JP2022076735A - 画像形成装置、ヒータ温度制御プログラム及びヒータ温度制御方法 - Google Patents

画像形成装置、ヒータ温度制御プログラム及びヒータ温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタ装置等のメディアに対応したヒータ温度を、手間を要することなく、また、作業者毎のばらつき無く設定可能とする。【解決手段】撮像制御部が、印刷対象物に印刷された印刷物を撮像するように撮像部を制御する。また、取得部が、少なくとも印刷対象物の種別に対応する、印刷対象物の乾燥を促すヒータの初期設定温度を取得する。判別部は、撮像部により撮像された印刷物の撮像画像に基づいて、印刷物の乾燥の度合いを判別する。ヒータ温度調整部は、ヒータの初期設定温度を基準として、ヒータの温度を上下に変動させる。記憶制御部は、判別部で判別される印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなった際に、ヒータに設定していた温度をヒータの駆動用の温度として記憶部に記憶制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、ヒータ温度制御プログラム及びヒータ温度制御方法に関する。
今日において、インクジェットプリンタ装置が知られている。このインクジェットプリンタ装置は、メディアに吐出したインクをヒータで乾燥させて画像を定着させるため、様々な種類のメディアに対して比較的容易に画像形成可能となっている。
ここで、新種のメディアに対して印刷を行う場合、インク量、色味、インクの混合量、及び、ヒータ温度等の新たなデバイスプロファイルを作成する必要がある。このうち、ヒータ温度は、重要なファクタであり、判別用のチャートを印刷し、画像の良し悪し、メディアの変形具合、インクの乾燥具合等を作業者の目視により確認して最適な温度を決定していた。
特許文献1(特許第5720303号公報)には、印刷したテストパターンの評価結果に応じてメディアに対応するデバイスプロファイルの生成する印刷制御装置が開示されている。
しかし、従来は、メディアに対応するデバイスプロファイルの作成時にヒータ温度を決定する場合、作業者が印刷したチャートの見た目で良し悪しを判別していたため、手間がかかるうえに、作業者によって設定温度にばらつきが生じる問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、メディアに対応したヒータ温度を、手間を要することなく、また、作業者毎のばらつき無く設定可能な画像形成装置、ヒータ温度制御プログラム及びヒータ温度制御方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印刷対象物に印刷された印刷物を撮像する撮像部と、印刷対象物の乾燥を促すヒータと、少なくとも印刷対象物の種別に対応するヒータの初期設定温度を取得する取得部と、撮像部により撮像された印刷物の撮像画像に基づいて、印刷物の乾燥の度合いを判別する判別部と、ヒータの初期設定温度を基準として、ヒータの温度を上下に変動させるヒータ温度調整部と、判別部で判別される印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなった際にヒータに設定していた温度を、ヒータの駆動用の温度として記憶部に記憶制御する記憶制御部とを有する。
本発明によれば、メディアに対応したヒータ温度を、手間を要することなく、また、作業者毎のばらつき無く設定できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の要部の構成を示す図である。 図2は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の回路構成を示す図である。 図3は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の機能ブロック図である。 図4は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置における、各種ヒータのメディアに対応する温度設定動作を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置における、色境界部分のにじみの検出動作を説明するための図である。 図6は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置における、擦過子を用いたインクの乾燥度合の検出動作を説明するための図である。 図7は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置における、用紙の変形の有無の検出動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態となるインクジェットプリンタ装置(画像形成装置の一例)の説明をする。
なお、以下の説明において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHPフィルム(ポリエステルフィルム)、布、ガラス、基板等を含み、インク滴、その他の液体等が付着可能なものであれば、どのようなものでもよい。また、「用紙」は、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙等と称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「インクジェットプリンタ装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行ってもよい。また、「画像形成」とは、文字又は図形等の画像を媒体上に形成するだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体上に形成すること(単に液体(液滴)を媒体に着弾させること)をも含む。
また、「インク」との語句は、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体等の他、画像形成可能となる全ての液体の総称として用いる。例えば、「インク」には、DNA(Deoxyribonucleic Acid)試料、レジスト、パターン材料、樹脂等の他、サイングラフィック向けの水性ラテックスインク等も含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成した画像、又は、三次元的造形物も含まれる。
(要部の構成)
図1は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の要部の構成を示す図である。この図1に示すように、インクジェットプリンタ装置は、給紙ロール1、巻取ロール2及び記録ヘッド4を有している。給紙ロール1から給紙されたロール状の用紙10(印刷対象物の一例)は、巻取ロール2で巻き取られる。この間、記録ヘッド4をキャリッジ(図2の符号3)で、用紙10の搬送方向に対して2次元で直交する方向(紙面手前方向及び紙面奥方向)に移動させながら、例えばサイングラフィック向けの水性ラテックスインク等のインクを吐出して、所望の文字、図形又は記号等の印刷を行う。
また、インクジェットプリンタ装置は、給紙ロール1と記録ヘッド4の間に設けられたプリヒータ3Aを有している。このプリヒータ3Aは、インクが吐出される前の用紙10を事前に温めるプリヒーティングを行う。また、インクジェットプリンタ装置は、記録ヘッド4で印刷が行われる位置に対向するように設けられたプリントヒータ3Bを有している。このプリヒータ3Bは、プラテンヒータと称されることもあり、用紙10に吐出されたインクを温めて乾燥を促す。
また、インクジェットプリンタ装置は、巻取ロール2と記録ヘッド4の間に、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dが設けられている。ポストヒータ3Cは、用紙10の裏面側に設けられている。これに対して、キュアヒータ3Dは、用紙10の表面側に設けられている。ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dは、用紙10をさらに温めることにより、用紙10上のインクの乾燥及び定着を促す。
また、インクジェットプリンタ装置には、キュアヒータ3D及び巻取ロール2の間に、2次元画像センサ11及び擦過子15が設けられている。撮像部の一例である2次元画像センサ11としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等のカメラ装置を用いることができる。また、インクジェットプリンタ装置には、巻取ロール2の近傍に擦過子15が設けられている。
擦過子15は、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dで温められた後の用紙10と接触する。この接触により擦過子15に対してインクの乾燥具合に応じたインクが付着することとなる。
2次元画像センサ11は、用紙10に印刷された各種チャート及び擦過子15の用紙10との接触面を撮像する。この実施の形態のインクジェットプリンタ装置の場合、各種チャート及び擦過子15の用紙10との接触面の撮像画像に基づいて、「にじみ」、「乾燥具合」及び「メディアの変形」が自動的に判断され、各ヒータ3A~3Dの設定温度が決定される。
なお、この例では、巻取ロール2とキュアヒータ3Dとの間に、2次元画像センサ11及び擦過子15が設けられている例である。しかし、図1に点線で描画して示すように、記録ヘッド4とキュアヒータ3Dの間等の他の位置に、2次元画像センサ11及び擦過子15を設けてもよい。いずれの場合も、後述する効果を得ることができる。
(回路構成)
図2は、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の回路構成を示す図である。この図2において、制御部500は、インクジェットプリンタ装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他のデータを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503とを含む主制御部500Aを備えている。また、インクジェットプリンタ装置は、記録ヘッド4の温度変化を検出するヘッド温度検出部527と、上述の2次元センサ11を備えている。
また、制御部500は、パーソナルコンピュータ装置(PC)等のホスト装置(情報処理装置)600との間でデータ転送を仲介するホストI/F506と、タイマ507と、記録ヘッド4を駆動制御する画像出力制御部511と、エンコーダ解析部512を備えている。エンコーダ解析部512は、検出信号から移動方向を検知する方向検知部520及び移動量を検知するカウンタ521を備え、主走査エンコーダセンサ24、副走査エンコーダセンサ26からの検出信号を解析する。
また、制御部500は、主走査モータ5を駆動する主走査モータ駆動部513と、副走査モータ16を駆動する副走査モータ駆動部514と、各種センサ及びアクチュエータ517との間の入出力処理を行うI/O部516を備えている。
画像出力制御部511は、印刷データの生成、記録ヘッド4を駆動制御するための駆動波形の生成、駆動波形から所要の駆動信号を選択するためのヘッド制御信号及び印刷データの転送等を行う。そして、キャリッジ3側に設けられている記録ヘッド4を駆動するためのヘッドドライバ510に対して駆動波形、ヘッド制御信号、印刷データ等を供給する。これにより、記録ヘッド4のノズルから、印刷データに応じた液体が吐出される。
制御部500は、エンコーダ解析部512からの解析結果に基づいて、主走査モータ駆動部513を介して主走査モータ5を駆動制御することでキャリッジ3の移動制御を行う。また、副走査モータ駆動部514を介して副走査モータ16を駆動制御することで用紙10の送り制御を行う。
また、制御部500は、記録ヘッド4のクリーニング時に、ノズルの吸引を行う吸引部524の吸引制御する吸引駆動部523を有している。制御部500は、上述の各種ヒータ3A~3Dを駆動制御すると共に、ヒータ温度センサ525で検出された各種ヒータ3A~3Dの現在の温度を示す温度検出情報を取得するヒータ制御部531を有している。また、制御部500は、維持回復機構20のワイパ部材20bを駆動するワイパ駆動部532を有している。
また、主制御部500AのROM502には、各種ヒータ3A~3Dの、メディアに応じた温度設定を行うための「ヒータ温度制御プログラム」が記憶されている。また、ROM502には、メディア毎に予め定められた、各種ヒータ3A~3Dの初期設定温度を示すメディア別初期設定温度情報が記憶されている。また、ROM502には、各メディア別に設定されたインク量、色味、インクの混合量及び各種ヒータ3A~3Dの設定温度を示す情報等を含むプロファイリングデータが記憶されている。
(機能構成)
図3は、CPU501が、ROM502に記憶されているヒータ温度制御プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。この図3に示すように、CPU501は、ヒータ温度制御プログラムを実行することで、入力処理部71、ヒータ温度調整部72、印刷制御部73、記憶制御部74、撮像制御部75、にじみ判別部76、乾燥判別部77及びメディア変型判別部78として機能する。にじみ判別部76、乾燥判別部77及びメディア変型判別部78は、判別部の一例である。
取得部の一例である入力処理部71は、ユーザから入力されるメディアの種類を示す情報等の入力処理を行う。ヒータ温度調整部72は、各種ヒータ3A~3D(ヒータの一例)のヒータ温度を調整する。印刷制御部73は、各種ヒータ3A~3Dのヒータ温度の調整用の画像となる各種チャート画像を印刷制御する。記憶制御部74は、メディアの種別に対応して決定された各種ヒータ3A~3Dのヒータ温度を示す情報を、ROM502に記憶されているメディア別のプロファイリングデータに含めて記憶する。撮像制御部75は、各種チャートの撮像画像及び擦過子15の用紙10との接触面の撮像画像を撮像するように2次元画像センサ11を撮像制御する。
にじみ判別部76は、2次元画像センサ11により撮像された色境界にじみチャートに基づいて、各色のにじみの有無を判別する。乾燥判別部77は、2次元画像センサ11により撮像された、擦過子15と乾燥確認チャートとの接触面の撮像画像に基づいて、インクの乾燥具合を判別する。メディア変型判別部78は、2次元画像センサ11により撮像された乾燥確認チャートの光沢度に基づいて、メディアの変形の有無を判別する。
なお、図3に示した入力処理部71~メディア変形判別部78は、ヒータ温度制御プログラムにより、ソフトウェアで実現することとした。しかし、これらのうち全部又は一部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、ヒータ温度制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ヒータ温度制御プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ヒータ温度制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、ヒータ温度制御プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
ここまでの説明で分かるように、実施の形態のインクジェットプリンタ装置の場合、用紙10の搬送ライン内に、各種ヒータ3A~3Dの温度設定を行うためのファクタを収集する機能(2次元画像センサ11及び擦過子15等)、及び、収集されたファクタに基づいて画像処理等の演算を行い、各種ヒータ3A~3Dの温度を自動的に設定する機能(CPU501及びヒータ温度制御プログラム等)を備えている。このため、ユーザは、以下に説明するように、ヒータの温度設定の開始を指示する操作を行うと共に、印刷を行うメディアの種類を入力するだけで、メディアの種類に対応する各種ヒータ3A~3Dの温度が自動的に設定されるようになっている。
(ヒータの温度設定動作)
図4は、各種ヒータ3A~3Dのメディアに対応する温度設定動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU501がROM502に記憶されているヒータ温度制御プログラムに基づいて、ステップS1から順に実行する。
まず、ユーザは、インクジェットプリンタ装置の操作部を介して各種ヒータ3A~3Dの温度の設定動作を指示すると、次いで、印刷を行うメディアの材質(種別)を入力操作する。ステップS1では、入力処理部71が、ユーザから入力されたメディアの材質を示す情報を取得する。
ステップS2では、ヒータ温度調整部72が、ユーザから入力されたメディアの材質(種別)に対応するメディア別初期設定温度情報をROM502から読み出し、ヒータ制御部531に設定する。これにより、各種ヒータ3A~3Dは、メディア別に予め定められている初期設定温度で動作可能となる。
なお、メディア別初期設定温度情報は、予めROM502に記憶されているメディア毎のメディア別初期設定温度情報を読み出して用いることとしたが、ユーザにより入力されたメディアに対応するメディア別初期設定温度情報を用いてもよい。
次に、ステップS3では、印刷制御部73が、用紙10に対して色境界にじみチャートを印刷するように画像出力制御部511を制御する。これにより、例えば図5(a)に示すような色境界にじみチャートが用紙10上に印刷される。一例ではあるが、この図5(a)に示す色境界にじみチャートは、左斜線で示す第1の色の印刷領域と、右斜線で示す第2の色の印刷領域と、網線で示す第3の色の印刷領域とで形成されている。撮像制御部75は、このような色境界にじみチャートを撮像するように2次元画像センサ11を撮像制御する。
ステップS4では、にじみ判別部76が、撮像された色境界にじみチャートに基づいて、各色の印刷領域の境界部分の「にじみ(滲み)」の有無を判別する。具体的には、図5(a)に示す枠Wで囲んで示す領域の拡大図が図5(b)である。この図5(b)において、左斜線で示す第1の領域と、右斜線で示す第2の領域との境界に「にじみ」が発生している。にじみ判別部76は、このようなにじみの発生の有無を判別する(ステップS5)。
さらに詳しく説明すると、図5(c)は、上述の境界部分に発生している、視覚上、目立つ「にじみ」を示している。この図5(c)に示すように、視覚上、目立つ「にじみ」の場合、振幅Aは、にじみの有無を判別するための閾値となるXよりも大きな振幅となる。これに対して、図5(d)は、上述の境界部分に発生している、視覚上、目立たない「にじみ」を示している。この図5(d)に示すように、視覚上、目立たない「にじみ」の場合、振幅Aは、閾値X以下の振幅となる。
このようなことから、にじみ判別部76は、境界部分に発生しているにじみの振幅が、閾値Xよりも大きな振幅の場合、「にじみ有り」と判別する。また、にじみ判別部76は、境界部分に発生しているにじみの振幅が、閾値X以下の振幅の場合、「にじみ無し」と判別する。
にじみ判別部76により、にじみが検出された場合(ステップS5:Yes)、処理がステップS13に進む。にじみが発生しているということは、インクを乾燥させる速度が遅いことを意味している。このため、ヒータ温度調整部72は、ステップS13において、以下の表1に示すように、プリヒータ3A及びプリントヒータ3Bの設定温度を例えば5度等の所定温度上げて設定し直す。これにより、処理がステップS3に戻る。
Figure 2022076735000002
ステップS3では、印刷制御部73が、再度、色境界にじみチャートを印刷するように、画像出力制御部511を制御する。これにより、例えば5度上げられた温度でプリヒータ3A及びプリントヒータ3Bでヒーティングされた色境界にじみチャートが形成される。にじみ判別部76は、このような色境界にじみチャートに基づいて、再度、にじみの有無を判別する。
実施の形態のインクジェットプリンタ装置は、プリヒータ3A及びプリントヒータ3Bの温度を例えば5度ずつ上げながら色境界にじみチャートを印刷して「にじみ」の有無を判別する動作を行う。そして、ステップS5で「にじみ」を検出しない場合に(ステップS5:No)、ステップS6に処理を進める。
ステップS6では、記憶制御部74が、「にじみ」を生じなくなった温度を、プリヒータ3A及びプリントヒータ3Bの設定温度として、ROM502上の、そのメディアのプロファイルデータの記憶領域に記憶する。
次に、ステップS7では、印刷制御部73が、乾燥確認用のチャートである乾燥確認チャートを印刷するように画像出力制御部511を制御する。図6(a)に示すように、擦過子15は、印刷された乾燥確認チャート上を接触しながら回転する。これにより、インクの乾燥度合いが不十分な場合、図6(b)に示すように、擦過子15に対してインク19が付着する。撮像制御部75は、この擦過子15のインク19の付着面を撮像するように2次元画像センサ11を撮像制御する。
乾燥判別部77は、ステップS8において、擦過子15のインク19の付着面の撮像画像に基づいて、インクの乾燥の度合いを判別する。
擦過子15にインク19が付着しているということは、インクの乾燥が不十分であることを意味している。この場合(ステップS9:Yes)、処理がステップS14に進む。ステップS14では、インクの乾燥が不十分であるため、ヒータ温度調整部72が、上述の表1に示すように、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を、例えば5度等の所定分上げて設定し、ステップS7に処理を戻す。
ステップS7では、印刷制御部73が、再度、乾燥確認チャートを印刷制御する。これにより、乾燥確認チャートは、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dにより、前回よりも5度上げられた温度でヒーティングされて形成される。乾燥判別部77は、前回よりも5度上げられた温度でヒーティングされて形成された乾燥確認チャートの撮像画像に基づいて、擦過子15にインク19が付着しているか否かを判別する(ステップS9)。擦過子15にインク19が付着している場合は(ステップS9:Yes)、インクの乾燥が不十分であるため、ヒータ温度調整部72が、再度、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を5度上げて設定し(ステップS14)、ステップS7に処理を戻す。
このように、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を例えば5度ずつ上げながら乾燥確認チャートを印刷すると共に、擦過子15の撮像画像に基づいて、擦過子15に対するインク19の付着の有無を判別する。そして、擦過子15に対するインク19の付着が検出されず、乾燥判別部77により、乾燥が十分であると判別されると(ステップS9:No)、処理がステップS10に進む。
次に、ステップS10では、メディア変形判別部78が、例えば乾燥確認チャート等の用紙10の撮像画像に基づいて、メディア(用紙10)の変形判別処理を行う。具体的には、メディア変形判別部78は、用紙10の撮像画像の、例えば輝度又は明度等の「光沢度の変動量」を検出する。図7(a)は、インクグの乾燥工程で熱を加えることで変形が生じた用紙10を示している。また、図7(b)は、インクの乾燥工程で熱を加えても、変形を生ずることがなかった用紙10を示している。
図7(b)に示すように、用紙10に変形を生じていない場合、検出される光沢度は、略一定値となるため、光沢度の変動量Aは、所定の閾値Yよりも低くなる(A<Y)。これに対して、図7(a)に示すように、用紙10に変形が生じている場合、表面の凹凸により、検出される光沢度の変動量Aが、所定の閾値Y以上となる(A≧Y)。このため、メディア変形判別部78は、光沢度の変動量Aが所定の閾値Yよりも低い場合(A<Y)は、メディア変形無しと判別する(ステップS11:No)。これに対して、光沢度の変動量Aが所定の閾値Y以上の場合(A≧Y)は、メディア変形有りと判別する(ステップS11:Yes)。
メディア変形が有るということは、用紙10に過剰の熱が加わったことを意味する。このため、ヒータ温度調整部72は、ステップS15において、表1に示すようにポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を例えば5度下げて設定して、処理をステップS7に戻す。
ステップS7では、印刷制御部73が、再度、乾燥確認チャートを印刷制御する。これにより、乾燥確認チャートは、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dにより、前回よりも5度下げられた温度でヒーティングされて形成される。乾燥判別部77は、前回よりも5度下げられた温度でヒーティングされて形成された乾燥確認チャートの撮像画像の光沢度の変動量に基づいて、用紙10の変形の有無を判別する(ステップS11)。
なおも、用紙10に変形が生じている場合(ステップS11:Yes)ヒータ温度調整部72が、再度、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を、さらに5度下げて設定し、ステップS7に処理を戻す。
このように、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を例えば5度ずつ下げながら乾燥確認チャートを印刷すると共に、乾燥確認チャートの撮像画像に基づいて、メディア変形の有無を判別する。そして、メディア変形判別部78により、メディアの変形無しと判別されると(ステップS11:No)、処理がステップS12に進む。
ステップS12では、記憶制御部74が、用紙10の変形を生じなくなった温度を、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの設定温度として、ROM502上の、そのメディアのプロファイルデータの記憶領域に記憶する。これにより、図4のフローチャートに示すヒータ温度の設定動作が終了する。
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態のインクジェットプリンタ装置は、色境界にじみチャート及び乾燥確認チャート等の所定のチャートを印刷する。また、2次元画像センサ11で撮像した乾燥確認チャートの撮像画像に基づいて、各色の印刷領域の境界部分の「にじみ(滲み)」の有無を判別する。にじみを検出した場合は、にじみを検出しなくなるまで、プリヒータ3A及びプリントヒータ3Bの温度を所定分ずつ上げて色境界にじみチャートを印刷し、この色境界にじみチャートの撮像画像に基づいてにじみを検出する動作を繰り返し行う。そして、にじみを検出しなくなった際にプリヒータ3A及びプリントヒータ3Bに設定していた温度を、プリヒータ3A及びプリントヒータ3Bの設定温度としてプロファイルに記憶する。
また、乾燥確認チャートを印刷した用紙10を擦過子15で接触走査し、擦過子15が用紙10を接触走査した接触面の撮像画像に基づいて、接触面に対するインクの付着の有無を判別する。接触面にインクが付着している場合、インクの付着を検出しなくなるまで、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を所定分ずつ上げて乾燥確認チャートを印刷し、この乾燥確認チャートの撮像画像に基づいて、擦過子15の接触面に対するインクの付着の有無を判別する動作を繰り返し行う。
また、乾燥確認チャートを印刷した用紙10を撮像し、光沢度の変動量を検出する。そして、この光沢度の変動量が所定以下となるまで、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの温度を所定分ずつ下げて乾燥確認チャートを印刷し、この乾燥確認チャートの撮像画像に基づいて光沢度の変動量を判別する動作を繰り返し行う。そして、擦過子15の接触面に対するインクの付着を検出しなくなり、また、用紙の光沢度の変動量が所定以下となる温度を、ポストヒータ3C及びキュアヒータ3Dの設定温度としてプロファイルに記憶する。
実施の形態のインクジェットプリンタ装置の場合、このような各種ヒータ3A~3Dの温度調整を自動的に行うことができる。このため、作業者毎の調整のばらつきを生ずることなく、各種ヒータ3A~3Dの温度調整を自動的に行うことができる。
また、用紙10の搬送ライン内に、各種ヒータ3A~3Dの温度設定を行うためのファクタを収集する機能(2次元画像センサ11及び擦過子15等)、及び、収集されたファクタに基づいて画像処理等の演算を行い、各種ヒータ3A~3Dの温度を自動的に設定する機能(CPU501及びヒータ温度制御プログラム等)を備えている。このため、作業者が、ヒータの温度設定の開始を指示する操作を行うと共に、印刷を行うメディアの種類を入力するだけで、メディアの種類に対応する各種ヒータ3A~3Dの温度が自動的に設定される。このため、作業者の手を煩わせることなく、各種ヒータ3A~3Dの温度を設定できる。
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、上述の実施の形態は、記録媒体にインクを吐出して印刷物を形成するインクジェットプリンタ装置に本願発明を適用した例であった。しかし、本願発明は、この他、積層された紛体に硬化液を吐出して硬化させながら三次元造形物を造形する立体造形装置に適用してもよい。この場合、紛体に硬化液を吐出する複数の吐出ヘッドのクリーニングの際に本願発明を適用することで、上述と同様の効果を得ることができる。
例えば、本発明は、プリンタ装置、ファクシミリ装置、コピー機等の単機能機、又は、これらの複合機等に適用できる。また、例えば三次元プリンタ装置等の、インク以外の液体である記録液又は定着処理液等を吐出する画像形成装置、又は、その他の液体を吐出する液体吐出装置にも適用できる。いずれの場合も、上述と同様に、液滴の吐出速度の適正化及び着弾精度の向上を通じて、作成物の品質の向上を図ることができる。
また、本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどである。これらは、例えばインクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
また、「液体吐出ヘッド(記録ヘッド234)」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同
義語とする。
また、「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
このような実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 給紙ロール
2 巻取ロール
3 キャリッジ
3A プリヒータ
3B プリントヒータ
3C ポストヒータ
3D キュアヒータ
4 記録ヘッド
10 用紙
11 2次元画像センサ
15 擦過子
71 入力処理部
72 ヒータ温度調整部
73 印刷制御部
74 記憶制御部
75 撮像制御部
76 にじみ判別部
77 乾燥判別部
78 メディア変形判別部
特許第5720303号公報

Claims (6)

  1. 印刷対象物に印刷された印刷物を撮像する撮像部と、
    前記印刷対象物の乾燥を促すヒータと、
    少なくとも前記印刷対象物の種別に対応する前記ヒータの初期設定温度を取得する取得部と、
    前記撮像部により撮像された前記印刷物の撮像画像に基づいて、前記印刷物の乾燥の度合いを判別する判別部と、
    前記ヒータの初期設定温度を基準として、前記ヒータの温度を上下に変動させるヒータ温度調整部と、
    前記判別部で判別される前記印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなった際に前記ヒータに設定していた温度を、前記ヒータの駆動用の温度として記憶部に記憶制御する記憶制御部と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記判別部は、前記撮像部により撮像された前記印刷物の撮像画像により、前記印刷物の境界線のにじみの有無を判別し、前記印刷物の境界線ににじみが生じている場合は、前記印刷物の乾燥の度合いが低いものと判別し、前記印刷物の境界線ににじみが生じていない場合に、前記印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いになったものと判別し、
    前記ヒータ温度調整部は、前記判別部により、前記印刷物の乾燥の度合いが低いものと判別される毎に、前記初期設定温度から所定温度ずつ温度を上げるように前記ヒータの温度を調整すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷物を接触走査する擦過子を、さらに備え、
    前記撮像部は、前記印刷物を接触走査した前記擦過子の接触面を撮像し、
    前記判別部は、前記撮像部により撮像された前記擦過子の接触面の撮像画像により、前記接触面に対するインクの付着の有無を判別し、前記接触面に対してインクが付着している場合は、前記印刷物の乾燥の度合いが低いものと判別し、前記接触面に対してインクが付着していない場合に、前記印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなったものと判別し、
    前記ヒータ温度調整部は、前記判別部により、前記印刷物の乾燥の度合いが低いものと判別される毎に、前記初期設定温度から所定温度ずつ温度を上げるように前記ヒータの温度を調整すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判別部は、前記撮像部により撮像された前記印刷物の撮像画像により、前記印刷物の光沢度の変動量を判別し、前記印刷物の光沢度の変動量が所定以上の場合は、前記印刷対象物の変形が生じているものと判別し、前記印刷物の光沢度の変動量が所定未満の場合は、前記印刷対象物の変形が生じていないものと判別し、
    前記ヒータ温度調整部は、前記判別部により、前記印刷対象物に変形が生じているものと判別される毎に、前記初期設定温度から所定温度ずつ温度を下げるように前記ヒータの温度を調整すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. コンピュータを、
    印刷対象物に印刷された印刷物を撮像するように撮像部を制御する撮像制御部と、
    少なくとも前記印刷対象物の種別に対応する、前記印刷対象物の乾燥を促すヒータの初期設定温度を取得する取得部と、
    前記撮像部により撮像された前記印刷物の撮像画像に基づいて、前記印刷物の乾燥の度合いを判別する判別部と、
    前記ヒータの初期設定温度を基準として、前記ヒータの温度を上下に変動させるヒータ温度調整部と、
    前記判別部で判別される前記印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなった際に前記ヒータに設定していた温度を、前記ヒータの駆動用の温度として記憶部に記憶制御する記憶制御部として機能させること
    を特徴とするヒータ温度制御プログラム。
  6. 撮像制御部が、印刷対象物に印刷された印刷物を撮像するように撮像部を制御する撮像制御ステップと、
    取得部が、少なくとも前記印刷対象物の種別に対応する、前記印刷対象物の乾燥を促すヒータの初期設定温度を取得する取得ステップと、
    判別部が、前記撮像部により撮像された前記印刷物の撮像画像に基づいて、前記印刷物の乾燥の度合いを判別する判別ステップと、
    ヒータ温度調整部が、前記ヒータの初期設定温度を基準として、前記ヒータの温度を上下に変動させるヒータ温度調整ステップと、
    記憶制御部が、前記判別部で判別される前記印刷物の乾燥の度合いが所定の乾燥の度合いとなった際に前記ヒータに設定していた温度を、前記ヒータの駆動用の温度として記憶部に記憶制御する記憶制御ステップと
    を有するヒータ温度制御方法。
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