JP2022052266A - 直動アクチュエータ - Google Patents

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光司 佐藤
Koji Sato
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Shintaro Ishikawa
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Abstract

【課題】振動条件下においても、逆入力による軸方向の位置ずれを防止することが可能な直動アクチュエータを提供する。【解決手段】駆動モータ1の回転が入力される入力側トルクカム4と、軸方向に移動可能かつ回転不能に支持された出力側トルクカム5とを有し、出力側トルクカム5には、複数のカム突起26が形成され、入力側トルクカム4には、複数のカム突起26と摺接する複数の傾斜カム面27が形成され、さらに、入力側トルクカム4には、傾斜カム面27を登り切った位置から周方向に延びる非傾斜カム面30が形成されている直動アクチュエータ。【選択図】図5

Description

この発明は、回転を発生する駆動モータで駆動される直動アクチュエータに関する。
回転を発生する駆動モータで駆動される直動アクチュエータとして、例えば、駆動モータで発生する回転が入力されるナット部材と、そのナット部材にねじ係合するねじ軸とを有する滑りねじ方式のものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の直動アクチュエータは、ナット部材が、回転可能かつ軸方向に移動不能に支持され、ねじ軸が、軸方向に移動可能かつ回転不能に支持されている。そして、駆動モータでナット部材を回転させると、そのナット部材の回転に応じてねじ軸が軸方向に移動し、そのねじ軸によって対象物が軸方向に押し動かされる。
特開2018-017257号公報
上記の滑りねじ方式の直動アクチュエータは、逆入力による軸方向の位置ずれが生じにくいという利点がある。すなわち、滑りねじ方式の直動アクチュエータは、ナット部材の内周に形成された雌ねじと、ねじ軸の外周に形成された雄ねじとが滑り接触(摺接)しており、その接触面間に面圧に応じた大きさの摩擦力が生じる。そのため、外部からねじ軸に軸方向の押し込み力(逆入力の力)が作用したときに、その力によってナット部材が回転しにくく、ねじ軸の軸方向の位置ずれが生じにくい。
しかしながら、滑りねじ方式の直動アクチュエータを用いた場合でも、外部からねじ軸に軸方向の押し込み力(逆入力の力)が作用すると、ねじ軸とナット部材の接触面間に周方向の分力が生じるので、その周方向の分力によってねじ軸とナット部材がわずかに相対回転し、軸方向の位置ずれを生じるおそれがある。特に、振動条件下において直動アクチュエータが使用される場合には、外部からねじ軸に軸方向の押し込み力を受けたときに、ねじ軸とナット部材の間の相対回転を防ぐことが難しく、軸方向の位置ずれを防ぐことが難しかった。
この発明が解決しようとする課題は、振動条件下においても、逆入力による軸方向の位置ずれを防止することが可能な直動アクチュエータを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の直動アクチュエータを提供する。
回転を発生する駆動モータと、
前記駆動モータの回転が入力される入力側トルクカムと、
前記入力側トルクカムと軸方向に対向して配置され、軸方向に移動可能かつ回転不能に支持された出力側トルクカムと、を有し、
前記入力側トルクカムと前記出力側トルクカムのうちのいずれか一方のトルクカムには、他方のトルクカムに向かって軸方向に突出する複数のカム突起が周方向に間隔をおいて形成され、
前記他方のトルクカムには、前記複数のカム突起と摺接し、周方向に沿って軸方向に次第に変位する傾斜をもつ複数の傾斜カム面が周方向に間隔をおいて形成され、
さらに、前記他方のトルクカムには、前記傾斜カム面を登り切った位置から周方向に延び、周方向に沿って軸方向に変位しない形状の非傾斜カム面が形成されている、
直動アクチュエータ。
このようにすると、入力側トルクカムと出力側トルクカムのうちの一方のトルクカムに形成されたカム突起が、他方のトルクカムに形成された傾斜カム面を登る側の周方向に、入力側トルクカムを回転させることで、出力側トルクカムを軸方向に移動させることができる。そして、カム突起が傾斜カム面を登り切るまで入力側トルクカムを回転させると、カム突起が傾斜カム面から非傾斜カム面に乗り移り、非傾斜カム面に摺接した状態となる。この状態では、外部から出力側トルクカムに軸方向の押し込み力(逆入力の力)が作用しても、周方向の分力が生じない。そのため、振動条件下においても、出力側トルクカムに、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを防止することが可能である。
前記非傾斜カム面は、軸方向に直交する平面状に形成され、
前記カム突起には、軸方向に直交する平面状に形成され、前記非傾斜カム面に面接触する非傾斜面が形成されている構成を採用することができる。
このようにすると、カム突起が傾斜カム面を登り切ったときに、カム突起と非傾斜カム面とが、軸方向に直交する平面同士で面接触した状態となる。そのため、外部から出力側トルクカムに軸方向の押し込み力が作用したときに、入力側トルクカムと出力側トルクカムの間に周方向の分力が生じるのが確実に防止され、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを確実に防止することが可能である。
前記一方のトルクカムは、周方向に隣り合う前記複数のカム突起の間に、軸方向に直交する第1平面を有し、
前記他方のトルクカムは、周方向に隣り合う前記複数の傾斜カム面の間に、前記一方のトルクカムに向かって軸方向に突出する軸方向突起を有し、その軸方向突起の先端に、前記カム突起が前記傾斜カム面を下ったときに前記第1平面に当接する第2平面が形成されている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、入力側トルクカムと出力側トルクカムが相対回転することで、一方のトルクカムのカム突起が、他方のトルクカムの傾斜カム面を下ったときに、一方のトルクカムに形成された第1平面と、他方のトルクカムの軸方向突起に形成された第2平面とが、軸方向に直交する平面同士で面接触した状態となる。この状態では、外部から出力側トルクカムに軸方向の押し込み力が作用しても、入力側トルクカムと出力側トルクカムの間に周方向の分力が生じない。そのため、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを確実に防止することが可能である。
前記出力側トルクカムは、前記入力側トルクカムに対向する側とは反対側に開口する筒状の軸収容部を有し、
前記軸収容部には、軸方向に移動可能に支持される直動出力軸と、前記直動出力軸を前記軸収容部から突出する方向に付勢する弾性体と、前記弾性体で前記直動出力軸に予圧をかけた状態となるように前記直動出力軸の前記軸収容部から突出する方向の移動範囲を規制するストッパ部材とが組み込まれている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、出力側トルクカムが直動出力軸を介して対象物を押し動かすようにすることで、出力側トルクカムの軸方向の移動ストロークが、対象物の軸方向の移動可能なストロークより大きくても、そのストローク差を弾性体で吸収し、過大な押し込み力が対象物に作用するのを防止することができる。
前記出力側トルクカムを前記入力側トルクカムに向けて軸方向に付勢する戻り用弾性部材を設けると好ましい。
このようにすると、カム突起が傾斜カム面を下る側の周方向に入力側トルクカムを回転させたときに、戻り用弾性部材の付勢力によって、出力側トルクカムを入力側トルクカムに向かって確実に軸方向に押し戻すことができる。
この発明の直動アクチュエータは、入力側トルクカムと出力側トルクカムのうちの一方のトルクカムに形成されたカム突起が、他方のトルクカムに形成された傾斜カム面を登る側の周方向に、入力側トルクカムを回転させることで、出力側トルクカムを軸方向に移動させることができる。そして、カム突起が傾斜カム面を登り切るまで入力側トルクカムを回転させると、カム突起が傾斜カム面から非傾斜カム面に乗り移り、非傾斜カム面に摺接した状態となる。この状態では、外部から出力側トルクカムに軸方向の押し込み力(逆入力の力)が作用しても、周方向の分力が生じない。そのため、振動条件下においても、出力側トルクカムに、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを防止することが可能である。
この発明の実施形態の直動アクチュエータの部分断面図 図1の運動変換機構の近傍の拡大図 図2の運動変換機構を上方から見た部分断面図 図2の入力側トルクカムを回転させることで、出力側トルクカムを入力側トルクカムから遠ざかる方向に軸方向移動させた状態を示す図 図2の入力側トルクカムおよび出力側トルクカムを取り出して示す外形図 図5のVI-VI線に沿った断面図 図4の入力側トルクカムおよび出力側トルクカムを取り出して示す外形図 図7のVIII-VIII線に沿った断面図 入力側トルクカムおよび出力側トルクカムの分解斜視図
図1に、この発明の実施形態の直動アクチュエータを示す。この直動アクチュエータは、回転を発生する駆動モータ1と、駆動モータ1の回転を減速する減速機2と、駆動モータ1から減速機2を介して入力される回転を軸方向の直線運動に変換する運動変換機構3とを有する。
図2に示すように、運動変換機構3は、駆動モータ1(図1参照)の回転が入力される入力側トルクカム4と、入力側トルクカム4と軸方向に対向して配置される出力側トルクカム5と、入力側トルクカム4および出力側トルクカム5を収容するケース6と、ケース6に固定された蓋体7とを有する。
入力側トルクカム4は、回転が入力される回転入力軸8と、回転入力軸8と一体に回転するフランジ部9とを有する。回転入力軸8は、一端がケース6から突出し、他端がケース6内に挿入されている。回転入力軸8のケース6からの突出端には、減速機2(図1参照)の出力軸10が接続されている。回転入力軸8のケース6内への挿入部分の外周には、フランジ部9が固定されている。
ケース6は、入力側トルクカム4および出力側トルクカム5の外周を囲む筒部11と、筒部11の入力側トルクカム4の側(図では左側)の軸方向端部に設けられた端板12とを有する。端板12には、回転入力軸8を挿通させる貫通孔13が形成されている。端板12とフランジ部9の間には、入力側トルクカム4を回転可能に支持するスラスト軸受14が組み込まれている。スラスト軸受14は、図では、スラスト針状ころ軸受である。
ケース6の筒部11は、出力側トルクカム5の外周と対向する位置に、軸方向に延びる長穴15を有する。長穴15には、出力側トルクカム5に固定した回り止め突起16が軸方向に移動可能に係合している。この長穴15と回り止め突起16の係合によって、出力側トルクカム5は、軸方向に移動可能かつ回転不能に支持された状態となっている。
ケース6の筒部11の出力側トルクカム5の側(図では右側)の軸方向端部には、蓋体7がボルト17で固定されている。蓋体7と出力側トルクカム5の間には、戻り用弾性部材18が組み込まれている。戻り用弾性部材18としては、圧縮コイルばね、皿ばね、波ばね等の金属製スプリングを用いることができる。戻り用弾性部材18は、軸方向に圧縮した状態で組み込まれており、その弾性復元力によって出力側トルクカム5を入力側トルクカム4に向けて軸方向に付勢している。
出力側トルクカム5は、入力側トルクカム4に対向する側とは反対側(図では右側)に開口する筒状の軸収容部19を有する。軸収容部19には、直動出力軸20と弾性体21とストッパ部材22とが組み込まれている。
直動出力軸20は、軸収容部19に収容された大径軸部23と、大径軸部23から蓋体7に向けて軸方向に延びる小径軸部24とを有する。大径軸部23は、軸収容部19の内周で軸方向に移動可能に支持されている。小径軸部24は、大径軸部23よりも小さい外径を有する。小径軸部24は、蓋体7に形成された貫通孔25に軸方向に移動可能に挿入されている。
弾性体21は、一端が出力側トルクカム5で支持され、他端が大径軸部23を軸方向に押圧している。弾性体21としては、圧縮コイルばね、皿ばね、波ばね等の金属製スプリングを用いることができる。弾性体21は、軸方向に圧縮した状態で組み込まれ、直動出力軸20を軸収容部19から突出する方向(図では右方向)に付勢している。
ストッパ部材22は、ここでは軸収容部19の内周に装着された止め輪である。ストッパ部材22は、大径軸部23の小径軸部24の側(図では右側)の端部を受け止め、軸収容部19から突出する方向(図では右方向)の直動出力軸20の移動範囲を規制している。ストッパ部材22は、直動出力軸20の移動範囲を規制することで、弾性体21を軸方向に圧縮した状態に保持している。そして、その弾性体21の弾性復元力により、直動出力軸20は予圧がかけられた状態となっている。
図3に示すように、出力側トルクカム5には、入力側トルクカム4に向かって軸方向に突出するカム突起26が形成されている。一方、入力側トルクカム4には、カム突起26と摺接(滑り接触)する傾斜カム面27が形成されている。傾斜カム面27は、周方向に沿って軸方向に次第に変位する傾斜をもつ面であり、入力側トルクカム4を回転させたときに、カム突起26の先端部と摺接することで、出力側トルクカム5を軸方向に押し動かす。
図5に示すように、カム突起26の先端部には、軸方向に直交する平面状の非傾斜面28と、傾斜カム面27と同方向に傾斜する傾斜面29とが形成されている。図6、図9に示すように、カム突起26は、周方向に間隔をおいて複数設けられている。傾斜カム面27も、周方向に間隔をおいて複数設けられている。カム突起26の個数と傾斜カム面27の個数は同じである。
図5に示すように、入力側トルクカム4には、傾斜カム面27を登り切った位置から周方向に延びる非傾斜カム面30が形成されている。非傾斜カム面30は、周方向に沿って軸方向に変位しない形状(図では軸方向に直交する平面状)の面である。入力側トルクカム4を出力側トルクカム5に対して回転させ、カム突起26が傾斜カム面27を登り切ったとき、カム突起26の先端部の非傾斜面28は、非傾斜カム面30と摺接した状態となる(図7参照)。
図7、図8に示すように、出力側トルクカム5は、周方向に隣り合う複数のカム突起26の間に、軸方向に直交する第1平面31を有する。入力側トルクカム4は、周方向に隣り合う複数の傾斜カム面27の間に、出力側トルクカム5に向かって軸方向に突出する軸方向突起32を有する。軸方向突起32の先端には、第2平面33が形成されている。第2平面33は、図5に示すように、カム突起26が傾斜カム面27を下ったときに、第1平面31に当接する面である。軸方向突起32の軸方向長さは、カム突起26の軸方向長さよりも長い。
この直動アクチュエータの動作例を説明する。
図5は、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5が初期位置にある状態を示す。この状態では、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5の軸方向長さが最も小さくなっており、入力側トルクカム4の軸方向突起32の先端の第2平面33が、出力側トルクカム5の第1平面31に面接触している。また、直動出力軸20が、蓋体7の内部に引き込まれている。
駆動モータ1(図1参照)で入力側トルクカム4を回転させると、傾斜カム面27とカム突起26が摺接し、カム突起26が傾斜カム面27を登ることで、出力側トルクカム5が入力側トルクカム4から遠ざかる方向に移動する。このとき、出力側トルクカム5は、長穴15と回り止め突起16の係合によってケース6に回り止めされているので、入力側トルクカム4と連れ回りせず、入力側トルクカム4の回転位相に応じて軸方向に移動する。
そして、図7、図8に示すように、カム突起26が傾斜カム面27を登り切るまで入力側トルクカム4を回転させると、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5は、ストロークエンドにある状態となる。この状態では、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5の軸方向長さが最も大きくなっており、カム突起26の先端の非傾斜面28が、傾斜カム面27に隣接して設けられた非傾斜カム面30に面接触している。また、直動出力軸20の先端が、蓋体7から突出している。
その後、駆動モータ1(図1参照)で入力側トルクカム4を逆回りに回転させると、カム突起26が傾斜カム面27を下ることで、出力側トルクカム5が入力側トルクカム4に近づく方向に移動し、図5に示すように、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5は初期位置に戻る。
この直動アクチュエータは、図5に示すように、入力側トルクカム4および出力側トルクカム5が初期位置にある状態から、カム突起26が傾斜カム面27を登る側の周方向に、入力側トルクカム4を回転させることで、出力側トルクカム5を軸方向に移動させることができる。そして、図7に示すように、カム突起26が傾斜カム面27を登り切るまで入力側トルクカム4を回転させると、カム突起26が傾斜カム面27から非傾斜カム面30に乗り移り、非傾斜カム面30に摺接した状態となる。この状態では、外部から出力側トルクカム5に軸方向の押し込み力(逆入力の力)が作用しても、周方向の分力が生じない。そのため、振動条件下においても、出力側トルクカム5に、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを防止することが可能である。
また、この直動アクチュエータは、図7に示すように、カム突起26が傾斜カム面27を登り切ったときに、カム突起26と非傾斜カム面30とが軸方向に直交する平面同士で面接触する。そのため、図7に示すように、入力側トルクカム4および出力側トルクカム5がストロークエンドにある状態において、外部から出力側トルクカム5に軸方向の押し込み力が作用したときに、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5の間に周方向の分力が生じるのが確実に防止され、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを確実に防止することが可能となっている。
また、この直動アクチュエータは、図7に示すストロークエンドの状態から、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5が相対回転することで、カム突起26が傾斜カム面27を下って初期位置に戻ったときに、図5に示すように、出力側トルクカム5に形成された第1平面31と、入力側トルクカム4の軸方向突起32に形成された第2平面33とが、軸方向に直交する平面同士で面接触した状態となる。この状態では、外部から出力側トルクカム5に軸方向の押し込み力が作用しても、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5の間に周方向の分力が生じない。そのため、図5に示すように、入力側トルクカム4および出力側トルクカム5が初期位置にある状態において、逆入力による軸方向の位置ずれが生じるのを確実に防止することが可能である。
また、この直動アクチュエータは、図2、図4に示すように、出力側トルクカム5が、弾性体21で予圧をかけた状態の直動出力軸20を介して対象物を押し動かすようにしているので、出力側トルクカム5の軸方向の移動ストロークが、対象物の軸方向の移動可能なストロークより大きくても、そのストローク差を弾性体21で吸収し、過大な押し込み力が対象物に作用するのを防止することができる。
また、この直動アクチュエータは、図3に示すように、出力側トルクカム5を入力側トルクカム4に向けて軸方向に付勢する戻り用弾性部材18を設けているので、カム突起26が傾斜カム面27を下る側の周方向に入力側トルクカム4を回転させたときに、戻り用弾性部材18の付勢力によって、出力側トルクカム5を入力側トルクカム4に向かって確実に軸方向に押し戻すことが可能となっている。
上記実施形態では、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5のうちの出力側トルクカム5にカム突起26を形成し、入力側トルクカム4に傾斜カム面27および非傾斜カム面30を形成したが、入力側トルクカム4と出力側トルクカム5の関係を逆にすることも可能である。すなわち、入力側トルクカム4に、出力側トルクカム5に向かって突出するカム突起26を形成し、出力側トルクカム5に、そのカム突起26と摺接する傾斜カム面27および非傾斜カム面30を形成するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 駆動モータ
4 入力側トルクカム
5 出力側トルクカム
18 戻り用弾性部材
19 軸収容部
20 直動出力軸
21 弾性体
22 ストッパ部材
26 カム突起
27 傾斜カム面
28 非傾斜面
30 非傾斜カム面
31 第1平面
32 軸方向突起
33 第2平面

Claims (5)

  1. 回転を発生する駆動モータ(1)と、
    前記駆動モータ(1)の回転が入力される入力側トルクカム(4)と、
    前記入力側トルクカム(4)と軸方向に対向して配置され、軸方向に移動可能かつ回転不能に支持された出力側トルクカム(5)と、を有し、
    前記入力側トルクカム(4)と前記出力側トルクカム(5)のうちのいずれか一方のトルクカムには、他方のトルクカムに向かって軸方向に突出する複数のカム突起(26)が周方向に間隔をおいて形成され、
    前記他方のトルクカムには、前記複数のカム突起(26)と摺接し、周方向に沿って軸方向に次第に変位する傾斜をもつ複数の傾斜カム面(27)が周方向に間隔をおいて形成され、
    さらに、前記他方のトルクカムには、前記傾斜カム面(27)を登り切った位置から周方向に延び、周方向に沿って軸方向に変位しない形状の非傾斜カム面(30)が形成されている、
    直動アクチュエータ。
  2. 前記非傾斜カム面(30)は、軸方向に直交する平面状に形成され、
    前記カム突起(26)には、軸方向に直交する平面状に形成され、前記非傾斜カム面(30)に面接触する非傾斜面(28)が形成されている請求項1に記載の直動アクチュエータ。
  3. 前記一方のトルクカムは、周方向に隣り合う前記複数のカム突起(26)の間に、軸方向に直交する第1平面(31)を有し、
    前記他方のトルクカムは、周方向に隣り合う前記複数の傾斜カム面(27)の間に、前記一方のトルクカムに向かって軸方向に突出する軸方向突起(32)を有し、その軸方向突起(32)の先端に、前記カム突起(26)が前記傾斜カム面(27)を下ったときに前記第1平面(31)に当接する第2平面(33)が形成されている請求項1または2に記載の直動アクチュエータ。
  4. 前記出力側トルクカム(5)は、前記入力側トルクカム(4)に対向する側とは反対側に開口する筒状の軸収容部(19)を有し、
    前記軸収容部(19)には、軸方向に移動可能に支持される直動出力軸(20)と、前記直動出力軸(20)を前記軸収容部(19)から突出する方向に付勢する弾性体(21)と、前記弾性体(21)で前記直動出力軸(20)に予圧をかけた状態となるように前記直動出力軸(20)の前記軸収容部(19)から突出する方向の移動範囲を規制するストッパ部材(22)とが組み込まれている請求項1から3のいずれかに記載の直動アクチュエータ。
  5. 前記出力側トルクカム(5)を前記入力側トルクカム(4)に向けて軸方向に付勢する戻り用弾性部材(18)を更に有する請求項1から4のいずれかに記載の直動アクチュエータ。
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