JP2022062605A - 転写装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写ベルトのスリップを抑制するとともに、中間転写ベルトの変形を回避することができる転写装置、及びそのような転写装置を備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】無端状の中間転写ベルトと、中間転写ベルトの内周面と接触し、中間転写ベルトを回転させる駆動ローラと、複数の画像形成部で形成された各トナー像を中間転写ベルトの外周面にそれぞれ一次転写する複数の一次転写部材と、駆動ローラ上の中間転写ベルトの外周面と当接するように配置され、中間転写ベルトの外周面に一次転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写部材と、中間転写ベルトとの二次転写部材の当接位置よりも中間転写ベルトの回転方向の下流側、かつ、中間転写ベルトの外周側から中間転写ベルトに押し当てられるベルト押当部材と、を備え、非画像形成時には、ベルト押当部材が中間転写ベルトから離間されている。【選択図】図4

Description

本発明は、転写装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
転写装置として、複数の像担持体にそれぞれ形成される色の異なるトナー像を、中間転写ベルトに重ね合わせて一次転写させた後、それらの重ね合わせたトナー像を一括してシートに二次転写させる、いわゆるタンデム方式の転写装置が知られている。このようなタンデム方式においては、中間転写ベルトに各色のトナー像を精度よく重ね合わせることが求められている。
各色のトナー像の重ね合わせの精度を向上する手段として、中間転写ベルトの回転に対する動摩擦力を加えることにより、中間転写ベルトの回転すべり(スリップ)を抑制する手段が挙げられる。中間転写ベルトに押し当てられるベルト押当部材を設けることにより、中間転写ベルトとベルト押当部材との接触面において、中間転写ベルトの回転に対する動摩擦力を発生させることが可能となる。また、中間転写ベルトの外周側からベルト押当部材を押し当てる構成とすることで、ベルト押当部材の配置の省スペース化が図られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-204761号公報
従来の中間転写ベルトは、非画像形成時においても、ベルト押当部材から押し当てられた状態となっている。長時間の間、画像形成が実行されない場合にあっては、中間転写ベルトがベルト押当部材からの永続的な負荷によって変形してしまうという問題があった。中間転写ベルトに変形が生じてしまうと、中間転写ベルトを安定的に回転させることが困難となってしまうため、各色のトナー像の重ね合わせの精度が低下してしまい、ひいては、シートに二次転写される画像の質が劣化してしまうという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、中間転写ベルトのスリップを抑制するとともに、中間転写ベルトの変形を回避することができる転写装置、及びそのような転写装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の転写装置は、無端状の中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの内周面と接触し、前記中間転写ベルトを回転させる駆動ローラと、複数の画像形成部で形成された各トナー像を前記中間転写ベルトの外周面にそれぞれ一次転写する複数の一次転写部材と、前記駆動ローラ上の前記中間転写ベルトの外周面と当接するように配置され、前記中間転写ベルトの外周面に一次転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写部材と、前記中間転写ベルトとの前記二次転写部材の当接位置よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側、かつ、前記中間転写ベルトの外周側から前記中間転写ベルトに押し当てられるベルト押当部材と、を備え、非画像形成時には、前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトから離間されていることを特徴とするものである。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトに押し当てられるときに、前記ベルト押当部材が、前記中間転写ベルトを介して前記駆動ローラと当接してもよい。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材が、前記駆動ローラに向かって前記中間転写ベルトに押し当てられてもよい。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトに押し当てられる位置は、前記中間転写ベルトと前記駆動ローラとの接触領域よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側にあってもよい。
また、前記転写装置において、画像形成時には、非画像形成時と比較して、前記駆動ローラと前記中間転写ベルトとの接触面積が増加してもよい。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材における前記中間転写ベルトに押し当てられる部分には、弾性層が設けられていてもよい。
また、前記転写装置において、前記複数の一次転写部材を、像担持体に対して接近または離間する方向に往復移動させる転写部材接離部をさらに有し、前記ベルト押当部材は、前記転写部材接離部によって、前記中間転写ベルトに押し当てられ、または離間されてもよい。
また、前記転写装置において、前記シートは、前記駆動ローラ上の前記中間転写ベルトと前記二次転写部材とによって挟持されて搬送され、かつ、前記駆動ローラの外径は、前記二次転写部材の外径よりも小さくてもよい。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側に設けられ、前記中間転写ベルトの内周側から前記中間転写ベルトに当接される当接部材をさらに有していてもよい。
また、前記転写装置において、前記ベルト押当部材よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側に設けられ、前記中間転写ベルト上に形成されるテスト用トナー像を読み取る像読取部をさらに有し、前記ベルト押当部材は、前記中間転写ベルト上における前記テスト用トナー像が形成される部分と非接触であってもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写装置を備えた画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成時においては、ベルト押当部材の押当によって中間転写ベルトの回転に対する動摩擦力が加えられることにより、中間転写ベルトのスリップを抑制することができ、ひいては、画像形成の精度を高めることができるとともに、非画像形成時においては、ベルト押当部材の離間によって中間転写ベルトに対する負荷が緩和されることにより、中間転写ベルトの変形を回避することができ、ひいては、画像形成の精度の低下を抑止することができる。
実施形態1における画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 実施形態1における転写装置の構成を示す概略正面図である。 中間転写ベルト及びベルト押当部材を示す概略平面図である。 ベルト押当部材が中間転写ベルトに押し当てられた状態における転写部材接離部の一部を示す概略正面図である。 ベルト押当部材が中間転写ベルトから離間された状態における転写部材接離部の一部を示す概略正面図である。 ベルト押当部材が中間転写ベルトに押し当てられた状態における中間転写ベルト及び駆動ローラを示す概略正面図である。 ベルト押当部材が中間転写ベルトから離間された状態における中間転写ベルト及び駆動ローラを示す概略正面図である。 実施形態2における転写装置の構成の一部を示す概略正面図である。 実施形態3における転写装置の構成の一部を示す概略正面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品等には同一の符号を付しており、それら部品等の名称及び機能も同じである。従って、それらの部品等についての詳細な説明を省略している。
(実施形態1)
-画像形成装置-
図1は、実施形態1における画像形成装置100の構成を示す概略断面図である。なお、図において、符号Xは、幅方向(奥行き方向)を示しており、-X方向(マイナスX方向)を前方向とし、+X方向(プラスX方向)を後方向とする。符号Yは、幅方向Xに直交する左右方向Yを示しており、-Y方向(マイナスY方向)を左方向とし、+Y方向(プラスY方向)を右方向とする。符号Zは、上下方向を示しており、-Z方向(マイナスZ方向)を下方向とし、+Z方向(プラスZ方向)を上方向とする。
画像形成装置100の装置本体110は、露光装置1と、現像装置2と、像担持体3と、帯電器4と、クリーニングユニット5と、転写装置6と、定着装置8と、給紙カセット9と、ピックアップローラ10と、搬送ローラ11a~11dと、レジストローラ12と、排出部13と、を有している(図1参照)。装置本体110には、シートPが搬送される搬送路Sが設けられている(図1参照)。
露光装置1は、帯電された像担持体3の表面を、入力された画像データに応じて露光することにより、画像データに応じた静電潜像を像担持体3の表面に形成するものである。露光装置1には、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を像担持体3に導くためのレンズやミラー等の光学要素が配置されている。現像装置2は、それぞれの像担持体3の表面に形成された静電潜像を4色(Y,M,C,K)のトナーにより顕像化(可視化)するものである。像担持体3は、その表面に現像装置2によって形成されたトナー像を転写装置6へと搬送するものである。帯電器4は、像担持体3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。帯電器4には、例えば、接触型の帯電器(例えばローラ型やブラシ型のもの)や、チャージャ型の帯電器が用いられる。
クリーニングユニット5は、現像、画像転写後における像担持体3上の表面に残留したトナーを除去、回収するものである。
上記の露光装置1と、現像装置2と、像担持体3と、帯電器4と、クリーニングユニット5とは、画像形成部Uを構成する。画像形成部Uは、トナー像を形成する役割を持つ。
転写装置6は、像担持体3の上方に配置されており、像担持体3に形成された各色のトナー像が積層された状態で転写されるものである。具体的には、転写装置6の一次転写部材64によって、転写装置6の中間転写ベルト61に転写バイアスが与えられ、像担持体3のトナー像が中間転写ベルト61上(外周面)に転写される。以下、像担持体3に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト61上に転写されることを、「一次転写」と称す。
中間転写ベルト61上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト61の回転によって、二次転写部材65へと搬送される。
二次転写部材65は、駆動ローラ62上の中間転写ベルト61の外周面と当接するように配置され、中間転写ベルト61の外周面に一次転写されたトナー像をシートPに二次転写するものである。二次転写部材65には、中間転写ベルト61上の各色のトナー像をシートPに転写させるための電圧、すなわち、トナーの帯電極性(例えばマイナス電極)とは逆極性(例えばプラス電極)の電圧が印加される。以下、中間転写ベルト61上に転写された各色のトナー像がシートPに転写されることを、「二次転写」と称す。
定着装置8は、シートP上に転写されたトナー像を加熱溶融してシートP上に固着させることにより、トナー像をシートP上に定着させるものである。
給紙カセット9は、装置本体110の下側に配置されており、画像形成に使用するシートPを格納するものである。ピックアップローラ10は、給紙カセット9の用紙束の最上層の記録用紙(シートP)を引き出し、主搬送路S1へと搬送するものである。搬送ローラ11a~11dは、シートPを搬送路Sに沿って搬送するものである。レジストローラ12は、給紙カセット9から搬送されてくるシートPを一旦停止させて、シートPの先端を揃えるものである。また、レジストローラ12は、シートPを中間転写ベルト61上のトナー像と同期をとってタイミングよく搬送する機能を有している。
排出部13は、装置本体110の上部に設けられており、画像形成済みのシートPをフェイスダウンで載引するものである。
装置本体110の上部には、原稿読取装置120が設けられている。原稿読取装置120の上側には透明ガラスからなる原稿載置台130が設けられている。原稿載置台130の上側には、自動原稿処理装置140が取り付けられている。原稿の画像は、原稿載置台130上に載置された状態で、あるいは、自動原稿処理装置140によって原稿読取装置120へ自動で搬送された状態で、原稿読取装置120によって読み取られる。
画像形成装置100は、原稿読取装置120により読み取られた原稿に対応する画像データ又は外部から伝達された画像データに応じて、シートPに対して多色及び単色の画像を形成するように構成されている。
本画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、画像形成部U(現像装置2、像担持体3、帯電器4及びクリーニングユニット5)と一次転写部材64とは、各色に応じてそれぞれ4個ずつ設けられている(図1参照)。
以上説明した画像形成装置100では、片面画像形成の要求の際には、先ず、給紙カセット9から搬送されるシートPが、主搬送路S1中の搬送ローラ11aによってレジストローラ12まで搬送される。次いで、シートPが、レジストローラ12によって中間転写ベルト61上のトナー像と同期をとって転写部位に搬送される。転写部位に搬送されたシートP上に、中間転写ベルト61上のトナー像が転写される。その後、定着装置8によって、シートP上にトナーが定着される。トナー像が定着されたシートPは、その後、搬送ローラ11bを経て、排出部13上に排出される。
-転写装置-
次に、転写装置6について詳述する。
図2は、実施形態1における転写装置6の構成を示す概略正面図である。なお、図2において、転写部材接離部67の図示は省略している。図3は、中間転写ベルト61及びベルト押当部材66を示す概略平面図である。図4は、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられた状態における転写部材接離部67の一部を示す概略正面図である。図5は、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61から離間された状態における転写部材接離部67の一部を示す概略正面図である。
転写装置6は、中間転写ベルト61と、駆動ローラ62と、従動ローラ63と、一次転写部材64と、二次転写部材65と、ベルト押当部材66と、転写部材接離部67と、像読取部68と、当接部材69と、ベルトクリーニングユニット90と、を備えている(図2、図4、図5参照)。
<中間転写ベルト>
中間転写ベルト61は、回転方向Rに回転される無端状のベルトであり、駆動ローラ62及び従動ローラ63に懸架されている。中間転写ベルト61の外表面は、それぞれの像担持体3と接触している。それぞれの像担持体3に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト61上に順次重ねて転写されることにより、一次転写が実行される。中間転写ベルト61は、本実施形態において、厚さ50μm~150μm程度のフィルムから形成されている。
中間転写ベルト61に形成されるトナー像は、画像データに応じたトナー像(すなわち、シートPに最終的に転写される像)と、テスト用トナー像TPと、に分けられる。テスト用トナー像TPは、中間転写ベルト61の端部に形成されるものであり(図3参照)、トナー像の位置ずれや濃度ずれの検出に用いられる。
<駆動ローラ>
駆動ローラ62は、図示しない駆動部によって、X方向に沿った回転軸回りに回転駆動されるローラであり、中間転写ベルト61の内周面と接触するように配置されている。本実施形態では、転写装置6の右端側に設けられている(図2参照)。駆動ローラ62は、中間転写ベルト61を回転させる役割を持つ。
<従動ローラ>
従動ローラ63(63a~63d)は、中間転写ベルト61に沿って回転自在に設けられたローラである(図2参照)。従動ローラ63は、中間転写ベルト61の回転に従って回転される。
<一次転写部材>
一次転写部材64(64a~64d)は、中間転写ベルト61を介して像担持体3とは反対側において、Y方向に沿って列設されている(図2参照)。すなわち、一次転写部材64(64a~64d)は、中間転写ベルト61の内周側に配置されている。一次転写部材64は、複数の画像形成部Uで形成された各トナー像を中間転写ベルト61の外周面にそれぞれ転写する役割を持つ。像担持体3のトナー像が中間転写ベルト61に転写されるとき、一次転写部材64には、トナー像を中間転写ベルト61に転写するための高電圧の転写バイアス、すなわち、トナーの帯電極性(例えばマイナス電極)とは逆極性(例えばプラス電極)の高電圧の転写バイアスが印加される。
一次転写部材64(64a~64d)は、それぞれ、転写ローラ641(641a~641d)と、ローラ回転軸642(642a~642d)と、連結部643(643a~643d)と、を有している。転写ローラ641(641a~641d)とローラ回転軸642(642a~642d)とは、それぞれ連結部643(643a~643d)によって連結されている。
転写ローラ641は、一次転写の実行時に中間転写ベルト61を像担持体3に当接させる部分であり、X方向に沿った円柱状に形成されている。転写ローラ641の外周面には、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等の材料からなるもの)が設けられている。この導電性の弾性材が設けられていることにより、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することが可能となる。
ローラ回転軸642は、X方向に沿った回転軸回りに回転自在に設けられている。ローラ回転軸642の回転によって、転写ローラ641がローラ回転軸642回りに回転される。ローラ回転軸642は、本実施形態において、直径8mm~10mmの金属(例えばステンレススチール)から形成されている。ローラ回転軸642の外表面は、ギア形状に形成されている。
一次転写部材64は、もちろん上記のような構成に限定されず、例えば、ブラシ形状に形成されていてもよい。
<二次転写部材>
二次転写部材65は、駆動ローラ62上の中間転写ベルト61の外周面と当接するように配置されており(図2参照)、中間転写ベルト61の外周面に一次転写されたトナー像をシートPに二次転写する役割を持つ。
転写部位Tは、中間転写ベルト61と二次転写部材65とが接触する領域で、いわゆる転写ニップ域である(図2参照)。転写部位Tにおいて、中間転写ベルト61は、駆動ローラ62と二次転写部材65とによって挟持される。また、転写部位Tにおいて、シートPは、中間転写ベルト61と二次転写部材65とよって挟持されて搬送される。このとき、中間転写ベルト61上に転写された各色のトナー像が、シートPに転写される。これにより、二次転写が実行される。
転写部位Tであるニップ域が安定的に形成されるように、駆動ローラ62及び二次転写部材65のいずれか一方が金属ローラ等の硬質材料から形成され、他方が弾性ローラ等の軟質材料(例えば弾性ゴムや発泡性樹脂等の軟質材料)から形成されていてもよい。また、二次転写部材65の外周面には、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等の材料からなるもの)が設けられていてもよい。本実施形態において、二次転写部材65として、表面に導電性の弾性体層が形成され、所定の外径を有する二次転写ローラが用いられている。
二次転写部材65の構造は上記に限定されず、表面に導電性の弾性体層が形成された二次転写ローラを介して、導電性を有するベルトを駆動ローラ62上の中間転写ベルト61に当接させる構造であってもよい(二次転写ベルト方式)。
本実施形態において、駆動ローラ62の外径は、二次転写部材65(二次転写ローラ)の外径よりも小さく設定されている。換言すると、転写部位Tにおいて、駆動ローラ62の外表面は、二次転写部材65の外表面の曲率よりも小さな曲率で屈曲している。これにより、転写部位Tにおいて、シートPの駆動ローラ62の外表面からの分離が促進されるという効果が生じる。
<ベルト押当部材>
ベルト押当部材66は、中間転写ベルト61との二次転写部材65の当接位置よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側、かつ、中間転写ベルト61の外周側から中間転写ベルト61に押し当てられるものである。ベルト押当部材66は、押当部661と、押当部材回転軸662と、連結部663と、を有している(図2参照)。押当部661と押当部材回転軸662とは、連結部663によって連結されている。
押当部661は、中間転写ベルト61に押し当てられる部分であり、X方向に沿った回転軸回りに回転自在に設けられている。押当部661は、支柱661aと、第1押当部661bと、第2押当部661cと、第3押当部661dと、を有している(図3参照)。支柱661aは、X方向に沿った円柱状に形成されている。第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dは、それぞれ、支柱661aの外周面に周着されている。第1押当部661bは、支柱661aの-X方向端側に設けられている。第2押当部661cは、第1押当部661bの+X方向側方に設けられている。第3押当部661dは、第2押当部661cの+X方向側方に設けられている。
第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dは、ともに、それぞれのX方向の各端部に向かって、直径が小さくなるクラウン形状に形成されている。本実施形態において、第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dのクラウン量(中央部の外径と各端部の外径の差)は、ともに、0.6mmに設定されている。このクラウン量は、0.0~0.6mmとなることが望ましい。
ベルト押当部材66の押当時に中間転写ベルト61と接触する第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dは、ともに弾性材(例えばゴムや、発泡ウレタン等)から形成されている。これにより、ベルト押当部材66の押当による中間転写ベルト61への傷が防止されるという効果が生じる。
本実施形態において、第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dは、発泡ウレタンから形成されている。この発泡ウレタンには、中間転写ベルト61上に蓄積される亜硝酸化合物を除去することを目的として、パラフィンオイルや炭酸カルシウム等の潤滑剤が含まれている。
第1押当部661bと第2押当部661cとの間には、中間転写ベルト61と接触を回避するベルト接触回避部661eが設けられている(図3参照)。同様に、第2押当部661cと第3押当部661dとの間には、中間転写ベルト61と接触を回避するベルト接触回避部661fが設けられている(図3参照)。ベルト接触回避部661eは、X方向において、中間転写ベルト61の-X方向側に形成されるテスト用トナー像TPに対応する位置に設けられており、ベルト接触回避部661fは、X方向において、中間転写ベルト61の+X方向側に形成されるテスト用トナー像TPに対応する位置に設けられている(図3参照)。
すなわち、ベルト押当部材66において中間転写ベルト61と接触する押当部661は、中間転写ベルト61においてテスト用トナー像TPが形成される部分とは非接触となるように形成されている。これにより、ベルト押当部材66とテスト用トナー像TPとの接触が回避されるとともに、ベルト押当部材66によるテスト用トナー像TPの消去が回避され、ひいては、ベルト押当部材66よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側においてもテスト用トナー像TPの読取が可能とする効果が生じる。
押当部材回転軸662は、X方向に沿った回転軸回りに回転自在に設けられている。押当部材回転軸662の回転によって、押当部661が押当部材回転軸662回りに回転される。押当部材回転軸662は、本実施形態において、直径8mm~10mmの金属(例えばステンレススチール)から形成されている。押当部材回転軸662の外表面は、ギア形状に形成されている。
なお、ベルト押当部材66の構成は上記に限定されず、例えば、押当部661と、押当部材回転軸662と、連結部663とが、一体成型されていてもよい。また、押当部661は、非回転体であってもよい。
<転写部材接離部>
転写部材接離部67は、中間転写ベルト61の内周側に設けられており、一次転写の実行時に一次転写部材64を像担持体3に対して接近させ、さらに、一次転写の非実行時に一次転写部材64を像担持体3から離間させる役割を持つ。
転写部材接離部67は、リンク板671と、偏芯カム672と、付勢部材673と、第1ラックギア674と、第2ラックギア675と、ストッパ676と、を有している(図4、図5参照)。
リンク板671は、Y方向に沿って延設されている。偏芯カム672は、X方向に沿った偏芯回転軸Q回りに回転自在に設けられた偏芯回転体であり、リンク板671の左側方に設けられている。偏芯カム672は、図示しない偏芯カム駆動部によって駆動される。
付勢部材673は、図示しない装置本体フレームによって支持されており、リンク板671の右側方からリンク板671に対して付勢されている。付勢部材673は、例えば、コイルスプリングから形成されている。リンク板671は、付勢部材673によって、偏芯カム672に押し当てられている。偏芯カム672の回転によって、リンク板671は、Y方向に沿って往復移動される。
第1ラックギア674は、一次転写部材64のローラ回転軸642(642a~642d)と噛み合うように、リンク板671の下端縁に沿って列設されている(図4、図5参照)。第2ラックギア675は、ベルト押当部材66の押当部材回転軸662と噛み合うように、リンク板671の右側上端縁に設けられている(図4、図5参照)。ストッパ676は、第2ラックギア675の右側方に設けられており(図4、図5参照)、ベルト押当部材66の過回転を防止する役割を持つ。
第1ラックギア674、第2ラックギア675及びストッパ676は、それぞれリンク板671とは別体に形成されていてもよいし、リンク板と一体に形成されていてもよい。
以下、転写部材接離部67による、一次転写部材64及びベルト押当部材66の挙動を説明する。
偏芯カム672の偏芯回転軸Qがリンク板671へ近づく方向に偏芯カム672が回転されると、リンク板671が偏芯回転軸Qへ近づく方向(-Y方向)に移動される(図4参照)。
リンク板671の-Y方向の移動に伴い、リンク板671の第1ラックギア674と噛み合っているローラ回転軸642は、-ω方向(+X方向視における反時計回り)に回転される(図4参照)。ローラ回転軸642と連結部643を介して連結されている転写ローラ641は、ローラ回転軸642回りに-ω方向(+X方向視における反時計回り)に回転される。転写ローラ641の-ω方向の回転に伴い、転写ローラ641は、像担持体3へと接近される。
また、リンク板671の-Y方向の移動に伴い、リンク板671の第2ラックギア675と噛み合っている押当部材回転軸662は、+ω方向(+X方向視における時計回り)に回転される。押当部材回転軸662と連結部663を介して連結されている押当部661は、押当部材回転軸662回りに+ω方向(+X方向視における時計回り)に回転される。押当部661の+ω方向の回転に伴い、押当部661は、中間転写ベルト61の外周側から中間転写ベルト61へと押し当てられる。
一方、偏芯カム672の偏芯回転軸Qがリンク板671から遠ざかる方向に偏芯カム672が回転されると、リンク板671が偏芯回転軸Qから遠ざかる方向(+Y方向)に移動される(図5参照)。
リンク板671+Y方向の移動に伴い、リンク板671の第1ラックギア674と噛み合っているローラ回転軸642は、+ω方向(+X方向視における時計回り)に回転される(図5参照)。ローラ回転軸642と連結部643を介して連結されている転写ローラ641は、ローラ回転軸642回りに+ω方向(+X方向視における時計回り)に回転される。転写ローラ641の+ω方向の回転に伴い、転写ローラ641は、像担持体3から離間される。
また、リンク板671の+Y方向の移動に伴い、リンク板671の第2ラックギア675と噛み合っている押当部材回転軸662は、-ω方向(+X方向視における反時計回り)に回転される。押当部材回転軸662と連結部663を介して連結されている押当部661は、押当部材回転軸662回りに-ω方向(+X方向視における反時計回り)に回転される。押当部661の-ω方向の回転に伴い、押当部661は、中間転写ベルト61から離間される。
上記のように、転写部材接離部67に押当部材回転軸662と噛み合う第2ラックギア675が設けられていることにより、ベルト押当部材66が転写部材接離部67によって中間転写ベルト61に押し当てられ、又は中間転写ベルト61から離間される。これにより、ベルト押当部材66を作動させる機構が転写部材接離部67とは別に設けられた場合と比較して、転写装置6の構造が簡略化され、かつ、部品数が削減されるという効果が生じる。
もちろん、転写部材接離部67の構造は上記に限定されず、ベルト押当部材66を作動させる機構が転写部材接離部67とは別に設けられていてもよい。
<像読取部>
像読取部68は、ベルト押当部材66よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側、かつ、中間転写ベルト61の外周側方に設けられている(図2、図3参照)。像読取部68は、テスト用トナー像TPを読み取る役割を持つ。像読取部68には、画像センサ(例えば、反射型センサ)が採用される。像読取部68によって読み取られたテスト用トナー像の検出情報は、露光装置1が、各像担持体3に静電潜像を書き込むタイミング調整に用いられる。つまり、中間転写ベルト61上に各像担持体3から順次トナー画像が転写される際に、転写画像にズレが発生しないように、図示されない制御部によって静電潜像の書込みタイミングが調整される。また、テスト用トナー像の検出情報を、現像装置2における静電潜像へのトナー付着量の調整に用いてもよい。
<当接部材>
当接部材69は、ベルト押当部材66よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側に設けられており、中間転写ベルト61の内周側から中間転写ベルト61に当接されている(図2参照)。当接部材69は、金属板(例えば、ステンレスや亜鉛メッキ鋼板など一般的な鋼材)から形成されている。なお、当接部材69の表面には、中間転写ベルト61との摩擦力を低下させるために、例えば起毛部材やテフロン(登録商標)シートが設けられていてもよい。
ベルト押当部材66が中間転写ベルト61の外周側から押し当てられる一方、当接部材69は、中間転写ベルト61の内周側から中間転写ベルト61に当接されている。これにより、ベルト押当部材66と当接部材69とによって、中間転写ベルト61に張力が増大されることから、中間転写ベルト61とベルト押当部材66との接触面において、中間転写ベルトの回転に対する動摩擦力が高くなるという効果が生じる。
本実施形態において、ベルト押当部材66は、駆動ローラ62よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側、かつ、当接部材69よりも中間転写ベルト61の回転方向の上流側において、中間転写ベルト61に押し当てられる。中間転写ベルト61は、駆動ローラ62によって内周側から当接され、ベルト押当部材66によって外周側から押し当てられ、さらに、当接部材69によって内周側から当接されている。ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられるときに、中間転写ベルト61は、駆動ローラ62、ベルト押当部材66及び当接部材69によって、張力が付加された状態となる。
さらに、本実施形態において、当接部材69は、像読取部68と対向する位置において設けられている。また、中間転写ベルト61と接触している当接部材69の部分は、平坦面状に形成されている。すなわち、像読取部68と対向する位置において、中間転写ベルト61の形状が平坦面状に維持されることから、像読取部68による、中間転写ベルト61上に形成されたテスト用トナー像TPの読取が容易となる。
<ベルトクリーニングユニット>
ベルトクリーニングユニット90は、像読取部68よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側に設けられている(図2参照)。ベルトクリーニングユニット90は、中間転写ベルト61上に残存したトナー像を除去する役割を持つ。ベルトクリーニングユニット90によって、中間転写ベルト61上にトナー像が除去されることにより、次工程におけるトナーの混色の発生が防止される。
ベルトクリーニングユニット90は、クリーニングブレード91と、クリーニングローラ92と、を有している。
クリーニングブレード91は、その先端が中間転写ベルト61の外周面と接触するように設けられている。クリーニングローラ92は、クリーニングブレード91の先端と対向する位置において、中間転写ベルト61の内周面と接触するように設けられている。中間転写ベルト61は、クリーニングブレード91とクリーニングローラ92とによって挟持されている。中間転写ベルト61の回転に伴い、クリーニングブレード91によって、中間転写ベルト61に残存したトナー像が中間転写ベルト61から剥がされる。
<ベルト押当部材の挙動>
次に、上記で説明した転写装置6の構成におけるベルト押当部材66の挙動を説明する。
図6は、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられた状態における中間転写ベルト61及び駆動ローラ62を示す概略正面図である。図7は、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61から離間された状態における中間転写ベルト61及び駆動ローラ62を示す概略正面図である。
先ず、画像形成時におけるベルト押当部材66の挙動を説明する。ここで、「画像形成時」とは、一次転写の動作が実行されているときを指し、「非画像形成時」とは、一次転写の動作が実行前または実行後であるときを指す。
画像形成時において、偏芯カム672の回転によって、転写部材接離部67のリンク板671が-Y方向に移動されるに伴い、一次転写部材64の転写ローラ641は、-ω方向に回転され、かつ、像担持体3へと接近される。像担持体3への転写ローラ641の接近に伴い、中間転写ベルト61が像担持体3に当接される。中間転写ベルト61が像担持体3に当接された状態において、一次転写部材64によって中間転写ベルト61に転写バイアスが与えられるとともに、像担持体3のトナー像が中間転写ベルト61上に転写される。
同じく画像形成時において、偏芯カム672の回転によって一次転写部材64の転写ローラ641が像担持体3へと接近されるに伴い、ベルト押当部材66の押当部661は、+ω方向に回転され、中間転写ベルト61の外周面に押し当てられる。押当部661が中間転写ベルト61に押し当てられることにより、中間転写ベルト61とベルト押当部材66との接触面において、中間転写ベルトの回転に対する動摩擦力が発生する。中間転写ベルト61の回転に対する動摩擦力が加えられることにより、中間転写ベルト61の回転すべり(スリップ)が抑制される。
非画像形成時において、偏芯カム672の回転によって、転写部材接離部67のリンク板671が+Y方向に移動されるに伴い、一次転写部材64の転写ローラ641は、+ω方向に回転され、像担持体3から離間される。
同じく非画像形成時において、偏芯カム672の回転によって一次転写部材64の転写ローラ641が像担持体3から離間されるに伴い、ベルト押当部材66の押当部661は、-ω方向に回転され、中間転写ベルト61から離間される。換言すると、非画像形成時においては、画像形成時と比較して、中間転写ベルト61に対するベルト押当部材66の負荷が緩和される。これにより、画像形成時においては、ベルト押当部材66の押当によって中間転写ベルト61の回転に対する動摩擦力が加えられることにより、中間転写ベルト61のスリップが抑制され、ひいては、画像形成の精度が高められるとともに、非画像形成時においては、ベルト押当部材66の離間によって中間転写ベルト61に対する負荷が緩和されることにより、中間転写ベルト61の変形が回避され、ひいては、画像形成の精度の低下が抑止されるという効果が生じる。特に、非画像形成時に、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61から離間されているため、長期放置時における中間転写ベルト61の変形(巻き癖)が抑制される。
本実施形態において、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられることにより、中間転写ベルト61と駆動ローラ62との接触面が増加される。具体的には、次の通りである。
図6に示すように、非画像形成時においては、中間転写ベルト61と駆動ローラ62とは、駆動ローラ62の中心角を角度α1(例えば、122度)とする外周面において接触している。中間転写ベルト61は、中間転写ベルト61の回転方向の下流側に向かって、駆動ローラ62との接線方向に張られている。このとき駆動ローラ62との接線方向に張られている中間転写ベルト61の部分を、中間転写ベルト61aと称す。一方、図7に示すように、画像形成時においては、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61aの外周面に押し当てられるとともに、中間転写ベルト61aが駆動ローラ62へと近づく方向に移動される。その結果、画像形成時には、非画像形成時と比較して、中間転写ベルト61と駆動ローラ62とは、駆動ローラ62の中心角を角度α1よりも大きい角度α2(例えば、177度)とする外周面において接触している状態となる。これにより、中間転写ベルト61と駆動ローラ62との接触面がより多く確保されることから、言い換えると中間転写ベルト61と駆動ローラ62との接触領域が広がることから、中間転写ベルト61のスリップが効果的に抑制されるという効果が生じる。
なお、前述の通り、本実施形態において、ベルト押当部材66の押当時に中間転写ベルト61と接触する第1押当部661b、第2押当部661c及び第3押当部661dは、ともに弾性材から形成されている。一般的に、弾性材がベルト材に長時間押し当てられる場合には、その弾性材に含まれるオイル成分がベルト材に滲み出て、さらにそのオイル成分がベルト材に付着する、いわゆるオイルブリード現象が懸念される。しかし、本発明においては、非画像形成時にベルト押当部材66が中間転写ベルト61から離間されることから、このようなオイルブリードの発生は抑制される。
(実施形態2)
図8は、実施形態2における転写装置6の構成の一部を示す概略正面図である。
実施形態2において、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられるときに、ベルト押当部材66は、中間転写ベルト61を介して駆動ローラ62と当接している状態となる(図8参照)。ベルト押当部材66の押当によって、中間転写ベルト61は、ベルト押当部材66と駆動ローラ62との間に挟持された状態となる。これにより、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61と安定的な接触が実現することから、中間転写ベルト61のスリップが効果的に抑制されるという効果が生じる。
さらに、実施形態2において、ベルト押当部材66は、駆動ローラ62に向かって中間転写ベルト61に押し当てられる(図8参照)。ベルト押当部材66の押当に対する駆動ローラ62の垂直抗力は、ベルト押当部材66の押当方向の逆方向に近接する。これにより、中間転写ベルト61が、ベルト押当部材66の押当の力と駆動ローラ62の垂直抗力とによって、効率的に挟持されることから、中間転写ベルト61のスリップが効果的に抑制されるという効果が生じる。
(実施形態3)
図9は、実施形態3における転写装置6の構成の一部を示す概略正面図である。
実施形態3において、ベルト押当部材66が中間転写ベルト61に押し当てられる位置は、中間転写ベルト61と駆動ローラ62との接触領域よりも中間転写ベルト61の回転方向の下流側となっている(図9参照)。これにより、駆動ローラ62の周辺にベルト押当部材66を設けるためのスペースの確保が困難な場合であっても、ベルト押当部材66を設けることが可能となることから、レイアウトの自由度が向上するという効果が生じる。
上記の実施形態及び実施例はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態及び実施例のみにより解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
100 画像形成装置
1 露光装置
2 現像装置
3 像担持体
4 帯電器
5 クリーニングユニット
6 転写装置
61 中間転写ベルト
62 駆動ローラ
63 従動ローラ
64 一次転写部材
65 二次転写部材
66 ベルト押当部材
67 転写部材接離部
68 像読取部
69 当接部材
8 定着装置
9 給紙カセット
T 転写部位

Claims (11)

  1. 無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの内周面と接触し、前記中間転写ベルトを回転させる駆動ローラと、
    複数の画像形成部で形成された各トナー像を前記中間転写ベルトの外周面にそれぞれ一次転写する複数の一次転写部材と、
    前記駆動ローラ上の前記中間転写ベルトの外周面と当接するように配置され、前記中間転写ベルトの外周面に一次転写されたトナー像をシートに二次転写する二次転写部材と、
    前記中間転写ベルトとの前記二次転写部材の当接位置よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側、かつ、前記中間転写ベルトの外周側から前記中間転写ベルトに押し当てられるベルト押当部材と、を備え、
    非画像形成時には、前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトから離間されていることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1に記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトに押し当てられるときに、前記ベルト押当部材が、前記中間転写ベルトを介して前記駆動ローラと当接することを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2に記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材が、前記駆動ローラに向かって前記中間転写ベルトに押し当てられることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1に記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材が前記中間転写ベルトに押し当てられる位置は、前記中間転写ベルトと前記駆動ローラとの接触領域よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側にあることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    画像形成時には、非画像形成時と比較して、前記駆動ローラと前記中間転写ベルトとの接触面積が増加することを特徴とする転写装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材における前記中間転写ベルトに押し当てられる部分には、弾性層が設けられていることを特徴とする転写装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    前記複数の一次転写部材を、像担持体に対して接近または離間する方向に往復移動させる転写部材接離部をさらに有し、
    前記ベルト押当部材は、前記転写部材接離部によって、前記中間転写ベルトに押し当てられ、または離間されることを特徴とする転写装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    前記シートは、前記駆動ローラ上の前記中間転写ベルトと前記二次転写部材とによって挟持されて搬送され、かつ、前記駆動ローラの外径は、前記二次転写部材の外径よりも小さいことを特徴とする転写装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側に設けられ、前記中間転写ベルトの内周側から前記中間転写ベルトに当接される当接部材をさらに有することを特徴とする転写装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1つに記載の転写装置であって、
    前記ベルト押当部材よりも前記中間転写ベルトの回転方向の下流側に設けられ、前記中間転写ベルト上に形成されるテスト用トナー像を読み取る像読取部をさらに有し、
    前記ベルト押当部材は、前記中間転写ベルト上における前記テスト用トナー像が形成される部分と非接触であることを特徴とする転写装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1つに記載の転写装置を備えた画像形成装置。
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