JP2022032263A - メタルトッププレート、これを備えたガスこんろ、及びメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法 - Google Patents

メタルトッププレート、これを備えたガスこんろ、及びメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法 Download PDF

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Daiki Mukumoto
隆之 小松
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Abstract

【課題】メタルトッププレートからガラストッププレートを製造した場合に、メタルトッププレートとガラストッププレートとで同じ加熱条件を得ることができるメタルトッププレートを提供する。【解決手段】メタルトッププレート5は、こんろバーナを有するガスこんろ1に用いられる金属製のメタルトッププレート5である。メタルトッププレート5は、こんろバーナが通される挿通孔52が形成され、挿通孔52の周囲に五徳9が載る載置面55を有する天面部51と、平面視で天面部51を囲んでおり、その上面が天面部51よりも上方に位置する枠状部6と、天面部51の外周に沿うように天面部51と枠状部6との間に設けられ、天面部51よりも上方でかつ枠状部6の上面よりも下方にある段部7と、を備える。載置面55と段部7の下面とが同一平面上に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、メタルトッププレート、これを備えたガスこんろ、及びメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法に関する。
従前より、ガスこんろのトッププレートとして、金属製のメタルトッププレートが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の天板(トッププレート)は、バーナが通される開口部が形成された凹部と、凹部の周囲から立ち上げられた外周壁部と、を備えており、凹部と外周壁部とが金属板によって一体に形成されている。
また、ガスこんろのトッププレートとしては、バーナが通される開口部を有する平面部分がガラス板で構成されたガラストッププレートも知られている。ガラストッププレートは、一般に、デザイン性及び手入れ性に優れており、これを好んで購入するユーザも多く存在する。
特開2004-150775号公報
ところで、ガラストッププレートを製造する場合、上記のような金属製の天板の凹部に対し、凹部に直交する方向にプレス型を動かして、抜き加工を施し、凹部を抜いた状態の枠状の外周壁部に対して、下方からガラスプレートを接着することで、ガラストッププレートを製造することが行われている。
しかし、凹部に対して抜き加工を施した場合、外周壁部の下端は、凹部の下面と同じ高さ位置にあるため(例えば、図5(C)(D)参照)、外周壁部の下面にガラストッププレートを接着する際に、ガラストッププレートの上面は、凹部の下面と同じ高さになる。すなわち、ガラストッププレートの上面は、金属製の天板の凹部の上面に対して、凹部の板厚の寸法だけ下方に位置する。
したがって、従来の金属製の天板では、当該天板から製造したガラストッププレートと比較すると、五徳の上端(すなわち鍋底位置)とバーナの炎口との高さ寸法に相違が生じ、加熱条件が相違する、という問題がある。この結果、加熱条件を合わせるためには、共通した機器本体を使用することができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、メタルトッププレートからガラストッププレートを製造した場合に、メタルトッププレートとガラストッププレートとで同じ加熱条件を得ることができるメタルトッププレート、これを備えたガスこんろ、及びメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様のメタルトッププレートは、こんろバーナを有するガスこんろに用いられる金属製のメタルトッププレートであって、前記こんろバーナが通される挿通孔が形成され、前記挿通孔の周囲に五徳が載る載置面を有する天面部と、平面視で前記天面部を囲んでおり、その上面が前記天面部よりも上方に位置する枠状部と、前記天面部の外周に沿うように前記天面部と前記枠状部との間に設けられ、前記天面部よりも上方でかつ前記枠状部の上面よりも下方にある段部と、を備え、前記載置面と前記段部の下面とが同一平面上に位置する。
本発明に係る一態様のガスこんろは、上記メタルトッププレートを備える。
本発明に係るメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法は、上記メタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法であって、前記段部を切断して前記天面部を取り除く工程と、前記天面部を取り除いた後、ガラス平板からなるプレートの外周部の上面を前記段部の下面に当てた状態で、前記枠状部に前記プレートを取り付ける工程と、を備える。
本発明に係る上記態様のメタルトッププレート、これを備えたガスこんろ、及びメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法は、メタルトッププレートからガラストッププレートを製造した場合に、メタルトッププレートとガラストッププレートとで同じ加熱条件を得ることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスこんろの斜視図である。 図2は、同上のガスこんろのメタルトッププレートの斜視図である。 図3(A)は、図2のX1-X1線断面図である。図3(B)(C)は、本製造方法の切断工程を示す断面図である。図3(D)は、プレート取付け工程を示す断面図である。 図4は、同上のガスこんろのメタルトッププレートから製造されたガラストッププレートの斜視図である。 図5(A)は、同上のメタルトッププレートを有するガスこんろの断面図である。図5(B)は、同上のガラストッププレートを有するガスこんろの断面図である。図5(C)は、比較例のメタルトッププレートを有するガスこんろの断面図である。図5(D)は、比較例のガラストッププレートを有するガスこんろの断面図である。 図6は、変形例に係るメタルトッププレートの斜視図である。
<実施形態>
以下、本実施形態に係るガスこんろ1、メタルトッププレート5及びメタルトッププレート5を用いてガラストッププレート8を製造する製造方法(以下、この製造方法を「本実施形態に係る製造方法」という場合がある)について、詳細に説明する。
(1)全体
本実施形態に係るガスこんろ1は、ガスを燃料とするこんろであり、図1に示すように、一の筐体21内にグリル部4と複数のバーナ部3とが配置されるグリル付きのガスこんろである。ただし、本発明に係るガスこんろ1としては、例えば、グリル部4を有さないガスこんろ、グリル部4に代えて、レンジ機能、オーブン機能、炊飯機能をもつマルチグリルを有するガスこんろ、レンジ機能、オーブン機能又は炊飯機能のいずれかの機能をもつガスこんろ等であってもよい。
本実施形態に係るガスこんろ1は、キッチンカウンタのワークトップに形成された開口に、機器本体2が落とし込まれるビルトインこんろ(ドロップインこんろ)である。この場合、ワークトップの上面が設置面である。ただし、ガスこんろ1としては、ビルトインこんろに限らず、設置面を、例えばこんろ台等の台面とし、台面に載せて使用されるテーブルこんろであってもよい。
以下では、説明の便宜上、ガスこんろ1の設置状態及び使用態様に基づいて、方向を定義する。すなわち、設置面に対して直交する方向を「上下方向」として定義する。また、ガスこんろ1に正対してユーザが立って調理することを想定し、図1に示すように、ガスこんろ1からユーザに向かい、かつ水平面に沿う方向を「前方向」とし、その反対方向を「後方向」として定義する。また、「上下方向」及び「前後方向」に直交する方向を「左右方向」として定義し、「右」及び「左」は、ユーザからガスこんろ1を見た視点を基準とする。ただし、これらの方向の定義は、本発明に係るガスこんろ1の使用態様を限定する趣旨ではない。
ガスこんろ1は、図1に示すように、機器本体2と、複数(ここでは二つ)の五徳9が取外し可能に取り付けられるメタルトッププレート5と、を備える。ただし、本実施形態に係るガスこんろ1では、購入者の要求に応じて、メタルトッププレート5を、ガラストッププレート8(図4参照)に代えることができる。すなわち、共通した機器本体2を用いながら、メタルトッププレート5にするか、ガラストッププレート8にするかを選択して、一のガスこんろ1を構成することができる。
(2)機器本体
機器本体2は、ガスこんろ1の主体を構成する。機器本体2は、筐体21と、複数の機器と、を備える。本実施形態に係る機器本体2は、複数の機器として、グリル部4と、複数のバーナ部3と、を備える。
(2.1)筐体
筐体21は、機器本体2において、機器が収まる箱である。筐体21は、直方体状に形成されており、上面に開口面(不図示)を有している。筐体21の前面には、図1に示すように、グリル部4のグリル扉41を通すための開口211と、各機器の点火/消火スイッチ22を通すための開口212と、が形成されている。本実施形態に係る点火/消火スイッチ22は、複数のバーナ部3及びグリル部4の各々に対応しており、各点火/消火スイッチ22を前後方向に平行な回転軸を中心に回転することで、点火、消火及び火力調整を実行することができる。
(2.2)バーナ部
バーナ部3は、五徳9に載った被加熱物を加熱する。本実施形態に係るガスこんろ1は、複数のバーナ部3として、メタルトッププレート5の左前部に配置された大バーナ31と、メタルトッププレート5の右後部に配置された小バーナ32と、を備える。各バーナ部3は、筐体21に対して固定されたバーナ本体33と、バーナ本体33の上端に載るバーナキャップ34と、を備える。バーナ本体33にバーナキャップ34が載ることで、バーナ本体33とバーナキャップ34との間に、複数の炎口35が形成される。
(2.3)グリル部
グリル部4は、グリル庫(不図示)に収容された調理物に対し、グリル調理を行うことができる。グリル部4は、前面に開口面を有するグリル庫と、グリル庫の開口面を開閉可能に閉じるグリル扉41と、を備える。グリル扉41は、グリル庫に対して前後方向に沿って平行移動可能に、レール(不図示)を介して取り付けられている。
(3)メタルトッププレート
メタルトッププレート5は、ガスこんろ1の最上部の板である。メタルトッププレート5は、筐体21の上面に形成された開口面を覆うように、筐体21に対して取り付けられる。メタルトッププレート5の材質は、金属製であり、例えば、ステンレス、ホーロー、アルミニウム、フッ素コーティングされた鋼板等が挙げられる。
メタルトッププレート5は、図2に示すように、略矩形板状に形成されている。メタルトッププレート5は、天面部51と、枠状部6と、段部7と、を備えており、金属板をプレス加工することによって、各部が一体に形成されている。
天面部51は、メタルトッププレート5の主体を構成する部分である。天面部51は、前後方向に並ぶ平行な一対の辺511及び左右方向に並ぶ平行な一対の辺512を有する略矩形状に形成されている。隣り合う辺511,512は、曲線でつながっており、すなわち、天面部51の各角部513は、円弧(1/4円弧)で構成されている。
天面部51には、こんろバーナが通される複数の挿通孔52が形成されている。挿通孔52は、天面部51の上面と下面とを貫通している。挿通孔52には、図1に示すように、バーナ本体33の上端部及びバーナキャップ34が下方から通され、バーナ本体33の上端部及びバーナキャップ34が天面部51から突き出る。したがって、炎口35は天面部51よりも上方に位置する。本実施形態に係る挿通孔52は、図2に示すように、略楕円形に形成されているが、形状に制限はなく、例えば、真円形、六角形、五角形等に形成されてもよい。
挿通孔52の開口周縁には、天面部51から上方向に突き出る立上げ部53が形成されている。また、天面部51には、各挿通孔52に対応して、左右方向に離れた一対の取付け穴54が形成されている。取付け穴54は、バーナ部3(詳しくは、バーナ本体33)に対してメタルトッププレート5をねじ止めする際に用いられる。なお、枠状部6に形成された取付け穴67についても、メタルトッププレート5を機器本体2に対して、ねじ止めする際に用いられる。
天面部51は、挿通孔52の周囲に、五徳9が載る載置面55を有する。載置面55は、五徳9が載る(接触する)面であればよく、天面部51の上面における載置面55以外の部分との境界は、視覚的に現れていてもよいし、現れていなくてもよい。本実施形態では、載置面55は、天面部51の上面をなす一平面上に含まれており、他の面との境界は視覚的に現れない。本実施形態に係る載置面55は、図1に示すように、五徳爪の下端面が接触する面であって、挿通孔52の中央を中心として放射状に広がっている。本実施形態に係る載置面55は、天面部51の上面をなす一平面に含まれているため、天面部51の上面の外周部と同一平面上に位置している。
メタルトッププレート5では、天面部51は平板状に形成されている。ここでいう「平板状」とは、挿通孔52の周縁部やバーナ部3を取り付けるための構造部分を除いた天面部51の大部分が平板状であることを意味する。したがって、本明細書では、バーナリング部が天面部51に対し、例えば絞り加工により一体成形された構造のものも「平板状の天面部51」に含まれる。
枠状部6は、図2に示すように、上方から見て(以下、「平面視」という)天面部51を囲んでおり、メタルトッププレート5の外縁を構成する。枠状部6は、天面部51の前側の辺511に対応する前枠部61と、天面部51の左側の辺512に対応する左枠部62と、天面部51の右側の辺512に対応する右枠部63と、天面部51の後側の辺511に対応する後枠部64と、を備え、平面視略矩形枠状に形成されている。枠状部6の各部は、図3(A)に示すように、下対向部601と、側面部602と、上面部603と、堰部604と、を備える。
下対向部601は、設置面に対向する。下対向部601は、略C字状に形成されている。側面部602は、下対向部601の上端から水平面よりも上側に延びているが、具体的には、上方向に進むに従って、平面視で天面部51に近づく方向に進むように、鉛直面に対して傾斜している。上面部603は、側面部602の上端から水平面に沿う方向のうちの天面部51側(これを「内側」という場合がある)に延びる。上面部603の上面は、枠状部6の上面を構成し、天面部51よりも上方に位置している。堰部604は、上面部603の内側の端部から水平面よりも下側に延びているが、具体的には、下方向に進むに従って、平面視で天面部51に近づく方向に進むように、鉛直面に対して傾斜している。
図2に示すように、前枠部61、左枠部62及び右枠部63は、上面部603の幅寸法が略同じであるが、後枠部64の上面部603の幅寸法は、これらの幅寸法よりも広い。後面部の上面部603には、排気口65が形成されている。
排気口65は、ガスこんろ1の機器本体2内から出る排気を通す。本実施形態に係る排気口65は、グリル部4からの排気を機器本体2外に出すための開口である。排気口65は、複数のスリット穴651(みぞ穴)が整然と並べられて形成されており、各スリット穴651は上面部603の上面と下面とを貫通する。排気口65は、筐体21内に配置された排気路(不図示)を介して、グリル庫に通じている。
段部7は、天面部51と枠状部6との間に設けられている。段部7は、天面部51の外周に沿うように設けられている。ここでいう「天面部51の外周に沿う」とは、天面部51の外周のうちの大部分に設けられていればよく、例えば、天面部51の外周のうちの一部が欠けていてもよい。例えば、天面部51の各辺511,512に対応する部分に段部7が設けられ、角部513に対応する部分に段部7が設けられていなくても、「天面部51の外周に沿う」範疇である。
段部7は、図3(A)に示すように、断面において、天面部51に略平行な平板で構成されており、天面部51と同じ板厚で構成されている。段部7の幅寸法は、特に制限はないが、1.4mm以上であることが好ましく、より好ましくは、1.8mm以上である。
段部7の下面は、天面部51の上面と同一平面上に位置している。段部7の内側の端部は、天面部51の上面に接続されて一体であり、外側の端部の上面は、堰部604の下端に接続されて一体に形成されている。したがって、段部7は、天面部51よりも板厚分上方でかつ枠状部6の上面部603よりも下方にある。
段部7が形成されていることで、後述の「(4)製造方法」で説明するように、段部7を切断して天面部51を取り除き(図3(B)(C))、段部7の下面にガラス平板からなるプレート81を当てた状態で、枠状部6に対して当該プレート81を取り付けると、図4に示すような、ガラストッププレート8が構成される。
ここで、図5には、本製造方法で製造されたガラストッププレート8と、メタルトッププレート5とにおける炎口35と五徳9との高さ関係を示している。図5(A)には、メタルトッププレート5の上面と炎口35の下端との間の上下方向の寸法(以下、高さ寸法H1)と、炎口35の下端と五徳9の上端との間の上下方向の寸法(以下、高さ寸法H2)と、を示す。図5(B)には、ガラストッププレート8の上面と炎口35の下端との間の高さ寸法h1と、炎口35の下端と五徳9の上端との間の高さ寸法h2と、を示す。
ガラストッププレート8は、メタルトッププレート5の段部7を切断して、当該段部7の下面にプレート81の上面が当たっているため、ガラストッププレート8の天面部51の上面は、メタルトッププレート5の天面部51の上面と同じ高さ位置にある。要するに、ガラストッププレート8の載置面85は、メタルトッププレート5の載置面55と同じ高さ位置にある。したがって、高さ寸法H1=高さ寸法h1であるため、炎口35の下端から五徳9の上端までの寸法についても、高さ寸法H2=高さ寸法h2である。この結果、ガラストッププレート8と、メタルトッププレート5とで同じ加熱条件を得ることができる。
これに対し、図5(C)には、比較例として、段部7を有さないメタルトッププレート5Aを示し、図5(D)には、このメタルトッププレート5Aから製造したガラストッププレート8Aを示す。ガラストッププレート8Aは、メタルトッププレート5Aの天面部51の外側の端部を切断し、天面部51の下面にプレート81の上面を当てることで構成されている。
この場合、図5(C)(D)からもわかるように、ガラストッププレート8Aのプレート81の上面は、メタルトッププレート5の天面部51の上面よりも下方に位置する(天面部51の板厚分下がる)ため、高さ寸法HH1<高さ寸法hh1となる。したがって、炎口35の下端から五徳9の上端までの寸法については、高さ寸法HH2>高さ寸法hh2となり、この結果、ガラストッププレート8と、メタルトッププレート5とで同じ加熱条件を得ることができない。
ガラストッププレート8におけるガラス平板からなるプレート81は、ガラストッププレート8の天面部82を構成する。天面部82は、図4に示すように、メタルトッププレート5と同様、複数の挿通孔83を有している。また、挿通孔83の周囲には、立上げ部(バーナリング部)84が設けられている。立上げ部84は、プレート81とは別部材であってもよく、例えば、金属、ガラス、耐熱樹脂等により構成されてもよい。
プレート81は、メタルトッププレート5と同様、挿通孔83の周囲に載置面85を有している。載置面85は、プレート81の上面(天面部82の上面)に含まれており、一平面上に位置している。したがって、載置面85は、天面部82の上面の外周部と同一平面上に位置している。
(4)製造方法
以上説明した通り、本実施形態に係るメタルトッププレート5を用いて、ガラストッププレート8を製造すれば、メタルトッププレート5とガラストッププレート8とで同じ加熱条件を得ることができる。以下では、メタルトッププレート5を用いて、ガラストッププレート8を製造する方法につき説明する。本製造方法は、切断工程と、プレート取付け工程と、を備える。
切断工程は、メタルトッププレート5における段部7を切断して、天面部51を取り除く工程である。図3(B)(C)に示すように、メタルトッププレート5に対し、プレス金型を用いて打ち抜き加工を行い、段部7を切断し、天面部51を含む部分を打ち抜く。切断工程では、上下方向に沿って可動型M1を動かし、段部7の全周において、段部7の幅方向のうちの天面部51及び堰部604と重ならない位置で切断する。これによって、天面部51は全て取り除かれ、少なくとも段部7の下面の一部が残る。
プレート取付け工程は、切断工程の後、ガラス平板からなるプレート81の外周部の上面を段部7の下面に当てた状態で、枠状部6にプレート81を取り付ける工程である。図3(D)に示すように、プレート81を段部7の下面に当て、プレート81の端部を、例えば、接着、コーキング等によって枠状部6に保持させ、枠状部6にプレート81を取り付ける。これにより、ガラストッププレート8を製造することができる。
枠状部6に対するプレート81の取付けは、接着又はコーキングに限らず、例えば、別の専用金具等を用いてもよいし、ピン、ねじ止め、嵌め込み等によって実現されてもよい。
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態に係るメタルトッププレート5は、枠状部6に排気口65が形成されたが、本発明では、排気口65はなくてもよい。また、図6に示すように、排気口65ではなく、給気口66が、複数のスリット穴661(みぞ穴)が整然と並べられた形で形成されてもよい。この場合、機器本体2は、例えば、グリルを有さないガスこんろ1であり、給気口66を通して、筐体21内に空気が取り込まれ、当該空気は、バーナ部3に対して供給される。給気口66は、例えば、後枠部64における側面部602に形成されている。この変形例のメタルトッププレート5も、上記実施形態と同様、段部7が形成されており、上記製造方法によることで、給気口66を有するガラストッププレート8を製造することができる。
なお、図6に示す給気口66は、上記実施形態に係るメタルトッププレート5にも形成することができる。すなわち、メタルトッププレート5及びガラストッププレート8は、排気口65と給気口66との両方を有してもよい。また、給気口66は、上面部603に形成されてもよい。また、排気口65及び給気口66は、後枠部64に限らず、枠状部6のいずれかに形成されればよい。
上記実施形態に係る枠状部6は、図3(A)に示すように、下対向部601と、側面部602と、上面部603と、堰部604と、を備え、隣り合う部分が屈曲して境界が把握しやすい構造であるが、本発明では、これらは、滑らかに連続して形成されてもよく、各部を区別する境界が明確に現れなくてもよい。
また、上記実施形態では、上面部603は水平であったが、例えば、内側に向かって下り傾斜してもよい。
上記実施形態に係るメタルトッププレート5の形状は、平面視略矩形状であったが、本発明では、平面視略円形状、略楕円形状等に形成されてもよい。
上記実施形態に係るメタルトッププレート5では、天面部51の上面が一平面で構成されており、全ての載置面55が同一平面上に位置していたが、五徳9は、天面部51の上面に対して、高さが異なる複数の面で接触してもよい。この場合、載置面55は、高さの異なる複数の接触面のうちの最も下方にある面を指す。また、載置面55は、平面に限らず曲面であってもよい。この場合、載置面55は、曲面における最も低い箇所を指すものとする。
上記実施形態に係るガスこんろ1では、複数のバーナ部3に対して一対一で取り付けられた複数の五徳9を備えたが、本発明では、複数のバーナ部3に対して一の五徳9を備えてもよい。また、一つのバーナ部3のみを有するガスこんろ1であってもよい。
本明細書にて、「略平行」、又は「略直交」のように「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、「略平行」とは、実質的に「平行」であることを意味し、厳密に「平行」な状態だけでなく、数度程度の誤差を含む意味である。他の「略」を伴った表現についても同様である。
また、本明細書において「端部」及び「端」等のように、「…部」の有無で区別した表現が用いられている。例えば、「端部」とは、「端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…部」を伴った表現についても同様である。
<まとめ>
以上説明したように、第1の態様に係るメタルトッププレート5は、こんろバーナを有するガスこんろ1に用いられる金属製のメタルトッププレート5である。メタルトッププレート5は、こんろバーナが通される挿通孔52が形成され、挿通孔52の周囲に五徳9が載る載置面55を有する天面部51と、平面視で天面部51を囲んでおり、その上面が天面部51よりも上方に位置する枠状部6と、天面部51の外周に沿うように天面部51と枠状部6との間に設けられ、天面部51よりも上方でかつ枠状部6の上面よりも下方にある段部7と、を備える。載置面55と段部7の下面とが同一平面上に位置する。
この態様によれば、段部7を切断して、ガラス平板からなるプレート81を段部7の下面に当てて接続すれば、メタルトッププレート5と同じ加熱条件のガラストッププレート8を製造することができる。これにより、共通した機器本体2を用いながら、メタルトッププレート5にするか、ガラストッププレート8にするかを選択して、一のガスこんろ1を構成することができる。また、メタルトッププレート5として在庫管理をすれば、メタルトッププレート5及びガラストッププレート8の両方の管理ができるため、在庫管理が容易である。
第2の態様に係るメタルトッププレート5では、第1の態様において、天面部51は、その上面をなす一平面上に載置面55を有する平板状に形成されている。天面部51の上面と段部7の下面とが同一平面上に位置する。
この態様によれば、メタルトッププレート5をシンプルに構成することができ、製造誤差が生じにくく、コストダウンも図りやすい。
第3の態様に係るメタルトッププレート5では、第1又は第2の態様において、枠状部6には、ガスこんろ1の機器本体2内から出る排気を通す排気口65が形成されている。
この態様によれば、排気口65を有するメタルトッププレート5とすることができるうえに、排気口65を有しかつメタルトッププレート5と同じ加熱条件のガラストッププレート8を製造することができる。
第4の態様に係るメタルトッププレート5では、第1~第3のいずれかの態様において、枠部には、ガスこんろ1の機器本体2内に供給する空気を通す給気口66が形成されている。
この態様によれば、給気口66を有するメタルトッププレート5とすることができるうえに、給気口66を有しかつメタルトッププレート5と同じ加熱条件のガラストッププレート8を製造することができる。
第5の態様に係るガスこんろ1は、第1~4のいずれか一つの態様のメタルトッププレート5を備える。
この態様によれば、共通した機器本体2を用いながら、メタルトッププレート5にするか、ガラストッププレート8にするかを選択して、一のガスこんろ1を構成することができる。
第6の態様に係るメタルトッププレート5を用いてガラストッププレート8を製造する製造方法は、第1~第4のいずれか一つの態様のメタルトッププレート5を用いてガラストッププレート8を製造する製造方法である。当該製造方法は、段部7を切断して天面部51を取り除く工程と、天面部51を取り除いた後、ガラス平板からなるプレート81の外周部の上面を段部7の下面に当てた状態で、枠状部6にプレート81を取り付ける工程と、を備える。
この態様によれば、メタルトッププレート5と同じ加熱条件のガラストッププレート8を製造することができる。
1 ガスこんろ
2 機器本体
5 メタルトッププレート
51 天面部
52 挿通孔
55 載置面
6 枠状部
65 排気口
66 給気口
7 段部
8 ガラストッププレート
81 プレート
9 五徳

Claims (6)

  1. こんろバーナを有するガスこんろに用いられる金属製のメタルトッププレートであって、
    前記こんろバーナが通される挿通孔が形成され、前記挿通孔の周囲に五徳が載る載置面を有する天面部と、
    平面視で前記天面部を囲んでおり、その上面が前記天面部よりも上方に位置する枠状部と、
    前記天面部の外周に沿うように前記天面部と前記枠状部との間に設けられ、前記天面部よりも上方でかつ前記枠状部の上面よりも下方にある段部と、
    を備え、
    前記載置面と前記段部の下面とが同一平面上に位置する、
    メタルトッププレート。
  2. 前記天面部は、その上面をなす一平面上に前記載置面を有する平板状に形成されており、
    前記天面部の上面と前記段部の下面とが同一平面上に位置する、
    請求項1記載のメタルトッププレート。
  3. 前記枠状部には、前記ガスこんろの機器本体内から出る排気を通す排気口が形成されている、
    請求項1又は請求項2記載のメタルトッププレート。
  4. 前記枠部には、前記ガスこんろの機器本体内に供給する空気を通す給気口が形成されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のメタルトッププレート。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載のメタルトッププレートを備えたガスこんろ。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載のメタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法であって、
    前記段部を切断して前記天面部を取り除く工程と、
    前記天面部を取り除いた後、ガラス平板からなるプレートの外周部の上面を前記段部の下面に当てた状態で、前記枠状部に前記プレートを取り付ける工程と、
    を備える、
    メタルトッププレートを用いてガラストッププレートを製造する製造方法。
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