JP2022065925A - 土木作業装置およびこれを備える土木作業車両 - Google Patents
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Abstract
Description
また、トンネル切羽の前方探査、急速施工を実現するための長孔発破や鉱物掘削など長孔の穿孔は、ドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行う穿孔装置等の土木作業装置によって施工される(例えば特許文献2、特許文献3参照)。
一のマガジンに、一回の施工に要する全数のロックボルトを格納することは不可能であり、作業途中での作業者の人力によるロックボルトの補充作業が必要となる。
ドリルロッドが不足すれば、ドリルロッドの格納本数を増やすために、より大型の機械での施工が必要となったり、作業途中での作業者による人力でのロックボルトの補充が必要となる。
そして、本発明の一態様に係る土木作業装置によれば、マガジンクランプ装置は、マガジン着脱機構を有するので、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業に応じ、作業に対応するマガジンを他のマガジンに換装できる。そのため、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業を効率的に施工できる。
そのため、既存の機械サイズと同じ車両により穿孔若しくは打設作業等の土木作業が可能となる。これにより、大型機が不要となり、ロックボルトの打設作業またはドリルロッド用いた長孔の穿孔作業等の土木作業を効率的に且つ連続的に行う上で優れている。
本発明の一態様に係る土木作業車両によれば、本発明のいずれか一の態様に係る土木作業装置を備えるので、落石などのおそれのある穿孔・打設現場の近傍に作業者が近づくことなく、長孔の穿孔作業若しくはロックボルトの打設作業を効率的に施工できる。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
本実施形態のロックボルト打設機は、トンネル工事等でのロックボルト打設作業に使用される土木作業車両である。図1に示すように、本実施形態のロックボルト打設機1は、前後に走行用の車輪7,8およびアウトリガ6を有する作業台車2を備える。
作業台車2の前側上部には、作業用キャビン3が設けられるとともに、作業台車2の後側には走行操作部4および駆動部5が設けられている。
作業台車2の前部には、起伏・旋回およびスイング動作が可能なブーム装置10が設けられている。ブーム装置10の先端には、マウンチング装置9を介して、長孔の穿孔作業若しくはロックボルトの打設作業を行う土木作業装置として、第一実施形態のロックボルト打設装置100が搭載される。
第一実施形態のロックボルト打設装置100は、図2に示すように、ガイドシェル116と、ガイドシェル116に搭載されたドリフタ117と、を有する。ガイドシェル116は、上記マウンチング装置9の装着部に支持される。
ドリフタ117は、公知の送り機構によってガイドシェル116に沿って前後方向(図2(a)、(b)での左右方向)にスライド移動可能になっている。さらに、第一実施形態のロックボルト打設装置100には、マガジンクランプ装置30、および、ロックボルト交換装置(ボルトチェンジャ)130が、ガイドシェル116の側部に装備されており、マガジンクランプ装置30には、着脱可能なマガジン40が回転自在に支持されている。
また、ガイドシェル116の先端部には、フートパット119および開閉式のセントラライザ121が設けられ、開閉式のセントラライザ121が、ロックボルトBの先端部を穿孔軸線上に支持するようになっている。
マガジン40には、複数のロックボルトBが、各ロックボルトBの両端部をそれぞれ保持した状態で格納される。これにより、第一実施形態のロックボルト打設装置100では、ロックボルトを補充して、複数のロックボルトBの打設作業を順次に行えるようになっている。
前後一対のキャリアアーム138は、キャリアモータの駆動軸と同軸に接続されたピン137(図4(b)参照)でそれぞれ枢支される。これにより、一対のキャリアアーム138は、キャリアモータの駆動によってピン137を中心に回動可能になっている。
そして、キャリアアーム138の先端部には、図4(b)に示すように、ロックボルトBを把持・解放するためのクランプ136が設けられている。クランプ136は、クランプシリンダ139の伸縮によって開閉され、順次に装填するロックボルトBの把持およびその解放が可能になっている。
一対のマガジンクランプ装置30のそれぞれは、ガイドシェル116の側方に張り出すように設けられた支持アーム31と、支持アーム31の先端部に設けられたマガジン着脱機構32と、を有する。一対のマガジンクランプ装置30は、マガジン着脱機構32により、マガジン40を着脱可能に支持できるようになっている。
特に、左右のカム溝33mは、クランプガイド37の上方への移動により、クランプガイド37の上部と左右のクランプアーム33の内側面とを、軸心Cを一定としたマガジン軸42の外周面に同時に到達させるような円弧形状に設定されている。
これにより、一対のクランプアーム33の下部が外方に広げられ、各クランプアーム33のローラ33rがマガジン軸42側に向かって狭められて把持位置に移動するとともに、クランプガイド37のローラ37rとの協働による三点支持によって、ローラ33rおよびローラ37rとが、軸心Cを一定としたマガジン軸42の外周面に同時に到達されるという自動調心機能を奏する。
これにより、本実施形態のマガジン着脱機構32によれば、両端のマガジン軸42を一定の軸線上に安定してクランプできる。また、両端のマガジン軸42の径が異なる場合であっても相互の軸芯を同軸上に保持できる。そのため、種類の異なる複数のマガジン40に対応するマガジンクランプ装置30のマガジン着脱機構とする上で優れた構成であるといえる。
次に、上記ロックボルト打設機1でのロックボルト打設作業について説明する。
ロックボルト打設機1でロックボルト打設作業を行う場合には、ブーム装置10およびマウンチング装置9の駆動によって、第一実施形態のロックボルト打設装置100のガイドシェル116を所望する打設位置に位置させ、ドリフタ117を駆動して打設を行う。
ロックボルト打設工程は、マガジン40からロックボルト交換装置130にてロックボルトBをガイドシェル116側に移動し、ドリフタ117先端のシャンクロッド118に合わせてガイドシェル116の送り装置によって、ロックボルト挿入孔にロックボルトBを打設する。
次のロックボルトBの装填時には、まず、ドリフタ117をガイドシェル116上で後方に移動させる。
次に、マガジン駆動モータ48を駆動してマガジン軸42を回すことによりセットプレート44を動かし、ロックボルトBをマガジン40の授受位置に位置させるとともに、ロックボルト交換装置130のキャリアアーム138をマガジン40の授受位置に移動する。
ロックボルトBが穿孔軸線上に位置決めされたら、ドリフタ117を前進させてカップリング120でロックボルトBの後端側を支持し、ロックボルトBの先端側をセントラライザ121で支持する。その後はクランプ136を開き、キャリアアーム138を回動させて退避位置(図4(b)側の位置)に戻す。
マガジン40内のロックボルトBを全て打設したら、図1に示す置台400上に載置されている、ロックボルトBが格納された他のマガジン40と交換する。他のマガジン40への換装時には、作業台車2の側のマウンチング装置9およびブーム装置10を駆動して、換装用のマガジン40の置台400の近傍までロックボルト打設装置100を移動するとともに、マガジン40を交換可能な姿勢に位置させる(図1参照)。
マガジン40の換装作業は、一対のマガジンクランプ装置30の各マガジン着脱機構32を開放して、空になったマガジン40を一対のマガジンクランプ装置30から脱着する。図4(a)、(e)は、マガジン着脱機構32を開放して、第一実施形態のロックボルト打設装置100の一対のマガジンクランプ装置30からマガジン40が分離した状態を示している。
このとき、マガジン40側の大径ギヤ43とマガジンクランプ装置30側の小径ギヤ47とが相互に噛み合うことで上記減速装置46が構成され、これにより、マガジン駆動モータ48の駆動によりマガジン40が回転可能に接続される。
なお、図4(d)は、第一実施形態のロックボルト打設装置100の一対のマガジンクランプ装置30とマガジン40とをマガジン着脱機構32にて接続するとともに、大径ギヤ43と小径ギヤ47とが相互に嵌合した状態を示している。
このように、第一実施形態のロックボルト打設装置100およびこれを備えるロックボルト打設機1によれば、ロックボルトBを格納する回転式のマガジン40を他のマガジン40に換装可能なマガジン着脱機構32を有するので、各作業パターンに応じて、必要な数を満たす複数のロックボルトBが格納されたマガジン40を用意しておけば、マガジン40を交換することで収容量不足に対応が可能となる。
そして、ロックボルトBの打設作業に応じ、その土木作業に対応するマガジン40を他のマガジン40に換装できるので、作業者は、ロックボルトBの打設作業を中断することなく、ロックボルトBの打設作業を連続的に且つ効率的に施工できる。また、打設作業中に他のマガジン40にロックボルトBを装填しておくことができるので装填作業の効率が向上する。
このように、第一実施形態のロックボルト打設装置100およびこれを備えるロックボルト打設機1によれば、ロックボルトの打設作業を効率的に施工できる。
なお、本発明に係る土木作業装置およびこれを備える土木作業車両は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、以下に示す第二実施形態の土木作業装置では、基本構成として、「ロックボルト打設装置」および「穿孔装置」ならびに「注入装置」を、一つのブームの先端に搭載するとともに、上記マガジンクランプ装置30を装備した穿孔・打設装置の例である。なお、第二実施形態の土木作業装置において、上記第一実施形態の土木作業装置と同一または対応する構成については同一の符号を付すとともにその説明は適宜省略する。
図5に第二実施形態の土木作業装置であるロックボルト施工装置200を示す。同図に示す第二実施形態のロックボルト施工装置200は、図1に示したブーム装置10先端のマウンチング装置9の装着部にベース201が装着されることで装備される。
詳しくは、図5に示すように、第二実施形態のロックボルト施工装置200は、ベース201と、ベース201に対して支軸JCまわりに回動可能に搭載されたロックボルト施工機本体210と、ロックボルト施工機本体210とベース201との間に介装されるとともに自身の油圧シリンダの多段伸縮によってロックボルト施工機本体210を支軸JCまわりで複数の位置に回動させる油圧回動機構202と、ベース201上に搭載された上記第一実施形態同様に、軸方向に離隔配置された一対のマガジンクランプ装置30と、を備える。
なお、上述した各実施形態では、ロックボルト打設のための土木作業装置の例を示したが、本発明に係る土木作業装置の実施態様は、これに限定されるものではない。つまり、ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備し得る土木作業装置であれば、種々の態様に適用可能である。
これに対し、本発明に係るマガジンクランプ装置をファンカットドリルに装備することによって、マガジンを交換することで収容量不足に対応が可能となり、さらに、穿孔作業中にマガジンにロッドを装填できるので装填作業の効率が向上する。
2 作業台車
3 作業用キャビン
4 走行操作部
5 駆動部
6 アウトリガ
7,8 車輪
9 マウンチング装置
10 ブーム装置
30 マガジンクランプ装置
31 支持ブラケット
32 マガジン着脱機構
33 クランプアーム
33r ローラ
34 支軸
35 シリンダ
36 ベース
37 クランプガイド
37r ローラ
40 マガジン
41 受け渡し部
42 マガジン軸(回転軸)
43 大径ギヤ
44 セットプレート
45 マガジンプレート
46 減速装置
47 小径ギヤ
48 マガジン駆動モータ
100 ロックボルト打設装置(第一実施形態の土木作業装置)
116 ガイドシェル
117 ドリフタ
118 シャンクロッド
120 カップリング
121 セントララライザ
130 ロックボルト交換装置(ボルトチェンジャ)
200 ロックボルト施工装置(第二実施形態の土木作業装置)
201 ベース
202 油圧回動機構
210 ロックボルト施工機本体
220 穿孔装置
230 注入機
240 ロックボルト打設装置
400 置台
B ロックボルト
Claims (7)
- ロックボルトの打設作業またはドリルロッドを用いた長孔の穿孔作業を行うために用いる回転式のマガジンを装備した土木作業装置であって、
前記ロックボルトまたは前記ドリルロッドを格納するマガジンを他のマガジンに換装可能なマガジン着脱機構を有するマガジンクランプ装置を装備していることを特徴とする土木作業装置。 - 前記マガジンは、軸方向の両端に回転軸が突設されたものであり、
前記マガジンクランプ装置は、前記マガジンの両端の位置それぞれに対向して一対をなして配置されるとともに、該一対のマガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構が、前記マガジンの両端の回転軸を同軸上で回転自在に把持およびその開放を可能に構成されている請求項1に記載の土木作業装置。 - 前記一対をなす前記マガジンクランプ装置それぞれの前記マガジン着脱機構は、前記突設されている両端の回転軸の部分を着脱可能に且つ回転自在に把持するように開閉する一対のクランプアームを有する請求項2に記載の土木作業装置。
- 前記マガジン着脱機構は、前記一対のクランプアーム相互の間に進退可能に設けられたクランプガイドを更に有し、該クランプガイドは、前記一対のクランプアームの開閉作動と連動した進退作動での三点支持によって前記回転軸の軸心を所期の位置に調心させるように構成されている請求項3に記載の土木作業装置。
- 当該土木作業装置は、トンネル施工、鉱山坑道掘削、または補強土作業等の土木作業におけるロックボルト打設作業を行うロックボルト打設装置であり、
前記マガジンは、ロックボルトが格納されるロックボルトマガジンである請求項1~4のいずれか一項に記載の土木作業装置。 - 当該土木作業装置は、トンネル施工または鉱山掘削における長孔穿孔作業を行う穿孔装置であり、
前記マガジンは、ドリルロッドが格納されるドリルロッドマガジンである請求項1~4のいずれか一項に記載の土木作業装置。 - 請求項1~6のいずれか一項に記載の土木作業装置を備えることを特徴とする土木作業車両。
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