また、到達時短状態中演出において、演出図柄表示装置6の画面6aには「カラオケ遊タイム」という文字情報R2が表示され、b時短状態の残り時短回数を示す文字情報R3も表示される。
ここで、この到達時短状態(b時短状態)では、キャラクタNが到達時短状態(b時短状態)を終了するまで、ひたすらカラオケを歌い続ける。
更に、到達時短状態(b時短状態)の最終変動を終了する間際に、図37(d)に示すように、到達時短状終了演出を実行する。この到達時短状終了演出では、手を振るキャラクタNと、「まもなくカラオケ遊タイムを終了しますという文字情報R4」が表示される。
ここで、この到達時短状態(b時短状態)では、キャラクタNが到達時短状態(b時短状態)を終了するまで、ひたすらカラオケを歌い続ける。
更に、到達時短状態(b時短状態)の最終変動を終了する間際に、図37(d)に示すように、到達時短状終了演出を実行する。この到達時短状終了演出では、手を振るキャラクタNと、「まもなくカラオケ遊タイムを終了しますという文字情報R4」が表示される。
図38(a)は、非時短状態で、特定図柄(本実施例では、特定外れの発生を示す特定外れ図柄を例示)が確定表示されることに基づいて、遊技状態がc時短状態に移行するケースを示している。
ここで、本実施例では、遊技状態が非時短状態である場合に特定時短状態に移行する可能性があることとしたが、本実施例と異なり、所定条件の下、時短状態であっても特定時短状態に移行し得ることとしてもよい。
ここで、本実施例では、遊技状態が非時短状態である場合に特定時短状態に移行する可能性があることとしたが、本実施例と異なり、所定条件の下、時短状態であっても特定時短状態に移行し得ることとしてもよい。
図38(a)に示すように、非時短状態において、特別図柄に関する当否判定)の結果が「特定外れ図柄」を停止表示されることとなる結果である場合(つまり、特定外れの発生を示す結果である場合)、変動開始後、所定時間が経過すると、左演出図柄6Lと、右演出図柄6Rと、中演出図柄6Cを、この順で停止させ、演出図柄の外れ図柄を確定表示する。この場合、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示した状態で、中演出図柄6Cをアルファベット文字「C」で停止表示して、特定外れの発生を報知する。
このように、特定外れを発生が報知されると、図38(b)に示すように、特定時短状態開始演出が実行される。この特定時短状態開始演出では、画面6aに関連情報6Fとして所定のキャラクタQとともに、「次変動から達吉チャンスに入ります!」という文字情報R5」が表示される。
特定時短状態に移行した後、特別図柄の変動が開始されると、図38(c)に示すように、演出図柄表示装置6の変動表示領域6Hにおいて変動演出(演出表示)が開始され、特定時短状態中演出が実行される。この特定時短状態(c時短状態)を開始すると、変動演出表示領域6Hは画面6aの隅に縮小して表示されるとともに、演出図柄表示装置6の画面6aに特定時短状態(c時短状態)の残り回数を示す文字情報R4が更新して(演出表示が開始した後、所定時間を経過する度に-1して)表示される。
特定時短状態に移行した後、特別図柄の変動が開始されると、図38(c)に示すように、演出図柄表示装置6の変動表示領域6Hにおいて変動演出(演出表示)が開始され、特定時短状態中演出が実行される。この特定時短状態(c時短状態)を開始すると、変動演出表示領域6Hは画面6aの隅に縮小して表示されるとともに、演出図柄表示装置6の画面6aに特定時短状態(c時短状態)の残り回数を示す文字情報R4が更新して(演出表示が開始した後、所定時間を経過する度に-1して)表示される。
特定時短状態中演出では、演出図柄表示装置6の画面6aに「達吉チャンス 当りをつかまえろ!」という文字情報R6が表示され、c時短状態の残り時短回数を示す文字情報R4も表示される。
この特定時短状態(c時短状態)を終了するまで、達吉のキャラクタQが、大当りの発生を示唆する文字情報R7(当りを示す文字情報R7)を捕まえることができたら、大当りを獲得可能であることを示唆する演出が実行される(図32(c)を参照)。そして、特定時短状態(c時短状態)においても、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなる度に、特定時短状態(c時短状態)の残り回数が更新される。
この特定時短状態(c時短状態)を終了するまで、達吉のキャラクタQが、大当りの発生を示唆する文字情報R7(当りを示す文字情報R7)を捕まえることができたら、大当りを獲得可能であることを示唆する演出が実行される(図32(c)を参照)。そして、特定時短状態(c時短状態)においても、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなる度に、特定時短状態(c時短状態)の残り回数が更新される。
更に、特定時短状態(c時短状態)を終了する変動演出(演出表示)が開始されると、画面6aに「まもなく達吉チャンスを終了しますという文字情報R8」を表示して行われる。
次に、図39のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する保留図柄表示処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
本処理を開始すると、保留数指示コマンドを受信したか否か判定する(S1000)。このS1000の処理で否定判定されると(S1000:no)、リターンし、肯定判定されると(S1000:yes)、S1005でサブ統合制御装置83が備える保留数カウンタに「+1」し、演出図柄制御装置82に保留数表示指示信号を送信し、S1010に移行する。
そして、S1010で振分乱数1を抽出した後(S1010)、S1015に移行する。
本処理を開始すると、保留数指示コマンドを受信したか否か判定する(S1000)。このS1000の処理で否定判定されると(S1000:no)、リターンし、肯定判定されると(S1000:yes)、S1005でサブ統合制御装置83が備える保留数カウンタに「+1」し、演出図柄制御装置82に保留数表示指示信号を送信し、S1010に移行する。
そして、S1010で振分乱数1を抽出した後(S1010)、S1015に移行する。
なお、S1005で「+1」される保留数カウンタの値は、後述する保留数情報受信処理(図40を参照)において、保留情報コマンドを受信する毎にデクリメントされる。これにより、絶えず主制御装置80が記憶する保留記憶の数と同一数が管理される。
S1015では、サブ統合制御装置83が主制御装置80から先読みコマンド(先読み情報)を受信したか否かを判定する(S1015)。この先読みコマンド(先読み情報)には、前述の図17のS206若しくはS216で主制御装置80から出力されるコマンドである。
また、保留数指示コマンドと先読みコマンドを一体化されたコマンドとしてもよく、この一体化された場合、S1000において、受信した保留数指示コマンドに先読みコマンドが含まれているか否かが判定される。
S1015では、サブ統合制御装置83が主制御装置80から先読みコマンド(先読み情報)を受信したか否かを判定する(S1015)。この先読みコマンド(先読み情報)には、前述の図17のS206若しくはS216で主制御装置80から出力されるコマンドである。
また、保留数指示コマンドと先読みコマンドを一体化されたコマンドとしてもよく、この一体化された場合、S1000において、受信した保留数指示コマンドに先読みコマンドが含まれているか否かが判定される。
この先読みコマンド(先読み情報)は、先読みコマンド1~6の何れかである。そして、S1015で否定判定される場合には(S1015:no)、一旦、保留図柄表示処理を終了する。
そして、保留図柄表示処理を繰り返し実行するうちに、S1015で肯定判定されると(S1150:yes)、S1020に移行する。
そして、保留図柄表示処理を繰り返し実行するうちに、S1015で肯定判定されると(S1150:yes)、S1020に移行する。
S1020では、S1010で抽出した振分乱数1と、S1015で受信した先読みコマンドの種別に基づいて、保留関連図柄(保留図柄又は変動中図柄)の最終的な表示態様を選択決定する。このS1020を実行すると、S1025に移行する。
ここで、最終的な表示態様とは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示された保留図柄6d、6eが、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eとして消去されるときの表示態様である。
ここで、最終的な表示態様とは、保留図柄表示領域6D、6Eに追加表示された保留図柄6d、6eが、変動中図柄表示領域6Gで変動中図柄7d、7eとして消去されるときの表示態様である。
S1025では保留変化演出(期待度変化演出)を実行するか否かの抽選を行う。このS1025は、S1010で取得した振分乱数1を用いた乱数抽選で行われる。
S1025を実行すると、S1030に移行し、「S1025で行われた抽選において、保留変化演出(期待度変化演出)を実行する旨の抽選結果が得られたか否か」を判定する(S1030)。
S1030で肯定判定される場合には(S1030:yes、)、S1035に移行し、否定判定される場合には(S1030:no)、S1050に移行する。
S1030で肯定判定される場合には(S1030:yes、)、S1035に移行し、否定判定される場合には(S1030:no)、S1050に移行する。
S1050に移行すると、サブ統合制御装置83は、今回受信した先読みコマンド(S1015で肯定判定された先読みコマンド)に基づく保留記憶に係る保留図柄として、S1020で選択した最終表示態様の保留図柄を表示する処理を行う。そして、S1050の処理を実行すると、本処理を終了する。
S1035に移行すると、サブ統合制御装置83は、今回の保留変化演出(期待度変化演出)にて参照するシナリオを決定し、S1040に移行する。
すなわち、S1035では、各種シナリオ選択テーブルを参照し、且つS1020にて決定した最終保留図柄が設定されてなるシナリオを選択決定する。
ここで、S1035で選択決定したシナリオは、サブ統合制御装置83に設けられた記憶手段(保留表示演出用バッファ)に格納され、適宜参照される。つまり、後述するS1040、後述する図40(a)の保留情報受信処理におけるS1120、後述する図42(a)の変動中図柄変化処理におけるS1310等にて参照される。
すなわち、S1035では、各種シナリオ選択テーブルを参照し、且つS1020にて決定した最終保留図柄が設定されてなるシナリオを選択決定する。
ここで、S1035で選択決定したシナリオは、サブ統合制御装置83に設けられた記憶手段(保留表示演出用バッファ)に格納され、適宜参照される。つまり、後述するS1040、後述する図40(a)の保留情報受信処理におけるS1120、後述する図42(a)の変動中図柄変化処理におけるS1310等にて参照される。
S1035を経て移行するS1040において、サブ統合制御装置83は、S1035で決定したシナリオを参照して、該シナリオの最初の表示態様(一次保留表示態様とも呼称する)を選択して、該表示態様にて、今回受信した先読みコマンドに基づく保留記憶に係る保留図柄を、演出図柄表示装置6に表示する処理を行う。そして、S1040の処理を実行すると、本処理を終了する
次に、図40(a)を用いて、サブ統合制御装置83が実行する保留数情報受信処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
この保留数情報受信処理では、保留記憶が消化された際に、演出図柄表示装置6に表示されている保留図柄の表示位置を更新するとともに、必要に応じて保留変化演出(期待度変化演出)を実行する。
また、「保留数情報受信処理」は、保留記憶が有る状態において、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が終了して確定表示された際、第2特別図柄の保留記憶があれば第2特別図柄の、無ければ第1特別図柄の、最古の保留記憶に基づく新たな変動表示を開始するために、前記最古の保留記憶の表示が消去され、同じ特別図柄の他の保留記憶が、その表示位置をシフトさせる処理を行う際に、実行される処理である。よって、上述した「保留表示処理」とは異なるタイミングにて実行されるものである。
この保留数情報受信処理では、保留記憶が消化された際に、演出図柄表示装置6に表示されている保留図柄の表示位置を更新するとともに、必要に応じて保留変化演出(期待度変化演出)を実行する。
また、「保留数情報受信処理」は、保留記憶が有る状態において、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示が終了して確定表示された際、第2特別図柄の保留記憶があれば第2特別図柄の、無ければ第1特別図柄の、最古の保留記憶に基づく新たな変動表示を開始するために、前記最古の保留記憶の表示が消去され、同じ特別図柄の他の保留記憶が、その表示位置をシフトさせる処理を行う際に、実行される処理である。よって、上述した「保留表示処理」とは異なるタイミングにて実行されるものである。
本処理を開始すると、保留情報(保留情報コマンド)を受信したか否か判定する(S1100)。このS1100の処理で否定判定されると(S1100:no)、本処理をリターンする。
なお、サブ統合制御装置83がS1100の処理で受信する保留情報コマンドは、図20のS364の「保留情報送信処理」で主制御装置80から送信される。
なお、サブ統合制御装置83がS1100の処理で受信する保留情報コマンドは、図20のS364の「保留情報送信処理」で主制御装置80から送信される。
S1100で肯定判定されると(S1100:yes)、サブ統合制御装置83が備える保留数カウンタから-1する処理を行い(S1105)、S1110に移行する。
S1110で、サブ統合制御装置83は、上述した第2特別図柄を第1特別図柄よりも優先変動する構成を前提とした上で、演出図柄表示装置6に表示されている最も古い保留記憶に対応する保留図柄を消去すると共に、同じ特別図柄で、これ以外に保留図柄が表示されている場合には、残りの全ての保留図柄の表示位置を、演出図柄表示装置6の画面中央方向に向かって各々1個シフトし、S1115に移行する。
S1110で、サブ統合制御装置83は、上述した第2特別図柄を第1特別図柄よりも優先変動する構成を前提とした上で、演出図柄表示装置6に表示されている最も古い保留記憶に対応する保留図柄を消去すると共に、同じ特別図柄で、これ以外に保留図柄が表示されている場合には、残りの全ての保留図柄の表示位置を、演出図柄表示装置6の画面中央方向に向かって各々1個シフトし、S1115に移行する。
なお、本実施形態では、保留図柄をシフトする処理が行われると、例えば、図40(b1)及び(b2)に示すように、第1特別図柄に係る保留図柄では、右方に1個シフトし、第2特別図柄に係る保留図柄では、左方に1個シフトするようになっている。
S1110で、サブ統合制御装置83は、保留図柄をシフトする処理に伴い変更された保留図柄の表示位置と、図39のS1035にて決定したシナリオの内容を参照して、保留図柄の内の何れかが「保留変化演出(期待度変化演出)」の実行位置、すなわち保留図柄又は変動中図柄の表示態様の変更時期(位置)となったか否かの判定を行い、肯定判定が得られた場合には(S1115:yes)、S1120に処理を移行する。また、S1115で、否定判定が得られた場合には(S1115:no)、本処理を終了する。
シナリオの内容を確認する処理は、前述の「保留表示演出用バッファ」に格納されたシナリオに係る情報を参照することで実施される。
シナリオの内容を確認する処理は、前述の「保留表示演出用バッファ」に格納されたシナリオに係る情報を参照することで実施される。
S1120では、サブ統合制御装置83は、「保留変化演出(期待度変化演出)」の実行位置(時期)となった保留図柄又は変動中図柄について、決定されたシナリオの内容に基づいて表示態様を変化して表示する処理を実行し、本処理を終了する。
ここで、図40(b1)~(b5)を用いて、S1120について、具体例を用いて説明する。
この具体例は、第2保留記憶が存在しない状態で、第1保留数が3のときに追加表示された第1特別図柄に対応する保留図柄6daが、図33(a)のSAシナリオ13に従い、シフトする様子を示している。
この保留図柄6daは、第1始動口11への遊技球の入球に伴い、第1保留図柄表示領域6Dの第4表示位置d4に通常保留図柄として追加表示されたものである。
この具体例は、第2保留記憶が存在しない状態で、第1保留数が3のときに追加表示された第1特別図柄に対応する保留図柄6daが、図33(a)のSAシナリオ13に従い、シフトする様子を示している。
この保留図柄6daは、第1始動口11への遊技球の入球に伴い、第1保留図柄表示領域6Dの第4表示位置d4に通常保留図柄として追加表示されたものである。
図40(b1)に示す状態で、第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dに対応する第1保留記憶が消化されると、当該保留図柄6dは第1保留図柄表示領域6Dから消去され、図40(b2)に示す状態となる。このとき、図40(b1)に示す状態で、第2表示位置d2に表示されていた保留図柄6dが通常保留図柄の表示態様を維持しつつ第1表示位置d1にシフトし、第3表示位置d3に表示されていた保留図柄6dが、通常保留図柄の表示態様を維持しつつ第2表示位置d2にシフトし、第4表示位置d4に表示されていた保留図柄6d(6da)が、通常保留図柄の表示態様から第1先読み図柄Aの表示態様に表示態様を変更させつつ第3表示位置d3にシフトする。
また、図40(b1)に示す状態で、第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dに対応する第1保留記憶が消化されると、当該保留図柄6dは第1保留図柄表示領域6Dから消滅する。これに伴い、当該保留図柄6dは、変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
また、図40(b1)に示す状態で、第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dに対応する第1保留記憶が消化されると、当該保留図柄6dは第1保留図柄表示領域6Dから消滅する。これに伴い、当該保留図柄6dは、変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
図40(b3)に示す状態は、図40(b2)に示す状態で第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dが消滅した状態であり、この場合、図40(b3)に示す状態で、第3表示位置d3に表示されていた保留図柄6d(6da)が、第1先読み図柄Aから第2先読み図柄Bの表示態様に表示態様を変更させつつ第2表示位置d2にシフトする。これに伴い、当該第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dは、変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
図40(b4)に示すように、図40(b3)に示す状態で第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dが消滅すると、第2表示位置d2に表示されていた保留図柄6d(6da)が、第2先読み図柄Bから第3先読み図柄Cの表示態様に表示態様を変更させつつ第1表示位置d1にシフトする。
そして、図40(b5)に示すように、図40(b4)に示す状態で第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dが消滅すると、当該消滅した保留図柄6dが、第3先読み図柄Cの表示態様を維持しつつ変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
図40(b4)に示すように、図40(b3)に示す状態で第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dが消滅すると、第2表示位置d2に表示されていた保留図柄6d(6da)が、第2先読み図柄Bから第3先読み図柄Cの表示態様に表示態様を変更させつつ第1表示位置d1にシフトする。
そして、図40(b5)に示すように、図40(b4)に示す状態で第1表示位置d1に表示されていた保留図柄6dが消滅すると、当該消滅した保留図柄6dが、第3先読み図柄Cの表示態様を維持しつつ変動中図柄表示領域6Gにシフトして表示される。
なお、図40(b1)~(b5)は、第2保留記憶が存在しない状態を図示するが第2保留記憶が存在する場合には、記憶されている第2保留記憶が優先して処理され、第2保留図柄表示領域6E及び変動中図柄表示領域6Gにおいて、第2特別図柄の変動が開始されると、上記具体例と同様、選択されたシナリオに従い、保留図柄6e及び変動中図柄7eがシフトして表示される。
なお、S1110の処理で演出図柄制御装置82に送信される保留数表示指示信号は、演出図柄表示装置6の画面6aから第1保留図柄6d若しくは第2保留図柄6eを1個減らす旨を指示する信号である。
また、サブ統合制御装置83がS1100の処理で受信する保留情報コマンドは、図20のS364の「保留情報送信処理」で主制御装置80から送信される。そして、主制御装置80から送信された「保留情報」が、第1保留数をデクリメントする際(特図1を変動開始する際)に送信されたものである場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに出現する第1保留記憶表示領域6Dで、第1保留図柄6dが1デクリメントされる。このデクリメントされる第1保留図柄6dに対応づけて先読み判定情報コマンドを受信している場合には、当該先読み判定情報(コマンド)の記憶も消去される。
また、サブ統合制御装置83がS1100の処理で受信する保留情報コマンドは、図20のS364の「保留情報送信処理」で主制御装置80から送信される。そして、主制御装置80から送信された「保留情報」が、第1保留数をデクリメントする際(特図1を変動開始する際)に送信されたものである場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに出現する第1保留記憶表示領域6Dで、第1保留図柄6dが1デクリメントされる。このデクリメントされる第1保留図柄6dに対応づけて先読み判定情報コマンドを受信している場合には、当該先読み判定情報(コマンド)の記憶も消去される。
更に、主制御装置80から送信された「保留情報」が、第2保留数をデクリメントする際(特図2を変動開始する際)に送信されたものである場合には、演出図柄表示装置6の画面6aに出現する第2保留記憶表示領域6Eで、第2保留図柄6eが1デクリメントされる。このデクリメントされる第2保留図柄6eに対応づけて先読み判定情報コマンドを受信している場合には、当該先読み判定情報(コマンド)の記憶も消去される。
次に、図41のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出開始処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
サブ統合制御装置83は演出開始処理を起動すると、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1200)。ここで、変動開始コマンドとは、特別図柄の変動を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図20のS366を参照)。
サブ統合制御装置83は演出開始処理を起動すると、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1200)。ここで、変動開始コマンドとは、特別図柄の変動を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図20のS366を参照)。
この変動開始コマンドには、特別図柄に関する当否判定の結果(大当り、外れ)を示すデータと、変動時間を指定する変動パターンを示すデータが含まれる。また、特別図柄の当否判定の結果が大当りの場合、変動開始コマンドには、大当り図柄を指定するデータ(発生した大当りの種類を図柄指定コマンド示すデータ)が含まれる。更に、特別図柄の当否判定の結果が外れの場合、変動開始コマンドには、当否判定の結果が外れであることを示す外れデータ(外れ情報)の他に、到達情報の有無に関するデータと、特定外れ情報の有無に関するデータが含まれる。
ここで、到達情報とは、大当りとなることなく、実行された「特別図柄に関する当否判定」が規定到達回数となった場合に、外れ情報に付加されるデータである。また、特定外れ情報とは、特定外れである場合に外れ情報に付加されるデータである(図22(a)を参照)。
ここで、到達情報とは、大当りとなることなく、実行された「特別図柄に関する当否判定」が規定到達回数となった場合に、外れ情報に付加されるデータである。また、特定外れ情報とは、特定外れである場合に外れ情報に付加されるデータである(図22(a)を参照)。
S1200で否定判定されると(S1200:no)、そのまま演出開始処理を終了し、肯定判定されると(S1200:yes)、S1205の処理に移行し、演出パターン(演出態様)を振り分ける際に使用する振分乱数2を取得する。
サブ統合制御装置83はS1205を実行すると、S1210に移行し、大当りを発生したか否か(変動開始コマンドに大当り情報が含まれているか否か)を判定する。
S1210で肯定判定される場合には(S1210:yes)、S1215に移行して、「特別図柄の変動表示に対応して開始される演出表示のパターン(演出パターン)」として、「大当り用の演出パターン」を設定し(S1215)、S1250に移行する。
サブ統合制御装置83はS1205を実行すると、S1210に移行し、大当りを発生したか否か(変動開始コマンドに大当り情報が含まれているか否か)を判定する。
S1210で肯定判定される場合には(S1210:yes)、S1215に移行して、「特別図柄の変動表示に対応して開始される演出表示のパターン(演出パターン)」として、「大当り用の演出パターン」を設定し(S1215)、S1250に移行する。
このS1215では、「ノーマルリーチ演出を伴い、スーパーリーチ演出を伴わない演出パターン(スーパーリーチ演出に発展しない演出パターン)」か、「ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ演出を伴う演出パターン(スーパーリーチ演出に発展する演出パターン)」を設定する。このS1215において、ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ演出を伴う演出パターンを設定する場合は、変動開始コマンドで特定される変動パターンに基づいて、変化可能期間を設定する。
S1210で否定判定される場合(S1210:no)、つまり、当否判定の結果が外れである場合(S1210:no)には、S1220に移行し、変動開始コマンドに到達情報が付加されているか否かを判定する。
S1220で肯定判定される場合(S1220:yes)、到達時短開始演出用の演出パターンを設定し(S1225)、S1250に移行する。具体的には、図37(b)に示すように、到達時短状態開始演出を伴う演出表示を実行するための演出パターンを設定する。
S1220で肯定判定される場合(S1220:yes)、到達時短開始演出用の演出パターンを設定し(S1225)、S1250に移行する。具体的には、図37(b)に示すように、到達時短状態開始演出を伴う演出表示を実行するための演出パターンを設定する。
また、S1220で否定判定される場合には(S1220:no)、S1230に移行して、外れ情報(変動開始コマンド)に特定情報が付加されているか否かを判定する。
S1230で肯定判定される場合(S1230:yes)、S1235に移行し、「特定時短開始演出を伴う演出パターン」を設定した後(S1235)、S1250に移行する。具体的には、図38(b)に示すように、特定時短状態開始演出を伴う演出表示を実行するための演出パターンを設定する。
S1230で肯定判定される場合(S1230:yes)、S1235に移行し、「特定時短開始演出を伴う演出パターン」を設定した後(S1235)、S1250に移行する。具体的には、図38(b)に示すように、特定時短状態開始演出を伴う演出表示を実行するための演出パターンを設定する。
ここで、S1235では、「ノーマルリーチ演出を伴い、スーパーリーチ演出を伴わない演出パターン(スーパーリーチ演出に発展しない演出パターン)」か、「ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ演出を伴う演出パターン(スーパーリーチ演出に発展する演出パターン)」を設定する。このS1235において、ノーマルリーチ演出及びスーパーリーチ演出を伴う演出パターンを設定する場合は、変動開始コマンドで特定される変動パターンに基づいて、変化可能期間を設定する。
S1230で否定判定される場合(S1230:no)、S1240に移行し、「一般外れ演出を伴う演出パターン」を設定した後、S1250に移行する。
ここで、S1240では、到達情報及び特定情報が付加されていない場合の一般的な外れ演出を伴う演出パターンを設定する。
S1250に移行すると、確定表示させる演出図柄(特別図柄に関する当否判定の結果を報知する演出図柄)を設定する処理を行う。この後S1255で演出を開始し(S1255)、演出開始処理をリターンする。
ここで、S1240では、到達情報及び特定情報が付加されていない場合の一般的な外れ演出を伴う演出パターンを設定する。
S1250に移行すると、確定表示させる演出図柄(特別図柄に関する当否判定の結果を報知する演出図柄)を設定する処理を行う。この後S1255で演出を開始し(S1255)、演出開始処理をリターンする。
次に、図42(a)を用いて、サブ統合制御装置83が実行する変動中図柄変化処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
本処理を開始すると、S1300で前述のシナリオに基づいて、変動中図柄表示領域6Gで表示中の変動中図柄が変化可能であるか否かを判定する。
S1300で否定判定される場合には(S1300:no)、本処理をリターンする。
本処理を開始すると、S1300で前述のシナリオに基づいて、変動中図柄表示領域6Gで表示中の変動中図柄が変化可能であるか否かを判定する。
S1300で否定判定される場合には(S1300:no)、本処理をリターンする。
ここで、変化可能であるか否かは、前述のシナリオによって定められているが、本実施例では、変動中図柄が表示された段階で、変化しない場合(図33(a)のシナリオSA13等を参照)と、1回だけ変化する場合(図33(a)のシナリオSA12等を参照)と、2回変化する場合(図33(a)のシナリオSA11等を参照)とがある。
S1300で肯定判定される場合には(S1300:yes)、S1305で変化タイミングが到来したか否かを判定する。ここで、この変化タイミングが、図42(b1)に示すように、1回だけ到来する場合には、変動中図柄を表示してから消滅するまでに、S1305において所定タイミングで1回肯定判定され、S1310の処理を実行した後、本処理をリターンする。また、この変化タイミングが、図42(b2)に示すように、2回到来する場合には、変動中図柄を表示してから消滅するまでに、S1305において肯定判定される度にS1310の処理を実行した後、本処理をリターンする。
なお、本実施例では、変動中図柄が最高2回変化することとされているが、3回以上、変化することとしてもよい。
なお、本実施例では、変動中図柄が最高2回変化することとされているが、3回以上、変化することとしてもよい。
S1310では、設定されたシナリオに基づき、変動中図柄の表示態様を変化させる処理を行う。
次に、図43のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出停止処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1400)。ここで、変動停止コマンドは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置40から送信されるコマンドである(図22(b)のS372の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1400:no)、演出停止処理をそのまま終了する。
一方、肯定判定される場合には(S1400:yes)、S1405では、演出図柄確定表示指示信号を演出図柄制御装置82に送信する処理を行う。そして、演出停止処理を終了する。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1400)。ここで、変動停止コマンドは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置40から送信されるコマンドである(図22(b)のS372の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1400:no)、演出停止処理をそのまま終了する。
一方、肯定判定される場合には(S1400:yes)、S1405では、演出図柄確定表示指示信号を演出図柄制御装置82に送信する処理を行う。そして、演出停止処理を終了する。
ここで、S1405を行うと、変動演出表示表領域6Hで変動演出を停止するとともに(変動演出を、当否判定の結果を示す演出図柄を確定表示して停止するとともに)、変動中図柄表示領域6Gの変動中図柄が消滅する。
これにより、遊技者は、変動演出が停止したことを容易に確認することができる。
これにより、遊技者は、変動演出が停止したことを容易に確認することができる。
また、S1405においては、当否判定の結果が大当りである場合、S1405の処理に伴い演出図柄表示装置6の画面6aに「大当り図柄(演出図柄)」が確定表示される。
この場合、中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字図柄(演出図柄)で停止表示させ、大当りの発生が報知される。
一方、当否判定の結果が外れである場合に、S1405の処理に伴い演出図柄表示装置6の画面6aに「外れ図柄(演出図柄)」が確定表示される。
但し、「外れ図柄(演出図柄)」のうち、特定外れ図柄(演出図柄)は、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示した状態で、中演出図柄6Cをアルファベット文字「C」で停止表示して、特定外れの発生を報知する。
この場合、中演出図柄6Cを、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rと同一数字図柄(演出図柄)で停止表示させ、大当りの発生が報知される。
一方、当否判定の結果が外れである場合に、S1405の処理に伴い演出図柄表示装置6の画面6aに「外れ図柄(演出図柄)」が確定表示される。
但し、「外れ図柄(演出図柄)」のうち、特定外れ図柄(演出図柄)は、左演出図柄6L及び右演出図柄6Rを同一数字で停止表示した状態で、中演出図柄6Cをアルファベット文字「C」で停止表示して、特定外れの発生を報知する。
実施例1のパチンコ機50によると、大当り当選予告演出(当り当選予告演出の一具体例を示す大当り当選予告演出)を当否判定の結果が大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)である可能性が有することの他に、特定時短状態に移行する可能性があることの予告として使用できる。従って、この当選予告演出に遭遇する遊技者は、当選予告演出が開始されると、大当り遊技(当り遊技の一具体例を示す大当り遊技)を実行する可能性があるか、遊技状態が特定遊技状態に移行する可能性があるかと、緊張感を持って見守ることとなる。
つまり、実施例1のパチンコ機50では、大当り当選予告演出(先読み大当り当選予告演出)が示唆する期待度(特別図柄に関する当否判定で当選となる期待度)が低い状態(本実施例では、最も低い状態)のままで、変動演出が所定態様まで進行した場合(変動演出が期待度の高い、スーパーリーチ演出を示す変動態様まで進行した場合)、大当り当選予告演出(先読み大当り当選予告演出)が示唆する期待度が、大当り当選となる期待度ではなく、特定時短当選を生ずる可能性が高いことを示す報知(示唆する)予告に変更されるというもの(特定時短当選を生ずる可能性が高いことを示す報知(示唆する)もの)に変更される。
つまり、変動演出の変動態様がスーパーリーチ演出の段階まで進行した状態で、大当り当選予告演出(先読み抽選予告演出)で、「特別図柄に関する当否判定で当選する期待度が殆どないこと」が報知(示唆)された状態であり、通常、遊技者は当該変動演出に対する興味が低減してしまう。ところが、本実施例のパチンコ機50によると、変動演出の変動態様がスーパーリーチの段階まで進行したのに、当選予告演出(先読み抽選予告演出)で、大当り当選が発生することの期待度が低いことを示唆していると大当り当選発生の可能性は低いかもしれないが、特定時短当選を発生する可能性は高くなる。このため、スーパーリーチ演出に移行し、大当り当選発生の期待感を散々高めておいても、大当り当選予告演出(先読み大当り当選予告演出)が期待度の低い報知内容のままで、遊技者が落胆しているとき、実は、特定時短当選を発生する可能性は高いことが示唆される。このため、遊技者は、大当り当選予告演出(先読み抽選予告演出)で所定の期待度よりも低いままであっても、変動演出を最後まで諦めずに楽しむことができ、遊技興趣を維持し、高めることができる。
また、本来、特別図柄に関する当否判定が当選である可能性を予告するという、大当り当選予告演出(先読み大当り当選予告演出)が、所定条件下(変動演出が期待度の高い変動態様まで進行したという条件の下)、他のもの(c時短状態への移行)を予告するものに変わる。換言すると、1つの予告演出(先読み抽選予告演出)で、特別図柄に関する当否判定が大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)である可能性やc時短状態への移行を予告できる。このため、当該予告演出に対面する遊技者には、新鮮な印象を与えることができる。
なお、本実施例では、当り当選予告演出(先読み抽選予告演出)として保留関連図柄(保留図柄及び変動中図柄)を用いた先読み予告を例示したが、本発明において、当り選予告演出(先読み抽選予告演出)の態様は、これに限定されない。
例えば、変動演出を開始し、所定時間を経過すると、「リーチ無し外れを示す演出図柄を仮停止することさせること(以下、煽り変動という)を、変動演出の再変動(仮停止された変動演出を再度、開始すること)を挟み、所定回数繰り返した後、繰り返される最終の再変動で、リーチ表示を経てリーチ演出に移行する演出を、一般に疑似連演出と称する。この疑似連演出は、1回の変動演出を疑似的に連続する複数回の変動演出に見せ、煽り変動の繰り返し回数の多少によって、特別図柄に関する当否判定が当選である可能性が示唆される。
例えば、変動演出を開始し、所定時間を経過すると、「リーチ無し外れを示す演出図柄を仮停止することさせること(以下、煽り変動という)を、変動演出の再変動(仮停止された変動演出を再度、開始すること)を挟み、所定回数繰り返した後、繰り返される最終の再変動で、リーチ表示を経てリーチ演出に移行する演出を、一般に疑似連演出と称する。この疑似連演出は、1回の変動演出を疑似的に連続する複数回の変動演出に見せ、煽り変動の繰り返し回数の多少によって、特別図柄に関する当否判定が当選である可能性が示唆される。
ここで、例えば、煽り変動の繰り返し回数が多い場合(例えば、3回若しくは4回の場合)には、特別図柄に関する当否判定が当選である可能性が高いことが示唆され、煽り変動の繰り返し回数が少ない場合(例えば、2回の場合)には、特別図柄に関する当否判定が当選である可能性が低いと示唆される。
この疑似連演出を本発明に適用すると、例えば、リーチ表示を行う前(リーチを開始する前)の期間に変化可能期間が設けられる。つまり、期待度を変化させる大当り当選予告演出(当り当選予告演出)は、その内容によって変化可能期間が設けられる時期(例えば、リーチ表示前か、リーチ表示後か)が異なる。
この場合、例えば、変化可能期間の間に実行される煽り変動の繰り返し回数が多い場合に、変動演出の変動態様がスーパーリーチ演出に発展すると、特別図柄に関する当否判定で大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)となる可能性があることが示唆される。また、煽り変動の繰り返し回数が少ない場合に、変動演出の変動態様がスーパーリーチ演出に発展すると、変動演出において特定図柄が確定表示される可能性があることが示唆される。
この場合、例えば、変化可能期間の間に実行される煽り変動の繰り返し回数が多い場合に、変動演出の変動態様がスーパーリーチ演出に発展すると、特別図柄に関する当否判定で大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)となる可能性があることが示唆される。また、煽り変動の繰り返し回数が少ない場合に、変動演出の変動態様がスーパーリーチ演出に発展すると、変動演出において特定図柄が確定表示される可能性があることが示唆される。
以上、実施例1では、当り当選予告演出として、当り期待度を段階的に示唆する保留予告演出や、煽り変動の繰り返し回数によって当り期待度を示唆する疑似連演出を例示したが、他にもステップアップ予告や、セリフ予告など、期待度の異なる表示態様を段階的に移行させる予告演出に用いることができる。例えば、特定変動演出が選択された場合、当否判定の結果が当り(大当り)である時は変動時間の特定時間までに第1ステップの予告よりも高い報知態様(第2~第5ステップの予告)に移行するようにすると共に、時短当選である時は特定時間を経過しても、報知態様を所定の期待度(第1ステップ)を示す態様とする場合も例示できる。
(2)実施例2
実施例2のパチンコ機50は、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)である旨を示唆する大当り当選予告演出(当り当選予告演出の一具体例を示す大当り当選予告演出)が出現したにも係わらず、当該当否判定の結果が外れとなった場合に、当該外れが特定外れ(特定時短当選)であることを内容とするものである。
実施例2のパチンコ機50は、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選(当り当選の一具体例を示す大当り当選)である旨を示唆する大当り当選予告演出(当り当選予告演出の一具体例を示す大当り当選予告演出)が出現したにも係わらず、当該当否判定の結果が外れとなった場合に、当該外れが特定外れ(特定時短当選)であることを内容とするものである。
実施例2のパチンコ機50に関し、図44を用いて簡単に説明する。
図44(a)は、演出図柄表示装置6の変動演出表示領域6Hにおいて、変動演出を開始した直後を示している。
そして、変動演出を開始後、所定時間を経過すると、図44(b)に示すように、プレミアムな演出(例えば、変動演出中、突然、画面6aに裂け目Xが出現し、裂け目XからプレミアムなキャラクタKが出現するというカットイン演出)を実行する。
図44(a)は、演出図柄表示装置6の変動演出表示領域6Hにおいて、変動演出を開始した直後を示している。
そして、変動演出を開始後、所定時間を経過すると、図44(b)に示すように、プレミアムな演出(例えば、変動演出中、突然、画面6aに裂け目Xが出現し、裂け目XからプレミアムなキャラクタKが出現するというカットイン演出)を実行する。
この場合、図44(c)に示すように、高い確率(例えば80%の確率)で大当り図柄が確定表示される。また、図44(d)に示すように、大当り図柄が確定表示されなかった場合は、特定外れ図柄が確定表示される。
実施例2のパチンコ機50によると、プレミアムな演出が出現したにも係わらず、特別図柄に関する当否判定で大当り当選(当り当選)しなかった場合(大当りを発生しなかった場合)には、遊技状態がc時短状態に移行することになる。従って、遊技者は、プレミアムな演出が出現した時点で、当該当否判定で大当り当選するか、特定時短当選することを知ることができる。
このため、遊技者は、当該当否判定で大当り当選できなくても、落胆度合いを低減することができ、遊技興趣を維持し、高めることができる。
このため、遊技者は、当該当否判定で大当り当選できなくても、落胆度合いを低減することができ、遊技興趣を維持し、高めることができる。
つまり、実施例2のパチンコ機50では、当該当否判定で外れとなったら、確実にc時短状態に移行する構成の予告を実行するため、この予告が出た時点で遊技者は当該当否判定の結果が大当り当選か、特定時短当選であることが確定するため、非常に価値の高い予告演出となる。従って、プレミアムな演出が出現を経て、当該当否判定で大当り当選(当り当選)できなくても、遊技興趣を維持し、高めることができる。
なお、実施例2のパチンコ機50では、当該当否判定の結果が大当り当選とならなかった場合、必ずしも特定時短当選とならない構成としてもよい。この構成でも変動演出を最後まで期待をもって楽しむことができるため、遊技興趣を維持することが容易である。
以上のように本発明の実施例を説明したが、本発明の範囲は前述の実施例や変形例に示す範囲に限定されず、本発明の範囲内で種々の変形例を例示することができる。
なお、実施例2で示す予告演出(当選予告演出)は、当該当否判定に基づいて実行される変動演出中であって、当該当否判定の結果が報知される前(結果図柄が確定表示する前)に出現する、所謂「変動中予告」であるが、実施例2で示す予告演出(当選予告演出)も、所謂「変動中予告」ではなく、実施例1に示したような「先読み演出」としてもよい。
以下、実施例1を「変動中予告」として適用する具体例について簡単に説明する。例えば、当該変動演出中であって、当該変動演出が終了するまで当該変動演出で大当り図柄が停止される可能性を段階的に示唆する予告キャラクタを出現可能とする場合において、当該変動演出が所定の変動態様に進行したとする(例えば、変動態様がスーパーリーチ演出に発展したとする)。この変動中予告としては、当該変動演出中に、期待度が低いA予告キャラクタ、期待度が中間のB予告キャラクタ、期待度が最高のC予告キャラクタの順で段階的に表示可能な態様を例示できる。
以下、実施例1を「変動中予告」として適用する具体例について簡単に説明する。例えば、当該変動演出中であって、当該変動演出が終了するまで当該変動演出で大当り図柄が停止される可能性を段階的に示唆する予告キャラクタを出現可能とする場合において、当該変動演出が所定の変動態様に進行したとする(例えば、変動態様がスーパーリーチ演出に発展したとする)。この変動中予告としては、当該変動演出中に、期待度が低いA予告キャラクタ、期待度が中間のB予告キャラクタ、期待度が最高のC予告キャラクタの順で段階的に表示可能な態様を例示できる。
そして、予告キャラクタの態様を段階的表示可能な期間(出現可能期間であって特定時間の一例を示す時間である)が、当該変動演出の変動時間に基づき、設定されている場合において、当該特定時間になる前に、所定の期待度を示す予告キャラクタ(B予告キャラクタ若しくはC予告キャラクタ)が出現している場合には、特別図柄に関する当否判定の判定結果が大当り当選(当り当選)となる可能性があることが示唆され、予告キャラクタとして所定の期待度よりも低い期待度を報知する予告キャラクタ(A予告キャラクタ)しか出現していないことにより、c時短状態に移行する可能性があることが示唆されることとしてもよい。
なお、実施例1では、時短状態として、a時短状態と、b時短状態びc時短状態を備える態様を例示したが、本発明ではc時短状態を備える限り、a時短状態及びb時短状態を備えるか否かを特に問わない。例えば、a時短状態及びb時短状態の一方のみを備えてもよいし、a時短状態及びb時短状態を備えなくてもよい。この点に関し、実施例2においても同様である。
ここで、b時短状態を備える態様に実施例1を応用する場合、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件(大当りを発生することなく実行された特別図柄に関する当否判定の回数が規定到達回数(前述の計数手段が計数する計数値が、所定回数を示す値に到達するというる条件)が成立する特別図柄の変動表示に対応する変動演出において、スーパーリーチ演出を実行する。
また、スーパーリーチ演出を実行する場合には、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選(当り当選)となる可能性が高いものとする。
そして、大当り当選(当り当選)の発生を報知する変動演出においては、大当り当選予告演出(当り当選予告演出)の報知(示唆)態様が、「所定の期待度よも高い期待度を示す報知態様」に変化する。一方、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件が成立する変動演出においては、大当り当選予告演出(当り当選予告演出)の報知(示唆)態様が、所定の期待度を示す報知態様に止まる。
この場合、実施例1と同様に、1つの当選予告演出で、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選となる可能性と、b時短時短状態に移行する可能性を示唆することができる。
また、スーパーリーチ演出を実行する場合には、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選(当り当選)となる可能性が高いものとする。
そして、大当り当選(当り当選)の発生を報知する変動演出においては、大当り当選予告演出(当り当選予告演出)の報知(示唆)態様が、「所定の期待度よも高い期待度を示す報知態様」に変化する。一方、到達時短状態(b時短状態)に移行する条件が成立する変動演出においては、大当り当選予告演出(当り当選予告演出)の報知(示唆)態様が、所定の期待度を示す報知態様に止まる。
この場合、実施例1と同様に、1つの当選予告演出で、特別図柄に関する当否判定の結果が大当り当選となる可能性と、b時短時短状態に移行する可能性を示唆することができる。
また、実施例1では、リーチ表示後、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出を発展する場合において、スーパーリーチ演出に発展した後、所定時間が経過するまでを変化可能期間(特定時間)とした。但し、ノーマルリーチ演出止まりで、それ以上、演出が発展しない演出パターンや、スーパーリーチ演出に発展した後に更に発展する演出パターンもあり、その演出パターンに応じて変化可能期間を変更することができる。
また、実施例1では、c時短状態(特定時短状態)と、b時短状態(到達時短状態)で、時短性能を等しくため、c時短状態(特定時短状態)と、b時短状態(到達時短状態)に移行する場合に、新たな時短状態(到達時短状態)が開始されることを遊技者に判り難い状態で(若しくは判らない状態で)、新たな時短状態(到達時短状態)に移行させることができる。このため、時短状態が延長され、遊技者に得をしたような印象を与え、遊技興趣を高めることができる。
但し、特定時短状態と、到達時短状態で、時短性能が異なってもよく、この場合、特定時短状態から到達時短状態に移行することが比較的容易に判断できるため、遊技にメリハリを付けることができる。
更に、実施例1では、各時短状態と、到達時短状態とにおいて、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)と、特別図柄の変動時間を短縮化する変動短縮制御との双方が同一(図8(a)を参照)したが、異なるものとしてもよい。異なる場合には、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)と、変動短縮制御の一方のみを異なることともよい(図8(b)を参照)。
例えば、特定時短状態と到達時短状態が連続する場合、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)のみを引き継いで(入球可能性向上制御を同一態様とし)、変動短縮制御は時短回数とともに更新される(変動短縮制御を異ならせる)こととしてもよい。
但し、特定時短状態と、到達時短状態で、時短性能が異なってもよく、この場合、特定時短状態から到達時短状態に移行することが比較的容易に判断できるため、遊技にメリハリを付けることができる。
更に、実施例1では、各時短状態と、到達時短状態とにおいて、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)と、特別図柄の変動時間を短縮化する変動短縮制御との双方が同一(図8(a)を参照)したが、異なるものとしてもよい。異なる場合には、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)と、変動短縮制御の一方のみを異なることともよい(図8(b)を参照)。
例えば、特定時短状態と到達時短状態が連続する場合、入球可能性向上制御(第2始動口12の開放延長制御)のみを引き継いで(入球可能性向上制御を同一態様とし)、変動短縮制御は時短回数とともに更新される(変動短縮制御を異ならせる)こととしてもよい。
この場合、特定時短状態と、到達時短状態とにおいて、特別図柄の平均変動時間は異なることとなるが、第2始動口12の開放パターンが同一とされる。このため、遊技者は、第1時短状態(特定時短状態)から第2時短状態(到達時短状態)に移行しても、同一の時短状態が継続しているように感じ易くなる。
各実施例では、特別図柄に関する当否判定で大当りとなる確率を高確率に変動させる機能(大当り確率の確率変動機能)を備えないこととしたが、大当り確率の確率変動機能を備えるパチンコ機50についても本発明を好適に適用できる。
但し、大当り確率の確率変動機能を備える場合には、大当り確率が高確率状態である場合には、図21(b)に示すように、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなっても、到達カウンタをインクリメントしないこととしてもよい。
つまり、確率変動機能を備えるパチンコ機50においては、外れ設定処理2が起動すると、確変フラグ(特別図柄に関する当否判定で大当りとなる確率が高確率に変動していることを示すフラグ)の値が「1」であるか否かを判定する(362a)。そして、S362aで否定判定される場合には(S362a;no)、実施例1と同様に、図21(a)に示す、S362a以降の処理は、実施例1と同様である。
但し、大当り確率の確率変動機能を備える場合には、大当り確率が高確率状態である場合には、図21(b)に示すように、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなっても、到達カウンタをインクリメントしないこととしてもよい。
つまり、確率変動機能を備えるパチンコ機50においては、外れ設定処理2が起動すると、確変フラグ(特別図柄に関する当否判定で大当りとなる確率が高確率に変動していることを示すフラグ)の値が「1」であるか否かを判定する(362a)。そして、S362aで否定判定される場合には(S362a;no)、実施例1と同様に、図21(a)に示す、S362a以降の処理は、実施例1と同様である。
これに対し、確変フラグの値が「1」である場合には(S362a;yes)、S362bでは確変回数を「-1」する処理を行う。つまり、高確率状態で実行可能の当否判定の残り回数(確変回数)を「1」デクリメントする。
この後、S362cで時短フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S362c)。そして、S362cで肯定判定されると(S362c:yes)、S362dを実行した後、外れ設定処理2をリターンし、S362cで否定判定されると(S362c:no)、S362dをスキップして外れ設定処理2をリターンする。
つまり、大当り確率の確率変動している場合には、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなっても、計数手段(到達カウンタ)がインクリメリメントされない。
この後、S362cで時短フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S362c)。そして、S362cで肯定判定されると(S362c:yes)、S362dを実行した後、外れ設定処理2をリターンし、S362cで否定判定されると(S362c:no)、S362dをスキップして外れ設定処理2をリターンする。
つまり、大当り確率の確率変動している場合には、特別図柄に関する当否判定の結果が外れとなっても、計数手段(到達カウンタ)がインクリメリメントされない。
また、各実施例及び各変形例を、一般的なデジパチタイプのパチンコ機50への適用例として説明したが、これに限らず、本発明を所謂「1種2種混合機タイプ」のパチンコ機50や、所謂「Vチャレタイプのパチンコ機50等の他のタイプのパチンコ機50にも適用することができる。
更に、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
更に、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
[特許請求の範囲との対応]
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
各実施例に示す第1始動口11と、第2始動口12が「始動口」の一例に相当し、第2始動口12が、可変式の始動口の一例に相当する。
図20のS330~S350に至る処理が、「当否判定」の一例に相当する。
図2及び図4の第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10が、図柄表示装置(図柄表示手段)の一例に相当する。
図23のS378の肯定判定を経て、図27~図29に至る処理が、「当り遊技実行手段(大当り遊技実行手段)」の一例に相当する。
図20のS330~S350に至る処理が、「当否判定」の一例に相当する。
図2及び図4の第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10が、図柄表示装置(図柄表示手段)の一例に相当する。
図23のS378の肯定判定を経て、図27~図29に至る処理が、「当り遊技実行手段(大当り遊技実行手段)」の一例に相当する。
1;遊技盤、3;遊技領域、3L:左打ち領域、3R:右打ち領域、6;演出図柄表示装置、11;第1始動口(特1始動口)、12;第2始動口(特1始動口)、14;大入賞口、17;普通図柄作動ゲート、80;主制御装置、82;演出図柄制御装置、83;サブ統合制御装置。
Claims (1)
- 始動口に遊技球が入球することに基づいて当否判定を行う当否判定手段と、
該当否判定を行うことに基づき決定される変動時間に亘って、図柄変動を実行した後、前記当否判定の結果を確定表示する図柄表示手段と、
前記当否判定の判定結果が当り当選となることに基づいて当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
前記始動口への入球可能性を向上させる時短状態に移行させる時短状態移行手段と、
前記図柄変動に対応して変動演出を行う変動演出実行手段と、
前記変動演出が終了する前において前記当否判定の判定結果が当り当選となる期待度を示唆する当り当選予告演出を行う当り当選予告演出実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記当否判定の判定結果が特定時短当選となることに基づいて、前記当り遊技を介することなく移行する特定時短状態を前記時短状態として少なくとも備え、
前記当り当選予告演出は少なくとも、前記変動時間が終了する所定時間よりも前に開始されるものであり、
特定の当り当選予告が実行されたにも関わらず前記変動演出で前記当否判定の結果が当り当選である旨が報知されなかった場合は、前記当否判定で特定当選となる可能性があることを示唆するものとなることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020190994A JP2022080048A (ja) | 2020-11-17 | 2020-11-17 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020190994A JP2022080048A (ja) | 2020-11-17 | 2020-11-17 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022080048A true JP2022080048A (ja) | 2022-05-27 |
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ID=81731554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020190994A Pending JP2022080048A (ja) | 2020-11-17 | 2020-11-17 | 遊技機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022080048A (ja) |
-
2020
- 2020-11-17 JP JP2020190994A patent/JP2022080048A/ja active Pending
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