JP2022077981A - 歯科用円板ブランクの保定リング - Google Patents

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Abstract

【課題】フライス削りされる歯科用円板ブランクの破断危険性を増加させることなく使用可能な歯科補綴物の原料のより効率的な利用を可能にする歯科用円板ブランクの保定リング、ならびに、歯科用円板ブランクおよび歯科用円板ブランクの保定リングを提供する。【解決手段】特に切り下げを形成する固定突起部22を有する歯科用円板ブランクの保定リングに関し、保定リング10が少なくとも2つの構成要素26,28から形成され、そのうち硬質な方の構成要素を柔軟な方の構成要素に被装する。【選択図】図1

Description

この発明は、請求項1前文に記載の歯科用円板ブランクの保定リングと、請求項13前文に記載の歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランクに関する。
この種の歯科用円板ブランクの保定リングと対応する円板ブランクは、以前から知られている。歯科用円板ブランクは、一般的に平坦な円筒形状または板状であり、歯科補綴物の製造に適したフライス削り可能な材料から形成される。
既に、その種のブランクが周回式に形成されフライス固定具への取り付けのために作用する保定縁部を備えるようにすることが既に提案されている。その種の保定縁部は歯科用接着剤を使用して装着することができた。その種のブランクは、1個の歯科補綴物のみを製造するために適していた。
しかしながら、数十年前から実質的に円盤形状にブランクが形成され約10cmの直径を有する、いわゆる歯科用円板ブランクと呼ばれる形式のブランクも知られており、従ってその種の円板ブランクから多数の歯科補綴物を製造することができる。
全体的にフライス削りされ、個々の歯科補綴物が支持ブリッジによって残りの歯科用円板ブランクのブランク本体と結合されている。仕上がりまでフライス削りされた歯科補綴物がスケルトン状の半加工品から折り外され、支持ブリッジの破断部がトリミングされる。
可能な限り効率的な歯科用円板ブランクの原料利用を保証するために、多様に形成される歯科補綴物の歯科用円板ブランク上における配置を仮想的に、すなわち先行的に最適化することが試みられている。他方で、可能な限り縁の近くまでフライス削りすることも試みられている。しかしながら、縁の近くのフライス削りには、発生するフライス削りの力に対して必要な残りの縁部の安定性のため制約がある。破断が発生した場合一般的に製造される全ての歯科補綴物が不良品となり得るため、十分な余裕を持たせる必要がある。
歯科用円板ブランクも含まれる歯科用ブランク用の材料は、一般的に極めて高額である。すなわちフライス削り可能な材料には、比較的安価なワックスやPMMAの他に、ZrO、チタン、あるいはコバルトクロム合金等の材料も含まれる。
接着されたリング状縁部は歯科材料の分量の点で節約につながるが、今日一般的にはリング状縁部が一体型に形成される。そのことは、歯科用円板ブランクの縁側でさらに幾らか安定性が高められ従ってより縁の近くまでフライス削りできるという点においてある程度の利点を有する。
従来知られていた歯科用円板ブランクは、フライス削りの間のブランクの安定性に影響を与えないためにフライス削り不可能な縁部を比較的幅広く残留させなければならないという問題点を有していた。
従って本発明の目的は、フライス削りされる歯科用円板ブランクの破断危険性を増加させることなく使用可能な歯科補綴物の原料のより効率的な利用を可能にする、請求項1前文に記載の歯科用円板ブランクの保定リング、ならびに請求項13前文に記載の歯科用円板ブランクおよび歯科用円板ブランクの保定リングを提供することにある。
前記の課題は、本発明に従って請求項1および13によって解決される。好適な追加構成が従属請求項によって定義される。
本発明によれば、歯科用円板ブランクを歯科用円板ブランクの保定リング内に弾力的に支承する。フライス盤によって伝導される振動と比較的脆弱な歯科用円板ブランクのセラミック材料のストレスが、柔軟な支承材によって緩やかに吸収される。意外なことに、そのことによって、より小さな自由縁部、すなわちフライス削りされない縁部が残留していればフライス削りが可能になることにつながる。
回転するフライス工具によって歯科用円板ブランクの脆弱なセラミック材料に導入される強力な振動のために破損危険性が極端に上昇することが推測される。それに対して本発明に係る解決方式は、導入された圧力ピークを均等化および平滑化させ、従って時間積分で見てより高いあるいはより低い圧力負荷が存在しない。
そのことは、むしろ振動の頂点が減衰されるように作用する。そのことによって、残留する安定縁部、言い換えると縁壁部に導入される最大の圧力ピークが半分フライス削りされた歯科用円板ブランクに誘導され、いわば研削されることにつながる。
加えて、本発明に係る保定リングによって歯科用円板ブランクが予荷重、すなわち圧力をもって保持される。
本発明に関連して実施された実験において、いずれにしても半製品としての歯科用円板ブランクの破断危険性が本発明に係る構成によって低下することが判明した。
保定リングが断面においてC字型に形成され、保定リングのより柔軟な方の材料あるいは保定リングのより柔軟な方の構成要素が歯科用円板ブランクを周囲方向ばかりでなく端面上でも囲繞して挟持すれば極めて好適である。ここで、C字のプロフィルがC字の内側面にいずれもより柔軟な方の構成要素を有する。
保定リングが一体型あるいは二分割型のいずれであるかにかかわらず、保定リングはC字型あるいはL字型であって、いわば自動的に取り付けの補助を提供することが極めて好適である。
保定リングが二分割式のC字型である場合も、下側の部分が略L字を形成し、その部分に円板ブランクが挿入され、従ってその部分がストッパを形成しながら取り付け補助を構成することが極めて好適である。
いずれの場合も、下側の先端脚部が、円板ブランクとその先端脚部の間の接合に達した場合に歯科用円板ブランクの高さ位置を決定するためのストッパを形成する。それによって円板ブランクの高さ位置が固定される。
保定リングへの円板ブランクの挿入あるいは円板ブランクの固定は正確な位置で実行することができる。フライス固定具上の保定リングのチャック固定と保定リングと円板ブランクの間の接合によってより正確な位置決めが達成され、そのことにより、円板ブランクの自由縁部、すなわち安定性の理由からフライス削りせずに残さなければならない円板ブランクの領域を可能な限り小さく抑制することができるため、高価な円板ブランクのセラミック材料がより効率的に利用されることに寄与する。
柔軟な方の構成要素は任意の適宜な方式で保定リングのより硬質な方の構成要素に取り付けることができる。
好適には、保定リングを先に完全に作成し、すなわち柔軟な方の構成要素と硬質な方の構成要素とから製造する。
それに続いて、歯科用円板ブランクが保定リングに挟持され、その場合好適には、保定リングに取り付けられることによって歯科用円板ブランクが緩く保定されるのではなくむしろ締め付けて固定される。
本発明の好適な構成形態において、保定リング上の半径方向外側に延在して切り下げを形成する環状の固定突起部が締付けのために設けられる。その突起部は、フライス盤のワークピース収容部と締付け固定具上に挟持、すなわち固定することができる。
ここで「締付け」という表現からは、取り付けによって保定リングから、特にそれの硬質な方の構成要素から歯科用円板ブランクに予荷重が伝導されることが理解される。そのことは、特に歯科用円板ブランクの半径方向に該当するが、さらに軸方向にも該当する。
歯科用円板ブランクは平型の円筒形、すなわち円盤形状であることが好適である。歯科用円板ブランクは、保定リングから歯科用円板ブランクに対して半径方向内側に指向する力が作用するとともに、歯科用円板ブランクの中央軸に関して軸平行な力も作用するような方式で、保定リング上に保定される。そのため保定リングが、Cの字の中間の柱の部分の内径とCの字の両脚部の内面の間の距離のいずれについても、歯科用円板ブランクよりも小さな寸法を有し、すなわち歯科用円板ブランクの周囲および歯科用円板ブランクの高さのいずれにおいても歯科用円板ブランクより小さな寸法を有する。
対応する間隔差は、例えば0.1mmあるいは0.2mmとすることができる。柔軟な方の構成要素の厚みもしくは層厚は、例えば0.5ないし1mmとすることができる。
上記の寸法のため、歯科用円板ブランクの外側の寸法と保定リングの内側の寸法の差の分保定リングの柔軟な方の構成要素が圧縮され、それに応じて軸平行な方向ならびに半径方向の両方に力が作用する。
切り下げを形成する固定突起部、特に燕尾プロフィルあるいはその他の嵌合プロフィルが、フライス盤の取り付け固定具に対して超過寸法を有し、取り付け固定具内への締付けに際して前記切り下げを形成する固定突起部に対して柔軟な方の構成要素を圧接可能であるようにすることが極めて好適である。
それによって自動的に圧力式および嵌合式の結合が保証される。
好適な構成形態において相互に圧力をかけて保持される断面がL字型の2個の部品からなる二分割式に保定リングが形成されるが、一体型の形成も可能である。
別の好適な構成形態において、保定リングが垂直なスリットあるいは垂直な継ぎ目を有する。その垂直なスリットあるいは垂直な継ぎ目は、水平の分割面に追加してあるいは代替して設けることができる。
前記のスリットは、保定リングをある箇所で分割する。従って、円板ブランクを包囲に挿入できるように保定リングが押し広げ可能になる。
いずれにしても重要なことは、硬質な方の構成要素が柔軟な方の構成要素に被装されることである。ここで「被装」とは、硬質な方の構成要素が柔軟な方の構成要素の半径方向外側に延在する一次元的な被装を意味するばかりでなく、二次元的な被装、すなわち少なくとも2つの空間方向において硬質な方の構成要素が柔軟な方の構成要素に比べて歯科用円板ブランクからより大きく離間することを意味する。
それによって、当然複数の空間方向に作用する導入されたフライス力が少なくとも2つの相互に異なっていて特に相互に直行する空間方向において柔軟に吸収されるような方式で、本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングへの歯科用円板ブランクの取り付けを保証することが可能になる。
「被装」とは、さらに少なくとも2つの空間方向における取り付けおよび支持を意味し、好適には2つの空間方向における固定が実行される、すなわち両側の接合が保証される。
本発明によれば、ある方向を指向する保定リングの面、すなわち例えば半径方向内側を指向する保定リングの面、あるいは保定リングの先端脚部の内面がその面に対して直角に延在していて同様に柔軟な方の構成要素を有する別の面に隣接することが極めて好適である。それによって、二次元の柔軟な取り付けが実行されることが保証される。
好適には、保定リングのC字の中間の柱の内側面と保定リングのC字の先端脚部の内面の両方が柔軟な方の構成要素を有する。
別の好適な構成形態によれば、保定リングを断面においてL字型に形成する。この実施形態において、フライス固定具内への取り付けのための嵌合プロフィルが、半径方向外側にL字の長い方の線を有するようにして一体型に形成される。
L字の短い方の線は、Cの字の下側の先端脚部に対応して半径方向内側に延在する。
歯科用円板ブランクは、取り付け補助としても機能する保定リング内に挿入することができる。その場合に下側の脚部が歯科用円板ブランクのストッパおよび取り付け補助として機能する。L字の両方の柱の中間の内側角部にセラミック製の円板ブランクのエッジ保護として機能する溝を設けることが好適である。
垂直なL字の線は、好適には僅かに歯科用円板ブランクから突出する。その位置で蓋部材を蝶着することもできる。
L字型断面は、内側に柔軟な方の構成要素を被着させることが好適である。ここでも、柔軟な方の構成要素を周囲方向で見て相互に離間する部分領域のみに設けることができる。
本発明によれば、それぞれ異なった材料特性を有する2つの異なった構成要素から保定リングを形成することができる。「内側の」構成要素がより柔軟で、「外側の」構成要素はより硬質である。
製造は、保定リングを形成するために周知の多要素射出成形方法によって両方の構成要素を共に製造するような方式で実行することができる。
上述した2つの構成要素に代えて追加の構成要素を使用することも排除されない。例えば、さらに柔軟な第3の構成要素を追加層として前記の柔軟な方の構成要素の上に付着させることができる。
柔軟な方の構成要素は、特に30Aないし70Aのショア硬度を有する熱可塑性エラストマ等の、ゴム質の弾力性を有する樹脂とすることが好適である。
さらに別の特に好適な態様は、本発明に係る保定リングの柔軟な方の構成要素によって多様な原料による歯科用円板ブランクの製造ばらつきも補償されることである。
保定リングを歯科用円板ブランクに固定するために歯科用接着剤を必要としないことが極めて好適である。そのため、本発明に係る解決方式は劣化耐久性を有する。
別の好適な構成形態によれば、歯科用円板ブランクと結合するために組み立てに際してレーザ溶接方法によって各構成要素を溶融させる。
それによって、例えばPMMA、セラミック、コバルトクロム合金、あるいはワックス等から形成することができる歯科用円板ブランクと保定リングとの間の物質結合が可能になる。
別の好適な構成形態によれば、歯科用円板ブランクの蓋部材が保定リングに蝶着され、歯科用円板ブランクの露出した円板面上に延在する。蓋部材は、フィルム状ヒンジを介して保定リングと結合することができ、歯科用円板ブランクの上面全体を遮蔽することもできる。
蓋部材は歯科用円板ブランクの下面にも同様な方式で設けることができ、従って両方の蓋部材が保定リングと共に歯科用円板ブランクの包装材を形成する。
蓋部材は、その蓋部材と保定リングとの間の接続領域が丁番として形成され、一方その他の領域は分離可能で、従って蓋部材がそのように形成された丁番上で開放可能であるように構成することもできる。
別の極めて好適な構成形態によれば、保定リングが分割面を有し、その面に沿って保定リングが分割可能である。分割面は水平に延在し、すなわち歯科用円板ブランクの略中央に延在する。
従って、歯科用円板ブランクの上面が保定リングの上側の先端脚部によって把持され、歯科用円板ブランクの下面は下側の先端脚部によって把持される。ここで中間の柱の部分は分割されている。
それでもなお、内側方向を指向する保定リングの全ての部材が柔軟な方の構成要素を備えることが好適であり、それによってこの実施形態においても保定リング上における歯科用円板ブランクの柔軟な支承が可能になる。
別の好適な構成形態によれば、保定リングの半径方向外側に嵌合プロフィル、特に燕尾プロフィルを設ける。その種の、例えば燕尾プロフィルは、歯科用円板ブランクを保定リングと共に歯科用フライス盤の機械ソケット、もしくはフライス固定具に締め付けて保持するために極めて適する。そのプロフィルには切り下げが設けられる。
分割面を有する二分割型の保定リングの構成を設ける場合は、例えば燕尾プロフィルが分割面によって垂直に分割される。
この構成は、フライス盤の「把持」によって、燕尾プロフィルと、さらに保定リングの両方の部材が圧接されるという特別な利点を提供する。そのため、保定リングの先端脚部を介して上方と下方の両方から垂直な力が歯科用円板ブランクに作用し、締付けのために作用する。
別の好適な構成形態によれば、柔軟な方の構成要素が環状ではなく極部分的に保定リングの内側に延在する。このことは、所要の圧力ピークを抑制する取り付けのためには充分である。それによって材料ならびに重量を削減することができる。
本発明の別の態様によれば、保定リングの収容領域の断面が相互に向かい合った先端脚部を有するC字型を形成するように、歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランクが構成される。
本発明の第2の態様によれば、C字の1本の先端脚部が基準面を、C字の他方の先端脚部は(前記1本の先端脚部と共に)クランプ装置を形成し、そのクランプ装置によって歯科用円板ブランクの領域を少なくとも2つの空間方向において嵌合式にフライス加工に耐え得るよう、かつ特に100Nまでの負荷に耐え得るように締め付け可能にすることが好適である。
本発明の別の態様によれば、歯科用円板ブランクの保定リングと歯科用円板ブランクからなるユニットが、特にQRコードを有するタグ、あるいは特にRFIDチップ等のチップを備え、そのタグあるいはチップが歯科用円板ブランクとユニットに関する校正情報を含むことが好適である。
本発明のその他の詳細、特徴、ならびに利点は、添付図面を参照しながら以下に記述する複数の実施例の説明によって明らかにされる。
本発明に係る歯科用円板ブランクと統合された歯科用円板ブランクの保定リングの一実施形態を切断して概略的に示した立体図である。 図1の実施形態の拡大図である。 本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングの別の実施形態を概略的に示した説明図である。 本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングを備えた歯科用円板ブランクの別の実施形態、あるいはそれの製造原理を概略的に示した説明図である。 図1の本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングを備えた歯科用円板ブランクの実施形態を、蓋部材を備えた歯科用円板ブランクの保定リングとして示した立体図である。 本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングを備えた歯科用円板ブランクの別の実施形態を、蓋部材が無い歯科用円板ブランクの保定リングを用いて示した立体図である。 本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リングが統合された歯科用円板ブランクの一実施形態を切断して概略的に示した立体図である。 図2または図7の実施形態に対する変更を強調して示し、嵌合プロフィルを明らかにした概略断面図である。 図8の描写に対する別の変更を示した説明図である。 図8および図9の描写に対する別の変更を示した説明図である。 別の嵌合プロフィルを有する、変更された歯科用円板ブランクの保定リングを示した説明図である。 フライス固定具と、歯科用円板ブランクの保定リングと、歯科用円板ブランクのチェンジャの実施形態を抜粋して示した概略説明図である。 図12の実施形態を示した断面図である。 図12の描写に対して変更された実施形態を示した説明図である。
図1に示されるように、円形の歯科用円板ブランクの保定リング10が歯科用円板ブランク12に取り付けられる。図示された実施例において、歯科用円板ブランク12は歯科用セラミックから形成され、1個の歯科補綴物14あるいは複数の歯科補綴物のためのブランクとして設定される。
歯科補綴物は周知の方式によって歯科用円板ブランク12からフライス削りされる。
その種の歯科補綴物14が図1において点線で示されている。歯科補綴物14は、周知の方式によって支持ブリッジ16および18を介してフライス削りされた歯科用円板ブランク12と結合されている。支持ブリッジ16および18は、歯科補綴物14のフライス削りを可能にする。
フライス工程の終了後、場合によって研磨工程の終了後に、歯科補綴物14が周知の方式によって歯科用円板ブランク12から割り出しされる。
歯科用円板ブランクの保定リング10に対して自由端部20が設けられ、それの大きさおよび厚みは材料に依存する。自由端部20を介して歯科用円板ブランクの保定リング10への結合が形成され、その歯科用円板ブランクの保定リングが他方でフライス固定具に締め付けられる。フライス固定具は、図示されていないが、例えば円形とすることができ、それによって歯科用円板ブランクの保定リング10が正確にフライス固定具内に適合するようにする。
取り付けのために歯科用円板ブランクの保定リング10が固定突起部22を備え、その固定突起部が例えば燕尾プロフィル24として形成され、従って嵌合プロフィルとしてフライス固定具と共働作用する。
本発明によれば、保定リング10は2つの構成要素、すなわちより硬質な方の構成要素26とより柔軟な方の構成要素28から形成される。硬質な方の構成要素26は、いわば保定リング10の「バックボーン」を形成する。
保定リング10は、断面においてC字型である。保定リングは内側面30上に柔軟な方の構成要素28を備える。その面上において、図示された実施例の柔軟な方の構成要素28が均一な層として周回状に形成される。従って、柔軟な方の構成要素は歯科用円板ブランク12の上面32と歯科用円板ブランク12の下面34の両方に接合し、特に歯科用円板ブランク12の周囲に隣接して、すなわち自由端部20の外側部分に延在する。
従って保定リング10は、それの内側30に収容領域31を形成する。その領域は、歯科用円板ブランク12を収容して安全に取り付けるように作用する。保定リング10は、収容領域31によって円板ブランクを把持して複数の方向、すなわち4つの水平方向および2つの垂直方向においてフライス力に対抗して円板ブランクを取り付けおよび支持する。
さらに、より柔軟な方の構成要素28が全面的に歯科用円板ブランク12の周囲に接合する。歯科用円板ブランク12は、平型の円盤である。硬質な方の構成要素26と柔軟な方の構成要素28との共働作用によって、保定リング10に対する歯科用円板ブランク12の超過寸法が僅かであっても、歯科用円板ブランク12が遊びなく締め付けられて保定リング10内に取り付けられる。
図2には、図1に係る取り付けが拡大図で示されている。保定リング10は二分割式に形成されていて、上方部材36と下方部材38からなる。上方部材36と下方部材38の間には、同様に柔軟な方の構成要素28が延在する。
固定突起部22がフライス固定具によって把持される。フライス固定具は、その位置において燕尾プロフィル24の両方の片側部材を相互に押圧し得るように形成される。それによって、両方の部材36と38の間の柔軟な方の構成要素28が圧縮される。同時に、保定リング10のC字型プロフィル44の先端脚部40と42に圧力が作用し、先端脚部40と42の対向する動作によって柔軟な方の構成要素28がその位置において圧縮され、従って歯科用円板ブランク12に対する保定力が向上する。
図示された実施例において、保定リング10が蓋部材50を備える。蓋部材50は上面32と下面34のいずれにも設けられ、歯科用円板ブランク12にわたって延在する。それによって、破損耐久性のある歯科用円板ブランク12の包装が同時に提供される。
蓋部材50は、柔軟な方の構成要素28を介して保定リング10の他の部分と結合される。
C字型プロフィル44の内側角部52は、溝54を備える。その溝は、セラミック製の歯科用円板ブランク12の脆弱な縁部を保護するよう機能する。セラミック製歯科用円板ブランクの破損しやすい縁部の縁部保護として1本の溝のみが設けられる場合、それを下側、すなわちフライス工具に接する主面と逆側に設けることが好適である。
図3には、本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リング10の別の実施形態が示されている。
立体的な図示によれば、保定リング10が硬質な方の構成要素26と柔軟な方の構成要素28から形成される。しかしながら、この実施形態において柔軟な方の構成要素28が周回式の層から形成されておらず、むしろ極部分的に形成され、図示された実施形態においては歯科用円板ブランク12を支持するように作用する8個の周回状に分配された領域56からなる。
保定リング10は取り付け補助として機能し、その場合に円板ブランクを、位置正確性を提供するために柔軟な方の構成要素と結合して、保定リング10内に挿入するか、または保定リング内でその保定リングの適宜な領域をストッパとして使用して位置決めすることができる。
図4には、本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リング10をどのようにして歯科用円板ブランク12と結合することができるかの例が示されている。図示された実施例において、保定リング10の硬質な方の構成要素26が、所与の波長、例えば1500nmのレーザ放射線60に対して透過性である。他方、図4に示されていない柔軟な方の構成要素28はその波長に対して吸収性である。
それに代えて、保定リング10と歯科用円板ブランク12の間の結合を形成するために超音波溶接を使用することも可能である。
レーザ放射線60が軸平行な方向で上面32と下面34の両方から照射され、さらに半径方向内側に照射される。レーザ放射線60によって柔軟な方の構成要素28が溶融するか、少なくとも溶融し始める。従って、保定リング10内への歯科用円板ブランク12の取り付けが追加的に物質結合性にもなる。
しかしながら、図1ないし図3の実施形態ように、保定リング10内への歯科用円板ブランク12の圧力ばめあるいは嵌合式の取り付けのみによって構成することも可能である。
図5により、蓋部材50をどのように歯科用円板ブランク12の上面32上に延在させることができるかが示されている。図示された実施形態において、蓋部材50が引っ張りフラップ62を備え、その引っ張りフラップがティルトアップ可能であってそのためにフィルム状ヒンジ64を介して蓋部材50と結合される。
引っ張りフラップ62を引くと、薄い柔軟な方の構成要素28への境界上で蓋部材50が保定リング10から分離される。従ってその境界が、蓋部材50の容易な取り外しを可能にする予定分離位置68を形成する。
柔軟な方の構成要素28は熱可塑性エラストマあるいはその他のゴム質の樹脂からなることが好適であり、40ないし60のショア硬度Aを有する。
図6により、保定リング10内において歯科用円板ブランク12がフライス削り可能な状態である様式が示されている。上面32は露出されてアクセス可能であるが、歯科用円板ブランク12は少なくとも圧力ばめ式および嵌合式に保定リング10によって囲繞される。
図4の実施形態においては追加的に物質結合式の結合が実行される。
硬質な方の構成要素26は、セラミックよりも柔軟で従って歯科用円板ブランク12より柔軟である。従って、保定リング10の先端脚部40と42も容易に部分切削可能である。
柔軟な方の構成要素28と硬質な方の構成要素26のいずれもがフライス削り可能な材料からなることが好適である。
本発明に係る保定リング10は、極めて良好な歯科用円板ブランク12の固定を保証し、部分的にフライス削りされた保定リング10においても保証する。残留した、すなわち削除されなかった先端脚部40および42の部分でも、垂直方向、すなわちいわゆるZ方向における充分な固定を保証する。
保定リング10は歯科用円板ブランク12をさらに軸方向においても締め付けて保持するため、歯科用円板ブランク12に軸方向の圧力がかかる。
周知のようにセラミックは引っ張り耐久性より圧力耐久性が高く、従って自由端部20の追加圧力を従来の解決方式よりも低く選択することができる。
従って本発明によれば、統合された包装を実現し得ることが極めて好適である。しかしながら、本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リング10は同時に脆弱なセラミック製歯科用円板ブランク12の縁部保護を形成するため、一方でフライス固定具への歯科用円板ブランク12の取り付けおよび取り扱いが簡便かつ安全にもなる。
さらに、柔軟な方の構成要素28から層を形成することによって製造ばらつきの確実な吸収も可能になるため、一定の誤差補償も達成される。
全体として、加工される材料をより効率的に利用することができ、そのことがエンドユーザおいて時間短縮にもつながる。保定リング10内に削り込むことが可能であるため、ブランクを形成する歯科用円板ブランク12内に歯科補綴物14を配置する際により大きなネスティング範囲を実現することもできる。
さらに、図6にはスリット69あるいは垂直に延在する継ぎ目が示されている。その位置において保定リング10がいくらか、例えばそれの直径の20%分押し広げ可能である。前記の押し広げは、歯科用円板ブランク12を保定リング10内に挿入するために十分である。解放された後保定リング10は再び図6に示された略閉じられた状態になる。
図7には、L字型プロフィル70を有する保定リング10に係る本発明の別の実施形態が示されている。プロフィル70は垂直な脚部72からなり、それの半径方向外側に嵌合プロフィル24が形成され、さらに下側で垂直な脚部を起点にして半径方向内側に延在する水平な脚部がC字型プロフィルの下側の先端脚部42に相当する。
それらの脚部72と42の間の接続部に溝54が設けられ、その溝によってセラミック製歯科用円板ブランク12が挿入された際に破損しやすい縁部が全く当たらないようにする。
L字型プロフィル70は硬質な方の構成要素26から形成されて、柔軟な方の構成要素28によって内側が完全に覆われる。
L字型プロフィル70は上方が開口しているため、そこから歯科用円板ブランク12を保定リング10内に挿入することが可能である。挿入を容易化するために、内側の柔軟な方の構成要素28が挿入スロープ76を備える。さらに、保定リング10が上方に向かって歯科用円板ブランク12を超えて延在し、従って歯科用円板ブランクが安全に保護して収容される。
図8は歯科用円板ブランクの保定リング10の切断図であり、部分的に図示されたフライス固定具78と嵌合した状態で示されている。フライス固定具78内への保定リング10の取り付けは嵌合プロフィル、図示された実施例においては燕尾プロフィル24を介して実施される。
以下に記述する説明は、本発明の対象範囲を逸脱することなく、任意の多数の嵌合プロフィルの実施形態が可能であることを明らかにするためのものでもある。
周知の方式によって、嵌合プロフィルが溝80を備え、その中にフライス固定具78の張り出し部82が嵌合する。
図8には、燕尾プロフィル24とフライス固定具78の上側部分が示されているが、下側の部分がそれに対して対称形に形成されることが理解される。
溝80は、円板ブランク側の溝側面84とフライス固定具側の溝側面86を有する。
図8にはさらにフライス固定具78の動作軸Yが示されており、その動作軸に沿ってフライス固定具の両方の片側部材、すなわちここで図示されている上側と下側の片側部材が動作可能である。
図示された実施例において、動作軸Yは円板ブランク12の軸と平行、従って保定リング10の延長方向に対して直角に延在する。しかしながら、本発明の対象範囲を逸脱することなく、前記直角に対して動作軸Yを傾斜させることも可能であることが理解される。
図8に示されるように、軸Yと円板ブランク側の溝側面84の間に角度αが存在し、一方軸Yとフライス固定具側の溝側面86の間には角度βが存在する。
それらの角度は、必要に応じて広範に適応させることができる。例えば、角度αは1°ないし8°とすることができ、図示された実施例においては5°である。
それに対して角度βはより大きくすることが好適であり、すなわち1°ないし45°、好適には5°ないし20°であり、図示された実施例においては15°である。
より大きな角度は許容誤差をより良好に吸収でき、より小さな角度は小さな保持圧力でもより良好な固定が達成されるという利点を有する。
従って、必要に応じて広範に適応させることが可能である。
図8によれば、溝80を完全にあるいは略完全に填塞するように張り出し部82が溝内に延在する。しかしながら、特に図9および図10に示されているが、基本的な原理に基づけば、溝を填塞することは必要不可欠でない。燕尾プロフィル24が同様に上側部分と下側部分を有して延在し、フライス固定具78の両方の部分が嵌合を形成するために相互に向かって動作するため、垂直の高さ決定は燕尾プロフィル24の末端部90の水平な面を介しての接合によって達成される。
フライス力を伝達するために、支持点あるいは支持線に作用するモーメントに対抗する支持が重要であり、そのためフライス固定具78の二分割性、従ってならびに嵌合プロフィルと、さらにそのように形成された長い荷重アームが効果的に機能し、この図面で上側の部分において力の一部分のみを吸収すればよくなる。
モーメントを吸収するために、張り出し部82と円板ブランク側の溝側面84との間、さらに張り出し部82とフライス固定具側の溝側面86との間の大面積の接合が必要である。しかしながら、このことは溝80の全高にわたって達成される必要はなく、すなわち張り出し部82が上側部分のみ溝80内に延在すれば十分である。その位置でレバレッジ作用が最も有効である。
それに対して変更された構成形態が図10に示されている。ここでも張り出し部82は完全に溝80を填塞するようには延在しない。むしろ、張り出し部82の下側/半径方向外側の位置に挿入スロープ92が形成される。加えて、この実施例においては角度αおよびβが大幅に小さく、すなわちα=2°およびβ=4°である。
本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リング10の別の構成形態が図11に概略的に示されている。この構成形態において、保定リング10が部分的に嵌合窪み94を備える。その窪みは不規則に保定リング10の周りに配分することができ、相互に同じ形状とするか、または相互に異なった形状を有することもできる。
ここでは、例示的に正方形の窪み96と円錐形窪み98と半円錐形窪み100のみが示されている。円錐形窪み98の代わりに三角形の窪みを設けることもでき、またその他の任意の形状にすることもできる。
図示された実施例において前述した嵌合プロフィルが360°未満の角度にわたって、例えば240°の角度にわたって延在する。その嵌合プロフィルは、フライス固定具78の対応する適宜に形成されたピンが挿入されるように設定される。
この解決方式においては、フライス固定具78を水平方向ではなく垂直方向に分割可能にすることが好適である。さらに、図11において左側の領域に工具マガジンのチェンジャによって把持されるように設定された窪み102を有する保定リング10が設けられる。
加工される歯科用円板ブランク12を交換するために、適宜なチェンジャが保定リング10を窪み102上で把持し、フライス固定具78は歯科用円板ブランク12を加工された状態で保定リング10と共に解放する。チェンジャが円板ブランク12をフライス削り領域から取り外し、新たに加工すべき円板ブランク12をフライス固定具78に設置する。
図示された実施例おいて、チェンジャの把持領域が180°より顕著に小さく、例えば120°にわたって延在する。
その種のチェンジャ104と協働作用するフライス固定具78の別の実施形態が図12に示されている。それにおいて、2個の台形状の窪み108が保定リング10の別々かつ相互に非対称な角度位置に設けられる。その中に、フライス固定具78の対応するピン110が嵌合する。
図示されているように、フライス固定具78は垂直の分割面で分割される。フライス固定具78の両方のダブテール111が保定リング10を介して歯科用円板ブランク12を約230°の角度で把持し、同様に垂直分割面を介して2個のダブテール112および114を備えるチェンジャ104が保定リング10に対して約120°の包囲角を有する。
図12の細部の断面が図13に示されている。図示されているように、窪み108は保定リング10の高さのうちの中央の部分のみに延在する。ピン110がその窪みを填塞する。それによって所要の嵌合が保証される。
図示されているように、この実施形態においても保定リング10は断面においてC字型であり、従って先端脚部40および42によって円板ブランク12を把持する。
本発明に係る歯科用円板ブランクの保定リング10の別の実施形態が対応するフライス固定具78と共に図14に示されている。ここで他の図面と同じ構成要素は同じ参照符号を付して示されており、またこの保定リング10も工具マガジンを有するフライス盤用のチェンジャ104を構成するように設定される。
保定リング10を介した円板ブランク12の取り付けに関するチェンジャ104および/またはフライス盤固定具78の機能は任意の適宜な方式で実行し得ることが理解される。フライス固定具78において嵌合が好適であるが、(特にチェンジャにおいて)圧力ばめ式の結合も可能である。

Claims (15)

  1. 保定リング(10)が少なくとも2つの構成要素(26,28)から形成され、そのうち硬質な方の構成要素(26)を柔軟な方の構成要素(28)に被装することを特徴とする歯科用円板ブランクの保定リング。
  2. 保定リング(10)の半径方向内側を指向する面が柔軟な方の構成要素(28)上にあり、その柔軟な方の構成要素によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の保定リング。
  3. 保定リング(10)が実質的にC字型あるいはL字型の断面を有し、保定リングの上面(32)および下面(34)上に半径方向内側に突出するC字型の先端脚部(40,42)をそれぞれ有するか、あるいはL字型の1本の脚部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の保定リング。
  4. 保定リング(10)の上側の先端脚部(40)がそれの下側の面に柔軟な方の構成要素(28)、特に熱可塑性エラストマを有し、および/または保定リング(10)の下側の先端脚部(42)がそれの上側の面に柔軟な方の構成要素(28)を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の保定リング。
  5. 保定リング(10)が半径方向の断面で見てC字型あるいはL字型を形成し、そのC字あるいはL字の上側の先端脚部(40)および/または下側の先端脚部(42)が半径方向内側に向かって延在し、そのC字あるいはL字の中間の柱の部分は実質的に垂直に延在し、柔軟な方の構成要素(28)が層としてそのC字あるいはL字に沿って延在し、特に半径方向内側を向いた面あるいは内面に沿って延在することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の保定リング。
  6. 水平に延在していて垂直に分割する分割面を保定リング(10)が有し、その分割面に沿って保定リング(10)の上側部分(36)が保定リング(10)の下側部分(38)から分離可能であり、および/またはそれらの部分(36,38)が分割面の方を指向する面上に柔軟な方の構成要素(28)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の保定リング。
  7. 垂直に延在していてその延在する位置で保定リングを分断する継ぎ目あるいはスリット(69)を保定リング(10)が備え、その継ぎ目あるいはスリット上で必要に応じて歯科用円板ブランク(12)を取り付けるために保定リング(10)を押し広げ可能であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の保定リング。
  8. 保定リング(10)が半径方向外側に固定突起部を備え、その固定突起部が、特に切り下げ(22)を有していて、少なくとも部分的に周回状に嵌合プロフィルを形成し、および/または分割面が切り下げ(22)を通って、特に嵌合プロフィル(24)を通って、垂直に見て嵌合プロフィルを2つの部分に分割するように延在することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の保定リング。
  9. 柔軟な方の構成要素(28)が保定リング(10)の内周面の部分的にのみ延在し、特に内周面に沿って均等に配分された3ないし20箇所の領域(56)に延在し、および/または柔軟な方の構成要素(28)が保定リングの内周面上で環形状に延在することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の保定リング。
  10. 柔軟な方の構成要素(28)が嵌合式および/または物質結合式、特にレーザ溶接されて歯科用円板ブランク(12)と結合され、および/または多要素射出成形法によって硬質な方の構成要素(26)と結合されるか、あるいは構成要素(26,28)のうちの一方をインサート部材として成形型内に設置してそれに噴射成形あるいはオーバーモールド成形することによって保定リング(10)が製造されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の保定リング。
  11. 保定リング(10)の上側の先端脚部(40)から半径方向内側と、および/または保定リング(10)の下側の先端脚部(42)から半径方向内側に蓋部材(50)が延在して、その蓋部材が保定リング(10)の内側空間を上面(32)で遮蔽し、および/または蓋部材が保定リング(10)と、特にその保定リングの柔軟な方の構成要素(28)と物質結合式に結合されて結合線が予定分離位置(68)を形成し、および/または蓋部材(50)が特にティルトアップ可能な引っ張りフラップ(62)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の保定リング。
  12. 柔軟な方の構成要素(28)が、場合によってその柔軟な方の構成要素(28)の面取り部を除いて、実質的に均一な層厚で延在し、および/または柔軟な方の構成要素(28)が80未満、特に30ないし70のショア硬度Aを有する熱可塑性エラストマまたはその他の樹脂から形成されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の保定リング。
  13. 保定リング(10)が実質的に円盤形状の歯科用円板ブランクのための収容領域(31)を備え、前記収容領域(31)が円形、あるいは部分円形に湾曲し、前記収容領域(31)上あるいは前記収容領域(31)に沿って歯科用円板ブランクの一部(自由端部20)、特に円板ブランクの縁部の一領域を支持可能である、歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランクであって、保定リング(10)が少なくとも2つの構成要素(26,28)から形成され、そのうち硬質な方の構成要素(26)を柔軟な方の構成要素(28)に被装することを特徴とする歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランク。
  14. 収容領域(31)がC字型プロフィル(44)あるいはL字型プロフィルを有し、そのプロフィルの内側面(30)が円板ブランク(12)の方を指向して、前記内側面(30)に歯科用円板ブランク(12)を取り付け可能あるいは固定可能であることを特徴とする請求項13に記載の歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランク。
  15. 水平に延在していて垂直に分割する分割面を保定リング(10)が有し、その分割面に沿って保定リング(10)の上側部分(36)が保定リング(10)の下側部分(38)から分離可能であることを特徴とする請求項13または14に記載の歯科用円板ブランクの保定リングおよび歯科用円板ブランク。
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