以下では、添付の図面を参照して本願の技術的解決手段を説明する。
本願の実施形態における技術的解決手段は、モバイルコミュニケーションのためのグローバルシステム(global system for mobile communications、GSM(登録商標))システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)システム、マイクロ波アクセスのためのワールドワイドインターオペラビリティ(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、および、第5世代(5th generation、5G)システム、または新無線(new radio、NR)システムなど様々な通信システムにおいて使用され得る。
本願の実施形態の理解を容易にするために、本願の実施形態に適用可能な通信システムは、図1および図2を参照して詳細に説明される。
図1は、本願の実施形態による信号の送信および受信方法ならびに機器に適用可能な通信システム100の概略図である。図に示されるように、通信システム100は、図1に示されるようなネットワークデバイス110などの少なくとも1つのネットワークデバイスを含み得る。通信システム100は、図1に示される端末デバイス120などの少なくとも1つの端末デバイスを更に含み得る。ネットワークデバイス110および端末デバイス120は無線リンクを通じて互いに通信し得る。
図2は、本願の実施形態による、信号の送信および受信方法ならびに機器に適用可能な通信システム200の別の概略図である。図に示されるように、通信システム200は、図2に示されるネットワークデバイス210および220などの少なくとも2つのネットワークデバイスを含み得る。通信システム200は更に、図2に示される端末デバイス230などの少なくとも1つの端末デバイスを含み得る。端末デバイス230は、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)技術またはマルチコネクティビティ技術を使用することによって、ネットワークデバイス210およびネットワークデバイス220との無線リンクを確立し得る。ネットワークデバイス210は、例えば、プライマリ基地局であり得、ネットワークデバイス220は、例えば、セカンダリ基地局であり得る。この場合、ネットワークデバイス210は、端末デバイス230が初回アクセスを実行するときに使用されるネットワークデバイスであり、端末デバイス230との無線リソース制御(radio resource control、RRC)通信を担う。ネットワークデバイス220は、RRC再設定中に追加され得、追加の無線リソースを提供するよう構成される。
当然、ネットワークデバイス220は代替的に、プライマリ基地局であり得、ネットワークデバイス210は代替的に、セカンダリ基地局であり得る。本願ではこれに限定されない。加えて、単に理解を容易にするために、図は、2つのネットワークデバイスが無線方式で端末デバイスに接続される場合を示す。しかしながら、これは、本願が適用可能なシナリオに対して、いかなる限定も構成しないものとする。端末デバイスは更に、より多くのネットワークデバイスと無線リンクを確立し得る。
複数のアンテナは、図1におけるネットワークデバイス110もしくは端末デバイス120、または、図2におけるネットワークデバイス210、ネットワークデバイス220、もしくは端末デバイス230などの通信デバイスごとに構成され得る。複数のアンテナは、信号を送信するために使用される少なくとも1つの送信アンテナ、および、信号を受信するために使用される少なくとも1つの受信アンテナを含み得る。加えて、通信デバイスは追加的に、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含み得る。当業者であれば、送信機チェーンおよび受信機チェーンの各々が、信号の送信および受信に関連する複数のコンポーネント(例えば、プロセッサ、モジュレータ、マルチプレクサ、デモジュレータ、デマルチプレクサ、またはアンテナ)を含み得ることを理解し得る。したがって、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、マルチアンテナ技術を使用することによって互いと通信し得る。
無線通信システムにおけるネットワークデバイスは、無線送受信機機能を有する任意のデバイスであり得ることが理解されるべきである。デバイスは、これらに限定されないが、進化型NodeB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、ホーム基地局(例えば、ホーム進化型NodeBまたはホームノードB、HNB)、ベースバンドユニット(BaseBand Unit、BBU)、ワイヤレス・フィディリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi(登録商標))システムにおけるアクセスポイント(Access Point、AP)、無線リレーノード、無線バックホールノード、伝送ポイント(transmission point、TP)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)などを含み、NRシステムなどの5GシステムにおけるgNBまたは伝送ポイント(TRPまたはTP)、もしくは、5Gシステムにおける基地局の1つのアンテナパネルまたはアンテナパネルの1つのグループ(複数のアンテナパネルを含む)であり得る、または、gNBもしくは伝送ポイントに含まれるネットワークノード、例えば、ベースバンドユニット(BBU)または分散型ユニット(distributed unit、DU)であり得る。
いくつかのデプロイメントにおいて、gNBは、集中型ユニット(centralized unit、CU)およびDUを含み得る。gNBは更に、無線ユニット(radio unit、RU)を含み得る。CUは、gNBのいくつかの機能を実装し、DUは、gNBのいくつかの機能を実装する。例えば、CUは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)層およびパケットデータコンバーゼンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)層の機能を実装し、DUは、無線リンク制御(radio link control、RLC)層、媒体アクセス制御(media access control、MAC)層、物理(physical、PHY)層の機能を実装する。RRC層における情報は最終的に、PHY層の情報になる、または、PHY層における情報から変換される。したがって、このアーキテクチャにおいて、RRC層シグナリングなどの上位層シグナリングはまた、DUによって、または、DUおよびCUによって送信されるとみなされ得る。ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、またはCUノードおよびDUノードを含むデバイスであり得ることが理解され得る。加えて、CUは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)においてネットワークデバイスとして分類され得る、または、コアネットワーク(core network、CN)においてネットワークデバイスとして分類され得る。本願ではこれに限定されない。
無線通信システムにおける端末デバイスはまた、ユーザ装置(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ機器と称され得ることを更に理解すべきである。本願の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレット(pad)、無線送受信機機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであり得る。適用シナリオについては、本願の実施形態では限定されない。
本願の実施形態の理解を容易にするために、以下では最初に、本願における複数の用語を簡潔に説明する。
1.ビーム:NRプロトコルにおけるビームは、空間フィルタ(spatial filter)または空間パラメータ(spatial parameter)とも称される空間領域フィルタ(spatial domain filter)として具現化され得る。信号を送信するために使用されるビームは、送信ビーム(transmit beam、Tx beam)と称され得る、または、空間領域送信フィルタ(spatial domain transmit filter)もしくは空間領域送信パラメータ(spatial domain transmit parameter)と称され得る。信号を受信するために使用されるビームは、受信ビーム(receive beam、Rx beam)と称され得る、または、空間領域受信フィルタ(spatial domain receive filter)もしくは空間領域受信パラメータ(spatial domain receive parameter)と称され得る。
送信ビームは、アンテナを使用することによって信号が送信された後に空間における異なる方向において形成される信号強度の分布を指し得る。受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間において異なる方向である信号強度の分布を指し得る。
NRプロトコルにおける、上述の列挙されたビームの具現化は単に例であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。本願は、同一または類似の意味を表す別の用語が将来のプロトコルにおいて定義される可能性を除外しない。
加えて、ビームは、ワイドビームおよびナロービーム、または、別の種類のビームであり得る。ビームを形成する技術は、ビームフォーミング技術または別の技術であり得る。ビームフォーミング技術は具体的には、デジタルビームフォーミング技術、アナログビームフォーミング技術、ハイブリッドデジタル/アナログビームフォーミング技術などであり得る。異なるビームは異なるリソースとみなされ得る。同一の情報または異なる情報が異なるビーム上で送信され得る。
任意選択で、同一または類似の通信の特徴を有する複数のビームは1本のビームとみなされ得る。1本のビームは、1または複数のアンテナポートを含み得、データチャネル、制御チャネル、サウンディング信号などを送信するために使用される。1本のビームを形成する1または複数のアンテナポートはまた、1個のアンテナポートセットとみなされ得る。
2.ビームペア関係
ビームペア関係は、送信ビームと受信ビームとの間のペア関係、すなわち、空間領域送信フィルタと空間領域受信フィルタとの間のペア関係である。比較的大きいビームフォーミング利得が、ビームペア関係を有する送信ビームと受信ビームとの間で信号を送信することによって取得できる。
実装において、送信側および受信側は、ビームトレーニングを通じてビームペア関係を取得し得る。具体的には、送信側は、ビームスイープ方式で参照信号を送信し得、受信側はまた、ビームスイープ方式で参照信号を受信し得る。具体的には、送信側は、ビームフォーミング方式で空間において異なる指向性ビームを形成し得、複数の異なる指向性ビームに対してポーリングを実行し得、異なる指向性ビームを使用することによって参照信号を送信し、その結果、送信ビームを使用することによって、参照信号を送信する電力が、向けられた方向において最大値に達することができる。受信側はまた、ビームフォーミング方式で、空間において異なる指向性のビームを形成し得、複数の異なる指向性ビームに対してポーリングを実行し得、異なる指向性ビームを使用することによって参照信号を受信し、その結果、受信ビームを使用することによって、受信側によって参照信号を受信する電力が、向けられた方向において最大値に達することができる。
各送信ビームおよび各受信ビームをトラバースすることによって、受信側は、受信された参照信号に基づいてチャネル測定を実行し、CSIを使用することによって、測定結果を送信側へ報告し得る。例えば、受信側は、送信側に対して、比較的大きい参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)で参照信号リソースの一部を報告し得、例えば、参照信号リソースの識別子を報告し、その結果、送信側は、データまたはシグナリング伝送中に、比較的良好なチャネル品質を有するビームペア関係を使用することによって、信号を送信および受信する。
3.参照信号および参照信号リソース:
参照信号は、チャネル測定、チャネル推定などに使用され得る。参照信号リソースは、参照信号の伝送属性、例えば、時間周波数リソース位置、ポートマッピング関係、電力係数、およびスクランブリング符号を構成するために使用され得る。詳細については、現在の技術を参照されたい。送信側デバイスは、参照信号リソースに基づいて参照信号を送信し得、受信側デバイスは、参照信号リソースに基づいて参照信号を受信し得る。
本願におけるチャネル測定はまた、ビーム測定を含む。具体的には、ビーム品質情報は、参照信号を測定することによって取得される。ビーム品質を測定するために使用されるパラメータは、RSRPを含むが、これに限定されない。例えば、ビーム品質はまた、参照信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対ノイズ比(signal− to−noise ratio、SNR)、および、信号対干渉+ノイズ比(signal to interference plus noise ratio、SINR)などのパラメータを使用することによって測定され得る。本願の実施形態において、説明を容易にするために、別段の指定が無い限り、チャネル測定はビーム測定とみなされ得る。
参照信号は、例えば、チャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal、CSI−RS)、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)、および、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)を含み得る。これに対応して、参照信号リソースは、CSI−RSリソース(CSI−RS resource)、SSBリソース、またはSRSリソース(SRS resource)を含み得る。
上述のSSBはまた、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/physical broadcast channel block、SS/PBCH block)と称され得、対応するSSBリソースはまた、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックリソース(SS/PBCH block resource)(略してSSBリソースと称され得る)と称され得ることに留意されたい。
異なる参照信号リソースの間で区別するために、各参照信号リソースは、参照信号リソース識別子、例えば、CSI−RSリソースインジケータ(CSI−RS resource indicator、CRI)、SSBリソースインジケータ(SSB resource indicator、SSBRI)、または、SRSリソースインデックス(SRS resource index、SRI)に対応し得る。
SSBリソース識別子はまた、SSBインデックス(SSB index)と称され得る。
上で列挙された参照信号および対応する参照信号リソースは単に説明のための例であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。本願は、将来のプロトコルにおいて、同一または類似機能を実装する別の参照信号を定義する可能性を排除しない。
4.アンテナポート(antenna port):
アンテナポートは略してポートと称される。ポートは、受信側デバイスによって識別される送信アンテナ、または、空間において区別できる送信アンテナである。1個のアンテナポートは、仮想アンテナごとに構成され得、仮想アンテナは、複数の物理的アンテナの加重組み合わせであり得、各アンテナポートは1つの参照信号ポートに対応し得る。
5.疑似コロケーション(quasi−co−location、QCL):
疑似コロケーションはまた、疑似コロケーションと称される。QCL関係を有するアンテナポートに対応する信号は、同一パラメータを有し、1個のアンテナポートのパラメータは、アンテナポートとQCL関係を有する別のアンテナポートのパラメータを決定するために使用され得、2つのアンテナポートは同一パラメータを有し、または、2つのアンテナポートの間のパラメータ差は閾値未満である。パラメータは、遅延スプレッド(delay spread)、ドップラースプレッド(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均遅延(average delay)、平均利得、および、空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)のうち1または複数を含み得る。空間受信パラメータは、到来角(angle of arrival、AOA)、平均AOA、AOAスプレッド、発射角(angle of departure、AOD)、平均発射角AOD、AODスプレッド、受信アンテナ空間相関パラメータ、送信アンテナ空間相関パラメータ、送信ビーム、受信ビーム、およびリソース識別子のうち1または複数を含み得る。
上述の角度は、異なる次元の分解値、または、異なる次元の分解値の組み合わせであり得る。アンテナポートは、異なるアンテナポート番号を有するアンテナポート、同一のアンテナポート番号を有し、異なる時間で、異なる周波数、および/または、異なる符号領域リソース上で情報を送信または受信するために使用されるアンテナポート、および/または、異なるアンテナポート番号を有し、異なる時間で、異なる周波数、および/または、異なる符号領域リソース上で情報を送信または受信するために使用されるアンテナポートである。リソース識別子は、CSI−RSリソース識別子、SRSリソース識別子、SSBリソース識別子、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)上で送信されるプリアンブル配列のリソース識別子、または、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)のリソース識別子を含み得、リソース上のビームを指示するために使用される。
NRプロトコルにおいて、QCL関係は、異なるパラメータに基づいて、以下の4つの種類に分類され得る。
タイプA(type A):ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、および遅延スプレッド、
タイプB(type B):ドップラーシフトおよびドップラースプレッド、
タイプC(type C):ドップラーシフトおよび平均遅延、
タイプD(type D):空間受信パラメータ。
本願の実施形態におけるQCLはタイプDのQCLである。以下において別段の指定が無い限り、QCLは、タイプDのQCL、すなわち、空間受信パラメータに基づいて定義されるQCLとして理解され得る。
QCL関係がタイプDのQCL関係であるとき、QCL関係は空間QCLとみなされ得る。アンテナポートが空間QCL関係を満たすとき、ダウンリンク信号のポートとダウンリンク信号のポートとの間、または、アップリンク信号のポートとアップリンク信号のポートとの間のQCL関係は、2つの信号が同一のAOAまたはAODを有することであり得、2つの信号が同一の受信ビームまたは送信ビームを有することを指示するために使用される。別の例として、ダウンリンク信号とアップリンク信号との間、または、アップリンク信号のポートとダウンリンク信号のポートとの間のQCL関係は、2つの信号のAOAとAODとの間に対応関係があること、または、2つの信号のAODとAOAとの間に対応関係があることであり得る。具体的には、ダウンリンク受信ビームに基づいてアップリンク送信ビームを決定するために、または、アップリンク送信ビームに基づいてダウンリンク受信ビームを決定するために、ビームレシプロシティが使用され得る。
送信側の観点からは、2つのアンテナポートが空間QCLである場合、それは、2つのアンテナポートの対応するビーム方向が空間において一致することを意味し得る。受信側の観点からは、2つのアンテナポートが空間QCLである場合、それは、2つのアンテナポートを使用することによって送信された信号を受信側が同一のビーム方向において受信できることを意味し得る。
空間QCL関係を有するポート上で送信される信号は更に、対応するビームを有し得る。対応するビームは、同一の受信ビーム、同一の送信ビーム、受信ビームに対応する(レシプロシティシナリオに対応する)送信ビーム、送信ビームに対応する(レシプロシティシナリオに対応する)受信ビームのうち少なくとも1つを含む。
空間QCL関係を有するポート上で送信される信号は、同一の空間フィルタ(spatial filter)を使用することによって受信または送信される信号として代替的に理解され得る。空間フィルタは、プリコーディング、アンテナポートの加重、アンテナポートの位相偏向、およびアンテナポートの振幅利得のうち少なくとも1つであり得る。
空間QCL関係を有するポート上で送信される信号は、対応するビームペアリンク(beam pair link、BPL)を有するものとして代替的に理解され得る。対応するBPLは、同一のダウンリンクBPL、同一のアップリンクBPL、ダウンリンクBPLに対応するアップリンクBPL、および、アップリンクBPLに対応するダウンリンクBPLのうち少なくとも1つを含む。
したがって、空間受信パラメータ(すなわち、タイプDのQCL)は、受信ビームの方向情報を指示するために使用されるパラメータとして理解され得る。
6.伝送構成インジケータ(transmission configuration indicator、TCI)ステータス:
TCI状態は、2つの種類の参照信号の間のQCL関係を指示するために使用され得る。各TCI状態は、サービングセルインデックス(ServingCellIndex)、帯域幅部分(bandwidth part、BWP)識別子(identifier、ID)、および参照信号リソース識別子を含み得る。参照信号リソース識別子は、例えば、非ゼロ電力(non−zero−power、NZP)CSI−RSリソース識別子(NZP−CSI−RS−ResourceId)、非ゼロ電力CSI−RSリソースセット識別子(NZP−CSI−RS−ResourceSetId)、または、SSBインデックス(SSB−Index)のうち少なくとも1つであり得る。
サービングセルインデックス、BWP ID、および参照信号リソース識別子は、ビームトレーニングプロセスにおいて使用される参照信号リソース、対応するサービングセル、および対応するBWPを指示するために使用される。ビームトレーニングプロセスにおいて、ネットワークデバイスは、異なる送信ビームを使用することによって、異なる参照信号リソースに基づいて参照信号を送信し、したがって、異なる送信ビームを使用することによって送信される参照信号は、異なる参照信号リソースに関連し得、端末デバイスは、異なる受信ビームを使用することによって、異なる参照信号リソースに基づいて参照信号を受信し、したがって、異なる受信ビームを使用することによって受信された参照信号はまた、異なる参照信号リソースと関連付けられ得る。したがって、ビームトレーニングプロセスにおいて、端末デバイスは、サービングセルインデックス、BWP ID、参照信号リソース識別子、および受信ビームの間の対応関係を維持し得、ネットワークデバイスは、サービングセルインデックス、BWP ID、参照信号リソース識別子、および送信ビームの間の対応関係を維持し得る。受信ビームと送信ビームとの間のペア関係は、参照信号リソース識別子を使用することによって確立され得る。
後続の通信プロセスにおいて、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指示されるTCI状態に基づいて受信ビームを決定し得、ネットワークデバイスは同一のTCI状態に基づいて送信ビームを決定し得る。
加えて、TCI状態はグローバルに構成され得る。異なるセルおよび異なるBWPについて構成されたTCI状態において、TCI状態のインデックスが同一である場合、対応するTCI状態の構成も同一である。例えば、以下に示される表1および表2におけるTCI状態0の構成は同一であり得る。
7.TCI:
TCIはTCI状態を指示するために使用され得る。
実装において、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えばRRCメッセージ)を使用することによって、端末デバイスについてTCI状態(TCI state)リストを構成し得る。例えば、ネットワークデバイスは、RRCメッセージにおけるTCI状態増加モデルリスト(tci−StatesToAddModList)を使用することによって、端末デバイスについてTCI状態リストを構成し得る。TCI状態リストは複数のTCI状態を含み得る。例えば、ネットワークデバイスは、各セルにおけるBWPごとに最大64のTCI状態を構成し得る。
その後、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えばMAC CE)を使用することによって1または複数のTCI状態をアクティブ化し得る。アクティブ化TCI状態は、RRCメッセージを使用することによって構成されるTCI状態リストのサブセットである。例えば、ネットワークデバイスは、各セルにおけるBWPごとに最大8のTCI状態をアクティブ化し得る。
図3は、従来技術におけるMAC CEのフォーマットの概略図である。図に示されるように、図におけるオクテット(Oct、octet)は、8ビット(bits)を含むバイト(byte)を表す。MAC CEは、指示されたサービングセルにおいて示されるPDSCH、PUSCH、PDCCHなどについてTCI状態を構成するために使用される。具体的には、MAC CEは、サービングセル(serving cell)の識別子(identifier、ID)、BWPのID、TCI状態がアクティブ化されるかどうかを指示するために使用される指示ビットを含む。MAC CEを使用することによって指示されるアクティブ化TCI状態は、MAC CEを使用することによって指示されるサービングセルおよびBWPについて構成されるTCI状態として理解され得る。言い換えれば、PDSCH、PUSCH、またはPDCCHがサービングセルにおけるBWPにおいて送信されるとき、送信ビームおよび受信ビームは、TCI状態を使用することによって指示される情報に基づいて決定され得る。
具体的には、MAC CEにおけるT
iは、各TCI状態がアクティブ化されているかどうかを指示するために使用される。各T
iは1ビットを占有し得、iは、RRCメッセージにおけるtci−StatesToAddModListを使用することによって構成されるTCI状態リストにおける第iのTCI状態に対応する。例えば、iはTCI状態ID(TCI−StateId)の値に等しい。T
iの値は1または0であり得る。1は、TCI状態がアクティブ化に選択されていることを指示し得、0は、TCI状態がアクティブ化に選択されていないことを指示し得る。値が1である最大で8のT
iがあり得る場合、それぞれのT
iは、DCIにおける3ビットTCIフィールドの値に対応し得る。言い換えれば、TCIとTCI状態との間には1対1の対応関係がある。例えば、TCI状態がTCI値に対応することを可能にする方法は、T
iがiの昇順に000、001、010、011、100、101、110および111に対応することを可能にし得る、または、T
iがiの降順に000、001、010、011、100、101、110および111に対応することを可能にし得る。本願ではこれに限定されない。iの昇順で対応関係が実行される方法が例として使用される。T
0、T
1、...、およびT
7の8個の値が1であることが、MAC CEを使用することによって指示される場合、DCIにおける3ビットTCIフィールドのすべての値と、TCI状態との間の対応関係は以下の通りであり得る。000がT
0、すなわち、TCI状態0に対応し、001がT
1、すなわち、TCI状態1に対応し、残りは同様に推定され得る。マッピング関係は具体的には、以下の表1において示され得る。
単に理解を容易にするために、上記は、複数のTCI値と複数のTCI状態との間の1対1の対応関係を示すことが理解されるべきである。しかしながら、これは本願に対していかなる限定も構成しないものとする。加えて、単に理解を容易にするために、上記は、複数のTCIフィールド値と、複数のTCI状態との間の1対1の対応関係を、表の形式で提示する。しかしながら、これは本願に対していかなる限定も構成しないものとする。このマッピング関係は、代替的に別の方式で提示され得る。本願ではこれに限定されない。加えて、マッピング関係は、複数のTCI値と複数のTCI状態との間の1対1の対応関係に限定されない。1つのアクティブ化TCI状態のみがあるとき、マッピング関係は、1つのTCI値と1つのTCI状態との間の対応関係である。この場合、TCI状態は直接決定され得る。ネットワークデバイスは更に、以下で説明されたTCIを使用することによって、選択されたTCI状態を指示し得る、または、TCIを使用することによって、選択されたTCI状態を追加的に指示しないことがあり得る。本願ではこれに限定されない。
説明を容易にするために、MAC CEを使用することによって指示される、少なくとも1つのTCI値と少なくとも1つのTCI状態との間の1対1の対応関係は、以下では略してマッピング関係と称される。マッピング関係は各CC上のBWPごとに構成される。
次に、ネットワークデバイスは更に、物理層シグナリング(例えば、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI))におけるTCIフィールドを使用することによって、選択されたTCI状態を指示し得る。DCIは例えば、物理ダウンリンクリソースをスケジューリングするためにDCIに適用可能であり得る。
1つのTCI状態の構成情報は、1または2つの参照信号リソース識別子、および、参照信号リソース識別子に関連するQCLタイプを含み得る。QCL関係がタイプA、タイプB、またはタイプCのうち1つになるように構成されるとき、端末デバイスは、TCI状態の指示に基づいて、PDCCHまたはPDSCHを復調し得る。QCL関係がタイプDになるように構成されるとき、端末デバイスは、信号を送信するためにネットワークデバイスによって使用される送信ビームを知り得、更に、チャネル測定を通じて決定されたビームペア関係に基づいて、信号を受信するために使用される受信ビームを決定し得る。端末デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)上のDCIにおけるTCIフィールドに基づいて、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信するための受信ビームを決定し得る。
TCI状態を使用することによって指示されるサービングセルと、ダウンリンク信号を端末デバイスへ送信するようスケジューリングされたサービングセルとが同一のサービングセルでないとき、例えば、TCI状態を使用することによって指示されるサービングセルがセル♯0であり、ダウンリンク信号を端末デバイスへ送信するようスケジューリングされたサービングセルがセル♯1であるとき、端末デバイスはまた、TCI状態に基づいて受信ビームを決定し得ることに留意されたい。TCI状態を使用することによって指示される送信ビームは、セル♯0におけるネットワークデバイスの送信ビームであり、例えば、送信ビーム#0として表される。セル♯0およびセル♯1が共通サイト(co−sited)である場合、セル♯1におけるネットワークデバイスは、送信ビーム#0を直接使用してダウンリンク信号を送信し得る。セル♯0およびセル♯1が異なるサイト(inter−sited)である場合、セル♯1のネットワークデバイスは、送信ビーム#0の方向に基づいて、ネットワークデバイスによって送信されるビームの方向を決定し得る。例えば、方向は、送信ビーム#0と同一または同様の角度を有する方向であり得る、または、無指向性送信ビームが選択され得る。ネットワークデバイスによって送信されるビームの方向を、送信ビーム#0に基づいてネットワークデバイスによって選択するための具体的な方法が、アルゴリズムを使用することによって実装され得る。本願ではこれに限定されない。
8.空間関係(spatial relation、SR):
空間関係はまた、アップリンクTCI(uplink TCI、UL TCI)と称され得る。上で説明されたTCIと同様に、空間関係は、アップリンク信号を送信するためのビームを決定するために使用され得る。空間関係は、ビームトレーニングを通じて決定され得る。ビームトレーニングに使用される参照信号は、例えば、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)などのアップリンク参照信号であり得る、または、上で列挙されたSSBもしくはCSI−RSなどのダウンリンク参照信号であり得る。
各空間関係は、サービングセルインデックス(ServingCellIndex)および参照信号リソース識別子を含み得る。参照信号リソース識別子は例えば、ダウンリンクBWP ID(downlink BWP ID)およびSSBインデックス(SSB−Index)、ダウンリンクBWP IDおよび非ゼロ電力CSI−RS参照信号リソース識別子(NZP−CSI−RS−Resource Id)、または、アップリンクBWP IDおよびSRSリソース識別子(SRS−Resource Id)のうちいずれか1つであり得る。
サービングセルインデックス、BWP ID、および参照信号リソース識別子は、ビームトレーニングプロセスに使用される参照信号リソース、対応するサービングセル、および、対応するBWPを指示する。1つの空間関係は、1つの送信ビームを決定するために使用される。具体的には、1つのサービングセルインデックス、1つのBWP ID、および、1つの参照信号リソース識別子が、1つの送信ビームを決定するために使用され得る。端末デバイスは、ビームトレーニングプロセスにおいて、サービングセルインデックス、BWP ID、および参照信号リソース識別子のすべてと送信ビームとの間の対応関係を維持し得る。ネットワークデバイスは、ビームトレーニングプロセスにおいて、サービングセルインデックス、BWP ID、および参照信号リソース識別子のすべてと受信ビームとの間の対応関係を維持し得る。送信ビームと受信ビームとの間のペア関係は、参照信号リソース識別子を使用することによって確立され得る。
後続の通信プロセスにおいて、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって指示される空間関係に基づいて、送信ビームを決定し得、ネットワークデバイスは、同一お空間関係に基づいて受信ビームを決定し得る。
加えて、各空間関係は更に、電力制御情報を含み得る。電力制御情報は、例えば、予測された受信電力、経路損失参照信号、および、経路損失補償パラメータαのうち少なくとも1つを含み得る。端末デバイスは、電力制御情報に基づいて、アップリンク信号を送信するために使用される送信電力を決定し得る。
加えて、空間関係はグローバルに構成され得る。異なるセルおよび異なるBWPに構成される空間関係において、空間関係の識別子が同一である場合、対応する空間関係の構成も同一である。
9.空間関係インジケータ(spatial relation indicator、SRI):
空間関係インジケータは空間関係を指示するために使用され得る。
実装において、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えばRRCメッセージ)を使用することによって、端末デバイスについて空間関係リストを構成し得る。空間関係リストは、複数の空間関係を含み得る。例えば、ネットワークデバイスは、各セルにおけるBWPごとに最大64の空間関係を構成し得る。
そして、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えばMAC CE)を使用することによって、1または複数の空間関係をアクティブ化し得る。アクティブ化された空間関係は、RRCメッセージを使用することによって構成される空間関係リストのサブセットである。例えば、ネットワークデバイスは、各セルにおけるBWPごとに最大8個のTCI状態をアクティブ化し得る。MAC CEを使用することによってネットワークデバイスが空間関係をアクティブ化する特定の方式は、TCI状態をアクティブ化する特定の方式と同一である。MAC CEを使用することによってTCI状態をアクティブ化する特定の方式を上で詳細に説明した。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。MAC CEを使用することによって実行されるアクティブ化に基づいて、端末デバイスは、少なくとも1つのSRIと少なくとも1つの空間関係との間のマッピング関係を決定し得る。マッピング関係の特定の形式は、例えば、上の表1に示されるものと同様であり得る。簡潔にするために、ここでは例を使用することによって説明を記載しない。
そして、ネットワークデバイスは、物理層シグナリング(例えばDCI)におけるSRIフィールドを使用することによって、選択された空間関係を指示し得る。DCIは例えば、アップリンクグラント(uplink grant、UL grant)リソースをスケジューリングするために使用されるDCIであり得る。端末デバイスは、少なくとも1つのSRIと少なくとも1つの空間関係との間のマッピング関係、および、受信SRIに基づいて、選択された空間関係を決定し得る。
ダウンリンクTCIと同様に、1つの空間関係の構成情報は、1または2つの参照信号リソース識別子、および関連するQCLタイプを含み得る。QCL関係がタイプA、タイプB、またはタイプCのうち1つとなるように構成されるとき、端末デバイスは、TCI状態の指示に基づいて、PDCCHまたはPDSCHを復調し得る。QCL関係がタイプDとなるように構成されているとき、端末デバイスは、信号を受信するためにネットワークデバイスによって使用される受信ビームを知り得、更に、チャネル測定を通じて決定されたビームペア関係に基づいて、信号を送信するために使用される送信ビームを決定し得る。
加えて、1つの空間関係の構成情報は、1または2つの参照信号リソース識別子、および、関連する空間フィルタを含み得る。例えば、SSBインデックスが空間関係において構成されているとき、端末デバイスは、SSBインデックスに対応する空間フィルタを使用することによって信号を送信し得る。SSBインデックスに対応する空間フィルタは、ビームトレーニングプロセスにおいて、SSBインデックスを使用することによって識別されるSSBを受信するために使用される空間フィルタであり得る。
端末デバイスは、PDCCH上のDCIにおけるSRIフィールドに基づいて、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を送信するための送信ビームを決定し得る。
空間関係を使用することによって指示されるサービングセルと、アップリンク信号を端末デバイスへ送信するためにスケジューリングされるサービングセルとが同一のサービングセルでないとき、例えば、空間関係を使用することによって指示されるサービングセルがセル♯0であり、アップリンク信号を端末デバイスへ送信するためにスケジューリングされるサービングセルがセル♯1であるとき、端末デバイスはまた、空間関係に基づいて送信ビームを決定し得ることに留意されたい。空間関係を使用することによって指示される受信ビームは、例えば、セル♯0におけるネットワークデバイスの受信ビームであり、受信ビーム#0として表される。セル♯0およびセル♯1が共通サイト(co−sited)である場合、セル♯1におけるネットワークデバイスは、受信ビーム#0を直接使用してアップリンク信号を受信し得る。セル♯0およびセル♯1が異なるサイト(inter−sited)である場合、セル♯1のネットワークデバイスは、受信ビーム#0の方向に基づいて、ネットワークデバイスの受信ビームの方向を決定し得る。例えば、方向は、受信ビーム#0と同一または同様の角度を有する方向であり得る、または、無指向性受信ビームが選択され得る。ネットワークデバイスの受信ビームの方向を、受信ビーム#0に基づいてネットワークデバイスによって選択するための具体的な方法が、アルゴリズムを使用することによって実装され得る。本願ではこれに限定されない。
10.セル(cell):
セルは、基地局識別コードまたはセルグローバル識別子によって識別される無線カバレッジエリアである。各ネットワークデバイスのカバレッジは1または複数のサービングセルに分割され得、サービングセルは周波数領域リソースを含むものとみなされ得る。本願の実施形態において、セルはサービングセルまたはCCと置き換えられ得る。本願の実施形態において、「セル」、「サービングセル」および「CC」という用語が交互に使用されているが、用語の間の違い強調されないとき、それらの用語によって表現される意味は一貫している。同様に、「サービングセルインデックス」、「サービングセル識別子(ID)」、「セル識別子(セルID)」、「CC識別子(CC ID)」という用語が交互に使用されるが、用語の間の違いが強調されないとき、それらの用語によって表現される意味は一貫している。
セルは、ネットワークデバイスの無線ネットワークのカバレッジ内のエリアであり得ることに留意されたい。本願の実施形態において、異なるセルは異なるネットワークデバイスに対応し得る。例えば、セル♯1におけるネットワークデバイスおよびセル♯2におけるネットワークデバイスは、基地局などの異なるネットワークデバイスであり得る。すなわち、セル♯1およびセル♯2は異なる基地局によって管理され得る。この場合、言い換えれば、セル♯1およびセル♯2は、共通サイトでも異なるサイトでもよい。セル♯1におけるネットワークデバイスおよびセル♯2におけるネットワークデバイスは、代替的に、同一の基地局の異なる無線周波数処理ユニット、例えば、無線遠隔ユニット(radio remote unit、RRU)であり得る。言い換えれば、セル♯1およびセル♯2は、同一の基地局によって管理され、同一のベースバンド処理ユニットおよび同一の中間周波数処理ユニットを有するが、異なる無線周波数処理ユニットを有し得る。これは、本願において特に限定されない。
11.キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA):
断片化されたスペクトルを効率的に使用するべく、システムは、異なるコンポーネントキャリアの間の集約をサポートする。より大きい伝送帯域幅をサポートするために2以上のキャリアが集約される技術は、キャリアアグリゲーションと称され得る。図4は、本願の実施形態によるキャリアアグリゲーションの概略図である。図に示されるように、図4のAは、同一の帯域における2つの連続的CCがスケジューリングされることを示す。これは、省略して帯域内連続的である称され得る。図4のBは、同一の帯域における2つの非連続的CCがスケジューリングされることを示す。これは、省略して帯域内非連続的であると称され得る。図4におけるCは、異なる帯域における2つのCCがスケジューリングされることを示す。これは、省略して帯域間非連続的であると称され得る。
キャリアアグリゲーションは端末デバイスに固有である。異なるCCが異なる端末デバイスに構成され得る。各CCが独立のセルに対応し得る。本願の本実施形態において、1つのCCは、1つのセルと同等であり得る。例えば、プライマリセル(primary cell、PCell)は、プライマリCCに対応し、端末のために最初の接続を確立するセル、RRC接続を再確立するセル、または、ハンドオーバー(handover)プロセスにおいて指定されるプライマリセルであり得る。セカンダリセル(secondary cell、SCell)はセカンダリCC(またはセカンダリコンポーネントキャリアと称される)に対応し、RRC再設定中に追加される、かつ、追加の無線リソースを提供するために使用されるセルであり得る。
接続された状態にある端末デバイスについては、キャリアアグリゲーションが構成されない場合、端末デバイスは1つのサービングセルを有し、または、キャリアアグリゲーションが構成される場合、端末デバイスは、サービングセルセットと称され得る複数のサービングセル(serving cell)を有し得る。例えば、端末デバイスのサービングセル(serving cell)セットはプライマリセルおよびセカンダリセルを含む。言い換えれば、サービングセルセットは、少なくとも1つのプライマリセルおよび少なくとも1つのセカンダリセルを含む。言い換えれば、キャリアアグリゲーションが構成される端末は1つのPCellおよび複数のSCellに接続され得る。
例えば、図1に示されるネットワークデバイス110は、端末デバイス120にキャリアアグリゲーションを構成し得る。図2に示されるネットワークデバイス210およびネットワークデバイス220の両方は、端末デバイス230にキャリアアグリゲーションを構成し得る。
12.クロスキャリアスケジューリング(cross−carrier scheduling):
ネットワークデバイスがCC上で物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を送信し、別のCC上のデータ伝送をスケジューリングする。具体的には、ネットワークデバイスは、別のCC上で物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を送信する、または、別のCC上で物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を送信する。より具体的には、ネットワークデバイスは、CC上のBWPにおいてPDCCHを送信し、別のCC上のBWPにおけるPDSCHまたはPUSCHの伝送をスケジューリングし得る。すなわち、制御チャネルがCC上で送信され、対応するデータチャネルが別のCC上で送信される。
PDCCH上のダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)は、キャリアインジケータフィールド(carrier indicator field、CIF)を使用することによって、スケジューリングされたCCを指示するために使用され得る。すなわち、CIFは、セルを指定するために使用され得、ここで、PDCCHは、セルにおけるPDSCH/PUSCHリソースに対応する。
13.帯域幅部分(BWP):
NRにおいて、同一セルにおける異なる端末デバイスの送信または受信機能は異なり得る。したがって、システムは、端末デバイスごとに対応する帯域幅を構成し得る。端末デバイスに構成された帯域幅のこの部分はBWPと称され、端末デバイスは、端末デバイスのBWPにおける伝送を実行する。BWPは、キャリア上の連続する周波数領域リソースのグループであり得る。異なるBWPは、部分的に重複する周波数領域リソースを占有し得る、または、重複しない周波数領域リソースを占有し得る。異なるBWPは、同一の帯域幅または異なる帯域幅における周波数領域リソースを占有し得る。本願ではこれに限定されない。
異なるBWPがシステムにおける異なる端末デバイスに構成され得る。異なるサービスをサポートするべく、異なるBWPは異なる構成パラメータ(ヌメロロジー)をサポートし得る。ヌメロロジーとはNRに新たに導入された概念であり、具体的には、通信システムにおいて使用されるパラメータのセットとして理解され得る。例えば、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)、シンボル長、巡回プレフィックス(cyclic prefix、CP)長、リソースブロック(resource block、RB)の量、スロット長、フレームフォーマットなどを含み得る。1つのセルは、1または複数のヌメロロジーをサポートし得、1つのBWPは1つのヌメロロジーをサポートし得る。本明細書におけるヌメロロジーに含まれる、列挙された特定の内容は単に、説明のための例として使用され、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。例えば、ヌメロロジーは更に、NRにおいてサポートできる別の粒度のパラメータを含み得る。
結論として、異なる伝送帯域幅(例えば、BWPに含まれる異なる量のRB)、異なるサブキャリア間隔、異なる巡回プレフィックス(cyclic prefix、CP)などが異なるBWPに構成され得る。
データを端末デバイスへ送信する前に、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために物理的リソースを事前にスケジューリングし得る。ネットワークデバイスは、例えばPDCCHを使用することによって、端末デバイスのために物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHまたはPUSCHをスケジューリングし得る。ネットワークデバイスが端末デバイスにキャリアアグリゲーションを構成する場合、ネットワークデバイスがPDCCHを送信するCCは、PDSCHまたはPUSCHが送信されるCCと異なり得る。例えば、PDCCHはCC♯0上で送信され、PDSCHまたはPUSCHはCC♯1上で送信される。これは上で説明されたクロスキャリアスケジューリングである。代替的に、PDCCHを送信するためにネットワークデバイスによって使用されるBWPは、PDSCHまたはPUSCHを送信するために使用されるBWPと異なる。例えば、PDCCHは、CC♯0上のBWP♯0において送信され、PDSCHまたはPUSCHはCC♯0上のBWP♯2において送信される。代替的に、PDCCHを送信するためにネットワークデバイスによって使用されるCCおよびBWPの両方は、PDSCHまたはPUSCHを送信するために使用されるCCおよびBWPと異なる。例えば、PDCCHは、CC♯0上のBWP♯0において送信され、PDSCHまたはPUSCHはCC♯1上のBWP♯1において送信される。
ダウンリンク伝送が例として使用される。ネットワークデバイスは、各CC上の各BWPに基づいて、端末デバイスアクティブ化TCI状態を構成する。例えば、ネットワークデバイスは、CC♯0上のBWP♯0においてPDCCHを送信し、CC♯1上のBWP♯1においてPDSCHを送信する。この場合、端末デバイスは、CC♯0上のBWP♯0に基づいて構成されたアクティブ化TCI状態、および、CC♯1上のBWP♯1に構成されたアクティブ化TCI状態を事前受信し得る。
例えば、CC♯0上のBWP♯0に構成されたアクティブ化TCI状態は、TCI状態0〜7を含み、CC♯1上のBWP♯2に構成されたアクティブ化TCI状態は、TCI状態0およびTCI状態4〜6を含む。この場合、表1および表2におけるマッピング関係が取得され得る。表1は、CC♯0上のBWP♯0に構成されるマッピング関係を示す。表1が上で示されているので、ここでは改めて表1を繰り返さない。表2は、CC♯1上のBWP♯1に構成されるマッピング関係を示す。詳細は以下の通りである。
異なるマッピング関係が使用されるとき、TCIフィールドを使用することによって指示されるTCI状態は異なり得ることが分かる。例えば、TCIフィールドが「010」であるとき、TCIフィールドは表1のTCI状態2に対応し、表2のTCI状態5に対応する。TCI状態2およびTCI状態5は、異なる送信ビームおよび/または受信ビームに基づいて、トレーニングを通じて取得され、TCI状態2およびTCI状態5に基づいて決定される送信ビームおよび受信ビームの両方は異なり得ることが理解され得る。
端末デバイスは、ネットワークデバイスが、CC♯0上のBWP♯0に構成されたTCI状態に基づいてPDSCHを送信するか、または、CC♯1上のBWP♯1に構成されたTCI状態に基づいてPDSCHを送信するかを知らないことがあり得るので、端末デバイスは、PDSCHを受信するために使用される受信ビームを決定できない。端末デバイスによって選択された受信ビームが、PDSCHを送信するためにネットワークデバイスによって使用される送信ビームに対応しない場合、端末デバイスによって受信されたPDSCHの品質は、あまり良くないことがあり得る。したがって、信号受信品質が影響を受け、ユーザエクスペリエンスが低減する。
これに鑑みて、本願は信号送受信方法を提供し、受信側および送信側が正確な受信ビームおよび正確な送信ビームを使用して信号を受信および送信することを助け、それにより、信号受信品質を改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
以下では、添付の図面を参照して本願の実施形態について詳しく説明する。
以下に示される実施形態において、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」および様々な数値は単に、説明を容易にするための区別に使用され、本願の実施形態の範囲を限定するために使用されるものではないことが理解され得る。例えば、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」および様々な数値は、異なるコンポーネントキャリア、異なるセル、異なるBWP、異なる指示情報などを区別するために使用される。
以下に示される実施形態において、「事前に取得」は、ネットワークデバイスシグナリングを使用することによって指示されること、または、事前定義されること、例えば、プロトコルにおいて定義されることを含み得ることが更に理解されるべきである。「事前定義される」ことは、対応するコードまたは対応する表をデバイス(例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスを含む)に事前に格納することによって、または、関連情報を指示するために使用され得る別の方式で実装され得る。「事前定義される」の具体的な実装は本願において限定されない。
本願の実施形態における「格納」は、1または複数のメモリへの格納であり得ることが更に理解されるべきである。1または複数のメモリは、別々に配置され得る、または、エンコーダもしくはデコーダ、プロセッサまたは通信機器に統合され得る。代替的に、1または複数のメモリの一部は、別々に配置され得、1または複数のメモリの一部はデコーダ、プロセッサまたは通信機器に統合される。メモリの種類は任意の形式の記憶媒体であり得る。本願ではこれに限定されない。
本願の実施形態における「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルであり得、例えばLTEプロトコル、NRプロトコル、および、将来の通信システムに使用される関連プロトコルを含み得ることが更に理解されるべきである。本願ではこれに限定されない。
本願における技術的解決手段は、無線通信システム、例えば、図1に示される通信システム100、または、図2に示される通信システム200において使用され得る。無線通信システムに配置される2つの通信機器の間には無線通信接続関係があり得る。2つの通信機器のうち1つは、例えば、図1に示されるネットワークデバイス110に対応し得、例えば、ネットワークデバイス110、またはネットワークデバイス110に配置されるチップであり得る。2つの通信機器のうちの他方は,例えば、図1における端末デバイス120に対応し得、例えば、端末デバイス120、または、端末デバイス120に配置されるチップであり得る。別の例として、2つの通信機器のうち1つは、図2に示されるネットワークデバイス210に対応し得、例えば、ネットワークデバイス210、または、ネットワークデバイス210に配置されるチップであり得る。別の例として、2つの通信機器のうち他方は、図2に示される端末デバイス230に対応し得、例えば、端末デバイス230、または端末デバイス230に配置されるチップであり得る。なお別の例として、2つの通信機器のうち1つは、図2に示されるネットワークデバイス220に対応し得、例えば、ネットワークデバイス220、または、ネットワークデバイス220に配置されるチップであり得る。なお別の例として、2つの通信機器のうち他方は、図2に示される端末デバイス230に対応し得、例えば、端末デバイス230、または端末デバイス230に配置されるチップであり得る。
一般性を失うことなく、以下では最初に、1つの端末デバイスと1つのネットワークデバイスとの間のダウンリンク伝送プロセスを例とって使用することによって、本願の実施形態を詳細に説明する。無線通信システム、または端末デバイスに配置されるチップにおける任意の端末デバイスは、同一の方法に基づいてダウンリンク信号を受信し得、無線通信システム、またはネットワークデバイスに配置されるチップにおける任意のネットワークデバイスは、同一の方法に基づいてダウンリンク信号を送信し得ることが理解され得る。本願ではこれに限定されない。
図5は、装置インタラクションの観点からの信号送受信方法300の概略フローチャートである。図に示されるように、図5に示される方法300は、段階301から段階311を含み得る。以下では、図5を参照して、方法300における段階を詳細に説明する。
段階301において、ネットワークデバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を送信し、第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための第2BWP、および/または、第2BWPが属する第2CCを指示するために使用される。これに対応して、段階301において端末デバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を受信する。
区別および説明を容易にするために、本実施形態において、ネットワークデバイスが第1指示情報を送信するBWPは、第1BWPと表され、第1BWPは第1CCに属する。ネットワークデバイスがダウンリンク信号を送信するBWPは第2BWPと表され、第2BWPは第2CCに属する。BWPは異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるBWPは異なるBWP IDに対応する。CCはまた、異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるCCは異なるCC IDに対応する。
例えば、第1CCは上で説明されるCC♯0であり得、第1BWPは上で説明されるBWP♯0であり得、第2CCは上で説明されるCC♯1であり得、第2BWPは上で説明されるBWP♯1であり得る。
上で列挙された第1CC、第1BWP、第2CCおよび第2BWPは、単に例であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第1CCおよび第2CCは同一のCCであり得る、または、異なるCCであり得る。第1CCおよび第2CCが同一のCCであるかどうかに関係なく、第1BWPおよび第2BWPは異なるBWPである。言い換えれば、第1指示情報を送信するのに使用される周波数領域リソースと、ダウンリンク信号を送信するのに使用される周波数領域リソースとは、異なるBWPに属する。
第1指示情報における指示フィールドは、CCの指示フィールド、および/または、BWPの指示フィールドを含み得る。したがって、第1指示情報は、第2CCのみを指示するために使用され得る、または、第2BWPのみを指示するために使用され得る、または、第2CCおよび第2BWPを指示し得る。具体的には、第1CCおよび第2CCが同一のCCであるとき、第1指示情報は、第2BWPの指示フィールドのみを含み得る、または、第2CCの指示フィールドおよび第2BWPの指示フィールドを含み得る。第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが1つのBWP、すなわち第2BWPのみを含むとき、第1指示情報は、第2CCの指示フィールドのみを含み得る、または、第2CCの指示フィールドおよび第2BWPの指示フィールドを含み得る。第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが複数のBWPを含むとき、第1指示情報は、第2CCの指示フィールド、および、第2BWPの指示フィールドを含み得る。
CCが1つのBWPのみを含むとき、CCはBWPとして理解され得ることに留意されたい。この場合、CCおよびBWPは同等とみなされ得る。同一のサブキャリア間隔は、全体のCC上のリソースに構成され得る。BWPのサブキャリア間隔は、CCのサブキャリア間隔とみなされ得る。
可能なケースにおいて、第1指示情報はDCI、RRCメッセージ、またはMAC CEにおいて伝送され得る。ダウンリンク信号はPDSCH上で伝送され得る。
第1指示情報がDCIにおいて伝送されるとき、ネットワークデバイスは、PDCCHを使用することによって第1指示情報を端末デバイスへ送信し得、ダウンリンク信号はPDSCH上で伝送され得る。言い換えれば、第1BWPは、PDCCHを送信するのに使用されるBWPであり得、第2BWPは、PDSCHを送信するのに使用されるBWPであり得る。
別の可能なケースにおいて、第1指示情報はRRCメッセージにおいて伝送され得、ダウンリンク信号はPDCCHであり得る。
言い換えれば、第1BWPは、RRCメッセージを送信するために使用されるBWPであり得、第2BWPは、PDCCHを送信するために使用されるBWPであり得る。
第1指示情報を受信した後に、端末デバイスは、第2CC上の第2BWPにおいてダウンリンク信号を受信することを決定し得る。ダウンリンク信号を受信する前に、端末デバイスは更に、受信されたTCIを使用することによって指示されるTCI状態に基づいて、受信ビームを決定し得る。
上で説明されたように、ネットワークデバイスは、RRCメッセージを使用することによって、端末デバイスにTCI状態リストを指示し得、TCI状態リストは複数のTCI状態を含み得る。任意選択で、方法300は更に、段階302を含む。ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージはTCI状態リストを含み、TCI状態リストは複数のTCI状態を含む。これに対応して、段階302において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
そして、ネットワークデバイスは、MAC CEを使用することによって、アクティブ化TCI状態を端末デバイスに指示し得る。任意選択で、方法300は更に段階303を含む。端末デバイスは複数のMAC CEを受信し、複数のMAC CEの各々は、少なくとも1つのマッピング関係、ならびに、対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。
複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。例えば、複数のMAC CEを使用することによって指示されるCCは共通サイトである、または、複数のMAC CEを使用することによって指示されるCCは異なるサイトであるが、異なるCC上のネットワークデバイスは、X2インタフェースを通じてマッピング関係の関連情報を取得する。例えば、第1CC上のネットワークデバイスは、X2インタフェースを通じて、第2CC上の各BWPのマッピング関係、すなわち、以下で説明される第1マッピング関係を取得し得る、または、X2インタフェースを通じて、第2CC上の第2BWPのマッピング関係、すなわち、以下で説明される第1マッピング関係を取得し得る。
代替的に、複数のMAC CEは、異なるネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。例えば、複数のMAC CEを使用することによって指示されるCCは、異なるサイトであり、CC上のネットワークデバイスはそれぞれ、セルに構成されたマッピング関係を端末デバイスへ送信し得る。例えば、第1CC上のネットワークデバイスは、第1CC上のBWP(第1BWPを含む)のマッピング関係を端末デバイスへ送信し得る、または、第1CC上の第1BWPのマッピング関係を端末デバイスへ送信し得る。第2CC上のネットワークデバイスは、第2CC上のBWP(第2BWPを含む)のマッピング関係を端末デバイスへ送信し得る、または、第2CC上の第2BWPのマッピング関係を端末デバイスへ送信し得る。
図は単に例であり、同一のネットワークデバイスが複数のMAC CEを端末デバイスへ送信する場合を示す。しかしながら、これは、本願に対していかなる限定も構成しないものとする。
端末デバイスは、複数のMAC CEを受信した後に、上で説明された方法に基づいて、各CC上の各BWPのマッピング関係を決定し得る。したがって、端末デバイスは複数のマッピング関係を決定し得る。各マッピング関係は、少なくとも1つのTCI値と少なくとも1つのTCI状態との間の1対1の対応関係を指示するために使用され得る。マッピング関係、および、マッピング関係を使用することによって指示される内容の特定の指示方式が上で詳細に説明される。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
この実施形態において、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCおよび第2BWPに基づいて、TCI状態を決定するために複数のマッピング関係からどのマッピング関係が選択されるかを決定し得る。区別および説明を容易にするために、TCI状態を決定するために使用されるマッピング関係は、ここでは第1マッピング関係として表される。
段階304において、端末デバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する。
具体的には、端末デバイスは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて複数のマッピング関係における第1マッピング関係を決定し得る。
第1CCおよび第2CCが同一のCCであるとき、ある実装において、第1指示情報は、第2BWPのみを指示するために使用され得る。プロトコルはデフォルトで、BWPのみを指示するために第1指示情報が使用されるとき、第1指示情報を送信するためのCC、および、ダウンリンク信号を送信するためにスケジューリングされるCCは、同一のCCであることを指定し得る。第1指示情報を受信するとき、端末デバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2BWPに基づいて、第1指示情報を送信するための第2BWPおよび第1BWPは同一のCCに属すると決定し得る。加えて、端末デバイスは、第1指示情報を受信するためのCC、および、第1指示情報を使用することによって指示されるBWPに基づいて、第1マッピング関係を決定し得る。別の実装において、第1指示情報は代替的に、第2CCおよび第2BWPを指示するために使用され得、端末デバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCおよび第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定し得る。この場合、第2CCおよび第1CCは同一のCCである。
第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが1つのBWPのみを含むとき、ある実装において、第1指示情報は、第2CCのみを指示するために使用され得る。プロトコルはデフォルトで、CCのみを指示するために第1指示情報が使用されるとき、指示されたCCは1つのBWPのみを含むことを指定し得る。端末デバイスは、第1指示情報を受信するとき、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCに基づいて、第1マッピング関係を決定し得る。この場合、TCI状態をアクティブ化するために使用されるMAC CEにおけるBWP IDはすべて「0」であり得る。上で説明されたように、1つのCCが1つのBWPのみを含むとき、CCおよびBWPは同等とみなされ得る。端末デバイスは、第2CCに基づいて第1マッピング関係を決定する、または、端末デバイスが第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するとみなされ得る。別の実装において、第1指示情報は代替的に、第2CCおよび第2BWPを指示するために使用され得、端末デバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCおよび第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定し得る。
第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが複数のBWPを含むとき、第1指示情報は、第2CCおよび第2BWPを指示するために使用され得る。端末デバイスは、第1指示情報を使用することによって指示される第2CCおよび第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定し得る。
以下では、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するプロセスを説明するために、図3に示されるMAC CEのフォーマットを例として使用する。
第2CCおよび第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するとき、端末デバイスは、第2CCのIDおよび第2BWPのIDに基づいて、第1マッピング関係を決定するために使用できるMAC CEを検索し得る。第1マッピング関係を決定するために使用されるMAC CEにおいて、サービングセルのIDは第2CCのIDであり、BWPのIDは第2BWPのIDであり、指示ビットが「1」であるTiはアクティブ化TCI状態を指示する。例えば、第2CCが、上で説明されるCC♯1であり、第2BWPが、上で説明されるBWP♯1であるとき、TCI状態0およびTCI状態4〜6がアクティブ化され、その結果、表2に示されるマッピング関係が取得され得る。表2に示されるマッピング関係は、第1マッピング関係の例である。
第2CCのIDのみに基づいて第1マッピング関係を決定するとき、端末デバイスは、第2CCのIDに基づいて、第1マッピング関係を決定するために使用できるMAC CEを検索し得る。第1マッピング関係を決定するために使用されるMAC CEにおいて、サービングセルのIDは第2CCのIDであり、BWPのIDはすべて「0」であり、指示ビットが「1」であるTiはアクティブ化TCI状態を指示する。
段階305、ネットワークデバイスは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する。
ネットワークデバイスが第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する具体的なプロセスは、端末デバイスが第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する具体的なプロセスと同様である。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上記では、異なる場合において、第1マッピング関係が第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定されることを詳細に説明した。
この実施形態において、ネットワークデバイスは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを決定し得、シグナリングを使用することによって、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを端末デバイスに指示し得る。
任意選択で、段階304および段階305の前に、方法300は更に、以下を含む。ネットワークデバイスは、第2指示情報を送信し、第2指示情報は、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される。これに対応して、端末デバイスは第2指示情報を受信する。
第2指示情報は、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを明示的に指示するために使用されると理解され得る。
可能な設計において、第2指示情報は、RRCメッセージにおいて伝送され得る。例えば、情報要素(information element、IE)がRRCメッセージに追加され、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定することを指示するために使用される。例えば、IEは1ビットを占有し得る。ビットが「1」に設定されているとき、IEは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用され得る。IEが「0」に設定されているとき、IEは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことを指示するために使用され得る。代替的に、ビットが「0」に設定されているとき、IEは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用され得る。IEが「1」に設定されているとき、IEは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことを指示するために使用され得る。ネットワークデバイスが、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことを端末デバイスに指示するとき、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第1マッピング関係を決定するために使用される別の方式、例えば、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する方式について事前合意し得る。
RRCメッセージにおけるIEを使用することによって、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかの列挙された指示は、第2指示情報の可能な実装に過ぎず、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第2指示情報を使用することによって、第1マッピング関係を決定するために使用される具体的な方法を指示するための方法は本願において限定されない。
この実施形態において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは代替的に、事前設定条件に基づいて、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定し得る。
第1指示情報がDCIであり、ダウンリンク信号がPDSCH上で伝送されるとき、第1指示情報はDCIを通じてPDCCH上で送信されるので、PDCCHを送信するためのCC(すなわち第1CC)またはBWP(すなわち第1BWP)は、低周波数送信に適切であり、PDSCHを送信するためのCC(すなわち第2CC)またはBWP(すなわち第2BWP)は、高周波数送信に適切である。理由は以下の通りである。信号が低周波数で送信されるとき、経路損失は比較的小さく、信号強度は比較的高く、ネットワークデバイスは通常、低周波数帯域におけるCCにワイドビームを構成し、ワイドビームは、角度領域カバレッジを改善するために使用できる。したがって、伝送ロバスト性が高く、PDCCHなどの制御チャネルは送信に適切である。信号が高周波数で送信されるとき、帯域幅は比較的大きく、伝送速度が比較的高く、ネットワークデバイスは通常、高周波数帯域におけるCCにナロービームを構成し、受信中の信号対ノイズ比または信号対干渉+ノイズ比は、ナロービームを使用することによって改善できる。したがって、スループットを強化でき、PDSCHなどのデータチャネルは送信に適切である。通常、低周波数帯域のためにネットワークデバイスによって構成されるTCI状態は、ワイドビームを用いた、または、ビームフォーミングを用いない伝送に対応し得、高周波数帯域のためにネットワークデバイスによって構成されるTCI状態は、ナロービームを用いる伝送に対応し得る。したがって、第1CCまたは第1BWPが低周波数帯域にあり、かつ、第2CCまたは第2BWPが高周波数帯域にあるとき、第1マッピング関係は、高周波数帯域における第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定され得る。
任意選択で、段階304は具体的には、第1CCおよび第2CC、または、第1BWPおよび第2BWPが第1事前設定条件を満たすとき、端末デバイスによって、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する段階を含む。
これに対応して、段階305は具体的には、第1CCおよび第2CC、または、第1BWPおよび第2BWPが第1事前設定条件を満たすとき、ネットワークデバイスによって、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する段階を含む。
第1事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
a.第1CCは低周波数帯域にあり第2CCは高周波数帯域にある。
b.第1CCが属する帯域(band)が、第2CCが属する帯域と異なる。
c.第1CCおよび第2CCが同一の帯域に属するが、第1CCおよび第2CCが周波数領域において非連続的である。
d.第1BWPが低周波数帯域にあり、第2BWPが高周波数帯域にある。
e.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と異なる。
f.第1BWPおよび第2BWPが同一の帯域に属するが、第1BWPおよび第2BWPは周波数領域において非連続的である。または、
g.第1BWPのサブキャリア間隔は第2BWPのサブキャリア間隔と異なる。
言い換えれば、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、上述の列挙された事前設定条件a、b、c、d、e、f、またはgのいずれか1つに基づいて、第2CCに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定し得る。上で列挙された事前設定条件がプロトコルにおいてデフォルトで使用されるとき、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一の事前設定条件に基づいて、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定し得る。
以下では、上で列挙された事前設定条件を詳細にに説明する。
a.第1CCが低周波数帯域にあり、第2CCが高周波数帯域にある。
可能な実装において、ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することによって、第1CCおよび第2CCの動作帯域を端末デバイスに指示し得る。第1CCの動作帯域が6GHzなどの予め定められた閾値より低いとき、第1CCは低周波数帯域にあるとみなされ得る。第1CCの動作帯域が6GHzなどの予め定められた閾値以上であるとき、第1CCは高周波数帯域にあるとみなされ得る。同様に、第2CCの動作帯域が6GHzなどの事前設定閾値より低いとき、第2CCは低周波数帯域にあるとみなされ得る。第2CCの動作帯域が6GHzなどの事前設定閾値以上であるとき、第2CCは高周波数帯域にあるとみなされ得る。
具体的には、ネットワークデバイスは、以下に列挙された構成情報のうち少なくとも1つを使用することによって、第1CCおよび第2CCの帯域を端末デバイスに指示し得る。
(1)実際に送信または測定されたSSBを指示するために使用されるパラメータ、例えば、SSB送信(SSB−transmitted)またはSSB測定(SSB−measured);
(2)サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)を指示するために使用される関連パラメータ、例えば、残りのシステム情報(remaining system information、RMSI)‐scsまたはSSB‐scs;および
(3)ヌメロロジー関連パラメータとも称される物理層パラメータセットを指示するために使用される関連パラメータ、例えば、DL‐BWP‐μ(ダウンリンク帯域幅部分‐μ)
ネットワークデバイスは、RRCメッセージ、または、システムメッセージもしくはブロードキャストメッセージなどの別のメッセージを使用することによって構成情報を配信し得る。加えて、ネットワークデバイスは代替的に、上述のパラメータを端末デバイスへ直接配信し得る。ネットワークデバイスが構成情報を配信する特定の方式は、本願に限定されない。
理解を容易にするために、以下では、上述の構成情報と、上述の構成情報に基づいて動作帯域を決定する複数の例とを列挙する。
表3は、SSB送信の指示ビット長と動作帯域との間の対応関係を示す。
表3
表4は、RMSI‐scsと動作帯域との間の対応関係を示す。
表4
表5は、SSB‐scsと動作帯域との間の対応関係を示す。
表5
表6は、DL‐BWP‐μと動作帯域との間の対応関係を示す。
表6
b.第1CCが属する帯域は、第2CCが属する帯域と異なる。
ここでは、帯域は、オペレータに割り当てられた動作帯域として理解され得る。CCが属する帯域は事前定義され得る、例えば、プロトコルにおいて定義される。同一のオペレータの帯域については、例えば帯域♯1として表される、第1CCが属する帯域、および、例えば帯域♯2として表される、第2CCが属する帯域が異なる帯域である場合、帯域♯1および帯域♯2は、周波数領域において互いから比較的遠く離れた2つの帯域であり得る。例えば、1つの帯域が低周波数帯域にあり、他方の帯域が高周波数帯域にある。通常、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを送信するために高周波数帯域を選択する。具体的には、帯域♯1は低周波数帯域にあり得、帯域♯1から比較的遠く離れた帯域♯2は高周波数帯域にあり得る。
c.第1CCおよび第2CCは同一の帯域に属するが、第1CCおよび第2CCは周波数領域において非連続的である。
上に説明されるように、CCが属する帯域は事前定義され得る、例えば、プロトコルにおいて定義される。第1CCおよび第2CCが同一の帯域に属するとき、2つのCCが周波数領域において非連続的である場合、2つのCCは、周波数領域において互いから比較的遠く離れ得る。例えば、1つのCCは低周波数帯域にあり、他方のCCは高周波数帯域にある。通常、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを送信するために低周波数領域リソースを選択する。この場合、第1CCは低周波数帯域にあり得、第2CCは、第1CCから比較的遠く離れた高周波数帯域にあり得る。
d.第1BWPは低周波数帯域にあり、第2BWPは高周波数帯域にある。
第1BWPおよび第2BWPが異なるCCに属するとき、第1CCが低周波数帯域にあり、かつ、第2CCが高周波数帯域にある場合、第1BWPは低周波数帯域にあり、第2BWPは高周波数帯域にある。すなわち、第1CCおよび第2CCが条件aを満たすとき、第1BWPおよび第2BWPは条件dを満たす。端末デバイスは、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて第1マッピング関係を決定し得る。
第1BWPおよび第2BWPが同一のCCに属するとき、第1BWPおよび第2BWPは同一の帯域に属する。
可能な実装において、端末デバイスは、第1BWPおよび第2BWPがそれぞれ属するCCに基づいて、第1BWPおよび第2BWPの動作帯域を決定し得る。例えば、第1CCが高周波数帯域にあるとき、第1BWPも高周波数帯域にある。第2CCが低周波数帯域にあるとき、第2BWPも低周波数帯域にある。ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することによって、CCの動作帯域を指示し得る。上記では、ネットワークデバイスがシグナリングを使用することによってCCの動作帯域を指示する具体的なプロセスを詳細に説明した。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
第1BWPの動作帯域が、6GHzなどの予め定められた閾値より低いとき、第1BWPは低周波数帯域にあるとみなされ得る。第1BWPの動作帯域が6GHzなどの予め定められた閾値以上であるとき、第1BWPは高周波数帯域にあるとみなされ得る。同様に、第2BWPの動作帯域が6GHzなどの事前設定閾値より低いとき、第2BWPは低周波数帯域にあるとみなされ得る。第2BWPの動作帯域が6GHzなどの事前設定閾値以上であるとき、第2BWPは高周波数帯域にあるとみなされ得る。
e.第1BWPが属する帯域は、第2BWPが属する帯域とは異なる。
第1BWPおよび第2BWPが異なるCCに属するとき、第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と異なる場合、第1BWPが属する帯域は、第2BWPが属する帯域とは確実に異なる。すなわち、第1CCおよび第2CCが条件bを満たすとき、第1BWPおよび第2BWPは条件eを満たす。
第1BWPおよび第2BWPが同一のCCに属するとき、第1BWPおよび第2BWPは同一の帯域に属する。
f.第1BWPおよび第2BWPが同一の帯域に属するが、第1BWPおよび第2BWPが周波数領域において非連続的である。
第1BWPおよび第2BWPが異なるCCに属するとき、第1CCが属する帯域と、第2CCが属する帯域とが同一の帯域であり、かつ、第1CCおよび第2CCが周波数領域において非連続的である場合、第1BWPが属する帯域と、第2BWPが属する帯域も同一の帯域であり、第1BWPおよび第2BWPは周波数領域において非連続的である。すなわち、第1CCおよび第2CCが条件cを満たすとき、第1BWPおよび第2BWPは条件fを満たす。
第1BWPおよび第2BWPが同一のCCを属たすとき、第1BWPおよび第2BWPは周波数領域において非連続的であり得る。第1BWPおよび第2BWPが同一の帯域に属するが、第1BWPおよび第2BWPは、周波数領域において互いから比較的遠く離れている、例えば、1つのBWPが低周波数帯域に位置し、かつ、他方のBWPが高周波数帯域にあるとき、通常、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを送信するために低周波数領域リソースを選択する。この場合、第1BWPは低周波数帯域にあり得、第1BWPから比較的遠く離れた第2BWPは高周波数帯域にあり得る。
g.第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と異なる。
第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と異なるとき、第1BWPおよび第2BWPは異なるBWPである。加えて、2つのBWPが異なるBWPであるとき、周波数領域における位置は異なる。例えば、低周波数帯域におけるサブキャリア間隔は小さく、例えば、15kHzまたは30kHzであり、高周波数帯域におけるサブキャリア間隔は大きく、例えば60kHzまたは120kHzである。第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と異なるとき、1つのサブキャリア間隔は低周波数帯域にあり得、他方のサブキャリア間隔は高周波数帯域にあり得る。通常、ネットワークデバイスは、制御シグナリングを送信するために低周波数領域リソースを選択する。この場合、第1BWPは低周波数帯域にあり得、第2BWPは高周波数帯域にあり得る。
第1CCが1つのBWPのみを含み、第2CCが1つのBWPのみを含むとき、CCはBWPと同等なので、第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と異なることは、第1CCのサブキャリア間隔が第2CCのサブキャリア間隔と異なることである理解され得ることに留意されたい。
上述の事前設定条件bおよびcは、事前設定条件aの複数の可能なケースとして理解され得る、または、事前設定条件aが満たされるかどうかを決定する可能な実装として理解され得、事前設定条件e、f、およびgは、事前設定条件dの複数の可能なケースとして理解され得る。しかしながら、事前設定条件は第1マッピング関係が第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定されるかどうかを決定するために使用されることは、上述の列挙された条件に限定されないことが理解されるべきである。可能な限り高周波数でデータチャネルを送信するべく、第1マッピング関係が第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定されるかどうかを決定するために使用されるすべて方法は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
任意選択で、方法300は更に段階306を含む。ネットワークデバイスはTCIを送信し、TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される。これに対応して、段階306において、端末デバイスはTCIを受信する。
具体的には、TCIは、第1マッピング関係から選択されたTCI状態を指示するために使用され得る。
任意選択で、TCIは、DCIにおいて伝送され得る。すなわち、段階306は具体的には、ネットワークデバイスがDCIを送信し、DCIはTCIを含み、TCIは選択されたTCI状態を指示するために使用されることを含む。これに対応して、端末デバイスはDCIを受信し、DCIはTCIを含み、TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される。
上で説明されるように、可能なケースにおいて、第1指示情報は、DCIにおいて伝送され得る。第1指示情報を搬送するために使用されるDCI、および、TCIを搬送するために使用されるDCIは同一のDCIであり得る、または、異なるDCIであり得る。本願ではこれに限定されない。
任意選択で、TCIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、TCIについて合意し、事前にTCIをローカルに格納する。
段階307において、端末デバイスは、第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する。
具体的には、端末デバイスは、TCIフィールドにおける値、および、上で説明された(例えば上の表2の)第1マッピング関係に基づいてTCI状態を決定し得る。例えば、TCIフィールドにおける値が「010」であるとき、TCI状態5は第1マッピング関係に基づいて決定され得る。言い換えれば、端末デバイスは、TCI状態5における構成に基づいて受信ビームを決定し得る。
これに対応して、段階308において、ネットワークデバイスは、第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する。
具体的には、ネットワークデバイスが第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する具体的なプロセスは、端末デバイスが第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する具体的なプロセスと同一であり得る。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
加えて、TCIを使用することによってネットワークデバイスがTCI状態を指示するための具体的な方法は、上で詳細に説明される。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階309において、端末デバイスは、ダウンリンク信号を受信するために使用される受信ビームをTCI状態に基づいて決定する。
上に説明されるように、端末デバイスは、ビームトレーニングプロセスにおいて、参照信号リソース識別子と受信ビームとの間のペア関係を格納した。TCI状態が決定された後に、受信ビームは、TCI状態を使用することによって指示される参照信号リソース識別子に基づいて決定され得る。
段階310において、ネットワークデバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を送信するために使用される送信ビームを決定する。
端末デバイスに対応して、ネットワークデバイスは、ビームトレーニングプロセスにおいて、参照信号リソース識別子と送信ビームとの間のペア関係を格納した。TCI状態が決定された後に、送信ビームは、TCI状態を使用することによって指示される参照信号リソース識別子に基づいて決定され得る。
段階311において、ネットワークデバイスは、送信ビームを使用することによってダウンリンク信号を送信する。これに対応して、段階311において、端末デバイスは、受信ビームを使用することによってダウンリンク信号を受信する。
ネットワークデバイスが送信ビームを使用することによってダウンリンク信号を送信する具体的なプロセス、および、端末デバイスが受信ビームを使用することによってダウンリンク信号を受信する具体的なプロセスは、従来技術と同一であり得る。簡潔にするために、具体的なプロセスの詳細な説明はここでは省略される。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいてTCI状態を決定し、同一のTCI状態に基づいて送信ビームおよび受信ビームを別々に決定し得る。TCI状態に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームなので、ダウンリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にでき、それにより、ダウンリンク信号伝送品質の改善を助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階305は、必ずしも段階303の後に実行されず、段階305は段階303の前に実行され得る。段階307は、必ずしも段階306の後に実行されず、段階307は代替的に段階306の前に実行され得る。
ネットワークデバイスおよび端末デバイスによって第1マッピング関係を決定するための方法は、段階304および段階305における上述の説明に限定されないことが更に理解されるべきである。本願は更に、第1マッピング関係を決定するためにネットワークデバイスおよび端末デバイスによっても使用され得る方法を提供する。
図6は、装置インタラクションの観点からの、本出願の別の実施形態による信号送信および受信方法400の概略フローチャートである。図に示されるように、図6に示される方法400は段階401〜段階411を含み得る。以下では、図6を参照して方法400における段階を詳細に説明する。
段階401において、ネットワークデバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を送信し、第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための第2BWP、および/または、第2BWPが属する第2CCを指示するために使用される。これに対応して、段階401において、端末デバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を受信する。
区別および説明を容易にするために、本実施形態において、ネットワークデバイスが第1指示情報を送信するBWPは、第1BWPと表され、第1BWPは第1CCに属する。ネットワークデバイスがダウンリンク信号を送信するBWPは第2BWPと表され、第2BWPは第2CCに属する。BWPは異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるBWPは異なるBWP IDに対応する。CCはまた、異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるCCは異なるCC IDに対応する。
例えば、第1CCは上で説明されるCC♯0であり得、第1BWPは上で説明されるBWP♯0であり得、第2CCは上で説明されるCC♯1であり得、第2BWPは上で説明されるBWP♯1であり得る。
上で列挙された第1CC、第1BWP、第2CCおよび第2BWPは、単に例であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第1CCおよび第2CCは同一のCCであり得る、または、異なるCCであり得る。第1CCおよび第2CCが同一のCCであるかどうかに関係なく、第1BWPおよび第2BWPは異なるBWPである。言い換えれば、第1指示情報を送信するのに使用される周波数領域リソースと、ダウンリンク信号を送信するのに使用される周波数領域リソースとは、異なるBWPに属する。
第1指示情報における指示フィールドは、CCの指示フィールド、および/または、BWPの指示フィールドを含み得る。したがって、第1指示情報は、第2CCのみを指示するために使用され得る、または、第2BWPのみを指示するために使用され得る、または、第2CCおよび第2BWPを指示し得る。具体的には、第1CCおよび第2CCが同一のCCであるとき、第1指示情報は、第2BWPの指示フィールドのみを含み得る、または、第2CCの指示フィールドおよび第2BWPの指示フィールドを含み得る。第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが1つのBWP、すなわち第2BWPのみを含むとき、第1指示情報は、第2CCの指示フィールドのみを含み得る、または、第2CCの指示フィールドおよび第2BWPの指示フィールドを含み得る。第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、第2CCが複数のBWPを含むとき、第1指示情報は、第2CCの指示フィールド、および、第2BWPの指示フィールドを含み得る。
段階401の具体的なプロセスは、方法300における段階301と同様であり、段階301は上で詳細に説明したので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
任意選択で、方法400は更に、段階402を含む。ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージはTCI状態リストを含み、TCI状態リストは複数のTCI状態を含む。これに対応して、段階402において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
任意選択で、方法400は更に段階403を含む。端末デバイスは複数のMAC CEを受信し、複数のMAC CEの各々は、少なくとも1つのマッピング関係、ならびに、対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る、または、複数のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。本願ではこれに限定されない。
段階402および段階403の具体的なプロセスは、方法300における段階302および段階303と同様であることが理解されるべきである。段階302および段階303は上述の方法300において詳細に説明したので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階404において、端末デバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する。
具体的には、端末デバイスは、第1指示情報を受信するための第1CCおよび第1BWPを事前に知り得るので、第1CCが複数のBWPを含むとき、端末デバイスは、第1CCおよび第1BWPに基づいて、第1マッピング関係を直接決定し得る。第1CCが1つのBWP(すなわち第1BWP)のみを含むとき、端末デバイスは、第1CCのみに基づいて第1マッピング関係を決定し得る、または、第1BWPのみに基づいて第1マッピング関係を決定し得る。したがって、端末デバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて複数のマッピング関係における第1マッピング関係を決定し得る。
例えば、第1マッピング関係を決定するために使用され得るMAC CEは、MAC CEのフォーマットに基づき得る。この実施形態では、第1マッピング関係を決定するために使用されるMAC CEにおいて、サービングセルのIDは第1CCのIDであり、BWPのIDは第1BWPのIDであり、指示ビットが「1」であるTiはアクティブ化TCI状態を指示する。例えば、第1CCが上で説明されるCC♯0であり、かつ、第1BWPが上で説明されるBWP♯0であるとき、TCI状態0〜7はアクティブ化であり、その結果、表1に示されるマッピング関係が取得され得る。表1に示されるマッピング関係は、第1マッピング関係の別の例である。
第1CCおよび第2CCが異なるCCであり、かつ、第1CCが1つのBWP(すなわち第1BWP)のみを含むとき、第1マッピング関係を決定するために使用されるMAC CEにおいて、サービングセルのIDは第1CCのIDである、BWPのIDはすべて「0」である。
これに対応して、段階405において、ネットワークデバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する。
ネットワークデバイスが第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する具体的なプロセスは、端末デバイスが第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する具体的なプロセスと同様である。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
この実施形態において、ネットワークデバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを決定し得、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを、シグナリングを使用することによって端末デバイスに指示し得る。
任意選択で、段階404および段階405の前に、方法300は更に、ネットワークデバイスが第3指示情報を送信する段階であって、第3指示情報は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される、段階を含む。これに対応して、端末デバイスは第3指示情報を受信する。
第3指示情報は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを明示的に指示するために使用されるものと理解され得る。
可能な設計において、第3指示情報はRRCメッセージにおいて伝送され得る。例えば、IEはRRCメッセージに追加され、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定することを指示するために使用される。例えば、IEは1ビットを占有し得る。ビットが「1」に設定されているとき、IEは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用され得る。IEが「0」に設定されているとき、IEは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことを指示するために使用され得る。代替的に、ビットが「0」に設定されているとき、IEは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを指示するために使用され得る。IEが「1」に設定されているとき、IEは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことを指示するために使用され得る。第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定しないことをネットワークデバイスが端末デバイスに指示するとき、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第1マッピング関係を決定するために使用される別の方式、例えば、第2CCに基づいて第1マッピング関係を決定する方式について事前合意し得る。
RRCメッセージにおけるIEを使用することによって、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかの列挙された指示は、第3指示情報の可能な実装に過ぎず、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第3指示情報を使用することによって、第1マッピング関係を決定するために使用される具体的な方法を指示するための方法は本願において限定されない。
この実施形態において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは代替的に、事前設定条件に基づいて、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定し得る。
第1指示情報がDCIであり、ダウンリンク信号がPDSCH上で伝送されるとき、第1指示情報はDCIを通じてPDCCH上で送信されるので、PDCCHを送信するためのCC(すなわち第1CC)またはBWP(すなわち第1BWP)は、低周波数送信に適切であり、PDSCHを送信するためのCC(すなわち第2CC)またはBWP(すなわち第2BWP)は、高周波数送信に適切である。理由は以下の通りである。信号が低周波数で送信されるとき、経路損失は比較的小さく、信号強度は比較的高く、ネットワークデバイスは通常、低周波数帯域におけるCCにワイドビームを構成し、ワイドビームは、角度領域カバレッジを改善するために使用できる。したがって、伝送ロバスト性が高く、PDCCHなどの制御チャネルは送信に適切である。信号が高周波数で送信されるとき、帯域幅は比較的大きく、伝送速度が比較的高く、ネットワークデバイスは通常、高周波数帯域におけるCCにナロービームを構成し、受信中の信号対ノイズ比または信号対干渉+ノイズ比は、ナロービームを使用することによって改善できる。したがって、スループットを強化でき、PDSCHなどのデータチャネルは送信に適切である。通常、低周波数帯域のためにネットワークデバイスによって構成されるTCI状態は、ワイドビームを用いた、または、ビームフォーミングを用いない伝送に対応し得、高周波数帯域のためにネットワークデバイスによって構成されるTCI状態は、ナロービームを用いる伝送に対応し得る。したがって、第1CCまたは第1BWPが低周波数帯域にあり、かつ、第2CCまたは第2BWPが高周波数帯域にあるとき、第1マッピング関係は、低周波数帯域における第1CCおよび/または第1BWPに基づいて決定され得る。
任意選択で、段階404は具体的には、第1CCおよび第2CC、または、第1BWPおよび第2BWPが第2事前設定条件を満たすとき、端末デバイスによって、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを含む。
これに対応して、段階405は具体的には、第1CCおよび第2CCが第2事前設定条件を満たすとき、ネットワークデバイスによって、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定することを含む。
第2事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
i.第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
ii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一である。
iii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一であり、第1CCおよび第2CCが周波数領域において連続的である。
iv.第1BWPおよび第2BWPの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
v.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一である。
vi.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一であり、第1BWPおよび第2BWPは周波数領域において連続的である。または、
vii.第1BWPのサブキャリア間隔が、第2BWPのサブキャリア間隔と同一である。
言い換えれば、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを、上述の列挙された事前設定条件i、ii、iii、iv、v、vi、またはviiのいずれか1つに基づいて決定し得る。上で列挙された事前設定条件がプロトコルにおいてデフォルトで使用されるとき、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一の事前設定条件に基づいて、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを決定し得る。
以下では、上で列挙された事前設定条件を詳細に説明する。
i.第1CCおよび第2CCの両方が、低周波数帯域または高周波数帯域にある。
第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域にあるとき、高周波数帯域において利用可能なリソースが無いので、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。第1CCおよび第2CCの両方が高周波数帯域にあるとき、第1CCおよび第2CCの両方は、データチャネル送信に適切である。したがって、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。
端末デバイスによって第1CCおよび第2CCの帯域を決定する方法を上述の方法300において詳細に説明した。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
ii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一である。
第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一であるとき、第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある可能性が非常に高い。したがって、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。
iii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一であり、第1CCおよび第2CCが周波数領域において連続的である。
第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一であり、第1CCおよび第2CCが周波数領域において連続的であるとき、第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある可能性が非常に高い。したがって、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。
iv.第1BWPおよび第2BWPの両方は、低周波数帯域または高周波数帯域にある。
第1BWPおよび第2BWPの両方が低周波数帯域にあるとき、高周波数帯域において利用可能なリソースが無いので、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。第1BWPおよび第2BWPの両方が高周波数帯域にあるとき、第1CCおよび第2CCの両方は、データチャネル送信に適切である。したがって、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。
第1BWPおよび第2BWPが異なるCCに属するとき、第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域にある場合、第1BWPおよび第2BWPの両方はまた、低周波数帯域にあり、または、第1CCおよび第2CCの両方が高周波数帯域にある場合、第1BWPおよび第2BWPの両方も高周波数帯域にあることに留意されたい。すなわち、第1CCおよび第2CCが条件iを満たすとき、第1BWPおよび第2BWPは条件ivを確実に満たす。
端末デバイスによって第1BWPおよび第2BWPの帯域を決定する方法を上述の方法300において詳細に説明した。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
v.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一である。
第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一であるとき、第1BWPおよび第2BWPの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある可能が非常に高い。したがって、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて直接決定され得る。
第1BWPおよび第2BWPが異なるCCに属するとき、第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一である場合、第1BWPが属する帯域は、第2BWPが属する帯域と確実に同一であることに留意されたい。すなわち、第1CCおよび第2CCが条件iiを満たすとき、第1BWPおよび第2BWPは条件vを確実に満たす。
vi.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一であり、第1BWPおよび第2BWPは周波数領域において連続的である。
vii.第1BWPのサブキャリア間隔は第2BWPのサブキャリア間隔と同一である。
第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と同一であるとき、第1BWPおよび第2BWPの両方は低周波数帯域または高周波数帯域にあり得る。端末デバイスは、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて第1マッピング関係を直接決定し得る。第1CCが1つのBWPのみを含み、第2CCが1つのBWPのみを含むとき、CCはBWPと同等なので、第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と同一であることは、第1CCのサブキャリア間隔が第2CCのサブキャリア間隔と同一であると理解され得ることに留意されたい。
上述の事前設定条件iiおよびiiiは、事前設定条件iの複数の可能なケースとして理解され得る、または、事前設定条件iが満たされるかどうかを決定する可能な実装として理解され得る。事前設定条件iv、v、viおよびviiは、事前設定条件ivの複数の可能なケースとして理解され得る、または、事前設定条件ivが満たされるかどうかを決定する可能な実装として理解され得る。しかしながら、事前設定条件は第1マッピング関係が第1CCおよび/または第1BWPに基づいて決定されるかどうかを決定するために使用されることは、上述の列挙された条件に限定されないことが理解されるべきである。可能な限り高周波数でデータチャネルを送信するべく、第1マッピング関係が第1CCおよび/または第1BWPに基づいて決定されるかどうかを決定するために使用されるすべて方法は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
任意選択で、方法400は更に、段階406を含む。ネットワークデバイスはTCIを送信し、TCIは選択されたTCI状態を指示するために使用される。これに対応して、段階406において、端末デバイスはTCIを受信する。
段階406の具体的なプロセスが上述の方法300における段階306の具体的なプロセスと同様であると理解されるべきである。段階306が上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
任意選択で、TCIが事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、TCIについて合意し、事前にTCIをローカルに格納する。
段階407において、端末デバイスは、第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する。
具体的には、端末デバイスは、TCIフィールドにおける値、および、上で説明された第1マッピング関係(例えば上の表1)に基づいてTCI状態を決定し得る。例えば、TCIフィールドにおける値が「010」であるとき、TCI状態2は表1に基づいて決定され得る。言い換えれば、端末デバイスは、以下の段階409におけるTCI状態2における構成に基づいて受信ビームを決定し得る。
これに対応して、段階408において、ネットワークデバイスは、第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する。
ネットワークデバイスが第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する具体的なプロセスは、端末デバイスが第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定する具体的なプロセスと同一であり得ることが理解されるべきである。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階409において、端末デバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を受信するための受信ビームを決定する。
これに対応して、段階410において、ネットワークデバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を送信するための送信ビームを決定する。
段階409および段階410の具体的なプロセスは、上述の方法300における段階309および段階310の具体的なプロセスと同様であると理解されるべきである。段階309および段階310が上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階411において、ネットワークデバイスは送信ビームを使用することによってダウンリンク信号を送信する。これに対応して、段階411において、端末デバイスは、受信ビームを使用することによってダウンリンク信号を受信する。
ネットワークデバイスが送信ビームを使用することによってダウンリンク信号を送信する具体的なプロセス、および、端末デバイスが受信ビームを使用することによってダウンリンク信号を受信する具体的なプロセスは、従来技術と同一であり得る。簡潔にするために、具体的なプロセスの詳細な説明はここでは省略される。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいてTCI状態を決定し、同一のTCI状態に基づいて送信ビームおよび受信ビームを別々に決定し得る。TCI状態に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームなので、ダウンリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にでき、それにより、ダウンリンク信号伝送品質の改善を助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階405は必ずしも段階403の後に実行されず、段階405は段階403の前に実行され得る。段階407は必ずしも段階406の後に実行されず、段階407は代替的に段階406の前に実行され得る。
上記では、第1マッピング関係を決定するための2つの方法を列挙した。方法300において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、スケジューリングされたCC(すなわち第2CC)に基づいて第1マッピング関係を決定する。区別および説明を容易にするために、方法は以下において方法1として表される。方法400において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第1指示情報を送信するためのCC(すなわち第1CC)に基づいて第1マッピング関係を決定する。区別および説明を容易にするために、方法は以下において方法2として表される。
上で説明されたように、低周波数帯域において制御チャネルを送信することにより、ロバスト性を確実にすることができ、高周波数帯域においてデータチャネルを送信することにより、スループットを改善できる。したがって、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは更に、スケジューリングされた周波数領域リソース、および、シグナリングを送信するための周波数領域リソースの帯域における位置に基づいて、第1マッピング関係を決定するために使用される方法を決定し得る。
図7は、装置インタラクションの観点からの本願のなお別の実施形態による信号送受信方法500の概略フローチャートである。図に示されるように、図7に示される方法500は、段階501から段階511を含み得る。以下では、図7を参照して、方法500における段階を詳細に説明する。
段階501において、ネットワークデバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を送信し、第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための第2BWP、および、第2BWPが属する第2CCを指示するために使用される。これに対応して、段階501において、端末デバイスは、第1CC上の第1BWPにおいて第1指示情報を受信する。
段階501の具体的なプロセスは、上述の方法300における段階301の具体的なプロセスと同一である。段階301は上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
第1指示情報を受信した後に、端末デバイスは、第2CC上の第2BWPにおいてダウンリンク信号を受信することを決定し得る。ダウンリンク信号を受信する前に、端末デバイスは更に、受信されたTCIを使用することによって指示されるTCI状態に基づいて、受信ビームを決定し得る。
任意選択で、方法500は更に、段階502を含む。ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージはTCI状態リストを含み、TCI状態リストは複数のTCI状態を含む。これに対応して、段階502において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
任意選択で、方法500は更に段階503を含む。端末デバイスは複数のMAC CEを受信し、複数のMAC CEの各々は、少なくとも1つのマッピング関係、ならびに、対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る、または、複数のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。本願ではこれに限定されない。
段階502および段階503の具体的なプロセスは、方法300における段階302および段階303と同様であることが理解されるべきである。段階302および段階303は上述の方法300において詳細に説明したので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階504において、端末デバイスは、第1マッピング関係を決定し、第1マッピング関係は、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて決定されるマッピング関係、または、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定されるマッピング関係である。
複数のMAC CEを受信した後に、端末デバイスは、複数のMAC CEを使用することによって指示される複数のマッピング関係における第1マッピング関係を決定し得る。上述の方法400において提供される実施形態において、端末デバイスは、第1CCおよび/または第1BWP、すなわち上述の方法2に基づいて、第1マッピング関係を決定し得る。上述の方法300において提供される実施形態において、端末デバイスは、第2CCおよび/または第2BWP、すなわち上述の方法1に基づいて、第1マッピング関係を決定し得る。したがって、段階502において、端末デバイスは、第1マッピング関係が方法2に基づいて、すなわち、第1CCおよび/または第1BWPに基づいて決定されるか、または、方法1に基づいて、すなわち、第2CCおよび/または第2BWPに基づいて決定されるかを決定し得る。
任意選択で、段階504は具体的には、端末デバイスによって、方法1または方法2のいずれかに基づいて第1マッピング関係を決定するかを決定する段階と、端末デバイスによって、決定された方法に基づいて第1マッピング関係を決定する段階とを含む。
この実施形態において、ネットワークデバイスは、方法1または方法2のいずれに基づいて第1マッピング関係を決定するかを決定し得、シグナリングを使用することによって、同一の方法に基づいて第1マッピング関係を決定することを端末デバイスに通知し得る。
任意選択で、段階504は具体的には、端末デバイスによって、第4指示情報を受信する段階であって、第4指示情報は、第1マッピング関係が方法1または方法2のいずれに基づいて決定されるかを指示するために使用される、段階と、これに対応して、ネットワークデバイスによって、第4指示情報を送信する段階と、端末デバイスによって、第4指示情報を使用することによって指示される方法に基づいて第1マッピング関係を決定する段階とを含む。
可能な設計において、第4指示情報はRRCメッセージにおいて伝送され得る。例えば、IEがRRCメッセージに追加され、第1マッピング関係を決定するための方法が方法1または方法2のいずれであるかを指示するために使用される。例えば、IEは1ビットを占有し得る。ビットが「0」に設定されるとき、方法1が指示され得、ビットが「1」に設定されるとき、方法2が指示され得る。代替的に、ビットが「1」に設定されるとき、方法1が指示され得、ビットが「0」に設定されるとき、方法2が指示され得る。
RRCメッセージにおけるIEを使用することによって、第1マッピング関係を決定するために使用される方法を指示する、列挙された方法は単に可能な実装であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第4指示情報を使用することによって、第1マッピング関係を決定するために使用される具体的な方法を指示するための方法は、本願において限定されない。
方法300における第4指示情報および第2指示情報は、同一のシグナリングにおける同一のフィールドにおいて伝送される情報であり得る、または、異なるシグナリングもしくは異なフィールドにおいて伝送される情報であり得ることが更に理解されるべきである。方法400における第4指示情報および第3指示情報は、同一おシグナリングにおける同一のフィールドにおいて伝送される情報であり得る、または、異なるシグナリングもしくは異なるフィールドにおいて伝送される情報であり得る。本願ではこれに限定されない。
これに対応して、段階505において、ネットワークデバイスは第1マッピング関係を決定する。
任意選択で、段階505は具体的には、ネットワークデバイスによって、第4指示情報を使用することによって指示される方法に基づいて第1マッピング関係を決定することを含む。
この実施形態において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第1CCおよび第2CCの周波数領域位置に基づいて、方法1または方法2のいずれに基づいて第1マッピング関係を決定するかを決定し得る。
任意選択で、第1CCおよび第2CC、または、第1BWPおよび第2BWPが第1事前設定条件を満たすとき、第1マッピング関係が第1方法に基づいて決定されると決定される。
第1事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
a.第1CCが低周波数帯域にあり、第2CCが高周波数帯域にある。
b.第1CCが属する帯域(band)が、第2CCが属する帯域と異なる。
c.第1CCおよび第2CCが同一の帯域に属するが、第1CCおよび第2CCが周波数領域において非連続的である。
d.第1BWPが低周波数帯域にあり、第2BWPが高周波数帯域にある。
e.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と異なる。
f.第1BWPおよび第2BWPが同一の帯域に属するが、第1BWPおよび第2BWPが周波数領域において非連続的である。または、
g.第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と異なる。
上述の方法300において、詳細な説明が上述の事前設定条件を参照して提供された。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
任意選択で、第1CCおよび第2CC、または、第1BWPおよび第2BWPが第2事前設定条件を満たすとき、第1マッピング関係が第2方法に基づいて決定されると決定される。
第2事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
i.第1CCおよび第2CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
ii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一である。
iii.第1CCが属する帯域が、第2CCが属する帯域と同一であり、第1CCおよび第2CCが周波数領域において連続的である。
iv.第1BWPおよび第2BWPの両方が、低周波数帯域または高周波数帯域にある。
v.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一である。
vi.第1BWPが属する帯域が、第2BWPが属する帯域と同一であり、第1BWPおよび第2BWPが周波数領域において連続的である。または、
vii.第1BWPのサブキャリア間隔が第2BWPのサブキャリア間隔と同一である。
上述の方法400において、詳細な説明が、上述の事前設定条件を参照して提供された。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
第1事前設定条件は第2事前設定条件に対応することに留意されたい。例えば、事前設定条件aは事前設定条件iに対応し、事前設定条件bは事前設定条件iiに対応し、事前設定条件cは事前設定条件iiiに対応し、事前設定条件dは事前設定条件ivに対応し、事前設定条件eは事前設定条件vに対応し、事前設定条件fは事前設定条件viに対応し、事前設定条件gは事前設定条件viiに対応する。端末デバイスおよびネットワークデバイスが、第1マッピング関係を方法1に基づいて決定するかどうかを、上で列挙された第1事前設定条件の1に基づいて決定することは、方法2に基づいて第1マッピング関係を決定するかどうかを、第2事前設定条件における対応する条件に基づいて決定することと同等である。例えば、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、第1マッピング関係を方法1に基づいて決定するかどうかを、事前設定条件aに基づいて決定することは、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、第1マッピング関係を方法2に基づいて決定するかどうかを、事前設定条件iに基づいて決定することと同等である。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
したがって、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが第1事前設定条件または第2事前設定条件のいずれに基づいて決定を実行するかに関係なく、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、決定が対応する事前設定条件に基づいて実行されることを事前合意し得る、または、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、決定が同一の事前設定条件に基づいて実行されることを事前合意し得る。この方式によってのみ、決定された結果が一貫することを確実にできる。
第1マッピング関係を決定した後に、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、第1マッピング関係およびTCIに基づいて、選択されたTCI状態を決定し得る。任意選択で、方法500は更に段階506を含む。ネットワークデバイスはTCIを送信し、TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される。これに対応して、段階506において、端末デバイスはTCIを受信する。
任意選択で、TCIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、TCIについて合意し、TCIを事前にローカルに格納する。
段階507において、端末デバイスは、受信されたTCIおよび第1マッピング関係に基づいてTCI状態を決定する。
これに対応して、段階508において、ネットワークデバイスは、TCIおよび第1マッピング関係に基づいてTCI状態を決定する。
段階509において、端末デバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を受信するための受信ビームを決定する。
これに対応して、段階510において、ネットワークデバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を送信するための送信ビームを決定する。
段階511において、ネットワークデバイスは、送信ビームを使用することによって、第2CC上の第2BWPにおいてダウンリンク信号を送信する。これに対応して、段階511において、端末デバイスは、受信ビームを使用することによって、第2CC上の第2BWPにおいてダウンリンク信号を受信する。
段階507〜段階511の具体的なプロセスは、上述の方法300における段階307〜段階311の具体的なプロセスと同一であることが理解されるべきである。段階307〜段階311は、上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいてTCI状態を決定し、同一のTCI状態に基づいて送信ビームおよび受信ビームを別々に決定し得る。TCI状態に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームなので、ダウンリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にでき、それにより、ダウンリンク信号伝送品質の改善を助ける。加えて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、周波数領域における第1CCおよび第2CCの位置に基づいて、TCI状態を柔軟に選択し、可能な限り、高周波数上でデータチャネルを送信し得、それにより、データ伝送効率を改善すること、および、スループットを増加することを助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階505は必ずしも段階503の後に実行されず、段階505は段階503の前に実行され得る。段階507は必ずしも段階506の後に実行されず、段階507は代替的に、段階506の前に実行され得る。
ダウンリンク伝送と同様に、端末デバイスのためにネットワークデバイスによってスケジューリングされた物理アップリンクリソース、および、スケジューリング情報を送信するための物理ダウンリンクリソースが異なるCCまたは異なるBWPに属するとき、端末デバイスはまた、複数の空間関係に直面し得る。例えば、ネットワークデバイスは、PDCCH上のDCIを使用することによって、端末デバイスのために与えられた物理アップリンクリソースをスケジューリングし、端末デバイスは、物理アップリンクリソース上でPUSCHを送信し得る。PDCCHおよびPUSCHは、異なるCC上、または異なるBWPにあり得る。ネットワークデバイスは、各CCおよび各BWPごとに空間関係リストを構成するので、端末デバイスは、CCまたはBWPを知らないことがあり得、ネットワークデバイスは、CCまたはBWPのために構成される空間関係リストに基づいて受信ビームを決定し、端末デバイスは、PUSCHを送信するために使用される送信ビームを決定できない。端末デバイスによって選択される送信ビームが、ネットワークデバイスによって選択された受信ビームに対応しない場合、ネットワークデバイスによってPUSCHを受信する品質が劣悪になり得る。したがって、アップリンク信号受信品質が影響を受け、ユーザエクスペリエンスが悪化する。
したがって、本願において提供される信号送受信方法はまた、アップリンク伝送に適用可能である。
一般性を失うことなく、以下では、1つの端末デバイスと1つのネットワークデバイスとの間のアップリンク伝送を例として使用することによって、本願の実施形態を詳細に説明する。無線通信システムにおける任意の端末デバイス、または、端末デバイスにされる配置チップは、同一の方法に基づいてアップリンク信号を送信し得、無線通信システムにおける任意のネットワークデバイス、または、ネットワークデバイスに配置されるチップは、同一の方法に基づいてアップリンク信号を受信し得ることが理解される得る。本願ではこれに限定されない。
以下では、添付の図面を参照して、アップリンク伝送における本願の実施形態の用途を詳細に説明する。
図8は、装置インタラクションの観点からの、本出願の別の実施形態による信号送受信方法600の概略フローチャートである。図に示されるように、図8に示される方法600は、段階601〜段階611を含み得る。以下では、図8を参照して、方法600における段階を詳細に説明する。
段階601において、ネットワークデバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を送信し、第5指示情報は、アップリンク信号を送信するための第4BWP、および/または、第4BWPが属する第4CCを指示するために使用される。これに対応して、段階601において、端末デバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を受信する。
上で説明された実施形態との区別を容易にするべく、この実施形態において、ネットワークデバイスによって送信され、かつ、アップリンク信号を送信するためにBWPによって指示するために使用される指示情報は、第5指示情報として表され、第5指示情報のBWPは第3BWPとして表され、第3BWPは第3CCに属し、アップリンク信号を送信するためにネットワークデバイスによって端末デバイスにスケジューリングされたBWPは、第4BWPとして表され、第4BWPは第4CCに属する。BWPは、異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるBWPは、異なるBWP IDに対応する。CCはまた、異なる識別子を使用することによって区別され得る。すなわち、異なるCCは、異なるCC IDに対応する。
段階602において、ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは空間関係リストを含み、空間関係リストは複数の空間関係を含む。これに対応して、段階602において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
段階603において、端末デバイスは、複数のMAC CEを受信し、各MAC CEは、少なくとも1つのマッピング関係ならびに対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。
上で説明されたように、複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る、または、複数のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。本願ではこれに限定されない。
図は単に例であり、同一のネットワークデバイスが複数のMAC CEを端末デバイスへ送信する場合を示す。しかしながら、これは、本願に対していかなる限定も構成しないものとする。
段階604において、端末デバイスは、第5指示情報を使用することによって指示される第4CCおよび/または第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定する。
上で説明された実施形態との区別を容易にするべく、この実施形態では、空間関係を決定するために使用されるマッピング関係は第2マッピング関係として表される。第2マッピング関係は、端末デバイスの送信ビーム、および、ネットワークデバイスの受信ビームを決定するために使用され得る。
具体的には、端末デバイスは、第4CCおよび/または第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。
第3CCおよび第4CCは同一のCCであるとき、第5指示情報は第4BWPのみを指示するために使用され得る。プロトコルはデフォルトで、BWPのみを指示するために第5指示情報が使用されるとき、第5指示情報を送信するためのCC、および、アップリンク信号を送信するためにスケジューリングされるCCは、同一のCCであると指定し得る。端末デバイスは、第5指示情報を受信するとき、第5指示情報を使用することによって指示される第4BWPに基づいて、第5指示情報を送信するための第4BWPおよび第3BWPが同一のCCに属すると決定し得る。加えて、端末デバイスは、第5指示情報を受信するためのCC、および、第5指示情報を使用することによって指示されるBWPに基づいて、第2マッピング関係を決定し得る。代替的に、第5指示情報は代替的に、第4CCおよび第4BWPを指示するために使用され得、端末デバイスは、第5指示情報を使用することによって指示される第4CCおよび第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。この場合、第4CCおよび第3CCは同一のCCである。
第3CCおよび第4CCが異なるCCであり、かつ、第4CCが1つのBWPのみを含むとき、ある実装において、第5指示情報は、第4CCのみを指示するために使用され得る。プロトコルはデフォルトで、CCのみを指示するために第5指示情報が使用されるとき、指示されたCCは1つのBWPのみを含むことを指定し得る。端末デバイスは、第5指示情報を受信するとき、第5指示情報を使用することによって指示される第4CCに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。この場合、TCI状態をアクティブ化するために使用されるMAC CEにおけるBWP IDはすべて「0」であり得る。1つのCCが1つのBWPのみを含むとき、CCおよびBWPは同等であるとみなされ得る。端末デバイスは第4CCに基づいて第2マッピング関係を決定する、または、端末デバイスは第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定するとみなされ得る。別の実装において、第5指示情報は代替的に、第4CCおよび第4BWPを指示するために使用され得、端末デバイスは、第5指示情報を使用することによって指示される第4CCおよび第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。
第3CCおよび第4CCが異なるCCであり、かつ、第4CCが複数のBWPを含むとき、第5指示情報は、第4CCおよび第4BWPを指示するために使用され得る。端末デバイスは、第5指示情報を使用することによって指示される第4CCおよび第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。
これに対応して、段階605において、ネットワークデバイスは、第4CCおよび/または第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定する。
任意選択で、段階604および段階605の前に、方法は更に、ネットワークデバイスが第6指示情報を送信し、第6指示情報は第4CCに基づいて第2マッピング関係を決定することを指示するために使用されることを含む。これに対応して、端末デバイスは第6指示情報を受信する。
第6指示情報は、第4CCおよび/または第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定することを明示的に指示するために使用されるものと理解され得る。
任意選択で、第3CCおよび第4CC、または、第3BWPおよび第4BWPが第3事前設定条件を満たすとき、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、第4CCおよび/または第4BWPに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。
第3事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
a.第3BWPが属する第3CCが低周波数帯域にあり、第4BWPが属する第4CCが高周波数帯域にある。
b.第3BWPが属する第3CCが位置する帯域(band)が、第4BWPが属する第4CCが位置する帯域と異なる。
c.第3BWPが属する第3CC、および、第4CCが同一の帯域に属するが、第3CCおよび第4CCが周波数領域において非連続的である。
d.第3BWPが低周波数帯域にあり、かつ、第4BWPが高周波数帯域にある。
e.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と異なる。
f.第3BWPおよび第4BWPが同一の帯域に属するが、第3BWPおよび第4BWPが周波数領域において非連続的である。または、
g.第3BWPのサブキャリア間隔が第4BWPのサブキャリア間隔と異なる。
上に列挙された事前設定条件a〜gは、方法300において列挙された事前設定条件a〜gと同様であることが理解されるべきである。事前設定条件は上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階606において、ネットワークデバイスはSRIを送信し、SRIは、選択された空間関係を指示するために使用される。これに対応して、段階606において、端末デバイスはSRIを受信する。
任意選択で、SRIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、SRIについて合意し、事前にSRIをローカルに格納する。
段階607において、端末デバイスは、SRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。これに対応して、段階608において、ネットワークデバイスは、SRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。
段階609において、端末デバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を送信するために使用される送信ビームおよび送信電力を決定する。これに対応して、段階610において、ネットワークデバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を受信するために使用される受信ビームを決定する。
段階611において、端末デバイスは、送信電力に基づいて、送信ビームを使用することによってアップリンク信号を送信する。これに対応して、段階611において、ネットワークデバイスは、受信ビームを使用することによってアップリンク信号を受信する。
方法600における段階は、上述の方法300における段階と基本的に同様であると理解されるべきである。方法300における段階が上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいて空間関係を決定し、それぞれ、同一お空間関係に基づいて受信ビームおよび送信ビームを決定し得る。空間関係に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームであるので、アップリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にでき、それにより、アップリンク信号伝送品質を改善することを助ける。加えて、通信システムにおける端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予測される送信電力に基づいてアップリンク信号を送信できるとき、異なる端末デバイスによって送信されたアップリンク信号がネットワークデバイスに到達する際の電力は同様である。これにより、ネットワークデバイスの信号処理の複雑性を低減することを助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階605は必ずしも段階603の後に実行されず、段階605は段階603の前に実行され得る。段階607は必ずしも段階606の後に実行されず、段階607は代替的に、段階606の前に実行され得る。
ネットワークデバイスおよび端末デバイスによって第2マッピング関係を決定するための方法は、段階604および段階605における上述の説明に限定されないことが更に理解されるべきである。本願は更に、第2マッピング関係を決定するためにネットワークデバイスおよび端末デバイスによっても使用され得る方法を提供する。
図9は、装置インタラクションの観点からの本願のなお別の実施形態による信号送受信方法700の概略フローチャートである。図に示されるように、図9に示される方法700は段階701〜段階711を含み得る。以下では、図9を参照して方法700における段階を詳細に説明する。
段階701において、ネットワークデバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を送信し、第5指示情報は、アップリンク信号を送信するための第4BWP、および/または、第4BWPが属する第4CCを指示するために使用される。これに対応して、段階701において、端末デバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を受信する。
段階702において、ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは空間関係リストを含み、空間関係リストは複数の空間関係を含む。これに対応して、段階702において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。段階703において、端末デバイスは、複数のMAC CEを受信し、各MAC CEは、少なくとも1つのマッピング関係ならびに対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。
上で説明されたように、複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る、または、複数のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。本願ではこれに限定されない。
図は単に例であり、同一のネットワークデバイスが複数のMAC CEを端末デバイスへ送信する場合を示す。しかしながら、これは本願に対していかなる限定も構成しないものとする。
段階704において、端末デバイスは、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて第2マッピング関係を決定する。
端末デバイスは、第5指示情報を受信するための第3CCおよび第3BWPを事前に知り得るので、端末デバイスは、第3CCおよび第3BWPに基づいて第2マッピング関係を直接決定し得る。第3CCおよび第4CCが異なるCCであり、かつ、第3CCが1つのBWP(すなわち第3BWP)のみを含むとき、端末デバイスは、第3CCのみに基づいて第2マッピング関係を決定し得る、または、第3BWPのみに基づいて第2マッピング関係を決定し得る。したがって、端末デバイスは、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて複数のマッピング関係における第2マッピング関係を決定し得る。
これに対応して、段階705において、ネットワークデバイスは、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて第2マッピング関係を決定する。
任意選択で、段階704および段階705の前に、方法は更に、ネットワークデバイスが第7指示情報を送信し、第7指示情報は、第3CCに基づいて第2マッピング関係を決定することを指示するために使用されることを含む。これに対応して、端末デバイスは、第7指示情報を受信する。
第7指示情報は、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて第2マッピング関係を決定することを明示的に指示するために使用されるものと理解され得る。
任意選択で、第3CCおよび第4CC、または、第3BWPおよび第4BWPが第4事前設定条件を満たすとき、端末デバイスは、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて第2マッピング関係を決定する。
第4事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
i.第3CCおよび第4CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
ii.第3CCが属する帯域が、第4CCが属する帯域と同一である。
iii.第3CCが属する帯域が、第4CCが属する帯域と同一であり、かつ、第3CCおよび第4CCが周波数領域において連続的である。
iv.第3BWPおよび第4BWPの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
v.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と同一である。
vi.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と同一であり、かつ、第3BWPおよび第4BWPが周波数領域において連続的である。または、
vii.第3BWPのサブキャリア間隔が第4BWPのサブキャリア間隔と同一である。
上で列挙される事前設定条件i〜viiは、方法400において列挙される事前設定条件i〜viiと同様であることが理解されるべきである。事前設定条件は上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階706において、ネットワークデバイスはSRIを送信し、SRIは、選択された空間関係を指示するために使用される。これに対応して、段階706において、端末デバイスはSRIを受信する。
任意選択で、SRIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、SRIについて合意し、事前にSRIをローカルに格納する。
段階707において、端末デバイスは、SRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。これに対応して、段階708において、ネットワークデバイスは、SRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。
段階709において、端末デバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を送信するために使用される送信ビームおよび送信電力を決定する。これに対応して、段階710において、ネットワークデバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を受信するために使用される受信ビームを決定する。
段階711において、端末デバイスは、送信電力に基づいて、送信ビームを使用することによってアップリンク信号を送信する。これに対応して、段階711において、ネットワークデバイスは、受信ビームを使用することによってアップリンク信号を受信する。
方法700における段階は基本的に、上述の方法400における段階と同様であることが理解されるべきである。方法300における段階は、上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいて空間関係を決定し、それぞれ、同一お空間関係に基づいて受信ビームおよび送信ビームを決定し得る。空間関係に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームであるので、アップリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にでき、それにより、アップリンク信号伝送品質を改善することを助ける。加えて、通信システムにおける端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予測される送信電力に基づいてアップリンク信号を送信できるとき、異なる端末デバイスによって送信されたアップリンク信号がネットワークデバイスに到達する際の電力は同様である。これにより、ネットワークデバイスの信号処理の複雑性を低減することを助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階705は必ずしも段階703の後に実行されず、段階705は段階703の前に実行され得る。段階707は必ずしも段階706の後に実行されず、段階707は代替的に段階706の前に実行され得る。
上記では、第2マッピング関係を決定するための2つの方法を列挙した。方法600において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、スケジューリングされた周波数領域リソース(すなわち、第4CCおよび/または第4BWP)に基づいて第2マッピング関係を決定する。区別および説明を容易にするために、以下において方法は方法Aとして表される。方法700において、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、第5指示情報を送信するための周波数領域リソース(すなわち、第1CCおよび/または第3BWP)に基づいて、第2マッピング関係を決定する。区別および説明を容易にするために、以下において方法は方法Bとして表される。
上で説明されたように、低周波数帯域において制御チャネルを送信することにより、ロバスト性を確実にすることができ、高周波数帯域においてデータチャネルを送信することにより、スループットを改善できる。したがって、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは更に、スケジューリングされた周波数領域リソース、および、シグナリングを送信するための周波数領域リソースの帯域における位置に基づいて、第2マッピング関係を決定するために使用される方法を決定し得る。
図10は、装置インタラクションの観点からの、本願のなお別の実施形態による信号送受信方法800の概略フローチャートである。図に示されるように、図10に示される方法800は、段階801〜段階811を含み得る。以下では、図10を参照して、方法800における段階を詳細に説明する。
段階801において、ネットワークデバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を送信し、第5指示情報は、アップリンク信号を送信するための第4BWP、および、第4BWPが属する第4CCを指示するために使用される。これに対応して、段階801において、端末デバイスは、第3CC上の第3BWPにおいて第5指示情報を受信する。
段階802において、ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは空間関係リストを含み、空間関係リストは複数の空間関係を含む。これに対応して、段階802において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
段階803において、端末デバイスは複数のMAC CEを受信し、複数のMAC CEの各々は、少なくとも1つのマッピング関係ならびに対応するCCおよびBWPを指示するために使用される。複数のMAC CEは、同一のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る、または、複数のネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信され得る。本願ではこれに限定されない。
段階804において、端末デバイスは第2マッピング関係を決定し、第2マッピング関係は、第3CCおよび/または第3BWPに基づいて決定されるマッピング関係、または、第4CCおよび/または第4BWPに基づいて決定されるマッピング関係である。
任意選択で、段階804は具体的には、端末デバイスによって、方法Aまたは方法Bのいずれに基づいて第2マッピング関係を決定するかを決定する段階と、端末デバイスによって、決定された方法に基づいて第2マッピング関係を決定する段階とを含む。
この実施形態において、ネットワークデバイスは、方法Aまたは方法Bのいずれに基づいて第2マッピング関係を決定するかを決定し得、シグナリングを使用することによって、同一の方法に基づいて第2マッピング関係を決定することを端末デバイスに通知し得る。
任意選択で、段階804は具体的には、端末デバイスによって第8指示情報を受信する段階であって、第8指示情報は、第2マッピング関係が方法Aまたは方法Bのいずれに基づいて決定されるかを指示するために使用される、段階と、これに対応して、ネットワークデバイスによって、第8指示情報を送信する段階と、端末デバイスによって、第8指示情報を使用することによって指示された方法に基づいて第2マッピング関係を決定する段階とを含む。
可能な設計におじて、第8指示情報は、RRCメッセージにおいて伝送され得る。例えば、IEがRRCメッセージに追加され、第2マッピング関係を決定するための方法が方法Aまたは方法Bのいずれであるかを指示するために使用される。例えば、IEは1ビットを占有し得る。ビットが「0」に設定されるとき、方法Aが指示され得、ビットが「1」に設定されるとき、方法Bが指示され得る。代替的に、ビットが「1」に設定されるとき、方法Aが指示され得、ビットが「0」に設定されるとき、方法Bが指示され得る。
RRCメッセージにおけるIEを使用することによって、第2マッピング関係を決定するために使用される方法を指示する、列挙された方法は単に可能な実装であり、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。第8指示情報を使用することによって、第2マッピング関係を決定するために使用される具体的な方法を指示するための方法は、本願において限定されない。
方法600における第5指示情報および第6指示情報は、同一のシグナリングにおける同一のフィールドにおいて伝送される情報であり得る、または、異なるシグナリングもしくは異なフィールドにおいて伝送される情報であり得ることが更に理解されるべきである。方法700における第8指示情報および第7指示情報は、同一のシグナリングにおける同一のフィールドにおいて伝送される情報であり得る、または、異なるシグナリングもしくは異なるフィールドにおいて伝送される情報であり得る。本願ではこれに限定されない。
これに対応して、段階805において、ネットワークデバイスは第2マッピング関係を決定する。
任意選択で、段階805は具体的には、ネットワークデバイスによって、第8指示情報を使用することによって指示される方法に基づいて第2マッピング関係を決定する段階を含む。
任意選択で、第3CCおよび第4CC、または、第3BWPおよび第4BWPが第3事前設定条件を満たすとき、第2マッピング関係は方法Aに基づいて決定されると決定される。
第3事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
a.第3CCが低周波数帯域にあり、かつ、第4CCが高周波数帯域にある。
b.第3CCが属する帯域(band)が、第4CCが属する帯域と異なる。
c.第3CCおよび第4CCが同一の帯域に属するが、第3CCおよび第4CCは周波数領域において非連続的である。
d.第3BWPが低周波数帯域にあり、かつ、第4BWPが高周波数帯域にある。
e.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と異なる。
f.第3BWPおよび第4BWPが同一の帯域に属するが、第3BWPおよび第4BWPが周波数領域において非連続的である。または、
g.第3BWPのサブキャリア間隔が第4BWPのサブキャリア間隔と異なる。
上述の方法600において、上述の事前設定条件を参照して詳細な説明が提供された。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
任意選択で、第3CCおよび第4CC、または、第3BWPおよび第4BWPが第4事前設定条件を満たすとき、第2マッピング関係は方法Bに基づいて決定されると決定される。
第4事前設定条件は以下のいずれか1つを含む。
i.第3CCおよび第4CCの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
ii.第3CCが属する帯域が、第4CCが属する帯域と同一である。
iii.第3CCが属する帯域が、第4CCが属する帯域と同一であり、かつ、第3CCおよび第4CCが周波数領域において連続的である。
iv.第3BWPおよび第4BWPの両方が低周波数帯域または高周波数帯域にある。
v.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と同一である。
vi.第3BWPが属する帯域が、第4BWPが属する帯域と同一であり、かつ、第3BWPおよび第4BWPが周波数領域において連続的である。または、
vii.第3BWPのサブキャリア間隔が第4BWPのサブキャリア間隔と同一である。
上述の方法700において、上述の事前設定条件を参照して詳細な説明が提供された。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
第3事前設定条件は第4事前設定条件に対応することに留意されたい。例えば、事前設定条件aは事前設定条件iに対応し、事前設定条件bは事前設定条件iiに対応し、事前設定条件cは事前設定条件iiiに対応し、事前設定条件dは事前設定条件ivに対応し、事前設定条件eは事前設定条件vに対応し、事前設定条件fは事前設定条件viに対応し、事前設定条件gは事前設定条件viiに対応する。ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、第2マッピング関係を方法Aに基づいて決定するかどうかを、上で列挙された第3事前設定条件の1つに基づいて決定することは、第2マッピング関係を方法Bに基づいて決定するかどうかを、第4事前設定条件における対応する条件に基づいて決定することと同等である。例えば、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、第2マッピング関係を方法Aに基づいて決定するかどうかを、事前設定条件aに基づいて決定することは、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、第2マッピング関係を方法Bに基づいて決定するかどうかを、事前設定条件iに基づいて決定することと同等である。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
したがって、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが第3事前設定条件または第4事前設定条件のいずれに基づいて決定を実行するかに関係なく、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、決定が対応する事前設定条件に基づいて実行されることを事前合意し得る、または、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、決定が同一の事前設定条件に基づいて実行されることを事前合意し得る。この方式によってのみ、決定された結果が一貫することを確実にできる。
第2マッピング関係を決定した後に、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、第2マッピング関係およびSRIに基づいて、選択された空間関係を決定し得る。任意選択で、方法800は更に段階806を含む、ネットワークデバイスはSRIを送信し、SRIは、選択された空間関係を指示するために使用される。これに対応して、段階806において、端末デバイスはSRIを受信する。
任意選択で、SRIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、SRIについて合意し、事前にSRIをローカルに格納する。
段階807において、端末デバイスは、受信されたSRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。
これに対応して、段階808において、ネットワークデバイスは、SRIおよび第2マッピング関係に基づいて空間関係を決定する。
段階809において、端末デバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を送信するための送信ビームおよび送信電力を決定する。
これに対応して、段階810において、ネットワークデバイスは、空間関係に基づいて、アップリンク信号を受信するための受信ビームを決定する。
段階811において、端末デバイスは、送信電力に基づいて送信ビームを使用することによって、第4CC上の第4BWPにおいてアップリンク信号を送信する。これに対応して、段階811において、ネットワークデバイスは、受信ビームを使用することによって、第4CC上で第4BWPにおいてアップリンク信号を受信する。
段階807〜段階811の具体的なプロセスは、上述の方法600における段階607〜段階611の具体的なプロセスと同一であると理解されるべきである。段階607〜段階611は、上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のマッピング関係に基づいて空間関係を決定し、それぞれ、同一お空間関係に基づいて受信ビームおよび送信ビームを決定し得る。空間関係に基づいて決定された送信ビームおよび受信ビームは、ビームトレーニングを通じて予め決定されたペアのビームであるので、アップリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得でき、それにより、アップリンク信号伝送品質を改善することを助ける。加えて、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、周波数領域における第3CCおよび第4CCの位置に基づいて、TCI状態を柔軟に選択し、可能な限り、高周波数上でデータチャネルを送信し得、それにより、データ伝送効率を改善すること、および、スループットを増加することを助ける。加えて、通信システムにおける端末デバイスが、ネットワークデバイスによって予測される送信電力に基づいてアップリンク信号を送信できるとき、異なる端末デバイスによって送信されたアップリンク信号がネットワークデバイスに到達する際の電力は同様である。これにより、ネットワークデバイスの信号処理の複雑性を低減することを助ける。
上述のプロセスのシーケンス番号は、本願のこの実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。例えば、段階805は必ずしも段階803の後に実行されず、段階805は段階803の前に実行され得る。段階807は必ず段階806の後に実行されず、段階807は代替的に段階806の前に実行され得る。
上述の実施形態において提供される信号送受信方法は、上で列挙されたシナリオに限定されないことが更に理解されるべきである。ネットワークデバイスが、端末デバイスによる信号の送信のために、1つの周波数領域リソース上の別の周波数領域リソースをスケジューリングするとき、複数のマッピング関係が選択されることになり得る。この場合、使用されるマッピング関係はなお、本願において提供される実施形態を使用することによって決定され得、その結果、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、同一のマッピング関係に基づいてTCI状態または空間関係を決定し、それにより、同一のTCI状態または空間関係に基づいて送信ビームおよび受信ビームを決定する。したがって、伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得でき、それにより、信号伝送品質の改善を助ける。
加えて、ネットワークデバイスは、RRCメッセージを使用することによって、各CC上のBWPごとにTCI状態リストまたは空間関係リストを構成し得る。上に説明されるように、ネットワークデバイスは、最大64のTCI状態または空間関係を各CC上のBWPごとに構成し得る。したがって、シグナリングオーバヘッドは非常に大きい。
実際、複数のBWPのTCI状態または空間関係は、重複し得る、または、部分的に重複し得る。例えば、同一のCC上の2つの隣接するBWPのTCI状態は重複し得る。したがって、この方式、すなわち、RRCを使用することによってBWPごとにTCI状態リストを構成することにより、不必要なシグナリングオーバヘッドが生じる得る。別の例については、同一のCC上の2つの隣接するBWPの間の空間関係も重複し得る。したがって、この方式、すなわち、RRCを使用することによってBWPごとに空間関係リストを構成することも、不必要なシグナリングオーバヘッドを生じさせ得る。
これに鑑みて、本願は更に、シグナリングオーバヘッドを低減するための方法を提供する。
ネットワークデバイスがTCI状態を端末デバイスに構成する具体的なプロセスは基本的に、空間関係を構成する具体的なプロセスと同様であると理解されるべきである。理解および説明を容易にするために、以下では、TCI状態が構成される例を使用することによって、本願のこの実施形態において提供される方法を説明する。この方法は、ネットワークデバイスが空間関係を端末デバイスに構成するシナリオにも適用可能であると理解され得る。このシナリオにおいて、方法は、空間関係決定方法とも称され得、TCI状態は空間関係と置き換えられ得、TCIはSRIと置き換えられ得、ダウンリンク信号はアップリンク信号と置き換えられ得る。端末デバイスは、空間関係に基づいて、送信ビームおよび送信電力を決定し得、ネットワークデバイスは、空間関係に基づいて受信ビームを決定し得る。
以下では、図11を参照して、本願の実施形態によるTCI状態決定方法を詳細に説明する。
図11は、装置インタラクションの観点からの、本願の実施形態によるTCI状態決定方法900の概略フローチャートである。図に示されるように、図11に示される方法900は段階901〜段階909を含み得る。以下では、図11を参照して方法900における段階を詳細に説明する。
段階901において、ネットワークデバイスはRRCメッセージを送信し、RRCメッセージは、第1CC上の第1BWPに構成されるTCI状態リストを保持する。これに対応して、段階901において、端末デバイスはRRCメッセージを受信する。
段階901の具体的なプロセスは、方法300における段階302と同様であることが理解されるべきである。段階302は上述の方法300において詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
段階902において、ネットワークデバイスは、MAC CEを送信し、MAC CEは、第2CC上の第2BWPに構成されるTCI状態リストが、第1CC上の第1BWPに構成されるTCI状態リストと同一であることを指示するため、および、アクティブ化TCI状態を指示するために使用される。これに対応して、段階902において、端末デバイスはMAC CEを受信する。
任意選択で、この実施形態におけるMAC CEは、既存のMAC CEのフォーマットを変更することによって取得され得る。2つの新しいフィールドが既存のMAC CEに追加され、CC上のBWPを指示するために使用され、使用されるTCI状態リストはCC上のBWPのTCI状態リストに由来する。例えば、2つの新しいフィールドは、第2CC上の第2BWPに構成されるTCI状態リストが、第1CC上の第1BWPに構成されるTCI状態リストに由来することを指示するために使用される。この場合、端末デバイスは、第1CC上の第1BWPに構成される、RRCメッセージにおけるTCI状態リストに基づいて、第2CC上の第2BWPに構成されるTCI状態リストを決定し得る。
図12は、本願の実施形態によるMAC CEのフォーマットの概略図である。図に示されるように、図3に示されるMAC CEと比較して、少なくとも2つのフィールドがMAC CEに追加され得、2つのフィールドはそれぞれ、第1CCのID、および、第1BWPのIDを指示するために使用され得る。図におけるOct2に示されるように、2つのフィールドは、新たに追加されるバイトに保持され得る。
具体的には、図におけるOct1を使用することによって指示されるサービングセルIDは、第2CCのIDであり得、BWP IDは第2BWPのIDであり得る。言い換えれば、Oct1におけるフィールドを使用することによって指示されるCCおよびBWPは、CC上のBWPを指示し、MAC CEはCC上のBWPに構成される。図におけるOct2を使用することによって指示されるサービングセルIDは、第1CCのIDであり得る、BWP IDは第1BWPのIDであり得る。言い換えれば、Oct2におけるフィールドを使用することによって指示されるCCおよびBWPは、セルにおけるBWPを指示し、セルにおけるBWPに構成されるTCI状態リストは再使用され得る。図におけるOct3〜OctXを使用することによって指示されるTiは、各TCI状態がアクティブ化されるかどうかを指示するために使用される。Tiの具体的な指示方式は、従来技術と同一であり得る。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
単に理解を容易にするために、図12は、MAC CEのフォーマットの例を示すが、これは、本願に対していかなる限定も構成しないものとすることが理解されるべきである。例えば、Oct1におけるフィールドは代替的に、セルにおけるBWPを指示するために使用され得、セルにおけるBWPに構成されるTCI状態リストが再使用され得、Oct2におけるフィールドがセルにおけるBWPを指示するために使用され、MAC CEはセルにおけるBWPに構成される。本願ではこれに限定されない。
CC上のBWPに構成されるTCI状態リストを再使用することを指示するためにMAC CEが変更されることは、単に可能な実装であることが更に理解されるべきである。本願の実施形態はこれに限定されない。
任意選択で、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスあたり1つのTCI状態リストのみを構成する。
1つの端末デバイスは、1または複数のBWPを使用し得る。端末デバイスが複数のBWPを使用するとき、複数のBWPは同一のCCに属し得る、または、異なるCCに属し得る。しかしながら、端末デバイスが1または複数のBWPを使用するか、または、1または複数のCCを使用するかに関係なく、ネットワークデバイスは、端末デバイスごとに1つのTCI状態リストのみを構成する。言い換えれば、TCI状態リストは、UEレベルで構成される。ネットワークデバイスが、RRCメッセージを使用することによって、TCI状態リストを端末デバイスに構成するとき、CCおよびBWPは指示されないことがあり得る。
任意選択で、ネットワークデバイスは、各端末デバイスのBWPごとに1つのTCI状態リストを構成する。ネットワークデバイスが複数のBWPを端末デバイスに構成するとき、ネットワークデバイスは同一のTCI状態リストを端末デバイスの複数のBWPに構成する。言い換えれば、TCI状態リストはBWPに基づいて構成されるが、ネットワークデバイスはなお、1つの端末デバイスあたり1つのTCI状態リストのみを構成するとみなされ得る。ネットワークデバイスがRRCメッセージを使用することによってTCI状態リストを端末デバイスに構成するとき、CCおよびBWPはなお区別され得るが、同一お端末デバイスの異なるBWPに構成されるTCI状態リストは同一である。
上述の2つの場合において、ネットワークデバイスは、同一のTCI状態リストを端末デバイスの複数のBWPに構成する、または、1つのTCI状態リストのみを端末デバイスの複数のBWPに構成し、BWPおよびCCは区別される必要がない。したがって、アクティブ化TCI状態は、既存のMAC CEのフォーマットを使用することによって指示され得る、または、既存のMAC CEは変更され得る。例えば、サービングセルインデックスおよびBWP IDは指示されないことがあり得る。本願ではこれに限定されない。任意選択で、ネットワークデバイスは、QCL関係を有する複数のCCまたは複数のBWPに1つのTCI状態リストを構成する。
ネットワークデバイスは、QCL関係を有する複数のCCまたは複数のBWPを予め定め、QCL関係を有する複数のCCまたは複数のBWPに同一のTCI状態リストを構成し得る。
ここで、QCL関係を有する複数のCCまたは複数のBWPは、以下のように理解され得る。複数のCCが、空間領域におけるQCL関係を満たすとき、例えば、CC♯1およびCC♯2が空間領域におけるQCL関係を満たすとき、CC♯1上のビームはなおCC♯2上で利用可能である。言い換えれば、CC♯1上のビームおよびCC♯2上のビームは、同一方向に信号を送信するために使用され、端末デバイスによって測定される信号受信強度は、同一である、または、略同一である。複数のBWPが空間領域におけるQCL関係を満たすとき、例えば、BWP♯1およびBWP♯2が空間領域におけるQCL関係を満たすとき、BWP♯1におけるビームはなおBWP♯2において利用可能である。言い換えれば、BWP♯1におけるビームおよびBWP♯2におけるビームを使用することによって同一方向に信号を送信することによって取得される信号受信強度は、同一である、または、略同一である。
任意選択で、ネットワークデバイスは、同一の帯域における複数のBWPに1つのTCI状態リストを構成する。
ネットワークデバイスは、同一の帯域における複数のBWPを予め定め、複数のBWPに同一のTCI状態リストを構成し得る。
ネットワークデバイスが1つのTCI状態リストを複数のCCまたは複数のBWPに構成するとき、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、同一のTCI状態リストを有するCCグループまたはBWPグループを予め定め、同一のTCI状態リストが同一のCCグループまたは同一のBWPグループに構成され得るとみなされ得る。
この場合、ネットワークデバイスが、RRCメッセージを使用することによって、TCI状態リストを端末デバイスに構成するとき、各CC上のBWPごとにTCI状態リストを構成するために、既存のRRCメッセージのフォーマットがなお使用され得る、または、TCI状態リストを各CCグループもしくは各BWPグループごとに構成し得る。追加のシグナリングを使用することによって、CCグループまたはBWPグループについての情報が端末デバイスに指示され得る。加えて、ネットワークデバイスは、アクティブ化TCI状態を構成するために既存のMAC CEをなお使用し得る、または、既存のMAC CEを変更し得、具体的には、サービングセルインデックスをセルグループインデックスに変更し、BWP IDをBWPグループIDに変更する。本願ではこれに限定されない。
プロトコルはデフォルトで、ネットワークデバイスおよび端末デバイスが、上述の列挙された方式のいずれか1つを使用してTCI状態リストの構成オーバーヘッドを低減することを指定し得ることが理解されるべきである。ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、マッピング関係を正確に決定するために、同一の方式でMAC CEを生成および解析し得る。
段階903において、端末デバイスは、第1CC上の第1BWPのTCI状態リストおよびMAC CEに基づいてマッピング関係を決定する。
端末デバイスは、第1CC上の第1BWPに構成される、RRCメッセージにおけるTCI状態リストに基づいて、第2CC上の第2BWPに構成されるTCI状態リストを決定し得る。端末デバイスは更に、TCI状態リスト、および、MAC CEを使用することによって指示されるアクティブ化TCI状態に基づいてマッピング関係を決定し得る。マッピング関係は、少なくとも1つのTCI値と少なくとも1つのTCI状態との間の上述の対応関係である。
これに対応して、段階904において、ネットワークデバイスは、第1CC上の第1BWPのTCI状態リストおよびMAC CEに基づいてマッピング関係を決定する。
ネットワークデバイスが第1CC上の第1BWPのTCI状態リストおよびMAC CEに基づいてマッピング関係を決定する具体的なプロセスは、端末デバイスが第1CC上の第1BWPのTCI状態リストおよびMAC CEに基づいてマッピング関係を決定する具体的なプロセスと同一である。簡潔のために、詳細は改めて説明しない。
任意選択で、方法900は更に、段階905を含む、ネットワークデバイスはTCIを送信し、TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される。これに対応して、段階905において、端末デバイスはTCIを受信する。
任意選択で、TCIは事前構成され得る。例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、TCIについて合意し、事前にTCIをローカルに格納する。
任意選択で、方法900は更に段階906を含む。端末デバイスは、TCIおよびマッピング関係に基づいてTCI状態を決定する。
これに対応して、方法900は更に段階907を含む。ネットワークデバイスは、TCIおよびマッピング関係に基づいてTCI状態を決定する。
任意選択で、方法900は更に段階908を含む。端末デバイスは、TCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を受信するために使用される受信ビームを決定する。
これに対応して、方法900は更に、段階909を含む。ネットワークデバイスはTCI状態に基づいて、ダウンリンク信号を送信するために使用される送信ビームを決定する。
任意選択で、方法900は更に段階910を含む、ネットワークデバイスは送信ビームを使用することによって、ダウンリンク信号を送信する。これに対応して、段階910において、端末デバイスは、受信ビームを使用することによってダウンリンク信号を受信する。
段階905から段階910の具体的なプロセスは、上述の方法300における段階306から段階311の具体的なプロセスと同様であることが理解されるべきである。段階306から段階311は上で詳細に説明されたので、簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
上述の技術的解決手段に基づいて、ネットワークデバイスは、いくつかのCCまたはいくつかのBWPのみにTCI状態リストを構成し得、それにより、RRCシグナリングオーバヘッドを大きく低減する。いくつかのCCまたはいくつかのBWPのTCI状態リストは再使用され、その結果、アクティブなTCI状態および選択されたTCI状態はまた、BWPまたはCCのために構成され得る。したがって、ダウンリンク信号伝送中に比較的大きいビームフォーミング利得を取得できることを確実にするとき、シグナリングオーバヘッドが低減する。
プロセスのシーケンス番号は、上述の実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに従って決定されるべきであり、本願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきでない。
本願の実施形態において提供される方法は、図3から図12を参照して上で詳細に説明される。本願の実施形態において提供される機器は、図13から図15を参照して以下で詳細に説明される。
図13は、本願の実施形態による通信機器の概略ブロック図である。図13に示されるように、通信機器1000は通信ユニット1100および処理ユニット1200を含み得る。
可能な設計において、通信機器1000は上述の方法の実施形態における端末デバイスに対応し得る。例えば、通信機器1000は、端末デバイス、または、端末デバイスに配置されるチップであり得る。
具体的には、通信機器1000は、本願の実施形態による方法300から方法900における端末デバイスに対応し得る。通信機器1000は、図5の方法300、図6の方法400、図7の方法500、図8の方法600、図9の方法700、図10の方法800、または図11の方法900における端末デバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニットを含み得る。加えて、通信機器1000におけるユニット、および、上述の他の動作および/または機能は、図5の方法300、図6の方法400、図7の方法500、図8の方法600、図9の方法700、図10の方法800、または図11の方法900における対応する手順を実装するために別々に使用される。
通信機器1000が図5の方法300を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法300における段階301〜段階303、および、段階306〜段階311を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法300における段階304、段階307、および段階309を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図6の方法400を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法400における段階401〜段階403、段階406、および段階411を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法400における段階404、段階407、および段階409を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図7の方法500を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法500における段階501〜段階503、段階506、および段階511を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法500における段階504、段階507、および段階509を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図8の方法600を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法600における段階601〜段階603、段階606、および段階611を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法600における段階604、段階607、および段階609を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図9の方法700を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法700における段階701〜段階703、段階706、および段階711を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法700における段階704、段階707および段階709を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図10の方法800を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法800における段階801〜段階803、段階806、および段階811を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法800における段階804、段階807、および段階809を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図11の方法900を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法900における段階901、段階902、段階905、および段階910を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法900における段階903、段階906、および段階908を実行するよう構成され得る。
ユニットが上述の対応する段階を実行する具体的なプロセスは、上述の方法の実施形態において詳細に説明されたことが理解されるべきである。簡潔にするため、ここでは詳細について改めて説明しない。
通信機器1000が端末デバイスであるとき、通信機器1000における通信ユニット1100は、図14に示される端末デバイス2000における送受信機2020に対応し得、通信機器1000における処理ユニット1200は、図14に示される端末デバイス2000におけるプロセッサ2010に対応し得ることが更に理解されるべきである。
通信機器1000が端末デバイスに配置されるチップであるとき、通信機器1000における通信ユニット1100は入力/出力インタフェースであり得ることが更に理解されるべきである。
別の可能な設計において、通信機器1000は、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに対応し得る。例えば、通信機器1000は、ネットワークデバイス、または、ネットワークデバイスに配置されるチップであり得る。
具体的には、通信機器1000は、本願の実施形態による方法300〜方法900におけるネットワークデバイスに対応し得る。通信機器1000は、図5の方法300、図6の方法400、図7の方法500、図8の方法600、図9の方法700、図10の方法800、または図11の方法900におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実行するよう構成されるユニットを含み得る。加えて、通信機器1000におけるユニット、ならびに、上述の他の動作および/または機能は、図5の方法300、図6の方法400、図7の方法500、図8の方法600、図9の方法700、図10の方法800、または図11の方法900における対応する手順を実装するために別々に使用される。
通信機器1000が図5の方法300を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法300における段階301〜段階303、段階306、および段階311を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法300における段階305、段階308、および段階310を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図6における方法400を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法400における段階401〜段階403、段階406および段階411を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法400における段階405、段階408、および段階410を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図7における方法500を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法500における段階501〜段階503、段階506、および段階511を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法500における段階505、段階508、および段階510を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図8の方法600を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法600における段階601〜段階603、段階606、および段階611を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法600における段階605、段階608、および段階610を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図9の方法700を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法700における段階701〜段階703、段階706、および段階711を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法700における段階705、段階708、および段階710を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図10における方法800を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法800における段階801〜段階803、段階806、および段階811を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法800における段階805、段階808、および段階810を実行するよう構成され得る。
通信機器1000が図11の方法900を実行するよう構成されるとき、通信ユニット1100は、方法900における段階901、段階902、段階905、および段階910を実行するよう構成され得、処理ユニット1200は、方法900における段階904、段階907、および段階909を実行するよう構成され得る。
各ユニットが、上述の対応する段階を実行する具体的なプロセスは、上述の方法の実施形態において詳細に説明されることが理解されるべきである。簡潔にするために、ここでは詳細を説明しない。
通信機器1000がネットワークデバイスであるとき、通信機器1000における通信ユニットは、図15に示されるネットワークデバイス3000における送受信機3100に対応し得、通信機器1000における処理ユニット1200は、図15に示されるネットワークデバイス3000におけるプロセッサ3200に対応し得ることが更に理解されるべきである。
通信機器1000が、ネットワークデバイスに配置されたチップであるとき、通信機器1000における通信ユニット1100は入力/出力インタフェースであり得ることが更に理解されるべきである。
図14は、本願の実施形態による端末デバイス2000の概略構造図である。図に示されるように、端末デバイス2000はプロセッサ2010および送受信機2020を含む。任意選択で、端末デバイス2000はメモリ2030を更に含む。プロセッサ2010、送受信機2002およびメモリ2030は、内部接続パスを使用することによって互いと通信し得、制御信号および/またはデータ信号を転送する。メモリ2030は、コンピュータプログラムを格納するよう構成される。プロセッサ2010は、信号を送信および受信するよう送受信機2020を制御するために、コンピュータプログラムをメモリ2030から呼び出し、コンピュータプログラムを動作させるよう構成される。任意選択で、端末デバイス2000は更に、無線信号を使用することによって、送受信機2020によって出力されたアップリンクデータまたはアップリンク制御シグナリングを送信するよう構成されるアンテナ2040を備え得る。
プロセッサ2010およびメモリ2030は、処理機器に統合され得る。プロセッサ2010は、上述の機能を実装するために、メモリ2030に格納されるプログラムコードを実行するよう構成される。具体的な実装中に、メモリ2030はまた、プロセッサ2010に統合され得る、または、プロセッサ2010から独立し得る。
送受信機2020は、図13における通信ユニットに対応し得、また、送受信ユニットと称され得る。送受信機2020は、受信機(または受信機回路と称される)および送信機(または送信機回路と称される)を含み得る。受信機は、信号を受信するよう構成され、送信機は、信号を送信するよう構成される。
図14に示される端末デバイス2000は、図5〜図11における方法の実施形態における端末デバイスに関連するプロセスを実装できることが理解されるべきである。端末デバイス2000におけるモジュールの動作および/または機能は、上述の方法の実施形態における対応する手順を実装するために別々に使用される。詳細については、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するために、ここでは詳細な説明が適切に省略される。
プロセッサ2010は、上述の方法の実施形態における端末デバイスの内部において実装される動作を実行するよう構成され得、送受信機2020は、上述の方法の実施形態における、端末デバイスによるネットワークデバイスへの送信、または、ネットワークデバイスからの受信の動作を実行するよう構成され得る。詳細については、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明しない。
任意選択で、端末デバイス2000は更に、端末デバイスにおける様々なコンポーネントまたは回路に電力を供給するよう構成される電源2050を含み得る。
加えて、端末デバイスの機能をより完全にするために、端末デバイス2000は更に、入力ユニット2060、表示ユニット2070、音声回路2080、カメラ2090、センサ2100などのうち1または複数を含み得、音声回路は更に、スピーカ2082、マイク2084などを含み得る。
図15は、本願の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。例えば、図15は、基地局の概略構造図であり得る。図15に示されるように、基地局3000は、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行するために、図1または図2に示されるシステムにおいて使用され得る。
基地局3000は、遠隔無線ユニット(remote radio unit、RRU)3100などの1または複数の無線ユニット、および、1または複数のベースバンドユニット(baseband unit、BBU)(デジタルユニット、DUとも称され得る)3200を含み得る。RRU3100は送受信ユニットと称され得、図13における通信ユニット1100に対応する。任意選択で、送受信ユニット3100はまた、送受信機、送受信回路などと称され得、少なくとも1つのアンテナ3101および無線ユニット3102を含み得る。任意選択で、送受信ユニット3100は受信ユニットおよび伝送ユニットを含み得る。受信ユニットは受信機(または受信機回路と称される)に対応し得、伝送ユニットは送信機(または送信機回路と称され得る)に対応し得る。RRU3100は主に、無線周波数信号を送信および受信し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するよう構成される。例えば、RRU3100は、指示情報を端末デバイスへ送信するよう構成される。BBU3200は主に、ベースバンド処理を実行すること、および、基地局を制御することなどを行うよう構成される。RRU3100およびBBU3200は、物理的に共に配置され得る、または、物理的に別々に配置され得る(すなわち、基地局は分散基地局である)。
BBU3200は、基地局の制御センターである、または、処理ユニットと称され得る。BBU3200は図13における処理ユニット1200に対応し得、主に、ベースバンド処理機能、例えば、チャネル符号化、多重化、変調または拡散を実装するよう構成される。例えば、BBU(処理ユニット)は、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順、例えば、上述の指示情報の生成を実行するよう基地局を制御するよう構成され得る。
例において、BBU3200は、1または複数の基板を含み得、複数の回路基板は、単一のアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えばLTEネットワーク)を共同でサポートし得る、または、異なるアクセス規格を有する無線アクセスネットワーク(例えばLTEネットワーク、5Gネットワーク、または別のネットワーク)を別々にサポートし得る。BBU3200は更に、メモリ3201およびプロセッサ3202を含む。メモリ3201は必要な命令および必要なデータを格納するよう構成される。プロセッサ3202は、必要な動作を実行するよう基地局を制御するよう構成され、例えば、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連する動作手順を実行するよう基地局を制御するよう構成される。メモリ3201およびプロセッサ3202は1または複数の基板を扱い得る。すなわち、メモリおよびプロセッサは、各基板に別々に配置され得る。代替的に、複数の回路基板は同一のメモリおよび同一のプロセッサを共有し得る。加えて、必要な回路が各基板上に更に配置され得る。
図15に示される基地局3000は、図5〜図11における方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関連するプロセスを実装できることが理解されるべきである。基地局3000におけるモジュールの動作および/または機能は、上述の方法の実施形態における対応する手順を実装するために別々に使用される。詳細については、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。繰り返しを回避するために、ここでは詳細な説明が適切に省略される。
BBU3200は、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの内部に実装される動作を実行するよう構成され得、RRU3100は、上述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスによる端末デバイスへの送信、または、端末デバイスからの受信の動作を実行するよう構成され得る。詳細については、上述の方法の実施形態における説明を参照されたい。詳細はここでは再度説明しない。
本願の実施形態は更に、プロセッサおよびインタフェースを含む処理機器を提供する。プロセッサは、上述の方法の実施形態のいずれか1つにおける信号送受信方法を実行するよう構成される。
処理機器はチップであり得ることが理解されるべきである。例えば、処理機器は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積チップ(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであり得る。
実装プロセスにおいて、上述の方法における段階は、プロセッサにおけるハードウェア論理集積回路を使用することによって、または、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装できる。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェアプロセッサによって直接実行され得る、または、プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行され得る。ソフトウェアモジュールは、当該技術分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタに配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、プロセッサにおけるハードウェアと連携して上述の方法における段階を完了する。繰り返しを回避するために、ここでは詳細を再度説明しない。
本願のこの実施形態におけるプロセッサは、集積回路チップであり得、信号処理機能を有することに留意されたい。実装プロセスにおいて、上述の方法の実施形態における段階は、プロセッサにおけるハードウェア論理集積回路を使用することによって、または、ソフトウェアの形態の命令を使用することによって完了され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、または、ディスクリートハードウェアコンポーネントであり得る。プロセッサは、本願の実施形態において開示されている方法、段階、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得る、または、プロセッサは任意の従来型プロセッサなどであり得る。本願の実施形態を参照して開示される方法の段階は、ハードウェア復号プロセッサを使用することによって、直接実行および完了され得る、または、復号プロセッサにおけるハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用することによって実行および完了され得る。ソフトウェアモジュールは、当該技術分野において成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどに配置され得る。記憶媒体はメモリに配置され、プロセッサは、メモリにおける情報を読み取り、プロセッサにおけるハードウェアと連携して上述の方法における段階を完了する。
本願のこの実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得る、または、揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含み得ると理解され得る。不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(read−only memory:ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(programmable ROM:PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(electrically EPROM:EEPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であり得、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく、例示的な説明として、多くの形態のRAM、例えば、ランダムアクセスメモリ(スタティックRAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(ダイナミックRAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(同期DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ダブルデータレートSDRAM、DDR SDRAM)、強化同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(強化SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(シンクリンクDRAM、SLDRAM)、および、ダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(ダイレクトランバスRAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書に説明されるシステムおよび方法のメモリは、これら、および、別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
本願に実施形態において提供される方法によれば、本願は更にコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータプログラムプロダクトはコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、図5から図11に示される実施形態のいずれか1つにおける信号送受信方法を実行することが可能となる。
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願は更に、コンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納する。プログラムコードがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、図5から図11に示される実施形態のいずれか1つにおける信号送受信方法を実行することが可能となる。
本願の実施形態において提供される方法によれば、本願は更にシステムを提供する。システムは、上述の1または複数の端末デバイスおよび1または複数のネットワークデバイスを備える。
上述の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを用いることにより実装され得る。実施形態を実装するのにソフトウェアが用いられるとき、実施形態のすべてまたはいくつかは、コンピュータプログラムプロダクトの形態で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは、1または複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本願の実施形態によるプロシージャまたは機能がすべて、または部分的に生成される。コンピュータは汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または、他のプログラム可能機器であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))方式または無線(例えば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータからアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1または複数の使用可能な媒体を統合する、サーバまたはデータセンタなどのデータ記憶装置であってよい。使用可能な媒体は磁気媒体(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD))などであり得る。
上述の機器の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスは、方法の実施形態におけるネットワークデバイスおよび端末デバイスに対応する。対応するモジュールまたはユニットは、対応する段階を実行する。例えば、通信ユニット(送受信機)は、方法の実施形態における受信または送信段階を実行し、送信段階および受信段階以外の別の段階は、処理ユニット(プロセッサ)によって実行され得る。特定のユニットの機能については、対応する方法の実施形態を参照されたい。1または複数のプロセッサがあり得る。
本願において、「少なくとも1つ」とは、1または複数を指し、「複数」は2以上を指す。「および/または」という用語は、関連付けられる対象物間の対応関係を説明するものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する場合と、AおよびBの両方が存在する場合と、Bのみが存在する場合とを表し得る。ここで、AおよびBは単数形または複数形であり得る。文字「/」は通常、関連付けられる対象の間の「または」の関係を指示する。「以下の項目(要素)のうち少なくとも1つ」またはその同様の表現は、これらの項目の任意の組み合わせを指示し、単一の項目(要素)または複数の項目(要素)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、またはcのうち少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、または、a、bおよびcを示し得る、ここで、a、b、およびcは単数形または複数形を指示し得る。
本明細書全体において言及される「一実施形態」または「実施形態」は、実施形態に関連するその特定の特徴、構造、または特性が、本願の少なくとも一実施形態に含まれることを意味するものと理解されるべきである。したがって、本明細書全体にわたって登場する「一実施形態において」または「実施形態において」は必ずしも同一の実施形態を意味するものではない。加えて、これらの特定の特徴、構造または特性は、任意の適切な方式で、1または複数の実施形態に組み合わされてもよい。上述したプロセスのシーケンス番号は、様々な本願の実施形態における実行順序を意味するものではないことが理解されるべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するなんらかの限定として解釈されるべきではない。加えて、図における段階の説明は単に例であり、本願に対していかなる限定も構成しない。
本明細書において使用される、「コンポーネント」、「モジュール」、および「システム」などの用語は、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または、実行されているソフトウェアを示すのに使用される。例えば、コンポーネントは、これらに限定されないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラムおよび/またはコンピュータであり得る。図に示されるように、コンピューティングデバイス上で動作するコンピューティングデバイスよびアプリケーションは両方ともコンポーネントであり得る。1または複数のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し得て、コンポーネントは、1つのコンピュータ上に位置し得る、および/または、2以上のコンピュータの間で分散され得る。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を格納する様々なコンピュータ可読媒体によって実行され得る。例えば、コンポーネントは、1または複数のデータパケット(例えば、ローカルシステムにおける別のコンポーネントとやり取りする2つのコンポーネントからのデータ、分散システムにおけるデータ、および/または、信号を使用することによって別のシステムとやり取りするインターネットなどのネットワーク間のデータなど)を有する信号に基づいて、ローカルおよび/または遠隔プロセスを使用することによって通信し得る。
当業者であれば、本明細書に開示される実施形態を参照して説明される例示的な論理ブロック(illustrative logical block)および段階(step)が、電子的ハードウェア、または、コンピュータソフトウェアと電子的ハードウェアとの組み合わせによって実装することができることを認識し得る。機能がハードウェアによって実行されるか、または、ソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途および設計上の制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装が本願の範囲を超えるものとみなされるべきでない。
便宜上の目的で、および、説明を簡潔にするために、説明されるシステム、機器、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上述の方法の実施形態における対応するプロセスを指してよいことが、当業者によって明確に理解され得る。
本願において提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、機器および方法が他の方式で実装されてよいことが理解されるべきである。例えば、上述の機器の実施形態は単に例である。例えば、ユニットへの分割は単に、論理的機能の分割であり、実際の実装では他の分割もあり得る。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは組み合わせられてよく、または、別のシステムに統合されてよい、または、いくつかの特徴は無視されてよく、または、実行されなくてよい。加えて、表示または説明されている相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装されてよい。機器またはユニット間の間接的な結合または通信接続は電子的、機械的または他の形態で実装されてよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個でも、そうでなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットでも、そうでなくてもよく、1つの場所に位置しても、または、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたはすべては、実施形態における解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づき選択され得る。
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合され得るか、ユニットの各々は、物理的に単独で存在し得るか、または、2以上のユニットは1つのユニットに統合される。
上述の実施形態において、機能ユニットの機能のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態は完全にまたは部分的にコンピュータプログラムプロダクトの形態で実装され得る。コンピュータプログラムプロダクトは、1または複数のコンピュータ命令(プログラム)を含む。コンピュータプログラム命令(プログラム)がコンピュータにロードされて実行されるとき、本願の実施形態によるプロシージャまたは機能がすべて、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能機器であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバまたはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波またはマイクロ波方式)でウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバまたはデータセンタに送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータからアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1または複数の使用可能な媒体を統合する、サーバまたはデータセンタなどのデータ記憶装置であってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってよい。
これらの機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、これらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本願における技術的解決手段は本質的に、または、従来技術に寄与する部分は、または、技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、本願の実施形態における方法の段階のすべてまたは一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)に命令するための複数の命令を含む。上述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read−only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスクまたはコンパクトディスクなどの、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含む。
上述の説明は、本願の具体的な実装に過ぎないが、本願の保護範囲を制限することを目的とするものではない。本願に開示された技術的範囲内で当業者により容易に考え出される、あらゆる変形または置き換えは、本願の保護範囲に含まれることになる。したがって、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うことになる。
他の可能な請求項
(項目1)
信号受信方法であって、
第1コンポーネントキャリア(CC)上で第1指示情報を受信する段階であって、上記第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための帯域幅部分BWP、および、上記BWPが属する第2CCを指示するために使用される、段階と、
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する段階であって、上記第1マッピング関係は、少なくとも1つの伝送構成指示TCI状態と少なくとも1つのTCI値との間の対応関係を指示するために使用される、段階と、
上記第1マッピング関係および受信されたTCIに基づいてTCI状態を決定し、上記TCI状態に基づいて、上記ダウンリンク信号を受信するための受信ビームを決定する段階と、
上記受信ビームを使用することによって、上記第2CC上の上記BWPにおいて上記ダウンリンク信号を受信する段階と
を備える方法。
(項目2)
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する上記段階は、
複数の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信する段階であって、各MAC CEは、マッピング関係および対応するCC上のBWPを指示するために使用される、段階と、
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて、上記複数のMAC CEにおける第1MAC CEを使用することによって指示されるマッピング関係を上記第1マッピング関係として決定する段階であって、上記第1MAC CEによって指示されるCCの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCの識別子と同一であり、上記第1MAC CEによって指示されるBWPの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記BWPの識別子と同一である、段階と
を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する上記段階の前に、上記方法は更に、
第2指示情報を受信する段階であって、上記第2指示情報は、上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される、段階
を含む、項目1または2に記載の方法。
(項目4)
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する上記段階は、
上記第1CCおよび上記第2CCが第1事前設定条件を満たすとき、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定する段階
を含み、上記第1事前設定条件は、
上記第1CCが低周波数帯域にあり、上記第2CCが高周波数帯域にあること、
上記第1CCが属する帯域bandが、上記第2CCが属する帯域と異なること、または、
上記第1CCおよび上記第2CCが同一の帯域に属するが、上記第1CCおよび上記第2CCは周波数領域において非連続的であること
を含む、項目1または2に記載の方法。
(項目5)
上記ダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネルで伝送され、上記第1指示情報はダウンリンク制御情報DCIに保持される、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
上記DCIは更に上記TCIを含み、上記TCIは選択されたTCI状態を指示するために使用される、項目5に記載の方法。
(項目7)
信号送信方法であって、
第1コンポーネントキャリア(CC)上で第1指示情報を送信する段階であって、上記第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための帯域幅部分BWP、および、上記BWPが属する第2CCを指示するために使用される、段階と、
上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する段階であって、上記第1マッピング関係は、少なくとも1つの伝送構成指示TCI状態と、少なくとも1つTCI値との間の対応関係を指示するために使用される、段階と、
上記第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定し、上記TCI状態に基づいて、上記ダウンリンク信号を送信するための送信ビームを決定する段階と、
上記送信ビームを使用することによって、上記第2CC上の上記BWPにおいて上記ダウンリンク信号を送信する段階と
を備える方法。
(項目8)
上記方法は更に、
複数の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を送信する段階であって、各MAC CEは、マッピング関係および対応するCC上のBWPを指示するために使用され、複数の上記MAC CEは第1MAC CEを含み、上記第1MAC CEによって指示されるCCの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCの識別子と同一であり、上記第1MAC CEによって指示されるBWPの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記BWPの識別子と同一である、段階
を備える、項目7に記載の方法。
(項目9)
上記方法は更に、
上記第1マッピング関係を指示するための情報を受信する段階
を備える、項目7または8に記載の方法。
(項目10)
上記方法は更に、
第2指示情報を送信する段階であって、上記第2指示情報は、上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される、段階
を備える、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定する上記段階は、
上記第1CCおよび上記第2CCが第1事前設定条件を満たすとき、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定する段階
を含み、上記第1事前設定条件は、
上記第1CCが低周波数帯域にあり、上記第2CCが高周波数帯域にあること、
上記第1CCが属する帯域bandが、上記第2CCが属する帯域と異なること、または、
上記第1CCおよび上記第2CCが同一の帯域に属するが、上記第1CCおよび上記第2CCは周波数領域において非連続的であること
を含む、項目7から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
上記ダウンリンク信号は、物理ダウンリンク共有チャネルで伝送され、上記第1指示情報はダウンリンク制御情報DCIに保持される、項目7から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記DCIは更に上記TCIを含み、上記TCIは選択されたTCI状態を指示するために使用される、項目12に記載の方法。
(項目14)
通信機器であって、
第1コンポーネントキャリア(CC)上で第1指示情報を受信するよう構成される通信ユニットであって、上記第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための帯域幅部分BWP、および、上記BWPが属する第2CCを指示するために使用される、通信ユニットと、
上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するよう構成される処理ユニットであって、上記第1マッピング関係は、少なくとも1つの伝送構成指示TCI状態と少なくとも1つのTCI値との間の対応関係を指示するために使用され、上記処理ユニットは更に、上記第1マッピング関係および受信TCIに基づいてTCI状態を決定し、上記TCI状態に基づいて、上記ダウンリンク信号を受信するための受信ビームを決定するよう構成される処理ユニットと
を備え、上記通信ユニットは更に、上記受信ビームを使用することによって、上記第2CC上の上記BWPにおいて上記ダウンリンク信号を受信するよう構成される、通史装置。
(項目15)
上記通信ユニットは更に、複数の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を受信するよう構成され、各MAC CEは、マッピング関係および対応するCC上のBWPを指示するために使用され、
上記処理ユニットは具体的には、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて、上記複数のMAC CEにおける第1MAC CEを使用することによって指示されるマッピング関係を上記第1マッピング関係として決定するよう構成され、上記第1MAC CEによって指示されるCCの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCの識別子と同一であり、上記第1MAC CEによって指示されるBWPの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記BWPの識別子と同一である、
項目14に記載の通信機器。
(項目16)
上記通信ユニットは更に、第2指示情報を受信するよう構成され、上記第2指示情報は、上記第2CCおよび上記BWPに基づいて、上記第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される、項目14または15に記載の通信機器。
(項目17)
上記処理ユニットは具体的には、上記第1CCおよび上記第2CCが第1事前設定条件を満たすときに、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定するよう構成され、上記第1事前設定条件は、
上記第1CCが低周波数帯域にあること、および、上記第2CCが高周波数帯域にあること、
上記第1CCが属する帯域bandが、上記第2CCが属する帯域と異なること、または、
上記第1CCおよび上記第2CCが同一の帯域に属するが、上記第1CCおよび上記第2CCは周波数領域において非連続的であること
を含む、項目14または15に記載の通信機器。
(項目18)
上記ダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネルで伝送され、上記第1指示情報はダウンリンク制御情報DCIに保持される、項目14から17のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目19)
上記DCIは更に上記TCIを含み、上記TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される、項目18に記載の通信機器。
(項目20)
通信機器であって、
第1コンポーネントキャリア(CC)上で第1指示情報を送信するよう構成される通信ユニットであって、上記第1指示情報は、ダウンリンク信号を送信するための帯域幅部分BWP、および、上記BWPが属する第2CCを指示するために使用される、通信ユニットと
上記第2CCおよび上記BWPに基づいて第1マッピング関係を決定するよう構成される処理ユニットであって、上記第1マッピング関係は、少なくとも1つの伝送構成指示TCI状態と少なくとも1つのTCI値との間の対応関係を指示するために使用される、処理ユニットと
を備え、上記処理ユニットは更に、上記第1マッピング関係およびTCIに基づいてTCI状態を決定し、上記TCI状態に基づいて、上記ダウンリンク信号を送信するための送信ビームを決定するよう構成され、
上記通信ユニットは更に、上記送信ビームを使用することによって、上記第2CC上の上記BWPにおいて上記ダウンリンク信号を送信するよう構成される、
通信機器。
(項目21)
上記通信ユニットは更に、複数の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を送信するよう構成され、各MAC CEは、マッピング関係および対応するCC上のBWPを指示するために使用され、上記複数のMAC CEは、第1MAC CEを含み、上記第1MAC CEによって指示されるCCの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCの識別子と同一であり、上記第1MAC CEによって指示されるBWPの識別子は、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記BWPの識別子と同一である、
項目20に記載の通信機器。
(項目22)
上記通信ユニットは更に、上記第1マッピング関係を指示するための情報を受信するよう構成される、項目20または21に記載の通信機器。
(項目23)
上記通信ユニットは更に、第2指示情報を送信するよう構成され、上記第2指示情報は、上記第2CCおよび上記BWPに基づいて、上記第1マッピング関係を決定することを指示するために使用される、項目20から22のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目24)
上記処理ユニットは具体的には、上記第1CCおよび上記第2CCが第1事前設定条件を満たすときに、上記第1指示情報を使用することによって指示される上記第2CCおよび上記BWPに基づいて上記第1マッピング関係を決定するよう構成され、上記第1事前設定条件は、
上記第1CCが低周波数帯域にあること、および、上記第2CCが高周波数帯域にあること、
上記第1CCが属する帯域bandが、上記第2CCが属する帯域と異なること、または、
上記第1CCおよび上記第2CCが同一の帯域に属するが、上記第1CCおよび上記第2CCは周波数領域において非連続的であること
を含む、項目20から22のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目25)
上記ダウンリンク信号は物理ダウンリンク共有チャネルで伝送され、上記第1指示情報はダウンリンク制御情報DCIに保持される、項目20から24のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目26)
上記DCIは更に上記TCIを含み、上記TCIは、選択されたTCI状態を指示するために使用される、項目25に記載の通信機器。
(項目27)
項目1から6のいずれか一項に記載の方法における決定段階を実行するよう構成されるプロセッサと、
項目1から6のいずれか一項に記載の方法における送信段階および/または受信段階を実行するよう構成される送受信機と
を備える通信機器。
(項目28)
項目7から13のいずれか一項に記載の方法における決定段階を実行するよう構成されるプロセッサと、
項目7から13のいずれか一項に記載の方法における送信段階および/または受信段階を実行するよう構成される送受信機と
を備える通信機器。
(項目29)
上記機器は項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実装するよう構成される、通信機器。
(項目30)
上記機器は項目7から13のいずれか一項に記載の方法を実装するよう構成される、通信機器。
(項目31)
プロセッサを備える処理機器であって、上記プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを実行するよう構成され、その結果、上記機器は、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実装する、処理機器。
(項目32)
プロセッサを備える処理機器であって、上記プロセッサは、メモリに格納されるコンピュータプログラムを実行するよう構成され、その結果、上記機器は、項目7から13のいずれか一項に記載の方法を実装する、処理機器。
(項目33)
処理機器であって、
コンピュータプログラムを格納するよう構成されるメモリと、
上記メモリから上記コンピュータプログラムを呼び出し、上記コンピュータプログラムを動作させるよう構成されるプロセッサであって、その結果、上記機器は項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実装する、プロセッサと
を備える処理機器。
(項目34)
処理機器であって、
コンピュータプログラムを格納するよう構成されるメモリと、
上記メモリから上記コンピュータプログラムを呼び出し、上記コンピュータプログラムを動作させるよう構成されるプロセッサであって、その結果、上記機器は項目7から13のいずれか一項に記載の方法を実装する、プロセッサと
を備える処理機器。
(項目35)
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読媒体であって、上記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、上記コンピュータは、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読媒体。
(項目36)
コンピュータプログラムを含むコンピュータ可読媒体であって、上記コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、上記コンピュータは、項目7から13のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータ可読媒体。
(項目37)
コンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータプログラムを含み、上記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で動作するとき、上記コンピュータは、項目1から6のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータプログラムプロダクト。
(項目38)
コンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータプログラムを含み、上記コンピュータプログラムは、コンピュータ上で動作するとき、上記コンピュータは、項目7から13のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能となる、コンピュータプログラムプロダクト。