JP2022022748A - 壁面用取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明機器等の壁面への取付作業が容易かつ安全になり、しかも落下防止のための金属製ワイヤーのような照明器具等とは別体の取付作業を必要としない。【解決手段】壁面Wに機器としての照明機器900 を取り付けるための壁面用取付構造であり、壁面Wに取り付けられる壁面側部材100 と、照明機器900 に取り付けられる機器側部材200 と、壁面側部材100 と前記機器側部材200 とを連結する連結部材300 と、照明機器900 に取り付けられる保持部材400 と、保持部材400 と壁面側部材100 とを連結する落下防止部材500 とを備え、落下防止部材500 は保持部材400 に開設されたフック穴421 に引っかけるフック部510 と、連結部材300 によって壁面側部材100 に連結される連結部520 とを有しており、連結部材300 は機器側部材200 と壁面側部材100 とを貫く軸部としてのボルト310A,310B,310Cを有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばトンネルの壁面に照明機器を取り付ける際に使用される壁面用取付構造に関する。
例えば、トンネルの壁面に照明機器を取り付ける一般的な構造として特開2012-185905号公報記載の技術がある。
これは、トンネルの壁面にブラケットをアンカーボルトで取り付け、このブラケットに支持部材を取り付け、その支持部材に支持アームを取り付けるようになっている。
この公報には記載がないが、安全性を確保するため、照明機器の落下防止用の金属製ワイヤーを使用することが多い。
この金属製ワイヤーは、照明機器と壁面との間に張り渡される。この種の金属製ワイヤーの一端を照明機器の取付部に、他端を壁面に設けたアンカーボルトにそれぞれ連結するようにしている。
金属製ワイヤーの端部を照明器具の取付部やアンカーボルトに連結するには専用工具で金属製ワイヤーを連結するという作業で行なわれる。
すなわち、この金属製ワイヤーの取付作業は専用工具を用いて作業現場で行なうものとなっている。
また、落下防止用として用いられるこの金属製ワイヤーは1つの照明機器に2本を使用するのが通例である。
また、同様のものとして特開2019-087351号公報記載のものがある。
特開2012-185905号公報 特開2019-087351号公報
しかしながら、上記構造では、壁面に取り付けられたブラケットの前方から支持部材、支持アーム、照明機器を取り付ける際に、照明機器の左右両方を別個にボルト等で固定する必要がある。すなわち、この作業は照明機器を作業員が支持した状態で行う必要があるため、作業性が悪く、照明機器の落下等の危険性を伴うものであった。
また、落下防止用の金属製ワイヤーでの取付作業も照明機器の取付作業が完了した後に別個の作業として行う必要があった。しかも、金属製ワイヤーのテンションを保った状態で、専用工具を使用して行う必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたもので、照明機器等の壁面への取付作業が容易かつ安全になり、しかも落下防止のための金属製ワイヤーのような照明器具等とは別体の取付作業を必要としない壁面用取付構造を提供することを目的としている。
本発明に係る壁面用取付構造は、壁面に機器を取り付けるための壁面用取付構造であって、壁面に取り付けられる壁面側部材と、前記機器に取り付けられる機器側部材と、前記壁面側部材と前記機器側部材とを連結する連結部材と、前記機器に取り付けられる保持部材と、この保持部材と前記壁面側部材とを連結する落下防止部材とを備えており、前記落下防止部材は前記保持部材に開設されたフック穴に引っかけるフック部と、前記連結部材によって壁面側部材に連結される連結部とを有しており、前記連結部材は機器側部材と壁面側部材とを貫く軸部を有している。
前記機器側部材には、端部が縁部に開放された略のの字状の受け溝と、この受け溝を挟んで対向する一対の円弧状の位置決め溝とを有しており,前記機器側部材が壁面に取り付けられた状態で前記受け溝の終端部が上方向を向いた受け部となっている。
前記落下防止部材は、保持部材に開設されたフック穴に引っかけるフック部と、前記壁面側部材に連結されるための連結部とを有しており、前記フック部の先端には内側に向かって突出した突起部を有する略Jの字状に形成されており、前記フック穴は大穴部とこの大穴部の縁部から延びた切欠き溝部とを有しており、切欠き溝の終端から保持部材の縁部までの寸法<フック部の突起部と対向する第1辺の内側縁部との間の寸法<大穴部の縁部(切欠き溝部以外の箇所)、かつ第1辺の内側縁部と第3辺の外側縁部との間の寸法<大穴部の径と切欠き溝部の奥行き寸法とを合わせた寸法となるように設定されることで、抜け防止ができるようになっている。
本発明に係る壁面用取付構造は、機器の両端に取り付けられた一対の機器側部材に連結部材の一部を取り付けた状態で、壁面に取り付けられた一対の壁面側部材の受け溝に前記連結部材の軸部を挿入することで、機器を壁面側部材に仮止めすることができるようになっている。
前記機器本体は、壁面側部材に連結部材で連結された状態で中央の連結部材を中心として角度を変更することが可能になっている他、落下防止部材を取り付けた状態で取付角度を変更することが可能になっている。
しかも、前記機器本体は、壁面側部材に連結部材で連結された状態で中央の連結部材を中心として角度を変更しても建築限界の範囲内に侵入しないようになっている。
前記壁面側部材には角度確認用目盛りが形成されるとともに、前記機器側部材には前記角度確認用目盛りに対応した角度確認用切欠き部が形成されている。
本発明に係る壁面用取付構造は、壁面に取り付けられる壁面側部材と、前記機器に取り付けられる機器側部材と、前記壁面側部材と前記機器側部材とを連結する連結部材と、前記機器に取り付けられる保持部材と、この保持部材と前記壁面側部材とを連結する落下防止部材とを有しているので、金属製ワイヤー等の別部材を使用せずとも落下防止を図ることができるので、機器の取付作業が容易かつ安全になる。
また、前記壁面側部材には、端部が縁部に開放された略のの字状の受け溝と、この受け溝を挟んで対向する一対の円弧状の位置決め溝とを有しており、前記壁面側部材が壁面に取り付けられた状態で前記受け溝の終端部が上方向を向いた受け部となっているので、受け溝に機器側の軸部を挿入すると、機器は仮止めされるので、取付作業がより容易かつ安全になる。
さらに、前記機器側部材は、壁面側部材に連結部材で連結された状態で中央の連結部材を中心として角度を変更することが可能であり、落下防止部材を取り付けた状態で取付角度を変更することが可能になっている。
また、前記壁面側部材には角度確認用目盛りが形成されるとともに、前記機器側部材には前記角度確認用目盛りに対応した角度確認用切欠き部が形成されているので、機器の取付角度を簡単に確認しながら作業が行える。
本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造の概略的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造を構成する壁面側部材の図面であって、同図(A)は概略的側面図、同図(B)は概略的正面図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造を構成する機器側部材の図面であって、同図(A)概略的側面図、同図(B)は概略的正面図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造を構成する保持部材の図面であって、同図(A)は概略的平面図、同図(B)は概略的正面図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造を構成する落下防止部材の概略的平面図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造を構成する保持部材に落下防止部材を連結する状態を示す概略的斜視図である。 本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造による照明機器の傾きの調整を示す概略的側面図である。 本発明の他の実施の形態に係る壁面用取付構造の概略的斜視図である。
本発明の実施の形態に係る壁面用取付構造は、壁面Wに機器としての照明機器900を取り付けるための壁面用取付構造であって、壁面Wに取り付けられる壁面側部材100と、前記照明機器900に取り付けられる機器側部材200と、前記壁面側部材100と前記機器側部材200とを連結する連結部材300と、前記照明機器900に取り付けられる保持部材400と、この保持部材400と前記壁面側部材100とを連結する落下防止部材500とを備えており、前記落下防止部材500は前記保持部材400に開設されたフック穴421に引っかけるフック部510と、前記連結部材300によって壁面側部材100に連結される連結部520とを有しており、前記連結部材300は機器側部材200と壁面側部材100とを貫く軸部としてのボルト310A、310B、310Cを有している。
機器としての前記照明機器900は、横長の略直方体状に形成された機器本体910と、この機器本体910の開放された前面を閉塞する透光性を有する照射面(図示省略)と、前記機器本体910の内部に格納されるLED等からなる光源、この光源を駆動する駆動回路等(図示省略)とを有している。
機器本体910の側面には、2個の配線用コネクタ911が突出している。。
このように構成された照明機器900をトンネルの壁面Wに取り付ける壁面取付構造を構成する壁面側部材100は、1枚の金属板から構成されたものであって、図2に示すように、壁面Wに接する壁面側取付面110と、この壁面側取付面110から直交して延設される壁面側延出面120とを有している。
前記壁面側取付面110は略長方形状に形成されており、2つの長円状のボルト用開111が開設されている。
一方、前記壁面側延出面120は略台形状に形成されており、端部121Aが壁面側延出面120の縁部120Aに開放された略のの字状の受け溝121と、この受け溝121を挟んで対向する一対の円弧状の位置決め溝122A、122Cが開設されている。
なお、この壁面側部材100は、照明機器900の左右の両側に1個ずつ取り付けられるものなので、左右対称のものが1組として取り扱われる。
前記受け溝121は、端部121Aが壁面側延出面120の縁部120Aに開放されており、そこから下方に向かい、さらに上方に向かって円弧状に延び、さらに下方に向かってより小さな円弧状に延びている。そして、この受け溝121の終端部は上方向を向いた受け部121Bとなっている。
さらに、この受け溝121の端部121Aは、鋭角状に尖って形成されている。
また、前記受け溝121を挟んで対向する一対の円弧状の位置決め溝122A、122Cは、前記受け溝121の終端部である受け部121Bを中心とした同一円弧上に180°点対称の位置に形成されている。この一対の位置決め溝122A、122Cは、受け溝121とは違って端部は壁面側延出面120の縁部120Aには開放されておらず、円弧状の独立した溝として構成されている。
下側の位置決め溝122Cと受け溝121との間には、角度確認用目盛り130が刻印されている。なお、下側の位置決め溝122Cと受け溝121の間に確度確認用目盛り130を刻印したのは、上側の位置決め溝122Aと受け溝121との間に刻印したとすると、後述する落下防止部材500によって確度確認用目盛り130が隠れてしまう事態が生じるためである。
前記照明機器900に取り付けられる機器側部材200は、1枚の金属板から構成されたものであって、図3に示すように、照明機器900の機器本体910の背面側に取り付けられる。
この機器側部材200は、照明機器900の機器本体910の背面側に接する機器側取付面210と、この機器側取付面210から直交して延設される機器側延出面220とを有している。
前記機器側取付面210は、略長方形状に形成されており、照明機器900の機器本体910の背面に連結する際にボルト(図示省略)が貫通する2つのボルト穴211が開設されている。
また、前記機器側延出面220は、3個の丸穴状の貫通穴221A、221B、221Cが開設されている。この3個の貫通穴221A、221B、221Cのうち中央部分の貫通穴221Bは、壁面側部材100の受け溝121に対応している。この3個の貫通穴221A、221B、221Cの両端、すなわち残りの2個の貫通穴221A、221Cは、それぞれ2個の位置決め溝122に対応している。
なお、この機器側部材200は、機器本体910の側面から突出する配線用コネクタ911に干渉しないようになっている。すなわち、機器側部材200の機器側延出面220は、機器側部材200を機器本体910に取り付けた状態で、配線用コネクタ911より外側に位置するように設定されている。
この機器側部材200の機器側延出面220の縁部には、2個の角度確認用切欠き部222が形成されている。
この角度確認用切欠き部222は、機器側部材200と壁面側部材100とを組み合わせた場合、図7に示すように、いずれか一方の角度確認用切欠き部222が角度確認用目盛り130を指し示すようになっている。
この角度確認用切欠き部222と角度確認用目盛り130とで、機器側部材200が壁面側部材100に対してどの程度傾いているか、すなわち、この角度確認用切欠き部222と角度確認用目盛り130とで、照明機器900が壁面Wに対してどの程度傾いているかを一目で確認することができる。
なお、この機器側部材200は、壁面側部材100とは違って同一のものが照明機器900の機器本体910の左右にそれぞれ取り付けられる。
このため、確度確認用切欠き部222は対称位置に2個形成されているのである。
前記連結部材300は、壁面側部材100と機器側部材200とを連結するものであって、具体的には3本のボルト310A、310B、310Cとそれに対応する3個のナット320A、320B、320Cとから構成されている。
前記ボルト310A、310B、310Cは、機器側部材200の機器側延出面220に開設された3個の貫通穴221A、221B、221Cにそれぞれ機器本体910側から挿通され、さらに壁面側部材100の壁面側延出面120の受け溝121及び位置決め溝122A、122Cに挿通される。
なお、すべてのボルト310A、310B、310Cが同時に挿通されるのではなく、作業手順としては、3個の貫通穴221A、221B、221Cのうち中央の貫通穴221Bにのみボルト310Bが挿通されるようになっている。この作業手順については後述する。
さらに、前記照明機器900に取り付けられる保持部材400は、1枚の金属板から構成されたものであって、図4に示すように、照明機器900の機器本体910の上面に連結される機器側連結面410と、この機器側連結面410から一段の段差をもって連設されるフック連結面420とを有している。
前記機器側連結面410には保持部材400を機器本体910に連結するためのボルト穴411が、前記フック連結面420には後述する落下防止部材500を連結するためのフック穴421がそれぞれ開設されている。
前記フック穴421は、円形状の大穴部421Aと、この大穴部421Aの縁部から延びた切欠き溝部421Bとを有しており、全体として略鍵穴状に形成されている。なお、前記切欠き溝部421Bは、フック穴421において最もボルト穴411から遠い位置に形作られている。
なお、前記大穴部421Aの径と切欠き溝部421Bの奥行き寸法とを合わせた寸法をB2、切欠き溝部421Bの終端から保持部材400の縁部までの寸法をA2、大穴部421Aの縁部(切欠き溝部421B以外の箇所)からフック連結面420の縁部までの寸法をA3とする。
また、前記落下防止部材500は、1枚の金属板から構成されたものであって、図5に示すように、平面視略9の字状に形成されている。
すなわち、この落下防止部材500は、9の字の穴が開けられた箇所に相当する連結部520と、この連結部520に続くフック部510とが一体に形成されている。
前記連結部520は、前記連結部材300を構成するボルト310A、310B、310Cのうち1本のボルト310Aが挿通される部分である。
また、前記フック部510は、9の字の下半分に相当する。すなわち、このフック部510は、連結部520に連接された略Jの字状の部分である。なお、連結部520から延出された辺を第1辺511、この第1辺の終端から横方向に直交して延出された辺を第2辺512、この第2辺512の終端から上方向に直交して延出された辺を第3辺513とする。第1辺511と第3辺513とは平行に設定されている。
かかるフック部510は、Jの字状の先端に相当する部分、すなわち前記第3辺513の先端部分が内側に向かって突出する突起部514となっている。
前記突起部514と対向する第1辺511の内側縁部511Aとの間の隙間寸法をA1、第1辺511の内側縁部511Aと第3辺513の外側縁部513Aとの間の寸法をB1とする。
前記落下防止部材500を保持部材400に連結するにはある特定の方向からのみ可能で、かつ連結された落下防止部材300を保持部材400から取り外すにもある特定の方向からのみ可能となっている。
すなわち、保持部材400に連結された落下防止部材500は、不用意には外れないようになっているのである。
かかる構成を可能とするには、落下防止部材500と保持部材400との各部の寸法がA1>A2、B2>B1、A3>A1となる必要がある。
保持部材400に落下防止部材500を連結する際には、図6に示すように、落下防止部材500の突起部514を保持部材400の下方からフック穴421に挿入する。その際、突起部514が大穴部421Aとそれに連なった切欠き溝部421Bとから入り込むようにする。
他の方向からでは落下防止部材500は保持部材400には連結できない。これは、B1(第1辺511の内側縁部511Aと第3辺513の外側縁部513Aとの間の寸法)が、B2(大穴部421Aの径と切欠き溝部421Bの奥行き寸法とを合わせた寸法)より小さく設定されているためである。
落下防止部材500が保持部材400に連結された後は、両者の連結は連結時と同様の方向からしか解除できない。
これは、A1(突起部514と対向する第1辺511の内側縁部511Aとの間の隙間寸法)が、A2(切欠き溝部421Bの終端から保持部材500の縁部までの寸法)より大きく設定されているためである。
切欠き溝部421Bを介さずに落下防止部材500を保持部材400から取り外そうとしても、A3(大穴部421Aの縁部(切欠き溝部421B以外の箇所))からフック連結面420の縁部までの寸法)が、A1(突起部514と対向する第1辺511の内側縁部511Aとの間の隙間寸法)より大きく設定されているためである。
上述したような各部材から構成される壁面用取付構造を用いて照明機器900をトンネルの壁面Wに取り付ける作業について説明する。
まず、一対の壁面側部材100を取り付けるべき照明機器900の機器本体910の幅寸法に対応した間隔を開けて壁面Wにアンカーボルトで取り付ける。
照明機器900の機器本体910の背面に左右一対の機器側部材200を図示しないボルトで取り付ける。
またに、左右一対の機器側部材100の3個の貫通穴221A、221B、221Cのうち中央の貫通穴221Bに連結部材300を構成するボルト310Bを挿入する。
さらに、保持部材400をボルト穴411を利用して機器本体910の上面に取り付ける。この保持部材400も機器本体910の左右の側面にボルト430で1つずつ一取り付けられる。
ここまでが、取付作業の下準備といえる。
機器本体910を前面側から壁面側部材100に仮止めする。
すなわち、照明機器900の機器本体910の側面から突出したボルト310Bを壁面側部材100の受け溝121に入れ込むのである。前記受け溝121は、端部121Aが壁面側延出面120の縁部120Aに開放されているので、ボルト310Bは前面側から受け溝121に入れ込むことができるのである。
なお、前記ボルト310Bは、機器側部材200と壁面側部材100とを貫く軸部として機能する。
前記受け溝121は、縁部120Aに開放された端部121Aから下方に向かうので、受け溝121に入り込んだ軸部であるボルト310Bは自然と下側に向かって沈み込む。ボルト310Bが受け溝121に入り込むと、機器本体910は壁面側部材100に仮止めされることになる。
また,前記受け溝121の端部121Aは、鋭角状に尖って形成されているので、ボルト310Bを受け溝121の入口である端部121Aにあてがうだけで、ボルト310Bは確実に受け溝121に導かれるようになっている。
さらにこの状態から機器本体910を受け溝121に沿って持ち上げると、ボルト310Bはさらに上方に向かって円弧状に延びた受け溝121に従い、最終的には受け溝121の終端部である受け部121Bに到達して嵌まり込む。
ボルト310Bがこの受け部121Bに達すると、機器本体910はこの受け部121Bに到達して嵌まり込んだボルト310Bを中心として上下方向の角度を変更することが可能になる。
なお、ボルト310Bを中心として機器本体910の角度が変わっても、機器本体910は建築限界内に侵入しないように設定されている。
機器本体910は、位置決め溝122A、122Cが設けられているため、前記ボルト310Bを中心として角度変更方向、すなわち回転方向にのみ動くようになっている。このため、万が一、ボルト310A、310B、310Cのいずれかが緩んだとしても、単に機器本体910の角度が変わるだけであり、最初の取付位置から大きくずれることはない。このため、機器本体910の角度が変わっても、機器本体910はそのまま建築限界内に位置するようになっている。
なお、建築限界とは、交通工学の用語のひとつであって、線路・道路に対して障害となる工作物や建築物の設置が許されない空間範囲をいう。
従来のよう落下防止用の金属製ワイヤーは長期間の使用によって伸びてしまうことがある。器具本体を固定するボルト等が緩んだ場合、金属製ワイヤーが伸びてしまっていた場合、伸びた金属製ワイヤーによって壁面と連結されることになるため、機器本体が建築限界の範囲内にまで落下することもありえる。
しかし、本実施の形態にかかる壁面用取付構造であると、万が一、ボルト310A、310B、310Cのいずれかが緩んだとしても、単に機器本体910の角度が変わるだけであり、最初の取付位置から大きくずれることはない。このため、機器本体910の角度が変わっても、機器本体910はそのまま建築限界の範囲外に位置するのでより安全性が高いといえる。
また、落下防止部材500が連結されているボルト310Aが剪断しない限り、保持部材400と落下防止部材500とは常に一体になっている。すなわち、ボルト310Aの剪断という事象が発生しない限り保持部材400、落下防止部材500及び壁面側部材100とは常に連結されていることになり、機器本体910ひいては照明器具900の落下を未然に防ぐことになる。
次に、機器側部材200の残りの2つの貫通穴221A、221Cに連結部材300を構成するボルト310A、310Cを挿通する。すると、2つのボルト310A、310Cは自然と一対の位置決め溝122A、122Cに挿通される。
次に、落下防止部材500のフック部510を保持部材400のフック穴421に連結する。この際、フック部510は、フック穴421の大穴部421Aと切欠き溝部421Bとを利用してフック穴421に連結される。
この落下防止2材500の保持部材400への連結は、図6に示すように、落下防止部材500のフック部510の突起部514を保持部材400のフック穴421の下方から挿入することで行われる。
まず、フック穴421の大穴部421Aと切欠き溝部421Bとにフック部510を挿入する。すると、B2(大穴部421Aの径と切欠き溝部421Bの奥行き寸法とを合わせた寸法)>B1(第1辺511の内側縁部511Aと第3辺513の外側縁部513Aとの間の寸法)に設定されているため、フック部510の突起部513はフック穴421にスムーズに入り込むことができる。
この状態で落下防止部材500をさらに上側に持ち上げて突起部514がフック穴421から抜け出させ、その状態で落下防止部材500を水平軸周りに時計回り方向に捻り、さらに落下防止部材500を垂直軸周りに反時計回り方向に捻ると、落下防止部材500の連結部520は壁面側部材100の壁面側延出面120に接するようになる(図1参照)。
落下防止部材500の連結部520に上側の位置決め溝122Aを通過したボルト310Aを挿入する。
この状態で3本、左右で合計6本のボルト310A、310B、310Cに対応したナット320A、320B、320Cを若干ゆるめに締めつける(ただし、図1では照明機器100の左側の3本のボルト310A、310B、310Cのみが見えている)。
さらにこの状態で照明機器900の角度を調整する(図7参照)。角度調整では、壁面側部材100の受け溝121から機器側部材200の角度確認用切欠き部222が覗き見える。
角度確認用切欠き部222は、図7(A)~(C)に示すように、回転の中心となる受け部121Bに向かっているように見えるので、下側の位置決め用溝122Cに沿って刻印された位置決め用目盛り130とで傾きの角度を容易に確認することができる。
照明機器900の角度が所要のものとなった状態ですべてのボルト310A、310B、310Cを本締めして、照明機器900の角度を固定する。
なお、図7(A)では照明機器900が最も上向きになった状態を、図7(B)では照明機器900が壁面Wと水平になった状態を、図7(C)では照明機器900が最も下向きになった状態をそれぞれ示している。
このように、照明器具900の角度を変更すると、その変更に追従して落下防止部材500も一体として角度を変更するようになる。このため、落下防止部材500を連結した後でも落下防止部材500は照明器具900の角度の変更を阻害することがない。
なお、ボルト310A、310B、310C及びナット320A、320B、320Cの締め付け作業は、すべて同一の電動インパクトドリル等の同一工具で行うことができるようになっているので工具を持ち替えることなく作業を行うことができる。このボルト310A、310B、310C及びナット320A、320B、320Cの統一は、連結部材300を構成するボルト310A、310B、310C及びナット320A、320B、320Cのみならず、保持部材400を機器本体910に取り付けるためのボルト430にも適用する。これにより、照明機器900の取付作業で使用するボルト用の工具を統一することができる。
なお、落下防止部材500は、角度調整が終了した時点で、第2辺512の内側縁部512Aがフック穴421の大穴部421Aの内縁に接触するように位置調整された上で前記ボルト310Aとナット320Aとによって供締めされるので、落下防止部材500は機器側部材200と壁面側部材100との間で弛むことなく一定のテンションを維持して両者を連結することができる。
なお、上述した実施の形態に係る壁面用取付構造では『連結部材300を構成する前記ボルト310A、310B、310Cは、機器側部材200の機器側延出面220に開設された3個の貫通穴221A、221B、221Cにそれぞれ機器本体910側から挿通され、さらに壁面側部材100の壁面側延出面120の受け溝121及び位置決め溝122A、122Cに挿通される』としたが、図8に示すように、逆にボルト310A、310B、310Cは、壁面側部材100の壁面側延出面120側から壁面側延出面120に形成された受け溝121、位置決め溝122A、122C側から挿通され、さらに機器側部材200の機器側延出面220に開設された3個の貫通穴部221A、221B、221Cに挿通されるようにしてもよい。
この場合、3本のボルト310A、310B、310Cに対応する3個のナット320A、320B、320Cが、機器側部材200の機器側延出面220の裏面側に溶接等で取り付けられていると、ボルト310A、310B、310Cの締め付け作業は、壁面側部材100の壁面側延出面120側から行うことができるので、作業がより容易になるというメリットがある。
ただし、図8ではナット320A、320B、320Cはあらわれていない。
なお、上述した実施の形態では、壁面用取付構造はトンネルの壁面Wに照明機器900を取り付けるものであるとして説明したが、本発明がこれに限定されるものでないことはいうまでもない。
例えば、電光掲示板を含む掲示板類、看板類など、壁面に取り付けられるものであればすべてに適用することが可能である。
また、連結部材300は、上述したように3本のボルト310A、310B、310Cとそれに対応する3個のナット320A、320B、320Cとから構成されるとしたが、これらに合致する座金を含めることもできる。
さらに、機器側部材200にボルト用のネジ穴を加工することで上記ナット320A、320B、320Cの代用とすることも可能である。このようにすると、ボルト310A、310B、310Cだけで、壁面側部材100方向から作業することも可能となる。
100 壁面側部材
200 機器側部材
300 連結部材(ボルト、ナット)
310A、310B、310C ボルト(軸部)
400 保持部材
421 フック穴
500 落下防止部材
510 フック部
520 連結部
900 照明機器(機器)

Claims (7)

  1. 壁面に機器を取り付けるための壁面用取付構造において、壁面に取り付けられる壁面側部材と、前記機器に取り付けられる機器側部材と、前記壁面側部材と前記機器側部材とを連結する連結部材と、前記機器に取り付けられる保持部材と、この保持部材と前記壁面側部材とを連結する落下防止部材とを具備しており、前記落下防止部材は前記保持部材に開設されたフック穴に引っかけるフック部と、前記連結部材によって壁面側部材に連結される連結部とを有しており、前記連結部材は機器側部材と壁面側部材とを貫く軸部を有しており、機器を壁面に取り付ける目的と機器の落下防止機能とが一体となっていることを特徴とする壁面用取付構造。
  2. 前記壁面側部材には、端部が縁部に開放された略のの字状の受け溝を有し、対向する一対の壁面側部材を配置することで一対の円弧状の位置決め溝を形成し、前記壁面側部材が壁面に取り付けられた状態で前記受け溝の終端部が上方向を向いた受け部となっていることを特徴とする請求項1記載の壁面用取付構造。
  3. 前記落下防止部材は、保持部材に開設されたフック穴に引っかけるフック部と、前記壁面側部材に連結されるための連結部とを有しており、前記フック部の先端には内側に向かって突出した突起部を有する略Jの字状に形成されており、前記フック穴は大穴部とこの大穴部の縁部から延びた切欠き溝部とを有しており、切欠き溝の終端から保持部材の縁部までの寸法<フック部の突起部と対向する第1辺の内側縁部との間の寸法<大穴部の縁部(切欠き溝部以外の箇所)、かつ第1辺の内側縁部と第3辺の外側縁部との間の寸法<大穴部の径と切欠き溝部の奥行き寸法とを合わせた寸法となるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の壁面用取付構造。
  4. 機器の両端に取り付けられた一対の機器側部材に連結部材の一部を取り付けた状態で、壁面に取り付けられた一対の壁面側部材の受け溝に前記連結部材の軸部を挿入することで、機器を壁面側部材に仮止めすることができることを特徴とする請求項2又は3記載の壁面用取付構造。
  5. 前記機器本体は、壁面側部材に連結部材で連結された状態で中央の連結部材を中心として落下防止部材も一体として角度を変更することが可能になっていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の壁面用取付構造。
  6. 前記機器本体は、壁面側部材に連結部材で連結された状態で中央の連結部材を中心として角度を変更しても建築限界の範囲内に侵入しないことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の壁面用取付構造。
  7. 前記壁面側部材には角度確認用目盛りが形成されるとともに、前記機器側部材には前記角度確認用目盛りに対応した角度確認用切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の壁面用取付構造。
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