JP2022044902A - 下型 - Google Patents

下型 Download PDF

Info

Publication number
JP2022044902A
JP2022044902A JP2020150284A JP2020150284A JP2022044902A JP 2022044902 A JP2022044902 A JP 2022044902A JP 2020150284 A JP2020150284 A JP 2020150284A JP 2020150284 A JP2020150284 A JP 2020150284A JP 2022044902 A JP2022044902 A JP 2022044902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
members
flange portion
connecting member
space
lower mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020150284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6836817B1 (ja
Inventor
誠二 大島
Seiji Oshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proist Co Ltd
Original Assignee
Proist Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Proist Co Ltd filed Critical Proist Co Ltd
Priority to JP2020150284A priority Critical patent/JP6836817B1/ja
Priority to JP2020203870A priority patent/JP7549877B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6836817B1 publication Critical patent/JP6836817B1/ja
Publication of JP2022044902A publication Critical patent/JP2022044902A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】熱膨張によるワーク搭載面の変形を抑制できる下型を提供する。【解決手段】下型1,201,301は、第1部材2,202,302と、第2部材4,204,304と、複数の連結部材6,206,306と、を備える。第1部材2,202,302は、接地面2a,202a,302aを有する板状の部材である。第2部材4,204,304は、第1部材2,202,302の上方に設けられ、上面にワークが載るワーク搭載面4a,204a,304aが形成される。連結部材6,206,306は、第1部材2,202,302と第2部材4,204,304とを連結する。連結部材6,206,306は、一端が第1部材2,202,302に対して移動可能に設けられる。連結部材は、他端が第2部材4,204,304とともに移動する。【選択図】 図1

Description

本開示は、下型に関する。
従来、樹脂成形体を製造するための金型が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の金型は、上型と下型を有し、下型が固定型である。特許文献1の金型では、上型と下型の間に樹脂を流し込み、上型と下型でプレスすることで、薄く平らな樹脂成形体を製造している。
特開2018-27632号公報
特許文献1の金型では、樹脂を流し込む際、下型を加熱することでワークを加工しやすくし、樹脂成形体を精度良く製造している。しかし、下型を加熱した際に、金属製の下型自体が熱膨張によって変形することがある。下型が変形すると、下型の上面に形成されるワークを載せる面(ワーク搭載面)の形状が変化する。
本開示の課題は、熱膨張によってワーク搭載面が変形することを抑制できる下型を提供することにある。
本開示に係る下型は、第1部材と、第2部材と、複数の連結部材と、を備える。第1部材は、接地面を有する板状の部材である。第2部材は、第1部材の上方に設けられ、上面にワークが載るワーク搭載面が形成される。連結部材は、第1部材と第2部材とを連結する。連結部材は、一端が第1部材に対して移動可能に設けられる。連結部材は、他端が第2部材とともに移動する。
この下型によれば、第2部材が熱膨張によって変形した場合であっても、第2部材が熱膨張した分、第2部材とともに連結部材が第1部材に対して移動する。これによって、例えば、ワーク搭載面が上方に盛り上がるような変形を抑制できる。すなわち、この下型によれば、熱膨張によってワーク搭載面が変形することを抑制できる。
連結部材は、フランジ部を有してもよい。フランジ部は、連結部材の一端に設けられ、第1部材に対して移動してもよい。下型は、ガイド部をさらに備えてもよい。ガイド部は、フランジ部を上方から覆うとともに、フランジ部の側面と空間を開けて配置され、フランジ部を第1部材に沿って移動させてもよい。
この構成によれば、連結部材のフランジ部は、ガイド部によって第1部材の接地面に沿って案内されながら移動する。これによって、第2部材は、第1部材の接地面と平行に膨張する。このため、ワーク搭載面は接地面と平行に膨張する。この結果、ワーク搭載面の変形をさらに抑制しやすい。
複数の連結部材のうち、第2部材の中央部に位置する中央連結部材は、中央連結部材の周囲に位置する連結部材よりも空間が小さくてもよい。
この構成によれば、第2部材の中央部分の位置は変化せず、中央部分の周囲が移動する。この結果、下型の中心がずれることを抑制できる。
中央連結部材の周囲に位置する連結部材のうち少なくとも一つは、第2部材の回転方向の空間が他の連結部材よりも小さくてもよい。
この構成によれば、熱膨張によってワーク搭載面が回転することを抑制できる。
下型は、第2部材を加熱する加熱手段をさらに備えてもよい。
この構成によれば、ワークを加工しやすい。
本開示によれば、熱膨張によってワーク搭載面が変形することを抑制できる下型を提供できる。
本開示の第1実施形態による下型の斜視図。 本開示の第1実施形態による下型の上面図。 図2のA-A断面図。 図3の一端の拡大図。 連結部材の配置に対する空間Sの大きさを示す概念図。 本開示の第2実施形態のおける連結部材の配置に対する空間Sの大きさを示す概念図。 本開示の第3実施形態による下型の斜視図。 本開示の第3実施形態による下型の上面図。 図8のB-B断面図。 図8のC-C断面図。
<第1実施形態>
以下、本開示の第1実施形態について、図1から図5を用いて説明する。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る下型1は、第1部材2と、第2部材4と、複数の連結部材6と、複数のガイド部8と、加熱手段10と、を備える。本実施形態の下型1は、例えば平面度がよい板状のワークを成形するために用いられる下型である。しかし、下型1は、ワークを平面と凹凸を組み合わせた形状に成形するために用いられてもよい。下型1は、第2部材4の上面にワークが載るワーク搭載面4aが形成される。ワーク搭載面4aに載せられたワークは、加熱したのち図示しない上型がワークに押し当てられ、上型と下型とでプレスされることによって所望の形状に成形される。また、下型1は、ワーク搭載面4aと上型との間にパッキンを設け、パッキンと下型1のワーク搭載面4aと上型との間に樹脂を注入し、注入した樹脂(ワーク)を成形してもよい。
このような下型1で成形されるワークは、例えば、板状かつ長方形のシリコンウェハであり、ウェアの上面に回路を転写する際に、本開示の下型1を用いる。また、キッチンなどに用いる樹脂や金属の化粧板も同様に、本開示の下型1を用いて成形される。その他、金属製のワークを熱間プレスによって成形する際に下型1を用いてもよい。
図1および図3に示すように、板状の第1部材2は接地面2aを有し、精度よく平面に整えられた工場などの床面に設置される。本実施形態では、第1部材2は、鉄製の板状部材が長方形に形成された部材である。第1部材2は、第2部材4を支持するとともに、第2部材4の精度の基準となる部材である。より具体的には、第1部材2の下面である接地面2aの平面度は、連結部材6を介して第2部材4のワーク搭載面4aの平面度に影響する。このため、接地面2aの平面度が所定値以内(例えば±0.01mm以内)となるように精度よく形成される。また、第1部材2の上面2bは、接地面2aと平行に形成され、接地面2aと同様に精度よく形成される。
第2部材4は、第1部材2の上方に設けられる。本実施形態では、第2部材4は、第1部材2と離間して設けられる。また、本実施形態では、第2部材4のワーク搭載面4aは、ワークを平面度よく板状に成形するために、第1部材2の上面2bと平行な長方形となるように形成される。しかし、ワークを平面と凹凸を組み合わせた形状に成形する場合、ワーク搭載面4aが凹凸と平面とを組み合わせた形状に形成されてもよい。また、本実施形態では、第2部材4は、第1部材2の材料と異なる金属材料であるアルミ材料によって形成される。しかし、第2部材4は、第1部材2の材料と同じ金属材料である鉄によって形成されてもよい。また、第2部材4は、樹脂によって形成されてもよい。
図2に示すように、加熱手段10は、第2部材4の内部に設けられ、第2部材4を加熱する。本実施形態では、第2部材4の内部に冷媒が通る通路が複数設けられ、冷媒が通路内を通ることで第2部材4を加熱または冷却する。しかし、加熱手段10は、例えば電熱線に電気を流すことで発熱するヒータなどであってもよい。
図1に示すように、連結部材6は複数設けられ、第1部材2と第2部材4とを連結する。本実施形態では、連結部材6が縦列に7本、横列に7本、合計49本設けられ、第1部材2と第2部材4とを連結するとともに、第2部材4を支持する。また、本実施形態では、連結部材6は、鉄でできた円柱である。しかし、連結部材6は、断面四角形や多角形の柱状の部材であってもよい。
図3に示すように、複数の連結部材6は、フランジ部6aを有する。フランジ部6aは、連結部材6の第1部材2側の端部(一端の一例)に設けられる。本実施形態では、フランジ部6aは、連結部材6の本体6gにボルト9によって固定される。しかし、フランジ部6aは、連結部材6の本体6gと一体で設けられてもよい。フランジ部6aは、連結部材6の形状に合わせて円板状に形成される。
複数の連結部材6の第1部材2側の端部は、第1部材2に対して移動可能に設けられる。より具体的には、図4に示すように、フランジ部6aの下面6bは、第1部材2の上面2bと接し、フランジ部6aより上部が第1部材2の上面2bを移動する。連結部材6のフランジ部6aの下面と第1部材2との間には、連結部材6が移動しやすいようにグリスなどの潤滑剤が塗布される。フランジ部6aの下面6bは、第1部材2の上面2bと平行な面に形成され、フランジ部6aの下面6bと第1部材2の上面2bとが面接触することで、連結部材6が第1部材2に対して精度よく垂直となるように設けられる。これによって、第2部材4と第1部材2とが精度よく平行に設けられる。この結果、第2部材4のワーク搭載面の精度もよい。
複数の連結部材6の第2部材4側の端部(他端の一例)は、第2部材4に固定される。図3に示すように、本実施形態では、連結部材6の第2部材4側の端部に雄ネジ部6dが設けられる。第2部材4の下部材4cに設けられたねじ孔4fに雄ネジ部6dをねじ込むことで、複数の連結部材6が第2部材4と固定される。しかし、連結部材6と第2部材4との固定方法は、この他ボルトを用いて固定する方法や、圧入によって固定する方法であってもよい。
図4に示すように、ガイド部8は、フランジ部6aを上方から覆うとともに、フランジ部6aの側面6eと空間Sを開けて配置される。ガイド部8は、フランジ部6aを第1部材2の上面2bに沿って移動させるために設けられる。本実施形態では、板状のガイド部材7に連結部材6が貫通する貫通孔8aが複数設けられ、この貫通孔8aの内部にガイド部8が形成される。ガイド部材7は、第1部材2にボルトによって固定される。貫通孔8aは、ザグリ部8bを有し、このザグリ部8bの内周面および上面がガイド部8として機能する。ザグリ部8bの高さは、フランジ部6aよりも高く、ザグリ部8bにフランジ部6aが収容される。このザグリ部8bと、フランジ部6aの側面6eとの間に空間Sが設けられる。ザグリ部8bの上面とフランジ部6aの上面との間は、微小な隙間が設けられる。また、連結部材6の外周面と貫通孔8aとの間にも空間S以上の隙間が設けられる。
図5(a)は、連結部材6の配置に対する空間Sの大きさを示す概念図である。より具体的には、図2の中央連結部材6fの周囲9本の連結部材6のフランジ部6aおよびガイド部8をザグリ部8bの上下方向中央付近で切った平面断面図に対し、空間Sの形成状態が判別しやすいように、空間Sを大きく表示した概念図である。図5(a)に示すように、複数の連結部材6のうち、第2部材4の中央部に位置する中央連結部材6fは、中央連結部材6fの周囲に位置する連結部材6よりも空間Sが小さく設けられる。空間Sは、中央連結部材6fを中心として、放射状に大きくなるように設けられる。空間Sは、第1部材2の外周に近づくほど大きく設けられる。
より具体的には、中央連結部材6fのフランジ部6aと、ガイド部8と、の空間S0はほぼゼロである。中央連結部材6fの後斜め右のフランジ部6aとガイド部8の空間S1は、後方右側に設けられる(図5(a)矢印参照)。同様に、空間S2は後方側、空間S3は後方左側、空間S4は右側、空間S5は左側、空間S6は前方右側、空間S7は前前方側、空間S8は前方左側に、それぞれ設けられる。また、空間S1から空間S8のさらに外にあるガイド部8と、フランジ部6aとの空間Sは、空間S1から空間S8が設けられる各方向と同方向に設けられる。ガイド部8と、フランジ部6aとの空間Sは、空間S1から空間S8の大きさよりも大きく設けられる。
図5(b)に示すように、このような下型1では、ワークが載る第2部材4が加熱されることによって膨張する。第2部材4が膨張すると、第2部材4に固定される連結部材6に対して膨張方向へ移動する力が発生する。しかし、中央連結部材6fは、空間Sが狭いため、連結部材が第1部材2の上面2b上を移動することなく留まる。
一方、他の連結部材6は、第2部材4からの力を受けて、フランジ部6aがガイド部8によって案内されることで、第1部材2の上面2b上を滑りながら、第1部材2の接地面2aおよび上面2bと平行に移動する(図5(b)の破線矢印参照)。フランジ部6aは、空間Sが設けられた方向にガイド部8と面接触しながら連結部材を倒すことなく移動するため、第2部材4は、空間Sに沿って放射状に膨張する(図5(b)の矢印参照)。第2部材4が熱膨張する際に上方へ向かう力は、ガイド部8とフランジ部6aが当接することで抑えられる。これによって、連結部材6に固定される第2部材4は、第1部材2と平行に膨張する。このため、第2部材4が熱膨張によって上方に向けて変形することを抑制できる。この結果、第2部材のワーク搭載面4aの平面度が熱膨張によって悪化することを抑制できる。
また、このとき中央連結部材6fは、空間Sが狭いため、連結部材6が第1部材2に対してずれない。これによって、第2部材4が熱膨張によって変形した場合、第2部材4の中心位置がはずれない。さらに、空間Sは、中央連結部材6fを中心として、放射状に大きくなるように設けられ、第1部材2の外周に近づくほど大きく設けられるため、第2部材4が回転することなく放射状に膨張する。これによって、第2部材4の位置ズレを防止できる。この結果、ワークを精度よく加工できる。
<第2実施形態>
次に本開示の第2実施形態について、図1、図2および図6を用いて説明する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図1および図2に示すように、第2実施形態における下型201は、第1部材202と、第2部材204と、連結部材206と、ガイド部材207に複数形成されるガイド部208と、加熱手段210と、を備える。第1部材202、第2部材204、連結部材206、および加熱手段210の構成については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6は、図5(a)と同様に、図2の中央連結部材206fの周囲9本の連結部材206のフランジ部206aおよびガイド部208をザグリ部208bの上下方向中央付近で切った平面断面図に対し、空間Sの形成状態が判別しやすいように、空間Sを大きく表示した概念図である。図6に示すように、複数の連結部材206のうち、第2部材204の中央部に位置する中央連結部材206fは、中央連結部材6fの周囲に位置する連結部材6よりも空間Sが小さく設けられる。より具体的には、中央連結部材206fのフランジ部206aと、ガイド部208との空間S20はほぼゼロである。
一方、中央連結部材206fの周囲に位置する連結部材206のうち少なくとも一つは、第2部材204の回転方向の空間が他の連結部材206より小さい。本実施形態では、中央連結部材206fの後方に位置する連結部材206gのフランジ部206aとガイド部208との空間S21のうち、左右方向の空間S21がほぼゼロである。言い換えると、フランジ部206aの左右方向に位置する側面206eは、ガイド部208と当接する。より具体的には、ザグリ部208bが前後方向に長く形成され、ザグリ部208bの短手方向(本実施形態では左右方向)の長さが連結部材206のフランジ部206aの左右方向の直径とほぼ同じである。一方、中央連結部材206fおよび連結部材206g以外の連結部材206は、フランジ部206aの周囲に十分大きな空間Sが設けられる。
このように、連結部材206のうち少なくとも一つの連結部材206gだけ、第2部材204の回転方向(本実施形態では左右方向)の空間Sを小さくすることで、フランジ部206aがガイド部208に当接し、連結部材206が第2部材204の回り止めとして機能する。一方、フランジ部206aは、第2部材204が膨張する方向(本実施形態では前後方向)には移動可能であるため、第2部材204が膨張してもワーク搭載面204aの変形は抑制できる。また、回り止めとして機能する連結部材206gに対応するザグリ部208b以外のザグリ部208bは、フランジ部206aとの空間Sが十分確保されている。このため、ザグリ部208bを精度よく加工する必要がなく、ザグリ部208bを形成しやすい。この結果、ガイド部208が製造しやすい。
<第3実施形態>
次に本開示の第3実施形態について図7から図10を用いて説明する。図7および図8に示すように、第3実施形態における下型301は、第1部材302と、第2部材304と、複数の連結部材306と、複数のガイド部308と、図示しない加熱手段と、を備える。なお、第3実施形態の説明においても第1実施形態、および第2実施形態と異なる点のみ説明する。特に、加熱手段については、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図7および図9に示すように、板状の第1部材302は接地面302aと、ガイド部308と、を有する。第2部材304は、第1部材2の上方に第1部材2と面接触して設けられる。第1部材302の上面302bと、第2部材304との下面との間には潤滑剤が塗布される。つまり、第3実施形態の下型301は、第1部材302にガイド部308が形成され、第1部材302の上面302b上を第2部材304が滑りながら、第1部材302の接地面302aと平行に移動する点で第1実施形態の下型1および第2実施形態の下型201と異なる。
連結部材306は複数設けられ、第1部材302と第2部材304とを連結する。本実施形態では、連結部材306が前後方向に3列に並んで設けられ、前列および後列に4本、真ん中の列に3本、合計11本設けられる。なお、本実施形態では、中央連結部材306fは、位置決め部材として機能し、他の連結部材と構造が異なる。詳細は後述する。
図9に示すように、複数の連結部材306は、フランジ部306aを有する。フランジ部306aは、連結部材306の第1部材2側の端部に設けられる。フランジ部306aは、連結部材306の本体306gにボルト309によって固定される。しかし、フランジ部306aは、連結部材306の本体306gと一体で設けられてもよい。
複数の連結部材306の第1部材302側の端部は、第1部材302に対して移動可能に設けられる。複数の連結部材306の第2部材304側の端部は、連結部材306を貫通するボルト309によって、第2部材304に固定される。
ガイド部308は、フランジ部306aを上方から覆うとともに、フランジ部306aの側面306eと空間Sを開けて配置される。本実施形態では、ガイド部308は、第1部材302に連結部材306が貫通する貫通孔308aが複数設けられる。貫通孔308aは、ザグリ部308bを有し、このザグリ部308bの内周面および上面がガイド部8として機能する。ザグリ部308bの高さは、フランジ部6aとボルト309の頭部を合わせた高さよりも高く、ザグリ部208bにフランジ部6aが収容される。空間Sの形成状態については、第1実施形態、または第2実施形態と同様であればよいため、説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態の第1部材302の中央連結部材306fに位置する貫通孔308cは、上面302b側にザグリ部308dを有する。中央連結部材306fのフランジ部308eは、中央連結部材306fの第2部材304側に設けられる。フランジ部308eは、第2部材304の下面に設けられた取付穴304fに嵌合する。中央連結部材306fと貫通孔308cおよびザグリ部308dとの空間Sには、スペーサ312が嵌合する。これによって、中央連結部材306fが第1部材302に対して移動しない。このように、中央連結部材306fは位置決め部材として機能する。なお、フランジ部308e、およびスペーサ312は必ずしも必要ではなく、第2部材304の中央部に位置決めピンを立て、位置決めピンを第1部材302の貫通孔308cに嵌め込んでもよい。また、中央連結部材306fは、他の連結部材306と同構造とし、空間Sをゼロにしてもよい。
このような下型301では、ワークが載る第2部材304が加熱されることによって膨張する。第2部材304が膨張すると、第2部材304は、第1部材302の上面302b上を膨張方向へ移動する。第2部材304に固定される連結部材306は、第2部材304とともに移動する。第2部材304が熱膨張する際に上方へ向かう力は、ガイド部308とフランジ部306aが当接することで抑えられる。これによって、連結部材306に固定される第2部材304は、第1部材302と平行に膨張する。このため、第2部材304が熱膨張によって上方に向けて変形することを抑制できる。この結果、第2部材304のワーク搭載面304aの上下方向の変形を抑制できる。また、中央連結部材306fは移動せず留まる。これによって、第2部材304の位置ズレを防止できる。
以上説明した通り、本開示によれば、熱膨張によってワーク搭載面が変形することを抑制できる下型1,201,301を提供できる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記第1実施形態および第2実施形態では、連結部材6が縦列に7本、横列に7本、合計49本設けられる例を用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。連結部材6の本数は、複数であればよい。
(b)上記第1実施形態では、第2部材4にアルミを用いる例を用いて説明したが、本開示はこれに限定されない。第2部材4は、ワーク搭載面4aを有し熱膨張する材料であれば、どのような材料であってもよい。
(c)上記第1実施形態では、連結部材6は鉄でできた円柱を例に説明したが、本開示はこれに限定されない。連結部材6は、第1部材2と第2部材4とを連結できる材料であれば、どのような材料であってもよい。
1,201,301:下型
2,202,302:第1部材
2a,202a,302a:接地面
4,204,304:第2部材
4a,204a,304a:ワーク搭載面
6,206,306:連結部材
6a,206a,306a:フランジ部
6f,206f,306f:中央連結部材
8,208,308:ガイド部
S:空間

Claims (5)

  1. 接地面を有する板状の第1部材と、
    前記第1部材の上方に設けられ、上面にワークが載るワーク搭載面が形成される前記第1部材の上方に設けられる第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを連結する複数の連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、一端が前記第1部材に対して移動可能に設けられ、他端が前記第2部材とともに移動する下型。
  2. 前記連結部材は、前記一端に設けられ前記第1部材に対して移動するフランジ部を有し、
    前記フランジ部を上方から覆うとともに、前記フランジ部の側面と空間を開けて配置され、前記フランジ部を前記第1部材の接地面に沿って移動させるガイド部をさらに備える、
    請求項1に記載の下型。
  3. 複数の前記連結部材のうち、前記第2部材の中央部に位置する中央連結部材は、前記中央連結部材の周囲に位置する前記連結部材よりも前記空間が小さい、
    請求項1または2に記載の下型。
  4. 前記中央連結部材の周囲に位置する前記連結部材のうち少なくとも一つは、前記第2部材の回転方向の前記空間が他の前記連結部材より小さい、
    請求項3に記載の下型。
  5. 前記第2部材を加熱する加熱手段をさらに備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の下型。
JP2020150284A 2020-09-08 2020-09-08 下型 Active JP6836817B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020150284A JP6836817B1 (ja) 2020-09-08 2020-09-08 下型
JP2020203870A JP7549877B2 (ja) 2020-12-09 下型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020150284A JP6836817B1 (ja) 2020-09-08 2020-09-08 下型

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020203870A Division JP7549877B2 (ja) 2020-12-09 下型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6836817B1 JP6836817B1 (ja) 2021-03-03
JP2022044902A true JP2022044902A (ja) 2022-03-18

Family

ID=74673613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020150284A Active JP6836817B1 (ja) 2020-09-08 2020-09-08 下型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6836817B1 (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3876358A (en) * 1973-07-06 1975-04-08 Farrell Patent Co Injection molding supporting structure
JPH0445712U (ja) * 1990-08-20 1992-04-17
JP2007245398A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Tokai Rika Co Ltd 型装置
JP2008132730A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2011031547A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 熱転写装置
CN104859098A (zh) * 2015-04-20 2015-08-26 广东欧珀移动通信有限公司 前盖组件的成型模具及该成型模具的制作方法
JP2017193067A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 株式会社日立産機システム 縦型射出成形金型装置
JP2017213833A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 株式会社ミツバ 熱硬化性プラスチックの成形装置
JP2018027632A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 株式会社日本製鋼所 樹脂成形体の成形金型
JP2019055560A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日亜化学工業株式会社 発光装置の製造方法
CN210283033U (zh) * 2019-04-08 2020-04-10 沈阳质诚重型机械制造有限公司 一种便于填充橡胶的橡胶内模具
CN210415374U (zh) * 2019-07-31 2020-04-28 浙江凯华模具有限公司 注塑模具斜顶弹簧组合长距离侧抽芯机构

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3876358A (en) * 1973-07-06 1975-04-08 Farrell Patent Co Injection molding supporting structure
JPH0445712U (ja) * 1990-08-20 1992-04-17
JP2007245398A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Tokai Rika Co Ltd 型装置
JP2008132730A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Apic Yamada Corp 樹脂モールド方法および樹脂モールド装置
JP2011031547A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 熱転写装置
CN104859098A (zh) * 2015-04-20 2015-08-26 广东欧珀移动通信有限公司 前盖组件的成型模具及该成型模具的制作方法
JP2017193067A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 株式会社日立産機システム 縦型射出成形金型装置
JP2017213833A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 株式会社ミツバ 熱硬化性プラスチックの成形装置
JP2018027632A (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 株式会社日本製鋼所 樹脂成形体の成形金型
JP2019055560A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 日亜化学工業株式会社 発光装置の製造方法
CN210283033U (zh) * 2019-04-08 2020-04-10 沈阳质诚重型机械制造有限公司 一种便于填充橡胶的橡胶内模具
CN210415374U (zh) * 2019-07-31 2020-04-28 浙江凯华模具有限公司 注塑模具斜顶弹簧组合长距离侧抽芯机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022045301A (ja) 2022-03-18
JP6836817B1 (ja) 2021-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6301779B1 (en) Method for fabricating a heat sink having nested extended surfaces
JP5704237B2 (ja) ホットプレス装置
JP6036555B2 (ja) プレス金型
US20110036529A1 (en) Casting die device
KR102318528B1 (ko) 냉각판 제조 방법
JP6836817B1 (ja) 下型
JP2013094793A (ja) ホットプレス成形方法、及びホットプレス成形による成形品、並びに、ホットプレス用金型
WO2012157064A1 (ja) ホットプレス用金型、及びホットプレス用金型の製造方法
US20190350078A1 (en) Metal-ceramic bonded substrate, and manufacturing method thereof
US6662427B2 (en) Method of forming a cavity structure with a thin bottom base plate
US8399800B2 (en) Manufacturing method for metal mark plate
JP2012236199A (ja) 被プレス加工物の位置決め構造及びプレス加工装置
JP2014231074A (ja) 成形金型装置及び型部材
US8727907B2 (en) Method of manufacturing golf club head, golf club head, and head base body
JP2016147459A (ja) タイヤ用成形型
JP4308795B2 (ja) プレス金型における調整可能な位置決めコマ
JP6014793B1 (ja) 組立治具の製造方法、及び組立治具
WO2018110104A1 (ja) 回路基板用金属板、回路基板、パワーモジュール、金属板成形品及び、回路基板の製造方法
JP2003154481A (ja) 溶接治具
JP7258193B2 (ja) 金型および金型の製造方法
JP2573813B2 (ja) 放熱盤およびその加圧鋳造装置
JP2007007834A (ja) 異形断面条の製造装置及び方法
JP6815100B2 (ja) 放熱プレートの製造装置、放熱プレートの製造方法および放熱プレート成形体
CN211728423U (zh) 动盘散热片面精加工工装
JP2009088056A (ja) アルミ押出形材製ヒートシンクのフィン加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200928

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200928

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6836817

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250