JP2022065925A - 土木作業装置およびこれを備える土木作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業を効率的に施工し得る土木作業装置を提供する。【解決手段】このロックボルト打設装置100は、ロックボルトBの打設作業を行うために用いる回転式のマガジン40を装備した装置であって、ロックボルトBを格納するマガジン40を他のマガジン40に換装可能なマガジン着脱機構32を有するマガジンクランプ装置30を装備している。【選択図】図2

Description

本発明は、トンネル施工、鉱山坑道掘削または補強土作業等の土木作業を行うための土木作業装置に係り、特に、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備した土木作業装置およびこれを備える土木作業車両に関する。
掘削されたトンネル坑内の周壁面に対し、ロックボルト打設装置等の土木作業装置を備える土木作業車両を用いてロックボルト打設作業が行われ、トンネル坑内の周壁面の安定化が図られる(例えば特許文献1参照)。
また、トンネル切羽の前方探査、急速施工を実現するための長孔発破や鉱物掘削など長孔の穿孔は、ドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行う穿孔装置等の土木作業装置によって施工される(例えば特許文献2、特許文献3参照)。
US2014/0112724-A1 特開2014-15819号公報 特開2015-67957号公報
土木作業車両として、複数のロックボルトを格納したマガジンを備えるロックボルト打設機でロックボルトを打設する場合は、ロックボルト打設機のサイズや構造等の制約により、マガジンに格納可能なロックボルトの数に制限がある。
一のマガジンに、一回の施工に要する全数のロックボルトを格納することは不可能であり、作業途中での作業者の人力によるロックボルトの補充作業が必要となる。
また、長孔の穿孔を行う場合は、ドリルロッドを必要な数だけマガジンに格納していれば、長孔の穿孔作業が効率的に可能である。しかし、土木作業装置を搭載する車両サイズや、質量、構造上の理由などにより、マガジンへのドリルロッドの格納数にも制限があるため、ドリルロッドが不足する場合がある。
ドリルロッドが不足すれば、ドリルロッドの格納本数を増やすために、より大型の機械での施工が必要となったり、作業途中での作業者による人力でのロックボルトの補充が必要となる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業を効率的に施工し得る土木作業装置およびこれを備える土木作業車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る土木作業装置は、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備した土木作業装置であって、前記ロックボルトまたは前記ドリルロッドを格納するマガジンを他のマガジンに換装可能なマガジン着脱機構を有するマガジンクランプ装置を装備していることを特徴とする。
本発明の一態様に係る土木作業装置によれば、マガジンクランプ装置を装備しているので、ロックボルトまたはドリルロッドを格納する回転式のマガジンを複数装備できる。そのため、作業途中での作業者の人力によるロックボルトの補充作業が不要となる。
そして、本発明の一態様に係る土木作業装置によれば、マガジンクランプ装置は、マガジン着脱機構を有するので、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業に応じ、作業に対応するマガジンを他のマガジンに換装できる。そのため、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業を効率的に施工できる。
また、本発明の一態様に係る土木作業装置によれば、マガジン着脱機構を有するマガジンクランプ装置を装備したことにより、土木作業に応じて必要な数のドリルロッド若しくはロックボルトを順次に補充または回収できる。
そのため、既存の機械サイズと同じ車両により穿孔若しくは打設作業等の土木作業が可能となる。これにより、大型機が不要となり、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業等の土木作業を効率的に且つ連続的に行う上で優れている。
ここで、本発明の一態様に係る土木作業装置において、前記マガジンは、軸方向の両端に回転軸が突設されたものであり、前記マガジンクランプ装置は、前記マガジンの両端の位置それぞれに対向して一対をなして配置されるとともに、該一対のマガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構が、前記マガジンの両端の回転軸を同軸上で回転自在に把持およびその開放を可能に構成することができる。
このような構成において、前記一対をなす前記マガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構は、前記突設されている両端の回転軸の部分を着脱可能に且つ回転自在に把持するように開閉する一対のクランプアームを有することは好ましい。このような構成であれば、一対のクランプアームを開閉することで、換装するマガジンに対して、マガジン両端の回転軸の部分での脱着を自在に行う上で好適である。
さらに、本発明の一態様に係る土木作業装置において、前記マガジン着脱機構は、前記一対のクランプアーム相互の間に進退可能に設けられたクランプガイドを更に有し、該クランプガイドは、前記一対のクランプアームの開閉作動と連動した進退作動での三点支持によって前記回転軸の軸心を所期の位置に調心させるように構成されていることは好ましい。
このような構成であれば、一対のクランプアームの間に設けられたクランプガイドにより、一対のクランプアームとの三点支持によって回転軸の軸心を所期の位置に調心させることができるので、両端の回転軸を一定の軸線上に安定してクランプすることができる。また、両端の回転軸の径が異なる場合であっても相互の軸芯を同軸上に保持できる。そのため、種類の異なる複数のマガジンに対応するマガジンクランプ装置とする上で優れている。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る土木作業車両は、本発明のいずれか一の態様に係る土木作業装置を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る土木作業車両によれば、本発明のいずれか一の態様に係る土木作業装置を備えるので、落石などのおそれのある穿孔・打設現場の近傍に作業者が近づくことなく、長孔の穿孔作業若しくはロックボルトの打設作業を効率的に施工できる。
また、本発明の一態様に係る土木作業車両において、換装用の他のマガジンとして、土木作業装置に応じて、ロックボルトまたはドリルロッドを格納したマガジンを作業台車付近に複数用意しておけば、例えば、当該土木作業車両に装備されているブーム装置を用いるとともに、マガジン着脱機構を有するマガジンクランプ装置により、適宜のタイミングで順次にマガジンを交換しながら、効率的に且つ連続的に土木作業を進めることができる。
上述のように、本発明によれば、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業を効率的に施工できる。
本発明に係る土木作業装置を装備した土木作業車両の一実施形態を説明する図である。 本発明に係る、ロックボルトまたはドリルロッドを格納したマガジンの着脱機構を有する土木作業装置の第一実施形態である、ロックボルト打設装置を説明する図であり、同図(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図である。 図2に示す第一実施形態の土木作業装置に装備されたマガジン着脱機構の説明図であり、同図(a)は開閉式の一対のクランプアームおよびクランプガイドでのクランプ状態を示し、(b)は開放状態を示している。 図2に示す第一実施形態の土木作業装置によるマガジン着脱機構およびその動作を説明する図であり、同図(a)は一対のクランプアームを開放した脱着姿勢を示し、(b)はロックボルトまたはドリルロッドを受け渡すロッド交換装置による把持姿勢を示し、(c)は、ロッド交換装置による受け渡し位置での受渡姿勢を左側面視方向から見た状態を示し、(d)は、左側面視方向から見た、マガジンクランプ装置およびマガジン相互のギヤ歯合部のイメージを示し、(e)は左側面視方向から見た、一対のクランプアームによる開放状態並びにマガジンおよびそのギヤ部のイメージを示している。 第二実施形態の土木作業装置であって、同図の例は、一のブームにロックボルト孔穿孔用のドリフタおよびロックボルト打設用のドリフタを搭載した土木作業装置であり、同図(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は(a)の左側面図、(d)は右側面図である。 図5に示す第二実施形態の土木作業装置における、マガジンクランプ装置およびその動作を説明する図であり、図5での右側面視において、図6(a)は、ロックボルト施工機本体を退避位置とした状態のイメージを示し、(b)は、マガジン着脱機構の一対のクランプアームを開放した脱着状態を示し、(c)は、一対のクランプアームでマガジンをクランプした装着状態におけるマガジンクランプ装置およびマガジン相互のギヤ歯合部のイメージを示している。
以下、本発明の一実施形態として、本発明に係る土木作業装置を装備した土木作業車両の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
[ロックボルト打設機]
本実施形態のロックボルト打設機は、トンネル工事等でのロックボルト打設作業に使用される土木作業車両である。図1に示すように、本実施形態のロックボルト打設機1は、前後に走行用の車輪7,8およびアウトリガ6を有する作業台車2を備える。
作業台車2の前側上部には、作業用キャビン3が設けられるとともに、作業台車2の後側には走行操作部4および駆動部5が設けられている。
作業台車2の前部には、起伏・旋回およびスイング動作が可能なブーム装置10が設けられている。ブーム装置10の先端には、マウンチング装置9を介して、長孔の穿孔作業若しくはロックボルトの打設作業を行う土木作業装置として、第一実施形態のロックボルト打設装置100が搭載される。
[第一実施形態の土木作業装置]
第一実施形態のロックボルト打設装置100は、図2に示すように、ガイドシェル116と、ガイドシェル116に搭載されたドリフタ117と、を有する。ガイドシェル116は、上記マウンチング装置9の装着部に支持される。
ドリフタ117は、公知の送り機構によってガイドシェル116に沿って前後方向(図2(a)、(b)での左右方向)にスライド移動可能になっている。さらに、第一実施形態のロックボルト打設装置100には、マガジンクランプ装置30、および、ロックボルト交換装置(ボルトチェンジャ)130が、ガイドシェル116の側部に装備されており、マガジンクランプ装置30には、着脱可能なマガジン40が回転自在に支持されている。
図2に示すように、第一実施形態のロックボルト打設装置100は、ドリフタ117にシャンクロッド118が挿着される。シャンクロッド118の先端には、カップリング120を介して所定長のロックボルトBが装填される。
また、ガイドシェル116の先端部には、フートパット119および開閉式のセントラライザ121が設けられ、開閉式のセントラライザ121が、ロックボルトBの先端部を穿孔軸線上に支持するようになっている。
ロックボルトBを打設する際には、上記ブーム装置10の作動によってガイドシェル116を穿孔済みのロックボルト挿入孔に対してその軸線上に位置するように位置決めし、ドリフタ117からシャンクロッド118を介してロックボルトBに打撃力を伝達すると共に、送り機構でドリフタ117に送りを与える。これにより、岩盤に穿孔済みのロックボルト挿入孔に対してロックボルトBの打設が行われる。
ここで、第一実施形態のロックボルト打設装置100は、図2に示すように、ガイドシェル116の側部に、上述のマガジン40およびロックボルト交換装置130、並びにマガジンクランプ装置30が装備されている。
マガジン40には、複数のロックボルトBが、各ロックボルトBの両端部をそれぞれ保持した状態で格納される。これにより、第一実施形態のロックボルト打設装置100では、ロックボルトを補充して、複数のロックボルトBの打設作業を順次に行えるようになっている。
換装可能なマガジン40は、図4(b)に示すように、マガジン40の上部側方であって、ロックボルトBを把持・解放するためのクランプ136の把持位置に対応する位置に開口する受け渡し部41を有する。マガジン40には、複数のロックボルトBが、前後のセットプレート44で保持された状態で格納され、一対のマガジンクランプ装置30によりマガジン軸42が回転自在に支持される。
マガジン40は、ガイドシェル116に平行なマガジン軸42を自身中心に有し、マガジン軸42の両端が、マガジンプレート45の前後から軸方向の前後に突設されている。前後に突設されたマガジン軸42の両端は、支持アーム31の先端部に設けられたマガジン着脱機構32に回転自在に支持されることで換装可能に保持され、マガジン軸42の両端が一対の支持アーム31に対して回転自在に軸支される。
ロックボルト交換装置130は、ガイドシェル116の前後に離隔して設けられた一対のブラケット131を有する。一対のブラケット131には、不図示のキャリアモータが内蔵されるとともに、回動可能なキャリアアーム138がそれぞれに装備される。
前後一対のキャリアアーム138は、キャリアモータの駆動軸と同軸に接続されたピン137(図4(b)参照)でそれぞれ枢支される。これにより、一対のキャリアアーム138は、キャリアモータの駆動によってピン137を中心に回動可能になっている。
本実施形態のキャリアアーム138は、キャリアモータの駆動によって、図4(b)に示す、換装可能なマガジン40に対するロックボルトBの授受位置、および、同図(c)および(d)に示す、ロックボルトBを打設する穿孔軸線上の位置に、ロックボルトBの中心位置をそれぞれ移動可能とされている。
そして、キャリアアーム138の先端部には、図4(b)に示すように、ロックボルトBを把持・解放するためのクランプ136が設けられている。クランプ136は、クランプシリンダ139の伸縮によって開閉され、順次に装填するロックボルトBの把持およびその解放が可能になっている。
さらに、ガイドシェル116の側方には、図2に示すように、一対のロックボルト交換装置130の前後に互いに離隔して、一対をなすマガジンクランプ装置30が配設されている。換言すれば、本実施形態では、各ブラケット131の外側(相互の対向する側とは反対の側)に、一対のマガジンクランプ装置30がそれぞれ装備される。
一対のマガジンクランプ装置30のうち、マガジン軸42の基端側に位置するマガジンクランプ装置30には、同図に示すように、マガジン軸42に回転を与えるマガジン駆動モータ48が減速装置46を介して設けられている。マガジン軸42の途中部分には、マガジン軸42と一体回転可能な一対のセットプレート44が軸方向に離隔して装着され、ロックボルトBを保持している。
一対のマガジンクランプ装置30のそれぞれは、ガイドシェル116の側方に張り出すように設けられた支持アーム31と、支持アーム31の先端部に設けられたマガジン着脱機構32と、を有する。一対のマガジンクランプ装置30は、マガジン着脱機構32により、マガジン40を着脱可能に支持できるようになっている。
これにより、図1に示すように、本実施形態のロックボルト打設機1を用いる際、土木作業装置に応じて、換装用の他のマガジン40として、ロックボルトを格納したマガジン40を作業台車2付近の置台400などに複数用意しておけば、作業台車2に装備されているブーム装置10を用いるとともに、マガジン着脱機構32を有するマガジンクランプ装置30により、適宜のタイミングで順次にマガジン40を交換しながら、効率的に且つ連続的に土木作業を進めることができる。
詳しくは、各マガジン着脱機構32は、図3に拡大図示するように、支持アーム31の先端に装着されるベース36と、ベース36に対してその上部左右に支軸34を介して回動可能に枢支された一対のクランプアーム33と、ベース36の下面に固定されたシリンダ35と、一対のクランプアーム33相互の間に配置されて、シリンダ35のピストン35aの伸縮により上下方向に進退可能に支持されたクランプガイド37と、を備える。
一対のクランプアーム33は、左右対称に配置され、一対のクランプアーム33のそれぞれには、支軸34の下部にカム溝33mが形成されている。クランプガイド37は、下端の中央部がシリンダ35のピストン35aに連結されるとともに、自身下部の左右両端部が、カム溝33mに沿って移動可能なガイドピン37gによって係合されている。これにより、クランプガイド37は、シリンダ35の伸縮に応じて進退作動されるとともに、一対のクランプアーム33と連係動作するようになっている。クランプアーム33の先端にはローラ33rが備えられており、クランプガイド37の先端にはローラ37rが備えられている。
特に、左右のカム溝33mは、クランプガイド37の上方への移動により、クランプガイド37の上部と左右のクランプアーム33の内側面とを、軸心Cを一定としたマガジン軸42の外周面に同時に到達させるような円弧形状に設定されている。
このマガジン着脱機構32により、マガジン軸42を保持するときは、図3(a)に示すように、シリンダ35のピストン35aを伸長させてクランプガイド37を上方に移動させる。
これにより、一対のクランプアーム33の下部が外方に広げられ、各クランプアーム33のローラ33rがマガジン軸42側に向かって狭められて把持位置に移動するとともに、クランプガイド37のローラ37rとの協働による三点支持によって、ローラ33rおよびローラ37rとが、軸心Cを一定としたマガジン軸42の外周面に同時に到達されるという自動調心機能を奏する。
そのため、両端のマガジン軸42が一定の軸線上に安定して回転可能に保持される。このように、本実施形態のマガジン着脱機構32によれば、マガジン40両端のマガジン軸42を一定の軸線上に保ちつつ、マガジン軸42を着脱可能に且つ回転自在に把持可能になっている。
これにより、本実施形態のマガジン着脱機構32によれば、両端のマガジン軸42を一定の軸線上に安定してクランプできる。また、両端のマガジン軸42の径が異なる場合であっても相互の軸芯を同軸上に保持できる。そのため、種類の異なる複数のマガジン40に対応するマガジンクランプ装置30のマガジン着脱機構とする上で優れた構成であるといえる。
なお、このマガジン着脱機構32により、保持を解除するときは、図3(b)に示すように、シリンダ35のピストン35aを短縮させることで、上記とは逆の動作により、クランプガイド37を下方に移動させるとともに、各クランプアーム33をマガジン軸42とは反対の側に向かって広げて開放位置に移動させ、マガジン軸42の保持が解除される。
[ロックボルト打設作業]
次に、上記ロックボルト打設機1でのロックボルト打設作業について説明する。
ロックボルト打設機1でロックボルト打設作業を行う場合には、ブーム装置10およびマウンチング装置9の駆動によって、第一実施形態のロックボルト打設装置100のガイドシェル116を所望する打設位置に位置させ、ドリフタ117を駆動して打設を行う。
ロックボルト打設工程は、マガジン40からロックボルト交換装置130にてロックボルトBをガイドシェル116側に移動し、ドリフタ117先端のシャンクロッド118に合わせてガイドシェル116の送り装置によって、ロックボルト挿入孔にロックボルトBを打設する。
そして、次のロックボルト挿入孔にロックボルトBを打設する場合には、上述のロックボルト交換装置130で次のロックボルトBの装填を行う。
次のロックボルトBの装填時には、まず、ドリフタ117をガイドシェル116上で後方に移動させる。
次に、マガジン駆動モータ48を駆動してマガジン軸42を回すことによりセットプレート44を動かし、ロックボルトBをマガジン40の授受位置に位置させるとともに、ロックボルト交換装置130のキャリアアーム138をマガジン40の授受位置に移動する。
ロックボルト交換装置130のクランプシリンダ139を伸ばすことによりクランプ136でロックボルトBを把持し、キャリアモータの駆動により、その掴んだロックボルトBをマガジン40から取り出すとともにキャリアアーム138を回動させて、ドリフタ117の穿孔軸線上にロックボルトBを移動させる。図4(b)、(d)は、マガジン40内のロックボルトBを、ロックボルト交換装置130の受け渡し動作によって、ガイドシェル116側に移動する前後の状態を示している。
ロックボルトBが穿孔軸線上に位置決めされたら、ドリフタ117を前進させてカップリング120でロックボルトBの後端側を支持し、ロックボルトBの先端側をセントラライザ121で支持する。その後はクランプ136を開き、キャリアアーム138を回動させて退避位置(図4(b)側の位置)に戻す。
[マガジン換装作業]
マガジン40内のロックボルトBを全て打設したら、図1に示す置台400上に載置されている、ロックボルトBが格納された他のマガジン40と交換する。他のマガジン40への換装時には、作業台車2の側のマウンチング装置9およびブーム装置10を駆動して、換装用のマガジン40の置台400の近傍までロックボルト打設装置100を移動するとともに、マガジン40を交換可能な姿勢に位置させる(図1参照)。
マガジン40の換装作業は、一対のマガジンクランプ装置30の各マガジン着脱機構32を開放して、空になったマガジン40を一対のマガジンクランプ装置30から脱着する。図4(a)、(e)は、マガジン着脱機構32を開放して、第一実施形態のロックボルト打設装置100の一対のマガジンクランプ装置30からマガジン40が分離した状態を示している。
次いで、次に使用するマガジン40両端のマガジン軸42に、一対のマガジンクランプ装置30の各マガジン着脱機構32の保持位置を合わせ、各マガジン着脱機構32を把持方向に駆動して、マガジン40両端のマガジン軸42を回転自在に支持することによりマガジン換装作業が完了する。
このとき、マガジン40側の大径ギヤ43とマガジンクランプ装置30側の小径ギヤ47とが相互に噛み合うことで上記減速装置46が構成され、これにより、マガジン駆動モータ48の駆動によりマガジン40が回転可能に接続される。
なお、図4(d)は、第一実施形態のロックボルト打設装置100の一対のマガジンクランプ装置30とマガジン40とをマガジン着脱機構32にて接続するとともに、大径ギヤ43と小径ギヤ47とが相互に嵌合した状態を示している。
[作用効果]
このように、第一実施形態のロックボルト打設装置100およびこれを備えるロックボルト打設機1によれば、ロックボルトBを格納する回転式のマガジン40を他のマガジン40に換装可能なマガジン着脱機構32を有するので、各作業パターンに応じて、必要な数を満たす複数のロックボルトBが格納されたマガジン40を用意しておけば、マガジン40を交換することで収容量不足に対応が可能となる。
そして、ロックボルトBの打設作業に応じ、その土木作業に対応するマガジン40を他のマガジン40に換装できるので、作業者は、ロックボルトBの打設作業を中断することなく、ロックボルトBの打設作業を連続的に且つ効率的に施工できる。また、打設作業中に他のマガジン40にロックボルトBを装填しておくことができるので装填作業の効率が向上する。
また、第一実施形態のロックボルト打設装置100およびこれを備えるロックボルト打設機1によれば、土木作業に応じて必要な数のロックボルトBを順次に補充または回収可能なので、既存の機械サイズと同じ車両により穿孔若しくは打設作業等の土木作業が可能となる。そのため、大型機が不要となり、ロックボルトBの打設作業等の土木作業を効率的に且つ連続的に行うことができる。
このように、第一実施形態のロックボルト打設装置100およびこれを備えるロックボルト打設機1によれば、ロックボルトの打設作業を効率的に施工できる。
なお、本発明に係る土木作業装置およびこれを備える土木作業車両は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記第一実施形態の土木作業装置では、基本構成としては、一のガイドシェル116に一基のドリフタ117を備えるとともに、ガイドシェル116の側部にマガジンクランプ装置30およびロックボルト交換装置130を装備した例を示したが、本発明に係る土木作業装置およびこれを備える土木作業車両は、これに限定されるものではない。
例えば、以下に示す第二実施形態の土木作業装置では、基本構成として、「ロックボルト打設装置」および「穿孔装置」ならびに「注入装置」を、一つのブームの先端に搭載するとともに、上記マガジンクランプ装置30を装備した穿孔・打設装置の例である。なお、第二実施形態の土木作業装置において、上記第一実施形態の土木作業装置と同一または対応する構成については同一の符号を付すとともにその説明は適宜省略する。
[第二実施形態の土木作業装置]
図5に第二実施形態の土木作業装置であるロックボルト施工装置200を示す。同図に示す第二実施形態のロックボルト施工装置200は、図1に示したブーム装置10先端のマウンチング装置9の装着部にベース201が装着されることで装備される。
詳しくは、図5に示すように、第二実施形態のロックボルト施工装置200は、ベース201と、ベース201に対して支軸JCまわりに回動可能に搭載されたロックボルト施工機本体210と、ロックボルト施工機本体210とベース201との間に介装されるとともに自身の油圧シリンダの多段伸縮によってロックボルト施工機本体210を支軸JCまわりで複数の位置に回動させる油圧回動機構202と、ベース201上に搭載された上記第一実施形態同様に、軸方向に離隔配置された一対のマガジンクランプ装置30と、を備える。
一対のマガジンクランプ装置30には、マガジン着脱機構32によって着脱可能な回転式のマガジン40が装備される。なお、第二実施形態において、一対のマガジンクランプ装置30自体およびその各マガジン着脱機構32、並びに、一対のマガジンクランプ装置30による回転式のマガジン40の支持構造は、図1に示した第一実施形態におけるマガジン着脱機構32と同一の構成を有するので、その説明を省略する。
ロックボルト施工機本体210は、支軸JCまわりの回動方向において、マガジン40の側から順に、ロックボルト打設装置240、注入機230および穿孔装置220が設けられる。ロックボルト施工機本体210(つまり、穿孔装置220、注入機230およびロックボルト打設装置240)は、油圧回動機構202の駆動により、上記ベース201に対して一体で回動され、穿孔装置220、注入機230およびロックボルト打設装置240の各基準軸線を3つの位置に切り替え可能に構成されている。
ロックボルト施工機本体210のマガジンクランプ装置30以外の構成、および、これを用いたロックボルト施工作業については、特許文献1と同様なので説明を省略する。また、マガジンクランプ装置30を用いたロックボルト打設作業は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
なお、上述した各実施形態では、ロックボルト打設のための土木作業装置の例を示したが、本発明に係る土木作業装置の実施態様は、これに限定されるものではない。つまり、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備し得る土木作業装置であれば、種々の態様に適用可能である。
具体的には、本発明に係る土木作業装置は、例えば、上記特許文献2に示されるような、狭小坑内から水抜き坑等を施工するファンカットドリルに対しても採用できる。ファンカットドリルにおいては、穿孔長が長いと必要なドリルロッドの数が一のマガジンでの収容量を越える場合がある。しかし、マガジンの収容量を増大させると装置が大型化し、また、重量が増大して好ましくないという問題がある。
これに対し、本発明に係るマガジンクランプ装置をファンカットドリルに装備することによって、マガジンを交換することで収容量不足に対応が可能となり、さらに、穿孔作業中にマガジンにロッドを装填できるので装填作業の効率が向上する。
また、本発明に係る土木作業装置は、例えば、上記特許文献3に示されるような、トンネル施工において定期的に地山の性状を調査する前方探査装置に対しても採用できる。前方探査装置においては、機械本体としてはドリルジャンボを使用して、例えば30m程度の長孔を穿孔しつつ各種データを収集するところ、ドリルロッドの継足しおよび回収は作業者がドリルロッドをロッドセッタに手動で装填して行うので作業効率が悪いという問題がある。しかし、通常の穿孔ブームに対してロッドマガジンを常時装備する構成の場合、装置が大型化するとともに重量が増し、また、オペレータの死角が多くなるため通常のトンネル掘進作業に悪影響を及ぼすこととなり好ましくない。
これに対し、本発明に係るマガジンクランプ装置を前方探査装置に装備することによって、マガジンが着脱可能となるので、必要な時にだけマガジンを装備することで通常のトンネル掘進作業の効率が低下することなしに前方探査作業の効率が向上する。
1 ロックボルト打設機(土木作業車両)
2 作業台車
3 作業用キャビン
4 走行操作部
5 駆動部
6 アウトリガ
7,8 車輪
9 マウンチング装置
10 ブーム装置
30 マガジンクランプ装置
31 支持ブラケット
32 マガジン着脱機構
33 クランプアーム
33r ローラ
34 支軸
35 シリンダ
36 ベース
37 クランプガイド
37r ローラ
40 マガジン
41 受け渡し部
42 マガジン軸(回転軸)
43 大径ギヤ
44 セットプレート
45 マガジンプレート
46 減速装置
47 小径ギヤ
48 マガジン駆動モータ
100 ロックボルト打設装置(第一実施形態の土木作業装置)
116 ガイドシェル
117 ドリフタ
118 シャンクロッド
120 カップリング
121 セントララライザ
130 ロックボルト交換装置(ボルトチェンジャ)
200 ロックボルト施工装置(第二実施形態の土木作業装置)
201 ベース
202 油圧回動機構
210 ロックボルト施工機本体
220 穿孔装置
230 注入機
240 ロックボルト打設装置
400 置台
B ロックボルト

Claims (7)

  1. ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備した土木作業装置であって、
    前記ロックボルトまたは前記ドリルロッドを格納するマガジンを他のマガジンに換装可能なマガジン着脱機構を有するマガジンクランプ装置を装備していることを特徴とする土木作業装置。
  2. 前記マガジンは、軸方向の両端に回転軸が突設されたものであり、
    前記マガジンクランプ装置は、前記マガジンの両端の位置それぞれに対向して一対をなして配置されるとともに、該一対のマガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構が、前記マガジンの両端の回転軸を同軸上で回転自在に把持およびその開放を可能に構成されている請求項1に記載の土木作業装置。
  3. 前記一対をなす前記マガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構は、前記突設されている両端の回転軸の部分を着脱可能に且つ回転自在に把持するように開閉する一対のクランプアームを有する請求項2に記載の土木作業装置。
  4. 前記マガジン着脱機構は、前記一対のクランプアーム相互の間に進退可能に設けられたクランプガイドを更に有し、該クランプガイドは、前記一対のクランプアームの開閉作動と連動した進退作動での三点支持によって前記回転軸の軸心を所期の位置に調心させるように構成されている請求項3に記載の土木作業装置。
  5. 当該土木作業装置は、トンネル施工、鉱山坑道掘削、または補強土作業等の土木作業におけるロックボルト打設作業を行うロックボルト打設装置であり、
    前記マガジンは、ロックボルトが格納されるロックボルトマガジンである請求項1~4のいずれか一項に記載の土木作業装置。
  6. 当該土木作業装置は、トンネル施工または鉱山掘削における長孔穿孔作業を行う穿孔装置であり、
    前記マガジンは、ドリルロッドが格納されるドリルロッドマガジンである請求項1~4のいずれか一項に記載の土木作業装置。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の土木作業装置を備えることを特徴とする土木作業車両。
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